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発明の名称 防振部材および光ディスク装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−4866(P2007−4866A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−181959(P2005−181959)
出願日 平成17年6月22日(2005.6.22)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 加納 久詞
要約 課題
振動や衝撃に強い防振部材および光ディスク装置を提供することを目的とする。

解決手段
弾性体で形成され略円筒型の外周側面部の中央部に周溝7bを備えた防振部材7と、ベース2に設けられ略C字型の内周部が周溝7bと嵌合する取り付け部2aとを備えた光ディスク装置において、防振部材7と取り付け部2aの嵌合部は一部に空隙を有するものとした。防振部材7と取り付け部2aの間に空隙を作り出すことができるため、防振部材7の弾性を確保することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
弾性体で形成され略円筒型の外周側面部の中央部に周溝を備えた防振部材と、ベースに設けられ平面視略C字型の内周部が前記周溝と嵌合する取り付け部とを備えた光ディスク装置において、前記防振部材と前記取り付け部の嵌合部は一部に空隙を有することを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
前記防振部材は前記周溝の底部に凹凸を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項3】
前記凹凸は前記周溝の周方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
【請求項4】
前記凹凸は前記周溝の幅方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
【請求項5】
前記凹凸は前記周溝の底部にらせん状に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
【請求項6】
前記防振部材は略円筒型の上下面に凹凸を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項7】
前記防振部材は前記周溝の側面に凹凸を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項8】
前記取り付け部は前記平面視略C字型の内周部に凹凸を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項9】
前記凹凸は前記内周部の周方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項8に記載の光ディスク装置。
【請求項10】
前記取り付け部は前記防振部材の周溝の側面と接する面に凹凸を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
【請求項11】
弾性体で形成され、凹凸が設けられた周溝を略円筒型の外周側面部の中央部に備えたことを特徴とする防振部材。
【請求項12】
前記凹凸は前記周溝の底部に設けられたことを特徴とする請求項11に記載の防振部材。
【請求項13】
前記凹凸は前記周溝の周方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項12に記載の防振部材。
【請求項14】
前記凹凸は前記周溝の幅方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項12に記載の防振部材。
【請求項15】
前記凹凸は前記周溝の底部にらせん状に設けられたことを特徴とする請求項12に記載の防振部材。
【請求項16】
略円筒型の上下面に凹凸が設けられたことを特徴とする請求項12に記載の防振部材。
【請求項17】
前記凹凸は前記周溝の側面に設けられたことを特徴とする請求項11に記載の防振部材。
【請求項18】
請求項11に記載の防振部材と、ベースに設けられ略C字型の内周部が前記防振部材の周溝と嵌合する取り付け部とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項19】
ベースに設けられ凹凸が設けられた略C字型の内周部を備えた取り付け部を備えことを特徴とするた光ディスク装置。
【請求項20】
前記凹凸は前記内周部の周方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項19に記載の光ディスク装置。
【請求項21】
弾性体で形成され略円筒型の外周側面部の中央部に周溝を備えた防振部材を前記取り付け部に備えたことを特徴とする請求項19に記載の光ディスク装置。
【請求項22】
ベースに設けられ平面視略C字型の内周部近傍の平面部に凹凸を備えた取り付け部を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
【請求項23】
弾性体で形成され略円筒型の外周側面部の中央部に周溝を備えた防振部材を前記取り付け部に備えたことを特徴とする請求項22に記載の光ディスク装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はパーソナルコンピュータ(以下、PCという。)、特にノートブック型PCに好んで用いられる防振部材および光ディスク装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ノートブック型PCは持ち運んで使用することを前提に薄型化、軽量化が進められてきた。ノートブック型PCは例えば持ち運んで使ったり、手に持って使ったりといったその使用形態のために内蔵する光ディスク装置に振動や衝撃が与えられやすい。光ディスク装置に振動や衝撃が加わるとフォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することがあり、最悪の場合、光ディスクの情報を破壊してしまうこともあり得る。そのため、光ディスクに対して情報の記録または再生の少なくとも一方を実際に行う光ピックアップに外部からの振動や衝撃を低減するための対策を行っている。
【0003】
図10は従来の光ディスク装置の分解構成図である。ベース102は光ピックアップモジュール101の骨組みになるもので、各部品、部材が直接、間接に取り付けられる。スピンドルモータ103は光ディスクを載置し、回転させるための駆動力を発生し、ベース102に固定される。光ピックアップ104は光ディスクに対して情報の記録または再生の少なくとも一方を行い、図示しない2本のガイドシャフトに移動自在に保持される。前記図示しない2本のガイドシャフトは図示しない支持部材を介してベース102に支持される。フィードモータ105は光ピックアップ104を移動するための回転駆動力を発生し、ベース102に固定される。フィードモータ105にはステッピングモータやDCモータが用いられる。フィードモータ105には表面にらせん状に溝が形成された図示しないスクリューシャフトが直接または数段のギアを介して接続される。また光ピックアップ104には図示しないラックが固定されている。このラックの歯がスクリューシャフトの溝と噛み合うことで、フィードモータ105の回転駆動力が直線駆動力に変換される。このように各部品、部材が取り付けられたベース102全体を覆うように保護カバー106が取り付けられる。保護カバー106は開口を有し、スピンドルモータ103、光ピックアップ104の一部が露出される。フィードモータ105が露出される場合もある。
【0004】
トレイ108は開口を有し、光ピックアップモジュール101を露出させ、他を覆うカバーである。トレイ108は樹脂で形成される。シャーシ109は光ピックアップモジュール101の下面を覆うカバーである。シャーシ109は薄い金属板で形成される。防振部材107は略円筒型であり、上下面に小突起107aが形成され、外周側面部の中央部には周溝107bが形成されている。防振部材107には天然ゴム、ブチルゴム、シリコンゴムなどが用いられる。(特許文献1)参照のこと。
【0005】
光ピックアップモジュール101のベース102の側面側には平面視略C字型の取り付け部102aが設けられている。取り付け部102aの内周部には防振部材107の周溝107bが嵌合して取り付けられる。トレイ108の裏面にはボス108aが形成されており、ボス108aの外周部と防振部材107の内周部が嵌合する。さらにシャーシ109の貫通孔109aを通してネジ110がボス108aに取り付けられる。このような構成とすることにより、光ピックアップモジュール101はトレイ108およびシャーシ109に対し防振部材107を介して固定される。外部から加えられた振動や衝撃は防振部材107を介することで減衰されて光ピックアップモジュール101に伝えられる。
【特許文献1】特開2002−124071号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
光ピックアップモジュールをトレイとシャーシに挟んでネジで固定する際、ネジで締めつけるために防振部材の弾性体が収縮してしまうため、弾性体の振動や衝撃を吸収する性能が低下してしまう。そこで防振部材の上下面に小突起を設け、小突起間の隙間が空隙を作り出すため、防振部材の弾性を確保することができる。そのため防振部材の略円筒型の軸方向に光ディスク装置に対して振動や衝撃が加わった場合、小突起および空隙が効果的に働いて防振部材が振動や衝撃を吸収するため光ピックアップモジュールに与える影響は小さい。ところが、防振部材の略円筒型の半径方向に光ディスク装置に対して振動や衝撃が加わった場合、小突起および空隙のような構造がないために防振部材だけでは振動や衝撃を吸収しきれない場合がありうる。防振部材の材料の硬度を小さく、すなわち軟らかくすることで振動や衝撃を吸収する性能を上げることはできる。しかしその場合、組立性が悪化したり、ほこりが付きやすくなったりするという問題が発生する。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決し、振動や衝撃に強い防振部材および光ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、弾性体で形成され略円筒型の外周側面部の中央部に周溝を備えた防振部材と、ベースに設けられ略C字型の内周部が前記周溝と嵌合する取り付け部とを備えた光ディスク装置において、前記防振部材と前記取り付け部の嵌合部は一部を非接触とした。防振部材と取り付け部の嵌合部は一部が非接触としたため、防振部材と取り付け部の間に空隙を作り出すことができる。そのため防振部材の弾性を確保することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の光ディスク装置は、振動や衝撃に強い。そのため、フォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することが少なく、安定した記録や再生の特性が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の第1の発明の光ディスク装置は、弾性体で形成され略円筒型の外周側面部の中央部に周溝を備えた防振部材と、ベースに設けられ平面視略C字型の内周部が周溝の底部と嵌合する取り付け部とを備えた光ディスク装置において、防振部材と取り付け部の嵌合部は一部に空隙を有するものである。
【0011】
防振部材と取り付け部の嵌合部は一部に空隙を有するものとしたため、防振部材と取り付け部の間に空隙を作り出すことができる。そのため防振部材の弾性を確保することができる。そのため振動や衝撃に強く、フォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することが少ない。したがって安定した記録や再生の特性が得られる。
【0012】
第2の発明の光ディスク装置は、第1の発明において、防振部材は周溝の底部に凹凸を備えたものである。周溝の底部に凹凸を備えることで、防振部材と取り付け部の嵌合部は少なくとも一部に空隙を有するものとすることができる。そのため防振部材の弾性を確保することができる。また、防振部材の形状をかえるためさまざまな形状を実現でき、設計の自由度が大きい。
【0013】
第3の発明の光ディスク装置は、第2の発明において、凹凸は周溝の周方向に沿って設けられたものである。長さが長い周溝の周方向に沿って凹凸が設けられるため凹凸の具合を細かに変えて検討することができる。そのため最適な形状が得られやすい。
【0014】
第4の発明の光ディスク装置は、第2の発明において、凹凸は周溝の幅方向に沿って設けられたものである。凸部は周溝の全周に渡って凸部、凹は周溝の全周に渡って凹部である。取り付け部のC字型の開口部が周溝のどの部分に相当しても嵌合部の状態は変化しない。したがって防振部材の取り付け部に対する取り付け状態に関わらず安定した振動や衝撃の吸収特性が得られる。
【0015】
第5の発明の光ディスク装置は、第2の発明において、凹凸は周溝の底部にらせん状に設けられたものである。周溝の周方向と幅方向の両方向に沿って凹凸が設けられる形になるとともに取り付け部のC字型の開口部が周溝のどの部分に相当しても嵌合部の状態は変化しない。凹凸の具合を細かに変えて検討することができるため最適な形状が得られやすい。また、防振部材の取り付け部に対する取り付け状態に関わらず安定した振動や衝撃の吸収特性が得られる。
【0016】
第6の発明の光ディスク装置は、第1の発明において、防振部材は略円筒型の上下面に凹凸を備えたものである。防振部材の略円筒型の半径方向の振動や衝撃だけでなく、軸方向の振動や衝撃にも強い。そのため記録や再生の特性がより安定する。
【0017】
第7の発明の光ディスク装置は、第1の発明において防振部材は周溝の側面に凹凸を備えたものである。防振部材の略円筒型の半径方向の振動や衝撃だけでなく、軸方向の振動や衝撃にも強い。そのため記録や再生の特性がより安定する。また、防振部材の周溝の底部に凹凸を設ける場合、周溝の側面と底部に凹凸を同時に形成することもできる。
【0018】
第8の発明の光ディスク装置は、第1の発明において、取り付け部は平面視略C字型の内周部に凹凸を備えたものである。C字型の内周部に凹凸を備えることで、防振部材と取り付け部の嵌合部は少なくとも一部が非接触とすることができる。そのため防振部材の弾性を確保することができる。さらに取り付け部は硬質であるため空隙をより明確に作り出すことができる。
【0019】
第9の発明の光ディスク装置は、第8の発明において、凹凸は内周部の周方向に沿って設けられたものである。内周部の周方向に沿って凹凸が設けられるため凹凸の具合を細かに変えて検討することができる。そのため最適な形状が得られやすい。
【0020】
第10の発明の光ディスク装置は、第1の発明において、取り付け部は防振部材の周溝の側面と接する面に凹凸を備えたものである。周溝の側面とそれに接する取り付け部との間に空隙を作り出すことができる。そのため防振部材の略円筒型の軸方向の振動や衝撃に対する防振部材の弾性を確保することができる。したがって、防振部材の略円筒型の半径方向と軸方向の両方の振動や衝撃に強い。そのためより安定した記録や再生の特性が得られる。
【0021】
第11の発明の防振部材は、弾性体で形成され、凹凸が設けられた周溝を略円筒型の外周側面部の中央部に備えたものである。光ディスク装置に組み込まれた場合、取り付け部に凹凸がなくても防振部材と取り付け部の嵌合部の一部に空隙を有することができる。そのため防振部材の弾性が確保される。そのため本発明の防振部材が組み込まれた光ディスク装置は振動や衝撃に強くなる。したがってフォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することが少なくなり、記録や再生の特性が安定する。
【0022】
第12の発明の防振部材は、第11の発明において、凹凸は周溝の底部に設けられたものである。周溝の底部に凹凸が設けられることで、光ディスク装置に組み込まれた場合、防振部材と取り付け部の嵌合部は一部に空隙を有することができる。そのため防振部材の弾性が確保される。また、防振部材の形状をかえるためさまざまな形状を実現でき、設計の自由度が大きい。
【0023】
第13の発明の防振部材は、第12の発明において、凹凸は周溝の周方向に沿って設けられたものである。長さが長い周溝の周方向に沿って凹凸が設けられるため凹凸の具合を細かに変えて検討することができる。そのため最適な形状が得られやすい。
【0024】
第14の発明の防振部材は、第12の発明において、凹凸は周溝の幅方向に沿って設けられたものである。凸部は周溝の全周に渡って凸部、凹は周溝の全周に渡って凹部である。光ディスク装置に組み込まれた場合、取り付け部のC字型の開口部が周溝のどの部分に相当しても嵌合部の状態は変化しない。したがって防振部材の取り付け部に対する取り付け状態に関わらず安定した振動や衝撃の吸収特性が得られる。
【0025】
第15の発明の防振部材は、第12の発明において、凹凸は周溝の底部にらせん状に設けられたものである。周溝の周方向と幅方向の両方向に沿って凹凸が設けられる形になる。また、光ディスク装置に組み込まれた場合、取り付け部のC字型の開口部が周溝のどの部分に相当しても嵌合部の状態は変化しない。凹凸の具合を細かに変えて検討することができるため最適な形状が得られやすい。また、本発明の防振部材を組み込まれた光ディスク装置は、防振部材の取り付け部に対する取り付け状態に関わらず安定した振動や衝撃の吸収特性が得られる。
【0026】
第16の発明の防振部材は、第12の発明において、略円筒型の上下面に凹凸が設けられたものである。本発明の防振部材を組み込まれた光ディスク装置は、防振部材の略円筒型の半径方向の振動や衝撃だけでなく、軸方向の振動や衝撃にも強い。そのため記録や再生の特性がより安定する。
【0027】
第17の発明の防振部材は、第11の発明において、凹凸は周溝の側面に設けられたものである。本発明の防振部材を組み込まれた光ディスク装置は、防振部材の略円筒型の半径方向の振動や衝撃だけでなく、軸方向の振動や衝撃にも強い。そのため記録や再生の特性がより安定する。また、防振部材の周溝の底部に凹凸を設ける場合、周溝の側面と底部に凹凸を同時に形成することもできる。
【0028】
第18の発明の光ディスク装置は、第11の発明の防振部材と、ベースに設けられ略C字型の内周部が防振部材の周溝と嵌合する取り付け部とを備えたものである。取り付け部の略C字型の内周部に凹凸を備えることで、防振部材の周溝に凹凸がなくても、防振部材を組み込んだ本発明の光ディスク装置は、防振部材と取り付け部の嵌合部の一部を空隙とすることができる。そのため防振部材の弾性を確保することができる。さらに取り付け部は硬質であるため空隙をより明確に作り出すことができる。
【0029】
第19の発明の光ディスク装置は、ベースに設けられ凹凸が設けられた略C字型の内周部を備えた取り付け部を備えたものである。凹凸が設けられた略C字型の内周部を備えることで、防振部材を組み込んだ場合に防振部材と取り付け部の嵌合部は少なくとも一部を空隙とすることができる。そのため防振部材の弾性を確保することができる。さらに取り付け部は硬質であるため空隙をより明確に作り出すことができる。
【0030】
第20の発明の光ディスク装置は、第19の発明において、凹凸は内周部の周方向に沿って設けられたものである。内周部の周方向に沿って凹凸が設けられるため凹凸の具合を細かに変えて検討することができる。そのため最適な形状が得られやすい。
【0031】
第21の発明の光ディスク装置は、第19の発明において、弾性体で形成され略円筒型の外周側面部の中央部に周溝を備えた防振部材を取り付け部に備えたものである。
【0032】
第22の発明の光ディスク装置は、ベースに設けられ平面視略C字型の内周部近傍の平面部に凹凸を備えた取り付け部を備えたものである。平面視略C字型の内周部近傍の平面部に凹凸を備えるため、防振部材の周溝に凹凸がなくても、防振部材を組み込んだ本発明の光ディスク装置は、防振部材と取り付け部の嵌合部の一部を空隙とすることができる。そのため防振部材の略円筒型の軸方向の振動や衝撃に対する防振部材の弾性を確保することができる。したがって、防振部材の略円筒型の半径方向と軸方向の両方の振動や衝撃に強い。そのため記録や再生の特性がより安定する。
【0033】
第23の発明の光ディスク装置は、第22の発明において、弾性体で形成され略円筒型の外周側面部の中央部に周溝を備えた防振部材を取り付け部に備えたものである。そのため防振部材と取り付け部の嵌合部の一部を空隙とすることができる。そのため防振部材の略円筒型の軸方向の振動や衝撃に対する防振部材の弾性を確保することができる。したがって、防振部材の略円筒型の半径方向と軸方向の両方の振動や衝撃に強い。そのため記録や再生の特性がより安定する。
【0034】
(実施の形態1)
本発明において、防振部材7と取り付け部2aの嵌合部は一部を空隙とした。実施の形態1について図を参照しながら説明する。本実施の形態1は周溝の底部に凹凸を備えた防振部材を備えた光ディスク装置である。図1は本実施の形態1の光ディスク装置の分解構成図である。ベース2は光ピックアップモジュール1の骨組みになるもので、各部品、部材が直接、間接に取り付けられる。スピンドルモータ3は光ディスクを載置し、回転させるための駆動力を発生し、ベース2に固定される。光ピックアップ4は光ディスクに対して情報の記録または再生の少なくとも一方を行い、図示しない2本のガイドシャフトに移動自在に保持される。前記図示しない2本のガイドシャフトは図示しない支持部材を介してベース2に支持される。フィードモータ5は光ピックアップ4を移動するための回転駆動力を発生し、ベース2に固定される。フィードモータ5にはステッピングモータやDCモータが用いられる。フィードモータ5には表面にらせん状に溝が形成された図示しないスクリューシャフトが直接または数段のギアを介して接続される。また光ピックアップ4には図示しないラックが固定されている。このラックの歯がスクリューシャフトの溝と噛み合うことで、フィードモータ5の回転駆動力が直線駆動力に変換される。このように各部品、部材が取り付けられたベース2全体を覆うように保護カバー6が取り付けられる。保護カバー6は開口を有し、スピンドルモータ3、光ピックアップ4の一部が露出される。本実施の形態1ではフィードモータ5も露出される。
【0035】
トレイ8は開口を有し、光ピックアップモジュール1を露出させ、他を覆うカバーである。トレイ8は樹脂で形成される。シャーシ9は光ピックアップモジュール1の下面を覆うカバーである。シャーシ9は薄い金属板で形成される。
【0036】
防振部材7は略円筒型であり、外周側面部の中央部には周溝7bを形成した。上下面には凹凸7aを形成した。防振部材7には天然ゴム、ブチルゴム、シリコンゴムなどの弾性体が用いられる。防振部材7は周溝7b部分と上下部分を一体で作っても構わないし、周溝7b部分と上下部分の3つの部分を別々に形成し、接着等の方法で一体にしても構わない。
【0037】
光ピックアップモジュール1のベース2の側面側には平面視略C字型の取り付け部2aが設けられている。取り付け部2aの内周部には防振部材7の周溝7bが嵌合して取り付けられる。トレイ8の裏面にはボス8aが形成されており、ボス8aの外周部と防振部材7の内周部が嵌合する。さらにシャーシ9の貫通孔9aを通してネジ10がボス8aに取り付けられる。このような構成としネジ10を締めることにより、光ピックアップモジュール1はトレイ8およびシャーシ9に対し防振部材7を介して固定される。外部から加えられた振動や衝撃は弾性体である防振部材7を介することで光ピックアップモジュール1に伝わる際には減衰される。
【0038】
図2,図3は本発明の防振部材と取り付け部の嵌合部を示す図である。図2(a)は防振部材の側面図、図2(b)は取り付け部の側面図、(c)は防振部材と取り付け部の嵌合した状態を示す側面図、図2(d)、(e)、(f)はそれぞれ図2(a)、(b)、(c)のA−A断面図である。図2(c)、(f)は嵌合部に空隙を有さない場合の参考図である。防振部材7の周溝7bの底部と側面は平面視略C字型の内周部を有する取り付け部2aと嵌合する。図2(f)の格子で示すこの嵌合している箇所を嵌合部という。周溝7bの底部の直径と取り付け部2aのC字型の直径とはほぼ同一であり、周溝7bの幅と取り付け部2aの幅もほぼ同一であり、周溝7bと取り付け部2aの嵌合部にはほとんど空隙はない状態である。
【0039】
図3(a)、(b)、(c)は防振部材7の周溝7bの底部に凹凸7cを設けた場合の嵌合の例である。嵌合部には防振部材7と取り付け部2aとが接していない箇所、すなわち空隙を有する。また、図3(d)、(e)、(f)は取り付け部2aの平面視略C字型の内周部に凹凸2bを設けた場合の嵌合の例である。この場合も嵌合部には防振部材7と取り付け部2aとが接していない箇所、すなわち空隙を有する。
【0040】
本実施の形態1は防振部材7の周溝7bの底部に凹凸7cを有する場合である。防振部材7の構成について説明する。
【0041】
図4は本実施の形態1の防振部材の周溝の底部に周方向に沿って設けた凹凸を示す図である。図4(a)は防振部材の側面図であり、図4(b)から(g)は図4(a)のA−A断面図である。図4(b)は凹凸を有さない場合の周溝の形状を示し、周溝はほぼ円周形状である。図4(c)から(g)は本実施の形態1の防振部材7の代表的な形状である。図4の点線は従来の形状の周溝の底部を示す。凹凸7cの凸部の先端部は凹凸を有さない場合の形状の周溝の底部と同様の位置にする。このことにより取り付け部2aと嵌合した際にガタツキをなくすことができる。すなわち取り付け部2aに対する防振部材7の位置が一意に決まる。凹凸7cの凸部の先端部は取り付け部2aに防振部材7を取り付ける際に押しつぶされ取り付け部2aとの境界部分に凹凸7cの凹部による空隙を作り出す。その結果、防振部材7の弾性を損なうことなく取り付け部2aに防振部材7を取り付けることができる。
【0042】
図4(c)は凹凸7cの形状をギザギザにし、ギザギザの先端を凹凸を有さない場合の形状の周溝の底部と同様の位置にした例を示す図である。図4(d)は断面形状を多角形とし、その頂点を凹凸を有さない場合の形状の周溝の底部と同様の位置にした例を示す図である。図4(e)は断面形状を角丸多角形とし、丸めた頂点を凹凸を有さない場合の形状の周溝の底部と同様の位置にした例を示す図である。図4(c)から(e)が点または線で取り付け部2aと接するような構成であるのに対し、図4(f)は面で接するように構成した例を示す図である。図4(g)は図4(c)のギザギザの先端を丸め、その頂点を凹凸を有さない場合の形状の周溝の底部と同様の位置にした例を示す図である。このように長さが長い周溝7bの周方向に凹凸7cを設けるため凹凸7cの具合を細かに変えて検討することができる。そのため最適な形状を得やすい。
【0043】
また、凹凸7cは周溝7bの幅方向に沿って設けても良い。
【0044】
図5は本実施の形態1の防振部材の周溝の底部に幅方向に沿って設けた凹凸を示す図である。図5(a)は凹凸を有さない場合の防振部材の側面図である。図5(b)から(f)は本実施の形態1の防振部材の代表的な形状である。図の点線は凹凸を有さない場合の形状の周溝の底部を示す。凹凸7cの凸部の先端部は凹凸を有さない場合の周溝の底部と同様の位置にする。このことにより取り付け部2aと嵌合した際にガタツキをなくすことができる。すなわち取り付け部2aに対する防振部材7の位置が一意に決まる。凹凸7cの凸部の先端部は取り付け部2aに防振部材7を取り付ける際に押しつぶされ取り付け部2aとの境界部分に凹凸7cの凹部による空隙を作り出す。その結果、防振部材7の弾性を損なうことなく取り付け部2aに防振部材7を取り付けることができる。
【0045】
図5(b)は周溝7bの幅方向の両端部を除去した例を示す図である。図5(c)は周溝7bの幅方向の中央部を除去した例を示す図である。図5(d)は周溝7bの幅方向の両端部に近づくにつれて除去量を増やした例を示す図である。図5(e)は周溝7bの幅方向の中央部に近づくにつれて除去量を増やした例を示す図である。凹凸7cの凸部は周溝7bの全周に渡って凸部、凹部は周溝7bの全周に渡って凹部である。取り付け部2aのC字型の開口部が周溝7bのどの部分に相当しても嵌合部の状態は変化しない。したがって防振部材7の取り付け部2aに対する取り付け状態に関わらず安定した振動や衝撃の吸収特性が得られる。図5(f)はらせん状に周溝7bを除去した例を示す図である。らせん状に凹凸7cを設けると周溝7bの周方向と幅方向の両方向に沿って凹凸7cを設ける形になるとともに取り付け部2aのC字型の開口部が周溝7bのどの部分に相当しても嵌合部の状態は変化しない。凹凸7cの具合を細かに変えて検討することができるため最適な形状を得られやすい。また、防振部材7の取り付け部2aに対する取り付け状態に関わらず安定した振動や衝撃の吸収特性が得られる。
【0046】
なお、防振部材7は本実施の形態1で説明した形状に限るものではなく、周溝7bの底部に凹凸7cを備え、防振部材7と取り付け部2aの嵌合部は一部に空隙を有することができる形状であれば良い。また、周溝7bの底部の周方向と幅方向に沿った凹凸7cを組み合わせた構成の凹凸7cとしても良い。また凹凸7cの凹部と凸部は規則的に並べる必要はなく、凹凸7cの深さや長さはランダムであって構わない。
【0047】
このように本実施の形態1で説明した防振部材7を用いると、光ディスク装置は、防振部材7と取り付け部2aの嵌合部が少なくとも一部に空隙を有する。そのため防振部材7の弾性を確保することができる。そのため振動や衝撃に強く、フォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することが少ない。したがって安定した記録や再生の特性が得られる。
【0048】
(実施の形態2)
実施の形態2について図を参照しながら説明する。実施の形態2は実施の形態1で説明した防振部材7の周溝7bの底部の構成にさらに略円筒型の軸方向の振動や衝撃を吸収する構成を加えた光ディスク装置である。防振部材7の形状を除いて実施の形態1の光ディスク装置と同じであり、その説明を援用する。
【0049】
図6は本実施の形態2の防振部材の略円筒型の上下面の凹凸を示す図である。図6(a)は防振部材の側面図であり、図6(b)から(f)は図6(a)のB−B断面図である。図示していないが、防振部材7の周溝7bの底部は実施の形態1で説明した凹凸7cを備えている。トレイ8とシャーシ9とに挟まれてネジ10で固定される際、防振部材7は略円筒型の上下面の方向から圧縮され弾性を損なう恐れがある。しかし、凹凸7aが作り出す空隙のために防振部材7の弾性を確保することができる。本実施の形態2の防振部材7は略円筒型の軸方向の振動や衝撃を吸収する構成と半径方向の振動や衝撃を吸収する構成を両方とも備える。したがって本実施の形態2の防振部材7は全方向の振動や衝撃に対して強い。図6(b)は防振部材7の略円筒型の上下面に点在する小突起を有する凹凸7aの例を示す図である。図6(c)は図6(b)とは逆に上下面に点在する凹部を有する凹凸7aの例を示す図である。図6(d)は図6(b)と(c)の中間の例を示す図である。図6(e)と(f)は防振部材7の略円筒型の上下面に円周状に凸部を設けた凹凸7aの例を示す図で、図6(e)は内周部と外周部の複数個設け、(f)は外周部のみ設けた。内周部は上面側から下面側まで弾性体で満たされている。そのため、上下面の方向から圧縮される際、より弾性を損ないやすい。図6(f)のように内周部に凸部を設けないことで、上下面の方向から圧縮されても内周部を構成する弾性体には圧縮力がかかりにくくすることができるので、弾性を損ないにくくすることができる。
【0050】
図7は本実施の形態2の防振部材の周溝の側面の凹凸を示す図である。図7(a)は防振部材の側面図であり、図7(b)から(e)は図7(a)のCC断面図である。図示していないが、防振部材7の周溝7bの底部は実施の形態1で説明した凹凸7cを備えている。トレイ8とシャーシ9とに挟まれてネジ10で固定される際、防振部材7は略円筒型の上下面の方向から圧縮され弾性を損なう恐れがある。しかし、防振部材7の周溝7bの側面に設けた凹凸7dが作り出す空隙のために防振部材7の弾性を確保することができる。したがって防振部材7は略円筒型の軸方向の振動や衝撃を吸収する構成と半径方向の振動や衝撃を吸収する構成を両方とも備える。凹凸7dを備えた防振部材7は略円筒型の軸方向の振動や衝撃を吸収する構成と半径方向の振動や衝撃を吸収する構成を両方とも備える。したがって防振部材7は全方向の振動や衝撃に対して強い。図7(b)は防振部材7の周溝7bの側面に点在する小突起を有する凹凸7dの例を示す図である。図7(c)は図7(b)とは逆に周溝7bの側面に点在する凹部を有する凹凸7dの例を示す図である。図7(d)は図7(b)と(c)の中間の例を示す図である。図7(e)は周溝7bの側面の全周に渡った凸部を設けた凹凸7dの例を示す図である。図7(e)において凸部は外周付近に設けたが、内周付近やその中間付近に設けても良い。また、複数の凸部を設けても良い。
【0051】
なお、凹凸7a、7dの形状や大きさは図6、図7で示したものに限るものではなく、例えば、もっと微小な大きさであったり、まちまちな大きさであったりしても構わない。また凸部から凹部へ、凹部から凸部へ滑らかに移行しても構わない。さらに凹部と凸部の分布もランダムであって構わない。
【0052】
このように本実施の形態2で説明した防振部材7を用いると、光ディスク装置は、防振部材7の略円筒型の上下面の凹凸7aや周溝7bの側面の凹凸7d並びに周溝7bの底部の凹凸7cを備えるため、防振部材7と取り付け部2aの嵌合部が一部に空隙を有する。そのため防振部材7の弾性を略円筒型の半径方向にも軸方向にも確保することができる。そのため振動や衝撃にさらに強く、フォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することが少ない。したがって安定した記録や再生の特性が得られる。
【0053】
(実施の形態3)
本実施の形態3について図を参照しながら説明する。本実施の形態3の光ディスク装置の取り付け部2aは平面視略C字型の内周部に凹凸を備えている。防振部材7の形状と取り付け部2aの形状を除いて実施の形態1の光ディスク装置と同じであり、その説明を援用する。
【0054】
図8は本実施の形態3の取り付け部を示す平面図である。図8(a)は平面視略C字型の内周部に凹凸を有さない場合の取り付け部を示す図である。図8(b)から(e)は本実施の形態3の代表的な取り付け部の形状を示す図である。図の点線は凹凸を有さない場合の取り付け部のC字型の内周を示す。凹凸2bの凸部の先端部は凹凸を有さない場合の内周部と同様の位置にする。このことにより防振部材7と嵌合した際にガタツキをなくすことができる。すなわち取り付け部2aに対する防振部材7の位置が一意に決まる。防振部材7は周溝7bの底部に凹凸7cを設ける必要はなく、略円筒型の上下面に凹凸7aまたは周溝7bの側面に凹凸7dを設ける。C字型の内周部の凹凸2bにより防振部材7の半径方向の振動や衝撃を減衰し、凹凸7aまたは凹凸7dにより軸方向の振動や衝撃を減衰する。
【0055】
図8(b)は凹凸2bの形状をギザギザにしギザギザの先端を凹凸を有さない場合の内周部と同様の位置にした例を示す図である。図8(c)はC字型の内周の形状を多角形とし、凹凸を有さない場合の内周部がその多角形に内接するように構成した例を示す図である。図8(b)、(c)が点または線で防振部材7の周溝7bの底部と接するような構成であるのに対し、図8(d)は面で接するように構成した例を示す図である。図8(e)は図8(b)のギザギザの先端を丸め、その頂点を凹凸を有さない場合の内周部と同様の位置にした例を示す図である。このように長さが長いC字型の内周部に周方向に沿って凹凸2bを設けるため凹凸2bの具合を細かに変えて検討することができる。そのため最適な形状を得やすい。なお、凹凸2bの凹部と凸部は規則的に並べる必要はなく、凹凸の深さや長さはランダムであって構わない。
【0056】
また、本実施の形態3において防振部材7は略円筒型の上下面に凹凸7aまたは周溝7bの側面に凹凸7dを設けるようにした。しかし、凹凸2bの深さが深く、凹部が防振部材7の外周部近傍に達するような場合、凹凸7aや凹凸7dを設ける必要はなくなる。すなわち、凹凸2bの凸部と凹部の間に形成される空隙は防振部材7が略円筒型の軸方向に押しつぶされる際にその部分が軸方向に押しつぶされにくくする。したがって防振部材7の軸方向の弾性も確保することができ、振動や衝撃を減衰する。この場合、防振部材7は凹凸7a、7c、7dを設ける必要がないので防振部材7の製造コストを抑制することができる。
【0057】
このように本実施の形態3で説明した取り付け部2aを有する光ディスク装置は、防振部材7と取り付け部2aの嵌合部が周溝7bの底部および側面と取り付け部2aの間に空隙を有する。そのため防振部材7の弾性を略円筒型の半径方向にも軸方向にも確保することができる。そのため振動や衝撃にさらに強く、フォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することが少ない。したがって安定した記録や再生の特性が得られる。
【0058】
(実施の形態4)
本実施の形態4について図を参照しながら説明する。本実施の形態4の光ディスク装置の取り付け部2aは防振部材7の周溝7bの側面と接する面に凹凸2cを備える。防振部材7の形状と取り付け部2aの形状を除いて実施の形態1の光ディスク装置と同じであり、その説明を援用する。
【0059】
図9は本実施の形態4の取り付け部を示す平面図である。図9(a)は凹凸を有さない場合の取り付け部を示す図である。図9(b)から(e)は本実施の形態4の代表的な取り付け部の形状を示す図である。図9の点線は嵌合した場合の防振部材7の外周部の位置を示し、斜線は凹部を示す。凹部はエッチングやプレスなどで作製し、特にプレスなどで作製する場合、凹部として設けた反対側を凸部としても良い。凹凸2cは一方の面でも構わないが、表裏の両面に設けると効果が大きい。防振部材7は略円筒型の上下面に凹凸7aや周溝7bの側面に凹凸7dを設ける必要はなく、周溝7bの底部に凹凸7cを設けることが望ましい。防振部材7が略円筒型の上下面から押圧される際に、凹部の部分が防振部材7と取り付け部2aとの間で空隙を有するために防振部材7が押しつぶされにくい。そのため防振部材7の軸方向の弾性を確保することができる。
【0060】
図9(b)は凹部を分散して設けた例を示す図である。図9(b)では凹部の1つ1つは円形状をしているが、それに限るものではなく、n角形、星型、針状などでも良い。また、各凹部は接して設けても良い。図9(c)は取り付け部のC字型に沿って凹部を設けた例を示す図である。図9(c)では外周に近い側に凹部を1本設けたが、それに限るものではなく、複数本設けても良い。また、内周に近い側に設けても良い。さらに、外周側と内周側との間を交互に往復する形状やジグザグの形状に設けても良い。図9(d)は小さな凹部をちりばめた例を示す図である。図9(e)は凹部をC字型の内周に面して設けた例を示す図である。この場合、防振部材7の周溝7bの底部に凹凸7cを設けなくても防振部材7の周溝2の底部と取り付け部2aとの間が一部に空隙を有することとなる。したがって、防振部材7の軸方向だけでなく半径方向の弾性も確保できる。この場合、防振部材7は凹凸7a、7c、7dを設ける必要がないので防振部材7の製造コストを抑制することができる。また、この効果は図9(c)の凹部をC字型の内周に設けても発生する。
【0061】
なお、凹凸2cの形状や大きさは図9で示したものに限るものではなく、例えば、もっと微小な大きさであったり、まちまちな大きさであったりしても構わない。また凸から凹へ、凹から凸へ滑らかに移行しても構わない。さらに凹部と凸部の分布もランダムであって構わない。
【0062】
このように本実施の形態4で説明した取り付け部2aを有する光ディスク装置は、防振部材7と取り付け部2aの嵌合部の一部に空隙を有する。防振部材7の周溝7bの側面と取り付け部2aの間に空隙を作り出すことができるだけでなく、さらに凹部の形状と配置により防振部材7の周溝7bの底部と取り付け部2aの間にも空隙を作り出すことができる。そのため防振部材7の弾性を略円筒型の半径方向にも軸方向にも確保することができる。そのため振動や衝撃にさらに強く、フォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することが少ない。したがって安定した記録や再生の特性が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
以上のように本発明の光ディスク装置は振動や衝撃に強い。そのためフォーカスサーボやトラッキングサーボが外れたりして、光ディスクに対する情報の記録や再生に失敗することが少なく、安定した記録や再生の特性が得られる。そのため、持ち運んで使用するノートブック型PCに好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本実施の形態1の光ディスク装置の分解構成図
【図2】本発明の防振部材と取り付け部の嵌合部を示す図
【図3】本実施の形態1の防振部材の周溝の底部に周方向に沿って設けた凹凸を示す図
【図4】本実施の形態1の防振部材の周溝の底部に周方向に沿って設けた凹凸を示す図
【図5】本実施の形態1の防振部材の周溝の底部に幅方向に沿って設けた凹凸を示す図
【図6】本実施の形態2の防振部材の略円筒型の上下面の凹凸を示す図
【図7】本実施の形態2の防振部材の周溝の側面の凹凸を示す図
【図8】本実施の形態3の取り付け部を示す平面図
【図9】本実施の形態4の取り付け部を示す平面図
【図10】従来の光ディスク装置の分解構成図
【符号の説明】
【0065】
1 光ピックアップモジュール
2 ベース
2a 取り付け部
2b、2c 凹凸
3 スピンドルモータ
4 光ピックアップ
5 フィードモータ
6 保護カバー
7 防振部材
7a 凹凸
7b 周溝
7c、7d 凹凸
8 トレイ
8a ボス
9 シャーシ
9a 貫通孔
10 ネジ




 

 


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