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発明の名称 印刷システムおよび画像読取装置およびその制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−5899(P2007−5899A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−180754(P2005−180754)
出願日 平成17年6月21日(2005.6.21)
代理人 【識別番号】100071054
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久
発明者 杉本 英明
要約 課題

現行の印刷装置の仕様を活かしつつ、画像読取装置からのジョブに対する中止処理を即座かつ、確実に行えるようにした印刷システムおよび画像読取装置およびその制御方法を提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
操作パネルから現在処理中のカレントジョブに対する中止を指示する中止指示手段を有する印刷装置と、原稿から読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述して前記印刷装置へ送信する画像読取装置とを有する印刷システムにおいて、
前記画像読取装置は、
前記印刷装置からジョブの保有状態を示すジョブ保有情報を取得する取得手段と、
前記原稿から原稿画像データを読み取って、該読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ送信する制御手段と、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、少なくとも該コピージョブの前記印刷装置に対する送信を該印刷装置のジョブ保有がなくなるまで保留する保留制御手段と
を具備することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記保留制御手段は、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置のジョブ保有がなくなったことが判別された場合に、前記保留を解除する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記原稿に対してスキャン処理を実行し原稿画像データの読み取り制御を行う画像読取制御手段と、
前記画像読取制御手段で読み取られた原稿画像データをページ記述言語で記述して前記コピージョブを生成するコピージョブ生成手段と、
前記コピージョブ生成手段で生成されたコピージョブを前記印刷装置へ送信する送信手段と
を具備し、
前記保留制御手段は、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、前記画像読取制御手段による原稿の読み取り処理、前記コピージョブ生成手段によるコピージョブ生成処理、前記送信手段によるコピージョブの送信処理を保留する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項4】
前記制御手段は、
前記原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ送信する送信手段
を具備し、
前記保留制御手段は、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、前記送信手段によるコピージョブの送信処理を保留する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項5】
操作パネルから現在処理中のカレントジョブに対する中止を指示する中止指示手段を有する印刷装置に対して原稿から読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述して前記印刷装置へ送信する画像読取装置において、
前記印刷装置からジョブの保有状態を示すジョブ保有情報を取得する取得手段と、
前記原稿から原稿画像データを読み取って、該読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ送信する制御手段と、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、少なくとも該コピージョブの前記印刷装置に対する送信を該印刷装置のジョブ保有がなくなるまで保留する保留制御手段と
を具備することを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
前記保留制御手段は、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置のジョブ保有がなくなったことが判別された場合に、前記保留を解除する
ことを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記制御手段は、
前記原稿に対してスキャン処理を実行し原稿画像データの読み取り制御を行う画像読取制御手段と、
前記画像読取制御手段で読み取られた原稿画像データをページ記述言語で記述して前記コピージョブを生成するコピージョブ生成手段と、
前記コピージョブ生成手段で生成されたコピージョブを前記印刷装置へ送信する送信手段と
を具備し、
前記保留制御手段は、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、前記画像読取制御手段による原稿の読み取り処理、前記コピージョブ生成手段によるコピージョブ生成処理、前記送信手段によるコピージョブの送信処理を保留する
ことを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ送信する送信手段
を具備し、
前記保留制御手段は、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、前記送信手段によるコピージョブの送信処理を保留する
ことを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
【請求項9】
操作パネルから現在処理中のカレントジョブに対する中止を指示する中止指示手段を有する印刷装置に対して原稿から読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述して前記印刷装置へ送信する画像読取装置の制御方法であって、
前記印刷装置からジョブの保有状態を示すジョブ保有情報を取得手段で取得し、
前記原稿から原稿画像データを読み取って、該読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ制御手段で送信し、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にある場合は、少なくとも該コピージョブの前記印刷装置に対する送信を該印刷装置のジョブ保有がなくなるまで保留制御手段で保留し、
前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置のジョブ保有がなくなった場合は、前記保留制御手段による保留を解除する
ことを特徴とする画像読取装置の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システムおよび画像読取装置およびその制御方法に係わり、詳しくは、印刷装置のジョブ保有がなくなるまで、画像読取装置側からの少なくともコピージョブの送信を保留するようにした印刷システムおよび画像読取装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機、複合機等のOA(Office Automation)機器においては、低価格化が進み、これらOA機器を顧客に提供するハードウェアメーカでは、その対策が必要となっている。
【0003】
そのため、スキャナとプリンタとを用いて、これらが連携することでコピー処理等の印刷処理を実現するスキャナプリンタシステム(印刷システム)が提案されている。
【0004】
このような印刷システムによると、簡易な構成により、コピー処理等の印刷処理が実現できるのに加えて、複合機や複写機を導入するのに比べて、その導入コストを大幅に抑えることができるという利点がある。
【0005】
この種の印刷システムにおいて、スキャナとプリンタとが連携して印刷処理を行う場合には、スキャナ側は、プリンタ側のジョブ保有状態に拘わらずコピージョブを送信し、プリンタは受信したコピージョブをプリントジョブ(スキャナ以外のホスト端末等からのジョブ)と同一のジョブキューに格納する。したがって、プリンタ側でプリントジョブ処理中に、スキャナ側からコピージョブを受信した場合、そのコピージョブは先行するプリントジョブの次に格納され印刷待ちとなる。
【0006】
そして、このプリンタのジョブキューに格納された印刷ジョブに対してユーザ操作を行えるようにした技術として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1では、プリンタにスプール中となっている印刷ジョブを一覧にして、プリンタと接続されたホスト端末のディスプレイに表示し、その一覧から印刷を所望するジョブを指定することができるという技術について言及されている。
【特許文献1】特開2001−282476号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、プリンタにスプール中となっている印刷ジョブに対してホスト端末から中止等の指示を与えることは、従来より一般的に行われていたが、プリンタ上からジョブキューに格納された(スプール中の)印刷ジョブを選択して中止することはできなかった。
【0008】
すなわち、現状市場に流通している大多数のプリンタの仕様においては、その操作パネルからジョブキューに格納されている印刷ジョブに対して中止指示を行う場合、その中止対象となるジョブは、現在処理中のカレントジョブに限られていた。
【0009】
これに対して、スキャナ側で実行中、あるいは送信待ちとなっているジョブに対しては、スキャナの操作パネルから即座に中止を指示することはできた。
【0010】
そのため、プリンタ側でプリントジョブ処理中に、スキャナ側で誤った原稿のスキャン処理を開始してしまった場合には、コピージョブ送信前であればその中止が即座に指示できたが、コピージョブをプリンタ側に送信してしまった後では、そのジョブはプリンタ側でカレントジョブとして実行されないため、プリンタの操作パネルから即座に中止を指示できなかった。
【0011】
また、できたとしても処理中のプリントジョブが終了し、コピージョブがカレントジョブになるまで待つ必要があり、誤って他の印刷ジョブを中止してしまうといった操作ミスも生じかねない。
【0012】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、現行の印刷装置の仕様を活かしつつ、画像読取装置からのジョブに対する中止処理を即座かつ、確実に行えるようにした印刷システムおよび画像読取装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、操作パネルから現在処理中のカレントジョブに対する中止を指示する中止指示手段を有する印刷装置と、原稿から読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述して前記印刷装置へ送信する画像読取装置とを有する印刷システムにおいて、前記画像読取装置は、前記印刷装置からジョブの保有状態を示すジョブ保有情報を取得する取得手段と、前記原稿から原稿画像データを読み取って、該読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ送信する制御手段と、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、少なくとも該コピージョブの前記印刷装置に対する送信を該印刷装置のジョブ保有がなくなるまで保留する保留制御手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記保留制御手段は、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置のジョブ保有がなくなったことが判別された場合に、前記保留を解除することを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記制御手段は、前記原稿に対してスキャン処理を実行し原稿画像データの読み取り制御を行う画像読取制御手段と、前記画像読取制御手段で読み取られた原稿画像データをページ記述言語で記述して前記コピージョブを生成するコピージョブ生成手段と、前記コピージョブ生成手段で生成されたコピージョブを前記印刷装置へ送信する送信手段とを具備し、前記保留制御手段は、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、前記画像読取制御手段による原稿の読み取り処理、前記コピージョブ生成手段によるコピージョブ生成処理、前記送信手段によるコピージョブの送信処理を保留することを特徴とする。
【0016】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記制御手段は、前記原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ送信する送信手段を具備し、前記保留制御手段は、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、前記送信手段によるコピージョブの送信処理を保留することを特徴とする。
【0017】
また、請求項5の発明は、操作パネルから現在処理中のカレントジョブに対する中止を指示する中止指示手段を有する印刷装置に対して原稿から読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述して前記印刷装置へ送信する画像読取装置において、前記印刷装置からジョブの保有状態を示すジョブ保有情報を取得する取得手段と、前記原稿から原稿画像データを読み取って、該読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ送信する制御手段と、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、少なくとも該コピージョブの前記印刷装置に対する送信を該印刷装置のジョブ保有がなくなるまで保留する保留制御手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記保留制御手段は、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置のジョブ保有がなくなったことが判別された場合に、前記保留を解除することを特徴とする。
【0019】
また、請求項7の発明は、請求項5の発明において、前記制御手段は、前記原稿に対してスキャン処理を実行し原稿画像データの読み取り制御を行う画像読取制御手段と、前記画像読取制御手段で読み取られた原稿画像データをページ記述言語で記述して前記コピージョブを生成するコピージョブ生成手段と、前記コピージョブ生成手段で生成されたコピージョブを前記印刷装置へ送信する送信手段とを具備し、前記保留制御手段は、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、前記画像読取制御手段による原稿の読み取り処理、前記コピージョブ生成手段によるコピージョブ生成処理、前記送信手段によるコピージョブの送信処理を保留することを特徴とする。
【0020】
また、請求項8の発明は、請求項5の発明において、前記制御手段は、前記原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ送信する送信手段を具備し、前記保留制御手段は、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にあると判別された場合は、前記送信手段によるコピージョブの送信処理を保留することを特徴とする。
【0021】
また、請求項9の発明は、操作パネルから現在処理中のカレントジョブに対する中止を指示する中止指示手段を有する印刷装置に対して原稿から読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述して前記印刷装置へ送信する画像読取装置の制御方法であって、前記印刷装置からジョブの保有状態を示すジョブ保有情報を取得手段で取得し、前記原稿から原稿画像データを読み取って、該読み取った原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブとして前記印刷装置へ制御手段で送信し、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置がジョブ保有状態にある場合は、少なくとも該コピージョブの前記印刷装置に対する送信を該印刷装置のジョブ保有がなくなるまで保留制御手段で保留し、前記取得手段により取得した前記ジョブ保有情報により前記印刷装置のジョブ保有がなくなった場合は、前記保留制御手段による保留を解除することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、印刷装置からジョブの保有状態を示すジョブ保有情報を取得し、該ジョブ保有情報により印刷装置がジョブ保有状態にある場合は、画像読取装置側からの少なくともコピージョブの送信を印刷装置のジョブ保有がなくなるまで保留するように構成したため、印刷装置では、画像読取装置側からのジョブを常にカレントジョブとして実行することができる。
【0023】
これにより、印刷装置の操作パネルからは、カレントジョブに対する中止処理しか指示できなくとも、コピージョブの中止を即座に行えるようになる。また、印刷装置で実行される画像読取装置側からのコピージョブは、常にカレントジョブとして実行されるため、誤って他のジョブを中止してしまうといった誤操作が生じる可能性も低い。
【0024】
以上のことから、現行の印刷装置の仕様を活かしつつ、画像読取装置からのジョブに対する中止処理を即座かつ、確実に行えるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明に係わる印刷システムおよび画像読取装置およびその制御方法の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明に係わる印刷システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
この印刷システムは、スキャナ10と、プリンタ20の他、1または複数台のホスト端末30がそれぞれLAN(Local Area Network)40等のネットワークを介して接続される。
【0028】
なお、本実施例においては、スキャナ10とプリンタ20とがLAN40を介して接続される場合を説明するが、スキャナ10とプリンタ20とが相互に通信できればよく、例えば、同図点線枠内に示すように、スキャナ10とプリンタ20とをUSBやセントロニクス41等により直接接続してもかまわない。
【0029】
スキャナ10は、プラテンガラス上に載置、あるいはプラテンガラス上を搬送される原稿からスキャン動作によって図形や写真または文字などを読み取って、デジタルデータに変換する画像読取装置である。ここで読み取られた原稿画像データ(ビットマップイメージ)は、所定のページ記述言語で記述されてコピージョブとしてプリンタ20へ送信され、プリンタ20にてその印刷処理が実行される。
【0030】
スキャナ10には、比較的操作性に優れた操作パネル(後述するスキャナ操作パネル:15)が設けられ、この操作パネルから原稿に対する読み取り条件の設定や、読み取られた原稿画像データに対する印刷設定値等の指定を行うことができる。また、スキャナ10で実行中の読取ジョブ、あるいはプリンタ送信前のコピージョブに対しては、この操作パネルから即座に中止を指示できる。
【0031】
プリンタ20は、スキャナ10からのコピージョブや、ホスト端末30からのプリントジョブを受信して、かかるジョブ(以下、コピージョブおよびプリントジョブを総称して印刷ジョブという)内のページ記述言語を解釈して印刷処理を実行する印刷装置である。スキャナ10と連携し、スキャナ10で読み取られた原稿画像データをプリンタ20で印刷出力することで、コピー機能を実現することができる。
【0032】
プリンタ20には、主に文字のみの表示に限られた操作パネル(プリンタ操作パネル:24)が設けられる。この操作パネルはその仕様上、プリンタ20のジョブキューに格納された印刷ジョブに対して中止操作を行う場合、その中止対象ジョブは、現在処理中のカレントジョブに限られる。
【0033】
ホスト端末30は、ユーザが扱うパーソナルコンピュータ等であり、LAN40上には1または複数台のホスト端末30が接続されている。ユーザは、このホスト端末30上から所望の印刷対象データを選択し、プリンタ20に対して印刷の依頼を行うことができる。
【実施例1】
【0034】
ここで、図1に示す全体構成を有する印刷システムにおける第1の実施例について説明する。
【0035】
図2は、本発明に係わるスキャナ10の内部構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでは、本発明に係わる構成要素のみを挙げて説明する。
【0036】
スキャナ10は、その構成として、スキャン対象の原稿がセットされる給紙トレイ11と、照明ランプ、レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等から構成され、給紙トレイ11にセットされた原稿に対してスキャン処理を行い原稿画像データを読み取る画像読取部12と、読み取られた原稿画像データを一時的にキャッシュするスキャンバッファ13と、CPU(Central Processing Unit)、プログラム用メモリ、作業用メモリ等から構成され、CPUが、このプログラム用メモリに格納されたプログラムに従うことによりスキャナ10を統括制御するスキャナ制御部14と、ユーザとスキャナ10とを繋ぐユーザインターフェースであるスキャナ操作パネル15と、ネットワークカード、USBポート等から構成され、スキャナ10と他装置(プリンタ20等)とを接続する通信インターフェース装置であるスキャナ通信部16とを具備して構成される。
【0037】
給紙トレイ11には、自動給紙フィーダ11aが設けられ、複数枚の原稿がセットされた場合にも、この自動給紙フィーダ11aが、その原稿を1枚ずつ順次繰り出して、図示しないプラテンガラス上を経由して図示しない排紙トレイへと搬送する。
【0038】
画像読取部12は、自動給紙フィーダ11aにより、プラテンガラス上に搬送される原稿に対してスキャン処理を行い原稿画像データの読み取り処理を行う。これを繰り返すことによって、給紙トレイ11にセットされた原稿を連続的に読み取ることができる。
【0039】
スキャナ制御部14は内部に、各種処理機能部として、ジョブ保有情報取得部51と、送信可否判断部52と、保留制御部53と、読取ジョブ実行制御部54とを具備して構成される。
【0040】
ジョブ保有情報取得部51は、プリンタ20のジョブ保有情報を取得する処理部である。ジョブ保有情報取得部51は、プリンタ20に対してプリンタ状態取得要求を送信し、その応答としてプリンタ状態取得応答を受信することで、プリンタ20のジョブ保有状態を取得する。なお、本実施例におけるジョブ保有情報とは、プリンタ20で実行中あるいは、実行待ちとなっているジョブがあるかないかの情報(ジョブ有り、ジョブ無し)である。
【0041】
送信可否判断部52は、プリンタ20に対してコピージョブを送信するか否かの判断を行う。この送信可否判断部52では、ジョブ保有情報取得部51で取得したプリンタ20のジョブ保有情報によりコピージョブを送信するか否かを判断する。プリンタ20のジョブ保有情報がジョブ無しである場合には、コピージョブの送信を許可するが、プリンタ20のジョブ保有情報がジョブ有りである場合には、コピージョブの送信を不可と判断する。
【0042】
すなわち、この送信可否判断部52では、プリンタ20において、スキャナ10からのコピージョブがカレントジョブとして実行されるように、コピージョブの送信可否を判断する。これにより、プリンタ20の操作パネルから即座にコピージョブの中止が行えるようになる。
【0043】
保留制御部53は、送信可否判断部52でコピージョブ送信不可と判断された場合に、後述する読取ジョブ実行制御部54による読取ジョブの実行を保留する。また、読取ジョブ保留中に、送信可否判断部52でコピージョブの送信可と判断された場合には、そのジョブに対する保留を解除する。
【0044】
読取ジョブ実行制御部54は、スキャン動作、コピージョブ生成、コピージョブ送信処理等の読取ジョブの実行を制御する。読取ジョブ実行制御部54は内部に、自動給紙フィーダ11aおよび画像読取部12の動作制御を行い、原稿の読み取り処理を制御する画像読取制御部54aと、読み取られた原稿画像データをページ記述言語で記述してコピージョブを生成するジョブ生成部54bと、ジョブ生成部54bで生成されたコピージョブの送信処理を実行する送信処理部54cとを具備して構成される。
【0045】
スキャナ操作パネル15は、スキャナ10本体に配設された操作パネルであり、LED(Light Emitting Diode)、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示用デバイスであるスキャナ表示部15aと、タッチパネル、ハードボタンなどの入力用デバイスであるスキャナ操作部15bとを備える。以上が本発明に係わるスキャナ10の内部構成を示すブロック図の説明である。
【0046】
図3は、本発明に係わるプリンタ20の内部構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでは、本発明に係わる構成要素のみを挙げて説明する。
【0047】
プリンタ20は、その構成として、感光ドラム、転写ベルト等から構成され、受信した印刷ジョブに基づいて印刷処理を実行する印刷出力部21と、印刷ジョブを一時的にキャッシュするプリンタバッファ22と、CPU(Central Processing Unit)、プログラム用メモリ、作業用メモリ等から構成され、CPUが、このプログラム用メモリに格納されたプログラムに従うことによりプリンタ20を統括制御するプリンタ制御部23と、ユーザとプリンタ20とを繋ぐユーザインターフェースであるプリンタ操作パネル24と、ネットワークカード、USBポート等から構成され、プリンタ20と他装置(スキャナ、ホスト端末等)とを接続する通信インターフェース装置であるプリンタ通信部25とを具備して構成される。
【0048】
プリンタ制御部23は内部に、各種処理機能部として、ジョブ保有情報応答部61と、ジョブ管理部62と、中止処理部63と、ジョブ実行制御部64とを具備して構成される。
【0049】
ジョブ保有情報応答部61は、スキャナ10からのジョブ保有情報の問合せに対する応答を行う。より具体的には、スキャナ10からプリンタ状態取得要求を受信すると、後述するジョブ管理部62からジョブの保有状態を取得して、その状態に基づいてプリンタ状態取得応答を返送する。このプリンタ状態取得応答には、ジョブ有り、ジョブ無しが設定される。
【0050】
ジョブ管理部62は、スキャナ10やホスト端末30から受信した印刷ジョブをジョブキューにて管理する。このジョブ管理部62は、ジョブキューにて先入れ先出しにて印刷ジョブを管理するため、後述するジョブ実行制御部64では、先に受信した印刷ジョブから順次実行することとなる。
【0051】
中止処理部63は、後述するジョブ実行制御部64による印刷ジョブの実行を中止させる。例えば、プリンタ操作パネル24等からユーザにより印刷ジョブの中止が指示されると、その指示とともに当該ジョブの実行を中止する。
【0052】
ジョブ実行制御部64は、印刷ジョブの実行を制御する。例えば、コピージョブを実行する場合には、スキャナ10から受信したコピージョブ内のページ記述言語を解釈し、印刷出力部21を動作制御してスキャナ10で読み取られた原稿画像データの印刷処理を実行する。
【0053】
プリンタ操作パネル24は、プリンタ20本体に配設された操作パネルであり、LED(Light Emitting Diode)、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示用デバイスであるプリンタ表示部24aと、ハードボタンなどの入力用デバイスであるプリンタ操作部24bとを備える。以上が本発明に係わるプリンタ20の内部構成を示すブロック図の説明である。
【0054】
図4は、本発明に係わるスキャナ10およびプリンタ20における動作の流れの一例を示すシーケンスチャート図である。
【0055】
ここで、プリンタ20は、プリントジョブあるいは、他のコピージョブの実行状態にある(ステップS101)。この状態でスキャナ10においてスタートボタンが押下され読取ジョブの実行が指示されると(ステップS102)、スキャナ10は、プリンタ20のジョブ保有情報を取得する(ステップS103)。この処理は、プリンタ20のジョブの保有状態がジョブ有りであるならば、ジョブ無しとなるまで継続して行われ、その間、ステップS102でのスタートボタン押下により開始されるスキャン動作、コピージョブ生成、コピージョブ送信処理等の読取ジョブの実行は保留される。
【0056】
このジョブ保有情報の取得処理では、スキャナ10からプリンタ状態取得要求が送信され、その応答として、プリンタ20からプリンタ状態取得応答が返送される。同図では、1回目および2回目のプリンタ状態取得応答では、ジョブ有りである旨がスキャナ10に返送されている。
【0057】
そして、2回目のプリンタ状態取得応答をスキャナ10で受信した直後に、プリンタ20での印刷ジョブの実行が終了したため(ステップS104)、3回目のプリンタ状態取得応答では、プリンタ20のジョブ保有状態がジョブ無しである旨がスキャナ10に返送される。
【0058】
プリンタ20のジョブ保有状態がジョブ無しになったことを受けると、スキャナ10は、読取ジョブの保留を解除し、原稿に対するスキャン処理を開始し原稿画像データを読み取る(ステップS105)。そして、この原稿画像データを所定のページ記述言語で記述してコピージョブを生成し(ステップS106)、プリンタ20へ送信する(ステップS107)。
【0059】
ジョブ未保有状態であるプリンタ20は、このジョブを受信するとともに、当該ジョブを直ちに実行する(ステップS108)。すなわち、スキャナ10から受信したジョブをカレントジョブとして実行する。
【0060】
図5は、本発明に係わるスキャナ10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0061】
スキャナ10は、ユーザにより原稿が給紙トレイ11にセットされ、スタートボタンが押下されるまで待機している(ステップS201でNO)。
【0062】
ここで、スタートボタンが押下され読取ジョブの実行が指示されると(ステップS201でYES)、スキャナ10は、まず、ジョブ保有情報取得部51によりプリンタ20のジョブ保有情報を取得する。すなわち、プリンタ20に対してプリンタ状態取得要求を送信し(ステップS202)、その応答を受信することで、プリンタ20のジョブ保有情報を取得する。
【0063】
プリンタ状態取得要求を送信したスキャナ10は、応答待ちとなる(ステップS203でNO)。そして、この待機中にプリンタ20から応答を受信すると(ステップS203でYES)、プリンタ20のジョブ保有状態によりコピージョブを送信するか否かを送信可否判断部52で判断する。先に述べた通り、プリンタ20のジョブ保有情報がジョブ無しである場合には、コピージョブの送信を許可するが、プリンタ20のジョブ保有情報がジョブ有りである場合には、コピージョブの送信を不可と判断する。
【0064】
ここで、送信可否判断部52によりコピージョブの送信不可と判断された場合には(ステップS204でNO)、保留制御部53により、スキャン動作、コピージョブ生成、コピージョブ送信処理等の読取ジョブの実行を保留状態に制御し(ステップS205)、所定時間待機後(ステップS206)、再び、ステップS202に戻り、プリンタ20に対してプリンタ状態取得要求を送信する。
【0065】
一方、送信可否判断部52によりコピージョブの送信可と判断された場合には(ステップS204でYES)、読取ジョブが保留されているならば(ステップS207でYES)、それを解除し(ステップS208)、読取ジョブが保留されていないならば(ステップS207でNO)、そのまま読取ジョブの実行を開始する。
【0066】
読取ジョブが開始されると、まず、画像読取制御部54aが自動給紙フィーダ11aおよび画像読取部12を動作制御し、給紙トレイ11にセットされた原稿から原稿画像データの読み取りを行う(ステップS209)。
【0067】
そして、ジョブ生成部54bで、この原稿画像データを所定のページ記述言語で記述したコピージョブを生成し(ステップS210)、そのコピージョブを送信処理部54cによりプリンタ20へ送信する(ステップS211)。
【0068】
このステップS209からステップS211までの処理は、給紙トレイ11にセットされた原稿が全てなくなるまで繰り返し行われ(ステップS212でNO)、全ての原稿に対して処理が終了すると(ステップS212でYES)、この処理は終了する。
【0069】
以上説明したように本発明においては、スキャナ10側からのコピージョブの送信に際して、プリンタ20からジョブの保有状態を示すジョブ保有情報を取得し、プリンタ20がジョブ保有状態である場合には、コピージョブの送信を不可と判断し、コピージョブの送信をプリンタ20のジョブ保有がなくなるまで保留するように構成したため、プリンタ20では、スキャナ10からのジョブを常にカレントジョブとして実行することができる。
【0070】
これにより、プリンタ20の操作パネルからは、カレントジョブに対する中止処理しか指示できなくとも、コピージョブの中止を即座に行えるようになる。また、プリンタ20で実行されるスキャナ10側からのコピージョブは、常にカレントジョブとして実行されるため、誤って他のジョブを中止してしまうといった誤操作が生じる可能性も低い。
【0071】
以上のことから、現行のプリンタ20の仕様を活かしつつ、スキャナ10からのジョブに対する中止処理を即座かつ、確実に行うことができる。
【実施例2】
【0072】
次に、図1に示す全体構成を有する印刷システムにおける第2の実施例について説明する。実施例2では、プリンタ20のジョブ保有状態をプリンタ20側からスキャナ10に対して自発的に通知する場合の実施形態について説明する。
【0073】
図6は、実施例2に係わるスキャナ10の内部構成の一例を示すブロック図である。なお、上記実施例1を説明した図2と同一の符号が付してあるものは略同様に動作するため、ここでは相違点についてのみ説明する。
【0074】
スキャナ10は、その構成として、給紙トレイ11と、画像読取部12と、スキャンバッファ13と、スキャナ制御部14と、スキャナ操作パネル15と、スキャナ通信部16とを具備して構成される。スキャナ制御部14以外は、上記図2で説明したものと同じ構成である。
【0075】
スキャナ制御部14は内部に、送信可否判断部52と、保留制御部53と、読取ジョブ実行制御部54と、ジョブ保有情報通知指示部55と、ジョブ保有情報保持部56とを具備して構成される。すなわち、上記図2で説明した実施例1の構成からジョブ保有情報取得部51を除いて、ジョブ保有情報通知指示部55と、ジョブ保有情報保持部56とを加えた構成となる。
【0076】
ジョブ保有情報通知指示部55は、プリンタ20側から自発的にプリンタ20のジョブ保有情報を通知するように指示(自発通知指示)を行う。例えば、スキャナ10側の設定情報により、自発通知指示を行うように設定しておくと、スキャナ10起動時等に、このジョブ保有情報通知指示部55からプリンタ20へと自発通知指示が送信される。
【0077】
ジョブ保有情報保持部56は、プリンタ20から自発的に通知されたプリンタ20のジョブ保有情報を保持する。すなわち、プリンタ20で実行中あるいは、実行待ちとなっているジョブがあるかないかの情報(ジョブ有り、ジョブ無し)を保持する。以上が実施例2に係わるスキャナ10の内部構成を示すブロック図の説明である。
【0078】
図7は、実施例2に係わるプリンタ20の内部構成の一例を示すブロック図である。なお、上記実施例1を説明した図3と同一の符号が付してあるものは略同様に動作するため、ここでは相違点についてのみ説明する。
【0079】
プリンタ20は、その構成として、印刷出力部21と、プリンタバッファ22と、プリンタ制御部23と、プリンタ操作パネル24と、プリンタ通信部25とを具備して構成される。プリンタ制御部23以外は、上記図3で説明したものと同じ構成である。
【0080】
プリンタ制御部23は内部に、ジョブ管理部62と、中止処理部63と、ジョブ実行制御部64と、ジョブ保有情報通知部65とを具備して構成される。すなわち、上記図3で説明した実施例1の構成からジョブ保有情報応答部61を除いて、ジョブ保有情報通知部65を加えた構成となる。
【0081】
ジョブ保有情報通知部65は、スキャナ10から自発通知指示を受け付けた場合に、プリンタ20のジョブ保有状態が遷移する都度、スキャナ10に対してプリンタ状態通知を送信する。ジョブ保有情報通知部65は、ジョブ管理部62からジョブの保有状態を取得して、その状態に基づいてプリンタ状態通知を送信する。このプリンタ状態通知には、ジョブ有り、ジョブ無しが設定される。以上が実施例2に係わるプリンタ20の内部構成を示すブロック図の説明である。
【0082】
図8は、実施例2に係わるスキャナ10およびプリンタ20における動作の流れの一例を示すシーケンスチャート図である。
【0083】
同図には、ネゴシエーションフェーズでのスキャナ10およびプリンタ20の動作と、動作フェーズでのスキャナ10およびプリンタ20の動作が示される。
【0084】
まず、ネゴシエーションフェーズでの動作の流れについて説明する。スキャナ10およびプリンタ20の電源が投入されると、両者間で接続確認等の初期処理が行われる(ステップS301)。
【0085】
その後、スキャナ10からプリンタ20へ自発的通知指示が送信される(ステップS302)。この通知を受信したプリンタ20は、スキャナ10に対して自発的にプリンタ状態通知を送信して、ジョブ保有情報を伝えることとなる。
【0086】
次に、動作フェーズでの動作の流れについて説明する。なお、ここでは、予めスキャナ10からプリンタ20に対して自発的通知指示が送られているものとして説明する。
【0087】
まず、プリンタ20は、プリントジョブあるいは、他のコピージョブの実行を開始する(ステップS401)。このようにしてプリンタ20で印刷ジョブの実行が開始されると、プリンタ20のジョブ保有状態が遷移したことに伴って、ジョブ保有情報通知部65からプリンタ状態通知が送信される。このとき、プリンタ状態通知にはジョブ保有情報としてジョブ有りが設定される。
【0088】
スキャナ10では、このプリンタ状態通知の受信により、プリンタ20において他の印刷ジョブが実行中あるいは、実行待ちであることを認識する。この状態でスキャナ10においてスタートボタンが押下され読取ジョブの実行が指示されると(ステップS402)、スキャナ10は、プリンタ20で印刷ジョブが実行中、あるいは実行待ちであることを把握しているため、ステップS402でのスタートボタン押下により開始されるスキャン動作、コピージョブ生成、コピージョブ送信処理等の読取ジョブの実行を保留する。
【0089】
ここで、プリンタ20でのジョブが終了すると(ステップS403)、プリンタのジョブ保有状態が遷移したことに伴って、ジョブ保有情報通知部65からスキャナ10にプリンタ状態通知が送信される。このとき、プリンタ状態通知にはジョブ保有情報としてジョブ無しが設定される。
【0090】
スキャナ10では、このプリンタ状態通知の受信により、プリンタ20側がジョブ未保有であることを把握すると、読取ジョブの保留を解除し、原稿に対するスキャン処理を開始し原稿画像データを読み取る(ステップS404)。そして、この原稿画像データを所定のページ記述言語で記述してコピージョブを生成し(ステップS405)、プリンタ20へ送信する(ステップS406)。
【0091】
ジョブ未保有状態であるプリンタ20は、このジョブを受信するとともに、当該ジョブを直ちに実行する(ステップS407)。すなわち、スキャナ10から受信したジョブをカレントジョブとして実行する。
【0092】
図9は、実施例2に係わるスキャナ10の動作の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、予めスキャナ10からプリンタ20に対して自発的通知指示が送られているものとして説明する。
【0093】
スキャナ10は、プリンタ20からプリンタ状態を受信するか(ステップS501でNO)、若しくはユーザによりスタートボタンが押下されるまで待機している(ステップS503でNO)。
【0094】
ここで、プリンタ20からプリンタ状態通知を受信すると(ステップS501でYES)、スキャナ10のジョブ保有情報保持部56は、ジョブ保有情報を保持する(ステップS502)。
【0095】
また、スタートボタンが押下され読取ジョブの実行が指示されると(ステップS503でYES)、スキャナ10はまず、ジョブ保有情報保持部56に保持されたプリンタ20のジョブ保有情報を確認し(ステップS504)、コピージョブを送信するか否かを送信可否判断部52で判断する(ステップS505)。先に述べた通り、プリンタ20のジョブ保有情報がジョブ無しである場合には、コピージョブの送信を許可するが、プリンタ20のジョブ保有情報がジョブ有りである場合には、コピージョブの送信を不可と判断する。
【0096】
送信可否判断部52によりコピージョブの送信不可と判断された場合には(ステップS505でNO)、保留制御部53により、スキャン動作、コピージョブ生成、コピージョブ送信処理等の読取ジョブの実行を保留状態に制御し(ステップS506)、プリンタ20からジョブ保有情報を受信するまで待機する(ステップS507でNO)。
【0097】
この待機中に、プリンタ20からプリンタ状態通知を受信すると(ステップS507でYES)、スキャナ10のジョブ保有情報保持部56は、ジョブ保有情報を保持し(ステップS508)、再び、ステップS504に戻り、コピージョブを送信するか否かを判断することとなる。
【0098】
一方、ステップS505で送信可否判断部52によりジョブの送信可と判断された場合には(ステップS505でYES)、読取ジョブが保留されているならば(ステップS509でYES)、それを解除し(ステップS510)、読取ジョブが保留されていないならば(ステップS509でNO)、そのまま読取ジョブの実行を開始する。
【0099】
読取ジョブが開始されると、まず、画像読取制御部54aが自動給紙フィーダ11aおよび画像読取部12を動作制御し、給紙トレイ11にセットされた原稿から原稿画像データの読み取りを行う(ステップS511)。
【0100】
そして、ジョブ生成部54bで、この原稿画像データを所定のページ記述言語で記述したコピージョブを生成し(ステップS512)、そのコピージョブを送信処理部54cによりプリンタ20へ送信する(ステップS513)。
【0101】
このステップS511からステップS513までの処理は、給紙トレイ11にセットされた原稿が全てなくなるまで繰り返し行われ(ステップS514でNO)、全ての原稿に対して処理が終了すると(ステップS514でYES)、この処理は終了する。
【0102】
以上説明したように実施例2においては、プリンタ20にジョブ保有情報通知部65を設け、プリンタ20のジョブ保有状態をプリンタ20側からスキャナ10に対して自発的に通知するように構成したため、上記実施例1同様に、現行のプリンタ20の仕様を活かしつつ、スキャナ10からのジョブに対する中止処理を即座かつ、確実に行うことができる。
【実施例3】
【0103】
次に、図1に示す全体構成を有する印刷システムにおける第3の実施例について説明する。実施例3では、プリンタ20がジョブ保有状態(ジョブ有り)であるならば、スキャナ10側からのコピージョブの送信処理のみを保留する場合の動作について説明する。
【0104】
なお、実施例3のスキャナ10およびプリンタ20の内部構成は上記実施例1の図2、図3で説明したものと略同様であるため、その説明は省略し、ここでは、その動作についてのみ説明する。
【0105】
図9は、実施例3に係わるスキャナ10およびプリンタ20における動作の流れの一例を示すシーケンスチャート図である。
【0106】
ここで、プリンタ20は、プリントジョブあるいは、他のコピージョブの実行状態にある(ステップS601)。この状態でスキャナ10においてスタートボタンが押下され読取ジョブの実行が指示されると(ステップS602)、スキャナ10は、原稿に対するスキャン処理を開始し原稿画像データを読み取るとともに(ステップS603)、その原稿画像データを所定のページ記述言語で記述したコピージョブを生成する(ステップS604)。
【0107】
このようにしてコピージョブ送信前までの処理が終了すると、スキャナ10は、プリンタ20のジョブ保有情報を取得する(ステップS605)。この処理は、プリンタ20のジョブの保有状態がジョブ有りであるならば、ジョブ無しとなるまで継続して行われ、その間、コピージョブの送信処理は保留される。
【0108】
このジョブ保有情報の取得処理では、スキャナ10からプリンタ状態取得要求が送信され、その応答として、プリンタ20からプリンタ状態取得応答が返送される。同図では、1回目および2回目のプリンタ状態取得応答では、ジョブ有りである旨がスキャナ10に返送されている。
【0109】
そして、2回目のプリンタ状態取得応答をスキャナ10で受信した直後に、プリンタ20での印刷ジョブの実行が終了したため(ステップ606)、3回目のプリンタ状態取得応答では、プリンタ20のジョブ保有状態がジョブ無しである旨がスキャナ10に返送される。
【0110】
プリンタ20のジョブ保有状態がジョブ無しになったことを受けると、スキャナ10は、コピージョブの送信保留を解除し、コピージョブをプリンタ20へ送信する(ステップS607)。
【0111】
ジョブ未保有状態であるプリンタ20は、このジョブを受信するとともに、当該ジョブを直ちに実行する(ステップS608)。すなわち、スキャナ10から受信したジョブをカレントジョブとして実行する。
【0112】
図10は、本発明に係わるスキャナ10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0113】
スキャナ10は、ユーザにより原稿が給紙トレイ11にセットされ、スタートボタンが押下されるまで待機している(ステップS701でNO)。
【0114】
ここで、スタートボタンが押下され読取ジョブの実行が指示されると(ステップS701でYES)、スキャナ10は、読取ジョブの実行を開始する。
【0115】
読取ジョブが開始されると、まず、画像読取制御部54aが自動給紙フィーダ11aおよび画像読取部12を動作制御し、給紙トレイ11にセットされた原稿から原稿画像データの読み取りを行う(ステップS702)。
【0116】
そして、ジョブ生成部54bで、この原稿画像データを所定のページ記述言語で記述したコピージョブを生成する(ステップS703)。この生成されたコピージョブは、一時的にメモリ(ハードディスクを設け、記憶してもよい)等に退避される。
【0117】
このステップS702からステップS703までの処理は、給紙トレイ11にセットされた原稿が全てなくなるまで繰り返し行われ(ステップS704でNO)、全ての原稿に対して処理が終了すると(ステップS704でYES)、ジョブ保有情報取得部51によりプリンタ20のジョブ保有情報を取得する。すなわち、プリンタ20に対してプリンタ状態取得要求を送信し(ステップS705)、その応答を受信することで、プリンタ20のジョブ保有情報を取得する。
【0118】
プリンタ状態取得要求を送信したスキャナ10は、応答待ちとなる(ステップS706でNO)。そして、この待機中にプリンタ20から応答を受信すると(ステップS706でYES)、プリンタ20のジョブ保有状態によりコピージョブを送信するか否かを送信可否判断部52で判断する。先に述べた通り、プリンタ20のジョブ保有情報がジョブ無しである場合には、コピージョブの送信を許可するが、プリンタ20のジョブ保有情報がジョブ有りである場合には、コピージョブの送信を不可と判断する。
【0119】
ここで、送信可否判断部52によりコピージョブの送信不可と判断された場合には(ステップS707でNO)、保留制御部53により、コピージョブの送信を保留状態に制御し(ステップS709)、スキャナ表示部15aに送信保留の旨を表示する(ステップS709)。ここで、送信保留の旨を表示するのは、スキャン動作等のユーザが視覚的に確認できるスキャナ10の動作は終了しているため、ユーザにとっては、スキャナ10あるいはプリンタ20のいずれでジョブが実行されているかが把握し辛く、ジョブの中止を指示する場合に、ジョブの中止を的確に行えなくなる可能性があるからである。
【0120】
スキャナ10は、送信保留の旨を表示しつつ所定時間待機後(ステップS710)、再び、ステップS705に戻り、プリンタ20に対してプリンタ状態取得要求を送信する。
【0121】
一方、ステップS707で送信可否判断部52によりコピージョブの送信可と判断された場合には(ステップS707でYES)、コピージョブの送信が保留されているならば(ステップS711でYES)、それを解除し(ステップS712)、コピージョブの送信が保留されていないならば(ステップS707でNO)、スキャナ表示部15aにコピージョブ送信中である旨を表示するとともに(ステップS713)、コピージョブの送信を開始し(ステップS714)、この処理を終了する。
【0122】
なお、上記実施例3においては、説明の便宜上、原稿に対するスキャン動作等の処理終了後に、プリンタ20のジョブ保有情報を取得する場合を説明したが、コピージョブ送信前までにコピージョブの送信可否を判断できれば、本発明の機能は実現されるため、これらの処理順序は特に問わない。例えば、スキャン動作中にプリンタのジョブ保有情報を取得するようにしてもよいし、スキャン動作中にコピージョブの送信可否を判断できるならば、スキャン動作をしつつコピージョブの送信を行うようにしてもかまわない。
【0123】
以上説明したように実施例3においては、プリンタ20がジョブ保有状態(ジョブ有り)であるならば、スキャナ10側からのコピージョブの送信処理のみを保留するように構成したため、プリンタ20がジョブ保有状態であっても、スキャン動作等は先に行われるため、全体にかかる処理時間を短縮できる可能性が高くなる。
【0124】
なお、上記実施例1乃至3においては、プリンタ20のジョブ保有情報が、ジョブ有り、ジョブ無しの情報である場合を説明したが、これに限られず、スキャナ10側から送信するコピージョブがプリンタ20側でカレントジョブとして実行されるか否かを判断できる情報であれば本発明の機能は実現される。
【0125】
例えば、ジョブ保有情報をプリンタ20のジョブキューに格納されたジョブの数としてもよい。また、プリンタ20のステータス(処理中、待機中等)であってもよい。
【0126】
この他、本発明は、上記および図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。例えば、上記実施例1乃至3を用いて、本発明に係わる印刷システムについて説明したが、この実施例1乃至3の実施形態を全て、あるいは一部を組み合わせて実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明の印刷システムおよび画像読取装置およびその制御方法は、画像読取装置と印刷装置とを配する印刷システム全般に適用可能であり、特に、画像読取装置側で誤った原稿の読取処理を開始してしまった場合にも、その中止を即座かつ、確実に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明に係わる印刷システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係わるスキャナ10の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係わるプリンタ20の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係わるスキャナ10およびプリンタ20における動作の流れの一例を示すシーケンスチャート図である。
【図5】本発明に係わるスキャナ10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】実施例2に係わるスキャナ10の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図7】実施例2に係わるプリンタ20の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図8】実施例2に係わるスキャナ10およびプリンタ20における動作の流れの一例を示すシーケンスチャート図である。
【図9】実施例2に係わるスキャナ10の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】実施例3に係わるスキャナ10およびプリンタ20における動作の流れの一例を示すシーケンスチャート図である。
【図11】実施例3に係わるスキャナ10の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0129】
10 スキャナ
11 給紙トレイ
11a 自動給紙フィーダ
12 画像読取部
13 スキャンバッファ
14 スキャナ制御部
15 スキャナ操作パネル
15a スキャナ表示部
15b スキャナ操作部
16 スキャナ通信部
20 プリンタ
21 印刷出力部
22 プリンタバッファ
23 プリンタ制御部
24 プリンタ操作パネル
24a プリンタ表示部
24b プリンタ操作部
25 プリンタ通信部
30 ホスト端末
51 ジョブ保有情報取得部
52 送信可否判断部
53 保留制御部
54 読取ジョブ実行制御部
54a 画像読取制御部
54b ジョブ生成部
54c 送信処理部
55 ジョブ保有情報通知指示部
56 ジョブ保有情報保持部
61 ジョブ保有情報応答部
62 ジョブ管理部
63 中止処理部
64 ジョブ実行制御部
65 ジョブ保有情報通知部




 

 


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