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発明の名称 映像配信サーバ装置及びデータ蓄積方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6425(P2007−6425A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−187481(P2005−187481)
出願日 平成17年6月27日(2005.6.27)
代理人 【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
発明者 吉田 友明 / 渡辺 紳一 / 堀 義博
要約 課題
配信用の映像データから再生可否を判断するための情報を取得・解析し、その解析結果を映像再生端末装置情報と対応付けて蓄積することにより、管理者側の映像データを蓄積する際の負担を軽減するとともに、映像配信サービスの信頼性を向上する映像配信サーバ装置及び映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法を提供すること。

解決手段
データ解析・登録部202は、配信用の映像コンテンツから映像再生端末装置において再生の可否を判断するための情報としてMPEG解析項目やエンコーダ情報を取得・解析し、取得・解析した情報をデータベース化して蓄積部203に蓄積する。また、データ解析・登録部202は、映像再生端末装置から映像コンテンツの再生可否を判断するための再生機能に関わる端末情報を取得し、取得した端末情報をデータベース化して蓄積部203に蓄積する。
特許請求の範囲
【請求項1】
ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置であって、
前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための情報を取得・解析するデータ解析手段と、
前記データ解析手段が取得・解析した情報を前記再生端末装置情報とともに蓄積する蓄積手段と、を備える映像配信サーバ装置。
【請求項2】
前記データ解析手段は、前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための情報のパターンをデータベース化して前記蓄積手段に蓄積する請求項1記載の映像配信サーバ装置。
【請求項3】
前記データ解析手段は、前記映像データから取得・解析した情報を前記再生端末装置別や映像をエンコードしたエンコーダ情報別に前記蓄積手段に蓄積する請求項1又は2記載の映像配信サーバ装置。
【請求項4】
前記データ解析手段は、前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための特徴箇所の情報のみを取得・解析して前記蓄積手段に蓄積する請求項1から請求項3の何れか一つに記載の映像配信サーバ装置。
【請求項5】
ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置であって、
前記再生端末装置から前記映像データの再生可否を判断するための端末情報のみを取得し、当該端末情報と前記映像データから取得・解析した情報とを比較することにより前記再生端末装置における映像データの再生可否を判断するデータ解析手段と、
前記データ解析手段による判断結果と再生端末装置の識別情報と映像データの識別情報とを対応付けて蓄積する蓄積手段と、を備える映像配信サーバ装置。
【請求項6】
前記データ解析手段は、前記映像データから取得・解析した情報を修正することにより前記再生端末装置において再生可能になることを判断し、当該情報を修正して前記蓄積手段に蓄積する請求項1または請求項5記載の映像配信サーバ装置。
【請求項7】
ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法であって、
前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための情報を取得・解析し、取得・解析した情報を前記再生端末装置情報とともに蓄積手段に蓄積する映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法。
【請求項8】
ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法であって、
前記再生端末装置から前記映像データの再生可否を判断するための端末情報のみを取得し、当該端末情報と前記映像データから取得・解析した情報とを比較することにより前記再生端末装置における映像データの再生可否を判断し、この判断結果と再生端末装置の識別情報と映像データの識別情報とを対応付けて蓄積手段に蓄積する映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置及び映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、映像コンテンツをネットワークを介して宅内に設置された映像再生端末装置に配信する映像配信サービスが実用化されている。この映像配信サービスでは、配信用の映像データを蓄積する映像配信サーバ装置が利用される。映像データは、配信効率を向上させるためMPEG−2(Moving Picture Experts Group phase 2)等のデータ形式にエンコードされて映像配信サーバ装置に蓄積される。
【0003】
しかしながら、MPEG方式でエンコードされて配信されるビットストリーム中にエラーが含まれていると、そのビットストリームを受信した映像再生端末装置では、映像データの一部又は全てが表示されないことや映像・音声が歪んで再生されるといった問題が発生することがある。
【0004】
この問題に対応するものとして、例えば、特許文献1に記載されたMPEG方式による画像再生器がある。この画像再生器では、ビットストリーム中のBピクチャのエラーを検出し、エラーが存在する位置のIスライスを直前の同位置のIスライスで置き換えて再生する。
【特許文献1】特開平8−265751号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、映像再生端末装置によっては、再生機能がMPEGで規定される一部又は全てのデータ形式に対応していないものもあり、映像データの一部又は全てが表示されないことや映像・音声が歪んで再生されることがある。
【0006】
このような現象を確認するためには、映像再生端末装置に対応する再生機能で実際に映像データを再生し、映像データの全体を視聴覚によって確認しなければならない。このため、映像配信サーバ装置を設置する管理者側では、映像データを蓄積する際の負担が増大し、映像再生端末装置を保有するユーザ側では、配信される映像データを満足に再生できない事態が発生する可能性があり、映像配信サービスの普及を阻害する。
【0007】
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、配信用の映像データから再生可否を判断するための情報を取得・解析し、その解析結果を映像再生端末装置情報と対応付けて蓄積することにより、管理者側の映像データを蓄積する際の負担を軽減するとともに、映像配信サービスの信頼性を向上する映像配信サーバ装置及び映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置であって、前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための情報を取得・解析するデータ解析手段と、前記データ解析手段が取得・解析した情報を前記再生端末装置情報とともに蓄積する蓄積手段と、を備える構成を採る。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、映像データを配信する再生端末装置において正常にデータが再生できないという現象を回避することができ、管理者側の映像データを蓄積する際の負担を軽減し、映像配信サービスの信頼性を向上することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の第1の態様に係る映像配信サーバ装置は、ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置であって、前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための情報を取得・解析するデータ解析手段と、前記データ解析手段が取得・解析した情報を前記再生端末装置情報とともに蓄積する蓄積手段と、を備える構成を採る。
【0011】
この構成によれば、映像データを配信する再生端末装置において正常にデータが再生できないという現象を回避することができ、管理者側の映像データを蓄積する際の負担を軽減し、映像配信サービスの信頼性を向上することが可能になる。
【0012】
本発明の第2の態様に係る映像配信サーバ装置は、第1の態様に記載の映像配信サーバ装置において、前記データ解析手段は、前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための情報のパターンをデータベース化して前記蓄積手段に蓄積する構成を採る。
【0013】
この構成によれば、新たな配信用映像データからの情報の取得・解析時に以前のデータとのパターン照合を行うことが可能になり、データ解析の精度を向上することが可能になる。
【0014】
本発明の第3の態様に係る映像配信サーバ装置は、第1又は第2の態様に記載の映像配信サーバ装置において、前記データ解析手段は、前記映像データから取得・解析した情報を前記再生端末装置別や映像をエンコードしたエンコーダ情報別に前記蓄積手段に蓄積する構成を採る。
【0015】
この構成によれば、より自由度の高いデータ解析を行うことが可能になる。
【0016】
本発明の第4の態様に係る映像配信サーバ装置は、第1から第3の態様の何れか一つに記載の映像配信サーバ装置において、前記データ解析手段は、前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための特徴箇所の情報のみを取得・解析して前記蓄積手段に蓄積する構成を採る。
【0017】
この構成によれば、蓄積するデータ量を抑えデータの検索精度を向上させることができる。
【0018】
本発明の第5の態様に係る映像配信サーバ装置は、ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置であって、前記再生端末装置から前記映像データの再生可否を判断するための端末情報のみを取得し、当該端末情報と前記映像データから取得・解析した情報とを比較することにより前記再生端末装置における映像データの再生可否を判断するデータ解析手段と、前記データ解析手段による判断結果と再生端末装置の識別情報と映像データの識別情報とを対応付けて蓄積する蓄積手段と、を備える構成を採る。
【0019】
この構成によれば、再生端末装置別に正常に再生可能な映像データと再生不可の映像データを蓄積管理することが可能になる。
【0020】
本発明の第6の態様に係る映像配信サーバ装置は、第1または第5の態様に記載の映像配信サーバ装置において、前記データ解析手段は、前記映像データから取得・解析した情報を修正することにより前記再生端末装置において再生可能になることを判断し、当該情報を修正して前記蓄積手段に蓄積する構成を採る。
【0021】
この構成によれば、映像コンテンツの配信対象とする再生端末装置を拡大することができ、映像配信サービスの普及を促進することができる。
【0022】
本発明の第7の態様に係る映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法は、ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法であって、前記映像データから前記再生端末装置での再生可否を判断するための情報を取得・解析し、取得・解析した情報を前記再生端末装置情報とともに蓄積手段に蓄積する方法を採る。
【0023】
この方法によれば、映像データを配信する再生端末装置において正常にデータが再生できないという現象を回避することができ、管理者側の映像データを蓄積する際の負担を軽減し、映像配信サービスの信頼性を向上することが可能になる。
【0024】
本発明の第8の態様に係る映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法は、ネットワークを介して再生端末装置に配信する映像データを蓄積する映像配信サーバ装置のデータ蓄積方法であって、前記再生端末装置から前記映像データの再生可否を判断するための端末情報のみを取得し、当該端末情報と前記映像データから取得・解析した情報とを比較することにより前記再生端末装置における映像データの再生可否を判断し、この判断結果と再生端末装置の識別情報と映像データの識別情報とを対応付けて蓄積手段に蓄積する方法を採る。
【0025】
この方法によれば、再生端末装置別に正常に再生可能な映像データと再生不可の映像データを蓄積管理することが可能になる。
【0026】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は、本実施の形態に係るコンテンツ配信システムのシステム構成を示す図である。図1において、コンテンツ配信システム100は、配信用映像コンテンツを蓄積・管理してビデオ配信サービスを提供する映像配信管理サーバ101と、ユーザの宅内等に設置される映像再生端末装置102,103とが、データ通信網の一つであるインターネットまたはLAN104を介して接続されている。なお、本実施の形態のコンテンツ配信システム100の映像配信管理サーバ101は、配信用映像コンテンツとして、MPEG−2でエンコードしたものを配信するものとする。
【0028】
図2は、映像配信管理サーバ101の機能構成を示すブロック図である。図2において、映像配信管理サーバ101は、ユーザI/F部201と、データ解析・登録部202と、蓄積部203と、スケジュール管理部204と、データ送信部205と、再生装置管理部206と、から構成される。
【0029】
ユーザI/F部201は、キーボード等の入力デバイスとディスプレイ等の出力デバイスを備え、新たなデータの登録時や映像配信管理サーバ101のメンテナンス時等に利用する。
【0030】
データ解析・登録部202は、配信用の映像コンテンツから映像再生端末装置102,103において再生の可否を判断するための情報として、後述するMPEG解析項目やエンコーダ情報を取得・解析し、取得・解析したMPEG解析項目やエンコーダ情報をデータベース化して蓄積部203に蓄積する。また、データ解析・登録部202は、映像再生端末装置102,103から映像コンテンツの再生可否を判断するための再生機能に関わる端末情報を取得し、取得した端末情報をデータベース化して蓄積部203に蓄積する。
【0031】
蓄積部203は、ハードディスク装置等の大容量記憶媒体を有し、配信用映像コンテンツを蓄積する映像データベースと、映像再生端末装置が再生可能な修正後の修正映像コンテンツを蓄積する修正映像データベースと、MPEGデータを解析して抽出したMPEG解析項目を格納するMPEG解析結果格納テーブル(図10参照)と、映像再生端末装置から取得した再生機能等の情報を格納する映像再生端末装置情報テーブル(図11参照)と、映像再生端末装置が再生可能なレコード情報を格納する再生可能データ・再生端末関連テーブル(図12参照)と、映像再生端末装置が再生不可能なレコード情報を格納する再生不可能データ・再生端末関連テーブル(図13参照)と、映像再生端末装置が再生可能な修正後のレコード情報を格納する修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル(図14参照)と、を記憶する。
【0032】
スケジュール管理部204は、蓄積部203の映像データベースに蓄積された配信用映像コンテンツを何時どの再生端末で再生するか等を設定するテレビ番組表のような映像配信スケジュールを設定・管理する。
【0033】
データ送信部205は、インターネット/LAN104に接続するネットワークI/F機能を有し、スケジュール管理部204に設定された映像配信スケジュールに基づいて、蓄積部203の映像データベースに蓄積された配信用映像コンテンツやスケジュール情報をインターネット/LAN104を介して映像再生端末装置102,103に送信する。
【0034】
再生装置管理部206は、映像再生端末装置102,103のIPアドレス、MAC(Media Access Control)情報や再生状態等を蓄積部203の映像再生端末装置情報テーブルにより管理し、ユーザI/F部201から新たに入力される映像再生端末装置情報を映像再生端末装置情報テーブルに登録する。また、再生装置管理部206は、プラズマディスプレイ等の再生装置に対して、コマンドを送信することにより、再生装置をリモート操作する機能も有する。
【0035】
図3は、映像再生端末装置102の機能構成を示すブロック図である。なお、映像再生端末装置103も映像再生端末装置102と同様の機能構成を有する。
【0036】
図3において、映像再生端末装置102は、データ受信部301と、DEMUX部302と、デコード部303と、表示部304と、から構成される。
【0037】
データ受信部301は、インターネット/LAN104に接続するネットワークI/F機能を有し、映像配信管理サーバ101からインターネット/LAN104を介して送信される配信用映像コンテンツやスケジュール情報を受信する。DEMUX部302は、データ受信部301で受信した配信用映像コンテンツから映像データと音声データを分離して、各々をデコード部303に出力する。
【0038】
デコード部303は、DEMUX部302から入力される映像データと音声データをデコードし、映像信号と音声信号を表示部304に出力する。表示部304は、音声出力機能を備え、デコード部303から入力される映像信号と音声信号により、映像を表示するとともに音声を再生する。
【0039】
次に、映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202においてMPEG解析項目として利用されるMPEGデータのデータヘッダ情報について、図4〜図9を参照して説明する。
【0040】
図4は、MPEG−2Systemで用いられるPES(Packetized Elementary Stream)ヘッダ情報400の概略構造を示す図である。PESは、MPEG−2により符号化した映像をフレーム単位、音声をブロック単位にパケット化したものである。PESヘッダ情報400には、PESの開始位置を示す「start code」401と、当該PESに含まれるElementary Straemを識別する「stream id」402と、当該PESのパケットサイズを示す「pes length」403と、著作権情報を設定する「copyright」404と、再生を行う時刻情報を示す「PTS:Presentation Time Stamp 」405と、復号動作を行う時刻情報を示す「DTS:Decoding Time Stamp 」406と、が含まれる。なお、図中の「A/V ES」407は、符号化した映像と音声を含むデータパケットである。
【0041】
このPESヘッダ情報400の「PTS」405は、MPEG解析項目として利用される。MPEG2システムデータではA/Vデータの同期再生を行うためにPTSが一定の割合で挿入されている。このPTSの挿入間隔が広すぎると、A/Vデータの同期がとれなくなり、音と映像がずれた状態で再生されてしまう。また、PTS時刻情報が前後して挿入されていると再生する端末によっては音と映像に異常をきたすことがある。よって、本実施の形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、MPEG2システムデータのPTSの位置間隔を検出し、映像再生端末装置での再生可否を判断する処理を行う。
【0042】
また、「PTS」405により、映像コンテンツ全体の再生時間を算出することが可能である。映像再生端末装置によっては、再生時間が1時間を超える映像データ等の長時間の映像データを再生できないものもある。よって、本実施の形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、「PTS」405により映像コンテンツ全体の再生時間を算出し、映像再生端末装置での再生可否を判断する処理を行う。
【0043】
また、「pes length」403も、MPEG解析項目として利用される。この「pes length」403により示されるPESサイズが大きすぎる場合や小さすぎる場合に再生に不具合をきたすことがある。このため、本実施の形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、映像データベースに映像コンテンツを登録する際には、A/Vデータ毎にPESサイズの最大、最小、平均の各値を算出して登録する。
【0044】
また、「copyright」404も、MPEG解析項目として利用される。映像再生端末装置によっては、著作権を含むA/Vデータを再生すべきでないものもある。このため、本実施の形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、「copyright」404から著作権情報を取得し、映像再生端末装置での再生可否を判断する。
【0045】
また、「stream id」402も、MPEG解析項目として利用される。映像再生端末装置によっては、PCM音声を再生できないものや、MPEG2−Videoを再生できないものがある。よって、本実施の形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、映像再生端末装置情報テーブルに登録した映像再生端末装置情報の映像再生端末装置の特性により、映像再生端末装置で再生可能な映像及び音声フォーマットを判断する処理を行う。
【0046】
図5は、MPEG2−Videoパケット500の概略構造を示す図である。MPEG2−Videoパケット500には、MPEG2映像パケットの後述する各種属性を設定するヘッダ情報である「Sequence」501及び「Sequence Extension」502と、当該MPEG−2Videoパケットに含まれる映像データのフレーム数を示す「GOP:Group of Pictures 」503と、が含まれる。「Pictures 」504,505は映像データであり、3つのタイプ「Iピクチャ」、「Pピクチャ」、「Bピクチャ」がある。
【0047】
このMPEG2−Videoパケット500の「GOP」503データパターンは、MPEG解析項目として利用される。MPEG2−Videoパケットによっては、GOP内のピクチャ枚数が設定された値よりも多く含まれるものがある。映像再生端末装置によっては、このようなMPEG2−Videoパケットを再生すると、再生映像がガタツクことがある。よって、本実施の形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、フレームレートとGOPパターン構造が一致しているかを判断する。そして、データ解析・登録部202では、配信用映像コンテンツを映像データベースに登録する際には、全てのGOPヘッダ情報を登録するのではなく、代表的なGOPパターンを上位2〜3種に絞って登録を行う。
【0048】
図6は、図5の「Sequence」501の概略構造を示す図である。「Sequence」501には、シーケンスのスタートコードを示す「header_code」511と、映像の水平サイズを示す「horizon」512と、映像の垂直サイズを示す「vertical」513と、映像の画角サイズを示す「aspect」514と、映像のフレームレートを示す「frame rate」515と、映像のビットレートを示す「bit rate」516と、バッファサイズを示す「Vbv buffer」517と、が含まれる。
【0049】
この「Sequence」501内の「bit rate」516は、MPEG解析項目として利用される。「bit rate」516には、例えば、15Mbpsを超えるHD(High Definition )対応の映像レートが設定可能である。しかし、映像再生端末装置の中には、HD映像の再生に対応していない装置もあり、HD映像を再生させようとすると、映像が止まったりして正常に再生できないことがある。このような現象を回避するため、本実施形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、配信用映像コンテンツの「Sequence」501から「bit rate」516を取得して、映像再生端末装置での再生可否を判断する処理を行う。
【0050】
また、「bit rate」516と同様に、「frame rate」515も、MPEG解析項目として利用される。「frame rate」515は、1秒当たりの表示コマ数によっては表示できない映像再生端末装置もありうるため、映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、配信用映像コンテンツの「Sequence」501から「frame rate」515を取得して、映像再生端末装置での再生可否を判断する処理を行う。
【0051】
また、「aspect」514も、MPEG解析項目として利用される。映像再生端末装置によっては、表示画面の制限によりアスペクト比が4:3のみを表示するものもある。このため、本実施の形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、「aspect」514からアスペクト比情報を取得し、映像再生端末装置での再生可否を判断する。
【0052】
図7は、MPEG2−Audioパケット700の概略構造を示す図である。MPEG2−Audioパケット700のヘッダ情報には、MPEG2音声パケットの後述する各種属性情報を設定する「header」701と、エラーチェックコードを設定する「error_check」702と、当該MPEG2−Audioパケット700に含まれる音声データ「audio_data」703と、この「audio_data」703の隙間に挿入する「ancillary_data」704と、が含まれる。
【0053】
図8は、図7の「header」701の概略構造を示す図である。「header」701には、同期パターンを設定する「syncword」711と、識別情報を設定する「ID」712と、MPEG2−Audioのレイヤを設定する「layer」713と、音楽のビットレートを示す「bit rate」714と、音楽のサンプリング周波数を示す「sampling」715と、音楽の再生モードを示す「mode」716と、が含まれる。この「header」701の「bit rate」714は、MPEG解析項目として利用される。
【0054】
また、「sampling」715も、MPEG解析項目として利用される。映像再生端末装置によっては、音声のサンプリングレートの設定が正しくないと音声再生に不具合が発生することがある。このため、本実施の形態の映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、MPEG2−Audioパケット700の「header」701を取得し、コンテンツ登録時の判断材料としてサンプリングレート情報が取得できなかった場合、映像再生端末装置によっては再生不可の判断を行う。
【0055】
図9は、PCMオーディオデータ900の概略構造を示す図である。PCMオーディオデータ900には、当該PCMオーディオデータ900の識別情報を設定する「sub_stream_id」901と、音声の量子化数を示す「quantization」902と、音声のサンプリング周波数を示す「sampling」903と、音声の再生チャンネル数を示す「channel」904と、が含まれる。PCMのサンプリング周波数は量子化数とともにビットレート算出のために利用される。PCMのビットレートは「サンプリング周波数×量子化数×チャネル数」で算出され、このビットレート情報を登録判断条件に利用する。
【0056】
また、映像再生端末装置によっては、再生可能な映像信号方式がNTSC(National Television Standards Committee )のみやPAL(Phase Alternation by Line )のみといった制限がある。このため、映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、事前に映像再生端末装置の再生可否の映像信号方式情報を取得し、再生不可能データ・再生端末関連テーブルに登録しておくことにより、映像データ再生可否の判断を行う。
【0057】
映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202では、MPEG2−Videoパケットのファイル終端を示すEOF(End Of File )が途中に含まれていないかを確認する。例えば、映像編集によりMPEG2−Videoパケットに2つの映像ファイルが1つに編集された場合、ファイル途中にEOFが含まれている場合がある。映像再生端末装置によっては、ファイル途中にEOFが含まれる映像を再生した場合に不具合が発生する可能性がある。このため、データ解析・登録部202では、ファイル途中にEOFが含まれる場合は、その後に続く映像データのフォーマット情報を取得して解析を行う。
【0058】
次に、上記図4〜図9に示した各データ構造から取得するMPEG解析項目により作成するMPEG解析結果格納テーブルの一例を図10に示す。図10に示すMPEG解析結果格納テーブル2000では、上記各データ構造から取得するMPEG解析項目の他に、MPEG2のA/Vデータをエンコードする際に用いた「エンコーダ名」と、そのエンコーダのバージョン情報「エンコーダVer.」も設定されている。このMPEG解析結果格納テーブル2000では、3つのコンテンツ(レコード1〜3)について、MPEG解析項目を登録している。このMPEG解析結果格納テーブル2000は、映像配信管理サーバ101の蓄積部203に記憶される。
【0059】
次に、映像再生端末装置情報テーブルの一例を図11に示す。図11に示す映像再生端末装置情報テーブル2100では、映像再生端末装置の識別情報と、MPEG解析結果格納テーブル2000に登録されたコンテンツに対する映像再生端末装置の映像/音声再生機能に関わる情報を取得して登録したテーブルである。この映像再生端末装置情報テーブル2100では、映像再生端末装置の識別情報として「端末ID」と「端末名称」を登録し、再生機能情報として「最小videoビットレート」、「最大videoビットレート」、「再生可能videoタイプ」、「再生不可videoタイプ」、「再生可能GOPパターン」、「再生不可GOPパターン」、「再生可能最大PESサイズ」、「再生可能Audioタイプ」及び「再生不可Audioタイプ」等を登録している。この映像再生端末装置情報テーブル2100は、映像配信管理サーバ101の蓄積部203に記憶される。
【0060】
次に、再生可能データ・再生端末関連テーブルの一例を図12に示す。この再生可能データ・再生端末関連テーブル2200は、MPEG解析結果格納テーブル2000に登録されたレコード1〜3の識別情報である「データID」と、再生可能な映像再生端末装置の識別情報である「端末ID」とを対応付けて登録するテーブルである。
【0061】
次に、再生不可能データ・再生端末関連テーブルの一例を図13に示す。この再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300は、MPEG解析結果格納テーブル2000に登録されたレコード1〜3の識別情報である「データID」と、再生不可能な映像再生端末装置の識別情報である「端末ID」とを対応付けて登録するテーブルである。
【0062】
次に、修正後再生可能データ・再生端末関連テーブルの一例を図14に示す。この修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400は、MPEG解析結果格納テーブル2000に登録されたレコード1〜3の識別情報である「データID」と、そのレコードを後述する修正処理により再生可能となる映像再生端末装置の識別情報である「端末ID」とを対応付けて登録するテーブルである。
【0063】
上記再生可能データ・再生端末関連テーブル2200、再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300及び修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400は、映像配信管理サーバ101の蓄積部203に記憶される。
【0064】
次に、映像配信管理サーバ101のデータ解析・登録部202において実行される処理の概要について、図15を参照して説明する。
【0065】
図15において、データ解析・登録部202は、図中の(1)で示すMPEG解析項目及びパラメータ情報の登録処理を実行する。この登録処理において、データ解析・登録部202は、配信用映像コンテンツに含まれるMPEGデータを解析して上記のMPEG解析項目を抽出し、図10のMPEG解析結果格納テーブル2000に登録する。また、データ解析・登録部202は、エンコーダ情報として配信用映像コンテンツをエンコードした際のパラメータ情報(エンコード名、エンコーダVer.)を取得してMPEG解析結果格納テーブル2000に登録する。
【0066】
次に、データ解析・登録部202は、図中の(2)で示す再生端末情報登録処理を実行する。この登録処理において、データ解析・登録部202は、映像再生端末装置102,103から上記11項目(端末ID〜再生不可Audioタイプ)の端末情報と、図示しないデコーダ情報を取得して、映像再生端末装置情報テーブル2100に登録する。
【0067】
次に、データ解析・登録部202は、図中の(3)で示すパターン比較処理を実行する。この比較処理において、データ解析・登録部202は、MPEG解析結果格納テーブル2000に登録したMPEG解析項目及びエンコーダ情報と、映像再生端末装置情報テーブル2100に登録した再生端末装置情報及びデコーダ情報とを比較し、比較結果がOKの場合、すなわち、レコードが映像再生端末装置で再生可能と判断した場合は、当該レコードのデータIDと、端末IDとを再生可能データ・再生可能端末関連テーブル2200に登録するとともに、当該レコードを映像データベースに蓄積する。
【0068】
また、データ解析・登録部202は、パターン比較の結果がNGの場合、すなわち、レコードが映像再生端末装置で再生不可能と判断した場合は、図中の(4)で示すMPEGデータ修正処理を実行する。この修正処理において、データ解析・登録部202は、パターン比較結果によりレコードが映像再生端末装置で再生可能に修正可能か否かを判断し、修正可能と判断した場合は修正可能なMPEG解析項目を修正し、図中の(5)で示す修正内容登録処理と、図中の(6)で示すデータ修正処理を実行する。この修正内容登録処理において、データ解析・登録部202は、修正内容と、レコードのデータIDと、端末IDとを修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400に登録する。データ修正処理において、データ解析・登録部202は、修正内容に基づいてレコードを修正し、その修正レコードを修正映像データベースに蓄積する。
【0069】
また、データ解析・登録部202は、修正不可能と判断した場合は、レコードが映像再生端末装置で再生不可能であると判断し、レコードのデータIDと、端末IDとを再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300に登録する。
【0070】
次に、図15に示したMPEG解析項目及びパラメータ情報の登録処理の詳細について、図16に示すフローチャート図を参照して説明する。
【0071】
図16において、データ解析・登録部202は、配信用映像コンテンツを読み込み(ステップS101)、その映像コンテンツのVideoパケットに含まれる「Sequence」501及び「Sequence Extension」502の有無により当該コンテンツがMPEG2データか否かを判別する(ステップS102)。
【0072】
データ解析・登録部202は、当該コンテンツがMPEG2データであると判別した場合は(ステップS102:YES)、そのMPEG2データを解析して上記MPEG解析項目を抽出するとともに、抽出したMPEG解析項目から再生時間等を計算する(ステップS103)。例えば、最初の映像フレームに付与された図4のPESヘッダ情報400内の「PTS」405に設定された時刻情報と、最後の映像フレームに付与された「PTS」405とから映像データの再生時間を計算する。
【0073】
そして、データ解析・登録部202は、抽出したMPEG解析項目をMPEG解析結果格納テーブル2000に登録して(ステップS104)、本処理を終了する。また、ステップS102において、データ解析・登録部202は、当該コンテンツがMPEG2データでないと判別した場合は(ステップS102:NO)、本処理を直ちに終了する。
【0074】
次に、映像再生端末装置102において実行されるコンテンツ再生処理について、図17に示すフローチャート図を参照して説明する。なお、映像再生端末装置103においても同様の処理が実行される。
【0075】
図17において、映像再生端末装置102は、映像配信管理サーバ101からインターネット/LAN104を介して配信される映像コンテンツをデータ受信部301で受信すると、そのコンテンツを読み込む(ステップS201)。DEMUX部302は、読み込まれたコンテンツから映像データと音声データを分離してデコード部303に出力する(ステップS202)。
【0076】
デコード部303は、入力された映像データと音声データをそれぞれデコード(ESデコード)処理し、映像信号と音声信号を表示部304に出力する(ステップS203)。表示部304は、入力された映像信号により映像を表示すると共に、入力された音声信号を再生する(ステップS204)。
【0077】
次に、新たな配信用映像コンテンツのMPEG分析項目を解析して、MPEG解析結果格納テーブル2000に登録されたMPEG解析項目と、映像再生端末装置情報テーブル2100に登録された再生端末装置情報と比較するパターン比較処理(図15(3)に示したパターン比較処理)の詳細について、図18に示すフローチャート図と図19に示すパターン比較処理内容の概略図とを参照して説明する。
【0078】
図18において、データ解析・登録部202は、新たな配信用映像コンテンツを読み込み(ステップS301)、その映像コンテンツのVideoパケットに含まれる「Sequence」501及び「Sequence Extension」502の有無により当該コンテンツがMPEG2データか否かを判別する(ステップS302)。
【0079】
データ解析・登録部202は、当該コンテンツがMPEG2データであると判別した場合は(ステップS302:YES)、そのMPEG2データを解析して上記MPEG解析項目を抽出するとともに、抽出したMPEG解析項目から再生時間等を計算する(ステップS303)。
【0080】
そして、データ解析・登録部202は、MPEG解析結果格納テーブル2000から登録済みのパターン(MPEG解析項目)と、映像再生端末装置情報テーブル2100から登録済みの再生端末装置情報を獲得し(ステップS304)、今回抽出・計算したMPEG解析項目と各テーブルから獲得したMPEG解析項目及び再生端末装置情報を比較し(ステップS305)、その比較結果を各テーブルに反映して(ステップS306)、本処理を終了する。
【0081】
また、ステップS302において、データ解析・登録部202は、当該コンテンツがMPEG2データでないと判別した場合は(ステップS302:NO)、本処理を直ちに終了する。
【0082】
具体的には、図19に示すパターン比較処理内容の概略図のように、MPEGデータから各種ヘッダ情報を取得及び解析を行う。コンテンツをエンコード時のパラメータ情報や再生を行う映像再生端末装置の情報を別途アプリケーション側から取得し、解析した結果と既存のテーブルのMPEG解析項目及びエンコーダ情報と比較を行う。比較結果はテーブルへ記録する。
【0083】
解析結果では、該当再生端末装置において再生が正常に行えないと判断した場合でも、実際に再生を行った結果、問題なく再生されたデータについては、該当データパターン(MPEG解析項目)を正常データとしてテーブル上の登録内容を変更することを可能とする。また、この変更した情報は次回解析時のパターンマッチに反映される。
【0084】
テーブルへのパターン情報登録は、対象データのパターンを全て登録するのではなく特徴的な項目(例えば、図10の各項目と図11の各項目)のみとし、保存するデータ量を軽減するとともに、パターン比較処理にかかる時間を短縮する。
【0085】
登録する具体的なパターンとしては、GOPパターン、著作権情報、PESサイズ、PTS間隔、システムヘッダ間隔等である。
【0086】
GOPパターンは、コンテンツの中で利用されているパターンの中から多く利用されている上位数種類のみを登録する。例えば、「IPBBPBB,IPPP,IIIII,・・・」等の基本的に全て同じパターンをテーブル登録する。
【0087】
著作権情報は、コンテンツに含まれる全PESパケットについて著作権有無情報が同一である場合は、著作権情報の設定内容を明確に判断することができるため、一つの著作権情報のみをテーブルに登録すればよい。しかし、PESパケットによっては、著作権有無情報が異なる場合については、データ先頭部分のみなのか、特定のPESパケットのみなのかを判断して、その著作権情報のパターンをテーブルに登録する。
【0088】
PESサイズは、コンテンツに含まれる全PESサイズが共通であればそのPESサイズを登録し、共通でない場合は先頭のPESパケットのみ異なるのか、全体的に異なるのかを判断し、先頭部分のみ異なる場合は先頭のPESサイズと他の主部分のPESサイズをテーブルに登録し、全体的に異なる場合は最大・最小・平均の各PESサイズを計算してテーブルに登録する。
【0089】
また、PTS間隔は、コンテンツに含まれPESパケット毎にPTS間隔の最大・最小・平均の各PTS間隔を算出してテーブルに登録するようにする。
【0090】
さらに、システムヘッダ間隔は、コンテンツに含まれPESパケットのうち、先頭のPESパケットのみにしかない場合は唯一の値を、ばらつきがある場合は最大・最小・平均の各システムヘッダ間隔を算出してテーブルに登録する。
【0091】
次に、図15に示した再生可能データ・再生可能端末関連テーブル2200、再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300及び修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400へのデータ登録処理について、図21に示すフローチャート図を参照して説明する。
【0092】
この登録処理を説明する前に、各テーブルの関連について、図20に示す関連図を参照して説明する。
【0093】
図20において、MPEG解析結果格納テーブル2000に登録されたMPEG解析項目及びエンコーダ情報と、映像再生端末装置情報テーブル2100に登録された再生端末装置情報とを、レコードのデータID毎に比較する。その比較結果として、再生可能データ・再生可能端末関連テーブル2200、再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300及び修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400に、レコードのデータIDと端末IDが登録される。
【0094】
図21において、データ解析・登録部202は、MPEG解析結果格納テーブル2000に登録されたMPEG解析項目及びエンコーダ情報と、新たなコンテンツのMPEGデータから解析したデータパターン(MPEG解析項目及びエンコーダ情報)を比較する(ステップS401)。次いで、データ解析・登録部202は、比較した結果、一致したか否かを判別する(ステップS402)。一致しない場合(ステップS402:NO)、データ解析・登録部202は、一致しない項目をMPEG解析結果格納テーブル2000に追加登録する(ステップS403)。
【0095】
一致した場合(ステップS402:YES)、データ解析・登録部202は、指定された映像再生端末装置102の再生機能を映像再生端末装置情報テーブル2100から確認する(ステップS404)。この再生機能確認処理後、データ解析・登録部202は、レコードのデータIDと再生可能データ・再生可能端末関連テーブル2200の登録内容とを比較することにより、指定された映像再生端末装置102の再生機能で当該レコードが再生可能か否かを判断する(ステップS405)。データ解析・登録部202は、比較の結果、当該レコードが映像再生端末装置102で再生可能と判断した場合は(ステップS405:再生可能)、その比較結果としてレコードのデータIDと映像再生端末装置102の端末IDを再生可能データ・再生可能端末関連テーブル2200に登録する(ステップS408)。
【0096】
また、データ解析・登録部202は、比較の結果、当該レコードが映像再生端末装置102において再生不可と判断した場合は(ステップS405:再生不可)、レコードのデータIDと再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300の登録内容とを比較することにより、指定された映像再生端末装置102の再生機能で当該レコードが再生不可か否かを判断する(ステップS406)。データ解析・登録部202は、比較の結果、当該レコードが映像再生端末装置102で再生不可と判断した場合は(ステップS406:再生不可)、その比較結果としてレコードのデータIDと映像再生端末装置102の端末IDを再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300に登録する(ステップS408)。
【0097】
また、データ解析・登録部202は、比較の結果、当該レコードが映像再生端末装置102で再生可能と判断した場合は(ステップS406:再生可能)、レコードのデータIDと修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400の登録内容とを比較することにより、指定された映像再生端末装置102の再生機能に合わせて当該レコードのデータ(MPEG解析項目)が修正可能か否かを判断する(ステップS407)。データ解析・登録部202は、比較の結果、当該レコードのデータ(MPEG解析項目)が修正不可と判断した場合は(ステップS407:修正不可)、その比較結果としてレコードのデータIDと映像再生端末装置102の端末IDを再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300に登録する(ステップS408)。
【0098】
また、データ解析・登録部202は、比較の結果、当該レコードのデータ(MPEG解析項目)が修正可能と判断した場合は(ステップS407:修正可能)、その比較結果としてレコードのデータIDと、映像再生端末装置102の端末IDと、修正内容とを修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400に登録する(ステップS408)。
【0099】
次に、データ(MPEG解析項目)修正の具体例について、図22〜図25を参照して説明する。
【0100】
図22、23は、GOP内のピクチャ枚数が設定値以上に含まれている場合、余分なピクチャをGOPからカットして枚数を合わせ、MPEGデータを再構成する例を示す図である。
【0101】
図22は、1番目のGOP(0)のピクチャ枚数が4枚(ピクチャ(0)〜(3))、2番目のGOP(1)のピクチャ枚数が4枚(ピクチャ(4)〜(7))で各GOP内のピクチャ枚数が正常に設定されている場合の例である。これに対して、図23は、1番目のGOP(0)のピクチャ枚数が8枚(ピクチャ(0)〜(7))、2番目のGOP(1)のピクチャ枚数も8枚(ピクチャ(8)〜)と、各GOP内のピクチャ枚数の設定が異常である場合の例である。
【0102】
すなわち、図23の例では、2番目のGOP(1)では5枚目のピクチャ(4)から始まるはずであるが、1番目のGOP(0)に含まれるピクチャ枚数が8枚であるため、必要ピクチャ枚数よりも多く設定されている。このような場合、データ解析・登録部202では、1番目のGOP(0)に含まれる余分なピクチャ(4)〜(7)を削除することにより修正可能と判断し、余分なピクチャ(4)〜(7)を削除する。
【0103】
図24は、MPEGストリーム内のPTS情報が前後して挿入されている場合の例を示す図である。
【0104】
同図(a)は、MPEGストリーム内のPTS情報の挿入順序が正常である場合を示す図である。これに対して、同図(b)に示すように、PTS情報の挿入順序が逆で異常である場合もある。これは、例えば、映像編集により発生する可能性がある。このような場合、映像再生端末装置では映像再生が正常にできない場合がある。このような場合、データ解析・登録部202では、同図(b)に示すように、PTS情報および関連再生ストリーム部分の挿入順序を入れ替えることにより修正可能と判断し、PTS情報および関連再生ストリーム部分を昇順に入れ替える。
【0105】
なお、PTS情報の挿入順序の修正処理は、映像再生端末装置側でPTS順序入れ替え機能がサポートされている場合は、行わないものとする。このような映像再生端末装置の端末IDは、再生可能データ・再生可能端末関連テーブル2200に登録する。また、映像再生端末装置側でPTS順序入れ替え機能がサポートされておらず、上記順序入れ替え処理により再生可能になる端末の場合は、この端末の端末IDは修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400に登録する。
【0106】
図25は、MPEGファイルにおいて、EOFコードがデータの途中に含まれている場合を示す図である。
【0107】
この図に示すように、データ終了コードEOFがデータの途中に含まれている場合、データ解析・登録部202は、EOF以降のデータ形式を解析する。EOF前後でデータ形式に差異がない場合、データ解析・登録部202は、EOFコードを省きデータを再構築するか(図中のMPEGデータ結合処理)、データをEOF前後で別ファイルに分割(EOFが複数ある場合は複数のファイルに分割)するかどうかをユーザに確認し、ユーザの意向に添って修正処理を行う。
【0108】
また、EOF前後でデータ形式が異なり、EOF後のデータ再生時に映像再生端末装置に対して再設定が必要な場合、データ解析・登録部202は、別ファイルに分割するかどうかをユーザに確認し、分割指示を確認した場合に、ファイル分割を行う。
【0109】
例えば、EOF前後でMPEGデータとPCMデータが設定されたファイルに対して、MPEGとPCM両方のデコード機能を切り換えて再生する機能を備える映像再生端末装置の場合は、この端末の端末IDは修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル2400に登録する。MPEGとPCMのうち一方のデコード機能しか備えない映像再生端末装置の場合は、この端末の端末IDは再生不可能データ・再生端末関連テーブル2300に登録する。
【0110】
以上のように、本実施の形態の映像配信管理サーバでは、配信映像コンテンツを映像再生端末装置に配信する前に、コンテンツから再生の可否を判断するための情報(MPEG解析項目及びエンコーダ情報等)を取得・解析し、映像再生端末装置において正常にデータが再生されるかどうかを判断するようにしため、映像再生端末装置において正常にデータが再生できないという現象を回避することができる。
【0111】
また、コンテンツから事前に取得・解析した情報をデータベース化して蓄積するようにしたため、新たな配信用映像コンテンツのデータ取得・解析時に以前のデータとのパターン照合を行うことが可能になり、データ解析の精度を向上することが可能になる。さらに、データ取得・解析結果を映像再生端末装置別やエンコーダソフト別にグループ化して蓄積することにより、より自由度の高いデータ解析を行うことが可能になる。
【0112】
また、解析照合するパターン情報を蓄積する際に、該当データの特徴的な箇所のみを蓄積することにより、蓄積するデータ量を抑えデータの検索精度を向上させることができる。
【0113】
さらに、データ解析・登録部は、映像再生端末装置から映像コンテンツの再生可否を判断するための端末情報のみを取得して蓄積し、当該端末情報と映像コンテンツから取得・解析した情報とを比較することにより、映像再生端末装置において映像コンテンツの再生可否を判断し、この判断結果と再生端末装置の識別情報と映像データの識別情報とを対応付けて前記蓄積手段に蓄積するようにしたため、映像再生端末装置別に正常に再生可能な映像コンテンツと再生不可の映像コンテンツを蓄積管理することが可能になる。
【0114】
また、データ解析・登録部は、再生可否を判断する際に、映像コンテンツから取得・解析した情報を修正することにより映像再生端末装置において再生可能になることを判断し、当該情報を修正して蓄積するようにしたため、映像コンテンツの配信対象とする映像再生端末装置を拡大することができ、映像配信サービスの普及を促進することができる。
【0115】
したがって、本実施の形態の映像配信管理サーバを映像コンテンツの配信サービスに適用することにより、管理者側の映像データを蓄積する際の負担を軽減し、映像配信サービスの信頼性を向上することが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明に係る映像配信サーバ装置によれば、配信用の映像データから再生可否を判断するための情報を取得・解析し、その解析結果を映像再生端末装置情報と対応付けて蓄積することにより、管理者側の映像データを蓄積する際の負担を軽減するとともに、映像配信サービスの信頼性を向上する映像配信サーバ装置を提供できる点で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコンテンツ配信システムのシステム構成を示す図
【図2】本実施の形態に係る映像配信管理サーバの機能構成を示すブロック図
【図3】本実施の形態に係る映像再生端末装置の機能構成を示すブロック図
【図4】本実施の形態に係るMPEG−2Systemで用いられるPESヘッダ情報の概略構造を示す図
【図5】本実施の形態に係るMPEG2−Videoパケットの概略構造を示す図
【図6】本実施の形態に係る図5の「Sequence」の概略構造を示す図
【図7】本実施の形態に係るMPEG2−Audioパケットの概略構造を示す図
【図8】本実施の形態に係る図7の「header」の概略構造を示す図
【図9】本実施の形態に係るPCMオーディオデータの概略構造を示す図
【図10】本実施の形態に係るMPEG解析結果格納テーブルの一例を示す図
【図11】本実施の形態に係る映像再生端末装置情報テーブルの一例を示す図
【図12】本実施の形態に係る再生可能データ・再生端末関連テーブルの一例を示す図
【図13】本実施の形態に係る再生不可能データ・再生端末関連テーブルの一例を示す図
【図14】本実施の形態に係る修正後再生可能データ・再生端末関連テーブルの一例を示す図
【図15】本実施の形態に係るデータ解析・登録部において実行される処理の概要を示す図
【図16】本実施の形態に係るMPEG解析項目及びパラメータ情報の登録処理の詳細を示すフローチャート図
【図17】本実施の形態に係るコンテンツ再生処理を示すフローチャート図
【図18】本実施の形態に係るパターン比較処理を示すフローチャート図
【図19】本実施の形態に係るパターン比較処理内容の概略図
【図20】本実施の形態に係る各テーブルの関連図
【図21】本実施の形態に係る各テーブルへのデータ登録処理を示すフローチャート図
【図22】本実施の形態に係るGOP内のピクチャ枚数の設定が正常である例を示す図
【図23】本実施の形態に係るGOP内のピクチャ枚数の設定が異常である例を示す図
【図24】本実施の形態に係る(a)はPTS情報の挿入順序が正常である例を示す図、(b)はPTS情報の挿入順序が異常である例を示す図
【図25】本実施の形態に係るMPEGファイルにおいてEOFコードがデータの途中に含まれている場合を示す図
【符号の説明】
【0118】
100 コンテンツ配信システム
101 映像配信管理サーバ
102,103 映像再生端末装置
104 インターネット/LAN
201 ユーザI/F部
202 データ解析・登録部
203 蓄積部
204 スケジュール管理部
205 データ送信部
206 再生装置管理部
301 データ受信部
302 DEMUX部
303 デコード部
304 表示部
2000 MPEG解析結果格納テーブル
2100 映像再生端末装置情報テーブル
2200 再生可能データ・再生端末関連テーブル
2300 再生不可能データ・再生端末関連テーブル
2400 修正後再生可能データ・再生端末関連テーブル




 

 


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