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発明の名称 電子機器およびチャンネル検出方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6247(P2007−6247A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−185244(P2005−185244)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 和田 直幸
要約 課題
受信可能なアナログ放送信号およびデジタル放送信号をそれぞれ正しく且つ効率よくサーチすることが可能な電子機器を実現する。

解決手段
アナログTVスキャン処理制御部411は、受信周波数を所定のステップ幅で順次変更する処理と、バンドパスフィルタ303のフィルタ帯域幅を複数種の放送方式にそれぞれ対応する複数の帯域幅の間で変更しながら、受信周波数毎に、受信信号(入力信号)の存在の有無と、アナログTV信号の存在の有無と、存在するアナログTV信号の帯域幅とを検出する処理とを実行する。このアナログTVスキャン処理の結果に基づいて、絞り込み処理部412は、デジタルTV信号が存在する可能性がある周波数帯域を絞り込む。デジタルTVスキャン処理制御部413は、絞り込まれた周波数帯域内から、受信可能なデジタル放送信号をサーチするためのデジタルTVスキャン処理を実行する。
特許請求の範囲
【請求項1】
アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信する受信装置を備えた電子機器において、
前記受信装置を制御して、所定の放送信号周波数帯域内から受信可能な、アナログ放送信号およびデジタル放送信号の一方の放送信号をサーチするための第1スキャン処理を実行する第1スキャン処理制御手段であって、前記第1スキャン処理は、前記受信装置の受信周波数を第1のステップ幅で順次変更する処理と、前記受信装置に設けられ前記受信装置によって受信された信号から所定の周波数帯域に属する信号成分を抽出するバンドパスフィルタのフィルタ帯域幅を複数種の放送方式にそれぞれ対応する複数の帯域幅の間で変更しながら前記バンドパスフィルタの出力を解析して、前記受信周波数毎に、受信信号の存在の有無と、前記一方の放送信号の存在の有無と、存在する前記一方の放送信号の帯域幅とを検出する処理とを含む第1のスキャン処理制御手段と、
前記第1スキャン処理の結果に基づき、前記放送信号周波数帯域の内から、前記アナログ放送信号および前記デジタル放送信号の他方の放送信号が存在する可能性がある周波数帯域を絞り込む手段と、
前記受信装置を制御して、前記絞り込まれた周波数帯域内から受信可能な、前記他方の放送信号をサーチするための第2スキャン処理を実行する第2のスキャン処理制御手段であって、前記第2スキャン処理は、前記受信装置の受信周波数を第2のステップ幅で順次変更する処理と、前記バンドパスフィルタの帯域幅を前記複数のフィルタ帯域幅の間で変更しながら前記バンドパスフィルタの出力を解析して、前記受信周波数毎に、前記他方の放送信号の存在の有無と、存在する前記他方の放送信号の帯域幅とを検出する処理とを含む第2のスキャン処理制御手段とを具備することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記他方の放送信号が存在する可能性がある周波数帯域を絞り込む手段は、前記放送信号周波数帯域の内で、前記受信信号が存在しない周波数帯域と前記検出された前記一方の各放送信号が存在する周波数帯域とを除く残りの周波数帯域を、前記他方の放送信号が存在する可能性がある周波数帯域として決定することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1スキャン処理は、ある受信周波数において前記一方の放送信号が検出された場合、当該検出された放送信号の帯域幅に基づいて、前記第1スキャン処理の対象から除外すべき周波数帯域を決定し、当該決定結果に基づいて、次に設定すべき受信周波数の値を調整する処理を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記第2スキャン処理は、ある受信周波数において前記他方の放送信号が検出された場合、当該検出された放送信号の帯域幅に基づいて、前記第2スキャン処理の対象から除外すべき周波数帯域を決定し、当該決定結果に基づいて、次に設定すべき受信周波数の値を調整する処理を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記受信装置は、前記電子機器の本体内に内蔵されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記受信装置は、受信周波数を選択する周波数選択回路と前記バンドパスフィルタとを含むチューナ部と、前記バンドパスフィルタの出力信号を解析してアナログ放送信号を検出する回路を含むアナログ放送信号処理回路と、前記バンドパスフィルタからの出力信号を解析してデジタル放送信号を検出する回路を含むデジタル放送信号処理回路とを含み、
前記第1のスキャン処理制御手段は、前記チューナ部と、前記アナログ放送信号処理回路および前記デジタル放送信号処理回路の一方とを制御して前記第1スキャン処理を実行し、
前記第2のスキャン処理制御手段は、前記チューナ部と、前記アナログ放送信号処理回路および前記デジタル放送信号処理回路の他方とを制御して前記第2スキャン処理を実行することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
アナログ放送チャンネルおよびデジタル放送チャンネルをそれぞれ検出するチャンネル検出方法であって、
アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信する受信装置を制御して、所定の放送信号周波数帯域内から受信可能な、アナログ放送信号およびデジタル放送信号の一方の放送信号をサーチするための第1スキャン処理を実行する第1スキャン処理制御ステップであって、前記第1スキャン処理は、前記受信装置の受信周波数を第1のステップ幅で順次変更する処理と、前記受信装置に設けられ前記受信装置によって受信された信号から所定の周波数帯域に属する信号成分を抽出するバンドパスフィルタのフィルタ帯域幅を複数種の放送方式にそれぞれ対応する複数の帯域幅の間で変更しながら前記バンドパスフィルタの出力を解析して、前記受信周波数毎に、受信信号の存在の有無と、前記一方の放送信号の存在の有無と、存在する前記一方の放送信号の帯域幅とを検出する処理とを含む第1のスキャン処理制御ステップと、
前記第1スキャン処理の結果に基づき、前記放送信号周波数帯域の内から、前記アナログ放送信号および前記デジタル放送信号の他方の放送信号が存在する可能性がある周波数帯域を絞り込むステップと、
前記受信装置を制御して、前記絞り込まれた周波数帯域内から受信可能な、前記他方の放送信号をサーチするための第2スキャン処理を実行する第2のスキャン処理制御ステップであって、前記第2スキャン処理は、前記受信装置の受信周波数を第2のステップ幅で順次変更する処理と、前記バンドパスフィルタの帯域幅を前記複数のフィルタ帯域幅の間で変更しながら前記バンドパスフィルタの出力を解析して、前記受信周波数毎に、前記他方の放送信号の存在の有無と、存在する前記他方の放送信号の帯域幅とを検出する処理とを含む第2のスキャン処理制御ステップとを具備することを特徴とするチャンネル検出方法。
【請求項8】
前記他方の放送信号が存在する可能性がある周波数帯域を絞り込むステップは、前記放送信号周波数帯域の内で、前記受信信号が存在しない周波数帯域と前記検出された前記一方の各放送信号が存在する周波数帯域とを除く残りの周波数帯域を、前記他方の放送信号が存在する可能性がある周波数帯域として決定することを特徴とする請求項7記載のチャンネル検出方法。
【請求項9】
前記第1スキャン処理は、ある受信周波数において前記一方の放送信号が検出された場合、当該検出された放送信号の帯域幅に基づいて、前記第1スキャン処理の対象から除外すべき周波数帯域を決定し、当該決定結果に基づいて、次に設定すべき受信周波数の値を調整する処理を含むことを特徴とする請求項7記載のチャンネル検出方法。
【請求項10】
前記第2スキャン処理は、ある受信周波数において前記他方の放送信号が検出された場合、当該検出された放送信号の帯域幅に基づいて、前記第2スキャン処理の対象から除外すべき周波数帯域を決定し、当該決定結果に基づいて、次に設定すべき受信周波数の値を調整する処理を含むことを特徴とする請求項7記載のチャンネル検出方法。
【請求項11】
前記受信装置は、受信周波数を選択する周波数選択回路と前記バンドパスフィルタとを含むチューナ部と、前記バンドパスフィルタの出力信号を解析してアナログ放送信号を検出する回路を含むアナログ放送信号処理回路と、前記バンドパスフィルタからの出力信号を解析してデジタル放送信号を検出する回路を含むデジタル放送信号処理回路とを含み、
前記第1のスキャン処理制御ステップは、前記チューナ部と、前記アナログ放送信号処理回路および前記デジタル放送信号処理回路の一方とを制御して前記第1スキャン処理を実行し、
前記第2のスキャン処理制御ステップは、前記チューナ部と、前記アナログ放送信号処理回路および前記デジタル放送信号処理回路の他方とを制御して前記第2スキャン処理を実行することを特徴とする請求項7記載のチャンネル検出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信可能な受信装置を備えた電子機器および同装置で用いられるチャンネル検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノートブックタイプ、ラップトップタイプのような携帯可能な様々なパーソナルコンピュータが開発されている。最近では、この種のパーソナルコンピュータにおいても、オーディオ・ビデオ(AV)機能の向上を図るために、TV放送信号を受信するためのチューナ装置の搭載が進められている。
【0003】
ところで、現在、世界の多数の地域では、様々な種類の放送方式(またはTV放送方式という)が採用されている。例えば、日本、北米などで使用されている放送方式はNTSC−Mであり、ドイツ等で使用されている放送方式はPAL−B/Gである。また、何種類かの放送方式それぞれに対応する放送信号が用いられている地域もある。
【0004】
そこで、最近では、複数種の放送方式それぞれに対応する複数種のTV放送信号を受信可能な、いわゆる全世界対応のチューナを搭載したパーソナルコンピュータが開発され始めている。
【0005】
この種のパーソナルコンピュータにおいては、そのコンピュータがどの地域で使用される場合であっても、受信可能な全てのTV放送チャンネルを正しくサーチするための機能が必要となる。
【0006】
通常、受信可能なTV放送チャンネルのサーチは、スキャンと称される方法を用いて実行される。
【0007】
特許文献1には、スキャン機能を有するTV装置が開示されている。このTV装置においては、アナログTV放送のスキャン処理の結果に基づいて、デジタルTV放送のスキャン処理が実行される。このデジタルTV放送のスキャン処理は、アナログTV放送に使用されていないチャンネルを対象に実行される。
【特許文献1】特開2005−64585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1のスキャン機能は、ある特定の一つの放送方式のみが使用されている地域での利用を前提としたものであり、TV装置が現在使用されている地域がどのような放送方式の放送信号が放送されている地域であるかがが不明な環境下では、受信可能なTV放送チャンネルを正しく検知するのは困難である。
【0009】
全世界対応のチューナを搭載した、パーソナルコンピュータのような携帯型電子機器は、放送方式の異なる様々な地域で使用される可能性がある。したがって、受信可能な放送信号がどの放送方式に対応するものであるかが不明である場合でも、受信可能なアナログ放送信号およびデジタル放送信号をそれぞれ正しく且つ効率よくサーチするための新たな機能を実現することが必要である。
【0010】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、受信可能なアナログ放送信号およびデジタル放送信号をそれぞれ正しく且つ効率よくサーチすることが可能な電子機器およびチャンネル検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の課題を解決するため、本発明は、アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信する受信装置を備えた電子機器において、前記受信装置を制御して、所定の放送信号周波数帯域内から受信可能な、アナログ放送信号およびデジタル放送信号の一方の放送信号をサーチするための第1スキャン処理を実行する第1スキャン処理制御手段であって、前記第1スキャン処理は、前記受信装置の受信周波数を第1のステップ幅で順次変更する処理と、前記受信装置に設けられ前記受信装置によって受信された信号から所定の周波数帯域に属する信号成分を抽出するバンドパスフィルタのフィルタ帯域幅を複数種の放送方式にそれぞれ対応する複数の帯域幅の間で変更しながら前記バンドパスフィルタの出力を解析して、前記受信周波数毎に、受信信号の存在の有無と、前記一方の放送信号の存在の有無と、存在する前記一方の放送信号の帯域幅とを検出する処理とを含む第1のスキャン処理制御手段と、前記第1スキャン処理の結果に基づき、前記放送信号周波数帯域の内から、前記アナログ放送信号および前記デジタル放送信号の他方の放送信号が存在する可能性がある周波数帯域を絞り込む手段と、前記受信装置を制御して、前記絞り込まれた周波数帯域内から受信可能な、前記他方の放送信号をサーチするための第2スキャン処理を実行する第2のスキャン処理制御手段であって、前記第2スキャン処理は、前記受信装置の受信周波数を第2のステップ幅で順次変更する処理と、前記バンドパスフィルタの帯域幅を前記複数のフィルタ帯域幅の間で変更しながら前記バンドパスフィルタの出力を解析して、前記受信周波数毎に、前記他方の放送信号の存在の有無と、存在する前記他方の放送信号の帯域幅とを検出する処理とを含む第2のスキャン処理制御手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、受信可能なアナログ放送信号およびデジタル放送信号をそれぞれ正しく且つ効率よくサーチすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る電子機器の構成について説明する。この電子機器は放送信号を受信可能な携帯型の電子機器であり、例えば、ノートブック型の携帯型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0014】
図1はパーソナルコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12には、LCD(Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD17の表示画面はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。
【0015】
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10を電源オン/オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、およびタッチパッド16などが配置されている。
【0016】
入力操作パネル15は、押されたボタンに対応するイベントを入力する入力装置であり、複数の機能をそれぞれ起動するための複数のボタンを備えている。これらボタン群には、TV起動ボタン15A、チャンネル切替えボタン15Bも含まれている。TV起動ボタン15AはTV放送番組データを再生するためのボタンである。TV起動ボタン15Aがユーザによって押下された時、TVアプリケーションプログラムが自動的に起動される。TVアプリケーションプログラムは、TV放送番組データを視聴および記録するためのビデオ再生プログラムである。チャンネル切替えボタン15Bは、視聴/記録すべきTV放送番組データのチャンネルを選択するためのボタンである。チャンネル切替えボタン15Bがユーザによって押下される度に、視聴/記録すべきTV放送番組データのチャンネルが順番に切り替えられる。
【0017】
コンピュータ本体11の側面には、AV(オーディオ・ビデオ)コネクタセット18およびTV入力端子19とが設けられている。TV入力端子19には、TVアンテナケーブル、またはCATV網に接続される。AV(オーディオ・ビデオ)コネクタセット18は、外部機器からAVデータを入力するためのコネクタ群であり、コンポジットビデオ入力コネクタ18A、Sビデオ入力コネクタ18B、および2つのオーディオ入力コネクタ(オーディオ−L、オーディオ−R)18Cを含む。
【0018】
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
【0019】
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、グラフィクスコントローラ114、サウスブリッジ119、BIOS−ROM120、ハードディスクドライブ(HDD)121、光ディスクドライブ(ODD)122、TVチューナ・キャプチャユニット123、およびエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124等を備えている。
【0020】
CPU111は本コンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)121から主メモリ113にロードされる、オペレーティングシステム(OS)および各種アプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムとしては、上述のTVアプリケーションプログラムに加え、チューナ制御プログラムが利用される。チューナ制御プログラムは、TVチューナ・キャプチャユニット123の動作を制御するためのプログラムである。チューナ制御プログラムは、TVアプリケーションプログラムからの要求に応答して、TVチューナ・キャプチャユニット123が受信可能な、全てのアナログ放送チャンネルおよび全てのデジタル放送チャンネルを自動的にサーチするためのスキャン処理を実行する。
【0021】
また、CPU111は、BIOS−ROM120に格納されたシステムBIOS(Basic Input Output System)も実行する。システムBIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
【0022】
ノースブリッジ112はCPU111のローカルバスとサウスブリッジ119との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ112には、主メモリ113をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ112は、AGP(Accelerated Graphics Port)バスなどを介してグラフィクスコントローラ114との通信を実行する機能も有している。
【0023】
グラフィクスコントローラ114は本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ114はビデオメモリ(VRAM)を有しており、OS/アプリケーションプログラムによってビデオメモリ(VRAM)に書き込まれた表示データから、LCD17に表示すべき表示イメージを形成する映像信号を生成する。また、グラフィクスコントローラ114は、外部CRT(Cathode Ray Tube)へアナログ映像信号を出力するためのインタフェース、およびアナログ映像信号をSビデオ出力コネクタを介して外部に出力するためのインタフェースも有している。
【0024】
サウスブリッジ119は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ119は、HDD121、ODD122を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ119は、BIOS−ROM120をアクセス制御するための機能、およびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス20上の各デバイスを制御する機能を有している。PCIバス20には、TVチューナ・キャプチャユニット123が接続されている。
【0025】
TVチューナ・キャプチャユニット123は、バスコネクタ30を介してPCIバス20に接続されている。バスコネクタ30は、例えば、Mini PCIコネクタから構成されている。TVチューナ・キャプチャユニット123は、地上波アナログTV放送信号のようなアナログ放送信号と地上波デジタルTV放送信号のようなデジタル放送信号とを受信する受信装置である。アナログ放送信号は、通常、VHF帯およびUHF帯を含む放送信号周波数帯域を用いて放送されている。また、デジタル放送信号は、通常は、UHF帯を含む放送信号周波数帯域を用いて放送されていることが多いが、地域によってはVHF帯が利用されることもある。
【0026】
TVチューナ・キャプチャユニット123は、VHF帯およびUHF帯を含む放送信号周波数帯域を用いてそれぞれ放送されている、アナログ放送信号またはデジタル放送信号を受信し、その受信した放送信号に含まれる映像信号および音声信号をPCIバス20上に出力する。受信されたアナログ放送信号に含まれる映像信号および音声信号はTVチューナ・キャプチャユニット123内で例えばMPEG2(MPEG: Moving Picture Coding Experts Group)のような圧縮符号化方式で圧縮符号化され後にPCIバス20上に出力される。圧縮符号化された映像信号および音声信号はTVアプリケーションプログラムによってデコードされる。一方、受信されたデジタル放送信号は圧縮符号化された映像信号および圧縮符号化された音声信号を含んでいるので、それら圧縮符号化された映像信号および圧縮符号化された音声信号がPCIバス20上に出力される。
【0027】
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。
【0028】
次に、図3を参照して、TVチューナ・キャプチャユニット123の構成を説明する。
【0029】
上述したように、TVチューナ・キャプチャユニット123は、アナログ・デジタル両放送を受信可能に構成されている。このTVチューナ・キャプチャユニット123は、チューナ部201、コントローラ202、アナログTV信号処理回路203、デジタルTV信号処理回路204、およびPCIバスインタフェース205から構成されている。
【0030】
TV入力端子19には、アンテナからの放送信号またはCATV網からの放送信号が入力される。チューナ部201は、映像信号および音声信号を搬送するTV放送信号を受信するようにTV入力端子19に接続されている。このチューナ部201は、受信周波数をチューニングすることによって、所望の周波数帯域に属する放送信号を受信することができる。TV入力端子19から入力される放送信号はチューナ部201によって高周波数信号(RF)信号から中間周波(IF)信号に変換された後に、アナログTV信号処理回路203、およびデジタルTV信号処理回路204に送られる。
【0031】
チューナ部201は、増幅器(AMP)201、ミキサと称される周波数変換器(MIX)302、バンドパスフィルタ(BPF)303、AGC(Auto Gain Control)回路304、および周波数選択回路305から構成されている。
【0032】
TV入力端子19から入力される放送信号は増幅器(AMP)201によって増幅された後に周波数変換器(MIX)302に送られる。周波数変換器(MIX)302は、周波数選択回路305の制御の下、周波数選択回路305によって受信周波数として選択されたある周波数を中心周波数として有する放送信号(RF信号)を、予め決められた特定の中間周波(IF)信号に変換する。
【0033】
AGC回路304は、一定の信号レベルを有する放送信号が周波数変換器(MIX)302に入力されるように、コントローラ202の制御の下、増幅器(AMP)201の増幅率を制御する。AGC回路304は、入力レベルが低い場合は増幅率を上げ、また入力レベルが高い場合は増幅率を下げる。
【0034】
周波数選択回路305は、コントローラ202の制御の下に、チューナ部201によって受信すべき周波数(受信周波数)を選択するための回路である。周波数選択回路305は、局部発振信号を周波数変換器(MIX)302に送出する。この局部発振信号の周波数は、受信周波数とIF信号の周波数との関係によって決められる。周波数変換器(MIX)302は、増幅器(AMP)201からの入力RF信号と周波数選択回路305からの局部発振信号とを乗算することにより、入力RF信号をIF信号に変換する。
【0035】
バンドパスフィルタ(BPF)303は、IF信号に含まれる所定の周波数帯域幅に属する信号成分のみを通過させるフィルタである。このバンドパスフィルタ(BPF)303は、例えばSAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)フィルタから構成されている。
【0036】
もしバンドパスフィルタ(BPF)303が無いと、受信したい信号以外の他の信号やノイズなどがアナログTV信号処理回路203およびデジタルTV信号処理回路204に送られてしまい、これによりS/Nの劣化が引き起こされる。バンドパスフィルタ(BPF)303のフィルタ帯域幅(通過帯域幅)は、受信対象の放送信号の放送方式によって決まる。日本国内で使用されている放送方式であるNTSC−Mのみを受信対象とする場合には、バンドパスフィルタ(BPF)303のフィルタ帯域幅は6MHzに固定すれば十分である。しかし、本実施形態では、世界中の様々な放送方式それぞれに対応する放送信号を受信対象としているので、バンドパスフィルタ(BPF)303のフィルタ帯域幅は、6,7,8MHzと変化させる必要がある。そのため、バンドパスフィルタ(BPF)303は、そのフィルタ帯域幅を変化させることができるように構成されている。フィルタ帯域幅の制御はコントローラ202によって行われる。
【0037】
アナログTV信号処理回路203はチューナ部201によって受信されたアナログ放送信号(以下、アナログTV信号と称する)を処理するためのアナログ放送信号処理回路であり、復調器311、エンコーダ312、およびアナログTV信号検出回路313等を含む。
【0038】
アナログTV信号検出回路313は、バンドパスフィルタ(BPF)303から出力されるIF信号を解析してアナログTV信号を検出する処理を実行する。このアナログTV信号検出回路313による検出処理により、チューナ部201の現在の受信周波数の値とバンドパスフィルタ(BPF)303の現在のフィルタ帯域幅の値とによって規定される周波数帯域内に、アナログTV信号が存在するか否かが判別される。
【0039】
また、たとえ周波数選択回路305で選択された受信周波数とTV入力端子19から入力される放送信号の実際の周波数とが完全に一致しなくとも、受信周波数と入力される放送信号の実際の周波数との間の誤差量がある一定範囲内(検出可能周波数範囲内)にあるならば、アナログTV信号検出回路313は、アナログTV信号の有無を正しく検出することができる。また、アナログTV信号検出回路313は、上述の誤差量を計算することもできる。コントローラ202は、アナログTV信号検出回路313から誤差量を取得し、その取得した誤差量に基づいて、受信周波数を調整する。
【0040】
復調器311はアナログTV信号を復調する回路である。復調器311は、バンドパスフィルタ(BPF)303から出力されるIF信号を映像信号と音声信号とに分離し、それら映像信号および音声信号をそれぞれデコードする。エンコーダ312は、デコードされた映像信号およびデコードされた音声信号をそれぞれ圧縮符号化して、デジタルストリームを生成する。このデジタルストリームはPCIバス20上に出力される。
【0041】
デジタルTV信号処理回路204はチューナ部201によって受信されたデジタルTV放送信号(以下、デジタルTV信号という)を処理するためのデジタル放送信号処理回路であり、復調器321、およびデジタルTV信号検出回路322等を含む。
【0042】
復調器321はデジタルTV信号を復調する回路であり、例えばOFDM、QAMのような変調方式に対応する復調方式でバンドパスフィルタ(BPF)303から出力されるIF信号を復調して、トランスポートストリーム等のデジタルストリームを生成する。このデジタルストリームはPCIバス20上に出力される。
【0043】
デジタルTV信号検出回路322は、バンドパスフィルタ(BPF)303から出力されるIF信号を解析してデジタルTV信号を検出する処理を実行する。この検出処理により、チューナ部201の現在の受信周波数の値とバンドパスフィルタ(BPF)303の現在のフィルタ帯域幅の値とによって規定される周波数帯域内に、デジタルTV信号が存在するか否かが判別される。この検出処理は、例えば、復調器321による復調処理の結果を用いて実行することもできる。この場合、例えば、復調器321によって復調処理が正常に実行できなかった場合には、デジタルTV信号が存在しないと判断される。また、たとえ周波数選択回路305で選択された受信周波数とTV入力端子19から入力される放送信号の実際の周波数とが完全に一致しなくとも、受信周波数と入力される放送信号の実際の周波数との間の誤差量がある一定範囲内(デジタルTV信号検出回路322の検出可能周波数範囲内)にあるならば、デジタルTV信号検出回路322は、デジタルTV信号の有無を正しく検出することができる。また、デジタルTV信号検出回路322は、誤差量を計算することもできる。コントローラ202は、デジタルTV信号検出回路322から誤差量を取得し、その取得した誤差量に基づいて、受信周波数を調整する。
【0044】
コントローラ202は、TVアプリケーションプログラムまたはチューナ制御プログラムからの指示に基づき、チューナ部201、アナログTV信号処理回路203、およびデジタルTV信号処理回路204を制御する。具体的には、コントローラ202は、AGC回路304、周波数選択回路305、バンドパスフィルタ303を制御して、受信周波数を適切な値に設定する処理、IF信号を適切な信号レベルに設定する処理、およびフィルタ帯域幅を選択的に変更する処理等を実行する。また、コントローラ202は、アナログTV信号処理回路203およびデジタルTV信号処理回路204からそれぞれ、アナログTV信号の検出結果およびデジタルTV信号の検出結果を取得して、アナログTV信号の存在の有無およびデジタルTV信号の存在の有無を判別する。また、コントローラ202は、バンドパスフィルタ303から出力されるIF信号の信号レベルとAGC回路304に設定したゲインの値とに基づいて受信信号(入力信号)の信号レベルを判別することにより、受信周波数毎に、受信信号(入力信号)の存在の有無を検出する。
【0045】
図4には、チューナ制御プログラムの機能構成が示されている。
【0046】
チューナ制御プログラム401は、チャンネル検出処理を実行するための機能モジュールとして、アナログTVスキャン処理制御部411、絞り込み処理部412、およびデジタルTVスキャン処理制御部413を備えている。
【0047】
アナログTVスキャン処理制御部411は、TVチューナ・キャプチャユニット123を制御して、例えばVHF帯およびUHF帯を含む放送信号周波数帯域内から、受信可能な全てのアナログ放送チャンネルをサーチするためのアナログTVスキャン処理を実行する。
【0048】
アナログTVスキャン処理においては、周波数選択回305を制御することによって受信周波数を所定のステップ幅で順次変更する処理と、バンドパスフィルタ303のフィルタ帯域幅を複数種の放送方式にそれぞれ対応する複数の帯域幅(たとえば、6MHz、7MHz、8MHz)の間で変更しながらバンドパスフィルタ303の出力信号(IF信号)を解析して、受信周波数毎に、受信信号(入力信号)の存在の有無と、アナログTV信号の存在の有無と、存在するアナログTV信号の帯域幅とを検出する処理とが実行される。アナログTV信号の存在の有無の検出は、アナログTV信号検出回路313を用いて実行される。
【0049】
また、アナログTVスキャン処理においては、ある受信周波数においてアナログTV信号が検出された場合、当該検出されたアナログTV信号の帯域幅に基づいて、アナログTVスキャン処理の対象から除外すべき周波数帯域が決定され、当該決定結果に基づいて、次に設定すべき受信周波数の値が調整される。
【0050】
絞り込み処理部412は、アナログTVスキャン処理によって検出されたアナログTV信号および当該検出されたアナログTV信号の帯域幅に基づき、放送信号周波数帯域の内から、デジタルTV信号が存在する可能性がある周波数帯域を絞り込む処理を実行する。この場合、絞り込み処理部412は、放送信号周波数帯域の内で、アナログTVスキャン処理において受信信号が検出されなかった周波数帯域とアナログTVスキャン処理において検出されたアナログTV信号が存在する各周波数帯域とを除く残りの周波数帯域を、デジタルTV信号が存在する可能性がある周波数帯域として決定する。
【0051】
デジタルTVスキャン処理制御部413は、絞り込まれた周波数帯域内から、つまりデジタルTV信号が存在する可能性がある周波数帯域内から、受信可能な全てのデジタル放送チャンネルをサーチするためのデジタルTVスキャン処理を実行する。
【0052】
デジタルTVスキャン処理においては、周波数選択回305を制御することによって受信周波数を所定のステップ幅で順次変更する処理と、バンドパスフィルタ303のフィルタ帯域幅を複数種の放送方式にそれぞれ対応する複数の帯域幅(たとえば、6MHz、7MHz、8MHz)の間で変更しながらバンドパスフィルタ303の出力信号(IF信号)を解析して、受信周波数毎に、受信信号(入力信号)の存在の有無と、デジタルTV信号の存在の有無と、存在するデジタルTV信号の帯域幅とを検出する処理とが実行される。デジタルTV信号の存在の有無の検出は、デジタルTV信号検出回路322を用いて実行される。
【0053】
また、デジタルTVスキャン処理においては、ある受信周波数においてデジタルTV信号が検出された場合、当該検出されたデジタルTV信号の帯域幅に基づいて、デジタルTVスキャン処理の対象から除外すべき周波数帯域が決定され、当該決定結果に基づいて、次に設定すべき受信周波数の値が調整される。
【0054】
なお、デジタルTVスキャン処理をアナログTVスキャン処理に先行して実行してもよい。この場合、絞り込み処理部412は、デジタルTVスキャン処理によって検出されたデジタルTV信号および当該検出されたデジタルTV信号の帯域幅に基づき、放送信号周波数帯域の内から、アナログTV信号が存在する可能性がある周波数帯域を絞り込む処理を実行する。アナログTVスキャン処理は、アナログTV信号が存在する可能性がある周波数帯域のみを対象に実行される。
【0055】
以下では、アナログTVスキャン処理を最初に実行し、アナログTVスキャン処理の結果を用いてデジタルTVスキャン処理を実行する場合を想定する。
【0056】
図5には、アナログTVスキャン処理で用いられる検索テーブルA1とデジタルTVスキャン処理で用いられる検索テーブルA2とが示されている。
【0057】
検索テーブルA1,A2の各々においては、スキャンパラメータを示すフィールドとスキャン結果を示すフィールドとが定義されている。
【0058】
スキャンパラメータを示すフィールドは、受信周波数を示すサブフィールドと、3種類のフィルタ帯域幅(6MHz,7MHz,8MHz)それぞれの有効/無効を示す3つのフィルタ帯域幅サブフィールドとから構成される。各フィルタ帯域幅サブフィールドにおいて、値“有効”は、それに対応するフィルタ帯域幅を用いてスキャン処理を実行すべきことを示している。初期状態においては、どの受信周波数においても、全てのフィルタ帯域幅サブフィールドに値“有効”が設定されている。
【0059】
スキャン結果を示すフィールドは、受信信号の存在の有無を示すステータスを格納する“信号”サブフィールドと、TV信号(検索テーブルA1においてはアナログTV信号、検索テーブルA2においてはデジタルTV信号)の存在の有無を示すステータスを格納する“TV検出”サブフィールドと、検出されたTV信号の帯域幅を示す“帯域幅”サブフィールドとから構成されている。
【0060】
本実施形態においては、アナログTVスキャン処理は、受信周波数を100MHzから1MHzのステップ幅単位で順次変更しながら実行される。ステップ幅=1MHzは、アナログTV信号検出回路313の検出可能周波数範囲によって決められるパラメータである。例えば、アナログTV信号検出回路313の検出可能周波数範囲が±1MHzであるならばステップ幅は2MHzでよく、またアナログTV信号検出回路313の検出可能周波数範囲が±500kHzであるならばステップ幅は1MHzでよい。ただし、一般的には、検出漏れを防ぐ意味で、ステップ幅の値は、アナログTV信号検出回路313の検出可能周波数範囲よりも小さな値に設定される。本実施形態では、アナログTV信号検出回路313の検出可能周波数範囲が±1MHzであり、ステップ幅が1MHzに設定されている場合を想定する。
【0061】
次に、図6乃至図9を参照して、本実施形態のチャンネル検出方法の手順について説明する。
【0062】
アナログTVスキャン処理においては、各受信周波数毎にフィルタ帯域幅を6MHz,7MHz,8MHzの順で変更しながら、受信信号の存在の有無、アナログTV信号の存在の有無、存在するアナログTV信号の帯域幅を検出する処理が実行される。
【0063】
ある受信周波数において、フィルタ帯域幅が6MHz, 7MHz, 8MHzのいずれの場合においても受信信号が検出されなかったならば、当該受信周波数には何等信号が存在しないので、当該受信周波数はデジタルTVスキャン処理の対象から除外される。図6は、受信周波数=100MHzにおいて、フィルタ帯域幅が6MHz, 7MHz, 8MHzのいずれの場合においても受信信号が検出されなかった場合の検索テーブルA1,A2の内容を示している。検索テーブルA1においては、受信周波数=100MHzに対応する3つのフィルタ帯域幅サブフィールドの値は、それぞれ無効を示す値“ブランク”に設定される。受信周波数=100MHzにおいては何等受信信号が無いので、受信周波数=100MHは、デジタルTVスキャン処理の対象からも除外される。この場合、検索テーブルA2においても、受信周波数=100MHzに対応する3つのフィルタ帯域幅サブフィールドの値は、それぞれ無効を示す値“ブランク”に設定される。
【0064】
ある受信周波数において、フィルタ帯域幅が6MHz, 7MHz, 8MHzのいずれかに設定されている時に受信信号の存在が検出されたならば、検索テーブルA1においては、当該受信周波数に対応する“信号”サブフィールドに、受信信号が存在することを示す値“有”が設定される。さらに、ある受信周波数において、フィルタ帯域幅が6MHz, 7MHz, 8MHzのいずれかに設定されている時に、受信信号の存在が検出され、且つアナログTV信号の存在が検出されたならば、検索テーブルA1においては、当該受信周波数に対応する“信号”サブフィールドおよび“TV検出”サブフィールドにはそれぞれ“有”が設定され、さらに当該受信周波数に対応する“帯域幅”フィールドには、検出されたアナログTV信号の帯域幅が設定される。“帯域幅”フィールドに設定される帯域幅は、アナログTV信号の存在が検出された時に使用されていたフィルタ帯域幅の値である。
【0065】
受信周波数=101MHz, 102MHz, 103MHzの各々に対応するアナログTVスキャン処理において、受信信号の存在が検出され、アナログTV信号の存在が検出されなかった場合には、図6に示すように、受信周波数=101MHz, 102MHz, 103MHzの各々に対応する“信号”サブフィールドには受信信号が存在することを示す値“有”が設定され、受信周波数=101MHz, 102MHz, 103MHzの各々に対応する“TV信号”サブフィールドの値は“ブランク”となる。
【0066】
例えば、受信周波数=109MHz、フィルタ帯域幅=6MHzの時に、アナログTV信号の存在が検出されたならば、図7に示すように、検索テーブルA1においては、受信周波数=109MHzに対応する“信号”サブフィールドおよび“TV検出”サブフィールドにはそれぞれ“有”が設定され、受信周波数=109MHzに対応する“帯域幅”フィールドには6MHzが設定される。
【0067】
ある受信周波数においてアナログTV信号の存在が検出された時は、さらに、当該検出されたアナログTV信号の帯域幅に基づいて、次に設定すべき受信周波数の値が調整され、これによって幾つかの受信周波数に対するアナログTVスキャン処理の実行がスキップされる。これは、次の理由による。
【0068】
通常、TV放送においては、チャンネル群はそれぞれの周波数帯域が互いに重ならないように配置されている。現在検出されたアナログTV信号の帯域幅(アナログ放送チャンネルの帯域幅)をWxとし、その隣のチャンネルのTV信号(アナログ放送チャンネルまたはデジタル放送チャンネル)の帯域幅をWyとすると、それらチャンネルが重ならないように、それら2つのチャンネルそれぞれの中心周波数はFd = (Wx / 2 + Wy / 2)だけ離れている。
【0069】
アナログTV信号の存在が検出された時の受信周波数の値(つまり検出されたアナログTV信号の中心周波数の値)をFcとすると、Fc±Fdの範囲内には別のTV放送チャンネルは存在しないことが保証されるため、アナログTVスキャン処理の実行を省略することができる。例えば、6MHzの帯域をそれぞれ有する隣接する2つのTV放送チャンネルそれぞれの中心周波数の差は、Fd=( 6 / 2 + 6 / 2) = 6MHzの式より、6MHzとなる。したがって、もし受信周波数=109MHzの時に帯域幅6MHzのアナログTV信号が検出されたならば、当該検出されたアナログTV信号の帯域幅6MHzを考慮して、図8のテーブルA1に示すように、アナログTVスキャン処理を実行すべき次の受信周波数の値は115MHzに変更され、これにより受信周波数=110MHz,111MHz,112MHz,113MHz,114MHzに対するアナログTVスキャン処理の実行は省略される。
【0070】
さらに、図9のテーブルA2に示すように、検出されたアナログTV信号の中心周波数109MHzの前後の周波数帯域(受信周波数=104MHz〜114MHz)はデジタルTVスキャン処理の対象から除外される。
【0071】
このようにして、アナログTVスキャン処理によって検出された各アナログTV信号および当該検出された各アナログ放送信号の帯域幅に基づき、デジタルTVスキャン処理を実行することが必要な周波数帯域が制限される。
【0072】
なお、アナログTVスキャン処理における受信周波数のステップ幅とデジタルTVスキャン処理における受信周波数のステップ幅とは必ずしも一致させる必要はない。図10に示すように、デジタルTVスキャン処理における受信周波数のステップ幅が、アナログTVスキャン処理における受信周波数のステップ幅よりも狭い場合には、最初に、アナログTVスキャン処理が実行され、そのアナログTVスキャン処理の結果に基づいて制限された周波数帯域のみを対象に、デジタルTVスキャン処理が実行される。逆に、デジタルTVスキャン処理における受信周波数のステップ幅が、アナログTVスキャン処理における受信周波数のステップ幅よりも広い場合には、最初に、デジタルTVスキャン処理を実行し、そのデジタルTVスキャン処理の結果に基づいて制限された周波数帯域のみを対象に、アナログTVスキャン処理を実行すればよい。
【0073】
次に、図11のフローチャートを参照して、アナログTVスキャン処理と、そのスキャン処理結果に基づいてデジタルTVスキャン処理を実行すべき周波数範囲を絞り込む処理の手順を説明する。
【0074】
アナログTVスキャン処理においては、チューナ制御プログラム401は、コントローラ202を介して、チューナ部201およびアナログTV信号処理回路203を制御する。
【0075】
すなわち、チューナ制御プログラム401は、まず、コントローラ202を介して周波数選択回路305を制御することにより、チューナ部201に対して受信周波数の値をセットする(ステップS101)。この後、チューナ制御プログラム401は、コントローラ202を介してバンドパスフィルタ303およびアナログTV信号処理回路203を制御することにより、フィルタ帯域幅を変更しながら、受信信号の存在の有無と、アナログTV信号の存在の有無と、存在するアナログTV信号の帯域幅とを検出する処理を実行する(ステップS102〜S107)。
【0076】
具体的には、チューナ制御プログラム401は、まず、バンドパスフィルタ303のフィルタ帯域幅を6MHzに設定し(ステップS102)、そして、チューナ部201に信号受信処理を実行させる(ステップS103)。次いで、チューナ制御プログラム401は、受信信号の存在が検出されたか否かをコントローラ202に問い合わせることにより、受信信号の存在の有無を判別する(ステップS104)。
【0077】
受信信号が存在しなかったならば(ステップS104のNO)、チューナ制御プログラム401は、現在の受信周波数をデジタルTVスキャン処理の対象から除外するための処理を実行する(ステップS105)。
【0078】
受信信号が存在するならば(ステップS104のYES)、チューナ制御プログラム401は、コントローラ202を介してアナログTV信号検出回路313による信号検出結果を参照することにより、アナログTV信号の存在が検出されたか否かを判別する(ステップS106)。
【0079】
アナログTV信号が存在するならば(S106のYES)、チューナ制御プログラム401は、検出されたアナログTV信号が存在する周波数帯域をデジタルTVスキャン処理の対象から除外するための処理を実行する(ステップS107)。このステップS107では、チューナ制御プログラム401は、図9で説明したように、検出されたアナログTV信号の周波数帯域幅を考慮して、現在の受信周波数の前後の所定の周波数帯域をデジタルTVスキャン処理の対象から除外する。そして、この後、チューナ制御プログラム401は、ステップS101に戻って、受信周波数の値を変更する。
【0080】
アナログTV信号が存在しないならば(S106のNO)、チューナ制御プログラム401は、ステップS102に戻って、フィルタ帯域幅を7MHhに変更する。そして、ステップS103からの処理を再び実行する。
【0081】
全ての受信周波数に対するアナログスキャン処理が完了すると(ステップS108のYES)、チューナ制御プログラム401は、アナログスキャン処理を終了し、そして、コントローラ202を介してチューナ部201およびデジタルTV信号処理回路204を制御して、デジタルスキャン処理を開始する。デジタルスキャン処理においては、アナログスキャン処理の結果に基づいて制限された周波数範囲に属する各受信周波数毎に、フィルタ帯域幅を変更しながらデジタルTV信号の存在の有無と存在するデジタルTV信号の帯域幅とが検出される。
【0082】
このように、本実施形態では、フィルタ帯域幅を変更しながらスキャン処理が実行されるので、世界中のどの地域で本コンピュータ10が使用される場合でも、本コンピュータ10が受信可能な、全てのアナログTV放送チャンネルおよび全てのデジタルTV放送チャンネルを正しく検出することができる。さらに、アナログTVスキャン処理の結果に基づき、全放送信号周波数帯域の内から、デジタルTV信号が存在する可能性がある周波数帯域が絞り込まれる。これにより、どのような地域においても、デジタルTV信号が存在する可能がある周波数帯域を正しく制限することが可能となり、デジタルTVスキャン処理に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0083】
なお、本実施形態では、TVチューナ・キャプチャユニット123をコンピュータ10の本体11内に内蔵する構成を例示したが、図12に示すように、TVチューナ・キャプチャユニット123をUSB規格、またはIEEE1394規格等に対応したケーブルを介してコンピュータ10の本体11に接続してもよい。
【0084】
また、本実施形態のTV信号検出処理の機能は、携帯型TV装置のような他の様々な電子機器に適用することもできる。
【0085】
また、上述のTVチューナ制御プログラム401のアナログTVスキャン処理制御部411、絞り込み処理部412、およびデジタルTVスキャン処理制御部413それぞれに対応する機能を全てコントローラ202によって実行することも可能である。
【0086】
また本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータの外観を示す斜視図。
【図2】図1のコンピュータのシステム構成を示すブロック図。
【図3】図1のコンピュータに設けられたTVチューナ・キャプチャユニットの構成を示すブロック図。
【図4】図1のコンピュータで用いられるTVチューナ制御プログラムの機能構成を説明するためのブロック図。
【図5】図1のコンピュータで用いられるアナログTVスキャン処理用検索テーブルおよびデジタルTVスキャン処理用検索テーブルそれぞれの構成例を示す図。
【図6】図5の各検索テーブルの内容が更新される様子を示す第1の図。
【図7】図5の各検索テーブルの内容が更新される様子を示す第2の図。
【図8】図5の各検索テーブルの内容が更新される様子を示す第3の図。
【図9】図5の各検索テーブルの内容が更新される様子を示す第4の図。
【図10】図5の各検索テーブルの内容が更新される様子を示す第5の図。
【図11】図1のコンピュータによって実行されるTV信号検出処理の手順を示すフローチャート。
【図12】図1のコンピュータにケーブルを介して受信装置を接続した様子を示すブロック図。
【符号の説明】
【0088】
10…コンピュータ、123…TVチューナ・キャプチャユニット、201…チューナ部、202…コントローラ、203…アナログTV信号処理回路、204…デジタルTV信号処理回路、303…バンドパスフィルタ、305…周波数選択回路、313…アナログTV信号検出回路、322…デジタルTV信号検出回路、411…アナログTVスキャン処理制御部、412…絞り込み処理部、413…デジタルTVスキャン処理制御部。




 

 


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