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発明の名称 テンプレート作成方法、テンプレート作成装置、及びプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−11574(P2007−11574A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189929(P2005−189929)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 伊丹 剛
要約 課題
ダイナミックレイアウトに対応したテンプレートの作成するためには、コンテンツを差し込むコンテナの作成と、コンテナ間をある間隔に保つためのリンクを作成する必要があるが、コンテナのレイアウト可変方向や配置位置、リンクの貼り方の決定など、適当なテンプレートを作成するまでには手間がかかる。

解決手段
第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とに基づく領域を認識し、認識された第1領域と第2領域の重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成することを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とに基づく領域を認識する認識ステップと、
前記認識ステップにより認識された第1領域と第2領域の重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成する作成ステップとを有することを特徴とするテンプレート作成方法。
【請求項2】
前記認識ステップで認識される領域は、前記第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域との最大領域を含むことを特徴とする請求項1記載のテンプレート作成方法。
【請求項3】
前記領域に対応するコンテナは、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域の最小矩形領域に基づき作成されることを特徴とする請求項1記載のテンプレート作成方法。
【請求項4】
前記作成ステップは、重なり合う辺については固定のラインとし、はみ出している辺については可変なラインとしてテンプレートを生成することを特徴とする請求項1記載のテンプレート作成方法。
【請求項5】
前記作成ステップは、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域が重なる部分が多い場合は固定のコンテナとし、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域が重なる分が少ない場合は動的コンテナとしてテンプレートを生成することを特徴とする請求項1記載のテンプレート作成方法。
【請求項6】
第1文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第2文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とのはみ出す面積が小さくなるように区画にインデックスを振るステップと、
隣接するインデックスのコンテナの重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成するステップとを有することを特徴とするテンプレート作成方法。
【請求項7】
第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とに基づく領域を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識された第1領域と第2領域の重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成する作成手段とを有することを特徴とするテンプレート作成装置。
【請求項8】
前記認識手段で認識される領域は、前記第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域との最大領域を含むことを特徴とする請求項7記載のテンプレート作成装置。
【請求項9】
前記領域に対応するコンテナは、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域の最小矩形領域に基づき作成されることを特徴とする請求項7記載のテンプレート作成装置。
【請求項10】
前記作成手段は、重なり合う辺については固定のラインとし、はみ出している辺については可変なラインとしてテンプレートを生成することを特徴とする請求項7記載のテンプレート作成装置。
【請求項11】
前記作成手段は、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域が重なる部分が多い場合は固定のコンテナとし、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域が重なる分が少ない場合は動的コンテナとしてテンプレートを生成することを特徴とする請求項7記載のテンプレート作成装置。
【請求項12】
第1文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第2文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とのはみ出す面積が小さくなるように区画にインデックスを振る手段と、
隣接するインデックスのコンテナの重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成する手段を有することを特徴とするテンプレート作成装置。
【請求項13】
第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とに基づく領域を認識する認識ステップと、
前記認識ステップにより認識された第1領域と第2領域の重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成する作成ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項14】
前記認識ステップで認識される領域は、前記第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域との最大領域を含むことを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【請求項15】
前記領域に対応するコンテナは、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域の最小矩形領域に基づき作成されることを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【請求項16】
前記作成ステップは、重なり合う辺については固定のラインとし、はみ出している辺については可変なラインとしてテンプレートを生成することを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【請求項17】
前記作成ステップは、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域が重なる部分が多い場合は固定のコンテナとし、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域が重なる分が少ない場合は動的コンテナとしてテンプレートを生成することを特徴とする請求項13記載のプログラム。
【請求項18】
第1文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第2文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とのはみ出す面積が小さくなるように区画にインデックスを振るステップと、
隣接するインデックスのコンテナの重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、テンプレートを作成するテンプレート作成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、商品の多品種化で商品ライフが短くなっていること、インターネット利用の普及による消費者のカスタマイズサービス指向などの要因からCRM(Customer Relationship Management)、One−to−Oneマーケティングの必要性が注目されている。これらの手法により顧客満足度を高め、顧客の開拓や囲い込みを目指すものである。
【0003】
One−to−Oneマーケティングはデータベース・マーケティングの一種で、顧客の年齢、性別、趣味、嗜好、購買履歴等の個人属性情報をデータベース化し、その内容を分析、顧客のニーズに合った提案を行うものであり、その代表的な手法としてバリアブルプリントが挙げられる。ここ最近ではDTP(デスクトップパブリッシング)技術の進展とデジタル印刷装置の普及に伴って、文書を顧客毎にカスタマイズして出力するバリアブルプリントシステムが開発され、顧客毎に異なる量のコンテンツを最適にレイアウトすることが求められるようになった。
【0004】
従来、バリアブルプリントシステムは、ドキュメント上にコンテナ等によりレイアウトを作成し、データベースとレイアウトを関連付けることにより達成していた。しかし、テキストおよびイメージのコンテナのサイズが固定であったため、データベース内のデータがコンテナに挿入されたときに、データ量がコンテナサイズより多いとテキストのオーバーラップおよびイメージのクリッピングが発生し、またデータ量がコンテナサイズより小さいと隙間が空いてしまった。その問題を解決するために、自動レイアウトシステムが発明されている。自動レイアウトシステムはテキストおよびイメージのコンテナサイズを可変に設定することが可能である。この自動レイアウトシステムを実現しているソフトウェアPageFlexにおいて、コンテナのサイズを可変とし、差し込まれるデータ量に応じてコンテナのサイズを大きくするよう変更できるものがある。またテキストの場合において固定のコンテナサイズ内に入りきらないデータが挿入された場合、テキストのフォントサイズを縮小し、コンテナ内に全てのテキストを表示する技術も存在する。しかしコンテナのサイズが大きくなった場合、同ドキュメント上の他のコンテナに重なってしまう問題が発生する。またフォントサイズを調節する場合はテキストの量が大きい場合、フォントサイズが小さくなりすぎる問題が発生する。
【0005】
それを解決するためのさらなる自動レイアウトの技術としてはあるコンテナのサイズが大きくなった場合、隣接したコンテナのサイズを小さくする技術が特許文献1の「レイアウトデザイン装置」に開示されている。
【特許文献1】特開平7−129658号公報(0049、図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コンテンツによってレイアウトを動的に変更する自動レイアウトシステムにおいて、バリアブルデータを挿入するためのダイナミックレイアウトに対応したテンプレート作成は専門的知識も必要とされることから、非常に手間が生じてしまうのが現状である。ダイナミックレイアウトに対応したテンプレートの作成するためには、テキストあるいはイメージといったコンテンツを差し込むコンテナの作成と、コンテナ間をある間隔に保つためのリンクを作成する必要があるが、コンテナのレイアウト可変方向や配置位置、リンクの貼り方の決定など、適当なテンプレートを作成するまでには非常に手間のかかる作業である。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、ダイナミックレイアウトに対応したテンプレートを作成する作業を簡略化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明のテンプレート作成方法は、
第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とに基づく領域を認識する認識ステップと、
前記認識ステップにより認識された第1領域と第2領域の重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成する作成ステップとを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明のテンプレート作成方法は、
第1文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第2文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とのはみ出す面積が小さくなるように区画にインデックスを振るステップと、
隣接するインデックスのコンテナの重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成するステップとを有することを特徴とする。
【0010】
第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とに基づく領域を認識する認識手段と、
前記認識手段により認識された第1領域と第2領域の重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成する作成手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のテンプレート作成装置は、
第1文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第2文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とのはみ出す面積が小さくなるように区画にインデックスを振る手段と、
隣接するインデックスのコンテナの重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成する手段を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のプログラムは、
第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とに基づく領域を認識する認識ステップと、
前記認識ステップにより認識された第1領域と第2領域の重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成する作成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のプログラムは、
第1文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第2文書のオブジェクトの領域を検知し、区画に分け、第1文書のオブジェクトの領域と第2文書のオブジェクトの領域とのはみ出す面積が小さくなるように区画にインデックスを振るステップと、
隣接するインデックスのコンテナの重なりを判別し、判別結果に基づき、領域に対応するコンテナにリンク情報を設定することによりテンプレートを作成するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ダイナミックレイアウトに対応したテンプレートを作成する作業を簡略化するができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施の形態を適用するのに好適である実施の形態について説明を行う。
【0016】
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明を適用可能なシステム構成、およびアプリケーション構成について説明する。
【0017】
<システム構成図>
図1はバリアブルデータドキュメントを印刷するシステム100を図示している。この中で示された方法は図15で詳しく説明される汎用コンピュータモジュール101で実践される。図15で記述されるプロセスは、コンピュータモジュール101内で実行され、システム100上で実施可能となるレイアウト編集アプリケーションプログラム121のようにソフトウェアの全体、あるいは一部分で実行される。特にレイアウト編集や必然的に起こる印刷のステップはコンピュータ101によって実行されるソフトウェアの指示によって実施される。ソフトウェアは例えば以下に記述されるような記憶装置を含むコンピュータの可読媒体に格納される。ソフトウェアはコンピュータの可読媒体からコンピュータにロードされ、コンピュータ101によって実行される。そのようなソフトウェアや媒体に記録されたコンピュータプログラムを持つコンピュータの可読媒体はコンピュータプログラム製品である。そのコンピュータでのコンピュータプログラム製品の使用は望ましくもドキュメントのレイアウト編集やバリアブルデータ印刷に有利な装置をもたらす。
【0018】
コンピュータモジュール101はキーボード132やマウス133のようなポインティングデバイスなどの入力装置をつなぎ、ディスプレイ装置144や状況に応じてはローカルプリンタ145を含む出力装置を連結する。入力/出力インターフェース138はコンピュータモジュール101をネットワーク接続107から接続してシステム100の他のコンピュータ装置につなげることができる。そのネットワーク接続107の典型はローカルエリアネットワーク(LAN)、あるいはワイドエリアネットワーク(WAN)である。
【0019】
コンピュータモジュール101は典型的に少なくとも1つのプロセッサーユニット135、例えば半導体のランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリーメモリ(ROM)から構成されるメモリユニット136、ビデオインタフェース137を含むINPUT/OUTPUT(I/O)インターフェース、キーボード132やマウス133のためのI/Oインターフェース143を含んでいる。記憶装置139は典型的にハードディスクドライブ140やフロッピー(登録商標)ディスクドライブ141を含んでいる。図には示されていないが磁気テープドライブもまた使用される可能性がある。CD−ROMドライブ142は不揮発性のデータソースとして提供される。コンピュータモジュール101はGNU/LINUXやマイクロソフトウィンドウズ(登録商標)のようなオペレーションシステムや、典型的にはオペレーションシステムに従う形で、あるいは関連のある技術で知られているもので形成されたコンピュータシステムの常套的なオペレーションモードによる方法によって、相互接続バス134を介して通信を行うコンピュータモジュール101のコンポーネント135から143を利用する。
【0020】
図に記述した配置コンピュータの例ではIBM互換PCやSUNのSparcstation、あるいはそれらを含んだコンピュータシステムが考えられる。
【0021】
レイアウトアプリケーションプログラム121は典型的にハードディスクドライブ140に常駐し、プロセッサ135により実行、読み込み、コントロールされる。プログラム121の媒介記憶装置とネットワーク1020からフェッチされるデータはハードディスクドライブ140に呼応して半導体メモリ136を使用する。いくつかのインスタンスではアプリケーションプログラム121がCD−ROMやフロッピー(登録商標)ディスク上でエンコードされ、対応するドライブ142や141を通じて読み込まれユーザに提供される。あるいはもう一つの方法としてアプリケーションプログラム121はネットワーク接続107からユーザによって読み込まれるかもしれない。さらにソフトウェアは磁気テープまたはROMまたは集積回路、光磁気ディスクまたは無線またはコンピュータモジュール101とその他のデバイス間の赤外線通信、PCMCIAカードのようなコンピュータ可読カード、そしてEメール通信やWEBサイト上の記録情報を持つインターネットやイントラネットを含む、他の適当な大きさのコンピュータ可読媒体からコンピュータモジュール101内にロードされる可能性もある。前述は単に関連するコンピュータ可読メディアの模範である。他のコンピュータ可読媒体も使用される可能性はある。
【0022】
またレイアウト編集と名づけられたアプリケーション121はバリアブルデータ印刷(VDP)を行うよう指示し、2つのソフトウェアコンポーネントを含んでいる。これらのうち1つめのコンポーネントはレイアウトエンジン105であり、これは長方形の範囲内で与えられた制限やサイズによって矩形と線の位置を計算するためのソフトウェアコンポーネントである。2つめのコンポーネントであるユーザインターフェース103はユーザにドキュメントテンプレートを作成させ、ドキュメントテンプレート内でデータソースと関連付けるメカニズムを提供する。ユーザインターフェース103とレイアウトエンジン105はコミュニケーションチャネル123を介して通信する。ドキュメント生成のためのデータソースは一般的にデータベースアプリケーションを動かしている他のコンピュータによって構成されたデータベースサーバー117上にある典型的なデータベース119である。ホストコンピュータ101はネットワーク接続107の手段によってデータベースサーバー117と通信する。バリアブルデータ印刷アプリケーション121はホストコンピュータ101か一般的に他のコンピュータで構成されるファイルサーバー115に保存されるドキュメントテンプレートを生成する。またバリアブルデータ印刷アプリケーション121はデータとマージされたドキュメントテンプレートによって構成されたドキュメントを生成する。これらのドキュメントはホストコンピュータ101のローカルファイルシステムに保存されるか、ファイルサーバー115に保存されるか、あるいはプリンタ113に直接印刷される。プリントサーバー109は直接ネットワークにつながっていないプリンタにネットワーク機能を提供するコンピュータである。プリントサーバー109とプリンタ113は典型的な通信チャネル111を介して接続される。
【0023】
図2はエンジンサーバー227の追加を除き、レイアウトエンジン105の分離バージョン225を含む図1・図15の類似の図である。エンジンサーバー227は典型的なコンピュータである。ファイルサーバー115に保存されたドキュメントテンプレートは印刷や他の目的がある際、レイアウトエンジン225によってドキュメントを生成するためにデータベース119に保存されたデータと結合することができる。そのようなオペレーションはユーザインターフェース103を介して要求されるか、特定のレコードのみ印刷するように要求される。
【0024】
<アプリケーション構成図>
<メインウインドウ>
図3で参照されるように、ユーザインターフェース103は、操作時にビデオディスプレイ144に表示されるアプリケーションウインドウ301によって形成されたユーザインターフェースを含んでいる。ウインドウ301は、非表示にすることや、スクリーン上の色々な場所に移動することが可能なメニューバー302とツールバー303、そしてマウス133の位置・動作によって場所を移動可能なワークエリア306とオプションのパレット311とカーソル/ポインタデバイス313から特徴付けされる。
【0025】
メニューバー302は、周知の技術として知られているように、メニューオプションの階層の下に拡張される多くのメニューアイテム304を持つ。
【0026】
ツールバー303は、アプリケーションの特別なモードによって非表示にする、または表示することが可能な多くのツールボタンとウィジット305を持つ。
【0027】
オプションのルーラー308はワークエリア内のポインター、ページ、ライン、マージンガイド、コンテナまたはオブジェクトの位置を示すために使われる。
【0028】
パレット311はバリアブルデータライブラリのような追加機能にアクセスするために使われる。パレット311は移動、リサイズ、クローズをするためのウインドウコントロール312を持つ。パレット311はオプションで、ワークエリアの前面に表示される、あるいはオブジェクトの背面に隠される。パレット311はアプリケーションウインドウ301の範囲内のみに表示されることを制限される、あるいはアプリケーションウインドウ301の外側に部分的・全体を表示することを許される。
【0029】
図4を参照。ツールバーエリア303は少なくとも、次のユーザ選択可能な『ボタン』を持つ。
【0030】
選択ツールボタン403:オブジェクトを選択、移動、サイズ変更、リサイズそしてロック・ロック解除するために使われる。オブジェクトは、(複数)オブジェクトの周りに選択ボックスをドラッグする、あるいは複数オブジェクトを選択する間にCTRLキーを押しつづけることによって、複数選択を可能にする。
【0031】
イメージオブジェクトツールボタン405:スタティックあるいはバリアブルイメージを持つオブジェクトを作成するために使われる。
【0032】
テキストオブジェクトツールボタン404:スタティックあるいはバリアブルテキストを持つオブジェクトを作成するために使われる。
【0033】
リンクツールボタン406:オブジェクト間の距離をコントロールするために使われる。
【0034】
これらのボタンは、周知の技術であるように操作状況に合わせて変化するアイコンのツールチップとして実装される。
【0035】
<ドキュメントテンプレート>
ワークエリア306はドキュメントテンプレートのデザインを表示・編集するために使われる。これはユーザに下準備で印刷されたドキュメントの概観をデザインすることを可能にする。
【0036】
ワークエリア306はスクロールバー307とオプションのルーラー308とドキュメントテンプレート309に特徴付けられる。ドキュメントテンプレート309はページが複数あることを示すことができる。
【0037】
与えられたドキュメントテンプレートのページサイズは、周知の技術としてユーザによって指定される。それぞれのドキュメントでの実際のページ数は、バリアブルデータによって変化するかもしれない。もし1ページ内にフィットできなかった時、追加のページは自動的に作成される。
【0038】
それぞれのページ内の境界線は、ページ上の印刷可能なオブジェクトの最大幅を示す、任意のページマージン310である。
【0039】
また、図4は1ページのドキュメントテンプレート309上に表示することが可能なオブジェクトの例である、それらは、複数のオブジェクト407、408と、任意に適用するアンカーアイコン409とリンク412、そしてスライダー413を持つ。
【0040】
<オブジェクト>
オブジェクトは、ドキュメントテンプレート内にレイアウトされる、固定あるいは可変テキストやイメージ、またはその他コンテンツが流し込まれるコンテナ・フィールドであり、マウス133動作でポインタ313を使い、ユーザインターフェースで示されるように移動、サイズ調整そして再作成される。
【0041】
より正確にはオブジェクトは、設定の集まり、視覚的表現そしてインタラクションと編集動作をもっている。下記はオブジェクトの定義の全部分である。
【0042】
オブジェクトは固定あるいは可変のコンテンツを持つ。可変コンテンツは、データソースからとってきて、異なるドキュメントでは異なるかもしれない、という意味でダイナミックである。可変コンテンツはアニメーション化されたもの、あるいは他の方法で時間を変更するコンテンツを含むことは印刷に適合していないため意図していない。同様に、固定コンテンツはオブジェクトを使って生成される全てのドキュメントで、同じに表示される。けれども、可変オブジェクトの動作によって、固定コンテンツはそれぞれのドキュメントで位置が異なるかもしれない。
【0043】
オブジェクトは、コンテンツに適用される背景色、ボーダー、フォント・スタイルのようなテキスト設定のような装飾機能を持っている。
【0044】
オブジェクトはドキュメントを生成したときにデータソースからのデータとマージされる。装飾機能は、どんな固定コンテンツでもそうであるように、典型的に印刷された出力物で可視である。可変コンテンツはデータソースから特定のデータの表示をもたらす。オブジェクトのこの表現は例えば印刷されるか、スクリーン144上で表示されるか、その両方が可能である。
【0045】
オブジェクトはユーザインターフェースを持つ、例えばオブジェクトの編集そして表示設定のためのインタラクティブなGUIを持つ。インターフェースの要素は典型的にスクリーン144上に表示される、しかしドキュメントは印刷されない。ユーザインターフェース103は、背景色やフォントのようなオブジェクトの装飾機能のいくつかを表示する、そしてオブジェクトの設定の編集や表示を許すための機能を追加する。ユーザインターフェース機能の特別な目的の例としては、ボーダー、あるいは、オブジェクトのサイズや位置を対話的に変更、表示するための角アイコン、あるいはオブジェクトがデータソースからデータをマージされたとき、オブジェクトの動作を示すための上塗りした数、線、アイコン、テキストがある。現在の公表の一つの概観は、新しい直接編集技術とオブジェクトのGUIコンポーネントに伴う表示方法の集まりである。
【0046】
オブジェクトは、ユーザにドキュメントのコンテンツのサイズ・位置を指定することを可能にする。いくつかのドキュメントは一つのドキュメントテンプレートから生成されるので、オブジェクトは多数の可能性と制約を指定・表示するためにユーザインターフェースを使わなければならない。
【0047】
1つのオブジェクトの辺は、関連付けられたコンテンツがドキュメント内で表示される仮想の境界線を定義する。このように、この特許でオブジェクトの左辺を論じることは、関連付けられたコンテンツがどんなドキュメント内でも表示可能である最も左の辺を論じることと同じである。同様に、オブジェクトの高さを論じることは生成されたドキュメントで関連付けられたコンテンツの高さの制約を論じることとして理解される。この特許仕様書は、ユーザインターフェース103を参照してオブジェクトの辺あるいは大きさを論じるところで、この区別は明らかにされるであろう。
【0048】
<オブジェクト表示・編集>
<新規オブジェクトの作成方法>
図4で参照されるように、新規テキストオブジェクトとイメージオブジェクトは、テキストオブジェクトツール404、あるいはイメージオブジェクトツール405をマウス133でクリックし、テンプレート309に四角形をドラッグすることによって、ドキュメントテンプレート309上に作成される。
【0049】
代わりにオブジェクトは、適切なツール404、405をアクティブにした後に、ドキュメントテンプレート309上でクリックすることによって単純に作成される。デフォルトサイズのオブジェクトが挿入されるか、新規オブジェクトの寸法を入れるために、ダイアログボックスあるいは他のプロンプトが提供される。いくつかのオブジェクトは自動的に前もって定義されたか、計算されたスキーマによって、作成・配置される。また他の案が考えられるかも知れない。
【0050】
<オブジェクトの表示方法>
アプリケーション121は、オブジェクトの辺を塗りつぶし線(414)で描く。他の方法で辺を示しても良い。また、アンカー(辺の近くに描画された409によって示されるような線、形状、アイコン)、ハンドル(移動、修正するために辺、形の近くに描画されたコントロール点、411)、スライダー(辺の両サイドに描画された短い並行線、413)、そして色を特徴として持っている。
【0051】
これらのアイコン・辺のいくつかあるいは全ては、どのツール、どのオブジェクトを選択・ハイライトあるいはアクティブにするかによって、描画されたりされなかったりする。一般的に、オブジェクトの辺・アイコンはドキュメントテンプレートのデザインの手助けであるため、印刷物には描画されない。
【0052】
<リンク>
リンクは、オブジェクトとオブジェクトの関連を示している。関連とはオブジェクト間の距離を示しており、リンクによって関連付けられたオブジェクト同士は、互いのレイアウト変更の影響を受けてレイアウトを計算する。図4の412で示されているものがリンクであり、この図ではオブジェクト407と408とを関連づけている。リンクの設定方法については、後述する。
【0053】
<リンクの設定方法>
図20はリンクの設定方法のUI例を示している。図20を用いてオブジェクトにリンクを設定する方法について説明する。
【0054】
まず、リンクを設定するためには、リンクを設定するためのオブジェクト(最低2つ)を作成する。図20は、2つのオブジェクトを作成してリンクを設定する場合の例を示している。次に、前述したリンクツールを選択した状態にする。図20は、オブジェクトを作成し、リンクツールが選択されていた状態から、リンクを設定する動作を示している。図20を順に説明していく。
【0055】
図20の(A)の2001と2002は、前述した図4の407と408と同じであり、また2003と2004は、409と同じであり、アンカーを意味する。2005はマウスポインタを意味している。まず、リンクを設定する片方のオブジェクトをクリックして選択する。次に図20の(B)で示されるように、もう片方のオブジェクトまでマウスポインタを移動して、クリックする。図20の(B)の2006は図20の(A)でクリックをした位置と移動したマウスポインタを結んだ線を示しており、どの位置にリンクが設定されるのかをユーザに示すUIである。処理が終わった後、設定した場所に2007で示されるリンクUIが表示される。オブジェクトは図20の(C)の状態になる。
【0056】
<バリアブルデータプリントの概略>
図18は本実施形態によるバリアブルデータプリントの概略を説明する図である。レイアウト編集アプリケーション121のユーザインターフェースモジュール103(以下、ユーザインタフェース103と記載する)により、ユーザからの操作指示に従いページ上に複数のコンテナ181〜183を配置し、各コンテナに位置やサイズに関する制約条件を付与することによりドキュメントテンプレート180が生成される。また、ユーザインターフェース103はドキュメントテンプレート180とデータソース190との関連付け、更に各コンテナとデータソース190内の各データフィールドとの関連付けを行う。各コンテナとデータソース190内の各データフィールドとの関連付けを示す関連付け情報は、ドキュメントテンプレート内に記述され、該ドキュメントテンプレートは、HDD140に格納される。また、データソース190は、レコード単位で項目データが記載されているファイルであり、HDD140に格納されている。レイアウトエンジン105は、ユーザからの印刷指示もしくはプレビュー指示に応じて、ドキュメントテンプレートの各コンテナ181〜182に、関連付け情報で関連付けられたデータをデータソース190から読み込み、レコード単位で流し込み(例えば、データレコード1のデータフィールドA〜Cをコンテナ181〜183へ流し込む)、流し込まれたデータに応じて各コンテナのサイズ等を調整(レイアウト調整)する。プレビュー指示の場合は、レイアウト調整されたドキュメントイメージを生成し、ビデオディスプレイ144の画面上にプレビューとして表示するべく出力される。また印刷指示の場合は、レイアウトエンジン105もしくはプリンタドライバを用いて生成したドキュメントイメージを印刷データとしてプリントサーバ109へ出力する。データレコード1、2、3…を順次処理することにより、バリアブルデータプリントが実現されることになる。
【0057】
ドキュメント生成のためのデータソース(190)は、例えば、データベースアプリケーションを動かしている他のコンピュータによって構成されたデータベースサーバ117上の一般的なデータベース119であってもよい。この場合、ホストコンピュータ101はネットワーク107を介してデータベースサーバ117と通信し、データソースを取得できる。また、レイアウト編集アプリケーション121によって生成された、バリアブルデータプリントのためのドキュメントテンプレート(180)は、ホストコンピュータ101或いは他のコンピュータで構成されるファイルサーバ115に保存される。図18で上述したように、レイアウト編集アプリケーション121のレイアウトエンジン105は、データとマージされたドキュメントテンプレートによって構成されたバリアブルデータドキュメントを生成する。これらのドキュメントは、ホストコンピュータ101のローカルファイルシステムに保存されるか、ファイルサーバ115に保存されるか、あるいはプリンタ113に送信されて印刷される。プリントサーバ109はネットワークと直接にはつながっていないプリンタにネットワーク機能を提供するためのコンピュータである。プリントサーバ109とプリンタ113は一般的な通信チャネル111を介して接続される。
【0058】
<ドキュメントテンプレートのデータの例>
図19は、ドキュメントテンプレートのデータ(テンプレートデータと呼ぶ。)の一例を示す。図19において、テンプレートデータ1901は、メモリ136あるいはハードディスク140に格納されている。テンプレートデータには、以下の要素が含まれる。
【0059】
(1)全体サイズ1902:テンプレート全体のページのサイズを示す。サイズは、たとえば、縦および横の長さ、または定型用紙サイズなどで示される。
【0060】
(2)コンテナ情報1903:テンプレートに配置されるコンテナ毎に、そのコンテナを特定するための識別情報やコンテナの基準の位置(位置情報)、辺の長さ(サイズ情報)、コンテナを構成する辺や点の属性(属性情報)、コンテナに関連づけられるコンテンツの情報等を示す。位置情報およびサイズ情報は、テンプレート作成時に定義されたものであり、位置情報は、コンテナの作成時にユーザにより設定されたコンテナの基準の位置になる。位置が可変のコンテナであれば、コンテナに流し込まれるコンテンツのサイズ(画像サイズ、テキスト量)に応じて大きさが変更され、各コンテナの大きさにより動的に位置が変更されることになる。アンカー等により位置が固定されているコンテナであれば、固定された位置を示す。このような位置情報は、少なくともコンテナの対角点の位置を特定できる情報を含む。もちろん、全点についてテンプレート上における位置を持ってもよいし、ひとつの点についてはテンプレート上における位置の情報を持ち、他の点については相対的な位置の情報を持つようにしてもよい。すなわち、コンテナの一つの点とコンテナのサイズによって定義することもできる。また、固定されている点についてはテンプレート上における位置で定義し、可変の点については相対的な位置で定義しても良い。
【0061】
属性情報は、図4を参照して説明する、コンテナの辺や辺、軸またはそれらの交点等の属性を示す。ひとつのコンテナ407は、たとえば位置とサイズとにより、上辺、下辺、左辺、右辺、水平軸、垂直軸、各角点、中心点、幅、高さが定まる。それら各要素について、可変であるか、固定されているかが属性情報により定義される。図4のユーザインターフェースによりドキュメントテンプレートを作成した場合、コンテナの辺や点や軸を選択した状態で、パレット311内に表示されるメニュー「固定する」「可変とする」などから、オペレータが所望の項目を選択することで、選択された点や辺に対応して、コンテナ情報1903に「固定」「可変」いずれかの属性が書き込まれる。コンテナ作成直後の既定値はたとえばすべて「可変」としておく。なお、この例では、ひとつの辺や軸について「固定」であるとは、辺や軸の長さや長手方向の位置ではなく、長手方向に直交する方向についての位置が固定されていることを意味している。また、点や辺の属性を設定することで、自動的にその他の点や辺の属性が定まる場合には、その属性も書き込む。たとえば角点を「固定」と指定した場合、それを挟む辺も「固定」とされる。これは逆も同様である。またたとえば、中心点の位置を「固定」と指定すると、中心点の属性に「固定」と書き込まれると共に、水平軸及び垂直軸の属性も「固定」と書き込まれる。この場合、幅や高さは可変のままであれば、幅および高さの属性は「可変」のまま維持される。
【0062】
関連づけられるコンテンツに関する情報(コンテンツ関連情報)には、たとえば、それがテキストコンテナであるかイメージコンテナであるかの種別を示す情報や、そのコンテナに挿入されるデータソースの識別子、たとえばデータベース名、レコード名、フィールド名等の一部又は全部、コンテンツを抽出するための条件式などの関連付け情報が含まれる。また、テキストコンテナの場合には、フォントに関する情報、たとえばフォント種類やサイズ、色、斜体や太字、下線等の文字修飾情報等もコンテンツ関連情報に含まれる。
【0063】
優先順位情報19031は、テンプレートに含まれるコンテナのうち、どのコンテナのサイズを優先的に決定するかを示す情報である。たとえば、いずれも優先しないのであれば、互いに等しい優先順位の値が各コンテナに与えられている。そしてたとえば、より高い優先順位のコンテナ(優先コンテナと呼ぶ。)が、優先的にサイズ変更される。すなわち、優先コンテナは、コンテンツサイズに応じた大きさになるよう非優先コンテナに優先してその大きさが計算される。一方非優先コンテナは、優先コンテナの大きさが決まった後に従属的に位置やサイズが計算される。本実施形態では、優先順位情報は、リンクで関連づけられた各コンテナについて、コンテンツのサイズによって幅(または高さ)が変わることはない、という意味の非優先フラグで構成される。そして、非優先フラグがセットされていないコンテナが、セットされている方に対して優先してサイズが決定される。優先フラグは、本実施形態では、高さ方向と幅方向とについて独立したフラグを保持している。
【0064】
コンテナ情報1903は、ドキュメントテンプレートに設けられたコンテナの数だけ保持される。
【0065】
(3)リンク情報1904:リンク412とはコンテナ間の関連付けであり、特にリンクで結ばれた2つのコンテナ間の距離を一定(固定リンク)や可変範囲(可変リンク)とする旨の情報である。リンク情報としては、たとえば、水平方向及び垂直方向それぞれについて、2つのコンテナの識別子、およびそれらコンテナの対向する辺の間にリンクが設定されたことを示す情報や、リンクに沿った方向についてのコンテナ間の距離などを含む。リンク情報は定義されたリンク毎に保持される。リンク情報の形態としては、水平方向及び垂直方向それぞれについて、各コンテナの辺の位置を保持し、その辺の間にリンクが設定された旨を示す情報を保持してもよい。
【0066】
(4)固定情報1905:可変部分以外の固定部分を定義するための情報が含まれる。たとえば、当該テンプレートが適用されて生成される全ドキュメント(全レコード)に共通の文や画像等が定義できる。文や画像については、そのデータそのものを含まずに、位置情報を定義するだけでも良い。もちろん、テンプレート上において配置される位置を定義するための情報も含む。
【0067】
(実施の形態1)
まず、図16、17を用いて本実施形態の概念を説明する。
【0068】
図16に示すようにPDF等の文書データは、ページの境界(用紙サイズ)の情報(MediaBox)と各オブジェクトの領域情報(Rect)を保持している。
【0069】
次に図16の情報を利用してテンプレートのコンテナ間のリンクを設定する例を図17を用いて説明する。
【0070】
図17の(1)のPDF1のオブジェクトの領域情報Rect1と図17の(2)PDF2の各オブジェクトの領域情報Rect4とから最大領域RectAを認識する。次に、図17の(1)のPDF1のオブジェクトの領域情報Rect2と図17の(2)PDF2の各オブジェクトの領域情報Rect5とから最大領域RectBを認識する。最後に、図17の(1)のPDF1のオブジェクトの領域情報Rect3と図17の(2)PDF2の各オブジェクトの領域情報Rect6とから最大領域RectCを認識する。
【0071】
次に、認識された最大領域のRectA,B,Cの重なりをチェックする。RectAとRectBとが重なっているとチェックされるのでRectAに対応するコンテナとRectBに対応するコンテナと間にリンク情報を設定する。
【0072】
次に本発明の実施の形態1の詳細について説明する。
【0073】
図5は実施の形態で用いられる図の概要を示している。0501はアプリケーションウインドウ。0502は0501のサブウインドウとなっているダイナミックレイアウトに対応するテンプレート作成のためのモデルとなる電子文書の選択ウインドウ。0503はモデルの候補となる電子文書(例えばPDF)のプレビュー表示。0504はマウスポインタを示している。また、本発明でオブジェクトの位置について記述があるが、ドキュメント内左上を原点として、X方向は右側へ、Y方向は下側へ増加していくことと定義する。ユーザはメインウインドウの0501であるアプリケーションウインドウのメニューよりファイルオープンのためのウインドウを出力する。そこからPDF等の電子文書をオープンし、そのプレビューを0502に配列させることができる。ユーザは0502に並べられた電子文書からダイナミックレイアウトに対応するテンプレートとして相応しいドキュメントを複数枚選択する。ある程度レイアウトが似かよっている電子文書を与え、しかしながら僅かでもレイアウトが異なる複数間のドキュメントの特性を考慮し、ダイナミックレイアウトに対応した動的コンテナを作成する。動的コンテナの作成方法は後述する。
【0074】
次に図14を用いて、テンプレート作成処理の説明を行う。図14の処理にかかわるプログラムは、HDD140に記憶されており、プロセッサ135によって実行される。
【0075】
まず、例えば図6に示すような0601、0602の2枚の電子文書を記憶デバイス139から入力する(1401)。両者のレイアウトはほぼ同じであるが、コンテナサイズに若干の違いがあったりする。この両者(複数)の違いを考慮して動的コンテナの作成、配置、リンクの作成を行っていく。
【0076】
PrintReadyな状態である電子文書の場合、例えば図7であるが、PDF(0701)の場合、図16に示すように描画する領域の矩形情報をそれぞれ明示的に持っており、電子文書からレイアウト情報を取り出すことは容易である(0702、0703)。
【0077】
まずはコンテナごとにインデックスを与え、それぞれのインデックス番号が揃ったコンテナ同士でどのようなダイナミックレイアウトを行う動的コンテナを与えるかを決定する。
【0078】
図8であるが、0801、0804と2枚のPDFのようなPrintReadyな状態である電子文書を与えられている。それぞれで矩形を持っていることから、0802、0805のように矩形と矩形の間を走るような区画線を引くことが出来る。区画分けされた領域にインデックスを配布するため、図9で示すように、1枚づつ区画分けされた領域を取っていき、インデックス番号を振っていくが、区画取得の際、比較面積が一番近くなるように(重なり合わせてはみ出す面積が一番小さくなるように)区画を取得していき、0901、0904のそれぞれの対応する区画に対してインデックス番号を振る(0907、0908、0914、0915)。0903における0909〜0913、0906における0916〜0920のように区画分けされた領域がもつ矩形に対し、0803における0807〜0811、0806における0812〜0816のようにインテックス番号をそれぞれのコンテナに与える(1402)。
【0079】
図9に示すように、インデックス番号が振られた区画のコンテナに対して、図10に示すように同じインデックス番号の区画に対応するコンテナの重ね合わせを行う(1001〜1005)(1403)。重ね合わせを行った結果、同じインデックス番号同士において、それぞれが持つコンテナの矩形に特徴があることから、多少は重なりのずれが生じるはずで、多分に一致することはない。この重ね合わせた結果の特性をいかすが、完全に、または、所定の範囲で重なり合っている辺は固定のライン(1006〜1010のソリッドライン)とするが、はみ出している方向分は可変方向のラインとし、(1006〜1010のダッシュライン)はみ出している領域を補うかたちでコンテナの伸縮方向(1006〜1010)と伸縮幅(1011(1例として、1001に対する伸縮幅を1011に示す。重なり合わせた矩形2枚(0807、0812)から考えられる最小の矩形として基本コンテナ1006を作成するが、その伸縮幅の範囲は重なり合わせた結果の矩形のはみ出ている領域をカバーするように伸縮特性を1011のように持たせる))を確認してから、ダイナミックレイアウトに対応した動的コンテナの伸縮特性と配置を決定する(1404)。また、1012のように、矩形の重なり合う部分がほぼ同じとなる場合(面積一致度がある割合以上になる等。例えば、面積一致度が95%以上等。)においては、コンテナの全体を固定とする仕組みを持たせても良い。無理に動的コンテナを作成することにより、文書の体裁を乱してしまうことを防ぐことができるからである。
【0080】
図11に示すように配置された近隣の動的コンテナ同士でお互いの伸縮特性から領域の侵食を判断し(1405)、重なりが生じてしまう可能性がある場合は(例えば、1101、1102は近隣に位置しているが、1101、1102の最大サイズとなる伸縮を考慮した場合、1105のように互いの領域について侵食してしまう場合がある)、コンテナ同士の侵食が発生しないようにリンクを自動的に生成し、文書の体裁を保てるようにしておく(1101に対応するコンテナ1103、1102に対応するコンテナ1104、リンク1106から成るテンプレートを作成する)(1406))。リンクの長さは、与えられた電子文書全体の矩形と矩形の間(余白部分)の平均から自動算出したり、またはユーザに指定させたりしてもよい。結果としては、1201と1202のような電子文書を与えた場合、上記ステップを踏むことによって、動的コンテナを配置していき、1203に示すようなダイナミックレイアウトに対応したテンプレートが完成するものとする。
【0081】
(実施の形態2)
エラー処理としての実施の形態2を示す。
【0082】
与えられた複数のドキュメントページのレイアウトが類似しない場合についてであるが、図13のようなレイアウトの電子文書1301、1303を与えた場合について示す。図9で示したようなステップを踏んだ場合、1302のページにおいて、1311を取得した後に1304のページの1316を取得するが、1302のページの1312を取得した後の方が、面積一致度が高い場合、1311と1312の2つの区画について同じインデックス番号を振る。よって、1311と1312の区画のインデックス番号は同じ(3)とする。
【0083】
区画(3)についてであるが、コンテナの数が一致しない状態である。また、この領域において最大のコンテナ数を考慮した場合、テキストコンテナ1とイメージコンテナ1になる。テキストコンテナはいずれの場合も存在するので図10で示した要領にてコンテナを与える。しかし、イメージコンテナは存在がはっきりしないので、とりあえずとしてテンプレートとしてコンテナは与えるが、データが存在しない場合においてはコンテナが存在していないものとみなしてレイアウトする仕組みとする(サイズ0のコンテナとして扱うものとする)。
【0084】
なお、本発明は、上記形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることは云うまでもない。
【0085】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは云うまでもない。
【0086】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる記憶媒体に書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは云うまでもない。
【0087】
また、本発明は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードがネットワークを介して配信されることにより、システム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納され、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、達成されることは云うまでもない。
【0088】
以上説明したように本発明の実施の形態によれば、すでに出来上がっている、目にレイアウトが見える状態の文書をモデルとしながら、自動でダイナミックレイアウトに対応したテンプレートが作成されることが望まれている(ダイナミックレイアウトの作成に対応するようなエディタを使用するのが煩わしい)。
【0089】
また、電子カタログの形で多く配布されているフォーマットとして、PDFといった文書フォーマットがあるが、こういったPrintReadyな電子文書は、テキストやイメージが配置される位置や矩形を確認できるかたちになっている。よって、既存の電子文書からテキストやイメージのコンテナになりうる矩形情報を取り出すことは可能である。
【0090】
単一ページから取り出した矩形をコンテナとしてテンプレートを作成してしまうと、どのようにレイアウトを変更させるか情報がなく、動的なデータの挿入が予想されるDLE(ダイナミック・レイアウト・エンジン)文書のテンプレートとしてはふさわしくない。よって、複数のページで構成され、テンプレートのモデルとなる電子文書を与えることにより、ダイナミックレイアウトに対応したテンプレートの作成を行ってやり、ユーザの作業を直感的に簡略化してやるのがよい。
【0091】
また、ダイナミックレイアウトに対応したテンプレートの自動作成システムを用いれば、最終的な結果としてイメージする電子文書をいくつか用意することにより、イメージに沿ったかたちの最適なダイナミックレイアウトを持ったテンプレートが生成され、ある程度大きさが違うデータ群が入力されてもダイナミック部分がそれを吸収し、イメージ通りの文書を作成することができ、ユーザの作業を効率化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明のコンピュータシステム構成を示す図である。
【図2】本発明のコンピュータシステム構成を示す図である。
【図3】本発明のメニューバー、ツールバー、ワークエリア、フローティングパレットを含む典型的なアプリケーションのメインウインドウを示す図である。
【図4】本発明のオブジェクト間のリンク、アンカーやスライダーを持つ典型的なオブジェクトの一面をスクリーン、ツール、アイコンで示す図である。
【図5】本発明における、モデルとなる電子文書ページの選択時の外観を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1における、選択された電子文書ページ2枚を示す図である。
【図7】モデルとなるページから矩形情報を取得する概要を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態1における、モデルページから矩形情報を取り出し、インデックス番号を付加する概要を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1における、モデルページを区画整理する概要を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1における、動的コンテナの作成概要を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態1における、コンテナ間のリンク生成の概要を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態1における、ダイナミックレイアウトに対応した、テンプレートの作成結果を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態2における、インデックス番号を付加する概要を示す図である。
【図14】本発明における、ダイナミックレイアウトに対応したテンプレートを作成するために、本発明のシステムが行うステップのフロー図である。
【図15】本発明の図1、2におけるコンピュータモジュールの概略図を示す図である。
【図16】文書データの構造を示す図である。
【図17】リンク発生する条件を示す概念図である。
【図18】本実施形態によるバリアブルデータプリントの概略を説明する図である。
【図19】テンプレートのデータ構成を示す図である。
【図20】リンクの設定方法を説明する図である。
【符号の説明】
【0093】
101 汎用コンピュータモジュール
103 ユーザインターフェース
105 レイアウトエンジン
119 データベース
121 レイアウトアプリケーションプログラム
132 キーボード
133 マウス
143 I/Oインタフェース
144 ビデオディスプレイ
301 アプリケーションウインドウ
303 ツールバー
313 カーソル/ポインタ
406 リンクツールボタン
407、408 オブジェクト
409 アンカーアイコン
412 リンク




 

 


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