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発明の名称 画像形成システムおよび障害判別方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−20116(P2007−20116A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−202170(P2005−202170)
出願日 平成17年7月11日(2005.7.11)
代理人 【識別番号】100071054
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久
発明者 寄本 浩二
要約 課題

特別なテストデータを用いることで簡単に障害の切り分けを行えるようにした画像形成システムおよび障害判別方法を提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
画像読取装置と印刷装置とを通信手段を介して接続し、前記画像読取装置で読み取った画像データを所定のページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置に送信することによりコピー動作を行う画像形成システムにおいて、
前記画像読取装置は、
所定のテストデータを記憶管理するテストデータ管理手段と、
テスト印刷指示より前記テストデータ管理手段で管理されたテストデータをテスト印刷ジョブとして前記印刷装置に送信するテスト印刷ジョブ送信手段と
を具備し、
前記テスト印刷ジョブ送信手段により送信された前記テスト印刷ジョブに基づく前記印刷装置における印刷処理結果に基づき障害を判別することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記テストデータ管理手段は、
文字フォント情報を保持するフォント情報保持手段と、
前記フォント情報保持手段で保持されたフォント情報を用いた描画コマンドを前記テストデータとして保持するテストデータ保持手段と
を具備し、
前記テスト印刷ジョブ送信手段は、
前記テストデータ保持手段で保持されたテストデータを前記テスト印刷ジョブとして前記印刷装置に送信する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記テストデータ管理手段は、
ビットマップ形式のテストイメージデータを保持するテストイメージデータ保持手段
を更に具備し、
前記テスト印刷ジョブ送信手段は、
前記テストイメージデータ保持手段に保持されたテストイメージデータを所定のページ記述言語で記述して前記テスト印刷ジョブとして前記印刷装置に送信する
ことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記テストデータ保持手段で保持されたテストデータと前記テストイメージデータ保持手段に保持されるテストイメージデータは、
同一の印刷画像に対応する
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記テスト印刷ジョブ送信手段は、
所定のコード情報が印刷されたテスト指示原稿の読み込みに基づき前記テスト印刷指示を行う
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項6】
画像読取装置と印刷装置とを通信手段を介して接続し、前記画像読取装置で読み取った画像データを所定のページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置に送信することによりコピー動作を行う画像形成システムにおける障害判別方法において、
前記画像読取装置は、所定のテストデータをテストデータ管理手段で記憶管理し、
テスト印刷指示より前記テストデータ管理手段で管理されたテストデータをテスト印刷ジョブとして前記印刷装置にテスト印刷ジョブ送信手段で送信し、前記テスト印刷ジョブ送信手段により送信された前記テスト印刷ジョブに基づく前記印刷装置における印刷処理結果に基づき障害を判別することを特徴とする障害判別方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置と印刷装置とを通信手段を介して接続し、画像読取装置で読み取った画像データを所定のページ記述言語で記述してコピージョブとして印刷装置に送信することによりコピー動作を行う画像形成システムおよび障害判別方法に関し、特に、画像読取装置からテスト印刷ジョブを印刷装置に送信することにより、障害発生時の障害発生箇所の切り分けを行えるようにした画像形成システムおよび障害判別方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スキャナとプリンタとを通信回線を介して接続することによりコピー機能を実現するシステムが知られている。ここで、通信回線は、ネットワーク回線のほかUSBケーブルやIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1284ケーブルなどに代表されるローカル回線を用い、ネットワーク回線によって接続されたスキャナ、プリンタはネットワークノードとして同じくネットワーク回線で接続されたクライアントコンピュータ(通常、「PC」と呼ばれる)や処理サーバからの要求を受け付けて処理を行う。
【0003】
それに対して、ローカル回線によって接続されたスキャナとプリンタは、その個々のデバイスの機能を用いてコピー機能を実現している。これは、スキャナで原稿を読み取り、読み取った画像データをローカル回線で接続されたプリンタに転送することによりプリンタが画像データを印刷出力するというものである。
【0004】
このコピー機能を実現するために新たにスキャナとプリンタが接続された場合や障害が発生した場合などには、正常に印刷出力することが可能であることを確認するためまたは障害発生の箇所を特定するためにテストプリントを行う。このテストプリントは、予めスキャナ側で記憶されたテストプリント用のテストデータを用いて行い、このときのテストデータは、格子状に並んだ点(ドット)の集合であるビットマップ形式のラスター画像であってプリンタ側では、スキャナから送信されたラスター画像であることを認識し、それに特化した画像処理を実施して印字する。
【0005】
しかし、この通信回線を介した処理において、障害が発生した際にその障害発生箇所の特定を行うことが困難であるばかりでなく、その障害発生箇所がスキャナ側にあるのかプリンタ側にあるのかも切り分けすることができないという問題がある。
【0006】
通常、このような環境において障害発生元の特定を行うにはクライアントコンピュータをスキャナが接続された通信回線と同じインターフェースのプリンタに接続し、印刷出力することで障害発生元を切り分けている。
【0007】
すなわち、クライアントコンピュータが接続された環境で正常に印刷出力が行えればスキャナで障害が発生していると切り分けでき、また、正常に印刷出力できなければプリンタで障害が発生していると切り分けることができる。
【0008】
また、クライアントコンピュータからの印刷出力が正常にできても、前述したスキャナからのラスター画像に特化したプリンタの画像処理部分の障害である可能性もある。
【0009】
複数の画像出力装置(プリンタ)が接続された環境で複数のプリンタに同時に出力した場合であっても個々のプリンタでの印字濃度のバラツキを調整できるようにした従来技術として、特許文献1に開示されたものがある。
【0010】
この特許文献1に開示された従来技術においては、各プリンタでの印字濃度の個体差を把握して印字処理時にこの個体差を考慮した印刷出力を行うことで安定した濃度の印刷出力を可能としている。
【特許文献1】特開2003−244438
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1に示された従来技術においては、画像の読み取りを行う画像入力装置(スキャナ、複合機)から画像の出力を行う画像出力装置(プリンタ)へ読み取った画像データを送信する際には、上記するビットマップ形式の画像データを送ることになり、障害発生時に障害発生元の特定を行うのには非常に手間の要する作業を行う必要がある。
【0012】
そこで、本発明は、特別なテストデータを用いることで簡単に障害の切り分けを行えるようにした画像形成システムおよび障害判別方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、画像読取装置と印刷装置とを通信手段を介して接続し、前記画像読取装置で読み取った画像データを所定のページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置に送信することによりコピー動作を行う画像形成システムにおいて、前記画像読取装置は、所定のテストデータを記憶管理するテストデータ管理手段と、テスト印刷指示より前記テストデータ管理手段で管理されたテストデータをテスト印刷ジョブとして前記印刷装置に送信するテスト印刷ジョブ送信手段とを具備し、前記テスト印刷ジョブ送信手段により送信された前記テスト印刷ジョブに基づく前記印刷装置における印刷処理結果に基づき障害を判別することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記テストデータ管理手段は、文字フォント情報を保持するフォント情報保持手段と、前記フォント情報保持手段で保持されたフォント情報を用いた描画コマンドを前記テストデータとして保持するテストデータ保持手段とを具備し、前記テスト印刷ジョブ送信手段は、前記テストデータ保持手段で保持されたテストデータを前記テスト印刷ジョブとして前記印刷装置に送信することを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記テストデータ管理手段は、ビットマップ形式のテストイメージデータを保持するテストイメージデータ保持手段を更に具備し、前記テスト印刷ジョブ送信手段は、前記テストイメージデータ保持手段に保持されたテストイメージデータを所定のページ記述言語で記述して前記テスト印刷ジョブとして前記印刷装置に送信することを特徴とする。
【0016】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記テストデータ保持手段で保持されたテストデータと前記テストイメージデータ保持手段に保持されるテストイメージデータは、同一の印刷画像に対応することを特徴とする。
【0017】
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記テスト印刷ジョブ送信手段は、所定のコード情報が印刷されたてテスト指示原稿の読み込みに基づき前記テスト印刷指示を行うことを特徴とする。
【0018】
また、請求項6の発明は、画像読取装置と印刷装置とを通信手段を介して接続し、前記画像読取装置で読み取った画像データを所定のページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置に送信することによりコピー動作を行う画像形成システムにおける障害判別方法において、前記画像読取装置は、所定のテストデータをテストデータ管理手段で記憶管理し、テスト印刷指示より前記テストデータ管理手段で管理されたテストデータをテスト印刷ジョブとして前記印刷装置にテスト印刷ジョブ送信手段で送信し、前記テスト印刷ジョブ送信手段により送信された前記テスト印刷ジョブに基づく前記印刷装置における印刷処理結果に基づき障害を判別することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、スキャナとプリンタが通信回線で接続された環境下でテストデータとしてビットマップイメージ、描画コマンドを用いたテストプリントを行うような構成にしたので、障害発生時の障害発生元の切り分けが容易になるという効果を奏する。
【0020】
また、これら2つの形式の異なるテストデータを用いたテストプリントによって障害発生箇所の特定をも可能になるという効果をも奏する。さらに、スキャナとプリンタが接続された通信回線の異常も検知可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係わる画像形成システムおよび障害判別方法の一実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
なお、画像形成を行う画像形成装置の例としてスキャナ、印刷出力を行う印刷装置の例としてプリンタを用いて下記実施例を示す。
【実施例1】
【0023】
図1は、本発明に係わる画像形成システムおよび障害判別方法を適用して構成した画像形成システムのシステム構成図である。
【0024】
図1において、この画像形成システムは、スキャナ100、プリンタ200が通信回線を介して接続された構成であり、スキャナ100で読み取った原稿の画像データをプリンタ200で印刷出力する。特に、正常に印刷出力が行えるかのテストプリントを行う。
【0025】
スキャナ100は、読取部10、画像処理部11、記憶部12、表示部13、入力部14、インターフェース15を具備して構成される。
【0026】
読取部10は、CCD(Charge Coupled Devices:電荷結合素子)などによって構成され、原稿の内容を光学的に読み取ることにより画像データを作成する。その画像データを画像処理部11に転送する。
【0027】
画像処理部11は、空間フィルタ処理や色変換処理などプリンタ出力に適した画像処理を行い、次に、接続されたプリンタ200が解釈できるページの形式であるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)で記述された形式に変換する。そして、PDLで記述された画像データをインターフェース15に転送する。
【0028】
このとき、スキャナ側で処理された画像データは点(ドット)の羅列で表現されたビットマップ形式のデータであってこれをビットマップイメージという。
【0029】
このときのPDLにラッピングされた状態のビットマップイメージの一例を図2(a)に示す。
【0030】
図2では、本願発明におけるテストデータの例を示し、図2(a)にビットマップイメージの一例を、図2(b)に描画コマンドの一例を示している。
【0031】
図2(a)に示すビットマップイメージは、ヘッダー201、データ部202、フッター203から構成されるPDLの構造が示され、ヘッダー201にはラッピングしたPDLにかかる情報やデータ部(ここに示す例ではビットマップイメージ)の形式情報、さらに送信先となるプリンタの宛先情報などの各種情報が記載されている。
【0032】
データ部202は、ビットマップイメージのビットマップイメージデータを示しており、ビットマップ形式のデータである。
【0033】
フッター203は、エラー制御情報などを含むデータの終わりを示している。
【0034】
このようなビットマップイメージを用いてテストプリントすることができる。
【0035】
そして、画像処理部11は、テストプリントを行う際にはテストデータにビットマップイメージを用いるのではなく、記憶部12に記憶されたテストデータである描画コマンドを取得して転送することもできる。
【0036】
このときの描画コマンドは、図2(b)に示すように1ステップごとのコマンドの集合体であって、この図2(b)に示す例では「Char」「FONT」「DRAW」のコマンドから構成された描画コマンドである。
【0037】
文字列「TEST Print」、スキャナに設定されたIP(Internet Protocol)アドレス、スキャナ名称、スキャナバージョンを「Arial体フォント」の文字サイズ「10」で描画することが示されている。このときのテストプリントを行う書体を表すフォントと、文字サイズは、記憶部12に記憶されたフォント情報である。
【0038】
この描画コマンド、ビットマップイメージまたはその両テストデータをプリンタ200に転送する。
【0039】
そして、記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などによって構成され、スキャナでの処理におけるプログラム、各種パラメータを記憶する。特に、テストプリントを実行するテストプリントプログラムが記憶され、スキャナ100の入力部14を用いてユーザがテストプリントを指示することにより実行される。
【0040】
また、テストプログラムの実行によりスキャナ100からプリンタ200へ転送するテストプリント用のビットマップイメージと、テストプリント用の描画コマンドを記憶する。このときのテストプリント用のビットマップイメージと描画コマンドは、その内容が同一のものであってその表現形式が異なるテストデータである。もちろん、その内容が異なるものであってもよい。
また、描画コマンドは、テストプログラムから外部参照して実行できるような構成で保持する構成以外に、そのテストプログラムに組み込む形で保持するような構成でもよい。
【0041】
そして、記憶部12には、描画コマンドでテストプリントを行う際の書体を示すフォント情報をも記憶する。このフォント情報で描画されるコマンドを指定する。例えば、図2(b)に示すように「TEST Print」をArial体のフォントで描画すると指定する。
【0042】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などによって構成され、入力部14は、ボタンや十字キーなどによって構成されるユーザインターフェースである。入力部14に設けられたメニューボタンを押下することにより表示部13に保守・診断を行う画面が表示され、入力部14に設けられた決定ボタンを押下することにより保守・診断を行うモードに切り換わる。
【0043】
これにより、表示部13にテストプリントのパターンを表示し、ユーザが入力部14に設けられたボタンやキーなどを用いていずれかのパターンのテストプリントを選択することによりそのパターンに対するテストプリントが実行される。
【0044】
例えば、パターン1におけるテストプリントを実行することによって記憶部12で記憶されたテスト用のビットマップイメージに対するテストプリントが実行され、パターン2におけるテストプリントを実行することによって描画コマンドを実行するテストプリントが実行される。
【0045】
インターフェース15は、USB(Universal Serial Bus)やイーサネット(登録商標)などの規格におけるケーブルを用いてプリンタ200にデータを転送するインターフェースである。
【0046】
このように、スキャナ100では同一内容のビットマップイメージのデータと描画コマンドのデータを記憶し、いずれかのデータを用いてテストプリントの要求を行うことができる。
【0047】
そして、プリンタ200は、インターフェース20、画像処理部21、印刷制御部22、記憶部23、表示部24、入力部25、出力部26を具備して構成される。
【0048】
インターフェース20は、USB(Universal Serial Bus)やイーサネット(登録商標)などの規格におけるケーブルを用いてスキャナ100とデータの送受信を行うインターフェースである。スキャナ100から受信したビットマップイメージまたは描画コマンドのテストプリントのデータをそれぞれ印刷制御部22、画像処理部21に転送する。また、PCなどのクライアントコンピュータと通信を確立することもできる。
【0049】
印刷制御部22は、PDL形式のビットマップイメージを解釈して印刷出力にかかる制御を行う。例えば、テストプリントにおける印刷ジョブを作成し出力部26に印刷出力を指示する。
【0050】
画像処理部21は、スキャナ100からインターフェース20を介して送られてきた描画コマンドの各コマンドが示す内容をビットマップ形式のイメージに変換し、ラスタライズ処理することによりラスター画像のテストデータを作成する。作成したテストデータを印刷制御部22に転送する。
【0051】
このとき、ビットマップイメージと描画コマンドの内容が同一のものであってその表現形式が異なるテストデータとした場合、画像処理部21で描画コマンドの内容をビットマップ形式のイメージに変換し、ラスタライズ処理したテストデータは、スキャナ100からテストデータとして送られてきたビットマップイメージと全く同一のものとなる。
【0052】
記憶部23は、プリンタの記憶部12と同様、ROMやRAMなどで構成され、印刷出力する処理を行う印刷プログラムや各種パラメータが記憶されている。特に、スキャナ100から描画コマンドが転送されてきた際に実行する画像処理プログラムが記憶されている。この画像処理プログラムは、画像処理部21で実行され、スキャナ100から送られてきた描画コマンドのテストデータをラスタライズ処理することによりラスター画像に変換するプログラムである。
【0053】
表示部24は、スキャナの表示部13と同様、LCDなどによって構成され、プリンタ200で行われる処理の内容を表示する。また、プリンタ200における各種設定を行う際にその設定内容を表示する。入力部25もスキャナの入力部14と同様、プリンタ200への指示を行うユーザインターフェースである。
【0054】
出力部26は、印刷制御部22から送られてきた画像データをセットされた用紙に印字する処理を行う。
【0055】
このように、プリンタ200ではスキャナ100から送られてきたビットマップイメージ、描画コマンドのいずれのテストプリント用のデータにおいても解釈することができ、テストプリントを出力することができる。
【0056】
以上に示す構成において、(1)描画コマンドを送信した場合の処理手順と、(2)ビットマップイメージと描画コマンド双方を同時に送信した場合の処理手順を次に示す。
【0057】
(1)描画コマンドを送信した場合の処理手順
ユーザがスキャナの表示部13に表示された内容を参照して入力部14から描画コマンドのテストデータによるテストプリントを指示すると、スキャナ100の画像処理部11が記憶部12に記憶されているテストプリント用の描画コマンドを取得する。取得した描画コマンドをテストプリントのテストデータとしてテストプリント指示とともにインターフェース15を介して通信回線で接続されたプリンタ200のインターフェース20に転送する。
【0058】
テストプリント指示とともに描画コマンドを受信したプリンタ200は、記憶部23に記憶された画像処理プログラムを画像処理部21で実行して描画コマンドの各コマンドが示す内容をビットマップ形式のイメージに変換し、ラスタライズ処理を行う。これにより作成された描画コマンドに対するラスター画像のイメージを印刷制御部22に転送して出力部26からの印刷出力の印刷制御を行い、出力部26からテストプリントを行う。
【0059】
(2)ビットマップイメージと描画コマンドとを送信した場合の処理手順
ユーザがスキャナの表示部13に表示された内容を参照して入力部14からビットマップイメージと描画コマンドのテストデータによるテストプリントを指示すると、スキャナ100の画像処理部11が記憶部12に記憶されたテストデータのビットマップイメージと描画コマンドを取得する。そして、それぞれのテストデータごとにテストプリントをプリンタ200に要求する。
【0060】
テストプリント要求を受け付けたプリンタ200は、描画コマンドに対しては(1)の描画コマンドを送信した場合の処理手順に従って処理を行う。また、ビットマップイメージのテストデータに対しては、インターフェース20を介して受け取った後、画像処理部21にてスキャナから送信されるラスター画像に特化した画像処理を実施し、印刷制御部22で印刷制御して出力部26からテストプリントを行う。
【0061】
ビットマップイメージのテストデータは、ビットマップ形式のイメージであるためラスター画像へ変換するラスタライズ処理が不要となるため画像処理部21では、画像データの回転やプリンタの印字特性に依存する画像データの順次変換などを実施し、印刷制御部22を介して、テストプリントを行う。
【0062】
以上の処理手順に示すように、ビットマップイメージをテストデータにした場合と描画コマンドをテストデータにした場合とでは、画像処理部21における処理内容が異なる。
【0063】
すなわち、双方のデータを用いることにより、描画コマンドによるテストプリントは正常に行われ、ビットマップイメージによるテストプリントで障害が発生した際には、その一因としてスキャナからのラスター画像処理に特化したイメージパス(経路)の障害であると推測でき、通常のクライアントコンピュータからのプリント機能は正常に動作すると判断できる。
【0064】
またさらに、障害の切り分けとして、例えば、ビットマップイメージでのテストプリントは正常に行われ、実動作であるスキャナから原稿を読み取ってのプリント出力で障害が発生する場合は、スキャナ100における読取部10で発生した障害の検知に特に効果的である。
【0065】
また、描画コマンドでは、スキャナ100の記憶部12からインターフェース15を介してプリンタ200に転送され、スキャナ200では、画像処理部21でラスタライズ処理などの画像処理を行った後に印刷制御部22で出力形式に変換されるので、プリンタ200で発生した障害の検知に特に効果的である。
【0066】
図3は、本願発明におけるスキャナのユーザインターフェースを示す図である。
【0067】
図3には、図1のスキャナの表示部13、入力部14の構成を示しており、表示領域301、メニューボタン302、決定ボタン303、選択ボタン304、スタートボタン305、停止ボタン306から構成されている。
【0068】
図3(a)の表示領域301には、メニューボタン302を押下することにより表示される機能一覧項目の中から保守・診断の項目を決定ボタン303の押下によって選択した状態に表示される「1.ホシュシンダンガメン」が示されている。この画面(保守・診断画面)を決定ボタン303を押下することにより図3(b)に示す表示領域301の内容に画面が切り換わる。
【0069】
図3(b)に示す表示領域301には、保守・診断を行う機能の一覧としてテストプリントを行うことができることが示され、そのプリント内容ごとの項目が表示される。具体的には、「1.テストパターンプリント1」と「2.テストパターンプリント2」の2つが示されており、「1.テストパターンプリント1」を選択することによりビットマップイメージのテストデータを印刷出力し、「2.テストパターンプリント2」を選択してスタートボタン305を押下することにより描画コマンドのテストプリントが開始される。テストプリント中止時には停止ボタン306を押下する。
【0070】
このことから図3に示す画面がテストプリント開始のトリガとなる。
【0071】
なお、図3では表示デバイスにおける表示能力の低い画面の例を示しているが、もちろん3次元グラフィックによる画面表示であってもよい。この図3に示す表示能力の低い画面であっても本願発明におけるテストプリントを行えることを示している。
【0072】
図4は、本願発明の画像形成システムのスキャナにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【0073】
図4では、図3に示すようなスキャナのユーザインターフェースを用いてユーザがテストプリントの内容を選択すると処理が開始され、選択されたテストプリントの内容が示すテストデータを確認し(S401)、テストプリントに用いるテストデータとしてビットマップイメージが指定されているか判断する(S402)。
【0074】
ビットマップイメージをテストデータとしてテストプリントを行う場合(S402でYES)には、スキャナの記憶部に記憶されたテストプリント用のビットマップイメージを取得して(S403)、そのビットマップイメージの印刷出力要求をプリンタに送信する(S404)。
【0075】
それに対して、指定されたテストデータがビットマップイメージでなく描画コマンドである場合(S402でNO)には、描画コマンドを含む印刷要求をプリンタに送信する(S405)。
【0076】
このようにしてスキャナはビットマップイメージ、描画コマンドをテストデータとしてプリンタに送信することができる。
【0077】
以上に示す実施例1の処理では、予めテストプリントのテストデータとして記憶されたビットマップイメージ、描画コマンドを用いてテストプリントを行うことができる。
【実施例2】
【0078】
実施例2も図1に示すシステム構成と同じ構成で処理が行われ、読取部10で原稿に付加されたコードを読み取ることにより処理が開始される。このとき、スキャナ100の読取部10、画像処理部11については以下の機能をさらに有する。
【0079】
スキャナ100の読取部10は、コードを読み取る機能のほか、コードから情報を読み取る機能を有する。
【0080】
また、画像処理部11は、読取部10でコードから読み取った情報を解析して、コードの種類を判断する。そして、コードに埋め込まれた情報に基づいてテストプリントにかかる処理を行う。
【0081】
例えば、コードがテストデータの実行を示す情報が含まれ、そのテストデータとしてビットマップイメージが指定されている場合には、記憶部12からテストデータで用いるビットマップイメージを取得してインターフェース15を介してプリンタ200に送信する。それに対して、テストデータとして描画コマンドが指定されている場合には、描画コマンドをインターフェース15を介してプリンタ200に送信する。
【0082】
このような構成において実施例2が行われる。
【0083】
図5は、テストプリント開始のトリガとなるコードが付加された原稿の一例を示す図である。
【0084】
図5では、コードが付加された原稿用紙などの印字媒体が示されており、図5(a)に示す例では、2次元バーコード501が付加された原稿を示し、図5(b)に示す例では、バーコード502が付加された原稿を示している。
【0085】
図1に示すスキャナ100の読取部10でバーコード502または2次元バーコード501が示された原稿の読み取りを行うことにより、画像処理部11で当該バーコードを検知するとそのバーコードがテストプリントを示すバーコードである場合にテストプリントの処理が行われる。
【0086】
ここに示すバーコード502または2次元バーコード501には、テストプリントの実行を指示する情報と実行するテストデータの種類を示す情報とが示されている。例えば、テストデータとして描画コマンドを用いてテストプリントを行う指示がされている2次元バーコードが付加された原稿を読み取ると、スキャナに接続されたプリンタにテストプリントを行うテストデータとして描画コマンドが送信される。
【0087】
また、テストデータとしてビットマップイメージを用いてテストプリントを行う指示がされている2次元バーコードが付加された原稿を読み取ると、あらかじめテストデータとして記憶されたビットマップイメージを取得して接続されたプリンタにテストプリントのビットマップイメージを送信する。
【0088】
これにより、テストプリントのトリガを実施例1に示す画面操作とするのではなく、原稿の読み取りとすることができ、また、障害発生時のテストプリントにおいて読取部10における原稿の認識(読み取り)処理も確認することが可能となる。
【0089】
図6は、本願発明の画像形成システムのスキャナにおける他の処理の流れを示すフローチャートである。
【0090】
図6において、ユーザによりコードが付加された原稿をスキャナの読み取り部にセットし、スタートボタンを押下すると原稿の読み取りが開始され、原稿に付加されたコードを読み取る(S601)。読み取ったコードがスキャナで解析でき、正常に読み取ることができたか判断し(S602)、正常に読み取ることができない場合(S602でNO)、例えば、コードの記載が不明瞭であったりスキャナがサポートしていないコードが示されていたりする場合には、スキャナはテストプリント指示であることを認識できないため、読み取った原稿をコピー処理する(S608)。
【0091】
それに対して、原稿に記載されたコードをスキャナの読み取り部で正常に読み取ることができた場合(S602でYES)には、続いて、読み取ったコードが示すテストデータの種類がビットマップイメージを示しているか判断する(S603)。ビットマップイメージをテストデータとされている場合(S603でYES)には、スキャナの記憶部に予め記憶されたテストプリントのテストデータとして用いるビットマップイメージを取得し(S604)、そのビットマップイメージをプリンタに印刷出力要求として送信する(S605)。
【0092】
また、読み取ったコードが示すテストデータの種類が描画コマンドであるか判断し(S606)、描画コマンドを用いてテストプリントを行うと判断された場合(S606でYES)には、テストデータとして指定された描画コマンドを送信する(S607)。読み取ったコードがテストプリントの実行を指示する情報でない場合(S606でNO)、コードを読み取った原稿を通常のコピー原稿として認識し、コピー処理する(S608)。
【0093】
もちろん、読み取ったコードにより指示された機能を実行するような構成にしてもよい。
【0094】
この処理により、コードが付加された原稿を用いてテストプリントを指示することができ、スキャナの読取部で発生した障害をも特定することができる。
【0095】
以上の実施例2の処理によって、ビットマップイメージ、描画コマンドのいずれのテストデータであってもテストプリントを実行することができる。
【0096】
これらの実施例1、2に示す構成、処理によって、スキャナ、プリンタの各処理部での処理が正常に行われているかテストすることが可能となり、障害発生時には障害の切り分けがスキャナとプリンタの構成で行うことが可能となる。
【0097】
従って、本発明を適用することにより、システム構成を変更することなく障害発生の発生元の切り分けが可能となり、障害復旧にかかる時間を最小限にすることができるという効果を期待できる。
【0098】
本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、障害発生時の障害の切り分けに適用可能であり、特に、スキャナとプリンタがスタンドアロンで接続された環境でいずれの装置のどの箇所で障害が発生しているか特定するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】この発明に係わる画像形成システムおよび障害判別方法を適用して構成した画像形成システムのシステム構成図。
【図2】ビットマップイメージと描画コマンドの一例を示す図。
【図3】本願発明におけるスキャナの画面を示す図。
【図4】本願発明の画像形成システムのスキャナにおける処理の流れを示すフローチャート。
【図5】テストプリント開始のトリガとなるコードが付加された原稿の一例を示す図。
【図6】本願発明の画像形成システムのスキャナにおける他の処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0101】
10 読取部
11 画像処理部(スキャナ)
12 記憶部(スキャナ)
13 表示部(スキャナ)
14 入力部(スキャナ)
15 インターフェース(スキャナ)
20 インターフェース
21 画像処理部(プリンタ)
22 印刷制御部
23 記憶部(プリンタ)
24 表示部(プリンタ)
25 入力部(プリンタ)
26 出力部
100 スキャナ
200 プリンタ




 

 


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