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発明の名称 画像処理装置及び画像処理方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−19854(P2007−19854A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−199093(P2005−199093)
出願日 平成17年7月7日(2005.7.7)
代理人 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
発明者 青木 博信 / 三樹 正義
要約 課題
簡単な構成で精度高くスキュー検知及びスキュー補正を行うことができる画像処理装置及び画像処理装置を提供する。

解決手段
少なくとも一方の面にスキュー検知用画像が印刷された搬送中の原稿を両面から読み取る画像読取装置を備え、該画像読取装置で読み取られたスキュー検知用画像に基づいて、原稿のスキューを補正するための補正量を演算し、該演算された補正量に基づいて、画像読取装置で読み取られた表面及び裏面の少なくとも一方の画像のスキューを補正する。
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも一方の面にスキュー検知用画像が印刷された搬送中の原稿を両面から読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段で読み取られたスキュー検知用画像に基づいて、原稿のスキューを補正するための補正量を演算する補正量演算手段と、
前記補正量演算手段によって演算された補正量に基づいて、前記画像読取手段で読み取られた表面及び裏面の少なくとも一方の画像のスキューを補正する補正手段と、
を含む画像処理装置。
【請求項2】
前記スキュー検知用画像を、原稿の周縁に対して平行または垂直となるような直線を含んで構成した請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記スキュー検知用画像を、Y色の色材を用いて形成した請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記スキュー検知用画像を、原稿の周縁領域に形成した請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の画像処理装置。
【請求項5】
原稿に前記スキュー検知用画像を形成する画像形成手段を更に設けた請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記スキュー検知用画像を形成する面を指定可能な指定部を更に設けた請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像形成手段は、原稿を片面印刷する場合には、印刷画像を形成した面の裏面に前記スキュー検知用画像を形成する請求項5記載の画像処理装置。
【請求項8】
少なくとも一方の面にスキュー検知用画像が印刷された搬送中の原稿を両面から読み取る読取ステップと、
前記読取ステップで読み取られたスキュー検知用画像に基づいて、原稿のスキューを補正するための補正量を演算する補正量演算ステップと、
前記補正量演算ステップによって演算された補正量に基づいて、前記画像読取ステップで読み取られた表面及び裏面の少なくとも一方の画像のスキューを補正する補正ステップと、
を含む画像処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送中の原稿を両面から読み取って処理する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、原稿における表裏両面の画像情報をユーザの介在なしに自動的に読み取る画像読取装置が広く普及している。このような自動両面読取装置としては、原稿反転部にて原稿を表裏反転させて読み取る画像読取装置がある。ところが、この表裏反転による自動両面読み取りでは、一旦、原稿の表面を読み取った後に反転させて再度、原稿読み取り部に搬送する必要があることから、両面読み取りに際して時間が多くかかり、生産性が劣ってしまう。また、原稿反転部では、原稿を表裏反転させるために複雑な機構が必要となるため、原稿反転部で原稿づまり(JAM)が発生しやすいという傾向がある。そこで、近年、搬送中の原稿を反転させずに両面から自動的に読み取る画像読取装置が開発され、広く利用されている。
【0003】
ところで、画像読取装置で原稿を読み取る際に、ADF(自動原稿送り装置)によって斜めに搬送されたりすると、読み取った画像にスキュー(傾き)が発生することがある。スキューが発生すると、画像の見栄えが悪くなったり、画像内の文字を読み取る処理(OCR処理)を行う場合には、画像内の文字を適正に読み取ることができずに電子文書化することができなくなったりする。
【0004】
そこで、表面及び裏面を同時に読み取ることのできる画像読取装置において、両面の読み取り結果に基づいて原稿のスキューを検出し、スキュー補正を行う画像読取装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この画像読取装置では、原稿の表面を読み取る第1の読取手段に対して第1の均一濃度部材を設け、原稿の裏面を読み取る第2の読取手段に対しては第2の均一濃度部材を設け、原稿の地肌濃度と該第1及び第2の均一濃度部材との濃度差から原稿のスキューを検知する。従って、第1及び第2の読み取り手段のどちらか一方、または両方を用いて原稿を読み取ることによって、スキューの検出ができる共に、均一濃度部材の一方が経時で劣化したとしても、他方の部材、読取手段を使用して、スキュー検出機能を継続して利用することができる構成となっている。
【特許文献1】特開2000−349980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の画像読取装置では、スキューの検出に均一濃度部材を使用することから、原稿の内容によってはスキュー検知の効果にばらつきが生じてしまう、という問題がある。また、均一濃度部材の劣化によってスキューの検出精度が低下する、という問題もある。
【0006】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で精度高くスキュー検知及びスキュー補正を行うことができる画像処理装置及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、少なくとも一方の面にスキュー検知用画像が印刷された搬送中の原稿を両面から読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取られたスキュー検知用画像に基づいて、原稿のスキューを補正するための補正量を演算する補正量演算手段と、前記補正量演算手段によって演算された補正量に基づいて、前記画像読取手段で読み取られた表面及び裏面の少なくとも一方の画像のスキューを補正する補正手段と、を含んで構成されている。
【0008】
このように、本発明の画像処理装置は、少なくとも一方の面にスキュー検知用画像が印刷された搬送中の原稿を両面から読み取ることができる。このスキュー検知用画像からスキューを検知して補正することができるため、簡単な構成で精度高くスキュー検知及びスキュー補正を行うことができる。
【0009】
また、上記のように搬送中の原稿を両面から読み取るため、該読み取ったスキュー検知用画像から演算したスキュー補正のための補正量は、スキュー検知用画像が印刷された面のスキュー補正だけでなく、他方の面のスキュー補正にも利用することができる。これにより、スキュー検知用画像が原稿の片面にのみ印刷されている場合であっても両面のスキューを精度高く補正することができる。
【0010】
なお、スキュー検知用画像は、原稿の片面に印刷される場合に限らず、原稿の両面に印刷されていてもよい。この場合であっても、少なくとも一方に印刷されているスキュー検知用画像を読み取れば、原稿の両面のスキュー検知及びスキュー補正が可能となる。
【0011】
また、原稿の両面についてスキュー検知及びスキュー補正する必要が無い場合には(例えば、片面コピーなどを行う場合には)、演算した補正量を、スキュー補正に必要な面のみに適用してスキュー補正を行うようにしてもよい。
【0012】
また、前記スキュー検知用画像を、原稿の周縁に対して平行または垂直となるような直線を含んで構成してもよい。
【0013】
このようなスキュー検知用画像を用いることによって、精度高く且つ容易にスキューを検知することができる。
【0014】
前記スキュー検知用画像を、Y色の色材を用いて形成するようにしてもよい。
【0015】
これにより、原稿にスキュー検知用画像を印刷しても、スキュー検知用画像が見えにくくなるため、原稿自体の品質を損なうことがなくなる。
【0016】
また、前記スキュー検知用画像を、原稿の周縁領域に形成してもよい。
【0017】
これにより、さらに原稿自体の品質を損なうことがなくなる。
【0018】
本発明の画像処理装置に、原稿に前記スキュー検知用画像を形成する画像形成手段を更に設けてもよい。
【0019】
本発明の画像処理装置に、前記スキュー検知用画像を形成する面を指定可能な指定部を更に設けてもよい。
【0020】
なお、前記画像形成手段は、原稿を片面印刷する場合には、印刷画像を形成した面の裏面に前記スキュー検知用画像を形成することもできる。
【0021】
本発明の画像処理方法は、少なくとも一方の面にスキュー検知用画像が印刷された搬送中の原稿を両面から読み取る読取ステップと、前記読取ステップで読み取られたスキュー検知用画像に基づいて、原稿のスキューを補正するための補正量を演算する補正量演算ステップと、前記補正量演算ステップによって演算された補正量に基づいて、前記画像読取ステップで読み取られた表面及び裏面の少なくとも一方の画像のスキューを補正する補正ステップと、を含んで構成されている。
【0022】
本発明の画像処理方法も、本発明の画像処理装置と同様に作用するため、簡単な構成で精度高くスキュー検知及びスキュー補正を行うことができる
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で精度高くスキュー検知及びスキュー補正を行うことができる、という優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の画像処理装置としての複合機の構成図である。複合機1は、プリント機能、スキャン機能、コピー機能を備え、これら機能を実行するために画像読取装置10及び画像形成装置90を含んで構成されている。
【0026】
図2は、画像読取装置10の詳細な構成を示した構成図である。この画像読取装置10は、積載された原稿束から原稿を順次搬送する原稿送り装置(図2の上段)とスキャンによって画像を読み込むスキャナ装置(図2の下段)とにより構成されている。
【0027】
上段の原稿送り装置は、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿トレイ11、原稿トレイ11を上昇および下降させるトレイリフタ12を備えている。また、トレイリフタ12により上昇された原稿トレイ11の原稿を搬送するナジャーロール13、ナジャーロール13により搬送された原稿を更に下流側まで搬送するフィードロール14、ナジャーロール13により供給される原稿を1枚づつ捌くリタードロール15を備えている。
【0028】
最初に原稿が搬送される第1搬送路31には、一枚づつに捌かれた原稿を下流側のロールまで搬送するテイクアウェイロール16、原稿を更に下流側のロールまで搬送すると共にループ作成を行うプレレジロール17、一旦、停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給するレジロール18、読み込み中の原稿搬送をアシストするプラテンロール19、読み込まれた原稿を更に下流に搬送するアウトロール20を備えている。また、第1搬送路31には、搬送される原稿のループ状態に応じて支点を中心として回動するバッフル41を備えている。更に、プラテンロール19とアウトロール20との間には、CIS(Contact Image Sensor)50を備えている。
【0029】
アウトロール20の下流側には、第2搬送路32および第3搬送路33が設けられ、これらの搬送路を切り替える搬送路切替ゲート42、読み込みが終了した原稿を積載させる排出トレイ40、排出トレイ40に対して原稿を排出させる第1排出ロール21を備えている。また、第3搬送路33を経由した原稿に対してスイッチバックさせる第4搬送路34、第4搬送路34に設けられ、実際に原稿のスイッチバックを行うインバータロール22およびインバータピンチロール23、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を再度、プレレジロール17等を備える第1搬送路31に導く第5搬送路35、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を排出トレイ40に排出する第6搬送路36、第6搬送路36に設けられ、反転排出される原稿を第1排出ロール21まで搬送する第2排出ロール24、第5搬送路35および第6搬送路36の搬送経路を切り替える出口切替ゲート43を備えている。
【0030】
ナジャーロール13は、待機時にはリフトアップされて退避位置に保持され、原稿搬送時にニップ位置(原稿搬送位置)へ降下して原稿トレイ11上の最上位の原稿を搬送する。ナジャーロール13およびフィードロール14は、フィードクラッチ(図示せず)の連結によって原稿の搬送を行う。プレレジロール17は、停止しているレジロール18に原稿先端を突き当ててループを作成する。レジロール18では、ループ作成時に、レジロール18に噛み込んだ原稿先端をニップ位置まで戻している。このループが形成されると、バッフル41は支点を中心として開き、原稿のループを妨げることのないように機能している。また、テイクアウェイロール16およびプレレジロール17は、読み込み中におけるループを保持している。このループ形成によって、読み込みタイミングの調整が図られ、また、読み込み時における原稿搬送に伴うスキューを抑制して、位置合わせの調整機能を高めることができる。読み込みの開始タイミングに合わせて、停止されていたレジロール18が回転を開始し、プラテンロール19によって、第2プラテンガラス72B(後述)に押圧されて、下面方向から画像データが読み込まれる。
【0031】
搬送路切替ゲート42は、片面原稿の読み取り終了時、および両面原稿の両面同時読み取りの終了時に、アウトロール20を経由した原稿を第2搬送路32に導き、排出トレイ40に排出するように切り替えられる。一方、この搬送路切替ゲート42は、両面原稿の順次読み取り時には、原稿を反転させるために、第3搬送路33に原稿を導くように切り替えられる。インバータピンチロール23は、両面原稿の順次読み取り時に、フィードクラッチ(図示せず)がオフの状態でリトラクトされてニップが開放され、原稿をインバータパス(第4搬送路34)へ導いている。その後、このインバータピンチロール23はニップされ、インバータロール22によってインバートする原稿をプレレジロール17へ導き、また、反転排出する原稿を第6搬送路36の第2排出ロール24まで搬送している。
【0032】
下段のスキャナ装置は、上段の原稿送り装置を装置フレーム71によって支え、原稿送り装置によって搬送された原稿の画像読み取りを行っている。装置フレーム71には、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で載置する第1プラテンガラス72A、原稿送り装置によって搬送中の原稿を読み取るための光の開口部を形成する第2プラテンガラス72Bが設けられている。
【0033】
また、スキャナ装置70は、第2プラテンガラス72Bの下に静止し、および第1プラテンガラス72Aの全体に亘ってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ73、フルレートキャリッジ73から得られた光を像結合部へ提供するハーフレートキャリッジ75を備えている。フルレートキャリッジ73には、原稿に光を照射する照明ランプ74、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aが備えられている。更に、ハーフレートキャリッジ75には、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cが備えられている。更に、スキャナ装置70は、第3ミラー76Cから得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ77、結像用レンズ77によって結像された光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78、CCDイメージセンサ78を備える駆動基板79を備え、CCDイメージセンサ78によって得られた画像信号は駆動基板79を介して処理装置80に送られる。
【0034】
ここで、まず、第1プラテンガラス72Aに載置された原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cの順に反射されて結像用レンズ77に導かれる。結像用レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、主走査方向とは直交する方向(副走査方向)にフルレートキャリッジ73を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿サイズ全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りを完了させる。
【0035】
一方、第2プラテンガラス72Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。原稿送り装置によって搬送される原稿がこの第2プラテンガラス72Bの上を通過するとき、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とは停止した状態にある。まず、原稿送り装置のプラテンロール19を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cを経て結像用レンズ77にて結像され、CCDイメージセンサ78によって画像が読み込まれる。即ち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、原稿送り装置によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。原稿の先端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置に到達した後、原稿が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの読み取りが完了する。
【0036】
本実施の形態では、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とを停止させ、第2プラテンガラス72BにてCCDイメージセンサ78により原稿の第1面(表面)の読み取りを行う原稿の搬送時に、同時(時間の完全一致ではなく、同一の原稿搬送時程度の意味)にCIS50によって、原稿の第2面(裏面)の読み取りを行うことが可能である。即ち、第1のセンサであるCCDイメージセンサ78と第2のセンサであるCIS50とを用いて、搬送路への原稿の一度の搬送で、この原稿における表裏両面の画像を読み取ることを可能としている。
【0037】
図3は、CIS50を用いた読み取り構造を説明するための図である。図3に示すように、CIS50は、プラテンロール19とアウトロール20との間に設けられる。原稿の片面(第1面)は、第2プラテンガラス72Bに押し当てられ、この第1面の画像はCCDイメージセンサ78にて読み込まれる。一方、CIS50では、原稿を搬送する搬送路を介して対向する他方の側から、片面(第2面)の画像が読み込まれる。このCIS50は、ガラス51と、このガラス51を透過して原稿の第2面に光を照射するLED(Light Emitting Diode)52と、LED52からの反射光を集光するレンズアレイであるセルフォックレンズ53と、このセルフォックレンズ53により集光された光を読み取るイメージセンサであるラインセンサ54を備えている。ラインセンサ54としては、CCDやCMOSセンサ、密着型センサ等を用いることができ、実寸幅(例えばA4長手幅297mm)の画像を読み取ることが可能である。CIS50では、縮小光学系を用いずに、セルフォックレンズ53とラインセンサ54を用いて画像の取り込みを行うことから、構造をシンプルにすることができ、且つ、筐体を小型化し、消費電力を低減することができる。
【0038】
また、CIS50による画像読み取りに際して、この読み取り部を構成する搬送路に、CIS50の筐体から延びる制御部材55、制御部材55によって押し付けられた用紙を突き当てる突き当て部材60を備えている。また、この突き当て部材60の下流側にはガイド部材61が設けられ、このガイド部材61と突き当て部材60との間には開口部63を構成し、更に、ガイド部材61の下部であって開口部63に連続する箇所には、原稿の表面に付着してきたごみや汚れを溜めるごみ溜め部62が設けられている。制御部材55および突き当て部材60は、原稿の搬送路に直交する方向に(即ち、原稿送り装置の前面から後面の方向に)、原稿送り装置の前面から後面まで、搬送路の位置に対応して設けられている。
【0039】
CIS50は、光学結像レンズにセルフォックレンズ53を採用していることから、焦点(被写界)深度が浅い。従って、CIS50による読み取りに際しては、原稿の読み取り位置を所定の狭い範囲内に定めることが要求される。そこで、本実施の形態では、制御部材55を設け、原稿を制御部材55によって突き当て部材60に押し当てて搬送し、プラテンロール19とアウトロール20との間にある原稿の姿勢を安定的に制御できるように構成した。図3の実線矢印に示す「用紙の動きB」は、制御部材55が存在しない場合の用紙の動きを示したものであり、二点鎖線矢印に示す「用紙の動きA」は、制御部材55を設けた場合の用紙の動きを示したものである。「用紙の動きA」では、原稿が突き当て部材60に押し当てられて搬送されることが理解できる。即ち、制御部材55によって搬送される原稿を突き当て部材60に押し当てられた状態にて読み取ることで、被写界深度の浅いCIS50を用いた場合のピントの甘さを改善している。
【0040】
なお、図3では説明を簡単にするため単色の画像を読み込むための単純な構成を図示したが、本実施の形態では、カラー画像を読み込むことができ、LED52は、R(赤)G(緑)B(青)の3色のLED光源を組み合わせたものであって、ラインセンサ54は、RGB3色用の3列一組のセンサであるとする。
【0041】
次に、図4を用いて画像形成装置90について説明する。図4に示すように、画像形成装置90は、光ビーム出力部91を備えている。光ビーム出力部91は、図示しない光源及びレンズ等を含んで構成され、処理装置80から出力されたY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色の画像データに基づいて変調された光ビームを出力する。各色の光ビームは、光走査装置92Y、92M、92C、92Kに各々出力される。更に、出力された光ビームは光走査装置92Y、92M、92C、92Kから各色毎の現像ユニット93Y、93M、93C、93K(の感光体ドラム)に出力され、これによりトナー画像が形成される。
【0042】
ここで、各光走査装置及び現像ユニットの構成及び動作について詳細に説明する。なお、各光走査装置及び現像ユニットは同一構成であるので、光走査装置92Y及び現像ユニット96Yについてのみ説明し、その他の光走査装置及び現像ユニットについての説明は省略する。
【0043】
光走査装置92Yは、ポリゴンミラー、折り返しミラー、及びfθレンズ等を含んで構成されている。光ビーム出力部91から射出された光ビームはポリゴンミラーによって主走査方向(図4において紙面に垂直な方向)に偏向される。偏向された光ビームはfθレンズを透過し、折り返しミラーによって折り返されて現像ユニット93Yの感光体ドラム94上に到達する。
【0044】
現像ユニット93Yは、円柱状の感光体ドラム94を備えており、この感光体ドラム94の周囲に帯電器95、現像器96、及び転写器97が設けられている。
【0045】
感光体ドラム94は、図4において矢印A方向へ回転し、帯電器95によって一様に帯電される。そして、光走査装置92Yから射出された光ビームは、帯電器95と現像器96との間に照射され、感光体ドラム94上を主走査方向(感光体ドラム94の軸方向)に走査する。また、副走査は感光体ドラム94が図4の矢印A方向に回転することによって成される。これにより、画像に応じた静電潜像が感光体ドラム94上に形成される。感光体ドラム94上に形成された静電潜像は、現像器96によってトナー現像される。これにより、感光体ドラム94上に画像データに応じたトナー像が形成される。
【0046】
転写器97は、中間転写ベルト98を挟んで感光体ドラム94と対向して配置されている。中間転写ベルト98は、搬送ローラ120によって図4において矢印B方向に搬送される。そして、感光体ドラム94上に形成されたトナー像は、転写器97により中間転写ベルト98に転写される。
【0047】
他の現像ユニットも同様の処理を行い、各色のトナー像が中間転写ベルト98に順次重ねて転写されることにより、カラー画像が中間転写ベルト98上に形成される。
【0048】
一方、給紙部104から排出された用紙は、搬送路110に沿って転写ローラ99まで搬送される。ここで、転写ローラ99によって用紙が中間転写ベルト98と共に挟持されると所定の転写電圧が印加され、中間転写ベルト98上に形成されたカラー画像が用紙に転写される。
【0049】
カラー画像が転写された用紙は、定着器100によって定着処理が施され、片面印刷の場合には、そのまま搬送路114に沿って外部の図示しない排出トレイに排出される。
【0050】
なお、本実施の形態の画像形成装置90には、更に反転部102が設けられている。この画像形成装置90で両面印刷を行う場合には、定着器100を通過した用紙が搬送路114から分岐して反転部102へ送り込まれる。
【0051】
また、この反転部102と給紙側の搬送路110との間には、反転部102から給紙側へ用紙を搬送する循環搬送路112が形成されている。これにより、一方の面(表面)に画像が形成された用紙が、他方の面(裏面)が中間転写ベルト98に対向するように転写位置(転写ローラ99)へ搬送される。これにより、用紙の裏面に上記と同様に画像を形成することができる。
【0052】
図5は、処理装置80の構成を示したブロック図である。処理装置80は、CPU81、ROM82、RAM83、画像読取装置インタフェース(I/F)回路84、画像形成装置I/F回路85、圧縮部87、伸張部88、及びユーザインタフェース部(UI)89を備えている。
【0053】
CPU81は、ROM82に記憶されたプログラムを実行し、複合機1全体の動作を制御する。なお、ROM82に記憶されたプログラムには、原稿に図6に示すようなスキュー検知用画像を形成するスキュー検知用画像形成プログラムや原稿のスキューを検知して後述する補正部86に画像データを補正させる補正処理プログラムも含まれる。スキュー検知用画像は原稿に印刷される画像であって、原稿のスキューを検知するために用いられる。図6に示すようにスキュー画像は、原稿の周縁に対して平行または垂直な直線を含んで構成されている。
【0054】
RAM83は、ワークメモリであって、RAM83の所定の領域はページメモリ83Aとして使用される。ページメモリ83Aは、画像読取装置10からの画像データを1ページ毎に一時記憶するメモリである。
【0055】
画像読取装置I/F回路84は、画像読取装置10との間でデータの授受を行うためのインタフェースである。処理装置80は、該画像読取装置I/F回路84を介して画像読取装置10に原稿のスキャン動作を指示したり、画像読取装置10で読み取られた画像データを入力したりする。
【0056】
画像形成装置I/F回路85は、画像形成装置90との間でデータの授受を行うためのインタフェースである。処理装置80は、該画像形成装置I/F回路85を介して画像形成装置90の画像形成動作に必要なYMCKの画像データ及び印刷制御データを供給する。
【0057】
補正部86は、CPU81からの指示に従って画像読取装置10で読み取られた画像データを補正する。圧縮部87は、補正部86で補正された画像データを所定の圧縮方式で圧縮してページメモリ83Aに出力する。伸張部88は、ページメモリ83Aから圧縮された画像データを読み出し、圧縮部87の圧縮方式に対応した伸張方式で伸張する。画像形成装置90は、伸張部88で伸張された画像データに基づいて、記録媒体への印刷出力を行うことができる。
【0058】
UI89は、例えばディスプレイ上にタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等から構成され、各種情報を表示したり、ユーザが操作することにより所望の情報や指示を入力することができる。
【0059】
本実施の形態では、原稿が画像読取装置10の原稿送り装置によって自動搬送されたときに生じるスキューを補正するスキュー補正機能に関する設定を、UI89を操作することによって予め指示入力しておくことができる。図7に示すように、CPU81は予め定められた設定画面130をUI89に表示させる。ユーザはこの設定画面から任意にスキュー補正機能に関する設定を指示入力することができる。
【0060】
設定画面130のスキュー補正機能設定項目132では、「する/しない」のいずれかを選択することができる。ここで「する」が選択された場合には、コピー機能実行時にスキュー補正機能がオンされ、「しない」が選択された場合には、スキュー補正機能がオフされる。また、スキュー検知用画像の印刷設定項目134では、「する/しない」のいずれかを選択することができる。ここで「する」が選択された場合には、プリント機能実行時に通常の印刷画像と共にスキュー検知用画像が印刷されるように動作し、「しない」が選択された場合には、プリント機能実行時にスキュー検知用画像は印刷されず通常の印刷画像のみが印刷されるように動作する。また、スキュー検知用画像の印刷設定項目134で「する」が設定された場合には、スキュー検知用画像の印刷面の設定項目136で、「表面/裏面/両面」のいずれかを選択することができる。
【0061】
なお、複合機1は、図示しない通信制御装置を備えている。従って、複合機1は、外部装置から通信制御装置を介して画像データや印刷指示を受信することも可能である。
【0062】
次に、本実施の形態における印刷処理について、図8を参照しながら説明する。この印刷処理の処理ルーチンは、外部装置から印刷指示を受信したとき或いはUI89から印刷指示が入力されたときに開始される。
【0063】
ステップ200では、ユーザがスキュー検知用画像の印刷が選択されているか否かを判断する。すなわち、前述した設定画面で、スキュー検知用画像の印刷設定項目134が「する」に設定されているか否かを判断する。
【0064】
ここで、スキュー検知用画像の印刷設定項目134が「しない」に設定されていると判断した場合には、ステップ202に移行し、印刷指示のあった印刷画像のみを印刷し、スキュー検知用画像は印刷しない。なお、印刷画像の画像データは、印刷指示に含まれているものとする。
【0065】
また、ステップ200で、スキュー検知用画像の印刷設定項目134が「する」に設定されていると判断した場合には、ステップ204で、印刷指示された印刷の種類が両面印刷であるか片面印刷であるかを判断する。
【0066】
ステップ204で、印刷指示において両面印刷が指示されていた場合には、ステップ206に移行し、スキュー検知用画像の印刷面が両面、表面、裏面のいずれに設定されているかを判断する。すなわち、前述した設定画面で、スキュー検知用画像の印刷面の設定項目136が「表面/裏面/両面」のいずれに設定されているか否かを判断する。
【0067】
ステップ206で、スキュー検知用画像の印刷面の設定項目136が「両面」に設定されていると判断した場合には、ステップ208に移行し、印刷画像と共にスキュー検知用画像を両面に印刷する。
【0068】
ステップ206で、スキュー検知用画像の印刷面の設定項目136が「表面」に設定されていると判断した場合には、ステップ210に移行し、印刷画像を両面に印刷すると共にスキュー検知用画像を表面に印刷する。
【0069】
ステップ206で、スキュー検知用画像の印刷面の設定項目136が「裏面」に設定されていると判断した場合、及びステップ204で、印刷の種類は片面印刷であると判断した場合には、ステップ212に移行し、印刷画像を表面に印刷すると共にスキュー検知用画像を裏面に印刷する。
【0070】
なお、本実施の形態において、ステップ208〜212で形成されるスキュー検知用画像は、図6に示すように、用紙の周縁に対して平行または垂直な直線を含んで構成された画像であって、画像形成装置90によってY色の色材(Y色トナー)で形成される。Y色トナーは他の色に比べて見えにくいため、印刷された原稿の品質はそれほど低下しない。また該スキュー検知用画像が印刷された原稿を白黒でコピーする場合には、Y色トナー画像は濃度が低くプリントされないため、スキュー検知用画像はコピーされない。
【0071】
次に、スキュー補正機能が設定されている場合(すなわち、前述の設定画面のスキュー補正機能設定項目132で「する」が選択された場合)のコピー処理について、図9及び図10を参照しながら説明する。このコピー処理の処理ルーチンは、UI89でコピー開始ボタンが押下されたときに開始される。
【0072】
ステップ300では、画像読取装置10に原稿の読み取りを開始させる。画像読取装置10は、前述したように搬送中の原稿を両面から読み取って、読み取り結果を処理装置80に出力する(図10(A)及び(B)参照。)。
【0073】
ステップ302では、該読み取られた原稿の画像データにスキュー検知用画像が含まれているか(読み取った原稿にスキュー検知用画像が印刷されていたか否か)を判断する。ここでは、表面及び裏面の双方の画像の少なくとも一方にスキュー検知用画像が含まれていた場合には、肯定判断される。スキュー検知用画像は前述したようにY色トナーのみで形成された特殊な形状の図形であるため、読み取った画像からスキュー検知用画像を検知することは極めて容易である。
【0074】
ステップ302で肯定判断された場合には、ステップ304で、補正部86でスキュー検知用画像のスキュー補正量を演算する。ここでは、スキュー検知用画像が両面に印刷されていた場合には、いずれか一方のスキュー検知用画像を用いて演算するものとする。補正量の演算は、具体的には、スキュー検知用画像の線分を構成する各画素の座標位置を示すデータ(イメージ上に設定された各々直交するX軸とY軸とによって定まる座標系の座標データ(Xn,Yn))から、各線分の傾斜の程度を判断する。この傾斜が補正されるように、各画素の座標位置の移動量(補正量)を演算する。補正量にはプラス、マイナスの符号を付し、補正の方向がわかるようにする。更に、スキュー検知用画像を形成する画素以外の座標位置の補正量を補間演算によって求める。
【0075】
ステップ306では、演算された補正量に基づいて、補正量を演算したスキュー検知用画像の印刷面の画像のスキューを補正する(図10(C)参照。)。
【0076】
ステップ308では、演算された補正量に基づいて、補正量を演算したスキュー検知用画像の印刷面の裏面の画像のスキューを補正する(図10(D)参照。)。なお、ここでは、各画素について、上記演算した各補正量を左右反転させた補正量を用いて補正する。
【0077】
ステップ310では、ステップ306及びステップ308でスキューが補正された画像の画像データを圧縮部87で圧縮した後ページメモリ83Aに一端保存し、その後、画像形成装置90の印刷タイミングに合わせてページメモリ83Aから画像データを読み出し、伸張部88で伸張してから画像形成装置90に出力する。これにより、画像形成装置90は、スキューが補正された画像を印刷することができる。
【0078】
以上説明したように、原稿にスキューを検知するためのスキュー検知用画像を印刷し、搬送中の原稿からスキュー画像を読み取ることにより原稿のスキューを検知して補正するようにしたため、精度高くスキューを検知して補正することができる。また、スキュー検知用画像が原稿の片面のみに印刷してある場合であっても、搬送中の原稿の両面から画像を読み取ることができる画像読取装置によって、原稿の両面を読み取ることができるため、該スキュー検知用画像から演算した補正量を他方の面のスキュー補正にも反映させることができる。スキュー補正の効果は常に一定で、両面とも同一の補正効果を得ることができる。
【0079】
すなわち、両面を原稿を反転させて別々にスキャンした場合には、それぞれのスキュー量が全く同一となる可能性は非常に低いが、本発明においては、原稿の搬送中に両面から読み取るため両面のスキュー量は完全に一致し、また、スキュー検知に適した専用のスキュー検知用画像を用いるため、精度高くスキュー検知及び補正を行うことができる。
【0080】
また、上記実施の形態では、プリント機能によって印刷画像と同じタイミングでスキュー検知用画像を印刷する例について説明したが、これに限定されず、例えば、印刷画像とスキュー検知用画像を各々別のタイミングで印刷するようにしてもよい。
【0081】
また、スキュー検知用画像は、上記図6で示した画像に限定されない。例えば、原稿の周縁の通常は印刷画像が形成されない余白部分に、用紙の周縁に平行となるような線分からなるスキュー検知用画像を形成してもよい。余白部分は通常使用されない部分であるため、原稿に形成する画像に全く影響なくスキュー検知用画像を印刷できる。
【0082】
また、上記実施の形態では、コピー機能実行時にスキュー補正を行う例について説明したが、これに限定されず、例えば、原稿をスキャンして得られた画像データを印刷せずに保存しておく場合や画面に表示するような場合であっても、同様にスキュー補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の画像処理装置としての複合機の構成図である。
【図2】画像読取装置の詳細な構成を示した構成図である。
【図3】CISを用いた読み取り構造を説明するための図である。
【図4】画像形成装置の詳細な構成を示した構成図である。
【図5】処理装置の構成を示したブロック図である。
【図6】スキュー検知用画像の一例を示した図である。
【図7】UIに表示されたスキュー補正に関する設定画面の一例である。
【図8】印刷処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】スキュー補正機能が設定されている場合のコピー処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】スキュー補正の手順を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0084】
1 複写機
10 画像読取装置
50 CIS
78 CCDイメージセンサ
80 処理装置
81 CPU
80 ROM
83 RAM
86 補正部
90 画像形成装置




 

 


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