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発明の名称 無線タグIC回路保持体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−47958(P2007−47958A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−230276(P2005−230276)
出願日 平成17年8月9日(2005.8.9)
代理人 【識別番号】100104503
【弁理士】
【氏名又は名称】益田 博文
発明者 大橋 勉
要約 課題
組み立て完了後の導通検査における導通性検出精度を向上するころができる無線タグIC回路保持体を提供する。

解決手段
情報の送受信を行うアンテナ152A,152Bと、タグ情報を記憶するIC回路部151及びアンテナ152A,152Bを接続するための接続端子159A,159Bとを有し、接続端子159A,159Bとアンテナ152A,152Bとを接合して構成された無線タグIC回路保持体Hであって、接続端子159A,159Bは、無線タグIC回路保持体Hの厚さ方向一方側及び他方側のうち、少なくともいずれかの側に向かって露出する露出部159Xを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
情報の送受信を行うアンテナと、
タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部及び前記アンテナを接続するための導通手段とを有し、
前記導通手段と前記アンテナとを接合して構成された無線タグIC回路保持体であって、
前記導通手段は、前記無線タグIC回路保持体の厚さ方向一方側及び他方側のうち、少なくともいずれかの側に向かって露出する露出部を備えることを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項2】
請求項1記載の無線タグIC回路保持体において、
前記導通手段としての接続端子と前記IC回路部とを備え、前記IC回路部を保持するための保持部材を有し、
前記接続端子に備えられる前記露出部は、前記厚さ方向一方側及び他方側のうち、少なくともいずれかの側に向かって露出することを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項3】
請求項2記載の無線タグIC回路保持体において、
前記アンテナを配設するために前記接続端子の前記厚さ方向一方側に設けたタグ基材を有し、
このタグ基材に、前記接続端子の前記露出部を前記厚さ方向一方側に向かって露出させるための第1開口部を設けたことを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項4】
請求項3記載の無線タグIC回路保持体において、
前記接続端子と前記アンテナとを、導電性接着剤層を介し接着固定したことを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項5】
請求項4記載の無線タグIC回路保持体において、
前記導電性接着剤層は、前記第1開口部に連通する部分に、当該接着剤のない連通用開口部を備えることを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項6】
請求項5記載の無線タグIC回路保持体において、
前記第1開口部及び前記連通用開口部は、略円形の断面形状を備えていることを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項7】
請求項6記載の無線タグIC回路保持体において、
前記連通用開口部の径方向寸法を、前記第1開口部の径方向寸法よりも大きくしたことを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか1項記載の無線タグIC回路保持体において、
前記アンテナは、前記第1開口部及び前記連通用開口部にそれぞれ連通するアンテナ開口部を備えることを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項9】
請求項4記載の無線タグIC回路保持体において、
前記第1開口部は、前記タグ基材のうち前記アンテナが設けられない部分に配設されており、
前記接続端子の前記露出部は、その第1開口部に臨むように、前記導電性接着剤層の外方まで突出して延設された突出部に備えられていることを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項10】
請求項2記載の無線タグIC回路保持体において、
前記保持部材に、前記接続端子の前記露出部を前記厚さ方向他方側に向かって露出させるための第2開口部を設けたことを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項11】
請求項2記載の無線タグIC回路保持体において、
前記接続端子の露出部は、前記保持部材に覆われず前記厚さ方向他方側に向かって露出した端子露出部であることを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項12】
請求項1記載の無線タグIC回路保持体において、
前記導通手段は、前記IC回路部の前記アンテナ側に設けたバンプであり、
このバンプに備えられる前記露出部は、前記厚さ方向一方側に向かって露出することを特徴とする無線タグIC回路保持体。
【請求項13】
請求項12記載の無線タグIC回路保持体において、
前記アンテナを配設するために前記IC回路部の前記厚さ方向一方側に設けたタグ基材を有し、
このタグ基材に、前記バンプの前記露出部を前記厚さ方向一方側に向かって露出させるための第3開口部を設けたことを特徴とする無線タグIC回路保持体。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部と情報の無線通信が可能な無線タグに係わり、特に、その無線タグに備えられる無線タグIC回路保持体に関する。
【背景技術】
【0002】
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えばラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
【0003】
このような無線タグは、通常、ラベル状又はシート状の素材(基材)上に無線タグ回路素子を設けて形成されることが多い。この無線タグの構成としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この従来技術では、1つのIC回路部(ICチップ)に導電性接着剤(例えば異方性導電性ペーストAnisotropic Conductive Paste、ACP)を介し2つのアンテナ(微小導電性アンテナ)をそれぞれ接合している。そして、これら2つのアンテナ及びIC回路部を備えた接着構造体を、基材上に実装している。
【特許文献1】特開2003−85513号公報(段落0002、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術による構造においては、少なくとも、IC回路部の一方側及び他方側とACPとの2箇所、ACPと一方側と他方側のアンテナの2箇所という合計4箇所の接合部が存在する。このため、組み立て完了時には、それらが確実に導通しているか、導通不良が生じている場合にはどの部分が不良であるかの導通検査を行う必要がある。
【0005】
上記従来技術では、無線タグ回路素子の組み立て完了時にIC回路部やACPが外部露出する構造となっておらず、2つのアンテナのみが露出する構造であるため、(特許文献1には特に明確には記載されていないが)その露出した2つのアンテナに導通検査用の2つのプローブをそれぞれ接触させ、両プローブ間の導通をチェックすることで導通検査を行わざるを得ない。この場合、一方のプローブ→一方側のアンテナ→ACP→IC回路部の一方側→IC回路部の他方側→ACP→他方側のアンテナ→他方のプローブという導通経路となり、上記4箇所の接合部をすべて包含することとなるため、これら全体の導通の良・不良を検査することはできるが、導通不良が生じた場合に、これら4箇所のどこで導通不良が発生しているかを詳細に検知することはできず、導通性検出精度の向上が困難である。
【0006】
あるいは、無線タグ回路素子の組み立て後に、リーダ(読み取り装置)側から当該無線タグ回路素子に無線信号を送信し、その応答信号の有無あるいは信号強度等によって当該無線タグ回路素子における導通の良・不良を検査する手法もあるが、この場合も、上記同様、導通不良がどこで発生しているかを詳細に検知することはできず、導通性検出精度の向上が困難であり、またその特性上、同時に複数の無線タグ回路素子を検査することはできない。
【0007】
本発明の目的は、組み立て完了後の導通検査における導通性検出精度を向上することができる無線タグIC回路保持体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報の送受信を行うアンテナと、タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部及び前記アンテナを接続するための導通手段とを有し、前記導通手段と前記アンテナとを接合して構成された無線タグIC回路保持体であって、前記導通手段は、前記無線タグIC回路保持体の厚さ方向一方側及び他方側のうち、少なくともいずれかの側に向かって露出する露出部を備えることを特徴とする。
【0009】
本願第1発明においては、導通手段は、その露出部を厚さ方向の一方側又は他方側に露出させていることにより、組み立てが完了した後に当該露出部に導通検査用のプローブ等を接触させることが可能である。この結果、アンテナに当該プローブ等を接触させて導通検査を行う場合に比べ、導通手段とIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができ、当該部分の導通性検出精度を向上することができる。
【0010】
第2発明は、上記第1発明において、前記導通手段としての接続端子と前記IC回路部とを備え、前記IC回路部を保持するための保持部材を有し、前記接続端子に備えられる前記露出部は、前記厚さ方向一方側及び他方側のうち、少なくともいずれかの側に向かって露出することを特徴とする。
【0011】
保持部材に設けられた接続端子の露出部を厚さ方向の一方側又は他方側に露出させていることにより、組み付け製造が完了した後に当該露出部に導通検査用のプローブ等を接触させることができる。この結果、接続端子とIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができ、当該部分の導通性検出精度を向上することができる。
【0012】
第3発明は、上記第2発明において、前記アンテナを配設するために前記接続端子の前記厚さ方向一方側に設けたタグ基材を有し、このタグ基材に、前記接続端子の前記露出部を前記厚さ方向一方側に向かって露出させるための第1開口部を設けたことを特徴とする。
【0013】
タグ基材に設けた第1開口部を介して、無線タグIC回路保持体の一方側より接続端子の露出部に導通検査用のプローブ等を接触させ、接続端子とIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0014】
第4発明は、上記第3発明において、前記接続端子と前記アンテナとを、導電性接着剤層を介し接着固定したことを特徴とする。
【0015】
これにより、接続端子とアンテナとを、加熱しながら押圧する等の比較的簡便な手法で接着固定することができる。
【0016】
第5発明は、上記第4発明において、前記導電性接着剤層は、前記第1開口部に連通する部分に、当該接着剤のない連通用開口部を備えることを特徴とする。
【0017】
タグ基材に設けた第1開口部、及び、導電性接着剤層に設けた連通用開口部を介し、無線タグIC回路保持体の厚さ方向一方側より接続端子の露出部に導通検査用のプローブ等を接触させ、接続端子とIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0018】
第6発明は、上記第5発明において、前記第1開口部及び前記連通用開口部は、略円形の断面形状を備えていることを特徴とする。
【0019】
これにより、導通検査用のプローブ形状に合致した開口部形状とすることができるので、検査時における不用意なプローブの開口部縁への接触等を防止し、より円滑な検査を行うことができる。
【0020】
第7発明は、上記第6発明において、前記連通用開口部の径方向寸法を、前記第1開口部の径方向寸法よりも大きくしたことを特徴とする。
【0021】
これにより、導電性接着剤層の連通用開口部の径方向寸法が小さい場合のようにプローブ挿入時に第1開口部縁部より導電性接着剤がはみ出しプローブに粘着するのを防止できるので、より円滑な検査を行うことができる。
【0022】
第8発明は、上記第5乃至第7発明のいずれか1つにおいて、前記アンテナは、前記第1開口部及び前記連通用開口部にそれぞれ連通するアンテナ開口部を備えることを特徴とする。
【0023】
タグ基材に設けた第1開口部、アンテナに設けたアンテナ開口部、及び、導電性接着剤層に設けた連通用開口部を介し、無線タグIC回路保持体の厚さ方向一方側より接続端子の露出部に導通検査用のプローブ等を接触させ、接続端子とIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0024】
第9発明は、上記第4発明において、前記第1開口部は、前記タグ基材のうち前記アンテナが設けられない部分に配設されており、前記接続端子の前記露出部は、その第1開口部に臨むように、前記導電性接着剤層の外方まで突出して延設された突出部に備えられていることを特徴とする。
【0025】
タグ基材のうちアンテナのない部分に第1開口部を設け、これに臨むように接続端子の突出部を設けて露出部とすることにより、アンテナや導電性接着剤層に開口部を設けなくても、タグ基材の第1開口部を介し、無線タグIC回路保持体の厚さ方向一方側より接続端子の当該露出部に導通検査用のプローブ等を接触させ、接続端子とIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0026】
第10発明は、上記第2発明において、前記保持部材に、前記接続端子の前記露出部を前記厚さ方向他方側に向かって露出させるための第2開口部を設けたことを特徴とする。
【0027】
保持部材に設けた第2開口部を介して、無線タグIC回路保持体の他方側より接続端子の露出部に導通検査用のプローブ等を接触させ、接続端子とIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0028】
第11発明は、上記第2発明において、前記接続端子の露出部は、前記保持部材に覆われず前記厚さ方向他方側に向かって露出した端子露出部であることを特徴とする。
【0029】
接続端子が露出部として保持部材に覆われていない端子露出部を備えることにより、無線タグIC回路保持体の他方側より当該端子露出部に導通検査用のプローブ等を接触させ、接続端子とIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0030】
第12発明は、上記第1発明において、前記導通手段は、前記IC回路部の前記アンテナ側に設けたバンプであり、このバンプに備えられる前記露出部は、前記厚さ方向一方側に向かって露出することを特徴とする。
【0031】
IC回路部のアンテナ側に位置するバンプの露出部を厚さ方向の一方側に露出させることにより、組み付け製造が完了した後に当該露出部に導通検査用のプローブ等を接触させることができる。この結果、バンプとIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができ、当該部分の導通性検出精度を向上することができる。
【0032】
第13発明は、上記第12発明において、前記アンテナを配設するために前記IC回路部の前記厚さ方向一方側に設けたタグ基材を有し、このタグ基材に、前記バンプの前記露出部を前記厚さ方向一方側に向かって露出させるための第3開口部を設けたことを特徴とする。
【0033】
タグ基材に設けた第3開口部を介して、無線タグIC回路保持体の一方側よりバンプの露出部に導通検査用のプローブ等を接触させ、バンプとIC回路部との結合部分の導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、組み立て完了後の導通検査における導通性検出精度を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。この実施形態は、本発明を無線タグラベルの生成システムに適用した場合の実施形態である。
【0036】
図1は、本実施形態の無線タグIC回路保持体を含む無線タグラベルを生成するタグラベル作成装置を有する無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
【0037】
図1に示すこの無線タグ生成システム1において、タグラベル作成装置2は、有線あるいは無線による通信回線3を介してルートサーバ4、端末5、汎用コンピュータ6、及び複数の情報サーバ7に接続されている。
【0038】
図2は、上記タグラベル作成装置2の詳細構造を表す概念的構成図である。
【0039】
図2において、タグラベル作成装置2の装置本体8には、凹所としてのカートリッジホルダ部(図示せず)が設けられ、このホルダ部にカートリッジ100が着脱可能に取り付けられている。
【0040】
装置本体8は、カートリッジ100を嵌合させる上記カートリッジホルダ部を備えるとともに外郭を構成する筐体9と、カバーフィルム103に所定の印字(印刷)を行う印字ヘッド(サーマルヘッド)10と、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105を駆動するリボン巻取りローラ駆動軸11と、カバーフィルム(被印字テープ)103と帯状の基材テープ(タグテープ)101とを貼り合わせつつ印字済タグラベル用テープ110としてカートリッジ100から繰り出すためのテープ送りローラ駆動軸12と、印字済タグラベル用テープ110に備えられる無線タグ回路素子To(詳細は後述)との間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の授受を行うアンテナ14と、上記印字済タグラベル用テープ110を所定のタイミングで所定の長さに切断しラベル状の無線タグラベルT(詳細は後述)を生成するカッタ15と、上記無線通信による信号授受時において無線タグ回路素子Toをアンテナ14に対向する所定のアクセスエリアに設定保持するとともに切断後の各無線タグラベルTを案内するための一対の搬送ガイド13と、その案内された無線タグラベルTを搬出口(排出口)16へと搬送し送出する送出ローラ17と、搬出口16における無線タグラベルTの有無を検出するセンサ18とを有している。
【0041】
センサ18は、例えば投光器及び受光器からなる反射型の光電センサである。投光器と受光器との間に無線タグラベルTが存在しない場合には、その投光器から出力された光が受光器に入力される。一方、投光器と受光器との間に無線タグラベルTが存在する場合には、投光器から出力された光が遮蔽されて受光器からの制御出力が反転させられるようになっている。
【0042】
一方、装置本体8はまた、上記アンテナ14を介し上記無線タグ回路素子Toへアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路21と、無線タグ回路素子Toから読み出された信号を処理するための信号処理回路22と、前述したリボン巻取りローラ駆動軸11及びテープ送りローラ駆動軸12を駆動するカートリッジ用モータ23と、このカートリッジ用モータ23の駆動を制御するカートリッジ駆動回路24と、上記印字ヘッド10への通電を制御する印刷駆動回路25と、上記カッタ15を駆動して切断動作を行わせるソレノイド26と、そのソレノイド26を制御するソレノイド駆動回路27と、上記送出ローラ17を駆動する送出ローラ用モータ28と、この送出ローラ用モータ28を制御する送出ローラ駆動回路29と、上記高周波回路21、信号処理回路22、カートリッジ駆動回路24、印刷駆動回路25、ソレノイド駆動回路27、送出ローラ駆動回路29等を介し、タグラベル作成装置2全体の動作を制御するための制御回路30とを有する。
【0043】
制御回路30は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。またこの制御回路30は、入出力インターフェイス31を介し例えば通信回線3に接続され、この通信回線3に接続された前述のルートサーバ4、他の端末5、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7等との間で情報のやりとりが可能となっている。
【0044】
図3は、上記タグラベル作成装置2に備えられた上記カートリッジ100の詳細構造を説明するための説明図である。
【0045】
この図3において、カートリッジ(無線タグカートリッジ)100は、上記基材テープ101が巻回された第1ロール(タグテープロール)102と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但しカバーフィルム103が感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のインクリボン105を巻き取る上記リボン巻取りローラ106と、上記基材テープ101とカバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済タグラベル用テープ110としつつ矢印Aで示す方向にテープ送りをする圧着ローラ107とを有している。
【0046】
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。
【0047】
基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図3中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図3中右側)よりその反対側(図3中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b(タグ基材)、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙101dの順序で積層され構成されている。
【0048】
ベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、情報の送受信を行うアンテナ152A,152Bが一体的に設けられており、これに接続するように保持部材としての保護フィルム160(ストラップフィルム)が設けられている。保護フィルム160は、上記IC回路部151と、このIC回路部151とアンテナ152A,152Bとを接続する(例えば銀ペーストによってIC回路部151の電極と接続された)接続端子159A,159B(導通手段)とを備えており、それらを略覆うように配置されている。このとき、上記接続端子159A,159Bが導電性の接着剤層J(例えば異方性導電性ペースト、いわゆるACP)を介しアンテナ152A,152Bの端部に設けられた接続端部152a、152bに接着されることによって、保護フィルム160はアンテナ152A,152Bに接合されている。これらIC回路部151及び接続端子159A,159Bを備えた保護フィルム160と、アンテナ152A,152Bと、接着剤層J等によって無線タグIC回路保持体Hが構成されている。なお、IC回路部151とアンテナ152A,152Bとによって無線タグ回路素子Toが構成されている。
【0049】
ベースフィルム101bの表側(図3中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、無線タグIC回路保持体Hを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。なお、この剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
【0050】
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。カバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
【0051】
リボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107は、それぞれカートリッジ100外に設けた例えばパルスモータである上記カートリッジ用モータ23(前述の図2参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸11及び上記テープ送りローラ駆動軸12に伝達されることによって回転駆動される。
【0052】
上記構成のカートリッジ100において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、圧着ローラ107へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、上述したようにその裏面にインクリボン105が当接させられるようになっている。
【0053】
そして、カートリッジ100が上記装置本体8のカートリッジホルダ部に装着されロールホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド10とプラテンローラ108との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が圧着ローラ107とサブローラ109との間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107が矢印B及び矢印Dで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸12と上記サブローラ109及びプラテンローラ108はギヤ(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸12の駆動に伴い圧着ローラ107、サブローラ109、及びプラテンローラ108が回転し、第1ロール102から4層構造の基材テープ101が繰り出され、上述のように圧着ローラ107へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、上記印刷駆動回路25により印字ヘッド10の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面(=粘着層101a側の面)に所定の文字、記号、バーコード等の印字R(後述の図11参照)が印刷(但し裏面から印刷するので印刷側から見て鏡面対称の文字等を印刷している)される。そして、上記4層構造の基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110として形成され、カートリッジ100外へと搬出される。なお、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸11の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
【0054】
図4は、上記高周波回路21の詳細機能を表す機能ブロック図である。この図4において、高周波回路21は、アンテナ14を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部32と、アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部33と、送受分離器34とから構成される。
【0055】
送信部32は、無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報にアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための搬送波を発生させる水晶振動子35、PLL(Phase
Locked Loop)36、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)37と、上記信号処理回路22から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路22からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路38(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路38により変調された変調波を増幅する送信アンプ39とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、好適にはUHF帯やマイクロ波帯の周波数を用いており、上記送信アンプ39の出力は、送受分離器34を介してアンテナ14に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部151に供給される。
【0056】
受信部33は、アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生させられた搬送波とを掛け合わせる受信第1乗算回路40と、その受信第1乗算回路40の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ41と、この第1バンドパスフィルタ41の出力を増幅する受信第1アンプ43と、この受信第1アンプ43の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第1リミッタ42と、上記アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生された後に移相器49で位相が90°ずらされた搬送波とを掛け合わせる受信第2乗算回路44と、その受信第2乗算回路44の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ45と、この第2バンドパスフィルタ45の出力を増幅する受信第2アンプ47と、この受信第2アンプ47の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第2リミッタ46と備えている。そして、上記第1リミッタ42から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ46から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路22に入力されて処理される。
【0057】
また、受信第1アンプ43及び受信第2アンプ47の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路48にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路22に入力されるようになっている。このようにして、タグラベル作成装置2では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
【0058】
図5は、上記した第1ロール102のより詳細な構造を表す概念的側面図である。前述したように、第1ロール102に巻回された基材テープ101は、その長手方向に無線タグ回路素子Toを備えた複数の上記無線タグIC回路保持体Hが例えば等間隔で順次形成されている。
【0059】
図6は、上記第1ロール101に巻回された基材テープ101に備えられた上記無線タグIC回路保持体H及びその周辺部の詳細構造を表す、図3の部分拡大図中VI−VI′断面による矢視断面図である。また図7は、図6中A部を抽出して示す部分拡大上面図であり、図8(a)は、図7中VIII−VIII′断面による側断面図である。また図8(b)は、図8(a)の下面図であり、図9(a)は、図8中IXA−IXA′断面で見た図であり、図9(b)は、図8中IXB−IXB′断面で見た図である。
【0060】
これら図6、図7、図8、及び図9に示すように、上記IC回路部151、上記接続端子159A,159B、及びアンテナ152A,152Bの上記接続端部152a,152bを略覆うように配設された上記保護フィルム160と、上記保護フィルム160内に備えられたIC回路部151と接続される側に複数の接続端部152a,152bをそれぞれ備え情報の送受信を行う2つの上記アンテナ152A,152Bと、上記IC回路部151と、このIC回路部151と2つの接続端部152a,152bとをそれぞれ接続するために保護フィルム160内に備えられ、上記接続端子159A,159Bと、上記2つの接続端部152a,152bと接続端子159A,159Bとを接着する接着剤層Jとが設けられている。言い換えれば、保護フィルム160は、接続端子159A,159Bを介して、アンテナ152A,152Bと接合されている。
【0061】
また、図8に示すように、アンテナ152A,152Bには開口部201A,201B(アンテナ開口部)が設けられており、ベースフィルム101bには、それら開口部201A,201Bとほぼ同径でそれらに連通する開口部200A,200B(第1開口部)が設けられている。また、接続端子159A,159Bとアンテナ152A,152Bとを接着する上記接着剤層Jには、開口部200A,200B及び201A,201Bの直径よりも大きな連通用開口部202A,202Bを設けてある。
【0062】
このように開口部200A,200B、開口部201A,201B、及び連通用開口部202A,202Bを設けることによって、接続端子159A,159Bの一部(露出部)159Xを、無線タグIC回路保持体Hのベースフィルム側101bに向かって露出させる構造とすることができる。
【0063】
図10は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図10において、無線タグ回路素子Toは、タグラベル作成装置2側のアンテナ14とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ152と、このアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
【0064】
IC回路部151は、アンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積しIC回路部151の駆動電源とするための電源部154と、上記アンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶手段として機能するメモリ部157と、上記アンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
【0065】
変復調部158は、アンテナ152により受信された上記タグラベル作成装置2のアンテナ14からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの返信信号に基づき、アンテナ152より受信された搬送波を変調し、アンテナ152より反射波として再送信する。
【0066】
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
【0067】
クロック抽出部156は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部155にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の速度に対応したクロックを制御部155に供給する。
【0068】
図11(a)及び図11(b)は、上述のようにして無線タグ回路素子Toの情報読み取り(又は書き込み)及び印字済タグラベル用テープ110の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図11(a)は上面図、図11(b)は下面図である。また図12は、図11中XII−XII′断面(前述の図6においてはxii−xii′断面に相当)による横断面図であり、図13は、図11中XIII−XIII′断面(前述の図6においてはxiii−xiii′断面に相当)による横断面図である。
【0069】
これら図11(a)、図11(b)、図12及び図13において、無線タグラベルTは、図3に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図12及び図13中上側)よりその反対側(図12及び図13中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたアンテナ152とこれに接着剤層Jを介し接合された保護フィルム160とが粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面に印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
【0070】
図14は、上述したようなタグラベル作成装置2による無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報へのアクセス(読み取り又は書き込み)に際して、上記した端末5又は汎用コンピュータ6に表示される画面の一例を表す図である。
【0071】
図14において、この例では、タグラベル種別、無線タグ回路素子Toに対応して印刷された印字文字R、その無線タグ回路素子Toに固有のIDであるアクセス(読み取り又は書き込み)ID、上記情報サーバ7に記憶された物品情報のアドレス、及び上記ルートサーバ4におけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が前記端末5又は汎用コンピュータ6に表示可能となっている。そして、タグ作成時に、その端末5又は汎用コンピュータ6の操作によりタグラベル作成装置2が作動されて、カバーフィルム103に上記印字文字Rが印刷されると共に、IC回路部151に予め記憶された上記読み取りID及び物品情報等の無線タグ情報が読みとられる(又はIC回路部151に上記書き込みID及び物品情報等の情報が書き込まれる)。
【0072】
なお、上記においては、印刷動作に伴い搬送ガイド13を移動中の印字済タグラベル用テープ110に対してアクセスエリア内に保持してアクセス(読み取り又は書き込み)するようにした例を示したが、これに限られず、その印字済タグラベル用テープ110を所定位置で停止させて搬送ガイド13にて保持した状態で上記アクセスを行うようにしてもよい。
【0073】
また、上記のような読み取り又は書き込みの際、生成された無線タグラベルTのIDとその無線タグラベルTのIC回路部151から読みとられた情報(又はIC回路部151に書き込まれた情報)との対応関係は、前述のルートサーバ4に記憶され、必要に応じて参照できるようになっている。
【0074】
図15は、図8に示した無線タグIC回路保持体Hを構成するための製造手順の一例を表す説明図である。図15の下側に示す部品(アンテナ側モジュール)には、ベースフィルム101b上の所定位置にアンテナ152A,152Bを配置している。このベースフィルム101b及びアンテナ152A,152Bの所定の位置には、予め開口部200A,200B及び開口部201A,201Bを設けてある。
【0075】
一方、図15の上側に示す部品(チップ側モジュール)は、IC回路部151と、このIC回路部151のの回路部電極(図示せず)と接続するように設けられた接続端子159A,159Bと、これら接続端子159A,159Bの下部にそれぞれ塗布された未固化状態の接着剤(例えば熱可塑性樹脂)による接着剤層Joと、IC回路部151及び接続端子159A,159Bを保護するための保護フィルム160とから構成されている。これを、図中白矢印のように上記アンテナ152の接続端部152a,152bに対し、図中上方から押圧しつつ(適宜加熱して)密着させる。この押圧により、保護フィルム160側に備えられる接続端子159A,159Bと、上記アンテナ接続端部152a,152bとの間に位置する上記接着剤層Joの大部分が比較的薄く平面状に広がって、前述の接着剤層Jを簡便な手法で形成することができる。
【0076】
このとき、図8及び図15に示したように、接着剤層Jo(上記ACP、あるいはフィルム状のACF等の導電性接着剤層)の連通用開口部202A,202Bの径を、アンテナ152A,152Bの開口部201A,201Bの径よりも大きくしておくことによって、開口部201A,201Bの縁部より導電性接着剤がはみ出して、導通検査用のプローブに粘着する不具合を防止することができる。したがって、導通不良を未然防止し、より円滑な検査を行うことができる。
【0077】
図16は、IC回路部151の導通検査を行う様子を表す断面図である。本実施形態の無線タグIC回路保持体Hによれば、無線タグIC回路保持体Hの組み付け製造が完了した後に、開口部200A,200B及び開口部201A,201Bに対して導通検査用プローブ208A,208Bを挿入し、導通検査用プローブ208A,208Bを接続端子159A,159Bの露出部159X,159Xと接触させて、検査装置206によるIC回路部151の導通検査を行うことが可能となる。この結果、従来のように例えばアンテナ152A及びアンテナ152Bに導通検査用プローブを接触させて導通検査を行う場合と異なり、例えば接続端子159A,159BとIC回路部151との結合部分Y,Yの導通性やIC回路部151の良・不良を、より直接的に検出することができ、当該結合部分Y,Yの導通性検出精度を向上することが可能となる。さらには図示を省略するが接続端子159Aとアンテナ152Aの双方に導通検査用プローブを接触させればACPにより接合した接着剤層Joの導通検査を行うこともできる。
【0078】
また、本実施形態では特に、開口部200A,200B及び開口部201A,201B,202A,202Bの断面形状を略円形として導通検査用のプローブ(後述)の形状に合致させるようにしている。これにより、検査時における不用意なプローブの開口部縁への接触等を防止して、より円滑な検査を行うことができる。なお、開口部の形状は、図示のような略円筒形状の貫通孔に限られず、例えば円錐形状にしてもよい。さらに断面円形にも限られず、楕円形、四角形、多角形等の他の形状でもよいし、また貫通孔にも限られず、幅方向(例えば図8中上下方向)一方側から切り込むように設けたU字状の切欠きや、スリット等としてもよい。
【0079】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
【0080】
(1)ベースフィルムの第1開口部をアンテナが存在しない部分に設けた場合
図17(a)は、本変形例による無線タグIC回路保持体Hの全体構造を表す側断面図である。図17(b)は図17(a)中XVIIB−XVIIB′断面で見た一部透視図であり、図17(c)は図17(a)中XVIIC−XVIIC′断面で見た図である。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0081】
これら図17(a)〜図17(c)に示すように、接続端子159A,159Bの一部には突出部159c,159d(突出電極)が備えられている。また、接着剤層Jは、アンテナ152A,152Bの開口部201A,201Bを避けるように設けられており、ベースフィルム101bのアンテナ152A,152Bが存在しない位置には、開口部200A,200Bが設けられている。そして、突出部159c,159dには、導電性の接着剤層Jを避けるようにして、またアンテナ152A,152B及びベースフィルム101bの開口部201A,201B及び開口部200A,200Bを臨むように設けられた、露出部159Xが備えられている。
【0082】
本変形例によれば、アンテナ152A,152Bや導電性の接着剤層Jに開口部を設けなくても、ベースフィルム101bの開口部200A,200Bを介し、無線タグIC回路保持体Hの厚さ方向一方側(この例では図示下方側)から、突出部159c,159dの露出部159Xに前述した導通検査用のプローブ等を接触させることで、上記実施形態と同様、接続端子159A,159BとIC回路部151との結合部分Yの導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0083】
(2)保護フィルムに、上開口部を設けた場合
図18(a)は、本変形例による無線タグIC回路保持体Hの全体構造を表す縦断面図であり、図18(b)は図18(a)に示す構造の上面図である。
【0084】
図18(a)及び図18(b)において、この変形例では、IC回路部151、接続端子159A,159B、及びアンテナ152A,152Bを略覆うように配設された上記保護フィルム160に、厚さ方向他方側(この例では図示上方)への開口部220A,220B(第2開口部)を設け、接続端子159A,159Bの露出部159X,159Xを露出させている。なお、開口部220A,220Bは、図18に示すような円筒形の貫通孔としてもよいが、前述の実施形態と同様、略円錐形状としたり、U字状切欠き、スリット等としてもよい。
【0085】
本変形例によれば、開口部220A,220Bに導通検査用プローブを挿入して、接続端子159A,159Bの露出部159X,159Xに接触させることにより、上記実施形態同様、接続端子159A,159BとIC回路部151との結合部分Yの導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0086】
(3)保護フィルムから接続端子をはみ出させて露出部とした場合
図19(a)は、本変形例による無線タグIC回路保持体Hの全体構造を表す縦断面図であり、図19(b)は図19(a)に示す構造の下面図である。
【0087】
図19(a)及び図19(b)において、この変形例では、IC回路部151、接続端子159A,159B、及びアンテナ152A,152Bを略覆うように配設された上記保護フィルム160の基材長手方向(図中左右方向)長さ寸法を、接続端子159A,159Bの長さ寸法よりも小さくし、接続端子159A,159Bの端部(端子露出部)159X,159Xを露出させている。
【0088】
この端子露出部159X,159Xを介し導通検査用プローブを接続端子159A,159Bに接触させることにより、上記実施形態同様、接続端子159A,159BとIC回路部151との結合部分Yの導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。
【0089】
(4)IC回路部のバンプを露出させた場合
図20(a)は、本変形例による無線タグIC回路保持体Hの全体構造を表す縦断面図であり、図20(b)は図20(a)中XXB−XXB′断面による断面図、図20(c)は図20(a)中XXC−XXC′断面による断面図である。
【0090】
図20(a)及び図20(b)において、この変形例では、接続端子を設けずに、IC回路部151に複数のバンプ210A、210A2,210B、210B2を設け、そのうち一部のバンプ210A,210Bに直接導電性の(例えば異方性導電性フィルム、いわゆるACFからなる)接着剤層Jを設け、これを介してアンテナ152A,152Bと接続されている。このとき、ベースフィルム101bにおけるアンテナ152A,152Bが存在しない位置に開口部200(第3開口部)を設け、接着剤層Jをこのベースフィルム101bの開口部200及びアンテナ152A,152Bの開口部201を避けるように設けることによって、IC回路部151の一部のバンプ210A2,210B2(露出部210X)を無線タグIC回路保持体Hの厚さ方向一方側(この例ではベースフィルム101b側)に向かって露出させた構造としている。
【0091】
本変形例によれば、アンテナ152A,152Bや導電性の接着剤層Jに開口部を設けなくても、上記実施形態と同様、ベースフィルム101b(タグ基材)の開口部200を介し、無線タグIC回路保持体Hの厚さ方向一方側よりバンプ210A,210Bの露出部210Xに前述の導通検査用のプローブ等を接触させて、バンプ210A,210BとIC回路部151との結合部分Yの導通性の良・不良をより直接的に検出することができる。なお、ベースフィルム101bの開口部200は、図示のような長円形の貫通孔としてもよいし、これに代えてU字状切欠き、スリット等を用いてもよい。
【0092】
(5)その他
以上においては、カートリッジ100等の内部を移動中の基材テープ101に対して無線タグ情報の書き込み・読み取りや印字を行う例を示したが、これに限られず、基材テープ101等を所定位置で停止させて(さらに読み取り・書き込みについては所定の搬送ガイドにて保持した状態としてもよい)上記印字や読み取り・書き込みを行うようにしてもよい。
【0093】
さらに、以上において、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが順次形成された基材テープ101を第1ロール102に巻き回したカートリッジ100を用いたが、これに限られず、それぞれに1つの無線タグ回路素子Toが形成された平紙状の複数のラベル素材を、平積み方向に積層して収納するトレイ部材(いわゆるスタックタイプのもの)を無線タグ回路素子収納部として用いてもよい。
【0094】
また、カートリッジ100のようなタグラベル作成装置2の本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型のものを用い、その中に上記第1ロール102を設けてもよい。この場合も同様の効果を得る。
【0095】
また、以上において、印字及び無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了した印字済みタグラベル用テープ110をカッタ15で切断してタグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタ15で切断しなくても、テープが排出口16から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みの無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がしてタグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
【0096】
また、以上においては、無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、タグテープに備えられたカバーフィルムに印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。さらに、無線タグ回路素子ToのIC回路部151から無線タグ情報の読み出し又は書き込みを行うと共に、印字ヘッド10によってその無線タグ回路素子Toを識別するための印刷を行うものにも限られない。この印刷は必ずしも行われなくともよく、無線タグ情報の読み出し又は書き込みのみを行うものに対し本発明を適用することもできる。
【0097】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0098】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の一実施形態の無線タグIC回路保持体を含む無線タグラベルを生成するタグラベル作成装置を有する無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
【図2】図1に示したタグラベル作成装置の詳細構造を表す概念的構成図である。
【図3】図1に示したタグラベル作成装置に備えられたカートリッジの詳細構造を説明するための説明図である。
【図4】図2に示した高周波回路の詳細機能を表す機能ブロック図である。
【図5】図3に示した第1ロールの、より詳細な構造を表す概念的側面図である。
【図6】無線タグIC回路保持体及びその周辺部の詳細構造を表す、図3の部分拡大図中VI−VI′断面による矢視断面図である。
【図7】図6中A部を抽出して示す部分拡大上面図である。
【図8】図7中VIII−VIII′断面による側断面図及び下面図である。
【図9】図8中IXA−IXA′断面で見た図、及び図8中IXB−IXB′断面で見た図である。
【図10】無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。
【図11】無線タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。
【図12】図11中XII−XII′断面による横断面図である。
【図13】図11中XIII−XIII′断面による横断面図である。
【図14】無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報へのアクセスに際して、端末又は汎用コンピュータに表示される画面の一例を表す図である。
【図15】図8に示した無線タグIC回路保持体を構成するための製造手順の一例を表す説明図である。
【図16】図8に示したIC回路部の導通検査を行う様子を表す断面図である。
【図17】ベースフィルムの第1開口部をアンテナが存在しない部分に設けた変形例による無線タグIC回路保持体の全体構造を表す側断面図、図17(a)中XVIIB−XVIIB′断面で見た一部透視図、図17(a)中XVIIC−XVIIC′断面で見た図である。
【図18】保護フィルムに、上開口部を設けた変形例による無線タグIC回路保持体の全体構造を表す縦断面図、図18(a)に示す構造の上面図である。
【図19】保護フィルムから接続端子をはみ出させて露出部とした変形例による無線タグIC回路保持体の全体構造を表す縦断面図、図19(a)に示す構造の下面図である。
【図20】IC回路部のバンプを露出させた変形例による無線タグIC回路保持体の全体構造を表す縦断面図、図20(a)中XXB−XXB′断面による断面図、図20(a)中XXC−XXC′断面による断面図である。
【符号の説明】
【0100】
101b ベースフィルム(タグ基材)
151 IC回路部
152A アンテナ
152B アンテナ
159A 接続端子(導通手段)
159B 接続端子(導通手段)
159c 突出部
159d 突出部
159X 露出部
160 保護フィルム(保持部材)
200A 開口部(第1開口部)
200B 開口部(第1開口部)
201A 開口部(アンテナ開口部)
201B 開口部(アンテナ開口部)
202A 連通用開口部
202B 連通用開口部
210A バンプ(導通手段)
210B バンプ(導通手段)
220A 開口部(第2開口部)
220B 開口部(第2開口部)
H 無線タグIC回路保持体
J 接着剤層(導電性接着剤層)




 

 


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