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発明の名称 印刷制御装置、印刷制御方法、及び印刷制御プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−11679(P2007−11679A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−191581(P2005−191581)
出願日 平成17年6月30日(2005.6.30)
代理人 【識別番号】100103045
【弁理士】
【氏名又は名称】兼子 直久
発明者 水谷 宣夫 / 西原 雅宏
要約 課題
分割して印刷される各分割領域のサイズが不揃いであっても、貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムを提供すること。

解決手段
濃度分布メモリ14aに記憶された濃度分布に基づいて算出される配置データに従って、各タイルをプリンタ50の印字ヘッド58に印刷させることにより、分割して印刷されるN−1番目(Nは2以上)のタイルの右端とN番目のタイルの左端とが同濃度で印刷されるので、N−1番目のタイルとN番目のタイルの間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に直交する方向における所定の印刷可能領域に印刷可能な記録部とを備えた印刷装置に接続され、
前記印刷可能領域における前記記録部による印刷の濃度分布を記憶する濃度記憶手段と、
文字や画像などから構成される原画像の一方向先端から後端までを、前記一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された前記原画像一方向先端からN−1番目(Nは2以上の整数)の分割領域の一方向後端と、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、前記濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて、前記分割手段により分割された各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定する配置決定手段と、
前記配置決定手段により決定された配置に従って、前記各分割領域を前記印刷装置の記録部に印刷させる制御手段とを備えることを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
前記配置決定手段は、前記原画像一方向先端から1番目の分割領域の前記一方向先端が前記印刷可能領域の一端側に印刷され、前記1番目の分割領域の前記一方向後端が前記印刷可能領域の他端側に印刷される向きで、且つ前記1番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される位置と同濃度で印刷される同濃度位置が、前記印刷可能領域において前記一端側に最も近く位置するように、前記濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて、前記1番目の分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものであることを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
【請求項3】
前記原画像一方向先端からN−1番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される前記印刷可能領域上の位置を取得する後端位置取得手段と、
前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷をし、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に最も近い基準位置を決定する基準位置決定手段とを備え、
前記配置決定手段は、前記基準位置決定手段により決定された基準位置に前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記他端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
前記分割手段により分割された各分割領域の一方向長さを記憶する領域幅記憶手段と、
前記基準位置取得手段により取得された基準位置から前記印刷可能領域上の他端までの距離が、前記領域幅記憶手段に記憶されたN番目の分割領域の前記一方向長さ以上であるかを判断する領域内判断手段と、
その領域内判断手段により、前記基準位置取得手段により取得された基準位置から前記印刷可能領域上の他端までの距離が前記N番目の分割領域の前記一方向長さ以上でないと判断された場合、前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷をし、且つ前記印刷可能領域上の前記他端側に最も近い位置を反転基準位置として取得する反転基準位置取得手段とを備え、
前記配置決定手段は、前記反転基準位置取得手段により反転基準位置が取得された場合、前記取得された反転基準位置に、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものであることを特徴とする請求項3記載の印刷制御装置。
【請求項5】
前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの間に前記N番目の分割領域が含まれるかを判断する反転後領域内判断手段と、
前記反転後領域内判断手段により、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端まで間に前記N番目の分割領域が含まれないと判断された場合、前記N番目の分割領域の前記一方向先端からの前記一方向長さが、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離以下となるように、前記N番目の分割領域の一方向後端側の所定領域を新たな分割領域として、前記N番目の分割領域から分割する追加分割手段とを有することを特徴とする請求項4記載の印刷制御装置。
【請求項6】
前記追加分割手段は、前記N番目の分割領域の前記一方向先端からの前記一方向長さが、前記反転基準位置取得手段により取得された前記反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離と等しくなるように、前記N番目の分割領域の一方向後端側の所定領域を、新たな分割領域として前記N番目の分割領域から分割するものであり、
前記配置決定手段は、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置に印刷されN番目の分割領域の前記一方向後端が前記印刷可能領域の前記一端側に印刷されるように前記N番目の分割領域の配置を決定し、前記追加分割手段により前記N番目の分割領域から分割された前記新たな分割領域の一方向先端が、前記印刷可能領域上の一端に印刷されるように、前記新たな分割領域の配置を決定するものであることを特徴とする請求項5記載の印刷制御装置。
【請求項7】
前記反転後領域内判断手段により、前記印刷可能領域内に含まれないと判断された分割領域が所定個数以上存在する場合、互いに同濃度で印刷される前記印刷可能領域上の2位置であって、且つ互いの間の距離が最大となる2位置を、前記濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて決定する2位置決定手段と、
前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向長さが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置間の距離に等しくなるように、前記原画像一方向先端から後端までを、前記原画像一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する再分割手段とを備え、
前記配置決定手段は、前記再分割手段により分割された複数の分割領域のうち、前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向先端と一方向後端とが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記再分割手段により分割された複数の分割領域の配置を決定するものであることを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の印刷制御装置。
【請求項8】
前記配置決定手段は、前記再分割手段により分割された前記1番目の分割領域の一方向後端および前記末番目の分割領域の一方向先端が、前記2位置決定手段により決定された2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記再分割手段により分割された前記1番目の分割領域と前記末番目の分割領域の配置を決定するものであることを特徴とする請求項7記載の印刷制御装置。
【請求項9】
前記分割手段は、前記原画像の一方向において所定幅を有する分割境界により前記原画像を複数の分割領域に分割し、分割領域とその分割領域に隣接する分割境界を少なくとも1つ保持する印刷単位を前記分割領域毎に決定するものであり、
前記配置決定手段は、前記印刷単位の前記印刷可能領域に対する配置を前記各印刷単位毎に決定し、
前記制御手段は、前記配置決定手段により決定された配置に従って、前記各印刷単位を前記印刷装置の記録部に印刷させるものであって、
前記印刷装置の記録部に前記各印刷単位を印刷させる際、各印刷単位を構成する前記分割領域の前記一方向先端と前記一方向先端に隣接する前記分割境界とが同濃度で、また前記一方向後端と前記一方向後端に隣接する分割境界とが同濃度で印刷されるように、前記配置決定手段により各印刷単位毎に決定された分割境界が配置される領域の印刷濃度を補正する印刷濃度補正手段を有するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
【請求項10】
前記原画像一方向先端からN−1番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される前記印刷可能領域上の位置を取得する後端位置取得手段と、
前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷がされ、且つ前記印刷可能領域上の前記一端から前記分割境界の前記所定幅よりも前記他端側の前記印刷可能領域上において、最も前記一端側に近い基準位置を決定する基準位置決定手段とを備え、
前記配置決定手段は、前記基準位置決定手段により決定された基準位置に、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記他端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の印刷単位の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものであることを特徴とする請求項9記載の印刷制御装置。
【請求項11】
前記基準位置取得手段により取得された基準位置に前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、前記印刷可能領域の前記他端側に前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される向きで、前記N番目の分割領域を前記印刷可能領域に対し配置するとき、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の前記印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれるかを判断する領域内判断手段と、
その領域内判断手段により、前記N番目の印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれないと判断された場合、前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷をし、且つ前記印刷可能領域上の前記他端から前記分割境界の所定幅よりも前記一端側の前記印刷可能領域上において、最も前記他端側に近い位置を反転基準位置として取得する反転基準位置取得手段とを備え、
前記配置決定手段は、前記反転基準位置取得手段により反転基準位置が取得された場合、前記取得された反転基準位置に、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の印刷単位の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものであることを特徴とする請求項10記載の印刷制御装置。
【請求項12】
前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置に前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、前記印刷可能領域の前記一端側に前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される向きで、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の印刷単位を配置するとき、前記N番目の印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれるかを判断する反転後領域内判断手段と、
前記反転後領域内判断手段により、前記N番目の印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれないと判断された場合、前記原画像の一方向において前記所定幅を有し、且つ前記一方向に直交する方向の追加分割境界により前記N番目の分割領域を分割して、前記N番目の分割領域の一方向長さと前記追加分割境界の前記所定幅との合計を、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離以下とし、前記N番目の分割領域から分割された前記一方向後端側の新たな分割領域と、前記分割された新たな分割領域の一方向先端に隣接する追加分割境界と、前記分割された新たな分割領域の前記一方向後端に隣接する分割境界とから構成される新たな印刷単位を決定する追加分割手段とを有することを特徴とする請求項11記載の印刷制御装置。
【請求項13】
前記追加分割手段は、前記N番目の分割領域の前記一方向先端からの一方向長さと、前記追加分割境界の前記所定幅との合計が、前記基準位置補正手段により補正された基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離と等しくなるように、前記追加分割境界により前記N番目の分割領域を分割し、
前記配置決定手段は、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置に印刷され前記追加分割境界の前記一方向後端が前記印刷可能領域の前記一端側に印刷されるように前記N番目の印刷単位の配置を決定し、前記追加分割手段により決定された新たな印刷単位を構成する前記追加分割境界の一方向先端が、前記印刷可能領域上の一端に印刷されるように、前記追加分割境界と前記分割領域とその分割領域の一方向後端に隣接する分割境界とから構成される新たな印刷単位の配置を決定するものであり、
前記印刷濃度補正手段は、前記N番目の印刷単位を構成する追加分割境界が前記N番目の分割領域の前記一方向後端と同濃度で印刷され、前記新たな印刷単位を構成する前記追加分割境界が前記分割された新たな分割領域の一方向先端と同濃度で印刷されるように印刷濃度を補正するものであることを特徴とする請求項12記載の印刷制御装置。
【請求項14】
前記反転後領域内判断手段により、前記印刷可能領域内に含まれないと判断された印刷単位が所定個数以上存在する場合、互いに同濃度で印刷され、且つ前記印刷可能領域上の両端から前記分割境界の所定幅よりも中央側の2位置であって、互いの間の距離が最大となる2位置を、前記濃度記憶手段に記憶された印刷濃度に基づいて決定する2位置決定手段と、
前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向長さが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置間の距離に等しくなるように、前記原画像一方向先端から後端までを、前記原画像一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割し、分割領域とその分割領域に隣接する分割境界を少なくとも1つ保持する印刷単位を前記分割領域毎に決定する再分割手段とを備え、
前記配置決定手段は、前記再分割手段により分割された複数の分割領域のうち、前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向先端と一方向後端とが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記再分割手段により決定された分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置を決定するものであることを特徴とする請求項12または13に記載の印刷制御装置。
【請求項15】
前記配置決定手段は、前記再分割手段により分割された前記1番目の分割領域の一方向後端および前記末番目の分割領域の一方向先端が、前記2位置決定手段により決定された2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記1番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置、および前記末番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置を決定するものであることを特徴とする請求項14記載の印刷制御装置。
【請求項16】
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に直交する方向における所定の印刷可能領域に印刷可能な記録部とを備えた印刷装置による印刷を制御する印刷制御方法であって、
前記印刷可能領域における前記記録部による印刷の濃度分布を取得する濃度取得工程と、
文字や画像などから構成される原画像の一方向先端から後端までを、前記一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する分割工程と、
前記分割工程により分割された前記原画像一方向先端からN−1番目(Nは2以上の整数)の分割領域の一方向後端と、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、前記濃度取得工程により取得された濃度分布に基づいて、前記分割工程により分割された各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定する配置決定工程と、
前記配置決定工程により決定された配置に従って、前記各分割領域を前記印刷装置の記録部に印刷させる制御工程とを含むことを特徴とする印刷制御方法。
【請求項17】
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に直交する方向における所定の印刷可能領域に印刷可能な記録部とを備えた印刷装置に接続され、前記印刷可能領域における前記記録部による印刷の濃度分布を記憶する濃度記憶手段を備えたコンピュータに、
文字や画像などから構成される原画像の一方向先端から後端までを、前記一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する分割ステップと、
前記分割ステップにより分割された前記原画像一方向先端からN−1番目(Nは1以上の整数)の分割領域の一方向後端と、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、前記濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて、前記分割ステップにより分割された各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定する配置決定ステップと、
前記配置決定ステップにより決定された配置に従って、前記各分割領域を前記印刷装置の記録部に印刷させる制御ステップとを実行させることを特徴とする印刷制御プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は印刷制御装置、印刷制御方法、及び印刷制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、記録用紙サイズよりも大きい画像を印刷する場合、その画像を分割して印刷し、その後、ユーザが印刷済みの記録用紙を貼り合わせることによって、所望のサイズの記録物を得ることが行われている。このような印刷方法は、例えばポスターや、横断幕などの作成等に利用されている。分割して印刷される各画像をタイルと称し、このような印刷方法をタイリング印刷などと呼ぶこともある。
【0003】
図28は、タイリング印刷の一例の説明図である。図28(a)に示すような「あけまして」という文字列が含まれた画像を形成する場合、通常使用されている用紙には形成することができない。このような場合に、例えば図28(b)に示すように複数のタイル(ここでは3つのタイル)に分割し、それぞれのタイルごとに用紙上に形成する。そして、タイルが形成された用紙を図28(c)に示すように適宜貼り合わせることによって、元の画像(原画像)の内容を再現することができる。
【0004】
一方、印刷装置の一例として、常温では固体であり、加熱すると溶融する熱溶融性インクを用いて記録ヘッドにより記録用紙に記録を行なう固形熱溶融性インク型のインクジェットプリンタが知られている。図29は、固形熱溶融性インク型のインクジェットプリンタ100の構成を模式的に示した図である。ここでは、インクジェットプリンタ100は、記録用紙として長尺のロール紙Rを使用する比較的大型のものであるとして説明する。固形熱溶融性インク型のインクジェットプリンタ100においては、ロール紙Rを支持するプラテン102にヒータが取り付けられており、プラテンによりロール紙Rを加熱することにより、ロール紙Rに付着したインクがロール紙Rに定着させられる。そして、印字ヘッド103が溶融状態のインクをロール紙Rに噴射しつつ、ロール紙をその幅方向に垂直な方向(長手方向)に搬送することにより印刷が行われる。
【0005】
このように固形熱溶融性インク型のインクジェットプリンタ100では、熱を作用させてインクを記録用紙に定着させているが、プラテン102の温度が場所によって差があることから、インクの定着が一定とならず、記録用紙幅方向に濃度ムラが発生することが知られている。
【0006】
この問題を解決するために、タイリング印刷により印刷が行われる場合には、図30に示すように、原画像において互いに隣り合うタイルを貼り合わせる貼り合わせ位置が、記録用紙幅方向において同一の位置に印刷されるように、各タイルを交互に180°反転して印刷させることが考えられる。このようにすれば、原画像において互いに隣り合うタイルは、その貼り合わせ位置が同濃度で印刷されるので、貼り合わせ位置に濃度ムラが発生することが抑制される。このように、貼り合わせ位置が同濃度となるように各タイルを180°反転印刷する印刷方法は、特開2003−260821号公報(特許文献1)にも開示されている。
【0007】
一方で、原画像を複数のタイルに分割して印刷する際、原画像の内容によっては、タイル毎にそのサイズを変更したいという要求がある。例えば、図31(a)にその一例を示す。図31(a)に示すように、文字や画像が存在する位置では分割をしないように、各タイルのサイズを設定すれば、貼り合わせ部分に文字や画像がかからないので、タイルを貼り合わせて作成される全体画像の見映えが向上する。これに対し、文字や画像が存在する位置で分割がされた場合、貼り合わせ部分の文字や画像のために、貼り合わせ位置のわずかなズレが目立ち、貼り合わせ部分の見映えが悪くなる。したがって、特に、見映えを重要視するパネルやポスターの印刷においては、各タイルのサイズを自由に変更したいという要求が強い。
【特許文献1】特開2003−260821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、各タイルのサイズが自由に設定された場合、単に各タイルを交互に180°反転して印刷しようとすると、図31(b)に示すように、各タイルが記録用紙幅方向における印刷可能領域内に収まらない可能性があるため、各タイルを交互に180°反転して印刷させるためには、記録用紙幅方向における各タイルのサイズが均等となるように分割しなければならないという問題点があった。
【0009】
さらに、図32(a)に示すように、各タイルが隣接するタイルとの間にのりしろとするための重なり領域Dを有するように、分割される場合がある。このように、重なり領域Dを各タイルに設けることで、各タイルを貼り合わせる際に位置ずれが発生したとしても、その位置ずれが目立たないようにすることができる。しかし、重なり領域D付きのタイルを貼り合わせる際には、図32(b),(c)に示すように、重なり領域Dの任意の部分で貼り合わせが行われるため、印刷時には、重なり領域Dのうちいずれの位置が貼り合わせ位置となるか不明である。したがって、単に各タイルを交互に180°反転して印刷するだけでは、貼り合わせ位置の濃度を一致させることができず、貼り合わせ位置に濃度ムラが発生するという問題点があった。
【0010】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、分割して印刷される各分割領域のサイズが不揃いであっても、貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するために、請求項1記載の印刷制御装置は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に直交する方向における所定の印刷可能領域に印刷可能な記録部とを備えた印刷装置に接続されるものであって、前記印刷可能領域における前記記録部による印刷の濃度分布を記憶する濃度記憶手段と、文字や画像などから構成される原画像の一方向先端から後端までを、前記一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された前記原画像一方向先端からN−1番目(Nは2以上の整数)の分割領域の一方向後端と、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、前記濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて、前記分割手段により分割された各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定する配置決定手段と、前記配置決定手段により決定された配置に従って、前記各分割領域を前記印刷装置の記録部に印刷させる制御手段とを備える。
【0012】
請求項2記載の印刷制御装置は、請求項1記載の印刷制御装置において、前記配置決定手段は、前記原画像一方向先端から1番目の分割領域の前記一方向先端が前記印刷可能領域の一端側に印刷され、前記1番目の分割領域の前記一方向後端が前記印刷可能領域の他端側に印刷される向きで、且つ前記1番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される位置と同濃度で印刷される同濃度位置が、前記印刷可能領域において前記一端側に最も近く位置するように、前記濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて、前記1番目の分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものである。
【0013】
請求項3記載の印刷制御装置は、請求項1または2に記載の印刷制御装置において、前記原画像一方向先端からN−1番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される前記印刷可能領域上の位置を取得する後端位置取得手段と、前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷をし、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に最も近い基準位置を決定する基準位置決定手段とを備え、前記配置決定手段は、前記基準位置決定手段により決定された基準位置に前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記他端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものである。
【0014】
請求項4記載の印刷制御装置は、請求項3記載の印刷制御装置において、前記分割手段により分割された各分割領域の一方向長さを記憶する領域幅記憶手段と、前記基準位置取得手段により取得された基準位置から前記印刷可能領域上の他端までの距離が、前記領域幅記憶手段に記憶されたN番目の分割領域の前記一方向長さ以上であるかを判断する領域内判断手段と、その領域内判断手段により、前記基準位置取得手段により取得された基準位置から前記印刷可能領域上の他端までの距離が前記N番目の分割領域の前記一方向長さ以上でないと判断された場合、前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷をし、且つ前記印刷可能領域上の前記他端側に最も近い位置を反転基準位置として取得する反転基準位置取得手段とを備え、前記配置決定手段は、前記反転基準位置取得手段により反転基準位置が取得された場合、前記取得された反転基準位置に、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものである。
【0015】
請求項5記載の印刷制御装置は、請求項4記載の印刷制御装置において、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの間に前記N番目の分割領域が含まれるかを判断する反転後領域内判断手段と、前記反転後領域内判断手段により、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端まで間に前記N番目の分割領域が含まれないと判断された場合、前記N番目の分割領域の前記一方向先端からの前記一方向長さが、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離以下となるように、前記N番目の分割領域の一方向後端側の所定領域を新たな分割領域として、前記N番目の分割領域から分割する追加分割手段とを有する。
【0016】
請求項6記載の印刷制御装置は、請求項5記載の印刷制御装置において、前記追加分割手段は、前記N番目の分割領域の前記一方向先端からの前記一方向長さが、前記反転基準位置取得手段により取得された前記反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離と等しくなるように、前記N番目の分割領域の一方向後端側の所定領域を、新たな分割領域として前記N番目の分割領域から分割するものであり、前記配置決定手段は、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置に印刷されN番目の分割領域の前記一方向後端が前記印刷可能領域の前記一端側に印刷されるように前記N番目の分割領域の配置を決定し、前記追加分割手段により前記N番目の分割領域から分割された前記新たな分割領域の一方向先端が、前記印刷可能領域上の一端に印刷されるように、前記新たな分割領域の配置を決定するものである。
【0017】
請求項7記載の印刷制御装置は、請求項5または6に記載の印刷制御装置において、前記反転後領域内判断手段により、前記印刷可能領域内に含まれないと判断された分割領域が所定個数以上存在する場合、互いに同濃度で印刷される前記印刷可能領域上の2位置であって、且つ互いの間の距離が最大となる2位置を、前記濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて決定する2位置決定手段と、前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向長さが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置間の距離に等しくなるように、前記原画像一方向先端から後端までを、前記原画像一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する再分割手段とを備え、前記配置決定手段は、前記再分割手段により分割された複数の分割領域のうち、前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向先端と一方向後端とが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記再分割手段により分割された複数の分割領域の配置を決定するものである。
【0018】
請求項8記載の印刷制御装置は、請求項7記載の印刷制御装置において、前記配置決定手段は、前記再分割手段により分割された前記1番目の分割領域の一方向後端および前記末番目の分割領域の一方向先端が、前記2位置決定手段により決定された2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記再分割手段により分割された前記1番目の分割領域と前記末番目の分割領域の配置を決定するものである。
【0019】
請求項9記載の印刷制御装置は、請求項1または2に記載の印刷制御装置において、前記分割手段は、前記原画像の一方向において所定幅を有する分割境界により前記原画像を複数の分割領域に分割し、分割領域とその分割領域に隣接する分割境界を少なくとも1つ保持する印刷単位を前記分割領域毎に決定するものであり、前記配置決定手段は、前記印刷単位の前記印刷可能領域に対する配置を前記各印刷単位毎に決定し、前記制御手段は、前記配置決定手段により決定された配置に従って、前記各印刷単位を前記印刷装置の記録部に印刷させるものであって、前記印刷装置の記録部に前記各印刷単位を印刷させる際、各印刷単位を構成する前記分割領域の前記一方向先端と前記一方向先端に隣接する前記分割境界とが同濃度で、また前記一方向後端と前記一方向後端に隣接する分割境界とが同濃度で印刷されるように、前記配置決定手段により各印刷単位毎に決定された分割境界が配置される領域の印刷濃度を補正する印刷濃度補正手段を有するものである。
【0020】
請求項10記載の印刷制御装置は、請求項9記載の印刷制御装置において、前記原画像一方向先端からN−1番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される前記印刷可能領域上の位置を取得する後端位置取得手段と、前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷がされ、且つ前記印刷可能領域上の前記一端から前記分割境界の前記所定幅よりも前記他端側の前記印刷可能領域上において、最も前記一端側に近い基準位置を決定する基準位置決定手段とを備え、前記配置決定手段は、前記基準位置決定手段により決定された基準位置に、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記他端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の印刷単位の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものである。
【0021】
請求項11記載の印刷制御装置は、請求項10記載の印刷制御装置において、前記基準位置取得手段により取得された基準位置に前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、前記印刷可能領域の前記他端側に前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される向きで、前記N番目の分割領域を前記印刷可能領域に対し配置するとき、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の前記印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれるかを判断する領域内判断手段と、その領域内判断手段により、前記N番目の印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれないと判断された場合、前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷をし、且つ前記印刷可能領域上の前記他端から前記分割境界の所定幅よりも前記一端側の前記印刷可能領域上において、最も前記他端側に近い位置を反転基準位置として取得する反転基準位置取得手段とを備え、前記配置決定手段は、前記反転基準位置取得手段により反転基準位置が取得された場合、前記取得された反転基準位置に、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の印刷単位の前記印刷可能領域に対する配置を決定するものである。
【0022】
請求項12記載の印刷制御装置は、請求項11記載の印刷制御装置において、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置に前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、前記印刷可能領域の前記一端側に前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される向きで、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の印刷単位を配置するとき、前記N番目の印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれるかを判断する反転後領域内判断手段と、前記反転後領域内判断手段により、前記N番目の印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれないと判断された場合、前記原画像の一方向において前記所定幅を有し、且つ前記一方向に直交する方向の追加分割境界により前記N番目の分割領域を分割して、前記N番目の分割領域の一方向長さと前記追加分割境界の前記所定幅との合計を、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離以下とし、前記N番目の分割領域から分割された前記一方向後端側の新たな分割領域と、前記分割された新たな分割領域の一方向先端に隣接する追加分割境界と、前記分割された新たな分割領域の前記一方向後端に隣接する分割境界とから構成される新たな印刷単位を決定する追加分割手段とを有する。
【0023】
請求項13記載の印刷制御装置は、請求項12記載の印刷制御装置において、前記追加分割手段は、前記N番目の分割領域の前記一方向先端からの一方向長さと、前記追加分割境界の前記所定幅との合計が、前記基準位置補正手段により補正された基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離と等しくなるように、前記追加分割境界により前記N番目の分割領域を分割し、前記配置決定手段は、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置に印刷され前記追加分割境界の前記一方向後端が前記印刷可能領域の前記一端側に印刷されるように前記N番目の印刷単位の配置を決定し、前記追加分割手段により決定された新たな印刷単位を構成する前記追加分割境界の一方向先端が、前記印刷可能領域上の一端に印刷されるように、前記追加分割境界と前記分割領域とその分割領域の一方向後端に隣接する分割境界とから構成される新たな印刷単位の配置を決定するものであり、前記印刷濃度補正手段は、前記N番目の印刷単位を構成する追加分割境界が前記N番目の分割領域の前記一方向後端と同濃度で印刷され、前記新たな印刷単位を構成する前記追加分割境界が前記分割された新たな分割領域の一方向先端と同濃度で印刷されるように印刷濃度を補正するものである。
【0024】
請求項14記載の印刷制御装置は、請求項12または13に記載の印刷制御装置において、前記反転後領域内判断手段により、前記印刷可能領域内に含まれないと判断された印刷単位が所定個数以上存在する場合、互いに同濃度で印刷され、且つ前記印刷可能領域上の両端から前記分割境界の所定幅よりも中央側の2位置であって、互いの間の距離が最大となる2位置を、前記濃度記憶手段に記憶された印刷濃度に基づいて決定する2位置決定手段と、前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向長さが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置間の距離に等しくなるように、前記原画像一方向先端から後端までを、前記原画像一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割し、分割領域とその分割領域に隣接する分割境界を少なくとも1つ保持する印刷単位を前記分割領域毎に決定する再分割手段とを備え、前記配置決定手段は、前記再分割手段により分割された複数の分割領域のうち、前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向先端と一方向後端とが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記再分割手段により決定された分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置を決定するものである。
【0025】
請求項15記載の印刷制御装置は、請求項14記載の印刷制御装置において、前記配置決定手段は、前記再分割手段により分割された前記1番目の分割領域の一方向後端および前記末番目の分割領域の一方向先端が、前記2位置決定手段により決定された2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記1番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置、および前記末番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置を決定するものである。
【0026】
請求項16記載の印刷制御方法は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に直交する方向における所定の印刷可能領域に印刷可能な記録部とを備えた印刷装置による印刷を制御する方法であって、前記印刷可能領域における前記記録部による印刷の濃度分布を取得する濃度取得工程と、文字や画像などから構成される原画像の一方向先端から後端までを、前記一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する分割工程と、前記分割工程により分割された前記原画像一方向先端からN−1番目(Nは2以上の整数)の分割領域の一方向後端と、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、前記濃度取得工程により取得された濃度分布に基づいて、前記分割工程により分割された各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定する配置決定工程と、前記配置決定工程により決定された配置に従って、前記各分割領域を前記印刷装置の記録部に印刷させる制御工程とを含む。
【0027】
請求項17記載の印刷制御プログラムは、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部による記録媒体の搬送方向に直交する方向における所定の印刷可能領域に印刷可能な記録部とを備えた印刷装置に接続され、前記印刷可能領域における前記記録部による印刷の濃度分布を記憶する濃度記憶手段を備えたコンピュータに、文字や画像などから構成される原画像の一方向先端から後端までを、前記一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する分割ステップと、前記分割ステップにより分割された前記原画像一方向先端からN−1番目(Nは1以上の整数)の分割領域の一方向後端と、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、前記濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて、前記分割ステップにより分割された各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定する配置決定ステップと、前記配置決定ステップにより決定された配置に従って、前記各分割領域を前記印刷装置の記録部に印刷させる制御ステップとを実行させるものである。
【発明の効果】
【0028】
請求項1記載の印刷制御装置によれば、配置決定手段により決定された配置に従って各分割領域を印刷装置の記録部に印刷させることにより、原画像一方向先端からN−1番目(Nは2以上の整数)の分割領域の一方向後端と、原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とを互いに同濃度で印刷させることができる。よって、分割して印刷された各分割領域を貼り合わせて原画像を得る場合、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0029】
ここで、配置決定手段は、濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて、分割手段により分割された各分割領域の印刷可能領域に対する配置を決定するものであるから、各分割領域の一方向先端から後端までの長さが不揃いであっても、原画像一方向先端からN−1番目の分割領域の一方向後端と、原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定することができる。
【0030】
なお、「同濃度」とは、完全一致する濃度に限られるものではなく、互いの濃度差が所定値以下である濃度も含むものである。ここで、所定値とは、例えば、印刷可能領域における印刷濃度勾配に応じ(例えば、印刷濃度勾配が大きいときは所定値が大きくなるように)設定されるものであってもよい。すなわち、「同濃度」とは、完全一致する濃度に限られるものではなく、人間の目で見たときに濃度差を感じない程度のことを示しており、いいかえれば実質的に同濃度であることを示している。また、「濃度記憶手段」は、印刷可能領域における少なくとも一部の濃度分布を記憶するものであっても良い。
【0031】
請求項2記載の印刷制御装置によれば、請求項1記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、原画像一方向先端から1番目の分割領域の前記一方向先端が印刷される位置と同濃度で印刷される同濃度位置が、印刷可能領域において前記一端側に最も近く位置するように、1番目の分割領域の印刷可能領域に対する配置が決定される。よって、1番目の分割領域について決定された配置に基づいて、原画像一方向先端から2番目の分割領域の前記一方向先端が前記同濃度位置に印刷されるように、2番目の分割領域の配置を決定することにより、1番目の分割領域の前記一方向後端と2番目の分割領域の前記一方向先端とを同濃度で印刷させることができ、さらに、2番目の分割領域の前記一方向先端を、印刷可能領域における前記一端側に近づけることができる。よって、印刷可能領域内に配置可能な2番目の分割領域の一方向長さの範囲が拡大し、2番目の分割領域の一方向長さが長い場合であっても印刷可能領域内に配置できる可能性が高くなるという効果がある。
【0032】
請求項3記載の印刷制御装置によれば、請求項1または2に記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、後端位置取得手段により、原画像一方向先端からN−1番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される前記印刷可能領域上の位置が取得され、基準位置決定手段により、前記後端位置取得手段により取得された位置と同濃度の印刷をし、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に最も近い基準位置が決定され、配置決定手段により、前記基準位置決定手段により決定された基準位置に前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の他端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域の前記印刷可能領域に対する配置が決定されるので、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0033】
請求項4記載の印刷制御装置によれば、請求項3記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記基準位置取得手段により取得された基準位置から前記印刷可能領域上の他端までの距離が前記N番目の分割領域の一方向長さ以上でないと判断された場合、反転基準位置に、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記配置決定手段により、前記N番目の分割領域の前記印刷可能領域に対する配置が決定される。すなわち、基準位置にN番目の分割領域の一方向先端が印刷され、且つ印刷可能領域上の他端側にN番目の分割領域の一方向後端が印刷されるように、N番目の分割領域の印刷可能領域に対する配置を決定すると、N番目の分割領域が印刷可能領域からはみ出す場合、N番目の分割領域が180°反転された配置が決定される。この場合においても、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0034】
請求項5記載の印刷制御装置によれば、請求項4記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの間に前記N番目の分割領域が含まれないと判断された場合、前記N番目の分割領域の前記一方向先端からの前記一方向長さが、前記反転基準位置取得手段により取得された反転基準位置から前記印刷可能領域上の一端までの距離以下となるように、追加分割手段により、前記N番目の分割領域の一方向後端側の所定領域が新たな分割領域として、前記N番目の分割領域から分割される。すなわち、反転基準位置にN番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ印刷可能領域上の一端側にN番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、N番目の分割領域の印刷可能領域に対する配置を決定すると、N番目の分割領域が印刷可能領域からはみ出す場合、N番目の分割領域が追加分割されるので、印刷可能領域内に配置することができるという効果がある。
【0035】
請求項6記載の印刷制御装置によれば、請求項5記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、N番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域から分割された新たな分割領域の一方向先端とは共に、前記印刷可能領域上の前記一端に印刷されるので、N番目の分割領域の一方向後端とN番目の分割領域から分割された新たな分割領域一方向先端との間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0036】
請求項7記載の印刷制御装置によれば、請求項5または6のいずれかに記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、反転後領域内判断手段により、前記印刷可能領域に含まれないと判断された分割領域が所定個数以上存在する場合、再分割手段により、前記原画像一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割され、分割された各分割領域のうち、1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向先端と一方向後端とが、全て同濃度で印刷される。よって、1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向先端と一方向後端との間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0037】
請求項8記載の印刷制御装置によれば、請求項7記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、1番目の分割領域の一方向後端と2番目の分割領域の一方向先端との間の貼り合わせ部分、および末番目の分割領域の一方向先端と末番目よりも1つ先端側の分割領域の一方向後端との間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0038】
請求項9記載の印刷制御装置によれば、請求項1または2に記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記分割手段は、前記原画像の一方向において所定幅を有する分割境界により前記原画像を複数の分割領域に分割し、分割領域とその分割領域に隣接する分割境界を少なくとも1つ保持する印刷単位を前記分割領域毎に決定するものである。したがって、原画像において互いに隣接する印刷単位には、互いに重複した分割境界が含まれる。よって、印刷後は、印刷単位に含まれる互いに重複した分割境界の任意の位置で、印刷単位を貼り合わせることができる。
【0039】
ここで、前記印刷装置の記録部に前記各印刷単位を印刷させる際、各印刷単位を構成する前記分割領域の前記一方向先端と前記一方向先端に隣接する前記分割境界とが同濃度で、また前記一方向後端と前記一方向後端に隣接する分割境界とが同濃度で印刷されるように、印刷濃度補正手段により、前記配置決定手段により各印刷単位毎に決定された分割境界が配置される領域の印刷濃度を補正する。また、上述のように、N−1番目の分割領域の一方向後端とN番目の分割領域の一方向先端とは同濃度で印刷される。よって、N−1番目の分割領域の一方向後端に隣接する分割境界と、N番目の分割領域の一方向先端に隣接する分割境界とは、互いに同濃度で印刷される。したがって、分割して印刷された各印刷領域を分割境界の任意の位置で貼り合わせて原画像を得る場合であっても、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の分割境界における貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0040】
請求項10記載の印刷制御装置によれば、請求項9記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、基準位置決定手段により決定された基準位置に、前記原画像一方向先端からN番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記他端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の印刷単位の前記印刷可能領域に対する配置が決定されるので、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端に隣接する分割境界と、N番目の分割領域の一方向先端に隣接する分割境界とが同濃度で印刷される。よって、分割して印刷された各印刷領域を分割境界の任意の位置で貼り合わせて原画像を得る場合であっても、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の分割境界における貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0041】
請求項11記載の印刷制御装置によれば、請求項10記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記領域内判断手段により、前記N番目の印刷単位が前記印刷可能領域内に含まれないと判断された場合、前記反転基準位置に、前記N番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ前記印刷可能領域上の前記一端側に、前記N番目の分割領域の前記一方向後端が印刷されるように、前記配置決定手段により、前記N番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成されるN番目の印刷単位の前記印刷可能領域に対する配置が決定される。すなわち、基準位置にN番目の分割領域の一方向先端が印刷され、且つ印刷可能領域上の他端側にN番目の分割領域の一方向後端が印刷されるように、N番目の印刷単位の印刷可能領域に対する配置を決定すると、N番目の印刷単位が印刷可能領域からはみ出す場合、N番目の印刷単位が180°反転された配置が決定される。この場合においても、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端に隣接する分割境界と、N番目の分割領域の一方向先端に隣接する分割境界とが同濃度で印刷される。よって、分割して印刷された各印刷領域を分割境界の任意の位置で貼り合わせて原画像を得る場合であっても、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の分割境界における貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0042】
請求項12記載の印刷制御装置によれば、請求項11記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、反転基準位置にN番目の分割領域の前記一方向先端が印刷され、且つ印刷可能領域上の一端側にN番目の分割領域の前記一方向後端が印刷される向きで、N番目の印刷単位を配置すると、N番目の印刷単位が印刷可能領域からはみ出す場合、N番目の分割領域が、追加分割境界により追加分割されるので、印刷可能領域内に配置することができるという効果がある。
【0043】
請求項13記載の印刷制御装置によれば、請求項12記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記N番目の分割領域の前記一方向後端と前記分割された新たな分割領域の前記一方向先端とは共に、前記印刷可能領域の前記一端から前記所定幅の分だけ前記他端側の位置に配置されるので、前記N番目の印刷単位を構成する追加分割境界と前記新たな印刷単位を構成する前記追加分割境界とは同濃度で印刷される。よって、追加分割して印刷された各印刷領域を追加分割境界の任意の位置で貼り合わせて原画像を得る場合であっても、追加分割して印刷されるN番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域から分割される新たな分割領域の一方向先端との間の追加分割境界における貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0044】
請求項14記載の印刷制御装置によれば、請求項12または13の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記反転後領域内判断手段により、前記印刷可能領域内に含まれないと判断された印刷単位が所定個数以上存在する場合、再分割手段により分割された複数の分割領域のうち、前記原画像一方向先端から1番目と末番目の分割領域を除く各分割領域の一方向先端と一方向後端とが、前記2位置決定手段により決定された前記2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記再分割手段により決定された分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置が決定される。よって、1番目と末番目の印刷単位を除く各印刷単位を構成する分割境界が、全て同濃度で印刷される。したがって、分割して印刷された各印刷領域を分割境界の任意の位置で貼り合わせて原画像を得る場合であっても、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の分割境界における貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0045】
請求項15記載の印刷制御装置によれば、請求項14記載の印刷制御装置の奏する効果に加え、前記再分割手段により分割された前記1番目の分割領域の一方向後端および前記末番目の分割領域の一方向先端が、前記2位置決定手段により決定された2位置のいずれかにそれぞれ印刷されるように、前記配置決定手段により、前記1番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置、および前記末番目の分割領域とその分割領域に隣接する分割境界とから構成される印刷単位の配置が決定されるので、1番目の分割領域の一方向後端に隣接する分割境界と2番目の分割領域の一方向先端に隣接する分割境界、および末番目の分割領域の一方向先端に隣接する分割境界と末番目よりも前記一方向において1つ先端側の分割領域の前記一方向後端に隣接する分割境界とが、全て同濃度で印刷される。よって、分割境界における貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0046】
請求項16記載の印刷制御方法によれば、配置決定工程により決定された配置に従って各分割領域を印刷装置の記録部に印刷させることにより、原画像一方向先端からN−1番目(Nは2以上の整数)の分割領域の一方向後端と、原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とを互いに同濃度で印刷させることができる。よって、分割して印刷された各分割領域を貼り合わせて原画像を得る場合、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0047】
ここで、配置決定工程は、濃度取得工程により取得された濃度分布に基づいて、分割手段により分割された各分割領域の印刷可能領域に対する配置を決定するものであるから、各分割領域の一方向先端から後端までの長さが不揃いであっても、原画像一方向先端からN−1番目の分割領域の一方向後端と、原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定することができる。
【0048】
請求項17記載の印刷制御プログラムによれば、コンピュータは、配置決定ステップにより決定された配置に従って各分割領域を印刷装置の記録部に印刷させることにより、原画像一方向先端からN−1番目(Nは2以上の整数)の分割領域の一方向後端と、原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とを互いに同濃度で印刷させることができる。よって、分割して印刷された各分割領域を貼り合わせて原画像を得る場合、分割して印刷されるN−1番目の分割領域の一方向後端と、N番目の分割領域の一方向先端との間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができるという効果がある。
【0049】
ここで、配置決定ステップは、濃度記憶手段に記憶された濃度分布に基づいて、分割ステップにより分割された各分割領域の印刷可能領域に対する配置を決定するものであるから、各分割領域の一方向先端から後端までの長さが不揃いであっても、原画像一方向先端からN−1番目の分割領域の一方向後端と、原画像一方向先端からN番目の分割領域の一方向先端とが互いに同濃度で印刷されるように、各分割領域の前記印刷可能領域に対する配置を決定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明における第1実施例の印刷制御装置として機能するパーソナルコンピュータ10(以下、これをPC10と称す)を含むプリントシステムの全体構成を示すブロック図である。図1に示されるようなプリントシステムは、PC10と、PC10に接続されるプリンタ50とを備えている。
【0051】
PC10は、プリンタ50により印刷できる用紙サイズよりも大きな原画像を印刷させる場合、その原画像が分割して印刷されるようプリンタ50を制御する装置である。
【0052】
なお、「原画像」は、一般的な文書データ作成ソフト、表計算ソフト、描画ソフトなどのアプリケーションを用いて作成されるページ単位に構成された文字データや画像データに基づいて、プリンタにおいてシート材(記録媒体)に印刷される1ページ分の文字や画像などのことをいう。また原画像から分割されてシート材に印刷される各印刷単位を、「タイル」と称する。
【0053】
PC10は、図1に示すように、CPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD14と、入力部15と、表示部16と、プリンタ50に接続するプリンタ用インターフェース18(I/F18)とを備えている。
【0054】
CPU11は、このPC10を総括的に制御する中央演算処理であり、図5、図7、図8、図10、図12、図13のフローチャートで示す処理を実行するプリンタドライバプログラム14bや、各種プログラムを実行する。ROM12は、CPU11により実行される各種制御プログラムや、それらの制御プログラムをCPU11により実行する上で必要なデータなどを格納した書き換え不能なメモリである。
【0055】
RAM13は、CPU11により実行される各種処理に必要なデータやプログラムを一時的に記憶するためのメモリである。このRAM13は、タイル幅メモリ13aと配置メモリ13bとを備えている。タイル幅メモリ13aは各タイルのタイル幅を記憶するメモリであり、配置メモリ13bは、後述する配置位置算出処理(図7参照)の結果として算出される、各タイルの配置データを格納するメモリである。なお、このタイル幅メモリ13aの構成およびタイル幅については図4を参照しつつ後述し、配置メモリ13bの構成および配置データについては、図6を参照しつつ後述する。
【0056】
HDD14は、データの読み書きが可能な記憶媒体であるハードディスクを含むハードディスク駆動装置であり、濃度分布メモリ14aと、プリンタドライバプログラム14bとを備えている。また、HDD14には、文字データや画像データを作成するための一般的な文書データ作成ソフト、表計算ソフト、描画ソフトなどの各種アプリケーション(図示せず)や、それらのアプリケーションから作成された文書データなど(図示せず)が格納される。濃度分布メモリ14aは、後述するプリンタ50の印刷可能領域における、印字ヘッド58による印刷の濃度分布を記憶するメモリである。この濃度分布メモリ14aの構成および濃度分布については、図3を参照しつつ後述する。
【0057】
プリンタドライバプログラム14bは、図5、図7、図8、図10、図12、図13のフローチャートで示す処理を実行するプログラムであって、アプリケーションが作成した文書データや画像データをプリンタ50に印刷させるために、プリンタ50を制御する制御プログラムである。プリンタドライバプログラム14bは、アプリケーションが作成した文書データや画像データを、プリンタ50が解釈可能なページ記述言語データ(又は画像データ)に変換し、後述するI/F18を介してプリンタ50に送信する。プリンタドライバプログラム14bは、このような基本機能のほかに、文書データや画像データに対応して印刷されるべき原画像を、複数のタイルに分割してプリンタ50に印刷させるための処理を行う。なお、その処理の詳細については後述する。
【0058】
入力部15は、PC10にデータ又はコマンドを入力するものであり、キーボード、マウスなどにより構成されている。表示部16は、PC10で実行される処理内容や入力されたデータなどを視覚的に確認するために、文字や画像などを表示するものであり、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどにより構成されている。
【0059】
I/F18(プリンタ用インターフェイス18)は、PC10とプリンタ50とを接続するものである。PC10は、このI/F18を介することにより、プリンタドライバプログラム14bにより変換された画像データやプリンタコマンドをプリンタ50に送信し、プリンタ50にシート材への印刷を実行させることができる。
【0060】
図1に示すように、上述したCPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD14と、入力部15と、表示部16と、I/F18とは、バスライン19を介して互いに接続されている。
【0061】
なお、図1には、1台のPC10がプリンタ50に接続された状態が図示されているが、ネットワークを介して複数台のPC10が接続されたプリンタサーバが、プリンタ50に接続されるものであってもよい。
【0062】
また、図1に示すように、PC10に接続されるプリンタ50は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、シート搬送モータ54と、キャリッジモータ55と、印字ヘッド58と、PC10に接続するプリンタ用インターフェース57(I/F57)とを備えている。
【0063】
なお、本実施例において、プリンタ50は、常温で固形のインクを熱溶融させ、その液状になったインクを印字ヘッド58から噴射して記録を行う固形熱溶融性インク型のインクジェットプリンタであり、シート材Sとして長尺のロール紙を使用する比較的大型のものとして説明するが、本実施例によりプリンタの種類を限定するものではなく、レーザー光を利用して感光体にトナーを付着させ、それを熱と圧力で紙に転写して印刷を行なうレーザプリンタや、カット紙に印刷を行うプリンタなど各種プリンタを用いることができる。
【0064】
プリンタ50における上記のような構成において、CPU51は、プリンタ50の動作を制御するものであり、各種プログラムを実行する。ROM52は、プリンタ50の動作を制御するためのプログラムなどが格納されたメモリである。RAM53は、CPU51の処理に必要なデータなどを一時的に記憶するための読み書き可能なメモリである。
【0065】
シート搬送モータ54は、プリンタ50の所定の位置に配置されたシート材を上流から下流への方向又はその逆方向に搬送するためのステッピングモータであり、その移動はCPU51により制御される。キャリッジモータ55は、印字ヘッド58を装着したキャリッジ(図示せず)を、シート搬送モータ54による搬送方向に対して直交方向に往復移動させるためのステッピングモータであり、その移動はCPU51により制御される。キャリッジモータ55により、印字ヘッド58は、後述する印刷可能領域の始点STと終点EDとの間を往復移動させられる。印字ヘッド58は、複数のノズル、アクチュエータ(いずれも図示せず)を備えたインクジェットヘッドであり、CPU51により制御されるアクチュエータの駆動によってインクをノズルから噴射して、所定の文字又は模様を印刷するものである。また、I/F57(プリンタ用インターフェイス57)は、プリンタ50とプリンタサーバ10とを接続するものであり、このI/F57を介して、プリンタサーバ10から画像データやプリンタコマンドが入力される。
【0066】
図1に示すように、上述したCPU51と、ROM52と、RAM53と、シート搬送モータ54と、キャリッジモータ55と、I/F57と、印字ヘッド58とは、バスライン59を介して互いに接続されている。
【0067】
なお、図1には、PC10に、1台のプリンタ50のみが接続されている状態が図示されているが、PC10に接続するプリンタの台数は1台に限らず複数台であってもよい。
【0068】
図2を参照してプリンタ50の概略の内部構成について説明する。図2は、プリンタ50の内部構成を示す模式図である。図2に示すように、印字ヘッド58は、キャリッジに装着されてシート搬送方向に対して直交する方向に往復移動しつつ、ノズルからインクを噴射することにより印刷を行う。さらに、印字ヘッド58のシート搬送方向下流側には、シート材Sを加熱することにより、シート材Sに付着したインクをシート材Sに定着させるヒータプラテン60が配設されている。
【0069】
加えて、ヒータプラテン60のシート搬送方向下流側には、シート材Sを印字ヘッド58の往復移動方向と平行な方向に切断するためのカッタが配設されている。なお、カッタの構成およびプリンタ50のその他の内部構成については、この種のプリンタにおいて周知のものなので、図示および説明を省略する。
【0070】
図3(a)を参照して、印字ヘッド58往復移動方向における印刷可能領域と、印刷可能領域に発生する濃度ムラについて説明する。図3(a)は、印刷可能領域と濃度ムラとの関係を示す図である。
【0071】
なお、「印刷可能領域」とは、印字ヘッド往復移動方向において、印字ヘッド58により印刷可能な最大印刷幅に相当する領域である。以下、印刷可能領域の一端を始点STと称し、印刷可能領域の他端を終点EDと称する。また、本実施例においては、最大印刷幅が100cmであって、始点STを「0」とし、終点EDを最大印刷幅である「100」と定めることにより、印刷可能領域上の位置を相対的な数値で表すものとする。
【0072】
図2を参照して説明したように、プリンタ50は、溶融状態のインクをシート材Sに噴射し、ヒータプラテン60により熱を作用させてインクをシート材Sに定着させている。しかし、ヒータプラテン60の温度には場所によって差があることから、インクの定着が一定とならないので、印字ヘッド往復移動方向において、図3(a)に示すような濃度ムラが発生する。
【0073】
図3(b)を参照して、印刷の濃度分布を記憶する濃度分布メモリ14aについて説明する。図3(b)は、濃度分布メモリ14aに格納されるデータの構造を模式的に示す図である。図3(b)に示すように、濃度分布メモリ14aは、印刷可能領域における位置と、その位置における印刷濃度とを対応付けたデータを格納することにより、印刷可能領域における印字ヘッド58による印刷の濃度分布を記憶する。
【0074】
なお、「印刷濃度」は、単色のベタ部を反射濃度計などにより測定することにより取得される値である。本実施例においては、プリンタ50の工場出荷時において取得された印刷の濃度分布が、予め濃度分布メモリ14aに格納されているものとして説明するが、任意のタイミングでユーザが印刷濃度を取得し、その測定された印刷濃度に従って、濃度分布メモリ14aを書き換えるように構成してもよい。そのようにすれば、環境による影響や、時間の経過とともに、印刷の濃度分布が変化したとしても、その変化に対応することができる。なお、濃度分布メモリ14aへ書き込む印刷の濃度分布を取得する工程が、請求項の濃度取得工程に相当する。
【0075】
次に、図4を参照して、タイル幅メモリ13a(図1参照)について説明する。図4(a)は、原画像とタイルとの関係を説明する模式図である。ここでは、ユーザが、プリンタ50により印刷させようとする原画像の上下方向長さが200cm、左右方向長さが265cmであるものとして説明する。一方、プリンタ50は、上述のように、印字ヘッド58の往復移動方向における印刷可能領域の最大印刷幅が100cmであるから、原画像が、印刷可能領域内に収まりきらない。
【0076】
そこで、原画像を複数のタイルTiに分割して印刷させる。すなわち、各タイルTiの一方向長さが印刷可能領域の最大印刷幅である100cm以下となるように原画像を複数のタイルTiに分割し、各タイルTiの一方向を印字ヘッド58の往復移動方向に一致させてプリンタ50に印刷させる。そして分割された各タイルTiを貼り合わせて原画像を作成する。本実施例においては、ユーザが任意の分割境界Vを設定し、その分割境界Vにより原画像を分割するものとする。ユーザが設定した任意の分割境界Vにより原画像が分割されるので、図柄の途中など、ユーザが望まない位置で原画像が分割されるのを防止することができる。ここでは、図4(a)に示すように、原画像の左右方向左端(請求項の一方向先端に相当)から右端(請求項の一方向後端に相当)までを分割する、上下方向(請求項の一方向に直交する方向に相当)の4つの分割境界V,V,V,Vが設定されたものとして説明する。なお、本第1実施例においては、タイルTiが請求項の「分割領域」に相当する。
【0077】
原画像に対応する文書データや画像データに対し印刷指示がされると、PC10は、プリンタドライバプログラム14bに従って、例えば表示部16に印刷設定のためのダイアログを表示させる。そのダイアログにおいて、ユーザにより分割印刷処理が選択されると、PC10は、表示部16に原画像を表示させ、分割境界の設定をユーザに促す。そして、ユーザによって、例えば分割境界V,V,V,V が設定されると、その分割境界V,V,V,V により原画像から分割される5つのタイルTi,Ti,Ti,Ti,Ti の左右方向(一方向)における長さをタイル幅Wとして、タイル幅メモリ13aに書き込む。
【0078】
図4(b)は、タイル幅メモリ13aに格納されるデータの構造を模式的に示す図である。図4(b)に示すように、タイル幅メモリ13aに格納されるデータは、タイル番号と、そのタイル番号により特定されるタイルのタイル幅Wとを対応付けたデータである。
【0079】
なお、「タイル番号」は、原画像の一方向の先端から後端までを複数のタイルTiに分割したときに、原画像一方向の先端(図4(a)における左端)から近い順に各タイルに付される番号である。また、「タイル幅W」は、原画像の一方向に相当する方向(図4(a)における左右方向)におけるタイルTiの長さである。図4(b)は、タイル幅メモリ13aに、5つのタイルTi,Ti,Ti,Ti,Ti のタイル幅Wが書き込まれた状態を示す。
【0080】
図5を参照して、PC10において実行されるタイリング印刷処理について説明する。図5は、タイリング印刷処理を示すフローチャートである。タイリング印刷処理は、プリンタドライバプログラム14bに従って実行される処理であって、原画像に対応する画像データに対し印刷指示がされ、且つ、原画像に対し分割境界が設定された場合に実行される。なお、ここでは、図4(a)に示すように、原画像の上下方向の分割境界V,V,V,V がユーザにより設定されたものとして説明する。
【0081】
まず、分割境界V,V,V,V により分割された各タイルのタイル幅Wを、タイル番号に対応付けてタイル幅メモリ13a(図4(b))に書き込む(S2)。なお、各タイルのタイル幅をタイル幅メモリ13aに書き込む処理が、請求項の「原画像の一方向先端から後端までを、前記一方向に直交する方向の分割境界により複数の分割領域に分割する」に相当する。
【0082】
次に、配置位置算出処理により、各タイルの配置データを算出し、算出された配置データを配置メモリ13bに格納する(S4)。なお、配置メモリ13bと配置データとについては、図6を参照して後述する。
【0083】
次に、原画像と、原画像を分割する分割境界Vとを表示部16に表示する(S6)。後述するように、配置位置算出処理(S4)により算出された配置データによっては、ユーザにより予め設定された分割境界Vが自動的に変更される場合があるので、分割境界Vを表示部16に表示させ、実際の印刷の際に使用される分割境界Vの最終確認をユーザに促すのである。
【0084】
分割境界Vの表示後、印刷を実行するか否かをユーザに問い合わせる(S8)。問い合わせの結果、例えば、印刷の実行がユーザにより指示されると(S8:Yes)、原画像に対応した文書データや画像データを、プリンタ50が解釈可能なページ記述言語データ(又は画像データ)に変換し、且つ実際の印刷単位である各タイルに対応したタイルデータを作成する(S10)。そして、各タイルデータと配置メモリ13bに格納された配置データとを、各種プリンタコマンドと共にタイル番号が小さい順にプリンタ50へ送信し(S12)、処理を終了する。PC10は、タイルデータと配置データと各種プリンタコマンドを送信することによりプリンタ50を制御する。プリンタ50は、PC10から送信されたタイルデータと配置データと各種プリンタコマンドとにより制御され、配置データに従った配置で、タイルを順次印刷する。
【0085】
ここで、図6を参照して、配置位置算出処理(S4)の結果として算出される配置データを格納する配置メモリ13bについて説明する。図6(a)は、配置メモリ13bに格納される配置データの構造を模式的に示す図であり、図6(b)は、(a)に示す配置メモリ13bに格納された配置データに従って、シート材Sに印刷される各タイルTiを模式的に示す図である。
【0086】
図6(a)に示すように、配置データは、タイル番号に、印刷開始位置と、回転の有無とが対応付けられたデータであり、請求項の「印刷可能領域に対する配置」に相当するデータである。ここで、印刷開始位置とは、印刷可能領域の始点STを「0」とし、終点EDをプリンタ50の最大印刷幅(本第1実施例のプリンタ50においては「100」)と定めた場合に、相対的な数値で表される印刷可能領域上の位置であって、シート材Sに印刷される各タイルの最も始点ST側の位置のことをいう。
【0087】
図6(a)に示す配置メモリ13bに格納された配置データによれば、タイル番号が「1」のタイルTiの配置データは、印刷開始位置が「35」であり、回転の有無は「無し」である。図6(b)に示すように、タイルTiは、その配置データに従って、左端が印刷開始位置「35」に印刷され、且つ、右端が印刷開始位置よりも印刷可能領域の終点ED側に印刷される。
【0088】
また、各タイルは、タイル番号の順に印刷されるので、タイル番号が「2」のタイルTiは、タイルTiのシート搬送方向下流側に印刷される。また、図6(a)に示すように、タイル番号が「2」のタイルTiの配置データは、印刷開始位置が「10」であり、回転の有無は「有り」である。従って、図6(b)に示すように、タイルTiは、その配置データに従って、180°反転されると共に、その右端が印刷開始位置「10」に印刷され、且つ、その左端が印刷開始位置よりも印刷可能領域の終点ED側に印刷される。
【0089】
すなわち、M番目(Mは1以上の整数)のタイルTiの配置データにおいて、回転の有無が「無し」である場合、そのM番目のタイルの左端は印刷可能領域上の印刷開始位置に印刷され、右端は印刷開始位置よりも印刷可能領域上の終点ED側に印刷される。一方、回転の有無が「有り」である場合、そのM番目のタイルは、回転の有無が「無し」である場合に対して180°反転される。よって、そのM番目のタイルの右端が印刷可能領域上の印刷開始位置に印刷され、左端は印刷開始位置よりも印刷可能領域上の終点ED側に印刷される。
【0090】
図7を参照して、配置位置算出処理(S4)について説明する。図7は、配置位置算出処理を示すフローチャートである。配置位置算出処理は、図6を参照して説明した配置データを算出し、配置メモリ13bに書き込む処理である。配置位置算出処理では、まず、タイル番号に相当する変数であるNを「1」とする(S42)。次に、タイル番号が「1」のタイル(以下、1番目のタイルという)の配置データを取得する最先タイル配置決定処理を実行する(S44)。
【0091】
図8を参照して、最先タイル配置決定処理について説明する。図8は、最先タイル配置決定処理を示すフローチャートである。最先タイル配置決定処理では、まず、タイル幅メモリ13aを参照することにより、1番目のタイルのタイル幅Wを取得する(S442)。図4(b)に示すタイル幅メモリ13aにおいて、タイル番号が「1」に対応付けられたタイル幅Wを参照することにより、1番目のタイルのタイル幅Wとして「45」が取得される。
【0092】
次に、タイル右端可動範囲を決定する(S444)。ここで、タイル右端可動範囲とは、図9に示すように、印刷可能領域の始点ST側に1番目のタイルの左端が印刷され、印刷可能領域の終点ED側に1番目のタイルの右端が印刷される向きで、1番目のタイルが印刷されるとき、1番目のタイルの右端が印刷され得る印刷可能領域上の範囲のことをいい、例えば、下記の式1により決定される。
(式1)
始点ST+1番目のタイルのタイル幅≦タイル右端可動範囲≦終点ED
ここで、本第1実施例においては、始点STが「0」であり、1番目のタイルのタイル幅が「45」であり、終点EDが「100」であるので、45≦タイル右端可動範囲≦100が決定される。
【0093】
次に、タイル右端可動範囲内のいずれかの位置のうち、その位置と同濃度の印刷を行う同濃度位置が最も始点ST側に位置するように、1番目のタイルの右端位置を濃度分布メモリ14aに記憶された濃度分布に基づいて決定する(S446)。具体的には、タイル右端可動範囲である「45」以上「100」以下の位置と同濃度で印刷がされる同濃度位置を、濃度分布メモリ14aに基づいて抽出する(図9参照)。たとえば、位置「80」の同濃度位置「35」、位置「75」の同濃度位置「45」、位置「65」の同濃度位置「50」が抽出される。そして抽出された同濃度位置のうち、最も始点ST側に位置する同濃度位置を決定する。その結果、同濃度位置「35」が決定されるので、決定された同濃度位置「35」と同じ濃度で印刷される位置「80」が1番目のタイルの右端位置として決定される。
【0094】
次に、(右端位置−1番目のタイルのタイル幅)を、1番目のタイルの印刷開始位置として配置メモリ13b(図6参照)に書き込む(S448)。すなわち「35(=80−45)」を、配置メモリ13bにおける1番目のタイルの印刷開始位置に書き込む。そして、配置位置算出処理(S4)に戻る。最先タイル配置決定処理(S44)により1番目のタイルの配置データが決定される。なお、配置メモリ13bにおける1番目のタイルの回転の有無は、既定値である「無し」とされる。
【0095】
図7に戻り説明する。最先タイル配置決定処理(S44)により、1番目のタイルの配置データが決定されると、次に、タイル番号に相当する変数であるNに「1」を加算する(S46)。そして、原画像の左端からN−1番目のタイル(以下、N−1番目のタイルという)の右端が印刷される印刷可能領域上の位置である右端印刷位置(=[N−1番目のタイルの印刷開始位置]+[N−1番目のタイルのタイル幅W])を算出する(S48)。
【0096】
例えば、N=2の場合を例に挙げて説明する。タイル幅メモリ13a(図4(b)参照)および配置メモリ13b(図6(a)参照)を参照することにより、1番目のタイルのタイル幅W「45」および1番目のタイルの印刷開始位置「35」が取得される。したがって、1番目のタイルの右端印刷位置「80(=45+35)」が算出される。
【0097】
次に、算出された右端印刷位置と同濃度の印刷を行う位置のうち、最も始点ST側の基準位置を、濃度分布メモリ14aに記憶された濃度分布に基づいて算出し、基準位置として決定する(S50)。例えば、1番目のタイルの右端印刷位置は「80」であったから、その右端印刷位置「80」と同濃度の印刷を行う位置であって、最も始点ST側の基準位置「35」を算出する。
【0098】
次に、決定された基準位置に、原画像の左端からN番目のタイル(以下、N番目のタイルという)のタイル幅Wを加算した値が、終点ED以下であるかを判断する(S52)。換言すれば、基準位置から終点EDまでの距離が、N番目のタイルのタイル幅W以上であるかを判断する。基準位置にN番目のタイルのタイル幅を加算した値が終点ED以下である場合(S52:Yes)、その基準位置をN番目のタイルの印刷開始位置として、配置メモリ13bに書き込む(S54)。そして、変数Nが総タイル数を超えるまで(S55:Yes)、処理を繰り返す。
【0099】
一方、基準位置にN番目のタイルのタイル幅を加算した値が終点ED以下でない場合(S52:No)、例えば、2番目のタイルについて算出された基準位置「35」に、2番目のタイルのタイル幅「70」を加算した値は「105」であるから、「100(終点ED)」以上となる。すなわち、算出された基準位置に、2番目のタイルの左端が印刷されるように配置データを決定すると、2番目のタイルの右端が印刷可能領域内に含まれないこととなる。このような場合(S52:No)、S56の処理に進み、反転基準位置を取得する。
【0100】
S56の処理においては、N−1番目のタイルの右端印刷位置と同濃度の印刷を行う位置であって、最も終点ED側の位置を、濃度分布メモリ14aに記憶された濃度分布に基づいて算出し、その算出された位置を反転基準位置として取得する(S56)。例えば、1番目のタイルの右端印刷位置は「80」であったから、その右端印刷位置「80」と同濃度の印刷を行う位置であって、最も終点ED側の位置「80」を反転基準位置として取得する。
【0101】
次に、反転基準位置からN番目のタイルのタイル幅を減算した値が、始点ST以上であるかを判断する(S60)。すなわち、反転基準位置から始点STまでの間にN番目のタイルが含まれるか否かを判断する。反転基準位置からN番目のタイルのタイル幅Wを減算した値が、始点ST以上である場合(S60:Yes)、タイル反転処理(S62)を実行する。例えば、2番目のタイルについて取得された反転基準位置が「80」であったから、その反転基準位置から2番目のタイルのタイル幅である「70」を減算した値「10」は、「0(始点ST)」以上である。すなわち、2番目のタイルを180°反転し、反転基準位置に2番目のタイルの左端が印刷されるように配置データを決定することにより、2番目のタイルを印刷可能領域内に含めることができる(図6(b)参照)。
【0102】
図10を参照して、タイル反転処理(S62)について説明する。図10は、タイル反転処理を示すフローチャートである。タイル反転処理では、まず、(反転基準位置−N番目のタイルのタイル幅)を、N番目のタイルの印刷開始位置として配置メモリ13bに書き込む(S6202)。例えば、2番目のタイルについて取得された反転基準位置が「80」であったから、その反転基準位置から2番目のタイルのタイル幅である「70」を減算した値「10」を、2番目のタイルの印刷開始位置として、配置メモリ13bに書き込む。
【0103】
次に、配置メモリ13bにおけるN番目のタイルの回転の有無に「有り」を書き込む(S6204)。このようにすれば、配置メモリ13bに記憶された配置データに従って、プリンタ50において、N番目のタイルが180°反転され、その右端が印刷開始位置に印刷され、且つ、その左端が印刷可能領域の終点ED側の反転基準位置に印刷される。
【0104】
次に、タイル番号に相当する変数であるNに「1」を加算する(S6206)。そして、N−1番目のタイルの印刷開始位置を、N−1番目のタイルの右端印刷位置として取得する(S6208)。すなわち、タイルが180°反転して印刷される場合、そのタイルの右端印刷位置は印刷開始位置に等しい。したがって、あるタイルが180°反転されるときには、そのタイルの印刷開始位置がそのタイルの右端印刷開始位置として取得される。例えば、S6206の処理においてNに「1」が加算されることによりN=3となった場合、2番目のタイルの印刷開始位置が、2番目のタイルの右端開始位置として取得され、配置位置算出処理(S4)におけるS50の処理に戻る。S50の処理では、S48の処理において算出された右端印刷位置または、S6208(図10参照)の処理において取得された右端印刷位置に基づいて、その右端印刷位置と同濃度の印刷を行う基準位置を算出し、上述した処理を繰り返すことにより、各タイルの配置データを算出する。
【0105】
このようにして、濃度分布メモリ14aに記憶された濃度分布に基づいて算出される配置データに従って、各タイルをプリンタ50の印字ヘッド58に印刷させることにより、分割して印刷されるN−1番目(Nは2以上)のタイルの右端とN番目のタイルの左端とが同濃度で印刷されるので、N−1番目のタイルとN番目のタイルの間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
【0106】
また、最先タイル配置決定処理(S44)によれば、1番目のタイルの右端が印刷される位置と同濃度で印刷される同濃度位置が、印刷可能領域において始点ST側に最も近く位置するように、1番目のタイルの配置データが決定されるので、2番目のタイルの左端を印刷可能領域における始点ST側に近づけることができる。よって、印刷可能領域内に配置可能な2番目のタイルのタイル幅Wの範囲が拡大し、2番目のタイルのタイル幅が長い場合であっても印刷可能領域内に配置できる可能性が高くなる。
【0107】
また、基準位置にN番目のタイルの左端が印刷され、且つ印刷可能領域上の終点側にN番目のタイルの右端が印刷されるように、N番目のタイルの配置データを決定すると、N番目のタイルが印刷可能領域からはみ出す場合は、反転基準位置が取得され、N番目のタイルが180°反転された配置データが決定される。この場合においても、N−1番目のタイルの右端とN番目のタイルの左端とが同濃度で印刷されるので、N−1番目のタイルとN番目のタイルの間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
【0108】
図11および図12を参照して、追加分割処理(S66)について説明する。追加分割処理は、S56(図7参照)の処理において取得された反転基準位置からN番目のタイルのタイル幅を減算した値が、始点STよりも小さく(S60:No)、さらに、S64の判断が否定された場合(S64:No)、実行される処理である。なお、S64の判断については後述する。
【0109】
例えば、2番目のタイルについて取得された反転基準位置が「80」であり、2番目のタイルのタイル幅Wが、図11(a)に示すように「90」であった場合、反転基準位置「80」から2番目のタイルのタイル幅である「90」を減算した値「−10」は、「0(始点ST)」よりも小さい。すなわち、図11(b)に示すように、2番目のタイルを180°反転し、反転基準位置「80」に2番目のタイルの左端が印刷されるように配置データを決定した場合、2番目のタイルの右端が印刷可能領域内に含まれない。
【0110】
よって、追加分割処理では、N番目のタイルを、180°反転して配置しても印刷可能領域内に印刷できないと判断された場合、N番目のタイルのタイル幅Wが、反転基準位置から始点STまでの距離と等しくなるように、N番目のタイルの右端側の所定領域を新たなタイルとしてN番目のタイルから分割する。具体的には、タイル幅メモリ13aを更新する。なお、このように、新たなタイルがN番目のタイルから分割して印刷されるようにタイル幅メモリ13aを更新する処理が、請求項の「N番目の分割領域の一方向後端側の所定領域を新たな分割領域として、N番目の分割領域から分割する」に相当する。
【0111】
例えば、図11(b)に示すように、2番目のタイルの左端からのタイル幅が、反転基準位置から始点STまでの距離(すなわち80)と等しくなるように、2番目のタイルのタイル幅を更新することにより、2番目のタイルを印刷可能領域内に含めることができる。
【0112】
図12は、追加分割処理(S66)を示すフローチャートである。追加分割処理では、まず、タイル幅メモリ13aにおけるN番目のタイルのタイル幅を更新する(S6602)。具体的には、N番目のタイルのタイル幅Wを、反転基準位置から始点STを減算した値で更新する。
【0113】
次に、N番目のタイルから分割される新たなタイルをN番目のタイルの次に追加挿入する(S6604)。図11(c)は、2番目のタイルのタイル幅が「80(=80−0)」に更新され、2番目のタイルから分割された新たなタイルが、タイル幅「10」として2番目のタイルの次に追加挿入されたタイル幅メモリ13aを示す図である。なお、図11においては、図面および説明を分かりやすくするために、2番目のタイルから分割された新たなタイルを2’番目のタイルとして図示するが、実際には、タイル幅メモリ13aにおいて、タイル番号は連番とされる。すなわち、図11に示すタイル番号「2’」はタイル番号「3」とされ、図11に示すタイル番号「3」以降のタイル番号には、それぞれ「1」ずつ加算されて繰り下がる。
【0114】
次に、配置メモリ13bにおけるN番目のタイルの印刷開始位置に始点STを書き込み、回転の有無に「有り」を書き込む(S6606)。その結果、図11(b)に示すように、例えば、2番目のタイルは、その右端が始点STに印刷されるように配置される。次に、Nに「1」を加算する(S6608)。そして、始点STを、N−1番目のタイルの右端印刷位置として取得する(S6610)。すなわち、図11(b)に示すように、例えば2番目のタイルの右端は始点STに印刷されるので、2番目のタイルデータの右端印刷位置として、始点ST「0」が取得される。そして、図7に示すS50の処理に戻り、次のタイル(すなわち分割された新たなタイル)の配置データが決定される。その結果、分割された新たなタイルの印刷開始位置として、始点STが決定される。例えば、2番目のタイルの右端印刷位置である始点STと同濃度の印刷を行う位置であって、最も始点ST側の基準位置は始点STである。よって、2番目のタイルから分割される2’番目のタイルの印刷開始位置が始点STとされる。その結果、図11(b)に示すように、2番目のタイルの右端と2’番目のタイルの左端とが同濃度で印刷される。
【0115】
追加分割処理(S66)によれば、反転基準位置にN番目のタイルの左端が印刷され、且つ印刷可能領域上の終点側にN番目のタイルの右端が印刷されるように、N番目のタイルの配置データを決定すると、N番目のタイルが印刷可能領域からはみ出す場合、N番目のタイルが追加分割されるので、印刷可能領域内に配置することができる。
【0116】
また、N番目のタイルの右端と、N番目のタイルから分割された新たなタイルの左端とは共に、前記印刷可能領域上の始点に印刷されるので、貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
【0117】
なお、本実施例において、この追加分割処理(S66)は、1つのタイルについてのみ行われるよう構成してある。すなわち、ユーザが所望の分割境界を設定したのにも拘わらず、自動的に追加分割されるタイルが多数存在しては、ユーザの意図した設定とかけ離れた印刷が行われてしまう。これでは、図柄の途中で分割して印刷されてないようユーザが分割境界を設定したのにも拘わらず、その目的が達成されないので、ユーザが印刷結果に満足できない。したがって、本第1実施例においては、追加分割されるタイルが所定個数(本実施例では2個)以上存在する場合は、ユーザが設定した分割境界を無視し、自動的に分割境界を設定する。
【0118】
具体的には、いずれかのタイルに対し、既に追加分割処理がされたかを判断し(S64)、いずれかのタイルについて既に追加分割処理がされた場合(S64:Yes)、再分割処理(S68)実行する。再分割処理は、分割境界Vの数が最小となり、且つ各タイルの左端と右端とが同濃度で印刷されるようにタイル幅Wを決定し、タイル幅メモリ13aを更新する処理である。
【0119】
図13は、再分割処理(S68)を示すフローチャートである。再分割処理では、まず、タイル幅メモリ13aと配置メモリ13bとをリセットする(S6802)。次に、互いに同濃度で印刷される印刷可能領域上の2位置であって、且つ互いの間の距離が最大となる2位置を、濃度分布メモリ14aに基づいて決定する(S6804)。なお、印刷可能領域上の2位置のうち、始点ST側の位置を以下「始点側基準位置」と称し、終点ED側の位置を以下「終点側基準位置」と称する。
【0120】
次に、始点側基準位置と終点側基準位置とが決定されたかを判断する(S6806)。始点側基準位置と終点側基準位置とが決定された場合(S6806:Yes)、タイル幅メモリ13aにおける、1番目のタイルのタイル幅に(終点側基準位置−始点ST)を、1番目と末番目を除く各タイルのタイル幅に(終点側基準位置−始点側基準位置)を、末番目のタイルのタイル幅に原画像右端側の残り幅を書き込む(S6808)。そして、配置メモリ13bにおける、1番目のタイルの印刷開始位置に始点STを、1番目を除く核タイルの印刷開始位置に始点側基準位置を書き込む(S6810)。なお、配置メモリ13bにおける回転の有無は全て「無し」とされる。
【0121】
図14を参照して説明する。図14(a)は、再分割処理(S68)の結果、シート材Sに印刷される各タイルを模式的に示す図であり、(b)は、再分割処理の結果、更新されたタイル幅メモリ13aを模式的に示す図であり、(c)は、再分割処理の結果、配置データが書き込まれた配置メモリ13bを示す図である。ここでは、図14(a)に示すように、始点側基準位置として「35」が決定され、終点側基準位置として「80」が決定されたものとして説明する。この場合、終点側基準位置である「80」から始点ST「0」を減算した値「80」がタイル幅メモリ13aにおける1番目のタイルのタイル幅に書き込まれ、始点ST「0」が配置メモリ13bにおける1番目のタイルの印刷開始位置に書き込まれる(図14(b),(c)参照)。
【0122】
その結果、図14(a)に示すように、1番目のタイルは、左端が始点STに印刷され、右端が終点端側基準位置に印刷される。なお、2番目のタイルの左端は始点側基準位置に印刷されるので、1番目のタイルの右端と2番目のタイルの左端とを同濃度で印刷させることができる。一方、1番目のタイルの左端は、隣接するタイルが存在しないので、他の印刷位置と同濃度で印刷される必要がない。したがって、1番目のタイルの左端は始点STに印刷させることとした。これにより、1番目のタイル幅をできる限り大きく取ることができ、その結果、分割境界数を出来る限り少なくすることができる。
【0123】
また、1番目のタイルと末番目のタイルを除く各タイルは、タイル幅が全て「45(=終点ED側基準位置「80」−始点ST側基準位置「35」)」とされ、且つ、その印刷開始位置は、全て始点ST側基準位置「35」とされるので、図14(a)に示すように、各タイルの左端は始点側基準位置に印刷され、右端は終点側基準位置に印刷される。よって、プリンタ50において、各タイルの左端と右端とが全て同じ濃度で印刷されので、自動的に再分割した場合であっても、分割して印刷されるタイルの間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
【0124】
また、末番目のタイルの左端は始点側基準位置に印刷されるので、末番目よりも一つ左端側に隣接するタイルの右端と同濃度で印刷される。なお、図14に示すように、末番目のタイルの右端の印刷位置は、他のタイルの右端の印刷位置と異なっていても良い。末番目のタイルの右端には隣接するタイルが存在しないので、他の印刷位置と同じ濃度とする必要がないからである。
【0125】
なお、濃度分布メモリ14aに格納された濃度分布によっては、互いに同濃度で印刷される始点側基準位置および終点側基準位置が決定されない場合がある。図15(a)にその一例を示す。例えば、濃度分布が極大点、極小点を有さず、始点STから終点EDにかけて漸減または漸増する場合などである。その場合は、図15(b)に示すように、印刷可能領域の始点STから終点EDまでの長さと各タイルのタイル幅Wとを一致させ、且つ、各タイルTiが交互に180°反転して印刷されるように、タイル幅Wおよび配置データを更新する。このようにすれば、プリンタ50にN−1番目のタイルの右端とN番目のタイルの左端とが印刷可能領域における同位置に印刷されるので、同濃度で印刷され、分割して印刷されるタイルの間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制される。
【0126】
図13に戻り、上述した始点側基準位置および終点側基準位置が決定されない場合の処理を説明する。始点側基準位置および終点側基準位置が決定されない場合(S6806:No)、タイル幅メモリ13aにおける、末番目を除く各タイルのタイル幅に(終点ED−始点ST)を、末番目のタイルのタイル幅に原画像右端側の残りのタイル幅を書き込む。(S6818)。
【0127】
次に、配置メモリ13bにおける各タイルの印刷開始位置に始点STを書き込み(S6820)、配置メモリ13bにおける回転の有無を、「無し」と「有り」と交互に書き込む(S6822)。このようにすれば、プリンタ50において、図15(b)に示す配置で、各タイルが印刷される。すなわち、原画像において隣接する各タイルの左端と右端とが同位置に印刷されるので、同濃度で印刷される。よって、自動的に再分割した場合であっても、分割して印刷されるタイルの間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
【0128】
次に、図16から図27を参照して、PC10によるプリンタ50の制御の第2実施例について説明する。上記した第1実施例では、原画像から分割される各タイルは、互いに重複する領域を有していなかった。この第2実施例では、原画像において互いに隣接するタイルが所定幅の重なり領域Dを有する。なお、この第2実施例において、上記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0129】
図16は、本第2実施例におけるタイルを説明する図である。図16は、原画像とタイルとの関係を説明する模式図である。図16に示すように、原画像は左右方向(請求項の一方向に相当)の左端(一端)から右端(他端)までが、上下方向(請求項の一方向に直交する方向に相当)の重なり領域D(請求項の分割境界に相当)により、複数の分割領域Rに分割される。なお、重なり領域Dは左右方向に所定幅を有する。本第2実施例では、PC10は、分割領域Rとその分割領域に隣接する重なり領域Rを少なくとも1つ保持するタイル(請求項の印刷単位に相当)が各分割領域R毎に決定され、各タイルの左右方向が印字ヘッド58の往復移動方向に一致させられて、プリンタ50により印刷される。
【0130】
このようにすれば、プリンタ50により印刷される各タイルは、原画像において隣接するタイルとの間に重複した(すなわち同一の画像が形成させる)重なり領域Dを有することとなる。よって、印刷後は、原画像において互いに隣接するタイルに含まれる互いに重複した重なり領域Dの任意の位置で、タイルを貼り合わせることができる。特に大判のシート材Sに印刷をする場合には、印刷中にシート材Sがたわみ易いので、印刷結果にゆがみが生じる場合があるが、重なり領域Dのうち、比較的ゆがみの少ない位置でタイルを貼り合わせることにより、きれいに貼り合わせることができる。
【0131】
上述の第1実施例においては、隣接するタイルの左端と右端とを同濃度で印刷することにより貼り合わせ部分に濃度ムラが生じることを抑制していたが、本第2実施例においては、重なり領域Dのうち、いずれの位置で貼り合わせがされるか、印刷時には未定であるので、第1実施例と同様の方法では、貼り合わせ部分に濃度ムラが生じる場合があり得る。したがって、本第2実施例においては、図17(a),(b)に示すように、タイルの重なり領域Dが同濃度(均一の濃度)で印刷されるように、印刷濃度の補正を行うこととした。このようにすれば、重なり領域Dのいずれの位置で貼り合わせがされても、貼り合わせ部分に濃度ムラが生じることを抑制できる。
【0132】
なお、重なり領域Dが全て同濃度で印刷されるように、印刷可能領域全てに印刷濃度の補正をすることも理論上考えられる。しかし、印刷濃度の補正の方法は、例えば、タイルデータを補正してプリンタ50におけるインク吐出量を調整するなど、印刷濃度を大きく補正できるものではないため、印刷可能領域全てが同濃度となるように補正することは難しい。そこで本第2実施例においては、重なり領域Dが印刷される領域のみ印刷濃度の補正を行わせることとした。
【0133】
図18は、第1実施例のタイル幅メモリ13aに代えて用いられるタイル幅メモリ133aに格納されるデータの構造を模式的に示す図である。なお、タイル幅メモリ133aも、第1実施例のタイル幅メモリ13aと同様にRAM13に格納される。図18に示すように、タイル幅メモリ133aに格納されるデータは、タイル番号と、そのタイル番号により特定されるタイルのタイル幅Wと、分割領域幅RWと、先端重なり領域幅FWと、後端重なり領域幅BWとを対応付けたデータである。
【0134】
ここで、「タイル番号」は、原画像の一方向の先端から後端までを複数のタイルに分割したときに、原画像一方向の先端(図16における左端)から近い順に各タイルに付される番号である。「分割領域幅RW」は、原画像の一方向に相当する方向(図16における左右方向)における分割領域Rの長さである。「先端重なり領域幅FW」は、分割領域Rの先端側に隣接する重なり領域Dの、前記一方向における長さである。「後端重なり領域幅BW」は、分割領域Rの後端側に隣接する重なり領域Dの、前記一方向における長さである。「タイル幅W」は、分割領域幅RWと先端重なり領域幅FWと後端重なり領域幅BWとを加算した値である。
【0135】
原画像に対応する文書データや画像データに対し印刷指示がされると、PC10は、プリンタドライバプログラム14bに従って、例えば表示部16に印刷設定のためのダイアログを表示させる。そのダイアログにおいて、ユーザにより分割印刷処理が選択されると、PC10は、表示部16に原画像を表示させ、重なり領域Dの幅と位置の設定をユーザに促す。ユーザにより重なり領域Dの幅と位置とが設定されると、その設定に基づいて各タイルのタイル幅W、分割領域幅RW、先端重なり領域幅FW、後端重なり領域幅BWとが、タイル幅メモリ133aに書き込まれる。
【0136】
なお、第1実施例のタイリング印刷処理(図5参照)のS2の処理によれば、各タイルのタイル幅Wのみがタイル幅メモリ13aに書き込まれていたが、本第2実施例のタイリング印刷処理では、S2の処理において、タイル幅Wに加えて、各タイルの分割領域幅RWと、先端重なり領域幅FWと、後端重なり領域幅BWとが書き込まれる。
【0137】
図19(a)は、第1実施例の配置メモリ13bに代えて用いられる配置メモリ133bに格納されるデータの構造を模式的に示す図である。なお、配置メモリ133bも、第1実施例の配置メモリ13bと同様にRAM13に格納される。
【0138】
図19(a)に示すように、配置メモリ133bに格納される配置データは、第1実施例の配置メモリ13b(図6(a)参照)に格納される配置データと比較すると、各タイル毎に、「始点補正基準位置」と「終点補正基準位置」とが含まれる点で異なり、他は共通する。「始点補正基準位置」と「終点補正基準位置」とは、プリンタ50における印刷の濃度補正において基準とする値である。
【0139】
図19(b)は、(a)に示す配置メモリ133bに格納された配置データに従って、シート材Sに印刷される各タイルを模式的に示す図である。図19(a)に示す配置メモリ133bに格納された配置データによれば、1番目のタイルTiの配置データは、印刷開始位置が「40」であり、回転の有無は「無し」である。また、1番目のタイルTiのタイル幅Wは「50」である。従って、図19(b)に示すように、1番目のタイルTiは、その配置データに従って、先端が印刷開始位置「40」に印刷され、且つ、後端が「90(=印刷開始位置+1番目のタイルのタイル幅)」に印刷される。
【0140】
ここで、例えば、後端重なり領域幅BWは「10」であるから、印刷可能領域における「80」から「90」までは、1番目のタイルの後端側の重なり領域Dが印刷される。上述のように、各タイルTiの印刷後は、重なり領域Dの任意の位置で貼り合わせが行われることから、重なり領域Dは全て同濃度で印刷されることが望ましい。
【0141】
そこで、タイルTiを構成する分割領域Rの左端(請求項の一方向先端に相当)を始点補正基準位置として、分割領域Rの右端(請求項の一方向後端に相当)を終点補正基準位置として、その値を各タイル毎に配置メモリ133bに記憶させる。そして、分割領域Rの左端に相当する始点補正基準位置と、左端に隣接する重なり領域DN−1とが同濃度で、また分割領域Rの右端に相当する終点補正基準位置と、右端に隣接する重なり領域Dとが同濃度で印刷されるように、各重なり領域Dが配置される領域のタイルデータを補正する。
【0142】
さらに、N−1番目のタイルを構成する分割領域RN−1の右端とN番目のタイルを構成する分割領域Rの左端とは、共に同濃度で印刷される位置に配置される。このようにすれば、N−1番目の分割領域RN−1の右端に隣接する重なり領域RN−1と、N番目の分割領域Rの左端に隣接する重なり領域DN−1とは、互いに同濃度で印刷される。したがって、重なり領域Dの任意の位置で、N−1番目のタイルとN番目のタイルとが貼り合わされても、貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
【0143】
なお、第1実施例のタイリング印刷処理(図5参照)のS12の処理によれば、タイルデータと配置データと各種プリンタコマンドとがプリンタ50に送信されていた。本第2実施例では、タイリング印刷処理のS12の処理において、配置データに含まれる始点補正基準位置と終点補正基準位置とに従って、重なり領域Dが配置される領域の印刷濃度を補正したタイルデータと配置データと各種プリンタコマンドとをプリンタ50に送信することにより、印刷濃度の補正をする。第2実施例においては、タイリング印刷処理(図5参照)のS12の処理が、請求項の印刷濃度補正手段に相当する。
【0144】
図20を参照して、第2実施例の配置位置算出処理(S14)について説明する。図20は、配置位置算出処理を示すフローチャートである。配置位置算出処理は、配置データを算出し、配置メモリ133b(図19(a))に書き込む処理であり、第1実施例の配置位置算出処理(図7参照)に替えて実行される処理である。配置位置算出処理では、まず、タイル番号に相当する変数であるNを「1」とする(S142)。次に、1番目のタイルの配置データを取得する最先タイル配置決定処理を実行する(S144)。
【0145】
図21を参照して、最先タイル配置決定処理について説明する。図21は、最先タイル配置決定処理を示すフローチャートである。最先タイル配置決定処理では、まず、タイル幅メモリ133aを参照することにより、分割領域右端可動範囲を決定する(S1444)。ここで、分割領域右端可動範囲とは、図22に示すように、印刷可能領域の始点ST側に1番目のタイルTiの左端(請求項の一方向先端に相当)が印刷され、印刷可能領域の終点ED側に1番目のタイルの右端(請求項の一方向後端)が印刷される向きで、1番目のタイルが印刷されるとき、1番目のタイルの分割領域R右端が印刷され得る印刷可能領域上の範囲のことをいい、例えば、下記の式2により決定される。
(式2)
始点ST+1番目のタイルの分割領域幅RW≦分割領域右端可動範囲≦終点ED−1番目のタイルの後端重なり領域幅BW
ここで、本第2実施例においては、始点STが「0」であり、1番目のタイルの分割領域幅RWが「40」であり、終点EDが「100」であり、後端重なり領域幅BWが「10」であるので、40≦分割領域後端可動範囲≦90が決定される。
【0146】
次に、分割領域右端可動範囲内のいずれかの位置のうち、その位置と同濃度の印刷を行う同濃度位置が、始点から2番目のタイルの先端重なり領域FWよりも終点ED側において、最も始点STに近くなるように1番目のタイルの右端位置を、濃度分布メモリ14aに記憶された濃度分布に基づいて決定する(S1446)。具体的には、分割領域後端可動範囲である「40」以上「90」以下の位置と同濃度で印刷がされる同濃度位置を、濃度分布メモリ14aに基づいて抽出する(図22参照)。たとえば、位置「80」の同濃度位置「35」、位置「75」の同濃度位置「45」、位置「65」の同濃度位置「50」が抽出される。そして抽出された同濃度位置のうち、始点STからの距離が2番目のタイルの先端重なり領域幅FW「10」以上であり、且つ最も始点ST側に位置する同濃度位置を決定する。その結果、同濃度位置「35」が決定されるので、決定された同濃度位置「35」と同じ濃度で印刷される位置「80」が1番目のタイルの右端位置として決定される。
【0147】
次に、(右端位置−1番目のタイルの分割領域幅RW)を、1番目のタイルの印刷開始位置として配置メモリ133b(図19(a)参照)に書き込む(S1448)。すなわち「40(=80−40)」を、配置メモリ133bにおける1番目のタイルの印刷開始位置に書き込む。
【0148】
次に、右端位置を、一番目のタイルの終点補正基準位置として配置メモリ133bに書き込む(S1450)。なお、その終点補正基準位置における印刷濃度も合わせて書き込む。具体的には、終点補正基準位置の位置として80(=40+40)を書き込み、位置「80」における印刷濃度「60」を、濃度分布メモリ14aを参照することにより取得して位置と共に書き込む。なお、配置メモリ133bにおける1番目のタイルの回転の有無は、既定値である「無し」とされる。
【0149】
図20に戻り説明する。最先タイル配置決定処理(S144)により、1番目のタイルの配置データが決定されると、次に、タイル番号に相当する変数であるNに「1」を加算する(S146)。そして、原画像の先端からN−1番目のタイル(以下、N−1番目のタイルという)の終点補正基準位置と同濃度の印刷がされ、且つ印刷可能領域の始点STからN番目のタイルの先端重なり領域幅FWよりも終点ED側において最も始点ST側に近い基準位置を、濃度分布メモリ14aに記憶された印刷の濃度分布に基づいて算出し、基準位置として決定する(S148)。例えば、1番目のタイルの終点補正基準位置は「80」であり印刷濃度は「60」であったから、印刷濃度が「60」で印刷される位置であって、始点STから先端重なり領域幅FWである「10」よりも終点ED側に位置し、且つ最も始点STに近い基準位置「35」が決定される。
【0150】
次に、基準位置が決定されたかを判断する(S150)。基準位置が決定された場合(S150:Yes)、N番目のタイルの印刷開始位置(=基準位置−N番目のタイルの先端重なり領域幅FW)を算出する(S152)。
【0151】
次に、算出されたN番目のタイルの印刷開始位置が始点ST以上であり、且つ、印刷開始位置にN番目のタイルのタイル幅Wを加算した値が終点ED以下であるかを判断する(S154)。すなわち、S148の処理において決定された基準位置にN番目のタイルの分割領域Rの左端が印刷され印刷可能領域の終点ED側にN番目のタイルの分割領域Rの右端が印刷される向きで、分割領域Rを含んで構成されるN番目のタイルTiを印刷可能領域に対し配置するとき、そのN番目のタイルTiが印刷可能領域内に含まれるか否かを判断する。
【0152】
S154の判断が肯定された場合、算出された印刷開始位置を、配置メモリ133bにおけるN番目のタイルの印刷開始位置に書き込む(S156)。次に、N番目のタイルの始点補正基準位置(=N番目のタイルの印刷開始位置+N番目のタイルの先端重なり領域幅FW)および終点補正基準位置(=N番目のタイルの始点補正基準位置+N番目のタイルの分割領域幅RW)を算出し、配置メモリ133bに書き込む(S158)。そして、変数Nが総タイル数を超えるまで(S159:Yes)、処理を繰り返す。
【0153】
一方、基準位置が決定されない場合(S150:No)、または、S154の判断が否定された場合、すなわち、S148の処理において決定された基準位置にN番目のタイルの分割領域Rの左端が印刷され印刷可能領域の終点ED側にN番目のタイルの分割領域Rの右端が印刷される向きで、分割領域Rを含んで構成されるN番目のタイルTiを印刷可能領域に対し配置するとき、N番目のタイルが印刷可能領域に含まれないと判断された場合(S154:No)、S162の処理に進む。
【0154】
S162の処理においては、N−1番目のタイルの終点補正基準位置の位置と同濃度の印刷がされ、且つ印刷可能領域の終点EDから先端重なり領域幅FWよりも始点ST側において最も終点ED側に近い反転基準位置を、濃度分布メモリ14aに記憶された印刷の濃度分布に基づいて算出する。例えば、1番目のタイルの終点補正基準位置は「80」であったから、その終点補正基準位置「80」と同濃度の印刷を行う位置であって、且つ印刷可能領域の終点EDから先端重なり領域幅FW「10」よりも始点ST側すなわち「90」よりも始点ST側において最も終点EDに近い位置「80」が反転基準位置として決定される。
【0155】
次に、印刷開始位置(=反転基準位置−N番目のタイルの分割領域幅RW−N番目のタイルの後端重なり幅BW)を算出する(S164)。そして、印刷開始位置が始点ST以上であるかを判断する(S166)。印刷開始位置が始点ST以上である場合(S166:Yes)、タイル反転処理(S172)を実行する。例えば、2番目のタイルについて決定された反転基準位置が「80」であったから、その反転基準位置に基づいて印刷開始位置「10」(=80−60−10)が算出される。印刷開始位置「10」は始点ST「0」以上であるから、2番目のタイルを180°反転し、反転基準位置に2番目のタイルの分割領域R左端が印刷され始点ST側に分割領域R右端が印刷されるように配置データを決定することにより、2番目のタイルを印刷可能領域内に含めることができる(図19(b)参照)。
【0156】
図23を参照して、タイル反転処理(S172)について説明する。図23は、タイル反転処理を示すフローチャートである。タイル反転処理では、まず、S164の処理において算出された印刷開始位置を、N番目のタイルの印刷開始位置として配置メモリ133bに書き込む(S1722)。
【0157】
次に、配置メモリ133bにおけるN番目のタイルの回転の有無に「有り」を書き込む(S1724)。従って、N番目のタイルは、配置メモリ133bに記憶された配置データに従って、180°反転されると共に、その右端が印刷開始位置に印刷され、且つ、その左端が印刷可能領域の初点ST側に印刷される。
【0158】
次に、N番目のタイルの始点補正基準位置(=N番目のタイルの印刷開始位置+N番目のタイルの後端重なり領域幅BW)および終点補正基準位置(=反転基準位置)を算出し、配置メモリ133bに書き込む(S1725)。
【0159】
次に、タイル番号に相当する変数であるNに「1」を加算する(S1726)。そして、N−1番目のタイルの始点補正基準位置と同濃度の印刷がされ、且つ印刷可能領域の始点STからN番目のタイルの先端重なり領域幅FWよりも終点ED側において、最も始点STに近い基準位置を決定し(S1728)、S150の処理に戻る(図20参照)。すなわち、N−1番目のタイルが反転して印刷される場合、N−1番目のタイルの分割領域RN−1右端は始点補正基準位置に印刷される。N−1番目のタイルの分割領域RN−1右端およびその右端に隣接する重なり領域DN−1と同一の印刷濃度で、N番目のタイルの分割領域R左端が印刷されるように、N−1番目の始点補正基準位置と同一の印刷濃度で印刷される基準位置を決定するのである。上述した処理を繰り返すことにより、各タイルの配置データを算出し、配置メモリ133bに格納する。
【0160】
上述のようにして決定されて、配置メモリ133bに格納された配置データは、タイリング印刷処理(図5)のS12の処理において、タイルデータと各種プリンタコマンドと共にプリンタ50に順次送信される。プリンタ50は、PC10から送信される配置データに従って、タイルデータに対応するタイルを順次印刷する。本第2実施例においては、配置データに従って、配置データに含まれる始点補正基準位置よりも始点側の領域、すなわち重なり領域Dが印刷される領域が始点補正基準位置と同濃度で印刷され、且つ、終点補正基準位置よりも終点側の領域、すなわち重なり領域Dが印刷される領域が終点補正基準位置と同濃度で印刷されるように、タイルデータを補正することによりプリンタ50によるインク吐出量が調整されて印刷の濃度補正が行われることとした。よって、N−1番目のタイルに含まれる分割領域RN−1の右端に隣接する重なり領域DN−1と、N番目のタイルに含まれる分割領域Rの左端に隣接する重なり領域DN−1とは、互いに同濃度で印刷される。したがって、重なり領域DN−1の任意の位置で、N−1番目のタイルとN番目のタイルとが貼り合わされる場合であっても、貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
【0161】
また、S148の処理において決定された基準位置にN番目のタイルの分割領域Rの左端が印刷され、印刷可能領域の終点ED側にN番目のタイルの分割領域Rの右端が印刷される向きで、分割領域Rを含んで構成されるN番目のタイルTiを印刷可能領域に対し配置するとき、そのN番目のタイルTiが印刷可能領域内に含まれないと判断された場合(S154:No)、N番目のタイルが180°反転された配置が決定される。この場合においても、N−1番目のタイルに含まれる分割領域RN−1の右端に隣接する重なり領域DN−1と、N番目のタイルに含まれる分割領域Rの左端に隣接する重なり領域DN−1とは、互いに同濃度で印刷される。
【0162】
図24、図25を参照して、追加分割処理(S176)について説明する。図24は、追加分割処理(S176)を示すフローチャートである。追加分割処理は、S164(図20参照)の処理において算出された印刷開始位置が始点STよりも小さく(S166:No)、さらに、S174の判断が否定された場合(S174:No)、実行される。なお、S174の判断については後述する。
【0163】
図25を参照して詳細に説明する。図25(a)は、反転基準位置に分割領域Rの左端が印刷されるように、180°反転して配置する場合においても、印刷可能領域内に含まれないと判断されたN番目のタイルを模式的に示す図である。このような場合は、追加重なり領域TDにより、N番目のタイルが追加分割されるように、タイル幅メモリ133aを更新する。ここでは、追加重なり領域TDはその一方向長さ(追加重なり領域幅)が、先端重なり領域幅FWと後端重なり領域幅BWと同じ「10」であるものとして説明する。
【0164】
図24に戻り説明する。追加分割処理では、まず、タイル幅メモリ133aにおけるN番目のタイルの分割領域幅RWを更新する(S1762)。具体的には、N番目のタイルの分割領域幅RWと追加重なり領域幅「10」との合計の値が、S162の処理において取得された反転基準位置から始点STを減算した値となるように、分割領域幅RWを更新する。このようにすれば、N番目のタイルの分割領域Rの左端から追加重なり領域TDの右端までの長さが、反転基準位置から始点STまでの長さと等しくなる(図25(a)参照)。
【0165】
次に、N番目のタイルから分割される新たなタイルを、N番目のタイルの次に追加挿入する(S1764)。なお、この追加により、追加挿入箇所箇所であるN+1番目以降のタイルのタイル番号は、それぞれ「1」ずつ繰り下がる。
【0166】
次に、配置メモリ133bにおけるN番目のタイルの印刷開始位置に始点STを書き込み、回転の有無に「有り」を書き込む(S1766)。また、配置メモリ133bにおけるN番目のタイルの始点補正基準位置(=始点ST+追加重なり領域幅)と終点補正基準位置(=反転基準位置)を書き込む(S1767)。その結果、図25(b)に示すように、N番目のタイルは、プリンタ50により、その右端が始点STに印刷されるように180°反転して印刷されることとなる。次に、Nに「1」を加算する(S1768)。そして、N−1番目のタイルの始点補正基準位置(=始点ST+追加重なり領域幅)を、基準位置として決定し(S1770)、図20に示すS150の処理に戻り、その基準位置に基づいてN番目のタイルの配置データが決定される(S156,S158)。その結果、図25(c)に示すように、分割された新たなタイル(図25においてはN+1番目のタイルとして図示する)は、その左端が始点STに印刷されるように配置データが決定される。
【0167】
追加分割処理(S176)によれば、180°反転した場合においても、N番目のタイルが印刷可能領域からはみ出す場合、N番目の分割領域Rが、追加重なり領域TDにより追加分割されるので、印刷可能領域内に配置することができる。
【0168】
なお、第2実施例において、この追加分割処理(S176)は、1つのタイルについてのみ行われるよう構成してある。具体的には、いずれかのタイルに対し、既に追加分割処理がされたかを判断し(S174)、いずれかのタイルについて既に追加分割処理がされた場合(S174:Yes)、再分割処理(S178)実行する。再分割処理は、重なり領域Dの数が最小となり、且つ各重なり領域Dが同濃度で印刷されるように各タイルを決定し、タイル幅メモリ133aを更新する処理である。
【0169】
図26は、再分割処理(S178)を示すフローチャートである。再分割処理では、まず、タイル幅メモリ133aと配置メモリ133bとをリセットする(S1782)。次に、互いに同濃度で印刷され、且つ印刷可能領域の両端(すなわち始点STおよび終点ED)から重なり領域幅「10」よりも中央側の2位置であって、互いの間の距離が最大となる2位置を、濃度分布メモリ14aに基づいて決定する(S1784)。なお、印刷可能領域上の2位置のうち、始点ST側の位置を以下「始点側基準位置」と称し、終点ED側の位置を以下「終点側基準位置」と称する。
【0170】
次に、始点側基準位置と終点側基準位置とが決定されたかを判断する(S1786)。始点側基準位置と終点側基準位置とが決定された場合(S1786:Yes)、タイル幅メモリ133aにおける、1番目のタイルの分割領域幅RWに(終点側基準位置−始点ST)を、1番目と末番目を除く各タイルの分割領域幅RWに(終点側基準位置−始点側基準位置)を、末番目のタイルの分割領域RWに原画像右端側の残りの幅を書き込む(S1788)。そして、各タイルの先端重なり領域幅FW、後端重なり領域幅BW、タイル幅W)も書き込む(S1790)。さらに、配置メモリ133bにおける、1番目のタイルの印刷開始位置に始点STを、1番目を除く各タイルの印刷開始位置に(始点側基準位置−先端重なり領域幅FWを書き込む(S1792)。そして、1番目を除く各タイルの始点補正基準位置に始点側基準位置を、末番目を除く各タイルの終点補正基準位置に終点側基準位置を書き込む(S1794)。なお、配置メモリ133bにおける回転の有無は全て「無し」とされる。
【0171】
図27を参照して説明する。図27(a)は、再分割処理(S178)の結果、印刷される各タイルを模式的に示す図であり、(b)は、再分割処理の結果、更新されたタイル幅メモリ133aを模式的に示す図であり、(c)は、再分割処理の結果、配置データが書き込まれた配置メモリ133bを模式的に示す図である。ここでは、図27(a)に示すように、始点側基準位置として「45」が決定され、終点側基準位置として「70」が決定されたものとして説明する。この場合、終点側基準位置である「70」から始点ST「0」を減算した値「70」がタイル幅メモリ133aにおける1番目のタイルの分割領域幅RWに書き込まれ、始点ST「0」が配置メモリ133bにおける1番目のタイルの印刷開始位置に書き込まれる(図27(b),(c)参照)。
【0172】
その結果、図27(a)に示すように、1番目のタイルは、左端が始点STに印刷され、分割領域Rの右端が終点端側基準位置「70」に印刷される。なお、2番目のタイルの分割領域Rの左端は始点側基準位置「45」に印刷されるので、1番目のタイルの分割領域R右端と2番目のタイルの分割領域R左端とを同濃度で印刷させることができる。
【0173】
また、1番目のタイルと末番目を除く各タイルの分割領域R左端は全て始点補正基準位置「45」に印刷され、各タイルの分割領域R右端は全て終点補正基準位置「70」に印刷され、且つ始点補正基準位置「45」と終点補正基準位置「70」とは同一の印刷濃度で印刷される。さらに、プリンタ50においては、配置データに含まれる始点補正基準位置と終点補正基準位置とに従って、各タイルの分割領域Rの左端側に隣接する重なり領域Dが印刷される範囲「35〜45」が始点補正基準位置「45」と同濃度で印刷され、各タイルの分割領域Rの右端側に隣接する重なり領域Dが印刷される範囲「70〜80」が終点補正基準位置「70」と同濃度で印刷されるように、印刷濃度が補正されるので、各重なり領域Dを同濃度で印刷させることができる。
【0174】
図26に戻り、上述した始点側基準位置および終点側基準位置が決定されない場合の処理を説明する。始点側基準位置および終点側基準位置が決定されない場合(S1786:No)、末番目を除く各タイルのタイル幅Wが(終点ED−始点ST)となるように、各タイルの先端重なり領域幅FW、分割領域幅RW、後端重なり領域幅BWとを設定し、末番目のタイルのタイル幅が原画像右端側の残りの幅となるように、先端重なり領域幅FW、分割領域幅RWとを設定し、タイル幅メモリ133aに書き込む(S1798)。
【0175】
次に、配置メモリ13bにおける、各タイルの印刷開始位置に始点STを、1番目を除く各タイルの始点補正基準位置に(始点ST+重なり領域幅)を、末番目を除く各タイルの終点補正基準位置に(終点ED−重なり領域幅)を書き込む(S1802)。そして、配置メモリ13bにおける回転の有無を、「無し」と「有り」と交互に書き込む(S1806)。このようにすれば、原画像において隣接する各タイルに重複して含まれる重なり領域Dが同位置に印刷されるので、同濃度で印刷される。よって、自動的に再分割した場合であっても、分割して印刷されるタイルの間の貼り合わせ部分の濃度ムラが抑制され、貼り合わせた後の画像として良好な画像を得ることができる。
【0176】
なお、請求項1記載の分割手段としては、タイリング印刷処理(図5)におけるS2の処理が該当し、配置決定手段は、タイリング印刷処理(図5)におけるS4の処理が該当し、制御手段は、タイリング印刷処理(図5)におけるS10およびS12の処理が該当する。また、請求項2記載の配置決定手段としては、第1実施例の最先タイル配置決定処理(図8)および第2実施例の最先タイル配置決定処理(図21)が該当する。
【0177】
また、請求項3記載の後端位置取得手段としては、第1実施例の配置位置算出処理(図7)におけるS48の処理およびタイル反転処理(図10)におけるS6208の処理が該当し、基準位置決定手段としては、配置位置算出処理(図7)におけるS50の処理が該当し、配置決定手段としては、配置位置算出処理(図7)におけるS54の処理が該当する。
【0178】
また、請求項4記載の領域内判断手段としては、第1実施例の配置位置算出処理(図7)におけるS52の処理が該当し、反転基準位置取得手段としては、配置位置算出処理(図7)におけるS56の処理が該当し、配置決定手段としては、タイル反転処理(図10)におけるS6202及びS6204の処理が該当する。
【0179】
また、請求項5記載の反転後領域内判断手段としては、第1実施例の配置位置算出処理(図7)におけるS60の処理が該当し、追加分割手段としては、配置位置算出処理(図7)におけるS66の処理が該当する。
【0180】
また、請求項6記載の配置決定手段としては、第1実施例の追加分割処理(図12)におけるS6606および配置位置算出処理(図7)におけるS54の処理が該当する。また、請求項7記載の2位置決定手段としては、第1実施例の再分割処理(図13)におけるS6804の処理が該当し、再分割手段としては、再分割処理(図13)におけるS6808の処理が該当し、配置決定手段としては、再分割処理(図13)におけるS6814の処理が該当する。
【0181】
請求項8記載の配置決定手段としては、第1実施例の再分割処理(図13)におけるS6808およびS6810の処理が該当する。
【0182】
請求項10記載の後端位置取得手段および基準位置決定手段としては、第2実施例の配置位置算出処理(図20)におけるS148の処理およびタイルデータ反転処理(図23)におけるS1728の処理が該当し、配置決定手段としては、第2実施例の配置位置算出処理(図20)におけるS156およびS158の処理が該当する。
【0183】
請求項11記載の領域内判断手段としては、第2実施例の配置位置算出処理(図20)におけるS154の処理が該当し、反転基準位置取得手段としては、配置位置算出処理(図20)におけるS162の処理が該当し、配置位置決定手段としては、タイルデータ反転処理(図23)が該当する。
【0184】
請求項12記載の反転後領域内判断手段としては、第2実施例の配置位置算出処理(図20)におけるS166の処理が該当し、追加分割手段としては、第2実施例の追加分割処理(図24)が該当する。
【0185】
請求項13記載の配置決定手段としては、第2実施例の追加分割処理(図24)におけるS1766の処理および配置位置算出処理(図20)におけるS156,S158の処理が該当する。
【0186】
請求項14記載の2位置決定手段としては、第2実施例の再分割処理(図26)におけるS1784の処理が該当し、再分割手段としては、再分割処理(図26)におけるS1788およびS1790の処理が該当し、配置決定手段としては、再分割処理(図26)におけるS1792およびS1794の処理が該当する。
【0187】
請求項15記載の配置決定手段としては、第2実施例の再分割処理(図26)におけるS1792の処理およびS1794の処理が該当する。
【0188】
請求項16記載の分割工程としては、タイリング印刷処理(図5)におけるS2の処理が該当し、配置決定工程は、タイリング印刷処理(図5)におけるS4の処理が該当し、制御工程は、タイリング印刷処理(図5)におけるS10およびS12の処理が該当する。
【0189】
請求項17記載の分割ステップとしては、タイリング印刷処理(図5)におけるS2の処理が該当し、配置決定ステップは、タイリング印刷処理(図5)におけるS4の処理が該当し、制御ステップは、タイリング印刷処理(図5)におけるS10およびS12の処理が該当する。
【0190】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0191】
例えば、本実施例では、タイリング印刷処理(図5)がPC10のCPU11により実行されるものであったが、プリンタ50のCPU51により実行されるものであってもよい。
【0192】
また、本実施例では、原画像の左右方向左端から右端までを分割し、各タイルの左右方向を印字ヘッド58の往復移動方向に一致させて印刷させていたが、原画像の上下方向上端から下端までを分割し、各タイルの上下方向を印字ヘッド58の往復移動方向に一致させて印刷させるものであってもよい。
【0193】
また、本第2実施例では、各タイルの先端が始点ST側となるように各タイルを配置すると印刷可能領域内にタイルが収まらないとき、タイルを反転して配置(すなわち各タイルの後端が始点ST側となるように配置)することとしていたが、各タイルの配置を交互に180°反転するものでもよい。このようにすれば、N−1番目のタイルの後端重なり領域と、N番目のタイルの先端重なり領域とが、印刷可能領域における同位置に印刷される。その結果、同濃度で印刷され、N−1番目のタイルの後端重なり領域とN番目のタイルの先端重なり領域との貼り合わせ部分の見映えが良くなる。そして、交互に180°反転することにより配置できないタイルが存在する場合は、さらに180°反転させるか、そのタイルを追加分割することにより、各タイルが印刷可能領域内に配置されるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0194】
【図1】本発明における第1実施例の印刷制御装置として機能するパーソナルコンピュータを含むプリントシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】プリンタの内部構成を示す模式図である。
【図3】(a)は、印刷可能領域と濃度ムラとの関係を示す図であり、(b)は、濃度分布メモリに格納されるデータの構造を模式的に示す図である。
【図4】(a)は、原画像とタイルとの関係を説明する模式図であり、(b)は、タイル幅メモリに格納されるデータの構造を模式的に示す図である。
【図5】タイリング印刷処理を示すフローチャートである。
【図6】(a)は、配置メモリに格納される配置データの構造を模式的に示す図であり、(b)は、(a)に示す配置メモリに格納された配置データに従って、シート材に印刷される各タイルを模式的に示す図である。
【図7】配置位置算出処理を示すフローチャートである。
【図8】最先タイル配置決定処理を示すフローチャートである。
【図9】タイル右端可動範囲を示す図である。
【図10】タイル反転処理を示すフローチャートである。
【図11】追加分割処理を説明する図である。
【図12】追加分割処理を説明するフローチャートである。
【図13】再分割処理を示すフローチャートである。
【図14】(a)は、再分割処理の結果、シート材に印刷される各タイルを模式的に示す図であり、(b)は、再分割処理の結果、更新されたタイル幅メモリを模式的に示す図であり、(c)は、再分割処理の結果、配置データが書き込まれた配置メモリを示す図である。
【図15】再分割処理を説明する図である。
【図16】第2実施例における原画像とタイルとの関係を説明する模式図である。
【図17】タイルの重なり領域を示す図である。
【図18】第2実施例のタイル幅メモリに格納されるデータの構造を模式的に示す図である。
【図19】(a)は、第2実施例の配置メモリに格納されるデータの構造を模式的に示す図であり、(b)は、(a)に示す配置メモリに格納された配置データに従って、シート材に印刷される各タイルを模式的に示す図である。
【図20】第2実施例の配置位置算出処理を示すフローチャートである。
【図21】第2実施例の最先タイル配置決定処理を示すフローチャートである。
【図22】分割領域後端可動範囲を示す図である。
【図23】第2実施例のタイル反転処理を示すフローチャートである。
【図24】第2実施例の追加分割処理を示すフローチャートである。
【図25】第2実施例の追加分割処理を説明する図である。
【図26】第2実施例の再分割処理を示すフローチャートである。
【図27】(a)は、再分割処理の結果、シート材に印刷される各タイルを模式的に示す図であり、(b)は、再分割処理の結果、更新されたタイル幅メモリを模式的に示す図であり、(c)は、再分割処理の結果、配置データが書き込まれた配置メモリを示す図である。
【図28】従来のタイリング印刷の一例を示す説明図である。
【図29】従来の固形熱溶融性インク型のインクジェットプリンタの構成を模式的に示した図である。
【図30】各タイルを交互に180°反転して印刷させる状態を示す図である。
【図31】タイル毎にサイズを変更して印刷させる状態を示す図である。
【図32】隣接するタイルが互いの間にのりしろとするための重なり領域Dを有する状態を示す図である。
【符号の説明】
【0195】
10 PC(印刷制御装置,コンピュータ)
13a タイル幅メモリ(領域幅記憶手段)
14a 濃度分布メモリ(濃度記憶手段)
14b プリンタドライバプログラム(印刷制御プログラム)
50 プリンタ(印刷装置)
54 シート搬送モータ(搬送部)
58 印字ヘッド(記録部)
133a タイル幅メモリ(領域幅記憶手段)
S シート材(記録媒体)
ST 始点(一端)
ED 終点(他端)




 

 


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