米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 株式会社東芝

発明の名称 情報記憶媒体、情報転送方法、情報再生方法、及び情報記録方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−4896(P2007−4896A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−183537(P2005−183537)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 安東 秀夫 / 津曲 康史 / 小林 丈朗 / 外山 春彦
要約 課題
画像などに関してより高度な表現力と利便性を実現できるようにする。

解決手段
情報記憶媒体にはアドバンストコンテンツが記録されており、そのアドバンストコンテンツ内に1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報に相当するプレイリスト(PLLST)を有している。このプレイリスト(PLLST)の中においては、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムライン(TMLE)が個々に定義されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報を有し、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムラインが前記管理情報の中で個々に定義されていることを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項2】
アドバンストコンテンツが記録され、そのアドバンストコンテンツ内に1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報に相当するプレイリストを有し、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムラインが前記プレイリストの中で個々に定義されていることを特徴とする情報記憶媒体。
【請求項3】
オブジェクトの再生に関連してコマーシャル情報が再生されるように定義されていることを特徴とする請求項2記載の情報記憶媒体。
【請求項4】
前記アドバンストコンテンツの少なくとも一部の情報を転送し、この転送した情報を表示できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の情報転送方法。
【請求項5】
1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報を有する情報記憶媒体から前記管理情報を読み出し、この読み出した管理情報の中で定義されている、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムラインに従って、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生することを特徴とする情報再生方法。
【請求項6】
1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報であって、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムラインが個々に定義された管理情報を、情報記憶媒体に記録することを特徴とする情報記録方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク等の情報記憶媒体、当該情報記憶媒体上の情報を転送する情報転送方法、当該情報記憶媒体から情報を再生する情報再生方法、及び当該情報記憶媒体に情報を記録する情報記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高画質・高機能を有するDVDビデオ・ディスク及びそのディスクを再生するビデオ・プレーヤの普及が進み、そのマルチチャネル・オーディオを再生する周辺機器等も選択の幅が広がってきている。そして、コンテンツ利用者(ユーザ)にとっては、ホームシアターを身近に実現でき、高画質・高音質の映画やアニメーション等を家庭で自在に視聴し得る環境が整えられつつある。また、コンテンツ提供者にとっても、映像などに対して多彩な表現を行なえるようになってきた。例えば、特許文献1には、ハイライト情報を伴うグラフィックユニットを独立したストリームとすることで、どんな形状のボタンでも設定し、柔軟かつ多彩なメニューを構築する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−343254号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、現行のDVD-Video規格に対しては、コンテンツ供給者やコンテンツ利用者から、以下のような要望がある。
【0004】
1.コンピュータ画面のように柔軟で多様な表現形式の実現
2.ネットワークを通じた各種アクションに対する柔軟な対応の実現
3.映像関連情報の加工容易性と加工後の情報の送信容易性の実現
しかしながら、従来の技術ではこのようなことを実現することができない。
【0005】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、画像などに関してより高度な表現力と利便性を実現する情報記憶媒体、情報転送方法、情報再生方法、及び情報記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報記憶媒体は、1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報を有し、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムラインが前記管理情報の中で個々に定義されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る情報記憶媒体は、アドバンストコンテンツが記録され、そのアドバンストコンテンツ内に1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報に相当するプレイリストを有し、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムラインが前記プレイリストの中で個々に定義されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る情報転送方法は、前記アドバンストコンテンツの少なくとも一部の情報を転送し、この転送した情報を表示できるようにしたことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る情報再生方法は、1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報を有する情報記憶媒体から前記管理情報を読み出し、この読み出した管理情報の中で定義されている、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムラインに従って、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る情報記録方法は、1以上のビデオタイトルを管理するための管理情報であって、各ビデオタイトルのオブジェクトを再生するタイミングを示すタイトルタイムラインが個々に定義された管理情報を、情報記憶媒体に記録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像などに関してより高度な表現力と利便性を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示す図である。
本システムは、パーソナルコンピュータ(PC)又はレコーダ又はプレーヤとして実現される情報記録再生装置(又は情報再生装置)1と、情報記録再生装置1に対して挿脱可能な光ディスクとして実現される情報記憶媒体DISCと、情報記憶媒体DISCに記憶された情報やパーシステントストレージPRSTRに記憶された情報やネットワークサーバNTSRVからルータ11を経由して得られた情報などを表示するディスプレイ13と、情報記録再生装置1に対して入力操作を行うためのキーボード14と、ネットワークを通じて情報を提供するネットワークサーバNTSRVと、光ケーブル12を通じてネットワークサーバNTSRVから提供される情報を無線データ17の形で情報記録再生装置1へ送信するルータ11と、情報記録再生装置1から無線データとして送信される画像情報を表示する大画面テレビモニタ15と、情報記録再生装置1から無線データとして送信される音声情報を出力するスピーカ16−1,16−2とを備えている。
【0013】
前記情報記録再生装置1は、情報記憶媒体DISCに対する情報の記録/再生を行う情報記録再生部2と、固定形ストレージ(フラッシュメモリなど)やリムーバブルストレージ(SD(Secure Digital)カード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、可搬形HDD(Hard Disk Drive)など)を含むパーシステントストレージPRSTRを駆動するパーシステントストレージドライブ3と、ハードディスク装置6に対する情報の録画/再生を行う録画再生処理部4と、情報記録再生装置1全体の制御を司るメインCPU(Central Processing Unit)5と、情報を記憶するためのハードディスクを有するハードディスク装置6と、無線LAN(Local Area Network)に基づく無線通信を行う無線LAN制御部7−1と、後述するスタンダードコンテンツSTDCTの再生を行うスタンダードコンテンツ再生部STDPLと、後述するアドバンストコンテンツADVCTの再生を行うアドバンストコンテンツ再生部ADVPLとを備えている。
【0014】
前記ルータ11は、情報記録再生装置1との間で無線LANに基づく無線通信を行う無線LAN制御部7−2と、ネットワークサーバNTSRVとの間の光通信を制御するネットワーク制御部8と、データの転送処理を制御するデータマネージャ9とを備えている。
【0015】
前記大画面テレビモニタ15は、情報記録再生装置1との間で無線LANに基づく無線通信を行う無線LAN制御部7−3と、無線LAN制御部7−3により受信される情報から映像を生成する映像処理部24と、映像処理部24により生成された映像を大画面テレビモニタ15へ表示する映像表示部21とを備えている。
なお、図1に示されるシステムに関する詳細な機能や動作については後で説明する。
【0016】
<解決方法と効果>
ここで、現行のDVD-Videoに対するユーザ等の要求とそれに関係した現行のDVD-Video規格を拡張した場合の問題点、及び本実施形態における解決方法とその結果得られる新たな効果について、図2を参照して説明する。現行のDVD-Video規格に対するコンテンツ提供者やコンテンツ利用者の要望は、前述した通り、下記の3つが挙げられる。
【0017】
1.コンピュータ画面のように柔軟で多様な表現形式の実現
2.ネットワークを通じた各種アクションに対する柔軟な対応の実現
3.映像関連情報の加工容易性と加工後の情報の送信容易性の実現
前記「1.コンピュータ画面のように柔軟で多様な表現形式の実現」を現行のDVD-Video規格の小変更で行おうとした場合、余りにもユーザ要求が多種多様なため、カスタムメイド的な現行のDVD-Video規格内のデータ構造の小変更だけでは対応しきれない、という問題が生じる。この問題を解決するための技術的工夫内容として、本実施形態では汎用性を持ったPC世界での表現形式を採用するとともに新たにタイムラインの概念を導入する。その結果、本実施形態により下記の新たな効果を得ることができる。
【0018】
1〕ユーザアクションに対する柔軟かつ印象的なリアクションを行う
1.1)ボタン選択や実行指示した時にアニメーションやイメージが変化して応答する
1.2)ボタン選択や実行指示した時に音声応答する
1.3)ユーザの実行指示に対してわざと遅れたタイミングで実行操作に入る
1.4)(PCのような)ヘルプの回答を音声で対応する
1.5)メニューなどの使い方ガイドを音声表示する
2〕映像自体やその再生方法に対する柔軟な切り替え処理を可能にする
2.1)オーディオの切り替え表示
2.2)サブタイトル(テロップ、字幕、静止画アイコンなど)の切り替え表示
2.3)ユーザ好みに合わせたサブタイトルの拡大表示が可能
2.4)ユーザがサブタイトルをマーキングしたり、サブタイトル実行命令を出す
2.5)映画監督がコメントしている間、コメントに合わせて特定映像部分をマーキング
3〕再生中の映像にかぶせて別情報を同時に表示する
3.1)マルチウィンドウによる複数映像を同時に表示する
3.2)マルチウィンドウの各ウィンドサイズを自由に切り替えられる
3.3)事前のオーディオ・メッセージやユーザによるアフレコ・オーディオ・メッセージを同時表示する
3.4)スクロールするテキストを映像にかぶせて同時表示する
3.5)(選択ボタンなどの)グラフィックメニューや図形を柔軟な形で同時表示する
4〕見たい映像箇所への検索を容易にする
4.1)見たい場所をプルダウンメニューを使ってキーワード(テキスト)検索する
前記「2.ネットワークを通じた各種アクションに対する柔軟な対応の実現」に対しては、現行のDVD-Video規格で規定されたデータ構造とネットワーク対応画面との間の乖離が大きすぎる、という問題がある。この問題を解決するための技術的工夫内容として、本実施形態ではネットワークの画面表現に実績のあるウェブのホームページ表示形式(XMLとスクリプト)をデータの管理構造の基本部分に採用し、映像の再生管理形式をそれに合わせている。その結果、本実施形態により下記の新たな効果を得ることができる。
【0019】
5〕ネットワークを用いたディスク上の情報更新機能を持たせる
5.1)オブジェクト情報の自動更新やディスク内管理情報の自動更新
5.2)メニューの使い方ガイドをネットワークダウンロード
5.3)ユーザへの情報の自動更新告知
5.4)更新情報表示可否のユーザへの告知
5.5)ユーザによるマニュアル更新機能
6〕リアルタイムなオンライン処理
6.1)映像再生時にネットワークダウンロードされた音声情報に切り替え/ミキシング処理(映画監督の音声によるコメンタリ表示など)
6.2)ネットワークショッピング
6.3)インタラクティブなリアルタイム映像変化
7〕ネットワークを通じた別ユーザとの間のリアルタイムでの情報共有
7.1)離れた所に居る別ユーザに対しても特定画面を同時に表示する
7.2)離れた所に居る別ユーザと対戦ゲーム/対話ゲームをする
7.3)映像再生中にチャットに参加する
7.4)映像を再生しながら同時にファンクラブへのメッセージ送受信
前記「3.映像関連情報の加工容易性と加工後の情報の送信容易性の実現」を現行のDVD-Video規格の小変更で行おうとした場合、複雑な編集処理を柔軟かつ容易に対応することができない、という問題が生じる。また、複雑な編集処理を柔軟かつ容易に対応できるようにするためには、新たな管理データ構造が必要となる、という問題がある。この問題を解決するための技術的工夫内容として、本実施形態ではXMLの採用と後述するタイムラインの概念を導入する。その結果、本実施形態により下記の新たな効果を得ることができる。
【0020】
8〕ユーザによるプレイリストの選択・作成とその送信を行える
8.1)ユーザによるプレイリストの選択または作成を行う
8.2)ユーザが選択・作成したプレイリストを友人に送信する
8.3)ユーザが選択・作成したプレイリストは特定ディスクのみで再生可能とする
8.4)映像のハイライトシーン集もユーザが選択可能にする
8.5)映像中のお気に入り画面を取り込んだスクラップブックをウェブ上で公開
8.6)ユーザが選択したマルチアングル/マルチシーン中のアングル/シーンを記憶して再生
9〕映像に関する特定情報をユーザが付加し、その結果をネットワーク送信できる
9.1)映像に対するコメントをユーザが付加し、ネットワーク上で別ユーザと共有
9.2)映像中のキャラクターの顔に入力画像を貼り込む
9.3)ユーザ情報や映像を見た時の経験情報を映像情報上に貼り付ける
9.4)ユーザ情報をパレンタルロックに利用し、表示映像の自動制限を掛ける
10〕再生履歴情報の自動保存を行える
10.1)レジューム(再生中断)情報の自動保存機能を持つ
10.2)前回までのゲーム進行の途中情報の自動保存を行う
10.3)前回の再生環境(複数ユーザとの対戦ゲーム環境など)の自動保存を行う
図2に示した3つの要望に応えるため、本実施形態ではPC世界での表現形式に合わせたXML、スクリプトとタイムラインの概念を導入する。しかし、そのようなデータ構造を単純に採用しただけでは、従来のDVD-Videoとの互換性が損なわれてしまう。また、図2で説明したユーザ等の要求を満たすにはネットワーク接続が必要となり、非常に安価な情報再生装置をユーザに提供することが難しくなる。そこで、本実施形態では、図2で説明したユーザ等の要求を満たすアドバンストコンテンツADVCTと、図2で説明したユーザ等の要求は満たせないものの従来のDVD-Videoとの互換性を確保しつつ非常に安い(インターネット接続を前提としない)情報再生装置で再生できるスタンダードコンテンツSTDCTとを利用できる構成を採用する。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。
【0021】
なお、スタンダードコンテンツSTDCTのデータ構造及びアドバンストコンテンツADVCTのデータ構造については、後で詳しく説明する。
【0022】
<コンテンツの再生方法の例>
図3は、情報記録再生装置1による映像コンテンツの再生方法の例を示す図である。
図3(a)は、詳細ナビの説明のための映像42の後に、テレビ放送映像のように本編31が表示され、本編31に挿入する形で商品やサービスなどのコマーシャル情報(CM)44が表示され、本編31の表示終了後に映画の上映予告41が表示される場合の例を示している。
【0023】
図3(b)は、詳細ナビの説明のための映像42の後に、テレビ放送映像のように本編31が表示され、テロップの形によるコマーシャル情報(CM)43が本編31の表示に重ね合わせて表示され、本編31の表示終了後に映画の上映予告41が表示される場合の例を示している。
【0024】
図3(c)は、詳細ナビの説明のための映像42の後に、映画の上映予告41が表示され、その後に本編31が表示され、本編31の表示中にコマーシャル情報(CM)用の別画面32が本編31とは異なる表示領域に表示され、さらに上映予告41及び本編31の表示中にヘルプアイコン33が本編31とは異なる表示領域に表示される場合の例を示している。
【0025】
なお、前記本編、CM、上映予告、テロップCMなどが、どのような種類の情報を用いて表示されるかについては、後で詳しく述べる。
【0026】
<表示画面の例>
図4は、図3(c)における本編31とコマーシャル用の別画面32とヘルプアイコン33とが同時に表示されているα点における表示画面の例を示す図である。
この表示画面の例では、左上に本編31が主映像の動画として表示され、右上にコマーシャル情報用の別画面32が副映像の動画として表示され、下側にヘルプアイコン33が静止画像(グラフィック)として表示されている。また、ストップボタン34、プレイボタン35、FR(巻戻し)ボタン36、ポーズボタン37、FF(早送り)ボタン38なども静止画像(グラフィック)として表示されている。そのほか、図示しないカーソルなども表示される。
【0027】
なお、表示画面の中の個々の動画や静止画がそれぞれどのような種類の情報を用いて表示されるかについては、後で詳しく述べる。
【0028】
<コンテンツの種類(Content Type)>
本実施形態では、スタンダードコンテンツSTDCTともう一方のコンテンツであるアドバンストコンテンツADVCTの2種類のタイプを定義できるようになっている。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。
【0029】
本実施形態におけるスタンダードコンテンツSTDCTは、映像情報自体が記録されているエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBと、そのエンハンストビデオオブジェクトデータの管理情報が記録されているナビゲーションデータIFOとから成り立っている。前記スタンダードコンテンツSTDCTは、従来のDVD-Videoのデータ構造を純粋に拡張したデータ構造を持っている。
【0030】
それに対してアドバンストコンテンツADVCTは、後述するような各種情報が記録されるデータ構造を持っている。
【0031】
図5にスタンダードコンテンツSTDCTのデータ構造を示し、図6にアドバンストコンテンツADVCTのデータ構造を示す。また、図7に本実施形態における各種オブジェクトの関係を示す。これらの図は、後述する説明において適宜参照される。
【0032】
<スタンダードコンテンツ(Standard Content)>
図5を用いてスタンダードコンテンツSTDCTのデータ構造を説明する。
【0033】
スタンダードコンテンツSTDCTには、メニュー画面を表すビデオマネージャVMGと、映像データが記録されているスタンダードビデオタイトルセットSVTSとが存在する。
【0034】
メニュー画面が記録されているビデオマネージャVMGには、映像情報自体が記録されているエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBとその管理情報が記録されているナビゲーションデータIFOとが存在し、スタンダードビデオタイトルセットSVTS内には映像情報自体が記録されているエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBと、その管理情報が記録されているナビゲーションデータIFOとが存在する。
【0035】
スタンダードコンテンツSTDCTは、従来のDVD-Videoで規定されているコンテンツの拡張構造を表している。特に従来のDVD-Videoに比べ映像に対する高解像度と音声に対する高音質とを高める新たな機能が追加されている。スタンダードコンテンツSTDCTは、図5に示すように1個のビデオマネージャVMGが記録されている領域と1以上のビデオタイトルセットVTSが記録されている領域とからなっている。この1以上のビデオタイトルセットVTSが記録されている領域をスタンダードビデオタイトルセットSVTS又はVTSと呼ぶ。
【0036】
従来のDVD-Videoと比べて本実施形態では以下の新たな機能が盛込まれている。
【0037】
・映像情報に対する高解像度を保証するとともに、高解像度であり、かつ圧縮効率のよい圧縮方式を新たに採用する
・音声情報に対するチャネル数を上げるとともに高いサンプル周波数まで対応させる。又高音質を保証させ、高い圧縮効率を可能とする音声情報の圧縮方法を採用する
・副映像情報に対する機能拡張を行うとともに、新たにハイライト情報のストリームを定義する
・ナビコマンドの機能拡張を行う
・起動時に処理を行うファーストプレイドメイン、及びメニュー画像を管理するビデオマネージャドメイン、映像情報の再生時に処理を行うビデオタイトルセットドメインにおける従来存在していた特殊ないくつかの制限情報に対して制限情報を除去し、よりフレキシブルな表現を可能とする
・各ドメイン間の遷移制限に対していくつかの制限を除去し、よりフレキシブルな表現環境定義する
・途中で再生を中断した時の処理を表すレジウムシーケンス機能を新たに加え、中断後のユーザの利便性を高める
<スタンダードビデオタイトルセット(Standard VTS)>
本実施形態においてスタンダードビデオタイトルセットSVTSは、基本的には上述したスタンダードコンテンツSTDCT上で使用される。しかし、このスタンダードビデオタイトルセットSVTSは、後述するタイムマップTMAPを介して、アドバンストコンテンツADVCT内でも使うことが可能である。
【0038】
上記スタンダードビデオタイトルセットSVTS内で使用されるオブジェクトデータであるエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBはスタンダードコンテンツSTDCTに対する幾つかの特定の情報を持っている。その特定の情報は、例えばスタンダードコンテンツSTDCTで使用されるハイライトインフォメーションHLIやプレゼンテーションコントロールインフォメーションPCIであり、本実施形態においてはアドバンストコンテンツADVCT上では無視される。
【0039】
<HDDVD-TSディレクトリ(HDDVD_TS directory)>
図5に示すスタンダードコンテンツSTDCTが情報記憶媒体DISC内に記録される時のディレクトリ構造について説明する。本実施形態では、スタンダードコンテンツSTDCT及び後述するアドバンストコンテンツADVCTが共にHDDVD_TSディレクトリの中にまとめて記録される。上記HDDVD-TSディレクトリは、情報記憶媒体DISCのルートディレクトリの直下に配置される。例えばビデオマネージャVMGやスタンダードビデオタイトルセットSVTSなどの後述するプライマリービデオセットPRMVSに関係する全てのファイルは、このディレクトリの中に含まれる。
【0040】
<ビデオマネージャ(Video Manager)>
図5に示すビデオマネージャVMGの中身について説明する。上記ビデオマネージャVMGは基本的に従来のDVD-Videoのメニュー画面情報及び制御情報が含まれる。上記説明したHDDVD_TSディレクトリの下にそれぞれコンポーネントファイルとして、ビデオマネージャインフォメーションVMGI、情報記憶媒体DISC挿入直後の最初に表示するメニューFP_PGCM_EVOBに関するエンハンストビデオオブジェクトデータEVOB、ビデオマネージャVMGのナビゲーションデータIFOのバックアップデータであるビデオマネージャインフォメーションVMGI_BUPなどが別々に記録される。
【0041】
上記HDDVD_TSディレクトリ化において、ビデオマネージャメニューに関するエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSのサイズが1GB以上あるが、それらのデータは98以下のファイルにそれぞれ分割され記録される。
【0042】
本実施形態における再生専用の情報記録媒体では、再生の利便性の為、ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSのそれぞれの全てのファイルは、連続した位置に配置される必要がある。これによりビデオマネージャメニューに関するエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSの情報が1箇所にまとまって記録されている為、データのアクセス利便性、データの収集の利便性、表示速度の高速化を確保することができる。
【0043】
<スタンダードビデオタイトルセット(Standard Video Title Set)>
本実施形態においては、ビデオタイトルセットインフォメーションVTSIとビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPとがそれぞれコンポーネントファイルとして前記HDDVD_TSディレクトリ下に記録される。ビデオタイトルセットメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSM_EVOBS及び、各タイトルのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSTT_EVOBSのサイズは、1GBを超えることを許容されるが、そのデータは99以内のファイルに分割、記録される必要がある。その結果、各ファイルサイズは1GB以下に設定できる。これらのファイルは、HDDVD_TSディレクトリ化に個々のコンポーネントファイルとして記録される。ビデオタイトルセットメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSM_EVOBS及び各タイトルのエンハンストビデオオブジェクトセットファイルVTSTT_EVOBSは、全てそれぞれ連続な位置に配置される必要がある。その結果、上述したのと同様に1箇所にデータが記録されている為、データのアクセス利便性及び高速性とデータ処理の管理化が図れ、高速でユーザに対するこれらの情報を表示することができる。
【0044】
<スタンダードビデオタイトルセットの構造(Structure of Standard Video Title Set)>
ビデオタイトルセットVTSは、映像タイトルの集合体を意味している。このビデオタイトルセットは、上記ビデオタイトルセットに関する制御情報であるビデオタイトルセットインフォメーションVTSI、ビデオタイトルセットメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSM_EVOBS、各タイトルのエンハンストビデオオブジェクトセット(映像情報そのもの)VTSTT_EVOBSおよびビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPから構成される。
【0045】
本実施形態においては、ビデオタイトルセットVTSに関して以下のルールを適用させる。
【0046】
1)制御情報が記録されているビデオタイトルセットインフォメーションVTSIとビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPは、1GB以下のそれぞれ1個のファイル内に記録しなければいけない。
【0047】
2)ビデオタイトルセットメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSM_EVOBSと、ビデオタイトルセットVTS内における各タイトルのエンハンストビデオオブジェクトセット(映像情報そのもの)VTSTT_EVOBSとは、それぞれ1個が1GB以下のサイズのファイルに分割して記録しなければいけない。その分割されたファイル数が1個の情報記憶媒体DISC内に99ファイル以下となるようにしなければならない。
【0048】
3)ビデオタイトルセットインフォメーションVTSIと、ビデオタイトルセットメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSM_EVOBSと、各タイトルのエンハンストビデオオブジェクトセット(映像情報そのもの)VTSTT_EVOBSと、ビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPとは、上記記載した順番で配置されなければならない。
【0049】
4)ビデオタイトルセットインフォメーションVTSIと、ビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPとは、1個の同一のECCブロック内に共存して記録してはいけない。すなわち、ビデオタイトルセットインフォメーションVTSIと、ビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPとは、連続して記録されるが、両者間の境界位置が同一のECCブロック内の中央に配置されることを禁止している。すなわち両者の境界部分が同一のECCブロック内に配置された場合、そのECCブロックが欠陥により再生できない場合、両方の情報が共に再生できないという問題が発生する。従って、ビデオタイトルセットインフォメーションVTSIの終了位置でのECCブロック内での余った場所には、パディング情報を記録し、次のビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPの先頭が次のECCブロックの先頭位置に来るようにし、互いに同一のECCブロック内に両方のデータが入ることを避ける。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。これによりデータ再生の信頼性を大幅に向上させるだけでなくデータ再生時の再生処理を容易にする効果がある。
【0050】
5)ビデオタイトルセットメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSM_EVOBSを構成している複数のファイルは、情報記憶媒体DISC上で連続した位置に配置されなければいけない。更に各タイトルのエンハンストビデオオブジェクトセット(映像情報そのもの)VTSTT_EVOBSを構成する複数のファイルも、同様、連続した位置に配置されなければいけない。そのように連続した位置に配置されることにより、再生時の光学ヘッドの1回の連続した再生で各情報を一度に再生することができる(光学ヘッドのジャンピング処理を不要とする)。これにより上記各種情報のデータ再生時の処理の容易性を確保できるとともに、データ再生から表示するまでの時間の短縮化を図ることができる。
【0051】
6)ビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPは、ビデオタイトルセットインフォメーションVTSIと完全に一致しなければならない。上記情報は完全に一致することにより、万一管理情報であるビデオタイトルセットインフォメーションVTSIがエラーにより再生不可能になったとしても、前記のビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPの再生により、安定した映像情報の再生が可能となる。
【0052】
7)ボリューム空間上に記録されたビデオタイトルセットVTSに付与するビデオタイトルセットVTS番号には、連続した番号が付与されなければならない。情報記憶媒体DISC上に記録されたビデオタイトルセットVTSの配置位置を表す論理空間上のアドレスである論理ブロックナンバーLBNの若い順番に、それぞれのビデオタイトルセットVTSの番号が設定され、番号としては1〜511までの番号が付けられる。
【0053】
8)各ビデオタイトルセットVTSにおいて、ビデオタイトルセットインフォメーションVTSI、ビデオタイトルセットメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSM_EVOBS、ビデオタイトルセットVTS内における各タイトルのエンハンストビデオオブジェクトセット(映像情報そのもの)VTSTT_EVOBS、およびビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUP、のそれぞれの情報の境界領域にはギャップ領域を持つことができる。すなわち前記説明した4種類の情報は、それぞれ異なるECCブロックに配置されることにより、再生時のデータの信頼性と再生処理の容易性、処理の高速性が図られる。そのため、各情報の最後のデータの記録位置が1個のECCブロックの中間で終わった場合には、余りの領域にパディング情報を入れ次の情報の先頭位置が次のECCブロックの先頭位置に一致するように本実施形態では工夫されている。前記ECCブロック内のパディング情報の部分を本実施形態ではギャップと表現する。
【0054】
9)各それぞれビデオタイトルセットメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSM_EVOBSにおいて、エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBは、連続して情報記憶媒体DISC上に記憶されなければならない。これにより再生処理の利便性が向上する。
【0055】
10)ビデオタイトルセットVTS内における各タイトルのエンハンストビデオオブジェクトセット(映像情報そのもの)VTSTT_EVOBSにおいて、各エンハンストビデオオブジェクトも情報記憶媒体DISC上の連続した位置に記録されなければならない。これにより、情報再生の利便性と表示までに要する時間の短縮化を図ることができる。
【0056】
11)ビデオタイトルセットインフォメーションVTSIとビデオタイトルセットインフォメーションのバックアップデータVTSI_BUPとは、情報記憶媒体DISC上のアドレス位置を表すロジカルブロックナンバーLSNの連続した番号で構成される連続した論理的な連続領域内にそれぞれ記録されなければならない。これにより、1回の連続再生(ジャンピング処理を含まない)により前記情報を読取ることができ、再生処理の利便性、処理の高速化を図ることができる。
【0057】
<ビデオマネージャの構造(Structure of Video Manager)>
ビデオマネージャVMGは、スタンダードビデオタイトルセットSVTSのコンテンツテーブルを表し、それは後述するHDDVD-Videoゾーンに記録されている。ビデオマネージャVMGの構成要件は、ビデオマネージャインフォメーションVMGIである制御情報、情報記憶媒体DISC挿入直後の最初に表示するメニューFP_PGCM_EVOB、ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBS、ビデオマネージャインフォメーションVMGIである制御情報のバックアップデータVMGI_BUPとなっている。ビデオマネージャインフォメーションVMGIである制御情報は、各タイトルを再生する為に必要な正的な情報とユーザオペレーションをサポートするための情報が記録されている。情報記憶媒体DISC挿入直後の最初に表示するメニューFP_PGCM_EVOBは、メニューで表示される言語を選択する為に使用される。すなわち、情報記憶媒体DISC装着直後にユーザ自身で最適なメニュー言語を選択してもらうことにより、最も理解しやすい言語で各種のメニュー画面を表示することができる。ビデオマネージャのメニューに関するエンハンストビデオオブジェクトVMGM_EVOBSは、ボリュームアクセスをサポートするメニューに使用されるエンハンストビデオオブジェクトの集まりになっている。すなわち、前記ユーザが選定した各言語で表示されるメニュー画面(個々の言語毎に別々の情報として持っている画面)の情報がエンハンストビデオオブジェクトセットとして記録されている。
【0058】
<ビデオマネージャに適用されるルール(Rules applied to Video Manager (VMG))>
本実施形態においては、ビデオマネージャVMGに関して以下のルールを適用する。
【0059】
1)1個のビデオマネージャインフォメーションVMGIとビデオマネージャインフォメーションのバックアップファイルVMGI_BUPに関しては、1個のファイルが1GB以下になるように分割して情報記憶媒体DISC内に記録する
2)情報記憶媒体DISC挿入直後の最初に表示するメニューFP_PGCM_EVOBのエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBに関しては、1個のファイルが1GB以下になるように分割して情報記憶媒体DISC内に記録する。また、ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSも1個のファイルが1GB以下になるように分割して記録するとともに、前記ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSの1枚の情報記憶媒体DISC内に記録されるファイル数は98ファイル以下に設定する。上記のように1ファイルのデータサイズを1GB以下に設定することにより、バッファメモリの管理が容易になるとともに、データのアクセス性が向上する。
【0060】
3)ビデオマネージャインフォメーションVMGIと、情報記憶媒体DISC挿入直後の最初に表示するメニューFP_PGCM_EVOBと、ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSと、ビデオマネージャインフォメーションのバックアップファイルVMGI_BUPとは、この順番で情報記憶媒体DISCに記録する。
【0061】
4)ビデオマネージャインフォメーションVMGIと、ビデオマネージャインフォメーションのバックアップファイルVMGI_BUPとは、同一のECCブロック内に記録してはならない。
【0062】
ビデオマネージャインフォメーションVMGIと、情報記憶媒体DISC挿入直後の最初に表示するメニューFP_PGCM_EVOBと、ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSとは、オプショナルな情報な為、情報記憶媒体DISCに記録されないことがある。その場合には、ビデオマネージャインフォメーションVMGIとビデオマネージャインフォメーションのバックアップVMGI_BUPとが連続されて順番に配列されることがある。この場合には、ビデオマネージャインフォメーションVMGIとビデオマネージャインフォメーションのバックアップVMGI_BUPとの境界位置が1個のECCブロックの中間に境界位置が来ないようにすることを意味している。基本的に、情報記録媒体から情報を再生する場合には、ECCブロック単位に情報を再生する。そのため、両者の境界位置が同一ECCブロック内に入っている場合に、再生情報のデータ処理の利便性が損なわれるだけでなく、境界部分のECCブロック内にエラー発生時に再生できない場合には、ビデオマネージャインフォメーションVMGIとビデオマネージャインフォメーションのバックアップVMGI_BUPとが両方とも再生されないことがある。従って、両者の境界部分をECCブロックの境界部分に合わせることにより、再生時の処理の優位性を確保するとともに、どちらか一方のECCブロックのエラーが多くなり再生できない場合でも、残りのデータで情報を復活させ再生することができる。従って、両者の境界面をECCブロック内の境界面に合わせることにより、ビデオマネージャインフォメーションVMGIのデータ再生信頼性を向上することができる。
【0063】
5)メニュー情報を表すビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSのデータは、連続して記録されなければならない。前述したようにビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSのデータサイズは1GB以上超えることが許容されているが、1個のファイルサイズが1GB以下になるようにそのデータが複数のファイル内に分割記録するように本実施形態では規定されている。それぞれの分割された各ファイルは、情報記憶媒体DISC上に連続して記録されることが要求される。これにより、1回の連続再生で上記ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットを全て取込むことができ、再生制御の高信頼性とユーザ表示に向けての高速化を確保することができる。
【0064】
6)ビデオマネージャインフォメーションのバックアップファイルVMGI_BUPの内容は、ビデオマネージャインフォメーションVMGIの内容と完全に一致させる必要がある。
【0065】
7)ビデオマネージャインフォメーションVMGIと、情報記憶媒体DISC挿入直後の最初に表示するメニューFP_PGCM_EVOBと、ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSと、ビデオマネージャインフォメーションのバックアップファイルVMGI_BUPとの間の境界位置にギャップがあることが許容される。上記4)で説明したように、各データ間の情報をECCブロック単位にまとめて記録する場合、各データの最後の部分の位置とECCブロックとの境界位置にズレが生じ、ECCブロック内に余りの領域が発生することがある。この余りの領域をギャップと呼ぶ。このようにギャップ領域の存在を許容することにより、上記各情報をECCブロック単位に記録することができる。これにより、上述したように再生時の利便性とデータ再生時の信頼性を確保することができる。
【0066】
8)ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSにおける各エンハンストビデオオブジェクトは連続して記録される必要がある。上述したように、ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSは1GB以上超えることができ、それぞれ1GB以下の情報を分割記録することができることを上で述べた。この場合には、各分割されたファイルが情報記憶媒体DISC上に連続して記録されることを意味している。その結果、ビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSを1度の再生でまとめて全部読取ることができ、再生処理の利便性とユーザに表示するまでの時間の短縮化が図れる。
【0067】
9)情報記憶媒体DISC挿入直後の最初に表示するメニューFP_PGCM_EVOBとビデオマネージャメニューのエンハンストビデオオブジェクトセットVMGM_EVOBSとが存在しない場合、ビデオマネージャインフォメーションVMGIとビデオマネージャインフォメーションのバックアップファイルVMGI_BUPとは、互いに連続した論理セクタ番号で構成される連続領域内に配置される必要がある。これにより、ビデオマネージャインフォメーションVMGIとビデオマネージャインフォメーションのバックアップファイルVMGI_BUPの再生・利便性が向上する。
【0068】
<エンハンストビデオオブジェクトセットの構造(Structure of Enhanced Video Object Set)>
エンハンストビデオオブジェクトセットEVOBSは、エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBの集合体で構成され、それらはビデオデータ、オーディオデータ、サブピクチャーデータなどのデータから構成される。本実施形態において、エンハンストビデオオブジェクトセットEVOBSに対して以下のルールが適用される。
【0069】
1)各エンハンストビデオオブジェクトデータEVOB、エンハンストビデオオブジェクトセットEVOBSは、連続ブロック又はインターリーブドブロック内に記録される。
【0070】
2)1個のエンハンストビデオオブジェクトセットEVOBSは、1以上のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBから構成される。
【0071】
3)各エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBに割り付けられるID番号EVOB_IDは、各エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBが情報記憶媒体DISC上に記録されているアドレスを示す論理セクタ番号LSNが小さい順にID番号が割り振られる。そして、最初の番号が1となり、順次インクリメントされる。
【0072】
1個のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBは、1以上のセルから構成される。各セルに設定されたID番号C_IDは、1個のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOB内において、各セルが情報記憶媒体DISCに記録された場所を表す論理セクタ番号LSNの小さい順に最小1として順次インクリメントされた数字が前記ID番号として設定される。
【0073】
4)エンハンストビデオオブジェクトセットEVOBS内における各セルは、エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBに割り付けられるID番号EVOB_IDと、各セルに設定されたID番号C_IDとにより、個々に識別することができる。
【0074】
<情報記憶媒体のカテゴリー>
本実施形態においては、例えば、情報記憶媒体DISCに記録する映像情報及びその管理情報として、アドバンストコンテンツADVCTとスタンダードコンテンツSTDCTの2種類のコンテンツを設定する。アドバンストコンテンツADVCTを持たせることにより、柔軟かつ多様な表現力とネットワークアクションの映像関連情報の加工容易性と加工後情報の送信容易性とを確保したいというユーザ等の要求に応えるともに、同時にスタンダードコンテンツSTDCTを持たせることにより、従来のDVD-Videoとのデータの互換性を確保するとともにネットワーク接続を前提としない安価な情報再生装置においても、本実施形態の映像情報が再生できるようにしている。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。
【0075】
図8に示すように、本実施形態では、各コンテンツが記録された情報記憶媒体DISCとして、3種類のカテゴリーに対応した情報記憶媒体DISCを定める。すなわち、図8(a)に示すように、カテゴリー1に対応した情報記憶媒体DISC内に記録されるデータとしてスタンダードコンテンツSTDCTの情報のみが記録された媒体を定める。このカテゴリー1に対応した情報記憶媒体DISCは、ネットワーク接続を前提としない安価な情報再生装置とネットワーク接続を前提とした高級情報再生装置のいずれでも再生することができる。
【0076】
カテゴリー2に対応した情報記録媒体内に記録されるデータとして図8(b)に示すようにアドバンストコンテンツADVCTのみが記録されている情報記憶媒体DISCも定める。このカテゴリー2に対応した情報記憶媒体DISCは、ネットワーク接続を前提とした高機能な情報再生装置のみに再生が可能となる。更に、図8(c)のように、同じ映像情報をアドバンストコンテンツADVCTとスタンダードコンテンツSTDCTの両方の形態でそれぞれ記録するカテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISCを認める。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。これにより、カテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISCを用いると、ネットワーク接続機能を持つ高級な情報再生装置ではアドバンストコンテンツADVCTを再生することができるとともに、ネットワーク接続を前提としない安価な情報再生装置ではスタンダードコンテンツSTDCTを再生することができるため、どのような機種にも最適なコンテンツをユーザに表示(提供)することが可能となる。
【0077】
<カテゴリー1のディスク(Category1 Disc)>
図8(a)に示すカテゴリー1に対応した情報記憶媒体DISCにおいては、メニュー画面を構成する1個のビデオマネージャVMGと映像情報が管理される1以上のスタンダードビデオタイトルセットSVTSとから構成されるスタンダードコンテンツSTDCTが記録されている。上記情報記憶媒体DISCには、アドバンストコンテンツADVCTの情報は記録されていない。
【0078】
<カテゴリー2のディスク(Category2 Disc)>
図8(b)に示すカテゴリー2に対応した情報記憶媒体DISCにおいては、アドバンストコンテンツADVCTのみが記録され、スタンダードコンテンツSTDCTは記録されない。
【0079】
<カテゴリー3のディスク(Category3 Disc)>
図8(c)に示すカテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISCにおいては、アドバンストコンテンツADVCTとスタンダードコンテンツSTDCTとが記録される。カテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISC内には、後述するプライマリービデオセットPRMVSが定義される。前記プライマリービデオセットPRMVS内において、情報記憶媒体DISC挿入直後に表示する画面に対応したファーストプレイドメインFP_DOMも、メニューが表示されるビデオマネージャメニュードメインVMGM_DOMも、両方のドメインは、前記プライマリービデオセットPRMVS内には定義されない。しかし、前記プライマリービデオセットPRMVS以外の領域において、ファーストプレイドメインFP_DOMとビデオマネージャメニュードメインVMGM_DOMは、前記カテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISC内に存在してもよい。更に情報再生装置において、前記ファーストプレイドメインFP_DOMあるいはビデオマネージャドメインVMGM_DOMへの遷移を指示するナビゲーションコマンドは無視しなければならない。情報記憶媒体DISC挿入直後に表示する画面に対応したファーストプレイドメインFP_DOMとビデオマネージャドメインVMGM_DOMとは基本的にスタンダードコンテンツSTDCTにおけるメニュー操作の時に必要となる。しかし、本実施形態では、図9もしくは図10に示すようにアドバンスドコンテンツADVCTでメニュー処理を行い、必要に応じてスタンダードコンテンツSTDCT内の映像情報が記録されているスタンダードビデオタイトルセットSVTSを参照している。このように、情報記憶媒体DISC挿入直後に表示されているメニューのファーストプレイドメインFP_DOMとビデオマネージャドメインVMGM_DOMへの遷移を禁止することで、常にアドバンストコンテンツADVCT上でのメニュー処理を確保でき、ユーザへの混乱を避けることができる、という効果が得られる。前記カテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISCはスタンダードコンテンツSTDCTを含むが、この情報記憶媒体DISCは図8(b)で示したカテゴリー2に対応した情報記憶媒体DISCのルールに従う。
【0080】
<プライマリービデオセット(Primary Video Set)>
図8(c)に示した、プライマリービデオセットPRMVSの内容について以下に示す。アドバンストコンテンツADVCT内におけるプライマリービデオセットPRMVSは、アドバンストビデオタイトルセットADVTSとスタンダードビデオタイトルセットSVTSとビデオマネージャVMGとにより構成される。これらのビデオタイトルセットは主にスタンダードコンテンツSTDCTに使われるが、基本的にはアドバンストビデオタイトルセットADVTSはアドバンストコンテンツADVCTにおいてのみ使われ、スタンダードビデオタイトルセットSVTSはアドバンストコンテンツADVCT内において使うこともできる。アドバンストコンテンツADVCT内において、プライマリービデオセットPRMVS内でのビデオマネージャVMGにおいて存在してもよい。しかし、アドバンストコンテンツADVCTを使用している最中に、前述したビデオマネージャメニュードメインVMGM_DOMやファーストプレイドメインFP_DOMへ遷移することは禁止されている。情報記憶媒体DISC挿入直後に表示する画面に対応したファーストプレイドメインFP_DOMとビデオマネージャドメインVMGM_DOMは、基本的にはスタンダードコンテンツSTDCTにおけるメニュー操作の時に必要となる。しかし本実施形態では、図9もしくは図10に示すようにアドバンスドコンテンツADVCTでメニュー処理を行い、必要に応じてスタンダードコンテンツSTDCT内の映像情報が記録されているスタンダードビデオタイトルセットSVTSを参照している。このように、情報記憶媒体DISC挿入直後に表示されているメニューのファーストプレイドメインFP_DOMとビデオマネージャドメインVMGM_DOMへの遷移を禁止することで、常にアドバンストコンテンツADVCT上でのメニュー処理を確保でき、ユーザへの混乱を避けることができる、という効果が得られる。前記プライマリービデオセットPRMVSのデータは、カテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISC内に記録される。前記プライマリービデオセットPRMVSは、記録されるデータ構造として前述したHVDVD_TSディレクトリ内に配置されるが、それに限らずパーシステントストレージ内に記録されてもよい。
【0081】
少なくとも、前記プライマリービデオセットPRMVSと少なくとも1個のプレイリストPLLST(詳細は後述する)は、前記カテゴリー2又はカテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISC内に記録されなければならない。図8(b)及び図8(c)に記載されたアドバンストコンテンツADVCTに関係する他の情報は、前記情報記憶媒体DISCに記録することもできるが、他にネットワークを経由してサーバから配信を受けることもできる。
【0082】
<ボリュームスペースの構造(Structure of Volume Space)>
図8(c)を用い、情報記憶媒体DISC内に記録されるアドバンストコンテンツADVCTとスタンダードコンテンツSTDCTの記録場所について説明する。以下に説明する部分において、アドバンストコンテンツADVCTのみの記録場所が設定されているものが図8(b)の情報記憶媒体DISCに対応し、スタンダードコンテンツSTDCTのみの記録場所が設定されているものが図8(a)に示すカテゴリー1の情報記憶媒体DISCに対応する。図8(c)に示すように情報記憶媒体DISC上に各コンテンツを記録する空間をボリュームスペースとして定義し、前記ボリュームスペース内では全ての場所に論理セクタ番号LSNが付与されている。本実施形態においては、ボリュームスペース内は以下の3つの領域から構成されている。
【0083】
1)ボリュームとファイル構造が記載されている場所(ファイルシステム管理情報記録領域)
この領域は図8(c)には記載されていないが、ファイルシステムの管理情報を記録する領域として定義されている。本実施形態では、UDF(Uniform Disc Format)に準拠したファイルシステムが構築されている。上記領域はそのファイルシステムの管理情報が記録される領域を示している。
【0084】
2)1個のHD_DVD-Videoゾーン
この領域に図8(c)に記載された本実施形態におけるデータが記録されている。この領域は、アドバンストコンテンツADVCTが記録される領域とスタンダードコンテンツSTDCTが記録される領域とから構成されている。
【0085】
3)他のDVD関連情報記録領域
本実施形態のHD_DVD-Videoで使用する情報以外のDVD関連の情報が記録される領域であり、例えばHD_DVDのビデオレコーディング規格に関係した情報や、現行のDVD-Videoや現行のDVD-Audioに関する情報をこの領域に記録することができる。
【0086】
<HD_DVD-Video領域に適用されるルール(Rules applied for HDDVD-Video zone)>
上記2)に記載され、図8(c)に記載されたHD_DVD-Video領域に対し、本実施形態では以下の規則を設定する。
【0087】
1)カテゴリー1とカテゴリー3に準拠した情報記録媒体では、スタンダードコンテンツSTDCTの記録領域内には1個のビデオマネージャVMGの情報と1から1以上511以下のビデオタイトルセットVTSを記録することができる。カテゴリー2に対応した情報記憶媒体DISCでは前記スタンダードコンテンツSTDCTの記録領域を設定することはできない。
【0088】
2)カテゴリー1に対応した情報記憶媒体DISCでは、ビデオマネージャVMGは、HD_DVD-Video記録領域の中で最初の場所に記録されなければならない。
【0089】
3)ビデオマネージャVMGは、2以上最大102個のファイルから構成されなければならない。
【0090】
4)アドバンストビデオタイトルセットADVTSを除く各ビデオタイトルセットVTSは、少なくとも3以上200以下のファイルから構成されなければならない。
【0091】
5)アドバンストコンテンツADVCTの記録領域は、アドバンストビデオタイトルセットADVTSからなるアドバンストコンテンツADVCTの情報が記録されたファイルから構成される。アドバンストコンテンツADVCTの記録領域内で記録されるファイル数の最大数は、512×2047個とする。
【0092】
6)アドバンストビデオタイトルセットADVTSは、3以上2999以下のファイルから構成されなければならない。
【0093】
<再生時の遷移>
図10を参照して、アドバンストコンテンツADVCTの再生時とスタンダードコンテンツSTDCTとの再生時における遷移関係を説明する。図8(c)に示すカテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISCにおいては、アドバンストコンテンツADVCTとスタンダードコンテンツSTDCTとはそれぞれ独立に再生することが可能な構造になっている。インターネット接続を持った高級な情報再生装置にカテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISCを挿入すると、前記再生装置は、初期状態INSTTの段階でアドバンストコンテンツADVCTの中に含まれるアドバンストナビゲーションADVNVを読みに行く。その後、アドバンストコンテンツ再生状態ADVPSへ遷移する。この処理は、図8(b)に示したカテゴリー2に対応した情報記憶媒体DISCが挿入された場合も同じである。図10のアドバンストコンテンツ再生状態ADVPSにおいて、マークアップMRKUPやスクリプトSCRPTに対応したコマンドMSCMDが実行されることにより、再生状況がスタンダードコンテンツ再生状態STDPSへ遷移することができる。またスタンダードコンテンツ再生状態STDPSにおいては、スタンダードコンテンツSTDCT内に設定されたナビゲーションコマンド内のコマンドNCCMDが実行されることにより、アドバンストコンテンツ再生状態ADVPSへ戻ることが可能となる。
【0094】
スタンダードコンテンツSTDCTにおいて現行のDVD-Videoと同様、例えば表示アングル番号や再生音声番号などシステム的に設定された情報が記録されているシステムパラメータが定義されているが、本実施形態においては、アドバンストコンテンツ再生状態ADVPSにおいても、アドバンストコンテンツADVCTから前記システムパラメータに設定するデータを再生、あるいは前記システムパラメータの値を変更することが可能となっている。これにより、従来のDVD-Videoの再生との互換性を確保できる。アドバンストコンテンツ再生状態ADVPSとスタンダードコンテンツ再生状態STDPSとの間のどちらの方向の遷移が行われていても、本実施形態においては、前記システムパラメータの設定値の継続性が保たれる。
【0095】
図8(c)に示したカテゴリー3に対応した情報記憶媒体DISCに対し、ユーザの好みでアドバンストコンテンツADVCTとスタンダードコンテンツSTDCTとの間で任意の遷移を行った場合、上述のようにシステムパラメータの値に継続性を持たせることにより、例えば表示言語が遷移間でも同じに保たれ、ユーザの再生時の利便性を確保することができる。
【0096】
<媒体識別処理方法>
図8に示した3種類の情報記憶媒体DISCを装着した時の、本実施形態における情報再生装置による媒体識別処理方法を図11に示す。
【0097】
ネットワーク接続機能を持った高級な情報再生装置に情報記憶媒体DISCを装着すると、情報再生装置は情報記憶媒体DISCがHD_DVDに対応したものか否かを判断する(ステップS11)。HD_DVDに対応した情報記憶媒体DISCの場合には、情報再生装置は、図15に示すルートディレクトリの直下にあるアドバンストコンテンツディレクトリADVCTの中に記録されているプレイリストファイルPLLSTを探しに行き、前記情報記憶媒体DISCがカテゴリー2もしくはカテゴリー3に対応しているか否かを判断する(ステップS12)。プレイリストファイルPLLSTが存在した場合には、情報再生装置は前記情報記憶媒体DISCがカテゴリー2もしくはカテゴリー3に対応していると判断し、アドバンストコンテンツADVCTの再生を行う(ステップS13)。もしプレイリストファイルPLLSTが存在しない場合には、情報再生装置はスタンダードコンテンツSTDCT内のビデオマネージャインフォメーションVMGI内に記録されているビデオマネージャID番号VMGM_IDのチェックを行い、前記情報記憶媒体DISCがカテゴリー1に対応しているか否かを判断する(ステップS14)。もし、カテゴリー1に対応した情報記憶媒体DISCの場合にはビデオマネージャID番号VMGM_IDが特定なデータとして記録されており、ビデオマネージャカテゴリーVMG_CAT内の情報からカテゴリー1に対応したスタンダードコンテンツSTDCTのみが記録されていることを識別することができる。その場合には、スタンダードコンテンツSTDCTの再生を行う(ステップS15)。もし、装着された情報記憶媒体DISCが図8に記載されたいずれのカテゴリーにも属さない情報記憶媒体DISCの場合には、再生装置に依存した処理方法に任せる(ステップS16)。
【0098】
<オーディオのみの再生>
本実施形態では、映像の表示機能を持たず音声情報(オーディオ)のみを再生する再生装置にも対応できる。オーディオのみの情報再生装置におけるスタートアップシーケンスを図12に示す。
【0099】
情報再生装置に情報記憶媒体DISCを装着すると、情報再生装置はHD_DVDに対応した情報記憶媒体DISCか否かを判定する(ステップS21)。本実施形態におけるHD_DVDに対応した情報記憶媒体DISCでない場合には、情報再生装置に依存した処理方法に任せる(ステップS24)。また、音声のみの情報再生を行う情報再生装置でない場合も、情報再生装置に依存した処理方法に任せる(ステップS22,S24)。装着した情報記憶媒体DISCが本実施形態のHD_DVDに対応した情報記憶媒体DISCの場合には、情報再生装置はルートディレクトリの直下にあるアドバンストコンテンツディレクトリADVCTに記録されたプレイリストファイルPLLSTの有無を確認する。もし、プレイリストファイルPLLSTが存在する場合には、音声のみの情報再生を行う情報再生装置は音声情報の再生を行う(ステップS22,S23)。この時にも情報再生装置は必ずプレイリストファイルPLLSTを経由し情報の再生を行う。
【0100】
<データアクセス方法>
図9を参照して、本実施形態におけるスタンダードコンテンツSTDCT内のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBとアドバンストコンテンツADVCTのエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBに対する管理方法の違い(コンテンツへのデータアクセスの違いなど)について説明する。
【0101】
本実施形態においてスタンダードコンテンツSTDCTでの管理情報であるスタンダードビデオタイトルセットインフォメーションSTVTSI上では、各エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBへのアクセスは、論理空間上のアドレス情報である論理セクタ番号LSNで指定されている。このように、アドレス情報で管理することにより、現行のDVD-Video規格との間の互換性を確保している。それに対し、アドバンストコンテンツADVCTにおけるエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBへのアクセスは、アドレス情報ではなく、時間情報により管理している。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。これにより、現行の録画再生が可能なビデオレコーディング規格との互換性を確保できるだけでなく編集の容易性を確保できる。すなわち、アドバンストコンテンツADVCT上での再生管理情報を表すプレイリストPLLSTでは、再生位置アドバンストビデオオブジェクトデータEVOB上の再生範囲を時間情報で設定している。本実施形態におけるアドバンストコンテンツADVCTにおいては、プレイリストPLLSTで指定された時間情報をタイムマップインフォメーションTMAPIによりアドレス情報に変換することができる。前記タイムマップインフォメーションTMAPIは、指定された時間情報から情報記憶媒体DISC上の論理アドレス位置を示す論理セクタ番号LSNに変換するための情報である。前記タイムマップインフォメーションTMAPIは、前記プレイリストPLLSTとは別位置に記録されている。更にスタンダードコンテンツSTDCTのスタンダードビデオタイトルセットインフォメーションSTVTSIに対応するものとして、アドバンストコンテンツADVCTではアドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSIが存在する。このアドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSI内には、各エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBの個々の属性情報が記録されているエンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBIが記録されている。このエンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBIが属性情報の管理情報として個々のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBを参照かつ管理している。このアドバンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBI#3がスタンダードコンテーツSTDCT内のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBの属性を管理及び参照することにより、アドバンストコンテンツADVCTの再生を管理するプレイリストPLLST内で、スタンダードコンテンツSTDCT内のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBの再生をも指定することができる。
【0102】
<アドバンストコンテンツによるスタンダードコンテンツの利用(Utilization of Standard Content by Advanced Content)>
上述したようにアドバンストコンテンツADVCTから、スタンダードコンテンツSTDCTの一部を利用できるようになっている。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。
【0103】
例えば図9に示すように、アドバンストコンテンツADVCT内のタイムマップインフォメーションTMAPI#3を利用し、アドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSI内のエンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBI#3が、スタンダードコンテンツSTDCT内のエンハンストビデオオブジェクデータEVOB#3を参照し、前記エンハンストビデオオブジェクトデータEVOB#3を再生できるようになっている。また図9に示すようにアドバンストコンテンツ内のエンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBI#3から参照されたエンハンストビデオオブジェクトデータEVOB#3は、スタンダードビデオタイトルセットインフォメーションSTVTSIからも参照可能である。このように本実施形態において同一のスタンダードコンテンツSTDCT内のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOB#3が複数のところから参照可能とすることにより、兼用による利用が可能となり、情報記憶媒体DISC上に記録するデータの効率向上を実現できる。
【0104】
このエンハンストビデオオブジェクトデータEVOB#3の中にはハイライトインフォメーションHLIや、プレゼンテーションコントロールインフォメーションPCIなどの情報が含まれているが、これらの情報に対しては、アドバンストコンテンツADVCTはサポートせず、これらハイライトインフォメーションHLIやプレゼンテーションコントロールインフォメーションPCIで規定された情報はプレイリストPLLSTに基づくアドバンストコンテンツADVCTの再生時には無視される。
【0105】
<アドバンストビデオタイトルセット(Advanced VTS)>
図8(c)に示したアドバンストビデオタイトルセットADVTSについて、図9を参照して説明する。前記アドバンストビデオタイトルセットADVTSは、アドバンストコンテンツADVCTに対するビデオタイトルセットとして利用される。図8(c)に示したアドバンストビデオタイトルセットADVTSとスタンダードビデオタイトルセットSVTSとの違いを以下に示す。
【0106】
1)アドバンストコンテンツADVCT内エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBサポート情報
1個のメインビデオストリームMANVDを持つことができ、最大8個までのメインオーディオストリームMANADと1個のサブビデオストリームSUBVDと最大8個までのサブオーディオストリームSUBADと最大32個までのサブピクチャーストリーム(副映像)SUBPTと1個のアドバンストストリーム(後述するアドバンストアプリケーションADAPLが記録されるストリームデータ)とを持つことができる。
【0107】
2)エンハンストビデオオブジェクトセットEVOBSのインテグレーション
スタンダードコンテンツSTDTCにおいては、図5に示すように、メニュー画面を表すビデオマネージャVMG内のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBと、再生する映像そのものを表すスタンダードビデオタイトルセットSVTS内のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBとが完全に分離され、同時に動画とメニュー画面を同時に表示することはできなかった。それに対して本実施形態におけるアドバンストビデオタイトルセットADVCTでは、メニュー画面と動画を表す映像画面とを混合して管理/表示することができる。
【0108】
3)映像に対する管理情報の階層化の廃止
現行のDVD-VideoおよびスタンダードコンテンツSTDCTにおいては、映像の管理単位としてプログラムチェーンPGC/パートオブタイトルPTT/セルの階層構造を取っているが、本実施形態におけるアドバンストコンテンツADVCTの管理方法としてはこのような階層構造を取らない。また、現行のDVD-VideoのスタンダードコンテンツSTDCTでは、ジャンプ処理などの特殊処理を行うためのナビゲーションコマンドや、ユーザオペレーション処理を行っているが、本実施形態におけるアドバンストコンテンツADVCTでは、それらの処理も行わない。
【0109】
4)新たなタイムマップインフォメーションTMAPIの導入
後述するコンティギュアスブロックにおいては、1個のタイムマップインフォメーションTMAPIは1個のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBに対応し、各タイムマップインフォメーションTMAPIはそれぞれ1ファイルとして情報記憶媒体DISC上に記録される。インターリーブドブロックの場合には、そのインターリーブドブロック内のそれぞれのストリームに対応した複数のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBが含まれるが、個々のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBに対応してタイムマップインフォメーションTMAPIが設定され、1個のインターリーブドブロック単位でそれら複数のタイムマップインフォメーションTMAPIが1個のファイル内に記録される。さらに、従来のDVD-Video及びスタンダードコンテンツSTDCTで定義されるナビゲーションパックNV_PCK内の情報は簡素化されて記録される。
【0110】
<アドバンストビデオタイトルセットの構造(Structure of Advanced Video Title Set (Advanced VTS))>
図9に示したアドバンストコンテンツADVCTにおけるアドバンストビデオタイトルセットADVTSの中のデータ構造について以下に説明する。
【0111】
本実施形態においては、アドバンストビデオタイトルセットADVTSは、映像情報そのものを表す1個のタイトルから1個のアドバンストビデオタイトルセットADVTSが成り立っている。本実施形態においては、アドバンストビデオタイトルセットADVTSは、制御情報が記録されているアドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSIと、映像そのものを表す映像のタイトルが入っているエンハンストビデオオブジェクトセットVTSTT_EVOBSと、図9に示すようなタイムマップインフォメーションTMAPIが記録されるビデオタイトルセットタイムマップインフォメーションVTS_TMAPと、前記アドバンストビデオタイトルセットADVTSのバックアップ情報ADVTSI_BUPと、前記タイムマップインフォメーションのバックアップ情報VTS_TMAP_BUPとから構成される。それらは、前記記載した順番に従い、情報記憶媒体DISC上に連続して記録されなければならない。本実施形態におけるアドバンストビデオタイトルセットADVTSが従うべきルールを以下に説明する。
【0112】
1)制御情報であるアドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSIとそのバックアップ情報ADVTSI_BUPは、それぞれ1個ずつのファイルとして情報記憶媒体DISCに記録される。
【0113】
2)アドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSIとそのバックアップ情報ADVTSI_BUPは、同じ1個のECCブロック内に共存してはならない。アドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSIとそのバックアップ情報ADVTSI_BUPが連続記録される場合、アドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSI内の最後の情報が1個のECCブロックの途中に来た場合に、同一のECCブロック内の残りの部分にパディング情報を入れ、次に来るバックアップ情報ADVTSI_BUPとは別のECCブロック内に配置されるように工夫する必要がある。これにより、アドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSIと次に来るバックアップ情報ADVTSI_BUPとの間の境界部分でのECCブロックがエラーにより読めなくてもどちらか一方が再生でき、再生時の信頼性が向上する。
【0114】
3)各ビデオタイトルセットタイムマップインフォメーションVTS_TMAPとそのバックアップ情報VTS_TMAP_BUPは、それぞれ1個以上最大999以下のファイル内にそれぞれ記録されなければならない。
【0115】
4)各ビデオタイトルセットタイムマップインフォメーションVTS_TMAPとそのバックアップ情報VTS_TMAP_BUPは、1個の同一ECCブロック内に共存記録されてはならない。すなわち、2)と同様、両者の境界部分が1個のECCブロック内に配置されそうになった場合、ビデオタイトルセットタイムマップインフォメーションVTS_TMAPの最後の部分が1ECCブロックの途中で終わった場合には、パディングデータを記録し、次のバックアップVTS_TMAP_BUPが次のECCブロックの先頭位置から記録されるように配置する。これにより、再生時の信頼性を確保することができる。
【0116】
5)各ビデオタイトルセットタイムマップインフォメーションVTS_TMAPを構成する複数のファイルは、情報記憶媒体DISC上において連続した場所に記録されなければならない。これにより、光学ヘッドの不必要なジャンプアクセス処理を不要とし、1回の連続再生で前記ビデオタイトルセットタイムマップインフォメーションVTS_TMAPを再生することができ、再生処理の容易性と高速性が図られる。
【0117】
6)各ビデオタイトルセットタイムマップインフォメーションVTS_TMAPのバックアップVTS_TMAP_BUPを構成する複数のファイルは、情報記憶媒体DISC上の連続した位置に記録されなければならない。これにより、上記5)と同様、再生処理の簡素化と高速化が図れる。
【0118】
7)タイトルが記録されたアドバンストビデオタイトルセットのエンハンストビデオオブジェクトセットVTSTT_EVOBSは、1個以上最大999個以下のファイルとして情報記憶媒体DISC上に記録されなければならない。
【0119】
8)アドバンストビデオタイトルセットのタイトルが記録されたエンハンストビデオオブジェクトセットVTSTT_EVOBSが記録された複数のファイルは、情報記憶媒体DISC上で連続した位置に記録されなければならない。これにより、エンハンストビデオタイトルセットのタイトルが記録されたエンハンストビデオオブジェクトセットVTSTT_EVOBSを1度の連続再生で再生することができ、再生時の連続性を保証することができる。
【0120】
9)アドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSIのバックアップADVTSI_BUPは、アドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSIと完全に一致した内容を持たなければならない。
【0121】
<エンハンストビデオオブジェクトセットの構造(Structure of Enhanced Video Object Set)>
以下に図9に示したアドバンストコンテンツADVCT内のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBのデータ構造について説明する。本実施形態では、前記エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBの集合体をエンハンストビデオオブジェクトセットEVOBSと呼び、それらのデータはビデオデータ、オーディオデータ、サブピクチャーデータなどから構成される。アドバンストコンテンツADVCT内でのエンハンストビデオオブジェクトセットEVOBSに関しては、本実施形態では以下のルールが適用される。
【0122】
1)各エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBは、後述するコンティギュアスブロック又はインターリーブドブロック内に記録される。
【0123】
2)1個のエンハンストビデオオブジェクトセットEVOBSは、1以上のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBから構成される。前記したエンハンストビデオオブジェクトデータのID番号EVOB_IDは、情報記憶媒体DISC上に記録された各エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBの配置順に設定される。すなわち、各論理空間上でのエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBが記録されたアドレスを表すロジカルセクタ番号LSNの若い順に前記ID番号EVOB_IDが付けられ、最初の番号は1として設定される。また、前記エンハンストビデオオブジェクトデータのID番号EVOB_IDは、アドバンストタイトルセットインフォメーションADVTSIで記述されるエンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBIの番号と一致する。すなわち図9に示すように、エンハンストビデオオブジェクトデータEVOB#1はID番号EVOB_IDが「1」と設定され、エンハンストビデオオブジェクトデータEVOB#2のID番号EVOB_IDは「2」として設定され、それらを制御するエンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBI#1の番号が「1」、またエンハンストビデオオブジェクトデータEVOB#2を管理するエンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBI#2の番号も「2」と設定される。
【0124】
3)もし、エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBがコンティギュアスブロック内に記録された場合には、各エンハンストビデオオブジェクトデータEVOBは、それぞれ対応した1個のタイムマップファイルを持つ。すなわち図9に示すように、エンハンストビデオオブジェクトデータEVOB#1の時間を管理する部分としてタイムマップインフォメーションTMAPI#1が存在し、このタイムマップインフォメーションTMAPI#1が1個のタイムマップファイルとして情報記憶媒体DISC上に記録される。複数のエンハンストビデオオブジェクトデータEVOBがインターリーブドブロックを構成する場合には、1個のインターリーブドブロックに対応して1個のタイムマップファイルが情報記憶媒体DISC上に記録される。
【0125】
<表示オブジェクト間の関係(Relation among Presentation Objects)>
本実施形態におけるアドバンストコンテンツADVCTにおいては、図7に示すオブジェクト情報を使用する。各オブジェクト情報のデータタイプ及びオブジェクト記録場所、デコーダ再生処理部の対応は図7に示すような状況になっている。まず始めにオブジェクトの記録場所としてネットワーク経由と、パーシステントストレージPRSTRについて説明する。
【0126】
<ネットワークサーバ(Network Server)>
図7に示すオブジェクトの記録場所に関するネットワーク経由について説明する。
【0127】
本実施形態においては、アドバンストコンテンツADVCTを再生するためのオブジェクトの記録場所としてネットワークサーバNTSRVからネットワークを経由して転送されたオブジェクトデータの再生を前提としている。従って本実施形態における高機能なプレーヤは、ネットワークアクセスを前提としている。ネットワーク経由でデータを転送する場合のオブジェクトが記録されている場所を表すネットワークサーバNTSRVには、通常、再生時の情報記憶媒体DISCのアドバンストコンテンツADVCT内でアクセスすべきサーバが指定されており、そのサーバ設定においてはアドバンストコンテンツADVCTを作成したコンテンツプロバイダにより設定される。前記ネットワークサーバNTSRVは、通常、インターネット上に設けられている。
【0128】
<ネットワークサーバ上のデータカテゴリー(Data categories on Network Server)>
本実施形態におけるアドバンストコンテンツADVCTが記録されたファイルが、前記ネットワークサーバNTSRV内に事前に記録されている。事前に設定されたアプリケーション処理コマンドAPIにより、アドバンストナビゲーションADVNVがファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)又はパーシステントストレージPRSTR上にダウンロードされる。本実施形態においては、前記ネットワークサーバNTSRVからプライマリービデオセットPRMVSをプライマリービデオセットプレーヤにより直接再生することはできないようになっている。前記プライマリービデオセットPRMVSは、パーシステントストレージPRSTRに一度記録され、後述するパーシステントストレージPRSTR経由でデータ再生が行われる。セカンダリーエンハンストビデオオブジェクトデータS-EVOBは、ストリーミングバッファを利用しネットワークサーバNTSRVから直接セカンダリービデオプレーヤSCDVPにより再生することができる。図7に示したパーシステントストレージPRSTRについて以下に説明する。
【0129】
<パーシステントストレージ/パーシステントストレージ上のデータカテゴリー(Persistent Storage/Data categories on Persistent Storage)>
本実施形態において、パーシステントストレージPRSTRについては2種類定義する。1つ目としては、固定形(fixed)パーシステントストレージPRSTRと呼ばれ、本実施形態における情報記録再生装置1(プレーヤ)においては、前記パーシステントストレージPRSTRを必須で持つことが義務づけられている。前記固定形パーシステントストレージPRSTRとして最も多く使われる具体的な記録媒体として、本実施形態ではフラッシュメモリを想定している。本実施形態においては、前記固定形パーシステントストレージPRSTRの容量は64MB以上あることを前提とする。前記のようにパーシステントストレージPRSTRの最低許容されるメモリ容量を設定することにより、情報記録再生装置1の具体的な詳細構成に依らずアドバンストコンテンツADVCTの再生安定性を保証できる。図7に示すように、オブジェクトの記録場所としてファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)が指定されている。前記ファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)は、例えばDRAMやSRAMのような比較的容量の少ないキャッシュメモリを表している。また本実施形態における固定形パーシステントストレージPRSTRはフラッシュメモリを内蔵し、そのメモリ自身は情報再生装置からの取出しが不可能な形として設定する。しかし、本実施形態ではそれに限らず、例えば前記固定形パーシステントストレージPRSTRに対し、可搬形のフラッシュメモリを使用することもできる。
【0130】
本実施形態における他のパーシステントストレージPRSTRのタイプは付加的なパーシステントストレージPRSTRと呼ぶ。前記付加的なパーシステントストレージPRSTRはリムーバブルなストレージデバイスであり、例えばUSBメモリや可搬形HDD、またはメモリーカードなどで実現することができる。
【0131】
本実施形態では固定形パーシステムテントストレージPRSTRとしての例としてフラッシュメモリ、また付加的なパーシステントストレージPRSTRとして、USBメモリ、可搬形HDD、メモリーカードなどを挙げたが、本実施形態はそれに限らず他の記録媒体を使うことも可能である。
【0132】
本実施形態においては、それらのパーシステントストレージPRSTRに対してはデータ処理コマンドAPI(アプリケーションインターフェース)を利用してデータ出し入れなどの処理を行う。特定のアドバンストコンテンツADVCTが記録されたファイルは、前記パーシステントストレージPRSTR内に記録することができる。アドバンストナビゲーションADVNVはデータソースからアドバンストナビゲーションADVNVが記録されたファイルを、前記パーシステントストレージPRSTRやファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)などにコピーすることができる。プライマリービデオプレーヤPRMVPはプライマリービデオセットPRMVSを前記パーシステントストレージPRSTRから直接読取り、表示することができる。またセカンダリービデオプレーヤSCDVPは、セカンダリービデオセットSCDVSを前記パーシステントストレージPRSTRから直接読取り、表示することができる。
<表示オブジェクトに関する留意点(Note)>
本実施形態において情報記憶媒体DISCや前記パーシステントストレージPRSTR、またはネットワークサーバNTSRVに記録されたアドバンストアプリケーションADAPLやアドバンストサブタイトルADSBTの情報は必ず一度ファイルキャッシュ内に記録された後データ処理される。本実施形態のようにアドバンストアプリケーションADAPLや、アドバンストサブタイトルADSBTをファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)に一度取込むことにより表示処理や制御処理の高速化を保証することができる。
【0133】
図7に示す再生処理部であるプライマリービデオプレーヤPRMVPとセカンダリービデオプレーヤSCDVPについては後述するが、プライマリービデオプレーヤPRMVP内にはメインビデオデコーダMVDEC、メインオーディオデコーダMADEC、サブビデオデコーダSVDEC、サブオーディオデコーダSADEC、及びサブピクチャーデコーダSPDECを持ち、セカンダリービデオプレーヤSCDVPについては、メインオーディオデコーダMADEC、サブビデオデコーダSVDECとサブオーディオデコーダSADECを前述したプライマリープレーヤPRMVP内の各種デコーダと兼用される。またアドバンストエレメントプレゼンテーションエンジンAEPENとアドバンストサブタイトルプレーヤASBPLについても後述する。
【0134】
<プライマリービデオセット(Primary Video Set)>
本実施形態において1枚の情報記憶媒体DISC内に、唯一1個のプライマリービデオセットPRMVSが存在する。このプライマリービデオセットPRMVSは、その管理情報と、1以上のエンハンストビデオオブジェクトデータファイルEVOBと、タイムマップファイルTMAPとから構成され、それぞれの組で共通するファイル名が使われる。
【0135】
プライマリービデオセットPRMVSは、プライマリーオーディオビデオPRMAVのフォーマットを含む。プライマリービデオセットPRMVSは、アドバンストビデオタイトルセットインフォメーションADVTSI、タイムマップTMAP、プライマリーエンハンストビデオオブジェクトデータP-EVOBなどから構成されている。プライマリービデオセットPRMVSは、プライマリービデオプレーヤPRMVPにより再生される。
【0136】
<プライマリービデオセットの中身>
図7に示すプライマリービデオセットPRMVSのデータの中身について説明する。
【0137】
本実施形態においては、プライマリービデオセットPRMVSは主に情報記憶媒体DISCに記録されたメインの映像データを意味する。このプライマリービデオセットPRMVSのデータタイプとしてプライマリーオーディオPRMAVがあり、メインビデオMANVDとメインオーディオMANADと副映像SUBPTは、従来のDVD-Videoや、本実施形態におけるスタンダードコンテンツSTDCTのビデオ情報、オーディオ情報、副映像と同じものを意味する。本実施形態におけるアドバンストコンテンツADVCTでは、新たに同時に二つまでの画面を表示することが可能となっている。すなわち、メインビデオMANVDと同時に再生が可能な映像としてサブビデオSUBVDが定義され、また同様に、メインオーディオMANADと同時に出力が可能なサブオーディオSUBADが新たに定義されている。
【0138】
本実施形態において、サブオーディオSUBADの使い方として以下の2種類を考えることができる。
【0139】
1)同時にメインビデオMANVDとサブビデオSUBVDとが表示される場合、前記サブビデオSUBVDの音声情報をサブオーディオSUBADで出力する方法
2)画面にはメインビデオMANVDのみが再生・表示され、それに対応したメインビデオMANVDの映像に対応した音声であるメインオーディオMANADが出力されている時に、例えば監督のコメントを音声で重ねて表示をする場合、前記サブオーディオSUBADを監督のコメントとしてメインオーディオMANADに重ねて表示する
<セカンダリービデオセット(Secondary Video Set)>
セカンダリービデオセットSCDVSは、プライマリービデオセットPRMVS内のメインオーディオMANADに対する置換えとして使用される場合と、プライマリービデオセットPRMVSの付加情報もしくは代替情報として使われる場合とがある。また本実施形態ではそれに限らず、セカンダリービデオセットSCDVSをサブスティテュートオーディオSBTADのメインオーディオMANADの置換え、あるいは、セカンダリーオーディオビデオSCDAVの追加(重ねた状態での表示)、あるいは、置換えとして使うこともできる。本実施形態においてセカンダリービデオセットSCDVSのコンテンツは、前述したようなネットワークサーバNTSRVからネットワーク経由でダウンロードすることもできるし、前述したパーシステントストレージPRSTRに記録され、利用されるか、あるいは、本発明の情報記憶媒体DISCに事前に記録されることもできる。もし、前記セカンダリービデオセットSCDVSの情報が本発明情報記憶媒体DISC内に記録されている場合には、前記セカンダリービデオセットファイルSCDVSがファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)、又はパーシステントストレージPRSTRに一度記録され、その後ファイルキャッシュ又はパーシステントストレージPRSTRから再生される形態を取る。また前記セカンダリービデオセットSCDVSの情報は、プライマリービデオセットPRMVSの一部のデータと同時に再生することもできる。本実施形態においては、情報記憶媒体DISCに記録されたプライマリービデオセットPRMVSを直接アクセスし表示することができるが、本実施形態における情報記憶媒体DISCに記録されたセカンダリービデオセットSCDVSを直接再生することはできない。また本実施形態においては、プライマリービデオセットPRMVS内の情報は、前述したパーシステントストレージPRSTRに記録され、パーシステントストレージPRSTRから直接プライマリービデオセットPRMVSを再生することができる。すなわち、前記セカンダリービデオセットSCDVSがネットワークサーバNTSRV上に記録されている場合には、前記セカンダリービデオセットSCDVSの内容を全てファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)かパーシステントストレージPRSTRに一度転送した後、再生するようになっている。また本実施形態においてはそれに限らず、ネットワークサーバNTSRV上に記録されたセカンダリービデオセットSCDVSをストリーミングバッファがオーバーフローさせない範囲で、適宜、部分的にセカンダリービデオセットSCDVSの一部をストリーミングバッファに格納し、そこから再生することもできる。
【0140】
セカンダリービデオセットSCDVSには、サブスティテュートオーディオSBTADとセカンダリーオーディオビデオSCDAVの2種類のタイプのオブジェクトが含まれる。セカンダリービデオセットSCDVSは、情報記憶媒体DISC、ネットワークサーバNTSRV、パーシステントストレージPRSTR、ファイルキャッシュFLCCHなどから情報を読取ることが可能である。セカンダリービデオセットSCDVSのデータ構造は、アドバンストビデオタイトルセットADVTSを簡素化し、一部修正したものである。セカンダリービデオセットSCDVSは、タイムマップTMAPとセカンダリーエンハンストビデオオブジェクトデータS-EVOBとからなる。セカンダリービデオセットSCDVSは、セカンダリービデオプレーヤSCDVPにより再生される。
【0141】
<セカンダリービデオセットの中身>
図7に示すセカンダリービデオセットSCDVSのデータの中身について説明する。
【0142】
基本的には、セカンダリービデオセットSCDVSは、パーシステントストレージPRSTRやネットワークを経由し、本実施形態に示す情報記憶媒体DISC以外から情報を取込み、前記説明したプライマリービデオセットPRMVSと一部置換えて表示するデータのことを示している。すなわち、図7に示すメインオーディオデコーダMADECは、プライマリービデオプレーヤPRMVPとセカンダリービデオプレーヤSCDVPのメインオーディオデコーダMADECは共通のものを示しており、セカンダリービデオプレーヤSCDVPでのメインオーディオデコーダMADECを使い、セカンダリービデオセットSCDVSのコンテンツを再生する時には、プライマリービデオプレーヤPRMVPによるプライマリービデオセットPRMVSのサブオーディオSUBADは再生されず、セカンダリービデオセットSCDVSのデータで置換えられて表示される。セカンダリービデオセットSCDVSにはサブスティテュートオーディオSBTADとセカンダリーオーディオビデオSCDAVとが存在し、セカンダリービデオセットSCDVSには、サブスティテュートオーディオSBTADとセカンダリーオーディオビデオSCDAVの2種類が存在する。サブスティテュートオーディオSBTAD内のメインオーディオMANADは、基本的には、プライマリービデオセットPRMVS内のメインオーディオMANADと置換えられる時に利用される。前記サブスティテュートオーディオSBTADは、1個のメインオーディオストリームMANADから構成される。例えば、プライマリービデオセットPRMVSとして予め情報記憶媒体DISCに記録されたメインオーディオMANADが、メインビデオMANVDのビデオ映像に対し日本語と英語が記録されている場合、メインオーディオMANADではユーザへ表示する時に日本語か英語の音声しか表示することができない。それに対して、例えば中国語を母国語としているユーザでは、ネットワーク経由でネットワークサーバNTSRV内に記録されている中国語の音声情報をネットワークダウンロードし、前記日本語又は英語で表示する代わりに、プライマリービデオセットPRMVSのメインビデオMANVD再生時の音声をセカンダリービデオセットSCDVSのメインオーディオMANADとして中国語に置き換えて音声出力することが本実施形態により可能となる。これに対して、セカンダリービデオセットSCDVSのサブオーディオSUBADは、例えば前述したようなプライマリービデオセットPRMVSのメインビデオMANVDと同期して出力されるメインオーディオMANADにかぶせて、例えば監督のコメント情報を同時に表示させるなど、2画面で表示する時のセカンダリーオーディオビデオのSCDAVのサブビデオSUBVDの画面に同期した音声を表示する時にセカンダリービデオセットSCDVSのサブオーディオSUBADを使用することができる。
【0143】
<セカンダリーオーディオビデオ(Secondary Audio Video)>
本実施形態においては、セカンダリーオーディオビデオSCDAVは、1個以下(0を含む)のサブビデオUBVDと1個以下の(0を含む)サブオーディオSUBADとを含む。本実施形態においては、セカンダリーオーディオビデオSCDAVは、プライマリービデオセットPRMAVに重ねて(追加して)表示するために使われている。また、本実施形態においては、前記セカンダリーオーディオビデオSCDAVは、プライマリービデオセットPRMVS内のサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADの置換えとして使うこともできる。
【0144】
セカンダリーオーディオビデオSCDAVは、プライマリーオーディオビデオPRMAVのサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADの置換えとして使用される。セカンダリーオーディオビデオSCDAVは、次のような条件が含まれている。
【0145】
1)サブビデオSUBVDストリームのみを持つ場合
2)サブビデオSUBVDとサブオーディオSUBADが共に含まれる場合
3)サブオーディオSUBADが単独で存在する場合
前記したセカンダリーオーディオビデオSCDAV内のストリーム再生時においては、プライマリーオーディオビデオPRMAV内のサブビデオSUBVDやサブオーディオSUBADを再生することはできない。前記セカンダリーオーディオビデオSCDAVは、セカンダリービデオセットSCDVSに含まれる。
【0146】
<アドバンストアプリケーション(Advanced Application)>
図7におけるアドバンストアプリケーションADAPL内の情報には、マークアップMRKUP、スクリプトSCRPT、静止画IMAGE、イフェクトオーディオEFTAD、フォントFONTなどが含まれる。前述したように、これらのアドバンストアプリケーションADAPLの情報は、一度ファイルキャッシュに蓄えられ使用される。ファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)へのダウンロードに関する情報は、後述するマニュフェストファイルMNFSTの中に記録される。また前記アドバンストアプリケーションADAPLのダウンロードタイミングなどの情報は、プレイリストPLLST内のリソースインフォメーションRESRCI内に記述されている。また本実施形態では、前記マニュフェストファイルMNFST内には、初期に実行されるマークアップMRKUP情報に関するローディングに関する情報や、スクリプトファイルSCRPTに記録された情報をファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)にローディングする時に必要な情報なども記録されている。
【0147】
アドバンストアプリケーションADAPLは、以下に述べる3つの機能を持っている。
【0148】
1番目の機能はアドバンストコンテンツADVCTの再生遷移に対する制御機能(例えば異なる画面間のジャンプ制御など)であり、2番目の機能はメニューボタンなどのグラフィカルな表示を実現する機能である。そして3番目の機能は音声再生時のイフェクト制御機能である。アドバンストナビゲーションファイルADVNVは、アドバンストアプリケーションADAPLの実現のため、マニュフェストMNFST、スクリプトSCRPT及びマークアップMRKUPなどからなる。アドバンストエレメントファイルADVEL内の情報は、静止画IMAGEやフォントFONTなどに関する情報であり、前記2番目の機能のグラフィカル表示やオーディオ表示の時の表示アイコンや表示オーディオとして使用される。
【0149】
<アドバンストサブタイトル(Advanced Subtitle)>
アドバンストサブタイトルADSBTもアドバンストアプリケーションADAPLと同様、一度ファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)に保存された後使用される。アドバンストサブタイトルADSBTの情報は情報記憶媒体DISCやパーシステントストレージPRSTR、あるいはネットワークから取込むことができる。本実施形態におけるアドバンストサブタイトルADSBTは、基本的に、従来の映像に対する置換えされた字幕やテロップもしくは絵文字や静止画などのイメージが記録される。字幕の置換えとしては、基本的には前記イメージ以外にはテキストがベースとなっているが、フォントFONTが変わって表示することもできる。これらアドバンストサブタイトルADSBTはネットワークサーバNTSRVからダウンロードして追加でき、例えば情報記憶媒体DISCに入っているプライマリービデオセットPRMVS内のメインビデオMANVDを再生しながら新しい字幕や、その映像に対する説明文を流す為に使うこともできる。前述したように例えばプライマリービデオセットPRMVS内の字幕として日本語と英語のみの字幕が副映像SUBPTに入っていた場合、中国語を母国語としているユーザがネットワークダウンロードにより、中国語の字幕をアドバンストサブタイトルADSBTとしてネットワークサーバNTSRVから読取り、表示するなどの使用方法がある。この場合のデータタイプは、アドバンストサブタイトルADSBTやフォントFONTに対するマークアップMRKUPSのタイプとして設定される。
【0150】
本実施形態においては、前記アドバンストサブタイトルADSBTは、プライマリービデオセットPRMVSのメインビデオMANVDと同期して表示されるサブタイトル(字幕など)として使用することができる。前記アドバンストサブタイトルADSBTは、プライマリービデオセットPRMVS内の副映像SUBPTに対する同時表示(追加表示処理)として使うこともできるし、前記プライマリービデオセットPRMVSの副映像SUBPTの置換えとして利用することもできる。前記アドバンストサブタイトルADSBTは、アドバンストサブタイトルADSBTに対する1個のマニュフェストファイルMNFSTSと、アドバンストサブタイトルADSBTの1個のマークアップファイルMRKUPSとそして1個のフォントファイルFONTSから構成される。前記アドバンストサブタイトルADSBTのマークアップファイルMRKUPSは、アドバンストアプリケーションADAPLのマークアップMRKUPのサブセットとして存在している。
【0151】
アドバンストコンテンツADVCTでは、サブタイトルに関し2つの意味を持つ。
【0152】
一つ目の意味としては、スタンダードコンテンツSTDCTの副映像機能と同様、プライマリーオーディオビデオPRMAVにおける副映像ストリームとして使われる。また、もう一つの意味としては、アドバンストサブタイトルADSBTとして使用される。両方のそれぞれの意味は同時に両方の目的で使ってはならない。前記アドバンストサブタイトルADSBTはアドバンストアプリケーションADAPLのサブセットとして位置付けられる。
【0153】
<アドバンストストリーム(Advanced Stream)>
アドバンストストリームは、プライマリービデオセットPRMVSを除く、1以上のアドバンストコンテンツファイルADVCTから構成されるパッケージファイルを意味している。前記アドバンストストリームは、プライマリーエンハンストビデオオブジェクトセットP-EVOBSの中にマルチプレクスされて記録され、一旦ファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)に転送される。このプライマリーエンハンストビデオオブジェクトセットP-EVOBSは、プライマリービデオプレーヤPRMVPにより再生処理が行われる。これらの、プライマリーエンハンストビデオオブジェクトセットP-EVOBS内にマルチプレクスされて記録されたファイルは、アドバンストコンテンツADVCTの再生時には必須なファイルであり、本実施形態の情報記憶媒体DISC上にファイル構造で記録されている。
【0154】
<アドバンストナビゲーション(Advanced Navigation)>
アドバンストナビゲーションADVNVに関するファイルは、アドバンストコンテンツADVCTの再生時、割込み処理に利用される。
【0155】
<プライマリーオーディオビデオ(Primary Audio Video)>
プライマリーオーディオビデオPRMAVは、メインビデオMANVD、メインオーディオMANAD、サブビデオSUBVD、サブオーディオSUBAD、副映像SUBPTなどが含まれるストリームから構成される。情報再生装置は、メインビデオMANVDとメインオーディオMANVD再生時に、付加的にサブビデオSUBVDとサブオーディオSUBADとを同時に再生することができる。プライマリーオーディオビデオPRMAVは、情報記憶媒体DISC、もしくはパーシステントストレージPRSTRに記録することができる。プライマリーオーディオビデオPRMAVは、プライマリービデオセットPRMVSの一部として含まれる。ビデオとオーディオの組合せ再生は、プライマリーオーディオビデオPRMAVとセカンダリービデオセットSCDVS内のオブジェクト条件により制限される。プライマリーオーディオビデオPRMAVは、アドバンストアプリケーションADAPLや、アドバンストサブタイトルADSBTなどに使われる各種データファイルを一緒に持つことができる。これらのファイルに含まれるストリームは、アドバンストストリームと呼ばれている。
【0156】
<サブスティテュートオーディオ(Substitute Audio)>
サブスティテュートオーディオSBTADは、プライマリーオーディオビデオPRMAVのメインオーディオMANADの置換えとして使用される。これは、メインオーディオMANADストリームのみから構成されている。サブスティテュートオーディオSBTAD再生時において、プライマリービデオセットPRMVS内のメインオーディオMANADを再生することはできない。前記サブスティテュートオーディオSBTADは、セカンダリービデオセットSCDVSに含まれる。
【0157】
<アドバンストコンテンツのプライマリーエンハンストビデオオブジェクト(Primary Enhanced Video Object for Advanced Content)>
アドバンストコンテンツADVCTのプライマリーエンハンストビデオオブジェクトP-EVOBは、プライマリービデオセットPRMVSの再生データを表すデータストリームを意味している。プライマリービデオセットPRMVSの再生データのタイプとしては、メインビデオMANVD、メインオーディオMANAD、サブビデオSUBVD、サブオーディオSUBAD、及び副映像SUBPTが含まれる。本実施形態においては、プライマリーエンハンストビデオオブジェクトP-EVOB内に含まれるパックとしては、現行のDVD及びスタンダードコンテンツSTDCTと同様、ナビゲーションパックNV_PCKが存在すると共に、アドバンストストリームが記録されるアドバンストストリームパックが存在する。本実施形態においては、メインオーディオMANADと副映像SUBPTと同様、サブビデオSUBVDとサブオーディオSUBADとに対するオフセット情報がシンクロナスインフォメーションSYNCI内に記録されている。
【0158】
<ファイル構造>
図7に示した各種オブジェクトストリームが情報記憶媒体DISC上に記録される時のファイル構造を図15に示す。本実施形態においては、アドバンストコンテンツADVCTに関しては、情報記憶媒体DISCのルートディレクトリ直下にアドバンストコンテンツディレクトリADVCTを配置し、全ファイルをその中に記録している。アドバンストコンテンツディレクトリADVCTの下には、再生に関する情報が記録されているプレイリストファイルPLLSTが存在し、それと共に、アドバンストアプリケーションに関する情報を記録するアドバンストアプリケーションディレクトリADAPLと、プライマリービデオセットに関する情報を記録するプライマリービデオセットディレクトリPRMVSと、セカンダリービデオセットに関する情報を記録するセカンダリービデオセットディレクトリSCDVSと、アドバンストサブタイトルに関する情報を記録するアドバンストサブタイトルディレクトリADSBTとが記録されている。
【0159】
アドバンストアプリケーションディレクトリADAPLの下には、アドバンストアプリケーションに関する管理情報が記録されているアドバンストナビゲーションディレクトリADVNVと、アドバンストアプリケーションで使われる各種アドバンストエレメント(オブジェクト情報など)に関する情報が記録されているアドバンストエレメントディレクトリADVELとが存在している。前記アドバンストナビゲーションディレクトリADVNVには、アドバンストアプリケーション内で使用される各種管理情報間の関係や、ネットワークダウンロードに必要な情報リストがまとめて記録されているマニュフェストに関するマニュフェストファイルMNFST、ページレイアウトなどに関するマークアップが記録されているマークアップファイルMRKUP、及びスクリプトコマンドが記録されているスクリプトファイルSCRPTが存在する。また、アドバンストエレメントディレクトリADVELには、静止画像を記録する静止画ファイルIMAGE、イフェクトオーディオを記録するイフェクトオーディオファイルEFTAD、フォント情報を記録するフォントファイルFONT、及びその他ファイルOTHERが存在する。
【0160】

プライマリービデオセットディレクトリPRMVSの下には、プライマリーオーディオビデオディレクトリPRMAVが存在し、プライマリーオーディオビデオのエンハンストビデオオブジェクトに関する属性情報や管理情報が記録されているビデオタイトルセットインフォメーションに関する情報を記録するビデオタイトルセットインフォメーションファイルADVTSI、プライマリービデオセットの時間情報からアドレス情報に変換するタイムマップを記録するプライマリービデオセットのタイムマップファイルPTMAP、及びプライマリーエンハンストビデオオブジェクトを記録するプライマリーエンハンストビデオオブジェクトファイルP-EVOBが存在する。
【0161】
セカンダリービデオセットディレクトリSCDVSの下には、サブスティテュートオーディオディレクトリSBTADと、セカンダリーオーディオビデオディレクトリSCDAVとが存在し、セカンダリーオーディオビデオディレクトリSCDAVの下には、セカンダリービデオセットの時間情報からアドレス情報に変換するタイムマップを記録するセカンダリービデオセットのタイムマップファイルSTMAPと、セカンダリーエンハンストビデオオブジェクトを記録するセカンダリーエンハンストビデオオブジェクトファイルS-EVOBとが存在する。また、サブスティテュートオーディオディレクトリSBTADの下にも、セカンダリービデオセットの時間情報からアドレス情報に変換するタイムマップファイルSTMAPと、セカンダリーエンハンストビデオオブジェクトファイルS-EVOBとを格納することができる。
【0162】
アドバンストサブタイトルディレクトリADSBTの下には、アドバンストサブタイトルに関する管理情報が記録されるアドバンストナビゲーションディレクトリADVNVと、アドバンストサブタイトルのエレメント情報であるアドバンストエレメントディレクトリADVELとが存在する。前記アドバンストナビゲーションディレクトリADVNVには、アドバンストサブタイトルのマニュフェストファイルMNFSTSと、アドバンストサブタイトルのマークアップファイルMRKUPSとが存在する。前記アドバンストサブタイトルのマニュフェストファイルMNFSTSには、アドバンストサブタイトルに関係する各種管理情報間の関係や、ネットワークダウンロードに必要な情報が記録されている。また前記アドバンストサブタイトルのマークアップファイルMRKUPS内には、アドバンストサブタイトルの画面上の表示位置などを指定するマークアップ情報が記録されている。また、アドバンストエレメントディレクトリADVELには、アドバンストサブタイトルのフォント情報を記録するアドバンストサブタイトルのフォントファイルFONTSが存在する。
【0163】
<アドバンストコンテンツディレクトリ(Directories for Advanced Content)>
アドバンストコンテンツディレクトリADVCTの名前及びそれに含まれる各ディレクトリとファイル名は、DキャラクターズまたはD1キャラクターズで記載される。また、このアドバンストコンテンツディレクトリADVCTの下にサブディレクトリを配置するが、このサブディレクトリの階層の深さは8階層以下とし、トータルサブディレクトリの数は本実施形態では512以下に設定する。仮に余りにディレクトリが深い場合、またはトータルサブディレクトリの数が多い場合はアクセス性が低下する。従って、本実施形態では、階層の数や、ディレクトリの数を制限することでアクセスの高速性を確保することができる。
【0164】
<アドバンストコンテンツのファイル群(Files for Advanced Content)>
図15に示すアドバンストコンテンツディレクトリADVCT以下に記録することのできるトータルファイル数は512×2047個以下とし、各ディレクトリ内に記録できるファイル数は2048ファイル以下に設定する。また、ファイル名としては各ファイル名の後ろにピリオド「.」を配置し、ピリオド「.」の後ろに拡張子を配置する構造にする。前記アドバンストコンテンツディレクトリADVCTは、情報記録媒体のルートディレクトリ直下に記録され、このアドバンストコンテンツディレクトリADVCTの直下にプレイリストファイルPLLSTが記録される。
【0165】
<プレイリスト(Playlist)の設定>
このプレイリストファイルPLLSTは、情報記憶媒体DISC上に複数個記録することができる。プレイリストファイルPLLSTは2種類のプレイリストファイルPLLSTを設定可能であり、情報再生装置が直接再生時にアクセスするプレイリストファイルPLLSTに対してはファイル名として「VPLIST%%.XML」の名前にし、情報再生装置が直接アクセスしないプレイリストファイルPLLSTのファイル名を「APLIST&&.XML」という名前に設定する。ここにおいて「%%」と「&&」は00から99までの数字が入る。
【0166】
<ファイル名(The file name)>
図15に示したアドバンストビデオタイトルセットインフォメーションファイルADVTSIのファイル名は、「AVI00001.IFO」という名前にする。また、プライマリーエンハンストビデオオブジェクトファイルP-EVOBのファイル名およびセカンダリーエンハンストビデオオブジェクトファイルS-EVOBのファイル名の拡張子はEVOと設定する。また、プライマリービデオセットのタイムマップファイルPTMAPのファイル名とセカンダリービデオセットのタイムマップファイルSTMAPのファイル名の拡張子は、「IFO」に設定する。
【0167】
<タイムマップファイルのファイル数>
前記プライマリービデオセットタイムマップファイルPTMAPとセカンダリービデオセットのタイムマップファイルSTMAPは、999以下のファイル数にしなければならない。このようにタイムマップファイルの数の上限を規定することにより、エンハンストオブジェクトデータEVOBへのアクセス制御の高速化を保証することができる。
【0168】
アドバンストコンテンツ内のデータ構造例を図6に示す。
【0169】
<アドバンストコンテンツ(Advanced Content)内のデータ構造例>
スタンダードコンテンツSTDCTが実現するオーディオビデオの表現形式をさらに拡張し、かつインタラクティブな操作が可能にするためアドバンストコンテンツADVCTが本実施形態では設定されている。アドバンストコンテンツADVCTは、プレイリストPLLST、図7に示すプライマリービデオセットPRMVS、セカンダリービデオセットSCDVS、アドバンストアプリケーションADAPL、及びアドバンストサブタイトルADSBTから構成されている。図6に示すプレイリストPLLSTは、各種オブジェクト情報の再生方法に関する情報が記録されており、それらの情報は図15に示すようにアドバンストコンテンツディレクトリADVCTの下に1個のプレイリストファイルPLLSTとして記録されている。
【0170】
<プレイリスト(Playlist)に含まれる情報>
プレイリストPLLSTもしくはそれが記録されているプレイリストファイルPLLSTは、XMLにより記述され、情報記憶媒体DISC内に1以上のプレイリストファイルPLLSTとして記録されている。本実施形態におけるカテゴリー2もしくはカテゴリー3に属するアドバンストコンテンツADVCTが記録されている情報記憶媒体DISCにおいては、情報記憶媒体DISC挿入直後に情報再生装置は前記プレイリストファイルPLLSTの検索を行うようになっている。本実施形態において、プレイリストファイルPLLSTは以下の情報を含んでいる。
【0171】
1)オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI
オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIは、プライマリービデオセットPRMVS、セカンダリービデオセットSCDVS、アドバンストアプリケーションADAPL、アドバンストサブタイトルADSBTなどのオブジェクトに関する再生情報として設定される。本実施形態においては、前記各オブジェクトデータの再生タイミングは、後述するタイトルタイムライン上にマッピングされる形で記載される。前記オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIにおいては、プライマリービデオセットPRMVSや、セカンダリービデオセットSCDVSの配置場所は、それらのタイムマップファイルPTMAPまたはタイムマップファイルSTMAPが存在する場所(ディレクトリあるいはURL)を参照することにより指定される。また、前記オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIにおいては、アドバンストアプリケーションADAPLや、アドバンストサブタイトルADSBTは、それらに対応したマニュフェストファイルMNFSTあるいはマニュフェストファイルMNFSTSが配置されている場所(ディレクトリまたはURL)を指定することにより決定される。
【0172】
2)トラックナンバーアサイメントインフォメーション
本実施形態においては、オーディオストリームや副映像ストリームを複数持つことが許されているが、プレイリストPLLST上に何番目のストリームデータを表示するかを表す情報が記載される。これら何番目のストリームが使用されるかという情報は、トラック番号として記述される。この対象となるトラック番号としては、ビデオストリームに対するビデオトラック番号、サブビデオストリームに対するサブビデオトラック番号、オーディオストリームに対するオーディオトラック番号、サブオーディオストリームに対するサブオーディオトラック番号、サブタイトルストリームに対応するサブタイトルトラック番号、及びアプリケーションストリームに対応するアプリケーショントラック番号が設定される。
【0173】
3)トラックナビゲーションインフォメーションTRNAVI
トラックナビゲーションインフォメーションTRNAVIは、前記アサインされたトラックナンバーに対する関連情報を記載しているものであり、トラック番号毎の属性情報がリストとして記録され、ユーザの選択への便宜を図っている。例えばトラック番号毎に言語コードなどが前記ナビゲーションインフォメーションに記録され、トラック番号1番が日本語、トラック番号2番が英語、トラック番号3番が中国語など、前記トラックナビゲーションインフォメーションTRNAVIを利用することにより、ユーザが好みの言語を即座に判定しやすくしている。
【0174】

4)リソースインフォメーションRESRCI
リソースインフォメーションRESRCIは、ファイルキャッシュ内にいつまでにリソースファイルを転送しなければいけないかなどのタイミング情報を示している。また、このリソース内インフォメーションには、アドバンストアプリケーションADAPL内においていつ各リソースファイルを参照するかのタイミングなども記載されている。
【0175】
5)プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQI
プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQIには、例えば1個のタイトル内のチャプター情報など、ユーザがチャプター位置へのジャンプ処理がしやすいような情報が記録されている。このプレイバックシーケンスインフォメーションPLSQIは、タイトルタイムラインTMLEにおける時刻指定ポイントとして表示されている。
【0176】
6)システムコンフィギュレーションインフォメーション
システムコンフィギュレーションインフォメーションは、例えばインターネット経由でファイルキャッシュにデータを格納する時に必要なデータサイズを表すストリーミングバッファサイズなどのシステムを構成するために必要な構造的な情報が記録されている。
【0177】
<プレイリストからのデータ参照方法>
図6には、各オブジェクトへのプレイリストPLLSTでのデータ参照方法が示されている。例えばプレイリストPLLST上で特定のプライマリーエンハンストオブジェクトデータP-EVOBを再生したい場合には、その属性情報が記録されているエンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBIを参照した後、プライマリーエンハンストビデオオブジェクトデータP-EVOBにアクセスする必要がある。またプレイリストPLLSTでは、プライマリーエンハンストビデオオブジェクトデータP-EVOBの再生範囲をタイムライン上で時間情報として規定している。そのため、指定された時間に対する情報記憶媒体DISC上のアドレス位置に変換するツールとして、プライマリービデオセットのタイムマップPTMAPが最初に参照される必要がある。同様にセカンダリーエンハンストビデオオブジェクトデータS-EVOBの再生範囲もプレイリストPLLST上では時間情報で記載されており、その範囲の情報記憶媒体DISC上でのセカンダリーエンハンストビデオオブジェクトデータS-EVOBの記録場所を探すために、最初にセカンダリービデオセットSCDVSのタイムマップSTMAPが参照される。また、アドバンストアプリケーションADAPLのデータは図7に示すように、情報再生装置で使われる前に必ずファイルキャッシュ上に格納される必要がある。そのため、アドバンストアプリケーションADAPLの各種データを使用する場合には、プレイリストPLLSTからマニュフェストファイルMNFSTを参照し、マニュフェストファイルMNFST内に記載された各種リソースファイル(前記リソースファイルの保存場所とリソースファイル名も前記マニュフェストファイルMNFST内に記載されている)をファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)上に転送する必要がある。同様にアドバンストサブタイトルADSBTの各種データを使用する場合も、事前にファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)上での格納が必要となるため、アドバンストサブタイトルADSBTのマニュフェストMNFSTSを利用することでファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)へのデータ転送が可能となっている。アドバンストサブタイトルADSBT内のマークアップMRKUPSにより、画面上でのアドバンストサブタイトルADSBTの表示場所と表示タイミングを知ることができるとともに、アドバンストサブタイトルADSBT情報を画面上に表示する時にアドバンストサブタイトルADSBT内のフォントFONTSの情報を利用できる。
【0178】
<タイムマップの参照>
プライマリービデオセットPRMVSを表示するにはタイムマップPTMAPを参照し、エンハンストビデオオブジェクトインフォメーションEVOBIで定義されたプライマリーエンハンストビデオオブジェクトデータP-EVOBにアクセス処理をする必要がある。
【0179】
<ネットワーク経路>
図1には、ネットワークサーバNTSRVから情報記録再生装置1までのネットワーク経路が光ケーブル12を介して家庭内のルータ11を経由し、家庭内で無線LANによりデータ接続されている例が示してあるが、これに限らず本実施形態において別経由でのネットワーク経路を有してもよい。また図1では情報記録再生装置1としてパーソナルコンピュータの図面を書いているが、これに限らず本実施形態においては情報記録再生装置として家庭用レコーダ単体または家庭用プレーヤ単体として設定することが可能である。また、無線を使わず直接有線でモニタに表示してもよい。
【0180】
本実施形態においては、図7に示すセカンダリービデオセットSCDVSとアドバンストアプリケーションADAPL及びアドバンストサブタイトルADSBTの情報は、事前に、図1に示すネットワークサーバNTSRVに保存されており、それらの情報が光ケーブル12を返して家庭内に配信されることが可能となっている。光ケーブル12から送られた前記各種データは、家庭内でルータ11を経由して情報記録再生装置1へ無線データ17の形で転送される。ルータ11は、無線LAN制御部7−2とデータマネージャ9及びネットワーク制御部8から構成され、ネットワーク制御部8によりネットワークサーバNTSRVとの間のデータ更新を制御し、無線LAN制御部7−2により家庭内無線LANへデータ転送する。それらのデータの転送処理をデータマネージャ9が制御している。ルータ11から無線データ17に乗せられて送られてきたセカンダリービデオセットSCDVS、アドバンストアプリケーションADAPL、及びアドバンストサブタイトルADSBTの各種コンテンツは、無線LAN制御部7−1でデータを受けた後、アドバンストコンテンツ再生部ADVPL内に送られ、一部は図13に示すデータキャッシュDTCCHに保存される。本実施形態の情報再生装置には、アドバンストコンテンツADVCTを再生するアドバンストコンテンツ再生部ADVPLと、スタンダードコンテンツSTDCTを再生するスタンダードコンテンツ再生部STDPLと、録画可能な情報記憶媒体DISCもしくはハードディスク装置6に映像録画を行い、そこから再生が可能な録画再生処理部4とが内蔵されている。それらの各再生部及び録画再生処理部4は、メインCPU5により有機的に制御される。図1に示すように、情報記憶媒体DISCに対しては、情報記録再生部2の中で再生もしくは情報の記録が行われる。本実施形態では、アドバンストコンテンツ再生部ADVPLが再生対象とするメディアは、前記情報記録再生部2やパーシステントストレージドライブ(固定形あるいは携帯形フラッシュメモリのドライブ)3からの情報の再生を前提としている。また本実施形態では、前述したように、ネットワークサーバNTSRVに記録されたデータの再生も可能となっている。この場合には、前述したようにネットワークサーバNTSRVに保存されているデータが光ケーブル12を経由し、ルータ11内のネットワーク制御からルータ11内の無線LAN制御部7−2を経由し、無線データ17の形で転送され無線LAN制御部7−1を経由してアドバンストコンテンツ再生部ADVPLへ転送される。アドバンストコンテンツ再生部ADVPLで再生される映像情報は、ディスプレイ13に表示することが可能である場合、もしくは、より大画面で表示したいというユーザ要求がある場合に、無線LAN制御部7−1から無線データ18の形で大画面テレビモニタ15に映し出されることが可能となる。大画面モニタ15には、映像処理部24、映像表示部21、無線LAN制御部7−3が内蔵されており、無線データ18は、前記無線LAN制御部7−3で受信された後、映像処理部24で映像処理され、映像表示部21を介して大画面テレビモニタ15に表示されるとともにスピーカ16−1、16−2で音声出力される。また、ディスプレイ13に表示される画面(メニュー画面など)に対してキーボード14による操作が可能である。
【0181】
<アドバンストコンテンツ再生部の内部構造>
図1に示したシステム説明図におけるアドバンストコンテンツ再生部ADVPLの内部構造について、図13を参照して以下に説明する。本実施形態において、アドバンストコンテンツ再生部ADVPLは下記の5つの論理的な機能モジュールから構成されている。
【0182】
<データアクセスマネージャ(Data Access Manager)>
データアクセスマネージャDAMNGは、アドバンストコンテンツADVCTが記録された外部の情報記録場所とアドバンストコンテンツ再生部ADVPL内の各モジュールとの間のデータのやり取りの管理に利用される。本実施形態では、アドバンストコンテンツADVCTの記録場所として、パーシステントストレージPRSTR、ネットワークサーバNTSRV、情報記憶媒体DISCを前提としており、それらの情報がデータアクセスマネージャDAMNGとやり取りされる。また各種アドバンストコンテンツADVCTの情報は、データアクセスマネージャDAMNGを介して後述するナビゲーションマネージャNVMNGと、データキャッシュDTCCHと、プレゼンテーションエンジンPRSENとの間のデータのやり取りを行う。
【0183】
<データキャッシュ(Data Cache)>
データキャッシュDTCCHは、アドバンストコンテンツ再生部ADVPLにおけるテンポラルなデータ保存場所(一時保存場所)として利用される。
【0184】
<ナビゲーションマネージャ(Navigation Manager)>
ナビゲーションマネージャNVMNGは、アドバンストコンテンツ再生部ADVPLの全機能モジュールの制御を行い、それらはアドバンストアプリケーションADAPLの記載内容に応じて制御される。このナビゲーションマネージャNVMNGは、ユーザオペレーションUOPEに対する制御も行う。ユーザオペレーションUOPEは、例えば情報再生装置におけるフロントパネルのキーインや、リモコンによるキーインなどにより発生するものである。このようにして発生するユーザオペレーションUOPEから受け取った情報は、前記ナビゲーションマネージャNVMNGにより処理される。
【0185】
<プレゼンテーションエンジン(Presentation Engine)>
プレゼンテーションエンジンPRSENは、アドバンストコンテンツADVCTの表示再生を行う。
【0186】
<AVレンダラ(AV Renderer)>
AVレンダラAVRNDは、他のモジュールから入力されたビデオ情報と音声情報の合成処理を行い、スピーカ16−1,16−2や大画面テレビモニタ15などに対する外部への出力を行う。このとき利用される音声情報は、単独ストリーム情報でもサブオーディオSUBADとメインオーディオMANADとが混合されたオーディオ情報であってもよい。
【0187】
<オブジェクト情報などの自動更新の実現>
図2で説明した本実施形態による技術的工夫を行った結果得られる新たな効果の具体例について、図3を参照して説明する。図2中の効果において、「5〕ネットワークを用いたディスク上の情報更新機能を持たせる」内の「5.1)やディスク内管理情報の自動更新」という新たな効果を発揮する方法として、本実施形態では図3に示すように、コマーシャル情報であるCM44やコマーシャル用の別画面32およびテロップCM43、上映予告41を常に最新の映像としてユーザに供給することができる。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。
【0188】
上映予告41を常に最新の情報に変更させることにより、タイムリーな映画の上映予告PRユーザに対して可能となりユーザを映画館に呼ぶきっかけをつくることができる。また本実施形態ではコマーシャル(CM44、コマーシャル用の別画面32、テロップCM43)を本編31の再生にリンクして表示することにより、通常のテレビの放送のようにコマーシャルのスポンサーからスポンサー料を取り、これにより情報記憶媒体のユーザに対する販売価格を低く抑えるということが可能となる。映像情報にコマーシャルを入れるという概念は従来から多く提案されているが、本実施形態ではネットワークサーバNTSRVから適宜最新のコマーシャル情報を読み取り、情報記憶媒体DISCに記録されている本編31の上映とリンクして、コマーシャル情報を最新のコマーシャルを表示する。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。最新の上映予告41やコマーシャル情報は、図1に示すネットワークサーバNTSRVに逐次更新保存され、情報記憶媒体DISC内に記録されている本編31の再生タイミングに合わせてネットワークダウンロードを行う。図3に示した各オブジェクトと図7に示す各オブジェクトとの間の関係を以下に示す。
【0189】
図3においては、本編31はいずれも、プライマリービデオセットPRMVSの中のプライマリーオーディオビデオPRMAVのメインビデオMANVDとメインオーディオMANADとから構成されている。上映予告41やCM44のほかコマーシャル用の別画面32も情報記憶媒体DISC内のプライマリービデオセットPRMVS内のプライマリーオーディオビデオPRMAVのサブビデオSUBVDとサブオーディオSUBADとして記録されているが、情報記憶媒体DISC作成後特定の時間が経過した後はそれらの情報が表示するに当たらないほど古くなってしまう。その場合にはネットワークサーバNTSRV内に保存されたセカンダリービデオセットSCDVSのセカンダリーオーディオビデオSCDAVにおけるサブビデオSUBVDとサブオーディオSUBADに置き換えられて、CM44またはコマーシャル用の別画面32で表示される。本実施形態では、予め情報記憶媒体DISCに記録されたCM44は、他の実施形態としてプライマリービデオセットPRMVSのプライマリーオーディオビデオPRMAVのメインビデオMANVD及びメインオーディオMANADとして記録することも可能である。同様に上映予告41の情報も、情報記憶媒体DISC内に記録する場合には、プライマリービデオセットPRMVS内のプライマリーオーディオビデオPRMAVのサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADに記録するか、あるいはプライマリーオーディオビデオPRMAVのメインビデオMANVD及びメインオーディオMANADに記録し、再生時に情報記憶媒体DISC作成から特定の時間を経過した後はセカンダリービデオセットSCDVSのセカンダリーオーディオビデオSCDAV内のサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADの情報としてネットワークサーバNTSRVからダウンロードし、そのダウンロードした情報を表示するようにしている。これにより、本実施形態では、CM44、コマーシャル用の別画面32またはテロップCM43と上映予告41の情報を常に最新の形でユーザに表示することができ、PR効果も向上させることができる。
【0190】
<映像コンテンツの具体的な再生方法>
次に、図3(a)(b)(c)を参照して、本実施形態における映像コンテンツの表示例について具体的に説明する。
【0191】
図3(a)においては、情報記憶媒体DISCを情報記録再生装置1に挿入すると、最初に詳細ナビの必要性説明映像42が表示される。詳細ナビゲーションの必要をユーザが感じない場合にはそのままやり過ごすが、もしユーザがこの情報記憶媒体DISCのアドバンストコンテンツADVCTを再生する方法の説明を知りたい場合には、詳細ナビの必要を入力することで図示していないが詳細ナビの使用説明を表示することができる。また、図3(c)の場合には、詳細ナビの必要性説明映像42内に後述するヘルプキーの使い方を説明し、ヘルプアイコンを常に出すことでユーザが必要な時にヘルプアイコンを指定し、使い方の説明を問い合わせることができる。
【0192】
図3(a)では、放送テレビ画面のように本編31の表示の途中で前述したCM44を挿入する形となっており、このCM44の表示方法及び表示タイミングは通常放送受信テレビで表示するコマーシャルの表示タイミング、表示方法と同じものを示している。また、図3(a)では情報記憶媒体DISCのコンテンツプロバイダが上映する映画の近日の上映予告41を本編31の表示終了後に表示するようになっている。
【0193】
図3(b)では、テロップの形で最新のコマーシャル情報CM43が本編31の表示に重ね合わせて表示される。また、上記テロップCM43の表示情報を常に最新の情報にする方法として、本実施形態ではアドバンストサブタイトルADSBTを利用しネットワークダウンロードを活用している。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。すなわち、初期の時点ではプライマリービデオセットPRMVS内のプライマリーオーディオビデオPRMAVの副映像SUBPT内にテロップ(流れるテキスト情報)の形でテロップCM43を表示している。次に情報記憶媒体DISC製造後、特定の時間経過後は最新のテロップCM43の情報をネットワークサーバNTSRV内のアドバンストサブタイトルADSBTとして記録しておりネットワーク経由でデータを取込み、テロップCM43として表示している。
【0194】
図3(c)における映像コンテンツ表示例について説明する。図3(c)では、詳細ナビの必要性説明映像42の直後に映画館で上映される上映予告41が表示され、上映予告41の表示後に初めて本編31が表示される形となっている。この場合、本編31とは別のコマーシャル用の別画面32が表示され、それと同時にヘルプアイコン33が表示されている。本実施形態においては、本編31の内容はプライマリービデオセットPRMVS内のプライマリーオーディオビデオPRMAVのメインビデオMANVD及びメインオーディオMANADとして情報記憶媒体DISC内に予め記録されている。別のコマーシャル用の別画面32は、情報記憶媒体DISC内ではプライマリービデオセットPRMVSのプライマリーオーディオビデオPRMAVのサブビデオSUBVDおよびサブオーディオSUBADとして記録され、この情報が初期の時点ではユーザに表示される。情報記憶媒体DISCの製造後特定の時間が経過した後では、本実施形態では、別のコマーシャル用の別画面32は更新された映像を表示することができる。その方法としては、最新のコマーシャル用の別画面32の情報をネットワークサーバNTSRV内にセカンダリービデオセットSCDVS内のセカンダリーオーディオビデオSCDAVのサブビデオSUBVDおよびサブオーディオSUBADとして保存しておき、ネットワークを経由して適宜ダウンロードし、ユーザに表示する。また図3(c)の実施形態では、ヘルプアイコン33はアドバンストアプリケーションADAPLの静止画IMAGEおよびスクリプトSCRPTで構成される。
【0195】
<表示画面の具体例>
図3(c)における本編31とコマーシャル用の別画面32とヘルプアイコン33とが同時に表示されているα点における表示画面の例を図4に示す。
【0196】
図4の左上に本編31が表示され、右上にコマーシャル用の別画面32が表示され、下側にヘルプアイコン33が表示されている。図4の画面と図2に示した本実施形態による技術的工夫を行った結果得られる新たな効果について以下に説明する。
【0197】
図2で説明した、本実施形態による技術的工夫を行った結果得られる新たな効果の 「1〕ユーザアクションに対する柔軟かつ印象的なリアクションを行う」については、本実施形態においては、インターネットのホームページに近い柔軟な印象的な画面を作ることが可能となる。具体的な本実施形態による新たな効果の「1.4)PCのようなヘルプ」「1.5)メニューなどの使い方ガイド」に対応したものが図4のヘルプアイコン33に対応する。この画面上でのヘルプアイコン33の画像はアドバンストアプリケーションADAPLの静止画IMAGEとしてデータが存在し、その情報は図15に示す情報記憶媒体DISC内のアドバンストコンテンツディレクトリADVCTの下のアドバンストアプリケーションディレクトリADAPL内のアドバンストエレメントディレクトリADVEL内に格納されている。ヘルプアイコン33をユーザがクリックすると、ヘルプ対応画像が動き出すが、それに関するコマンド処理はアドバンストアプリケーションADAPL内のスクリプトSCRPTとして記録され、図15のアドバンストコンテンツディレクトリADVCTの下のアドバンストアプリケーションディレクトリADAPLの中にあるアドバンストナビゲーションディレクトリADVNVの下にスクリプトファイルSCRPTとして表示される。またこれらのヘルプアイコン33の静止画像やスクリプトの定義する領域の指定する情報が図15に示すマークアップファイルMRKUP内に記録され、これらの一連の情報間の関連付け情報(データダウンロードに必要な関連情報)が、マニュフェストファイルMNFST内に記録されている。図4に示すようなストップボタン34、プレイボタン35、FR(巻戻し)ボタン36、ポーズボタン37、FF(早送り)ボタン38などの情報もアドバンストアプリケーションADAPLとして分類され、それぞれのアイコンに対応した静止画像が図15の静止画ファイルIMAGE内に格納され、それぞれのボタンを指定した時の実行コマンドが図15のスクリプトファイル内に記録され、それらの領域指定がマークアップファイルMRKUP内に記録されている。
【0198】
図2に示した本実施形態による技術的工夫を行った結果新たな効果の中での「3〕再生中の映像にかぶせて別情報を同時に表示する」の中のとりわけ「3.1)マルチウィンドウによる複数映像を同時に表示する」や「3.4)スクロールするテキストを映像にかぶせて同時表示する」に対応した図4上の画面について説明する。
【0199】
現行のDVDにおいては、1画面に1種類の映像しか表示することができない。それに対し、本実施形態ではメインビデオMANVD及びメインオーディオMANADと同時に、サブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADを表示することが可能となっている。すなわち、図4における本編31は、プライマリービデオセットPRMVS内のメインビデオMANVD及びメインオーディオMANADに対応し、右側のコマーシャル用の別画面32はサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADに対応し、2画面が同時に表示できる格好となっている。更に本実施形態では、図4の右側に示すコマーシャル用の別画面32をセカンダリービデオセットSCDVSのサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADに置き換えて表示できる。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。すなわち、プライマリービデオセットPRMVSのプライマリーオーディオビデオ内のサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADは予め情報記憶媒体DISC内に記録されており、更新すべきセカンダリービデオセットSCDVSのサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADがネットワークサーバNTSRV内に記録され、情報記憶媒体DISC作成直後に作成される場合には情報記憶媒体DISC内に事前に記録されたコマーシャル用の別画面32を表示し、情報記憶媒体DISC作成後、特定の時間経過後には、コマーシャル用の別画面32を最新の映像と取り替えるために、ネットワークサーバNTSRV内に記録されたセカンダリービデオセットSCDVS内のサブビデオSUBVD及びサブオーディオSUBADをネットワーク経由でダウンロードし、取り替えて表示をする。これにより、常に最新のコマーシャル用の別画面32をユーザに表示することができ、スポンサーのコマーシャル効果を上げることをできるため、スポンサーからの多額のコマーシャル料を徴収することにより、販売する情報記憶媒体DISCの価格を安く抑え、本実施形態における情報記憶媒体DISCの普及を促進することができる。また、それとは別に、図4に示すテロップ文字39を本編31に重ねて表示することも可能となる。テロップ文字として、例えばニュースや天気予報など最新の情報をアドバンストサブタイトルADSBTの形でネットワークサーバNTSRV上に保存しておき、適宜ネットワーク経由でダウンロードしつつ表示することでユーザの利便性を大幅に向上させることが可能となる。なお、この時のテロップ文字の文字フォント情報は、図15に示すようにアドバンストサブタイトルディレクトリADSBT内のアドバンストエレメントディレクトリADVPL内のフォントファイルFONTSに記憶することができる。また、このテロップ文字39の大きさや本編31上での表示場所の情報は、図15のアドバンストサブタイトルディレクトリADSBTの下のアドバンストナビゲーションディレクトリADVNVの中のアドバンストサブタイトルADSBTのマークアップファイルMRKUPSに記録することができる。
【0200】
<プレイリスト内の情報の概要>
本実施形態におけるプレイリストPLLST内情報の概要について、図14を参照して説明する。本実施形態におけるプレイリストPLLSTは、図15に示すように情報記憶媒体DISC内もしくはパーシステントストレージPRSTR内のアドバンストコンテンツディレクトリADVCTの直下に存在するプレイリストファイルPLLST内に記録され、アドバンストコンテンツADVCTの再生に関する管理情報が記録されている。プレイリストPLLST内には、プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQI、オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI、リソースインフォメーションRESRCIなどの情報が記録されている。プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQIは、情報記憶媒体DISC内もしくはパーシステントストレージPRSTR内、ネットワークサーバNTSRV内に存在するアドバンストコンテンツADVCTにおける各タイトルの情報とタイトル内で映像情報を細かく分割する各チャプターの切れ目位置情報が記録されている。オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内では、各タイトルそれぞれのオブジェクトの表示タイミングと、画面上の表示位置とが管理されている。各タイトルにはタイトルタイムラインTMLEが設定されており、そのタイトルタイムラインTMLE上の時間情報を利用して、各オブジェクトの表示開始/終了タイミングが設定可能となっている。リソースインフォメーションRESRCIには、タイトル毎に画面に表示する前にデータキャッシュDTCCH(ファイルキャッシュFLCCH)内に格納する各オブジェクト情報の事前格納タイミングの情報が記録されており、例えばデータキャッシュDTCCH(ファイルキャッシュFLCCH)にローディングを開始するローディング開始時間LDSTTMやそれぞれのデータキャッシュDTCCH(ファイルキャッシュFLCCH)内での使用有効期間VALPRDなどの情報が記録されている。
【0201】
<タイトルタイムラインに基づく表示制御>
図14に示すように本実施形態において表示対象となるオブジェクトの指定やその画面上の表示場所を指定する管理情報がプレイリストPLLSTと(マニュフェストファイルMNFST及びアドバンストサブタイトルADSBT内のマニュフェストファイルMNFSTSを経由して)マークアップファイルMRKUP及びアドバンストサブタイトルADSBT内のマークアップファイルMRKUPSの2段階に階層化され、プレイリストPLLST内において表示対象となるオブジェクトの表示タイミングをタイトルタイムラインTMLEに同期して設定されている。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。さらに、前記マークアップファイルMRKUPまたはアドバンストサブタイトルADSBTのマークアップファイルMRKUPSでも同様にタイトルタイムラインTMLEに同期して対象とするオブジェクトの表示タイミングが設定される。この点も、本実施形態における大きな特徴である。更に本実施形態では前記表示するオブジェクトや表示場所を指定する管理情報であるプレイリストPLLSTとマークアップファイルMRKUP及びアドバンストサブタイトルADSBTのマークアップファイルMRKUPSの情報内容が同一の記載言語(XML)で記述されている。この点も、次に説明する通り、本実施形態の大きな特徴である。これによりアドバンストコンテンツADVCTの作成者の編集や変更の容易性が従来のDVD-Videoに比べて大幅に向上する。また他の効果としては再生場所のスキップ処理など、特殊再生時の表示処理を行うアドバンストコンテンツ再生部ADVPL内での処理の簡素化を図ることができる。
【0202】
<画面上の各種情報とプレイリストとの関係>
図4を参照して、上記本実施形態の特徴についての説明を続ける。図4には本編31とコマーシャル用の別画面32と下側に記載されている各種アイコンボタンが画面上に表示されているが、プライマリービデオセットPRMVS内のメインビデオMANVDを本編31として画面の左上に表示し、及びその表示タイミングが前記プレイリストPLLSTに記載されている。またこの本編31の表示タイミングは、タイトルタイムラインTMLEに同期して設定されている。また例えばサブビデオSUBVDとして記録されているコマーシャル用の別画面32の表示場所と表示タイミングも、前述した同一のプレイリストPLLSTに記載されている。このコマーシャル用の別画面32の表示タイミングも同様のタイトルタイムラインTMLE上に同期して指定されている。現行のDVD-Videoにおいては、例えば図4のヘルプアイコン33からFFボタン38までの画面に関しては、映像オブジェクト内に副映像SUBPTとして記録されており、ヘルプアイコン33からFFボタン38までの各ボタンを押した時のコマンド情報が同様に映像オブジェクト内のナビゲーションパックの中のハイライトインフォメーションHLIとして記録されている。その結果、コンテンツ作成者の編集や変更の容易性が損なわれるという問題があった。それに対して、本実施形態では図4のヘルプアイコン33からFFボタン38までの画面情報と対応したコマンド情報に対しては、アドバンストアプリケーションADAPLとして一括して見なされ、プレイリストPLLST上は前記一括されたアドバンストアプリケーションADAPLの表示タイミングと画面上の表示場所のみが指定される。前記一括されたアドバンストアプリケーションADAPLに関する情報は、画面上に表示する前に必ずファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)にダウンロードしておく必要がある。プレイリストPLLST上では、前記アドバンストアプリケーションADAPLやアドバンストサブタイトルADSBTに関するデータをダウンロードする時に必要な情報が記録されているマニュフェストファイルMNFST(マニュフェストファイルMNFSTS)のファイル名とファイル保存場所のみが記述されている。図4のヘルプアイコン33からFFボタン38までの画面情報自体は、静止画ファイルIMAGEとしてアドバンストエレメントディレクトリADVEL内に保存されている(図15参照)。図4に示すヘルプアイコン33からFFボタン38までの各静止画像IMAGEの画面上の配置場所と表示タイミングとを管理している情報がマークアップファイルMRKUP内に記録されており、前記情報は図15において、アドバンストナビゲーションディレクトリADVNV内のマークアップファイルMRKUP内に記録されている。また、ヘルプアイコン33からFFボタン38までの各ボタンを押した時の制御情報(コマンド情報)は、図15のアドバンストナビゲーションディレクトリADVNV内のスクリプトファイルSCRPT内に保存されており、それらのスクリプトファイルSCRPTのファイル名とそのファイルの保存場所がマークアップファイルMRKUP内(及びマニュフェストファイルMNFST内)に記載されている。図15では、各マークアップファイルMRKUP、スクリプトファイルSCRPT、静止画ファイルIMAGEが情報記憶媒体DISC内に記録されているようになっているが、本実施形態にはそれに限らずそれらのファイルがネットワークサーバNTSRV内やパーシステントストレージPRSTR内に保存されていてもよい。このように画面上の全体の配置と表示タイミングがプレイリストPLLSTで管理されているとともに、各種ボタンやアイコンの配置位置と表示タイミングがマークアップファイルMRKUPで管理されており、プレイリストPLLSTから前記マークアップMRKUPに対してはマニュフェストファイルMNFSTを経由して指定する構造となっている。各種アイコンやボタン及びコマンド情報が映像オブジェクト内に入っている従来のDVD-Videoと比べ、それぞれの映像とコマンド(スクリプト)が別ファイル化されており、マークアップMRKUPで中間管理される構造にすることによりコンテンツ作成者の編集、変更容易性が大幅に向上する。また同様に図4に示すテロップ文字39に対しても、プレイリストPLLSTからはアドバンストサブタイトルのマニュフェストファイルMNFSTSを経由して、アドバンストサブタイトルのマークアップファイルMRKUPSのファイル名及びファイル保存場所が指定される構造となっている(図15参照)。前記アドバンストサブタイトルのマークアップファイルMRKUPSは、情報記憶媒体DISC内に記録されているだけでなく、ネットワークサーバNTSRV内やパーシステントストレージPRSTRに保存されることも本実施形態では可能となっている。
【0203】
<プレイリスト(Playlist)の使用目的とデータ構造>
本実施形態ではアドバンストコンテンツADVCTの再生時において、プレイリストPLLSTの使用目的は以下に述べるように2個存在する。第一の使用目的は情報再生装置1における初期時のシステム構造(データキャッシュDTCCH内の必要なメモリ領域の事前設定など)を定義するところにある。また他の目的は、アドバンストコンテンツADVCTにおける各種オブジェクトの再生方法を明示するところにある。プレイリストPLLSTは下記に示すようなデータ構造を有する。
【0204】
1)各タイトルのオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI
・トラックナンバーアサイメント
・リソースインフォメーションRESRCI
2)各タイトルのプレイバックシーケンスインフォメーションPLSQI
3)アドバンストコンテンツADVCTの再生に関するシステムコンフィギュレーション
<リソースインフォメーション(Resource Information)>
図14に示すリソースインフォメーションRESRCIの概要を以下に説明する。プレイリストPLLST内のオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIにおいて、アドバンストアプリケーションADAPLやアドバンストサブタイトルADSBTの再生に必要な各情報が記録されているリソースファイルを、いつどのタイミングでデータキャッシュDTCCH(ファイルキャッシュFLCCH)に取り込むかの情報がリソースインフォメーションRESRCI内に記録されている。本実施形態においては、リソースインフォメーションRESRCIには、下記の2種類のタイプが存在する。リソースインフォメーションRESRCIの第一のタイプはアドバンストアプリケーションADAPLに関するリソースインフォメーションRESRCIであり、他のタイプはアドバンストサブタイトルADSBTに関連したリソースインフォメーションRESRCIである。
【0205】
<トラックとオブジェクトマッピングとの関係>
図14に示したタイトルタイムラインTMLE上で表示する各種オブジェクトに対応したオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIの中には、プレイリストPLLST内で定義されたトラックナンバーアサイメントインフォメーションが含まれる。
【0206】
本実施形態のアドバンストコンテンツADVCTにおいては、異なるオブジェクトに対応した各種ストリームの選別用にトラック番号が定義される。例として、複数の音声情報(オーディオストリーム)の中からユーザに対して表示する音声情報を前記トラック番号の指定により選択することができる。例えば図7に示すようにサブスティテュートオーディオSBTAD内にメインオーディオMANADが存在するが、このメインオーディオMANAD内に互いに異なる内容の複数のオーディオストリームが存在する場合がある。オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI(トラックナンバーアサイメント)内で事前に定義されたオーディオトラック番号を指定することにより、複数のオーディオストリームの中でユーザに表示するオーディオストリームを選択することができる。また前記サブスティテュートオーディオSBTAD内のメインオーディオMANADとして記録されている音声情報を、プライマリーオーディオビデオPRMAVの中のメインオーディオMANADに重畳して音声出力することができる。このように重畳されて出力されるプライマリーオーディオビデオPRMAV内のメインオーディオMANADが内容の異なる複数の音声情報(オーディオストリーム)を持っている場合がある。この場合にオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI(トラックナンバーアサイメント)内で事前に定義されたオーディオトラック番号を指定することにより、複数のオーディオストリームの中でユーザに表示するオーディオストリームを選択することができる。
【0207】
前述したトラックの中には、5種類のメインビデオMANVD、メインオーディオMANAD、サブタイトルADSBT、サブビデオSUBVD、サブオーディオSUBADが存在し、これら5種類にはそれぞれ内容の異なる複数のストリームを同時に記録することが可能となっている。そのため、前記5種類のオブジェクトタイプに対してはそれぞれのストリームに対応してトラック番号を割り振り、トラック番号選択によりユーザに表示するストリームの選択が可能になる。
【0208】
<字幕やテロップなどの情報>
本実施形態においては、字幕やテロップなどの情報を、プライマリーオーディオビデオPRMAV内の副映像SUBPTで表示する方法と、アドバンストサブタイトルADSBTで表示する方法の2通りが存在する。本実施形態では、前記アドバンストサブタイトルADSBTのタイムラインTMLE123上でのマッピングは、例えばプライマリーオーディオビデオPRMAVなどのマッピング状況と関わりなく単独にオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI上でマッピング定義することができる。その結果、字幕やテロップなどの情報をプライマリーオーディオビデオPRMAV内の副映像SUBPTとアドバンストサブタイトルADSBTを同時に表示できるばかりでなく、表示開始/終了のタイミングをそれぞれ独自に設定できる。またどちらか一方のみを選別して表示することも可能となり、それによる字幕やテロップの表示能力を大幅に向上させることができる。
【0209】
図14において、プライマリーオーディオビデオPRMAVに対応した部分はP-EVOBという形で一本の帯で表示されているが、実はこの中にはメインビデオMANVDトラック、メインオーディオMANADトラック、サブビデオSUBVDトラック、サブオーディオSUBADトラック、副映像SUBPTトラックが含まれ、それぞれが複数のトラックから構成されるとともに表示の時にはそれぞれ1つずつのトラック(ストリーム)が選別されて表示されている。また同様にセカンダリービデオセットSCDVSではS-EVOBでの帯として記載されているが、それはサブビデオSUBVDトラックやサブオーディオSUBADトラックが含まれ、それぞれ1トラック(1ストリーム)ずつ選択されて表示される構造となっている。もしタイトルタイムラインTMLE上で唯一プライマリーオーディオビデオPRMAVのみがオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI上にマッピングされている場合には、本実施形態では以下のルールを規定し再生制御処理の容易性を確保している。
【0210】
・メインビデオストリームMANVDは、必ずオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI上にマッピングされ、再生されなければならない。
【0211】
・メインオーディオストリームMANADのうち1トラック(1ストリーム)もオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI上にマッピングされ再生される(ただし再生しなくてもよい)。本実施形態ではそれに関わらず、メインオーディオストリームMANADがオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI上にマッピングされないことも許容する。
【0212】
・タイトルタイムラインTMLE上にマッピングされたサブビデオストリームSUBVDはユーザへの表示が前提とされるが、(ユーザ選択などにより)必ずしも表示しなくても良い。
【0213】
・タイトルタイムラインTMLE上にマッピングされたサブオーディオストリームSUBADのうちの1トラック(1ストリーム)はユーザへの表示が前提とされるが、(ユーザ選択などにより)必ずしも表示しなくても良い。
【0214】
もし、プライマリーオーディオビデオPRMAVとサブスティテュートオーディオSBTADがタイトルタイムラインTMLE上に同時にマッピングされ同時に表示される場合には、本実施形態では以下のルールを規定し、アドバンストコンテンツ再生部ADVPL内の制御処理の容易性と信頼性を確保している。
【0215】
・プライマリーオーディオビデオPRMAV内におけるメインビデオMANVDは、オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内にマッピングされ、必ず再生されなければならない。
【0216】
・プライマリーオーディオビデオPRMAV内におけるメインオーディオストリームMANADに代わって、サブスティテュートオーディオSBTAD内のメインオーディオストリームMANADを再生することができる。
【0217】
・サブビデオストリームSUBVDは、同時に表示することを前提としているが、(ユーザ選択などにより)必ずしも表示しなくても良い。
【0218】
・サブオーディオSUBADにおいては、(複数トラックのうち)1トラック(1ストリーム)を表示することが前提となっているが、(ユーザ選択などにより)必ずしも表示しなくても良い。
【0219】
プライマリーオーディオビデオPRMAVとセカンダリーオーディオビデオSCDAVとが、オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内でタイトルタイムラインTMLE上に同時にマッピングされていた場合には、本実施形態では以下のルールを規定しアドバンストコンテンツ再生部ADVPLの処理の簡素化と信頼性向上を確保している。
【0220】
・プライマリーオーディオビデオPRMAV内のメインビデオストリームMANVDは、必ず再生されなければならない。
【0221】
・メインオーディオストリームMANADのうちの1トラック(1ストリーム)は表示することが前提とされるが、(ユーザ選択などにより)必ずしも表示しなくても良い。
【0222】
・プライマリーオーディオビデオPRMAV内におけるサブビデオストリームSUBVDとサブオーディオストリームSUBADに代わって、セカンダリーオーディオビデオSCDAV内におけるサブビデオストリームSUBVDとサブオーディオストリームSUBADを再生することができる。セカンダリーオーディオビデオSCDAV内でのセカンダリーエンハンストビデオオブジェクトデータS-EVOBの中にサブオーディオストリームSUBADとサブビデオストリームSUBVDが多重化されて記録されている場合には、サブオーディオストリームSUBADのみが再生することを禁止している。
【0223】
<オブジェクトマッピング位置(Object Mapping Position)>
本実施形態におけるタイトルタイムラインTMLEの単位の取り方について以下に説明する。
【0224】
本実施形態におけるタイトルタイムラインTMLEは、映像(ビデオ)情報のフレームやフィールドの表示タイミングに同期した時間刻みを持ち、この時間刻みのカウント数でタイトルタイムラインTMLE上の時刻を設定する。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。例えばNTSC系ではインターレース表示の場合には1秒間に60フィールドと30フレームを持っている。従って、本実施形態におけるタイトルタイムラインTMLEの最小時間刻みの長さを1秒間に60分割し、その時間刻み(ユニット)のカウント数でタイトルタイムラインTMLE上の時刻を設定する。またNTSC系のプログレッシブ表示では1秒間に60フィールド=60フレームが存在し、前記の時間刻みに合致している。またPAL系は50Hz系となっており、インターレース表示では1秒間に50フィールド/25フレーム存在し、プログレッシブ表示では1秒間に50フィールド=50フレーム存在している。この50Hz系の映像の場合には、1秒間にタイトルタイムラインTMLEを50等分し、各等分された1個の間隔(1/50秒)を基準としたカウント数でタイトルタイムラインTMLE上の時刻/タイミングを設定する。このようにタイトルタイムラインTMLEの基準長さ(最小時間単位)を映像のフィールドやフレームの表示タイミングに同期して設定することにより、各映像間の同期合わせタイミング表示制御が容易となるばかりでなく、現実的に意味のある範囲内での最高精度の時間設定が可能となる。
【0225】
上述したように本実施形態では映像(ビデオ)のフィールドやフレームに合わせて時間刻みを設定しており、60Hz系での1個の時間単位は1/60秒であり、50Hz系での1個の時間刻みの単位は1/50秒となっているが、この各時間刻み位置(時刻)で全ての表示オブジェクトの切替わり(表示開始、または表示終了、または別画面への切替わり)のタイミングを行うように制御がなされる。すなわち本実施形態ではあらゆる表示オブジェクトの表示期間が前記タイトルタイムラインTMLE上の時間刻み(1/60秒または1/50秒)に合わせて設定される。音声情報のフレーム間隔は、前記映像(ビデオ)のフレーム/フィールド間隔とは異なる場合が多い。この場合にはオーディオ情報の再生/終了タイミングは、タイトルタイムラインTMLE上での各刻み間隔に合わせて切り上げしたタイミングで表示期間(表示開始/終了時刻)が設定される。これにより、タイトルタイムラインTMLE上での複数の音声オブジェクトの表示間での出力の重なり(オーバーラップ)を回避することが可能となる。
【0226】
また、アドバンストアプリケーションADAPL情報の表示タイミングがタイトルタイムラインTMLEの刻み間隔と異なる場合、(例としてアドバンストアプリケーションADAPLが1秒間に24フレーム持ち、それを60Hz系のタイトルタイムラインTMLE上で表示期間を表す場合には)アドバンストアプリケーションADPALの表示タイミングをそれぞれ切り上げ処理し、60Hz系の(時間刻みが1/60秒)のタイトルタイムラインTMLEに表示タイミング(表示開始/終了時刻)を合わせる。
【0227】
<アドバンストアプリケーションのタイミングモデル(Timing Model for Advanced Application)>
本実施形態において、アドバンストアプリケーションADAPLのタイトルタイムラインTMLE上の有効期間は、プリスクリプト期間、マークアップ表示期間とポストスクリプト期間の3つの期間に分けることができる。前記マークアップ表示期間は、アドバンストアプリケーションADAPLのマークアップMRKUPの情報に基づきタイトルタイムラインTMLEの各時間刻みに対応して表示する期間を表す。前述したプリスクリプト期間は前記マークアップ表示期間に先行し、アドバンストアプリケーションADAPLの画面を表示する準備期間として利用される。前記ポストスクリプト期間は前記マークアップ表示期間の直後に設定され、アドバンストアプリケーションADAPLの各表示オブジェクトの表示直後の終了期間(例えばメモリーリソースの解放処理に使用される期間)として利用される。また本実施形態ではそれに限らず、プリスクリプト期間はアドバンストアプリケーションADAPL表示に先立つ事前の制御処理時間(例えばゲームのユーザに与えられた持ち点をクリアする)として使用することもできる。またポストスクリプト期間では、前記アドバンストアプリケーションADAPLの再生直後のコマンド処理(例えばゲームのユーザの持ち点のポイントアップ処理)などに使用することもできる。
【0228】
<遷移タイミングモデル(Jump Timing Model)>
次に前述したマークアップ表示期間内での画面について説明する。例えば、図4の表示画面を例とした場合、本実施形態では例えば映像表示中にストップボタン34を押すと映像が静止すると共に、ストップボタン34の形状や色が変化するなどの画面表示を変更することができる。それは、図2の「技術的工夫を行った結果得られる新たな効果」欄に記載の「1〕ユーザアクションに対する柔軟かつ印象的なリアクションを行う」内の「1.1)ボタン選択や実行指示した時にアニメーションやイメージが変化して応答する」の効果を意味している。上記の例のように図4の表示画面自身が大きく変更される場合には、アドバンストアプリケーションADAPL内での対応するマークアップMRKUPが別のマークアップMRKUPに遷移する。このようにアドバンストアプリケーションADAPLの表示画面内容を設定するマークアップMRKUPを別のマークアップMRKUPに遷移させることにより、見た目の画面表示を大幅に変更させることができる。すなわち、本実施形態においてマークアップ表示期間中に異なる画面に合わせて複数のマークアップMRKUPを設定し、画面の切り替えに合わせて対応するマークアップを切替える(その切り替え処理はスクリプトSCRPTで記述された方法で切替えられる)。従って、本実施形態において、マークアップMRKUPの表示期間中でのタイトルタイムラインTMLE上でのマークアップページの開始タイミングは、前記複数存在するマークアップ内での最初に表示するマークアップMRKUPの表示開始タイミングと一致し、タイトルタイムラインTMLE上でのマークアップページの終了タイミングは、前記複数存在するマークアップMRKUP内での最後のマークアップの表示終了タイミングと一致する。このようなマークアップページの遷移(表示画面内でのアドバンストアプリケーションADAPL部分での表示画面の変化)の方法として、本実施形態では以下の2つの遷移モデルを規定している。
【0229】
<ソフトシンク遷移(Soft Synch Jump)>
最初に上げる遷移方法はマークアップページのソフトシンク遷移(ジャンプモデル)であり、この遷移タイミングではユーザに表示する画面上においてタイトルタイムラインTMLEの時間の流れが停止することがない。すなわち、前記マークアップページの切替えタイミングは前述したタイトルタイムラインTMLEの刻み位置(時刻)とタイミングが一致し、前のマークアップページの終了タイミングと次のマークアップページ(アドバンストアプリケーションADAPLの表示画面)の開始タイミングとが、タイトルタイムラインTMLE上で一致する。これらを可能とするために、本実施形態において前のマークアップページを終了させるために必要な時間(例えばデータキャッシュDTCCH内での割当てられたメモリ空間の開放に使われる時間など)と次のマークアップページを表示している時間をオーバーラップさせる。さらに前のマークアップページの表示期間中にオーバーラップして次のマークアップページの表示準備期間が設定される。前記マークアップページのソフトシンク遷移(ジャンプ)は、タイトルタイムラインTMLEに同期したアドバンストアプリケーションADAPLまたは、アドバンストサブタイトルADSBTに対して使用することができる。
【0230】
<ハードシンク遷移(Hard Synch Jump)>
次に他の遷移方法として、本実施形態では、マークアップページのハードシンク遷移(ジャンプ)も規定している。一般的にはユーザに表示する画面上ではタイトルタイムラインTMLE上での時間変化が生じ(タイトルタイムラインTMLE上でのカウントアップが行われ)、それに同期して例えばプライマリーオーディオビデオPRMAVの画面が変化する。例えばタイトルタイムラインTMLE上での時間が止まった(タイトルタイムラインTMLE上でのカウント値が固定された)場合には、対応してプライマリーオーディオビデオPRMAVの画面が止まり静止画面としてユーザに表示される。本実施形態におけるマークアップページのハードシンク遷移(ジャンプ)が起きた時には上記のタイトルタイムラインTMLE上での時間が止まった(タイトルタイムラインTMLE上でのカウント値が固定された)期間が生じる。マークアップページのハードシンク遷移(ジャンプ)においては、タイトルタイムラインTMLE上での見かけ上の切替え前のマークアップページの終了タイミング時刻と、次のマークアップページのタイトルタイムラインTMLE上での再生開始タイミングは一致する。前記遷移の場合には、前に表示したマークアップページの終了期間と次のマークアップページを表示するために必要な準備期間とが、オーバーラップすることはない。そのため、前記遷移期間中ではタイトルタイムラインTMLE上の時間の流れが一時的に止まり、例えばプライマリーオーディオビデオPRMAVなどのオブジェクトの表示が一時的に停止される。マークアップページのハードシンク遷移(ジャンプ)処理は、本実施形態においてはアドバンストアプリケーションADAPLのみ使用される。これにより例えばアドバンストサブタイトルADSBTの表示画面の切替え時には、タイトルタイムラインTMLEの時間上の時間変化が止まることなく(例えばプライマリーオーディオビデオPRMAVが停止することなく)アドバンストサブタイトルADSBTの画面変化を行うことが可能となる。
【0231】
前記したマークアップページで指定されるアドバンストアプリケーションADAPLや、アドバンストサブタイトルADSBTなどの画面の切替えは、本実施形態においてはフレーム単位での画面の切替えを行う。例えばインターレース表示において1秒間のフレーム数とフィールド数が異なるが、常にフレーム単位でアドバンストアプリケーションADAPLやアドバンストサブタイトルADSBTの画面の切替えを行うように制御することにより、インターレース/プログレッシブに関わらず同じタイミングで切替え処理が行えるため制御が容易となる。すなわち直前のフレーム表示タイミングで次のフレームに必要な画面の準備を開始させる。そして次のフレームの表示タイミングまでに準備を完了させるとともに、次のフレームの表示タイミングに合わせて画面を表示する。例えばNTSCのインターレース表示の場合、60Hz系なのでタイトルタイムラインTMLEの時間刻みの間隔は1/60秒になっている。また、この場合には1秒間に30フレーム表示されるため、タイトルタイムラインTMLEの2単位(2個の刻みの境界位置)の間隔でフレームの表示タイミングが設定される。従って、例えば、n番目のタイトルタイムラインTMLE上のカウント値に画面を表示しようする場合、その2カウント前のn−2のタイミングで次のフレームの表示準備の開始を行い、タイトルタイムラインTMLEのカウントnの段階で準備したグラフィックフレーム(本実施形態ではアドバンストアプリケーションADAPLに関係した各種画面をまとめて表示する画面をグラフィックフレームと呼ぶ)を表示する。本実施形態ではそのようにフレーム単位でのグラフィックフレームの準備と表示を設定することで、ユーザに対して連続的にグラフィカルフレームの切替えを表示することができ、ユーザに違和感を与えないというメリットがある。
【0232】
<プレゼンテーションクリップエレメント及びオブジェクトマッピングインフォメーション(Presentation Clip element and Object Mapping Information)>
図14に示したプレイリストPLLST内に記述されるオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内にプレゼンテーションクリップエレメントと呼ばれるエレメントのリスト情報が記載される。前記の各種プレゼンテーションクリップエレメントと、それに対応した表示・使用対象となるオブジェクト名との関係を図21に示す。
【0233】
図21に示すように、オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内で記述されるプライマリーオーディオビデオクリップエレメントPRAVCPは、プライマリーオーディオビデオPRMAVに関するオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIを説明している。また、セカンダリーオーディオビデオクリップエレメントSCAVCPは、セカンダリーオーディオビデオSCDAVのオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIの説明をしている。またサブスティテュートオーディオクリップエレメントSBADCPは、サブスティテュートオーディオSBTADのオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIを説明している。オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内におけるアドバンストサブタイトルセグメントエレメントADSTSGは、アドバンストサブタイトルADSBT内のマークアップMRKUPSに関する情報が記載されている。また、オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内におけるアプリケーションセグメントエレメントADAPSGは、アドバンストアプリケーションADAPLのマークアップMRKUPとスクリプトSCRPTに関する情報が記載されている。前記再生・使用対象となる各オブジェクトに関するオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIの中には、タイトルタイムラインTMLE上の各オブジェクトの有効な期間(表示期間もしくは、その準備期間や終了処理期間も含む)に関する情報が記載されている。タイトルタイムラインTMLE上での前記有効期間は、タイトルタイムラインTMLE上での開始時間(時刻)と終了時間(時刻)により規定される。各クリップエレメントにおいて、タイトルタイムラインTMLE上における開始時間(時刻)と終了時間(時刻)は、titleTimeBegin属性とtitleTimeEnd属性により規定されている。すなわち各クリップエレメント内で個々に前記titleTimeBegin属性情報とtitleTimeEnd属性情報が記録され、タイトルタイムラインTMLE上においてtitleTimeBegin属性で記述された時刻から対応したオブジェクトの表示が開始され、titleTimeEnd属性で記述された時刻で表示が終了される。アドバンストサブタイトルセグメントエレメントADSTSGとアプリケーションセグメントエレメントADAPSGを除くプライマリーオーディオビデオクリップエレメントPRAVCPとセカンダリーオーディオビデオクリップエレメントSCAVCP、サブスティテュートオーディオクリップエレメントSBADCPにおいては各オブジェクトが記録されている開始位置から算出した表示経過時間を意味するclipTimeBeginにより、プライマリーオーディオビデオPRMAVやセカンダリーオーディオビデオSCDAV、サブスティテュートオーディオSBTADの表示が開始される。すなわち、前述したtitleTimeBegin属性とtitleTimeEnd属性は、タイトルタイムラインTMLE上での時刻情報を意味し、前述したclipTimeBeginは各オブジェクト内での単独の時間経過を意味し、前記titleTimeBegin属性と前記clipTimeBeginの各時刻間での同期合わせをすることにより異なる複数のオブジェクトを同一のタイトルタイムラインTMLE上で同期して表示させることができる。
【0234】
なお、再生・使用対象となる各種オブジェクトを情報記憶媒体(DISC)内に記録せずに、プレイリスト(PLLST)のみを情報記憶媒体(DISC)内に記録し、情報再生装置が当該プレイリスト(PLLST)からネットワークサーバ(NTSRV)またはパーシステントストレージ(PRSTR)内に記録された再生・使用対象となる各種オブジェクトを指定して取得する構成としてもよい。
【0235】
本実施形態では各種表示オブジェクトの表示期間と、前述したtitleTimeBegin、titleTimeEnd、clipTimeBeginとの間には以下の関係を設定することで、表示タイミングの矛盾を発生せず表示処理の精度を向上させることができる。
【0236】
titleTimeBegin < titleTimeEnd
titleTimeEnd ≦ [タイトルの表示期間]
clipTimeBegin + titleTimeEnd − titleTimeBegin ≦ [表示オブジェクトの表示期間]
更に、本実施形態においては、下記の条件を設定することにより表示精度を向上させている。
【0237】
・各プライマリーオーディオビデオクリップエレメントPRAVCPの有効期間が互いにタイトルタイムラインTMLE上でオーバーラップしてはならない。
【0238】
・各セカンダリーオーディオビデオクリップエレメントSCAVCPの有効期間が互いにタイトルタイムラインTMLE上でオーバーラップしてはならない。
【0239】
・各サブスティテュートオーディオクリップエレメントSBADCPの有効期間が互いにタイトルタイムラインTMLE上でオーバーラップしてはならない。
【0240】
・セカンダリーオーディオビデオクリップエレメントSCAVCPの有効期間とサブスティテュートオーディオクリップエレメントSBADCPの有効期間が互いにタイトルタイムラインTMLE上でオーバーラップしてはならない。
【0241】
図6で示したように、プレイリストPLLSTからはプライマリービデオセットPRMVSのタイムマップPTMAP、セカンダリービデオセットSCDVSのタイムマップSTMAP、マニュフェストMNFST、及びアドバンストサブタイトルADSBTのマニュフェストMNFSTSを参照する。
【0242】
具体的には図21に示すように、プライマリーオーディオビデオクリップエレメントPRAVCP内で参照するファイル名としてプライマリービデオセットPRMVSのタイムマップファイルPTMAPのファイル名とその保存場所がプライマリーオーディオビデオクリップエレメントPRAVCP内に記述されている。同様にセカンダリービデオセットSCDVSのタイムマップファイルSTMAPのファイル名とその保存場所は、セカンダリーオーディオビデオクリップエレメントSCAVCP内に記述されている。さらにセカンダリービデオセットSCDVSのタイムマップファイルSTMAPのファイル名と保存場所はサブスティテュートオーディオクリップエレメントSBADCP内に記述されている。またアドバンストサブタイトルADSBTのマニュフェストファイルMNFSTSのファイル名とその保存場所がアドバンストサブタイトルセグメントエレメントADSTSG内に記述されており、アドバンストアプリケーションADAPLのマニュフェストファイルMNFSTのファイル名とその保存場所はアプリケーションセグメントエレメントADAPSG内に記述されている。
【0243】
また、図21に示したオブジェクトの再生・使用時にインデックスとして参照されるファイルが保存している場所は図7中に記載されているが、再度確認のため図21の前記オブジェクトが元々記録されている欄に記述した。
【0244】
各クリップエレメント内に記述され、オブジェクトの再生・使用時にインデックスとして参照されるファイルは、図21に示すように、各種記録媒体(ネットワークサーバNTSRVを含む)内に記録することができる。前記した、各クリップエレメント内に記述されるファイルの保存場所指定方法を図16に示す。すなわち、ネットワークサーバNTSRV内にファイルが保存されている場合には、図16に示すようにHTTPサーバまたはHTTPSサーバのアドレスを、「http:…」または「https:…」により記述する。本実施形態において、各クリップエレメント内で記述されるファイル保存場所指定情報(URI:Uniform Resource Identifier)の記述範囲は1024バイト以下で記述しなければならない。また情報記憶媒体DISCや、ファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)やパーシステントストレージPRSTR内にこれらが記録されている場合には、データファイルとしてファイル保存場所を指定する。
【0245】
図16で示した、情報記憶媒体DISCや、ファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)や、パーシステントストレージPRSTR内に各ファイルが保存されている場合、媒体メディアを識別する必要がある。本実施形態では各種クリップエレメント内で図17に示すようなパス指定記述方法を採用することにより媒体メディアを識別できるようにしている。この点は、本実施形態における大きな技術的特徴である。
【0246】
<コンテンツの参照(Content Referencing)>
本実施形態においては、パーシステントストレージPRSTRに対して2種類の記録メディアを視野に入れている。最初のものは固定形パーシステントストレージPRSTRであり、本実施形態においては情報記録再生装置1内について1台のパーシステントストレージドライブ3のみを規定する。また、他のものは携帯形パーシステントストレージPRSTRであり、本実施形態においては情報記録再生装置1内では、1以上(複数可)を装備することが可能である。ファイルへのパス指定記述においては、図17に示すような記述方法を規定し、この内容がプレイリストPLLST内の各種クリップエレメント内に記述される。すなわち、情報記憶媒体DISC内にファイルが記録されている場合には、 File:///dvddisc/ と記述し、ファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)内にファイルが記載されている場合には、パス指定記述方法として File:///filecache/ とする。また、固定形パーシステントストレージPRSTR内にファイルが記録されている場合には、パス指定記述方法として File:///fixed/ とする。また、携帯形パーシステントストレージPRSTR 内にファイルが記録されている場合にはパス指定記述方法として、File:///removable/ とする。また情報記憶媒体DISCやファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)またはパーシステントストレージPRSTR内に各種ファイルが記録される場合には、各記録メディア内で図15に示すファイル構造を形成し、それぞれの対応したディレクトリの下に各ファイルが記録される。
【0247】
<プレイリストファイル内のデータ構造>
図14に示したプレイリストPLLSTに関する情報が記録されているプレイリストファイルPLLSTの中のデータ構造を図18に記載する。このプレイリストファイルPLLSTは、図15に示すようにアドバンストコンテンツディレクトリADVCTの下に直接プレイリストファイルPLLSTの形で記録される。前記プレイリストファイルPLLST内は、管理情報と各表示オブジェクト間の同期合わせ情報及び初期時のシステム構造に関する情報(データキャッシュDTCCH内で使用するメモリ空間の事前割付など)に関する情報が記載されている。前記プレイリストファイルPLLSTは、XMLに基づく記述方法により記載される。前記プレイリストファイルPLLST内の概略データ構造を図18に示す。
【0248】
図18における < Playlist[プレイリスト]… > と < /Playlist > で囲まれた領域をプレイリストエレメントと呼ぶ。前記プレイリストエレメント内の情報としては、構造情報CONFGIとメディア属性情報MDATRIとタイトル情報TTINFOとがこの順番で記載される。本実施形態においては、プレイリストエレメント内の各種エレメントの配置順番は、図1に示す情報記録再生装置1内のアドバンストコンテンツ再生部ADVPLにおける映像表示開始前の動作手順に対応して設定されている。すなわち、図13に示すアドバンストコンテンツ再生部ADVPL内のデータキャッシュDTCCH内での使用するメモリ空間の割付作業が再生準備の段階で最も必要となる。そのため、プレイリストエレメント内で構造情報CONFGIエレメント134が最初に記述される。次に各表示オブジェクト内の情報の属性に応じて図13内のプレゼンテーションエンジンPRSENの準備がなされる必要がある。そのため、構造情報CONFGIエレメント134の後ろかつタイトル情報TTINFOエレメント136の前にメディア属性情報MDATRIエレメント135が記述される必要がある。このようにデータキャッシュDTCCHとプレゼンテーションエンジンPRSENの準備が整った後、タイトル情報TTINFOエレメント136に記載された情報に従いアドバンストコンテンツ再生部ADVPLが表示処理を開始する。そのため、各準備に必要な情報の後に(最後の位置に)タイトル情報TTINFOエレメント136が配置される。
【0249】
図18における最初の行の記載131は「以下の文がXML記述方式により記載される」ということを宣言する定義文章であり、「< ?xml」と「? >」の間にxml属性情報XMATRIの情報が記載される構造となっている。
【0250】
前記xml属性情報XMATRI内の情報内容を図22(a)に示す。
【0251】
前記xml属性情報XMATRIの情報はXMLの対応バージョン情報と子関係にある別のXMLを参照しているか否かを示す情報が記載されている。前記子関係にある別のXMLを参照しているか否かを示す情報は「yes」と「no」で記述され、子関係にある別のXMLをこの対象とする記載文章の中に直接参照している場合は「no」、別のXMLをこのXML文章内で直接参照せず単独XMLとして存在する場合は「yes」を記述する。XMLの宣言文として、例えばXMLの対応バージョン番号が1.0で別のXMLを参照せず単独のXMLとして存在する場合には図22(a)の記載例として、「< ?xml version = ‘1.0’ standalone =‘yes’ ? >」を記述する。
【0252】
プレイリストエレメントの範囲を規定するプレイリストエレメントタグ内の記載文章は、「<Playlist」に続き、プレイリストタグの名前空間定義情報PLTGNMとプレイリスト属性情報PLATRIを記述し、最後に「>」で閉じてプレイリストエレメントタグを形成する。前記プレイリストエレメントタグ内の記載情報を図22(b)に記載する。本実施形態においてプレイリストファイルPLLST内に存在するプレイリストエレメントの数は1個を原則としているが、特殊な場合には複数のプレイリストエレメントが記載可能なようになっている。その場合、プレイリストファイルPLLST内に複数のプレイリストエレメントタグが記載される可能性があるので、各プレイリストエレメント毎の識別が可能なように、プレイリストタグの名前空間定義情報PLTGNMを「< Playlist」の直後に記述する。また、プレイリスト属性情報PLATRI内には、アドバンストコンテンツバージョン番号の整数部の値MJVERNと、アドバンストコンテンツバージョン番号情報の小数点以下の値MNVERNと、前記プレイリストエレメント内における前記プレイリストに関する付加情報(名前など)PLDSCIとがこの順番に記載される。例えば、記載例としてアドバンストコンテンツバージョン番号が「1.0」の場合にはアドバンストコンテンツバージョン番号の整数部の値MJVERNに「1」、アドバンストコンテンツバージョン番号の小数点以下の値MNVERNに「0」が入り、プレイリストPLLSTに関する付加情報をstringとし、プレイリストタグの名前空間定義情報PLTGNMをhttp://www.dvdforum.org/HDDVDVideo/Playlistとした場合には、プレイリストエレメントタグ内の記述文章は、

「< Playlist xmlns = ‘http://www.dvdforum.org/HDDVDVideo/Playlist’majorVersion = ‘1’ minorVersion = ‘0’ description = string >」となる。
【0253】
図1に示す情報記録再生装置1内のアドバンストコンテンツ再生部ADVPL内では、前記プレイリストエレメントタグ内に記述されたアドバンストコンテンツバージョン番号を最初に再生し、アドバンストコンテンツ再生部ADVPLがサポートしているバージョン番号の範囲内にあるか否かを判断する。
【0254】
もし、アドバンストコンテンツバージョン番号が、サポート範囲を超えた場合にはアドバンストコンテンツ再生部ADVPLは、ただちに再生処理を停止する必要がある。そのため、本実施形態ではプレイリスト属性情報PLATRI内では最も先行した位置にアドバンストコンテンツバージョン番号の情報が記載されている。
【0255】
本実施形態におけるプレイリストPLLST内に記載される各種情報は、図19及び図20に示すような階層構造を有している。
【0256】
<タイトルインフォメーション(Title Information)>
前述したプレイリストファイルPLLST内に記録されている情報においてプレイリストエレメント内に含まれるタイトル情報TTINFOは、図19(b)に示すように < TitleSet > と < /TitleSet >に挟まれたタイトルセットエレメントにより記述される。この前記タイトルセットエレメントはプレイリストPLLST内で定義されたアドバンストコンテンツADVCTのタイトルセットに関係した情報が記述される。前記タイトルセットエレメント内には1以上のタイトルエレメント情報TTELEMが順番に記載され、各タイトルに関する管理情報がそれぞれ対応したタイトルエレメント情報TTELEM内に記録されている。図14の例ではタイトル#1〜#3までの3個のタイトルを持っており、それに対応させて図19(b)でもタイトル#1に関するタイトルエレメント情報TTELEMからタイトル#3に関するタイトルエレメント情報TTELEMまでを記述しているが、それに限らず1以上任意数まで各タイトルに関するタイトルエレメント情報TTELEMを記述することができる。各タイトルエレメント情報TTELEMに対応したタイトル毎にそれぞれ独自にタイトルタイムラインTMLEが設定される。各タイトルのタイトルタイムラインTMLEの表示期間は、前記タイトルエレメント情報TTELEM内のtitleDulation属性情報(タイトルタイムラインTMLE上でのタイトル全体の時間的な長さ情報TTDUR)内に記載される。前記タイトルセットエレメント内で記述される各タイトルエレメント情報TTELEMの記載順番に従い、各対応するタイトルの番号が設定される。図19(b)に示すように、タイトルセットエレメント内に最初に記述するタイトルエレメント情報TTELEMに対応したタイトルのタイトル番号を1と設定する。本実施形態においては、前記タイトルセットエレメント内に記述可能なタイトルエレメント情報TTELEMの数(1個のプレイリストPLLST内で定義できるタイトル数)は、512以下にしている。そのようにタイトル数の上限値を設定することにより、アドバンストコンテンツ再生部ADVPLでの処理が発散するのを防止している。各タイトルエレメント情報TTELEM内に記載される情報は、オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI、リソースインフォメーションRESRCI、プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQI、及びトラックナビゲーションインフォメーションTRNAVIが、この順番に記録される。またオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内には、各表示オブジェクト内のストリーム(トラック)の番号を設定したトラックナンバーアサイメントインフォメーションの情報が含まれている。前記オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内には、図20で説明するように各種クリップエレメントのリストが記述されている。また前述した表示クリップエレメント内での各トラック番号の設定情報を表すトラックナンバーアサイメントインフォメーションに関するリストが前記オブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内に記述されている。本実施形態では、ビデオ情報や、オーディオ情報や副映像情報などの各再生オブジェクトが複数のストリームを持つことが可能となっており、各ストリーム毎に別々のトラックを対応づけ、それと共にトラック番号を設定することにより表示オブジェクト内での再生ストリームの識別が可能となっている。このようにトラックナンバーアサイメントエレメントのリストを設定することで、各表示オブジェクト内で含まれるストリーム数と個々のストリーム間の識別が可能となる。リソースインフォメーションRESRCI内ではタイトルエレメント情報TTELEM内におけるリソースエレメントのリストが説明されている。トラックナビゲーションインフォメーションTRNAVI内では、トラックナビゲーションリストエレメントに関する情報が記述されている。また、プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQI内では、同一タイトル内での映像内容の分割に対応したチャプターの先頭位置を表すチャプターリストエレメントの情報が記載されている。
【0257】
図19(c)に示すようにタイトルエレメント情報TTELEM内でのオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI、リソースインフォメーションRESRCI、プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQI、トラックナビゲーションインフォメーションTRNAVIの配列順は、情報記録再生装置1内のアドバンストコンテンツ再生部ADVPL(図1参照)の処理手順に対応している。すなわち、タイトルエレメント情報TTELEM内の最初の場所に同一タイトル内で使用されるアドバンストアプリケーションADAPLとアドバンストサブタイトルADSBTの情報が記載されたオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIの情報が記載される。アドバンストコンテンツ再生部ADVPLは最初に記録されているオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIの中から同一タイトル内で使用されるアドバンストアプリケーションADAPLとアドバンストサブタイトルADSBTの内容を最初に把握する。図7のところで説明したようにアドバンストアプリケーションADAPLとアドバンストサブタイトルADSBTの情報は、ユーザへの表示に先立ちファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)内に事前に保存されている必要がある。そのため、情報記録再生装置1内でのアドバンストコンテンツ再生部ADVPLでは、再生に先立ってどのようなアドバンストアプリケーションADAPLとアドバンストサブタイトルADSBTがタイトル内で設定され、それぞれがどのタイミングでファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)内に事前格納しておくかについての情報が必要となる。アドバンストコンテンツ再生部ADVPLは次にリソースインフォメーションRESRCIを読み取り、アドバンストアプリケーションADAPLやアドバンストサブタイトルADSBTのファイルキャッシュFLCCH(データキャッシュDTCCH)内の格納タイミングを知ることができる。従って、リソースインフォメーションRESRCIがオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIの後ろに記述されることでアドバンストコンテンツ再生部ADVPLが処理しやすくなる。また、ユーザがアドバンストコンテンツADVCTを再生する時に見たい映像を即座に移動できやすいようにプレイバックシーケンスインフォメーションPLSQIが重要となるため、リソースインフォメーションRESRCIの後ろにプレイバックシーケンスインフォメーションPLSQIが配置されている。トラックナビゲーションインフォメーションTRNAVIはユーザへの表示直前に必要な情報なので、タイトルエレメント情報TTELEM内で最後の場所に記述される。
【0258】
<タイトルエレメント(Title element)>
本実施形態において、各タイトルエレメント情報TTELEMの開始を表すタイトルエレメントタグ内に記載されている情報を図20に示す。前記タイトルエレメントタグ内には、各タイトルの識別を行うためのタイトルのID情報TTIDIが最初に記載される。次に選択属性情報が記述される。この選択属性情報は、指定されたタイトルがユーザオペレーションによる対応が可能か否かの選択情報を表す。例えば図1に示すシステムの場合、ユーザが大画面テレビモニタ15に向かい、(図示していないが)リモコンによる画面操作(例えば早送りFFや巻戻しFR)を行う場合がある。このようにユーザが指示する処理をユーザオペレーションと言い、そのユーザオペレーションに対応してタイトルが処理されるか否かを表すのが前記選択属性情報(セレクタブルアトリビューション)に対応する。この情報は「true」か「false」どちらかの単語を記入する。例えば対応したタイトルの映像内容がCM44や上映予告41などユーザに早送りされては困る場合には、対応したタイトル全体がユーザオペレーション禁止にすることができる。この場合には前記選択属性情報を「false」とし、対応したタイトルをユーザオペレーション禁止とし、ユーザによる早送りや巻戻しなどの要求を拒否できる。またこの値が「true」の場合にはユーザのオペレーションに対応し、ユーザのリクエストに応じ巻戻しや早送りなどの処理(ユーザオペレーション)を行うことができる。本実施形態においては、前記選択属性(セレクタブルアトリビューション)の情報としてデフォルト値を「true」(ユーザオペレーションの対応可能)に設定している。アドバンストコンテンツ再生部ADVPL(図1参照)は前記選択属性情報に基づきタイトルの再生処理方法が大きく変わる。従って前記選択属性情報をタイトルのID情報TTIDIの直後で他の情報よりも先行した位置に配置することにより、アドバンストコンテンツ再生部ADVPL処理の利便性を向上させることができる。本実施形態においては、タイトルエレメントタグ内で、前記選択属性情報の記述を省くことが可能である。記載が省かれた場合には、デフォルト値の「true」として設定される。
【0259】
フレームレート情報は画面表示する映像の1秒間のフレーム数を表し、タイトルタイムラインTMLEの基準時間間隔に対応する。図14で説明したように、本実施形態ではタイトルタイムラインTMLEとして、50Hz系(1秒間にタイトルタイムラインTMLE上で50カウント分だけカウントアップされる)と、60Hz系(1秒間にタイトルタイムラインTMLE上で60カウント分だけカウントアップされる)の2方式が設定可能としている。例えばNTSCにおけるインターレース表示の場合には、1秒間に30フレーム(60フィールド)が表示される。この場合には60Hz系に対応し、タイトルタイムラインの1刻みの間隔(1カウントの時間間隔)が1/60秒となる。
【0260】
タイトルタイムラインTMLE上でのタイトル全体の時間的な長さ情報TTDURは、対応したタイトル上でのタイトルタイムラインTMLEの全体の長さを表している。タイトルタイムラインTMLE上でのタイトル全体の時間的な長さ情報TTDURは、フレームレート(1秒間のフレーム数)情報に対応した50Hz系もしくは60Hz系のトータルカウント数で記述される。例えば該当するタイトルの全体の表示時間がn秒の場合にはタイトルタイムラインTMLE上でのタイトル全体の時間的な長さ情報TTDURとしてはトータルカウント数として60nまたは50nの値が入る。本実施形態において全ての再生オブジェクトの終了時間は、前記タイトルタイムラインTMLE上でのタイトル全体の時間的な長さ情報TTDURより小さくならなければならない。このようにタイトルタイムラインTMLE上でのタイトル全体の時間的な長さ情報TTDURはタイトルタイムラインTMLE上の時間刻み間隔に依存するため、この情報をフレームレート情報の後ろに配置することでアドバンストコンテンツ再生部ADVPLのデータ処理のし易さを向上させている。
【0261】
次のパレンタルレベル情報は再生対応したタイトルのパレンタルレベルを示している。
【0262】
前記パレンタルレベルの値は8以下の数字を記入する。本実施形態において、前記タイトルエレメントタグ内でこの情報を省くことも可能である。デフォルト値としての値は「1」として設定される。
【0263】
このタイトル終了後に表示されるべきタイトルの番号情報を表すonEnd情報は、現在のタイトルが終了した後、次に再生すべきタイトルに関するタイトル番号の情報が記載される。前記タイトル番号に記入される値が「0」の時は、タイトル終了後にポーズ(終了画面を表示したまま)となる。デフォルト値としてはこの値は「0」に設定される。またタイトルエレメントタグ内でこの情報の記載を省くことも可能であり、その場合にはデフォルト値の「0」に設定される。
【0264】
前記情報記録再生装置1が表示するタイトル名情報であるdisplayNameは、対応するタイトルの名前がテキストフォーマットで記述される。ここに記載された情報が情報記録再生装置1のタイトル名として表示することができる。また、この情報はタイトルエレメントタグ内で省くことも可能である。
【0265】
更にタイトルに関する付加情報(description)の欄には、前記タイトルに関する付加情報がテキストフォーマットで記載される。前記情報はタイトルエレメントタグ内で記載を省略することが可能となる。前記情報記録再生装置1が表示するタイトル名情報(displayName)とタイトルに関する付加情報(description)は、アドバンストコンテンツ再生部ADVPLの再生用処理を行う上での本質的な情報ではないので、タイトルの属性情報TTATRI内で最後の場所に記録される。
【0266】
タイトルエレメントタグの具体的な情報例として例えばタイトルの識別用ID情報を「Ando」とし、60Hz系でのタイトル全体の時間的な長さが80000の場合には、
記述例:< Title = ‘Ando’titleDuration = ‘80000’>と記載される。
【0267】
60Hzにおいては、1秒間にタイトルタイムラインTMLEのカウント数が60カウントアップされるので前記80000の値は80000÷60÷60 ≒ 22分に対応する。
【0268】
タイトルエレメント情報TTELEM内の情報は、図19(c)に示す各表示クリップエレメントのリストで記述されるオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPIと、タイトルリソースエレメントが記録されているリソースインフォメーションRESRCIと、チャプターリストエレメントが記載されているプレイバックシーケンスインフォメーションPLSQIとトラックリストナビゲーションリストエレメントで記載されるトラックナビゲーションインフォメーションTRNAVIから構成されている。前記表示クリップエレメントは、図20(c)に示すようにプライマリーオーディオビデオクリップPRAVCP、サブスティテュートオーディオクリップSBADCP、セカンダリーオーディオビデオクリップSCAVCP、アドバンストサブタイトルセグメントADSTSG、及びアプリケーションセグメントADAPSGで記述される。前記表示クリップエレメントは、タイトル内のオブジェクトマッピングインフォメーションOBMAPI内に記述される。また、前記表示クリップエレメントは各エレメンタリーストリームに対応してトラックナンバーアサイメントインフォメーションの一部として記述される。
【0269】
プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQIは、図20(d)に示すようにチャプターリストエレメントのリストとして記載される。
【0270】
<チャプターリストエレメント及びプレイバックシーケンスインフォメーション(Chapter elements and Playback Sequence Information)>
プレイバックシーケンスインフォメーションPLSQI内でのチャプターリストエレメントは、タイトル内のチャプター構造を記述している。チャプターリストエレメントはチャプターエレメント(図20(d)に示すように<Chapter title Time Begin >タグから始まる各行)のリストとして記述されている。チャプターリスト内で最初に記述されたチャプターエレメントの番号を「1」とし、それぞれ各チャプターエレメントの記述順番に応じて各チャプター番号が設定される。1個のチャプターリスト(タイトル)内でのチャプター数は512以下と設定し、アドバンストコンテンツ再生部ADVPLでの処理時の発散を防いでいる。各チャプターエレメント内でのtitleTimeBegin属性(「<Chapter title Time Begin > = 」以降に記載される情報)は、タイトルタイムライン上での各チャプターの開始位置を示す時刻情報(タイトルタイムラインTMLE上でのカウント数)を表している。このチャプターの終了位置は次のチャプターの開始位置で表される。また、最後のチャプターの終了位置に関してはタイトルタイムラインTMLE上の最後の値(カウント値)として解釈される。各チャプターのタイトルタイムラインTMLE上での開始位置を表す時刻情報(カウント値)は、各チャプター番号の増加(インクリメント)に対応して単調に増加するように設定されなければならない。このように設定することにより各チャプターの再生順に従った順次ジャンプアクセス制御が容易となる。
【0271】
なお、上述した実施形態では、再生・使用対象となる各種オブジェクトの少なくとも一部が情報記憶媒体(DISC)内に記録されている場合の例を挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、情報記憶媒体(DISC)内には管理情報のみ(例えばプレイリスト(PLLST)のみ)を記録しておき、再生・使用対象となる全ての各種オブジェクトをネットワークサーバ(NTSRV)(もしくはパーシステントストレージ(PRSTR))に記憶しておき、当該管理情報を用いることにより、適時、情報再生装置からネットワークを通じてネットワークサーバ(NTSRV)等にアクセスしてそのネットワークサーバ(NTSRV)等に記憶されている再生・使用対象となる各種オブジェクトを取得して再生等を行う構成としてもよい。
【0272】
このように本実施形態によれば、少なくとも以下のような要望を満たすことができる。
【0273】
1.コンピュータ画面のように柔軟で多様な表現形式の実現
2.ネットワークを通じた各種アクションに対する柔軟な対応の実現
3.映像関連情報の加工容易性と加工後の情報の送信容易性の実現
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0274】
【図1】本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示す図。
【図2】現行のDVD-Videoに対するユーザ等の要求とそれに関係した現行のDVD-Video規格を拡張した場合の問題点、及び本実施形態における解決方法とその結果得られる新たな効果を示す図。
【図3】情報記録再生装置による映像コンテンツの再生方法の例を示す図。
【図4】図3(c)における本編とコマーシャル用の別画面とヘルプアイコンとが同時に表示されているα点における表示画面の例を示す図。
【図5】スタンダードコンテンツのデータ構造を示す図。
【図6】アドバンストコンテンツのデータ構造を示す図。
【図7】各種オブジェクトの関係を示す図。
【図8】情報記憶媒体の各種カテゴリーを示す図。
【図9】2種類のコンテンツへのアクセス方法の違いを示す図。
【図10】アドバンストコンテンツの再生時とスタンダードコンテンツとの再生時における遷移関係を示す図。
【図11】情報記憶媒体を装着した時の情報再生装置による媒体識別処理方法を示す図。
【図12】オーディオのみの情報再生装置におけるスタートアップシーケンスを示す図。
【図13】アドバンストコンテンツ再生部の内部構造を示す図。
【図14】プレイリスト内の情報の概要を示す図。
【図15】各種オブジェクトストリームが情報記憶媒体上に記録される時のファイル構造を示す図。
【図16】ファイルの保存場所を指定する方法を示す図。
【図17】ファイルへのパス指定記述方法を示す図。
【図18】プレイリストファイルの中のデータ構造を示す図。
【図19】プレイリスト内のタイトル情報の内容を示す図。
【図20】タイトルの属性情報、オブジェクトマッピングインフォメーション、プレイバックインフォメーションの各内容を示す図。
【図21】各種プレゼンテーションクリップエレメントと、それに対応した表示・使用対象となるオブジェクト名との関係を示す図。
【図22】XMLタグ内とプレイリストタグ内の各属性情報の内容を示す図。
【符号の説明】
【0275】
1…情報記録再生装置、2…情報記録再生部、3…パーシステントストレージドライブ、4…録画再生処理部、5…メインCPU、6…ハードディスク装置、7−1,7−2,7−3…無線LAN制御部、8…ネットワーク制御部、9…データマネージャ、11…ルータ、12…光ケーブル、13…ディスプレイ、14…キーボード、15…大画面テレビモニタ、16−1,16−2…スピーカ、21…映像表示部、24…映像処理部。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013