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発明の名称 画像処理プログラムおよび画像処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−60065(P2007−60065A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−240606(P2005−240606)
出願日 平成17年8月23日(2005.8.23)
代理人 【識別番号】100103045
【弁理士】
【氏名又は名称】兼子 直久
発明者 門田 政敏
要約 課題
印刷手段により印刷される印刷画像と、ファクシミリ手段により送信される送信画像とを簡単な操作で適切に形成することができる画像処理プログラムおよび画像処理装置を提供する。

解決手段
S22の判断処理において、コマンドラインで送信先が指定されていない場合は(S22:No)、PPD6cから、設定画面15の出力設定ボックス15bにより設定された設定情報を取出し(S23)、ファクシミリ送信が設定されているかを判断する(S24)。PPD6cは、画質や記録用紙サイズなどお印刷とファクシミリ送信とで共通の項目が設定されている。ファクシミリ送信が設定されている場合は(S24:Yes)、PPD6cに記憶されている項目に基づいて送信情報を形成し(S26)、印刷が設定されている場合は(S24:No)、PPD6cに記憶されている項目に基づいて印刷情報を形成する(S25)。
特許請求の範囲
【請求項1】
ファクシミリ手段と印刷手段とを併せ持つ装置にデータを送信する画像処理プログラムにおいて、
前記ファクシミリ手段と印刷手段とのいずれかの出力先を決定する出力先決定ステップと、
前記ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能について共通項目として設定可能に構成された設定手段により設定された値を読み取る設定読み取りステップと、
その設定読み取りステップにより読み取られた値を前記出力先決定ステップにより決定された出力先に応じて変更し、その変更された設定値に応じた画像データを生成する画像データ生成ステップと、
その画像データ生成ステップにより生成された画像データを前記出力先決定ステップにより決定された前記ファクシミリ手段または印刷手段に対して送信する送信ステップとを備えていることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項2】
前記画像データ生成ステップは、前記ファクシミリ手段により送信される送信画像を生成する送信画像生成ステップと、前記印刷手段により印刷される印刷画像を生成する印刷画像生成ステップとを備え、
前記設定読み取りステップは、前記設定手段により設定された画像の画質を読み取るものであって、
前記印刷画像生成ステップは、前記設定読み取りステップにより読み取られた画質に基づいて前記印刷手段により印刷される印刷画像の解像度を設定してその解像度に応じた印刷画像を生成し、
前記送信画像生成ステップは、前記設定読み取りステップにより読み取られた画質に基づいて前記ファクシミリ手段により送信される送信画像の解像度を前記印刷画像の解像度とは異なる解像度に設定してその解像度に応じた送信画像を生成するものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理プログラム。
【請求項3】
前記設定読み取りステップは、前記設定手段により設定された前記印刷手段または前記ファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙のサイズを読み取るものであり、
前記ファクシミリ手段により送信される送信画像の記録用紙のサイズが、前記設定読み取りステップにより読み取られた記録用紙のサイズが特定の記録用紙サイズである場合は、警告を発生する警告発生ステップを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理プログラム。
【請求項4】
前記設定読み取りステップは、前記設定手段により設定された前記印刷手段または前記ファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙のサイズを読み取るものであり、
前記設定読み取りステップにより読み取られた前記ファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙サイズが、特定の記録用紙サイズに設定された場合は、設定された記録用紙サイズを変更する記録用紙サイズ変更ステップを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理プログラム。
【請求項5】
前記記録用紙サイズ変更ステップにより記録用紙サイズが変更された場合は、前記設定読み取りステップにより読み取られた記録用紙のサイズと、前記記録用紙変更ステップにより変更された記録用紙のサイズとの比率に応じて、送信画像のサイズを拡大または縮小する送信画像拡大縮小ステップを備えていることを特徴とする請求項4記載の画像処理プログラム。
【請求項6】
前記ファクシミリ手段により送信される送信先を指定する送信先指定ステップを備え、 その送信先指定ステップにより送信先が指定されている場合は、前記送信画像生成ステップにより送信画像を生成するように制御する制御ステップを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理プログラム。
【請求項7】
ファクシミリ手段と印刷手段とを併せ持つ画像処理装置において、
前記ファクシミリ手段と印刷手段とのいずれかの出力先を決定する出力先決定手段と、
前記ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能について共通項目として設定可能に構成された設定手段と、
その設定手段により設定された値を読み取る設定読み取り手段と、
その設定読み取り手段により読み取られた値を前記出力先決定手段により決定された出力先に応じて変更し、その変更された設定値に応じた画像データを生成する画像データ生成手段と、
その画像データ生成手段により生成された画像データを、前記出力先決定手段により決定された前記ファクシミリ手段または印刷手段に対して送信する送信手段とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
前記設定手段は、前記ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能を表示し、その機能について共通項目として設定可能に構成された設定画面を表示する表示手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷手段とファクシミリ手段とを有する画像処理装置や、その画像処理装置に画像を送信するコンピュータなどにより実行される画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
文章や図形を含む画像を作成し、画像を印刷する印刷手段と、受信者に送信を行うファクシミリ手段とを備えた多機能周辺装置に、送信することにより印刷またはファクシミリ送信を行うコンピュータや、そのコンピュータで実行される画像処理プログラムが知られている。
【0003】
特開平8−307702号公報(特許文献1)には、プリンタ、スキャナ、電話、あるいはファクシミリ装置としての機能を有する多機能周辺装置を制御するコンピュータが開示されている。
【0004】
また、特開2000−224365号公報(特許文献2)には、印刷およびファクシミリ送信を行う装置に対し、共通の圧縮方式で画像情報と、この画像情報を印刷またはファクシミリ送信のいずれを行うかを指示する本装置と、この画像情報と指示情報を受信して処理を行う多機能周辺装置とが開示されている。
【特許文献1】特開平8−307702号公報
【特許文献2】特開2000−224365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の多機能周辺装置により印刷される印刷画像またはファクシミリ送信される送信画像を送信する機能を有するコンピュータにおいて、印刷画像と送信画像の態様を共通に設定し、その態様に基づいて印刷画像と送信画像とがそれぞれ形成されることがなく、使い勝手が良くないという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、印刷手段により印刷される印刷画像と、ファクシミリ手段により送信される送信画像とを簡単な操作で適切に形成することができる画像処理プログラムおよび画像処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明の請求項1記載の画像処理プログラムは、ファクシミリ手段と印刷手段とを併せ持つ装置にデータを送信するものであって、前記ファクシミリ手段と印刷手段とのいずれかの出力先を決定する出力先決定ステップと、前記ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能について共通項目として設定可能に構成された設定手段により設定された値を読み取る設定読み取りステップと、その設定読み取りステップにより読み取られた値を前記出力先決定ステップにより決定された出力先に応じて変更し、その変更された設定値に応じた画像データを生成する画像データ生成ステップと、その画像データ生成ステップにより生成された画像データを前記出力先決定ステップにより決定された前記ファクシミリ手段または印刷手段に対して送信する送信ステップとを備えている。
【0008】
請求項2記載の画像処理プログラムは、請求項1記載の画像処理プログラムにおいて、前記画像データ生成ステップは、前記ファクシミリ手段により送信される送信画像を生成する送信画像生成ステップと、前記印刷手段により印刷される印刷画像を生成する印刷画像生成ステップとを備え、前記設定読み取りステップは、前記設定手段により設定された画像の画質を読み取るものであって、前記印刷画像生成ステップは、前記設定読み取りステップにより読み取られた画質に基づいて前記印刷手段により印刷される印刷画像の解像度を設定してその解像度に応じた印刷画像を生成し、前記送信画像生成ステップは、前記設定読み取りステップにより読み取られた画質に基づいて前記ファクシミリ手段により送信される送信画像の解像度を前記印刷画像の解像度とは異なる解像度に設定してその解像度に応じた送信画像を生成するものである。
【0009】
請求項3記載の画像処理プログラムは、請求項1または2記載の画像処理プログラムにおいて、前記設定読み取りステップは、前記設定手段により設定された前記印刷手段または前記ファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙のサイズを読み取るものであり、前記ファクシミリ手段により送信される送信画像の記録用紙サイズが、前記画像態様設定ステップにより特定の記録用紙サイズに設定された場合は、警告を発生する警告発生ステップを備えている。
【0010】
請求項4記載の画像処理プログラムは、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理プログラムにおいて、前記設定読み取りステップは、前記設定手段により設定された前記印刷手段または前記ファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙のサイズを読み取るものであり、前記設定読み取りステップにより読み取られた前記ファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙サイズが、特定の記録用紙サイズに設定された場合は、設定された記録用紙サイズを変更する記録用紙サイズ変更ステップを備えている。
【0011】
請求項5記載の画像処理プログラムは、請求項4記載の画像処理プログラムにおいて、前記記録用紙サイズ変更ステップにより記録用紙サイズが変更された場合は、前記設定読み取りステップにより読み取られた記録用紙のサイズと、前記記録用紙変更ステップにより変更された記録用紙のサイズとの比率に応じて、送信画像のサイズを拡大または縮小する送信画像拡大縮小ステップを備えている。
【0012】
請求項6記載の画像処理プログラムは、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理プログラムにおいて、前記ファクシミリ手段により送信される送信先を指定する送信先指定ステップを備え、その送信先指定ステップにより送信先が指定されている場合は、前記送信画像生成ステップにより送信画像を生成するように制御する制御ステップを備えている。
【0013】
請求項7記載の画像処理装置は、ファクシミリ手段と印刷手段とを併せ持つものであって、前記ファクシミリ手段と印刷手段とのいずれかの出力先を決定する出力先決定手段と、前記ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能について共通項目として設定可能に構成された設定手段と、その設定手段により設定された値を読み取る設定読み取り手段と、その設定読み取り手段により読み取られた値を前記出力先決定手段により決定された出力先に応じて変更し、その変更された設定値に応じた画像データを生成する画像データ生成手段と、その画像データ生成手段により生成された画像データを、前記出力先決定手段により決定された前記ファクシミリ手段または印刷手段に対して送信する送信手段とを備えている。
【0014】
請求項8記載の画像処理装置は、請求項7記載の画像処理装置において、前記設定手段は、前記ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能を表示し、その機能について共通項目として設定可能に構成された設定画面を表示する表示手段を備えている。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の画像処理プログラムによれば、ファクシミリ手段と印刷手段とのいずれかの出力先を決定する出力先決定ステップと、ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能について共通項目として設定可能に構成された設定手段により設定された値を読み取る設定読み取りステップと、その設定読み取りステップにより読み取られた値を出力先決定ステップにより決定された出力先に応じて変更し、その変更された設定値に応じた画像データを生成する画像データ生成ステップと、その画像データ生成ステップにより生成された画像データを出力先決定ステップにより決定されたファクシミリ手段または印刷手段に対して送信する送信ステップとを備えているので、印刷とファクシミリ送信の設定が共通に一度の設定で行うことができ、操作が容易である。また、共通に設定された機能に応じて、印刷とファクシミリ送信とのそれぞれに最適な設定を行うことができるという効果がある。
【0016】
請求項2記載の画像処理プログラムによれば、請求項1記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、ファクシミリ手段により送信される送信画像を生成する送信画像生成ステップと、印刷手段により印刷される印刷画像を生成する印刷画像生成ステップとを備え、設定読み取りステップは、設定手段により設定された画像の画質を読み取るものであって、印刷画像生成ステップは、設定読み取りステップにより読み取られた画質に基づいて印刷手段により印刷される印刷画像の解像度を設定してその解像度に応じた印刷画像を生成し、送信画像生成ステップは、設定読み取りステップにより読み取られた画質に基づいてファクシミリ手段により送信される送信画像の解像度を印刷画像の解像度とは異なる解像度に設定してその解像度に応じた送信画像を生成するものであるので、印刷とファクシミリ送信の画質が共通に設定され、その画質に応じて印刷とファクシミリ送信の解像度がそれぞれ最適な解像度に設定されるという効果がある。
【0017】
請求項3記載の画像処理プログラムによれば、請求項1または2記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、設定読み取りステップは、設定手段により設定された印刷手段またはファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙のサイズを読み取るものであり、ファクシミリ手段により送信される送信画像の記録用紙サイズが、画像態様設定ステップにより特定の記録用紙サイズに設定された場合は、警告を発生する警告発生ステップを備えているので、ファクシミリ送信を行う場合に、ファクシミリ送信においては使用されない記録用紙サイズが設定された場合に、ユーザに知らせることができるという効果がある。
【0018】
請求項4記載の画像処理プログラムによれば、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、設定読み取りステップは、設定手段により設定された印刷手段またはファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙のサイズを読み取るものであり、設定読み取りステップにより読み取られたファクシミリ手段により送信される画像の記録用紙サイズが、特定の記録用紙サイズに設定された場合は、設定された記録用紙サイズを変更する記録用紙サイズ変更ステップを備えているので、ファクシミリ送信を行う場合に、ファクシミリ送信においては使用されない記録用紙サイズが設定された場合に、ファクシミリ送信で用いられる用紙サイズに変更することができ、操作が容易になるという効果がある。
【0019】
請求項5記載の画像処理プログラムによれば、請求項4記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、記録用紙サイズ変更ステップにより記録用紙サイズが変更された場合は、設定読み取りステップにより読み取られた記録用紙のサイズと、記録用紙変更ステップにより変更された記録用紙のサイズとの比率に応じて、送信画像のサイズを拡大または縮小する送信画像拡大縮小ステップを備えているので、記録用紙サイズを誤って設定しても所定の用紙サイズに設定されるとともに、送信が画像の大きさが所定の用紙サイズに適合されたものになり、見やすい画像が送信されるという効果がある。
【0020】
請求項6記載の画像処理プログラムによれば、請求項1から5のいずれかに記載の画像処理プログラムの奏する効果に加え、ファクシミリ手段により送信される送信先を指定する送信先指定ステップを備え、その送信先指定ステップにより送信先が指定されている場合は、送信画像生成ステップにより送信画像を生成するように制御する制御ステップを備えているので、送信先の電話番号などを指定した場合は、ファクシミリ送信であるとして、ファクシミリ送信画像を生成するので、印刷を行うのか、あるいはファクシミリ送信を行うかの選択操作が不要となり、操作が容易になるという効果がある。
【0021】
請求項7記載の画像処理装置によれば、ファクシミリ手段と印刷手段とのいずれかの出力先を決定する出力先決定手段と、ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能について共通項目として設定可能に構成された設定手段と、その設定手段により設定された値を読み取る設定読み取り手段と、その設定読み取り手段により読み取られた値を出力先決定手段により決定された出力先に応じて変更し、その変更された設定値に応じた画像データを生成する画像データ生成手段と、その画像データ生成手段により生成された画像データを、出力先決定手段により決定された前記ファクシミリ手段または印刷手段に対して送信する送信手段とを備えているので、印刷とファクシミリ送信の設定が共通に一度の設定で行うことができ、操作が容易である。また、共通に設定された機能に応じて、印刷とファクシミリ送信とのそれぞれに最適な設定を行うことができるという効果がある。
【0022】
請求項8記載の画像処理装置によれば、請求項7記載の画像処理装置の奏する効果に加え、設定手段は、ファクシミリ手段と印刷手段とで共通に存在する機能を表示し、その機能について共通項目として設定可能に構成された設定画面を表示する表示手段を備えているので、印刷とファクシミリ送信の共通の機能について容易に設定操作を行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、コンピュータ1とこのコンピュータ1とLAN(Local Area Network)により接続される多機能周辺装置11との電気的構成を示すブロック図である。コンピュータ1は、Linux(登録商標)をオペレーティング・システム(OS)とし、CPU2、RAM3、ROM4、表示部5、ハードディスク6(HDD)、操作部7、LANインターフェース8等により構成され、これらは、バスにより相互に接続されている。
【0024】
CPU2は、ROM4やハードディスク6に記憶された各種プログラムを実行するプロセッサであり、RAM3は、CPU2が各種プログラムを実行する際、ハードディスク6に記憶されたプログラムを記憶するエリアや、変数などを一時記憶するワークエリア等を有するランダムにアクセスできるメモリである。
【0025】
表示部5は、例えば液晶により構成される表示器であって、CPU2によりプログラムが実行されるとユーザにより種々の値などが設定される設定画面や、設定された値などに基づいて形成された画像などが表示されるものである。
【0026】
ハードディスク6は、不揮発性の大記憶容量を有するメモリであり、OSであるLinux6aや、CUPS(共通UNIX印刷システム:Common UNIX Printing System)6bや、PPD(ポストスクリプト記述ファイル:PostScript Printer Description)6cや、多機能周辺装置11により送信が行われた際の日時や送信先などの記録が記憶される送信ログファイル6dや、各種アプリケーションプログラム6eなどが記憶される。なお、ポストスクリプト(登録商標)は、ページ記述言語の一つである。
【0027】
CUPS6bは、UNIX(登録商標)系のOSにおける印刷システムであって、各社が提供するプリンタにより印刷を行うための基本的な制御プログラムにより構成されている。CUPS6bにより実行される処理には、命令およびオプションにより構成されるコマンドラインを実行する処理や、GUI(グラフィックユーザインターフェース)により入力されたパラメータに基づいて実行する処理や、印刷される印刷情報またはファクシミリ送信されるデータを蓄積し、順次出力するスプール処理などがある。
【0028】
PPD6cは、プリンタのオプションや、機能などを記述するもので、各プリンタ毎にプリンタメーカにより供給されるものである。送信ログファイル6dは、多機能周辺装置11に送信させる送信データを送信した際に、送信したことを記録する管理ファイルであって、送信を開始した日時、送信先の名称やファクシミリ番号、画像ファイル名、解像度、用紙サイズ、送信枚数などを記憶するものである。アプリケーションプログラム6eは、このコンピュータにより実行される各種応用プログラムであって、文章や図表を作成するソフトウエアなどが記憶される。
【0029】
操作部7は、例えばアルファベットや数字や記号などに対応する複数のキーを有し、文字や記号を入力することができるキーボードと、表示部5に表示されるカーソルを任意の位置に設定したり、アイコンなどをクリックするなどして操作を行うことが可能なマウスとを有するものである。
【0030】
LANインターフェース8は、LANケーブルや無線LANを介して周辺機器や他のコンピュータやサーバと通信を行うインターフェースで、多機能周辺装置11に接続され、送信を行う送信情報をコンピュータ1から多機能周辺装置11へ送信したり、多機能周辺装置11が受信したファクシミリ受信情報を、多機能周辺装置11からコンピュータ1へ送信することができる。
【0031】
多機能周辺装置11は、画像情報を送信先へ送信したり、画像情報を相手先から受信するファクシミリ機能や、画像情報を印刷する印刷機能や、画像情報を取り込むスキャナ機能などの複合機能を有する装置である。上述の通り、コンピュータ1から受信した画像情報をコンピュータ1により指定される送信相手へ送信したり、ファクシミリ受信した画像情報をコンピュータ1へ送信したり、コンピュータ1から受信した画像情報や受信した画像情報を印刷する機能などを有するものである。
【0032】
次に、図2を参照してコンピュータ1により実行される画像処理について説明する。図2は、画像処理を示すフローチャートである。まず、コマンドラインとして入力されたコマンドおよびオプションを解析し、その解析に従って処理を行う(S1)。次に、GUIによる入力処理を行う(S2)。CUPS6bでは、ブラウザを開くことにより、CGI(Common Gateway Interface)が起動し、GUIにより送信先の相手(ファクシミリ番号)、ファイル名、用紙サイズや各種オプションを設定することができる。次に、スプールファイルに蓄積されているデータを順次出力する(S3)。次にスプールファイルから出力される画像データを多機能周辺装置11に送る作業であるバックエンド処理を行う(S4)。
【0033】
次に、図3と図4を参照して、GUIによりPPD6cを設定する入力処理について説明する。図3は、GUI入力処理を示すフローチャートであり、図4は、GUIにより表示部5に表示されるPPD6cの各種パラメータの設定画面15である。まず、図3を参照して、GUI入力処理について説明する。
【0034】
GUI入力処理では、まず、PPD6cの設定画面15を表示する(S11)。この設定画面15が、図4に示すものである。次に、この設定画面15において、入力されたイベントに応じて処理を行う(S12)。例えば、プルダウンメニューの表示が指示された場合は、プルダウンメニューを表示し、パラメータが選択または指定された場合は、そのパラメータを一時記憶したりする。
【0035】
次に、入力されたイベントが設定を終了する指示であるか否かを判断する(S13)。設定を終了するイベントは、操作部7(キーボード)のエンターキーが押された場合や、図4に示す設定画面15において、OKボタン15hがマウスによりクリックされた場合である。
【0036】
設定の終了を指示するイベントではない場合は(S13:No)、そのイベントに応じて設定画面15の表示を変更し(S14)、S12の処理に戻る。
【0037】
設定の終了を指示するイベントである場合は(S13:Yes)、いずれかのパラメータが変更されたか否かを判断し(S15)、いずれかのパラメータが変更された場合は(S15:Yes)、PPD6cを書き換え(S16)、いずれのパラメータも変更されていない場合は、PPD6cを書き換えずに、このGUI入力処理を終了する。
【0038】
次に、図4を参照して、GUI入力処理において表示部5に表示される設定画面15について説明する。設定画面15には、ファクシミリ送信を行う場合の送信先を指定するファクシミリ送信先指定ボックス15aと、コンピュータ1から受信した画像情報をファクシミリにより送信先へ送信するのか、印刷装置により印刷を行うのかを設定する出力設定ボックス15bと、印刷を行う場合またはファクシミリ送信を行う場合の画質を、高画質あるいは普通画質のいずれかに設定する画質設定ボックス15cと、印刷またはファクシミリ送信を行う画像情報の記録用紙のサイズを設定する用紙サイズ設定ボックス15dと、印刷またはファクシミリ送信される画像情報の見出しとして印刷される見出しを設定する見出し設定ボックス15eと、ファクシミリ送信を行った際にログ記録を記憶するか否かを設定するログ記憶設定ボックス15fと、ログ記録を記憶する場合のログレベルを設定するログレベル設定ボックス15gと、設定の終了を指示するOKボタン15hとが表示される。
【0039】
各ボックスには、右方に、プルダウンメニューの表示を指示するアイコン(正方形の中に下方に向いた三角形を表示)が表示され、このアイコンをマウスでクリックすると、プルダウンメニューが表示される。例えば、送信先の場合には、印刷を行う場合に表示される空白と、図示しない別のメモリに記憶される同報通信(グループ1、2)や個人の氏名(例えば、子泉様)などが表示される。なお、グループ1、2にそれぞれ属する送信先の名称やファクシミリ番号などは、別途メモリに記憶されている。
【0040】
また、用紙サイズとしては、A4、リーガル、レター、ハガキなどが表示される。これらの表示された複数の候補の中から、マウスによりカーソルを移動し、いずれかを選択することができる。選択されたパラメータは、各ボックスに表示される。
【0041】
次に、図5を参照してファクシミリ送信を行う場合の、バックエンド処理について説明する。図5は、図2に示すフローチャートのS4の処理の詳細な処理を示すフローチャートである。この処理は、ユーザによりファクシミリ送信のパラメータが設定された後、処理されるものであり、パラメータが設定されることにより送信情報は、スプールファイルに記憶されているものとする。スプールファイルは、コンピュータ1において、印刷あるいは、ファクシミリ送信が指示された場合に、印刷情報または送信情報を一時記憶するものであり、順次、印刷またはファクシミリ送信されるものである。
【0042】
バックエンド処理では、まず、スプールファイルから送信情報を読み出す(S21)。次に、コマンドラインで送信先のファクシミリ番号が指定されているか否かを判断する(S22)。コマンドラインで送信先のファクシミリ番号が指定されている場合は(S22:Yes)、送信情報を形成する(S26)。この送信情報を形成する処理の詳細については、図7を参照して後述する。次に、その形成した送信情報を多機能周辺装置11へ送信する(S27)。
【0043】
一方、S22の判断処理において、コマンドラインで送信先が指定されていない場合は(S22:No)、PPD6cから、設定画面15の出力設定ボックス15bにより設定された設定情報を取出し(S23)、ファクシミリ送信が設定されているかを判断する(S24)。
【0044】
ファクシミリ送信が設定されている場合は(S24:Yes)、送信情報を形成する(S26)。次に、形成した送信情報を多機能周辺装置11へ送信する(S27)。S24の判断処理において、ファクシミリ送信ではない、すなわち印刷が設定されている場合は(S24:No)、印刷情報を形成する(S25)。この印刷情報を形成する処理の詳細については、図6を参照して後述する。次に、形成した印刷情報を多機能周辺装置11へ送信する(S27)。S27の送信処理の終了後に、このバックエンド処理を終了する。
【0045】
次に、図6を参照して印刷情報形成処理について説明する。この処理は、図5に示すバックエンド処理のS25の処理の詳細である。まず、PPD6cに設定された画質が高画質か否かを判断する(S31)。
【0046】
高画質に設定されている場合は(S31:Yes)、印刷画像の解像度を例えば1200dpiとし(S33)、高画質に設定されていない場合(S31:No)、すなわち普通画質に設定されている場合は、印刷画像の解像度を例えば600dpiとし(S32)、横幅固定でラスタライズを行い(S34)、さらにプリンタ圧縮形式にエンコードを行って(S35)、この印刷情報形成処理を終了する。
【0047】
次に、図7を参照して送信情報形成処理について説明する。この処理は、図5に示すバックエンド処理のS26の処理の詳細である。まず、PPD6cに設定された画質が高画質か否かを判断する(S41)。
【0048】
高画質に設定されている場合は(S41:Yes)、送信画像の解像度を例えば200×100dpiとし(S43)、高画質に設定されていない場合(S41:No)、すなわち普通画質に設定されている場合は、送信画像の解像度を例えば100×100dpiとし(S42)、ラスタライズを行い(S44)、さらにファクシミリ圧縮形式であるTIFF形式にエンコードを行い(S45)、この送信情報形成処理を終了する。
【0049】
以上、第1の実施形態に基づいて説明したように、設定画面では、印刷処理とファクシミリ送信処理とで共通に画質を設定すると、印刷処理を行う場合は、高画質が選択されている場合には、解像度が1200dpiに設定され、普通画質が選択されている場合は、解像度が600dpiに設定される。一方、ファクシミリ送信処理を行う場合は、高画質が選択されている場合には、解像度が200×100dpiに設定され、普通画質が選択されている場合は、解像度が100×100dpiに設定される。よって、ユーザは、印刷処理とファクシミリ送信処理とに共通に画質を設定するだけで、印刷処理とファクシミリ送信処理とにおいて、それぞれの場合に最適な解像度が設定される。
【0050】
次に、第2の実施形態について図8を参照して説明する。第1の実施形態では、印刷処理とファクシミリ送信処理とで共通に画質を設定し、印刷を行う場合の画像の解像度とファクシミリ送信を行う場合の画像が適切に設定されるものであるが、印刷処理とファクシミリ送信処理とで共通に記録用紙のサイズを設定するようにすると、ファクシミリ送信では、使用されない用紙サイズが設定される場合がある。第2実施形態では、ファクシミリ送信では使用されない用紙サイズが設定された場合には、警告を発するもである。なお、前記した第1の実施形態と同一部分については、同一の符号を付しその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0051】
図8は、図7に示す第1の実施形態における送信情報処理に代わる第2の実施形態における送信情報処理を示すフローチャートである。まず、PPD6cに設定された記録用紙サイズがA4またはレターまたはリーガルのいずれかであるか否かを判断する(S51)。記録用紙サイズがA4またはレターまたはリーガルのいずれかに設定されている場合は(S51:Yes)、PPD6cに設定された画質が高画質か否かを判断する(S41)。
【0052】
高画質に設定されている場合は(S41:Yes)、送信画像の解像度を例えば200×100dpiとし(S43)、高画質に設定されていない場合(S41:No)、すなわち普通画質に設定されている場合は、送信画像の解像度を例えば100×100dpiとし(S42)、ラスタライズを行い(S44)、さらにファクシミリ圧縮形式であるTIFF形式にエンコードを行い(S45)、この送信情報形成処理を終了する。
【0053】
一方、S51の判断処理で、記録用紙サイズがA4またはレターまたはリーガルのいずれでもない場合は(S51:No)、用紙サイズエラーの警告を発生する(S52)。この警告は、表示器である表示部5にその旨を表示するようにしてもよいし、警告音を発生する警告音発生装置を備え、用紙サイズが適切ではないことを示す警告音または音声を発生するようにしてもよい。
【0054】
以上、第2の実施形態に基づいて説明したように、設定画面では、印刷処理とファクシミリ送信処理とで共通に記録用紙サイズを設定し、ファクシミリ送信処理において、ファクシミリ送信では使用されない用紙サイズが設定されている場合には、警告を発生するので、ユーザは、正しい用紙サイズに設定することができる。
【0055】
次に、第3の実施形態について図9を参照して説明する。第2の実施形態では、設定画面では、印刷処理とファクシミリ送信処理とで共通に記録用紙サイズを設定し、ファクシミリ送信処理において、ファクシミリ送信では使用されない用紙サイズが設定されている場合には、警告を発生するものであるが、第3の実施形態では、同様に設定画面では、印刷処理とファクシミリ送信処理とで共通に記録用紙サイズを設定し、ファクシミリ送信処理において、ファクシミリ送信では使用されない用紙サイズが設定されている場合には、用紙サイズを変更するとともに、設定された用紙サイズと変更された用紙サイズの比に応じて送信画像のサイズを拡大または縮小するものである。なお、前記した第1の実施形態および第2の実施形態と同一部分については、同一の符号を付しその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0056】
図9は、図7に示す第1の実施形態における送信情報処理に代わる第2の実施形態における送信情報処理を示すフローチャートである。まず、PPD6cに設定された記録用紙サイズがA4またはレターまたはリーガルのいずれかであるか否かを判断する(S61)。記録用紙サイズがA4またはレターまたはリーガルのいずれかにも設定されていない場合は(S61:No)、記録用紙サイズをA4に変更し、設定されていた用紙サイズとA4との比から拡大または縮小率を取得する(S62)。例えば、設定されていた用紙サイズがハガキであれば、ハガキの大きさと、A4の大きさとの比から拡大率を取得する。また、設定されていた用紙サイズがB4であれば、A4とB4との比から縮小率を取得する。次に、その拡大率または縮小率に基づいて、送信画像を拡大または縮小する(S63)。拡大率が設定されている場合には、送信画像は拡大され、縮小率が設定されている場合には、送信画像は縮小される。
【0057】
S63の処理後、またはS61の判断処理において、記録用紙サイズがA4またはレターまたはリーガルのいずれかに設定されていない場合は(S61:Yes)、次に、PPD6cに設定された画質が高画質か否かを判断する(S41)。高画質に設定されている場合は(S41:Yes)、送信画像の解像度を例えば200×100dpiとし(S43)、高画質に設定されていない場合(S41:No)、すなわち普通画質に設定されている場合は、送信画像の解像度を例えば100×100dpiとし(S42)、ラスタライズを行い(S44)、さらにファクシミリ圧縮形式であるTIFF形式にエンコードを行って(S45)、この送信情報形成処理を終了する。
【0058】
以上、第3の実施形態に基づいて説明したように、設定画面では、印刷処理とファクシミリ送信処理とで共通に記録用紙サイズを設定し、ファクシミリ送信処理において、ファクシミリ送信では使用されない用紙サイズが設定された場合には、用紙サイズを所定の大きさ(例えばA4)に変更し、送信画像のサイズを設定された用紙サイズの大きさと変更された用紙サイズとの比に応じて拡大または縮小する。よって、ユーザがファクシミリ送信を行う場合の記録用紙サイズを誤って設定しても所定の用紙サイズに変更されるとともに、送信画像の大きさが変更された用紙サイズに適合されたものになる。
【0059】
なお、請求項1記載の出力先決定ステップおよび請求項7記載の出力先決定手段は、図5に記載のフローチャートのS22またはS24の処理が該当し、請求項1記載の設定読み取りステップおよび請求項7記載の設定読み取り手段は、図5に記載のフローチャートのS23の処理が該当し、請求項1記載の画像データ生成ステップおよび請求項7記載の画像データ生成手段は、図5に記載のフローチャートのS25およびS26の処理が該当し、請求項1記載の送信ステップおよび請求項7記載の送信手段は、図5に記載のフローチャートのS27の処理が該当する。
【0060】
また、請求項2記載の印刷画像生成ステップは、図6に記載のフローチャートの処理が該当し、送信画像生成ステップは、図7に記載のフローチャートの処理が該当する。また、請求項3記載の警告発生ステップは、図8に記載のフローチャートのS52の処理が該当する。また、請求項4記載の記録用紙サイズ変更ステップは、図9に記載のフローチャートのS62の処理が該当する。また、請求項5記載の送信画像拡大縮小ステップは、図9に記載のフローチャートのS63の処理が該当する。また、請求項6記載の制御ステップは、図5に記載のフローチャートのS22の処理が該当する。
【0061】
以上実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0062】
例えば、上記第1、第2および第3の実施形態では、すべての処理がコンピュータ1において実行され、形成された印刷データまたは送信データが多機能周辺装置11に送信されるものとしたが、これらの処理が、多機能周辺装置11の内部で実行されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施形態におけるコンピュータとそのコンピュータに接続される多機能周辺装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】印刷またはファクシミリ送信処理を示すフローチャートである。
【図3】GUI処理を示すフローチャートである。
【図4】印刷およびファクシミリ送信の機能を設定する設定画面を示す画面図である。
【図5】バックエンド処理を示すフローチャートである。
【図6】印刷情報形成処理を示すフローチャートである。
【図7】送信情報形成処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態における送信情報形成処理を示すフローチャートである。
【図9】第3の実施形態における送信情報形成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0064】
1 コンピュータ
2 CPU
5 表示部(設定手段の一部、表示手段)
6 ハードディスク
6b CUPS
6c PPD
7 操作部(設定手段の一部)
11 多機能周辺装置(画像処理装置)






 

 


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