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発明の名称 撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6159(P2007−6159A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−184308(P2005−184308)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 和田 穣二 / 高橋 昇吉 / 高橋 昌己 / 関 信人
要約 課題
比較的小さな駆動力によっても、撮像素子をスムーズに光軸方向に移動させることができるとともに、衝撃等の外力が加わった場合にも、撮像素子の停止位置を所望の位置に保持することができる撮像素子駆動装置を提供する。

解決手段
撮像面83を所定の方向に向けた状態で撮像素子15を保持し、光軸方向に移動可能な撮像素子保持部5と、撮像素子保持部5と当接するように設けられた可動部3と、可動部3を動作させることにより、撮像面83の面方向を維持した状態で撮像素子保持部5に保持された撮像素子15を光軸方向に移動させる駆動部20と、撮像素子保持部5の光軸方向の位置を保持させる位置保持力を付与する位置保持力付与部とを備えた。
特許請求の範囲
【請求項1】
撮像面を所定の方向に向けた状態で撮像素子を保持し、光軸方向に移動可能な撮像素子保持部と、
前記撮像素子保持部と当接するように設けられた可動部と、
前記可動部を動作させることにより、前記撮像面の面方向を維持した状態で前記撮像素子保持部に保持された前記撮像素子を前記光軸方向に移動させる駆動部と、
前記撮像素子保持部の前記光軸方向の位置を保持させる位置保持力を付与する位置保持力付与部とを備えたことを特徴とする撮像素子駆動装置。
【請求項2】
前記撮像素子保持部は、前記可動部と対向する面に、三つの突起部を有し、
前記可動部は、前記撮像素子保持部と対向する面に、前記撮像素子保持部の前記三つの突起部それぞれに当接するように三つの傾斜部を有し、
前記駆動部が前記可動部を移動させることによって、前記撮像素子保持部と前記可動部との間の前記光軸方向の距離が変化することにより、前記撮像素子が前記光軸方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項3】
前記駆動部がステッピングモータであり、
前記位置保持力付与部は、前記ステッピングモータ内に存在する磁心の位置を固定させる磁心位置固定手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項4】
前記位置保持力付与部は、前記可動部の動作を機械的に停止させる可動部停止手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項5】
前記位置保持力付与部は、前記撮像素子保持部の前記光軸方向の移動を停止させる撮像素子保持部停止手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項6】
前記撮像素子保持部を前記光軸方向の一の方向に付勢する弾性部を備え、
前記可動部は、前記撮像素子保持部に対して前記一の方向と反対方向の付勢力を付与することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項7】
前記可動部は、前記光軸方向に設けられた回転軸を有し、前記回転軸によって軸支されて回転可能であり、
前記駆動部は、前記可動部を回転させることにより、前記三つの突起部と前記三つの傾斜部とが当接する位置を変化させて、前記可動部と前記撮像素子保持部との距離を変化させることを特徴とする請求項2に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項8】
前記駆動部が、回転型モータであることを特徴とする請求項7に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項9】
前記駆動部が前記可動部を回転させるウォームギアを有することを特徴とする請求項8に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項10】
前記ウォームギアが少なくとも二条のねじを有することを特徴とする請求項9に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項11】
前記ウォームギアを前記可動部に対して付勢する付勢部を備えたことを特徴とする請求項9に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項12】
前記駆動部が前記可動部を回転させる平行軸歯車部を有することを特徴とする請求項8に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項13】
前記駆動部が前記可動部を回転させるはすば歯車部を有することを特徴とする請求項8に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項14】
前記平行軸歯車部と、前記回転型モータとの間に、スリップ板を備えたことを特徴とする請求項12に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項15】
前記可動部に、手動で前記可動部を回転させるためのつまみ部を備えたことを特徴とする請求項8から請求項14までのいずれか1項に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項16】
前記駆動部が、直動型モータであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項17】
前記直動型モータと前記可動部との間に、駆動方向を変換する駆動方向変換部を備えたことを特徴とする請求項16に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項18】
前記可動部と軸を共通とし、前記直動型モータとともに回転自在な保持部を備え、
前記保持部に手動で前記保持部を回転させるためのつまみ部を有することを特徴とする請求項16または請求項17に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項19】
前記可動部は、前記光軸方向に直交する方向に移動可能であり、
前記駆動部は、前記光軸方向に直交する方向に移動させることにより、前記三つの突起部と前記三つの傾斜部とが当接する位置を変化させて、前記可動部と前記撮像素子保持部との距離を変化させることを特徴とする請求項2に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項20】
前記駆動部が、直動型モータであることを特徴とする請求項19に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項21】
前記可動部に、手動で前記可動部を移動させるためのつまみ部を備えたことを特徴とする請求項19または請求項20に記載の撮像素子駆動装置。
【請求項22】
レンズ部と、
撮像素子と、
請求項1から請求項21までのいずれか1項に記載の撮像素子駆動装置と、
前記撮像素子から出力された信号に対して映像信号処理を行う映像信号処理部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラ装置やビデオカメラ装置等の撮影装置に関し、特に、撮像素子をレンズの光軸方向に移動させるための撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、従来の撮影装置の技術について説明する。ここでは、撮影装置の一例として監視カメラ装置を用いて説明する。
【0003】
近年、様々な監視カメラ装置に関する技術が提案されている。特に、昼夜を問わず監視を行う監視カメラ装置においては、昼間には、可視光を選択的に透過するとともに赤外光を吸収する赤外光カットフィルタを撮像素子の前面に配置して撮影を行う一方で、夜間に撮影を行う場合には、撮像素子の前面に配置された赤外光カットフィルタを取り外して、赤外領域の光線をも含めた撮影を行うことで夜間の撮影感度を高くし、夜間の監視精度を向上する技術が提案されてきている。
【0004】
このような構成の監視カメラ装置においては、可視光を用いて撮影を行う場合と赤外光を用いて撮影を行う場合とで、赤外光カットフィルタの有無や照明等の条件による撮影に用いられる光線の波長のずれ等によりその光路長が異なり、例えば、昼間時の可視光での撮影時の光路長に最適化された構成によって夜間の赤外光も含めた撮影を行った場合には、撮影された映像がぼけてしまうという課題があった。
【0005】
このような課題を解決するために、例えば、必要に応じて撮像素子の光軸方向の位置を手動で調節することのできる構成の撮影装置が実用化されている。この撮像素子の光軸方向の位置の調節方法としては、例えば撮像素子を光軸方向に移動可能に保持するとともに、弾性手段により一方向に付勢しておいて、カム機構を有する調整リングを回転させて撮像素子を反対向きに押圧することにより、撮像素子の光軸方向の位置を調節する方法があった(例えば、特許文献1を参照。)。
【0006】
また、最近では、赤外光カットフィルタを光路上に配置する際および取り外す際に、撮像素子から出力される映像信号の合焦値を参照しながら、もっとも合焦値の高い位置に、撮像素子を光軸方向に移動させることによって、前述の可視光および可視光と赤外光とを含めた領域の光線による撮影時の光路長の違いによる焦点距離の違いを補正して、昼夜間を問わずにピントの合った鮮鋭な画像を得ることのできる監視カメラ装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
【0007】
このような監視カメラ装置においては、撮像素子を移動させるためにリードスクリューを用い、リードスクリューに対して回転可能に設けられたナット部を有し、ガイドロッドによって光軸方向に動作を制限されたシャーシに撮像素子を取付け、リードスクリューをステッピングモータで回転駆動する。このような構成により、ステッピングモータの回転によってリードスクリューを回転させることにより、撮像素子をレンズの光軸方向に所望の距離移動させることが可能であった。
【特許文献1】特開2000−165733号公報
【特許文献2】特開2003−274229号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述の特許文献2に記載された監視カメラ装置においては、撮像素子の移動は、リードスクリューとガイドロッドの二つの軸によって支えられた、撮像素子を有するシャーシが、光軸方向に移動することによって行われる。よって、二つの軸を設ける必要がある等、その構造が光軸方向に大きくなってしまい、小型化が難しいという課題があった。
【0009】
また、特許文献1に記載されたような、カム機構を有する調整リングをモータ等で回転させ、合焦値のもっとも高い位置を検出してその位置で停止させるように駆動部を制御して、撮像素子の光軸方向における位置を調整することも考えられる。このような構成とすれば、光軸方向に構造が大きくなるという課題は解決されるが、一般的に、特許文献1に記載された技術においては、撮像素子が小さな力で大きく移動することがないように、すなわち、調整リングを手動で回転させるために必要なトルクが大きくなるように、撮像素子を調整リングに付勢する弾性手段の付勢力を設計している。一方で、撮像素子を光軸方向に移動させながら、継続的に合焦値を検出し、その値が最大となるような位置に撮像素子を移動させるには、撮像素子をスムーズに移動させることが必要であるが、前述のように撮像素子は調整リングの方向に大きな力で付勢されているので、調整リングを回転させるには大型のモータが必要となり、小型のモータによる比較的小さな駆動力では、スムーズに撮像素子を移動させることは難しいという課題があった。
【0010】
また、他方で、スムーズに撮像素子を光軸方向に移動させるために、調整リングを回転させるのに必要なトルクを小さくすると、衝撃等の外力が加わった場合に、調整リングが回転してしまうので、撮像素子の停止位置を所望の位置に保持することが難しいという課題もあった。
【0011】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、比較的小さな駆動力によっても、撮像素子をスムーズに光軸方向に移動させることができるとともに、衝撃等の外力が加わった場合にも、撮像素子の停止位置を所望の位置に保持することができる撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の撮像素子駆動装置は、撮像面を所定の方向に向けた状態で撮像素子を保持し、光軸方向に移動可能な撮像素子保持部と、撮像素子保持部と当接するように設けられた可動部と、可動部を動作させることにより、撮像面の面方向を維持した状態で撮像素子保持部に保持された撮像素子を光軸方向に移動させる駆動部と、撮像素子保持部の光軸方向の位置を保持させる位置保持力を付与する位置保持力付与部とを備えたことを特徴としている。
【0013】
このような構成によれば、撮像素子をスムーズに移動させるために、可動部が比較的小さなトルクで動作するようにした場合にも、撮像素子の光軸方向の位置を正確に停止させることができるので、比較的小さな駆動力によっても、撮像素子をスムーズに光軸方向に移動させることができるとともに、撮像素子保持部の光軸方向の位置を保持させる位置保持力を付与する位置保持力付与部を別途設けたので、衝撃等の外力が加わった場合にも、撮像素子の停止位置を所望の位置に保持することができる撮像素子駆動装置を実現することができる。
【0014】
また、撮像素子保持部は、可動部と対向する面に、三つの突起部を有し、可動部は、撮像素子保持部と対向する面に、撮像素子保持部の三つの突起部それぞれに当接するように三つの傾斜部を有し、駆動部が可動部を移動させることによって、撮像素子保持部と可動部との間の光軸方向の距離が変化することにより、撮像素子が光軸方向に移動する構成であってもよい。
【0015】
このような構成によれば、撮像素子保持部の三つの突起部それぞれが、可動部の三つの傾斜部それぞれに当接した状態で撮像素子を光軸方向に移動させるので、あおり角度の発生しにくい構成を実現することができる。
【0016】
また、駆動部がステッピングモータであり、位置保持力付与部は、ステッピングモータ内に存在する磁心の位置を固定させる磁心位置固定手段である構成であってもよい。
【0017】
このような構成によれば、さらに、駆動部としてステッピングモータを用いることが可能な簡易な構成を実現できる。
【0018】
また、位置保持力付与部は、可動部の動作を機械的に停止させる可動部停止手段である構成であってもよい。
【0019】
このような構成によれば、さらに、可動部の動作を機械的に停止させることで、確実に撮像素子の停止位置を保持することのできる構成を実現できる。
【0020】
位置保持力付与部は、撮像素子保持部の光軸方向の移動を停止させる撮像素子保持部停止手段である構成であってもよい。
【0021】
このような構成によれば、さらに、撮像素子保持部自体の移動を停止させることで、確実に撮像素子の停止位置を保持することのできる構成を実現できる。
【0022】
また、撮像素子保持部を光軸方向の一の方向に付勢する弾性部を備え、可動部は、撮像素子保持部に対して一の方向と反対方向の付勢力を付与する構成であってもよい。
【0023】
このような構成によれば、さらに、撮像素子の移動をよりスムーズに行うことのできる構成を実現できる。
【0024】
また、可動部は、光軸方向に設けられた回転軸を有し、回転軸によって軸支されて回転可能であり、駆動部は、可動部を回転させることにより、三つの突起部と三つの傾斜部とが当接する位置を変化させて、可動部と撮像素子保持部との距離を変化させる構成であってもよい。
【0025】
このような構成によれば、さらに、光軸方向に設けられた回転軸によって軸支された可動部を用いるので、光軸方向にコンパクトな構成を実現できる。
【0026】
また、駆動部が、回転型モータである構成であってもよい。
【0027】
このような構成によれば、さらに、回転型モータを用いることで、簡易に実現可能な構成を実現できる。
【0028】
さらに、駆動部が可動部を回転させるウォームギアを有する構成であってもよい。
【0029】
このような構成によれば、さらに、滑らかに可動部を回転させることのできる構成を実現することができる。
【0030】
さらに、ウォームギアが少なくとも二条のねじを有する構成であってもよい。
【0031】
このような構成によれば、さらに、可動部を回転させることにより、ウォームギアを回転させることができるので、手動でも可動部を回転させることのできる構成を実現できる。
【0032】
また、ウォームギアを可動部に対して付勢する付勢部を備えた構成であってもよい。
【0033】
このような構成によれば、さらに、可動部をより滑らかに回転させることのできる構成を実現できる。
【0034】
また、駆動部が可動部を回転させる平行軸歯車部を有する構成であってもよい。
【0035】
このような構成によれば、さらに、簡易に実現可能な構成を実現できる。
【0036】
また、駆動部が可動部を回転させるはすば歯車部を有する構成であってもよい。
【0037】
このような構成によれば、さらに、滑らかに可動部を回転させることのできる構成を実現することができる。
【0038】
さらに、平行軸歯車部と、回転型モータとの間に、スリップ板を備えた構成であってもよい。
【0039】
このような構成によれば、さらに、可動部を手動で回転させて撮像素子を移動させることの可能な構成を実現できる。
【0040】
また、可動部に、手動で可動部を回転させるためのつまみ部を備えた構成であってもよい。
【0041】
このような構成によれば、さらに、手動で可動部を回転させやすい構成を実現することができる。
【0042】
また、駆動部が、直動型モータである構成であってもよい。
【0043】
このような構成によれば、さらに、駆動部の配置の自由度の高い構成を実現することができる。
【0044】
また、直動型モータと可動部との間に、駆動方向を変換する駆動方向変換部を備えた構成であってもよい。
【0045】
このような構成によれば、さらに、駆動方向を変換させて、所望の位置に駆動部を配置させることのできる構成を実現できる。
【0046】
また、可動部と軸を共通とし、直動型モータとともに回転自在な保持部を備え、保持部に手動で保持部を回転させるためのつまみ部を有する構成であってもよい。
【0047】
このような構成によれば、さらに、手動で保持部を回転させることによって、可動部をも回転させることが可能な構成を実現できる。
【0048】
さらに、可動部は、光軸方向に直交する方向に移動可能であり、駆動部は、光軸方向に直交する方向に移動させることにより、三つの突起部と三つの傾斜部とが当接する位置を変化させて、可動部と撮像素子保持部との距離を変化させる構成であってもよい。
【0049】
このような構成によれば、さらに、撮像素子保持部の三つの突起部それぞれが、可動部の三つの傾斜部それぞれに当接した状態で撮像素子を光軸方向に移動させるので、あおり角度の発生しにくい構成を実現することができる。
【0050】
また、駆動部が、直動型モータである構成であってもよい。
【0051】
このような構成によれば、さらに、駆動部の配置の自由度の高い構成を実現することができる。
【0052】
さらに、可動部に、手動で可動部を移動させるためのつまみ部を備えた構成であってもよい。
【0053】
このような構成によれば、さらに、手動で可動部を移動させやすい構成を実現することができる。
【0054】
次に、本発明の撮影装置は、レンズ部と、撮像素子と、本発明の撮像素子駆動装置と、撮像素子から出力された信号に対して映像信号処理を行う映像信号処理部とを備えたことを特徴としている。
【0055】
このような構成によれば、撮像素子をスムーズに移動させるために、可動部が比較的小さなトルクで動作するようにした場合にも、撮像素子の光軸方向の位置を正確に停止させることができるので、比較的小さな駆動力によっても、撮像素子をスムーズに光軸方向に移動させることができるとともに、撮像素子保持部の光軸方向の位置を保持させる位置保持力を付与する位置保持力付与部を別途設けたので、衝撃等の外力が加わった場合にも、撮像素子の停止位置を所望の位置に保持することができる撮影装置を実現することができる。
【発明の効果】
【0056】
以上述べたように、本発明によれば、比較的小さな駆動力によっても、撮像素子をスムーズに光軸方向に移動させることができるとともに、衝撃等の外力が加わった場合にも、撮像素子の停止位置を所望の位置に保持することができる撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0057】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0058】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の実施の形態における撮影装置1の構成について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における撮影装置1の構成を示す分解斜視図である。また、図2は、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1の主な機能ブロックの構成について示すブロック図である。なお、説明を簡単にするために、本発明の実施の形態においては、機械的な構成を示す図面中に、互いに垂直なX軸、Y軸およびZ軸の方向を示す。X軸方向はレンズ部の光軸方向であり、Y軸方向およびZ軸方向はそれぞれ光軸方向に垂直な方向である。また、本発明の実施の形態においては、説明を分かりやすくするために、図面においてビス等の細かい部品については省略して記載している場合がある。
【0059】
図1に示したように、本発明の第1の実施の形態の撮影装置1は、レンズ部191が取付けられるマウント部44を有するレンズマウント部2、ならびに、レンズマウント部2に取付けられ、後述するように、撮像素子(CCDまたはCMOSセンサ等公知の撮像デバイス)15を、その撮像面83をレンズ部191の光軸方向に直交する状態に保持した状態でX軸方向に移動させることが可能な、撮像素子15を保持する撮像素子保持部5、駆動部20、駆動部20を保持するベース部4、および、ベース部4に対して回転軸部41(図1には図示せず)によって軸支され、駆動部20の駆動によって光軸方向(X軸方向)を回転軸として回転することによって、撮像素子保持部5との距離を光軸方向に可変とすることのできる可動部3を有する撮像素子駆動装置70を備えている。撮像素子駆動装置70の詳細な構成については後述する。
【0060】
また、図2に示したように、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1は、撮像素子15から出力された電気信号に対して映像信号処理を行う映像信号処理部30、映像信号処理部30から出力された映像信号から所定の周波数成分(高周波成分)の値を積算して、その積算された値を合焦値として算出する合焦値算出部40、および、合焦値算出部40で作成された合焦値がもっとも高くなるような位置に撮像素子15の光軸方向の位置を調節するように、撮像素子駆動装置70に備えられた駆動部20を制御する制御部50を備えている。また、映像信号処理部30から出力された画像情報は、出力部60を通じて、撮影装置1の外部に出力される。このように、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1は、駆動部20によって、合焦値がもっとも高くなるような位置に撮像素子15の光軸方向の位置を自動的に移動させることができるので、常に鮮鋭なピントの合った画像を撮影することができる。なお、合焦値算出部40で算出された合焦値も、出力部60を通じて外部に出力される構成としておき、出力された合焦値を参照しながら、外部に設けられた別の機器から制御部50を制御することも可能である。
【0061】
ここで、本発明の第1の実施の形態における撮像素子駆動装置70の構成についてさらに詳細に説明する。
【0062】
図3は、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1の撮像素子駆動装置70の構成について説明するための図である。図3(a)は、撮像素子駆動装置70の側面から見たときの構成を示す図であり、図3(b)は、撮像装置1の背面から見たときの構成を示す図であり、図3(c)は、図3(a)におけるAB矢視断面図である。
【0063】
図1および図3(a)に示したように、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1に搭載される撮像素子駆動装置70は、円板状の、撮像素子15がビス201によってレンズ部191側に設けられた取付け穴部7に取付けられ、弾性部11を介してレンズマウント部2に接続されるばね保持部71、および、レンズ部191側と反対側(可動部3と対向する側)に設けられた三つの突起部45を有する撮像素子保持部5を備える。なお、三つの突起部45は、それぞれ同じ高さになるように設けられ、かつ、撮像素子駆動装置70として構成したときに、光軸中心から互いに等距離の正三角形となるような位置に設けられるものとする。
【0064】
また、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1に搭載される撮像素子駆動装置70は、円板状で、撮像素子保持部5と対向する面の三つの突起部45のそれぞれに対向するように設けられた三つの傾斜部9、外周面上に設けられた歯車部32、および、ベース部4と対向する面に設けられた回転軸部41を有する可動部3を備える。なお、三つの傾斜部9のそれぞれは、同じ形状、かつ、回転軸部41の回転中心から等しい距離の円周上に設けられているものとする。また、三つの傾斜部9は、図1および図3(c)に示したように、図3(c)における時計回り方向(図3(c)中における方向D3)にいくほど、山の高さが高くなるように構成されているものとする。
【0065】
さらに、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1に搭載される撮像素子駆動装置70は、可動部3の回転軸部41の軸を受ける軸受部61および駆動部20がビス903によって取付けられる凹部31を有するベース部4を備える。なお、本発明の第1の実施の形態においては、比較的出力の小さな駆動部20を用いても可動部3が滑らかに回転することができるように、可動部3は、ベース部4に対して比較的小さなトルクで回転することができるように取付けられることが望ましい。
【0066】
また、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1に搭載される撮像素子駆動装置70は、可動部3の外周面に設けられた歯車部32と噛み合うように形成されたギア部22、ギア部22を軸支する軸部21を有する駆動部20を備える。なお、本発明の第1の実施の形態においては、駆動部20としては、ロック可能な回転型のステッピングモータを用いているので、その構成に、磁心の回転を任意の位置で停止させて、いわゆるディテントトルクを付与することのできる磁心位置固定手段(図示せず)を有するものとする。
【0067】
ここで、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1における、レンズマウント部2と撮像素子駆動装置70との取付け方法について説明する。図3(a)に示したように、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1においては、レンズマウント部2の内側の、レンズ部191が取付けられるマウント部44が設けられた面に三つの軸受部49が設けられており、三つの軸受部49それぞれには保持軸部48が立設しており、保持軸部48の三つの軸受部49と接続された側と反対側には、弾性部11を介して撮像素子保持部5のばね保持部71が接続されている。よって、撮像素子保持部5は、弾性部11によって、光軸方向(X軸方向)に付勢された状態である。
【0068】
また、図1および図3に示したように、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1の撮像素子駆動装置70においては、可動部3の取付けられたベース部4が、ビス202によってレンズマウント部2のボス51に取付けられている。よって、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1の撮像素子駆動装置70においては、可動部3は光軸方向の移動を制限されているので、撮像素子保持部5は、可動部3に対して付勢された状態であるといえる。
【0069】
このような構成によって、図3(c)に示したように、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1の撮像素子駆動装置70は、撮像素子保持部5に設けられた三つの突起部45が、可動部3に設けられた三つの傾斜部9に当接した状態で保持されている。また、駆動部20のギア部22が可動部3の外周部分に設けられた歯車部32と噛み合うように駆動部20がベース部4に配置される。
【0070】
本発明の第1の実施の形態における撮影装置1の撮像素子駆動装置70によって、撮像素子15をレンズ部191の光軸方向に移動させるためには、制御部50が駆動部20に命じて、駆動部20のギア部22を回転させる。図3(c)において、例えば、駆動部20のギア部22を時計回り方向(図3(c)中における方向D1)に回転させると、可動部3は、反時計回り方向(図3(c)中における方向D2)に回転する。このように回転すると、撮像素子保持部5の三つの突起部45それぞれが、可動部3に設けられた三つの傾斜部9それぞれの、より山の高い部分と接するので、可動部3と撮像素子保持部5の距離は離間し、結果的に撮像素子15は、光軸方向と反対向きの方向(−X軸方向)に移動する。この際、三つの突起部45は、可動部3の三つの傾斜部9の同じ高さの部分と当接するので、撮像素子15は、光軸方向に対して傾くことなく、当初設定された方向に向いた状態で光軸方向に移動することができる。
【0071】
一方、本発明の第1の実施の形態における撮影装置1の撮像素子駆動装置70において、撮像素子15を光軸方向(X軸方向)に移動させたい場合には、制御部50が駆動部20に命じて、駆動部20のギア部22を、図3(c)における反時計回り方向(図3(c)中における方向D2)に回転させる。図3(c)において、例えば、駆動部20のギア部22を反時計回り方向に回転させると、可動部3は、時計回り方向(図3(c)中における方向D1)に回転する。このように回転すると、撮像素子保持部5の三つの突起部45それぞれが、可動部3に設けられた三つの傾斜部9それぞれの、より山の低い部分と接するので、可動部3と撮像素子保持部5の距離は接近し、結果的に撮像素子15は、光軸方向(X軸方向)に移動する。なお、撮像素子15をより滑らかに移動させたい場合には、駆動部20のギア部22をはすば歯車とすることによって、より滑らかな移動を行うことが可能である。
【0072】
以上述べたように、本発明の第1の実施の形態における撮像素子駆動装置70およびそれを用いた撮影装置1を用いれば、駆動部20によって可動部3を回転させるという簡易な構成によって、撮像素子15の撮像面83の面方向を維持させた状態で、撮像素子15を自動的に光軸方向に移動させることが可能である。
【0073】
なお、所望の位置で可動部3の回転を停止させたいような場合には、前述のように、駆動部20としてステッピングモータを用いて、磁心の位置を所望の位置で停止させるか、または、別途機械的に、プランジャー等の手段を用いて可動部3の回転または撮像素子保持部5の移動を停止させることにより、撮像素子15を光軸方向の任意の位置に停止させることができる。
【0074】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態における撮像素子駆動装置170および撮影装置101の構成について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態における撮影装置101の構成を示す分解斜視図であり、図5は、本発明の第2の実施の形態における撮影装置101に搭載される駆動部120の構成を示す図である。
【0075】
本発明の第2の実施の形態における撮像素子駆動装置170およびそれを用いた撮影装置101は、第1の実施の形態において説明した撮像素子駆動装置70およびそれを用いた撮影装置1のように、駆動部120を用いて自動的に撮像素子15を光軸方向に移動させることが可能であるとともに、手動でも撮像素子15を光軸方向に移動させることが可能である。
【0076】
本発明の第2の実施の形態における撮像素子駆動装置170およびそれを用いた撮影装置101の構成が、第1の実施の形態における撮像素子駆動装置70および撮影装置1の構成と異なるところは、手動で可動部103を回転させるための、雄ねじ部921を有するつまみ部12を備える点、可動部103の外周面上の一端側に、つまみ部12の雄ねじ部921が締結される雌ねじ部23を有する突出部422を備える点、および、駆動部120として、スリップ板121を有する構成を用いた点である。また、図4に示したように、本発明の第2の実施の形態における撮像素子駆動装置170および撮影装置101においては、可動部103を回転させるつまみ部12は、筐体の外側から、レンズマウント部102に設けられた切込部104を通して可動部103に取付けられる。なお、他の構成要件については、第1の実施の形態における撮像素子駆動装置70および撮影装置1の構成要件と共通するので、共通する構成要件については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0077】
図5に示したように、本発明の第2の実施の形態における撮像素子駆動装置170および撮影装置101においては、駆動部120のモータとしてステッピングモータ129を用い、その軸部127には、つるまきばね126によって一方向(図5中におけるX軸方向)に付勢され、ギア部125を有する、軸部127に対して回転可能なスリップ板121、および、スリップ板121と対向するように設けられ、ビス123で軸部127に締結されたスリップ受部122を有する。つるまきばね126は、軸部127の一端部分に設けられたばね止め部128によって一端側を固定されているので、図5中矢印方向(右方向)にスリップ板121を付勢しており、スリップ板121のスリップ受部122に対向する面およびスリップ受部122のスリップ板121に対向する面には、同心円状の凹凸が形成されており、さらに、スリップ板121とスリップ受部122との間には、フェルト等の摩擦力を付与するための摩擦材124が配置されている。
【0078】
このような構成とすることで、本発明の第2の実施の形態における撮像素子駆動装置170および撮影装置101によれば、ユーザがつまみ部12を移動させることにより、可動部103が回転して、その結果、手動で撮像素子15を光軸方向に移動させることができる。その際、駆動部120においては、スリップ板121とスリップ受部122との間がスリップするので、駆動部120のステッピングモータ129に負荷を与えることなく、手動で撮像素子15を光軸方向に移動させることができる。
【0079】
一方で、本発明の第2の実施の形態における撮像素子駆動装置170および撮影装置101を用いれば、撮像素子15を自動的に光軸方向に移動させることができるのはいうまでもない。ステッピングモータ129を回転させることにより、軸部127にビス123で固定されたスリップ受部122が回転し、その回転によって、摩擦材124の摩擦力によってスリップ板121のギア部125が回転するので、可動部103が回転し、撮像素子15を光軸方向に自動的に移動させることができる。
【0080】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態における撮像素子駆動装置270について説明する。
【0081】
図6は、本発明の第3の実施の形態における撮像素子駆動装置270の構成を説明するための図である。図6においては、撮像素子駆動装置270の構成のうち、可動部203および駆動部220の部分について説明している。他の構成要件については、図1に示した撮像素子駆動装置70と共通するので、詳細な説明は省略する。
【0082】
図6に示したように、本発明の第3の実施の形態においては、可動部203を回転させるために、駆動部220によって回転する軸部223に取付けられたウォームギア221を用いている。ウォームギア221は軸部223から外れないように、保持部222によって軸部223上に保持されている。また、駆動部220は、ベース部204に対して、その可動部203が設けられた面上に設けられ、駆動部220の軸部223は、可動部203の外周面の円周に沿った方向に配置される。
【0083】
本発明の第3の実施の形態における撮像素子駆動装置270においては、駆動部220が回転することにより、ウォームギア221が回転し、ウォームギア221に設けられた歯車と可動部203の外周上に設けられた歯車とが噛み合うことによって、可動部203が回転する。その結果、撮像素子保持部5に取付けられた撮像素子15を自動的に光軸方向に移動させることができる。
【0084】
本発明の第3の実施の形態における撮像素子駆動装置270においては、可動部203を回転させる手段として、ウォームギア221を用いたことによって、より広い範囲でウォームギア221と可動部203の外周部に設けられた歯車部232とが当接することにより、より滑らかに可動部203を回転させることが可能である。また、ウォームギア221を可動部203に対して弾性手段等によって付勢しておくことにより、より可動部203を滑らかに回転させることが可能である。
【0085】
なお、所望の位置で可動部203の回転を停止させたいような場合には、前述のように、駆動部220としてステッピングモータを用いて、磁心の位置を所望の位置で停止させるか、または、別途機械的に、プランジャー等の手段を用いて可動部203の回転または撮像素子保持部5の移動を停止させることにより、撮像素子15を光軸方向の任意の位置に停止させることができる。
【0086】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態における撮像素子駆動装置370について説明する。
【0087】
図7は、本発明の第4の実施の形態における撮像素子駆動装置370の構成を説明するための図である。図7においては、撮像素子駆動装置370の構成のうち、可動部303および駆動部220の部分について説明している。図6に示した撮像素子駆動装置270と共通する構成要件については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0088】
図7に示したように、本発明の第4の実施の形態における撮像素子駆動装置370の構成が、本発明の第3の実施の形態における撮像素子駆動装置270の構成と異なるところは、ウォームギア321に形成される歯車部232が二条ねじになっているところと、可動部303に、つまみ部12が取付けられるための、雌ねじ部323を有する突出部322を有するところである。
【0089】
このような構成により、本発明の第4の実施の形態における撮像素子駆動装置370においては、駆動部220が回転することにより、ウォームギア321が回転し、ウォームギア321に設けられた歯車と可動部303の外周上に設けられた歯車部232とが噛み合うことによって、可動部303が回転する。その結果、撮像素子保持部5に取付けられた撮像素子15を自動的に光軸方向に移動させることができる。
【0090】
さらに、本発明の第4の実施の形態における撮像素子駆動装置370によれば、ウォームギア321の歯車部232として二条ねじを設けたので、可動部303を回転させることにより、ウォームギア321を回転させることが可能である。よって、本発明の第4の実施の形態における撮像素子駆動装置370によれば、つまみ部12を手動で動かすことにより、可動部303を回転させることができるので、撮像素子15を光軸方向に手動で移動させることも可能となる。なお、ウォームギア321の歯車について、上述の例では二条のねじにする構成を示したが、本発明はこの構成に限定されず、可動部303を手動で動かすことにより、ウォームギア321を回転させることのできる歯車をすべて含むことはいうまでもない。例えば、三条ねじ等の、少なくとも二条のねじを用いることによって、可動部303の回転により、ウォームギア321を回転させることが可能である。
【0091】
以上述べたように、本発明の第4の実施の形態の撮像素子駆動装置370を用いれば、ウォームギア321を用い、その歯車を少なくとも二条のねじにするという簡易な構成で、自動および手動のいずれでも撮像素子15を光軸方向に移動させることのできる構成を実現することができる。
【0092】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態における撮像素子駆動装置470について説明する。
【0093】
図8は、本発明の第5の実施の形態における撮像素子駆動装置470の構成を説明するための図である。図8においては、撮像素子駆動装置470の構成のうち、可動部403および駆動部420の部分について説明している。他の構成要件については、図1に示した撮像素子駆動装置70と共通するので、詳細な説明は省略する。
【0094】
図8に示したように、本発明の第5の実施の形態においては、可動部403を回転させるために、駆動部420として、リニアアクチュエータ等の直動型のモータを用いている。また、可動部403の一端側には、駆動部420の軸408によって押圧される押圧部409が設けられている。さらに、可動部403は、弾性手段405によって、一方向に付勢されている。また、可動部403はベース部404に取付けられている。
【0095】
本発明の第5の実施の形態における撮像素子駆動装置470においては、駆動部420の軸408が、押圧部409を押圧することにより、可動部403を回転(図8においては、時計回り方向に)させることができる。一方、駆動部420の軸408の押圧部409に対する押圧力を軽減させる(軸408を引っ込める)ことによって、可動部403を反対方向(図8においては、反時計回り方向)に回転させることができる。
【0096】
よって、本発明の第5の実施の形態における撮像素子駆動装置470を用いれば、可動部403の周辺部に歯車を設ける必要がなく、可動部403を回転させることができ、撮像素子15を光軸方向に移動させることができる。
【0097】
なお、所望の位置で可動部403の回転を停止させたいような場合には、駆動部420としてステッピングモータを用いて、磁心の位置を所望の位置で停止させるか、または、別途機械的に、プランジャー等の手段を用いて可動部403の回転または撮像素子保持部5の移動を停止させることにより、撮像素子15を光軸方向の任意の位置に停止させることができる。
【0098】
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態における撮像素子駆動装置570について説明する。
【0099】
図9は、本発明の第6の実施の形態における撮像素子駆動装置570の構成を説明するための図である。図9(a)は、本発明の第6の実施の形態における撮像素子駆動装置570を正面側から見た斜視図であり、図9(b)は、本発明の第6の実施の形態における撮像素子駆動装置570を背面側から見た斜視図である。
【0100】
図9においては、撮像素子駆動装置570の構成のうち、可動部503および駆動部420の部分について説明している。図8に示した撮像素子駆動装置470と共通する構成要件については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0101】
図9に示したように、本発明の第6の実施の形態における撮像素子駆動装置570の構成が、本発明の第5の実施の形態における撮像素子駆動装置470の構成と異なるところは、ベース部504の可動部503が設けられた側と反対側に、可動部503と軸を共通する手動用可動部510が設けられているところと、手動用可動部510に、駆動部420が取付けられているところである。
【0102】
このような構成とすることにより、本発明の第6の実施の形態における撮像素子駆動装置570を用いれば、駆動部420を駆動して押圧部508を押圧し、可動部503を回転させて、自動的に撮像素子15の光軸方向に移動させることもできるし、手動で突出部522を操作して、手動用可動部510を回転させることにより、手動で撮像素子15を光軸方向に移動させることも可能である。
【0103】
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態における撮像素子駆動装置670について説明する。
【0104】
図10は、本発明の第7の実施の形態における撮像素子駆動装置670の構成を説明するための図である。図10においては、撮像素子駆動装置670の構成のうち、可動部603および駆動部620の部分について説明している。他の構成要件については、図1に示した撮像素子駆動装置70と共通するので、詳細な説明は省略する。
【0105】
図10に示したように、本発明の第7の実施の形態においては、可動部603を回転させるために、駆動部620として、リニアアクチュエータ等の直動型のモータを用いている。駆動部620は、取付け部材622によって、ベース部604の、可動部603が設けられた側と反対側に取付けられている。駆動部620の軸部621から印加される付勢力は、軸608によって軸支された駆動方向変換部606によって、その方向を変換されて、駆動方向変換部606の軸607は、Y軸方向に移動する。駆動方向変換部606の軸607がY軸方向に移動することによって、可動部603は回転する。可動部603が回転することにより、撮像素子15を光軸方向に移動させることができる。
【0106】
なお、可動部603の一端側に設けられた突出部689には、駆動方向変換部606の軸607の軸受部605が設けられており、軸受部605は、軸607の先端部分がY軸方向に移動したときに、軸607と軸受部605とが当接する位置がZ軸方向に移動するので、Z軸方向に長い孔としている。
【0107】
以上述べたように、本発明の第7の実施の形態における撮像素子駆動装置670によれば、駆動部620を駆動することにより、自動的に撮像素子15を光軸方向に移動することができる。また、本発明の第7の実施の形態における撮像素子駆動装置670によれば、駆動部620の軸部621によって付与される付勢力の方向を、駆動方向変換部606によって変換して可動部603に付与するので、駆動部620の配置方向の自由度を上げることができる。例えば、図10に示した例においては、駆動部620を軸部621がX軸方向に向くように配置しており、Y軸方向に配置するスペースがないような場合に有効である。
【0108】
なお、所望の位置で可動部603の回転を停止させたいような場合には、駆動部620としてステッピングモータを用いて、磁心の位置を所望の位置で停止させるか、または、別途機械的に、プランジャー等の手段を用いて可動部603の回転または撮像素子保持部5の移動を停止させることにより、撮像素子15を光軸方向の任意の位置に停止させることができる。
【0109】
(第8の実施の形態)
次に、本発明の第8の実施の形態における撮像素子駆動装置770について説明する。
【0110】
図11は、本発明の第8の実施の形態における撮像素子駆動装置770の構成を説明するための図である。図11(a)は、本発明の第8の実施の形態における撮像素子駆動装置770を正面側(レンズ部191側)から見た斜視図であり、図11(b)は、本発明の第8の実施の形態における撮像素子駆動装置770を背面側から見た斜視図である。
【0111】
図11においては、撮像素子駆動装置770の構成のうち、可動部703および駆動部620の部分について説明している。図10に示した撮像素子駆動装置670と共通する構成要件については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0112】
図11に示したように、本発明の第8の実施の形態における撮像素子駆動装置770の構成が、本発明の第7の実施の形態における撮像素子駆動装置670の構成と異なるところは、ベース部704の可動部703が設けられた側と反対側に、可動部703と軸を共通する手動用可動部710が設けられているところと、手動用可動部710に、駆動方向変換部606および駆動部620が取付けられているところである。
【0113】
このような構成とすることにより、本発明の第8の実施の形態における撮像素子駆動装置770を用いれば、駆動部620を駆動して可動部703を回転させて、自動的に撮像素子15の光軸方向に移動させることもできるし、手動で突出部722を操作して、手動用可動部710を回転させることにより、手動で撮像素子15を光軸方向に移動させることも可能である。
【0114】
(第9の実施の形態)
次に、本発明の第9の実施の形態における撮像素子駆動装置870および撮影装置801について説明する。
【0115】
図12は、本発明の第9の実施の形態における撮像素子駆動装置870およびそれを用いた撮影装置801の構成を説明するための図である。図12に示したように、本発明の第9の実施の形態における撮像素子駆動装置870および撮影装置801の構成が、これまでの本発明の第1の実施の形態から第8の実施の形態において説明した撮像素子駆動装置および撮影装置と異なるところは、可動部803が、回転によって撮像素子保持部5を押圧するのではなくて、平行方向(図12中におけるY軸方向)に移動することで、撮像素子保持部5を光軸方向(図12中におけるX軸方向)に移動させるところである。
【0116】
本発明の第9の実施の形態における撮像素子駆動装置870およびそれを用いた撮影装置801においては、駆動部820として直動型のモータを用い、駆動部820は、ベース部804の撮像素子15が設けられている側と反対側に取付けられている。可動部803は、ベース部804の撮像素子保持部5が設けられた側に設けられ、所定の方向(図12中におけるY軸方向)に移動可能に配置されている。
【0117】
図12(b)は、本発明の第9の実施の形態における撮像素子駆動装置870に用いる、可動部803の構成を示す図である。図12(b)に示したように、本発明の第9の実施の形態における可動部803は、撮像素子保持部5の三つの突起部45と当接するように設けられた三つの傾斜部809と、駆動部820の軸部821によって付与される付勢力によって可動部803を移動させる付勢力伝達部822とを備えている。三つの傾斜部809は、それぞれ同じ形状、同じ向きに配置されており、本発明の第9の実施の形態においては、図12(b)中におけるY軸方向にいくほど、山が高くなるように構成されている。
【0118】
本発明の第9の実施の形態においては、可動部803は、つるまきばね等の弾性を有する弾性部810によって、所定の方向(図12中においては、−Y軸方向)に付勢された状態で保持されている。また、駆動部820の駆動により、その軸部821が図12中におけるY軸方向に移動することにより、可動部803に設けられた付勢力伝達部822が押圧されて、その結果、可動部803が図12中Y軸方向に移動する。図12(a)に示した例においては、駆動部820の軸部821がY軸方向に移動すると、可動部803もY軸方向に移動し、その結果、可動部803の三つの傾斜部809と撮像素子保持部5の突起部45とが当接する位置が変化し、撮像素子保持部5がX軸方向に移動する。逆に、駆動部820の軸部821が−Y軸方向に移動すると、撮像素子保持部5は−X軸方向に移動する。
【0119】
このように、本発明の第9の実施の形態における撮像素子駆動装置870および撮影装置801においては、駆動部820を駆動することにより、自動的に撮像素子15を光軸方向に移動させることが可能となる。
【0120】
なお、図12(a)に示したような、撮像素子駆動装置870および撮影装置801の構成において、手動でも撮像素子15の位置を光軸方向に移動させたい場合には、駆動部820をベース部804に対して、図12中Y軸方向にスライドさせることができる構成としておき、手動で駆動部820の位置を移動させることにより、手動でも撮像素子15の位置を光軸方向に移動させることができる。
【0121】
以上述べたような、本発明の実施の形態における撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置を用いて監視カメラ装置を構成することも可能である。
【0122】
具体的には、周辺が明るいときには光軸上に赤外光カットフィルタを配置して可視光領域でカラー画像の撮影を行い、周辺が暗いときには光軸上に配置された赤外光カットフィルタを除去して赤外領域の光線をも含めた波長の光線による白黒画像の撮影を行う監視カメラ装置に、本発明の撮像素子駆動装置を導入する。このような監視カメラ装置においては、照度変化があったときに、光軸上に赤外光カットフィルタが配置されたり退避されたりする(以下、この動作を着脱と記す)ことや、撮影に用いられる光線の波長が異なること等から、光路長が変化してレンズから撮像素子における光電変換素子が配置された撮像面までの最適な合焦位置が変化する。本発明の実施の形態の撮像素子駆動装置を用いて、赤外線カットフィルタの着脱時に、制御部に駆動部を駆動させることによって、自動的に撮像素子を光軸方向のもっとも合焦値の高い位置に配置することができるので、周辺の明るさを問わず、焦点の合った鮮鋭な画像を撮影することができる。
【0123】
なお、本発明の実施の形態においては、撮像素子を保持する撮像素子保持部に三つの突起部が設けられ、可動部に三つの突起部と対応する三つの傾斜部が設けられた構成を示したが、本発明の撮像素子駆動装置および撮影装置はこの構成に限定されない。例えば、反対に、撮像素子保持部に三つの傾斜部が配置されて、可動部に三つの突起部が設けられる構成も含むことはいうまでもない。
【0124】
また、本発明の実施の形態においては、撮像素子を保持する撮像素子保持部がレンズ部側に設けられ、可動部が撮像素子保持部に対してレンズ部側と反対側に設けられる構成を示したが、本発明の撮像素子駆動装置および撮影装置はこの構成に限定されない。例えば、反対に、可動部がレンズ部側に配置されて、撮像素子保持部がレンズ部側と可動部に対して反対側に設けられる構成も含むことはいうまでもない。なお、この場合には、可動部の中央付近に光線を通過させるための孔部を設けておくことが必要であることはいうまでもない。
【0125】
なお、本発明の撮像素子駆動装置、撮影装置はその用途を監視カメラ装置に限定されるものではない。例えば、ビデオカメラやデジタルカメラ等公知のあらゆる撮影装置に搭載可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0126】
以上述べたように、本発明にかかる撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置を用いれば、比較的小さな駆動力によっても、撮像素子をスムーズに光軸方向に移動させることができるとともに、衝撃等の外力が加わった場合にも、撮像素子の停止位置を所望の位置に保持することができるという優れた効果を有し、監視カメラ装置やビデオカメラ装置等の撮影装置、特に、撮像素子をレンズ部の光軸方向に移動させるための撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明の第1の実施の形態における撮影装置の構成を示す分解斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態における撮影装置の主な機能ブロックの構成について示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施の形態における撮影装置の撮像素子駆動装置の構成について説明するための図
【図4】本発明の第2の実施の形態における撮影装置の構成を示す分解斜視図
【図5】本発明の第2の実施の形態における撮影装置に搭載される駆動部の構成を示す図
【図6】本発明の第3の実施の形態における撮像素子駆動装置の構成を説明するための図
【図7】本発明の第4の実施の形態における撮像素子駆動装置の構成を説明するための図
【図8】本発明の第5の実施の形態における撮像素子駆動装置の構成を説明するための図
【図9】本発明の第6の実施の形態における撮像素子駆動装置の構成を説明するための図
【図10】本発明の第7の実施の形態における撮像素子駆動装置の構成を説明するための図
【図11】本発明の第8の実施の形態における撮像素子駆動装置の構成を説明するための図
【図12】本発明の第9の実施の形態における撮像素子駆動装置およびそれを用いた撮影装置の構成を説明するための図
【符号の説明】
【0128】
1,101,801 撮影装置
2,102 レンズマウント部
3,103,203,303,403,503,603,703,803 可動部
4,204,404,504,604,704,804 ベース部
5 撮像素子保持部
7 取付け穴部
9,809 傾斜部
11,810 弾性部
12 つまみ部
15 撮像素子
20,120,220,420,620,820 駆動部
21,127,223,621,821 軸部
22,125 ギア部
23,323 雌ねじ部
30 映像信号処理部
31 凹部
32,232 歯車部
40 合焦値算出部
41 回転軸部
44 マウント部
45 突起部
48 保持軸部
49,61,605 軸受部
50 制御部
51 ボス
60 出力部
70,170,270,370,470,570,670,770,870 撮像素子駆動装置
71 ばね保持部
83 撮像面
104 切込部
121 スリップ板
122 スリップ受部
123,201,202,903 ビス
124 摩擦材
126 つるまきばね
128 ばね止め部
129 ステッピングモータ
191 レンズ部
221,321 ウォームギア
222 保持部
322,422,522,689,722 突出部
405 弾性手段
408,607,608 軸
409,508 押圧部
510,710 手動用可動部
606 駆動方向変換部
622 取付け部材
822 付勢力伝達部
921 雄ねじ部




 

 


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