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発明の名称 端末装置、およびプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−19614(P2007−19614A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−196300(P2005−196300)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉
発明者 大原 清孝
要約 課題
名前解決のための専用機器を利用することなく自機内にある情報源を利用して名前解決を実施可能で、情報源更新のための専用機器を導入したり利用者が手作業で情報源を更新したりしなくても情報源が適切に更新される端末装置の提供。

解決手段
PCからネットワーク上のプリンタを利用可能とするため、PCにプリンタドライバをインストールする際、インストーラは、SNMPブロードキャストまたはマルチキャストでデバイスの情報を収集し、収集した情報を表示する(S105〜S115)。その表示を見て利用者がプリンタを選択すると(S120)、PCは選択されたプリンタのノード名とIPアドレスをhostsファイルに書き込む(S120〜S130)。以降、PCは、DNSサーバ等を利用しなくても、hostsファイルを参照して名前解決を行うことができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
ネットワークに接続される端末装置であり、OSが機能するとともに前記OSの制御下でアプリケーションが機能しており、前記OSは、ネットワーク上のノードに付与されたIPアドレスとノード名との対応関係を記憶する第1のデータ記憶手段を備えていて、前記アプリケーションがノード名で指定されたノードとの通信を行う際には、前記第1のデータ記憶手段に記憶された対応関係を利用して前記ノード名から前記IPアドレスへの変換を行うように構成された端末装置であって、
ブロードキャストまたはマルチキャストにより、ネットワーク上のノードに対してIPアドレスおよびノード名の伝送を要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応じたノードから伝送されてくる前記IPアドレスおよび前記ノード名を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記IPアドレスおよび前記ノード名を前記第1のデータ記憶手段に書き込む書込手段と
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記受信手段によって受信した、複数のノードに対応する複数組の前記IPアドレスおよび前記ノード名の中から、1組以上の前記IPアドレスおよび前記ノード名を選択する選択手段を備えており、
前記書込手段は、前記選択手段によって選択した1組以上の前記IPアドレスおよび前記ノード名を前記第1のデータ記憶手段に書き込む手段である
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第1のデータ記憶手段に記憶された対応関係を利用して前記ノード名から前記IPアドレスへの変換を行う際に、変換対象となる前記IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段による確認の結果、前記変換対象となる前記IPアドレスを持つノードがネットワーク上に存在しない場合には、あらためて前記要求手段による要求、および前記受信手段による受信を行い、前記受信手段によって受信した新たな前記IPアドレスおよび前記ノード名で、前記第1のデータ記憶手段を更新する更新手段と
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記確認手段は、変換対象となる前記IPアドレスおよび前記ノード名のうち、前記IPアドレスに対する応答要求を送信して、その応答要求に対する応答の有無により、当該IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認する手段である
ことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記確認手段は、前記応答要求として、少なくともノード名が含まれる応答を返すように要求する応答要求を送信するとともに、前記応答要求に対する応答があった場合には、さらに、前記応答に含まれるノード名が、前記第1のデータ記憶手段に記憶されたノード名と一致するか否かにより、当該IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認する手段である
ことを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記要求手段は、ノード毎にユニークなデータが付与されていて利用者が任意に変更することはできない情報とされている個体識別情報の伝送をも要求する手段であり、
前記受信手段は、前記要求手段による要求に応じたノードから伝送されてくる前記個体識別情報をも受信する手段であり、
前記書込手段は、前記受信手段によって受信した前記IPアドレスおよび前記ノード名を前記第1のデータ記憶手段に書き込む他に、前記受信手段によって受信した前記IPアドレス、前記ノード名、および前記個体識別情報を、前記第1のデータ記憶手段とは別の第2のデータ記憶手段に書き込む手段であり、
前記確認手段は、変換対象となる前記IPアドレスおよび前記ノード名のうち、前記IPアドレスに対する応答要求を送信して、その応答要求に対する応答の有無により、当該IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認するとともに、前記応答要求に対する応答があった場合に、さらに、前記応答に含まれる個体識別情報が、前記第2のデータ記憶手段に記憶された個体識別情報と一致するか否かにより、当該IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認する手段であり、
前記更新手段は、前記確認手段による確認の結果、前記変換対象となる前記IPアドレスおよび前記ノード名を持つノードがネットワーク上に存在しない場合には、あらためて前記要求手段による要求、および前記受信手段による受信を行い、前記受信手段によって受信した新たな前記IPアドレスおよび前記ノード名で、前記第1のデータ記憶手段を更新するとともに、前記受信手段によって受信した新たな前記IPアドレス、前記ノード名、および前記個体識別情報で、前記第2のデータ記憶手段を更新する手段である
ことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記個体識別情報は、前記ノードのMACアドレスまたはシリアル番号である
ことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
ネットワークに接続される端末装置であり、OSが機能するとともに前記OSの制御下でアプリケーションが機能しており、前記OSは、ネットワーク上のノードに付与されたIPアドレスとノード名との対応関係を記憶する第1のデータ記憶手段を備えていて、前記アプリケーションがノード名で指定されたノードとの通信を行う際には、前記第1のデータ記憶手段に記憶された対応関係を利用して前記ノード名から前記IPアドレスへの変換を行うように構成された端末装置を機能させるためのプログラムであって、
前記端末装置を、
ブロードキャストまたはマルチキャストにより、ネットワーク上のノードに対してIPアドレスおよびノード名の伝送を要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に応じたノードから伝送されてくる前記IPアドレスおよび前記ノード名を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記IPアドレスおよび前記ノード名を前記第1のデータ記憶手段に書き込む書込手段
として機能させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、名前解決を実施するための機能を備えた端末装置と、そのような端末装置を構成するために利用されるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークに接続された端末において、アクセスしたいネットワーク上の他のノードがノード名で指定された際には、指定されたノード名をIPアドレスに変換し、そのIPアドレスを利用して端末装置から他のノードへのアクセスを行っている。このようなノード名からIPアドレスへの変換は、一般に名前解決と呼ばれている。
【0003】
名前解決を行うための具体的手法については、既に様々な手法が実用化されているが、代表的な名前解決のための一手法として、端末毎にhostsファイルと呼ばれるファイルを用意し、そのhostsファイル中にノード名とアドレスとの対応関係を記述しておき、名前解決を行う際に、hostsファイルを参照してノード名をアドレスに変換する方法が知られている。
【0004】
しかし、この種のhostsファイルは、一般的には、利用者が手作業でファイル中にノード名とアドレスとの対応関係を記述しなければならないため、面倒な手間がかかる上に、利用者の誤入力に起因して所期のノードにアクセスできないといった問題を招くことがあった。また、アドレスの変更があった場合には、その都度手作業でhostsファイルのメンテナンスを行わないと、所期のノードにアクセスできなくなるという問題もあった。
【0005】
一方、下記特許文献1には、端末のアドレスをホストで一元管理するとともに、各端末毎のローカルファイルにも各端末のアドレスを格納したシステムが記載されている。このシステムでは、通信の度に各端末が利用したアドレスとホスト側で管理するアドレスとの比較が行われ、端末が古いアドレスを使用している場合には、各端末毎のローカルファイルが更新されるようになっていた。
【0006】
このようなシステムであれば、利用者が手作業でhostsファイルのメンテナンスを行うものとは異なり、利用者が面倒な手間をかけなくてもローカルファイルのメンテナンスを行うことができた。また、手作業によるメンテナンスではないため誤入力の発生も回避することができた。
【特許文献1】特開平4−222041号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ネットワーク内に、端末の他にホストを導入しなければならず、ホストの導入に相応の費用がかかるため、ネットワークの構築に過大な費用をかけたくない小規模な事業所や一般家庭には導入が難しいという欠点があった。
【0008】
また、代表的な名前解決のための手法としては、上記以外にも、DNSサーバを利用する方法が知られているが、これも、ネットワーク内に、端末の他にDNSサーバを導入しなければならず、DNSサーバの導入に相応の費用がかかるため、やはり、ネットワークの構築に過大な費用をかけたくない小規模な事業所や一般家庭には導入が難しいという欠点があった。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、名前解決のための専用機器を利用することなく自機内にある情報源を利用して名前解決を実施可能で、情報源更新のための専用機器を導入したり利用者が手作業で情報源を更新したりしなくても情報源が適切に更新される端末装置と、そのような端末装置を構成するために利用されるプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、本発明の特徴的構成について説明する。
請求項1に記載の端末装置は、ネットワークに接続される端末装置であり、OSが機能するとともに前記OSの制御下でアプリケーションが機能しており、前記OSは、ネットワーク上のノードに付与されたIPアドレスとノード名との対応関係を記憶する第1のデータ記憶手段を備えていて、前記アプリケーションがノード名で指定されたノードとの通信を行う際には、前記第1のデータ記憶手段に記憶された対応関係を利用して前記ノード名から前記IPアドレスへの変換を行うように構成された端末装置であって、ブロードキャストまたはマルチキャストにより、ネットワーク上のノードに対してIPアドレスおよびノード名の伝送を要求する要求手段と、前記要求手段による要求に応じたノードから伝送されてくる前記IPアドレスおよび前記ノード名を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記IPアドレスおよび前記ノード名を前記第1のデータ記憶手段に書き込む書込手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
このように構成された端末装置によれば、ブロードキャストまたはマルチキャストにより、ネットワーク上のノードに対してIPアドレスおよびノード名の伝送を要求し、要求に応じたノードから伝送されてくるIPアドレスおよびノード名が第1のデータ記憶手段に書き込まれる。
【0012】
したがって、利用者が手作業で第1のデータ記憶手段の内容を編集しなくても、IPアドレスとノード名との対応関係を第1のデータ記憶手段に記憶させることができる。また、端末装置以外に設けたアドレス管理サーバのような機器においてIPアドレスとノード名との対応関係リストを作成し、その対応関係リストを個々の端末装置に配信するシステムではないので、ネットワーク内にアドレス管理サーバのような機器は不要であり、比較的情報量が多くなりがちな対応関係リストを複数の端末装置それぞれに対して配信する場合に比べ、ネットワークにかける負荷を軽減することもできる。さらに、アプリケーションがノード名で指定されたノードとの通信を行う際に、第1のデータ記憶手段に記憶された対応関係を利用して名前解決(ノード名からIPアドレスへの変換)を行うことができるので、ネットワーク内にネームサーバ(DNSサーバ)のような機器は不要である。よって、端末装置以外に別途上記アドレス管理サーバやネームサーバを設けなくてもよく、ネットワークシステム全体を構築するために必要なコストを低減することができる。
【0013】
なお、以上説明した端末装置は、さらに次のような構成を備えていると望ましい。
まず、請求項1に記載の端末装置において、前記受信手段によって受信した、複数のノードに対応する複数組の前記IPアドレスおよび前記ノード名の中から、1組以上の前記IPアドレスおよび前記ノード名を選択する選択手段を備えていてもよく、この場合、前記書込手段は、前記選択手段によって選択した1組以上の前記IPアドレスおよび前記ノード名を前記第1のデータ記憶手段に書き込む手段であるとよい。
【0014】
選択手段は、利用者に入力操作を要求し、その入力操作に基づいて複数組のIPアドレスおよびノード名の中から1組以上を選択する手段であればよい。より具体的な例を挙げれば、例えば、複数組のIPアドレスおよびノード名のリストを表示装置に表示して、その中の1組以上を利用者の入力操作で指定することにより、指定されたIPアドレスおよびノード名が、第1のデータ記憶手段への書き込み対象として選択されるようになっていればよい。
【0015】
あるいは、選択手段は、あらかじめ所定の選択条件を取り決めておき、その選択条件に基づいて複数組のIPアドレスおよびノード名の中から1組以上を選択する手段であってもよい。より具体的な例を挙げれば、例えば、選択条件として、第1のデータ記憶手段に未登録のノードがあれば選択するとか、要求手段による要求に応じたノードが1つだけであれば選択する、といった条件を取り決めておくことで、この選択条件を満足するノードが存在する場合には、利用者に入力操作を要求することなく、選択条件を満足したノードのIPアドレスおよびノード名が、第1のデータ記憶手段への書き込み対象として選択されるようになっていればよい。
【0016】
さらに、上記のような利用者の入力操作に基づいて選択する手段と、あらかじめ取り決められた選択条件に基づいて選択する手段は、いずれか一方を採用してもよいし、両方を採用してもよく、例えば、両方を採用するのであれば、あらかじめ取り決められた選択条件を満足するノードが存在する場合は、選択条件を満足したノードのIPアドレスおよびノード名を選択し、選択条件を満足するノードが存在しない場合には、利用者の入力操作に基づいてIPアドレスおよびノード名を選択するようになっていればよい。
【0017】
このように構成された端末装置によれば、選択手段によって選択されたノードの情報のみが第1のデータ記憶手段へ書き込まれる一方、それ以外のノードが応答を返していても、そのようなノードの情報は第1のデータ記憶手段へ書き込まれない。したがって、ネットワーク上のノードから取得した情報すべてを無条件に第1のデータ記憶手段に書き込むものに比べ、第1のデータ記憶手段に記憶された情報のデータ量を抑制することができ、これにより、第1のデータ記憶手段を利用した名前解決をより迅速に実施できるようになる。
【0018】
また、請求項1または請求項2に記載の端末装置において、前記第1のデータ記憶手段に記憶された対応関係を利用して前記ノード名から前記IPアドレスへの変換を行う際に、変換対象となる前記IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認する確認手段と、前記確認手段による確認の結果、前記変換対象となる前記IPアドレスを持つノードがネットワーク上に存在しない場合には、あらためて前記要求手段による要求、および前記受信手段による受信を行い、前記受信手段によって受信した新たな前記IPアドレスおよび前記ノード名で、前記第1のデータ記憶手段を更新する更新手段とを備えていてもよい。
【0019】
このように構成された端末装置によれば、第1のデータ記憶手段に記憶されたIPアドレスを持つノードが、実際にネットワーク上に存在するか否かが確認されるので、第1のデータ記憶手段に記憶された情報を単に鵜呑みにして名前解決を行うものとは異なり、その時点で無効な名前解決を行ってしまうことがない。
【0020】
また、更新手段が、要求手段による要求および受信手段による受信を行うのは、変換対象となるIPアドレスを持つノードがネットワーク上に存在しない場合なので、何ら確認を行うことなく常に無条件に要求手段による要求および受信手段による受信を行うものに比べ、要求手段によるブロードキャストまたはマルチキャストの発行回数は抑制されることになり、ネットワークにかかる負荷を軽減することができる。
【0021】
さらに、変換対象となるIPアドレスを持つノードがネットワーク上に存在しない場合は、あらためて要求手段による要求および受信手段による受信が行われ、新たなIPアドレスおよびノード名で第1のデータ記憶手段が更新されるので、この更新以降は、さらにノード側でIPアドレスの変更が生じない限り、適切に名前解決を実施できるようになる。
【0022】
ところで、請求項4に記載の通り、前記確認手段は、変換対象となる前記IPアドレスおよび前記ノード名のうち、前記IPアドレスに対する応答要求を送信して、その応答要求に対する応答の有無により、当該IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認する手段であるとよい。
【0023】
このように構成された端末装置によれば、変換対象となるIPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認することができるしたがって、変換対象となるIPアドレスを持つノードがネットワーク上に存在しないにもかかわらず、その時点で無効な名前解決を行ってしまうことがない。
【0024】
また、請求項5に記載の通り、前記確認手段は、前記応答要求として、少なくともノード名が含まれる応答を返すように要求する応答要求を送信するとともに、前記応答要求に対する応答があった場合には、さらに、前記応答に含まれるノード名が、前記第1のデータ記憶手段に記憶されたノード名と一致するか否かにより、当該IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認する手段であってもよい。
【0025】
このように構成された端末装置によれば、変換対象となるIPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在する場合であっても、さらにノード名による確認まで行われる。したがって、例えば、IPアドレスが動的に割り当てられるネットワークにおいて、第1のノードに割り当てられていたIPアドレスが、その後、第2のノードに割り当てられることになった場合に、第1のノードに関する情報が第1のデータ記憶手段に残っていたとしても、第1のノードと第2のノードのノード名が異なっていれば、第2のノードを第1のノードと誤認して名前解決を行ってしまうことがない。さらに、更新手段が機能することにより、第1のノードに関する情報があらためて取得できる可能性もあり、取得できた場合は、第1のノードに新たに割り当てられたIPアドレスを第1のデータ記憶手段に記憶させることができる。したがって、以後は、単に第1のデータ記憶手段を利用して名前解決を行うだけでよく、何ら確認を行うことなく常に無条件に要求手段による要求および受信手段による受信を行うものに比べ、ネットワークに余計な負荷をかけることがない。
【0026】
さらに、請求項6に記載の通り、前記要求手段は、ノード毎にユニークなデータが付与されていて利用者が任意に変更することはできない情報とされている個体識別情報の伝送をも要求する手段であってもよく、この場合、前記受信手段は、前記要求手段による要求に応じたノードから伝送されてくる前記個体識別情報をも受信する手段であり、前記書込手段は、前記受信手段によって受信した前記IPアドレスおよび前記ノード名を前記第1のデータ記憶手段に書き込む他に、前記受信手段によって受信した前記IPアドレス、前記ノード名、および前記個体識別情報を、前記第1のデータ記憶手段とは別の第2のデータ記憶手段に書き込む手段であり、前記確認手段は、変換対象となる前記IPアドレスおよび前記ノード名のうち、前記IPアドレスに対する応答要求を送信して、その応答要求に対する応答の有無により、当該IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認するとともに、前記応答要求に対する応答があった場合に、さらに、前記応答に含まれる個体識別情報が、前記第2のデータ記憶手段に記憶された個体識別情報と一致するか否かにより、当該IPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在するか否かを確認する手段であり、前記更新手段は、前記確認手段による確認の結果、前記変換対象となる前記IPアドレスおよび前記ノード名を持つノードがネットワーク上に存在しない場合には、あらためて前記要求手段による要求、および前記受信手段による受信を行い、前記受信手段によって受信した新たな前記IPアドレスおよび前記ノード名で、前記第1のデータ記憶手段を更新するとともに、前記受信手段によって受信した新たな前記IPアドレス、前記ノード名、および前記個体識別情報で、前記第2のデータ記憶手段を更新する手段であるとよい。
【0027】
このような構成を採用する場合、請求項7に記載の通り、前記個体識別情報は、前記ノードのMACアドレスまたはシリアル番号であるとよい。
このように構成された端末装置によれば、変換対象となるIPアドレスを持つノードが実際にネットワーク上に存在する場合であっても、さらに第2のデータ記憶手段をも利用して個体識別情報による確認まで行われる。したがって、例えば、IPアドレスが動的に割り当てられるネットワークにおいて、第1のノードに割り当てられていたIPアドレスが、その後、第2のノードに割り当てられることになった場合に、第1のノードに関する情報が第1のデータ記憶手段に残っていたとしても、第2のデータ記憶手段を利用した確認の結果、第1のノードと第2のノードの個体識別情報が異なっていれば、第2のノードを第1のノードと誤認して名前解決を行ってしまうことがない。さらに、更新手段が機能することにより、第1のノードに関する情報があらためて取得できる可能性もあり、取得できた場合は、第1のノードに新たに割り当てられたIPアドレスを第1,第2のデータ記憶手段に記憶させることができるので、以後は、単に第1のデータ記憶手段を利用して名前解決を行うだけでよく、何ら確認を行うことなく常に無条件に要求手段による要求および受信手段による受信を行うものに比べ、ネットワークに余計な負荷をかけることがない。
【0028】
次に、請求項8に記載のプログラムは、ネットワークに接続される端末装置であり、OSが機能するとともに前記OSの制御下でアプリケーションが機能しており、前記OSは、ネットワーク上のノードに付与されたIPアドレスとノード名との対応関係を記憶する第1のデータ記憶手段を備えていて、前記アプリケーションがノード名で指定されたノードとの通信を行う際には、前記第1のデータ記憶手段に記憶された対応関係を利用して前記ノード名から前記IPアドレスへの変換を行うように構成された端末装置を機能させるためのプログラムであって、前記端末装置を、ブロードキャストまたはマルチキャストにより、ネットワーク上のノードに対してIPアドレスおよびノード名の伝送を要求する要求手段と、前記要求手段による要求に応じたノードから伝送されてくる前記IPアドレスおよび前記ノード名を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した前記IPアドレスおよび前記ノード名を前記第1のデータ記憶手段に書き込む書込手段として機能させるためのプログラムである。
【0029】
このように構成されたプログラムに従って端末装置を機能させれば、端末装置は、先に説明した請求項1に記載の各手段を備えた端末装置として機能するので、請求項1に記載の端末装置について述べた通りの作用、効果を奏するものとなる。
【0030】
なお、請求項8に記載のプログラムは、端末装置を、先に説明した請求項1に記載の各手段を備えた端末装置として機能させるためのプログラムであるが、さらに、端末装置を、先に説明した請求項2〜請求項7のいずれかに記載の各手段を備えた端末装置として機能させるためのプログラムであってもよく、それらのプログラムを利用すれば、各端末装置は、それぞれ請求項2〜請求項7のいずれかに記載の端末装置について述べた通りの作用、効果を奏するものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
[システム全体の概要]
図1は、本発明の実施形態として例示する端末装置を備えたネットワークシステムの概略構成図である。
【0032】
このネットワークシステムは、パーソナルコンピュータ(以下、パーソナルコンピュータをPCと略称する)1と、プリンタ3とを備えてなり、これらがLAN(Local Area Network)5に接続されて、相互に通信可能となっている。図1には、1台のPC1と、1台のプリンタ3を図示してあるが、ネットワークシステム内に存在するPC1やプリンタ3の数は任意である。また、LAN5は、ハブなどの中継機器や機器間を結ぶネットワークケーブルによって構成されている。
【0033】
図2は、PC1およびプリンタ3のハードウェア構成を示したブロック図である。
PC1は、図2に示す通り、CPU11と、メモリ12と、ハードディスク装置13(HDD13)と、入力部14と、表示部15と、ネットワークインターフェース(ネットワークIF)16などを備えている。
【0034】
これらのうち、CPU11は、メモリ12に記憶されたプログラムに従って各種演算や各種制御を実行する周知の装置である。
メモリ12は、読み出し専用で電源が断たれても記憶内容が消えないROM、読み書き可能で電源が断たれると記憶内容が消えるRAM、読み書き可能で電源が断たれたときは内蔵する電池で記憶内容を保持する不揮発性RAMなどで構成される。これらのうち、ROMには、BIOS(Basic Input Output System)や基本的ないくつかのデータが記憶されている。また、RAMにはOSや各種アプリケーションなどのプログラムがHDD13から読み込まれ、CPU11での演算に伴って得られる各種データもRAMに記憶されるようになっている。また、不揮発性RAMには、PC1において任意に設定変更可能な各種パラメータ等が記憶されるようになっている。
【0035】
HDD13は、OSやアプリケーションに相当する各種プログラムファイル、および各種データファイルを記憶する装置である。
入力部14は、利用者がPC1に対して各種指令を与える際に操作する装置で、例えば、キーボードや各種ポインティングデバイス(例えば、マウス)等によって構成される。
【0036】
表示部15は、PC1が利用者に対して各種情報を提示するための装置で、例えば、液晶ディスプレイによって構成される。
ネットワークIF16は、LAN5に接続された各機器との間で通信を行うための装置で、ネットワークインターフェースカード(Network Interface Card;以下、NICと略称する。)等を中心に構成されている。
【0037】
プリンタ3は、図2に示す通り、CPU31と、メモリ32と、印刷部33と、入力部34と、表示部35と、ネットワークインターフェース(ネットワークIF)36などを備えている。
【0038】
これらのうち、CPU31は、メモリ32に記憶されたプログラムに従ってプリンタ3の各部を制御する装置である。
メモリ32は、既に説明したROM、RAM、不揮発性RAMなどで構成される。本実施形態において、メモリ32の不揮発性RAM内には、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP:Simple Network Management Protocol)において利用される管理情報ベース(MIB;Management Information Base)が設けられ、このMIB内に、プリンタ3のノード名、IPアドレス、MACアドレス、シリアル番号等を含むデバイス情報が格納されている。これらのデバイス情報は、PC1からSNMPによるデータ取得要求が送信されてきたときに、その要求に応じてプリンタ3からPC1へと提供される。
【0039】
印刷部33は、記録媒体(例えば記録用紙)の搬送機構や記録媒体に対して画像を記録する画像記録機構などからなり、これらの各機構がCPU31によって制御されるようになっている。
【0040】
入力部34は、利用者がプリンタ3に対して各種指令を与える際に操作する装置で、例えば、いくつかのキーを有する操作パネルによって構成される。
表示部35は、プリンタ3が利用者に対して各種情報を提示するための装置で、例えば、液晶ディスプレイによって構成される。
【0041】
ネットワークIF36は、LAN5に接続された各機器との間で通信を行うための装置で、NIC等を中心に構成されている。
図3は、PC1の印刷機能に関連するソフトウェアおよびデータの構成を示したブロック図である。
【0042】
PC1では、周知のように、起動に伴って最初にOS(オペレーティングシステム)101が機能する状態になり、その後は、このOS101の制御下で、各種アプリケーションが機能可能な状態となるように構成されている。本実施形態において、アプリケーションとしては、図3に示すように、インストーラ103、専用アプリ105、汎用アプリ107などが機能するが、これら各アプリケーションの詳細については後述する。
【0043】
OS101は、PC1おける基本的な入出力制御やメモリ管理などを行うためのソフトウェアで、OS101の備えるマルチタスク機能により、OS101の制御下で複数のソフトウェアが時分割処理にて並列に作動可能となっている。また、このOS101は、複数のウィンドウをPC1の表示部15に表示して、各ウィンドウ毎に様々な情報を表示するマルチウィンドウ機能を備えている。このようなマルチタスク機能およびマルチウィンドウ機能を持つOSの具体例としては、Windows(登録商標)、MacOS(登録商標)などを挙げることができる。なお、これらのOSによって提供される各種機能は公知なので、マルチタスク機能およびマルチウィンドウ機能についての詳細な説明は省略するが、以下の説明においては、PC1が、Windows(登録商標)によって提供される各種機能を有するとの前提で説明を続ける。
【0044】
OS101内では、様々な機能を提供するために複数のソフトウェアが作動しており、例えば、標準的な印刷機能を提供するための通常印刷処理部111や、LAN5経由で通信可能なデバイス(例えばプリンタ3)に対するデータ送信機能を提供する汎用データ送信部113などが作動している。
【0045】
通常印刷処理部111は、プリンタドライバやスプーラなどを中心に構成され、印刷機能を有するアプリケーションなどから印刷データが出力された際には、その印刷データが通常印刷処理部111に引き渡され、通常印刷処理部111において、印刷データに対してプリンタ3の機種に応じた加工を加える処理や、印刷データを印刷ジョブとして管理して所定の順序で汎用データ送信部113等へ伝送する処理などが実行される。
【0046】
汎用データ送信部113は、ポートモニタなどを中心に構成され、この汎用データ送信部113において、OSのhostsファイル115を参照して名前解決を行う処理や、LAN5側へのデータ送出処理などが実行される。OSのhostsファイル115は、OS101が名前解決のために標準的に備えているファイルで、図4(a)に示すように、対応関係にあると認識すべきIPアドレスとノード名が1行毎に記述されたテキストファイルとなっている。通常印刷処理部111経由で汎用データ送信部113に印刷データが伝送されてきた場合には、汎用データ送信部113において、印刷データ中に格納されているノード名をhostsファイル115の中から探して、探し出したノード名と対になるIPアドレス宛に、印刷データを格納したパケットを送出する処理が実行されることになる。
【0047】
次に、本実施形態においてPC1で機能するアプリケーションについて説明する。
図3に示したアプリケーション、すなわち、インストーラ103、専用アプリ105、汎用アプリ107などのアプリケーションは、いずれもOS101の制御下で稼働するソフトウェアである。
【0048】
これらのうち、インストーラ103は、PC1からプリンタ3を利用する際に必要となる各種ソフトウェア(プリンタドライバやステータスモニタ等)を、PC1に導入するためのソフトウェアである。PC1で初めてプリンタ3を利用する際には、プリンタ3の利用に先だって少なくとも1度はインストーラ103による処理が実行され、これにより、PC1においてプリンタ3を利用するために必要な設定等が行われる。このインストーラ103のプログラムは、例えば、プリンタ3の付属品として添付されたリムーバブルメディア(CD−ROM等)に格納されており、リムーバブルメディアをドライブ装置にマウントすると、プログラムが自動的にリムーバブルメディアからPC1のメモリ12に読み込まれて、インストーラ103による処理が実行されることになる。あるいは、インターネットなどの伝送路を介してインストーラ103のプログラムをダウンロードすることもでき、この場合は、ダウンロードしたプログラムを起動するための入力操作を利用者が入力部14で実施すると、プログラムがHDD13等からPC1のメモリ12にプログラムが読み込まれて、インストーラ103による処理が実行されることになる。
【0049】
専用アプリ105は、OS101によって提供される通常印刷処理部111や汎用データ送信部113を利用せず、独自の専用データ送信部121を利用して印刷データをプリンタ3へと送信するアプリケーションである。専用アプリ105が利用する専用データ送信部121は、専用アプリ105とともにPC1にインストールされるソフトウェアであり、機能的には、上述の汎用データ送信部113と同種の機能を備えている。具体的には、専用アプリ105の印刷機能を利用した場合には、印刷データが専用データ送信部121に引き渡され、専用データ送信部121において、専用のhostsファイル123を参照して名前解決を行う処理や、LAN5側へのデータ送出処理などが実行される。専用のhostsファイル123は、先に説明したOSのhostsファイル115とは別に用意されたファイルで、図4(b)に示すように、対応関係にあると認識すべきIPアドレスとノード名と個体識別情報(本実施形態の場合はプリンタのシリアル番号;以下同様)が1行毎に記述されたテキストファイルとなっている。このような専用のhostsファイル123を用意しておくと、万が一OSのhostsファイル115が壊れたり不正な内容に書き換えられたりした場合でも、専用アプリ105からの印刷出力時には、専用データ送信部121において適切に名前解決を実施することができる。
【0050】
汎用アプリ107は、OS101によって提供される通常印刷処理部111や汎用データ送信部113を利用して印刷データをプリンタ3へと送信するアプリケーションである。
【0051】
[インストーラが実行する処理]
次に、インストーラ103によって実行される処理について、図5に基づいて説明する。インストーラ103は、上述の通り、PC1からプリンタ3を利用する上で必要となる各種ソフトウェア(プリンタドライバやステータスモニタ等)をPC1に導入するための処理を実行するソフトウェアである。ただし、図5のフローチャートには、インストーラ103によって実行されるすべての処理ステップの中から、本発明の要部に関連する処理ステップのみを抜粋して示してある。すなわち、インストーラ103は、実際には、図5に示されない処理ステップをも実行するが、図5においては、本発明の要部に関連しない処理ステップについては図示を省略してある。
【0052】
インストーラ103が、図5に示した処理を開始すると、まず、SNMPブロードキャストあるいはマルチキャストでデバイス情報を要求し(S105)、プリンタ3からの応答を一定時間受信する(S110)。
【0053】
本実施形態において、デバイス情報としては、ノード名、IPアドレス、および個体識別情報を要求し、この要求に応じたデバイス(本実施形態の場合はプリンタ3)から応答(デバイス情報)が返されると、その応答をS110の処理で受信することになる。要求に応じたデバイスが複数ある場合、S110の処理では、一定時間の間に複数の応答(デバイス情報)を受信することになる。
【0054】
続いて、インストーラ103は、ノード名を一覧表示し、利用者に選択を促す(S115)。具体的には、S115の処理では、図6に示すような検索結果ウィンドウ201をPC1の表示部15に表示する。この検索結果ウィンドウ201には、ノード名リスト表示欄203、OKボタン205などが設けられていて、S110の処理で受信した1以上のデバイス情報それぞれに含まれるノード名が、ノード名リスト表示欄203に一覧表示される。ここで、利用者は、検索結果ウィンドウ201中にあるノード名リスト表示欄203において、一つのノード名を選択する操作(ポインティングデバイスを使って一つのノード名をクリックする操作、もしくは、キーボードのカーソルキーを使って反転表示された位置を変更する操作など)を実施でき、さらに、OKボタン205を押下する(ポインティングデバイスを使ってクリックする)ことにより、選択したノード名を確定することができる。
【0055】
インストーラ103は、利用者がOKボタン205を押下したか否かにより、ノード名が選択されたか否かを判断し(S120)、ノード名が選択されていなければ(S120:NO)、S120の処理を繰り返すことにより、ノード名が選択されるまで待機する。
【0056】
利用者がOKボタン205を押下して、一つのノード名が選択されたら(S120:YES)、OSのhostsファイル115にデバイス情報を書き込み(S125)、専用のhostsファイル123にもデバイス情報を書き込む(S130)。S125の処理において、OSのhostsファイル115には、デバイス情報として、選択された一つのノード名と、そのノード名に対応するIPアドレス(S110の処理でノード名とともに取得した情報)が書き込まれる。また、S130の処理において、専用のhostsファイル123には、デバイス情報として、選択された一つのノード名と、そのノード名に対応するIPアドレス(S110の処理でノード名とともに取得した情報)と、そのノード名に対応する個体識別情報(これもS110の処理でノード名とともに取得した情報)が書き込まれる。S125,S130いずれの処理においても、既に各hostsファイル115,123に同じノード名が登録されていれば、そのノード名が記述されている行が新たなデバイス情報によって上書きされる。これにより、動的にIPアドレスの割り当てが変更されるネットワークシステムにおいても、最新のIPアドレスが各hostsファイル115,123に反映されることになる。
【0057】
こうして各hostsファイル115,123への書き込みを終えたら、インストーラ103は、専用ノード名変数にノード名を記憶し(S135)、さらに、汎用ノード名変数にもノード名を記憶して(S140)、この処理を終了する。専用ノード名変数は、専用アプリ105からの印刷出力先となるプリンタのノード名を格納する変数であり、専用アプリ105の印刷機能を利用する際には、専用ノード名変数から読み出されたノード名が、専用アプリ105からの印刷出力先として表示されることになる。また、汎用ノード名変数は、汎用アプリ107からの印刷出力先となるプリンタのノード名を格納する変数であり、汎用アプリ107の印刷機能を利用する際には、汎用ノード名変数から読み出されたノード名が、汎用アプリ107からの印刷出力先として表示されることになる。
【0058】
以上説明した通り、このPC1においては、インストーラ103によって、プリンタ3のデバイス情報がOSのhostsファイル115および専用のhostsファイル123に登録される。したがって、利用者が面倒な手作業を実施してOSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123にデバイス情報を登録しなくても、インストーラ103を使ってプリンタ3を利用する上で必要となる各種ソフトウェアをPC1に導入するだけで、それに連動してOSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123にデバイス情報が登録され、以降は、PC1以外の機器(例えばDNSサーバ等)をネットワーク上に設けなくても、PC1単独でOSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123を利用した名前解決を実施できるようになる。
【0059】
しかも、S110の処理では、ネットワーク上に存在する複数のデバイスからデバイス情報を受け取る可能性があるが、OSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123には、上記S115の処理において利用者が選択したノードについてのみデバイス情報が登録される。したがって、過剰に多くのデバイス情報が各hostsファイル115,123に登録されることはなく、各hostsファイル115,123からデバイス情報を得る際には、過剰に多くのデバイス情報が登録されている場合に比べ、必要な情報をより迅速に得ることができるようになる。
【0060】
[専用アプリおよび専用データ送信部が実行する処理]
次に、専用アプリ105および専用データ送信部121による専用印刷処理について、図7〜図9のフローチャートに基づいて説明する。この専用印刷処理は、専用アプリ105の印刷機能を利用して印刷出力を行う際に、専用アプリ105および専用データ送信部121が連携して実行する処理である。
【0061】
専用印刷処理を開始すると、図7に示すように、専用アプリ105は、印刷データ生成処理を実行し(S205)、印刷データを生成する。そして、専用印刷時印刷前確認処理を実行する(S210)。この専用印刷時印刷前確認処理は、詳しくは図8に示すような処理となる。
【0062】
すなわち、専用印刷時印刷前確認処理を開始すると、図8に示すように、専用アプリ105は、専用ノード名変数に記憶されているノード名に対応するIPアドレスおよび個体識別情報を、専用のhostsファイル123から見つける(S305)。
【0063】
続いて、S305の処理で、専用ノード名変数に記憶されているノード名に対応するIPアドレスが見つかったか否かを判断し(S310)、見つかった場合には(S310:YES)、ノード名に対応するIPアドレスを対象にして、ユニキャストにてPING(packet internet groper;ICMP(Internet Control Message Protocol)を利用した応答要求パケットの送信)を行う(S315)。
【0064】
そして、PINGに対する応答が有るか否かを判断し(S320)、応答がある場合は(S320:YES)、その応答中に含まれる個体識別情報と上記S305の処理で取得した個体識別情報が一致するか否かを判断する(S325)。
【0065】
ここで、個体識別情報が一致した場合は(S325:YES)、専用のhostsファイル123から取得したIPアドレスを持つデバイスが、同じく専用のhostsファイル123から取得した個体識別情報を持っていることを確認できたことになる。したがって、専用のhostsファイル123を参照すれば、適切な名前解決を実施できるものと考えられるので、この専用印刷時印刷前確認処理を正常終了する。
【0066】
一方、S310の処理において、専用ノード名変数に記憶されているノード名に対応するIPアドレスが専用のhostsファイル123から見つからなかった場合(S310:NO)、S320の処理において、PINGに対する応答が無かった場合(S320:NO)、または、S325の処理において、個体識別情報が一致しなかった場合は(S325:NO)、専用のhostsファイル123を参照しても適切な名前解決を実施できないおそれがある。そこで、専用のhostsファイル123を参照した名前解決を適切に実施できるようにするため、引き続いて、以下の処理ステップを実行する。
【0067】
まず、SNMPブロードキャストあるいはマルチキャストでデバイス情報を要求し(S330)、プリンタ3からの応答を一定時間受信する(S335)。S330の処理において、デバイス情報としては、ノード名、IPアドレス、および個体識別情報を要求し、この要求に応じたデバイス(本実施形態の場合はプリンタ3)から応答(デバイス情報)が返されると、その応答をS335の処理で受信することになる。要求に応じたデバイスが複数ある場合、S335の処理では、一定時間の間に複数の応答(デバイス情報)を受信することになる。
【0068】
こうしてS335の処理を終えたら、専用アプリ105は、目的のデバイスから応答があったか否かを判断する(S340)。このS340の処理では、専用のhostsファイル123に記憶された複数組のデバイス情報の中から、専用ノード名変数に記憶されているノード名を含む1組のデバイス情報を探し出し、探し出した1組のデバイス情報中に含まれる個体識別情報と一致する個体識別情報を持っているデバイスから応答があったら、目的のデバイスから応答があったと判断する。
【0069】
ここで、目的のデバイス(上述の如き特定の個体識別情報を持っているデバイス)から応答があった場合は(S340:YES)、OSのhostsファイル115にデバイス情報を書き込み、汎用ノード名変数も書き換える(S345)。そして、専用のhostsファイル123にもデバイス情報を書き込み、専用ノード名変数も書き換えて(S350)、この専用印刷時印刷前確認処理を正常終了する。S345の処理において、OSのhostsファイル115には、デバイス情報として、S335の処理で取得したノード名およびIPアドレスが書き込まれる。また、S350の処理において、専用のhostsファイル123には、デバイス情報として、S335の処理で取得したノード名、IPアドレス、および個体識別情報が書き込まれる。S345,S350いずれの処理においても、既に各hostsファイル115,123に同じノード名が登録されていれば、そのノード名が記述されている行が新たなデバイス情報によって上書きされる。これにより、動的にIPアドレスの割り当てが変更されるネットワークシステムにおいても、最新のIPアドレスが各hostsファイル115,123に反映されることになる。
【0070】
なお、S340の処理で、目的のデバイスから応答がなかった場合は(S340:NO)、専用ノード名変数に記憶されているノード名を持つデバイスの存在が確認できないことになるので、この専用印刷時印刷前確認処理をエラー終了する。
【0071】
さて、以上説明した専用印刷時印刷前確認処理を終了した場合、専用アプリ105は、図7に示したS210の処理を終えたことになる。ここで、専用印刷時印刷前確認処理を正常終了した場合は、専用ノード名変数に記憶されているノード名を持つデバイスの存在が確認できたことになるので、この場合、専用アプリ105から専用データ送信部121へ印刷データが引き渡され、引き続いて、専用データ送信部121が、専用データ送信処理を実行する(S215)。一方、専用印刷時印刷前確認処理をエラー終了した場合は、専用ノード名変数に記憶されているノード名を持つデバイスの存在が確認できなかったことになるので、この場合、専用アプリ105は専用データ送信部121へ印刷データを引き渡すことなく専用印刷処理を中止し、S215の処理へは移行しない。
【0072】
S215の専用データ送信処理は、詳しくは図9に示すような処理となる。
すなわち、専用データ送信処理を開始すると、専用データ送信部121は、専用ノード名変数に記憶しているノード名に対するIPアドレスを専用のhostsファイル123から見つける(S405)。つまり、専用データ送信部121において、専用のhostsファイル123を利用した名前解決が実施される。
【0073】
そして、S405の処理によって得られたIPアドレスのデバイスに対して、印刷データを送信して(S410)、専用データ送信処理を終了する。これにより、PC1からデバイス(プリンタ3)へ印刷データが送信され、プリンタ3において印刷出力がなされることになる。
【0074】
以上のようにして専用データ送信処理を終了すると、図7に示したS215の処理を終えたことになり、その結果、図7に示した専用印刷処理を終了することになる。
以上説明した通り、このPC1においては、専用アプリ105による印刷処理(専用印刷処理)を行う際には、専用のhostsファイル123を利用して名前解決を行うので、PC1以外の機器(例えばDNSサーバ等)をネットワーク上に設けなくても、PC1単独で名前解決を実施できる。
【0075】
しかも、専用のhostsファイル123に登録されたデバイス情報に基づいて名前解決が適切に実施できるかどうかをユニキャストで確認し、適切に実施できないおそれがある場合にのみ、ブロードキャストまたはマルチキャストで専用のhostsファイル123の情報を更新するので、専用のhostsファイル123に登録されたデバイス情報に基づいて名前解決が適切に実施できる場合には、ネットワークに対してブロードキャストまたはマルチキャストによる過大な負荷をかけることがない。
【0076】
また、上記S325の処理では、利用者による書き換えが容易ではない個体識別情報が一致するか否かを確認することにより、専用のhostsファイル123の有効性を確認しているので、利用者による書き換えが容易なノード名等によって専用のhostsファイル123の有効性を確認する場合に比べ、より信頼性の高い確認を行うことができる。
【0077】
[通常印刷処理部および汎用データ送信部が実行する処理]
次に、通常印刷処理部111および汎用データ送信部113による通常印刷処理について、図10〜図12のフローチャートに基づいて説明する。この通常印刷処理は、汎用アプリ107の印刷機能を利用して印刷出力を行う際に、汎用アプリ107がOS101の標準印刷機能を呼び出すことにより、通常印刷処理部111および汎用データ送信部113が連携して実行することになる処理である。
【0078】
通常印刷処理を開始すると、図10に示すように、通常印刷処理部111は、通常印刷時印刷前確認処理を実行する(S505)。この通常印刷時印刷前確認処理は、詳しくは図11に示すような処理となる。
【0079】
すなわち、通常印刷時印刷前確認処理を開始すると、図11に示すように、通常印刷処理部111は、汎用ノード名変数に記憶されているノード名に対応するIPアドレスを、OSのhostsファイル115から見つける(S605)。
【0080】
続いて、S605の処理で、汎用ノード名変数に記憶されているノード名に対応するIPアドレスが見つかったか否かを判断し(S610)、見つかった場合には(S610:YES)、ノード名に対応するIPアドレスを対象にして、ユニキャストにてPINGを行う(S615)。
【0081】
そして、PINGに対する応答が有るか否かを判断し(S620)、応答がある場合は(S620:YES)、その応答中に含まれるノード名と上記S605の処理で取得したノード名が一致するか否かを判断する(S625)。
【0082】
ここで、ノード名が一致した場合は(S625:YES)、OSのhostsファイル115から取得したIPアドレスを持つデバイスが、同じくOSのhostsファイル115から取得したノード名を持っていることを確認できたことになる。したがって、OSのhostsファイル115を参照すれば、適切な名前解決を実施できるものと考えられるので、この通常印刷時印刷前確認処理を正常終了する。
【0083】
一方、S610の処理において、汎用ノード名変数に記憶されているノード名に対応するIPアドレスがOSのhostsファイル115から見つからなかった場合(S610:NO)、S620の処理において、PINGに対する応答が無かった場合(S620:NO)、または、S625の処理において、ノード名が一致しなかった場合は(S625:NO)、OSのhostsファイル115を参照しても適切な名前解決を実施できないおそれがある。そこで、OSのhostsファイル115を参照した名前解決を適切に実施できるようにするため、引き続いて、以下の処理ステップを実行する。
【0084】
まず、SNMPブロードキャストあるいはマルチキャストでデバイス情報を要求し(S630)、プリンタ3からの応答を一定時間受信する(S635)。S630の処理において、デバイス情報としては、ノード名、IPアドレス、および個体識別情報を要求し、この要求に応じたデバイス(本実施形態の場合はプリンタ3)から応答(デバイス情報)が返されると、その応答をS635の処理で受信することになる。要求に応じたデバイスが複数ある場合、S635の処理では、一定時間の間に複数の応答(デバイス情報)を受信することになる。
【0085】
こうしてS635の処理を終えたら、通常印刷処理部111は、目的のデバイスから応答があったか否かを判断する(S640)。このS640の処理では、専用のhostsファイル123に記憶された複数組のデバイス情報の中から、汎用ノード名変数に記憶されているノード名を含む1組のデバイス情報を探し出し、探し出した1組のデバイス情報中に含まれる個体識別情報と一致する個体識別情報を持っているデバイスから応答があったら、目的のデバイスから応答があったと判断する。
【0086】
ここで、目的のデバイス(上述の如き特定の個体識別情報を持っているデバイス)から応答があった場合は(S640:YES)、OSのhostsファイル115にデバイス情報を書き込み、汎用ノード名変数も書き換える(S645)。そして、専用のhostsファイル123にもデバイス情報を書き込み、専用ノード名変数も書き換えて(S650)、この通常印刷時印刷前確認処理を正常終了する。S645の処理において、OSのhostsファイル115には、デバイス情報として、S635の処理で取得したノード名およびIPアドレスが書き込まれる。また、S650の処理において、専用のhostsファイル123には、デバイス情報として、S635の処理で取得したノード名、IPアドレス、および個体識別情報が書き込まれる。S645,S650いずれの処理においても、既に各hostsファイル115,123に同じノード名が登録されていれば、そのノード名が記述されている行が新たなデバイス情報によって上書きされる。これにより、動的にIPアドレスの割り当てが変更されるネットワークシステムにおいても、最新のIPアドレスが各hostsファイル115,123に反映されることになる。
【0087】
なお、S640の処理で、目的のデバイスから応答がなかった場合は(S640:NO)、汎用ノード名変数に記憶されているノード名を持つデバイスの存在が確認できないことになるので、この通常印刷時印刷前確認処理をエラー終了する。
【0088】
さて、以上説明した通常印刷時印刷前確認処理を終了した場合、通常印刷処理部111は、図10に示したS505の処理を終えたことになる。ここで、通常印刷時印刷前確認処理をエラー終了した場合は、汎用ノード名変数に記憶されているノード名を持つデバイスの存在が確認できなかったことになるので、この場合、通常印刷処理部111はS510以降の処理を実行せず、通常印刷処理を中止する。一方、通常印刷時印刷前確認処理を正常終了した場合は、汎用ノード名変数に記憶されているノード名を持つデバイスの存在が確認できたことになるので、この場合、S510以降の処理を実行する。
【0089】
S510以降の処理を実行する場合、通常印刷処理部111は、汎用アプリ107からGDIで描画処理を受け取る(S510)。GDI(Graphic Device Interface)は、Windows(登録商標)が標準機能として備えるソフトウェアモジュールの一つで、アプリケーションからの表示/印刷時にGDIを利用して出力を行うことにより、アプリケーション側では出力先となる機器の仕様を意識しなくても、GDIすることなく表示/印刷を実施することができる。
【0090】
汎用アプリ107から描画処理を受け取ったら、通常印刷処理部111は、受け取った描画処理に従い、印刷データを作成し、スプーラに格納する(S515)。そして、GDIによる描画処理が全て終了したか否かを判断し(S520)、まだ描画処理が残っている場合には(S520:NO)、S510の処理へと戻ることにより、S510〜S520の処理を繰り返す。
【0091】
そして、GDIによる描画処理が全て終了したら(S520:YES)、汎用データ送信部113が、汎用データ送信処理を実行する(S525)。
S525の汎用データ送信処理は、詳しくは図12に示すような処理となる。
【0092】
すなわち、汎用データ送信処理を開始すると、汎用データ送信部113は、汎用ノード名変数に記憶しているノード名に対するIPアドレスをOSのhostsファイル115から見つける(S705)。つまり、汎用データ送信部113において、OSのhostsファイル115を利用した名前解決が実施される。
【0093】
そして、スプーラから印刷データを取り出して、その印刷データをS705の処理によって得られたIPアドレスのデバイスに対して送信して(S710)、汎用データ送信処理を終了する。これにより、PC1からデバイス(プリンタ3)へ印刷データが送信され、プリンタ3において印刷出力がなされることになる。
【0094】
以上のようにして汎用データ送信処理を終了すると、図10に示したS525の処理を終えたことになり、その結果、図10に示した通常印刷処理を終了することになる。
以上説明した通り、このPC1においては、通常印刷処理部111による印刷処理(通常印刷処理)を行う際には、OSのhostsファイル115を利用して名前解決を行うので、PC1以外の機器(例えばDNSサーバ等)をネットワーク上に設けなくても、PC1単独で名前解決を実施できる。
【0095】
しかも、OSのhostsファイル115に登録されたデバイス情報に基づいて名前解決が適切に実施できるかどうかをユニキャストで確認し、適切に実施できないおそれがある場合にのみ、ブロードキャストまたはマルチキャストでOSのhostsファイル115の情報を更新するので、OSのhostsファイル115に登録されたデバイス情報に基づいて名前解決が適切に実施できる場合には、ネットワークに対してブロードキャストまたはマルチキャストによる過大な負荷をかけることがない。
【0096】
また、上記S625の処理では、ノード名が一致するか否かを確認することにより、OSのhostsファイル115の有効性を確認しているので、専用のhostsファイル123のように個体識別情報が記録されていなくても、相応にファイルの有効性を確認することができる。
【0097】
[上記実施形態と本発明との対応関係]
以上説明した実施形態において、PC1が本発明でいう端末装置に相当し、プリンタ3が本発明でいうネットワーク上のノードに相当する。また、インストーラ103、専用アプリ105、汎用アプリ107が、本発明でいうOSの制御下で機能するアプリケーションに相当する。さらに、OSのhostsファイル115が、本発明でいう第1のデータ記憶手段に相当し、専用のhostsファイル123が、本発明でいう第2のデータ記憶手段に相当する。
【0098】
また、S105,S330,S630の各処理を実行するCPU11が、本発明でいう要求手段に相当し、S110,S335,S635の各処理を実行するCPU11が、本発明でいう受信手段に相当し、S125,S130,S345,S350,S645,S650の各処理を実行するCPU11が、本発明でいう書込手段に相当する。また、S120,S340,S640の各処理を実行するCPU11が、本発明でいう選択手段に相当し、S315〜S325、S615〜S625の各処理を実行するCPU11が、本発明でいう確認手段に相当し、S330〜S350、S630〜S650の各処理を実行するCPU11が、本発明でいう更新手段に相当する。
【0099】
[変形例等]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
【0100】
例えば、上記実施形態においては、OSのhostsファイル115および専用のhostsファイル123の双方に、IPアドレスとノード名との対応関係を記憶するようにしていたが、汎用アプリ107がOS101の機能を利用して名前解決を行うためには、OSのhostsファイル115にのみIPアドレスとノード名との対応関係を記憶するようにしても十分である。ただし、OSのhostsファイル115には、仕様上の制約があり、IPアドレスとノード名との対応関係しか記憶させることができないので、上記実施形態のように個体識別情報をも記録したい(すなわち、個体識別情報を利用した確認をも行いたい)場合には、専用のhostsファイルを利用すると好ましい。
【0101】
また、上記実施形態においては、利用者による書き換えが容易ではない個体識別情報として、デバイスのシリアル番号を例示したが、この他、デバイスのMACアドレスなどを個体識別情報として利用することができる。これらの個体識別情報は、製造元において特殊な作業を行った場合には書き換え可能となる場合もあり得るが、ごく一般的な利用者を想定すれば書き換え不能な情報と考えることができる。
【0102】
また、上記実施形態においては、OSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123に記憶されたIPアドレスの有効性を確認するため、IPアドレスを指定した応答要求に対する応答からノード名や個体識別情報を取得して、OSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123に記憶されたノード名や個体識別情報と一致するか否かを確認していたが、IPアドレスが動的に変化せず、且つ、ノード名の変更も行われないことが保証されているネットワークであれば、IPアドレスを指定した応答要求に対する応答の有無のみを確認するだけでも、OSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123に記憶されたIPアドレスの有効性を確認することができる。
【0103】
さらに、上記実施形態においては、ブロードキャストまたはマルチキャストにより、ネットワーク上のノードに対してIPアドレスおよびノード名の伝送を要求した後、利用者の指定または目的とするノードであるか否かといった選択条件に基づき、特定のノードのみが対象となるように絞り込んで、その特定のノードのノード名とIPアドレスだけをOSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123に記憶するようにしていたが、例えば、ネットワークの規模が小さい場合など、全ノードをOSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123に記憶しても実害がない場合には、ブロードキャストまたはマルチキャストにより、ネットワーク上のノードに対してIPアドレスおよびノード名の伝送を要求した後、応答を返したすべてのノードを対象に、ノード名とIPアドレスをOSのhostsファイル115や専用のhostsファイル123に記憶してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】端末装置を備えたネットワークシステムの概略構成図。
【図2】PCおよびプリンタのハードウェア構成を示したブロック図。
【図3】PCの印刷機能に関連するソフトウェアおよびデータの構成を示したブロック図。
【図4】OSのhostsファイルおよび専用のhostsファイルを例示した説明図。
【図5】インストーラによって実行される処理のフローチャート。
【図6】検索結果ウィンドウを示す説明図。
【図7】専用印刷処理のフローチャート。
【図8】専用印刷時印刷前確認処理のフローチャート。
【図9】専用データ送信処理のフローチャート。
【図10】通常印刷処理のフローチャート。
【図11】通常印刷時印刷前確認処理のフローチャート。
【図12】汎用データ送信処理のフローチャート。
【符号の説明】
【0105】
1・・・PC(端末装置)、3・・・プリンタ、11・・・CPU、12・・・メモリ、13・・・ハードディスク装置、14・・・入力部、15・・・表示部、16・・・ネットワークIF、31・・・CPU、32・・・メモリ、33・・・印刷部、34・・・入力部、35・・・表示部、36・・・ネットワークIF、103・・・インストーラ、105・・・専用アプリ、107・・・汎用アプリ、111・・・通常印刷処理部、113・・・汎用データ送信部、115・・・OSのhostsファイル、121・・・専用データ送信部、123・・・専用のhostsファイル。




 

 


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