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発明の名称 レーザ光源モジュールとその製造方法、光ピックアップとその製造方法、および光ディスク装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−4865(P2007−4865A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−181958(P2005−181958)
出願日 平成17年6月22日(2005.6.22)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 三政 治郎 / 谷川 浩 / 今吉 昭博 / 藤田 稔 / 藤島 猛
要約 課題
受光センサに入射する光量のばらつきを小さくし、CDに対してもDVDに対しても安定した記録および再生を可能とするレーザ光源モジュールとその製造方法、光ピックアップとその製造方法、および光ディスク装置を提供することを目的とする。

解決手段
それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点が近接して配置されたレーザ光源1と、受光センサと、レーザ光源1から出射されたレーザ光を光ディスクに導き光ディスクで反射されたレーザ光を受光センサに導く光学素子3、4と、レーザ光源1と受光センサと光学素子3、4とを配置する結合ベース2とを備え、レーザ光源1の所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心が向かう方向を結合ベース2の基準に対して所定の方向としたレーザ光源モジュール6とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点が近接して配置されたレーザ光源と、前記レーザ光を受光し電気信号に変換する受光センサと、前記レーザ光源から出射された前記レーザ光を光ディスクに導き光ディスクで反射された前記レーザ光を前記受光センサに導く光学素子と、前記レーザ光源と前記受光センサと前記光学素子とを配置する結合ベースとを備え、前記レーザ光源の所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心が向かう方向を前記結合ベースの基準に対して所定の方向としたことを特徴とするレーザ光源モジュール。
【請求項2】
前記光線の光量分布の中心は光線の光量分布の重心であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光源モジュール。
【請求項3】
出射された光線の光量分布の中心が向かう方向は光ディスクの半径方向に相当する方向の前記所定の方向に対して±0.2°以内であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光源モジュール。
【請求項4】
それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する前記複数の発光点のうち前記所定の発光点は最も短い波長のレーザ光を出射する発光点であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光源モジュール。
【請求項5】
それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点が近接して配置されたレーザ光源と、レーザ光を受光し電気信号に変換する受光センサと、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を光ディスクに導き光ディスクで反射されたレーザ光を前記受光センサに導く光学素子と、前記レーザ光源と前記受光センサと前記光学素子とを結合する結合ベースとを備えたレーザ光源モジュールの製造方法であって、
前記レーザ光源の所定の発光点を発光させて、出射された光線の光量分布の中心が向かう方向が前記結合ベースの基準に対して所定の方向となるように前記レーザ光源を回転して調整するステップを備えたことを特徴とするレーザ光源モジュールの製造方法。
【請求項6】
前記光線の光量分布の中心は光線の光量分布の重心である請求項5に記載のレーザ光源モジュールの製造方法。
【請求項7】
出射された光線の光量分布の中心が向かう方向を光ディスクの半径方向に相当する方向の前記所定の方向に対し±0.2°以内に調整することを特徴とする請求項5に記載のレーザ光源モジュールの製造方法。
【請求項8】
それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する前記複数の発光点のうち前記所定の発光点は波長が最も短いレーザ光を出射する発光点であることを特徴とする請求項5に記載のレーザ光源モジュールの製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載のレーザ光源モジュールまたは請求項5に記載のレーザ光源モジュールの製造方法で製造されたレーザ光源モジュールのいずれか1のレーザ光源モジュールと、前記レーザ光源のそれぞれの発光点から出射されたレーザ光を略平行光に変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズで略平行光にされたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、前記レーザ光源モジュールと前記コリメートレンズと前記対物レンズとを直接または他の部材を介して配置するキャリッジとを備え、前記レーザ光源の前記所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心が前記コリメートレンズの中心と略一致し、前記コリメートレンズを通過した前記所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心が前記対物レンズの中心と略一致することを特徴とする光ピックアップ。
【請求項10】
前記コリメートレンズの中心の前記レーザ光源への投影は前記所定の発光点と前記所定の発光点以外の発光点との間にあることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ。
【請求項11】
前記光線の光量分布の中心は光線の光量分布の重心であることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ。
【請求項12】
前記光線の光量分布の中心が前記対物レンズの中心と光ディスクの半径方向において略一致することを特徴とすることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ。
【請求項13】
それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する前記複数の発光点のうち前記レーザ光源の所定の発光点は最も短い波長のレーザ光を出射する発光点であることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ。
【請求項14】
請求項1に記載のレーザ光源モジュールまたは請求項5に記載のレーザ光源モジュールの製造方法で製造されたレーザ光源モジュールのいずれか1のレーザ光源モジュールと、前記レーザ光源のそれぞれの発光点から出射されたレーザ光を略平行光に変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズで略平行光にされたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、前記レーザ光源モジュールと前記コリメートレンズと前記対物レンズとを配置するキャリッジとを備えた光ピックアップの製造方法であって、
前記レーザ光源の前記所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心を前記コリメートレンズの中心と略一致するように前記レーザ光源モジュールの位置調整をして前記キャリッジに固定する第1ステップと、前記レーザ光源の前記所定の発光点から出射され前記コリメートレンズを通過した光線の光量分布の中心を前記対物レンズの中心と略一致するように前記対物レンズの位置調整をして前記キャリッジに配置する第2ステップと、を備えたことを特徴とする光ピックアップの製造方法。
【請求項15】
前記光線の光量分布の中心は光線の光量分布の重心であることを特徴とする請求項14に記載の光ピックアップの製造方法。
【請求項16】
それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する前記複数の発光点のうち前記レーザ光源の所定の発光点は最も短い波長のレーザ光を出射する発光点であることを特徴とする請求項14に記載の光ピックアップの製造方法。
【請求項17】
前記第2ステップにおいて、前記位置調整は前記対物レンズを光ディスクの半径方向に動かして調整することを特徴とする請求項14に記載の光ピックアップの製造方法。
【請求項18】
請求項9に記載の光ピックアップまたは請求項14に記載の光ピックアップの製造方法で製造された光ピックアップのいずれか1の光ピックアップと、光ディスクを回転させる回転駆動力を発生させるスピンドルモータと、光ディスクの半径方向に移動自在に支持された前記光ピックアップを移動させる回転駆動力を発生させるフィードモータと、を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はパーソナルコンピュータ、ノートブック型コンピュータなどの電子機器に搭載される光ディスク装置に好適に用いられるレーザ光源モジュールとその製造方法、光ピックアップとその製造方法および光ディスク装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ディスクとして、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)、CD−R(書き込み可能なコンパクトディスク)、CD−RW(書き換え可能なコンパクトディスク)などの種々の光ディスクが開発されている。DVDにおいては波長約650nmのレーザ光により情報の記録または再生が行われる。一方、CD−RやCD−RWにおいては波長約780nmのレーザ光により情報の記録または再生が行われる。このような複数種類の光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ディスク装置が提案されている。
【0003】
またこのような複数種類の光ディスクに対して情報の記録または再生を行う光ディスク装置において、互いに異なる単一波長のレーザ光を出射する発光点を有する発光素子を複数個1つのパッケージ内に隣接して配置したもの(いわゆるハイブリッド型2波長半導体レーザ光源)や1つの半導体基板に互いに異なる複数の波長のレーザ光の発光点を集積した発光素子(いわゆるモノリシック型2波長半導体レーザ光源)などが提案されている。
【0004】
これらの2波長半導体レーザ光源はハイブリッド型、モノリシック型のいずれの場合においても2つの波長の発光点の距離は約110μmあり、2つの発光点の光軸にずれが生じる。
【0005】
従来の構成のレーザ光源モジュールとその製造方法について説明する。図11は従来のレーザ光源モジュールの分解斜視図、図12は従来のレーザ光源モジュールの構成斜視図である。レーザ光源モジュール306は、結合ベース302にレーザ光源301、光学素子303、304、受光ユニット305を配置したものである。
【0006】
レーザ光源301はDVD用である波長λ1(約650nm)のレーザ光を出射する発光点とCD用である波長λ2(約780nm)のレーザ光を出射する発光点を有する。結合ベース302は合金でできており、上記のようにレーザ光源モジュール306を構成する各部品を配置する。そして基準面302a、302bが光ピックアップの骨組みであるキャリッジに当接される。光学素子303は透明な光学ガラスや光学プラスチックで形成されており、回折格子と開口制限部を設けている。光学素子304は複数の斜面部をその内部に有し、透明な光学ガラスや光学樹脂で形成される。斜面部には偏光分離膜やホログラムが形成されており、レーザ光源301から出射されたレーザ光を光ディスクへ向けて透過し、光ディスクで反射して戻ってきた光をレーザ光源301に戻らずに受光ユニット305へ向かうように分離する。受光ユニット305は光ディスクで反射して戻ってきた光を受けて電気信号に変換する。
【0007】
まず、光学素子303を結合ベース302の所定の位置に置いた後、位置の調整をして接着剤で固定する。調整は凹部302cおよび302dを基準にX軸方向、Y軸方向に沿って行う。次に光学素子304を結合ベース302の所定の位置に置いた後、位置の調整をして接着剤で固定する。調整は凹部302c、302dを基準にX軸方向、Y軸方向に沿って行う。
【0008】
次にレーザ光源301の側方部301a、301bを結合ベース302の接合部302e、302fの所定の位置に、受光ユニット305を結合ベース302の取り付け部302g、302hの所定の位置に当接する。CD用である波長λ2のレーザ光を出射する発光点を発光させ、受光ユニット305をZ軸方向、Y軸方向に沿って移動させ、フォーカスエラー信号のS字カーブが最適になるように調整する。次にレーザ光源301をX軸方向に沿って移動させ、受光ユニット305が備える各フォトディテクタの出力のバランスが取れるように調整する。次にDVD用である波長λ1のレーザ光を出射する発光点を発光させ、レーザ光源301をZ軸方向に沿って移動させ、出射した光が光ディスクの記録面に焦点を結ぶ位置がフォーカスエラー信号のS字カーブの所定の位置となるように調整する。レーザ光源301の側方部301a、301bと結合ベース302の接合部302e、302fとをクリーム半田や接着剤で固定し、再度受光ユニット305を微調整して受光ユニット305と結合ベース302の取り付け部302g、302hとを接着剤などで固定する。
【0009】
波長λ1のレーザ光の出射方向と波長λ2のレーザ光の出射方向とは製造時のばらつきによりばらついてしまう。また、レーザ光源301の軸方向とも必ずしも一致しない。そのため、レーザ光源モジュール306を光ピックアップに搭載すると、受光ユニット305の各フォトディテクタに入射するレーザ光のスポットの中心とレーザ光の最大強度の位置とが必ずしも一致しないためにサーボ特性や記録や再生の特性がばらついてしまう。特にX軸方向の出射方向のずれは光ディスクの半径方向のずれに相当し、その影響は大きい。また、CD用である波長λ2のレーザ光よりもDVD用である波長λ1のレーザ光の方が影響は大きい。
【0010】
そこで(特許文献1)では出射方向のずれの影響が大きい波長λ1のレーザ光の光ディスクの半径方向に相当する出射方向を受光ユニット306のフォトディテクタの並ぶ方向と一致させるようにした。
【特許文献1】特開2001−250263号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
2波長半導体レーザ光源を用いた場合、以前はレーザ光を出射する発光点から出射されたレーザ光の出射方向がずれていた場合に受光ユニットのフォトディテクタに入射する光の受光量のバランスが崩れた。その結果高精度な規格が要求されるDVDの読み取りおよびサーボ制御に支障をきたしていた。それが(特許文献1)にて確かに良くすることができる。
【0012】
しかし、その場合において調整を行うのは受光ユニットのフォトディテクタの並ぶ方向に沿った軸としての光軸に対してであり、光ピックアップのキャリッジに取り付ける際の製造上のばらつきや光ピックアップのキャリッジに設置されるコリメートレンズなどの光学部品のばらつきがある場合に各フォトディテクタの受光量にはばらつきが生じやすい。そのためやはりより高精度な規格が要求されるDVD用の光ディスクに対する記録や再生およびその際のサーボ特性はばらつくことがあった。
【0013】
本発明は、従来の課題を解決するもので、受光ユニットのフォトディテクタに入射する光量のばらつきを小さくし、CDに対して安定した記録および再生を実現しつつ、DVDに対しても安定した記録および再生を可能とするレーザ光源モジュールおよびその製造方法を提供し、またこのレーザ光源モジュールを用いた光ピックアップおよびその製造方法、およびこの光ピックアップを搭載した光ディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために本発明のレーザ光源モジュールは、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点が近接して配置されたレーザ光源と、レーザ光を受光し電気信号に変換する受光センサと、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を光ディスクに導き光ディスクで反射されたレーザ光を前記受光センサに導く光学素子と、前記レーザ光源と前記受光センサと前記光学素子とを結合する結合ベースとを備え、前記レーザ光源は所定の発光点から出射された光線の出射方向が前記結合ベースの基準に対する所定の軸に沿うように前記結合ベースに配置した。
【0015】
結合ベースの基準となる基準面はレーザ光源モジュールが光ピックアップのキャリッジに取り付ける際の基準である。したがって、結合ベースの基準に対する所定の軸に沿うように前記結合ベースに配置することによって受光センサ内の各フォトディテクタに入射するレーザ光のバランスのばらつきを光ピックアップのキャリッジに取り付けた際も小さく保つことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のレーザ光源モジュールは、光ピックアップのキャリッジに取り付けた際も受光センサ内の各フォトディテクタに入射するレーザ光のバランスのばらつきを小さく抑えることができるため、CDに対して安定した記録および再生を実現しつつ、DVDに対しても安定した記録および再生をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の第1の発明は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点が近接して配置されたレーザ光源と、レーザ光を受光し電気信号に変換する受光センサと、レーザ光源から出射されたレーザ光を光ディスクに導き光ディスクで反射されたレーザ光を受光センサに導く光学素子と、レーザ光源と受光センサと光学素子とを配置する結合ベースとを備え、レーザ光源の所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心が向かう方向を結合ベースの基準に対して所定の方向としたレーザ光源モジュールである。
【0018】
出射された光線の光量分布の中心が向かう方向を結合ベースの基準に対して所定の方向としたためにレーザ光源モジュールの特性が安定する。さらに結合ベースの基準となる基準面はレーザ光源モジュールが光ピックアップのキャリッジに取り付ける際の基準である。光ピックアップのキャリッジに取り付けた際も受光センサ内の各フォトディテクタに入射するレーザ光のバランスのばらつきを小さく抑えることができる。そのためCDに対して安定した記録および再生を実現しつつ、DVDに対しても安定した記録および再生をすることができる。
【0019】
第2の発明は、第1の発明において、光線の光量分布の中心は光線の光量分布の重心であるレーザ光源モジュールである。レーザ光の重心を計算するには、レーザ光の光量を積算することが必要である。そのため光量検出ユニットの個々の検出感度などのばらつきを抑制することができ、安定した測定結果が得られる。その結果レーザ光源の調整結果のばらつきを小さく抑えることができる。また、重心は光量分布の積算の中心であるので各フォトディテクタに入射するレーザ光のバランスをとりやすい。
【0020】
第3の発明は、第1の発明において、出射された光線の光量分布の中心が向かう方向は光ディスクの半径方向に相当する方向の所定の方向に対して±0.2°以内であるレーザ光源モジュールである。調整時間が短くできるとともにレーザ光源モジュールを光ピックアップのキャリッジに取り付ける際の調整が容易にできる。
【0021】
第4の発明は、第1の発明において、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点のうち所定の発光点は最も短い波長のレーザ光を出射する発光点であるレーザ光源モジュールである。レーザ光の出射方向のずれが光ディスクに対する記録や再生の特性に最も影響するのは波長が最も短いレーザ光である。したがって最も短い波長のレーザ光の出射方向を安定させることにより安定した記録や再生の特性が得られる。
【0022】
第5の発明は、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点が近接して配置されたレーザ光源と、レーザ光を受光し電気信号に変換する受光センサと、レーザ光源から出射されたレーザ光を光ディスクに導き光ディスクで反射されたレーザ光を受光センサに導く光学素子と、レーザ光源と受光センサと光学素子とを結合する結合ベースとを備えたレーザ光源モジュールの製造方法であって、レーザ光源の所定の発光点を発光させて、出射された光線の光量分布の中心が向かう方向が結合ベースの基準に対して所定の方向となるようにレーザ光源を回転して調整するステップを備えたレーザ光源モジュールの製造方法である。
【0023】
出射された光線の光量分布の中心が向かう方向が結合ベースの基準に対して所定の方向であるためにレーザ光源モジュールの特性が安定する。さらに結合ベースの基準となる基準面はレーザ光源モジュールが光ピックアップのキャリッジに取り付ける際の基準である。光ピックアップのキャリッジに取り付けた際も受光センサ内の各フォトディテクタに入射するレーザ光のバランスのばらつきを小さく抑えることができる。そのためCDに対して安定した記録および再生を実現しつつ、DVDに対しても安定した記録および再生をすることができる。
【0024】
第6の発明は、第5の発明において、光線の光量分布の中心は光線の光量分布の重心であるレーザ光源モジュールの製造方法である。レーザ光の重心を計算するには、レーザ光の光量を積算することが必要である。そのため光量検出ユニットの個々の検出感度などのばらつきを抑制することができ、安定した測定結果が得られる。その結果レーザ光源の調整結果のばらつきを小さく抑えることができる。また、重心は光量分布の積算の中心であるので各フォトディテクタに入射するレーザ光のバランスをとりやすい。
【0025】
第7の発明は、第5の発明において、出射された光線の光量分布の中心が向かう方向を光ディスクの半径方向に相当する方向の所定の方向に対し±0.2°以内に調整するレーザ光源モジュールの製造方法である。調整時間が短くできるとともにレーザ光源モジュールを光ピックアップのキャリッジに取り付ける際の調整が容易にできる。
【0026】
第8の発明は、第5の発明において、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点のうち所定の発光点は波長が最も短いレーザ光を出射する発光点であるレーザ光源モジュールの製造方法である。レーザ光の出射方向のずれが光ディスクに対する記録や再生の特性に最も影響するのは波長が最も短いレーザ光である。したがって最も短い波長のレーザ光の出射方向を安定させることにより安定した記録や再生の特性が得られる。
【0027】
第9の発明は、第1の発明のレーザ光源モジュールまたは第5の発明のレーザ光源モジュールの製造方法で製造されたレーザ光源モジュールのいずれか1のレーザ光源モジュールと、レーザ光源のそれぞれの発光点から出射されたレーザ光を略平行光に変換するコリメートレンズと、コリメートレンズで略平行光にされたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、レーザ光源モジュールとコリメートレンズと対物レンズとを直接または他の部材を介して配置するキャリッジとを備え、レーザ光源の所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心がコリメートレンズの中心と略一致し、コリメートレンズを通過した所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心が対物レンズの中心と略一致する光ピックアップである。
【0028】
所定の発光点から出射された光線はコリメートレンズおよび対物レンズの略中心をほぼ偏りなく通過し、光ディスクの記録面で集光する。したがって、所定の発光点から出射された光線の収差は小さく抑えることができる。そのため記録や再生の特性を良好に保つことができる。
【0029】
第10の発明は、第9の発明において、コリメートレンズの中心のレーザ光源への投影は所定の発光点と所定の発光点以外の発光点との間にある光ピックアップである。所定の発光点が出射する波長のレーザ光の性能と所定の発光点でない発光点が出射する波長のレーザ光の性能とのバランスを取ることができる。
【0030】
第11の発明は、第9の発明において、光線の光量分布の中心は光線の光量分布の重心である光ピックアップである。レーザ光の重心を計算するには、レーザ光の光量を積算することが必要である。そのため光量検出ユニットの個々の検出感度などのばらつきを抑制することができ、安定した測定結果が得られる。その結果レーザ光源モジュールや対物レンズの位置調整結果のばらつきを小さく抑えることができる。
【0031】
第12の発明は、第9の発明において、光線の光量分布の中心が対物レンズの中心と光ディスクの半径方向において略一致する光ピックアップである。レーザ光の光量分布のずれのうち光ディスクの半径方向のずれが記録や再生の特性により大きな影響を与える。そのため所定の発光点から出射されコリメートレンズを通過した光の光量分布の中心と対物レンズの中心とを略一致させる際に、光ディスクの半径方向に対物レンズを動かして調整することにより効果的に影響を除くことができる。また光ディスクの円周の接線方向の調整を行わないことで製造に要する費用を低減できる。
【0032】
第13の発明は、第9の発明において、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点のうちレーザ光源の所定の発光点は最も短い波長のレーザ光を出射する発光点である光ピックアップである。レーザ光の出射方向のずれが光ディスクに対する記録や再生の特性に最も影響するのは波長が最も短いレーザ光である。したがって最も短い波長のレーザ光の出射方向を安定させることにより安定した記録や再生の特性が得られる。
【0033】
第14の発明は、第1の発明のレーザ光源モジュールまたは第5の発明のレーザ光源モジュールの製造方法で製造されたレーザ光源モジュールのいずれか1のレーザ光源モジュールと、レーザ光源のそれぞれの発光点から出射されたレーザ光を略平行光に変換するコリメートレンズと、コリメートレンズで略平行光にされたレーザ光を光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、レーザ光源モジュールとコリメートレンズと対物レンズとを配置するキャリッジとを備えた光ピックアップの製造方法であって、レーザ光源の所定の発光点から出射された光線の光量分布の中心をコリメートレンズの中心と略一致するようにレーザ光源モジュールの位置調整をしてキャリッジに固定する第1ステップと、レーザ光源の所定の発光点から出射されコリメートレンズを通過した光線の光量分布の中心を対物レンズの中心と略一致するように対物レンズの位置調整をしてキャリッジに配置する第2ステップと、を備えた光ピックアップの製造方法である。
【0034】
所定の発光点から出射された光線はコリメートレンズおよび対物レンズの略中心をほぼ偏りなく通過し、光ディスクの記録面で集光する。したがって、所定の発光点から出射された光線の収差は小さく抑えることができる。そのため記録や再生の特性を良好に保つことができる。
【0035】
第15の発明は、第14の発明において、光線の光量分布の中心は光線の光量分布の重心である光ピックアップの製造方法である。レーザ光の重心を計算するには、レーザ光の光量を積算することが必要である。そのため光量検出ユニットの個々の検出感度などのばらつきを抑制することができ、安定した測定結果が得られる。その結果レーザ光源モジュールや対物レンズの位置調整結果のばらつきを小さく抑えることができる。
【0036】
第16の発明は、第14の発明において、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数の発光点のうちレーザ光源の所定の発光点は最も短い波長のレーザ光を出射する発光点である光ピックアップの製造方法である。記録や再生の特性に与える影響は波長が短い方が大きい。したがって最も短い波長のレーザ光を出射する発光点について調整を行うことで効果的に記録や再生の特性を得ることができる。
【0037】
第17の発明は、第14の発明において、第2ステップにおいて、位置調整は対物レンズを光ディスクの半径方向に動かして調整する光ピックアップの製造方法である。光ディスクの半径方向のずれが記録や再生の特性により大きな影響を与える。そのため所定の発光点から出射されコリメートレンズを通過した光の中心と対物レンズの中心とを略一致させる際に、光ディスクの半径方向に対物レンズを動かして調整することにより効果的に影響を除くことができる。また光ディスクの円周の接線方向の調整を行わないことで製造に要する費用を低減できる。
【0038】
第18の発明は、第9の発明の光ピックアップまたは第14の発明の光ピックアップの製造方法で製造された光ピックアップのいずれか1の光ピックアップと、光ディスクを回転させる回転駆動力を発生させるスピンドルモータと、光ディスクの半径方向に移動自在に支持された光ピックアップを移動させる回転駆動力を発生させるフィードモータと、を備えた光ディスク装置である。
【0039】
光ピックアップはCDに対して安定した記録および再生を実現しつつ、DVDに対しても安定した記録および再生をすることができるレーザ光源モジュールを備えている。したがってそのような光ピックアップを備えた光ディスク装置はCDに対して安定した記録および再生を実現しつつ、DVDに対しても安定した記録および再生をすることができる。
【0040】
(実施の形態1)
実施の形態1について図面を参照しながら説明する。図1は本実施の形態1のレーザ光源モジュールの分解斜視図、図2は本実施の形態1のレーザ光源モジュールの構成斜視図である。本発明の実施の形態1において、レーザ光源モジュール6は結合ベース2にレーザ光源1、光学素子3、4および受光ユニット5を配置する。
【0041】
図3(a)は本実施の形態1のレーザ光源の前面構成図、(b)は裏面構成図である。レーザ光源1は、例えば図3に示すフレームレーザ光源が好適に用いられる。レーザ光源1としてのフレームレーザ光源は、プレート11の一部をモールド部材12で覆うように構成されている。プレート11はCu、Cu合金、Ag、Ag合金、Al、Al合金、Fe、Fe合金などの金属材料の板状体で構成される。この板状体の上に半田付け性の良い材料をメッキや蒸着などの手段でコーティングすると更に好ましい。なお、フレーム11は熱伝導性が良くて導電性が高い材料、例えば導電性セラミックスなどでも良い。プレート11はモールド12の両側方にはみ出た側方部11a、11bを備えている。レーザ光源1は側方部11a、11bで結合ベース2に取り付けられる。側方部11a、11bは半導体レーザ素子14で発生した熱を結合ベース2に放出する。
【0042】
プレート11には、絶縁部を有するサブマウント13を介して半導体レーザ素子14が設けられている。半導体レーザ素子14の上面はAuなどの材料で形成された導電性のワイヤ15でプレート11と電気的に接続されている。半導体レーザ素子14のレーザ光出射面はレーザ光源1の上部に配置される。サブマウント13は絶縁材料で形成される。サブマウント13の半導体レーザ素子14が配置される面には電極16、17が分離されて形成され、電極16、17上に半導体レーザ素子14が固定されている。電極16、17と半導体レーザ素子14とは電気的に接続されている。
【0043】
半導体レーザ素子14は、複数の異なる波長の光を出射する発光点が1つのブロックに並置される構成とした。本実施の形態1では、DVD系に用いられる波長λ1(約650nm)のレーザ光と、CD系に用いられる波長λ2(約780nm)のレーザ光とを出射する半導体レーザ素子14を用いた。
【0044】
端子部18はプレート11と一体形成される。すなわち、プレート11と端子部18は電気的に接続されている。また、端子部19、20は、プレート11および端子部18とは電気的に分離して設けられる。端子部18と一体になったプレート11、端子部19、20はモールド部材12にて互いに電気的に分離して固定される。端子部19は導電性のワイヤ21を介して電極17と電気的に接続しており、端子部20はワイヤ22を介して電極16と互いに電気的に接続している。
【0045】
端子部18は接地し、端子部19は波長λ1のレーザ光を出射させる電流を供給する回路に接続し、端子部20は波長λ2のレーザ光を出射させる電流を供給する回路に接続する。半導体レーザ素子14がDVD系の光ディスクに対して情報の記録または再生の少なくとも一方を行う波長λ1のレーザ光を出射させる場合、電流を端子部19、ワイヤ21、電極17、半導体レーザ素子14、ワイヤ15、プレート11、端子部18の順に流す。CD系の光ディスクに対して情報の記録または再生の少なくとも一方を行う波長λ2のレーザ光を出射させる場合、電流を端子部20、ワイヤ22、電極16、半導体レーザ素子14、ワイヤ15、プレート11、端子部18の順に流す。
【0046】
なお、半導体レーザ素子14は複数の異なる波長の光を出射する発光点が1つのブロックに並置される構成とした。しかし1つのブロックで1つの波長のレーザ光を出射する発光点を有する半導体レーザ素子14をサブマウント13の上に配置したものを近接させて複数個プレート11に配置し、互いに異なる波長の光を出射する構成としても良い。この場合には、レーザ光源1の大きさが多少大きくなる可能性はあるものの、任意の異なる波長のレーザ光を出射する半導体レーザ素子14を搭載できるので、大幅に波長の異なる複数の光束を出射する構成とすることが容易である。
【0047】
また、レーザ光源1として出射するレーザ光の波長はDVD用のλ1(約650nm)とCD用のλ2(約780nm)の2つの波長としたが、それに限るものではない。例えば次世代DVDとしてのBD(ブルーレイ ディスク)やHD DVD(ハイ デフィニション DVD)用の波長が約405nmのレーザ光を出射する発光点との組合せでも良い。
【0048】
モールド部材12は、絶縁性材料であることが必須であり、樹脂材料やセラミック材料などが好適に用いられる。特に樹脂材料はレーザ光源1の製作が非常に容易になるため好ましい。また、高い耐熱性(250℃以上)を有し、バリなどの発生が少ない材料がより好ましく、そのため本実施の形態1ではPPS(ポリフェニレンスルフィド)を用いた。また、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、液晶ポリマなどを使用しても良い。
【0049】
モールド部材12は上記のように端子部18と一体になったプレート11、端子部19、20を固定する。レーザ光源1の前面から見ると、モールド部材12はレーザ光の出射面側を開口させた壁部23を有している。壁部23内には、サブマウント13、半導体レーザ素子14、プレート11の一部、ワイヤ15、21、22、端子部19の一部、端子部20の一部が配置される。また、レーザ光源1の裏面から見ると、プレート11の半導体レーザ素子14を設けた側と反対側の面の一部が露出するようにモールド部材12が設けられている。前面側のモールド部材12及び裏面側のモールド部材12は一体構成とした。
【0050】
次に結合ベース2について説明する。図4(a)は本実施の形態1の結合ベースの裏面斜視図、(b)は前面斜視図である。結合ベース2を形成する材料は、比較的軽量で、高精度なできあがり寸法を実現できる形状加工性、良好な放熱性などを兼ね備えることが求められる。例えば、Zn、Zn合金、Al、Al合金、Ti、Ti合金などが好適に用いられる。本実施の形態1では、コスト面などを考慮し、Znダイキャストで結合ベース2を形成した。
【0051】
結合ベース2の固定部31、32は光ピックアップのキャリッジに結合ベース2を固定する。固定部31、32にはそれぞれキャリッジの当接面に当接する基準面31a、32aが設けられている。キャリッジの当接面はキャリッジの基準に対し所定の位置、角度で設けられている。また固定部31、32の外端に位置決め用の略V字あるいは略U字型の凹部31b、32bを設ける。この凹部31b、32bは結合ベース2をキャリッジに取り付ける際に位置決めをするために用いたり、結合ベース2にレーザ光源1、受光ユニット5、光学素子3、4を取り付ける際の基準部として用いたりする。本実施の形態1のおいて基準面31a、32aが形成する面の法線の方向が図1のZ軸の方向、凹部31bの頂部と凹部32bの頂部とを結ぶ方向がX軸の方向、Z軸にもX軸にも直交する方向がY軸の方向である。基準面31a、32aが形成する面がZ軸の基準の位置、凹部31bの頂部と凹部32bの頂部との中点がX軸とY軸の基準の位置である。すなわち、基準面はXY平面上にある。このように結合ベース2の基準は基準面31a、32aおよび凹部31b、32bで構成される。なお、本実施の形態1では結合ベース2の基準は基準面31a、32aおよび凹部31b、32bとしたが、他の部位を基準としても構わない。その際は、キャリッジに対する位置、角度を明確にしなければならない。
【0052】
また本実施の形態1では結合ベース2はキャリッジに直接取り付ける構成としたが、他の部材を介して取り付けても良い。その際、基準面31a、32aは前記他の部材の当接面に確実に当接するとともに、この当接面は前記キャリッジに取り付けられたときにキャリッジの基準に対し、所定の位置、角度となるようにする。
【0053】
固定部31、32の間には、少なくともレーザ光源1、受光ユニット5、光学素子3、4を取り付ける本体部33が設けられており、本体部33の両脇に固定部31、32が一体に設けられる構成とした。なお、本実施の形態1では、本体部33と固定部31、32を一体に形成したが、固定部31、32に相当する部材を別部材で設け、本体部33に固定部31、32に相当する部材を、接着、係止、係合、溶接などのいずれか一つの手法を用いて取り付けても良い。その際、基準面31a、32aおよび凹部31b、32bの位置と角度を所定の通りに決めなければならない。
【0054】
本体部33には対向した一対の側壁34、35が立設されており、側壁34、35の間に光学素子3、4が配置される。側壁34には壁部34a、34bを設け、壁部34aは壁部34bよりも高さを高くした。しかも壁部34aと壁部34bとの間は傾斜部34cで一体に連結した。同様に側壁35には壁部35a、35bを設け、壁部35aは壁部35bよりも高さを高くした。しかも壁部35aと壁部35bとの間は傾斜部35cで一体に連結した。また、壁部34b、35bにはそれぞれ互いに対向するテーパ部34d、35dを設けた。また、側壁34、35は壁部34a、35aが対峙し、壁部34b、35bが対峙するように設けた。
【0055】
また、傾斜部34c、35cと反対側の壁部34a、35aには、それぞれ略平坦な受光ユニット5の取り付け部36、37を設けた。受光ユニット5はこの取り付け部36、37に配置される。取り付け部36、37は基準面31a、32aに対して所定の角度(本実施の形態1の場合、直角)にし、凹部31b、32bに対して所定の位置、角度(本実施の形態1の場合、直角)となるようにする。すなわち、本実施の形態1において、取り付け部36、37で形成される面はYZ平面と平行で、X軸の基準に対し所定の位置にある。また取り付け部36と37は底部においてほぼ同一平面の連結部で連結した。
【0056】
テーパ部34d、35dは光学素子3、4を本体部33に取り付ける際に、光学素子3、4を挿入しやすくしたり、光学部材3、4に傷などが入ったりしないようにするために設けた。更にこのテーパ部34d、35dを設けることで、後述するように接着剤で光学素子4を本体部33に固定する際に接着剤をこのテーパ部34d、35dと光学素子4との間に貯めることができ、接合強度を増すこともできる。
【0057】
本体部33の一方の側面部に他の部分よりも隆起した隆起部38を設けた。この隆起部38は、固定部31、32の間の本体部33の固定部31側の底部から壁部34aの側部の上部にかけて設け、上部は取り付け部36と一体化した。
【0058】
隆起部38を設けて厚みを増すことで、本体部33の機械的強度を増すことができ、結合ベース2の撓みや変形を抑制できる。さらに隆起部38は取り付け部36と一体化して壁部34aの側部の上部にかけて設けて、壁部34aを更に機械的に補強したので、安定した受光ユニット5の固定を行うことができる。
【0059】
なお、結合ベース2を構成する材料、サイズ、形状によっては、この隆起部38を設けなくても良い。また隆起部38を設ける場合は、本実施の形態1に示した略I字型の構成に限らず、略T字型、略円形、略方形、略C字型、略楕円型、略F字型、略E字型などの形状でも構わない。
【0060】
また、壁部34aには端部まで達した窪み部39を設け、壁部35aには隆起部40を設けた。これは、後述するように取り付け部36、37に受光ユニット5を接着剤などで固定する際に接着剤が光学素子3、4まで達しにくいようにするためである。壁部34aは前述の様に取り付け部36と一体化した隆起部38を設けたために取り付け部36の面積を十分に得られたので、窪み部39とした。壁部35aには隆起部38を設けていないので、取り付け部37の面積を確保するために隆起部40とした。なお、窪み部39または隆起部40は仕様などによっては設けなくても良い。
【0061】
本体部33の側壁34、35の間に光学素子4を配置する載置部41を設けた。載置部41と空間部分48の間に貫通孔2aを設けた。貫通孔2aは、載置部41に近い側の断面が大きな大径部45と、空間部分48に近い側の断面が小さな小径部46を連結して構成した。小径部46の上面は基準面31a、32aに対して平行かつ所定の高さとする。光学素子3は小径部46の上面の大径部45の内部に配置する。そのため大径部45は光学素子3が収納できる程度の断面および深さを有する。なお、小径部46は光学素子3を載置する突起などとしても良いし、貫通孔2aは大径部45と小径部46とを設けるのではなくストレートな構造としても良い。
【0062】
載置部41の貫通孔2aの開口部の周縁部には、突起部42、43、44を載置部41に対し一体もしくは別体で設けた。別体で設ける場合、突起片を載置部41に接着、係止、係合、溶接などのいずれか一つの手法を用いて取り付ける。比較的大きな突起部42は壁部34a、35a側に、比較的小さな突起部43、44は並列して壁部34b、35b側に配置した。突起部42、43、44の上面で作る面は基準面31a、32aに対して平行かつ所定の高さとする。突起部42、43、44の上面に光学素子4を配置する。小径部46の上面から突起部42、43、44の上面までの高さは光学素子3の高さよりも大きくする。そうすると光学素子4は光学素子3とは所定の距離で離すことができる。
【0063】
なお、突起部42、43、44で光学素子4を3点で支持して安定した姿勢ができるようにしたが、突起部の配置の仕方、形状はそれに限るものではない。また、小径部46の上面、突起部42、43、44の上面でつくる面は基準面31a、32aに対して平行としたが、光学系の構成によっては平行である必要はなく、基準面31a、32aに対して所定の角度とすれば良い。また突起部42、43、44の断面形状は略方形状、略円形状、略多角形状、略三角形状など仕様や工程などに応じて適切な形状とすれば良い。
【0064】
また本実施の形態1では突起部42、43、44を設けたが、それに限るものではなく、大径部45の上面に光学素子4を配置する構成としても良い。その際、小径部46の上面と大径部45の上面の高さの差を光学素子3の高さよりも大きくするとともに、大径部45の上面は基準面31a、32aに対して平行かつ所定の高さとする。
【0065】
また、貫通孔2aは中径部を大径部45と小径部46の間に設けて、段部が2つ設ける構成としても良い。また貫通孔2aは載置部41から離れるに従って連続的に径が小さくなるように構成しても良い。すなわち、貫通孔2aにおいて載置部41側の開口の断面積は空間部分48の側の開口の断面積よりも広く構成する。さらに載置部41側から大径部45、小径部46、大径部分といった小径部46を貫通孔2aの中途部分に設ける構成としても良い。
【0066】
なお、貫通孔2aが断面方形あるいは断面多角形状などの円形以外の場合、大径部45は断面積が大きい、小径部46は断面積が小さいということを意味する。
【0067】
載置部41の底部側で、本体部33は、載置部41と固定部31、32とを一体に接続する支持部47と、レーザ光源1を配置する空間部分48とを備える。支持部47は側壁34と一体である。載置部41から空間部分48の方に突出した側壁35と一体の突出部49を設けた。空間部分48は固定部31、32、支持部47および載置部41に囲まれた空間である。
【0068】
空間部分48は貫通孔2aと連通している。空間部分48に面している支持部47にレーザ光源1の側方部11a、11bを固定する接合部50、51を設けた。接合部50、51が形成する面は基準面31a、32aに対して所定の角度(本実施の形態1において直角)とするとともに凹部31b、32bに対して所定の位置、角度(本実施の形態1において平行)とする。すなわち接合部50、51が形成する面はZX平面と平行でY軸の基準に対し所定の位置にある。本実施の形態1の結合ベース2は側方部11a、11bが当接する近傍の接合部50、51に凹部52を有する。凹部52にクリーム半田などの固定用部材を配置、溶融することで固定用部材が適切に接合部50、51と側方部11a、11bとの間に入り込み、確実な固定を行うことができる。
【0069】
なお、凹部52は図4において下部側は突き抜け、上部までは突き抜けない溝形状としているが、上部まで突き抜けても構わない。また、凹部52は溝形状としているが、側方部11a、11bと当接する部分を除いた接合部50、51を凹形状としても良い。また、溝の形状は底面を平面としても良いし、丸形状などの非平面としても良い。さらに、凹部52は側方部11a、11bから若干離した位置でも良いし、逆に側方部11a、11bにおよぶ位置でも良い。
【0070】
また、本体部33の隆起部38を設けた側には、空間部分48と連通した貫通孔53を設け、レーザ光源1の位置あわせを行うときに観測できるようにした。なお、多少工程は複雑にはなるが、この貫通孔53を透明なガラスや樹脂フィルムで覆ったり、あるいは透明樹脂やガラスなどを貫通孔53に埋設したりしても良い。
【0071】
次に光学素子3、4について説明する。図5(a)は本実施の形態1の光学素子3の構成図、(b)は光学素子4の構成図である。
【0072】
光学素子3は、略直方体状の透明な光学ガラスで形成した基体61と、基体61のレーザ光源1と対向する面に設けた、レーザ光源1から出射された光を3ビームに分離する回折格子62と、基体61のレーザ光源1と対向する面と反対側の面(光学素子4と対向する面)に設けた開口制限膜63とを備える。
【0073】
開口制限膜63は例えばSiO2膜とSi膜、Ti膜の少なくとも一方とを交互に複数回積層した構成とした。開口制限膜63は開口部を有し、開口制限膜63に入射した光は吸収し、開口部に入射した光は透過する。すなわち、開口制限膜63の開口部に入射したレーザ光のみが通過するため、所望の断面形状を有するレーザ光を得ることができる。本実施の形態1では開口制限は開口制限膜63を設けて行ったが、開口制限部を設けさえすれば良い。たとえば、シート状の開口制限部材を基体61に貼り付けたり、他の不透明なブロックを貼り付けたりしても良く、また貫通孔2aの断面の大きさを調整しても良い。開口制限膜63の開口形状は光ピックアップの光学設計の状況に応じて略方形状、円形や楕円形状、小判型形状あるいは多角形として良い。また、基体61は略直方体状としたが、立方体形状や楕円柱形状などとしても良い。
【0074】
回折格子62は基体61の表面部に設けたが、回折格子62の保護の目的で、回折格子62を設けた面に基体61と同一の材料で構成した透明基板や透明フィルムを設けたり、透明な保護膜を設けたりしても良い。また、回折格子62は3ビームに分離する必要のあるCD用の波長λ2のレーザ光に対してのみ回折格子として働き、1ビームのままで良いDVD用の波長λ1のレーザ光に対しては回折格子として働かない波長選択型の回折格子としても良い。
【0075】
光学素子4は、透明な光学ガラスや光学樹脂で形成されたブロック71、72、73、74を互いにガラスや紫外線硬化接着剤などで接合して、全体として略直方体形状とした。光学素子4は互いに略平行な傾斜面75、76、77を内蔵する。傾斜面75はブロック71と72の間に形成されており、この傾斜面75はブロック71と72の接合面に相当する。ブロック71、72の少なくとも一方の面に偏光分離膜78を形成する。偏光分離膜78は、DVD用の波長λ1のレーザ光において、P波はほぼ透過し、S波は反射し、CD用の波長λ2のレーザ光において、P波もS波もほぼ透過させる特性を有する。傾斜面76はブロック72と73の間に形成されており、傾斜面76はブロック72と73の接合面に相当する。ブロック72、73の少なくとも一方の面に偏光分離膜79を形成する。偏光分離膜79は、波長λ1のレーザ光において、P波,S波ともはほぼ透過し、波長λ2のレーザ光において、P波を透過させ、S波は反射させる特性を有する。傾斜面77はブロック73と74の間に形成されており、傾斜面77はブロック73と74の接合面に相当する。ブロック73、74の少なくとも一方の面にサーボなどに用いるホログラム80を設けた。
【0076】
なお、本実施の形態1では、光学素子4を4つのブロックで構成したが、光学設計の仕様などによって、3つ以下のブロックや5つ以上のブロックで構成しても良く、その結果傾斜面を2つ以下や4つ以上光学素子4の中に内蔵させても良い。
【0077】
次に受光ユニット5について説明する。図6(a)は本実施の形態1の受光ユニットの構成図、(b)は受光素子体の構成図である。
【0078】
受光ユニット5は、光ディスクからの反射光が入射する受光素子体81を備える。本実施の形態1では採用しないが、受光素子体81にはさらに光ディスクの光量調整用にレーザ光源1から出射され光ディスクを経由しない光を入射させても良い。また、本実施の形態1における受光ユニット5は、受光素子体81を実装する基板82と、基板82に実装され電源電圧を安定化させるコンデンサ83、84とを備える。
【0079】
受光素子体81は、モールド樹脂などで構成されたケース81a内にフォトディテクタなどを備えた受光センサ81cを内蔵する。受光センサ81cは仕様などに応じて所定のパターンでフォトディテクタを複数配置する。受光センサ81cはフォトディテクタに入射した光ディスクからの反射光を電気信号に変換する。複数のリード81bがケース81aから外部に露出している。リード81bは受光センサ81cに電気的に接続している。リード81bは必要な電力を内部の受光センサ81cに伝えたり、受光センサ81cが変換した電気信号を外部に導いたりする。
【0080】
ケース81aは受光センサ81cと対向する窓81dを備える。窓81dは塵対策などのため透明な材料で遮蔽する。少なくとも窓81dによって受光センサ81cのフォトディテクタに入射する光が遮られたり、光の強度が弱められたりしないようにする。ケース81aは全体をクリア樹脂などの透明な樹脂でモールドして構成することで、別途別部材などを設けずに透明な窓81dを設けることができる。本実施の形態1では、ケース81aを透明なクリア樹脂で形成し、窓81d部分を周りの部分よりも段落ちさせて薄くした。さらに迷光などの不要な光が窓81d以外から受光センサ81cのフォトディテクタに入射するのを防ぐために、窓81d以外の部分にエンボスを設けて非透明とした。エンボスの代わりに表面粗さを粗くして非透明になるようにしても良い。また、光を通さない不透明な樹脂やセラミックなどで窓81d以外の部分を構成し、窓81dのみ透明なガラス、透明な樹脂フィルムなどを設ける構成としても良い。また、塵対策などが他の手段で行われている場合には、窓81d部分には何も設けず、受光センサ81cのフォトディテクタをむき出しにする構成としても良い。
【0081】
本実施の形態1では、基板82はフレキシブルプリント基板のような可撓性を有する基板や多層のフレキシブルプリント基板を用いた。なお、基板82が可撓性を有しなくても良い場合は、基板82はセラミック基板,セラミック多層基板,ガラスエポキシ基板,多層のガラスエポキシ基板等のある程度の弾性あるいは剛性を有する基板を用いることができる。
【0082】
基板82の形状は略L字型あるいは略T字型とし、外部との接続を行う外部接続端子82bを有する接続部82aと受光素子体81やコンデンサ83、84などの部材を実装する実装部82cとを備える。実装部82cと接続部82aは、略垂直あるいは所定の角度を有して一体に成型される。なお、本実施の形態1では、基板82を略L字型あるいは略T字型としたが、当然、仕様などによって、他の形状を採用しても良い。
【0083】
本実施の形態1では実装部82cと接続部82aとを一体構成としたが、実装部82cと接続部82aを別々に製造し、実装部82cに各部材を実装した後に、接続部82aを実装部82cに取り付けても良い。また、基板82として単に円板,四角板,帯状などの形状のものを用い、基板82上に外部接続端子82b,受光素子体81を設けてもよい。
【0084】
本実施の形態1では、外部接続端子82bが配置される領域、すなわち、接続部82aの先端部においては、他の部分よりも幅広にして他の回路などとの接続を行いやすくしている。
【0085】
コンデンサ83、84は、受光素子体81内に設けたオペアンプなどが発振することを防止する。コンデンサ83、84は、セラミックコンデンサが好適であるが、積層セラミックコンデンサ,タンタルコンデンサ,電解コンデンサなどを仕様に応じて用いても良い。
【0086】
次に本実施の形態1のレーザ光源モジュールの製造方法について説明する。
【0087】
結合ベース2の貫通孔2aの小径部46の上面もしくは光学素子3の回折格子62を設けた面(開口制限膜63を設けた側と反対側)の少なくとも一方に、瞬間接着剤等の接着剤を塗布する。次に光学素子3を大径部45に挿入し、図1のX軸方向、Y軸方向に移動させてX軸、Y軸の基準の位置に対し所定の位置の小径部46の上面に密着させて固定する。貫通孔2aは光学素子3を収納する。
【0088】
次に載置部41上に光学素子4を配置する。光学素子4は突起部42、43、44上に、側方を側壁34、35で挟み込まれるように配置する。また、光学素子4は図1のX軸方向、Y軸方向に移動させてX軸、Y軸の基準の位置に対し所定の位置になるように調整し、突起部42、43、44の上面に密着させる。側壁34、35と光学素子4との間に接着剤を供給し、位置決めされた光学素子4と結合ベース2とを短時間で固定する。接着剤は紫外線硬化接着剤や、吸水性を有し瞬間的に硬化する接着剤などが好適である。光学素子3、4間に隙間があるため光学素子3、4間に接着剤が存在することによって生じる光の収差などの発生を防止でき、光学特性を向上させることができる。
【0089】
以上のように光学素子3、4は結合ベース2の基準である基準面31a、32a、凹部31b、32bに対して所定の位置、高さ、角度で固定される。
【0090】
次に結合ベース2の基準面31a、32aを製造装置の基準面に当接する。その際、凹部31b、32bの位置を製造装置の基準位置に合わせる。レーザ光源1を結合ベース2の空間部分48に配置し、側方部11a、11bを接合部50、51に当接する。また受光ユニット5のケース81aを側壁34、35の取り付け部36、37に当接する。その際、受光ユニット5あるいは取り付け部36、37の少なくとも一方の面に紫外線硬化接着剤を塗布しておく。レーザ光源1が備えるDVD用の波長λ1のレーザ光を出射する発光点を発光させ、前記製造装置に搭載するCCDカメラなどによりモニタする。CCDカメラは製造装置の基準位置、基準面に対して所定の位置、角度で備えられており、レーザ光源1の発光点から出射されたレーザ光の光量分布を知ることができる。すなわち本実施の形態1においてCCDカメラはレーザ光源モジュールが結合ベース2を通して光ピックアップに取り付けられた場合のコリメートレンズがある位置の光量分布がわかるようになっている。さらにあらかじめそのコリメートレンズの中心になる位置が割り出してある。すなわち結合ベース2の基準に対して仮想のコリメートレンズの中心になる位置が割り出してあることになる。
【0091】
この仮想のコリメートレンズの中心の位置はレーザ光源1に投影した場合、波長λ1のレーザ光を出射する発光点と波長λ2の波長のレーザ光を出射する発光点の間にあるように設定されている。この位置は設計により波長λ1のレーザ光を出射する発光点と波長λ2の波長のレーザ光を出射する発光点の間で変えることができる。
【0092】
CCDカメラはCCDカメラの視野内の所定の開口により制限された領域内のレーザ光の光量を積算し、その重心位置を計算する。あらかじめ求めておいた結合ベース2の基準に対して割り出した仮想のコリメートレンズの中心になるCCDカメラの視野内の位置とレーザ光の重心位置との差を求める。差があると判断した場合、レーザ光源1の波長λ1のレーザ光を出射する発光点を中心に図1のθYの方向にレーザ光源1を回転させる。そして波長λ1のレーザ光の光量分布の重心位置を仮想のコリメートレンズの中心になるCCDカメラの視野内の位置とが所定の範囲内に入るように調整する。
【0093】
この所定の範囲は波長λ1のレーザ光を出射する発光点から仮想のコリメートレンズの中心までの距離をもとに換算して±0.2°以内であれば、調整時間が短くできるとともに後述するコリメートレンズとの位置調整や対物レンズとの位置調整も容易にできる。±0.15°以内であれば、調整時間がそれほど長くならずに調整の精度が確保できるため、記録や再生の良好な特性が確保できる。さらに±0.1°以内であれば、調整時間は若干長くなるが、調整の精度が良いために記録や再生の良好な特性が安定して得られる。このように波長λ1のレーザ光を出射する発光点から出射された光線の光量分布の中心は結合ベース2の基準に対しわずかにずれた仮想のコリメートレンズの中心位置の方向に向かう。
【0094】
本実施の形態1ではレーザ光の光量分布の中心は計算結果が安定するレーザ光の光量分布の重心としたが、それに限るものではない。例えば、光量分布の最大光量を示す位置を光量分布の中心としても良い。その際には光量測定の各測定点のばらつきの影響を小さくするために光量分布の近似曲線を計算することが望ましい。
【0095】
また本実施の形態1では図1のθY方向にレーザ光源1を回転させて調整した。この方向は光ディスクの半径方向に相当する。波長λ1のレーザ光の出射方向のずれの影響はこの光ディスクの半径方向の方が円周の接線方向よりも大きいために、θY方向に回転させた。したがって、仮に影響が円周の接線方向の方が大きいのであれば、θZ方向に回転させることが望ましい。また、両方向ともに影響が大きいのであれば、両方向に回転調整する構成にすることが望ましい。
【0096】
次に受光ユニット5の位置調整をする。製造装置にはレーザ光源1から出射されたレーザ光を光ディスクのように反射する反射ミラーが取り付けられている。レーザ光源1の波長λ2のレーザ光を出射する発光点を発光させ、反射ミラーで反射した光が受光ユニット5に入射するようにする。受光ユニット5のケース81aを取り付け部36、37に当接したまま図1のY軸方向やZ軸方向に移動させて、受光ユニット5の受光センサ81cから出力されるフォーカスエラー信号のS字カーブが所定の値、形状となるように、受光ユニット5の位置を決める。
【0097】
次に波長λ2のレーザ光を出射する発光点を発光させる。レーザ光源1を接合部50、51に当接したまま、図1のX軸方向にレーザ光源1を移動させる。受光ユニット5の受光センサ81cの各フォトディテクタに入射する光が変換されて出力されるトラッキングエラー信号のバランスを調整してレーザ光源1のX軸方向の位置を決める。
【0098】
次に波長λ1のレーザ光を出射する発光点を発光させる。レーザ光源1を接合部50、51に当接したまま、図1のZ軸方向にレーザ光源1を移動させ、受光ユニット5の受光センサ81cから出力されるフォーカスエラー信号が所定の値になるとき光ディスクの記録面に焦点を結ぶように位置を決める。調整が終了したらクリーム半田を凹部52に塗布し、レーザ光線を照射するなどしてクリーム半田を溶融させてレーザ光源1と結合ベース2とを固定する。最後に受光ユニット5の位置の微調整を行い、紫外線を照射して受光ユニット5と結合ベース2とを固定する。
【0099】
本実施の形態1においてクリーム半田を用い、それを溶融、固化させてレーザ光源1と結合ベース2とを固定した後、紫外線を照射して紫外線硬化接着剤を硬化して受光ユニット5と結合ベース2とを固定する。このように紫外線硬化接着剤は硬化する前に熱が加わる可能性が高い。そのため、硬化する前の状態で耐熱性に優れる紫外線硬化接着剤が望ましい。また、クリーム半田の代わりに紫外線硬化接着剤を用いても良い。その際、レーザ光源1と結合ベース2とを固定する際に紫外線が受光ユニット5と結合ベース2とを固定する紫外線硬化接着剤に洩れないようにすることが望ましい。そうすれば受光ユニット5と結合ベース2との微調整をすることができるとともに、受光ユニット5と結合ベース2とを固定する紫外線硬化接着剤を硬化前の状態で耐熱性に優れたものとする必要もなくなる。
【0100】
以上のように本実施の形態1のレーザ光源モジュール6は、レーザ光源1から出射されたDVD用の波長λ1のレーザ光の出射方向が結合ベース2の基準に対する所定の軸に沿うようにレーザ光源1が結合ベース2に配置されている。結合ベース2の基準は基準面31a、32aおよび凹部31b、32bである。基準面31a、32aは光ピックアップのキャリッジの当接面に当接する。したがって、レーザ光源1から出射された波長λ1のレーザ光はより小さい出射方向のばらつきで光ピックアップ本体に対して出射されることになる。よって受光センサ81c内の各フォトディテクタに入射するレーザ光のバランスのばらつきを光ピックアップとして組み込んだ際も小さく保つことができる。
【0101】
また、光学素子3、4や受光ユニット5はいずれも結合ベース2の基準面31a、32aおよび凹部31b、32bを基準にして組み立てている。したがって、組立寸法のばらつきは小さい。
【0102】
また、DVD用の波長λ1のレーザ光の出射方向を基準面31a、32aに対して所定の方向にそろえ、CD用の波長λ2のレーザ光に合わせて受光ユニット5の受光センサ81cから出力される電気信号のバランスをとることで、DVDの特性とCDの特性の両方を満足することができる。
【0103】
(実施の形態2)
実施の形態2について図面を参照しながら説明する。図7は本実施の形態2の光ピックアップの光学系の構成図、図8(a)は本実施の形態2の光ピックアップの分解構成図、(b)は組立構成図である。
【0104】
本実施の形態2の光ピックアップは実施の形態1のレーザ光源モジュール6を備えており、以下の光学系を有する。レーザ光源1、光学素子3、4、受光ユニット5は実施の形態1と同一であり、その説明を援用する。
【0105】
コリメートレンズ101、2焦点対物レンズである対物レンズ106はそれぞれ光学ガラスまたは光学プラスチックで作製されている。レーザ光源1の波長λ1のレーザ光を出射する発光点および波長λ2のレーザ光を出射する発光点から出射されたレーザ光はいずれもコリメートレンズ101で略平行光にされる。そして対物レンズ106でそれぞれの波長に応じた光ディスク107の記録面に焦点を結ぶように集光される。なお、対物レンズ106は集光レンズおよびフレネルレンズまたはホログラムレンズの組み合わせ、DVD用集光レンズにCD再生時に開口制限手段を設ける組み合わせ等を用い、光ディスク107の厚みおよび開口数の違いを吸収するものも使用することができる。
【0106】
ビームスプリッタ102は光学ガラスまたは光学プラスチックで作製される。レーザ光源1のいずれの発光点から出射されたレーザ光も大半を反射し、一部を透過させ、光ディスク107の記録面で反射されたいずれのレーザ光もほとんど全部を反射させるようにレーザ光源1側の面に偏光分離膜を形成する。
【0107】
立ち上げプリズム104はそれまで光ディスク107の面に略平行な面内にあった光軸を光ディスク107の面に略垂直に立ち上げるためのプリズムであり、ミラーとしても良い。ホログラム素子105は偏光ホログラム105aと1/4波長板105bとを備えている。偏光ホログラム105aは波長λ1のレーザ光にのみ作用するよう波長選択性のある材料で作製されている。また1/4波長板105bは両方の波長の光に作用するよう屈折率と厚みが設定されている。
【0108】
光ディスク107はCD系がCD、CD−ROM、CD−R/RW、DVD系がDVD−ROM、DVD±R/RW、DVD−RAMなどであり、CD系もDVD系も再生専用のものを除いて全て記録も再生も可能なものである。
【0109】
前光モニタ103はレーザ光源1の発光点から出射されビームスプリッタ102で透過した光を受け、光量を電気信号に変換し出力するセンサである。この電気信号は光ディスク107へ集光する集光スポットの光量が一定になるようにレーザ光源1の駆動回路(図示せず)を制御する制御回路(図示せず)に送られる。
【0110】
次に光路について説明する。DVD用である波長λ1のレーザ光を出射するレーザ光源1の発光点から出射された光はP波である。光学素子3を通過し、光学素子4の傾斜面75、76にそれぞれ形成された偏光分離膜78、79をP波であるためにそのまま透過してコリメートレンズ101に入射する。コリメートレンズ101で略平行光に変換され、ビームスプリッタ102で大半が反射されて立ち上げプリズム104に入射する。さらに立ち上げプリズム104、ホログラム素子105、対物レンズ106を通過して光ディスク107の記録面に焦点を結ぶ。ビームスプリッタ102を一部透過した光は前光モニタ103に入射し、電気信号に変換されて光量制御に使われる。
【0111】
ホログラム素子105を透過する際、偏光ホログラム105aの影響を受けずにそのまま透過するよう光の偏光方向を設定してあり、1/4波長板105bで直線偏光から円偏光に変換される。
【0112】
光ディスク107の記録面で反射した光は対物レンズ106、ホログラム素子105、立ち上げプリズム104、ビームスプリッタ102、コリメートレンズ101を通り、光学素子4に入射する。ホログラム素子105を再度透過する際、1/4波長板105bで円偏光から往きの直線偏光とは垂直な直線偏光、すなわちS波に変換される。偏光ホログラム105aによりRF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号などに対応する信号光成分に分離される。ビームスプリッタ102ではS波はほぼすべて反射される。
【0113】
光学素子4に入射した光はS波であるため光学素子4内の傾斜面76に設けられた偏光分離膜79を透過し、傾斜面75に設けられた偏光分離膜78で反射されて受光センサ81cのフォトディテクタに入射する。偏光ホログラム105aで分離され受光センサ81cのフォトディテクタに入射した各信号光成分は受光センサ81cで各種電気信号に変換される。
【0114】
CD用である波長λ2のレーザ光を出射するレーザ光源1の発光点から出射された光はP波である。光学素子3にて3ビームに分離され、光学素子4に入射する。光学素子4の傾斜面75、76にそれぞれ形成された偏光分離膜78、79をP波であるためにそのまま透過してコリメートレンズ101に入射する。コリメートレンズ101で略平行光に変換され、ビームスプリッタ102で大半が反射されて、立ち上げプリズム104に入射する。さらに立ち上げプリズム104、ホログラム素子105、対物レンズ106を通過して光ディスク107の記録面に焦点を結ぶ。ビームスプリッタ102を一部透過した光は前光モニタ103に入射し、電気信号に変換されて光量制御に使われる。
【0115】
ホログラム素子105を透過する際、この波長では偏光ホログラム105aの影響を受けないのでそのまま透過し、1/4波長板105bで直線偏光から円偏光に変換される。
【0116】
光ディスク107で反射された光は対物レンズ106、ホログラム素子105、立ち上げプリズム104、ビームスプリッタ102、コリメートレンズ101を通り、光学素子4に入射する。ホログラム素子105を再度透過する際、1/4波長板105bで円偏光から往きの直線偏光とは垂直な直線偏光、すなわちS偏光に変換される。そしてこの波長では偏光ホログラム105aの影響を受けないため偏光ホログラム105aをそのまま透過する。ビームスプリッタ102ではS波はほぼすべて反射される。
【0117】
光学素子4に入射した光はS波であるため光学素子4内の傾斜面76に設けられた偏光分離膜79で反射され、傾斜面77に設けられたホログラム80にて分離され、その分離した光は受光センサ81cのフォトディテクタに入射し、受光センサ81cで各種電気信号に変換される。
【0118】
次に光ピックアップの構成について説明する。
【0119】
キャリッジ111は光ピックアップ110の骨格を成すもので、キャリッジ111に各種光学部品を始めとする光ピックアップ110を構成する部品が直接あるいは他の部品を介して取り付けられる。キャリッジ111はZn合金、Mg合金などの合金材料あるいは硬質樹脂材料などで形成される。
【0120】
対物レンズ106はレンズ保持部112に可動自在に保持されている。図示していないが、ホログラム素子105もレンズ保持部112に保持されている。レンズ保持部112は支持部113にサスペンションワイヤなどで可動自在に支持されている。支持部113はキャリッジ111に接着剤などで固定されている。レンズ保持部112の貫通孔にはフォーカスコイル114およびトラッキングコイル115が設けられている。また、貫通孔には支持部113に固定された永久磁石116が挿入されている。永久磁石116とフォーカスコイル114およびトラッキングコイル115とでレンズ保持部112を移動させる。すなわち、レンズ保持部112はフォーカスコイル114に所定の電流を流すことでフォーカス方向に移動する。同様にトラッキングコイル115に所定の電流を流すことでトラッキング方向に移動する。このようにして対物レンズ106を光ディスク107の所定の位置に常に来るように制御する。
【0121】
また、対物レンズ106の下面側には立ち上げプリズム104がキャリッジ111に固定されている。また、キャリッジ111にはコリメートレンズ101、ビームスプリッタ102、前光モニタ103が直接または他の部材を介して固定されている。レーザ光源1は結合ベース2を介してキャリッジ111に固定されている。さらにキャリッジ111にはカバー117、118が被せられている。
【0122】
キャリッジ111はレーザ光源モジュール6を収める切り欠き部111cおよび結合ベース2の基準面31a、32aと当接する当接面111b、111aを備える。レーザ光源モジュール6は切り欠き部111cに収められ、基準面31a、32aを当接面111b、111aに当接されて光ピックアップ110のキャリッジ111に取り付けられる。
【0123】
次に光ピックアップの製造方法について説明する。
【0124】
少なくともコリメートレンズ101を固定したキャリッジ111とレーザ光源モジュール6とを製造装置の所定の位置に配置し、キャリッジ111の当接面111b、111aにレーザ光源モジュール6を構成する結合ベース2の基準面31a、32aとを当接する。あらかじめ紫外線硬化接着剤を当接面111b、111aまたは基準面31a、32aの少なくともいずれか一方に塗布しておく。この製造装置にも実施の形態1で説明した製造装置と同様にCCDカメラなどが搭載されており、レーザ光の光量分布を知ることができる。DVD用の波長λ1のレーザ光を出射する発光点を発光させ、光量分布の重心位置とコリメートレンズ101の中心とのずれを計算する。レーザ光源モジュール6を図8のX軸方向、Y軸方向に移動させ、コリメートレンズ101の中心と光量分布の重心位置のずれがないように調整する。図8のX軸、Y軸、Z軸は図1のX軸、Y軸、Z軸と同じである。したがって波長λ1のレーザ光はコリメートレンズ101の中心を通る。また、コリメートレンズ101の中心のレーザ光源1への投影は波長λ1のレーザ光を出射する発光点と波長λ2のレーザ光を出射する発光点の間にある。このことは両発光点がコリメートレンズ101の軸上にないことを意味する。
【0125】
次にCD用の波長λ2のレーザ光を出射する発光点を発光させ、レーザ光源モジュール6を図8のθZ方向に回転させて光学素子3で3ビームに分離した3本の光線の並ぶ方向を所定の方向にする。最後に紫外線を照射し、紫外線硬化接着剤を硬化する。
【0126】
次に支持部113をキャリッジ111の所定の位置に配置し、製造装置の所定の位置に配置する。この製造装置にもCCDカメラなどが搭載されており、レーザ光の光量分布を知ることができる。支持部113は対物レンズ106を搭載したレンズ保持部112をサスペンションワイヤなどで支持している。レンズ保持部112、サスペンションワイヤ、支持部113はキャリッジ111とは触れ合わないようにして配置する。紫外線硬化接着剤を支持部113とキャリッジ111との間に渡すように塗布する。
【0127】
波長λ1のレーザ光を出射する発光点を発光させ、支持部113を図8のθR、θT方向に回転調整する。図8のR軸は光ディスク107の半径方向、T軸は光ディスク107の円周の接線方向に相当する。支持部113をθR、θT方向に回転調整することで対物レンズ106を光ディスク107に対して適切な傾きとすることができる。
【0128】
次に波長λ1のレーザ光を出射する発光点を発光させ、支持部113をR軸方向に移動して、光量分布のR軸方向の重心位置と対物レンズ106の中心と一致させる。すなわち本実施の形態2の光ピックアップの波長λ1のレーザ光は光量分布の重心がコリメートレンズ101および対物レンズ106の中心を通るとともに波長λ1の波長のレーザ光を出射する発光点はコリメートレンズ101の軸上にはない。最後に紫外線を照射し、紫外線硬化接着剤を硬化する。なお、本実施の形態2では支持部113を移動するのは、光ディスク107に対して情報を記録または再生する性能への影響が大きいためR軸方向としたが、T軸方向も移動して良い。そうすることにより性能をさらに向上させることができる。また、性能への影響が逆であればT軸方向のみの移動としても良い。
【0129】
また、本実施の形態2において光量分布の重心位置としたものは、実施の形態1と同様に光量分布の最大光量を示す位置などの他の指標を用いても良い。また、その際には光量測定の各測定点のばらつきの影響を小さくするために光量分布の近似曲線を計算することが望ましい。
【0130】
上記のように本実施の形態2の光ピックアップ110は実施の形態1のレーザ光源モジュール6を備えているためにDVD用の波長λ1のレーザ光の出射方向が安定しているために、光ディスク107に対して情報を記録したり再生したりする性能が安定している。その上、レーザ光源モジュール6を構成する結合ベース2の基準面31a、32aと光ピックアップ110のキャリッジ111の当接面111b、111aとを当接するためより安定する。さらにわずかにずれた出射方向のずれを対物レンズ106をR軸方向に移動させることで最終的に微調整するために波長λ1のレーザ光の出射方向と対物レンズ106の中心とはほぼ一致させることができる。
【0131】
また、CD用の波長λ2の波長のレーザ光についてもレーザ光源モジュール6を製造する段階で受光ユニット5のフォトディテクタに入射する光量のバランスを取っている。そのため、光ピックアップ110のCD用の光ディスク107に対して情報を記録したり再生したりする性能も安定している。
【0132】
(実施の形態3)
実施の形態3について図を参照しながら説明する。実施の形態3は実施の形態2の光ピックアップを備えた光ディスク装置である。図9は本実施の形態3の光ディスク装置の駆動機構の構成図、図10は本実施の形態3の光ディスク装置の構成図である。
【0133】
光ディスク装置218の光ディスク107および光ピックアップ110を駆動する駆動機構を光ピックアップモジュール200という。ベース201は光ピックアップモジュール200の骨組みを成すもので、このベース201に直接的、間接的に各構成部品を固定する。
【0134】
光ディスク107を載置するターンテーブルを備えたスピンドルモータ202はベース1に固定される。スピンドルモータ202は光ディスク107を回転させる回転駆動力を生成する。
【0135】
フィードモータ203はベース201に固定される。フィードモータ203は光ピックアップ110が光ディスク107の内周と外周の間を移動するために必要な回転駆動力を生成する。フィードモータ203としてステッピングモータ、DCモータなどが使用される。スクリューシャフト204はらせん状に溝が掘られており、直接または数段のギアを介してフィードモータ203に接続される。本実施の形態3では直接フィードモータ203と接続される。ガイドシャフト205、206はそれぞれ両端で支持部材を介してベース201に固定される。ガイドシャフト205、206は光ピックアップ110を移動自在に支持する。光ピックアップ110はスクリューシャフト204の溝と噛み合うガイド歯を有するラックを備える。ラックがスクリューシャフト204に伝達されたフィードモータ203の回転駆動力を直線駆動力に変換するために光ピックアップ110は光ディスク107の内周と外周の間を移動することができる。
【0136】
光ピックアップ110は実施の形態2で説明したものである。光ピックアップ110は光ディスク107に対し情報の記録または再生の少なくとも一方を行い、そのためにレーザ光を光ディスク107に向けて出射する。光ピックアップ110から出射されるレーザ光が光ディスク107に対し直角に入射するように、支持部材を構成する調整機構でガイドシャフト205、206の傾きを調整する。
【0137】
上部筐体211aと下部筐体211bを組み合わせてネジなどを用いて互いに固定して筐体211とする。トレイ212は筐体211に出没自在に設けられる。トレイ212はカバー207を取り付けた光ピックアップモジュール200を下面側から配置する。カバー207は開口を有し、光ピックアップ110の対物レンズ106を含む一部とスピンドルモータ202のターンテーブルを露出させる。本実施の形態3の場合、フィードモータ203も露出させる。ベゼル213をトレイ212の前端面に設け、トレイ212が筐体211内に収納された時に、トレイ212の出没口を塞ぐようにする。
【0138】
ベゼル213にはイジェクトスイッチ214が設けられ、イジェクトスイッチ214を押すことで、筐体211とトレイ212との係合が解除され、トレイ212は筐体211に対し出没が可能な状態となる。レール215、216はそれぞれトレイ212の両側部および筐体211の双方に摺動自在に取り付けられる。
【0139】
筐体211の内部やトレイ212の内部には図示していない回路基板があり、信号処理系のICや電源回路などが搭載されている。図示していない外部コネクタ217はコンピュータ等の電子機器に設けられた電源/信号ラインと接続される。そして、外部コネクタ217を介して光ディスク装置218内に電力を供給したり、外部からの電気信号を光ディスク装置218内に導いたり、あるいは光ディスク装置218で生成された電気信号を外部の電子機器などに送出したりする。
【0140】
このように本実施の形態3の光ディスク装置218は実施の形態2で説明した光ピックアップ110を備えている。実施の形態2の光ピックアップ110はDVD用の波長λ1のレーザ光の系に対しても安定した性能を有する。したがって、本実施の形態3の光ディスク装置218はCDに対して安定した記録および再生を実現しつつ、DVDに対しても安定した記録および再生をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0141】
以上のように本発明のレーザ光源モジュールはCDに対して安定した記録および再生を実現しつつ、DVDに対しても安定した記録および再生をすることができる。そのため、好んで光ピップアップに組み込み、光ディスク装置に搭載することができる。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本実施の形態1のレーザ光源モジュールの分解斜視図
【図2】本実施の形態1のレーザ光源モジュールの構成斜視図
【図3】(a)本実施の形態1のレーザ光源の前面構成図、(b)裏面構成図
【図4】(a)本実施の形態1の結合ベースの裏面斜視図、(b)前面斜視図
【図5】(a)本実施の形態1の光学素子の構成図、(b)光学素子の構成図
【図6】(a)本実施の形態1の受光ユニットの構成図、(b)受光素子体の構成図
【図7】本実施の形態2の光ピックアップの光学系の構成図
【図8】(a)本実施の形態2の光ピックアップの分解構成図、(b)組立構成図
【図9】本実施の形態3の光ディスク装置の駆動機構の構成図
【図10】本実施の形態3の光ディスク装置の構成図
【図11】従来のレーザ光源モジュールの分解斜視図
【図12】従来のレーザ光源モジュールの構成斜視図
【符号の説明】
【0143】
1 レーザ光源
2 結合ベース
2a 貫通孔
3、4 光学素子
5 受光ユニット
6 レーザ光源モジュール
11 プレート
11a、11b 側方部
12 モールド
13 サブマウント
14 半導体レーザ素子
15、21、22 ワイヤ
16、17 電極
18、19、20 端子部
23 壁部
31、32 固定部
31a、32a 基準面
31b、32b 凹部
33 本体部
34、35 側壁
34a、34b、35a、35b 壁部
34c、35c 傾斜部
34d、35d テーパ部
36、37 取り付け部
38 隆起部
39 窪み部
40 溝
41 載置部
42、43、44 突起部
45 大径部
46 小径部
47 支持部
48 空間部分
49 突出部
50、51 接合部
52 凹部
53 貫通孔
61 基体
62 回折格子
63 開口制限膜
71、72、73、74 ブロック
75、76、77 傾斜面
78、79 偏光分離膜
80 ホログラム
81 受光素子体
81a ケース
81b リード
81c 受光センサ
81d 窓
82 基板
83、84 コンデンサ
101 コリメートレンズ
102 ビームスプリッタ
103 前光モニタ
104 立ち上げプリズム
105 ホログラム素子
105a 偏光ホログラム
105b 1/4波長板
106 対物レンズ
107 光ディスク
110 光ピックアップ
111 キャリッジ
112 レンズ保持部
113 支持部
114 フォーカスコイル
115 トラッキングコイル
116 永久磁石
117、118 カバー
200 光ピックアップモジュール
201 ベース
202 スピンドルモータ
203 フィードモータ
204 スクリューシャフト
205、206 ガイドシャフト
207 カバー
211 筐体
211a 上部筐体
211b 下部筐体
212 トレイ
213 ベゼル
214 イジェクトスイッチ
215、216 レール
217 外部コネクタ
218 光ディスク装置




 

 


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