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発明の名称 欠陥情報管理方法、情報記録再生装置、及び情報再生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−4845(P2007−4845A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−180812(P2005−180812)
出願日 平成17年6月21日(2005.6.21)
代理人 【識別番号】100077838
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 憲保
発明者 秋山 実 / 高橋 秀樹 / 小川 昭人 / 能弾 長作
要約 課題
欠陥管理情報を複数個記録できる欠陥管理領域と現在使用中の欠陥管理情報を指し示す選択情報を複数個記録できる選択情報領域とを備えた情報記録媒体で、使用すべき欠陥管理情報を短時間で、信頼性高く特定すること。また、欠陥管理情報の信頼性を高く保持すること。

解決手段
最新の選択情報を抽出する処理手順を確立し、得られた選択情報を基に、最新の欠陥管理情報を探索する。欠陥管理情報を代替記録可能な未使用領域が存在しないときには記録動作を制限する。
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域と、この欠陥管理領域の一部を選択する選択情報を複数個、記録することが可能な選択情報領域とを備え、前記選択情報には、当該選択情報を記録した際に最新の欠陥管理情報が前記欠陥管理領域内のどの領域に記録されているかを示す情報が含まれる情報記録媒体を用いて、当該情報記録媒体に格納されている欠陥管理情報を管理する欠陥情報管理方法において、
前記選択情報領域に記録された複数個の選択情報から最新の選択情報を選定し、
その選定した選択情報に基づいて、欠陥管理領域に記録された複数個の欠陥管理情報から、最新の欠陥管理情報を探索する
ことを特徴とする欠陥情報管理方法。
【請求項2】
前記選択情報領域が選択情報を各々記録する複数の分割領域を含み、最新の選択情報として、選択情報領域で正常に再生できた分割領域のうち、最も新しく使用された分割領域に記録されている選択情報を選定することを特徴とする請求項1に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項3】
前記欠陥管理領域内の、選定した最新の選択情報が示す領域を起点として、最新の欠陥管理情報の探索を開始することを特徴とする請求項1に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項4】
前記欠陥情報管理方法が、前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を順次代替使用する情報記録媒体を用いて行われ、
探索の起点とされた領域が未使用でなかったときに、欠陥管理領域内を使用されるべき順に沿って探索することを特徴とする請求項3に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項5】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、前記情報記録媒体が他の領域を順次代替使用するものであって、
前記欠陥管理領域内で最初に使用されるべき領域を起点として、前記最新の欠陥管理情報の探索を開始することを特徴とする請求項1に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項6】
前記探索の起点とされた領域が未使用でなかったときに、前記欠陥管理領域内を使用されるべき順に沿って探索することを特徴とする請求項5に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項7】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順に沿って、未使用である領域を探索することを特徴とする請求項6に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項8】
最初に発見された未使用である領域の直前に使用されるべき領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項7に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項9】
最初に発見された未使用である領域より前に使用されるべき領域で、欠陥管理情報が再生可能な領域のうち、最も新しく使用された領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項7に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項10】
未使用である領域が発見できなかったとき、欠陥管理領域内で最後に使用されるべき領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項7に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項11】
未使用である領域が発見できなかったとき、欠陥管理領域内で最後に使用されるべき領域より前に使用されるべき領域で、欠陥管理情報が再生可能な領域のうち、最も新しく使用された領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項7に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項12】
前記欠陥情報管理方法が、前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を順次代替使用する情報記録媒体を用いて行われ、
探索の起点とされた領域が未使用であったときに、欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って探索することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の欠陥情報管理方法。
【請求項13】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って、未使用でない領域を探索することを特徴とする請求項12に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項14】
最初に発見された未使用でない領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項13に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項15】
前記未使用でない領域が発見できなかったとき、欠陥管理情報が得られないと判定することを特徴とする請求項13に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項16】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って、未使用でなく、欠陥管理情報が再生可能な領域を探索することを特徴とする請求項12に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項17】
最初に発見され、未使用でなく、欠陥管理情報が再生可能な領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項16に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項18】
未使用でなく、欠陥管理情報が再生可能な領域が発見できなかったとき、欠陥管理情報が得られないと判定することを特徴とする請求項16に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項19】
欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域を備え、前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を代替使用する情報記録媒体を用いて、当該情報記録媒体に格納されている欠陥管理情報を管理する欠陥情報管理方法において、
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて使用すべきとされた領域内に、予め規定された条件を満たす領域が一つも存在しない場合には、使用中の領域が代替すべき状態になったときでも、欠陥情報を記録する領域の代替をしないことを特徴とする欠陥情報管理方法。
【請求項20】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて使用すべきとされた領域のうちに、予め規定された条件を満たす領域が一つも存在しないか否かを、前記情報記録媒体に記録された欠陥管理情報を読み取る処理に付随して、判定することを特徴とする請求項19に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項21】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて使用すべきとされた領域内に、予め規定された条件を満たす領域が一つも存在しないか否かを、情報記録媒体に記録された欠陥管理情報を更新する処理に付随して、判定することを特徴とする請求項19に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項22】
前記欠陥情報管理方法が、前記欠陥管理領域が欠陥管理情報を各々記録する複数の分割領域を含み、少なくとも三つの分割領域を一組となし、同じ組に属する各々の分割領域に同一の欠陥管理情報を記録する情報記録媒体を用いて行われ、
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の分割領域の組に代えて使用すべきとされた分割領域の組のうちに、同じ組に属する分割領域のうち少なくとも三つの分割領域が正常に使用可能である分割領域の組が一つも存在しない場合には、使用中の分割領域の組が代替すべき状態になったときでも、欠陥情報を記録する分割領域の組の代替をしないことを特徴とする請求項20に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項23】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域を備え、最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を代替使用する情報記録媒体を用いて、当該情報記録媒体に格納されている欠陥管理情報を管理する欠陥情報管理方法において、
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさない場合には、情報記録媒体への記録をしないことを特徴とする欠陥情報管理方法。
【請求項24】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域を備え、
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を代替使用する情報記録媒体を用いて、当該情報記録媒体に格納されている欠陥管理情報を管理する欠陥情報管理方法において、
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさない場合には、情報記録媒体への欠陥管理情報の更新記録をしないことを特徴とする欠陥情報管理方法。
【請求項25】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさないか否かを、情報記録媒体に記録された欠陥管理情報を読み取る処理に付随して、判定する請求項23または請求項24に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項26】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさないか否かを、情報記録媒体に記録された欠陥管理情報を更新する処理に付随して、判定することを特徴とする請求項23または請求項24に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項27】
前記欠陥情報管理方法が、前記欠陥管理領域が欠陥管理情報を各々記録する複数の分割領域を含み、少なくとも三つの分割領域を一組となし、同じ組に属する各々の分割領域に同一の欠陥管理情報を記録する、情報記録媒体を用いて行われ、
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の分割領域の組に代えて他の分割領域の組を代替使用することができず、使用中の分割領域の組に属する分割領域のうち少なくとも三つの分割領域から正当な欠陥管理情報が再生できない場合には、前記情報記録媒体への記録をしないことを特徴とする請求項23に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項28】
前記欠陥情報管理方法が、前記欠陥管理領域が欠陥管理情報を各々記録する複数の分割領域を含み、少なくとも三つの分割領域を一組となし、同じ組に属する各々の分割領域に同一の欠陥管理情報を記録する情報記録媒体を用いて行われ、
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の分割領域の組に代えて他の分割領域の組を代替使用することができず、使用中の分割領域の組に属する分割領域のうち少なくとも三つの分割領域から正当な欠陥管理情報が再生できない場合には、情報記録媒体への欠陥管理情報の更新記録をしないことを特徴とする請求項24に記載の欠陥情報管理方法。
【請求項29】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域を備え、最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を代替使用する情報記録媒体を用いて、当該情報記録媒体に格納されている欠陥管理情報を管理する欠陥情報管理方法において、
前記欠陥管理領域に記録した情報が最新の欠陥管理情報ではない領域に、最新の欠陥管理情報ではないことを示す識別情報を記録することを特徴とする欠陥情報管理方法。
【請求項30】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域と、この欠陥管理領域の一部を選択する選択情報を複数個、記録することが可能な選択情報領域とを備え、前記選択情報には、当該選択情報を記録した際に最新の欠陥管理情報が前記欠陥管理領域内のどの領域に記録されているかを示す情報が含まれる情報記録媒体を用いて、当該情報記録媒体に格納されている欠陥管理情報を管理する欠陥情報管理方法において、
前記欠陥管理情報を記録する領域及び前記選択情報を記録する領域を評価し、情報を正常に格納することができないと判定された領域に、情報を正常に格納することができないことを示す識別情報を記録することを特徴とする欠陥情報管理方法。
【請求項31】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域と、この欠陥管理領域の一部を選択する選択情報を複数個、記録することが可能な選択情報領域とを備え、
前記選択情報には当該選択情報を記録した際に最新の欠陥管理情報が前記欠陥管理領域内のどの部分に記録されているかを示す情報が含まれ、前記選択情報領域が選択情報を各々記録する複数の分割領域を含み、
少なくとも二つの前記分割領域を一組となし、同じ組に属する各々の分割領域に同一の選択情報を記録する、情報記録媒体を用いて、当該情報記録媒体に格納されている欠陥管理情報を管理する欠陥情報管理方法において、
更新した分割領域のうち少なくとも二つが正常に再生できることを、更新が成功したと判定する条件であることを特徴とする欠陥情報管理方法。
【請求項32】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域と、この欠陥管理領域の一部を選択する選択情報を複数個、記録することが可能な選択情報領域とを備えた情報記録媒体であって、前記選択情報に、当該選択情報を記録した際に最新の欠陥管理情報が前記欠陥管理領域内のどの領域に記録されているかを示す情報が含まれる情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置において、
前記選択情報領域に記録された複数個の選択情報から最新の選択情報を選定し、当該選定した選択情報に基づいて、前記欠陥管理領域に記録された複数個の欠陥管理情報から、最新の欠陥管理情報を探索することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項33】
前記選択情報領域が前記複数個の選択情報を各々記録する複数の分割領域を含み、前記最新の選択情報として、前記選択情報領域で正常に再生できた分割領域のうち、最も新しく使用された分割領域に記録されている選択情報を選定することを特徴とする請求項32に記載の情報記録再生装置。
【請求項34】
前記欠陥管理領域内の、選定した最新の選択情報が示す領域を起点として、最新の欠陥管理情報の探索を開始することを特徴とする請求項32に記載の情報記録再生装置。
【請求項35】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、情報記録媒体の使用中の領域を除く他の領域を順次代替使用し、
前記欠陥管理領域内で最初に使用されるべき領域を起点として、最新の欠陥管理情報の探索を開始することを特徴とする請求項32に記載の情報記録再生装置。
【請求項36】
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を順次代替使用する情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
探索の起点とされた領域が未使用でなかったときに、欠陥管理領域内を使用されるべき順に沿って探索することを特徴とする請求項34または請求項35に記載の情報記録再生装置。
【請求項37】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順に沿って、未使用である領域を探索することを特徴とする請求項36に記載の情報記録再生装置。
【請求項38】
最初に発見された未使用である領域の直前に使用されるべき領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項37に記載の情報記録再生装置。
【請求項39】
最初に発見された未使用である領域より前に使用されるべき領域で、欠陥管理情報が再生可能な領域のうち、最も新しく使用された領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項37に記載の情報記録再生装置。
【請求項40】
未使用である領域が発見できなかったとき、前記欠陥管理領域内で最後に使用されるべき領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項37に記載の情報記録再生装置。
【請求項41】
未使用である領域が発見できなかったとき、前記欠陥管理領域内で最後に使用されるべき領域より前に使用されるべき領域で、前記欠陥管理情報が再生可能な領域のうち、最も新しく使用された領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項37に記載の情報記録再生装置。
【請求項42】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を順次代替使用する情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
探索の起点とされた領域が未使用であったときに、欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って探索することを特徴とする請求項34または請求項35に記載の情報記録再生装置。
【請求項43】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って、未使用でない領域を探索することを特徴とする請求項42に記載の情報記録再生装置。
【請求項44】
最初に発見された未使用でない領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項43に記載の情報記録再生装置。
【請求項45】
未使用でない領域が発見できなかったとき、前記欠陥管理情報が得られないと判定することを特徴とする請求項43に記載の情報記録再生装置。
【請求項46】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って、未使用でなく、前記欠陥管理情報が再生可能な領域を探索することを特徴とする請求項42に記載の情報記録再生装置。
【請求項47】
最初に発見された未使用でなく、前記欠陥管理情報が再生可能な領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項46に記載の情報記録再生装置。
【請求項48】
未使用でなく、前記欠陥管理情報が再生可能な領域が発見できなかったとき、前記欠陥管理情報が得られないと判定する請求項46に記載の情報記録再生装置。
【請求項49】
欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域を備え、
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を代替使用する情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて使用すべきとされた領域のうちに、予め規定された条件を満たす領域が一つも存在しない場合には、使用中の領域が代替すべき状態になったときでも、欠陥管理情報を記録する領域の代替をしないことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項50】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて使用すべきとされた領域のうちに、予め規定された条件を満たす領域が一つも存在しないか否かを、情報記録媒体に記録された欠陥管理情報を読み取る処理に付随して、判定することを特徴とする請求項49に記載の情報記録再生装置。
【請求項51】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて使用すべきとされた領域のうちに、予め規定された条件を満たす領域が一つも存在しないか否かを、前記情報記録媒体に記録された欠陥管理情報を更新する処理に付随して、判定することを特徴とする請求項49に記載の情報記録再生装置。
【請求項52】
前記欠陥管理領域が欠陥管理情報を各々記録する複数の分割領域を含み、
少なくとも三つの分割領域を一組となし、同じ組に属する各々の分割領域に同一の欠陥管理情報が記録される情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の分割領域の組に代えて使用すべきとされた分割領域の組のうちに、同じ組に属する分割領域のうち少なくとも三つの分割領域が正常に使用可能である分割領域の組が一つも存在しない場合には、使用中の分割領域の組が代替すべき状態になったときでも、欠陥情報を記録する分割領域の組の代替をしないことを特徴とする請求項50に記載の情報記録再生装置。
【請求項53】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域を備え、
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を代替使用する情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさない場合には、情報記録媒体への記録をしないことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項54】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域を備え、最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を代替使用する情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさない場合には、前記情報記録媒体への欠陥管理情報の更新記録をしないことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項55】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさないか否かを、情報記録媒体に記録された欠陥管理情報を読み取る処理に付随して、判定することを特徴とする請求項53または請求項54に記載の情報記録再生装置。
【請求項56】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさないか否かを、情報記録媒体に記録された欠陥管理情報を更新する処理に付随して、判定することを特徴とする請求項53または請求項54に記載の情報記録再生装置。
【請求項57】
前記欠陥管理領域が欠陥管理情報を各々記録する複数の分割領域を含み、
少なくとも三つの分割領域を一組となし、同じ組に属する各々の分割領域に同一の欠陥管理情報を記録する、情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の分割領域の組に代えて他の分割領域の組を代替使用することができず、使用中の分割領域の組に属する分割領域のうち少なくとも三つの分割領域から正当な欠陥管理情報が再生できない場合には、情報記録媒体への記録をしないことを特徴とする請求項53に記載の情報記録再生装置。
【請求項58】
前記欠陥管理領域が欠陥管理情報を各々記録する複数の分割領域を含み、
少なくとも三つの分割領域を一組となし、同じ組に属する各々の分割領域に同一の欠陥管理情報を記録する、情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の分割領域の組に代えて他の分割領域の組を代替使用することができず、使用中の分割領域の組に属する分割領域のうち少なくとも三つの分割領域から正当な欠陥管理情報が再生できない場合には、情報記録媒体への欠陥管理情報の更新記録をしないことを特徴とする請求項54に記載の情報記録再生装置。
【請求項59】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域を備え、最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を代替使用する情報記録媒体に対して情報を記録再生するを用いる情報記録再生装置において、
記録した情報が最新の欠陥管理情報ではない領域に、最新の欠陥管理情報ではないことを示す識別情報を記録することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項60】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域と、この欠陥管理領域の一部を選択する選択情報を複数個、記録することが可能な選択情報領域とを備え、前記選択情報には、当該選択情報を記録した際に最新の欠陥管理情報が前記欠陥管理領域内のどの領域に記録されているかを示す情報が含まれる情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置において、
前記欠陥管理情報を記録する領域、選択情報を記録する領域を評価し、情報を正常に格納することができないと判定された領域に、情報を正常に格納することができないことを示す識別情報を記録することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項61】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域と、この欠陥管理領域の一部を選択する選択情報を複数個、記録することが可能な選択情報領域とを備え、前記選択情報には当該選択情報を記録した際に最新の欠陥管理情報が前記欠陥管理領域内のどの部分に記録されているかを示す情報が含まれ、前記選択情報領域が選択情報を各々記録する複数の分割領域を含み、少なくとも二つの前記分割領域を一組となし、同じ組に属する各々の分割領域に同一の選択情報を記録する、情報記録媒体に対して情報を記録再生する情報記録再生装置であって、
更新した分割領域のうち少なくとも二つが正常に再生できることを、更新が成功したと判定する条件であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項62】
ユーザデータを格納するユーザエリア上の欠陥に関する欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な欠陥管理領域と、この欠陥管理領域の一部を選択する選択情報を複数個、記録することが可能な選択情報領域とを備え、前記選択情報には、当該選択情報を記録した際に最新の欠陥管理情報が前記欠陥管理領域内のどの領域に記録されているかを示す情報が含まれる情報記録媒体に対して情報を再生する情報再生装置において、
前記選択情報領域に記録された複数個の選択情報から最新の選択情報を選定し、選定した選択情報に基づいて、欠陥管理領域に記録された複数個の欠陥管理情報から、最新の欠陥管理情報を探索することを特徴とする情報再生装置。
【請求項63】
前記選択情報領域が選択情報を各々記録する複数の分割領域を含む、情報記録媒体を用いる情報再生装置であって、最新の選択情報として、選択情報領域で正常に再生できた分割領域のうち、最も新しく使用された分割領域に記録されている選択情報を選定することを特徴とする請求項62に記載の情報再生装置。
【請求項64】
前記欠陥管理領域内の、選定した最新の選択情報が示す領域を起点として、最新の欠陥管理情報の探索を開始することを特徴とする請求項62に記載の情報再生装置。
【請求項65】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を順次代替使用する情報記録媒体を用いる情報再生装置であって、欠陥管理領域内で最初に使用されるべき領域を起点として、最新の欠陥管理情報の探索を開始することを特徴とする請求項62に記載の情報再生装置。
【請求項66】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を順次代替使用する情報記録媒体を用いる情報再生装置であって、探索の起点とされた領域が未使用でなかったときに、欠陥管理領域内を使用されるべき順に沿って探索することを特徴とする請求項64または請求項65に記載の情報再生装置。
【請求項67】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順に沿って、未使用である領域を探索することを特徴とする請求項66に記載の情報再生装置。
【請求項68】
最初に発見された未使用である領域の直前に使用されるべき領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項67に記載の情報再生装置。
【請求項69】
最初に発見された未使用である領域より前に使用されるべき領域で、欠陥管理情報が再生可能な領域のうち、最も新しく使用された領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項67に記載の情報再生装置。
【請求項70】
未使用である領域が発見できなかったとき、欠陥管理領域内で最後に使用されるべき領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項67に記載の情報再生装置。
【請求項71】
未使用である領域が発見できなかったとき、欠陥管理領域内で最後に使用されるべき領域より前に使用されるべき領域で、欠陥管理情報が再生可能な領域のうち、最も新しく使用された領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項67に記載の情報再生装置。
【請求項72】
前記最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域が欠陥管理情報を正常に格納できなくなった場合に、他の領域を順次代替使用する情報記録媒体に対して情報を再生する情報再生装置であって、
探索の起点とされた領域が未使用であったときに、前記欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って探索することを特徴とする請求項64または請求項65に記載の情報再生装置。
【請求項73】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って、未使用でない領域を探索することを特徴とする請求項71に記載の情報再生装置。
【請求項74】
最初に発見された未使用でない領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項73に記載の情報再生装置。
【請求項75】
未使用でない領域が発見できなかったとき、前記欠陥管理情報が得られないと判定することを特徴とする請求項73に記載の情報再生装置。
【請求項76】
前記欠陥管理領域内を使用されるべき順とは逆に遡って、未使用でなく、欠陥管理情報が再生可能な領域を探索することを特徴とする請求項72に記載の情報再生装置。
【請求項77】
最初に発見された未使用でなく、前記欠陥管理情報が再生可能な領域に記録された欠陥管理情報を前記最新の欠陥管理情報であると選定することを特徴とする請求項76に記載の情報再生装置。
【請求項78】
未使用でなく、欠陥管理情報が再生可能な領域が発見できなかったとき、前記欠陥管理情報が得られないと判定することを特徴とする請求項76に記載の情報再生装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、欠陥管理領域を備えた例えば光ディスク媒体などの情報記録媒体において、欠陥管理領域に記録される欠陥管理情報を管理する欠陥情報管理方法、欠陥管理領域を備えた情報記録媒体を使用する情報記録再生装置及び情報再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ある種の光ディスク媒体は、ユーザデータを格納するためのユーザエリアと予約されたスペアエリアとを備え、ユーザエリア内に発生する欠陥領域を、スペアエリア内の健全な領域と交替するための交替処理を行うよう作られている。この交替処理に関する欠陥管理情報を記録する領域は、DMA(Defect management area)と呼ばれている。DMAには高い信頼性が必要とされる。
【0003】
この交替が発生する毎に交替情報が追加され、DMAに記録されるべき欠陥管理情報を更新する必要が生じるので、DMAの書き換え頻度は比較的高い。例えばDVD−RAMでは、DMAの書き換えが10万回以上可能とされており、また、同一内容のDMAを四箇所に記録することで高い信頼性を確保している。一方、書き換えに対する耐性が低い情報記録媒体においては、以下の特許文献1,2に示されるような対策が提案されている。
【0004】
特許文献1では、同一内容の欠陥管理情報が記録される複数のDMAを一組のDMAセット(DMA Set)として、更に複数のDMAセットが記録できる欠陥管理領域を用意し、使用中のDMAセットが書き換えによって劣化し欠陥となった場合には、欠陥管理領域内の別のDMAセットを使用することで、欠陥管理情報の信頼性を確保する方法が示されている。
【0005】
この特許文献1に記載されている発明の情報記憶媒体は、DMAの耐障害性を高めるために、使用中のDMAが弱くなった時点で、このDMAに格納された欠陥管理情報を、新たなDMAに推移するように定義されている。DMAが弱くなった場合とは、このDMAに対するオーバーライト回数がこのDMAを持つ媒体のオーバーライト許容回数に迫ってきた場合、又はこのDMA上で欠陥が増加してエラー訂正ができなくなる可能性が出てきた場合である。
【0006】
各DMAはドライブ内の真の記録単位であるECCブロックの整数倍のサイズで構成される。DVD−RAMでは1ECCブロックは16セクタで構成されており、1ECCブロックのサイズは32KBである。PDLは初期欠陥登録用のリストであり、SDLは2次欠陥登録用リストである。PDLには、媒体をフォーマットする時に実行されるサーティファイにおいて見つけられた欠陥、即ち初期欠陥に関する欠陥管理情報が登録される。これに対して、SDLには、通常の記録時(例えばユーザデータ記録時)において見つけられた欠陥、即ち2次欠陥に関する欠陥管理情報が登録される。欠陥管理情報には、交替元のアドレスと交替先のアドレスが含まれている。これらのリストのサイズが大きくなれば登録可能な欠陥数が増える。初期状態のDMA(0)〜第nのDMA(n)はシーケンシャルに配置されており、第1のDMAから順に使用される。
【0007】
DMA系列に含まれる複数のDMAは、初期状態のDMA(0)から順番に使用される。初期状態ではDMA(0)が使用され、第1のDMA(1)以降は未使用状態である。DMA(0)に欠陥が増えたり、オーバーライト数が規定数を超えたりした場合には、DMA(0)は使用済みエリアとなり、DMA(0)に格納されていた欠陥管理情報はDMA(1)に交替記録される。以降同様にDMAを順番に使用することで、DMAにおいて欠陥やオーバーライトダメージが生じても、システムとして破綻させることなく媒体を使用し続けることができる。
【0008】
特許文献2では、複数のDMAセットが記録できる欠陥管理領域に加え、前記欠陥管理領域内の最新の欠陥管理情報が記録されているDMAセットを示す選択情報を記録する選択情報領域を設け、短時間で最新の欠陥管理情報が記録されているDMAセットを特定する方法が示されている。
【0009】
この選択情報はDMAマネージャ(DMA manager)と呼ばれ、該DMAマネージャはDMAマネージャ領域に記録される。欠陥管理情報と同様に、同一内容の選択情報を記録した複数のDMAマネージャ領域を一組のDMAマネージャセット(DMA manager set)とすることにより、選択情報の信頼性を高めることができる。また、複数のDMAマネージャセットを記録できるように選択情報領域を構成することにより、DMAマネージャセットの書き換えによる劣化にも対応することができる。以下、具体的に説明する。
【0010】
特許文献2において、複数のDMA、複数のマネージャ格納エリア、ユーザエリアを備えた書き換え可能なエリアを有する情報記憶媒体が開示されている。複数のDMAには、同一の欠陥管理情報が格納されており、これにより、DMAに対する耐障害性が高められている。
【0011】
初期状態では、各DMAに含まれる第1のDMA予約エリアに、現在(最新)の欠陥管理情報が格納される。あるDMA(例えばDMA1)に含まれる第1のDMA予約エリアが欠陥エリアに該当してしまった場合は、全てのDMA(DMA1〜4)の第1のDMA予約エリアに格納された欠陥管理情報が、全てのDMA(DMA1〜4)の第2のDMA予約エリアに遷移(transition)される。
【0012】
上記したように、この発明の情報記憶媒体上では、現在使用中のDMA予約エリアが遷移する。これに伴い、複数のDMA予約エリアの中から現在使用中のDMA予約エリアを短時間で検索するためにDMAマネージャを導入する。つまり、この発明の情報記憶媒体は、DMAマネージャを格納するマネージャ格納エリアを備えている。DMAマネージャは、現在使用中のDMA予約エリアのアドレスを管理する。言い換えると、マネージャ格納エリアは、現在使用中のDMA予約エリアの位置情報を格納する位置情報エリアである。
【0013】
情報記憶媒体が1000回のオーバーライトまで可能であるとして、この情報記憶媒体によれば、DMAを1000回ごとに遷移させれば、10回(=10000/1000)の遷移で、計算上は10000件の欠陥管理情報の登録に耐えられることとなる。つまり、DMAを交替できるようにすることで、オーバーライト特性の悪さを克服することが可能となる。
【0014】
【特許文献1】特開2004−39076号公報
【特許文献2】特開2004−288285号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、複数のDMAマネージャセットが記録されていたときに、使用すべき選択情報を選択する処理手順や、選択した選択情報を使用する方法は確立されていなかった。
【0016】
また、使用しているDMAセットに代わる未使用のDMAセットがなくなっている状況で、使用中のDMAセットが劣化したために欠陥管理情報を抽出できなくなる事態に陥ることを回避することもできなかった。
【0017】
さらに、使用中のDMAマネージャセットの内容を更新した際に、使用していたDMAマネージャセットに代わって別のDMAマネージャセットを使うよう遷移するための判定基準は確立されていなかった。
【0018】
そこで、本発明の目的は、情報記録媒体から欠陥管理情報を抽出する際に、複数のDMAマネージャセットから使用すべき選択情報を選択する処理手順を確立し、選択した選択情報を用いて、短時間に確実に欠陥管理情報を抽出する処理手順を提供することにある。
【0019】
また、本発明の目的は、使用しているDMAセットを代替できるDMAセットがなくなっている状況で、使用中のDMAセットの信頼性を保つ処理手順を提供することにある。
【0020】
さらに、本発明の目的は、DMAマネージャセットのデータ更新の際に、DMAマネージャセットの交替基準を確立し、信頼性の高い選択情報を確保する処理手順を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る欠陥情報管理方法、情報記録再生装置、情報再生装置は以下のような構成を有する。
【0022】
(1)選択情報領域に記録された複数個の選択情報から最新の選択情報を選定し、選定した選択情報に基づいて、欠陥管理領域に記録された複数個の欠陥管理情報から、最新の欠陥管理情報を探索する。
【0023】
(2)最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて使用すべきとされた領域のうちに、予め規定された条件を満たす領域が一つも存在しない場合には、使用中の領域が代替すべき状態になったときでも、欠陥情報を記録する領域の代替をしない。
【0024】
(3)最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさない場合には、情報記録媒体への記録をしない。
【0025】
(4)最新の欠陥管理情報を記録すべき使用中の領域に代えて他の領域を代替使用することができず、使用中の領域が予め規定された条件を満たさない場合には、情報記録媒体への欠陥管理情報の更新記録をしない。
【0026】
(5)記録した情報が最新の欠陥管理情報ではない領域に、最新の欠陥管理情報ではないことを示す識別情報を記録する。
【0027】
(6)欠陥管理情報を記録する領域、選択情報を記録する領域を評価し、情報を正常に格納することができないと判定された領域に、情報を正常に格納することができないことを示す識別情報を記録する。
【0028】
(7)更新した分割領域のうち少なくとも二つが正常に再生できることを、選択情報の更新が成功したと判定する条件を用いる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、情報記録媒体から欠陥管理情報を抽出する際に、短時間に確実に欠陥管理情報を抽出することが可能となる。
【0030】
また、本発明によれば、使用しているDMAセットに代わる未使用のDMAセットがなくなっている状況で、使用中のDMAセットの信頼性を保つことが可能となる。
【0031】
さらに、本発明によれば、DMAマネージャセットのデータ更新の際に、信頼性の高い選択情報を確保することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る欠陥情報管理方法で使用される情報記録媒体の第一実施形態を示すデータ構造の概略図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0033】
本実施形態の情報記録媒体は、記録再生可能な光ディスク媒体である。この光ディスク媒体は、欠陥管理情報を複数個、記録することが可能な領域DMA12、DMA34(欠陥管理領域)と、この領域DMA12、DMA34の欠陥管理情報の一組を選択する選択情報を複数個、記録することが可能な領域MAN1、MAN2(選択情報領域)とを含む。そして、この選択情報は、選択情報を記録した際に最新の欠陥管理情報が領域DMA12、DMA34内のどの部分に記録されているかを示す情報と、選択情報を更新したことを示す履歴情報とを含む。履歴情報は、例えば、選択情報を更新する毎に計数される更新回数データである。
【0034】
更に詳しく説明する。光ディスク媒体のデータは、64kバイト毎にブロック化され、所定の処理手順でECC(Error Collection Code)などが付加され、ブロック毎に記録される。再生時には、エラー訂正を行いつつ64kバイト毎に読み出される。このデータブロックをECCブロックと呼ぶ。
【0035】
この光ディスク媒体では、DMAマネージャセットは同一内容の二つのDMAマネージャ領域で構成される。また、DMAセットは、同一内容の四つのDMAで構成される。リードイン(lead in)に領域MAN1及び領域DMA12、リードアウト(lead out)に領域MAN2及び領域DMA34を備える。領域MAN1には、二つのDMAマネージャセットのうち、一方のDMAマネージャ領域が設けられ、領域MAN2には他方のDMAマネージャ領域が設けられる。また、領域DMA12には、四つのDMAセットのうち、二つのDMAが設けられ、領域DMA34には、残りの二つのDMAが設けられる。
【0036】
図2及び図3は、図1における各領域の詳細な配置を示す図表である。図2は領域MAN1及び領域DMA12を示し、図3は領域MAN2及び領域DMA34を示す。以下、これらの図面に基づき説明する。
【0037】
PSN(Physical sector number)=2CE00h〜2D1BFhが領域MAN1、PSN=2D1C0h〜2F5BFh及びPSN=82CE00h〜82F4FFが領域DMA12、PSN=4ED740h〜4EDAFFhが領域MAN2、PSN=4EDB00h〜4EFEFFh及びPSN=CED740h〜CEFE3Fhが領域DMA34である。1つのECCブロックは32個のセクタに相当し、したがって、一つのECCブロックを進むごとにPSNは20h進む。この光ディスク媒体では、DMAマネージャ領域には一つのECCブロックが記録され、DMAにはDDS/PDLと呼ばれるデータから成るECCブロックとSDLと呼ばれるデータから成るECCブロックの二つのECCブロックが記録される。DMAマネージャセットは10個分、DMAセットは100個分、それぞれ記録可能である。n番目のDMAマネージャセット#nは、DMAマネージャ1−nとDMAマネージャ2−nとからなっている。同様に、m番目のDMAセット#mは、DMA1−m、DMA2−m、DMA3−m、DMA4−mからなっている。
【0038】
図4は、図1の光ディスク媒体上でのDMAマネージャを構成する64バイトの情報ユニットのデータ構造を示す図表である。以下、この図面に基づき説明する。
【0039】
DMAマネージャは、64バイトのDMAマネージャ情報ユニットを1024回繰り返したデータ構造を持ち、DMAマネージャ領域に記録される。64バイトのDMAマネージャ情報ユニットは、Identifier(0010h)と、使用中のDMAセットの位置情報として四つのDMAの開始PSNとを含み、更にバイト位置4〜7に更新回数カウント値データを格納する領域であるDMAマネージャ・アップデートカウンタ(update counter)を含む。DMAマネージャ・アップデートカウンタの値(更新回数データ)は、光ディスク媒体を初期化した際に00hに初期化され、DMAマネージャの内容を更新する毎にインクリメント(+1)される。したがって、DMAマネージャ・アップデートカウンタの値の最も大きなDMAマネージャが最新であると判定できる。
【0040】
図5は、図1の光ディスク媒体上でDMAに記録されるDDS/PDLデータのデータ構造を示す図表である。以下、この図面に基づき説明する。
【0041】
DDS/PDLは、DDS Identifier(0A0Ah)、PDL Identifier(0001h)、PDLエントリ群や、更新回数カウント値データを格納する領域であるDDS/PDLアップデートカウンタなどから成っている。DDS/PDLアップデートカウンタの値(更新回数データ)は、光ディスク媒体を初期化した際に00hに初期化され、DDS/PDLの内容を更新する毎にインクリメント(+1)される。PDLには欠陥位置情報が登録されており、スリップ交替に使用される。DDS/PDLは初期化時または再初期化時にのみ変更される。
【0042】
図6は、図1の光ディスク媒体上でDMAに記録されるSDLデータのデータ構造を示す図表である。以下、この図面に基づき説明する。
【0043】
SDLは、SDL Identifier(0002h)、SDLエントリ群、SDLを記録する際のDDS/PDLの更新回数を格納する領域であるDDS/PDLカウンタや、SDLの更新回数を格納する領域であるSDLアップデートカウンタなどから成っている。SDLアップデートカウンタの値(更新回数データ)は、光ディスク媒体を初期化した際に00hに初期化され、SDLの内容を更新する毎にインクリメント(+1)される。SDLには欠陥位置情報及び交替先位置情報が登録されており、線形交替に使用される。SDLは初期化または再初期化が終わった後の通常使用時に発見した欠陥を登録するために使用される。
【0044】
図7乃至図14は、本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図である。図7は、図1の光ディスク媒体の初期化直後におけるDMAセット及びDMAマネージャセットの状態を示す。図8は、図1の光ディスク媒体の使用中におけるDMAセット及びDMAマネージャセットの状態(その1)を示す。図9は、図1の光ディスク媒体の使用中におけるDMAセット及びDMAマネージャセットの状態(その2)を示す。図10は使用すべき最新の選択情報を記録したDMAマネージャセットを探索し、最新の選択情報を抽出する処理手順を示す。図11は使用すべき最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する処理手順を示す。図12は選定された使用すべき最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットから欠陥管理情報を抽出する処理手順を示す。図13はDMAのデータを更新する処理手順を、図14はDMAマネージャ領域のデータを更新する処理手順を示す。以下、これらの図面に基づき説明する。尚、DMAセット、DMAマネージャセットは、前方の、番号の小さいものから使用されるものとする。
【0045】
まず、図7乃至図9を用いて、この光ディスク媒体でのDMAやDMAマネージャ領域の使用方法を媒体の状態を示して説明する。
【0046】
DMAセット#1及びDMAマネージャセット#1が使用可能であれば、未使用であった光ディスク媒体を初期化した直後のDMA及びDMAマネージャ領域の使用状況は図7に示すようになる。DMAマネージャセット#1にはDMAセット#1を指し示すデータが記録されている。DMAセット#2〜#100、DMAマネージャセット#2〜#10は未使用である。
【0047】
未使用であるDMAセットやDMAマネージャセットは、未使用であることを明示するため、特別なデータ構造や特別なバイトデータ、例えばFFhで埋めるものとする。
【0048】
また、初期化時にDMAセットやDMAマネージャセットを評価し、情報を格納することに適格であるか否か判定しても良い。情報を格納することに適格でないと判定されたDMAセットやDMAマネージャセットは、不適格であることを明示するため、特別なデータ構造や特別なバイトデータ、例えばAAhで埋めても良い。
【0049】
ユーザエリアを使用した際にユーザエリアの一部が欠陥であることが判明して交替処理を行った場合、あるいは、媒体を初期化または再初期化した場合にも、DMAやDMAマネージャ領域のデータを更新する必要がある。
【0050】
図7の状態で、交替の発生により欠陥管理情報に変更が生じ、DMAセット#1の内容を書き換える必要が生じたものの、DMAセット#1が正常にデータ更新できないと判定されたときには、DMAセット#1に代わる新たなDMAセットが必要となる。DMAセット#2が正常に使用可能なときには、DMAマネージャセット#1のデータをDMAセット#2を指し示すように書き換える。DMAマネージャセット#1を正常にデータ更新できた場合には、図8に示すように、DMAマネージャセット#1に記録されている選択情報はDMAセット#2を指し示す。
【0051】
さらに、図8の状態のとき、DMAセット#2が正常にデータ更新できなくなった場合に、DMAセット#2に代わり、DMAセット#3が正常に使用できたとする。このときには、DMAマネージャセット#1のデータをDMAセット#3を指し示すように再び書き換える必要が生ずる。そのとき、DMAマネージャセット#1が正常にデータ更新できず、代わりにDMAマネージャセット#2が正常に使用できたなら、図9に示すように、DMAマネージャセット#2にDMAセット#3を指し示すデータを記録し、DMAセット#3の使用を開始する。
【0052】
次に、図10乃至図12を用いて、この光ディスク媒体での使用すべき最新の欠陥管理情報を得る処理手順を説明する。
【0053】
最新の欠陥管理情報を得る処理手順は、最新の選択情報を探索する処理手順、最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する処理手順、最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットから欠陥管理情報を抽出する処理手順を組み合わせて実現される。
【0054】
欠陥管理情報は情報記録再生装置が光ディスク媒体を記録再生する際に必要であり、情報記録再生装置が光ディスク媒体を認識する際に実行される。
【0055】
まず、最新の選択情報を探索する処理手順を図10に示す。
【0056】
(1−1)ステップA1
DMAマネージャセット#1から#10に向かって、未使用であるDMAマネージャセットを逐次探索する(ステップS101,S102)。前方から逐次探索して、最初に見つかった未使用であるDMAマネージャセット#(M+1)より前方で、有効なDMAマネージャ領域を含むDMAマネージャセットのうち、最も後ろのDMAマネージャセットを最新の選択情報が記録されているDMAマネージャセットとして選定する(ステップS104)。
【0057】
DMAマネージャセットを構成するECCブロックの少なくとも一つがエラー訂正可能で、エラー訂正可能なECCブロックは未使用であることを示すバイトデータ、FFhで埋められていることを、DMAマネージャセットを未使用であると判定する条件とする。
【0058】
DMAマネージャ領域に記録されているECCブロックがエラー訂正可能で、エラー訂正可能なECCブロックが選択情報として正当な構成であることを、DMAマネージャ領域を有効であると判定する条件とする。
【0059】
DMAマネージャセット#1が未使用であると判定されたときには、DMAマネージャセット#1〜#10は過去に使用されておらず、選択情報が見つからなかったと判定する。未使用であるDMAマネージャセットが見つからなかったときには、DMAマネージャセット#1〜#10はすべて過去に使用されたものと判定し、有効なDMAマネージャ領域を含むDMAマネージャセットのうち、最も後ろのDMAマネージャセットを最新の選択情報が記録されているDMAマネージャセットと選定する(ステップS103)。
【0060】
逐次探索した範囲に、有効なDMAマネージャ領域が存在しなかったときには、選択情報は見つからなかったと判定する(ステップS105)。
【0061】
(1−2)ステップA2
上記ステップA1で最新の選択情報が記録されているDMAマネージャセットを選定できたときには、当該DMAマネージャセットの状態をチェックする(ステップS106)。DMAマネージャセットを構成する二つのDMAマネージャ領域が双方とも有効で、二つのDMAマネージャ領域に記録されている選択情報が一致したときには、この選択情報を最新の選択情報として選択する(ステップS107)。
【0062】
DMAマネージャセットを構成する二つのDMAマネージャ領域が双方とも有効であるが、二つのDMAマネージャ領域に記録されている選択情報が一致しなかったときには、二つのDMAマネージャ領域に記録されている選択情報のうち、DMAマネージャ・アップデートカウンタの値が最も大きな選択情報を最新の選択情報として選択する(ステップS108)。DMAセットは前方から逐次使用されていくので、DMAマネージャ・アップデートカウンタの値を利用しなくとも、各々の選択情報が指し示すDMAセットの位置を比較することで最新の選択情報を判定することもできる。
【0063】
DMAマネージャセットを構成する二つのDMAマネージャ領域のうち一つだけが有効であるときには、有効であるDMAマネージャ領域に記録されている選択情報を最新の選択情報として選定する(ステップS109)。
【0064】
最新の選択情報として選択した選択情報が指し示すDMAセットを、この後に行うDMAセットの逐次探索の起点として使用する。選択した選択情報が指し示すDMAセットを最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットであると、DMAセットの逐次探索を行わず、選定する処理も考えられる。DMAセットの探索を行わないため欠陥管理情報を得るまでの時間は短縮できるが、最新の欠陥管理情報を含むDMAセットを確実に選定するためにはDMAセットの探索を行うことが望ましい。
【0065】
次に、DMAセット群から最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する。最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する処理手順を図11に示す。
【0066】
(2−1)ステップB1
ステップA1〜A2でDMAセット探索の起点が得られているか否かを判定する(ステップS111)。起点となるDMAセットが選定できている場合には、起点となるDMAセット#LからDMAセット#100に向かって、未使用であるDMAセットの逐次探索を行う(ステップS112,S113)。
【0067】
起点となるDMAセットが選定できていない場合には、L=1としてDMAセット#1からDMAセット#100に向かって、未使用であるDMAセットの逐次探索を行う(ステップS112,S113)。
【0068】
(2−2)ステップB2
尚、DMAセット#100に向かって、未使用であるDMAセットを逐次探索する際、DMAセットを構成するECCブロックが少なくとも一つエラー訂正可能で、エラー訂正可能なECCブロックは未使用であることを示すバイトデータ、FFhで埋められていることを、DMAセットを未使用であると判定する条件とする。
【0069】
探索を開始したDMAセット#Lが未使用で、L=1であるときには(ステップS115)、欠陥管理情報が記録されているDMAセットが得られないと判定し(ステップS116)、この媒体を通常の記録再生に先立って初期化が必要な媒体であると判定する。
【0070】
探索を開始したDMAセット#Lが未使用で、L>1であるときには、最新の欠陥情報を含むDMAセットはDMAセット#Lより前方にあると判定できる。DMAセット#(L−1)からDMAセット#1に向かって、未使用でないDMAセットを逐次探索するため、以下のステップB3に進む。DMAセット#Lが未使用でないときには、最新の欠陥情報を記録したDMAセットはDMAセット#Lを含め後方にあると判定できる(ステップS117)。DMAセット#(L+1)からDMAセット#100に向かって未使用であるDMAセットを逐次探索して(ステップS113)、最初に見つかった未使用であるDMAセットがDMAセット#(N+1)であるとする。
【0071】
DMAセット#(N+1)が未使用であったときには、DMAセット#Nを最新の欠陥管理情報が記録されているDMAセットとして選定する(ステップS117)。また、DMAセット#Nより前で、欠陥管理情報が再生可能なDMAセットのうち、最も後方にあるDMAセットを最新の欠陥管理情報が記録されているDMAセットとして選定することもできる。
【0072】
DMAセット#(L+1)からDMAセット#100に向かって未使用であるDMAセットを逐次探索して(ステップS113)、未使用であるDMAセットを見つけられなかったときは、DMAセット#100を最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットであると選定する(ステップS118)。
【0073】
同様に、DMAセット#100より前で、欠陥管理情報が再生可能なDMAセットのうち、最も後方にあるDMAセットを最新の欠陥管理情報が記録されているDMAセットとして選定することもできる。
【0074】
(2−3)ステップB3
DMAセット#(L−1)からDMAセット#1に向かって、未使用でないDMAセットを逐次探索する(ステップS119)。ここで、最初に見つかった未使用でないDMAセットがDMAセット#Nであるとする。DMAセット#Nが未使用でないときには、DMAセット#Nを最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットとして選定する(ステップS120)。未使用であるDMAセットを見つけられなかったときには、欠陥管理情報が記録されているDMAセットが得られないと判定し(ステップS121)、この媒体を通常の記録再生に先立って初期化が必要な媒体であると判定する。
【0075】
上記ステップB3で、未使用でなく、欠陥管理情報が再生可能なDMAセットを探索することもできる。この場合は、最初に見つかった未使用でなく、欠陥情報が再生可能なDMAセットがDMAセット#Nであるとすると、DMAセット#Nを最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットとして選定することになる。また、未使用でなく、欠陥管理情報が再生可能なDMAセットを見つけられなかった場合はこの媒体を通常の記録再生に先立って初期化が必要な媒体であると判定するになる。
【0076】
選定した最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットから欠陥管理情報を抽出する処理手順を図12に示す。
【0077】
(3−1)ステップC1
最新の欠陥管理情報が記録されたDMAセットから欠陥管理情報を抽出可能であるかチェックする(ステップS131)。例えば、DMAセットに記録されているDDS/PDL・ECCブロック、SDL・ECCブロックから、
(a)ECCブロックがエラー訂正可能で、
(b)DDS Identifierが0A0Ahであり、
(c)DDS/PDLアップデートカウンタの値が一致する、DDS/PDL・ECCブロックとSDL・ECCブロックのペアが少なくとも一つ得られることを、DMAセットから欠陥管理情報を抽出可能であると判定する条件とする。
【0078】
DMAセットから欠陥管理情報を抽出可能であると判定されたときには、DMAセットからの欠陥管理情報の抽出は成功しているので、最新の欠陥管理情報をDMAセットから抽出する処理手順を完了させることもできる。しかし、この実施形態では、欠陥管理情報の信頼性を高く保持するため、処理を追加する。以下のステップC2に進む。
【0079】
DMAセットから欠陥管理情報を抽出可能でないと判定されたときには、欠陥管理情報は得られないと判定する。この媒体は通常の記録再生に先立って初期化が必要な媒体であると判定される。
【0080】
現在使用中のDMAセットより後方に代替使用できるDMAセットがないときには、使用中のDMAセットが劣化した場合にはこれに代わるDMAセットはなく、欠陥管理情報が失われる事態に陥る可能性もある。このような事態に陥ることを避けるためには、後方に代替使用できるDMAセットがない最終のDMAセットに記録されたデータの信頼性を高く保つ必要がある。
【0081】
そのために、本実施形態では、使用中のDMAセットより後方に、欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性がある代替DMAセットが存在するか否かを調査する。
【0082】
欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性がある代替DMAセットが存在する場合には、使用中のDMAセットが劣化しても代替することで、欠陥管理情報が失われる可能性は低い。
【0083】
欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性がある代替DMAセットが存在しない場合には、代替しても欠陥管理情報を信頼性高く保持できる保証がないため、以降のDMAセットの代替は行わない。したがって、使用中のDMAセットが最終DMAセットとなる。
【0084】
最終DMAセットを使用している場合には、最終DMAセットの信頼性を試験する。さらに、最終DMAセットの信頼性が低いときには、以降の情報記憶媒体への記録動作を制限する。この処理手順により、少なくとも、使用中のDMAセットを記録によって劣化させることは回避できる。
【0085】
(3−2)ステップC2
最新の欠陥管理情報を記録したDMAセット#Nより後方に、欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性のあるDMAセットがあるか否かを判定する(ステップS132)。
【0086】
ここで、DMAセットが欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性があるDMAセットであると判定する条件を、例えば、DDS/PDLが記録されるべき領域のうち少なくとも三つの領域で、SDLが記録されるべき領域のうち少なくとも三つの領域で、領域に記録されたECCブロックがそれぞれエラー訂正可能であることとする。
【0087】
DMAセットが欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性があるDMAセットであると判定する条件を、DDS/PDLが記録されるべき領域のうち少なくとも一つの領域で、SDLが記録されるべき領域のうち少なくとも一つの領域で、領域に記録されたECCブロックがそれぞれエラー訂正可能であることと緩和することもできる。
【0088】
欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性があるDMAセットがあるときには、最新の欠陥管理情報は抽出できており、光ディスク媒体への記録再生が可能となる(ステップS135)。DMAセット#Nが劣化した場合には、直後のDMAセットを代替使用する。
【0089】
欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性があるDMAセットがないときには、DMAセットの代替は行わない。DMAセット#Nを最終DMAセットと判定して以下のステップC3へ進む。
【0090】
(3−3)ステップC3
最終DMAセット#Nが品質判定条件を満たすか否かを判定する(ステップS133)。例えば、DMAセットに記録されているDDS/PDL・ECCブロック、SDL・ECCブロックから、
(a)ECCブロックがエラー訂正可能で、
(b)DDS Identifierが0A0Ahであり、
(c)DDS/PDLアップデートカウンタの値が一致する、DDS/PDL・ECCブロックとSDL・ECCブロックのペアが少なくとも三つ得られることを、品質判定条件とする。
【0091】
最終DMAセット#Nが品質判定条件を満たさない場合には、以後の光ディスク媒体への記録動作を禁止する(ステップS136)。
【0092】
また、光ディスク媒体への記録動作を禁止することに代えて、媒体で新たに欠陥が検出されたときでも欠陥管理情報の更新記録をしないよう構成しても良い。
【0093】
以上に述べた欠陥管理情報を得る処理手順を適用することで、短時間で確実に最新の欠陥管理情報を特定することができ、また、欠陥管理情報の信頼性を保持することができる。最新の選択情報をDMAセットの探索範囲を限定するために利用することで欠陥管理情報を得るために必要な時間を大幅に短縮できる。DMAセットの探索範囲を限定しないと、これまで述べてきた例ではDMAセットは100組あり、それぞれが四つのDMAからなるため、逐次探索には時間がかかりすぎ実用的ではない。
【0094】
また、選択情報が指し示すDMAセットを最新の欠陥管理情報が記録されたDMAセットの探索の起点とみなし、DMAセットの探索を行うことで、確実に最新の欠陥管理情報が記録されたDMAセットを選定することができる。
【0095】
さらに、最終DMAセットを評価する際に品質判定条件を設け、条件を満たさない場合に記録動作を制限することで、最終DMAセットに記録されている欠陥管理情報データの高信頼性を保証することができ、欠陥管理情報が得られない事態に陥ることを避けることができる。
【0096】
次に、図13乃至図14を用いて、この光ディスク媒体でのDMAやDMAマネージャ領域のデータを更新する処理手順を説明する。DMAやDMAマネージャ領域のデータの更新は、まず、DMAのデータを更新する処理手順を実行し、その過程で使用するDMAセットを変更した場合にはDMAマネージャの内容変更が必要になるため、さらにDMAマネージャ領域のデータを更新する処理手順を実行することで実現される。
【0097】
DMAのデータを更新する処理手順を図13に示す。DMAのデータを更新する前に、使用中のDMAセット#nを更新記録してよいか否か判定しておく必要がある。すなわち、最終DMAセットでないか、あるいは、最終DMAセットであるときには品質判定条件を満たしていれば、更新記録が可能である。
【0098】
最終DMAセットであるか否かの判定や、最終DMAセットであるときに品質判定条件を満たしているか否かの判定は、光ディスク媒体を光ディスク装置に挿入した直後の欠陥管理情報を抽出する処理手順に付随して、あるいは、光ディスク媒体初期化時を含め、DMAセットの内容を更新する処理手順に付随して実行した結果を、光ディスク装置に記憶させておくことで省略することができる。
【0099】
(4−1)ステップD1
欠陥管理情報を変更するため、現在使用中のDMAセット#nのデータを更新する(ステップS140)。
【0100】
(4−2)ステップD2
DMAセット#nのデータ更新後の状態をチェックする(ステップS141)。媒体を初期化または再初期化した場合は、DDS/PDL・ECCブロック及びSDL・ECCブロックを変更することが必要である。このとき、DMAセットに記録されているDDS/PDL・ECCブロックが少なくとも二つ、SDL・ECCブロックが少なくとも二つエラー訂正可能で、DMAセットに記録されているDDS/PDL・ECCブロック及びSDL・ECCブロックが記録したデータと一致していることを、DMAセットを正常にデータ更新できたと判定する条件とする。
【0101】
使用中に検出した欠陥を交替する情報を追加する場合には、SDL・ECCブロックのみを変更することが必要である。このとき、DMAセットに記録されているSDL・ECCブロックが少なくとも一つエラー訂正可能で、DMAセットに記録されているSDL・ECCブロックが記録したデータと一致していることを、DMAセットを正常にデータ更新できたと判定する条件とする。
【0102】
DMAセット#nが正常にデータ更新できたと判定されたときには、DMAセットのデータ更新は成功しているので、データを更新する処理手順を完了させることもできる(ステップS146,S149)。しかし、本実施形態では、欠陥管理情報の信頼性を保持するための処理を追加する以下のステップD5に進む。
【0103】
DMAセット#nが書き換え劣化などで正常にデータ更新できなかったと判定されたときには、(n+1)番目以降で正常にデータ更新できるDMAセットを逐次探索するため、以下のステップD3に進む。
【0104】
(4−3)ステップD3
nが100であるか否か判別する(ステップS143)。nが100未満であるときには、DMAセット#nの直後に使用すべきDMAセットを使用開始するため、以下のステップD4に進む。この場合には、使用するDMAセットを変更したことになるので、DMAマネージャ領域のデータ更新が必要となる。
【0105】
nが100であるときには、100個のDMAセットを使い切ってしまい、使用可能なDMAセットがなくなった状態であると判定される。DMAデータの更新は失敗し(ステップS145)、この光ディスク媒体は使用不能となる。
【0106】
このとき、DMAセット#nには最新でない欠陥管理情報が、または、少なくとも最新でない欠陥管理情報の断片が残ることになる。DMAセット#nの欠陥管理情報に特別なデータ構造や特別なバイトデータを付加して、DMAセット#nに記録することもできる。例えば、DDS/PDL・ECCブロックや、SDL・ECCブロックにおいて、位置情報リストとして領域は確保されているが位置情報が未登録である部分など、使用していない部分に特別なデータ構造や特別なバイトデータ、例えばAAhを埋めて記録しても良い。この処理手順を付加することによりDMAセットに記録された欠陥管理情報が、最新であるか否かを識別することが可能となる。
【0107】
(4−4)ステップD4
nをインクリメントする(ステップS144)。
【0108】
以下のステップD5以降では欠陥管理情報の信頼性を保持するための処理を行う。DMAセット#nより後方に代替使用できるDMAセットがないときには、DMAセット#nが劣化した場合にはこれに代わるDMAセットはなく、欠陥管理情報が得られない事態に陥る可能性もある。このような事態に陥ることを避けるためには、後方に代替使用できるDMAセットがない最終のDMAセットに記録されたデータの信頼性を高く保つ必要がある。そのために、本実施形態では、最終DMAセットをデータ更新する際には、品質判定条件を定義して、最終DMAセットが品質判定条件を満たせないときには、以降の媒体への記録動作を制限する。ここで用いる品質判定条件は上記ステップC3で用いた条件と同じ条件とする。
【0109】
(4−5)ステップD5
DMAセット#nより後方に欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性があるDMAセットがあるか否かを判定する(ステップS146)。欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性があるDMAセットがあるときには、DMAデータの更新は成功し、更新処理手順は完了する(ステップS149)。
【0110】
欠陥管理情報を信頼性高く記録できる可能性があるDMAセットがないときには、DMAセット#nを最終DMAセットと判定して以下のステップD6に進む。
【0111】
(4−6)ステップD6
最終DMAセット#nが品質判定条件を満たすか否か判別する(ステップS147)。
【0112】
最終DMAセット#nが品質判定条件を満たすときには、DMAデータの更新は成功し、更新処理手順は完了する(ステップS150)。最終DMAセット#nが品質判定条件を満たさなかったときには、DMAデータの更新は成功したが、以後の光ディスク媒体への記録動作を禁止する(ステップS148)。
【0113】
また、光ディスク媒体への記録動作を禁止することに代えて、媒体で新たに欠陥が検出されたときでも欠陥管理情報の更新記録をしないよう構成しても良い。このDMAデータを更新する処理手順では、使用中のDMAセットの後方に代替使用可能なDMAセットが存在することを確認すること、また、代替使用可能なDMAセットが他にない最終のDMAセットを使用しているときに最終DMAセットの書き換えによる劣化を防止することで、DMAデータの信頼性を確保している。
【0114】
DMAデータの更新の処理手順で、使用するDMAセットを変更した場合には、DMAセットの位置情報を変更するため、現在使用中のDMAマネージャセット#mのデータを更新する必要がある。
【0115】
次に、DMAマネージャ領域のデータを更新する処理手順を図14に示す。
【0116】
(5−1)ステップE1
DMAセットの位置情報を変更するため、現在使用中のDMAマネージャセット#mのデータを更新する(ステップS161)。
【0117】
(5−2)ステップE2
DMAマネージャセット#mのデータ更新後の状態をチェックする(ステップS162)。
【0118】
尚、DMAマネージャセットを構成する二つのDMAマネージャ領域に記録されているECCブロックが双方ともエラー訂正可能で、DMAマネージャ領域に記録されているデータが記録したデータと一致していたことを、DMAマネージャセットを正常にデータ更新できたと判定する条件とする。
【0119】
DMAマネージャセット#mが正常にデータ更新できたと判定されたときには、これで更新処理手順が完了する(ステップS165)。
【0120】
DMAマネージャセット#mが書き換え劣化などで正常にデータ更新できなかったと判定されたときには、(m+1)番目以降で正常にデータ更新できるDMAマネージャセットを逐次探索するため、以下のステップE3に進む。
【0121】
(5−3)ステップE3
mが10であるか否か判別する(ステップS163)。
【0122】
nが10未満であるときには、DMAマネージャセット#mの直後に使用すべきDMAマネージャセットを使用開始するため、以下のステップE4に進む。
【0123】
nが10であるときには、10個のDMAマネージャセットを使い切ってしまい、使用可能なDMAセットがなくなった状態であると判定される(ステップS166)。DMAマネージャデータの更新は失敗したことになる。
【0124】
(5−4)ステップB4
mをインクリメントする(ステップS164)。
【0125】
このように、最終DMAセットデータ更新の際に、品質判定条件を満たさない場合に、記録動作を禁止、または、DMAセットのデータ更新を制限することで、最終DMAセットに記録されている欠陥管理情報データの高信頼性を保証することができ、欠陥管理情報が得られない事態に陥ることを避けることができる。
【0126】
また、DMAマネージャセットを構成する二つのDMAマネージャ領域のデータが双方とも正当であることを、DMAマネージャセットが正常に更新できたか否かの判定基準とすることで、以降に媒体認識を行う際に、DMAマネージャセットのDMAマネージャ領域の少なくとも一つからは正当であるデータを得られる可能性が高まり、当該DMAマネージャセットから抽出する選択情報の信頼性を高めることができる。
【0127】
なお、DMA及びDMAマネージャ領域を更新しない情報記録再生装置又は情報再生装置では、使用すべき最新の欠陥管理情報を得る処理手順のみが使用される。
【0128】
図15は、本発明に係る情報記録再生装置の第一実施形態を示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0129】
本実施形態の情報記録再生装置は、図1の本発明に係る光ディスク媒体11に対して、ユーザデータを記録したり、記録されたユーザデータを再生したりする光ディスク記録再生装置10である。光ディスク記録再生装置10は、光ヘッド12、位置決め制御回路13、記録制御回路14、変調回路15、信号処理回路16、復調回路17及び主制御回路(ドライブコントローラ)18を備えている。また、光ディスク記録再生装置10は、必要に応じて、光ディスク媒体11内のユーザエリア内に発生する欠陥領域を、スペアエリア内の健全な領域と交替するための交替処理も実行する。
【0130】
まず、光ディスク記録再生装置10によるデータの記録について説明する。記録データは、変調回路15によって64kバイト毎にブロック化され、所定の処理手順によりECCなどを付加され、チャネルビット列に変調される。記録制御回路14は、光ヘッド12を制御し、チャネルビット列に対応したデータを光ディスク媒体11上に記録する。光ヘッド12から出射されたレーザビームは、位置決め制御回路13によって、光ディスク媒体11の記録面の所望位置に集光され、かつ位置決めされる。位置決め制御回路13、変調回路15、及び記録制御回路14は、主制御回路18の指示に基づいて動作する。
【0131】
次に、光ディスク記録再生装置10によるデータの再生について説明する。再生データは、光ヘッド12から出力される信号が信号処理回路16によってチャネルビット列に変換され、復調回路17で所定の処理手順により64kバイト毎にエラー訂正などが行われ、出力される。光ヘッド12から出射されたレーザビームは、位置決め制御回路13によって光ディスク媒体11の記録面の所望位置に集光され、かつ位置決めされる。位置決め制御回路13、信号処理回路16及び復調回路17は、主制御回路18の指示に基づいて動作する。
【0132】
主制御回路18は、まず、欠陥管理領域を再生する。ユーザデータを記録又は再生しようとする場合には、前述した本発明に係る欠陥情報管理方法に基づいて、使用すべきDMAセットを特定し、記録又は再生すべき位置についての情報を得る。また、欠陥が判明した場合には、前述した本発明に係る欠陥情報管理方法に基づいて、DMAセット及びDMAマネージャセットを更新する。
【0133】
なお、記録制御回路14及び変調回路15を持たない情報再生装置では、使用すべき最新の欠陥管理情報を含むDMAセットを特定する動作のみが行われる。また、情報記録再生装置であっても、DMA及びDMAマネージャ領域を更新しない装置では、使用すべき最新の欠陥管理情報を得る動作のみが行われる。
【0134】
図16乃至図20は、本発明に係る欠陥情報管理方法の第二実施形態を示す説明図である。図16は、使用すべき最新の選択情報を記録したDMAマネージャセットを探索する処理手順を示す。図17は、使用すべき最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する処理手順を示す。図18は、図17に示した使用すべき最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する手順を修正した別の手順を示す。図19は、DMAのデータを更新する処理手順を示す。図20は、DMAマネージャ領域のデータを更新する処理手順を示す。以下、これらの図面に基づき説明する。
【0135】
まず、図16に、最新の選択情報を記録したDMAマネージャセットを探索する処理手順を示す。
【0136】
(6−1)ステップF1
DMAマネージャセットを#1から#10に向かって探索する(ステップS170)。DMAマネージャセット#1を読み出し、読み出したデータを保持しておく(ステップS171)。
【0137】
(6−2)ステップF2
読み出したデータを評価する(ステップS172)。
【0138】
(6−3)ステップF3
読み出したDMAマネージャセットが未使用である否か判定する(ステップS173)。未使用でなければ、以下のステップF4に進む。未使用であれば、以下のステップF6に進む。
【0139】
例えば、DMAマネージャセットを構成するECCブロックの少なくとも一つがエラー訂正可能で、エラー訂正可能なECCブロックは未使用であることを示すバイトデータ、FFhで埋められていることを、DMAマネージャセットを未使用であると判定する条件とする。
【0140】
(6−4)ステップF4
読み出したDMAマネージャセットがDMAマネージャセット#10か否か判定する(ステップS174)。DMAマネージャセット#10でなければ、以下のステップF5に進む。DMAマネージャセット#10であれば、以下のステップF6に進む。
【0141】
(6−5)ステップF5
次に使用すべきDMAマネージャセットを読み出し、読み出したデータを格納しておく(ステップS177)。その後上記ステップF2に戻る。
【0142】
(6−6)ステップF6
これまでの探索で使用可能な選択情報が得られているか否かを判定する(ステップS175)。使用可能な選択情報が得られていれば、以下のステップF7へ進む。得られていなければ、以下のステップF8へ進む。
【0143】
(6−7)ステップF7
使用可能な選択情報が得られたDMAマネージャセットのうち、最も後方に位置するDMAマネージャセットを最新の選択情報が格納されたDMAマネージャセットとして選定し、そのDMAマネージャセットに格納された選択情報を最新の選択情報として選定する(ステップS176)。これで処理手順は完了する(ステップS179)。
【0144】
(6−8)ステップF8
DMAマネージャセット#1を最新の選択情報を格納すべきDMAマネージャセットとして選定する(ステップS178)。ただし、選択情報は得られなかったものと判定する。これで処理手順は完了する(ステップS179)。
【0145】
図16に示した処理手順により、最新の選択情報を格納したDMAマネージャセットを選定することができ、最新の欠陥管理情報を格納したDMAセットを探索するための起点のDMAセットを得ることができる。
【0146】
次に、図17に、最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する処理手順を示す。
【0147】
(7−1)ステップG1
最新の選択情報が得られているときには、当該選択情報が指し示すDMAセットを探索の起点とし、得られていないときにはDMAセット#1を探索の起点とする。DMAセットを読み出し、読み出したデータを評価する(ステップS181)。
【0148】
(7−2)ステップG2
探索の起点となったDMAセットが未使用であるか否かを判定する(ステップS182)。未使用でないときには以下のステップG3に進む。未使用であるときには以下のステップG9に進む。
【0149】
(7−3)ステップG3
DMAセット#100に向かって探索を開始する(ステップS183)。その後以下のステップG4に進む。
【0150】
(7−4)ステップG4
未使用であるDMAセットが見つかったか否かを判定する(ステップS184)。未使用であるDMAセットが見つかったときには以下のステップG5へ進み、見つからなかったときには以下のステップG8へ進む。
【0151】
(7−5)ステップG5
探索を停止する(ステップS185)。その後以下のステップG6に進む。
【0152】
(7−6)ステップG6
探索の過程で、既使用であるDMAセットが存在したか否かを判定する(ステップS186)。例えば、DMAセットを構成する、少なくとも一つのDDS/PDL・ECCブロックと少なくとも一つのSDL・ECCブロックがECC訂正可能であり、かつ、未使用でないことが既使用であると判定する条件とする。
【0153】
既使用であるDMAセットが存在したときには以下のステップG7に進む。存在しなかったときには、欠陥管理情報を記録したDMAセットは発見できず、欠陥管理情報が得られなかったものと判定し、ここで処理手順は完了する(ステップS194)。
【0154】
(7−7)ステップG7
探索した範囲で既使用であるDMAセットのうち、最も後方に位置するDMAセットを最新の欠陥管理情報が格納されたDMAセットとして選定し、そのDMAセットに格納された欠陥管理情報を最新の欠陥管理情報として選定する(ステップS187)。これで処理手順は完了する(ステップS193)。
【0155】
(7−8)ステップG8
DMAセット#100を最新の欠陥管理情報が格納されたDMAセットとして選定し、そのDMAセットに格納された欠陥管理情報を最新の欠陥管理情報として選定する(ステップS188)。これで処理手順は完了する(ステップS193)。
【0156】
尚、DMAセット#100を最新の欠陥管理情報が格納されたDMAセットして選定することに代えて、既使用であるDMAセットのうち、最も後方に位置するDMAセットを最新の欠陥管理情報が格納されたDMAセットとして選定することもできる。
【0157】
(7−9)ステップG9
探索の起点となったDMAセットがDMAセット#1であるか否か判定する(ステップS189)。DMAセット#1でなければ以下のステップG10に進む。DMAセット#1であれば、欠陥管理情報を記録したDMAセットは発見できず、欠陥管理情報が得られなかったものと判定し、ここで処理手順は完了する(ステップS194)。
【0158】
(7−10)ステップG10
DMAセット#1に向かい、遡って探索し(ステップS190)、以下のステップG11に進む。
【0159】
(7−11)ステップG11
探索の過程で、既使用であるDMAセットが発見できたか否かを判定する(ステップS191)。発見できたときには以下のステップG12に進む。発見できなかったときには、欠陥管理情報を記録したDMAセットは発見できず、欠陥管理情報が得られなかったものと判定する。ここで処理手順は完了する(ステップS194)。
【0160】
(7−12)ステップG12
上記ステップG10から開始した遡り探索の過程で最初に発見した既使用であるDMAセットを最新の欠陥管理情報が格納されたDMAセットとして選定し、そのDMAセットに格納された欠陥管理情報を最新の欠陥管理情報として選定する(ステップS192)。これで処理手順は完了する(ステップS193)。
【0161】
図17に示した処理手順により、最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを選定することができる。図16乃至図17に示した処理手順を組み合わせることで、最新の欠陥管理情報を、短時間で確実に得ることが可能となる。
【0162】
また、図18に示すように、ステップG4で、未使用であるDMAセットが見つからなかったとき、ステップG8に進む代わりに、ステップG6に進めても良い。この場合、ステップG8は削除される。図17の手順に代え、図18の手順を図16の手順と組み合わせても良い。
【0163】
次に、図19にDMAのデータを更新する処理手順を示す。
【0164】
(8−1)ステップH1
現在使用中のDMAセットのデータを更新が禁止されている否かを判定する(ステップS201)。禁止されていないときには以下のステップH2に進む。禁止されているときには、DMAセットの更新は失敗し、ここで処理手順は完了する(ステップS210)。
【0165】
(8−2)ステップH2
現在使用中のDMAセットのデータを更新記録する(ステップS202)。その後以下のステップH3に進む。
【0166】
(8−3)ステップH3
使用中のDMAセットから更新したデータを読み出す(ステップS203)。その後以下のステップH4に進む。
【0167】
(8−4)ステップH4
使用中のDMAセットが使用可能であるか否かを判定する(ステップS204)。例えば、使用可能であると判定する条件はDMAセットを構成するECCブロックのうちの再生可能なDDS/PDLブロック、SDLブロックの数とそのECC訂正状況によって定義する。使用可能であるときには、以下のステップH5に進む。使用可能でないときには以下のステップH7に進む。
【0168】
(8−5)ステップH5
使用中のDMAセットから読み出したデータを評価する(ステップS205)。その後ステップH6に進む。
【0169】
(8−6)ステップH6
使用中のDMAセットから読み出したデータを基に、DMAセットを正常にデータ更新できたか否かを判定する(ステップS206)。正常にデータ更新できたときには、ここで処理手順は完了する(ステップS209)。正常にデータ更新できなかったときには、上記ステップH2に戻る。
【0170】
(8−7)ステップH7
使用中のDMAセットより後方に、使用可能であるDMAセットが存在するか否か判定する(ステップS207)。存在するときには、以下のステップH8に進む。存在しないときには、DMAセットのデータ更新は失敗し、ここで処理手順は完了する(ステップS210)。
【0171】
(8−8)ステップH8
使用中のDMAセットに代え、次に使用すべきDMAセットを代替使用する(ステップS208)ものとし、上記ステップH1に戻る。
【0172】
このように図19に示した処理手順により、DMAのデータを更新することができる。
【0173】
次に、図20に、DMAマネージャ領域のデータを更新する処理手順を示す。
【0174】
(9−1)ステップJ1
現在使用中のDMAマネージャセットのデータを更新記録する(ステップS221)。その後、以下のステップJ2に進む。
【0175】
(9−2)ステップJ2
使用中のDMAマネージャセットから更新したデータを読み出す(ステップS222)。その後、以下のステップJ3に進む。
【0176】
(9−3)ステップJ3
使用中のDMAマネージャセットが使用可能であるか否かを判定する(ステップS223)。例えば、使用可能であると判定する条件はDMAマネージャセットを構成するECCブロックのうちの再生可能なブロックの数とそのECC訂正状況によって定義する。使用可能であるときには、以下のステップJ4に進む。使用可能でないときには以下のステップJ6に進む。
【0177】
(9−4)ステップJ4
使用中のDMAマネージャセットから読み出したデータを評価する(ステップS224)。その後、ステップJ5に進む。
【0178】
(9−5)ステップJ5
使用中のDMAマネージャセットから読み出したデータが更新後のデータと一致するか否かを判定する(ステップS225)。更新後のデータに一致するときには、ここで処理手順は完了する(ステップS228)。一致しないときには、上記ステップJ1に戻る。
【0179】
(9−6)ステップJ6
使用中のDMAマネージャセットより後方に、使用可能であるDMAマネージャセットが存在するか否か判定する(ステップS226)。存在するときには、以下のステップJ7に進む。存在しないときには、DMAマネージャセットのデータ更新は失敗し、ここで処理手順は完了する(ステップS229)。
【0180】
(9−7)ステップJ7
使用中のDMAマネージャセットに代え、次に使用すべきDMAマネージャセットを代替使用する(ステップS227)ものとし、上記ステップJ1に戻る。
【0181】
このように図20に示した処理手順により、DMAマネージャ領域のデータを更新することができる。また、図19及び図20に示した処理手順を組み合わせることにより、欠陥管理情報や選択情報を安全に更新記録することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0182】
本発明は、欠陥管理情報を複数個、記録できる欠陥管理領域と現在使用中の欠陥管理情報を指し示す選択情報を複数個、記録できる選択情報領域とを備えた情報記録媒体に適用でき、使用すべき欠陥管理情報を短時間で、信頼性高く選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0183】
【図1】本発明に係る欠陥情報管理方法に使用される情報記録媒体の第一実施形態を示すデータ構造の概略図である。
【図2】本発明に係る欠陥情報管理方法に使用される情報記録媒体の第一実施形態における、領域MAN1及び領域DMA12の構成を示す図表である。
【図3】本発明に係る欠陥情報管理方法に使用される情報記録媒体の第一実施形態における、領域MAN2及び領域DMA34の構成を示す図表である。
【図4】本発明に係る欠陥情報管理方法に使用される情報記録媒体の第一実施形態における、DMAマネージャを構成する64バイトの情報ユニットのデータ構造を示す図表である。
【図5】本発明に係る欠陥情報管理方法に使用される情報記録媒体の第一実施形態における、DDS/PDLデータのデータ構造を示す図表である。
【図6】本発明に係る欠陥情報管理方法に使用される情報記録媒体の第一実施形態における、SDLデータのデータ構造を示す図表である。
【図7】本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図であり、情報記録媒体の初期化直後のDMAセット及びDMAマネージャセットの状態を示す図である。
【図8】本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図であり、情報記録媒体の使用中のDMAセット及びDMAマネージャセットの状態(その1)を示す図である。
【図9】本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図であり、情報記録媒体の使用中のDMAセット及びDMAマネージャセットの状態(その2)を示す図である。
【図10】本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図であり、使用すべき最新の選択情報を記録したDMAマネージャセットを探索し、最新の選択情報を抽出する処理手順を示す図である。
【図11】本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図であり、使用すべき最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する処理手順を示す図である。
【図12】本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図であり、選定された使用すべき最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットから欠陥管理情報を抽出する処理手順を示す図である。
【図13】本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図であり、DMAのデータを更新する処理手順を示す図である。
【図14】本発明に係る欠陥情報管理方法の第一実施形態を示す説明図であり、DMAマネージャ領域のデータを更新する処理手順を示す図である。
【図15】本発明に係る情報記録再生装置の第一実施形態を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る欠陥情報管理方法の第二実施形態を示す説明図であり、使用すべき最新の選択情報を記録したDMAマネージャセットを探索する処理手順を示す図である。
【図17】本発明に係る欠陥情報管理方法の第二実施形態を示す説明図であり、使用すべき最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する処理手順を示す図である。
【図18】本発明に係る欠陥情報管理方法の第二実施形態を示す説明図であり、使用すべき最新の欠陥管理情報を記録したDMAセットを探索する処理手順を示す図である。
【図19】本発明に係る欠陥情報管理方法の第二実施形態を示す説明図であり、DMAのデータを更新する処理手順を示す図である。
【図20】本発明に係る欠陥情報管理方法の第二実施形態を示す説明図であり、DMAマネージャ領域のデータを更新する処理手順を示す図である。
【符号の説明】
【0184】
10 光ディスク記録再生装置
11 光ディスク媒体
12 光ヘッド
13 位置決め制御回路
14 記録制御回路
15 変調回路
16 信号処理回路
17 復調回路
18 主制御回路




 

 


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