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発明の名称 周辺装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−58591(P2007−58591A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−243264(P2005−243264)
出願日 平成17年8月24日(2005.8.24)
代理人 【識別番号】100103045
【弁理士】
【氏名又は名称】兼子 直久
発明者 稲田 肇 / 前平 洋利
要約 課題
意図するドライバを正常にインストールすることができる周辺装置を提供すること。

解決手段
インストーラが起動する前(ドライバがドライバ格納メモリ39aに格納される前)は、USBインターフェース30aへの電力供給は遮断され、USBインターフェイス30aは電気的にOFFの状態に設定されているので、インストーラが起動する前(ドライバがドライバ格納メモリ39aに格納される前)にPnP機能によって多機能周辺装置1がPC35に検出され、意図しないドライバがインストールされることが防止される。
特許請求の範囲
【請求項1】
周辺装置と通信する第1通信手段と、その第1通信手段を介して通信される前記周辺装置を自動的に検出する検出手段と、その検出手段によって検出される前記周辺装置を制御するドライバを導入する導入手段とを有する演算装置と通信する第2通信手段を備えた周辺装置において、
前記導入手段が起動される前に前記検出手段によって検出されるのを阻止する阻止状態に設定する第1設定手段と、
前記導入手段が起動されたか否かを判断する判断手段と、
その判断手段によって前記導入手段が起動済であると判断された後に前記第1設定手段によって設定されている阻止状態を解除し、前記検出手段によって検出されるのを許容する許容状態に設定する第2設定手段とを備えていることを特徴とする周辺装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記第2通信手段に電力が供給されることを条件として前記周辺装置を検出し、
前記第1設定手段は、前記阻止状態として前記第2通信手段に電力が供給されるのを遮断する状態に設定し、
前記第2設定手段は、前記許容状態として前記第2通信手段に電力が供給されるのを許容する状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の周辺装置。
【請求項3】
前記第2通信手段は、前記第1通信手段と接続される通信ケーブルの一端側と接続されるコネクタを備え、
前記第1設定手段は、前記阻止状態として前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とを接続不可能な状態に設定し、
前記第2設定手段は、前記許容状態として前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とを接続可能な状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の周辺装置。
【請求項4】
筐体内部に配置されている前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とを接続するために前記筐体に開口する接続口と、
その接続口の少なくとも一部を閉塞可能なシャッタと、
そのシャッタを駆動する駆動機構とを備え、
前記第1設定手段は、前記駆動機構を駆動させ前記シャッタを前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とが接続不可能な位置に設定し、
前記第2設定手段は、前記駆動機構を駆動させ前記シャッタを前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とが接続可能な位置に設定することを特徴とする請求項3に記載の周辺装置。
【請求項5】
前記駆動機構は、ラックアンドピニオン機構を備えていることを特徴とする請求項4に記載の周辺装置。
【請求項6】
前記導入手段が起動したことを示す起動済情報を入力する入力手段と、
その入力手段によって前記起動済情報が入力されたか否かを示す情報を記憶する記憶手段とを備え、
前記判断手段は、前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記導入手段が起動済か否かを判断することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の周辺装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、意図するドライバを正常にインストールすることができる周辺装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、プラグアンドプレイ機能(以下「PnP機能」と称す)を有するパーソナルコンピュータ(以下「PC」と称す)が知られている。PnP機能は、プリンタやスキャナ等の周辺装置をPCに接続した場合に、その接続した周辺機器を検出し、ユーザーが特に何の操作も行なわずに自動的に周辺装置を使用可能な状態に設定する機能をいう。例えば、次の特許文献1には、PnP機能を有するコンピュータが開示されている。
【0003】
一方、PnP機能を有するPCが、各周辺装置に対応する全てのデバイスドライバ(以下「ドライバ」と称す)を保有しているわけではなく、ドライバを格納したCD−ROMやフロッピー(登録商標)ディスクが周辺装置に添付されている場合は、そのドライバをPnP機能に対応したインストーラによってインストールする必要があった。
【特許文献1】特開2001−265546号公報(第28段落等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、PnP機能に対応したインストーラによってドライバをインストールする場合、そのインストーラを起動する前に、PCに周辺装置を接続すると、PnP機能によって接続された周辺装置が検出され、意図しないドライバがインストールされる可能性があり、結局、インストールエラーが発生する可能性があるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、意図するドライバを正常にインストールすることができる周辺装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために請求項1記載の周辺装置は、周辺装置と通信する第1通信手段と、その第1通信手段を介して通信される前記周辺装置を自動的に検出する検出手段と、その検出手段によって検出される前記周辺装置を制御するドライバを導入する導入手段とを有する演算装置と通信する第2通信手段を備えたものであって、前記導入手段が起動される前に前記検出手段によって検出されるのを阻止する阻止状態に設定する第1設定手段と、前記導入手段が起動されたか否かを判断する判断手段と、その判断手段によって前記導入手段が起動済であると判断された後に前記第1設定手段によって設定されている阻止状態を解除し、前記検出手段によって検出されるのを許容する許容状態に設定する第2設定手段とを備えている。
【0007】
請求項2記載の周辺装置は、請求項1記載の周辺装置において、前記検出手段は、前記第2通信手段に電力が供給されることを条件として前記周辺装置を検出し、前記第1設定手段は、前記阻止状態として前記第2通信手段に電力が供給されるのを遮断する状態に設定し、前記第2設定手段は、前記許容状態として前記第2通信手段に電力が供給されるのを許容する状態に設定する。
【0008】
請求項3記載の周辺装置は、請求項1に記載の周辺装置において、前記第2通信手段は、前記第1通信手段と接続される通信ケーブルの一端側と接続されるコネクタを備え、前記第1設定手段は、前記阻止状態として前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とを接続不可能な状態に設定し、前記第2設定手段は、前記許容状態として前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とを接続可能な状態に設定する。
【0009】
請求項4に記載の周辺装置は、請求項3に記載の周辺装置において、筐体内部に配置されている前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とを接続するために前記筐体に開口する接続口と、その接続口の少なくとも一部を閉塞可能なシャッタと、そのシャッタを駆動する駆動機構とを備え、前記第1設定手段は、前記駆動機構を駆動させ前記シャッタを前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とが接続不可能な位置に設定し、前記第2設定手段は、前記駆動機構を駆動させ前記シャッタを前記コネクタと前記通信ケーブルの一端側とが接続可能な位置に設定する。
【0010】
請求項5記載の周辺装置は、請求項4に記載の周辺装置において、前記駆動機構は、ラックアンドピニオン機構を備えている。
【0011】
請求項6記載の周辺装置は、請求項1から5のいずれかに記載の周辺装置において、前記導入手段が起動したことを示す起動済情報を入力する入力手段と、その入力手段によって前記起動済情報が入力されたか否かを示す情報を記憶する記憶手段とを備え、前記判断手段は、前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記導入手段が起動済か否かを判断する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の周辺装置によれば、導入手段が起動する前は、第1設定手段によって演算装置に検出されるのが阻止される阻止状態に設定されているので、導入手段が起動する前に周辺装置が演算装置に検出され、意図しないドライバがインストールされるのを防止することができる。一方、導入手段が起動済である場合には、第2設定手段によって阻止状態が解除され、演算装置に周辺装置が検出されるのが許容される許容状態に設定されるので、導入手段が起動した後は、導入手段に従って意図するドライバを正常にインストールすることができるという効果がある。
【0013】
請求項2記載の周辺装置によれば、請求項1に記載の周辺装置の奏する効果に加え、第1設定手段は阻止状態として第2通信手段に電力が供給されるのを遮断する状態に設定し、第2設定手段は許容状態として第2通信手段に電力が供給されるのを許容する状態に設定するので、検出手段が第2通信手段に電力が供給されることを条件として周辺装置を検出する場合には、電気的に阻止状態と許容状態とを設定することができる。よって、阻止状態と許容状態とを設定するために新たな部品を追加する必要はなく、装置の製造コストを抑制することができるという効果がある。
【0014】
請求項3記載の周辺装置によれば、請求項1又は2に記載の周辺装置の奏する効果に加え、第1設定手段は、阻止状態としてコネクタと通信ケーブルの一端側とを接続不可能な状態に設定し、第2設定手段は、許容状態としてコネクタと通信ケーブルの一端側とを接続可能な状態に設定するので、機械的に阻止状態と許容状態とを設定することができる。よって、コネクタと通信ケーブルとを接続するためにには、何らかの操作が必要であることをユーザーに感覚的に訴えることができるという効果がある。
【0015】
請求項4に記載の周辺装置によれば、請求項3に記載の周辺装置の奏する効果に加えて、第1設定手段は、シャッタをコネクタと通信ケーブルの一端側とが接続不可能な位置に設定し、第2設定手段は、シャッタをコネクタと通信ケーブルの一端側とが接続可能な位置に設定するので、コネクタと通信ケーブルとを接続するためにには、何らかのの操作が必要であることをユーザーに一層明確に訴えることができるという効果がある。
【0016】
請求項5記載の周辺装置によれば、請求項4に記載の周辺装置の奏する効果に加え、前記駆動機構はラックアンドピニオン機構を備えているので、簡単な歯車構成でシャッタを駆動させることができ、部品コストを抑制することができるという効果がある。
【0017】
請求項6記載の周辺装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の周辺装置の奏する効果に加え、導入手段が起動したか否かは、ユーザーが起動済情報を入力し、その起動済情報が入力されたことを示す情報が記憶手段に記憶されているか否かによって判断される。例えば、導入手段が起動した場合に、演算装置に起動済情報(例えば周辺装置のシリアルナンバー)が表示され、その表示された起動済情報をユーザーが周辺装置に入力した場合に、導入手段が起動したと判断される。よって、導入手段が起動したことを確実に判断することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の周辺装置としての多機能周辺装置1にPC35が接続されている状態を示す外観斜視図である。多機能周辺装置1は、ファクシミリ機能、電話機能、コピー機能を備え、また、後述するUSB(Universal Serial Bus)インターフェース30a(図2参照)を備え、USBケーブル34を介してPC35と通信可能に構成されている。
多機能周辺装置1の本体2の側部には、受話器3が取り付けられている。受話器3は、非通話時には本体2に設けられた図示しないフック上に置かれ、通話時にはフックから取り上げられて使用される。本体2の上面前部には、操作パネル4が設けられており、操作パネル4上には電話器3側(図中左側)から順番に、コマンドを入力するコマンド入力キー群4aと、数値や文字などを入力する入力キー群4bと、LCD5とが設けられている。尚、後述するシリアルナンバーの入力(図4のS401)は、このコマンド入力キー群4aと、入力キー群4bとを操作して入力されることになる。
【0019】
操作パネル4の後方には、原稿挿入口6が設けられている。ファクシミリ送信される原稿は、原稿挿入口6に原稿面を下向きにして挿入され、読み取りが行われた後に、本体2の前面であって操作パネル4の下方に設けられた原稿排出口7から排出される。原稿挿入口6の後方には、記録紙ホルダ装着部9が設けられており、記録紙ホルダ装着部9には、複数枚の記録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ10が着脱可能に取り付けられている。記録紙ホルダ10から供給されて印刷に使用された記録紙は、原稿排出口7の下方に設けられた記録紙排出口8から排出される。
【0020】
本体2の背面には、USBケーブル34の一端側が差込まれる接続口32(図6(b)参照)が開口ており、接続口32からはUSBケーブル34の一端側が接続されるコネクタ31が露出している。コネクタ31にUSBケーブル34の一端側が接続されると共に、USBケーブル34の他端側がPC35に接続されると、多機能周辺装置1とPC35とはUSBケーブル34を介して通信可能とされる。
【0021】
一方、PC35は、多機能周辺装置1を制御する装置であり、キーボード42とLCD43とを備えている。また、USBケーブル34を接続可能な後述するUSBインターフェース30b(図2参照)を備え、USBケーブル34を介して多機能周辺装置1と通信可能に構成されている。
【0022】
図2は、多機能周辺装置1とPC35との電気的構成を示すブロック図である。多機能周辺装置1は、上述した構成の他、CPU12、ROM13、RAM14、EEPROM15、画像メモリ17、音声LSI18、ネットワーク・コントロール・ユニット19(以下単に「NCU19」と称す)、モデム20、バッファ21、スキャナ22、符号化部23、復号化部24、プリンタ25、アンプ27、USBインターフェース30aを備え、これらはバスライン29を介して互いに接続されている。
【0023】
CPU12は、NCU19を介して送受信される各種信号に従って、バスライン29により接続された各部を制御し、ファクシミリ動作や電話動作などのデータ通信を実行するものである。ROM13は、多機能周辺装置1で実行される制御プログラム等を格納した書換不能なメモリであり、制御プログラム13aと、起動情報フラグ制御プログラム13bと、USBインターフェス制御プログラム13cとが格納されている。
【0024】
制御プログラム13aは、多機能周辺装置1で実行されるファクシミリ動作や電話動作に関する動作やPnP機能に対応する動作を制御するためのプログラムである。起動情報フラグ制御プログラム13bは、後述する起動情報フラグ15aのON/OFFを制御するプログラムであり、図4に示す起動情報フラグ制御処理は、本プログラムに従って実行される。USBインターフェス制御プログラム13cは、USBインターフェス30aへの電力供給を制御するプログラムであり、図5に示すUSBインターフェス制御処理は、本プログラムに従って実行される。
【0025】
RAM14は、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。EEPROM15は、書換可能な不揮発性のメモリであり、記憶されたデータは電源オフ後も保持される。EEPROM15には、起動情報フラグ15aが備えられている。起動情報フラグ15aは、多機能周辺装置1用のドライバをPC35にインストールするインストーラが起動済であるか否かを示すフラグであり、起動情報フラグ制御プログラム13bに従って制御される。
【0026】
具体的には、インストーラが起動済の場合にはON、インストーラが起動前の場合にはOFFに設定される。本実施例では、起動情報フラグ15aは、工場出荷時にOFFに設定されているものとし、その後、ユーザが入力キー群4b等を利用して多機能周辺装置1のシリアルナンバーを入力すると、起動情報フラグ15aがONに設定される。
【0027】
また、起動情報フラグ15aの設定状況は、上述したUSBインターフェス制御プログラム13bに従ってCPU12によって監視されており、起動情報フラグ15aがOFFであれば、USBインターフェス30aへの電力供給は遮断され、起動情報フラグ15aがONであれば、USBインターフェス30aへ電力が供給される。
【0028】
画像メモリ17は、画像データ(イメージデータ)を記憶するためのメモリであり、大容量のDRAMで構成されている。音声LSI18は、NCU19によって受信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するとともに、この多機能周辺装置1の内部で生成されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してNCU19に出力するものである。NCU19は回線制御を行うためのものであり、多機能周辺装置1はこのNCU19を介して電話回線26に接続されている。
【0029】
モデム20は、画像データやメールデータを変調および復調して伝送するとともに伝送制御用の各種手順信号を送受信するものである。バッファ21は、他のファクシミリ装置との間で送受信される符号化されたファクシミリデータやスキャナ22により読み取られた原稿の画像データを一時的に格納するものである。
【0030】
スキャナ22は原稿挿入口6に挿入された原稿の画像を読み取るためのものである。符号化部23はスキャナ22により読み取られた原稿画像の符号化を行うものである。復号化部24は、バッファ21に記憶された受信したデータを読み出して、これを複合化するものであり、複合化されたデータは、プリンタ25により記録用紙に印刷される。アンプ27は、そのアンプ27に接続されたスピーカ28を鳴動して、呼出音などを出力するためのものである。
【0031】
USBインターフェース30aは、PC35との通信を可能にする既知の回路である。USBインターフェース30aは、D+、D−の2本の信号線と、電源線と、グランド線とを備えたUSBケーブル34の一端側と接続可能なコネクタ31(図6(b)参照)を備えている。そして、このUSBインターフェース30aと後述するPC35側のUSBインターフェース30bとがUSBケーブル34を介して物理的に接続され、且つ、USBインターフェース30aに電力が供給されると、PC35側において多機能周辺装置1が接続されたことを示すアタッチ(接続)が検出される。
【0032】
換言すれば、USBインターフェース30aとPC35側のUSBインターフェース30bとがUSBケーブル34を介して物理的に接続されたとしても、USBインターフェース30aに電力が供給されなければ、PC35側においてアタッチ(接続)は検出されないことになる。
【0033】
一方、PC35は、CPU36、ROM37、RAM38、ハードディスク39、入出力ポート41、CDドライブ42、USBインターフェース30bを備えている。CPU36はROM37に記憶される固定値やプログラム或いはインターフェース30bを介して送受信される各種信号に基づいて、バスライン40により接続される各部を制御するものである。ROM37は、PC35で実行される制御プログラム等を格納した書換不能なメモリである。RAM38は、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。
【0034】
ハードディスク39は書き換え可能な不揮発性のメモリであり、多機能周辺装置1を含む各種周辺装置のドライバを格納するドライバ格納メモリ39aが用意されている。ドライバは、例えば製品出荷時には、CD−ROM等の情報記録媒体に記録されており、CD−ROMがCDドライブ42にセットされると、自動的に後述するインストール処理によってインストールされる。
【0035】
また、ハードディスク39には、基本ソフトウェアとしてのOS(Operation System)が格納されている。このOSは、PnP機能を備え、PC35に多機能周辺装置1を含む各種周辺装置が接続されると、その各種周辺装置が接続されたことを示すアタッチ(接続)を検出し、接続された各種周辺装置との間でコンフィギュレーションを行った後で、接続された各種周辺装置に対応する適当なドライバを起動し、接続された周辺装置を使用可能な状態に設定する。
【0036】
USBインターフェース30bは、多機能周辺装置1を含むUSB装置との通信を可能にする既知の回路であり、USBケーブル34と接続可能に構成されている。尚、上述したCPU36、ROM37、RAM38はバスライン40を介して互いに接続されており、そのバスライン40は入出力ポート41に接続されている。この入出力ポート41は、バスライン40の他にハードディスク39、キーボード42、LCD43、インターフェース30cに接続されている。
【0037】
次に、図3を参照して、多機能周辺装置1用のドライバをPC35にインストールするインストール処理について説明する。図3(a)はインストール処理を示すフローチャートであり、図3(b)はインストール処理の途中でPC35のLCD43に表示される表示画面を示す図である。
【0038】
インストール処理では、まず、インストーラを起動する(S301)。インストーラはドライバを自動的にインストールするためのプログラムであり、本実施例では、ドライバが格納されているCD−ROMをCDドライブ42にセットすることで自動的に起動される。インストーラが起動すると(S301)、ドライバをインストールする準備を行う(S302)。具体的には、CD−ROMに格納されているドライバをドライバ格納メモリ39aに書き込む。次に、装置側(本実施例では多機能周辺装置1)とのUSB接続を可能にするUSB設定方法をLCD42に表示する(S303)。
【0039】
具体的には、図3(b)に示すように、
「装置側のUSB接続機能を有効にします。
装置の操作パネルからファンクションメニューの1−3−7へ進み
[USB接続設定メニュー]を表示して下さい。
10キーを使用して下記のシリアル番号を入力して下さい。
Serial No:84462271
入力後、装置のUSB接続機能が有効になります。
USBケーブルで装置と接続して下さい。」という表示をする。
【0040】
尚、ユーザが、この表示に従って多機能周辺装置1のコマンド入力キー群4a、入力キー群4bを操作をすることで、多機能周辺装置1のUSB接続機能が有効になり、多機能周辺装置1とPC35とがUSBケーブル35を介して接続されると、以降は、従前のPnP機能の手順通りにドライバがPC35にインストールされる。
【0041】
即ち、不明な装置を検出したか否かを判断し(S304)、検出されない場合には(S304:No)、S304の処理を繰り返し、検出された場合には(S304:Yes)、S302の処理において準備したドライバがインストールされる。即ち、S302の処理におて準備したドライバを使用可能な状態に設定して(S305)、本処理を終了する。
【0042】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、起動情報フラグ制御処理について説明する。起動情報フラグ制御処理は、起動情報フラグ15aのON/OFFを制御する処理であり、起動情報フラグ制御プロラム13bに従って実行される処理である。また、この処理は、図3のS303の処理に従って、ユーザによって[USB接続設定メニュー]の表示が指示された後に実行される。
【0043】
起動情報フラグ制御処理では、まず、ユーザによってシリアルナンバーが入力されたか否かを判断する(S401)。即ち、図3のS303において、PC35のLCD42に表示される指示に従ってユーザーがシリアルナンバーを入力したか否かを判断する。入力されていなければ(S401:No)、S401の処理を繰り返し、入力されれば(S401:Yes)、その入力されたシリアルナンバーが正しいか否かを判断する(S402)。
【0044】
入力されたシリアルナンバーが誤りであれば(S402:No)、シリアルナンバーの再入力を促す(S403)。例えば、LCD5に「入力されたシリアルナンバーが不適当です。正しいシリアルナンバーを再入力して下さい。」というメッセージを表示をする。一方、入力されたシリアルナンバーが正しければ(S402:Yes)、起動情報フラグ15aをONに設定し(S404)、本処理を終了する。
【0045】
次に、図5に示すフローチャートを参照して、USBインターフェイス制御処理について説明する。USBインターフェイス制御処理は、USBインターフェイス30aへの電力供給を制御する処理であり、USBインターフェイス制御プログラム13cに従って実行される処理である。尚、この処理は、多機能周辺装置1の電源が投入された場合に実行される。
【0046】
USBインターフェイス制御処理では、まず、USBインターフェイス30aへの電力供給を遮断し、USBインターフェイス30aを電気的にOFFの状態に設定する(S501)。即ち、上述した通りに、USBインターフェース30aとPC側のUSBインターフェース30bとがUSBケーブル34を介して物理的に接続されたとしても、USBインターフェース30aに電力が供給されなければ、PC35において多機能周辺装置1が接続されたことを示すアタッチ(接続)は検出されないことになる。
【0047】
次に、起動情報フラグ15aがONか否かを判断し(S502)、OFFであれば(S502:No)、S502の処理を繰り返し、ONであれば(S502:Yes)、USBインターフェイス30aへ電力を供給し、USBインターフェースを電気的にONの状態にし(S503)、本処理を終了する。
【0048】
このように、多機能周辺装置1においてUSBインターフェース30aに電力が供給されるのは、起動情報フラグ15aがONの場合であり、この起動情報フラグ15aがONに設定されるのは、ユーザが図4のS402の処理において、図3のS303の処理に従い正しいシリアルナンバーが入力された場合である。一方、PC35側からすれば、図3のS303の処理の前には、図3のS301、S302の処理において、インストーラを起動し、ドライバをインストールする準備を既に行っているので、結局、多機能周辺装置1においてUSBインターフェース30aに電力が供給されるのは、インストーラを起動した後(ドライバをインストールする準備を行った後)である。
【0049】
以上説明したように、この多機能周辺装置1によれば、USBインターフェイス30aへ電力が供給され、USBインターフェース30aが電気的にONの状態に設定されるのは、PC35側においてインストーラを起動した後(ドライバをインストールする準備を行った後)なので、インストーラが起動する前(ドライバをインストールする準備を行う前)に、たとえUSBケーブル34によって物理的に多機能周辺装置1とPC35とが接続されたとしても、PC35側においてアタッチ(接続)が検出されることはなく、意図しないドライバがインストールされるのを防止することができる。
【0050】
換言すれば、PC35側においてインストーラが起動した後(ドライバをインストールする準備を行った後)に、PC35側においてアタッチ(接続)が検出されるので、意図するドライバを正常にインストールすることができる。
【0051】
また、PC35側においてアタッチ(接続)が検出される状態とされない状態とは、USBインターフェイス30aに電力を供給するか否かという電気的な処理によって制御しているので、新たな部品を追加する必要はなく、多機能周辺装置1の製造コストを抑制することができる。
【0052】
次に、図6乃至図9を参照して第2実施例の多機能周辺装置100について説明する。尚、第2実施例の多機能周辺装置100については、上述した第1実施例の多機能周辺装置1と共通する構成については、同じ符号を付し、その説明は省略する。図6は、第2実施例の多機能周辺装置100の背面側を示しており、図6(a)は、接続口32がシャッタ50によって閉塞されている状態を示す外観斜視図であり、図6(b)は接続口32がシャッタ50によって閉塞されていない状態を示す外観斜視図である。
【0053】
第2実施例の多機能周辺装置100は、接続口32を開閉するシャッタ50を備え、このシャッタ50によって接続口32を閉塞または開放することで、USBケーブル32の一端側をコネクタ31に接続可能な状態と、接続不可能な状態とに設定するように構成したものである。
【0054】
即ち、図6(a)に示すように、接続口32がシャッタ50によって閉塞されている場合には、コネクタ31がシャッタ50によって隠蔽されるので、USBケーブル34の一端をコネクタ31に接続することができない。
【0055】
一方、図6(b)に示すように、接続口32がシャッタ50によって閉塞されていない場合には、接続口32からコネクタ31が露出しているので、USBケーブル34の一端をコネクタ31に接続することができる。
【0056】
よって、インストーラが起動する前(ドライバをインストールする準備を行う前)は、図6(a)に示すように、接続口32をシャッタ50で閉塞する状態に設定することで、インストーラが起動する前(ドライバをインストールする準備を行う前)に、USBケーブル34の一端側がコネクタ31に接続され、意図しないドライバがインストールされるのを防止することができる。
【0057】
一方、インストーラが起動した後(ドライバをインストールする準備を行った後)で、図6(b)に示すように、コネクタ31が外部に露出するようにシャッタ50を開放する状態に設定することで、インストーラが起動した後(ドライバをインストールする準備を行った後)には、USBケーブル32がコネクタ31に接続可能になり、意図するドライバを正常にインストールすることができる。
【0058】
次に、図7を参照して、シャッタ50を駆動する駆動機構51について説明する。図7(a)は、図6(a)に示す状態(接続口32がシャッタ50によって閉塞されている状態)に対応した内部構成を示す斜視図であり、図7(b)は図6(b)に示す状態(接続口32がシャッタ50によって閉塞されていない状態)に対応した内部構成を示す斜視図である。
【0059】
図7に示すように、駆動機構51は、シャッタ50に連結されているラック52と、ラック52と噛合するピニオンギヤ53と、ピニオンギヤ53と噛合するスプライン軸54と、スプライン軸54に取着されている減速ギヤ55と、減速ギヤ55と噛合する駆動ギヤ56と、駆動ギヤ56と連結されているモータ軸を有するシャッタ用モータ57とを備えている。
【0060】
この駆動機構51によれば、シャッタ50が、図7(a)に示すように、接続口32を閉塞する状態にある場合に、シャッタ用モータ57を駆動すると、その駆動力が駆動ギヤ56、減速ギヤ55、スプライン軸54、ピニオンギヤ53を介してラック52に伝達され、ラック52に連結されているシャッタ50が図7(a)の矢印A方向に移動し、図7(b)に示すように接続口32が開放され、コネクタ31(図6参照)が外部に露出する。よって、USBケーブル34の一端側をコネクタ31に接続することができる。
【0061】
図8は、第2実施例における多機能周辺装置100とPC35との電気的構成を示すブロック図である。第2実施例の多機能周辺装置100は、第1実施例の多機能周辺装置1と同様に、ROM13に起動情報フラグ制御プログラム13b、EEPROM15に起動情報フラグ15aが備えられている。
【0062】
起動情報フラグ制御プログラム13bは、上述したのと同様に、起動情報フラグ15aのON/OFFを制御するプログラムであり、図4に示す起動情報フラグ制御処理を実行するためのプログラムであり、起動情報フラグ15aは、多機能周辺装置100用のドライバをPC35にインストールするインストーラが起動したか否かを示すフラグである。
【0063】
一方、第2実施例の多機能周辺装置100には、第1実施例の多機能周辺装置1に備えられていたUSBインターフェイス制御プログラム13cに代えて、シャッタ制御プログラム13dと、上述したシャッタ用モータ51とを備えている点で第1実施例の多機能周辺装置1とは異なる。シャッタ制御プログラム13dは、シャッタ50の駆動を制御するプログラムであり、後述する図9に示すシャッタ制御処理は、このシャッタ制御プログラム13dに従って実行される。
【0064】
次に、図9に示すフローチャートを参照して、第2実施例の多機能周辺装置100において実行されるシャッタ制御処理について説明する。
【0065】
シャッタ制御処理は、起動情報フラグ15aの状態に応じてシャッタ50の駆動を制御する処理であり、シャッタ制御プログラム13dに従って実行される処理である。尚、この処理は、多機能周辺装置1の電源を投入した場合に実行され、また、シャッタ50は製品出荷当時において、図6(a)に示すように接続口32を閉塞している状態に設定されているものとする。
【0066】
シャッタ制御処理では、まず、EEPROM15の起動情報フラグ15aがONか否かを判断し(S901)、ONであれば(S901:Yes)、本処理を終了する。一方、OFFであれば(S901:No)、再度、起動情報フラグ15aがONか否かを判断し(S902)、OFFであれば(S902:No)、S902の処理を繰り返し、ONであれば(S902:Yes)、シャッタ用モータ57を駆動してシャッタ50を移動させて接続口32を開放し(S903)、本処理を終了する。
【0067】
このように、第2実施例の多機能周辺装置100において、接続口32が開放されコネクタ31が外部に露出し、コネクタ31とUSBケーブル34の一端側とが接続可能になるのは、起動情報フラグ15aがONの場合であり、この起動情報フラグ15aがONに設定されるのは、ユーザが図4のS402の処理において、図3のS303の処理に従い正しいシリアルナンバーが入力された場合である。一方、PC35側からすれば、図3のS303の処理の前には、図3のS301、S302の処理において、インストーラを起動し、ドライバをインストールする準備を既に行っているので、結局、多機能周辺装置100においてコネクタ31とUSBケーブル34の一端側とが接続可能になるのは、インストーラを起動した後(ドライバをインストールする準備を行った後)である。
【0068】
以上説明したように、この第2実施例の多機能周辺装置100によれば、コネクタ31とUSBケーブル34の一端側とが接続可能になるのは、PC35側においてインストーラを起動した後(ドライバをインストールする準備を行った後)なので、インストーラが起動する前(ドライバをインストールする準備を行う前)には、物理的にUSBケーブル34を介して多機能周辺装置1とPC35とを接続することができず、結局、インストーラを起動する前(ドライバをインストールする準備を行う前)には、PC35側においてアタッチ(接続)が検出されることはないので、意図しないドライバがインストールされるのを防止することができる。
【0069】
換言すれば、PC35側においてインストーラが起動した後(ドライバをインストールする準備を行った後)に、コネクタ31とUSBケーブル34の一端側とが接続可能な状態になるので、意図するドライバを正常にインストールすることができる。また、コネクタ31とUSBケーブル34の一端側とを接続するためにには、何らかの操作(具体的には、図3のS303においてPC35によって示される操作)が必要であることをユーザーに感覚的に訴えることができる。
【0070】
以上実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0071】
上述した多機能周辺装置1,100では、ドライバをインストールする場合について説明したが、ドライバをアンインストールする場合には、PC35にUSB接続を不可能にする設定方法を表示させ、その設定方法に従ってユーザが多機能周辺装置1,100を操作した場合には、ON状態にある起動フラグ15aをOFF状態に設定するように構成しても良い。かかる場合には、再度、ドライバをインストールする場合に、上述したのと同様に、意図しないドライバがインストールされるのを防止することができる。
【0072】
また、上述した第2実施例の多機能周辺装置100では、接続口32に対して横方向にスライドするシャッタ50によって接続口32を閉塞したり開放したりする場合について説明したが、USBケーブル34の一端側とコネクタ31とが接続可能な状態と接続不可能な状態とに設定することができれば、上述したように構成する必要はなく、例えば、シャッタ50を接続口32に対して上下にスライドさせたり、シャッタ50を装置の内部ではなく外面に配置したり、シャッタ50を設けることなくコネクタ31自体をスライド可能に構成するようにしても良い。
【0073】
また、上述した実施例のPC35では、USB接続を可能にするUSB設定方法として、装置のシリアルナンバーを入力する場合について説明したが、USB設定方法としては、この方法に限定されるものではなく、シリアルナンバーに代えて所定のパスワードを入力する方法、所定の操作子(例えば、テンキーの「0」)を長押しする方法であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】多機能周辺装置にPCが接続されている状態を示す外観斜視図である。
【図2】多機能周辺装置とPCとの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】インストール処理のフローチャートである。
【図4】起動フラグ制御処理のフローチャートである。
【図5】USBインターフェイス制御処理のフローチャートである。
【図6】(a)は接続口がシャッタによって閉塞されている状態を示す外観斜視図であり、(b)は接続口がシャッタによって閉塞されていない状態を示す外観斜視図である。
【図7】(a)は図6(a)に示す状態における内部構成を示す斜視図であり、(b)は図6(b)に示す状態における内部構成を示す斜視図である。
【図8】第2実施例における多機能周辺装置とPCとの電気的構成を示すブロック図である。
【図9】第2実施例のシャッタ制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 多機能周辺装置(周辺装置)
4b 入力キー群(入力手段)
13b 起動情報フラグ制御プログラム
13c USBインターフェース制御プログラム
13d シャッタ制御プログラム
15a 起動情報フラグ(記憶手段)
30a USBインターフェース(第2通信手段)
31 コネクタ
32 接続口
34 USBケーブル(通信ケーブル)
50 シャッタ
51 駆動機構
52 ラック(ラックアンドピニオン機構の一部)
53 ピニオンギヤ(ラックアンドピニオン機構の一部)
S501 第1設定手段
S502 判断手段
S902 判断手段
S503 第2設定手段
S903 第2設定手段




 

 


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