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発明の名称 画像読取装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−13743(P2007−13743A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−193167(P2005−193167)
出願日 平成17年6月30日(2005.6.30)
代理人 【識別番号】100095751
【弁理士】
【氏名又は名称】菅原 正倫
発明者 小栗 広文 / 加藤 哲也
要約 課題
原稿の幅サイズに応じてイメージセンサICチップ間の接続態様を切り替えることで、幅狭サイズの原稿を早く読み取れるようにする。

解決手段
A4サイズ(端寄せ)の原稿を読み取るときには、トリガ信号TG2がイメージセンサICチップCH2に入力するように切替スイッチSW1を切り替える。また、イメージセンサICチップCH1からシリアルアウトされる画像信号AO1が画像信号選択回路に出力されるように切替スイッチSW2を切り替えるとともに、イメージセンサICチップCH4からシリアルアウトされる画像信号AO4が画像信号選択回路に出力されるように切替スイッチSW3を切り替える。さらに、画像信号AO1,画像信号AO2,画像信号AO3を出力するように画像信号選択回路を選択させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
密着型イメージセンサを3つ以上のイメージセンサICチップに分割して、イメージセンサICチップからパラレルに画像信号を読み出す画像読取装置において、
原稿の幅サイズに応じて前記イメージセンサICチップ間の接続態様を切り替える切替スイッチ手段と、
前記切替スイッチ手段により接続態様を切り替えられたイメージセンサICチップからの画像信号を前記接続態様に応じて選択的に出力する画像信号選択手段と
を含むことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記密着型イメージセンサを、第1ないし第5のm画素およびn画素(m<n)のイメージセンサICチップに分割し、この2種類のイメージセンサICチップをm画素、n画素、n画素、m画素、m画素の順に配置し、各イメージセンサICチップからパラレルに画像信号を読み出すことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記第1ないし第5イメージセンサICチップから第1画像信号ないし第5画像信号をそれぞれシリアルアウトする密着型イメージセンサと、
前記第1イメージセンサICチップから出力された第1トリガ信号と第2トリガ信号とのいずれを前記第2イメージセンサICチップに入力するかを選択する第1切替スイッチと、
前記第1イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第1画像信号を前記第2メージセンサICチップにシリアルインするかそのまま出力するかを選択する第2切替スイッチと、
前記第4イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第4画像信号を前記第5メージセンサICチップにシリアルインするかそのまま出力するかを選択する第3切替スイッチと、
前記第1イメージセンサICチップから前記第2切替スイッチを介して出力された前記第1画像信号と、前記第2イメージセンサICチップから出力された前記第2画像信号と、前記第3イメージセンサICチップから出力された前記第3画像信号と、前記第4イメージセンサICチップから前記第3切替スイッチを介して出力された前記第4画像信号と、前記第5イメージセンサICチップから出力された前記第5画像信号とから、3つの画像信号を選択して出力する画像信号選択回路と
を備えることを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
m画素の第1イメージセンサICチップ,n(m≒2n)画素の第2イメージセンサICチップ,n画素の第3イメージセンサICチップ,m画素の第4イメージセンサICチップ,およびm画素の第5イメージセンサICチップをこの順序で一直線状に並べて形成され、各イメージセンサICチップから第1画像信号ないし第5画像信号をそれぞれシリアルアウトする密着型イメージセンサと、
前記第1イメージセンサICチップから出力された第1トリガ信号と第2トリガ信号とのいずれを前記第2イメージセンサICチップに入力するかを選択する第1切替スイッチと、
前記第1イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第1画像信号を前記第2メージセンサICチップにシリアルインするかそのまま出力するかを選択する第2切替スイッチと、
前記第4イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第4画像信号を前記第5メージセンサICチップにシリアルインするかそのまま出力するかを選択する第3切替スイッチと、
前記第1イメージセンサICチップから前記第2切替スイッチを介して出力された前記第1画像信号と、前記第2イメージセンサICチップから出力された前記第2画像信号と、前記第3イメージセンサICチップから出力された前記第3画像信号と、前記第4イメージセンサICチップから前記第3切替スイッチを介して出力された前記第4画像信号と、前記第5イメージセンサICチップから出力された前記第5画像信号とから、3つの画像信号を選択して出力する画像信号選択回路と
を備えることを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
前記第1切替スイッチが、前記第1イメージセンサICチップから出力された第1トリガ信号を前記第2イメージセンサICチップに入力する切り替え状態にあるときに、前記第2切替スイッチが、前記第1イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第1画像信号を前記第2メージセンサICチップにシリアルインする切り替え状態をとるとともに、前記第3切替スイッチが、前記第4イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第4画像信号を前記第5メージセンサICチップにシリアルインする切り替え状態をとり、前記第1ないし第5イメージセンサICチップの全画素を用いた全幅での画像読取を実行する請求項3または4記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記第1切替スイッチが、第2トリガ信号を前記第2イメージセンサICチップに入力する切り替え状態にあるときに、前記第2切替スイッチが、前記第1イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第1画像信号をそのまま出力する切り替え状態をとるとともに、前記第3切替スイッチが、前記第4イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第4画像信号をそのまま出力する切り替え状態をとり、前記画像信号選択回路が、第1画像信号,第2画像信号および第3画像信号を出力する幅狭サイズの原稿での減幅での画像読取を実行するか、第2画像信号,第3画像信号および第4画像信号を出力する幅狭サイズの原稿での減幅での画像読取を実行するかを選択する請求項3または4記載の画像読取装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は画像読取装置に関し、詳しくは複数のイメージセンサIC(Integrated Circuit)チップが一直線状に並べられた密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)を使用する画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像読取装置では、複数のイメージセンサICチップを一直線状に並べて形成された密着型イメージセンサを備えており、例えば、図10に示すように、3個のイメージセンサICチップCH1,CH2,CH3に同時にトリガ信号TG1,TG2,TG3を入力して、イメージセンサICチップCH1,CH2,CH3からパラレルに画像信号AO1,AO2,AO3を読み取っていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
さらに、従来技術では、複数のイメージセンサICチップを一直線状に並べて形成された密着型イメージセンサを備える画像読取装置において、密着型イメージセンサを連続するイメージセンサICチップからなる3の自然数倍のブロックに分け、ブロック毎に画像信号を3チャンネルタイプのアナログフロントエンド(AFE:Analog Front End)に出力することにより、画像信号の読取処理を高速化する提案がなされている(例えば、特許文献2参照)。なお、3チャンネルタイプのAFEは、1チャンネルタイプのAFEとともに、他のチャンネル数のAFEと比べてポピュラーであり、これらは量産がなされて安価であるために、画像読取装置において多く使用されている。
【特許文献1】特開昭63−20952号公報
【特許文献2】特開2003-298813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、全イメージセンサICチップを使用しないような幅狭サイズの原稿に対しても同じ速度でしか画像を読み取ることができないので、イメージセンサICチップ毎に画素数が同じである場合にはその画素数分の時間に、そうでない場合には一番画素数の多いイメージセンサICチップの画素数分の時間に、画像信号読取時間が左右されるという問題点があった。
【0005】
本発明の課題は、密着型イメージセンサを3つ以上のイメージセンサICチップに分割して、原稿の幅サイズに応じてイメージセンサICチップ間の接続態様を切り替えることで、幅狭サイズの原稿を早く読み取ることができる画像読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0006】
請求項1記載の画像読取装置は、密着型イメージセンサを3つ以上のイメージセンサICチップに分割して、イメージセンサICチップからパラレルに画像信号を読み出す画像読取装置において、原稿の幅サイズに応じて前記イメージセンサICチップ間の接続態様を切り替える切替スイッチ手段と、前記切替スイッチ手段により接続態様を切り替えられたイメージセンサICチップからの画像信号を前記接続態様に応じて選択的に出力する画像信号選択手段とを含むことを特徴とする。請求項1記載の画像読取装置によれば、原稿の幅サイズに応じてイメージセンサICチップ間の接続態様を切り替えることにより、幅狭サイズの原稿の場合には、全幅サイズの原稿の場合に比べて、それぞれのイメージセンサICチップからパラレルに出力されるため、読取時間は、一番画素が多いイメージセンサICチップに対応するようになるため、読取時間が短くなって原稿を早く読み取ることができるという効果がある。
【0007】
請求項2記載の画像読取装置は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記密着型イメージセンサを、第1ないし第5のm画素およびn画素(m<n)のイメージセンサICチップに分割し、この2種類のイメージセンサICチップをm画素、n画素、n画素、m画素、m画素の順に配置し、各イメージセンサICチップからパラレルに画像信号を読み出すことを特徴とする。請求項2記載の画像読取装置によれば、イメージセンサICチップをm画素、n画素、n画素、m画素、m画素の順に配置したので、全幅サイズの原稿台にそれより幅狭サイズの原稿を左詰めに置いても中央に置いても、1ラインの画素数を(m+2n)画素とすることができ、より汎用的な画像読取が可能になるという効果がある。
【0008】
請求項3記載の画像読取装置は、前記第1ないし第5イメージセンサICチップから第1画像信号ないし第5画像信号をそれぞれシリアルアウトする密着型イメージセンサと、前記第1イメージセンサICチップから出力された第1トリガ信号と第2トリガ信号とのいずれを前記第2イメージセンサICチップに入力するかを選択する第1切替スイッチと、前記第1イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第1画像信号を前記第2メージセンサICチップにシリアルインするかそのまま出力するかを選択する第2切替スイッチと、前記第4イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第4画像信号を前記第5メージセンサICチップにシリアルインするかそのまま出力するかを選択する第3切替スイッチと、前記第1イメージセンサICチップから前記第2切替スイッチを介して出力された前記第1画像信号と、前記第2イメージセンサICチップから出力された前記第2画像信号と、前記第3イメージセンサICチップから出力された前記第3画像信号と、前記第4イメージセンサICチップから前記第3切替スイッチを介して出力された前記第4画像信号と、前記第5イメージセンサICチップから出力された前記第5画像信号とから、3つの画像信号を選択して出力する画像信号選択回路とを備えることを特徴とする。請求項3記載の画像読取装置によれば、全幅サイズの原稿の画像信号でも、幅狭サイズの原稿の画像信号でも、3チャンネルで読み取ることができるので、従来であれば全幅サイズの原稿におけるイメージセンサICチップの最大画素数×画素期間よりも短い時間で読み取ることができない原稿が、幅狭サイズの原稿におけるイメージセンサICチップの最大画素数×画素期間で読み取ることができるという効果がある。なお、最大画素数×画素期間は、m画素、n画素で規定すると、{1/3・(3m+2n)}=(m+2/3・n)となる。
【0009】
請求項4記載の画像読取装置は、m画素の第1イメージセンサICチップ,n(m≒2n)画素の第2イメージセンサICチップ,n画素の第3イメージセンサICチップ,m画素の第4イメージセンサICチップ,およびm画素の第5イメージセンサICチップをこの順序で一直線状に並べて形成され、各イメージセンサICチップから第1画像信号ないし第5画像信号をそれぞれシリアルアウトする密着型イメージセンサと、前記第1イメージセンサICチップから出力された第1トリガ信号と第2トリガ信号とのいずれを前記第2イメージセンサICチップに入力するかを選択する第1切替スイッチと、前記第1イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第1画像信号を前記第2メージセンサICチップにシリアルインするかそのまま出力するかを選択する第2切替スイッチと、前記第4イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第4画像信号を前記第5メージセンサICチップにシリアルインするかそのまま出力するかを選択する第3切替スイッチと、前記第1イメージセンサICチップから前記第2切替スイッチを介して出力された前記第1画像信号と、前記第2イメージセンサICチップから出力された前記第2画像信号と、前記第3イメージセンサICチップから出力された前記第3画像信号と、前記第4イメージセンサICチップから前記第3切替スイッチを介して出力された前記第4画像信号と、前記第5イメージセンサICチップから出力された前記第5画像信号とから、3つの画像信号を選択して出力する画像信号選択回路とを備えることを特徴とする。請求項4記載の画像読取装置によれば、A3サイズの原稿でも、A4サイズの原稿でも、3チャンネルで読み取ることができるので、従来であれば(m+2/3・n)画素×画素期間よりも短い時間で読み取ることができない原稿が、A4サイズではn画素×画素期間で読み取ることができるという効果がある。また、A4サイズの原稿を読み取る場合に、端寄せだけではなく、中央合わせでも同様の効果を得ることができる。
【0010】
請求項5記載の画像読取装置は、請求項3または4記載の画像読取装置において、前記第1切替スイッチが、前記第1イメージセンサICチップから出力された第1トリガ信号を前記第2イメージセンサICチップに入力する切り替え状態にあるときに、前記第2切替スイッチが、前記第1イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第1画像信号を前記第2メージセンサICチップにシリアルインする切り替え状態をとるとともに、前記第3切替スイッチが、前記第4イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第4画像信号を前記第5メージセンサICチップにシリアルインする切り替え状態をとり、前記第1ないし第5イメージセンサICチップの全画素を用いた全幅での画像読取を実行することを特徴とする。請求項5記載の画像読取装置によれば、全幅サイズの原稿を、全幅サイズの原稿におけるイメージセンサICチップの最大画素数×画素期間で読み取ることができる。
【0011】
請求項6記載の画像読取装置は、請求項3または4記載の画像読取装置において、前記第1切替スイッチが、第2トリガ信号を前記第2イメージセンサICチップに入力する切り替え状態にあるときに、前記第2切替スイッチが、前記第1イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第1画像信号をそのまま出力する切り替え状態をとるとともに、前記第3切替スイッチが、前記第4イメージセンサICチップからシリアルアウトされた第4画像信号をそのまま出力する切り替え状態をとり、前記画像信号選択回路が、第1画像信号,第2画像信号および第3画像信号を出力する幅狭サイズの原稿での減幅での画像読取を実行するか、第2画像信号,第3画像信号および第4画像信号を出力する幅狭サイズの原稿での減幅での画像読取を実行するかを選択することを特徴とする。請求項6記載の画像読取装置によれば、幅狭サイズの原稿を、幅狭サイズの原稿におけるイメージセンサICチップの最大画素数×画素期間で読み取ることができるという効果がある。また、幅狭サイズの原稿を読み取る場合に、端寄せだけではなく、中央合わせでも同様の効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
密着型イメージセンサを3つ以上のイメージセンサICチップに分割して、原稿の幅サイズに応じてイメージセンサICチップ間の接続態様を切り替えることで、幅狭サイズの原稿を早く読み取ることができるようにした。
【0013】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明の実施例1に係る画像読取装置10が組み込まれた複合機1の外観図である。この複合機1は、下側本体1aに対して上側本体1bを開閉可能に取り付けてなるクラムシェル構造のものであり、上側本体1bに画像読取装置10を備えている。また、上側本体1bの正面側には操作パネル2が設けられている。なお、複合機1は、画像読取装置10の他に画像形成装置(レーザプリンタ)も備えているが、本発明とは直接関係しないために説明を省略する。
【0015】
図2は、画像読取装置10の断面図である。画像読取装置10は、フラットベッド機構(FB:Flat Bed)および自動給紙機構(ADF:Automatic Document Feeder)の双方を備えたタイプのものであり、画像読取装置10自体も、フラットベッド部10aに対してカバー部10bを開閉可能に取り付けてなるクラムシェル構造となっている。
【0016】
画像読取装置10において、フラットベッド部10aには、密着型イメージセンサ(読取ヘッド)12,第1プラテンガラス14等が設けられており、カバー部10bには、原稿供給トレイ16,原稿搬送装置18,原稿搬出トレイ20等が設けられている。
【0017】
密着型イメージセンサ12は、受光部(光電変換素子)22,セルフォックレンズ24および光源26を備えており、読取対象位置に存在する原稿に対して光源26から光を照射し、原稿からの反射光をセルフォックレンズ24によって受光部22に結像することで画像を読み取るように構成されている。また、密着型イメージセンサ12は、図示しない駆動機構により図2における左右方向に駆動されるようになっており、実際に原稿を読み取る際には、受光部22が読取位置の真下となる位置へ移動する。密着型イメージセンサ12では、全幅長をA3短手方向、幅狭サイズの原稿をA4短手方向としている。
【0018】
図3および図4に示すように、密着型イメージセンサ12は、5個のイメージセンサICチップCH1〜CH5が、その受光素子が一直線状に並ぶようにして基板30の表面に実装されている。各イメージセンサICチップCH1〜CH5は、複数の受光素子が等間隔で1列に並ぶようにして造り込まれた矩形状のチップである。密着型イメージセンサ12は、A3サイズの原稿に対応可能なものとして構成されており、各イメージセンサICチップCH1〜CH5は、その解像度が1,200dpi(21.2ドット/mm)である。図6に示すように、イメージセンサICチップCH1は2126画素、イメージセンサICチップCH2は3976画素、イメージセンサICチップCH3は3976画素、イメージセンサICチップCH4は2126画素、イメージセンサICチップCH5は2126画素の受光素子を備えている。したがって、密着型イメージセンサ12においては、計14330個の受光素子が等間隔で1列に並んだ構成となっている。
【0019】
図5に示すように、イメージセンサICチップCH1〜CH5は、それぞれ所定個数の受光素子を構成するフォトトランジスタPT1〜PTnを備えている。これらのフォトトランジスタPT1〜PTnは、光を受けると、その受光量に対応した電荷を蓄える。イメージセンサICチップCH1〜CH5自体の基本的な回路構成は、従来のものと同様であり、後述する制御回路41から出力されるトリガ信号TGが入力されると、シフトレジスタ29は、入力されるクロック信号CLKに基づいて複数のFET1〜FETnを一定の方向に順次オンにしていく。すると、複数のフォトトランジスタPT1〜PTnに蓄えられていた電荷は一定の順序で放出されていき、増幅器OPによって増幅されてから画像信号AOとしてシリアルアウトされる。画像信号AOは、アナログ信号である。その他、イメージセンサICチップCH1〜CH5は、イメージセンサICチップCH1〜CH5内の各部を動作させるのに必要な駆動電力を供給するための電圧印加用端子VDDや、グランド接続用端子GNDも備えている。
【0020】
図4に示すように、密着型イメージセンサ12が設けられた基板30の表面には、コネクタ31と、イメージセンサICチップCH1から出力されたトリガ信号TG1とトリガ信号TG2とのいずれを次段のイメージセンサICチップCH2に入力するかを選択する切替スイッチSW1と、イメージセンサICチップCH1からシリアルアウトされた画像信号AO1を次段のメージセンサICチップCH2にシリアルインするかそのまま出力するかを選択する切替スイッチSW2と、イメージセンサICチップCH4からシリアルアウトされた画像信号AO4を次段のメージセンサICチップCH5にシリアルインするかそのまま出力するかを選択する切替スイッチSW3と、5つの画像信号AO1〜AO5から3つの画像信号を選択して出力する画像信号選択回路32とが設けられ、これらが図示のような配線パターンで接続されている。配線パターンの一端は、基板30の一側縁部に設けられたコネクタ31に繋がれており、基板30の外部から複数のイメージセンサICチップCH1〜CH5への電力供給や各種の信号の送出入などは、コネクタ31に接続されたケーブル(図示略)を介して行われるようになっている。
【0021】
図4に示すように、画像読取装置10は、基板30のコネクタ31に接続される機器として、制御回路41と、A/D(Analog/Digital)変換器42およびMPX(Multiplexer)44を含む3チャンネルタイプのAFE40と、メモリ43とを具備している。
【0022】
切替スイッチSW1は、一方の入力端子に制御回路41からトリガ信号TGが入力され、他方の入力端子をイメージセンサICチップCH1に接続され、切替端子をイメージセンサICチップCH2に接続されている。切替スイッチSW1は、制御回路41から入力される制御信号CO1によって切り替えられるようになっている。
【0023】
切替スイッチSW2は、切替端子にイメージセンサICチップCH1からシフトアウトされる画像信号が入力され、一方の出力端子がイメージセンサICチップCH2に接続され、他方の出力端子が画像信号選択回路32の第1入力端子に接続されている。切替スイッチSW2は、制御回路41から入力される制御信号CO2によって切り替えられるようになっている。
【0024】
切替スイッチSW3は、切替端子にイメージセンサICチップCH4からシフトアウトされる画像信号が入力され、一方の出力端子がイメージセンサICチップCH5に接続され、他方の出力端子が画像信号選択回路32の第4入力端子に接続されている。切替スイッチSW3は、制御回路41から入力される制御信号CO2によって切り替えられるようになっている。切替スイッチSW2と切替スイッチSW3とは、制御信号CO2によって連動して切り替えられるようになっている。
【0025】
画像信号選択回路32は、詳細な図示は省略するが、5入力3出力の選択スイッチ手段で構成されている。画像信号選択回路32の第1入力端子は切替スイッチSW2の第2出力端子に、第2入力端子はイメージセンサICチップCH2の画像信号出力端子に、第3入力端子はイメージセンサICチップCH3の画像信号出力端子に、第4入力端子は切替スイッチSW3の第2出力端子に、第5入力端子はイメージセンサICチップCH5の画像信号出力端子にそれぞれ接続されている。また、画像信号選択回路32の第1出力端子,第2出力端子および第3出力端子は、コネクタ31を介してA/D変換器42に接続されている。画像信号選択回路32は、制御回路41から入力される制御信号CO3によって出力を選択するようになっている。
【0026】
制御回路41は、コネクタ31にトリガ信号TGおよびクロック信号CLKを送出するように構成されている。トリガ信号TGは、トリガ信号TG1としてイメージセンサICチップCH1に入力され,トリガ信号TG3としてイメージセンサICチップCH3に入力され、トリガ信号TG4としてイメージセンサICチップCH4に入力されているとともに、トリガ信号TG2として切替スイッチSW1を通じてイメージセンサICチップCH2に入力可能となっている。クロック信号CLKは、イメージセンサICチップCH1〜CH5にそれぞれ入力されている。また、制御回路41は、切替スイッチSW1を切り替える制御信号CO1,切替スイッチSW2,SW3を切り替える制御信号CO2,および画像信号選択回路32を切り替える制御信号CO3を出力する。なお、図4中では、見やすさを優先して、各制御信号CO1,CO2,CO3の信号線を破線で示している。
【0027】
A/D変換器42は、3つのアナログ信号のそれぞれをデジタル信号に変換する処理を並行して行うことが可能ないわゆる3チャンネルタイプのものである。A/D変換器42には、イメージセンサICチップCH1〜CH5からシリアルアウトされる5つの画像信号AO1〜AO5のうちの3つの画像信号が画像信号選択回路32で選択されて入力されるようになっている。
【0028】
MPX44は、A/D変換器42でデジタル信号に変換された3つの画像信号を多重化してメモリ43に出力するものである。
【0029】
メモリ43は、たとえばRAM(Random Access Memory)を用いて構成されており、A/D変換器42によってデジタル化され、MXP44で多重化された信号のデータをアドレス付けして記憶する役割を果たす。制御回路41は、メモリ43からデータを読み出させる制御を行うように構成されており、このことによりメモリ43からはデジタル化された1ライン分の画像信号が所定の整列された順序で出力されるようになっている。画像信号の順序は、5個のイメージセンサICチップCH1〜CH5を1つずつ順番に駆動させた場合に得られる画像信号の順序と同様な順序である。
【0030】
図6を参照すると、密着型イメージセンサ12は、左側から、2126画素のイメージセンサICチップCH1と、3976画素のイメージセンサICチップCH2と、3976画素のイメージセンサICチップCH3と、2126画素のイメージセンサICチップCH4と、2126画素のイメージセンサICチップCH5とが、順次一直線に並べられて形成されている。また、イメージセンサICチップCH1とイメージセンサICチップCH2との間には、イメージセンサICチップCH1から出力されたトリガ信号TG1をイメージセンサICチップCH2に入力するかトリガ信号TG2をイメージセンサICチップCH2に入力するかを切り替える切替スイッチSW1と、イメージセンサICチップCH1からシフトアウトされた画像信号AO1をイメージセンサICチップCH2にシフトインするかそのまま出力するかを切り替える切替スイッチSW2とが設けられている。さらに、イメージセンサICチップCH4とイメージセンサICチップCH5との間には、イメージセンサICチップCH4からシフトアウトされた画像信号AO4をイメージセンサICチップCH5にシフトインするかそのまま出力するかを切り替える切替スイッチSW3が設けられている。
【0031】
切替スイッチSW1が、イメージセンサICチップCH1から出力されたトリガ信号TG1をイメージセンサICチップCH2に入力する切り替え状態にあるときに、切替スイッチSW2が、イメージセンサICチップCH1からシリアルアウトされた画像信号AO1をメージセンサICチップCH2にシリアルインする切り替え状態をとるとともに、切替スイッチSW3が、イメージセンサICチップCH4からシリアルアウトされた画像信号AO4をメージセンサICチップCH5にシリアルインする切り替え状態をとり、全イメージセンサICチップCH1〜CH5を用いた最大原稿幅での画像読取を実行することができる。このとき、画像信号選択回路32は、画像信号AO2,AO3,AO5を選択して出力する。
【0032】
また、切替スイッチSW1が、トリガ信号TG2をイメージセンサICチップCH2に入力する切り替え状態にあるときに、切替スイッチSW2が、イメージセンサICチップCH1からシリアルアウトされた画像信号AO1をそのまま出力する切り替え状態をとるとともに、切替スイッチSW3が、イメージセンサICチップCH4からシリアルアウトされた画像信号AO4をそのまま出力する切り替え状態をとり、画像信号選択回路32が、A4サイズ(端寄せ)の原稿での画像読取を実行する画像信号AO1,画像信号AO2および画像信号AO3を出力するか、A4サイズ(中央合わせ)の原稿での画像読取を実行する画像信号AO2,画像信号AO3および画像信号AO4を出力するかを選択する。この選択は、制御回路41からの制御信号CO3に基づいて行われる。
【0033】
次に、このように構成された実施例1に係る画像読取装置10の動作について説明する。
【0034】
(1) A3サイズを読み取るとき(図7参照)
【0035】
A3サイズの原稿を読み取るときには、制御回路41は、制御信号CO1により、図7に示すように、イメージセンサICチップCH1から出力されるトリガ信号TG1がイメージセンサICチップCH2に入力するように切替スイッチSW1を切り替える。また、制御回路41は、制御信号CO2により、イメージセンサICチップCH1からシリアルアウトされる画像信号AO1がイメージセンサICチップCH2にシリアルインするように切替スイッチSW2を切り替えるとともに、イメージセンサICチップCH4からシリアルアウトされる画像信号AO4がイメージセンサICチップCH5にシリアルインするように切替スイッチSW3を切り替える。さらに、制御回路41は、制御信号CO3により、画像信号AO2,画像信号AO3,画像信号AO5を出力するように画像信号選択回路32を選択させる。
【0036】
これにより、イメージセンサICチップCH1およびイメージセンサICチップCH2からシリアルアウトされた画像信号AO2が出力され、イメージセンサICチップCH3からシリアルアウトされた画像信号AO3が出力され、イメージセンサICチップCH4およびイメージセンサICチップCH5からシリアルアウトされた画像信号AO5が出力される。
【0037】
従って、A3サイズの原稿を読み取るときの画像信号読取時間は、最大画素数となるイメージセンサICチップCH1およびイメージセンサICチップCH2の接続(連なり)からのシフトアウト時間となり、イメージセンサICチップCH1およびイメージセンサICチップCH2の合計画素数(=6102画素)×画素期間で決まることになる。
【0038】
(2) A4サイズ(端寄せ)を読み取るとき(図8参照)
【0039】
A4サイズ(端寄せ)の原稿を読み取るときには、制御回路41は、制御信号CO1により、図8に示すように、トリガ信号TG2がイメージセンサICチップCH2に入力するように切替スイッチSW1を切り替える。また、制御回路41は、制御信号CO2により、イメージセンサICチップCH1からシリアルアウトされる画像信号AO1が画像信号選択回路32に出力されるように切替スイッチSW2を切り替えるとともに、イメージセンサICチップCH4からシリアルアウトされる画像信号AO4が画像信号選択回路32に出力されるように切替スイッチSW3を切り替える。さらに、制御回路41は、制御信号CO3により、画像信号AO1,画像信号AO2,画像信号AO3を出力するように画像信号選択回路32を選択させる。
【0040】
これにより、イメージセンサICチップCH1からシリアルアウトされた画像信号AO1が3チャンネルタイプのAFE40に出力され、イメージセンサICチップCH2からシリアルアウトされた画像信号AO2が3チャンネルタイプのAFE40に出力され、イメージセンサICチップCH3からシリアルアウトされた画像信号AO3が3チャンネルタイプのAFE40に出力される。
【0041】
従って、A4サイズ(端寄せ)の原稿を読み取るときの画像信号読取時間は、最大画素数となるイメージセンサICチップCH2またはイメージセンサICチップCH3からのシフトアウト時間となり、イメージセンサICチップCH2またはイメージセンサICチップCH3の画素数(=3976画素)×画素期間で決まることになる。この画像信号読取時間は、A3サイズの原稿を読み取るときの画像信号読取時間に比べて、2/3程度となる。
【0042】
(3) A4サイズ(中央合わせ)を読み取るとき(図9参照)
【0043】
A4サイズ(中央合わせ)の原稿を読み取るときには、制御回路41は、制御信号CO1により、図9に示すように、トリガ信号TG2がイメージセンサICチップCH2に入力するように切替スイッチSW1を切り替える。また、制御回路41は、制御信号CO2により、イメージセンサICチップCH1からシリアルアウトされる画像信号AO1が画像信号選択回路32に出力されるように切替スイッチSW2を切り替えるとともに、イメージセンサICチップCH4からシリアルアウトされる画像信号AO4が画像信号選択回路32に出力されるように切替スイッチSW3を切り替える。さらに、制御回路41は、制御信号CO3により、画像信号AO2,画像信号AO3,画像信号AO4を出力するように画像信号選択回路32を選択させる。
【0044】
これにより、イメージセンサICチップCH2からシリアルアウトされた画像信号AO2が3チャンネルタイプのAFE40に出力され、イメージセンサICチップCH3からシリアルアウトされた画像信号AO3が3チャンネルタイプのAFE40に出力され、イメージセンサICチップCH4からシリアルアウトされた画像信号AO4が3チャンネルタイプのAFE40に出力される。
【0045】
従って、A4サイズ(中央合わせ)の原稿を読み取るときの画像信号読取時間は、最大画素数となるイメージセンサICチップCH2またはイメージセンサICチップCH3からのシフトアウト時間となり、イメージセンサICチップCH2またはイメージセンサICチップCH3の画素数(=3976画素)×画素期間で決まることになる。この画像信号読取時間は、A3サイズの原稿を読み取るときの画像信号読取時間に比べて、2/3程度となる。
【0046】
実施例1によれば、A4サイズの原稿を読み取るときの画像信号読取時間が、A3サイズの原稿を読み取るときの画像信号読取時間に比べて2/3程度になるので、A4サイズの原稿を早く読み取ることができる。また、A4サイズの原稿を読み取る場合には、端寄せでも中央合わせでも同様に、A3サイズの原稿を読み取るときに比べて、原稿を早く読み取ることができる。
【0047】
以上、本発明の実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施例1に係る画像読取装置が組み込まれた複合機の外観図。
【図2】本実施例1に係る画像読取装置を示す断面図である。
【図3】図2中の密着型イメージセンサの概略斜視図。
【図4】本実施例1に係る画像読取装置の電気的構成を示す回路ブロック図。
【図5】図4中のイメージセンサICチップの回路構成の一例を示す図。
【図6】本発明の実施例1に係る画像読取装置の構成を示すブロック図。
【図7】図6の画像読取装置でA3サイズの原稿を読み取るときの切替スイッチ群の切替態様を説明する図。
【図8】図6の画像読取装置でA4サイズ(端寄せ)の原稿を読み取るときの切替スイッチ群の切替態様を説明する図。
【図9】図6の画像読取装置でA4サイズ(中央合わせ)の原稿を読み取るときの切替スイッチ群の切替態様を説明する図。
【図10】従来の画像読取装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0049】
10 画像読取装置
12 密着型イメージセンサ
22 受光部(光電変換素子)
24 セルフォックレンズ
26 光源
32 画像信号選択回路(画像信号選択手段)
40 3チャンネルタイプのAFE(アナログフロントエンド)
41 制御回路
42 A/D変換器
43 メモリ
44 MXP
AO1,AO2,AO3,AO4,AO5 画像信号
CLK クロック信号
CH1〜CH5 イメージセンサICチップ
SW1,SW2,SW3 切替スイッチ(切替スイッチ手段)
TG1,TG2,TG3,TG4 トリガ信号




 

 


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