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発明の名称 無線タグ回路素子及び無線タグ情報通信装置並びにこれらを有する無線タグ情報システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−11950(P2007−11950A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−194890(P2005−194890)
出願日 平成17年7月4日(2005.7.4)
代理人 【識別番号】100104503
【弁理士】
【氏名又は名称】益田 博文
発明者 滝 和也 / 安藤 美佳
要約 課題
使用者の負担や労力を大きく低減でき、高い利便性を得ることができる無線タグ回路素子及び無線タグ情報通信装置並びにこれらを有する無線タグ情報システムを提供する。

解決手段
情報を記憶するIC回路部150、及びこのIC回路部150に接続されるアンテナ151をそれぞれ有する複数の無線タグ回路素子Toと、これら複数の無線タグ回路素子Toとアンテナ130を介し無線通信により情報の送受信を行う無線タグ情報通信装置とを有し、この無線タグ情報通信装置は、複数の無線タグ回路素子ToのメインIDを、アンテナ130を介した無線通信により取得すると共に、この取得時に各無線タグ回路素子ToのIC回路部150に、それら複数の無線タグ回路素子Toの各メインIDの少なくとも一部を書込むCPU121及びタグ通信制御部124を有する。
特許請求の範囲
【請求項1】
情報を記憶するIC回路部と、
このIC回路部に接続されるタグ側アンテナとを有する無線タグ回路素子であって、
前記IC回路部は、少なくとも1つの他の無線タグ回路素子との関係において予め定められた所定の条件が満たされ、当該無線タグ回路素子の識別情報が前記他の無線タグ回路素子の識別情報とともにひとつの識別情報群として関連付けられたときの、当該識別情報群又はこれを表す識別子を記憶保持することを特徴とする無線タグ回路素子。
【請求項2】
請求項1記載の無線タグ回路素子において、
前記IC回路部は、前記所定の条件が満たされるまでの他の無線タグ回路素子との関係における履歴情報を記憶保持することを特徴とする無線タグ回路素子。
【請求項3】
請求項2記載の無線タグ回路素子において、
前記IC回路部は、前記履歴情報として、当該無線タグ回路素子の識別情報及びこの識別情報が無線タグ情報通信装置で取得されたときに一緒に取得された他の無線タグ回路素子の識別情報の少なくとも一部を記憶保持することを特徴とする無線タグ回路素子。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記IC回路部は、前記所定の条件として、当該無線タグ回路素子の識別情報が無線タグ情報通信装置で前記他の無線タグ回路素子の識別情報とともに繰り返し取得された頻度が所定の値に達し、前記ひとつの識別情報群として関連付けられたときの、当該識別情報群又はこれを表す識別子を記憶保持することを特徴とする無線タグ回路素子。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記IC回路部は、所定の基準に応じて分類されたときの分類区分を表す分類用識別子を記憶保持することを特徴とする無線タグ回路素子。
【請求項6】
情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナを備えた無線タグ回路素子と無線通信により情報の送受信を行う通信装置側アンテナと、
前記無線タグ回路素子の識別情報を、前記通信装置側アンテナを介した無線通信により取得する情報取得手段と、
この情報取得手段で複数の前記無線タグ回路素子の識別情報を取得したとき、各無線タグ回路素子のIC回路部に、それら複数の無線タグ回路素子の各識別情報の少なくとも一部を書込む情報書込み手段と
を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項7】
請求項6記載の無線タグ情報通信装置において、
前記情報取得手段は、情報取得対象の前記無線タグ回路素子が前記通信装置側アンテナから所定距離範囲内に到達したら、自動的に当該無線タグ回路素子にアクセスしその前記識別情報を取得することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項8】
請求項6又は7記載の無線タグ情報通信装置において、
前記情報取得手段で順次取得され前記情報書込み手段で対応する複数の無線タグ回路素子のそれぞれに書込まれた前記識別情報を、予め定められた条件を満たすごとに、自動的にひとつの識別情報群として関連付ける群化処理手段を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項9】
請求項8記載の無線タグ情報通信装置において、
前記群化処理手段は、前記複数の無線タグ回路素子の識別情報を、前記情報取得手段において繰り返し取得されたときの当該頻度情報に応じ、前記ひとつの識別情報群として関連付けることを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項10】
請求項8又は9記載の無線タグ情報通信装置において、
前記群化処理手段で関連付けた前記識別情報群又はその識別情報群を表す識別子を、所定の無線タグ回路素子の前記IC回路部へ書き込む記憶処理手段を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項11】
請求項10記載の無線タグ情報通信装置において、
前記記憶処理手段は、前記識別情報群又は前記識別子を、当該識別情報群に対応する各無線タグ回路素子の前記IC回路部へ書き込むことを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項12】
請求項8乃至11のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
前記群化処理手段で関連付けた前記識別情報群又はその識別情報群を表す識別子と前記情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の前記識別情報とを照合する照合処理手段を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項13】
請求項12記載の無線タグ情報通信装置において、
前記照合処理手段で照合した結果を報知する報知手段を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項14】
請求項6乃至13のいずれか1項記載の無線タグ情報通信装置において、
前記無線タグ回路素子の前記IC回路部に記憶保持された、所定の基準に応じて分類されたときの分類区分を表す分類用識別子を、前記通信装置側アンテナを介した無線通信により取得する分類用識別子取得手段を有することを特徴とする無線タグ情報通信装置。
【請求項15】
情報を記憶するIC回路部、及びこのIC回路部に接続されるタグ側アンテナをそれぞれ有する複数の無線タグ回路素子と、これら複数の無線タグ回路素子と通信装置側アンテナを介し無線通信により情報の送受信を行う無線タグ情報通信装置とを有する無線タグ情報システムであって、
前記無線タグ情報通信装置は、
前記複数の無線タグ回路素子の識別情報を、前記通信装置側アンテナを介した無線通信により取得する情報取得手段と、
この情報取得手段で前記複数の無線タグ回路素子の識別情報を取得したとき、各無線タグ回路素子のIC回路部に、それら複数の無線タグ回路素子の各識別情報の少なくとも一部を書込む情報書込み手段と
を有することを特徴とする無線タグ情報システム。
【請求項16】
請求項15記載の無線タグ情報システムにおいて、
前記情報取得手段で順次取得され前記情報書込み手段で対応する複数の無線タグ回路素子のそれぞれに書込まれた前記識別情報を、予め定められた条件を満たすごとに、自動的にひとつの識別情報群として関連付ける群化処理手段を有することを特徴とする無線タグ情報システム。
【請求項17】
請求項16記載の無線タグ情報システムにおいて、
前記群化処理手段で関連付けた前記識別情報群又はその識別情報群を表す識別子と前記情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の前記識別情報とを照合する照合処理手段を有することを特徴とする無線タグ情報システム。
【請求項18】
請求項17記載の無線タグ情報システムにおいて、
前記照合処理手段で照合した結果を報知する報知手段を有することを特徴とする無線タグ情報システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部と情報の無線通信が可能な無線タグ回路素子及び無線タグ情報通信装置並びにこれらを有する無線タグ情報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
【0003】
この無線タグを物品の管理システムに応用した例として、例えば特許文献1に記載のものがある。この従来技術では、使用者の生活環境における主要な物品にそれぞれ無線タグ回路素子を設けておき、それら無線タグ回路素子の識別情報を取得可能な無線タグ情報通信装置を使用者が携帯する。このとき、使用者は、予め無線タグ情報通信装置に対し自分の持ち物の登録を行っておく。また必要に応じ、登録した持ち物の重要度(持ち物における物品の所在を配慮すべきかどうかの度合い)の入力を行う。これにより、使用者の行動予定又は状況に対応して必要な物品のリストが無線タグ情報通信装置内に作成される。そして、使用者の持つ物品を検出し、この物品と上記作成されたリストとを照合する。このようにして使用者の忘れ物(又は紛失物)を検出し、その照合結果を使用者に報知するようになっている。
【特許文献1】特開2002−163301号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、上述したように予め使用者自身が無線タグ情報通信装置に対し自分の持ち物の登録やその持ち物の重要度の入力等を行う必要がある。このため、使用者の負担や労力を要し、利便性の低下を招いていた。
【0005】
本発明の目的は、物品管理の際の使用者の負担や労力を大きく低減でき、高い利便性を得ることができる無線タグ回路素子及び無線タグ情報通信装置並びにこれらを有する無線タグ情報システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されるタグ側アンテナとを有する無線タグ回路素子であって、前記IC回路部は、少なくとも1つの他の無線タグ回路素子との関係において予め定められた所定の条件が満たされ、当該無線タグ回路素子の識別情報が前記他の無線タグ回路素子の識別情報とともにひとつの識別情報群として関連付けられたときの、当該識別情報群又はこれを表す識別子を記憶保持することを特徴とする。
【0007】
本願第1発明においては、無線タグ回路素子の識別情報が無線通信によって例えば無線タグ情報通信装置側で他の無線タグ回路素子の識別情報とともに取得され、他の無線タグ回路素子との関係において所定の条件を満たすようになるとひとつの識別情報群として関連付けられ、その識別情報群(又はこれを表す識別子)がIC回路部に自動的に書き込まれて記憶保持されている。このように複数の無線タグ回路素子の識別情報を関連付けて群化し、その群化された無線タグ回路素子のIC回路部に記憶させ蓄積することにより、この無線タグ回路素子の識別情報が例えば無線タグ情報通信装置側で取得された際、当該取得された識別情報の属する識別情報群に予め対応付けられた操作者側の特定の用途、状況等に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理を行うことが可能となる。この結果、通信装置側で各無線タグ回路素子のIC回路部からの識別情報取得を行うだけで、対応する識別情報群を利用し先回りして操作者側の用途等に適応した処理を実行できるので、通信装置に対して予め識別情報を登録しておく必要がなくなり、操作者の負担や労力を大きく低減でき、高い利便性を得ることができる。
【0008】
第2発明は、上記第1発明において、前記IC回路部は、前記所定の条件が満たされるまでの他の無線タグ回路素子との関係における履歴情報を記憶保持することを特徴とする。
【0009】
IC回路部に履歴情報を記憶保持することで、無線タグ情報通信装置側で識別情報を取得する際にその履歴情報を更新する(上書きや付け加え)ようにし、最新の履歴が所定の条件に達したときに他の無線タグ回路素子とともにひとつの識別情報群として関連付けられ、さらにその識別情報群(又はこれを表す識別子)がIC回路部に書き込まれこれを記憶保持することができる。
【0010】
第3発明は、上記第2発明において、前記IC回路部は、前記履歴情報として、当該無線タグ回路素子の識別情報及びこの識別情報が無線タグ情報通信装置で取得されたときに一緒に取得された他の無線タグ回路素子の識別情報の少なくとも一部を記憶保持することを特徴とする。
【0011】
IC回路部に履歴情報として当該無線タグ回路素子の識別情報及び取得時に一緒に取得された他の無線タグ回路素子の各識別情報のうち互いを識別可能な識別情報部分を含むそれぞれの識別情報の少なくとも一部ずつを記憶保持し、無線タグ情報通信装置側で識別情報を取得する際にその当該無線タグ回路素子及び他の無線タグ回路素子の各識別情報の少なくとも一部ずつからなる履歴情報を更新し、最新の履歴が所定の条件に達したときに他の無線タグ回路素子とともにひとつの識別情報群として関連付けることができる。
【0012】
第4発明は、上記第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記IC回路部は、前記所定の条件として、当該無線タグ回路素子の識別情報が無線タグ情報通信装置で前記他の無線タグ回路素子の識別情報とともに繰り返し取得された頻度が所定の値に達し、前記ひとつの識別情報群として関連付けられたときの、当該識別情報群又はこれを表す識別子を記憶保持することを特徴とする。
【0013】
無線タグ回路素子の識別情報が他の無線タグ回路素子の識別情報とともに取得された頻度が所定値に達すると、確率的にそれら識別情報どうしの結びつきが比較的強いと類推される。したがってこの時点でそれらをひとつの識別情報群として関連付けることで、それ以降、無線タグ情報通信装置側で当該無線タグ回路素子の識別情報取得時に、対応する識別情報群に予め対応付けられた操作者側の特定の用途、状況等に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理を行うことが可能となる。
【0014】
第5発明は、上記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記IC回路部は、所定の基準に応じて分類されたときの分類区分を表す分類用識別子を記憶保持することを特徴とする。
【0015】
これにより、所定の基準上全く分類区分が異なる複数の無線タグ回路素子の識別情報について、無線タグ情報通信装置側での取得時にそれらを混同処理することなく、当初より区別して処理することが可能となる。
【0016】
上記目的を達成するために、本願第6発明は、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナを備えた無線タグ回路素子と無線通信により情報の送受信を行う通信装置側アンテナと、前記無線タグ回路素子の識別情報を、前記通信装置側アンテナを介した無線通信により取得する情報取得手段と、この情報取得手段で複数の前記無線タグ回路素子の識別情報を取得したとき、各無線タグ回路素子のIC回路部に、それら複数の無線タグ回路素子の識別情報の少なくとも一部を書込む情報書込み手段とを有することを特徴とする。
【0017】
本願第6発明においては、複数の無線タグ回路素子の識別情報が通信装置側アンテナを介し無線通信によって情報取得手段で取得される。取得された複数の無線タグ回路素子の各識別情報のうち互いを識別可能な識別情報部分を含むそれぞれの識別情報の少なくとも一部ずつは、情報書込み手段によって各無線タグ回路素子のIC回路部にそれぞれ書き込まれて記憶保持される。このように、1つの無線タグ回路素子のIC回路部に、識別情報取得時における他の無線タグ回路素子の識別情報も併せて記憶保持されることにより、例えばその複数の識別情報が所定の条件を満たす場合には、それら複数の識別情報をひとつの識別情報群として関連付け、その識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)を当該IC回路部へ書き込むことが可能となる。このようにすれば、その後新たに無線タグ回路素子の識別情報を情報取得手段で取得した際、当該識別情報の属する識別情報群に予め対応付けられた操作者側の特定の用途、状況等に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理を行うことが可能となる。この結果、通信装置側で各無線タグ回路素子のIC回路部からの識別情報取得を行うだけで、対応する識別情報群を利用し先回りして操作者側の用途等に適応した処理を実行することができ、通信装置に対して予め操作者が識別情報を登録する必要がなくなり、操作者の負担や労力を大きく低減でき、高い利便性を得ることができる。
【0018】
第7発明は、上記第6発明において、前記情報取得手段は、情報取得対象の前記無線タグ回路素子が前記通信装置側アンテナから所定距離範囲内に到達したら、自動的に当該無線タグ回路素子にアクセスしその前記識別情報を取得することを特徴とする。
【0019】
所定範囲内で識別情報を自動取得させることにより、操作者側による読み取り操作等の必要がなく、操作者の負担や労力をさらに低減することができる。
【0020】
第8発明は、上記第6又は第7発明において、前記情報取得手段で順次取得され前記情報書込み手段で対応する複数の無線タグ回路素子のそれぞれに書込まれた前記識別情報を、予め定められた条件を満たすごとに、自動的にひとつの識別情報群として関連付ける群化処理手段を有することを特徴とする。
【0021】
1つの無線タグ回路素子のIC回路部に、識別情報取得時における他の無線タグ回路素子の識別情報も併せて記憶保持されており、その複数の識別情報が所定の条件を満たす場合、群化処理手段でそれら複数の識別情報をひとつの識別情報群として関連付ける。これにより、その後新たに無線タグ回路素子の識別情報を情報取得手段で取得した際、当該識別情報の属する識別情報群に予め対応付けられた操作者側の特定の用途、状況等に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理を行うことが可能となる。
【0022】
第9発明は、上記第8発明において、前記群化処理手段は、前記複数の無線タグ回路素子の識別情報を、前記情報取得手段において繰り返し取得されたときの当該頻度情報に応じ、前記ひとつの識別情報群として関連付けることを特徴とする。
【0023】
複数の無線タグ回路素子の識別情報が情報取得手段において繰り返し取得された頻度が所定値に達すると、確率的にそれら識別情報どうしの結びつきが比較的強いと類推される。したがってこの時点で群化処理手段でそれらをひとつの識別情報群として関連付けることで、それ以降、情報取得手段で当該無線タグ回路素子の識別情報取得時に、対応する識別情報群に予め対応付けられた操作者側の特定の用途、状況等に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理を行うことが可能となる。
【0024】
第10発明は、上記第8又は第9発明において、前記群化処理手段で関連付けた前記識別情報群又はその識別情報群を表す識別子を、所定の無線タグ回路素子の前記IC回路部へ書き込む記憶処理手段を有することを特徴とする。
【0025】
群化処理手段で複数の識別情報をひとつの識別情報群として関連付け、その識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)を記憶処理手段で無線タグ回路素子のIC回路部へ書き込むことにより、その後新たに無線タグ回路素子の識別情報を情報取得手段で取得した際、当該識別情報の属する識別情報群に予め対応付けられた操作者側の特定の用途、状況等に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理を行うことが可能となる。
【0026】
第11発明は、上記第10発明において、前記記憶処理手段は、前記識別情報群又は前記識別子を、当該識別情報群に対応する各無線タグ回路素子の前記IC回路部へ書き込むことを特徴とする。
【0027】
群化処理手段で関連付けたその識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)を当該関連付けられた無線タグ回路素子のIC回路部にのみ書き込むことにより、その後当該識別情報群の無線タグ回路素子に対し読み取りを行ったときのみ識別情報群の情報を取得できるので、より対応関係を明確にすることができる。
【0028】
第12発明は、上記第8乃至11のいずれか1項発明において、前記群化処理手段で関連付けた前記識別情報群又はその識別情報群を表す識別子と前記情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の前記識別情報とを照合する照合処理手段を有することを特徴とする。
【0029】
照合処理手段で識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)と情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の識別情報とを照合することにより、識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)中には存在するが情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の識別情報中には存在しない無線タグ回路素子の識別情報を抽出することができる。
【0030】
第13発明は、上記第12発明において、前記照合処理手段で照合した結果を報知する報知手段を有することを特徴とする。
【0031】
これにより、識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)中には存在するが情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の識別情報中には存在しない無線タグ回路素子の識別情報(すなわち不足品の識別情報)を報知し、操作者に不足品を知らせることが可能となる。
【0032】
第14発明は、上記第6乃至13のいずれか1項発明において、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部に記憶保持された、所定の基準に応じて分類されたときの分類区分を表す分類用識別子を、前記通信装置側アンテナを介した無線通信により取得する分類用識別子取得手段を有することを特徴とする。
【0033】
これにより、所定の基準上全く分類区分が異なる複数の無線タグ回路素子の識別情報について、無線タグ情報通信装置側での取得時にそれらを混同処理することなく、当初より区別して処理することが可能となる。
【0034】
上記目的を達成するために、本願第15発明は、情報を記憶するIC回路部、及びこのIC回路部に接続されるタグ側アンテナをそれぞれ有する複数の無線タグ回路素子と、これら複数の無線タグ回路素子と通信装置側アンテナを介し無線通信により情報の送受信を行う無線タグ情報通信装置とを有する無線タグ情報システムであって、前記無線タグ情報通信装置は、前記複数の無線タグ回路素子の識別情報を、前記通信装置側アンテナを介した無線通信により取得する情報取得手段と、この情報取得手段で前記複数の無線タグ回路素子の識別情報を取得したとき、各無線タグ回路素子のIC回路部に、それら複数の無線タグ回路素子の識別情報の少なくとも一部を書込む情報書込み手段とを有することを特徴とする。
【0035】
本願第15発明においては、複数の無線タグ回路素子の識別情報が無線タグ情報通信装置の通信装置側アンテナを介し無線通信によって情報取得手段で取得される。取得された複数の無線タグ回路素子の識別情報は、情報書込み手段によって各無線タグ回路素子のIC回路部にそれぞれ書き込まれて記憶保持される。このように、1つの無線タグ回路素子のIC回路部に、識別情報取得時における他の無線タグ回路素子の識別情報も併せて記憶保持されることにより、例えばその複数の識別情報が所定の条件を満たす場合には、それら複数の識別情報をひとつの識別情報群として関連付け、その識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)を当該IC回路部へ書き込むことが可能となる。このようにすれば、その後新たに無線タグ回路素子の識別情報を情報取得手段で取得した際、当該識別情報の属する識別情報群に予め対応付けられた操作者側の特定の用途、状況等に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理を行うことが可能となる。この結果、無線タグ情報通信装置側で各無線タグ回路素子のIC回路部からの識別情報取得を行うだけで、対応する識別情報群を利用し先回りして操作者側の用途等に適応した処理を実行することができ、通信装置に対して予め操作者が識別情報を登録する必要がなくなり、操作者の負担や労力を大きく低減でき、高い利便性を得ることができる。
【0036】
第16発明は、上記第15発明において、前記情報取得手段で順次取得され前記情報書込み手段で対応する複数の無線タグ回路素子のそれぞれに書込まれた前記識別情報を、予め定められた条件を満たすごとに、自動的にひとつの識別情報群として関連付ける群化処理手段を有することを特徴とする。
【0037】
1つの無線タグ回路素子のIC回路部に、識別情報取得時における他の無線タグ回路素子の識別情報も併せて記憶保持されており、その複数の識別情報が所定の条件を満たす場合、群化処理手段でそれら複数の識別情報をひとつの識別情報群として関連付ける。これにより、その後新たに無線タグ回路素子の識別情報を情報取得手段で取得した際、当該識別情報の属する識別情報群に予め対応付けられた操作者側の特定の用途、状況等に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理を行うことが可能となる。
【0038】
第17発明は、上記第16発明において、前記群化処理手段で関連付けた前記識別情報群又はその識別情報群を表す識別子と前記情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の前記識別情報とを照合する照合処理手段を有することを特徴とする。
【0039】
照合処理手段で識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)と情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の識別情報とを照合することにより、識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)中には存在するが情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の識別情報中には存在しない無線タグ回路素子の識別情報を抽出することができる。
【0040】
第18発明は、上記第17発明において、前記照合処理手段で照合した結果を報知する報知手段を有することを特徴とする。
【0041】
これにより、識別情報群(又はその識別情報群を表す識別子)中には存在するが情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の識別情報中には存在しない無線タグ回路素子の識別情報(すなわち不足品の識別情報)を報知し、操作者に不足品を知らせることが可能となる。
【発明の効果】
【0042】
本発明によれば、物品管理の際の使用者の負担や労力を大きく低減でき、高い利便性を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、無線タグ情報システムの一例として、個人の持ち物の携帯忘れや紛失等を検出する持ち物管理システムを家庭に構築した場合の実施形態である。
【0044】
図1は、本実施形態の持ち物管理システム100(無線タグ情報システム)を適用した家の玄関構造を概念的に表す図である。
【0045】
この例では、人物(利用者)1の家の玄関枠2の上部(側部、下部でもよい)にアンテナ130(通信装置側アンテナ)が設置されている。そして、利用者1は持ち物をこの例では適宜のバッグ(ハンドバッグ)3の中に入れて携帯しており、これらハンドバッグ3中の持ち物にはそれぞれ無線タグ回路素子Toを有する無線タグTが関連して取り扱われる(この例では添付。その他、貼付、容器に取付、同梱等でもよい)ように設けられている(後述の図2参照)。本実施形態の持ち物管理システム100は、これら各持ち物に設けられた無線タグTの無線タグ回路素子Toとアンテナ130を介して無線通信を行い、各無線タグ回路素子Toに記憶された識別情報を読み取ることで、当該無線タグ回路素子Toに係る持ち物が利用者1によって持ち出されたことを検出するようになっている(詳細は後述)。なお、上記無線通信は、例えば、各無線タグ回路素子Toがアンテナ130から所定距離範囲内に到達した際に自動的に行われる。
【0046】
また、玄関枠2の上部(側部、下部でもよい)における上記アンテナ130と異なる場所には、スピーカ115(報知手段)が設置されている。このスピーカ115は、上記アンテナ130を介して読み取られた情報を基に後述する制御部120により所定の照合処理が行われた際に、その照合処理結果を利用者1に報知するために用いられる(詳細は後述)。
【0047】
図2は、本実施形態の持ち物管理システム100の全体構成を表わす概念図である。
【0048】
この図2において、持ち物管理システム100は、上記玄関枠2に設けたアンテナ130、スピーカ115、これらと同様に上記玄関枠2に設けられ、上記アンテナ130を介した無線通信及びスピーカ115の制御等を行う制御部120、及び別の場所305に設けられた端末300を有している。上記ハンドバッグ3の中には、管理対象である複数個の持ち物(この例では5個の持ち物。財布A、定期B、携帯電話C、ポーチD、社員証E)が入っており、これら持ち物A〜Eにはそれぞれ無線タグ回路素子Toを備えた無線タグTが前述のように添付等により設けられている。上記制御部120は、各持ち物A〜Eの無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toとアンテナ130を介して無線通信を行い、無線タグ回路素子ToのメインID(識別情報)を読み取ることで当該無線タグ回路素子Toに係る持ち物が利用者1によって所持されていることを検出するようになっている。また制御部120は、各無線タグ回路素子Toに対するその他の無線タグ回路素子Toと併せたメインIDの書き込みや、予め定められた所定の条件が満たされた場合には読み取ったメインIDの照合処理等を行う(詳細は後述)。なお、上記制御部120によるアンテナ130を介した無線通信は、この例では、前述したように各無線タグ回路素子Toがアンテナ130から所定距離範囲内に到達した場合に自動的に行われるようになっている。
【0049】
なお、以下適宜持ち物A〜Eといったように品名を略して記載するが、A〜EはメインIDであり、このメインIDは財布A、定期B、携帯電話C、ポーチD、社員証Eに設けられている各無線タグ回路素子Toに記憶されている識別情報である。
【0050】
上記制御部120は、適宜の通信ネットワーク(回線、無線等)NWを介し、玄関とは別の場所305に設けた端末300に接続されている。上記別の場所とは、例えば利用者1の部屋等である。この端末300により、利用者認証用のサブID(後述)の登録の追加・削除やグループ化情報(後述)の編集等、各種データの編集や設定変更等ができるようになっている。なお、各種データの編集等が不要の場合は端末300が接続されていなくてもよい。
【0051】
図3は、上記持ち物管理システム100に備えられ、持ち物(この例では財布A、定期B、携帯電話C、ポーチD、社員証E)に添付された無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。
【0052】
図3において、無線タグ回路素子Toは、アンテナ130とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行うアンテナ151(タグ側アンテナ)と、このアンテナ151に接続されたIC回路部150とを有している。
【0053】
IC回路部150は、アンテナ151により受信された搬送波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された搬送波のエネルギを蓄積しIC回路部の駆動電源とするための電源部153と、上記アンテナ151により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部(後述)157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部155と、上記アンテナ151に接続された変復調部156と、上記整流部152、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための制御部157とを備えている。
【0054】
変復調部156は、アンテナ151により受信された上記商品情報管理装置100のアンテナ130からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部157からの返信信号に基づき、アンテナ130より受信された搬送波を反射変調する。
【0055】
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部156により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
【0056】
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部157にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の速度に対応したクロックを制御部157に供給する。
【0057】
図4は、持ち物管理システム100に備えられた上記制御部120の機能的構成の詳細を表す機能ブロック図である。図4において、制御部120は、CPU(中央演算装置)121と、上記ネットワークNWを介した信号授受の制御を行うネットワーク通信制御部122と、例えばRAMやROMからなるメモリ123と、アンテナ130を介し無線タグTの無線タグ回路素子Toとの通信制御を行うタグ通信制御部124と、上記スピーカ115による報知を制御する報知制御部125とを備えている。
【0058】
図5は、上記タグ通信制御部124の詳細機能構成を表す機能ブロック図である。
【0059】
図5において、タグ通信制御部124は、上記アンテナ130を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部212と、アンテナ130により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部213と、送受分離器214とから構成される。
【0060】
送信部212は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスする(読み取り/書き込みを行う)ための搬送波を発生させる搬送波発生部として機能する発振回路215と、上記CPU121から供給される信号に基づいて上記搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調(この例ではCPU121からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路216(但し「TX_ASK信号」の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路216により変調された変調波を増幅(この例ではCPU121からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)する増幅率可変送信アンプ217とを備えている。そして、上記搬送波発生部により発生される搬送波は、例えば短波帯(13.56MHz等)、UHF帯、マイクロ波帯等の高周波を用いており、上記送信アンプ217の出力は、送受分離器214を介しアンテナ130に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。なお、送受される無線タグ情報は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
【0061】
受信部213は、アンテナ130で受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生させられた搬送波とを掛け合わせる受信第1乗算回路218と、その受信第1乗算回路218の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ219と、この第1バンドパスフィルタ219の出力を増幅する受信第1アンプ221と、この受信第1アンプ221の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第1リミッタ220と、上記アンテナ130で受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生された後に移相器227により位相が90°遅れた搬送波とを掛け合わせる受信第2乗算回路222と、その受信第2乗算回路222の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ223と、この第2バンドパスフィルタ223の出力を増幅する受信第2アンプ225と、この受信第2アンプ225の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換する第2リミッタ224とを備えている。そして、上記第1リミッタ220から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ224から出力される信号「RXS−Q」は、上記CPU121に入力されて処理される。
【0062】
また、受信第1アンプ221及び受信第2アンプ225の出力は、強度検出手段としてのRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路226にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」がCPU121に入力されるようになっている。このように、スキャナ部200では、この例ではI−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
【0063】
そして、CPU121は、上述した高周波回路受信部213からの受信信号等を入力した後、所定の演算処理を行い、上述した高周波回路送信部212への増幅制御信号及び変調制御信号、ブザー115への報知制御信号、その他端末300への信号等を出力する。
【0064】
なお、上記CPU121は、例えば上記ネットワーク通信制御部122(又はそれとは別の入出力インターフェイス)を介し、図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能なように構成してもよい。
【0065】
ここで、持ち物管理システム100では、前述したように、各持ち物に設けられた無線タグTの無線タグ回路素子Toとアンテナ130を介して無線通信を行い、無線タグ回路素子Toのタグ識別情報を読み取ることで当該無線タグ回路素子Toに係る持ち物が持ち出されたことを検出する。そして、本実施形態の要部は、上記のようにして検出した各持ち物の持ち出し挙動情報を履歴情報として各持ち物の無線タグ回路素子Toに対してそれぞれ書き込み、所定の条件を満たすとひとつの識別情報群として関連づけることによりグループ化情報を作成し、作成したグループ化情報を当該グループ化情報に含まれる無線タグ回路素子Toにそれぞれ書き込み、その書き込んだグループ化情報を用いて照合処理を行うことによって忘れ物(又は紛失物等)を検出することにある。以下、その詳細内容について説明する。
【0066】
図6は、各持ち物A〜Eにそれぞれ設けられた無線タグ回路素子Toの上記IC回路部150(詳細にはメモリ部155)に記憶されたデータ内容を概念的に表す図である。
【0067】
この図6において、無線タグ回路素子Toは、タグ識別情報としてのタグID(以下「メインID」)と、持ち主識別情報としての利用者ID(以下「サブID」)と、持ち物の持ち出し回数を表す回数フラグ(以下「回数フラグF」)と、持ち物の持ち出し挙動情報としての履歴情報1〜3と、識別情報群としてのグループ化情報とを、IC回路部150のメモリ部155に記憶保持している。
【0068】
図7〜図10は、利用者1による持ち物A〜Eの持ち出し挙動の一例を説明するための、無線タグ回路素子Toの上記メモリ部155に記憶されたデータ内容を概念的に表す図である。
【0069】
図7は、利用者1が持ち物A〜Eを持ち出していない初期状態(すなわち、利用者1が持ち物A〜Eを持って玄関枠2を一回も通過していない状態)における上記メモリ部155のデータ内容を表している。この図に示すように、メモリ部155には予めメインID及びサブIDが記憶されており、また回数フラグFとして0が記憶されている。一方、この時点では履歴情報1〜3及びグループ化情報については書き込みが行われていない。なお、ここでは持ち物A(財布)に係るメモリ部155のデータ内容のみ図示しているが、他の持ち物B〜Eに係るデータ内容も同様である。
【0070】
図8は、平日(例えば木曜日)における上記メモリ部155のデータ内容を表しており、利用者1が持ち物A〜E(財布A、定期B、携帯電話C、ポーチD、社員証E)の全てを持ち出した状態を表している。すなわち、各持ち物A〜Eに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に、全ての持ち物A〜Eを持ち出したことを表す履歴情報1(A,B,C,D,E)がそれぞれ書き込まれる。
【0071】
図9は、上記図8の翌日(例えば金曜日)における上記メモリ部155のデータ内容を表しており、利用者1が持ち物B(定期B)を持ち出さなかった状態を表している。すなわち、定期Bを除く持ち物A,C,D,Eに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に、定期B以外の持ち物A,C,D,Eを持ち出したことを表す履歴情報2(A,C,D,E)がそれぞれ書き込まれる。なお、上記図8で書き込まれた履歴情報1はそのまま記憶保持されている。
【0072】
図10は、図9の翌日(例えば土曜日)における上記メモリ部155のデータ内容を表しており、休日であるため利用者1が持ち物E(社員証E)を持ち出さなかった状態を表している。すなわち、社員証Eを除く持ち物A,B,C,Dのうち、持ち物A,C,Dに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に、社員証E以外の持ち物A,B,C,Dを持ち出したことを表す履歴情報3(A,B,C,D)がそれぞれ書き込まれ、持ち物Bに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に、社員証E以外の持ち物A,B,C,Dを持ち出したことを表す履歴情報2(A,B,C,D)がそれぞれ書き込まれる。なお、上記図8及び図9で書き込まれた履歴情報1,2はそのまま記憶保持されている。
【0073】
図11は、上記図8〜図10において少なくともいずれか1つの無線タグ回路素子Toに履歴情報1〜3が全て書き込まれたことによって、上記制御部120のCPU121によりグループ化書き込み処理(後述の図16参照)が行われ、その結果グループ化情報が書き込まれた状態を表している。すなわち、上記図8〜図10に示した3日間における利用者1の持ち出し頻度が高い持ち物A,C,Dが自動的にグループ化され、当該メインIDがグループ化情報(A,C,D)としてグループ化された持ち物A,C,Dに係る無線タグ回路素子Toに書き込まれる(詳細は後述)。
【0074】
図12は、上記書き込まれたグループ化情報を用いてグループ化照合処理(後述の図15参照)を行うことにより忘れ物(又は紛失物等)を検出して報知することを説明するための図であり、ここでは上記図11においてグループ化情報が書き込まれた後に利用者1が持ち物A,B,Dを持ち出した場合を図示している。すなわち、図11でグループ化され持ち物A,C,Dに係る無線タグ回路素子Toに書き込まれたグループ化情報(A,C,D)と、図12において持ち出した持ち物(A,B,D)とを照合し、グループ化情報(A,C,D)に含まれる持ち物のうち持ち忘れた持ち物(ここでは携帯電話C)がある場合、利用者1に対し携帯電話Cがない旨がスピーカ115を介して報知される(詳細は後述)。
【0075】
なお、この場合持ち物Bに係る無線タグ回路素子Toには履歴情報3(A,B,D)が書き込まれ、持ち出し頻度が高い持ち物A,B,Dが自動的にグループ化され、当該無線タグ回路素子Toにグループ化情報(A,B,D)が書き込まれる。一方、図11においてグループ化処理が行われた持ち物A,Dに係る無線タグ回路素子Toの履歴情報1〜3についてはクリアされ、新しい履歴情報1(A,B,D)が書き込まれる。
【0076】
なお、以上では説明を簡易とするために利用者1のみによる持ち出し挙動を説明したが、他の利用者がいる場合であっても利用者ごとに(サブIDごとに)上記処理が独立して行われる。図13は、複数の利用者(ここでは3人)がいる場合の各人の各持ち物に係る無線タグ回路素子Toに記憶されたデータ内容の一例を示す図である。ここでは、サブID=S2である利用者の持ち物Lに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に持ち物H,J,Kを持ち出したことを示す履歴情報1(H,J,K)及び持ち物H,Kを持ち出したことを示す履歴情報2(H,K)が書き込まれ、サブID=S3である利用者の持ち物Mに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に持ち物N,O,Pを持ち出したことを示す履歴情報1(N,O,P)が書き込まれている。
【0077】
上記グループ化書き込み処理、及びこの書き込まれたグループ化情報と読み取った利用者1の持ち物に係るタグIDとを照合するグループ化照合処理は、上記制御部120のCPU121により行われる。以下、このCPU121により行われる制御手順について詳細に説明する。
【0078】
図14は、上記制御部120のCPU121により行われる制御手順を表すフローチャートである。
【0079】
まずステップS10において、タグ通信制御部124に制御信号を送信し、利用者1が携帯する全持ち物に係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155からメインID、サブID、回数フラグF、及び全履歴情報(履歴情報1、2、3、)をそれぞれ読み出し、メモリ123に一時的に記憶させる。
【0080】
具体的には、上記高周波回路送信部212及びアンテナ130を介し、各持ち物に係る無線タグ回路素子ToのIC回路部150に記憶されたメインID、サブID、及び回数フラグFを読み取るための信号を送信する。詳細には、例えば、無線タグ回路素子Toに記憶された情報を読み出すための「全記憶内容読み出しコマンド」信号(「無線タグID識別コマンド」信号で各無線タグ回路素子のIDを取得し、各無線タグ回路素子のIDを指定して全記憶内容読出しコマンドを生成)を生成して上記送信部212を介して通信範囲内に存在する無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。その後、上記「全記憶内容読み出しコマンド」信号等に対応し無線タグ回路素子Toから送信(返信)されたリプライ信号がアンテナ130を介し受信され、高周波回路受信部213を介し取り込む。このようにして、利用者1の持ち物に係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155から全情報を読み出し、そのうちのメインID、サブID、及び回数フラグFをメモリに記憶させる。
【0081】
次のステップS20では、上記ステップS10で読み出したサブIDの数(以下、「サブID数Ns」と記載)及び各サブIDに属するメインIDの数(以下、「メインID数Nsm」と記載)を算出する。
【0082】
次のステップS30では、上記ステップS20で算出したサブID数Nsが1より大きいかどうかを判定する。サブID数Nsが1より大きい場合、すなわちサブIDが2以上である(持ち主が二人以上である)場合には判定が満たされず、次のステップS40に移る。
【0083】
ステップS40では、サブIDを指定ための識別子iを1に初期化する。そして、次のステップS50で上記識別子iに対応するサブID=Si(すなわち最初はサブID=S1となる)を選択する。
【0084】
次のステップS60では、上記ステップS20で算出したメインID数Nsmが1より大きいかどうかを判定する。メインID数Nsmが1より大きい場合、すなわち持ち物が複数ある場合には、判定が満たされて次のステップS70に移る。
【0085】
次のステップS70ではグループ化照合処理(後述の図15参照)を行い、次のステップS80ではグループ化書き込み処理(後述の図16参照)を行う。そして、次のステップS90に移る。
【0086】
なお、先のステップS60において、メインID数Nsmが1以下である場合、すなわち持ち物が1つ以下である場合には、グループ化の必要がないため、判定が満たされずに直接次のステップS90に移る。
【0087】
ステップS90では、先のステップS40で初期化した識別子iに1を加えて次のステップ100に進み、ステップS100では、上記ステップS90で1を加えた識別子iがサブID数Nsより大きいかどうかを判定する。識別子iがサブID数Nsより小さいか等しい場合には、全ての利用者に対し処理がなされていないとみなされ、判定が満たされずに上記ステップS50に戻る。一方、識別子iがサブID数Nsより大きい場合には、全ての利用者に対し処理がなされているとみなされ、判定が満たされて本フローを終了する。
【0088】
上記ステップS50〜ステップS100を繰り返すことにより、全てのサブID(すなわち全ての利用者)の持ち物に係る無線タグ回路素子Toについてグループ化照合処理及びグループ化書き込み処理が行われるようになっている。
【0089】
なお、先のステップS30において、サブID数Nsが1以下である場合、あるいはサブIDが付与されていない場合、すなわち持ち主が一人である場合には判定が満たされ、ステップS110に移る。そして、ステップS110ではグループ化照合処理(後述の図15参照)を行い、次のステップS120ではグループ化書き込み処理(後述の図16参照)を行い、その後本フローを終了する。
【0090】
図15は上記ステップS70又はステップS110のグループ化照合処理の詳細手順を表すフローチャートである。
【0091】
まず、ステップS210では、上記グループ化情報を有するメインIDの数(以下、「グループ化情報を有するメインID数Nsmg」と記載)を指定するための識別子jを1に初期化すると共に、グループ化情報を有するメインID数NsmgをメインID数Nsmに初期化する。
【0092】
次のステップS220では、上記識別子jに対応するメインID(すなわちj=1の場合にはメインID=ID1となる)を選択する。なお、ここでは図12のように持ち物A,B,Dが検出された場合、メインID1〜ID3はそれぞれ持ち物ID1=A,ID2=B,ID3=Dに対応させている。すなわち、検出したメインIDがA,B,Dである場合、これを順にメインID1〜ID3に対応させて指定する。途中グループ化情報を保持していない等の理由で対象から削除され対象メインIDがA,Dとなった場合は、改めてこれをメインID1=A、ID2=Dに対応させて指定する。ここで、検出したメインIDを検出順に並べても良いし、IDが数値等で表されていれば降順、昇順に並び替えてからメインID1、ID2、ID3・・・と対応させても良い。
【0093】
次のステップS230では、上記ステップS220で選択されたメインIDに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155からグループ化情報を読み出す。具体的には、選択されたメインIDに係る無線タグ回路素子Toに対するメモリ読出し信号を上記送信部212を介して出力する。詳細には、「TX_ASK」信号を生成して送信乗算回路216に出力し、送信乗算回路216で対応する上記振幅変調が行われアクセス情報としての「メモリ読出し」信号となる。一方、「TX_PWR」信号が生成されて送信アンプ217に出力され、送信アンプ217でその「TX_PWR」信号に基づく増幅率で信号増幅が行われ、最終的にアンテナ130を介し送信され、読み取り対象である無線タグ回路素子Toからの返信を促す。その後、上記「メモリ読出し」信号に対応して読み取り対象の無線タグ回路素子Toから送信された返答信号(リプライ信号)をアンテナ130を介して受信し、受信部213を介し取り込む。
【0094】
次のステップS240では、上記ステップS230で読み出したグループ化情報があるかどうか、言い換えればグループ化情報が読み出せたかどうかを判定する。グループ化情報があった(読み出せた)場合には、判定が満たされて次のステップS250に移る。
【0095】
ステップS250では、上記ステップS230で読み出したグループ化情報とそのグループ化情報を有するメインIDとをメモリ123に記憶し、次のステップS260に移る。
【0096】
なお、上記ステップS240において、グループ化情報がなかった(読み出せなかった)場合には、判定が満たされずにステップS270に移り、上記グループ化情報を有するメインID数Nsmgから1を減じて上記次のステップS260に移る。
【0097】
ステップS260では、先のステップS210で初期化した識別子jに1を加えて次のステップS280に進み、この1を加えた識別子jがメインID数Nsmより大きいかどうかを判定する。識別子jがメインID数Nsm以下である場合には、判定が満たされずに先のステップS220に戻る。一方、識別子jがメインID数Nsmより大きい場合には、判定が満たされて次のステップS290に移る。
【0098】
上記ステップS220〜ステップS280を繰り返すことにより、グループ化情報を有する全タグ(全持ち物)についてそのメインIDとグループ化情報が読み出され、メモリ123に記憶されるようになっている。
【0099】
ステップS290では、上記ステップS220〜ステップS280において読み出した全グループ化情報が同一であるかどうかを判定する。同一である場合、判定が満たされて次のステップS300に移る。なお、グループ化情報は基本的には全て同一となるが、例えばあるグループ化情報読み取りタイミングでそのグループ化情報に属するIDに係る持ち物が携帯されておらず、古いグループ化情報が記憶保持されたまま次のグループ化情報読み取り時に当該持ち物が携帯されている場合等、同一でない場合も考えられる。この場合、判定が満たされずにステップS310に移る。
【0100】
ステップS310では、上記報知制御部125に制御信号を出力し、スピーカ115により上記異なるグループ化情報すなわち、最も多いグループ化情報とは異なるグループ化情報を有するメインIDに係る物品名を利用者に報知する。そして、当該異なるグループ化情報及びその情報を有するメインIDをメモリ123から消去し、上記次のステップS300に移る。
【0101】
ステップS300では、上記グループ化情報を有するメインIDを指定するための識別子jを再び1に初期化する。
【0102】
次のステップS320では、上記識別子jに対応するメインID(すなわちj=1の場合にはメインID=ID1となる)を選択する。
【0103】
次のステップS330では、メモリ123に記憶されたメインID及びグループ化情報のうち、上記ステップS320で選択されているメインIDを消去する。
【0104】
次のステップS340では、先のステップS300で初期化した識別子jに1を加えて次のステップS350に進み、この1を加えた識別子jが上記グループ化情報を有するメインID数Nsmgより大きいかどうかを判定する。識別子jがNsmg以下である場合には、判定が満たされずに先のステップS320に戻る。一方、識別子jがNsmgより大きい場合には、判定が満たされて次のステップS360に移る。
【0105】
上記ステップS320〜ステップS350を繰り返すことにより、グループ化情報に含まれるタグIDと持ち出しされている持ち物に係るタグIDとが順次照合され、グループ化情報に含まれるタグID中持ち出しされていない持ち物に係るタグIDのみがメモリ123に残るようになっている。
【0106】
次のステップS360では、上記ステップS320〜ステップS350の処理を行った結果、グループ化情報が残っているかどうかを判定する。グループ化情報が残っている場合には利用者1の持ち物に欠品があると見なされ、判定が満たされて次のステップS370に移る。一方、グループ化情報が残っていない場合には利用者1の持ち物に欠品がないと見なされ、判定が満たされずに本フローを終了する。
【0107】
ステップS370では、上記報知制御部125に制御信号を出力し、スピーカ115により上記グループ化情報に残ったメインIDに係る物品名を利用者に報知する。そして、本フローを終了する。
【0108】
なお、以上では説明しなかったが、上記ステップS240においてグループ化情報がないと判定された場合に、当該グループ化情報がなかったメインIDに係る持ち物について、対象外のタグ(持ち物)として上記スピーカ115を用いて報知するようにしてもよい。
【0109】
図16は前述した図14のステップS80又はステップS120のグループ化書き込み処理の詳細手順を表すフローチャートである。
【0110】
まず、ステップS410では、無線タグ回路素子Toのメモリ部155に全ての履歴情報(本実施形態では3つ)が書き込まれたかどうかを示すフラグFgを、全ての履歴情報が書き込まれていないことを示す0に初期化する。
【0111】
次のステップS420では、上記メインIDを指定するための識別子jを1に初期化する。
【0112】
次のステップS430では、上記識別子jに対応するメインID(すなわちj=1の場合にはメインID=ID1となる)を選択する。なお、ここでは図11のようにメインIDとして、A,B,C,Dの4つの持ち物が検出された場合、メインID数はNsm=4となり、メインID=ID1〜ID4はそれぞれID1=A,ID2=B,ID3=C,ID4=Dに対応させる。
【0113】
次のステップS440では、メインIDがIDjである無線タグ回路素子のFに書き込まれた履歴情報を示す値Fj(すなわちFj=1の場合には履歴情報1となる)がFmax(本実施形態ではFmax=3)となったかどうか、すなわち以前に上記無線タグ回路素子Toのメモリ部155に履歴情報1〜3が全て書き込まれたかどうかを判定する。なお、本実施形態ではFmax=3に設定しているが、これに限らず2に設定してもよいし、3よりも大きな数値に設定してもよい。Fj=3である場合には判定が満たされて、次のステップS450に移る。
【0114】
ステップS450では、上記Fjを1にリセットし、次のステップS460に移る。一方、上記S440で判定が満たされない場合は、ステップS455で値Fjに1を加える。このように更新されたFの値であるFjがFmaxとなったかどうか、すなわち上記無線タグ回路素子Toのメモリ部155に履歴情報1〜3が全て書き込まれるかどうかを判定する。判定が満たされれば、上記フラグFgを全ての履歴情報が書き込まれることを示す1とする。
【0115】
ステップS460では、上記ステップS430で選択されているメインIDに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155の中の、回数フラグFに上記Fjの値を書込むと同時に、履歴情報として、このときに利用者1により持ち出された持ち物に係るメインIDをFjで指定される履歴情報位置すなわち、Fj=1なら履歴情報1に、Fj=3なら履歴情報3に全て書き込む(前述した図8〜図10参照)。具体的には、上記送信部212を介し無線タグ回路素子Toのメモリ部155へのアクセス情報を生成し、アンテナ130を介して当該無線タグ回路素子Toへ送信し、メモリ部155に対して履歴情報の書き込みを行う。これにより、当該履歴情報が無線タグ回路素子Toのメモリ部155に記憶保持される。
【0116】
次のステップS470では、上記ステップS460で無線タグ回路素子Toに書き込んだ履歴情報をメモリ123に書き込む。このとき、無線タグ回路素子Toのメモリ部155に書込むのと同様に、無線タグ回路素子Toのメモリ部155より読み出して既に書込まれたメモリ123に利用者1により持ち出された持ち物に係るメインIDをFjで指定される履歴情報位置すなわち、Fj=1なら履歴情報1に、Fj=3なら履歴情報3に全て書き込む。
【0117】
次のステップS480では、先のステップS420で初期化した識別子jに1を加えて次のステップS490に進み、この1を加えた識別子jがメインID数Nsmより大きいかどうかを判定する。識別子jがメインID数Nsm以下である場合には、判定が満たされずに先のステップS430に戻る。一方、識別子jがメインID数Nsmより大きい場合には、判定が満たされて次のステップS500に移る。
【0118】
上記ステップS430〜ステップS490を繰り返すことにより、持ち出された持ち物に係る全ての無線タグ回路素子Toに対し、当該持ち出された持ち物に係る全てのメインIDがそれぞれ履歴情報として書き込みされるようになっている。
【0119】
ステップS510では、上記フラグFgが全ての履歴情報が新たに書き込まれた無線タグ回路素子Toがあることを示す1であるかどうかを判定する。Fg≠1である場合にはいずれの無線タグ回路素子Toも履歴情報1〜3が全て書き込まれていないあるいは、一旦書込まれた後、再度履歴情報1〜3が全て新たに書き込まれていないと見なされ、判定が満たされずにこのフローを終了する。Fg=1である場合には少なくともいずれか一つの無線タグ回路素子Toは履歴情報1〜3の全てが新たに書き込まれていると見なされ、判定が満たされて次のステップS520に移る。
【0120】
ステップS520では、後述するメインID個数NIDkの累積値(以下、「メインID累積値NIDsumk」と記載)を0、及びタグのトータル数(以下、「タグトータル数NIDtot」と記載)を上記メインID数Nsmに初期化すると共に、メモリ123上(又は上記制御部120の適宜の部分)にあるグループ化情報を書込むための書き込みバッファ(図示せず)をクリアする。
【0121】
次のステップS530では、先のステップS470でメモリ123に記憶した履歴情報を全て読み出す。
【0122】
次のステップS540では、上記ステップS530で読み出した履歴情報から、各メインIDごとに、履歴情報中に含まれるメインIDの種類の数(以下、「メインID種類Nm」と記載)及び履歴情報中のメインIDの個数(以下、「メインID個数NIDk」と記載)を算出する。図11の例では、各メインIDに対し、その履歴情報にはA,B,C,D,Eの5つが含まれるのでNm=5となる。履歴情報中のメインIDの個数は、例えば、メインIDがAの無線タグ回路素子Toの履歴情報にはAが3、Bが2、Cが3、Dが3、Eが2含まれるので、k=1,2,3,4,5にそれぞれA,B,C,D,Eを対応させ、NID1=3(Aの個数)、NID2=2(Bの個数)、NID3=3(Cの個数)、NID4=3(Dの個数)、NID5=2(Eの個数)となる。
【0123】
次のステップS550では、上記メインIDを指定するための識別子jを1に初期化する。
【0124】
次のステップS560では、上記識別子jに対応するメインID(すなわちj=1の場合にはメインID=ID1となる)を選択する。
【0125】
次のステップS570では、上記各メインIDごとに、履歴情報に含まれるメインIDの個数すなわちメインID個数NIDkを指定するための識別子kを1に初期化する。
【0126】
ステップS580では、無線タグ回路素子Toのメモリ部155に履歴情報1〜3が全て書き込まれているかどうかを判定する。全て書き込まれている場合には、判定が満たされて次のステップS590に移る。
【0127】
ステップS590では、先のステップS540で算出した上記メインID個数NIDkが0.9×Fmaxより大きいかどうかを判定する。本実施形態では前述したようにFmax=3であるので、メインID個数NIDkが2.7より大きいかどうかを判定する。なお、本実施形態ではFmaxに乗ずる定数を0.9としたが、これに限らず、Fmaxの値に応じて他の適宜な値に設定してもよい。メインID個数NIDkが2.7より大きい場合(ここではメインID個数NIDkが3である場合。すなわち、メインIDが履歴情報1〜3の全てに記載されている場合を指す)には、判定が満たされて次のステップS600に移る。
【0128】
ステップS600では、上記メインID個数NIDkを1として次のステップS610に移る。
【0129】
なお、先のステップS580において、履歴情報1〜3が全て書き込まれていない場合には、判定が満たされずにステップS620に移り、上記メインID個数NIDkを0として次のステップS630に移り、上記タグトータル数NIDtotから1を減じて上記次のステップS610に移る。すなわち、グループ化の対象外とする。このため、グループ化の対象となる無線タグ回路素子Toすなわち持ち物のトータル数であるNIDtotから1だけ減算し、記メインID個数NIDkも0とすることで、グループ化の判定に寄与しないようにしている。
【0130】
また、先のステップS590において、メインID個数NIDkが2.7以下である場合には、判定が満たされずにステップS640に移り、上記メインID個数NIDkを0として上記次のステップS610に移る。
【0131】
ステップS610では、上記メインID累積値NIDsumkに上記メインID個数NIDkを加え、次のステップS650に移る。
【0132】
ステップS650では、上記識別子kに1を加えて次のステップS660に移る。
【0133】
ステップS660では、上記1を加えた識別子kが上記メインID種類Nmより大きいかどうかを判定する。識別子kがメインID種類Nm以下である場合には、判定が満たされずに先のステップS580に戻る。一方、識別子kがメインID種類Nmより大きい場合には、判定が満たされて次のステップS670に移る。
【0134】
上記ステップS580〜ステップS660を繰り返すことにより、先のステップS560で選択された1つのメインIDにおいて、履歴情報中に含まれる全てのメインIDの種類について1か0に二値化されたメインID個数NIDkを累積して上記メインID累積値NIDsumkを算出するようになっている。
【0135】
次のステップS670では、上記識別子jに1を加えて次のステップS650に移る。
【0136】
ステップS680では、上記1を加えた識別子jが上記メインID数Nsmより大きいかどうかを判定する。識別子jがメインID数Nsm以下である場合には、判定が満たされずに先のステップS560に戻る。一方、識別子jがメインID数Nsmより大きい場合には、判定が満たされて次のステップS690に移る。
【0137】
上記ステップS560〜ステップS680を繰り返すことにより、持ち出しされている全ての持ち物に係るメインIDについて、上記したメインID個数NIDkを2値化し、累積して上記メインID累積値NIDsumkを算出するようになっている。
【0138】
次のステップS690では、上記履歴情報中のメインIDを指定するための識別子kを再度1に初期化する。
【0139】
次のステップS700では、上記ステップS560〜ステップS680を繰り返すことにより算出したメインID累積値NIDsumkがタグトータル数NIDtotと等しいかどうかを判定する。等しい場合には、判定が満たされて次のステップS710に移る。すなわち、全てのグループ化対象の無線タグ回路素子Toにおいて、kで指定されるメインIDが履歴情報に所定回以上(この例では3回)書込まれていることを示している。
【0140】
ステップS710では、上記メインID個数NIDkを1とし、次のステップS720に移る。ここで、NIDkが1であれば、kで指定されるメインIDがグループ化されることを示す。
【0141】
ステップS720では、上記ステップS710で1としたメインIDIDkを上記書き込みバッファ(図示せず)に書き込む。そして、次のステップS730に移る。
【0142】
なお、上記ステップS700においてメインID累積値NIDsumkとタグトータル数NIDtotとが等しくない場合には、判定が満たされずにステップS740に移り、上記メインID個数NIDkを0とし、上記次のステップS730に移る。すなわち、全てのグループ化対象の無線タグ回路素子Toにおいて、kで指定されるメインIDが履歴情報に所定回以上(この例では3回)書込まれてない無線タグ回路素子Toがあり、このkで指定されるメインIDはグループ化しないことを示している。
【0143】
ステップS730では、上記識別子kに1を加えて次のステップS750に移る。
【0144】
ステップS750では、上記1を加えた識別子kが上記メインID種類Nmより大きいかどうかを判定する。識別子kがメインID種類Nm以下である場合には、判定が満たされずに先のステップS700に戻る。一方、識別子kがメインID種類Nmより大きい場合には、判定が満たされて次のステップS760に移る。
【0145】
上記ステップS700〜ステップS750を繰り返すことにより、履歴情報中に含まれる全てのメインIDの種類について、メインID累積値NIDsumkとタグトータル数NIDtotとが等しくなるメインIDを1つずつ抽出して順次書き込みバッファに書き込み、グループ化情報が生成されるようになっている。
【0146】
次のステップS760では、上記メインIDを指定するための識別子j(以下同様)を1に初期化する。
【0147】
次のステップS770では、上記識別子jに対応するメインID(すなわちj=1の場合にはメインID=ID1となる)を選択する。
【0148】
次のステップS780では、上記メインID個数NIDj=1であるかどうかを判定する。メインID個数NIDj=1である場合には、グループ化を行うことを示し、判定が満たされて次にステップS790に移る。
【0149】
ステップS790では、上記ステップS700〜ステップS750を繰り返すことにより書き込みバッファ上に生成されたグループ化情報を、上記ステップS770で選択されたグループ化を行うメインIDに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に対し書き込む。具体的な書き込み方は先のステップS460と同様である。そして、次のステップS800に移る。
【0150】
なお、上記ステップS780においてメインID個数NIDj≠1である場合すなわち0である場合には、グループ化しないことを示し、判定が満たされずに直接上記次のステップS800に移る。
【0151】
ステップS800では、上記識別子jに1を加えて次のステップS810に移る。
【0152】
ステップS810では、上記1を加えた識別子jが上記メインID数Nsmより大きいかどうかを判定する。識別子jがメインID数Nsm以下である場合には、判定が満たされずに先のステップS770に戻る。一方、識別子jがメインID数Nsmより大きい場合には、判定が満たされて本フローを終了する。
【0153】
上記ステップS770〜ステップS810を繰り返すことにより、上記履歴情報中に含まれる全メインIDについて、上記グループ化情報を当該メインIDに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に対し書き込むようになっている。
【0154】
以上において、CPU121は、特許請求の範囲各項記載の複数の識別情報を予め定められた条件を満たすごとに自動的にひとつの識別情報群として関連付ける群化処理手段を構成すると共に、識別情報群又はその識別情報群を表す識別子と情報取得手段で取得した複数の無線タグ回路素子の識別情報とを照合する照合処理手段を構成し、このCPU121とタグ通信制御部124とが、無線タグ回路素子の識別情報を通信装置側アンテナを介した無線通信により取得する情報取得手段、及び無線タグ回路素子のIC回路部に複数の無線タグ回路素子の識別情報を書込む情報書込み手段を構成すると共に、所定の無線タグ回路素子のIC回路部へ書き込む記憶処理手段を構成し、これらCPU121及びタグ通信制御部124とアンテナ130とが、無線タグ情報通信装置を構成する。また、サブIDは請求項5記載の所定の基準に応じて分類されたときの分類区分を表す分類用識別子に相当する。
【0155】
以上のように構成した本実施形態においては、例えば利用者1が前述した図8〜図10のような持ち物の持ち出し挙動をした場合、制御部120のCPU121によりグループ化書き込み処理(図16参照)が行われ、3日間毎日持ち出された持ち物である財布A、携帯電話C、ポーチDに係る無線タグ回路素子ToのメインIDがグループ化情報としてそれら持ち物A,C,Dに係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155に書き込まれる。この場合、この例では利用者1の平日と休日に共通する持ち出し物品、すなわち利用者1が出勤するか否かに関らず通常外出する際に必需品と考えられる持ち物が自動的に抽出され、グループ化が行われる。
【0156】
これにより、その後利用者1が持ち物を持ち出す際には、制御部120のCPU121により、上記持ち物A,C,Dに係る無線タグ回路素子Toに書き込まれたグループ化情報と、そのとき利用者1が持ち出す持ち物に係る無線タグ回路素子ToのメインIDとの照合処理(図15参照)がなされ、持ち物A,C,Dのうち少なくともいずれかを利用者1が携帯していなかった場合には、スピーカ115によりその持ち物が報知される。すなわち、忘れ物(又は紛失物)が利用者1に対して報知される。
【0157】
このように、本実施形態においては、所定の条件が満たされた場合に複数の無線タグ回路素子ToのメインIDを関連付けて群化し、その群化されたグループ化情報を無線タグ回路素子ToのIC回路部150のメモリ部155に記憶させ蓄積することにより、この無線タグ回路素子ToのメインIDがアンテナ130を介して取得された際、当該取得されたメインIDの属するグループ化情報に予め対応付けられた利用者1側の特定の用途、状況等(本実施形態では通常の外出時における必需品であるという用途)に対応するものであると類推し、その用途等に適するような表示等の所定の処理(本実施形態では忘れ物の報知)を行う。すなわち、アンテナ130を介して各持ち物に係る無線タグ回路素子ToのIC回路部150からのメインID及びメモリに書込まれた情報の取得を行うだけで、対応するグループ化情報を利用し先回りして利用者1側の用途等に適応した処理(上記忘れ物の報知)を実行できるので、利用者1の負担や労力を大きく低減でき、高い利便性を得ることができる。
【0158】
また、本実施形態では特に、グループ化処理を行うまでの履歴情報1〜3をそれぞれ各持ち物に係る無線タグ回路素子Toのメモリ部155にそれぞれ記憶保持させる。これにより、例えば本実施形態のように、それら履歴情報に含まれるメインIDの頻度を所定のしきい値(本実施形態では0.9Fmax)を境に二値化し、その値の累積値が所定の値となる場合にグループ化情報に含めるといったように、その履歴情報を用いてグループ化の条件を細かく設定することができる。
【0159】
また、本実施形態では特に、持ち物に係る無線タグ回路素子ToのメインIDが他の持ち物に係る無線タグ回路素子ToのメインIDとともに繰り返し取得された頻度(言い換えれば持ち物が持ち出された頻度)が所定の値(本実施形態では3回)に達したことをグループ化処理を行う条件とする。これにより、確率的にそれら持ち物同士の結びつきが比較的強いと類推されるものについて、関連付けてグループ化することができる。
【0160】
また、本実施形態では特に、持ち主識別情報としてのサブIDを無線タグ回路素子Toのメモリ部155に記憶保持させる。これにより、複数の利用者の持ち物に係る無線タグ回路素子ToのメインIDについて、それらを混同処理することなく区別して処理することができる。
【0161】
また、本実施形態では特に、上記制御部120によるアンテナ130を介した無線通信は、各無線タグ回路素子Toがアンテナ130から所定距離範囲内に到達した場合に自動的に行われる。このように所定範囲内となった場合にメインIDを自動取得させることにより、利用者1側による読み取り操作等の必要がなく、利用者1の負担や労力をさらに低減することができる。また、利用者1に近接した持ち物のみ対象とすることから、出かけるときの持ち物に限定するような利用者1側の用途等に適応した処理(上記忘れ物の報知)を確実に実行できる
【0162】
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
【0163】
(1)本人認証を行う場合
上記実施形態では、各持ち物に設けた無線タグ回路素子Toのメモリ部155に予めサブIDを登録するようにしておき、このサブIDについては書き込みを行っていないが、これに限られず、例えば持ち物管理システムに本人認証機能を設け、認証したサブIDを書き込むようにしてもよい。
【0164】
図17は本変形例における持ち物管理システム(無線タグ情報システム)100′を適用した家の玄関構造を概念的に表す図であり、図18は本変形例の持ち物管理システム100′の全体構成を表わす概念図である。
【0165】
これら図17及び図18に示すように、本変形例では玄関枠2の側部にリーダ110が設置されている。このリーダ110は、利用者1が携帯している利用者認証用のICカード4を読み取るためのものであり、このリーダ110を介して上記ICカード4に書き込まれた利用者ID(サブID)が読み取られるようになっている。
【0166】
図19は本変形例の持ち物管理システム100′に備えられた制御部120′の機能的構成の詳細を表す機能ブロック図である。この図19に示すように、制御部120′は、前述した制御部120の構成の他、さらに上記リーダ110を介しICカード4との通信制御を行う本人認証通信制御部126を備えている。
【0167】
制御部120′のCPU121は、本人認証通信制御部126に制御信号を出力することにより、リーダ110を介してICカード4のサブIDを取得する。なお、例えばICカードには所定のカードIDのみが記憶されており、そのカードIDとメモリ123等に予め記憶された利用者認証データ(上記カードIDとサブIDとを対応させたデータ)とを照合することにより、サブIDを取得するようにしてもよい。
【0168】
そして本変形例においては、特にフローチャートを用いて説明はしないが、グループ化書き込み処理において各無線タグ回路素子Toのメモリ部155に履歴情報が書き込まれる際に、上記取得したサブIDの書き込みも同様に行われる。すなわち、同一のメインIDである無線タグ回路素子Toに異なるサブIDが書き込まれ、回数フラグF、履歴情報、及びグループ化情報についてはそのサブIDごとに別々に書き込まれる。そして、グループ化照合処理においては、その際に取得されたサブIDに係るグループ化情報について、照合処理が行われるようになっている。
【0169】
以上のように構成した本変形例によれば、同じ持ち物に係る無線タグ回路素子Toに対しサブID(利用者)ごとにグループ化情報が作成、記録されるため、例えば利用者1の持ち物を借りた他人が当該持ち物を持ち出すような場合であっても、利用者1のグループ化情報に何ら影響を与えることがない。したがって、持ち物の貸し借りに関らず、各利用者ごとの持ち物の管理を行うことができる。また、各無線タグ回路素子Toに対し予めサブIDを記憶させる手間を省くことができる。
【0170】
なお、本変形例ではリーダ110にICカード4を通すことによりサブIDが取得されるようにしたが、これに限らず、例えば上記アンテナ110と同様なアンテナを設けておき、利用者が携帯する利用者認証用無線タグ回路素子Toとの無線通信によりサブIDを取得するようにしてもよい。また例えばバーコードを読み取ることにより利用者認証するようにしてもよい。
【0171】
(2)アンテナ等の設置位置
上記実施形態では、アンテナ110,130を玄関枠4に取り付け、利用者1の持ち物に設けた無線タグ回路素子Toと無線通信を行うようにしたが、これに限られず、例えば図20に示すように玄関ドア5にアンテナ110,130を設けるようにしてもよいし、一方のアンテナを玄関枠4に、他方を玄関ドア5に設けてもよい。また玄関に限らず、利用者1の部屋の出入口や家の敷地の出入口(例えば門等)に設けるようにしてもよい。
【0172】
また、上記実施形態では、制御部120を玄関枠4に設けるようにしたが、これに限られず、例えば利用者1の部屋等である別の場所305に端末300と共に設けるようにしてもよいし、家内におけるその他の場所に設置してもよい。これにより、制御部120を玄関の開閉による振動等から保護することができる。
【0173】
(3)報知手段のバリエーション
上記実施形態では、制御部120による照合処理結果をスピーカ115を介して利用者1に知らせるようにしたが、これに限られない。すなわち、例えばディスプレイ等の表示手段を用い、忘れ物(又は紛失物)を視覚的に報知するようにしてもよい。また、ブザーを用いてもよい。この場合、例えばブザーの回数により各持ち物のメインIDを識別するようにすれば足りる。
【0174】
また、スピーカ115とディスプレイ等の表示手段を両方設けるようにしてもよいし、さらに表示手段、アンテナ、スピーカが統合された質問器を設けるようにしてもよい。この質問器は、ドアの横の目の高さくらいに設けるのが好適である。この場合、忘れ物があると、スピーカより警告音が鳴り、表示手段には忘れた物品名が表示される。
【0175】
(4)識別情報等のバリエーション
上記実施形態では、グループ化情報として関連付けられた全メインIDを無線タグ回路素子Toに対し書き込むようにしたが、これに限られず、例えばグループ名等の識別子のみを書き込むようにしておき、読み取る際に、CPU121によりその識別子とメモリ123等に予め記憶されたグループ化情報データ(上記識別子とグループ化されたメインIDとを対応させたデータ)とを照合することにより、グループ化情報を認識するようにしてもよい。これにより、無線タグ回路素子To側のメモリ容量を節約することができる。なお、以上はグループ化情報以外の情報であるメインID等についても同様である。
【0176】
また、上記実施形態においては特に説明はしなかったが、各持ち物の無線タグ回路素子Toのメモリ部155に記憶させる識別のためのメインIDは、そのID情報を全部書き込むようにしてもよいし、ID情報のうち一部のみ記憶させるようにしてもよい。一部のみを記憶させる場合には、例えばID情報のビット数が多い場合、又は複数のID情報がほとんど共通で数ビットだけ異なるような場合等に、無線タグ回路素子To側のメモリ容量を節約することができる。なお、以上はメインID以外の書き込み情報であるサブID、履歴情報、グループ化情報等についても同様である。
【0177】
また、上記実施形態では、持ち主識別情報としてサブIDを記憶させるようにしたが、これに限られず、例えば直接利用者の名称を記憶させるようにしてもよい。
【0178】
(5)他分野への適用等
以上においては、家庭における持ち物の管理システムについて本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、他の分野に適用してもよい。例えば、スーパーマーケット等の小売店のショッピングカート等に本システムを設置し、購入品目の頻度をカウントしてグループ化(例えば特定の料理献立のために同じパターンで購入される食材等)しておき、それ以降、買い忘れ(欠品)が存在したら報知するようにすることが考えられる。その他、例えば工場の材料搬入口に本システムを設置しておき、搬入材料の欠品を検出する場合や、小売店の商品搬入口に本システムを設置しておき、仕入れ商品の欠品を検出する場合等も考えられる。
【0179】
また、上記では頻度情報検出を一日単位としたが、これに限られず、これより長い数日単位、数週間単位、一ヶ月単位、一年単位等とすることもできる。また逆に、上記より短い、半日単位、数時間単位、一時間単位、数十分単位、数分単位、数十秒単位等とすることもできる。この場合、本システムを小型化して例えば上記バッグ16の中に構築する(無線タグ情報通信装置100の通信機能やデータベース機能を携帯電話機や携帯パソコンに持たせる)ことにより、外出先でもバッグ16内の物品を短いサイクルで検出することができる。この場合、どこかでいずれかの物品を置き忘れた、落とした、盗難にあった等の場合に、その欠品状態を検知して報知することができるので、さらに利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0180】
【図1】本発明の無線タグ情報システムの一実施形態である持ち物管理システムを適用した家の玄関構造を概念的に表す図である。
【図2】本実施形態の持ち物管理システムの全体構成を表わす概念図である。
【図3】本実施形態の持ち物管理システムに備えられ、持ち物に添付された無線タグに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。
【図4】本実施形態の持ち物管理システムに備えられる制御部の機能的構成の詳細を表す機能ブロック図である。
【図5】本実施形態の持ち物管理システムに備えられる制御部が有するタグ通信制御部の詳細機能構成を表す機能ブロック図である。
【図6】本実施形態の持ち物管理システムが有する無線タグに備えられた無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されたデータ内容を概念的に表す図である。
【図7】利用者による持ち物の持ち出し挙動の一例を説明するための、無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されたデータ内容を概念的に表す図である。
【図8】利用者による持ち物の持ち出し挙動の一例を説明するための、無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されたデータ内容を概念的に表す図である。
【図9】利用者による持ち物の持ち出し挙動の一例を説明するための、無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されたデータ内容を概念的に表す図である。
【図10】利用者による持ち物の持ち出し挙動の一例を説明するための、無線タグ回路素子のメモリ部に記憶されたデータ内容を概念的に表す図である。
【図11】履歴情報が全て書き込まれたことによって、制御部のCPUによりグループ化書き込み処理が行われ、その結果グループ化情報が書き込まれた状態を表す図である。
【図12】グループ化情報を用いて照合処理を行うことにより忘れ物(又は紛失物等)を検出して報知することを説明するための図である。
【図13】複数の利用者がいる場合の無線タグ回路素子に記憶されたデータ内容の一例を示す図である。
【図14】本実施形態の持ち物管理システムに備えられる制御部のCPUにより行われる制御手順を表すフローチャートである。
【図15】図14のステップS70又はステップS110のグループ化照合処理の詳細手順を表すフローチャートである。
【図16】図14のステップS80又はステップS120のグループ化書き込み処理の詳細手順を表すフローチャートである。
【図17】本人認証を行う変形例における持ち物管理システムを適用した家の玄関構造を概念的に表す図である。
【図18】本人認証を行う変形例における持ち物管理システムの全体構成を表わす概念図である。
【図19】本人認証を行う変形例における持ち物管理システムに備えられる制御部の機能的構成の詳細を表す機能ブロック図である。
【図20】設置箇所を玄関ドアとする変形例における持ち物管理システムを適用した家の玄関構造を概念的に表す図である。
【符号の説明】
【0181】
115 スピーカ(報知手段)
121 CPU(情報取得手段、情報書込み手段、無線タグ情報通信装置、群化処理手段、記憶処理手段、照合処理手段)
124 タグ通信制御部(情報取得手段、情報書込み手段、無線タグ情報通信装置、記憶処理手段)
130 アンテナ(無線タグ情報通信装置、通信装置側アンテナ)
150 IC回路部
151 アンテナ(タグ側アンテナ)
To 無線タグ回路素子




 

 


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