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発明の名称 デジタルデータ受信装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6457(P2007−6457A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2006−130598(P2006−130598)
出願日 平成18年5月9日(2006.5.9)
代理人 【識別番号】110000040
【氏名又は名称】特許業務法人池内・佐藤アンドパートナーズ
発明者 若子 武士 / 鎌田 敬 / 森本 洋行 / 綿引 智章
要約 課題
視聴停止命令を検出してから段階的に電源供給または制御を停止させることにより、ユーザによる停止要求から短時間で視聴開始を要求された場合には、短時間で視聴を再開することが可能になるものである。

解決手段
ユーザによる音声出力および映像出力の中断命令を検出する視聴中断検出部111と、視聴中断検出部111で中断命令を検出した場合、信号受信部100、デマルチプレクサ101、音声復号部108、音声出力部109、映像復号部105および映像出力部106のそれぞれに対する電源供給または制御を、少なくとも時間的に2段階に分けて停止させるよう制御する制御部110とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
データ信号を取得するデータ取得部と、
前記データ取得部で取得されたデータ信号から音声データと映像データとを分離して、音声ストリームおよび映像ストリームを生成するデマルチプレクサと、
前記デマルチプレクサで生成された音声ストリームを復号する音声復号部と、
前記音声復号部で復号された音声を出力する音声出力部と、
前記デマルチプレクサで生成された映像ストリームを復号する映像復号部と、
前記映像復号部で復号された映像を出力する映像出力部と、
ユーザによる音声出力および映像出力の中断命令を検出する視聴中断検出部と、
前記視聴中断検出部で中断命令を検出した場合、前記データ取得部、前記デマルチプレクサ、前記音声復号部、前記音声出力部、前記映像復号部および前記映像出力部のそれぞれに対する電源供給または動作を、少なくとも時間的に2段階に分けて停止させるよう制御する制御部と、
を備えるデジタルデータ受信装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記視聴中断検出部が中断命令を検出すると、前記音声出力部および前記映像出力部への電源供給または制御を停止させ、
前記視聴中断検出部が中断命令を検出してからn1秒後に、前記音声復号部および前記映像復号部への電源供給または制御を停止させ、
前記視聴中断検出部が中断命令を検出してからn2秒後に、前記デマルチプレクサへの電源供給または制御を停止させ、
前記視聴中断検出部が中断命令を検出してからn3秒後に、前記データ取得部への電源供給または制御を停止させる、
請求項1に記載のデジタルデータ受信装置。
【請求項3】
n1、n2、n3は、n1<n2<n3の関係である請求項2記載のデジタルデータ受信装置。
【請求項4】
ユーザによる音声出力および映像出力を継続する旨の命令を検出する視聴保留検出部をさらに備え、
前記視聴中断検出部で中断命令を検出してからn秒後までの間に、前記視聴保留検出部が継続命令を検出した場合、前記データ取得部、前記デマルチプレクサ、前記音声復号部、前記音声出力部、前記映像復号部および前記映像出力部のうちの一部への電源供給または制御を停止する、
請求項1に記載のデジタルデータ受信装置。
【請求項5】
前記映像復号部への電源供給または制御を停止中に、前記デマルチプレクサで生成された前記映像ストリームを一時的に記憶させるストリーム記憶部を備える、
請求項1に記載のデジタルデータ受信装置。
【請求項6】
前記映像復号部への電源供給または制御を停止中に、前記デマルチプレクサで生成された前記映像ストリームを一時的に記憶させるストリーム記憶部を備える、
請求項4に記載のデジタルデータ受信装置。
【請求項7】
前記ストリーム記憶部に記憶される映像ストリームは、先頭ピクチャのみである、
請求項5に記載のデジタルデータ受信装置。
【請求項8】
前記ストリーム記憶部に記憶される映像ストリームは、先頭ピクチャのみである、
請求項6に記載のデジタルデータ受信装置。
【請求項9】
前記制御部は、視聴開始命令が入力されると、
前記データ取得部の動作が停止していれば起動させ、
前記デマルチプレクサの動作が停止していれば起動させ、
前記映像復号部及び前記音声復号部の動作が停止していれば起動させ、
前記映像出力部及び前記音声出力部の動作が停止していれば起動させる、
請求項1記載のデジタルデータ受信装置。
【請求項10】
付加機能を実行可能な付加機能実行部をさらに備え、
前記制御部は、
受信したデジタルデータを前記映像出力部及び前記音声出力部から出力させている時に、前記付加機能実行部の起動命令が入力された場合、前記映像出力部及び前記音声出力部の動作を停止させて前記付加機能を実行させ、
前記映像出力部及び前記音声出力部の動作を停止させてから所定時間経過するまでの間に、視聴開始命令が入力された場合、前記付加機能実行部を停止させ、前記映像出力部及び前記音声出力部を起動させる、
請求項1記載のデジタルデータ受信装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送などで配信されているデジタルデータを受信可能なデジタルデータ受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
映像、音声、テキスト、および管理情報などから構成されるコンテンツを、デジタルストリームとして提供するデジタル放送が順次実用化されている。例えば、BSデジタル放送およびCSデジタル放送に加え、地上デジタル放送が開始されている。また、携帯端末で受信するための専用放送として帯域が限定された1セグメント放送も近々開始され、とくに携帯電話との融合が期待されている。これらのデジタル放送は、伝送方式として映像、音声、およびデータ(含むテキスト、管理情報)などのコンテンツを一つのストリームとして多重化して伝送するMPEG2−TS(Transport Stream)方式が採用されている。
【0003】
また、携帯電話においては、インターネット上で配信されている動画データの再生機能、カメラ機能を用いた動画撮影および動画再生機能、メモリカードに保存された音楽データの再生など、デジタル放送とは異なる方法によって映像と音声を楽しめるようになってきている。
【0004】
しかし、このような映像と音声データには高度な符号化処理が施されており、再生時の復号化に伴う消費電力が大きいため、携帯端末のようにバッテリー容量が少ない機器の場合には、省電力化が課題となっている。
【0005】
特許文献1に開示されている折りたたみ式の携帯端末においては、端末を開いた状態で映像や音楽などを視聴している時に端末を閉じた場合、映像や音楽などの再生を停止させるよう制御し、消費電力を低減させている。また、再び端末が開かれたときに、映像や音楽などの再生を開始し、視聴可能な状態に移行することで、利便性を保っている。
【特許文献1】特開2002−261888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、デジタル放送を視聴する際には、データ受信処理、デマルチプレクス処理、データ復号処理などの処理を順次実行しなければならない。よって、視聴開始命令を入力してから、映像と音声が出力されるまでに時間がかかる。特許文献1に開示されている方法では、端末が閉じられた時に一旦再生動作を停止させてしまうことで、映像と音声を再度出力するまでに相当の時間が必要となり、使い勝手を低下させていた。
【0007】
また、端末が開かれるたびに、表示部に映像が表示されない時間が長時間続くことにより、ユーザーにおいて不具合が発生したと誤認してしまう可能性がある。
【0008】
さらに、デジタル放送の視聴を再開することを望まない場合であっても、端末が開かれるたびに必ず視聴を再開してしまうため、その都度視聴停止操作を行わなければならず、利便性を大きく損なうという問題がある。
【0009】
本発明は、上記の問題を鑑み、ユーザによる視聴停止要求から短時間で視聴開始を要求された場合には、短時間で視聴を再開できるデジタルデータ受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記問題を解決するために本発明のデジタルデータ受信装置は、データ信号を取得するデータ取得部と、前記データ取得部で取得されたデータ信号から音声データと映像データとを分離して、音声ストリームおよび映像ストリームを生成するデマルチプレクサと、前記デマルチプレクサで生成された音声ストリームを復号する音声復号部と、前記音声復号部で復号された音声を出力する音声出力部と、前記デマルチプレクサで生成された映像ストリームを復号する映像復号部と、前記映像復号部で復号された映像を出力する映像出力部と、ユーザによる音声出力および映像出力の中断命令を検出する視聴中断検出部と、前記視聴中断検出部で中断命令を検出した場合、前記データ取得部、前記デマルチプレクサ、前記音声復号部、前記音声出力部、前記映像復号部および前記映像出力部のそれぞれに対する電源供給または制御を、少なくとも時間的に2段階に分けて停止させるよう制御する制御部とを備えるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明のデジタルデータ受信装置によれば、視聴停止命令を検出してから段階的に電源供給または制御を停止させることにより、ユーザによる停止要求から短時間で視聴開始を要求された場合には、短時間で視聴を再開することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明のデジタルデータ受信装置は、前記制御部は、前記視聴中断検出部が中断命令を検出すると、前記音声出力部および前記映像出力部への電源供給または制御を停止させ、前記視聴中断検出部が中断命令を検出してからn1秒後に、前記音声復号部および前記映像復号部への電源供給または制御を停止させ、前記視聴中断検出部が中断命令を検出してからn2秒後に、前記デマルチプレクサへの電源供給または制御を停止させ、前記視聴中断検出部が中断命令を検出してからn3秒後に、前記データ取得部への電源供給または制御を停止させる構成としてもよい。
【0013】
また、前記制御部において、n1、n2、n3は、n1<n2<n3の関係で構成してもよい。
【0014】
また、ユーザによる音声出力および映像出力を継続する旨の命令を検出する視聴保留検出部をさらに備え、前記視聴中断検出部で中断命令を検出してからn秒後までの間に、前記視聴保留検出部が継続命令を検出した場合、前記データ取得部、前記デマルチプレクサ、前記音声復号部、前記音声出力部、前記映像復号部および前記映像出力部のうちの一部への電源供給または制御を停止する構成としてもよい。この構成により、視聴中断要求時に停止する箇所をユーザの視聴状況に応じて簡単に切り替えることが可能になる。
【0015】
また、前記映像復号部への電源供給または制御を停止中に、前記デマルチプレクサで生成された前記映像ストリームを一時的に記憶させるストリーム記憶部を備える構成としてもよい。
【0016】
また、前記ストリーム記憶部に記憶される映像ストリームは、先頭ピクチャのみである構成してもよい。
【0017】
また、前記制御部は、視聴開始命令が入力されると、前記データ取得部の動作が停止していれば起動させ、前記デマルチプレクサの動作が停止していれば起動させ、前記映像復号部及び前記音声復号部の動作が停止していれば起動させ、前記映像出力部及び前記音声出力部の動作が停止していれば起動させる構成としてもよい。この構成により、視聴停止した順番の逆順で起動させるため、既に起動している回路については起動処理が不要となり、速やかに映像音声を出力させることができる。
【0018】
また、付加機能を実行可能な付加機能実行部をさらに備え、前記制御部は、受信したデジタルデータを前記映像出力部及び前記音声出力部から出力させている時に、前記付加機能実行部の起動命令が入力された場合、前記映像出力部及び前記音声出力部の動作を停止させて前記付加機能を実行させ、前記映像出力部及び前記音声出力部の動作を停止させてから所定時間経過するまでの間に、視聴開始命令が入力された場合、前記付加機能実行部を停止させ、前記映像出力部及び前記音声出力部を起動させる構成としてもよい。この構成により、付加機能実行時にバックグラウンドでデータ受信を実行させている時に、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0019】
(実施の形態1)
〔1.デジタル放送受信装置の構成〕
図1は、実施の形態1におけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図2及び図3は、デジタル放送受信装置の外観構成を示す斜視図である。
【0020】
本実施の形態のデジタル放送受信装置は、デジタルデータ受信装置の一例である。デジタルデータ受信装置は、携帯端末で構成されることが好ましく、例えば図2及び図3に示すようにデジタル放送を受信可能な携帯電話機で構成されている。なお、デジタル放送受信装置が搭載される機器は携帯電話機に限らず、PDA(Personal Digital Assistance)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、車載用ナビゲーションシステムなどが考えられる。また、本装置は、地上デジタル放送を受信可能な受信装置に限らず、ラジオ放送(例えば、地上デジタル音声放送)を受信可能な受信装置や、ネットワークを介して映像音声を受信可能な受信装置であってもよい。
【0021】
図1に示すように、デジタル放送受信装置は、信号受信部100、デマルチプレクサ101、記憶部102、映像部104、音声部107、制御部110、記録部119で構成される。上記構成はバスに接続され、互いにデータを転送させることができる。また、映像部104にはディスプレイ115が接続され、制御部110には操作部116とヒンジ検出部117とが接続され、音声部107にはスピーカー118が接続されている。
【0022】
信号受信部100は、デジタル放送などのデータを受信可能であり、アンテナやチューナなどから構成されている。本実施の形態のように、1セグメント放送を受信する場合は、1セグメント放送用OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器およびチューナなどから構成される。信号受信部100からは、MPEG2−TS多重ストリーム(MPEG:Moving Picture Experts Group TS:Transport Stream)が出力される。なお、本実施の形態では、信号受信部100は、デジタル放送を受信するための手段であれば構成を問わないため、例えば、動画配信のための無線LAN(Local Area Network)やPHS(Personal Handy-phone System)などのインターネット接続手段であってもよい。また、信号受信部100で受信可能な放送は、地上デジタルテレビ放送に限らず、ラジオ放送、データ放送であってもよい。
【0023】
デマルチプレクサ101は、信号受信部100で受信されたMPEG2−TS多重ストリームをデマルチプレックス処理し、映像ストリームと音声ストリームとデータストリームなどを得る。
【0024】
記憶部102は、本装置内の各部においてデータを処理する際に、一時的にストリームや各種データを記憶させておくことができる。また、記憶部102には、例えば映像ストリームを一時的に記憶させることができるストリーム一時記憶部103が含まれている。記憶部102は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)で構成されている。
【0025】
映像部104は、映像復号部105と映像出力部106とで構成されている。映像復号部105は、デマルチプレックスされた映像ストリームをデコード処理し、映像データ(例えば、MPEG2ビデオデータやH.264ビデオデータなど)を得る。本実施の形態では、MPEG2−TS多重ストリームが受信されるため、MPEG2フォーマットに準拠したデコード処理が行われる。また、映像出力部106は、映像復号部105において復号された映像データを、ディスプレイ115で表示可能な映像信号に変調する。例えば、ディスプレイ115が、NTSCフォーマットに対応したディスプレイで構成されている場合は、映像出力部106はNTSCエンコーダで構成される。また、映像出力部106には、ディスプレイコントローラやNTSCエンコーダなどのLSI(Large Scale Integration)を含む。
【0026】
ディスプレイ115は、映像部104から出力される映像信号を表示可能である。ディスプレイ115は、例えば液晶ディスプレイ、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイなどで構成されている。ディスプレイ115には、映像信号の他、各種情報を表示させることができる。
【0027】
音声部107は、音声復号部108と音声出力部109とで構成され、スピーカー118が接続されている。音声復号部108は、デマルチプレックスされた音声ストリームをデコード処理し、音声データを得る。音声データは、例えばAAC(Advanced Audio Coding)フォーマットである。また、音声出力部109は、復号された音声データを、スピーカー118で出力可能な音声信号に変換する。例えば、音声出力部109は、デジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器で構成され、デジタル音声データをアナログ音声信号に変換することができる。また、音声出力部109には、D/AコンバータやアンプなどのLSIを含む。また、再生デバイスは、例えば、内蔵スピーカ、外部スピーカ、ヘッドフォンが挙げられる。
【0028】
スピーカー118は、音声部107から出力される音声信号を音響出力することができる。なお、本実施の形態では、スピーカー118で音声を外部へ出力する構成としたが、少なくともユーザーが音声を聴くことができる構成であればよいため、イヤホンを接続可能な端子を含むものとする。
【0029】
制御部110には、視聴中断検出部111、視聴開始検出部113、タイマー部114が含まれている。また、制御部110には、操作部116およびヒンジ検出部117が接続されている。
【0030】
操作部116は、ユーザーによって操作可能な操作ボタンなどで構成され、操作されることで本装置における各種機能を操作することができる。本実施の形態では、少なくとも、デジタル放送の視聴停止命令、視聴開始命令を操作入力することができる。
【0031】
ヒンジ検出部117は、本装置が図2及び図3に示すように折り畳み型の携帯端末で構成されていた場合、そのヒンジ部200に内蔵される。そして、本装置が図2に示すように開いた状態の時と、図3に示すように閉じた状態の時とで、異なる検出信号を出力する。
【0032】
視聴中断検出部111は、操作部116において視聴停止命令が入力(例えば、携帯電話の場合は「切」ボタンの操作)されるか、ヒンジ検出部117で本装置が閉じた状態に移行されたことを検出した時に、本装置におけるデジタル放送の受信または映像音声出力を中断するよう制御するものである。なお、視聴中断検出部111で検出可能な視聴中断動作は、操作部116やヒンジ検出部117以外からの情報に基づいて、検出可能な構成としてもよい。例えば、ディスプレイ115に表示されるメニュー表示において、視聴中断を命令する構成も考えられる。
【0033】
視聴開始検出部113は、操作部116において視聴開始命令が入力(例えば、視聴開始用の専用ボタンの操作)されるか、ヒンジ検出部117で本装置が開いた状態に移行されたことを検出した時に、本装置におけるデジタル放送の受信または映像音声出力を開始するよう制御するものである。
【0034】
タイマー部114は、視聴中断処理において、各処理ステップからの経過時間をカウントするものである。詳しい役割については後述する。
【0035】
記録部119は、本装置で受信したデジタル放送の映像音声データを記録させることができる。記録部119は、例えばハードディスクドライブや光ディスクやメモリーカードなどで構成される。記録部119に記録されるデータは、映像復号部105で復号された映像データや、音声復号部108で復号された音声データや、デマルチプレクサ101から出力される映像音声ストリームや、デマルチプレックス処理される前のストリームなどである。
【0036】
なお、本実施の形態では、制御部110にタイマー部114を備えたが、映像部104と音声部107に、それぞれ専用のタイマー部を備えてもよい。
【0037】
また、ストリーム一時記憶部103に記憶させるPES(Packetized Elementary Stream)は、映像PESのみでもよい。また、PESではなく、先頭ピクチャのみでもよい。
【0038】
〔2.視聴中断処理の動作〕
次に、制御部110による視聴中断手順を説明する。制御部110には、ユーザによる視聴を中断するための動作を検出する視聴中断検出部111が備わっている。視聴中断検出部111が、ディスプレイ部分が折りたたみ式になっている装置が閉じられたことを検出する開閉検出部である場合の例を示す。図2および図3は本実施の形態のデジタル放送受信装置1の外観である。この場合のデジタル放送受信装置1は、ディスプレイ115やスピーカー118などが配されている第1の筐体201と、操作部116などが配されている第2の筐体202とが、ヒンジ200によって開閉可能に連結されている。
【0039】
図2に示すように、本装置が開いた状態では、ディスプレイ115は外部から目視可能な状態になっており、スピーカー118も外部に露出している。また、操作部116は、使用者によって操作可能な状態になっている。この状態で、デジタル放送を受信すると、デジタル放送の映像はディスプレイ115に表示され、音声はスピーカー118から出力される。視聴者は、映像と音声を視聴しながら、操作部116を操作してチャンネル選択や音量調節などを行うことができる。
【0040】
デジタル放送を視聴中に、視聴を中断あるいは中止する際は、操作部116を操作して視聴中断あるいは中止する命令を入力するか、第1の筐体201を矢印方向へ回動させて図3に示す状態へ移行させる。図3に示す状態では、ディスプレイ115、スピーカー118、操作部116は外部に露出しておらず、映像及び音声の出力も停止される。
【0041】
また、本装置には、受信しているデジタル放送の映像音声データを記録部119に記録可能な録画機能が備わっている。録画機能は、本装置が開いていても閉じていても実行可能である。録画中に本装置が開いている場合は、ディスプレイ115に録画しているコンテンツの映像が表示され、スピーカー118からは録画しているコンテンツの音声が出力される。
【0042】
以下、具体的な視聴中断処理について説明する。なお、以下の説明では、本装置が、図2から図3に示す状態に移行された場合の視聴中断処理について説明する。
【0043】
図4は、視聴中断処理の基本フローである。図4において、視聴中断検出部111は、ヒンジ検出部117の状態を監視し、ヒンジ検出部117から出力される検出信号に基づいて、本装置の開閉状態を検出している(ステップS1)。
【0044】
視聴中に本装置が閉じられた場合、視聴中断検出部111はヒンジ検出部117からの検出信号に基づいて装置が閉じられたことを検出する。次に、本装置がコンテンツ録画中が否かを確認する(ステップS2)。本装置が録画中の場合は図5のシーケンスへ進み、録画中ではなく視聴のみ行われている場合は図6のシーケンスへ進む。
【0045】
〔2−1.録画中の視聴停止シーケンス〕
図5は、録画中の視聴停止シーケンスを示すフローチャートである。録画中に視聴停止命令が入力されると、まず、映像出力部106の動作を停止させて、ディスプレイ115への映像出力を停止させる。また、音声出力部109の動作を停止させて、スピーカー118への音声出力を停止させる(ステップS11)。
【0046】
映像音声の出力が停止されるとともに、タイマー部114がカウントを開始する(ステップS12)。タイマー部114のカウント値がn4秒に到達する前に、視聴開始命令が入力されると(ステップS13)、タイマー部114の動作を停止させて(ステップS18)、視聴開始シーケンス(図7参照)へ進む。ここで、視聴開始命令は、本装置を図3に示す状態から図2に示す状態へ移行させたり、操作部116を操作することで、入力が可能である。
【0047】
ステップS13において、n4秒以内に視聴開始命令が入力されなかった場合は、映像復号部105と音声復号部108の動作を停止させる(ステップS14)。
【0048】
次に、タイマー部114のカウント値がn5秒に到達する前に視聴開始命令が入力されると(ステップS15)、タイマー部114の動作を停止させて(ステップS19)、視聴開始シーケンス(図7参照)へ進む。
【0049】
ステップS15において、n5秒以内に視聴開始命令が入力されなかった場合は、デマルチプレクサ101の動作を停止させる(ステップS16)とともに、タイマー部114の動作も停止させる(ステップS17)。よって、ステップS17に到達した時には、映像部104、音声部107、デマルチプレクサ101、ディスプレイ115の動作が停止している。
【0050】
なお、以上のシーケンスの処理中は、録画動作は停止することなく継続されている。また、ステップS17以降も、録画動作は継続される。録画動作を停止させるには、所定の録画停止操作を行うか、タイマー録画を行っている場合は録画終了時刻になれば自動的に録画が終了するよう制御される。
【0051】
また、n4、n5の値は任意であり、n4<n5の関係に設定することが望ましい。n4、n5の値は、少なくとも0よりも大きい値に設定されている。値が小さいほど、各回路の動作を速めに停止させることができるため、消費電力を低減させることができる。しかし、視聴開始時に起動処理が必要な回路が多くなってしまうため、視聴開始命令が入力されてから映像音声が出力されるまでに時間がかかってしまう。また、値が大きいほど、視聴開始時に起動処理が必要な回路が少なくなるため、視聴開始命令が入力されてから映像音声が出力されるまでの時間を短くすることができる。
【0052】
また、図5は、デマルチプレックス前のストリームを記録部119に記録する場合のシーケンスを示したものである。
【0053】
〔2−2.視聴停止シーケンス〕
図6は、視聴中に視聴停止命令が入力された場合(例えば、装置が閉じられた場合)の、制御部110による制御フローである。
【0054】
図6において、デジタル放送を視聴している時に、視聴停止命令が入力された場合、まず、映像出力部106および音声出力部109への給電を中止して、動作を停止させる(ステップS20)。
【0055】
次に、タイマー部114を起動してカウントを開始する(ステップS21)。タイマー部114によるカウント開始からn1秒以内に、視聴開始検出部113によって視聴再開が検出されなかった場合(ステップS22)、映像復号部105と音声復号部108を停止させる(ステップS23)。
【0056】
次に、タイマー部114がカウントを開始してからn2秒以内に、視聴開始検出部113によって視聴再開が検出されなかった場合(ステップS24)、デマルチプレクサ101を停止させる(ステップS25)。なお、n2秒までの間は、デマルチプレクサ101が動作しているため、音声PESおよび映像PESを取得し続けることが可能である。この間に取得した音声PESおよび映像PESは、ストリーム一時記憶部103に記憶される。
【0057】
次に、タイマー部114がカウントを開始してからn3秒以内に、視聴開始検出部113によって視聴再開が検出されなかった場合(ステップS26)、信号受信部100を停止させ(ステップS27)、タイマーを停止させる(ステップS28)。よって、ステップS28の段階では、図1における視聴開始検出部113以外の部分は、全て動作が停止されている状態となっている。
【0058】
また、ステップS22、S24、S26において、n1〜n3秒以内に視聴開始命令が入力されると、タイマー部114の動作を停止させて(ステップS29)、視聴開始シーケンス(図7参照)へ進む。
【0059】
なお、n1秒までの間は、映像復号部105と音声復号部108が動作しているため、それぞれの復号結果をストリーム一時記憶部103に記憶させてもよい。
【0060】
なお、n1、n2、n3の値は任意であり、n1<n2<n3の関係に設定することが望ましい。n1〜n3の値は、少なくとも0よりも大きい値に設定されている。値が小さいほど、各回路の動作を速めに停止させることができるため、消費電力を低減させることができる。しかし、視聴開始時に起動処理が必要な回路が多くなってしまうため、視聴開始命令が入力されてから映像音声が出力されるまでに時間がかかってしまう。また、値が大きいほど、視聴開始時に起動処理が必要な回路が少なくなるため、視聴開始命令が入力されてから映像音声が出力されるまでの時間を短くすることができる。
【0061】
なお、本実施の形態では、視聴中断検出部111において視聴中断が検出されると、すぐに映像出力部106および音声出力部109の動作を停止させているが(ステップS20)、任意のm秒後に停止させるよう制御してもよい。
【0062】
〔3.視聴開始処理の動作〕
〔3−1.視聴開始シーケンス〕
ユーザによって操作部116における電源スイッチが操作されて、デジタル放送受信装置1が起動されたり、操作部116におけるチャネルボタンの押下によってチャネルの切り替えが実行されたり、装置が閉じた状態(図3参照)から開いた状態(図2参照)へ移行された場合、制御部110の視聴開始検出部113で視聴開始命令を検出し、制御部110は視聴制御を開始する。制御部110における視聴制御は、例えばCPU(Central Processing Unit)によるソフトウェア制御で実行される。
【0063】
なお、以下の説明において、「起動」とは、各ステップがハードウェア処理で実行される場合には、電源投入および設定を行う動作のことである。また、ソフトウェア処理で実行される場合には、処理の開始を指す。
【0064】
図7は、制御部110によって実行される視聴開始シーケンスを示すフローチャートである。まず、視聴開始命令が入力されると、信号受信部100が起動しているか否かを確認する(ステップS30)。信号受信部100が起動していれば、ステップS32へ進む。一方、信号受信部100が停止していれば、信号受信部100の起動処理及び初期化処理を実行させてから(ステップS31)、ステップS32へ進む。
【0065】
次に、デマルチプレクサ101が起動しているか否かを確認する(ステップS32)。デマルチプレクサ101が起動していれば、ステップS34へ進む。一方、デマルチプレクサ101が停止していれば、デマルチプレクサ101の起動処理及び初期化処理を実行させてから(ステップS33)、ステップS34へ進む。
【0066】
次に、映像復号部105及び音声復号部108が起動しているか否かを確認する(ステップS34)。映像復号部105及び音声復号部108が起動していれば、ステップS36へ進む。一方、映像復号部105及び音声復号部108が停止していれば、映像復号部105及び音声復号部108の起動処理及び初期化処理を実行させてから(ステップS35)、ステップS36へ進む。
【0067】
次に、映像出力部106及び音声出力部109が起動しているか否かを確認する(ステップS36)。映像出力部106及び音声出力部109が起動していれば、視聴開始シーケンスを終了する。一方、映像出力部106及び音声出力部109が停止していれば、映像出力部106及び音声出力部109の起動処理を実行させ(ステップS37)、視聴開始シーケンスを終了する。なお、本実施の形態では、視聴停止命令が入力された場合、図5及び図6に示すように映像出力部106及び音声出力部109を必ず停止させている(ステップS11、S21)ため、図7のステップS36は省略してもよい。
【0068】
このように、視聴開始シーケンスは、図5及び図6に示す視聴停止シーケンスにおいて停止処理した順番の逆順で、各部を起動・初期化処理する。
【0069】
このようなシーケンスにすることで、視聴停止命令を入力してから視聴開始命令が入力されるまでの時間が短いほど、映像音声が出力されるまでの時間を短くすることができる。
【0070】
すなわち、従来は、視聴停止命令が入力された時に全ての処理部をほぼ同時に停止させていたので、視聴開始命令が入力された時は必ず全ての処理部を起動させなければならかった。これに対し、本実施の形態は、視聴停止命令が入力された時に処理部を段階的に停止させることで、視聴開始命令が入力された時は、その時点で停止している処理部のみを起動させればよいため、必ずしも全ての処理部を起動させる必要はなくなる。
【0071】
例えば、図5のステップS13においてn4秒以内に視聴開始命令が入力された場合、または図6のステップS22においてn1秒以内に試聴開始命令が入力された場合は、図7におけるステップS37の処理のみ実行されて、受信しているデジタル放送の映像音声が出力される。また、図5のステップS15においてn5秒以内に視聴開始命令が入力された場合、または図6のステップS24においてn2秒以内に視聴開始命令が入力された場合は、図7におけるステップS35とS37の処理が実行されて、映像音声が出力される。また、図6のステップS26においてn3秒以内に視聴開始命令が入力された場合は、図7におけるステップS33、S35、S37の処理が実行されて、映像音声が出力される。
【0072】
なお、図7に示すシーケンスにおいて、映像復号部105及び音声復号部108の処理(ステップS34、S35)と、映像出力部106及び音声出力部109の処理(ステップS36、S37)とを独立して時系列に実行しているが、両方を併せて起動処理及び初期化処理を実行させてもよい。その場合は、ステップS33の処理の次に、映像部104及び音声部107が起動しているか否かの確認を行う処理と、映像部104及び音声部107の起動処理及び初期化処理とを、実行させればよい。
【0073】
〔3−2.信号受信部100の起動・初期化〕
図8は、信号受信部100の起動及び初期化シーケンスを示すフローチャートであり、図7のステップS31の詳しい処理内容を示している。なお、以下の説明では、信号受信部100が、1セグメント放送用OFDM復調器およびチューナであった場合の動作について説明している。
【0074】
図8において、制御部110は、まず、信号受信部100に電源を供給して起動する(ステップS40)。次に、ユーザが操作部116を操作して選択したチャネルの周波数に設定を行う(ステップS41)。次に、モード・ガードインターバル値の設定を行う(ステップS42)が、この値は置局条件あるいはサービスイメージによって異なるため、最適値の検出が必要となる。モード・ガードインターバル値の設定が最適となれば、同期確立を確認する(ステップS43)ことができる。同期が確認できない場合には、別のモード・ガードインターバル値を設定(ステップS42)し、再度確認する(ステップS43)。同期確立後には、CN比(Carrier to Noise Ratio)を確認(ステップS44)し、その値が閾値以上であれば信号受信部100の制御完了となる。
【0075】
上記シーケンスにて受信したMPEG2−TS多重ストリームは、デマルチプレクサ101に送られる。
【0076】
なお、図8において、ステップS42とS43は必須の処理ではない。
【0077】
〔3−3.デマルチプレクサ101の起動・初期化〕
図9は、デマルチプレクサ101の起動及び初期化シーケンスを示すフローチャートである。なお図9は、図7のステップS33の詳しい処理内容を示しており、受信したMPEG2−TS多重ストリームをデマルチプレックスし、サービスの選択を行うためのデマルチプレクサ制御を示している。
【0078】
図9において、制御部110は、まず、デマルチプレクサ101を起動する(ステップS50)。次に、デマルチプレックスを開始し、セクションと呼ばれるデータから番組特定情報PSI(Program Specific Information)やサービス情報SI(Service Information)を取得する。さらに、PSIで定義されるテーブルのうち、伝送路の情報と番組内容の関連を示すNIT(Network Information Table)を取得する(ステップS51)。
【0079】
次に、取得したNITに基づき、視聴可能なサービスリストを作成する(ステップS52)。次に、番組を構成する各符号化信号のPID(Packet ID)を指定するPMT(Program Map Table)を取得し(ステップS53)、取得したPMTに基づきPIDを取得する(ステップS54)。作成したサービスリストや取得したPIDは、記憶部102に格納される。
【0080】
次に、PIDの中から、ユーザによって選択されたサービスに関するPIDを取得するために、PIDフィルタの設定を行う。複数サービスの中から目的のサービスに絞り込むことで制御完了となる(ステップS55)。
【0081】
制御部110は、PIDフィルタの設定が終わると、目的の映像および音声のES(Elementary Stream)が含まれるPES(Packetized Elementary Stream)を取得することができるので、映像音声PESから映像ESと音声ESを取り出し、出力する(ステップS56)。
【0082】
1セグメント放送の場合、映像データはH.264規格に準拠した符号化方式で符号化されており、この符号化方式は、動き補償フレーム間予測が使われている。動き補償フレーム間予測というのは、時間軸方向のフレーム画像間において、前画面に関する情報と、被写体の動きを考慮した次の画面に関する予測画面と差分とに基づいて、原画像に近い画像を再現可能な圧縮方法である。動き補償フレーム間予測によって圧縮された映像データを復号化するためには、必ず前後の画面とは関係なくその画面内の情報だけで独立して符号化したデータを示すIDR(Instantaneous Decoding Refresh)ピクチャを用いる必要がある。IDRピクチャは、周期的に送られてくるが、IDRピクチャを取得するまで映像を出力することができない。本実施の形態において、上記のように独立して符号化されたデータを「先頭ピクチャ」という。
【0083】
なお、図9において、ステップS51、S52、S53は、必須の処理ではない。
【0084】
〔3−4.映像復号部105の起動・初期化〕
図10は、映像復号部105の起動及び初期化シーケンスを示すフローチャートである。なお図10は、図7のステップS35における映像データの復号処理を示している。
【0085】
図10において、映像部104は、まず映像復号部105を起動させる(ステップS60)。ここで「起動」とは、映像復号部105が、ハードウェア処理によって復号処理される場合には電源投入および設定を行う動作のことであり、ソフトウェア処理によって復号処理される場合には処理の開始をさす。
【0086】
次に、デマルチプレクサ制御(図9参照)によって得られた映像PESを取得(ステップS61)し、先頭ピクチャを取得するまで待機する。先頭ピクチャを取得すると(ステップS62)、映像復号部105による映像復号化処理を開始する(ステップS63)。次に、復号化の後、提示時刻情報PTS(Presentation Time Stamp)に従って、映像同期出力を開始する(ステップS64)。
【0087】
以上の処理により、映像復号部105は、復号化された映像データを映像出力部106に出力することができる。
【0088】
〔3−5.音声復号部108の起動・初期化〕
図11は、音声復号部108の起動及び初期化シーケンスを示すフローチャートである。なお図11は、図7のステップS35における音声データの復号処理を示している。
【0089】
図11において、音声部107は、まず、音声復号部108を起動させる(ステップS70)。ここで「起動」とは、音声復号部108がハードウェア処理の場合には電源投入および設定を行うことであり、ソフトウェア処理の場合には処理の開始を指す。
【0090】
次に、デマルチプレクサ制御(図7参照)によって得られた音声PESを取得する(ステップS71)。取得した音声PESから音声ESを取得すると、音声復号部108による音声復号化を開始する(ステップS72)。復号化の後、提示時刻情報PTS(Presentation Time Stamp)に従って、音声同期出力を開始する(ステップS73)。
【0091】
以上の処理により、音声復号部108は、復号化された音声データを音声出力部109に出力することができる。
【0092】
〔4.作用効果〕
以上のように、本発明のデジタル放送受信装置によれば、視聴中断が検出された場合の停止処理を段階的に実行することにより、視聴中断を検出してから短時間で視聴開始命令が検出された場合には短時間でテレビ視聴を再開することが可能になる。例えば、電車の乗り降り時など、一時的に視聴を止めたい場合の利便性を高めることができる。
【0093】
(実施の形態2)
実施の形態2の構成は、実施の形態1の図1で示したデジタル放送受信装置1の制御部110に、視聴を保留する命令(すなわち、各部を停止せずに待機する)を検出する視聴保留検出部112を、新たに備える。
【0094】
図12は、実施の形態2におけるデジタル放送受信装置の外観を示す平面図である。図12に示すデジタル放送受信装置は、図2及び図3に示す装置と同様で、ディスプレイ115を備えた第1の筐体と操作部116を備えた第2の筐体とが、ヒンジ500によって開閉可能な構成となっている。図12に示すように装置が閉じられた時に、ユーザによる視聴停止命令が入力されたとみなす。また、本装置には、筐体の側面に保留ボタン502が配されており、視聴保留検出部112が保留ボタン502の押下を検出することができる。保留ボタン502が押下された時、ユーザによる視聴保留命令が入力されたとみなす。また、装置にサブディスプレイ501を配してもよく、そのサブディスプレイ501に保留ボタン502に関する説明を表示させると、ユーザーに保留ボタン502の機能を明確に知らしめることができる。なお、保留ボタン502の配置箇所は、筐体の側面に限らない。また、保留ボタン502は、デジタル放送を視聴している時は視聴保留機能が割り当てられるが、デジタル放送を受信していない時は他の機能を割り当ててもよい。
【0095】
図13は、視聴中に装置が閉じられた場合の視聴保留シーケンスを示すフローチャートである。以下の説明では、視聴中断検出部111は、装置が閉じられたことをヒンジ検出部117が検出した時に視聴中断検出している。
【0096】
視聴中に装置が閉じられ、視聴中断検出部111で視聴停止命令が検出されると、映像出力部106および音声出力部109の給電を停止し、動作を停止させる(ステップS80)。
【0097】
次に、タイマー部114を起動させる(ステップS81)。タイマー部114が起動してからn秒以内に、保留ボタン502(図12参照)が操作され、視聴保留検出部112において視聴保留命令が検出された場合(ステップS82)は、タイマー部114の動作を停止させ(ステップS89)、視聴保留シーケンスを終了する。すなわち、映像出力部106および音声出力部109のみが停止している状態になる。視聴開始時は、図7に示す視聴開始シーケンスに基づいて処理されるが、保留ボタン502の押下後は、映像出力部106および音声出力部109のみが停止している状態なので、図7のステップS37のみが実行されて、映像音声が出力される。
【0098】
ステップS82においてn秒以内に視聴保留命令が検出されず、n1秒以内に視聴開始検出部113によって視聴開始命令が検出されなかった場合(ステップS703)は、映像復号部105と音声復号部108とを停止させる(ステップS84)。一方、n1秒以内に視聴開始命令が入力されると、タイマー部114を停止させ(ステップS90)、視聴開始シーケンス(図7参照)へ進む。
【0099】
次に、タイマー部114を起動してからn2秒以内に、視聴開始検出部113によって視聴再開が検出されなかった場合(ステップS85)は、デマルチプレクサ101を停止させる(ステップS86)。一方、n2秒以内に視聴開始命令が入力されると、タイマー部114を停止させ(ステップS90)、視聴開始シーケンス(図7参照)へ進む。
【0100】
次に、タイマー部114を起動してからn3秒以内に、視聴開始検出部113によって視聴再開が検出されなかった場合(ステップS87)は、信号受信部100を停止させて(ステップS88)、タイマー部114を停止させる(ステップS89)する。一方、n3秒以内に視聴開始命令が入力されると、タイマー部114を停止させ(ステップS90)、視聴開始シーケンス(図7参照)へ進む。
【0101】
なお、視聴保留検出部112による視聴保留検出処理(ステップS82)と、復号部やデマルチプレクサや信号受信などの停止処理(ステップS84、S86、S88)を行う順番は、図13に示す順番に限らない。この場合、視聴保留検出前に停止した箇所を再起動させておくことで、視聴再開検出時の復帰をより速く行うことができる。
【0102】
なお、視聴保留検出部112によって視聴保留が検出されてから長時間視聴再開されなかった場合、あるいはユーザーが再開命令を入力するのを忘れていた場合に、残りの部分も停止するとなお良い。
【0103】
以上のように実施の形態2のデジタル放送受信装置によれば、装置が閉じられた時に視聴を保留可能にしたことにより、視聴再開時に迅速に映像音声を出力させることができる。
【0104】
すなわち、実施の形態1は視聴停止命令が入力されると、各処理部を順次停止させるよう制御していたが、実施の形態2は視聴停止命令が入力された後、保留ボタン502を操作することで、映像出力部106及び音声出力部109の動作のみを停止させて、視聴停止シーケンスを実行させないようにすることができる。特に、比較的長い間視聴を止めた後で、即座に視聴再開したい場合の利便性を高めることができる。
【0105】
なお、実施の形態1および実施の形態2のデジタル放送受信装置1における視聴中断検出部111は、キー入力を検出し、視聴中断を意味するキーが押されたかどうかを判定するキー入力判定部であってもよい。図16は、視聴中断検出部111がキー入力判定部であった場合のデジタル放送受信装置1の外観であり、デジタル放送を視聴中に中断キー400が押下された場合にユーザによる視聴停止命令とみなすことができる。
【0106】
また、実施の形態1および実施の形態2のデジタル放送受信装置1における視聴中断検出部111は、図2における第1の筐体201が第2の筐体202に対してスライド可能な構成や、第1の筐体201におけるディスプレイ115を覆うことが可能な開閉カバーを備えた構成でもよい。その場合、制御部110が、第1の筐体201のスライド動作や、開閉カバーの開閉動作を検出して、視聴停止命令や視聴開始命令を出力する構成でもよい。また、第1の筐体201が第2の筐体202に対して、面方向に回転可能な構成になっている場合、その回転角を検出して視聴停止命令や視聴開始命令を出力する構成でもよい。この場合、それぞれの動作が検出された場合にユーザによる視聴停止命令とみなす。
【0107】
(実施の形態3)
次に、デジタル放送を受信可能な携帯電話端末において、放送受信機能と他の機能とを両方動作させた後、一方の動作を停止させる時の処理について説明する。
【0108】
図14は、携帯電話端末に備わっている機能を示す模式図である。近年の携帯電話機は多機能化が進み、例えば図示のように、他の携帯電話端末や固定電話と相互通話を行うことができる電話機能、インターネットに接続し各種サイトやメール送受信が可能なデータ送受信機能、端末に搭載されている撮像部を利用して撮影を行うことができるカメラ機能、音楽データが保存されているメモリーカードを端末に装着し音楽データを再生可能なオーディオ機能、実施の形態1及び2で説明したようなテレビ放送を視聴可能なTV視聴機能、FMラジオ放送やデジタルラジオ放送などを受信可能なラジオ受信機能などが装備されている。これらの機能は、択一的に動作できることはもちろん、マルチタスク処理によって複数の機能を同時に実行させることも可能である。例えば、オーディオ機能を使って音楽を聴いていると同時に、データ送受信機能を使ってインターネットメールの送受信を行うことができる。
【0109】
なお、構造上、同時に実行できない機能もある。例えば、カメラ機能とTV受信機能とは、両方ともディスプレイ115を使用するため、同時には実行できない。
【0110】
図15は、TV視聴機能と他の機能(例えばカメラ機能)の動作の関係を示すフローチャートである。図15において、TV視聴機能を利用してデジタル放送を視聴している時に、カメラ機能を利用して撮影を行おうとする場合、視聴停止命令を入力してTV視聴機能を中断させる必要がある(ステップS101)。視聴停止命令が入力された時、タイマー部114がカウントを開始する。また、TV視聴機能が中断された時、映像出力部106及び音声出力部109のみが動作を停止されている。また、TV視聴機能が中断されると、カメラ機能を起動させることできるので、ユーザーは操作部116において所定の操作を行って、カメラ機能を起動させる(ステップS102)。
【0111】
次に、カメラ機能を利用した撮影が終わり、再びTV視聴機能を起動させる場合、視聴停止命令からn7秒以内に視聴開始命令が入力されると(ステップS103)、カメラ機能が停止され(ステップS104)、図7に示す視聴開始シーケンスが実行される。前述したように、映像出力部106及び音声出力部109のみが停止され、信号受信部100やデマルチプレクサ101などは既に起動されているため、速やかに映像音声が出力される。
【0112】
一方、ステップS103において、n7秒以内に視聴開始命令が入力されなかった場合は、視聴停止シーケンス(図5または図6参照)が実行される(ステップS105)。この時、カメラ機能は起動したままである。
【0113】
以上のように本実施の形態によれば、TV視聴機能を実行させてデジタル放送を視聴中に、カメラ機能などの他機能を起動させると、所定時間、TV視聴機能を待機させている。よって、TV視聴機能を再開させた際、迅速に映像音声を出力させることができる。すなわち、他機能の起動時に、映像出力部106及び音声出力部109のみを停止させて、受信制御部100やデマルチプレクサ101などは起動したままにしている。そして、所定時間(n7秒)以内に視聴開始命令が入力されると、映像出力部106及び音声出力部109のみを起動させるだけでよいので、迅速に映像音声を出力させることができる。
【0114】
また、n7秒以内に視聴開始命令が入力されない時に、TV機能をオフさせることにより、無駄な電力消費を低減させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明は、デジタル放送受信装置に適用可能であり、例えば、携帯型デジタル放送受信ビューアや、携帯電話端末、PDA、車載用ナビゲーションシステム等、可搬型の機器に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図
【図2】デジタル放送受信装置が開いた状態を示す斜視図
【図3】デジタル放送受信装置が閉じた状態を示す斜視図
【図4】視聴停止シーケンスのフローチャート
【図5】録画中における視聴停止シーケンスのフローチャート
【図6】視聴停止シーケンスのフローチャート
【図7】視聴開始シーケンスのフローチャート
【図8】信号受信部の起動及び初期化処理を示すフローチャート
【図9】デマルチプレクサの起動及び初期化処理を示すフローチャート
【図10】映像復号部の起動及び初期化処理を示すフローチャート
【図11】音声復号部の起動及び初期化処理を示すフローチャート
【図12】実施の形態2におけるデジタル放送受信装置の外観を示す平面図
【図13】視聴保留シーケンスを示すフローチャート
【図14】実施の形態3における携帯電話端末の機能を説明するための模式図
【図15】TV視聴機能及びカメラ機能の停止処理を示すフローチャート
【図16】デジタル放送受信装置の外観を示す斜視図
【符号の説明】
【0117】
100 信号受信部
101 デマルチプレクサ
102 記憶部
103 ストリーム一時記憶部
104 映像部
105 映像復号部
106 映像出力部
107 音声部
108 音声復号部
109 音声出力部
110 視聴制御部
111 視聴中断検出部
112 視聴保留検出部
113 視聴開始検出部
114 タイマー部
115 ディスプレイ
116 操作部
117 ヒンジ検出部
118 スピーカ
119 記憶部




 

 


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