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発明の名称 映像表示処理装置及びその記録再生装置の点検方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−12192(P2007−12192A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−193146(P2005−193146)
出願日 平成17年6月30日(2005.6.30)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 森 幸夫
要約 課題
HDDを利用した装置においてHDDの診断を行なうがこの診断のために、本来の記録・再生動作に対する不都合が生じないようにした。

解決手段
映像信号を受信する受信部と、信号処理部と、映像信号を表示する映像表示部と、信号処理部からの出力信号を記録する記録再生装置と、記録再生装置の複数の要素の点検処理を行う点検部と、記録再生装置の情報記録・再生のスタート又はスタート準備を行なう録再管理部と、点検部の点検処理の開始前に、録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が行われているときは、前記点検部の点検処理の開始を待機状態とする点検待機制御部と、前記情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が無いときは、前記点検部の点検処理を開始させる点検開始制御部を有する。
特許請求の範囲
【請求項1】
映像信号を受信する受信部と、
前記受信部で受信した映像信号に所定の信号処理を施す信号処理部と、
前記信号処理部で所定の信号処理が施された映像信号を表示する映像表示部と、
前記信号処理部からの出力信号を記録する記録再生装置と、
前記記録再生装置に対し故障要因となる複数の要素の点検処理を行う点検部と、
前記記録再生装置の情報記録・再生のスタート又はスタート準備を行なう録再管理部と、
前記点検部の点検処理の開始前に、前記録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が行われているときは、前記点検部の点検処理を待機状態とする点検待機制御部と、
前記点検部の点検処理の開始前に、前記録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が無いときは、前記点検部の点検処理を開始させる点検開始制御部と、
前記点検部の点検処理結果を前記映像表示部に表示させる点検結果報告部と
を有する映像表示処理装置。
【請求項2】
前記点検部は、次回の点検開始日時を設定する管理部を含むことを特徴とする請求項1記載の映像表示処理装置。
【請求項3】
前記点検部は、前記点検処理の結果を示す情報と、点検を実行した点検日時情報を保存する管理部を含むことを特徴とする請求項1記載の映像表示処理装置。
【請求項4】
前記点検結果報告部は、その電源がオンされたときに、前記点検部に保存されている点検処理の結果を、前記映像表示部に表示させることを特徴とする請求項1記載の映像表示処理装置。
【請求項5】
前記点検開始制御部が、前記点検部の点検処理を開始させた後であっても、前記録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が開始されたときは、点検待機制御部が、前記点検部の点検処理を待機状態とすることを特徴とする請求項1記載の映像表示処理装置。
【請求項6】
前記点検結果報告部は、前記点検部の点検が終了したとき点検処理の結果を、前記映像表示部に表示させる場合、異常状態の程度を識別して表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の映像表示処理装置。
【請求項7】
前記点検結果報告部は、その電源がオンされたとき、前記点検部に保存されている点検処理の結果を、前記映像表示部に表示させる場合、異常状態の程度を識別して表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の映像表示処理装置。
【請求項8】
映像信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した映像信号に所定の信号処理を施す信号処理部と、前記信号処理部で所定の信号処理が施された映像信号を表示する映像表示部と、前記信号処理部からの出力信号を記録する記録再生装置と、前記記録再生装置に対し故障要因となる複数の要素の点検処理を行う点検部と、前記記録再生装置の情報記録・再生のスタート又はスタート準備を行なう録再管理部と、動作を統括する制御部とを有し、
前記制御部の指令の元で前記記録再生装置を点検する点検方法において、
前記点検部の点検処理の開始前に、前記録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が行われているときは、前記点検部の点検処理を待機状態とし、
前記点検部の点検処理の開始前に、前記録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が無いときは、前記点検部の点検処理を開始させ、
前記点検部の点検処理結果を前記映像表示部に表示させる
ことを特徴とする記録再生装置の点検方法。
【請求項9】
前記点検処理が終了した後、次回の点検開始日時を設定することを特徴とする請求項8記載の記録再生装置の点検方法。
【請求項10】
前記点検処理が終了した後、前記点検処理の結果を示す情報と、点検を実行した点検日時情報を保存することを特徴とする請求項8記載の記録再生装置の点検方法。
【請求項11】
電源がオンされたときに、前記点検部に保存されている点検処理の結果を、前記映像表示部に表示させることを特徴とする請求項8記載の記録再生装置の点検方法。
【請求項12】
前記点検部の点検処理が開始した後であっても、前記録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が開始されたときは、前記点検部の点検処理を待機状態とすることを特徴とする請求項8記載の記録再生装置の点検方法。
【請求項13】
前記点検部の点検が終了したとき点検処理の結果を、前記映像表示部に表示させる場合、異常状態の程度を識別して表示させる
ことを特徴とする請求項8記載の記録再生装置の点検方法。
【請求項14】
電源がオンされたとき、前記点検部に保存されている点検処理の結果を、前記映像表示部に表示させる場合、異常状態の程度を識別して表示させる
ことを特徴とする請求項8記載の記録再生装置の点検方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、映像表示処理装置及び記録再生装置の点検装置及び方法に関するもので、特に記録再生装置の状態を診断し、故障が生じる前に予告或いは警告を通知できるようにした装置及び方法である。
【背景技術】
【0002】
周知のように、近年では、テレビジョン放送のデジタル化が推進されてきている。例えば、日本国内においては、BS(broadcasting satellite)デジタル放送及び110度CS(communication satellite)デジタル放送等の衛星デジタル放送だけでなく、地上デジタル放送も開始されている。
【0003】
テレビジョン放送を受信するテレビジョン放送受信装置においては、例えば、ユーザーが設定したジャンルやキーワード等に基づいて放送番組を自動記録しておき、その記録された番組の中からユーザーが必要な番組を選択して視聴することができる機能を有するものが出現している。
【0004】
この場合、放送番組を記録再生するための記録再生装置としては、多数の番組を記録することができる大記録容量が求められるとともに、記録した番組の中から所望の番組を迅速に検索して再生することができるアクセス性能が求められることから、HDD(hard disk drive)が採用されている。
【0005】
ところで、ハードディスクは、非常に精密な部品であり、熱、衝撃、振動に影響を受けることがある。使用環境、使用年数、使用頻度によっては、ハードディスク自身に対する情報の記録・再生が不能になる場合がある。このような場合は、ハードディスクドライブを交換する必要がある。
【0006】
ハードディスク装置の故障に関する技術としては、以下のような技術がある。即ちハードディスク装置の交換前、サービス、点検時に、障害予測や勧告を行うことができる技術がある(例えば特許文献1参照)。また故障予知診断機能を持つ磁気ディスク装置も開発されている(例えば特許文献2参照)。この装置では、ビットエラーレート、起動リトライ、シーク性能、などいくつかのパラメータが定期的にチェックされ、故障の発生が予想されると判断されたとき、ホストシステムに警告を出す。また、ヘッドとディスク表面の摩擦力を測定して、ディスクの異常を検出する技術もある(例えば特許文献3)。
【特許文献1】特開2004−342168公報
【特許文献2】特開2001−307435公報
【特許文献3】特開平07−085575号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来では、ハードディスク装置の故障予測、点検などについては、種々の技術が開発されている。しかしながら、ハードディスク装置の本来の機能、記録・再生処理と事前チェック処理の相互の時間的な関係については、十分な対策がなされていない。
【0008】
そこで、この発明は大記録容量を有する記録再生装置(ハードディスク装置)を利用した装置において、記録再生装置の診断を行なうとともに、この診断のために、本来の記録・再生動作に対する不都合が生じないようにした、映像表示処理装置及び記録再生装置の点検装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る映像信号処理装置は、映像信号を受信する受信部と、前記受信部で受信した映像信号に所定の信号処理を施す信号処理部と、前記信号処理部で所定の信号処理が施された映像信号を表示する映像表示部と、前記信号処理部からの出力信号を記録する記録再生装置と、前記記録再生装置に対し故障要因となる複数の要素の点検処理を行う点検部と、前記記録再生装置の情報記録・再生のスタート又はスタート準備を行なう録再管理部と、前記点検部の点検処理の開始前に、前記録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が行われているときは、前記点検部の点検処理の開始を待機状態とする点検待機制御部と、前記点検部の点検処理の開始前に、前記録再管理部による情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が無いときは、前記点検部の点検処理を開始させる点検開始制御部と、前記点検部の点検処理結果を前記映像表示部に表示させる点検結果報告部とを有する。
【発明の効果】
【0010】
上記した構成によれば、記録再生装置は、情報記録・再生の準備状態か、又は情報記録・再生の開始状態かが、点検待機制御部、点検開始制御部により監視される。そして適切なタイミングで記録再生装置の点検が実行される。よって、点検処理が不都合となることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態で説明するテレビジョン放送受信装置11の正面側の外観を示している。
【0012】
図1において、このテレビジョン放送受信装置11は、主として、装置本体となるほぼ四角形状に形成された薄型のキャビネット12と、このキャビネット12を起立させて支持するスタンド13とから構成されている。
【0013】
上記キャビネット12には、その正面に、例えば平面型液晶表示パネル等でなる映像表示器14の表示画面14aが露出されるとともに、一対のスピーカ15、操作部16、後述するリモートコントローラ(図1では図示せず)17から送信される操作情報を受けるための受光部18等が配置されている。
【0014】
また、上記スタンド13は、ほぼ薄型の箱状に形成されており、その一方の平面である底面板13aを、水平に設置された所定の基台(図示せず)上に載置するように構成されている。そして、このスタンド13は、上記基台上に載置される面と反対側の面である上面板13bのほぼ中央部から上方に突出する支持部材19が、上記キャビネット12の背面に連結されることにより、キャビネット12を起立させた状態で支持している。
【0015】
ここで、上記スタンド13は、その内部に後述するHDDユニット(図1では図示せず)20を収容可能となされている。そして、このスタンド13の上面板13bには、キャビネット12よりも正面側にせり出している部分に、HDDユニット20を記録、再生、停止状態等に制御するための、押圧操作可能な複数(図示の場合は4つ)の操作子21が配置されている。
【0016】
図2は、上記テレビジョン放送受信装置11の信号処理系を概略的に示している。この信号処理系を構成する各種の回路ブロックは、主として、上記キャビネット12の内部で背面に近い位置、つまり、上記映像表示器14の表示画面14aの裏側あたりに配置されている。
【0017】
そして、デジタルテレビジョン放送受信用のアンテナ22で受信したデジタルテレビジョン放送信号は、入力端子23を介してチューナ部24に供給される。このチューナ部24は、入力されたデジタルテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの信号を選局し復調している。そして、このチューナ部24から出力された信号は、デコーダ部25に供給されて、例えばMPEG(moving picture experts group)2デコード処理が施された後、セレクタ26に供給される。
【0018】
またチューナ部24の出力は、直接セレクタ26に供給されている。この信号から映像・音声情報などが分離され、この映像・音声情報が制御部35を介してHDDユニット20にて記録されることも可能である。
【0019】
さらに、アナログテレビジョン放送受信用のアンテナ27で受信したアナログテレビジョン放送信号は、入力端子28を介してチューナ部29に供給される。このチューナ部29は、入力されたアナログテレビジョン放送信号から所望のチャンネルの信号を選局し復調している。そして、このチューナ部29から出力された信号は、A/D(analog/digital)変換部30によりデジタル化された後、上記セレクタ26に出力される。
【0020】
また、アナログ信号用の入力端子31に供給されたアナログの映像及び音声信号は、A/D変換部32に供給されてデジタル化された後、上記セレクタ26に出力される。さらに、デジタル信号用の入力端子33に供給されたデジタルの映像及び音声信号は、そのまま上記セレクタ26に供給される。
【0021】
A/D変換された信号が、HDDユニット20にて記録される場合は、セレクタ26に付随しているエンコーダにより、所定のフォーマット例えばMPEG(moving picture experts group)2方式による圧縮処理が施された後、HDDユニット20にて記録される。
【0022】
上記セレクタ26は、4種類の入力デジタル映像及び音声信号から1つを選択して、信号処理部34に供給している。この信号処理部34は、入力されたデジタル映像信号に所定の信号処理を施して上記映像表示器14での映像表示に供させている。この映像表示部14としては、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等でなるフラットパネルディスプレイが採用される。また、上記信号処理部34は、入力されたデジタル音声信号に所定の信号処理を施し、アナログ化して上記スピーカ15に出力することにより、音声再生を行なっている。
【0023】
ここで、このテレビジョン放送受信装置11は、上記した各種の受信動作を含む種々の動作を制御部35によって統括的に制御されている。この制御部35は、CPU(central processing unit)等を内蔵したマイクロプロセッサであり、上記操作部16や操作子21(図2では図示せず)からの操作情報、または、上記リモートコントローラ17から送信された操作情報を受光部18を介して受けることにより、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0024】
この場合、制御部35は、メモリ部36を使用している。このメモリ部36は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)と、該CPUに作業エリアを提供するためのRAM(random access memory)と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリとを備えている。
【0025】
ここで、上記制御部35は、スタンド13内に収容されたHDDユニット20と接続されている。この場合、制御部35からHDDユニット20に電源電力及び制御信号の供給を行なうライン37は、接続部38を介して制御部35とHDDユニット20とを接続している。
【0026】
また、制御部35とHDDユニット20との間でデジタル映像及び音声信号を授受するライン39は、i.Link接続部40を介して制御部35とHDDユニット20とを接続している。すなわち、制御部35とHDDユニット20との間でのデジタル映像及び音声信号の伝送は、電源及び制御信号とは別個にi.Linkによって行なわれる。
【0027】
そして、上記テレビジョン放送受信装置11は、セレクタ26で選択されたデジタルの映像及び音声信号を、HDDユニット20により記録することができるとともに、HDDユニット20に記録されたデジタルの映像及び音声信号を再生し、視聴に供させることができる。
【0028】
図3は、この発明の特徴の基本的要素を取り出して示している。制御部35は、以下に述べるブロックを含む。即ち、制御部35は点検部35aを含む。この点検部35aは、HDDユニット(以下記録再生装置と記す)20の故障要因となる複数の要素の点検処理を行う。この点検内容については、後述する。また録再管理部35eを含み、この録再管理部35eは、記録再生装置20の情報記録・再生のスタート準備又はスタートを行なう。さらに制御部35は、点検待機制御部35cを含む、この点検待機制御部35cは、点検部35aの点検処理の開始前に、録再管理部35eによる情報記録あるいは再生のスタート又はスタートの準備が行われているときは、点検部35aの点検処理の開始を待機状態とするものである。
【0029】
録再管理部35eによる情報記録スタートとは、記録が現実に開始されている状態である。また情報記録スタートの準備とは、予約録画のために、電源がオンされた状態を含む。また予約録画のために録画時間が近づいている、例えば5分前も含む。さらには、録画のために操作信号に応じて電源がオンされた状態も含む。なお、この明細書では、電源オンは、メイン電源がオンされて録再装置が全動作可能な状態を意味し、たとえばリモートコントロール操作に初期応答できる程度の予備電源状態とは異なる。
【0030】
録再管理部35eによる再生のスタートとは、再生が現実に開始されている状態である。また再生スタートの準備とは、再生のために、電源がオンされた状態を含む。
【0031】
制御部35には、点検開始制御部35dが含まれる。この点検開始制御部35は、点検部の点検処理の開始前に、録再管理部35eによる情報記録・再生のスタート又はスタートの準備が無いときは、点検部35eの点検処理を開始させる。
【0032】
さらに上記した点検部35aには、状況チェック部35a1,フラッグ管理部35a2,チェック日時管理部35a3が含まれるもので、このブロックの動作及び機能については、後述する。
【0033】
また上記の点検結果報告部35bには、OSD(on screen display)処理部35b1が含まれる。
【0034】
図4には、この発明の装置の一実施の形態における具体的動作例を示すフローチャートである。今、点検部35aに点検対称としてHDD20が登録されているものとする。例えば点検部35aでは、点検日時の設定が行なわれている。点検日時の設定方法としては、各種の方法が可能である。例えば一定時間毎の点検、あるいは最終点検日から所定時間経過後を点検日時とするなどである。
【0035】
点検部35aは、現時点が設定されている点検日時であるかどうかをチェックする(ステップST1)。このチェックは、例えばチェック日時管理部35a3により管理されている。現時点が、設定した点検日時と同じ又は経過している場合、HDD20のチェック処理の準備が行なわれ(ステップST2)、まず機器の電源の状態がオンであるかオフであるが判断される(ステップST3)。
【0036】
機器の電源がオンであることは、HDD20において情報記録又は再生、または予約録画時間が迫りその準備が開始されていることである。このような場合は、HDDチェックは行なわれない、チェック待ちとなり待機状態となる(ステップST7)。この状態では、機器の電源状態がさらに監視される(ステップST8)。機器の電源がオフ状態になったことが検知されると、HDD20にたいしてして録画予約があるかどうかのチェックが行なわれる(ステップST4)。ステップST3において、機器の電源がオフであることが判明した場合もステップST4に移行する。
【0037】
ステップST4において、HDD20に対する録画予約がない場合には、HDD20のチェック状態に移行する(ステップST6)。しかしステップST4において、HDD20に対する録画予約が有った場合には、その録画予約時間(HDD20で予約録画を行う時間)と、現在の時間(HDD20のチェックを行なう時間)とが重ならないかどうかをチェックされる(ステップST5)。
【0038】
ステップST5において、時間が重ならない場合には、ステップST6に移行してHDD20のチェックが実行される。時間が重なった場合には、ステップST7に移行して、チェック待ちとなり待機状態となる。
【0039】
上記のようにHDD20の故障診断チェックは定期的に行う必要があるが、上記したHDD20のチェック方法により、前回HDD20をチェックした日時より、次回のHDD20のチェック開始日時が録画機器内の不揮発性メモリ等に事前に記憶される(この処理は後述するステップST15に該当する)。
【0040】
上記したように、機器の電源がオンの状態では録画・再生処理を実施している可能性がある。この場合、デジタル放送受信機を内蔵した機器においては、電源オン時にハイビジョン放送の番組をデコード処理している場合があるため、録画機器におけるCPUの負担が大きいこと、或いはパフォーマンス低下が想定される。そこで、HDD20のチェックをこれらの処理と平行して実行するのを防ぐためのステップとなっている。
【0041】
ここでいう電源オフ/待機とは、最低限機器を制御するマイコンが制御可能状態の電源状態を意味し、電源オンとは、ユーザーによって具体的な機能を操作可能な状態を意味する。
【0042】
図5は、図4においてHDD20のチェック処理の実行が可能と判断された後、HDD20の故障を事前にチェックする方法の概略を示したフローチャートである。
【0043】
ステップST10において、HDD20の状態をチェックする処理が起動される。実際にHDD20の状態をチェックして、HDD20の故障を事前にチェックする具体的な手段については、本発明では規定しないが、ここでは一例として、ハードディスクドライブのSMART( Self-Monitoring, Analysis, and Reporting Technology )機能用いた場合を説明する。
【0044】
SMART機能には、HDDの故障を予測するためのいくつかのパラメータがあり、このパラメータを読むことによりHDDの故障を予測することが可能である。
【0045】
例えば、トータル電源オン時間(起動累計時間)、温度、CSS(Contact Start Stop)サイクル数、リトライ回数、異常セクター数、Read/Writeエラー発生率などのパラメータがある。例えば、温度、トータル電源オン時間、CSSサイクル数からは寿命が予測可能である。また、リトライ数、異常セクター数、Read/Writeエラー発生率からは故障率が予測可能である。
【0046】
HDDの状態をチェックする起動条件としては、前述したように機器の電源がオフまたは、待機の場合としているため、ステップST10にてHDD20の状態をチェック中は、常に機器の電源状態を監視する(ステップTS11)。
【0047】
HDD20のチェック実行中に機器の電源がオンになった場合は、ステップST17に進み、HDD20のチェック処理を終了する。この場合は、HDD20のチェック処理が未終了のため、図1のステップST7の処理に移行し、HDD20のチェック待ちとなる。
【0048】
HDD20の状態をチェック中に機器の電源がオフまたは、待機の状態が継続され正常にチェックが終了した場合は、ステップST12においてHDD20の状態チェック処理を終了し、ステップST13に進む。ステップST13においては、チェックの結果、HDD20に異常が検出されたか否かの判定を行い、異常が検出された場合は、ステップST14b、異常が検出されなかった場合はステップST14aにそれぞれ進む。
【0049】
ステップST14aでは異常検出フラグを“1”にセットし、かつチェック終了日時を記憶し、ステップST14bでは異常検出フラグを“0”にセットし、かつチェック終了日時を記憶し、それぞれステップST15に進む。ステップST15では、現在日時情報と前記チェック終了日時より次回のHDD20のチェック日時を設定し、機器に内蔵されている不揮発性メモリ等に記憶する。
【0050】
設定される次回チェックの周期は予め機器に設定されていること想定しているが、開始時刻については本チェックが機器の電源がオフまたは、待機時に実行されるため、機器がなるべく使用されない時間帯に設定されることが望ましい。また、チェックの周期、及び開始時刻は利便性を考慮し、機器に予め設定されていると述べたが、ユーザーが任意に設定できてもかまわない。
【0051】
ステップST15で次回のHDD20のチェック日時設定後は、ステップST16に進みHDD20のチェック処理は終了する。
【0052】
上記した異常検出フラグの管理は、図3に示したフラッグ管理部35a2で行なわれる。また次回のチェック日時設定の管理は、チェック日時管理部35a3で行なわれる。
【0053】
次にHDD20のチェック処理が終了した後、その結果をユーザーへ告知処理する方法について説明する。
【0054】
図6は、図5においてHDD20のチェック処理が終了した後の、録画機器におけるHDD20の故障を事前にユーザーに告知する方法の概略を示したフローチャートである。
【0055】
HDD20がチェックされた後は、機器(デジタルテレビジョン放送受信装置または録画装置)の電源はオフ、または待機状態となっている。ここで再び、ステップST20で機器の電源がオンとなった時点でユーザーへの告知処理が起動することができる。機器の電源がオンした後は、ステップST21に進み、図5のステップST14a、及びステップST14bでセットされた異常検出フラグの判定処理を行う。
【0056】
異常検出フラグが“0”の場合は、HDD20には異常がなかったため、ステップST25に進み、一連の処理は終了する。異常検出フラグが“1”の場合は、ステップST22に進み、HDD20のチェック結果がOSD(オンスクリーンディスプレイ)を用いて表示され、これによりユーザーへ結果を告知することができる。
【0057】
図7(A)には、図6のステップST22においてOSD処理部35b1の表示信号処理により表示される画面の例を示す。図7(A)は、HDD20に異常が検出された場合の告知メッセージ表示画面の一例である。
【0058】
従来は、ユーザーが録画・再生などHDDにアクセスした時にHDDが使用不可状態に陥ってしまってから告知表示されていたため、図7(B)に示すような告知メッセージ内容となり、この時点で修理交換依頼をする依頼することになる。
【0059】
しかし、本発明においては、定期的に事前にHDDのチェックを行っているため、図7(A)に示すような内容の告知メッセージとなり、事前に交換修理依頼が行える。また、上記説明では、ユーザーにHDDが異常であることを告知する手段としてテレビジョン画面にOSDを用いる方法を説明したが、OSDの代わりに、本体に設けられたLED等の表示装置を用いて告知してもかまわない。さらに、OSD表示と本体に設けられたLED等の表示装置を併用してもなんら問題ない。
【0060】
ステップST22で表示されたOSDによる告知メッセージは、常時出ているとTV視聴の妨げとなるので、ユーザーによるリモコン操作等で消去可能となっている(図6のステップST23)。
【0061】
つまりステップST22による告知メッセージ表示は、表示した時点で役割は果たしており、このまま常時出ているとTV視聴の妨げとなるので、図7(A)にも示すようにユーザーによるリモコン操作等で消去可能となっている(図7(A)の例ではリモコン等の決定ボタンで消去される)。
【0062】
また、OSD消去操作後の電源オン/オフで再度告知のためのOSDが表示されるのを防止するため、ステップST24では、OSD消去操作後には、異常検出フラグを解除(“0”にセット)する。ステップST24の処理終了後は、ステップST25に進み、一連の処理は終了する。
【0063】
図8を参照して、次に、上述した実施の形態の変形例について説明する。
【0064】
故障を事前にチェックする際にHDDのチェック処理を実行するか否かを判定する方法については、上述した実施例の図4の動作と同じである。しかし、図8では、図5におけるHDDのチェック処理実行方法、及びHDDのチェック処理が終了した結果のユーザーへの告知処理方法の一部を変更している。
【0065】
図8は、HDDのチェック処理実行方法の概略を示すフローチャートである。そして、図9は、HDDのチェック処理が終了した結果のユーザーへの告知処理方法を示すフローチャートである。なお、さきの説明と同じ処理については同一の符号を付している。
【0066】
図8において図5のフローチャートと異なるのは、ステップST13aにおけるHDDチェック結果判定において、異常が発生した場合の処理を2つに分け、一方をHDDの異常が小さい場合、もう一方をHDDの異常が大きい場合とした点である。つまり異常の程度を識別している。
【0067】
HDDチェックの結果、例えば、HDD自体が使用不可状態とまではならないが、SMART機能のリトライ回数、異常セクター数等の検査結果より、これらの結果がある閾値を超え、録画・再生を行う際に映像再生に破綻が生じる可能性があると判断した場合は、HDD装置に異常検出結果は「異常小」とし、ステップST14cに進む。ステップST14cでは異常検出フラグを1にセットし、かつ、チェック終了時刻を記憶し、ステップST15に進む。また、ステップST13aのチェック結果判定において、SMART機能におけるトータル電源オン時間、CSSサイクル数、温度等のデータよりチェック時点のHDDの経時における寿命を予測するとともに、Read/Writeエラー発生率等より、HDDの劣化度を勘案して、HDDを交換しないと近々にHDD装置が使用不可の状態となると判断した場合は、HDDの異常検出結果は「異常大」とし、ステップST14dに進む。ステップST14dでは異常検出フラグを2にセットし、かつ、チェック終了時刻を記憶し、ステップST15に進む。
【0068】
ステップST15では、図5の例と同様に現在日時情報と前記チェック終了日時より次回のHDDチェック日時を設定し、機器に内蔵されている不揮発性メモリ等に記憶する。ステップST15で次回のHDDチェック日時設定後は、ステップST16に進みHDDのチェック処理は終了する。
【0069】
次にHDDのチェック処理が終了した結果のユーザーへの告知処理方法について説明する。図9は、図8においてHDD装置のチェック処理が終了した後の、録画機器におけるHDDの故障を事前にユーザーに告知する方法の概略を示したフローチャート図である。図6の例との違いは、ステップST21aにおける異常検出フラグの判定処理において、フラグが“1”と“2”の2種類がある点で、それぞれフラグにより以降の処理が異なる。
【0070】
ステップST21aの異常検出フラグ判定処理において、異常検出フラグが“1”の場合はステップST22aに進み、異常検出フラグが“2”の場合及びステップST22bに進む。つまり、異常検出フラグの種類によりユーザーに告知するOSD表示内容が異なる。異常検出フラグが“1”の場合はHDD装置チェックの結果、図8で説明したように、異常小と判定されているため、図10に示すような告知メッセージとなり、HDD自体の交換は必要ないが、録画。再生のパフォーマンス改善のための処置を告知している。一方、異常検出フラグが“2”の場合はHDDチェックの結果、図8で説明したように、異常大と判定されているため、図7(A)に示すような告知メッセージとなり、HDD装置自体の交換を勧めるような告知メッセージとなっている。
【0071】
ステップST22a、ステップST22bによる告知メッセージ表示は、図6で説明したのと同様に常時出ているとTV視聴の妨げとなるので、ステップST23でユーザーによるリモコン操作等で消去可能となっている(図7(A)、図10に示す画面の例ではリモコン等の決定ボタンで消去される)。
【0072】
OSD消去操作後は、ステップST26に進み、異常検出フラグ判定処理を行う。ここで、異常検出フラグが“1”の場合はステップST24に進み、異常検出フラグを解除(“0”にセット)し、ステップST25に進み一連の動作は終了する。また、異常検出フラグが“2”の場合は、異常検出フラグは解除せず、ステップST25に進み一連の動作を終了する。
【0073】
つまり、異常検出フラグが“1”の場合は、ステップST22a、及び図10に示すように、HDDの異常が軽微であるため、OSD消去操作後の再度電源がオンとなる度に表示する必要がないため、再度告知のためのOSDが表示されるのを防止するための処理である。
【0074】
一方、異常検出フラグが“2”の場合は、近々にHDDが使用不可の状態に陥る可能性があるため、速やかにHDDの交換をユーザーに促すため、異常検出フラグは解除せず、次回以降電源がオンされる都度、ユーザーに告知する処理としている。
【0075】
また、これらの例では、電源オン処理に合わせOSD表示による告知を行っている。さらに、これとは別に図8におけるステップST14a、ST14c、ST14dの検出結果を、HDDチェック終了日時を記憶するのと合わせて、不揮発性メモリ等に記憶しておき、チェック履歴として何時でもユーザーが確認可能としてもよい。
【0076】
この機能は、録画機器の各種設定などを行うメニュー機能に、図11、図12のような表示機能を設けることで容易に実現可能である。
【0077】
このように、HDDチェックの結果、異常が検出された場合、異常内容を細分化して分析判定し、その判定にあった告知表示をOSDにて行うことにより、より適切な処置方法をユーザーに提供可能となる。
【0078】
従来、HDDを使用する録画機器においては、HDDが使用不可の状態になった時点で、初めてHDDの交換が必要であることが分かるが、HDD交換自体は通常サービスマン対応であるため交換までには時間を要し、録画したい番組が直ぐにあっても対応できなかった。また、近年、HDD自体が大容量化しており、HDD内にたくさんの番組が保存されている場合も多く、HDDが使用不可と分かった時点では、HDDに保存されていた番組の視聴が不可となっていたが、HDDが使用不可の状態に陥る前にHDDの状態を定期的、かつ自動的に行うことにより、HDDの故障を事前に予測し、使用不可の状態になる前に交換が必要な旨をユーザーに告知することが可能となる。
【0079】
また、最近はHDD自体がユーザー交換可能となっている機器も出始めており、このような場合も交換時期をユーザーに容易に提供することが可能となる。さらに、HDDのチェック結果を細分化することにより、HDDの状態をより適切にユーザーに知らせることも可能となる。
【0080】
なお、図2では、テレビジョン放送受信装置11の信号処理系を、キャビネット12とスタンド13とに分割して記載したが、信号処理系としては、キャビネット12とスタンド13とを特に区別して記載する必要はなく、図13に示すように、テレビジョン放送受信装置11がHDDユニット20を内蔵しているというように等価的に記載することができる。
【0081】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】図1はこの発明の実施の形態で説明するテレビジョン放送受信装置の正面側の外観を示す図である。
【図2】図2は上記テレビジョン放送受信装置の信号処理系を示す図である。
【図3】図3はこの発明に係る特徴部の基本的要素を取り出して示す図である。
【図4】図4はこの発明の装置の一実施の形態における具体的動作例を示すフローチャートである。
【図5】図5は図4においてHDDのチェック処理の実行が可能と判断された後、HDDの故障を事前にチェックする方法を示したフローチャートである。
【図6】図6は図5においてHDDのチェック処理が終了した後の、録画機器におけるHDDの故障を事前にユーザーに告知する方法を示したフローチャートである。
【図7】図7(A)は図6のステップST22においてOSD処理部により表示される画面の例を示し、図7(B)は従来HDDが使用不可状態に陥ってしまってから告知表示された画面の例を示す図である。
【図8】図8はこの発明の他の実施の形態におけるHDDのチェック処理実行方法の概略を示すフローチャートである。
【図9】図9は図8に示す処理においてHDDのチェック処理が終了した結果のユーザーへの告知処理方法を示すフローチャートである。
【図10】この発明に係る装置により表示される画面の例を示す図である。
【図11】この発明に係る装置により表示される他の画面の例を示す図である。
【図12】この発明に係る装置により表示されるさらに他の画面の例を示す図である。
【図13】図13は上記テレビジョン放送受信装置の信号処理系の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
11…テレビジョン放送受信装置、12…キャビネット、13…スタンド、14…映像表示器、15…スピーカ、16…操作部、17…リモートコントローラ、18…受光部、19…支持部材、20…HDDユニット、22…アンテナ、23…入力端子、24…チューナ部、25…デコーダ部、26…セレクタ、27…アンテナ、28…入力端子、29…チューナ部、30…A/D変換部、31…入力端子、32…A/D変換部、33…入力端子、34…信号処理部、35…制御部、36…メモリ部、37…ライン、38…接続部、39…ライン、40…i.Link接続部。




 

 


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