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発明の名称 画像形成装置、記録媒体、画像処理装置、コンピュータの制御方法及びプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6187(P2007−6187A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−184645(P2005−184645)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
発明者 芳川 悟 / 三浦 和彦 / 日比 吉晴 / 児玉 真里 / 佐藤 亮一
要約 課題
階調補正用カラーパッチのスキャン時の人為的な設定ミスや誤った操作が起きたかどうかを自動的に判定できるようにして、階調補正における誤操作を防止する。

解決手段
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチ22と、前記出力モードを示すモード画像24と、を記録媒体上に画像形成する画像形成装置。
特許請求の範囲
【請求項1】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成する手段を含む、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチを記録媒体上に画像形成する手段と、
少なくとも1つのカラーパッチを、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に画像形成する手段と、を含む、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、
前記出力モードを示すモード画像と、
が形成されることを特徴とする記録媒体。
【請求項4】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチが画像形成された記録媒体であって、
前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に、少なくとも1つのカラーパッチがさらに形成される、
ことを特徴とする記録媒体。
【請求項5】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、が形成された記録媒体を走査する画像処理装置であって、
前記記録媒体から前記モード画像を検出する手段と、
検出した前記モード画像が示す出力モードと、ユーザにより設定された出力モードとが同一であるか否かを判定する判定手段と、を含み、
当該判定結果に基づく所定処理が行われる、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、が形成された記録媒体を走査する画像処理装置であって、
前記記録媒体から前記階調補正用カラーパッチを検出する手段と、
前記記録媒体から前記モード画像を検出する手段と、
検出した前記階調補正用カラーパッチに基づいてデバイスプロファイルを生成する手段と、
検出した前記モード画像が示す出力モードに対応づけて、生成した前記デバイスプロファイルを記憶する手段と、を含む、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像処理装置において、
生成した前記デバイスプロファイルに対応付けて、走査した前記記録媒体に形成された画像の少なくとも一部を記憶する手段と、をさらに含む、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に、少なくとも1つのカラーパッチと、が形成された記録媒体を走査する画像処理装置であって、
前記記録媒体から前記少なくとも1つのカラーパッチの裏写り度を測定する手段と、
前記記録媒体の紙白の濃度を測定する手段と、
測定した前記少なくとも1つのカラーパッチの裏写り度と前記記録媒体の紙白の濃度とから、前記記録媒体に予め定められた記録媒体が用いられているか否かを判定する判定手段と、を含み、
当該判定結果に基づく所定処理が行われる、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に、少なくとも1つのカラーパッチと、が形成された記録媒体を走査する画像処理装置であって、
前記記録媒体から前記少なくとも1つのカラーパッチの裏写り度を測定する手段と、
前記記録媒体の紙白の濃度を測定する手段と、
測定した前記少なくとも1つのカラーパッチの裏写り度と前記記録媒体の紙白の濃度とから、前記記録媒体に適当な白紙の重ね合わせがされているか否かを判定する判定手段と、を含み、
当該判定結果に基づく所定処理が行われる、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成するステップを含む、
ことを特徴とするコンピュータの制御方法。
【請求項11】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成する手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項12】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチを記録媒体上に画像形成するステップと、
少なくとも1つのカラーパッチを、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に画像形成するステップと、を含む、
ことを特徴とするコンピュータの制御方法。
【請求項13】
原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチを記録媒体上に画像形成する手段、及び
少なくとも1つのカラーパッチを、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に画像形成する手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、記録媒体、画像処理装置、コンピュータの制御方法及びプログラムに関し、特に階調補正における誤操作を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
異なる入出力装置の色表現を一致させるために、プリンタで出力したカラーパッチをスキャンしたデータに基づいて、階調補正を行うことがある。通常では、写真や文字といった原稿画像に応じた出力モードでカラーパッチが出力される。そして、階調補正の精度を確保するために、カラーパッチを出力したシート(以下、階調補正シート)に決められた標準紙を用いたり、階調補正シートに白紙を重ねてスキャンしたりする手続が取られる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来では、階調補正シートをスキャンする際に、階調補正シートがどの出力モードで出力されたものか、また、階調補正シートに標準紙が用いられているか等を自動的に判定することをしていなかった。そのため、誤った出力モードの階調補正シートに基づいて階調補正を行ってしまったり、標準紙を用いていない階調補正シートに基づいて階調補正してしまったりするなど、誤った手続で階調補正をしてしまうことがあった。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、カラーパッチのスキャン時の人為的な設定ミスや誤った操作が起きたかどうかを自動的に判定できるようにして、階調補正における誤操作を防止することができる画像形成装置、記録媒体、画像処理装置、コンピュータの制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成する手段を含む、ことを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係るコンピュータ(例えば家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、携帯電話機、携帯用ゲーム機、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ等である。以下、同様。)の制御方法は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成するステップを含む、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るプログラムは、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成する手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。プログラムは、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk-Read Only Memory)、メモリーカードその他のあらゆるコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納することとしてもよい。
【0008】
本発明では、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、出力モードを示すモード画像とを用紙にプリントアウトして階調補正シートを出力する。こうすれば、階調補正シートに階調補正用カラーパッチの出力モードを記録することができる。
【0009】
また、本発明に係る画像形成装置は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチを記録媒体上に画像形成する手段と、少なくとも1つのカラーパッチを、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に画像形成する手段と、を含む、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るコンピュータの制御方法は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成するステップを含む、ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るプログラムは、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成する手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0012】
本発明では、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチを用紙の一面に印刷し、その裏面に少なくとも1つのカラーパッチを印刷して、階調補正シートを出力する。こうすれば、階調補正シートの裏写り度を、前記裏面に印刷されたカラーパッチにより測定することができる。
【0013】
また、本発明に係る記録媒体は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、が形成されることを特徴とする。こうすれば、階調補正シートに階調補正用カラーパッチの出力モードを記録することができる。
【0014】
また、本発明に係る記録媒体は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチが画像形成された記録媒体であって、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に、少なくとも1つのカラーパッチがさらに形成される、ことを特徴とする。こうすれば、階調補正シートの裏写り度を、前記裏面に印刷されたカラーパッチにより測定することができる。
【0015】
また、本発明に係る画像処理装置は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、が形成された記録媒体を走査する画像処理装置であって、前記記録媒体から前記モード画像を検出する手段と、検出した前記モード画像が示す出力モードと、ユーザにより設定された出力モードとが同一であるか否かを判定する判定手段と、を含み、当該判定結果に基づく所定処理が行われる、ことを特徴とする。こうすれば、階調補正シートから、階調補正用カラーパッチの出力モードを取得し、取得した出力モードとユーザにより設定された出力モードとが同一であるか否かを判定することができるため、出力モードの設定ミスを防止することができる。
【0016】
また、本発明に係る画像処理装置は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記出力モードを示すモード画像と、が形成された記録媒体を走査する画像処理装置であって、前記記録媒体から前記階調補正用カラーパッチを検出する手段と、前記記録媒体から前記モード画像を検出する手段と、検出した前記階調補正用カラーパッチに基づいてデバイスプロファイルを生成する手段と、検出した前記モード画像が示す出力モードに対応づけて、生成した前記デバイスプロファイルを記憶する手段と、を含む、ことを特徴とする。こうすれば、階調補正シートから、階調補正用カラーパッチの正しい出力モードを取得できるため、正しい出力モードに対して、階調補正用カラーパッチに基づいて生成したデバイスプロファイルを割り当てることができる。
【0017】
また、本発明の一態様では、画像処理装置は、生成した前記デバイスプロファイルに対応付けて、走査した前記記録媒体に形成された画像の少なくとも一部を記憶する手段と、をさらに含む、ことを特徴とする。こうすれば、デバイスプロファイルの属性にスキャン画像の一部または全てを保持することができる。
【0018】
また、本発明に係る画像処理装置は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に、少なくとも1つのカラーパッチと、が形成された記録媒体を走査する画像処理装置であって、前記記録媒体から前記少なくとも1つのカラーパッチの裏写り度を測定する手段と、前記記録媒体の紙白の濃度を測定する手段と、測定した前記少なくとも1つのカラーパッチの裏写り度と前記記録媒体の紙白の濃度とから、前記記録媒体に予め定められた記録媒体が用いられているか否かを判定する判定手段と、を含み、当該判定結果に基づく所定処理が行われる、ことを特徴とする。こうすれば、測定した階調補正シートの裏写り度と階調補正シートの紙白の濃度とに基づいて、階調補正シートに決められた標準紙が用いられているか否かを判定することができ、階調補正シートに誤った用紙が用いられることによる階調補正の精度不良を回避することができる。
【0019】
また、本発明に係る画像処理装置は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に、少なくとも1つのカラーパッチと、が形成された記録媒体を走査する画像処理装置であって、前記記録媒体から前記少なくとも1つのカラーパッチの裏写り度を測定する手段と、前記記録媒体の紙白の濃度を測定する手段と、測定した前記少なくとも1つのカラーパッチの裏写り度と前記記録媒体の紙白の濃度とから、前記記録媒体に適当な白紙の重ね合わせがされているか否かを判定する判定手段と、を含み、当該判定結果に基づく所定処理が行われる、ことを特徴とする。こうすれば、測定した階調補正シートの裏写り度と階調補正シートの紙白の濃度とに基づいて、階調補正シートに適当な白紙の重ね合わせがされているか否かを判定することができ、階調補正シートに白紙の重ね合わせをしないことによる階調補正の精度不良を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置及び画像処理装置により構成されるプリントシステムのシステム構成図を示す。図1に示されるように、プリントシステム1は、プリンタ10、プリントコントローラ12及びスキャナ16を含んで構成される。プリンタ10とプリントコントローラ12、及び、プリントコントローラ12とスキャナ16とは、双方向インターフェースによって相互通信可能に接続される。なお双方向インターフェースは、USB(Universal Serial Bus)接続等を含むシリアルインタフェースやSCSI(Small Computer System Interface)である。
【0022】
プリントシステム1においては、プリントコントローラ12から階調補正シートの出力の指示を受けて、プリンタ10は記録用紙に所定のカラーパッチを印刷して階調補正シートの出力を行う。そして、プリントコントローラ12では、出力された階調補正シートをプリントコントローラ12に接続されたスキャナ16で読み取り、デバイスプロファイルを作成するという処理が行われる。
【0023】
プリンタ10は、本発明の実施形態に係る画像形成装置を適用した装置である。プリンタ10は、一般的なプリンタで構成されることとしてよい。プリンタ10は、プリントコントローラ12の制御を受け、プリントコントローラ12から双方向インターフェース14を介して送られてきた画像データを印刷出力するものである。本実施形態では、プリンタ10は、プリントコントローラ12からの階調補正用カラーパッチの出力の要求とともに送信される階調補正用のカラーパッチのデータに基づいて、当該カラーパッチを印刷出力する。また、プリンタ10が、階調補正用カラーパッチを予め記憶することとして、プリントコントローラ12から指定された原稿画像に応じた出力モードの階調補正用カラーパッチを取得し出力することとしてもよい。
【0024】
プリントコントローラ12は、本発明の実施形態に係る画像処理装置を適用した装置である。プリントコントローラ12は、一般的なパーソナルコンピュータで構成されることとしてよい。プリントコントローラ12は、プリンタ10に対して階調補正用のカラーパッチの出力要求を行う。また、プリントコントローラ12には、スキャナ16が接続されており、このスキャナ16でプリンタ10で出力された階調補正シートをスキャンする。そして、スキャンして読み取った階調補正用のカラーパッチに基づいて、デバイスプロファイルを作成する。
【0025】
スキャナ16は、一般的なスキャナであって構わない。スキャナ16は、本発明の実施形態に係る記録媒体である階調補正シートを走査する。スキャナ16は、双方向インターフェース15を介してプリントコントローラ12に接続され、スキャナ16は読み取った画像データをプリントコントローラ12に送信する。
【0026】
図2は、プリンタ10により出力される階調補正シートの一例を示す図である。同図に示すように、階調補正シート20は、記録媒体に階調補正用カラーパッチ22とモード画像24とが同一の面に画像形成されたものである。
【0027】
階調補正用カラーパッチ22は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成されたカラーパッチである。出力モードとは、画質面から見た原稿の種類を表す複数の出力モードのことをいう。具体的には、出力モードには、文字モード(文字が主体の原稿)、文字・写真モード(文字と写真が混在する原稿)、印刷写真モード(網点で印刷した写真が主体の原稿)、印画紙モード(印画紙にプリントした写真の原稿)などが存在する。そして、階調補正用カラーパッチ22は、上記の出力モードに応じて出力される。これは、出力する原稿が異なると出力時のスクリーンが異なるため、それぞれの出力対象のスクリーンに合わせて階調補正を行う必要があるからである。そして、階調補正用カラーパッチ22は、図2に示されているように、色相、明度(輝度)の異なる複数のカラーパッチを配列したものである。
【0028】
モード画像24は、出力モードを示す画像である。本実施形態では、出力モードは色によって表現することとするが、これに限られず、モード画像24の色濃度や出力モードを符号化したパターン画像、例えば2次元バーコード等により表現することとしてもよい。また、モード画像24は、画像を別途用意しなくとも、既にある画像に出力モード情報を符号化することで表現してもよい。例えば、階調補正用カラーパッチ22の印刷位置を示す情報を符号化した画像に対して、その画像を出力モードに応じた色に塗り分けることで、出力モードを示すこととしてもよい。そうすることで、必要以上に階調補正シートに印刷する画像を増やすことなく、出力モードを表現することも可能となる。
【0029】
図3は、階調補正シートの階調補正用カラーパッチが形成される面の裏面の一例を示す図である。本発明では、階調補正シートの前面というときは、階調補正用カラーパッチが印刷される面を指し、裏面というときは、階調補正用カラーパッチが印刷される面の裏面を指すこととする。同図に示すように、階調補正シートの階調補正用カラーパッチが形成される面の裏面の下部に、カラーパッチ26が印刷される。このカラーパッチ26は、階調補正シートを前面から走査した場合に、当該カラーパッチ26の裏写り度を測定するためのものである。カラーパッチ26が階調補正シートの裏面の下部に印刷されるのは、裏写りを確認するに際して、前面に印刷された階調補正用カラーパッチと重ならないようにするためである。従って、印刷する位置は下部に限らず、前面の余白に対応する部分であれば下部以外でも構わない。
【0030】
カラーパッチ26は、少なくとも1つのカラーパッチにより構成されるものである。本実施形態では、図3に示すように、4つのカラーパッチが印刷されているが、これらのカラーパッチは同一の色、濃度で構成されることとしてもよいし、それぞれが異なる色、濃度で構成されることとしてもよい。このカラーパッチ26は、階調補正シートに標準紙を使用しているか否かと、階調補正シートのスキャン時に当該シートに適当な白紙の重ね合わせをしているか否かを判定するために用いられるものである。
【0031】
図4は、プリンタ10の機能ブロック図である。プリンタ10は、機能的には、受信部30と画像形成部32を含んで構成される。
【0032】
受信部30は、プリントコントローラ12から出力対象となる画像データを受信するものである。本実施形態では、受信部30は、双方向インターフェース14を介して、階調補正用カラーパッチデータ23、モード画像データ25及びカラーパッチデータ27を受信する。
【0033】
画像形成部32は、原稿画像に応じた出力モードに基づいて生成された階調補正用カラーパッチと、出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成し、階調補正用カラーパッチが形成された記録媒体の裏面に、少なくとも1つのカラーパッチを画像形成するものである。画像形成部32は、プリンタ10のハードウェアを用いて実現されるものである。プリンタ10は、受信部30で受信した、階調補正用カラーパッチデータ23、モード画像データ25とカラーパッチデータ27に基づいて、階調補正用カラーパッチ22とモード画像24とを印刷用紙の前面に印刷し、その用紙の裏面にカラーパッチ26を印刷して、階調補正シート20を出力する。
【0034】
図5は、プリントコントローラ12の機能ブロック図である。プリントコントローラ12は、機能的には、モード画像検出部40、階調補正用カラーパッチ検出部42、裏写り度測定部44、紙白濃度測定部46、判定部48、判定結果処理部50、デバイスプロファイル生成部52及びデバイスプロファイル記憶部54を含んで構成される。
【0035】
モード画像検出部40は、階調補正シートを走査して、モード画像を検出するものである。モード画像検出部40は、例えば、図2に示されるように、モード画像が階調補正シートの所定の部位、例えばシートの四隅に印刷することとする場合には、当該所定部位を走査してモード画像を検出することとする。
【0036】
階調補正用カラーパッチ検出部42は、階調補正シートから階調補正用カラーパッチを検出するものである。階調補正用カラーパッチ検出部42は、階調補正シート全体を走査して階調補正用カラーパッチを検出することとしてもよいが、例えば、モード画像が階調補正用カラーパッチ位置の指定情報を符号化した画像の色を塗り分けて表現されたものである場合には、それに含まれる位置指定情報に基づき、階調補正シートから階調補正用カラーパッチを検出することとしてもよい。
【0037】
裏写り度測定部44は、階調補正シートを走査して、カラーパッチの裏写り度を測定するものである。本実施形態では、裏写り度測定部44は、階調補正シートの前面を走査し、裏面に印刷されたカラーパッチの濃度データを計測する。そして、計測した濃度データに基づいて濃度ヒストグラムを作成し、作成した濃度ヒストグラムから、濃度のピーク数がいくつあるかを計測する。本実施形態では、この濃度のピーク数をカラーパッチの裏写り度とする。なお、濃度のピーク数とは、近似する濃度値が密集している場合における密集した濃度値群の個数を示す。
【0038】
紙白濃度測定部46は、階調補正シートの紙白の濃度を測定するものである。本実施形態では、紙白濃度測定部46は、走査した階調補正シートの前面の余白から一又は複数の部分を抽出し、それらの部分の濃度データを計測する。そして、計測した濃度データに基づいて濃度ヒストグラムを生成し、作成した濃度ヒストグラムから、濃度ヒストグラムの最頻値を測定する。本実施形態では、階調補正シートの紙白の濃度は、測定した濃度ヒストグラムの最頻値に対応する濃度とする。
【0039】
判定部48は、階調補正処理において、誤設定や誤操作がされたか否かを判定するものである。判定部48は、本実施形態では、以下の3種の判定を行う。
【0040】
第1種の判定は、モード画像検出部40で検出したモード画像が示す出力モードと、ユーザにより設定された出力モードとが同一であるか否かに関する判定である。これにより、ユーザが誤って指定した出力モードと、モードの異なる階調補正シートをセットしてしまった場合を自動的に検知することができる。具体的には、出力モードごとに固有の識別情報を割り当てたテーブルを保持しておき、上記の判定は、出力モードに基づいて前記テーブルを参照し、対応付けられた識別情報をそれぞれ比較することで行うことができる。
【0041】
第2種の判定は、検出したカラーパッチの裏写り度と階調補正シートの紙白の濃度とから、階調補正シートに予め定められた記録媒体が用いられているか否かに関する判定である。これにより、ユーザが誤って、階調補正シートに決められた標準紙を用いなかった場合を自動的に検知することができる。具体的には、例えば、階調補正シートに標準紙を用いた場合のカラーパッチの裏写り度と紙白の濃度を予め測定して記憶しておいて、その記憶された値と測定した値との差分がある閾値を超えるか否かで上記の判定を行うことができる。
【0042】
そして、第3種の判定は、検出したカラーパッチの裏写り度と階調補正シートの紙白の濃度とから、階調補正シートに適当な白紙の重ね合わせがされているか否かに関する判定である。これにより、ユーザが誤って、階調補正シートに白紙を重ねてスキャンしなかった場合を自動的に検知することができる。具体的には、例えば、階調補正シートに適当な白紙の重ね合わせをした場合のカラーパッチの裏写り度と紙白の濃度を予め測定して記憶しておいて、その記憶された値と測定した値との差分がある閾値を超えるか否かで上記の判定を行うことができる。
【0043】
判定結果処理部50は、判定部48の判定結果に基づいて所定処理を行うものである。判定結果処理部50は、本実施形態では、判定部48での判定結果をユーザに通知するものとする。判定結果処理部50は、判定部48により、誤操作、誤設定がされたと判定すると、その誤操作の内容をプリントコントローラ12に接続されたディスプレイに表示して、ユーザに通知する。この場合に、例えば、ディスプレイに確認ボタンを表示して、その確認ボタンが押下されるまで、プリントコントローラ12における階調補正処理を一時停止状態にすることとしてもよい。
【0044】
デバイスプロファイル生成部52は、階調補正シートの階調補正用カラーパッチに基づいて、デバイスプロファイルを作成するものである。具体的には、プリンタ10で印刷された階調補正シートに含まれるカラーパッチの色に関する測定がスキャナ16を用いて行われ、測定値を利用して各パッチの標準色空間における表色値が測定データとして蓄積される。そして、予め記憶してあるカラーパッチのデバイス空間での表色値を参照し、各カラーパッチについて、標準色空間における表色値とデバイス色空間における表色値との関連付けにより、デバイスプロファイルの作成を行う。
【0045】
デバイスプロファイル記憶部54は、モード画像検出部40で検出したモード画像が示す出力モードに対応づけて、デバイスプロファイル生成部52で生成したデバイスプロファイルを記憶するものである。また、デバイスプロファイル記憶部54には、生成したデバイスプロファイルに対応付けて、走査した階調補正シートに形成された画像の少なくとも一部をさらに記憶することとしてもよい。
【0046】
図6は、プリントシステム1における階調補正処理のフロー図である。同フロー図において、S101、S103〜S109はプリントコントローラ12における処理、S102はプリンタ10における処理である。プリントコントローラ12は、ユーザによって指定された出力モードに基づき、メモリ内に格納された出力モードと階調補正用のカラーパッチとの対応テーブルを参照して、出力モードに応じたデバイスプロファイル作成用のカラーパッチを取得する。また、モード画像の色として、メモリ内の出力モードと色指定データとの対応テーブルを参照し、出力モードに対応づけられた色指定データをモード画像の描画色とする。そして、階調補正シートの出力指示をプリンタ10に対して行い、それとともに、階調補正用パッチデータと、モード画像と、少なくとも1つのカラーパッチとを示す画像データを送信する(S101)。階調補正シートの出力指示を受信したプリンタ10は、受信した出力モードに対応した階調補正用パッチデータと、前記出力モードを示すモード画像と、を記録媒体上に画像形成し、前記階調補正用カラーパッチが形成された前記記録媒体の裏面に、少なくとも1つのカラーパッチを画像形成して、階調補正シートを出力する(S102)。
【0047】
次に、プリントコントローラ12における階調補正処理を以下に説明する。プリントコントローラ12は、プリントコントローラ12に接続されたスキャナ16にセットされた階調補正シートをスキャンし(S103)、モード画像を検出する(S104)。また、階調補正シートの裏面に印刷されたカラーパッチの裏写り度と、階調補正シートの紙白濃度の測定を行う(S105)。そして、ユーザの設定ミス、すなわち、検出したモード画像が示す出力モードと、ユーザがプリントコントローラ12に設定した出力モードとが同一であるか否かを判定する(S106)。また、測定した裏写り度と紙白濃度に基づいて、階調補正シートが決められた標準紙を用いているのか、また、階調補正シートのスキャン時の白紙の重ね合わせは適当であったのか、について判定を行う(S106)。以上の判定において、設定のミスや誤った手続で階調補正を行っていると判定される場合には、その判定結果がプリントコントローラ12に接続されたディスプレイを介して、ユーザに通知される(S107)。その場合には、ユーザは階調補正シートのスキャンにまで戻って、再度階調補正を行うこととしてもよい。設定のミス等がない場合には、階調補正シートの階調補正用カラーパッチに基づいてデバイスプロファイルを作成し(S108)、検出した出力モードに対応付けて、そのデバイスプロファイルを記憶し(S109)、処理を終了する。
【0048】
以上説明した本発明の実施形態に係るプリンタ10により出力された階調補正シートに基づいて階調補正するプリントコントローラ12によれば、カラーパッチのスキャン時の人為的な設定ミスや誤った操作が起きたかどうかを自動的に判定できため、階調補正における誤操作を防止することができる。
【0049】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0050】
例えば、階調補正シートに印刷される階調補正用カラーパッチ、モード画像等の形状や印刷位置は、図2、図3で示されたものに限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置及び画像処理装置により構成されるプリントシステムのシステム構成図を示す。
【図2】プリンタ10により出力される階調補正シートの一例を示す図である。
【図3】階調補正シートの階調補正用カラーパッチが形成される面の裏面の一例を示す図である。
【図4】プリンタ10の機能ブロック図である。
【図5】プリントコントローラ12の機能ブロック図である。
【図6】プリントシステム1における階調補正処理のフロー図である。
【符号の説明】
【0052】
1 プリントシステム、10 プリンタ、12 プリントコントローラ、14,15 双方向インターフェース、16 スキャナ、20 階調補正シート、22 階調補正用カラーパッチ、23 階調補正用カラーパッチデータ、24 モード画像、25 モード画像データ、26 カラーパッチ、27 カラーパッチデータ、30 受信部、32 画像形成部、40 モード画像検出部、42 階調補正用カラーパッチ検出部、44 裏写り度測定部、46 紙白濃度測定部、48 判定部、50 判定結果処理部、52 デバイスプロファイル生成部、54 デバイスプロファイル記憶部。




 

 


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