米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 松下電器産業株式会社

発明の名称 基地局装置、通信端末装置、制御局装置及びキュー管理方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6230(P2007−6230A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−185006(P2005−185006)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
発明者 鹿山 英則 / 須増 淳 / 中 勝義 / 芳賀 宏貴
要約 課題
ハンドオーバ先の基地局において、ハンドオーバ前にハンドオーバ元基地局と同等のキュー管理を行うことにより、ハンドオーバ時のキューの引き継ぎを円滑に行うとともに、データ欠落のないシームレスなハンドオーバを行うこと。

解決手段
再送制御部105は、格納部107に対して、受信成功を示すACK情報にて特定されるパケットデータの削除を指示する。また、再送制御部105は、ハンドオーバ先基地局用TSNを、格納部107に格納されているパケットデータに対して付与する。格納部107は、先に入力したパケットデータが先に出力されるという特徴をもつキューであり、パケットデータを一時的に格納するとともに、再送制御部105から指示されたパケットデータを削除する。また、格納部107は、再送制御部105にてハンドオーバ先基地局用TSNが付与されたパケットデータを格納する。
特許請求の範囲
【請求項1】
上位局装置から受け取ったハンドオーバ元である他局と同一のパケットデータを格納する格納手段と、
ハンドオーバ前に前記他局から送信された前記パケットデータの通信端末装置における受信成功または受信失敗を示す情報である再送情報を受信する受信手段と、
前記格納手段に格納されているパケットデータの内、前記受信手段にて受信成功を示す前記再送情報を受信した場合には前記格納手段に格納されている受信成功した前記パケットデータを廃棄する再送制御手段と、
前記通信端末装置が前記他局から自局へハンドオーバした後に前記再送制御手段にて廃棄されずに前記格納手段に残っているパケットデータを前記通信端末装置に対して送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする基地局装置。
【請求項2】
パケットデータを識別するための情報である識別情報を受信失敗を示す前記再送情報とともに受信した場合には、自局の前記格納手段に格納される前記受信失敗したパケットデータに前記識別情報を付与する送信優先度制御手段を具備し、
前記格納手段は、前記送信優先度制御手段にて前記識別情報を付与されたパケットデータを格納することにより、ハンドオーバ前に前記他局と同一の順番で同一のパケットデータを格納することを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
【請求項3】
ハンドオーバ元の基地局装置とハンドオーバ先の基地局装置の両方に格納されているパケットデータであることを示すフラグを含むとともに前記ハンドオーバ元の基地局装置から送信されたパケットデータを受信する受信手段と、
前記受信手段にて受信した前記フラグを含むパケットデータに対して、パケットデータを識別するための情報である前記ハンドオーバ元の基地局装置と前記ハンドオーバ先の基地局装置とで共通の識別情報を割り当てる識別情報付与手段と、
受信したパケットデータの誤りを検出する誤り検出手段と、
前記誤り検出手段にて検出された誤りの検出結果の情報と前記識別情報付与手段にて割り当てられた前記識別情報とをハンドオーバ前に前記ハンドオーバ先の基地局装置へ送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする通信端末装置。
【請求項4】
前記受信手段にて前記ハンドオーバ元の基地局装置から受信したパケットデータに付与されたQoS毎に異なる識別子を、前記ハンドオーバ先の基地局装置へ転送する転送手段を具備することを特徴とする請求項3記載の通信端末装置。
【請求項5】
通信端末装置における受信品質の測定結果の情報に基づいて前記通信端末装置がハンドオーバ元の基地局装置からハンドオーバ先の基地局装置へハンドオーバするか否かを決定するハンドオーバ決定手段と、
前記ハンドオーバ決定手段にてハンドオーバすることが決定された場合に前記ハンドーバ元の基地局装置及び前記ハンドオーバ先の基地局装置に送信するパケットデータであることを示すフラグをパケットデータに付与するフラグ付与手段と、
前記フラグ付与手段にて前記フラグが付与されたパケットデータを前記ハンドオーバ元の基地局装置及び前記ハンドオーバ先の基地局装置へ送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする制御局装置。
【請求項6】
ハンドオーバ元の基地局装置とハンドオーバ先の基地局装置とがハンオドーバ前に上位局装置から同一のパケットデータを受信して格納するステップと、
前記ハンドオーバ元の基地局装置から送信された前記パケットデータの通信端末装置における受信成功または受信失敗を示す情報である再送情報を前記ハンドーバ先の基地局装置及び前記ハンドオーバ元の基地局装置が受信するステップと、
受信成功を示す前記再送情報を受信した場合には前記ハンドオーバ元の基地局装置及び前記ハンドオーバ先の基地局装置にて格納されている受信成功した前記パケットデータを廃棄するステップと、
を具備することを特徴とするキュー管理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局装置、通信端末装置、制御局装置及びキュー管理方法に関し、特にハンドオーバ時の下り高速パケット伝送に用いる基地局装置、通信端末装置、制御局装置及びキュー管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPPにおいてW−CDMA方式に基づいて下り回線の最大レート(最大スループット)が2Mbps以上を実現するHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)の検討が行われ、商用化段階に移行しつつある(例えば、非特許文献1)。HSDPAでは、例えばSINR等の下り回線品質に基づく適応変復調及び誤り訂正符号化(AMC)技術、ハイブリット自動再送要求(HARQ)技術、及び高速に各ユーザに回線を割り当てるパケットスケジューリング技術を適用することで高スループットを実現する。
【0003】
図9は、HSDPAの想定する通信システムの構成を示す図である。HSDPAを適用するにあたり、基地局10は、制御局11から転送されてくる、図示しない各移動局のパケットデータをキューバッファに一時格納する。そして、基地局10は、パケットスケジューリングによって送信機会を割り当てたパケットデータを、下り回線品質に基づく適応変調及び誤り訂正符号化技術で決定した伝送レートで送信する。ここで、伝送レートは、トランスポートブロック長、物理チャネル数及び変調方式をパラメータとして設定されるものである。
【0004】
図10は、キュー制御、HARQ制御等を行う基地局のMAC−hs部の構成を示す図である(例えば、非特許文献2)。制御局から基地局に送信されたパケットデータは、スケジューリング/優先度制御部(Scheduling/Priority handling)20においてデータの優先度クラスに応じてキュー(Priority Queue)21に分配される。HARQ制御部(HARQ entity)22は、上り回線シグナリング中のACK/NACK情報からN−channel stop and wait方式を用いて、次の送信が初回送信であるかまたは再送であるかを決定する。スケジューリング/優先度制御部20は、新たなパケットデータに対して、キューID(Queue ID)と送信シーケンス番号(TSN)を付与する。具体的には、キューID及び送信シーケンス番号は、MAC−hs PDU(Protocol Data Unit)内のヘッダ部に付与される。MAC−hs PDUは、物理層におけるトランスポートブロック、即ち1つの再送単位に相当する。TFRC(Transport Format and Resource Combination)選択部(TFRC selection)23は、パケットデータを送信するにあたって使用される無線リソースを決定し、TFRI(Transport Format and Resource Indicator)を生成する。下り回線で移動局に送信されたキュー内のパケットデータが通信に成功した場合には、上り回線の制御チャネルでACK信号が返送され、パケットデータはキュー21から削除される。一方、下り回線で移動局に送信されたキュー21内のパケットデータが通信に失敗した場合には、上り回線の制御チャネルでNACK信号が返送され、HARQ制御部22の制御の下、再送処理が施される。このように、上り回線の制御チャネルのACK/NACK情報に基づいてキュー管理が行われる。
【0005】
なお、キュー構造は3GPPでは優先度クラス毎に設けるとされているが、beyond 3Gに対する研究として報告されているものとしては、ユーザ毎に設けるものや、ユーザ毎及び優先度クラス毎に設けるものが報告されている。
【0006】
次に、HSDPA用の共用チャネル(HS−DSCH)のハンドオーバについて説明する。図11は、HS−DSCHのハンドオーバ時のセル構成を示す図であり、移動局30が、基地局31がカバーするエリアであるセル#1から基地局32がカバーするエリアであるセル#2にハンドオーバしようとする状況を示している。
【0007】
このとき、移動局30のHS−DSCHのハンドオーバの際に、基地局31から基地局32に移動局30に関するキューの内容の転送が円滑にできればパケットデータ伝送に関するシームレスなハンドオーバができて望ましい。
【非特許文献1】3GPP TR25.848V4.0.0
【非特許文献2】3GPP TS25.321V6.2.0
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の装置においては、移動局30のHS−DSCHのハンドオーバにあたって基地局31から基地局32に移動局30に関するキュー内容の転送が円滑にできないという問題がある。その理由は、ハンドオーバ元の基地局31が制御局を介してハンドオーバ先の基地局32へキュー内容を転送する場合には、遅延が大きいという問題があるからである。また、基地局間にて無線インタフェース及び有線インタフェースが存在しないため、基地局間にて直接キュー内容を転送することができないという問題があるからである。
【0009】
従って、従来の装置においては、HS−DSCHのハンドオーバの際には、移動局30において通信に既に成功しているACKとなったパケットデータのみが上位レイヤに転送されるのみで、基地局31のキュー内に残存するパケットデータは破棄される。そして、ハンドオーバ先基地局32では破棄されたパケットデータは上位レイヤによる再送処理以外の方法で復元及び送信されることはないという問題がある。
【0010】
ここで、例えば、極めて信頼性が高いデータ伝送が要求されるInteractiveクラスのサービスでは、Acknowledge Modeで動作するRLCサブレイヤ動作が適用される。RLCは制御局と移動局に存在し、HS−DSCHのハンドオーバ動作に関係なく再送の制御が行われる。従って、パケットデータの欠落が生じた場合等に再送が行われる。そして、再送により、更に上位層であるTCPレイヤにおける輻輳を引き起こし、遅延増大とともにビットレートの大幅な減少を招くという問題がある。
【0011】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ハンドオーバ先の基地局において、ハンドオーバ前にハンドオーバ元基地局と同等のキュー管理を行うことにより、ハンドオーバ時のキューの引き継ぎを円滑に行うことができるとともに、データ欠落のないシームレスなハンドオーバを行うことができる基地局装置、通信端末装置、制御局装置及びキュー管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の基地局装置は、上位局装置から受け取ったハンドオーバ元である他局と同一のパケットデータを格納する格納手段と、ハンドオーバ前に前記他局から送信された前記パケットデータの通信端末装置における受信成功または受信失敗を示す情報である再送情報を受信する受信手段と、前記格納手段に格納されているパケットデータの内、前記受信手段にて受信成功を示す前記再送情報を受信した場合には前記格納手段に格納されている受信成功した前記パケットデータを廃棄する再送制御手段と、前記通信端末装置が前記他局から自局へハンドオーバした後に前記再送制御手段にて廃棄されずに前記格納手段に残っているパケットデータを前記通信端末装置に対して送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0013】
本発明の通信端末装置は、ハンドオーバ元の基地局装置とハンドオーバ先の基地局装置の両方に格納されているパケットデータであることを示すフラグを含むとともに前記ハンドオーバ元の基地局装置から送信されたパケットデータを受信する受信手段と、前記受信手段にて受信した前記フラグを含むパケットデータに対して、パケットデータを識別するための情報である前記ハンドオーバ元の基地局装置と前記ハンドオーバ先の基地局装置とで共通の識別情報を割り当てる識別情報付与手段と、受信したパケットデータの誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出手段にて検出された誤りの検出結果の情報と前記識別情報付与手段にて割り当てられた前記識別情報とをハンドオーバ前に前記ハンドオーバ先の基地局装置へ送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0014】
本発明の制御局装置は、通信端末装置における受信品質の測定結果の情報に基づいて前記通信端末装置がハンドオーバ元の基地局装置からハンドオーバ先の基地局装置へハンドオーバするか否かを決定するハンドオーバ決定手段と、前記ハンドオーバ決定手段にてハンドオーバすることが決定された場合に前記ハンドーバ元の基地局装置及び前記ハンドオーバ先の基地局装置に送信するパケットデータであることを示すフラグをパケットデータに付与するフラグ付与手段と、前記フラグ付与手段にて前記フラグが付与されたパケットデータを前記ハンドオーバ元の基地局装置及び前記ハンドオーバ先の基地局装置へ送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0015】
本発明のキュー管理方法は、ハンドオーバ元の基地局装置とハンドオーバ先の基地局装置とがハンオドーバ前に上位局装置から同一のパケットデータを受信して格納するステップと、前記ハンドオーバ元の基地局装置から送信された前記パケットデータの通信端末装置における受信成功または受信失敗を示す情報である再送情報を前記ハンドーバ先の基地局装置及び前記ハンドオーバ元の基地局装置が受信するステップと、受信成功を示す前記再送情報を受信した場合には前記ハンドオーバ元の基地局装置及び前記ハンドオーバ先の基地局装置にて格納されている受信成功した前記パケットデータを廃棄するステップと、を具備するようにした。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ハンドオーバ先の基地局において、ハンドオーバ前にハンドオーバ元基地局と同等のキュー管理を行うことにより、ハンドオーバ時のキューの引き継ぎを円滑に行うことができるとともに、データ欠落のないシームレスなハンドオーバを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置100の構成を示すブロック図である。
【0019】
アンテナ101は、受信した信号をRF受信部102へ出力するとともに、RF送信部111から入力したパケットデータまたはRF送信部113から入力したパイロット信号を送信する。
【0020】
RF受信部102は、アンテナ101から入力した受信信号を無線周波数からベースバンド周波数にダウンコンバートして復調部103へ出力する。
【0021】
復調部103は、RF受信部102から入力した受信信号を復調して誤り訂正復号部104へ出力する。
【0022】
誤り訂正復号部104は、復調部103から入力した受信信号を誤り訂正復号して、通信端末装置における受信成功または受信失敗を示す情報であるACK/NACK情報(再送情報)を抽出し、抽出したACK/NACK情報を再送制御部105及び送信優先度制御部106へ出力する。さらに、誤り訂正復号部104は、復調部103から入力した受信信号を誤り訂正復号して、パケットデータを識別するための情報であるハンドオーバ先基地局用TSN(識別情報)を抽出し、抽出したハンドオーバ先基地局用TSNを送信優先度制御部106へ出力する。そして、誤り訂正復号部104は、ACK/NACK情報及びハンドオーバ先基地局用TSNを抽出した後の受信信号を受信データとして出力して制御局へ送信する。この時、制御局へ送信される受信データには、通信端末装置の受信品質を示す情報である受信品質情報が含まれている。ここで、ハンドオーバ先基地局用TSNとは、通信端末装置で付与されるパケットデータを識別するための識別子であって、ハンドオーバ元の基地局装置とハンドオーバ先の基地局装置とで共通の識別子である。なお、ハンドオーバ先基地局用TSNの詳細については後述する。
【0023】
再送制御部105は、誤り訂正復号部104から入力したACK/NACK情報に基づいて、格納部107に対して、受信成功を示すACK情報にて特定されるパケットデータの削除を指示する。また、再送制御部105は、受信失敗を示すNACK情報を送信優先度制御部106へ出力する。
【0024】
送信優先度制御部106は、制御局から送信データであるパケットデータを受け取って格納部107へ出力する。また、送信優先度制御部106は、再送制御部105から入力した再送情報に基づいて、格納部107に格納されている初回送信のパケットデータ及び再送のパケットデータの両方について、送信機会を割り当てる。そして、送信優先度制御部106は、割り当てた送信機会の情報をスケジューリング情報として格納部107及びTFRI選択部108へ出力する。送信優先度制御部106は、基地局装置100がハンドオーバ元の基地局装置の場合とハンドオーバ先の基地局装置の場合とで動作が異なる。具体的には、送信優先度制御部106は、基地局装置100がハンドオーバ元の基地局装置である場合には、ACK情報を受信した場合には新規なパケットデータに対して送信機会を割り当てるとともに、NACK情報を受信した場合には再送するパケットデータに対して送信機会を割り当てる。一方、送信優先度制御部106は、基地局装置100がハンドオーバ先の基地局装置である場合には、通信端末装置のハンドオーバが完了するまでは送信処理は行わない。また、送信優先度制御部106は、基地局装置100がハンドオーバ元の基地局装置である場合には、格納部107に格納されるパケットデータに対して、格納される順番に順次、自局が独自に設定するTSNを付与する。一方、送信優先度制御部106は、基地局装置100がハンドオーバ先の基地局装置である場合に、NACK情報とともにハンドオーバ先基地局用TSNを受信した場合には、格納部107に格納されるNACK情報にて特定されるパケットデータに対して、誤り訂正復号部104から入力したハンドオーバ先基地局用TSNを付与する。この際、送信優先度制御部106は、同一の送信時間間隔(TTI)に受信したNACK情報とハンドオーバ先基地局TSNは、同一のパケットデータに対するものであると認識する。
【0025】
格納部107は、先に入力したパケットデータが先に出力されるという特徴をもつキューであり、送信優先度制御部106から入力したパケットデータを一時的に格納するとともに、送信優先度制御部106から入力したスケジューリング情報に基づいて、格納しているパケットデータを誤り訂正符号化部109へ出力する。また、格納部107は、格納しているパケットデータの内、再送制御部105から指示されたパケットデータを削除する。また、格納部107は、基地局装置100がハンドオーバ元の基地局装置である場合には、送信優先度制御部106によりTSNが付与されたパケットデータを格納する。また、格納部107は、基地局装置100がハンドオーバ先の基地局装置である場合には、送信優先度制御部106によりハンドオーバ先基地局用TSNが付与されたパケットデータを格納する。また、格納部107は、基地局装置100がハンドオーバ先の基地局装置である場合には、送信優先度制御部106により送信機会は割り当てられないので、パケットデータの破棄と格納のみを行う。
【0026】
TFRI選択部108は、送信優先度制御部106から入力したスケジューリング情報に基づいて、次の送信に用いるトランスポートフォーマット及び使用リソースを決定してTFRI、符号化率及び変調多値数を選択する。そして、TFRI選択部108は、選択したTFRI及び符号化率の情報を誤り訂正符号化部109へ出力するとともに、選択した変調多値数の情報を変調部110へ出力する。
【0027】
誤り訂正符号化部109は、格納部107から入力したパケットデータに対して、TFRI選択部108から入力したTFRIを付加するとともに、TFRI選択部108から入力した符号化率の情報に基づいて、TFRIを付加したパケットデータを所定の符号化率にて符号化する。そして、誤り訂正符号化部109は、符号化したTFRIを付加したパケットデータを変調部110へ出力する。なお、TFRIはパケットデータとは別の物理チャネルで前もって送信しても良い。
【0028】
変調部110は、TFRI選択部108から入力した変調多値数の情報に基づいて、誤り訂正符号化部109から入力した、TFRIが付加されたパケットデータを、所定の変調多値数の変調方式にて変調してRF送信部111へ出力する。
【0029】
RF送信部111は、変調部110から入力したTFRIが付加されたパケットデータをベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートしてアンテナ101へ出力する。
【0030】
変調部112は、パイロット信号を変調してRF送信部113へ出力する。
【0031】
RF送信部113は、変調部112から入力したパイロット信号をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートしてアンテナ101へ出力する。
【0032】
次に、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置200の構成について、図2を用いて説明する。図2は、通信端末装置200の構成を示すブロック図である。ACK/NACK信号生成部205、再配列部206、分解処理部207、重複送信フラグ抽出部208、TSN抽出部209及びハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、MAC−hs部216を構成する。
【0033】
アンテナ201は、受信した信号をRF受信部202へ出力するとともに、RF送信部215から入力した信号を送信する。
【0034】
RF受信部202は、アンテナ201から入力した受信信号を無線周波数からベースバンド周波数にダウンコンバートして復調部203へ出力する。
【0035】
復調部203は、RF受信部202から入力した受信信号を復調して誤り訂正復号部204及び受信品質測定部211へ出力する。
【0036】
誤り訂正復号部204は、復調部203から入力した受信信号を誤り訂正復号してACK/NACK信号生成部205、重複送信フラグ抽出部208及びTSN抽出部209へ出力する。
【0037】
誤り検出手段であるACK/NACK信号生成部205は、誤り訂正復号部204から入力した誤り訂正復号後のパケットデータ(MAC−hs PDU)のトランスポートブロックのCRC結果より、受信したパケットデータのエラーの有無を判定して、判定結果に応じたACK/NACK情報を生成する。そして、ACK/NACK信号生成部205は、生成したACK/NACK情報を再配列部206及び誤り訂正符号化部213へ出力する。また、ACK/NACK信号生成部205は、エラーの有無の判定後のパケットデータを再配列部206へ出力する。
【0038】
再配列部206は、ACK/NACK信号生成部205から入力した、再送等に起因して順序関係が乱れたパケットデータを、MAC−hs PDUに含まれるTSNの値に基づいてTSN順に並べ替えて分解処理部207へ出力する。
【0039】
分解処理部207は、再配列部206から入力したパケットデータより、MAC−hsヘッダ及びパディングビットを削除するとともに、MAC−d PDUを抽出して、図示しないMAC−d部へ出力する。
【0040】
重複送信フラグ抽出部208は、誤り訂正復号部204から入力した誤り訂正復号後のパケットデータから重複送信フラグを抽出して、抽出した重複送信フラグをハンドオーバ先基地局用TSN生成部210へ出力する。
【0041】
TSN抽出部209は、誤り訂正復号部204から入力した誤り訂正復号後のパケットデータからTSNを抽出して、抽出したTSNをハンドオーバ先基地局用TSN生成部210へ出力する。
【0042】
識別情報付与手段であるハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、重複送信フラグ抽出部208から入力した重複送信フラグ及びTSN抽出部209から入力したTSNに基づいて、ハンドオーバ先基地局用TSN(識別情報)を生成する。そして、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、生成したハンドオーバ先基地局用TSNを誤り訂正符号化部213へ出力する。ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、同一のパケットデータにおけるNACK信号とハンドオーバ先基地局用TSNとが同一の送信時間間隔(TTI)に送信されるタイミングで、ハンドオーバ先基地局用TSNを誤り訂正符号化部213へ出力する。
【0043】
受信品質測定部211は、復調部203から入力した受信信号に含まれているパイロット信号を用いて基地局装置100毎に受信品質を測定する。そして、受信品質測定部211は、測定結果を受信品質情報生成部212へ出力する。
【0044】
受信品質情報生成部212は、受信品質測定部211から入力した測定結果に基づいて、受信品質情報を生成して誤り訂正符号化部213へ出力する。例えば、受信品質情報生成部212は、適応変調のMCSレベル決定を目的として、SIRとCQI(Channel Quality Indicator)とを関係付けた基地局装置100と共通のCQI選択用情報を記憶しており、SIRの測定結果を用いてCQI選択用情報を参照することによりCQIを選択する。または、制御局装置がハンドオーバを決定するために用いる受信品質そのものを制御局装置に報告しても良い。そして、受信品質情報生成部212は、選択したCQIまたは受信品質自体を受信品質情報として誤り訂正符号化部213へ出力する。
【0045】
誤り訂正符号化部213は、ACK/NACK信号生成部205から入力したACK/NACK情報、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210から入力したハンドオーバ先基地局用TSN及び送信データを含むパケットデータを誤り訂正符号化して変調部214へ出力する。また、誤り訂正符号化部213は、受信品質情報生成部212から受信品質情報が入力した場合には、入力した受信品質情報を誤り訂正符号化して変調部214へ出力する。
【0046】
変調部214は、誤り訂正符号化部213から入力したパケットデータまたは受信品質情報を変調してRF送信部215へ出力する。
【0047】
RF送信部215は、変調部214から入力したパケットデータまたは受信品質情報をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートしてアンテナ201へ出力する。
【0048】
次に、基地局装置100の上位局装置である制御局装置300の構成について、図3を用いて説明する。図3は、制御局装置300の構成を示すブロック図である。
【0049】
有線データ受信部301は、各基地局装置100から送信された受信データ及び通信端末装置200の受信品質情報を受信して、受信データをMAC−d部302へ出力するとともに受信品質情報をハンドオーバ決定部303へ出力する。
【0050】
MAC−d部302は、有線データ受信部301から入力した受信データに対してMAC−d処理を施して図示しないRLC部へ出力する。また、MAC−d部302は、RLC部から入力した送信データに対してMAC−d処理を施して有線データ送出部306へ出力する。
【0051】
ハンドオーバ決定部303は、有線データ受信部301から入力した受信品質情報に基づいて、通信端末装置200がハンドオーバするか否かを決定する。そして、ハンドオーバ決定部303は、ハンドオーバすることを決定した場合には、ハンドオーバすることを指示する情報であるハンドオーバ決定情報を有線データ送出先基地局決定部304及び重複送信フラグ付与部305へ出力する。
【0052】
有線データ送出先基地局決定部304は、ハンドオーバ決定部303からハンドオーバ決定情報が入力した場合には、入力したハンドオーバ決定情報に基づいて、有線データ送出部306に対して、各通信端末装置200に対してデータを送出する宛先となる基地局装置100を通知する。具体的には、有線データ送出先基地局決定部304は、ハンドオーバ決定情報が入力する前は、有線データ送出部306に対して、現在通信中の基地局装置100、即ちハンドオーバ元の基地局装置100へデータを送信するように指示する。また、有線データ送出先基地局決定部304は、ハンドオーバ決定情報が入力してからハンドオーバが完了するまでは、有線データ送出部306に対して、現在通信中のハンドオーバ元の基地局装置100及びハンドオーバ先となる基地局装置100へデータを送信するように指示する。さらに、有線データ送出先基地局決定部304は、ハンドオーバ完了後には、有線データ送出部306に対して、ハンドオーバ先の基地局装置100へデータを送信するように指示する。
【0053】
重複送信フラグ付与部305は、ハンドオーバ決定部303からハンドオーバ決定情報が入力した場合には、入力したハンドオーバ決定情報に基づいて、重複送信フラグをデータ送出単位ごとに付与するために、重複及び非重複を示す重複送信フラグを有線データ送出部306へ出力する。具体的には、重複送信フラグ付与部305は、ハンオドーバ決定情報が入力する前には、非重複を示す情報の例えば「0」を重複送信フラグとして出力し、ハンドオーバ決定情報が入力してからハンドオーバが完了するまでは、重複を示す情報の例えば「1」を重複フラグとして出力する。そして、重複送信フラグ付与部305は、ハンドオーバ完了後には、非重複を示す情報の例えば「0」を重複送信フラグとして出力する。
【0054】
有線データ送出部306は、MAC−d部302から入力した送信データに対して、重複送信フラグ付与部305から入力した重複送信フラグを付与して、有線データ送出先基地局決定部304から指示された基地局装置100へ送信する。重複送信フラグ付与部305と有線データ送出部306とは、フラグ付与手段を構成する。
【0055】
次に、基地局装置100、通信端末装置200及び制御局装置300の動作について、図4を用いて説明する。図4は、基地局装置100、通信端末装置200及び制御局装置300の動作を示すシーケンス図である。なお、図4において、基地局装置100−1はハンドオーバ元の基地局装置であり、基地局装置100−2はハンドオーバ先の基地局装置である。また、基地局装置100−1及び基地局装置100−2は、図1と同一構成である。
【0056】
最初に、制御局装置300において、通信端末装置200がハンドオーバ前なので、重複送信フラグ付与部305は非重複を示す重複送信フラグ「0」を出力し、有線データ送出部306は、パケットデータに対して重複送信フラグ「0」を付与する。また、有線データ送出先基地局決定部304は、送信データの宛先として基地局装置100−1を指示する。そして、制御局装置300は、重複送信フラグ「0」を付与したパケットデータを基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1は重複送信フラグ「0」を付与されたパケットデータを受信する(ステップST401)。
【0057】
次に、基地局装置100−1は、重複送信フラグ「0」を付与されたパケットデータを通信端末装置200へ送信し、通信端末装置200は重複送信フラグ「0」を付与されたパケットデータを受信する(ステップST402)。
【0058】
次に、通信端末装置200は、受信したパケットデータを誤り訂正復号部204にて誤り訂正復号して、ACK/NACK信号生成部205にて、受信成功または受信失敗を判定する。判定した結果、受信失敗の場合には、ACK/NACK信号生成部205はNACK情報を生成し、通信端末装置200はNACK情報を基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1はNACK情報を受信する(ステップST403)。この時、重複送信フラグ抽出部208にて抽出した重複送信フラグは「0」であるので、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、ハンドオーバ先基地局装置用TSNは生成しない。なお、NACK情報には、受信失敗したパケットデータを特定できる情報が含まれている。
【0059】
次に、基地局装置100−1は、送信優先度制御部106にて、NACK情報のパケットデータを再送するスケジューリングを行う。そして、基地局装置100−1は、格納部107に格納されているパケットデータを再送データとして送信し、通信端末装置200は再送データとしてパケットデータを受信する(ステップST404)。この際、再送データとしてのパケットデータには初回送信時と同じ重複送信フラグ「0」が付与されている。その後、NACK情報が生成されなくなるまでステップST403及びステップST404の処理が繰り返される。
【0060】
また、所定タイミングにて、基地局装置100−2はパイロットチャネルのパイロット信号を送信し、通信端末装置200はパイロット信号を受信する(ステップST405)。同様に、所定タイミングにて、基地局装置100−1はパイロットチャネルのパイロット信号を送信し、通信端末装置200はパイロット信号を受信する(ステップST406)。
【0061】
次に、通信端末装置200は、受信品質測定部211にて受信品質を測定した後に受信品質情報生成部212にて受信品質情報を生成して、生成した受信品質情報を通信中の基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1は受信品質情報を受信する(ステップST407)。
【0062】
次に、基地局装置100−1は受信品質情報を制御局装置300へ送信し、制御局装置300は受信品質情報を受信する(ステップST408)。
【0063】
次に、制御局装置300は、ハンドオーバ決定部303にて、受信品質情報に基づいて、通信端末装置200が基地局装置100−1から基地局装置100−2へハンドオーバすることを決定する。
【0064】
次に、制御局装置300は、無線リンク確立要求を基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2は無線リンク確立要求を受信する(ステップST409)。
【0065】
次に、制御局装置300は、基地局装置100−2との物理チャネル設定要求を、基地局装置100−1経由にて通信端末装置200へ送信する(ステップST410)。
【0066】
次に、制御局装置300において、有線データ送出先基地局決定部304は、有線データ送出部306に対して、基地局装置100−1及び基地局装置100−2へ送信データを送信するように指示するとともに、重複送信フラグ付与部305は、重複送信フラグ「1」を出力する。そして、制御局装置300は、有線データ送出部306にて、パケットデータに重複送信フラグ「1」を付与して、重複送信フラグ「1」を付与したパケットデータを基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1は重複送信フラグ「1」が付与されたパケットデータを受信する(ステップST411)。さらに、制御局装置300は、重複送信フラグ「1」を付与したパケットデータを基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2は重複送信フラグ「1」が付与されたパケットデータを受信する(ステップST412)。
【0067】
次に、基地局装置100−1は、重複送信フラグ「1」が付与されたパケットデータを通信端末装置200へ送信し、通信端末装置200は重複送信フラグ「1」が付与されたパケットデータを受信する(ステップST413)。
【0068】
次に、通信端末装置200は、受信したパケットデータを誤り訂正復号部204にて誤り訂正復号して、ACK/NACK信号生成部205にて、受信成功または受信失敗を判定する。判定した結果、受信失敗の場合には、ACK/NACK信号生成部205にてNACK情報を生成する。また、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、重複送信フラグ抽出部208にて抽出された重複送信フラグが「1」であるので、ハンドオーバ先基地局用TSNとして、TSN抽出部209にて抽出したTSNを「0」にする。そして、通信端末装置200は、NACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」とを基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2はNACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」を受信する(ステップST414)。さらに、通信端末装置200は、NACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」とを基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1はNACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」を受信する(ステップST415)。
【0069】
次に、基地局装置100−1は、NACK情報を受信したので、再送制御部105にて再送を行うように指示することにより、格納部107に格納されているNACK情報に関係付けられているパケットデータと同一のパケットデータを再送データとして送信し、通信端末装置200は再送データとしてパケットデータを受信する(ステップST416)。この時、パケットデータには初回送信時と同様に重複送信フラグ「1」が付与される。また、基地局装置100−2は、NACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」を受信したので、ハンドオーバ先基地局用TSN「0」のパケットデータを格納部107に格納した状態にしておく。
【0070】
次に、通信端末装置200は、受信したパケットデータを誤り訂正復号部204にて誤り訂正復号して、ACK/NACK信号生成部205にて、受信成功または受信失敗を判定する。判定した結果、受信成功の場合には、ACK/NACK信号生成部205にてACK情報を生成する。そして、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、重複送信フラグ抽出部208にて抽出された重複送信フラグが「1」であるので、ハンドオーバ先基地局用TSNを生成する。この際、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、今回受信したのが再送データであるので、ハンドオーバ先基地局用TSNは「0」にする。
【0071】
次に、通信端末装置200は、ACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」とを基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2はACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」を受信する(ステップST417)。さらに、通信端末装置200は、ACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」とを基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1はACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」を受信する(ステップST418)。基地局装置100−2は、ACK情報を受信したので、再送制御部105にて、格納部107に格納されているハンドオーバ先基地局用TSN「0」のパケットデータを廃棄するように指示し、ハンオドーバ先基地局用TSN「0」のパケットデータは格納部107から廃棄される。
【0072】
次に、制御局装置300において、有線データ送出先基地局決定部304は、有線データ送出部306に対して、基地局装置100−1及び基地局装置100−2へデータを送信するように指示するとともに、重複送信フラグ付与部305は、重複送信フラグ「1」を出力する。そして、制御局装置300は、有線データ送出部306にて、次に送信するパケットデータに重複送信フラグ「1」を付与して、重複送信フラグ「1」を付与したパケットデータを基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1は重複送信フラグ「1」が付与されたパケットデータを受信する(ステップST419)。さらに、制御局装置300は、重複送信フラグ「1」を付与したパケットデータを基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2は重複送信フラグ「1」が付与されたパケットデータを受信する(ステップST420)。
【0073】
次に、基地局装置100−1は、重複送信フラグ「1」が付与されたパケットデータを通信端末装置200へ送信し、通信端末装置200は重複送信フラグ「1」が付与されたパケットデータを受信する(ステップST421)。
【0074】
次に、通信端末装置200は、受信したパケットデータを誤り訂正復号部204にて誤り訂正復号して、ACK/NACK信号生成部205にて、受信成功または受信失敗を判定する。判定した結果、受信失敗の場合には、ACK/NACK信号生成部205にてNACK情報を生成する。また、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、重複送信フラグ抽出部208にて抽出された重複送信フラグが「1」であるので、ハンドオーバ先基地局用TSNとして、TSN抽出部209にて抽出したTSNを「1」にする。そして、通信端末装置200は、NACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「1」とを基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2はNACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「0」を受信する(ステップST422)。さらに、通信端末装置200は、NACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「1」とを基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1はNACK情報とハンドオーバ先基地局用TSN「1」を受信する(ステップST423)。
【0075】
次に、基地局装置100−1は、NACK情報を受信したので、再送制御部105にて再送を行うように指示する。また、基地局装置100−2は、NACK情報を受信したので、再送されるパケットデータと同一のパケットデータを格納部107に格納した状態にしておく。なお、ステップST419において、ステップST412〜ステップST418の処理が終わった後に制御局装置300からパケットデータを送信しているが、これに限らず、ステップST411の直後にステップST419におけるパケットデータが基地局装置100−1に送られていても構わない。
【0076】
次に、ステップST421〜ステップST423の処理を繰り返している最中に、通信端末装置200が基地局装置100−1から基地局装置100−2へハンドオーバする場合には、制御局装置300は、無線リンク解放要求を基地局装置100−1へ送信し、基地局装置100−1は無線リンク解放要求を受信する(ステップST424)。
【0077】
次に、制御局装置300は、無線リンク確立要求を基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2は無線リンク確立要求を受信する(ステップST425)。
【0078】
次に、制御局装置300は、通信端末装置200に対して、物理チャネル設定要求を基地局装置100−1経由にて送信し、通信端末装置200は物理チャネル設定要求を受信する(ステップST426)。これにより、基地局装置100−1はパケットデータの送信を停止し、基地局装置100−2はパケットデータの送信を開始するとともに、通信端末装置200は基地局装置100−2と同期確立後にパケットデータの受信を開始する。これにより、通信端末装置200の基地局装置100−1から基地局装置100−2へのハンドオーバが完了する。
【0079】
次に、通信端末装置200は、物理チャネルが設定されたことを通知するために、制御局装置300に対して、物理チャネル設定通知を基地局装置100−2経由にて送信する(ステップST427)。
【0080】
図5(a)は、ステップST427までの処理が終了した場合の基地局装置100−1の格納部107におけるキュー構造を示す図であり、図5(b)は、ステップST427までの処理が終了した場合の基地局装置100−2の格納部107に格納されているパケットデータと重複送信フラグと通常のTSNとハンドオーバ先基地局用TSNとの関係を示す図である。
【0081】
図5(a)において、基地局装置100−1の格納部107は、ハンドオーバしない通信端末装置のキュー#501〜#503とハンドオーバする通信端末装置のキュー#504から構成されている。キュー#504は、ハンドオーバ決定前に到着したパケットデータ、即ち基地局装置100−2へは送信されていないパケットデータが格納されている部分#505とハンドオーバ決定後に到着したパケットデータ、即ち基地局装置100−2へも送信されているパケットデータが格納されている部分#506から構成されている。
【0082】
また、図5(b)において、パケットデータ#510、#511は、重複送信フラグ「0」が付与されているパケットデータであり、パケットデータ#512〜#516は、重複送信フラグ「1」が付与されているパケットデータである。図5(b)のパケットデータ#510及びパケットデータ#511は、図5(a)の基地局装置100−2へは送信されていないパケットデータが格納されている部分#505に格納されており、図5(b)のパケットデータ#512〜#516は、図5(a)の基地局装置100−2へも送信されているパケットデータが格納されている部分#506に格納されている。また、基地局装置100−1から送信されるパケットデータ#510〜#516には、通常のTSN「29」〜「35」が設定されている。また、通信端末装置200のハンドオーバ先基地局用TSN生成部210にて生成されるハンドオーバ先基地局用TSNは、パケットデータ#510、#511については、重複送信フラグ「0」が付与されているので生成されない。一方、パケットデータ#512〜#516については、重複送信フラグ「1」が付与されているので、通常のTSN「31」〜「35」に代えて、ハンドオーバ先基地局用TSN「0」〜「4」が順次生成される。これにより、ハンドオーバ先の基地局装置102−2は、ハンドオーバ前にハンドオーバ元の基地局装置102−1と同一の順番で同一のパケットデータを格納することができる。
【0083】
図6は、ハンドオーバ先の基地局装置100−2の格納部107のキュー管理動作を示す図である。
【0084】
ハンドオーバすることが決定された場合において、最初は、格納部107は、ハンドオーバ先基地局用TSN「0」から順番に番号が付されたハンドオーバ先基地局用TSNが付与されているパケットデータを順番に格納している(図6(a))。次に、基地局装置100−2は、ハンドオーバ先基地局用TSN「0」について、ACK情報を受信した場合には、格納部107に格納されているパケットデータの内、ハンドオーバ先基地局用TSN「0」が付与されているパケットデータを廃棄し、廃棄後にパケットデータを先頭方向(図6の下方向)に詰める(図6(b))。次に、基地局装置100−2は、ハンドオーバ先基地局用TSN「1」について、NACK情報を受信した場合には、ハンドオーバ先基地局用TSN「1」が付与されているパケットデータは廃棄せずに格納部107にそのまま格納しておく(図6(c))。次に、基地局装置100−2は、ハンドオーバ先基地局用TSN「2」について、ACK情報を受信した場合には、格納部107に格納されているパケットデータの内、ハンドオーバ先基地局用TSN「2」が付与されているパケットデータを廃棄し、廃棄後にパケットデータを先頭方向に詰める(図6(d))。これにより、格納部107に格納されているパケットデータは、ハンドオーバ先基地局用TSN「1」「3」「4」が付与されているパケットデータが先頭から順番に格納されている状態になる。
【0085】
基地局装置100−2の格納部107に格納されているパケットデータが図6(d)の状態である時に、通信端末装置200の基地局装置100−1から基地局装置100−2へのハンドオーバが完了した場合には、基地局装置100−2は、ハンドオーバ先基地局用TSN「1」が付与されているパケットデータを再送データとして通信端末装置200へ送信し、通信端末装置200はハンドオーバ先基地局用TSN「1」が付与されているパケットデータを受信する(ステップST428)。
【0086】
次に、通信端末装置200は、受信したパケットデータを誤り訂正復号部204にて誤り訂正復号して、ACK/NACK信号生成部205にて、受信成功または受信失敗を判定し、判定結果に応じてACK情報またはNACK情報を基地局装置100−2へ送信する(ステップST429)。そして、受信成功が検出されるまでステップST428及びステップST429の処理を繰り返す。
【0087】
次に、制御局装置300において、有線データ送出先基地局決定部304は、有線データ送出部306に対して、送信データの宛先として基地局装置100−2を通知するとともに、重複送信フラグ付与部305は、重複送信フラグ「0」を出力する。そして、制御局装置300は、有線データ送出部306にて、次に送信するパケットデータに重複送信フラグ「0」を付与して、重複送信フラグ「0」を付与したパケットデータを基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2は重複送信フラグ「0」が付与されたパケットデータを受信する(ステップST430)。
【0088】
次に、基地局装置100−2は、重複送信フラグ「0」が付与されたパケットデータを通信端末装置200へ送信し、通信端末装置200は重複送信フラグ「0」が付与されたパケットデータを受信する(ステップST431)。
【0089】
次に、通信端末装置200は、受信したパケットデータを誤り訂正復号部204にて誤り訂正復号して、ACK/NACK信号生成部205にて、受信成功または受信失敗を判定する。判定した結果、受信失敗の場合には、ACK/NACK信号生成部205NACK情報を生成し、通信端末装置200はNACK情報を基地局装置100−2へ送信し、基地局装置100−2はNACK情報を受信する(ステップST432)。この時、重複送信フラグ抽出部208にて抽出した重複送信フラグは「0」であるので、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210は、ハンドオーバ先基地局装置用TSNは生成しない。
【0090】
次に、基地局装置100−2は、送信優先度制御部106にて、NACK情報のパケットデータを再送するスケジューリングを行う。そして、基地局装置100−2は、格納部107に格納されているパケットデータを再送データとして送信し、通信端末装置200は再送データとしてパケットデータを受信する(ステップST433)。この際、再送データとしてのパケットデータには初回送信時と同じ重複送信フラグ「0」が付与されている。その後、NACK情報が生成されなくなるまでステップST431〜ステップST433の処理が繰り返される。
【0091】
このように、本実施の形態1によれば、通信端末装置は、ハンドオーバ先基地局用TSNを付与してハンドオーバ先の基地局装置に通知するので、ハンドオーバ先の基地局装置において、ハンドオーバ前に、ハンドオーバ元基地局装置と同期したキュー管理を行うことができる。また、本実施の形態1によれば、ハンドオーバ前に、ハンドオーバ元基地局装置とハンドオーバ先基地局装置とで同期したキュー管理を行うので、ハンドオーバ時のキューの引き継ぎを円滑に行うことができるとともに、データ欠落のないシームレスなハンドオーバを行うことができる。
【0092】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る通信端末装置700の構成を示すブロック図である。
【0093】
本実施の形態2に係る通信端末装置700は、図2に示す実施の形態1に係る通信端末装置200において、図7に示すように、キューID抽出部701を追加する。なお、図7においては、図2と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。また、制御局装置の構成は図1と同一構成であり、基地局装置の構成は図2と同一構成であるので、その説明は省略する。
【0094】
誤り訂正復号部204は、復調部203から入力した受信信号を誤り訂正復号してACK/NACK信号生成部205、重複送信フラグ抽出部208、TSN抽出部209及びキューID抽出部701へ出力する。
【0095】
キューID抽出部701は、誤り訂正復号部204から入力した誤り訂正復号後のパケットデータに含まれているキューID(識別子)を抽出して誤り訂正符号化部213へ出力する。なお、キューIDは、基地局装置の送信優先度制御部106が格納部107に格納されているパケットデータに対して付与するものである。
【0096】
誤り訂正符号化部213は、ACK/NACK信号生成部205から入力したACK/NACK情報、重複送信フラグ抽出部208から入力した重複送信フラグ、ハンドオーバ先基地局用TSN生成部210から入力したハンドオーバ先基地局用TSN、キューID抽出部701から入力したキューID及び送信データを含むパケットデータを誤り訂正符号化して変調部214へ出力する。また、誤り訂正符号化部213は、受信品質情報生成部212から受信品質情報が入力した場合には、入力した受信品質情報を誤り訂正符号化して変調部214へ出力する。
【0097】
次に、基地局装置の格納部107におけるキュー構造について、図8(a)〜図8(c)を用いて説明する。図8(a)は、キュー構造を示す図であり、図8(b)及び図8(c)は、ハンドオーバ先の基地局装置におけるパケットデータと重複送信フラグと通常のTSNとキューIDとハンドオーバ先基地局用TSNとの関係を示す図である。
【0098】
図8(a)において、基地局装置100−1の格納部107は、ハンドオーバしない通信端末装置のキュー#801、#802とハンドオーバする通信端末装置のキュー#803、#804から構成されている。各通信端末装置に対しては、QoS(Quality of Service:通信品質サービス)毎に2つのキューが管理されており、キュー#803とキュー#804は同一ユーザの異なるQoSについてのキューである。また、キュー#803に格納されるパケットデータにはキューID「0」が付与されており、キュー#804に格納されるパケットデータにはキューID「1」が付与されている。キュー#803は、ハンドオーバ決定前に到着したパケットデータ、即ち基地局装置100−2へは送信されていないパケットデータが格納されている部分#805とハンドオーバ決定後に到着したパケットデータ、即ち基地局装置100−2へも送信されているパケットデータが格納されている部分#806から構成されている。また、キュー#804は、ハンドオーバ決定前に到着したパケットデータ、即ち基地局装置100−2へは送信されていないパケットデータが格納されている部分#807とハンドオーバ決定後に到着したパケットデータ、即ち基地局装置100−2へも送信されているパケットデータが格納されている部分#808から構成されている。
【0099】
図8(b)において、パケットデータ#810、#811は、重複送信フラグ「0」が付与されているパケットデータであり、パケットデータ#812〜#816は、重複送信フラグ「1」が付与されているパケットデータである。図8(b)のパケットデータ#810及びパケットデータ#811は、図8(a)の基地局装置100−2へは送信されていないパケットデータが格納されている部分#805に格納されており、図8(b)のパケットデータ#812〜#816は、図8(a)の基地局装置100−2へも送信されているパケットデータが格納されている部分#806に格納されている。また、基地局装置100−1から送信されるパケットデータ#810〜#816には、通常のTSN「29」〜「35」が設定されている。また、通信端末装置200のハンドオーバ先基地局用TSN生成部210にて生成されるハンドオーバ先基地局用TSNは、パケットデータ#810、#811については、重複送信フラグ「0」が付与されているので生成されない。一方、パケットデータ#812〜#816については、重複送信フラグ「1」が付与されているので、通常のTSN「31」〜「35」に代えて、ハンドオーバ先基地局用TSN「0」〜「4」が順次生成される。さらに、パケットデータ#810〜#816には、キューID「0」が付与されている。
【0100】
図8(c)は、キュー#804におけるパケットデータと重複送信フラグと通常のTSNとキューIDとハンドオーバ先基地局用TSNとの関係を示す図である。図8(c)において、パケットデータ#820、#821は、重複送信フラグ「0」が付与されているパケットデータであり、パケットデータ#822〜#826は、重複送信フラグ「1」が付与されているパケットデータである。また、図8(c)のパケットデータ#821及びパケットデータ#822は、図8(a)の基地局装置100−2へは送信されていないパケットデータが格納されている部分#807に格納されており、図8(c)のパケットデータ#822〜#826は、図8(a)の基地局装置100−2へも送信されているパケットデータが格納されている部分#808に格納されている。
【0101】
また、基地局装置100−1から送信されるパケットデータ#820〜#826には、通常のTSN「12」〜「18」が設定されている。また、通信端末装置200のハンドオーバ先基地局用TSN生成部210にて生成されるハンドオーバ先基地局用TSNは、パケットデータ#820、#821については、重複送信フラグ「0」が付与されているので生成されない。一方、パケットデータ#822〜#826については、重複送信フラグ「1」が付与されているので、通常のTSN「14」〜「18」に代えて、ハンドオーバ先基地局用TSN「0」〜「4」が順次生成される。さらに、パケットデータ#820〜#826には、キューID「1」が付与されている。これらより、通信端末装置700は、パケットデータ#810〜#816を受信した場合には、キューID抽出部701にて抽出したキューID「0」を、ハンドオーバ先の基地局装置へ転送し、パケットデータ#821〜#826を受信した場合には、キューID抽出部701にて抽出したキューID「1」を、ハンドオーバ先の基地局装置へ転送する。なお、基地局装置、通信端末装置及び制御局装置の動作については、通信端末装置が、ハンドオーバ元の基地局装置から送信されたキューIDをハンドオーバ先の基地局装置へ転送する以外は、図4と同一動作であるので、その説明は省略する。
【0102】
このように、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1の効果に加えて、ACK情報またはNACK情報とハンドオーバ先基地局用TSNとキューIDとを通信端末装置からハンドオーバ先の基地局装置へ送信するので、QoS毎にキュー管理する場合においても、ハンドオーバ先の基地局装置において、ハンドオーバ前にハンドオーバ元基地局装置と同等のキュー管理を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明にかかる基地局装置、通信端末装置、制御局装置及びキュー管理方法は、誤りが生じたパケットデータを再送するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る制御局装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1に係る基地局装置、通信端末装置及び制御局装置の動作を示すシーケンス図
【図5】本発明の実施の形態1に係るキュー構造を示す図
【図6】本発明の実施の形態1に係るキュー構造を示す図
【図7】本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態2に係るキュー構造を示す図
【図9】通信システムの構成を示す図
【図10】従来の基地局装置のMAC−hs部の構成を示す図
【図11】セル構成を示す図
【符号の説明】
【0105】
100 基地局装置
102 RF受信部
103 復調部
104 誤り訂正復号部
105 再送制御部
106 送信優先度制御部
107 格納部
108 TFRI選択部
109 誤り訂正符号化部
110、112 変調部
111、113 RF送信部




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013