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発明の名称 映像データ変換装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−134883(P2007−134883A)
公開日 平成19年5月31日(2007.5.31)
出願番号 特願2005−324826(P2005−324826)
出願日 平成17年11月9日(2005.11.9)
代理人 【識別番号】100077931
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 弘
発明者 岩佐 勝 / 白井 達也
要約 課題
サンプリングファクタや映像サイズ等の変換に伴う色再現性の低下を防止する。

解決手段
遅延器232は、各偶数画素の色差値を1画素分遅延させる。選択器234a・234bは、偶数画素のブレンド係数値だけが0の場合には、共に遅延していない奇数画素の色差値を選択し、奇数画素のブレンド係数値だけが0の場合には共に遅延した偶数画素の色差値を選択し、何れのブレンド係数値も0でない場合には、一方が奇数画素、他方が偶数画素の色差値を選択する。選択器234a・234bの出力は加算器234により加算され、演算器236により1/2倍される。その結果、ブレンド係数値に応じて、偶数画素の色差値、奇数画素の色差値、または両者の平均の色差値が得られ、2画素の処理に対応する期間、ラッチ238に保持されて出力される。
特許請求の範囲
【請求項1】
輝度情報と色情報とを含み、少なくとも部分的な領域が他の映像に重ね合わされる映像の映像データに対して、色情報の数を減少させる所定の変換処理を施す映像データ変換装置であって、
各画素が、重ね合わされる領域の画素かどうかを判別する判別部と、
重ね合わされない領域の画素に対応する色情報を除外して、重ね合わされる領域の画素に対応する色情報を合成する色情報合成部と、
を備えたことを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項2】
請求項1の映像データ変換装置であって、
前記所定の変換処理は、各画素に対応する色情報を含む映像データを、複数の画素に対応する共通の色情報を含む映像データに変換する処理であって、
前記色情報合成部は、前記複数の画素が何れも重ね合わされる領域の画素である場合に、各画素の色情報の平均を共通の色情報とする一方、前記複数の画素のうちの一部の画素が重ね合わされる領域の画素である場合に、その重ね合わされる領域の画素の色情報に基づいて共通の色情報を求めることを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項3】
請求項1の映像データ変換装置であって、
前記判別部は、各画素のブレンド係数値に基づいて、上記判別をすることを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項4】
請求項3の映像データ変換装置であって、
前記色情報合成部は、前記ブレンド係数値に応じた重み付けで、色情報を合成することを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項5】
請求項1の映像データ変換装置であって、
前記所定の変換処理は、CCIR4:4:4形式の映像データをCCIR4:2:2形式の映像データに変換する処理であることを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項6】
請求項1の映像データ変換装置であって、
前記所定の変換処理は、映像を拡大または縮小する処理であって、
前記色情報合成部は、重ね合わされない領域の画素に対応する色情報をあらかじめ定められた所定の値、または装置の外部から指定された所定の値に置き換えて合成することを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項7】
請求項6の映像データ変換装置であって、
さらに、重ね合わされない領域の画素に対応する輝度情報をあらかじめ定められた所定の値、または装置の外部から指定された所定の値に置き換えて、重ね合わされる領域の画素に対応する輝度情報を合成する輝度情報合成部を備えたことを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項8】
請求項6および請求項7のうちの何れか1項の映像データ変換装置であって、
前記色情報合成部、または輝度情報合成部は、各画素のブレンド係数値が所定の閾値以下である画素の色情報または輝度情報を前記所定の値に置き換えて合成することを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項9】
請求項1の映像データ変換装置であって、
前記色情報は、色差情報であることを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項10】
副映像データを復号し出力する映像データ変換装置であって、
所定の符号化コードによって符号化された副映像データを復号化するランレングスデコーダ部と、
所定の表示制御規則に従い符号化された副映像表示制御データのうち、ピクセルコントロールデータを復号化するピクセルコントロールデータデコーダ部と、
前記副映像表示制御データのうち、初期カラーコードと初期ブレンド係数値を復号し、各カラーコードに対応する輝度値および色差値を出力するコントローラ部と、
前記コントローラ部および前記ピクセルコントロールデータデコーダ部から入力されるカラーコードを保持し、前記ランレングスデコーダ部から入力される画素データを選択信号とし、該当する画素のカラーコードを出力するカラーコード変換部と、
前記コントローラ部および前記ピクセルコントロールデータデコーダ部から入力されるブレンド係数値を保持し、前記ランレングスデコーダ部から入力される画素データを選択信号とし、該当する画素のブレンド係数値を出力するブレンド係数値変換部と、
前記コントローラ部から入力される輝度・色差値を保持し、前記カラーコード変換部から入力されるカラーコード値に対応した輝度・色差値を出力する色テーブル変換部と、
前記ブレンド係数値変換部から入力されるブレンド係数値に応じて、前記色テーブル変換部から入力される輝度値および色差値を所定の固定値に置き換える色変換部と、
前記色変換部から入力される各画素の輝度値および色差値を水平方向に拡大または縮小するフィルタ部と、
前記フィルタ部から入力されるCCIR4:4:4形式の映像データをCCIR4:2:2形式の映像データに変換する変換部と、
を備えたことを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項11】
請求項10の映像データ変換装置であって、
前記副映像データは、ランレングス方式で符号化されていることを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項12】
請求項11の映像データ変換装置であって、
前記ランレングス方式は、DVDビデオ規格の副映像データに用いられているランレングス方式であることを特徴とする映像データ変換装置。
【請求項13】
請求項10の映像データ変換装置であって、
前記副映像表示制御データは、DVDビデオ規格に従い符号化されていることを特徴
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主映像に合成される副映像などに対して、映像データのサンプリングファクタや映像サイズ等を変換する映像データ変換装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、映像信号と音声信号をデジタル符号化し多重化したデータを記録するDVD等の記録媒体(メディア)が急速に普及しつつある。DVDビデオ規格においては、主映像データとは別に、字幕などの副映像(SPU)データを独立して記録できるよう定められている。
【0003】
主映像データは、CCIR(International Radio Consultative Committee)4:2:2形式に準拠しており、1画素当たり8ビットの1つの輝度データと、2画素当たりで各々1つの8ビットの色差データCb/Crで構成される。これに対して、副映像データは、CCIR4:4:4形式に準拠しており、1画素当たり8ビットの輝度データと、各々1つの8ビットの色差データCb/Crで構成される。
【0004】
主映像データと副映像データとを合成し表示する際には、4:2:2形式で合成し表示するのが一般的である。4:4:4形式で合成するには、主映像データを4:4:4形式へアップサンプリングする処理や演算器などの資源が多く必要となるからである。このために、4:4:4形式から4:2:2形式への変換、すなわち各画素に対応する色差データから、2画素ごとに共通の1つの色差データへの変換が行われる。
【0005】
上記のような変換として、色差データの間引きを用いることもできるが、その場合、色差データが間引かれた画素は、他の画素の色差データによって表示されることになるため、原色(オリジナルの色)とは全く異なる色が生じることもある。そこで、互いに隣接する画素の色差データを平均化して、それらの画素の色を中間色にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平 10−262265号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような従来の色差データを平均化する手法では、却って色再現性が低下することがあるという問題点を有していた。
【0007】
すなわち、例えば映像の合成は、通常、副映像データにブレンド係数値を乗じて主映像データに加算することによって行われ、これにより、部分的な合成や半透明な合成を行えるようになっている。ところが、色差データを平均化すると、実際には合成されない画素などの色差データも、平均化によって他の画素の色差データに影響を与えてしまうことがある。それゆえ、合成結果に現れないはずの画素の色成分が副映像の端部などに残ってしまい、色再現性が低下してしまうことになる。また、同様の問題点は、画像を拡大や縮小するために複数画素の色差データが合成されるなどのフィルタ処理などが行われる場合にも生じる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑み、例えば、CCIR4:4:4形式に準拠した映像からCCIR4:2:2形式への変換や、水平フィルタ処理などを行った副映像データと、主映像データとを合成して表示する際などに、原色と異なる色が発生することを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明は、
輝度情報と色情報とを含み、少なくとも部分的な領域が他の映像に重ね合わされる映像の映像データに対して、色情報の数を減少させる所定の変換処理を施す映像データ変換装置であって、
各画素が、重ね合わされる領域の画素かどうかを判別する判別部と、
重ね合わされない領域の画素に対応する色情報を除外して、重ね合わされる領域の画素に対応する色情報を合成する色情報合成部と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
これにより、重ね合わされる領域の画素に対応する色情報は合成されるので、色情報の欠落による色再現性の低下が防止されるとともに、重ね合わされない領域の画素に対応する色情報が他の画素の色に影響を与えることによる色再現性の低下も防止される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、例えば、CCIR4:4:4形式に準拠した映像からCCIR4:2:2形式への変換や、水平フィルタ処理などを行った副映像データを主映像データに合成して表示する際の副映像の端部などに、原色と異なる色が発生することを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、他の実施形態と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
【0013】
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1の映像データ変換装置が適用された映像信号再生装置の要部の構成を示すブロック図である。同図において、
100は、副映像(SPU)データ復号部、
110は、副映像表示制御データにおけるピクセルコントロールデータ(PXCD)の入力端子、
120はランレングス方式で符号化された副映像データ(PXD)の入力端子、
130は副映像データの輝度データおよび色差データの出力端子、
140は副映像データと主映像データの合成比率を表すブレンド係数値(コントラスト)の出力端子、
310は、主映像データの入力端子、
320は、主映像データと副映像データを合成する合成部、
330は主映像データと副映像データとの合成結果である輝度・色差信号を出力する出力端子である。
【0014】
上記副映像データ復号部100は、詳しくは、例えば図2に示すように構成されている。同図において、
150は、PXCD入力端子110より入力されたPXCDデータを復号するPXCDデコーダ部である。
【0015】
160は、PXD入力端子120より入力されたPXDデータを復号するランレングスデコーダ部である。
【0016】
170は、ランレングスデコーダ部160で復号された2ビットの画素データを4ビットのカラーコード値に変換するカラーコード変換部である。
【0017】
180は、ランレングスデコーダ部160で復号された2ビットの画素データから、各画素の主映像と副映像の合成比率を示す4ビットのブレンド係数値に変換するブレンド係数値変換部である。
【0018】
200は、4ビットのカラーコード値をアドレスとする領域に後述するコントローラ部190から出力された輝度・色差値を格納して、輝度と色差の組を1色として16色分の色テーブルを保持し、カラーコード変換部170から出力されるカラーコード値を各8ビットの輝度・色差値(Cb/Cr)に変換する色テーブル変換部である。
【0019】
210は、ブレンド係数値変換部180から入力されるブレンド係数値に応じて、色テーブル変換部200より入力される各画素の輝度・色差値を所定の固定値に置き換える色変換部である。
【0020】
220は、副映像を水平方向に拡大・縮小処理(例えば9画素の領域を3画素の領域に縮小)するように、副映像データをフィルタ処理するフィルタ部である。
【0021】
230は、副映像データをCCIR4:4:4形式からCCIR4:2:2形式へ変換する422変換部である。
【0022】
190は、カラーコード変換部170に初期カラーコード値を設定し、ブレンド係数値変換部180に初期ブレンド係数値を設定し、色テーブル変換部200にカラーコード値に対応させた輝度・色差値を設定し、422変換部230に後に詳述する422変換モード値(選択信号)を設定するコントローラ部である。
【0023】
上記色変換部210は、具体的には、例えば図3に示すように構成されている。同図において、
212は、ブレンド係数値変換部180から入力されるブレンド係数値の各ビットの論理和演算を行う論理和部、
211は、上記ブレンド係数値が0でない(論理和演算の結果が0でない)場合には、色テーブル変換部200から入力される輝度・色差値をそのまま出力する一方、ブレンド係数値が0(論理和演算の結果が0)の場合には、色テーブル変換部200から入力される輝度・色差値に係わらず、所定の固定値を出力する判定部である。
【0024】
上記固定値としては、例えば色差値が中間レベル、輝度値が黒レベルの値(より具体的には例えば輝度値=0x10、色差値=Cb=Cr=0x80:「0x」は16進表記を示す。)が用いられる。すなわち、このような固定値が出力されることによって、フィルタ部220で拡大・縮小処理が行われる際に、主映像との合成結果に現れないはずの画素の色成分が残ってしまうことによる色の劣化が防止される。
【0025】
なお、上記のように輝度・色差値を固定値に置き換えるのに代えて、フィルタ部220でブレンド係数値が0でない画素の輝度・色差値だけを用いた演算が行われるようにしてもよいが、上記のような置き換えが行われる場合には、フィルタ部220に常に同じ動作をさせることができるので、構成の簡素化が容易になる。
【0026】
また、422変換部230は、具体的には、例えば図4に示すように構成されている。同図において、
231〜233は、各輝度値(Y)、または色差値(Cb/Cr)を1画素分遅延させる遅延器、
234a・234b・235a・235bは、コントローラ部190から入力される選択信号に応じ、各色差値(Cb/Cr)について、1画素分遅延した値、または遅延していない値を選択する選択器、
234・235は、選択器234a・234bおよび選択器235a・235bから出力された色差値を加算する加算器、
236・237は、加算器234・235の出力を1/2にする演算器、
238,239は、演算器236・237の出力を保持するラッチである。
【0027】
なお、上記のような構成に限らず、例えば、1画素分遅延した値、遅延していない値、および1画素分遅延した値と遅延していない値との平均値(加算および1/2倍した値)のうちの何れかが、3入力の選択器によって選択されるようにしたりしてもよい。
【0028】
次に、この実施の形態1における映像信号再生装置の動作について説明する。
【0029】
映像信号再生装置には、例えば図5に示すようなSPUユニットデータが入力される。
【0030】
コントローラ部190では、上記SPUユニットデータに含まれるサブピクチャ・ディスプレイ・コントロール・シーケンス・テーブル(SPU_DCSQT)によって示される表示コマンドから、初期カラーコード値、および初期ブレンド係数値を解析し、それぞれをカラーコード変換部170、またはブレンド係数値変換部180に設定する。また、所定の色情報に基づいて、16色分のカラーコード値に対応する輝度・色差値を色テーブル変換部200に設定する。
【0031】
また、PXCD入力端子110に、色・ブレンド係数値の変化情報が圧縮されたPXCDデータが入力されると、PXCDデコーダ部150は、そのPXCDデータを復号し、カラーコード値の変化値をカラーコード変換部170へ設定する。またブレンド係数値の変化値をブレンド係数値変換部180へ設定する。
【0032】
また、PXD入力端子120にランレングス方式で符号化された副映像データが入力されると、ランレングスデコーダ部160はその副映像データを復号し、2ビットの画素データを出力する。
【0033】
この2ビットの画素データは、カラーコード変換部170と、ブレンド係数値変換部180とへ入力され、それぞれ各4ビットのカラーコード値、またはブレンド係数値へ変換される。
【0034】
カラーコード変換部170で変換されたカラーコード値は、色テーブル変換部200へ入力され、CCIR4:4:4形式に準拠した各8ビットの輝度・色差値へ変換される。
【0035】
色変換部210では、例えば図6に示すようなブレンド係数値および輝度・色差値の変換が行われる。すなわち、ブレンド係数値変換部180から入力されるブレンド係数値の各ビットの論理和部212による論理和演算の結果が0、つまりブレンド係数値が0であれば、判定部211は、色テーブル変換部200より入力される輝度・色差値に係わらず、中間レベルの色差値および黒レベルの輝度値(輝度値=0x10、色差値=Cb=Cr=0x80)を出力する。一方、論理和部212の結果が1、つまりブレンド係数値が0以外であれば、判定部211は、色テーブル変換部200より入力される輝度・色差値をそのまま出力する。
【0036】
フィルタ部220は、色変換部210から出力された各画素の輝度・色差値に対して、水平拡大・縮小処理をする。具体的には、例えば図6に併せて示すように、水平方向の9画素分の輝度・色差値から3画素分の輝度・色差値が生成される。ここで、ブレンド係数値=0の画素の場合、前記のように色変換部210から出力される輝度・色差値は輝度値=0x10、色差値=Cb=Cr=0x80とされるので、フィルタ部220から出力される輝度、色差値には元の輝度・色差値の影響は含まれない。したがって、ブレンド係数値=0の画素の色成分がフィルタ処理後の画素へ与える影響が解消され、水平フィルタ処理する場合にも、本来ブレンド係数値=0となり主映像との合成結果に現れないはずの画素の色成分が残ってしまうという問題は発生しない。
【0037】
422変換部230は、フィルタ部220から入力された各輝度・色差値をCCIR4:2:2形式に変換する。すなわち、例えば偶数画素とこれに続く奇数画素とが1組として処理されるとして説明すると、422変換部230に入力されて遅延器232・233で1画素分遅延した偶数画素の色差値と、次に入力された奇数画素の色差値は、コントローラ部190から出力される選択信号に応じて選択器234a・234b…により選択される。選択された色差値は加算器234・235および演算器236・237により加算および1/2倍されて平均値が求められ、ラッチ238・239に保持されて、2画素に対応する期間、出力される。すなわち、選択器234a・234b…によって、共に偶数画素もしくは奇数画素の色差値が選択されるか、または一方ずつが選択されるかに応じて、偶数画素、奇数画素、またはこれらの平均の色差値が2画素ごとに共通の色差値として出力される。
【0038】
以上のように、水平フィルタ処理が行われる場合に、ブレンド係数値=0である画素の色差値が所定の値に置き換えられることにより、画像の拡大・縮小処理をしないとすれば表示されない画素の色成分が水平フィルタ処理後の画素に残って主映像との合成結果に影響する(意図しない色が発生する)ことが抑制される。
【0039】
《発明の実施形態2》
前記実施形態1の色変換部210に代えて、図7に示すように判定部611を備えた色変換部610が用いられてもよい。判定部611は、色テーブル変換部200からの輝度・色差値を固定値に置き換えるかどうかの判断を、ブレンド係数値が0かどうかではなく、コントローラ部190から入力される閾値以下かどうかによって行うようになっている。また、置き換えられる固定値としても、あらかじめ定められた値ではなく、コントローラ部190から入力された値が用いられるようになっている。上記閾値や固定値は、例えばユーザの指示操作などに応じて与えられる。
【0040】
これによって、ブレンド係数値が0でなくても、例えばブレンド係数値の最大値が255であるのに対してブレンド係数値が1などと小さい画素では、拡大・縮小などのフィルタ演算処理が行われない場合には、視覚上、主映像との合成結果にほとんど現れないため、そのような画素に対しても色差を置き換える方が、複数画素を用いてフィルタ処理を行った場合にその画素の色成分がフィルタ処理後の画素へ与える影響が低減され、主映像との合成結果として良好な画像が得られる。
【0041】
また、色変換部610では、コントローラ部190より色変換を行う対象画素のブレンド係数値を任意に設定することが出来る。そこで、例えば、ユーザーの好みに応じた画質調整機能として、色変換を行う対象画素のブレンド係数値や色変換後の輝度・色差値を変更することができる。
【0042】
なお、閾値と置き換えられる色差値とが両方ともコントローラ部190等から設定されるのに限らず、一方だけが設定されるようにしてもよい。
【0043】
《発明の実施形態3》
実施形態3として、拡大・縮小処理時に加えて、CCIR4:2:2形式時の色の劣化が防止される映像データ変換装置の例を説明する。
【0044】
実施形態3の映像データ変換装置は、実施形態1、2の映像データ変換装置と比べて、422変換部230に代えて、例えば図8に示すような遅延器430aと、判定器430bとを備えた422変換部430が設けられている。この422変換部430には、コントローラ部190から選択信号が入力される代わりに、ブレンド係数値変換部180からブレンド係数値が入力され、これに基づいて、選択器234a・234b…を制御する選択信号が生成されるようになっている。
【0045】
より具体的には、遅延器430aによって1画素分遅延した偶数画素のブレンド係数値α0と、その偶数画素に続く奇数画素のブレンド係数値α1とが判定器430bに入力されて選択信号が生成され、これに応じて、各選択器234a・234b…によりそれぞれ偶数画素および/または奇数画素の色差値が選択される。
【0046】
すなわち、図9、図10に示すように、偶数画素のブレンド係数値が0の場合には、何れの選択器234a・234b…によっても奇数画素の色差値が選択され、偶数画素および奇数画素に共通の色差値として出力される。同様に奇数画素のブレンド係数値が0の場合には、何れの選択器234a・234b…によっても偶数画素の色差値が選択され、偶数画素および奇数画素に共通の色差値として出力される。また、偶数画素および奇数画素のブレンド係数値が何れも0でない場合には、選択器234a・234b…によって偶数画素と奇数画素の色差値が選択され、これらの平均値が共通の色差値として出力される。
【0047】
上記のように、偶、奇画素のブレンド係数値が2画素とも0でなければ色差値が平均され、情報の欠落がないので、色の劣化が低減される。また、一方のブレンド係数値が0であれば、他方の色差が共通の色差とされる。すなわち、そのような色差にされても、ブレンド係数値が0の画素は主映像に合成されないので問題ない一方、他方の画素は、その画素の色差自体が用いられるので、原色通りの表示が得られる。(なお、2画素ともブレンド係数値が0の場合は、何れの画素も表示されないので、どのような処理が行われてもよい。)したがって、CCIR4:4:4形式に準拠した画像をCCIR4:2:2形式へ変換する際に、偶数画素と次の奇数画素との境界において、ブレンド係数値が0である画素の色成分が残ることがなく、主映像に合成されて表示される際に、合成境界前後(合成領域の端部)で、合成されない画素の色成分の影響を抑制して画質を向上させることができる。
【0048】
《発明の実施形態4》
また、図11に示すような422変換部530を用い、偶数画素と続く奇数画素のブレンド係数値から重み付け係数を計算し、その重み付け係数に従って422変換されるようにしてもよい。具体的には、422変換部530は、実施形態3と同じ遅延器430aを備える一方、判定器430bおよび選択器234a等に代えて、判定器530bおよび演算器540・541を備えている。
【0049】
判定器530bは、図12に示すように、1画素分遅延した偶数画素のブレンド係数値α0と遅延していない奇数画素のブレンド係数値α1から重み付け係数β0、β1を求めて、演算器540・541へ出力するようになっている。より詳しくは、ブレンド係数値α0、α1がそれぞれ0であるかどうかに応じて、同図に(Case#1〜3)として示すようなβ0、β1が求められる。
【0050】
また、演算器540・541は、同図に併せて示すように、上記重み付け係数β0、β1に基づいて、2つの画素に共通の色差Cb、Crを算出するようになっている。
【0051】
上記のような動的な422変換が行われることにより、実施形態3と同様に、ブレンド係数値が0である画素の色成分が、合成映像に影響を与えることはないとともに、さらに、ブレンド係数値が大きいほど、合成映像の色に与える影響を大きくできるので、色の再現性をより高くすることができる。
【0052】
なお、上記各実施の形態で説明した構成要素は、論理的に可能な範囲でそれぞれ組み合わせてもよい。具体的には、例えば、実施形態1、2の色変換部210・610およびフィルタ部220を備えることなく、または色変換部210・610を伴わないフィルタ部220を備えるとともに、実施形態3、4の422変換部430・530を備えた映像データ変換装置を構成したりしてもよい。
【0053】
また、水平方向の画素に関してフィルタ処理やサンプリングファクタの変換が行われる例を示したが、例えば垂直方向の拡大・縮小処理やCCIR4:1:1形式への変換など、垂直方向の画素に関して同様の処理が行われるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明にかかる映像データ変換装置は、例えば、CCIR4:4:4形式に準拠した映像からCCIR4:2:2形式への変換や、水平フィルタ処理などを行った副映像データを主映像データに合成して表示する際の副映像の端部などに、原色と異なる色が発生することを抑制することができるという効果を有し、主映像に合成される副映像などに対して、映像データのサンプリングファクタや映像サイズ等を変換する映像データ変換装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】実施形態1の映像データ変換装置が適用された映像信号再生装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】同、副映像データ復号部100の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】同、色変換部210の具体的な構成を示すブロック図である。
【図4】同、422変換部230の具体的な構成を示すブロック図である。
【図5】SPUユニットデータの例を示す説明図である。
【図6】同、色変換部210の動作を示す説明図である。
【図7】実施形態2の色変換部610の具体的な構成を示すブロック図である。
【図8】実施形態3の422変換部430の具体的な構成を示すブロック図である。
【図9】同、422変換部430の動作を示す説明図である。
【図10】同、422変換部430のより具体的な動作を示す説明図である。
【図11】実施形態4の422変換部530の具体的な構成を示すブロック図である。
【図12】同、422変換部530の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
【0056】
100 副映像データ復号部
110 PXCD入力端子
120 PXD入力端子
130 副映像データ出力端子
140 ブレンド係数値出力端子
150 PXCDデコーダ部
160 ランレングスデコーダ部
170 カラーコード変換部
180 ブレンド係数値変換部
190 コントローラ部
200 色テーブル変換部
210 色変換部
211 判定部
212 論理和部
220 フィルタ部
230 422変換部
231 遅延器
232 遅延器
233 遅延器
234 加算器
234a 選択器
234b 選択器
235a 選択器
235b 選択器
235 加算器
236 演算器
237 演算器
238 ラッチ
239 ラッチ
430 変換部
430a 遅延器
430b 判定器
530 変換部
530b 判定器
540 演算器
541 演算器
610 色変換部
611 判定部




 

 


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