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発明の名称 ヘッドホン装置およびワイヤレス式ヘッドホンシステム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6074(P2007−6074A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−183129(P2005−183129)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 松原 亮 / 房安 浩嗣 / 入来院 美代子
要約 課題
ワイヤレス式ヘッドホンシステムにおいて、送信機と受信機の位置関係が逆の場合に送信機と受信機間の無線伝送距離が離れることや、人体を含む障害物の影響により、受信機の受信感度が下がる。しかし、ヘッドホンの左右のユニットを反転させることにより、受信機を送信機に近づけることができるが、左チャンネルのオーディオ信号、右チャンネルのオーディオ信号をそれぞれ左耳、右耳に入力することができるようにする。

解決手段
オーディオ信号の左チャンネルのオーディオ信号と、右チャンネルのオーディオ信号を切り替える手段を有することにより、ヘッドホン装置を受信感度が上がるように任意に装着することが可能となる。
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のスピーカを有する第1のスピーカユニットと、
第2のスピーカを有する第2のスピーカユニットと、
無線伝送信号を受信するアンテナと、
前記無線伝送信号を左チャンネルのオーディオ信号と右チャンネルのオーディオ信号に復調する受信処理部と、
第1のモードと第2のモードを切り替える左右信号切替部とを備え、
前記第1のモードでは、左チャンネルのオーディオ信号を前記第1のスピーカに送り、かつ、右チャンネルのオーディオ信号を前記第1のスピーカに送り、
前記第2のモードでは、右チャンネルのオーディオ信号を前記第1のスピーカに送り、かつ、左チャンネルのオーディオ信号を前記第1のスピーカに送る
ヘッドホン装置。
【請求項2】
使用者が装着した際に、前記第1のスピーカユニットが左右どちらの耳に装着されているかを検知する左右検知手段を有し、
前記左右検知手段の検知結果に基づき、前記第1のモードと前記第2のモードを切り替える請求項1に記載のヘッドホン装置。
【請求項3】
前記左右検知手段が前記第1のスピーカユニットは左耳に装着されていると検知した場合に前記第1のモードを選択し、
前記左右検知手段が前記第1のスピーカユニットは右耳に装着されていると検知した場合に前記第2のモードを選択する請求項2に記載のヘッドホン装置。
【請求項4】
前記第1のスピーカユニットは、使用者の頭部に装着された際に使用者の耳に当接することにより変位する接耳部材を備え、
前記接耳部材の変位により前記第1のモードと前記第2のモードを切り替える請求項1に記載のヘッドホン装置。
【請求項5】
前記接耳部材の変位は、回転である請求項4に記載のヘッドホン装置。
【請求項6】
前記アンテナは、前記第1のスピーカユニットおよび前記第1のスピーカユニットのいずれか一方に備えられている請求項1から5のいずれかに記載のヘッドホン装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載のヘッドホン装置と、
左チャンネルのオーディオ信号および右チャンネルのオーディオ信号を無線伝送信号にて発信する発信装置とを備えるワイヤレス式ヘッドホンシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線伝送信号によってオーディオ信号を受信するヘッドホン装置、および、当該ヘッドホン装置とオーディオ信号を無線伝送信号にて発信する発信装置からなるワイヤレス式ヘッドホンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、光ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記録媒体に記録された音楽データを音声信号に変換するオーディオプレーヤー(以下、プレーヤーと称す)とヘッドホンとの間を無線通信により通信を行うワイヤレス式プレーヤーが提案されている。
【0003】
図8は、従来のワイヤレス式プレーヤーの概略構成図である。ワイヤレス式プレーヤーはプレーヤー810と、ヘッドホン装置820とを備える。
【0004】
プレーヤー810において、再生時、記録媒体(図示せず)から左および右チャンネルのオーディオ信号L、Rが再生され、これらの信号L、Rが所定のキャリア周波数の無線伝送信号SL、SRに変換され、この信号SL、SRがヘッドホン装置820へ送信される。
【0005】
ヘッドホン装置820は、左右それぞれの耳に対応するスピーカユニット821L、821Rを備えている。また、モバイル性能を高めるために、受信機822を左右の音響ユニット821L、821Rのいずれか一方に備えている。そして、受信機822においては、プレーヤー810からの無線伝送信号SL、SRが受信されると、この信号SL、SRから左および右チャンネルのオーディオ信号L、Rが復調され、これらの信号L、Rがヘッドホン装置820の左右のスピーカユニット821L、821Rにそれぞれ供給される。
【0006】
このワイヤレス式プレーヤーによれば、例えば通勤の電車の中などで音楽を聴く場合、プレーヤー810はカバンやバッグなどに入れておき、ヘッドホン装置820を装着することにより、コードがじゃまになることなく音楽を楽しむことができる。
【0007】
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1、特許文献2が知られている。
【特許文献1】特開2000−339793号公報
【特許文献2】特開平7−283750号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のワイヤレス式プレーヤーにおいては、以下の課題を有している。
【0009】
従来のヘッドホン装置820においては、左耳用のスピーカユニット821Lに左チャンネルのオーディオ信号Lを、右耳用のスピーカユニット821Rに右チャンネルのオーディオ信号Rを常に供給する。したがって、使用者は、左耳用のスピーカユニット821Lを左耳に、右耳用のスピーカユニット821Rを右耳にそれぞれ装着する。
【0010】
受信機822はヘッドホン装置820に内蔵されている。そのため、使用者がヘッドホン装置820を頭部に装着した場合、頭部と受信機の位置関係は固定されてしまう。したがって、プレーヤー810の位置によって、プレーヤー810とヘッドホン装置820の間の通信に用いられる電波または電磁波の通信経路に、誘電体である頭部等の使用者の人体が介在してしまう場合がある。この場合、通信に用いられる電波または電磁波が弱められてしまい、通信状態が悪化するという課題がある。
【0011】
本発明は、無線通信状態を良好に保つことができるヘッドホン装置、および、プレーヤー等の送信装置とヘッドホン装置との無線通信状態を良好に保つことができるワイヤレス式ヘッドホンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的のうち1つは、以下のヘッドホン装置によって実現される。
【0013】
第1のスピーカを有する第1のスピーカユニットと、
第2のスピーカを有する第2のスピーカユニットと、
無線伝送信号を受信するアンテナと、
前記無線伝送信号を左チャンネルのオーディオ信号と右チャンネルのオーディオ信号に復調する受信処理部と、
第1のモードと第2のモードを切り替える左右信号切替部とを備え、
前記第1のモードでは、左チャンネルのオーディオ信号を前記第1のスピーカに送り、かつ、右チャンネルのオーディオ信号を前記第1のスピーカに送り、
前記第2のモードでは、右チャンネルのオーディオ信号を前記第1のスピーカに送り、かつ、左チャンネルのオーディオ信号を前記第1のスピーカに送る
ヘッドホン装置。
【0014】
上記目的のうち1つは、以下のワイヤレス式ヘッドホンシステムによって実現される。
【0015】
上記ヘッドホン装置と、
左チャンネルのオーディオ信号および右チャンネルのオーディオ信号を無線伝送信号にて発信する発信装置とを備えるワイヤレス式ヘッドホンシステム。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、無線通信状態を良好に保つことができるヘッドホン装置、および、プレーヤー等の送信装置とヘッドホン装置との無線通信状態を良好に保つことができるワイヤレス式ヘッドホンシステムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について図1から図3を用いて説明する。
【0019】
図1は、実施の形態1に係るワイヤレス式ヘッドホンシステムの概略構成図である。
【0020】
本実施の形態に係るワイヤレス式ヘッドホンシステムは、半導体メモリからオーディオ信号を再生する再生装置110と、ヘッドホン装置120の2つのユニットで構成される。再生装置110からヘッドホン装置120へのオーディオ信号の伝送は、所定のキャリア周波数の電磁波を使用した無線伝送で行う。
【0021】
図2は、再生装置110の構成を示すブロック図である。再生装置110は、オーディオ再生部11と、オーディオ処理部12と、送信処理部13と、アンテナ14と、コントローラ15と、キー操作部16とを備える。再生装置110の使用時には、音楽データが記録された半導体メモリ17が通信可能に装着される。
【0022】
オーディオ再生部11は、半導体メモリ17からの音楽データをもとに、左耳用の音声信号である左チャンネルのオーディオ信号(以下、左チャンネルオーディオ信号と称す)および右耳用の音声信号である右チャンネルオーディオ信号(以下、右チャンネルオーディオ信号と称す)からなる2チャンネルのオーディオ信号を再生する。このオーディオ再生部11が再生により出力する2チャンネルのオーディオ信号は、オーディオ処理部12に供給される。
【0023】
オーディオ処理部12は、設定された音質などに基づいて2チャンネルのオーディオ信号に所定の処理を行う。例えば低域音を強調する処理などが行われる。オーディオ処理部12で処理された2チャンネルのオーディオ信号は、送信処理部13に供給される。
【0024】
送信処理部13は、左チャンネルオーディオ信号を所定のキャリア周波数に設定された左チャンネル伝送信号に変換し、右チャンネルオーディオ信号を所定のキャリア周波数に設定された右チャンネル伝送信号に変換する。そして、左チャンネル伝送信号SLおよび右チャンネル伝送信号SRをアンテナから無線伝送信号SL、SRとして送信させる。
【0025】
なお、無線伝送信号SL、SRとしては、左チャンネル伝送信号SLと右チャンネル伝送信号SRとで、使用する周波数を変えてある。また、伝送するチャンネルとしては、キャリア周波数の異なるチャンネルを複数用意してあり、ユーザが混信の少ないチャンネルを選択できるようにしてある。
【0026】
オーディオ再生部11、オーディオ処理部12、送信処理部13の動作は、コントローラ15により制御される。コントローラ15は、使用者がキー操作部16により行った操作の内容を操作指示として受け、オーディオ再生部11、オーディオ処理部12、送信処理部13に所定の制御信号を送る。
【0027】
なお、この再生装置110には、2次電池などの電源が内蔵させてあり、各構成はその電源により駆動する。
【0028】
図3は、ヘッドホン装置の構成を示すブロック図である。ヘッドホン装置120は、アンテナ21と、受信処理部22と、オーディオ処理部23と、左右信号切替部24と、左右切替指示部25と、アンプ26と、ボリューム指示部27と、第1のスピーカ122Aと、第2のスピーカ122Bを備える。
【0029】
受信処理部22は、アンテナ21を介して左チャンネル伝送信号SLおよび右チャンネル伝送信号SRを受信する。この場合、使用者によるスイッチ(図示せず)の操作で、再生装置110から送信するチャンネルと同じ受信チャンネルを設定する。また、受信処理部22は、左チャンネル伝送信号SLを左チャンネルオーディオ信号に復調し、右チャンネル伝送信号SRを右チャンネルオーディオ信号に復調する。左チャンネルオーディオ信号および右チャンネルオーディオ信号からなる2チャンネルのオーディオ信号は、オーディオ処理部23に供給される。
【0030】
オーディオ処理部23は、2チャンネルのオーディオ信号に再生のための所定の処理を施す。処理された2チャンネルのオーディオ信号は、左右信号切替部24に供給される。
【0031】
ヘッドホン装置120は、第1のモードと第2のモードの2種類のモードを備えている。第1のモードでは、左チャンネルオーディオ信号を第1のスピーカ122Aに送り、右チャンネルオーディオ信号を第2のスピーカ122Bに送る。第2のモードでは、右チャンネルオーディオ信号を第1のスピーカ122Aに送り、左チャンネルオーディオ信号を第2のスピーカ122Bに送る。第1のモードと第2のモードとでは、第1のスピーカ122Aおよび第2のスピーカ122Bに送るオーディオ信号のチャンネルが左右反対となっている。
【0032】
使用者は、左右切替指示部25により第1のモードと第2のモードのいずれかを選択する。左右切替指示部25は、選択されたモードが第1のモードと第2のモードのいずれであるかを左右信号切替部24に指示する。
【0033】
左右信号切替部24は、左右切替指示部25からの指示に基づき以下の処理を行う。すなわち、第1のモードが選択された場合、左チャンネルオーディオ信号を第1のオーディオ信号としてアンプ26に送り、右チャンネルオーディオ信号を第2のオーディオ信号としてアンプ26に送る。また、第2のモードが選択された場合、右チャンネルオーディオ信号を第1のオーディオ信号としてアンプ26に送り、左チャンネルオーディオ信号を第2のオーディオ信号としてアンプ26に送る。
【0034】
アンプ26は、ボリューム指示部27からの指示に基づき第1のオーディオ信号および第2のオーディオ信号を増幅する。増幅された第1のオーディオ信号は第1のスピーカ122Aに送られ、第2のオーディオ信号は第2のスピーカ122Bに送られる。
【0035】
第1のスピーカ122Aは、第1のオーディオ信号を音声に変換し出力する。また、第2のスピーカ122Bは、第2のオーディオ信号を音声に変換し出力する。
【0036】
なお、ヘッドホン装置120は、図1に示すように、第1のスピーカユニット121Aと第2のスピーカユニット121Bがアーム123で支持された構成である。第1のスピーカユニット121Aには第1のスピーカ122Aが備えられ、また、第2のスピーカユニット121Bには第2のスピーカ122Bが備えられている。
【0037】
第1のスピーカユニット121Aと第2のスピーカユニット121Bは、アーム123内部に設けられたケーブル(図示せず)で接続されている。そして、アンテナ21、受信処理部22、オーディオ処理部23、左右信号切替部24、左右切替指示部25、アンプ26、ボリューム指示部27は、第1のスピーカユニット121Aに配置されている。なお、左右切替スイッチ125が左右切替指示部25に相当し、ボリュームつまみ124がボリューム指示部27に相当する。
【0038】
他方のユニットである第2のスピーカユニット121Bには、このヘッドホン装置120を駆動させる電源としての2次電池(図示せず)を配置してある。
【0039】
また、ヘッドホン装置120が備えるアンテナ21としては、セラミックチップに、導体膜を設けたいわゆるチップアンテナを使用している。
【0040】
以下、本実施の形態に係るワイヤレス式ヘッドホンシステム100について、使用の一例をもとにその動作を説明する。
【0041】
まず、使用者がヘッドホン装置120を頭部に装着し、再生装置110をバッグの中に入れ、バッグを右手で持っている状態を考える。使用者は、第1のスピーカユニット121Aが左耳側に位置するようにヘッドホン装置120を装着し、左右切替スイッチ125にて第1のモードを選択している。この場合、再生装置110のアンテナ14と第1のスピーカユニット121A内部のアンテナ21の間の通信経路に、誘電体である頭部等の使用者の人体が介在する。この場合、通信に用いられる電磁波が弱められてしまい、無線通信状態が悪化する。
【0042】
このとき、使用者は、ヘッドホン装置120を頭部より外し、第1のスピーカユニット121Aと第2のスピーカユニット121Bを入れ替えて再度装着する。そして、左右切替スイッチ125によりモードを第2のモードへ切り替える。これにより、再生装置110のアンテナ14と第1のスピーカユニット121A内部のアンテナ21がともに使用者の右側に配置されるため、無線伝送距離が近づき、また、人体を含む障害物の影響を受けにくいため、無線通信状態が改善される。
【0043】
以上のように、本実施の形態に係るワイヤレス式ヘッドホンシステムおよびヘッドホン装置によれば、再生装置110とヘッドホン装置120との通信状態を良好に保つことができる。
【0044】
なお、上述した実施の形態では、半導体メモリ17からオーディオ信号を再生する再生装置110に適用したが、同様のオーディオ信号を再生する携帯用の再生装置110であれば、他の記録媒体から再生する装置にも適用できることは勿論である。
【0045】
また、上述した実施の形態における再生装置110が本発明の発信装置に相当する。発信装置としてはこの他にも、オーディオ信号を再生する据え置き型の再生装置110であってその内部に無線伝送信号SL、SRを発信するアンテナ等の発信手段を有するものや、外部の再生装置110等からオーディオ信号を受け取り無線伝送信号SL、SRに変換して発信する発信装置などが適用可能である。
【0046】
また、ヘッドホン装置120のアンテナ21は、第1のスピーカユニット121Aに配置してあるとしたが、これに限られず、第2のスピーカユニット121Bに配置してもよい。
【0047】
また、左右切替スイッチ125は、第1のスピーカユニット121A、第2のスピーカユニット121Bのいずれか一方及び両方にあってもよい。
【0048】
また、無線伝送に電磁波を用いたが、電波、赤外線を用いてもよい。電波および赤外線も通信経路に誘電体が介在することで通信状態が悪化する性質をもっているが、上述の構成とすることでこれらの課題を同様に解決することが可能である。
【0049】
また、ヘッドホン装置120において、左右信号切替部24は、オーディオ信号処理部23の直後に限られず、受信処理部22から第1、第2のスピーカ122A、122Bまでの任意の位置に配置可能である。
【0050】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図4から図7を用いて説明する。なお、各図において同様の構成、および、実施の形態1と同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0051】
実施の形態2に係るワイヤレス式ヘッドホンシステムの再生装置110およびヘッドホン装置220の構成を示すブロック図は、実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なる点は、ヘッドホン装置220の左右切替指示部25が左右切替スイッチ125ではなく、前記第1のスピーカユニットが左右どちらの耳に装着されているかを検知する左右検知手段である点である。
【0052】
図4は、実施の形態2に係るワイヤレス式ヘッドホンシステムの概略構成図である。また、図5(a)は実施の形態2に係るヘッドホン装置の切断面Dの位置を示す図、図5(b)は実施の形態2に係るヘッドホン装置の切断面Dによる断面図である。
【0053】
回転軸223は棒状の部材であり、第1のスピーカの前面と平行である。また、回転軸223は、ヘッドホン装置が使用者の頭部に装着される際に第1のスピーカ222Aの中心と第2のスピーカ222Bの中心と頭部の頂点を含む面と平行である。回転軸223は、第1のスピーカユニット基台225に固定される。
【0054】
切断面Dは、回転軸223に直交し、かつ、第1のスピーカ222Aの中心を含む面である。
【0055】
第1のスピーカ222Aは、スピーカ基台224に固定されている。スピーカ基台224は、回転軸223を中心に所定の角度だけ回転する。また、スピーカ基台224には、金属棒226が固定されており、金属棒226はスピーカ基台224とともに回転軸223を中心に所定の角度だけ回転する。
【0056】
第1の接点227aおよび第2の接点227bは、第1のスピーカユニット基台225に設けられている。第1の接点227aは、スピーカ基台224が基準位置よりも右へ回転した際に金属棒226と接するように配置される。また、第2の接点227bは、スピーカ基台224が基準位置よりも左へ回転した際に金属棒226と接するように配置される。なお、基準位置は、スピーカ基台224の第1のスピーカ222Aが設置される面が、第1のスピーカ222Aの中心と第2のスピーカ222Bの中心とを結ぶ線と直交する位置である。本実施の形態では、基準位置は、第1のスピーカ222Aの前面が、第1のスピーカ222Aの中心と第2のスピーカ222Bの中心とを結ぶ線と直交する位置でもある。また、回転方向は、ヘッドホン装置220が使用者の頭部に装着される際に頭部の頂点が位置する側から見た方向である。
【0057】
第1の接点227aおよび第2の接点227bはそれぞれ金属棒226との接触を検知する。これにより、スピーカ基台224の変位である回転を検知する。第1の接点227aと金属棒226の接触が検知されると、第1のモードが選択され、また、第2の接点227bと金属棒226の接触が検知されると、第2のモードが選択される。
【0058】
なお、金属棒226、第1の接点227aおよび第2の接点227bがブロック図の左右切替指示部25に相当する。また、本実施の形態の回転軸223、スピーカ基台224、金属棒226、第1の接点227aおよび第2の接点227bが、本発明の左右検知手段に相当する。また、本実施の形態のスピーカ基台224が本発明の接耳部材に相当する。
【0059】
以下、本実施の形態に係るワイヤレス式ヘッドホンシステム200について、使用の一例をもとにその動作を説明する。
【0060】
まず、使用者がヘッドホン装置220を頭部に装着し、再生装置110をバッグの中に入れ、バッグを右手で持っている状態を考える。使用者は、第1のスピーカユニット221Aが左耳側に位置するようにヘッドホン装置220を装着している。
【0061】
図6(a)は、使用者が第1のスピーカユニットが左耳側に位置するようにヘッドホン装置を装着している状態を頭部の頂点側から見た模式図、図6(b)は、第1のスピーカユニットが左耳側に位置する際の切断面Dによる断面図である。
【0062】
装着時、ヘッドパッド228は使用者の耳31L、31Rを覆うようにして頭部に当接する。また、スピーカ基台224は、使用者の左耳31Lに当接する。人間の耳31L、31Rは、左右ともに顔の前方に向かって傾いている。したがって、スピーカ基台224は、使用者の左耳31Lの傾きに応じて、回転軸223を中心に基準位置よりも右へ回転する。そして、金属棒226は第1の接点227aと接する。
【0063】
このとき、ヘッドホン装置220は、第1のモードが選択される。そして、使用者の左耳31Lに位置する第1のスピーカ222Aにて左チャンネルオーディオ信号が放音され、使用者の右耳31Rに位置する第2のスピーカ222Bにて右チャンネルオーディオ信号が放音される。
【0064】
一方この場合、再生装置110のアンテナ14と第1のスピーカユニット221A内部のアンテナ21の間の通信経路に、誘電体である頭部等の使用者の人体が介在する。この場合、通信に用いられる電磁波が弱められてしまい、無線通信状態が悪化する。
【0065】
このとき、使用者は、ヘッドホン装置220を頭部より外し、第1のスピーカユニット221Aと第2のスピーカユニット221Bを入れ替えて再度装着する。これにより、再生装置110のアンテナ14と第1のスピーカユニット221A内部のアンテナ21がともに使用者の右側に配置されるため、無線伝送距離が近づき、また、人体を含む障害物の影響を受けにくいため、無線通信状態が改善される。
【0066】
また一方で、使用者がヘッドホン装置220を頭部より外し、第1のスピーカユニット221Aと第2のスピーカユニット221Bを入れ替えて再度装着すると、第1のモードと第2のモードもまた自然と切り替わる。
【0067】
図7(a)は、使用者が第1のスピーカユニットが右耳側に位置するようにヘッドホン装置を装着している状態を頭部の頂点側から見た模式図、図7(b)は、第1のスピーカユニットが右耳側に位置する際の切断面Dによる断面図である。
【0068】
装着時、スピーカ基台224は、使用者の右耳31Rに当接する。人間の耳31L、31Rは、左右ともに顔の前方に向かって傾いている。したがって、スピーカ基台224は、使用者の右耳31Rの傾きに応じて、回転軸223を中心に基準位置よりも左へ回転する。そして、金属棒226は第2の接点227bと接する。
【0069】
これにより、ヘッドホン装置220は、第1のモードから第2のモードへと切り替わり、第2のモードが選択される。そして、使用者の左耳31Lに位置する第2のスピーカ222Bにて左チャンネルオーディオ信号が放音され、使用者の右耳31Rに位置する第1のスピーカ222Aにて右チャンネルオーディオ信号が放音される。
【0070】
以上のように、本実施の形態に係るワイヤレス式ヘッドホンシステム200およびヘッドホン装置220によれば、再生装置110とヘッドホン装置との通信状態を良好に保つことができる。また、第1のスピーカユニットが左右どちらの耳に装着されているかを自動的に検知し、当該検知結果に基づいて自動的に前記第1のモードと前記第2のモードを切り替えることができるので、左右異なる耳に音声が届けられるのを防ぎ、左右の耳に送るべき音声を届けることが可能となる。
【0071】
なお、上述した実施の形態では、オーディオ信号が半導体メモリ17からオーディオ信号を再生する再生装置110に適用したが、同様のオーディオ信号を再生する携帯用の再生装置110であれば、他の記録媒体から再生する装置にも適用できることは勿論である。
【0072】
また、上述した実施の形態における再生装置110が本発明の発信装置に相当する。発信装置としてはこの他にも、オーディオ信号を再生する据え置き型の再生装置110であってその内部に無線伝送信号SL、SRを発信するアンテナ等の発信手段を有するものや、外部の再生装置110等からオーディオ信号を受け取り無線伝送信号SL、SRに変換して発信する発信装置などが適用可能である。
【0073】
また、ヘッドホン装置220のアンテナ21は、第1のスピーカユニット221Aに配置してあるとしたが、これに限られず、第2のスピーカユニット221Bに配置してもよい。
【0074】
また、上記左右切替手段の構成は、第1のスピーカユニット、第2のスピーカユニットの両方にあってもよい。
【0075】
また、無線伝送に電磁波を用いたが、電波、赤外線を用いてもよい。電波および赤外線も通信経路に誘電体が介在することで通信状態が悪化する性質をもっているが、上述の構成とすることでこれらの課題を同様に解決することが可能である。
【0076】
また、左右信号切替部24は、オーディオ信号処理部23の直後に限られず、受信処理部22から第1、第2のスピーカ222A、222Bまでの任意の位置に配置可能である。
【0077】
また、本実施の形態では、使用者の耳に当接する部分であるスピーカ基台224の回転により左右切替手段を構成したが、第1のスピーカユニットそのものを使用者の耳に当接する構成とし、第1のスピーカユニットの回転により左右切替手段を構成してもよい。
【0078】
以上の実施の形態は、本発明の一例であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の思想に基づき適宜変形可能である。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、ヘッドホン装置の左右のユニットを入れ替えても左チャンネルのオーディオ信号は左耳側から右チャンネルのオーディオ信号は右耳側から放音することができる。したがって、ヘッドホン装置を受信感度が上がるように任意に装着することが可能となるため、全ての発信装置との組合せで用いられるワイヤレス式ヘッドホンシステムへの適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】実施の形態1に係るワイヤレス式ヘッドホンシステムの概略構成図
【図2】再生装置の構成を示すブロック図
【図3】ヘッドホン装置の構成を示すブロック図
【図4】実施の形態2に係るワイヤレス式ヘッドホンシステムの概略構成図
【図5】(a)実施の形態2に係るヘッドホン装置の切断面Dの位置を示す図、(b)実施の形態2に係るヘッドホン装置の切断面Dによる断面図
【図6】(a)使用者が第1のスピーカユニットが左耳側に位置するようにヘッドホン装置を装着している状態を頭部の頂点側から見た模式図、(b)第1のスピーカユニットが左耳側に位置する際の切断面Dによる断面図
【図7】(a)使用者が第1のスピーカユニットが右耳側に位置するようにヘッドホン装置を装着している状態を頭部の頂点側から見た模式図、(b)第1のスピーカユニットが右耳側に位置する際の切断面Dによる断面図
【図8】従来のワイヤレス式プレーヤーの概略構成図
【符号の説明】
【0081】
11 オーディオ再生部
12 再生装置のオーディオ処理部
13 送信処理部
14 再生装置のアンテナ
15 コントローラ
16 キー操作部
21 ヘッドホン装置のアンテナ
22 受信処理部
23 ヘッドホン装置のオーディオ処理部
24 左右信号切替部
25 左右切替指示部
26 アンプ
27 ボリューム指示部
100、200 ワイヤレス式ヘッドホンシステム
110 再生装置
120、220 ヘッドホン装置
121A、221A 第1のスピーカユニット
121B、221B 第2のスピーカユニット
122A、222A 第1のスピーカ
122B、222B 第2のスピーカ
123 アーム
124 ボリュームつまみ
125 左右切替スイッチ
223 回転軸
224 スピーカ基台
225 第1のスピーカユニット基台
226 金属棒
227a 第1の接点
227b 第2の接点
228 ヘッドパッド




 

 


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