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発明の名称 読取り装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−53636(P2007−53636A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−237911(P2005−237911)
出願日 平成17年8月18日(2005.8.18)
代理人 【識別番号】100117503
【弁理士】
【氏名又は名称】間瀬 ▲けい▼一郎
発明者 杉本 典子 / 佐藤 裕二 / 池野 孝宏
要約 課題
既存のサイズのコンタクトイメージセンサを使用して、その配列と、原稿の読み取り方法とに工夫を凝らし、原稿のサイズに応じて効率的な読み取りを可能とした読取り装置を提供する。

解決手段
読取りデバイス40と読取りデバイス50とは、その一部が副走査方向において重なるように主走査方向に沿って長手状に配置されており、原稿の幅が重なり長さを超える場合には、読取りデバイス40及び/又は読取りデバイス50によって所定速度で原稿を読み取り、原稿の幅が重なり長さ以下の場合には、読取りデバイスの重なり部分によって所定速度よりも速い速度で原稿を読み取る。
特許請求の範囲
【請求項1】
原稿ガラス上に載置された原稿の画像を読取りデバイスを走査させることによって読み取る読取り装置において、
前記読取りデバイスは、その一部が走査される第1の方向に重なるように、前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って長手状に複数列配置されており、
前記原稿の幅が前記読取りデバイスの重なり長さを超える場合には、1列又は複数列の読取りデバイスによって原稿を読み取る第1の読取り手段と、
前記原稿の幅が前記読取りデバイスの重なり長さ以下の場合には、前記読取りデバイスの重なり部分によって、前記第1の読取り手段よりも速い速度で原稿を読み取る第2の読取り手段と
を備えたことを特徴とする読取り装置。
【請求項2】
前記第1の読取り手段は、前記原稿の幅が前記複数列の読取りデバイスのうち1列の長さ以内の場合には、該1列の読取りデバイスによって原稿を読み取ることを特徴とする請求項1に記載の読取り装置。
【請求項3】
前記複数列間の前記読取りデバイスの走査方向における幅は、読取り解像度から算出される前記走査の最小単位の整数倍に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の読取り装置。
【請求項4】
前記読取りデバイスは、A4サイズ用の読取りデバイスであって、
前記読取りデバイスの重なり長さは、はがき幅以上であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の読取り装置。
【請求項5】
複数列に配置された前記読取りデバイスは、一体的にモールドされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の読取り装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、走査することによって原稿の画像を読み取る読取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の読取り装置においては、例えば、下記特許文献1に記載の読取り装置が提案されている。この読取り装置は、複数に分割されたコンタクトイメージセンサを用いて画像を読み取るように構成されている。ここで、複数に分割されたコンタクトイメージセンサは一列に並んで配設されている。
【特許文献1】特開2001−136345号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記読取り装置では、コンタクトイメージセンサが一列に並んで配列されている為、原稿の読み取り速度は、原稿のサイズに拘わらず解像度に応じて一定にしなければならなかった。
【0004】
また、コンタクトイメージセンサは、読取り装置の仕様によって原稿の最大サイズが決定される。例えば、原稿の最大サイズがA4の場合には、A4用のコンタクトイメージセンサが使用され、原稿の最大サイズがA3の場合には、A3のコンタクトイメージセンサが使用されるのが一般的である。しかしながら、新たなサイズのコンタクトイメージセンサを設計するとなると、読取り装置の販売台数によってはコンタクトイメージセンサの製造コストが増大する結果となる。
【0005】
そこで、本発明は、既存のサイズのコンタクトイメージセンサを使用して、その配列と、原稿の読み取り方法とに工夫を凝らし、原稿のサイズに応じて効率的な読み取りを可能とした読取り装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決にあたり、本発明に係る読取り装置は、請求項1の記載によれば、
原稿ガラス上に載置された原稿の画像を読取りデバイスを走査させることによって読み取る当該読取り装置において、読取りデバイスは、その一部が走査される第1の方向に重なるように、第1の方向に交差する第2の方向に沿って長手状に複数列配置されており、原稿の幅が読取りデバイスの重なり長さを超える場合には、1列又は複数列の読取りデバイスによって原稿を読み取る第1の読取り手段と、原稿の幅が読取りデバイスの重なり長さ以下の場合には、読取りデバイスの重なり部分によって、第1の読取り手段よりも速い速度で原稿を読み取る第2の読取り手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
このように、第1の読取り手段が、読取りデバイスの重なり長さ以上の原稿を1列又は複数列の読取りデバイスによって読み取り、第2の読取り手段が、読取りデバイスの重なり長さ以下の原稿を、読取りデバイスの重なり部分によって第1の読取り手段よりも速い速度で読み取るので、サイズの大きな原稿に対しては、1列又は複数列の読取りデバイスによって原稿を読み取ることができるとともに、サイズの小さな原稿に対しては、読取りデバイスの重なっている部分において高速に原稿を読み取る効果を奏する。
【0008】
また、本発明は、請求項2の記載によれば、請求項1に記載の読取り装置において、第1の読取り手段は、原稿の幅が複数列の読取りデバイスのうち1列の長さ以内の場合には、該1列の読取りデバイスによって原稿を読み取ることを特徴とする。
【0009】
このように、第1の読取り手段が1列の読取りデバイスのみによって原稿を読み取るので、消費電力を軽減することができる。
【0010】
また、本発明は、請求項3の記載によれば、請求項1または請求項2に記載の読取り装置において、複数列間の読取りデバイスの走査方向における幅は、読取り解像度から算出される走査の最小単位の整数倍に設定されていることを特徴とする。
【0011】
このように、複数列間の読取りデバイスの走査方向における幅が読取り解像度から算出される走査の最小単位の整数倍に設定されているので、列間の読取りの同期を容易にとることができる。
【0012】
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の読取り装置において、読取りデバイスは、A4サイズ用の読取りデバイスであって、読取りデバイスの重なり長さは、はがき幅以上であることを特徴とする。
【0013】
このように、汎用性のあるA4サイズの読取りデバイスを使用する為、読取り装置のコストを低減することができる。
【0014】
さらに、本発明は、請求項5の記載によれば、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の読取り装置において、複数列に配置された読取りデバイスは、一体的にモールドされていることを特徴とする。
【0015】
このように、複数列に配置された読取りデバイスは一体的にモールドされているので、読取りデバイスが簡単な構成で提供され得る。また、読取りデバイス間の位置調整を行うことなく、サイズの大きな原稿に対して読み取りを可能とするとともに、サイズの小さな原稿に対しては高速で読み取ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明に係る読取り装置の第1実施形態を示している。この読取り装置は、図1に示すごとく、装置本体10を備えており、この装置本体10の上側開口部11には、原稿ガラス板20が嵌着されている。なお、図1及び図2にて、符号30は、原稿ガラス板20上に載置された原稿(1頁分)を示している。
【0017】
また、当該読取り装置は、装置本体10内に平行に設けられた読取りデバイス40、50を備えている。両読取りデバイス40、50は、図1に示すごとく、原稿ガラス板20の裏面側にて装置本体10の開口部11の図示左右方向(主走査方向)に沿い長手状に延在しており、これら両読取りデバイス40、50は、開口部11の図示上下方向(副走査方向)に移動可能に、支持体(図示しない)でもって、装置本体10内に支持されている。なお、上記副走査方向が本発明の第1の方向に対応し、上記主走査方向が本発明の第2の方向に対応する。
【0018】
両読取りデバイス40、50のうち、読取りデバイス40は、図1に示すごとく、装置本体10の開口部11内にて他の読取りデバイス50よりも図示左側に延在している。
【0019】
読取りデバイス40は、断面略コ字状の支持部材40a及び読取り部材40bを備えており、支持部材40aは、装置本体10の開口部11の左右方向に沿い長手状に延在している。
【0020】
読取り部材40bは、支持部材40aのコ字状の凹所41内にその長手方向に沿い収容されている。当該読取り部材40bは、長手状のケーシング42を有しており、このケーシング42は、その長手方向両端側に設けた両突起42a(図2では、一方の突起42aのみを示す)でもって、支持部材40aの図示左側壁43に上下方向に回動可能に連結支持されている。
【0021】
当該読取り部材40bは、図1に示すごとく、導光板44、レンズアレイ45及びレンズアレイ45に対応した一連の受光素子(図示しない)を有している。導光板44は、ケーシング42内にてその長手方向に沿い配列されており、この導光板44は、発光ダイオード(図示しない)からの光を導光し、1次元状の光として、原稿ガラス板20を通し原稿30に向けて出射する。
【0022】
レンズアレイ45は、一連の屈折率分布型円柱レンズ45aでもって構成され、ケーシング42内にて導光板44に沿い配列されている。しかして、一連の円柱レンズ45aは、原稿30にて反射される導光板44からの1次元状の光を受光して下方に向けて出射する。
【0023】
なお、各円柱レンズ45aは、その先端部45bにて、ケーシング42の開口端から上方へ突出し、原稿ガラス板20の裏面に対向している。
【0024】
上述の一連の受光素子は、レンズアレイ45の直下にて一連の円柱レンズ45aに対向するように配列されており、当該一連の受光素子の各々は、各対応する円柱レンズ45aの出射光を受光して読取りデータとして出力する。
【0025】
また、読取りデバイス40は、図2に示すごとく、コイルスプリング40cを有しており、このコイルスプリング40cは、支持部材40aの凹所41の底壁の幅方向中央部と読取り部材40bのケーシング42の底壁の幅方向中央部との間に介装されている。
【0026】
これにより、コイルスプリング40cは、その弾力により、読取り部材40bを原稿ガラス板20側へ付勢する。このことは、読取り部材40bが、ケーシング42の突起42aと支持部材40aの左側壁43との連結部位を中心に、コイルスプリング40cにより図示反時計方向に付勢されて、所定傾斜角度に維持されることを意味する。
【0027】
読取りデバイス50は、断面略コ字状の支持部材50a及び読取り部材50bを備えており、支持部材50aは、装置本体10の開口部11の左右方向に沿い長手状に延在している。
【0028】
読取り部材50bは、支持部材50aのコ字状の凹所51内にその長手方向に沿い収容されている。当該読取り部材50bは、長手状のケーシング52を有しており、このケーシング52は、その長手方向両端側に設けた両突起52a(図2では、一方の突起52aのみを示す)でもって、支持部材50aの図示左側壁53に上下方向に回動可能に連結支持されている。
【0029】
また、当該読取り部材50bは、図1に示すごとく、導光板54、レンズアレイ55及びレンズアレイ55に対応した一連の受光素子(図示しない)を有している。導光板54は、ケーシング52内にてその長手方向に沿い配設されており、この導光板54は、他の発光ダイオード(図示しない)からの光を導光し、1次元状の光として、原稿ガラス板20を通し原稿30に向けて出射する。
【0030】
レンズアレイ55は、一連の屈折率分布型円柱レンズ55aでもって構成され、ケーシング52内にて導光板54に沿い配列されている。しかして、一連の円柱レンズ55aは、原稿30にて反射される導光板54からの1次元状の光を受光してその下方に向けて出射する。
【0031】
なお、各円柱レンズ55aは、その先端部55bにて、ケーシング52の開口端から上方へ突出し、原稿ガラス板20の裏面に対向している。
【0032】
また、読取り部材50bの一連の受光素子は、レンズアレイ55の直下にて一連の円柱レンズ55aに対向するように配列されており、当該一連の受光素子の各々は、各対応する円柱レンズ55aの出射光を受光して読取りデータとして出力する。
【0033】
また、読取りデバイス50は、コイルスプリング50cを有しており、このコイルスプリング50cは、支持部材50aの凹所51の底壁の幅方向中央部と読取り部材50bのケーシング52の底壁の幅方向中央部との間に介装されている。これにより、コイルスプリング50cは、その弾力により、読取り部材50bを原稿ガラス板20側へ付勢する。このことは、読取り部材50bが、ケーシング52の突起52aと支持部材50aの左側壁53との連結部位を中心に、コイルスプリング50cにより図2にて図示反時計方向に付勢されて、上記所定傾斜角度に維持されることを意味する。
【0034】
本実施形態では、読取りデバイス50は、その左側部L(以下、重なり部Lという)にて、副走査方向において、読取りデバイス40の右側部R(以下、重なり部Rという)と重なり合うように位置している。ここで、読取りデバイス50の重なり部L及び読取りデバイス40の重なり部Rの各重なり長さは、官製はがきの幅よりも幾分長く設定されている。
【0035】
また、読取りデバイス50のレンズアレイ55と読取りデバイス40のレンズアレイ45との間の副走査方向に沿う間隔は、読取り解像度に基づき決定される上記副走査方向の最小走査単位(例えば、両隣接ラインの間隔)の整数倍(例えば、1倍)に設定されている。
【0036】
なお、本実施形態では、両読取り部材40b、50bとして、汎用性の高いA4サイズ用コンタクトイメージセンサが採用されている。
【0037】
次に、当該読取り装置の回路構成について図3を参照して説明すると、両アナログ−デジタル変換器60、70(以下、A−D変換器60、70という)は、それぞれ、両読取りデバイス40、50の読取りデータをデジタル変換してマイクロコンピュータ80に出力する。
【0038】
マイクロコンピュータ80は、図4にて示すフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し、この実行中において、駆動機構90の駆動処理や両A−D変換器60、70からの各出力に基づく原稿サイズに応じた読取り処理を行う。なお、上記コンピュータプログラムは、マイクロコンピュータ80のROMに予め記憶されている。
【0039】
駆動機構90は、その駆動モータにて、マイクロコンピュータ80による制御のもとに駆動制御されて、両読取りデバイス40、50を一体的に副走査方向に移動させる。
【0040】
以上のように構成した本第1実施形態において、当該読取り装置が作動すると、マイクロコンピュータ80は、図4のフローチャートに従い、上記コンピュータプログラムの実行を開始する。
【0041】
このとき、読取りデバイス40は、装置本体10の開口部11の副走査方向の図1上端(原稿30の1ライン目に対応)に位置しているものとする。
【0042】
また、本実施形態では、当該読取り装置において、原稿30がA3サイズ原稿、A4サイズ原稿或いははがきサイズ原稿であるときは、当該原稿30を、原稿ガラス板20の全領域上、当該原稿ガラス板20のうち読取りデバイス40に対応する領域上或いは当該原稿ガラス板20のうち両読取りデバイス40、50の重なり部に対応する領域上に載置するように設定されている。
【0043】
しかして、図4のステップ100において、原稿30がA4サイズ原稿か否かが判定される。現段階において、原稿30がA4サイズ原稿であって原稿ガラス板20のうち読取りデバイス40に対応する領域上に載置されていれば、ステップ100における判定はYESとなる。
【0044】
ついで、ステップ101において、一方の読取りデバイスによる読取り設定処理がなされる。ここで、当該一方の読取りデバイスは読取りデバイス40であることから、この読取りデバイス40が上記A4サイズ原稿を読み取るように設定される。
【0045】
これに伴い、上記A4サイズ原稿の1ライン目の原稿部位が読取りデバイス40により読み取られて、各色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のデータとしてマイクロコンピュータ80のRAMの各色用1ライン目記憶領域に記憶される(図5参照)。なお、読取りデバイス50は読み取り停止状態におかれる。
【0046】
なお、図5において、符号0は、上記各色用1ライン目記憶領域における上記各色用データの0番目の画素に対応する記憶部位を表し、符号mは、上記各色用1ライン目記憶領域における上記各色用データのm番目の画素に対応する記憶部位を表す。
【0047】
然る後、ステップ102において、一方の読取りデバイスの1ライン分の移動処理がなされる。現段階では、読取りデバイス40を副走査方向に沿い1ライン目から2ライン目に移動させる処理がなされる。この処理に伴い、駆動機構90が、その駆動モータでもって、読取りデバイス40を副走査方向に沿い1ライン目から2ライン目に読取りデバイス50と共に移動させる。
【0048】
ステップ102における処理後、ステップ110において、上記A4サイズ原稿の1頁分の読み取りが終了したか否かが判定される。現段階では、未だ1ライン分の読み取りが終了しただけであることから、ステップ110における判定はNOとなる。
【0049】
以後、ステップ101〜ステップ110の循環処理が繰り返されて、上記A4サイズ原稿の2ライン目以後のライン毎の読み取り及び読取りデバイス40のライン毎の移動が順次行われる。なお、上記A4サイズ原稿の2ライン目以後のライン毎の読み取りに伴い、ライン毎原稿部位がマイクロコンピュータ80のRAMの各色用の各記憶領域に順次記憶される(図5参照)。
【0050】
このような状態において、上記A4サイズ原稿の1頁分の読み取りが終了すると、ステップ110においてYESと判定される。これにより、上記A4サイズ原稿の読み取りが終了する。
【0051】
次に、上述のようにコンピュータプログラムがステップ100に進んだとき、原稿30がA3サイズ原稿或いははがきサイズ原稿であれば、ステップ100における判定はNOとなる。
【0052】
これに伴い、ステップ103において、ラインギャップNの設定処理がなされる。本実施形態では、当該ラインギャップNは、両読取りデバイス40、50の各レンズアレイ45、55の副走査方向の間隔(最小走査単位の整数倍(例えば、1倍))を表し、マイクロコンピュータ80のROMに予め記憶されている。
【0053】
しかして、ステップ103では、ラインギャップNがマイクロコンピュータ80のROMに記憶済みの各レンズアレイ45、55の間隔(例えば、両隣接ラインの間隔)に設定される。
【0054】
ついで、ステップ104において、アドレスの生成処理がなされる。この生成処理では、ラインギャップNを考慮した上で、A3サイズ原稿及びはがきサイズ原稿のライン毎の原稿部位に対する各読取りデータを記憶させるべき各記憶領域のアドレスが生成されて上記RAMに出力される。これにより、当該RAMの各記憶領域が上記各生成アドレスに対応付けられる。
【0055】
然る後、ステップ105において、ライン計数値zがz=0とクリアされる。ここで、ライン計数値zは、z=0〜Nの範囲以内の値をとる。
【0056】
次に、ステップ120において、原稿30がはがきサイズ原稿であるか否かが判定される。ここで、原稿30がA3サイズ原稿であって原稿ガラス板20の全領域に載置されていれば、ステップ120における判定はNOとなる。
【0057】
すると、ステップ121において、両読取りデバイス40、50による読取り設定処理がなされる。これに伴い、両読取りデバイス40、50が、上記A3サイズ原稿を読み取るように設定される。
【0058】
このとき、上述のように読取りデバイス40は、上記A4サイズ原稿の1ライン目に位置していることから、読取りデバイス50は、上記A4サイズ原稿のNライン目に位置している。
【0059】
従って、両読取りデバイス40、50で上記A3サイズ原稿の1ライン分を読みとれるのは、上記A3サイズ原稿のうち上記A4サイズ原稿のNライン目に対応するラインが最初のラインとなる。そこで、本実施形態では、上記A3サイズ原稿の1ライン目は、上記A4サイズ原稿のNライン目に位置するものとする。また、上記A3サイズ原稿の1ライン分の複数の画素のうち0番目からm番目の画素が読取りデバイス40によって読み取られ、残りのm+1番目からn番目の画素が読取りデバイス50によって読み取られるようになっている。
【0060】
よって、ステップ121においては、上記A3サイズ原稿の1ライン目のm+1番目からn番目の画素に対応する原稿部位が読取りデバイス50により読み取られて、各色用データとして、マイクロコンピュータ80のRAMの各色用Nライン目記憶領域のm+1番目からn番目の記憶部位に記憶される(図6参照)。
【0061】
ついで、ステップ122において、両読取りデバイス40、50の1ライン分の移動処理がなされる。現段階では、読取りデバイス40を副走査方向に沿い1ライン目から2ライン目に移動させる処理がなされる。この処理に伴い、駆動機構90が、その駆動モータでもって、読取りデバイス40を副走査方向に沿い1ライン目から2ライン目に移動させる。このため、読取りデバイス50は、Nライン目からN+1ライン目に移動する。
【0062】
現段階では、上記A3サイズ原稿の1ライン目のm+1番目からn番目の画素に対応する原稿部位を読み取ったにすぎないことから、ステップ130においてNOと判定される。すると、ステップ121において、再び、両読取りデバイス40、50により読取り設定処理がなされる。これに伴い、上記A3サイズ原稿の2ライン目のm+1番目からn番目の画素に対応する原稿部位が読取りデバイス50により読み取られて、各色用データとして、マイクロコンピュータ80のRAMの各色用Nライン目記憶領域のm+1番目からn番目の各記憶部位に記憶される。
【0063】
以後、各ステップ122、130及び121の循環処理が繰り返されて、上記A3サイズ原稿の3ライン目以後のm+1番目からn番目の画素に対応する原稿部位が順次読取りデバイス50により読み取られて、各色用データとして、マイクロコンピュータ80のRAMの3ライン目以後の各記憶領域のm+1番目からn番目の各記憶部位に記憶される。
【0064】
このような状態において、読取りデバイス40及び読取りデバイス50が、それぞれ、上記A4サイズ原稿のNライン目以後及び2Nライン目以後に移動すると、上記A3サイズ原稿の1ライン目以後の0番目〜m番目の画素に対応する原稿部位が、順次、読取りデバイス40により読み取られて、各色用データとして、マイクロコンピュータ80のRAMのNライン目以後の記憶領域の0番目〜m番目の記憶部位に記憶される(図6参照)。また、読取りデバイス50が、上記A3サイズ原稿の2Nライン目以後のm+1番目〜n番目の画素に対応する原稿部位が、順次、読取りデバイス50により読み取られて、各色用データとして、マイクロコンピュータ80のRAMの2Nライン目以後の記憶領域のm+1番目〜n番目の記憶部位に記憶される(図6参照)。
【0065】
これにより、上記A3サイズ原稿の1ライン以後の原稿部位が、両読取りデバイス40、50により読み取られて、マイクロコンピュータ80のRAMのNライン目以後の記憶領域に順次1ラインずつ記憶されたこととなる。
【0066】
然る後、上記A3サイズ原稿の1頁分の読み取りが終了すると、ステップ130における判定がYESとなる。
【0067】
また、上述のようにコンピュータプログラムがステップ120に達したとき、原稿30がはがきサイズ原稿であって原稿ガラス板20のうち両読取りデバイス40、50の重なり部領域上に載置されていれば、YESと判定される。これに伴い、次のステップ123において、両読取りデバイス40、50の各重なり部による読取り設定処理がなされる。これに伴い、両読取りデバイス40、50が、その各重なり部にて、上記はがきサイズ原稿を読み取るように設定される。なお、本実施形態では、ステップ100〜150の処理が、本発明の第1の読取り手段に対応する。
【0068】
このため、上記はがきサイズ原稿の1ライン目の原稿部位が読取りデバイス40の重なり部により読み取られて、各色用データとして、上記RAMの各色用1ライン目記憶領域に記憶されるとともに、上記はがきサイズ原稿のNライン目の原稿部位が読取りデバイス50の重なり部により読み取られて、各色用データとして、上記RAMの各色用Nライン目記憶領域に記憶される(図7参照)。なお、図7では、便宜上、上記RAMの1色目用記憶領域への記憶態様のみが示されている。
【0069】
ステップ123の処理後、ステップ140において、ライン計数値がz=Nか否かが判定される。現段階では、z=0であることから、ステップ140における判定はNOとなる。これに伴い、ステップ141において、z=z+1=1と加算更新される。
【0070】
ついで、ステップ142において、読取りデバイスの1ライン分の移動処理がなされる。これに伴い、駆動機構90が、両読取りデバイス40、50を副走査方向に1ライン分移動させる。このため、読取りデバイス40が2ライン目に移動し、読取りデバイス50がN+1ライン目に移動する。
【0071】
このように移動処理がなされると、ステップ123において、両読取りデバイス40、50の各重なり部による読取り処理が上述と同様になされる。このため、上記はがきサイズ原稿の2ライン目の原稿部位が読取りデバイス40の重なり部により読み取られて、各色用データとして、上記RAMの各色用2ライン目記憶領域に記憶され、上記はがきサイズ原稿のN+1ライン目の原稿部位が読取りデバイス50の重なり部により読み取られて、各色用データとして、上記RAMの各色用N+1ライン目記憶領域に記憶される。
【0072】
以後、各ステップ140、141、142及び123の循環処理が繰り返されている間に、上記はがきサイズ原稿の3ライン目以後の原稿部位が読取りデバイス40の重なり部により順次読み取られて、各色用データとして、上記RAMの3ライン目以後の各色用記憶領域に記憶され、上記はがきサイズ原稿のN+2ライン目以後の原稿部位が読取りデバイス50の重なり部により読み取られて、各色用データとして、上記RAMの各色用のN+2ライン目以後の記憶領域に記憶される。
【0073】
然る後、ステップ141における最新のライン計数値がz=Nに達すると、ステップ140においてYESと判定されて、次のステップ143において、読取りデバイスのNライン分の移動処理がなされる。これに伴い、駆動機構90は、その駆動モータの作動のもと、両読取りデバイス40、50を副走査方向にNライン分移動させる。このため、読取りデバイス40が2Nライン目に移動し、読取りデバイス50が3Nライン目に移動する。
【0074】
現段階では、未だ上記はがきサイズ原稿の読取りが1頁分終了していないため、ステップ150においてNOと判定され、ステップ105において再びライン計数値z=0とクリアされる。以後、ステップ120におけるYESとの判定に伴い、上述と同様にして各ステップ123、140、141及び142の循環処理がなされる。
【0075】
この循環処理では、上記はがきサイズ原稿の2Nライン目以後の原稿部位が読取りデバイス40により読みとられ、各色用データとして、上記RAMのNライン目以後の各色用記憶領域に記憶され、上記はがきサイズ原稿の3Nライン目以後の原稿部位が読取りデバイス50によって読み取られて、各色用データとして、上記RAMの3Nライン目以後の各色用記憶領域に記憶される。
【0076】
その後、同様の処理を繰り返すことで、上記はがきサイズ原稿の1頁分の読み取りが終了すると、ステップ150においてYESと判定される。
【0077】
以上説明したように、両読取りデバイス40、50の配列に工夫を凝らし、読み取りの際に必要な読取りデバイスを原稿30のサイズに応じて調整するようにしたので、原稿30のサイズの大きさにかかわりなく、当該原稿30を読み取ることができる。
【0078】
また、上記A4サイズ原稿の読み取りにあたっては、読取りデバイス50を読み取り停止状態におき、読取りデバイス40のみでもって読み取るようにしたので、当該読取り装置の消費電力の節減につながる。なお、このような作用効果は、読取りデバイス40を読み取り停止状態におき、読取りデバイス50のみでもって読み取るようにしても、同様に達成され得る。
【0079】
また、上記A3サイズ原稿の読み取りにあたっては、読取りデバイス40、50の各読み取り素子として、汎用性の高いA4サイズ用コンタクトイメージセンサが採用されているので、コストの高いA3サイズ用コンタクトイメージセンサを採用することに比べて、当該読取り装置のコストを軽減し得る。
【0080】
また、上記はがきサイズ原稿の読み取りにあたっては、当該はがきサイズ原稿の1ライン〜N−1ラインの各原稿部位、2Nライン〜3N−1ラインの各原稿部位、・・・が、読取りデバイス40の重なり部によって、読み取られるとともに、当該はがきサイズ原稿のNライン〜2N−1ラインの各原稿部位、3Nライン〜4N−1ラインの各原稿部位、・・・が、読取りデバイス50の重なり部によって、読み取られる。
【0081】
このように両読取りデバイス40、50の各重なり部でもって上記はがきサイズ原稿を読み取ることで、両読取りデバイス40、50の一方の重なり部のみでもって上記はがきサイズ原稿を読み取るのに比べて、高速(2倍の速度)でもって上記はがきサイズ原稿を読み取ることができる。
【0082】
また、上述のように、両レンズアレイ45、55の副走査方向の間隔、即ち、両読取りデバイス40、50の副走査方向の間隔が、読取り解像度に基づき決定される上記副走査方向の最小走査単位(例えば、両隣接ラインの間隔)の整数倍(例えば、1倍)に設定されているので、各読取りデバイス40、50の間の読み取りの同期をとることができる。その結果、その後の画像処理が精度よくなされ得る。
【0083】
また、上述のように、両読取りデバイス40、50においては、両読取り部材40b、50bが、上述のように、同一の方向に向くように同一の傾斜角度に維持されているので、読取りデバイス間において色ずれが生ずることがない。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態の要部を示しており、この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた読取りデバイス40において、読取り部材40bに代えて、読取りデバイス200が採用された構成となっている。
【0084】
当該読取りデバイス200は、長手状のモールド部材210に、両読取り部材220、230をモールドして構成されている。モールド部材210は、その長手方向両端部に形成した両突起211にて、読取りデバイス40の読取り部材40bに代えて、ケーシング42の左側壁43に回動可能に連結されて、当該ケーシング42の凹所41内に収容されている。
【0085】
両読取り部材220、230のうち読取り部材220は、導光板221、レンズアレイ222及び一連の受光素子(図示しない)を有している。導光板221は、モールド部材210内にてその長手方向に沿い配設されており、この導光板221は、発光ダイオード(図示しない)からの光を導光し、モールド部材210の上面から原稿ガラス板20を通し原稿30に向けて出射する。
【0086】
レンズアレイ222は、読取り部材40bのレンズアレイ45と同様の構成を有するもので、このレンズアレイ222は、導光板221の長手方向に沿い配列されている。しかして、当該レンズアレイ222は、原稿30にて反射される導光板44からの1次元状の光を受光して下方に向けて出射する。
【0087】
また、読取り部材220の一連の受光素子は、レンズアレイ222の直下にて一連の円柱レンズに対向するように配列されており、当該一連の受光素子の各々は、各対応する円柱レンズの出射光を受光して読取りデータとして出力する。
【0088】
読取り部材230は、導光板231、レンズアレイ232及び一連の受光素子(図示しない)を有している。導光板231は、レンズアレイ232を介しレンズアレイ222に平行となるようにモールド部材210内にてその長手方向に沿い配設されており、この導光板231は、発光ダイオード(図示しない)からの光を導光し、モールド部材210の上面から原稿ガラス板20を通し原稿30に向けて出射する。
【0089】
レンズアレイ232は、読取り部材40bのレンズアレイと同様の構成を有するもので、このレンズアレイ232は、導光板231とレンズアレイ222との間にてその長手方向に沿い配列されている。しかして、当該レンズアレイ232は、原稿30にて反射される導光板231からの1次元状の光を受光してその下方に向けて出射する。
【0090】
また、読取り部材230の一連の受光素子は、レンズアレイ232の直下にて一連の円柱レンズに対向するように配列されており、当該一連の受光素子の各々は、各対応する円柱レンズの出射光を受光して読取りデータとして出力する。
【0091】
本第2実施形態において、読取り部材230は、その左側部(重なり部)にて、副走査方向において、読取り部材220の右側部(重なり部)と重なり合うように位置している。ここで、読取り部材230の重なり部及び読取り部材220の重なり部の各重なり長さは、官製はがきの幅よりも幾分長く設定されている。
【0092】
また、読取り部材230のレンズアレイ232と読取り部材220のレンズアレイ222との間の副走査方向に沿う間隔は、上記第1実施形態にて述べたと同様に読取り解像度に基づき決定される上記副走査方向の最小走査単位の整数倍に設定されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0093】
このように構成した本第2実施形態においては、両読取り部材220、230が、原稿30の読み取り可能なようにモールド部材210にモールドされているから、当該読取り装置における読取りデバイスが簡単な構成にてコンパクトに提供され得る。また、読取りデバイス間の位置調整を行うことなく、サイズの大きな原稿に対して読み取りを可能とするとともに、サイズの小さな原稿に対しては高速で読み取ることができる。その他の作用効果は上記第1実施形態と同様である。
【0094】
なお、本第2実施形態においては、上記第1実施形態にて述べた読取りデバイス50の読取り部材に代えて、読取りデバイス200と同様の構成の読取り部材を採用してもよい。
【0095】
図9は、上記第2実施形態の変形例の要部を示しており、この変形例では、上記第2実施形態にて述べた読取りデバイス200において、両読取り部材220、230の構成が次のように変更されている。
【0096】
即ち、読取り部材220においては、導光板221が、レンズアレイ222よりも読取り部材230側にてモールド部材210に設けられている。一方、読取り部材230においては、導光板231が、レンズアレイ232よりも読取り部材220側にてモールド部材210に設けられている。その他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
【0097】
このように構成した本変形例によっても、上記第2実施形態と同様の作用効果が達成され得る。
【0098】
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記第1実施形態において、両読取りデバイス40、50は、A4サイズ用コンタクトイメージセンサに限ることなく、A3サイズ用コンタクトイメージセンサ等の各種サイズ用コンタクトイメージセンサでもって構成してもよい。
(2)上記第1実施形態において、読取りデバイスは、両読取りデバイス40、50に限ることなく、さらに増大するようにしてもよい。
(3)なお、本実施形態においては、原稿のサイズをA3、A4及びはがきサイズとして説明し、高速で読み取る原稿のサイズをはがきサイズとしたが、それに限られるものではなく、読取りデバイス40、50の重なり長さ以下のサイズであれば同様の効果を奏することができる。
(4)また、はがきサイズの原稿を読み取る速度を高速(2倍の速度)として説明したが、それに限られるものではなく、A3及びA4サイズの原稿を読み取る速度よりも速い速度で読み取るものであれば良い。
(5)また、本実施形態においては、読取りデバイスを2列に配置した場合を説明したが、それに限られるものではなく、3列以上に配置するようにしても良い。そうすることにより、重なり領域における読取り速度をさらに高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明に係る読取り装置の第1実施形態を示す部分破断平面図である。
【図2】図1の読取り装置を左側からみた部分側面図である。
【図3】上記第1実施形態におけるブロック回路図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。
【図5】原稿がA4サイズ原稿である場合のマイクロコンピュータのRAMの各記憶領域への読取りデータの記憶例を示す模式的説明図である。
【図6】原稿がA3サイズ原稿である場合のマイクロコンピュータのRAMの各記憶領域への読取りデータの記憶例を示す模式的説明図である。
【図7】原稿がはがきサイズ原稿である場合のマイクロコンピュータのRAMの各記憶領域への読取りデータの記憶例を示す模式的説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態の要部を示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態の変形例の要部を示す平面図である。
【符号の説明】
【0100】
20…原稿ガラス板、30…原稿、40、50…読取りデバイス、
40b、50b、220、230…読取り部材、80…マイクロコンピュータ、
90…駆動機構、200…読取りデバイス、210…モールド部材。




 

 


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