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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6193(P2007−6193A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−184729(P2005−184729)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 田原 久嗣
要約 課題
音声入力可能な画像形成装置の操作性を向上させる。

解決手段
原稿画像を読み取る読み取り手段によって読み取られた画像データに従って転写紙上に画像形成する画像形成装置にて、前記画像データの入力に従って文書方向を判別し、音声入力によりモード設定を行い、設定されたモードによる動作時、自動的に前記文書方向判別手段を有効とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
原稿画像を読み取る読み取り手段によって読み取られた画像データに従って転写紙上に画像形成する画像形成装置において、
前記画像データの入力に従って文書方向を判別する文書方向判別手段と、
音声入力によりモード設定を行うモード設定手段と、
前記モード設定手段により設定されたモードによる動作時、自動的に前記文書方向判別手段を有効とする制御手段とを有する事を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
原稿画像を読み取る読み取り手段によって読み取られた画像データに従って転写紙上に画像形成する画像形成装置において、
前記画像データの入力に従って文書方向を判別する文書方向判別手段と、
画像形成された転写紙の後処理を行う後処理手段と
音声入力によりモード設定を行うモード設定手段と、
前記モード設定手段により、後処理手段が設定されたモードによる動作時、自動的に前記文書方向判別手段を有効とする制御手段とを有する事を特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタル複写機等の原稿画像を読み取る読み取り手段によって読み取られた画像データを転写紙上に画像形成する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この様な画像形成装置において、モード設定を操作パネルのキー入力だけでなく音声により入力可能なものが提案されており、音声により入力されたモードに従って画像形成動作を行っている。
【特許文献1】特開2000−301806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では音声によって入力されたモードの時でもそのモードでのみの動作を行っていた。例えば、原稿として10枚を原稿自動送り装置にセットして10部のコピーを行い、後処理として右上にステイプルをするモードを音声にて設定した場合、原稿のセットされた向きに関係なく後処理としては右上にステイプルを行う。しかし、ステイプルの位置は原稿をセットする向きが操作者に向いて天地が揃っていることを前提に行う。音声入力を行うことが多いと考えられる目の不自由な操作者にとっては、原稿の天地を逆にして置いてしまう可能性が有り、その場合は操作者が意図しない場所にステイプルされることになり好ましくないという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記課題を解決するために、原稿画像を読み取る読み取り手段によって読み取られた画像データに従って転写紙上に画像形成する画像形成装置において、前記画像データの入力に従って文書方向を判別する文書方向判別手段と、音声入力によりモード設定を行うモード設定手段と、前記モード設定手段により設定されたモードによる動作時、自動的に前記文書方向判別手段を有効とする制御手段とを有する事によって前記の問題点を解決しようとするものである。
【0005】
また、原稿画像を読み取る読み取り手段によって読み取られた画像データに従って転写紙上に画像形成する画像形成装置において、前記画像データの入力に従って文書方向を判別する文書方向判別手段と、画像形成された転写紙の後処理を行う後処理手段と
音声入力によりモード設定を行うモード設定手段と、前記モード設定手段により、後処理手段が設定されたモードによる動作時、自動的に前記文書方向判別手段を有効とする制御手段とを有する事によっても、前記の問題点を解決しようとするものである。
【発明の効果】
【0006】
以上、説明したように本発明では、音声入力モードでの設定が行われたコピージョブあるいは音声入力モードにおいてステイプル処理等の後処理が設定された場合に、原稿中の文書方向を自動的に検出して向きを揃えられるようにした。その結果、音声入力を行うことが多いと考えられる目の不自由な操作者が、原稿の天地を逆にして置いてしまっても意図しない位置にステイプルされる事がなくなり、装置の操作性が格段に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0008】
図3はこの発明の一実施例を示す画像形成装置の構成を説明する断面図である。101は原稿台ガラスであり、原稿自動送り装置142から給送された原稿が順次、所定位置に載置される。102は例えばハロゲンランプから構成される原稿照明ランプで、原稿台ガラス101に載置された原稿を露光する。103、104、105は走査ミラーであり、図示しない光学走査ユニットに収容され、往復動しながら、原稿からの反射光をCCDユニット106に導く。CCDユニット106はCCDに原稿からの反射光を結像させる結像レンズ107、例えばCCDから構成される撮像素子108、撮像素子108を駆動するCCDドライバ109等から構成されている。撮像素子108からの画像信号出力は例えば8ビットのデジタルデータに変換された後、コントローラ部139に入力される。また、110は感光ドラムであり、112の前露光ランプによって画像形成に備えて除電される。113は1次帯電器であり、感光ドラム110を一様に帯電させる。117は露光手段であり、例えば半導体レーザー等で構成され、画像形成や装置全体の制御を行うコントローラ部139で処理された画像データに基づいて感光ドラム110を露光し、静電潜像を形成する。118は現像器であり、黒色の現像剤(トナー)が収容されている。119は転写前帯電器であり、感光ドラム110上に現像されたトナー像を用紙に転写する前に高圧をかける。120、122、124は給紙ユニットであり、各給紙ローラ121、123、125の駆動により、転写用紙が装置内へ給送され、レジストローラ126の配設位置で一旦停止し、感光ドラム110に形成された画像との書き出しタイミングがとられ再給送される。127は転写帯電器であり、感光ドラム110に現像されたトナー像を給送される転写用紙に転写する。128は分離帯電器であり、転写動作の終了した転写用紙を感光ドラム110より分離する。転写されずに感光ドラム110上に残ったトナーはクリーナー111によって回収される。129は搬送ベルトで、転写プロセスの終了した転写用紙を定着器130に搬送し、例えば熱により定着される。131はフラッパであり、定着プロセスの終了した転写用紙の搬送パスを、フィニッシャー132または中間トレイ137の配置方向のいずれかに制御する。フィニッシャー132に排紙された用紙は仕分けされるとともに、コントローラ部139からの指示により141のステイプル部141がステイプルを行う。また、133〜136は給送ローラであり、一度定着プロセスの終了した転写用紙を中間トレイ137に反転(多重)または非反転(両面)して給送する。138は再給送ローラであり、中間トレイ137に載置された転写用紙を再度、レジストローラ126の配設位置まで搬送する。
【0009】
139のコントローラ部には後述するマイクロコンピュータ、画像処理部等を備えており、操作パネル140からの指示に従って、前述の画像形成動作を行う。
【0010】
図2は本発明の画像形成装置におけるコントローラ部139のブロック図である。
【0011】
201は画像形成装置全体の制御を行うCPUであり、装置本体の制御手順(制御プログラム)を記憶した読み取り専用メモリ203(ROM)からプログラムを順次読み取り、実行する。CPU201のアドレスバスおよびデータバスは202のバスドライバー回路、アドレスデコーダ回路をへて各負荷に接続されている。また、204は入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いる主記憶装置であるところのランダムアクセスメモリ(RAM)である。205はI/Oインターフェースであり、操作者がキー入力を行い、装置の状態等を液晶、LEDを用いて表示する140の操作パネルや給紙系、搬送系、光学系の駆動を行うモーター類207、クラッチ類208、ソレノイド類209、また、搬送される用紙を検知するための紙検知センサ類210等の装置の各負荷に接続される。現像器118には現像器内のトナー量を検知する211のトナー残検センサが配置されており、その出力信号がI/Oポート205に入力される。215は高圧ユニットであり、CPU201の指示に従って、前述の1次帯電器113、現像器118、転写前帯電器119、転写帯電器127、分離帯電器128へ高圧を出力する。
【0012】
206は画像処理部であり、CCDユニット106から出力された画像信号が入力され、後述する画像処理を行い、画像データに従って117のレーザーユニットの制御信号を出力する。レーザーユニット117から出力されるレーザー光は感光ドラム110を照射し、露光するとともに非画像領域において受光センサであるところの213のビーム検知センサによって発光状態が検知され、その出力信号がI/Oポート205に入力される。
【0013】
206は画像処理部であり、CCDユニット106から出力された画像信号が入力され、後述する画像処理を行い、画像データに従って117のレーザーユニットの制御信号を出力する。レーザーユニット117から出力されるレーザー光は感光ドラム110を照射し、露光するとともに非画像領域において受光センサであるところの213のビーム検知センサによって発光状態が検知され、その出力信号がI/Oポート205に入力される。
【0014】
図1は本発明の画像形成装置におけるコントローラ部139内の画像処理部206のブロック図である。
【0015】
CCD108により電気信号に変換された画像信号は、まずシェーディング回路301によって画素間のばらつきの補正を行った後、302の変倍回路において、縮小コピー時はデータの間引き処理を行い、拡大コピー時はデータの補間を行う。次に、303のエッジ強調回路において、例えば5×5のウインドウで2次微分を行い、画像のエッジを強調する。この画像データは輝度データであるのでプリンターに出力するための濃度データに変換するため304のγ変換回路でテーブルサーチによりデータ変換を行う。濃度データに変換された画像データは305の2値化処理部へ入力される。ここでは例えばED法により多値データを2値データに変換する。2値に変換された画像データは307の合成回路に入力される。合成回路307では、入力された画像データと例えばDRAMにより構成される画像用メモリ310内の画像データを選択的に出力する、またはORをとって出力する。この画像用メモリ310に対するリードライト制御はメモリ制御部309で行う。これらの画像データはレーザーの発光強度の信号に変換するためPWM回路308へ入力され、画像の濃度に従ったパルス幅をレーザーユニットに対して出力する。
【0016】
また、シェーディング回路301からの画像出力及び変倍回路302からの画像出力はセレクタ回路311に入力される。セレクタ回路311はCPU201からの指示により、どちらかの画像データが選択的に出力される。セレクタ回路311からの出力画像データは文字認識部306へ入力され、後述する文字認識処理が行われる。
【0017】
次に図4〜図9を用いて本発明における文字認識動作について説明する。図4は文字認識部306内のブロック図である。
【0018】
シェーディング回路301または変倍回路302から出力された画像データは、CPU/メモリ部401に入力され、画像データを一時的に保存すると共に、各種制御を行う。コントローラ部139内のCPU201とは例えば、図示しないデュアルポートRAMによりバス接続されており、データを送受信する。もちろんシリアル通信でもよい。
【0019】
文字認識/方向判別部402は、文書の方向を一番正確に表しているのは文字であることに着目し、文書中の数種類の文字領域を0゜、90゜、180゜、270゜の方向から文字認識を行い、それら各方向における文字認識の精度(文字認識の自信度:文字の特徴分布に対する距離)の中で一番精度の高い方向を文書方向とする。
【0020】
領域分離部403は文字認識/方向判別部402による文字認識・方向判別処理を行うための前処理として、文書画像データより、文字部、図形部、自然画部、表部などを矩形の領域に分離して、各領域の属性(文字部など)を付加する処理を行うブロックである。
【0021】
記憶装置404は、例えば、ハードディスクや光磁気ディスクなどにより構成され、各種処理結果(画像データ、領域分離結果、文字認識結果など)を保存するために利用される。I/F部405は、SCSIやRS232Cなどにより構成され、外部へデータを伝送するために設けられている。コンピュータ406は、I/F部405を介して情報を得たり、光磁気ディスク等の移動可能の記憶装置よりデータを得て利用する。
【0022】
次に、本実施例における文書方向自動判別・補正、および文字認識処理の概要を図5のフローチャートに従って説明する。
【0023】
入力された画像データ(多値画像)は、まず領域分離部403により、文字部、図形部、自然画部、表部などの属性別に矩形の領域に分離される(ステップS1、S2)。ここでは、実際には、矩形で囲まれた領域情報を作成する。
【0024】
次に、各属性より文字領域の矩形情報を抽出する(ステップS3)。ここで、文字領域とは、文章部、タイトル部、表中の文字、図のキャプション部などである。例えば、図6(a)、(c)の文書の場合は、それぞれ図6(b)、(d)に示したような文字領域の矩形情報が抽出される。そして、これらの中の数ブロックを用いて、文書方向判別を行う(ステップS4)。その結果、文書方向が正方向であれば、引き続き画像中の文字ブロックに対して文字認識処理を行う(ステップS7)。一方、文書方向が不正方向であれば、画像データを正しい方向に回転させる(ステップS5)。そして、回転画像に対して領域分離を行い、領域分離情報の補正処理を行う(ステップS6)。これは、画像回転に伴う領域分離情報の相違を補正するもので、一つの方法としては、全回転画像データに対して再び領域分離処理を行う方法。もう一つは、アドレス変換を領域分離結果にかける方法がある。領域分離処理は、一般に画像が正方向を想定しているため、初期の段階で行った領域分離処理と回転画像データに対して行った領域分離処理は結果が異なることが多い。それゆえ、前者の方法がとられるのが望ましい。
【0025】
次に、ステップS7に進んで、回転画像データ中の文字領域ブロックは、文字認識処理系で文字認識される。この結果、最終的に、回転なし/回転ありの両方の場合とも、領域分離情報と文字認識情報が得られる(ステップS8)。
【0026】
この処理結果は、I/F部405を介してコンピュータ406に伝送され、コンピュータ406上のファイリングのアプリケーションソフト等で利用される。また、コントローラ部139内のCPU201へ各画像毎に送信される。
【0027】
次に、文字認識処理を用いた文書方向判別の手法について説明する。
【0028】
[領域分離処理]
文書画像データの黒画素を検出してゆき、輪郭線追跡、またはラベリング方式により、黒画素ブロックの矩形枠を作成する。次に、その矩形の中の黒画素密度、隣接矩形ブロックの有無、矩形の縦横比率などを判断基準にして、文字領域(タイトル、本文、キャプションなど)、図形領域、自然画領域、表領域などを判別する。この処理結果により、文字領域の矩形領域が判別される。
【0029】
[文字認識処理]
文字認識処理の一つの方法として、特徴ベクトル抽出、比較方式がある。例えば図7(a)に示したように、「本」という文字を含む文字領域が判別されたとする。第一段階として、この文字領域について文字切り出し処理を行う(図7(b)参照)。これは、一つの文字の矩形を切り出す処理で、まず8ビットである画像データを白と黒の2値に変換し、黒画素連続性の状態を検出していけば求められる。この時の2値変換のしきい値は図3におけるヒストグラム作成部312で作成される画像の地肌データが用いられる。第二段階として、一文字をm×n(例えば64×64)の画素ブロックに切り出す(図7(c)参照)。そして、その中から3×3画素のウインドウを用いて、黒画素の分布方向を抽出する(方向ベクトル情報:図7(d)参照)。
【0030】
なお、図7(d)は、方向ベクトル情報の一部を例示したものであり、上記3×3画素のウインドウをずらしてゆき、方向ベクトル情報を数十個得る。このベクトル情報が文字の特徴となる。この特徴ベクトルと予め記憶されている文字認識辞書の内容と比較して、特徴ベクトルに特徴が一番近い文字から順番に文字を抽出する。この場合、特徴ベクトルに特徴が近い順番に第1候補、第2候補・・・となる。この特徴ベクトルに対する特徴の近さが、その文字に対する距離の近さ、すなわち文字認識の自信度(精度)という数値になる。
【0031】
[文字方向判別処理]
このようにして文字認識の自信度が求められるが、その自信度に基づいた文字方向判別処理を、図8に示した「本発明の名称」という文例を用いて説明する。
【0032】
図8(a)は正方向の文、図8(b)は270゜回転した文である。ここで「本」に注目すると、文字方向を判別する場合は、図8(c)に示したように、1つの文字「本」について0゜、90゜、180゜、270゜の4方向から文字認識を行ってみる。各回転角度は、文字矩形の領域の読み出し方を変更すればよく、特に原稿を回転する必要はない。
【0033】
各回転角度における文字認識結果は、図8(c)に示したように、互いに異なっている。なお、図8(c)には説明用の仮の文字認識結果および自信度が示されており、現実にこの通りになるとは限らない。
【0034】
図8(c)において、正方向(0゜)から文字認識を行った場合は、「本」と正しく認識され、自信度も0.90と高い値となる。90゜回転した方向から文字認識を行った場合は、「町」と誤認識され、自信度も0.40と低下する。このように誤認識が発生し、自信度も低下するのは、回転した方向から見た場合の特徴ベクトルに基づいて文字認識を行ったからである。同様に180゜、270゜回転した方向から文字認識を行った場合も、誤認識が発生し、自信度も低下する。なお、文字認識の方向別の自信度は、複雑な文字であればあるほど、その差が顕著に現れてくる。
【0035】
図8(c)の結果は、正方向の場合に自信度が1番高いため、文書は正方向に向いている可能性が高いと判断される。文字方向判別の精度を向上させるため、同一ブロック内の複数の文字について、同様に4方向から文字認識を行ってみる。さらに、1つのブロックだけで文字方向を判別した場合、特殊な文字列について文字方向を誤って判別するおそれがあるので、複数のブロックについて同様の文字認識を行ってみる。そして、各ブロックについて、当該ブロック内の各認識対象文字の4方向別の自信度の平均値を求め、さらに、各ブロックでの4方向別の自信度の平均値に対する平均値を求め、この平均値が最も高い方向を文字方向(文書方向)として認定する。
【0036】
このように、1文字だけの自信度で文字方向を認定することなく、同一ブロック内の複数文字、さらには同一ブロック内の複数文字の自信度で文字方向を認定することにより、文字(文書)方向を高精度に判別することが可能となる。ただし、1文字だけの自信度で文字方向を判別したり、あるいは同一ブロック内の複数文字の自信度で文字方向を判別しても、従来よりも高精度に文字方向を判別できることは言うまでもない。
【0037】
次に、文字方向(文書方向)の判別結果が正方向以外の方向であるときは、文字方向が正方向になるように原画像を回転する。この回転は、図4のCPU/メモリ401を用いて公知の技術により簡単に行うことが可能であり、その説明は省略する。
【0038】
以上のような処理により、図9(a)に示した原画像データ、図9(b)に示した領域分離データ、図9(c)に示した文字認識情報を得ることができる。これらの情報は前述のようにコントローラ部139のCPU201へ送られ、各種画像処理、各種制御に使用する。
【0039】
領域分離データの形式は図9(b)に示したように、領域分離データである旨を示す 「header」と、分離した領域の識別子「rect1」〜「rect4」により構成され、この識別子で区別された各領域(ブロック)の情報は、ブロックの番号「order」、ブロックの属性(文字部、図形部など)「art」、ブロックの左上の座標値「x1」および「y1」、ブロックの幅「w」、ブロックの高さ「h」、縦書き、または横書きを示す「direction」、当該ブロックのIDである「selfID」、当該ブロックを包含する親ブロックのIDである「upperID」、親ブロックの属性「upperAtt」、予備領域「reserve」により構成されている。
【0040】
また、文字認識情報は、図9(c)に示したように、文字認識情報である旨を示す「header」を有し、例えば「本」等の単一の文字に関する文字認識情報「OCR1」等と、当該文字が含まれているブロックを示す上記「rect1」等に相当する「blk header」との組み合わせ情報により構成されている。
【0041】
そして、「OCR1」等の各文字認識情報は、文字であるか或いは空白であるかを示す「type」、前述の文字認識の自信度に従った第1〜第5候補文字「文字1」〜「文字5」、当該文字の切り出し位置「x1」および「y1」、当該文字の幅「w」、当該文字の高さ「h」、予備領域「reserve」により構成されている。文字認識ができない場合、例えば画像データすべてに文字が含まれない等の時は予備領域「reserve」に「unknown(検知不能)」を表すデータを返す。
【0042】
認識された文字の大きさは、当該文字の幅「w」、当該文字の高さ「h」のデータにより検知される。文字サイズに関して、1ポイントの文字は高さが0.3514mmであることより、例えば、高さ「h」のデータが2mmの文字は5.5ポイントであり、3mmの文字は8ポイントと算出でき、最終的には、このポイントで表される文字サイズデータをRAM204内に格納しておく。また、図1における変倍処理302の前段の画像データがセレクタ311により選択され、文字認識部306に入力されている場合、画像の縮小処理が行われた後の文字の大きさはこのデータに縮小倍率を掛け合わせることにより算出する。
【0043】
図10は操作パネル140のブロック図である。
【0044】
401は操作パネル全体の制御を行うCPUであり、装置の制御手順(制御プログラム)を記憶した読み取り専用メモリ403(ROM)からプログラムを順次読み取り、実行する。CPU401のアドレスバスおよびデータバスは402のバスドライバー回路、アドレスデコーダ回路をへて各負荷に接続されている。また、404は入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いる主記憶装置であるところのランダムアクセスメモリ(RAM)である。405はI/Oインターフェースであり、キー及びLEDにて構成されるキー/LED部222からのキー入力、LEDへの出力のインターフェースである。219は表示をおこなうLCD221への表示データをコントロールするLCDコントローラであり、表示用のバッファメモリ(VRAM)に一時的に表示データを蓄積し、LCD221に表示データを転送する。216は音声入出力ユニットであり、後述するがハンドセット217からの音声入出力、スピーカ217への音声出力のための回路を備えている。CPU401はバスを介して音声データの入出力を行う。また、406は外部CPUとの通信用のDPRAM(デュアルポートRAM)であり、このRAMを介して、外部CPUとデータのやり取りを行う。
【0045】
図11は音声入出力ユニット216の詳細を示すブロック図である。
【0046】
音声入出力ユニット216は、CPU503からCPUバスを介して入力された音声データをスピーカー217もしくはハンドセット218から音声出力する回路と、ハンドセット218から音声入力された音声データをCPU503に対しCPUバスを介して入力する回路から構成される。503は音声入出力ユニット216の制御を行うCPUであり、装置の制御手順(制御プログラム)を記憶した読み取り専用メモリ504(ROM)からプログラムを順次読み取り、実行する。また、505は入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いる主記憶装置であるところのランダムアクセスメモリ(RAM)である。506はマンマシンインターフェース装置全体の制御を行うCPU401との通信用のDPRAM(デュアルポートRAM)であり、このRAMを介して、CPU401とデータのやり取りを行う。
【0047】
217はスピーカーであり、アンプ528から入力されたアナログ信号を音声出力する。218はハンドセットであり、アンプ527から入力されたアナログ信号の音声出力と、音声入力したアナログ信号をアンプ537への出力と、ハンドセット218のオンフック、オフフック検知信号をレジスタ制御部513への出力を行う。511はバスI/F制御部であり、FIFO 521、531への読み書きタイミングを生成させる為にタイミング制御部512へ制御信号を入力し、CPU503のCPUバスとFIFO 521、531間の音声データのやり取りを行う。また、レジスタ制御部513の各種レジスタへの読み書きと、割り込み生成部515によって入力された割り込み信号をもとにCPU503へ割り込みも行う。512はタイミング制御部であり、バスI/F制御部511の制御信号とレジスタ制御部513のコントロールレジスタとステータスレジスタに従ってFIFO 521、531への読み書きのタイミング制御を行うものである。また、FIFO 521、531の書込み位置、読出し位置を示すアドレスをレジスタ制御部513のカウンタレジスタとして持ち、そのカウントアップ制御も行う。513はレジスタ制御部であり、バスI/F制御部511、タイミング制御部512、アンプON_OFF制御部514、割り込み生成部515、A/D,D/A制御部516、データ変換部522、524、532、534、補間部523、間引き部533で利用されるステータスレジスタ、コントロールレジスタ、カウンタレジスタを含み、これらレジスタの制御も行う。この制御例として、ハンドセット218から入力されたオンフック、オフフック検知信号によってステータスレジスタのON_OFFを切り換えたり、FIFO 521、531の書込み位置、読出し位置を示すカウンタレジスタがFIFOサイズに達した時にステータスレジスタを立てたり、音声入出力ユニット216の処理終了を示すステータスレジスタを立てたりすることが挙げられる。514はアンプON_OFF制御部であり、レジスタ制御部513のコントロールレジスタに従ってアンプ527、528、537のON_OFF制御を行う。このコントロールレジスタはバスI/F制御部511を介し、CPU503から制御される。また、オンフック、オフフックを示すステータスレジスタによってON_OFF制御される場合もある。515は割り込み生成部であり、レジスタ制御部513のステータスレジスタのステータスに変化があったときに割り込み信号を生成し、バスI/F制御部511を介してCPU503に割り込み信号を出力する。ここで、割り込み信号を生成する例として、ハンドセット502のオンフック、オフフック検知したとき、FIFO 521、531の読み書きが終了したとき、音声入出力ユニット216の処理が終了したときなどが挙げられる。516はA/D,D/A制御部であり、レジスタ制御部513のコントロールレジスタに従ってD/A変換部525とA/D変換部535のサンプリング周波数変更、ON_OFF制御、変換開始制御を行う。このコントロールレジスタはバスI/F制御部511を介し、CPU503から制御される。また、オンフック、オフフックを示すステータスレジスタによってON_OFF制御される場合もある。521、531はFIFO(First In First Out)であり、音声データ用のバッファメモリである。ここで、このFIFOはダブルバッファ構成であってもよい。522、524、532、534はデータ変換部であり、補間部523あるいは間引き部533のようにデータ処理で使用するデータ幅と、FIFO 521、531あるいはD/A変換部525、A/D変換部535とのデータ幅を合わせるためのデータ変換部である。この変換部は全てが同じデータ幅で処理されている場合には不要となる。523は補間部であり、D/A変換部525でのサンプリング周波数よりも音声データのサンプリング周波数が小さくデータ量が少ないときにデータ補間するものである。また、レジスタ制御部513のコントロールレジスタに従い補間方法を変える。このコントロールレジスタはバスI/F制御部511を介し、CPU503から制御される。525はD/A変換部であり、A/D,D/A制御部516で設定されたサンプリング周波数に従い、デジタル信号をアナログ信号へ変換するものである。526、536はLPF(Low Pass Filter)であり、高周波成分をカットするフィルタである。ここで、LPF526のカットオフ周波数はD/A変換部525のサンプリング周波数の1/2以下の周波数で、LPF536のカットオフ周波数はA/D変換部535のサンプリング周波数の1/2以下の周波数である。527、528、537はアンプであり、信号増幅をするもので、アンプON_OFF制御部514によってON_OFFが制御される。533は間引き部であり、A/D変換部535でのサンプリング周波数よりも音声データのサンプリング周波数が小さくデータ量が少ないときにデータ間引きするものであり。また、レジスタ制御部513のコントロールレジスタに従い間引き方法を変える。535はA/D変換部であり、A/D,D/A制御部516で設定されたサンプリング周波数に従いアナログ信号をデジタル信号へ変換する。
【0048】
本発明の操作パネル140の構成を図12に示す。LCD表示部1032は、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をCPU401に伝える。図7を用いて表示される画面について後述する。テンキー1028はコピー枚数など、数字の入力時に使用する。スタートキー1029は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。ストップキー1030は稼働中の動作を止めるときに使用する。リセットキー1031は操作部からの設定を初期化する時に用いる。また、1023はガイドキーであり、キーの機能が解らないとき押すとそのキーの説明が表示される。1024はコピーモードキーであり、複写を行うときに押す。1025はファクスキーであり、ファクスに関する設定を行うときに押す。1026はファイルキーであり、ファイルデータを出力したいときに押す。1027はプリンターキーであり、コンピュータ等の外部装置からのプリント出力に関する設定などを行なうときに使用する。1033は、音声キーであり、音声の入出力を受け付けるときに、キーを押下して設定を行い、設定をオフにする場合には再度、押下して設定を解除することができる。217はスピーカーで、音声によるガイドがスピーカーを通して出力する。218はハンドセットであり、これを使用して音声を入力したり、音声ガイドを聞くことができる。
【0049】
図13は、操作パネル140のLCD表示部に表示される基本画面である。
【0050】
1001は拡張機能キーであり、このキーを押すことによって両面複写、多重複写、移動、とじ代の設定、枠消しの設定等のモードに入る。1002は画像モードキーであり、複写画像に対して網掛け、影付け、トリミング、マスキングを行うための設定モードに入る。1003はユーザーモードキーであり、モードメモリの登録、標準モード画面の設定がユーザーごとに行える。1004は応用ズームキーであり、原稿のX方向、Y方向を独立に変倍するモード、原稿のサイズと複写サイズから変倍率を計算するズームプログラムのモードに入る。1005、1006、1007はM1キー、M2キー、M3キーであり、それぞれのモードメモリを呼び出す際に押す。1008はコールキーであり、前回設定されていた複写モードを呼び出す際に押す。1009はオプションキーであり、フィルムから直接複写するためのフィルムプロジェクター等のオプション機能の設定を行う。1010はソーターキーであり、ソート出力、グループ出力等のモード設定を行う。1011は原稿混載キーであり、原稿フィーダーにA4サイズとA3サイズ、またはB5サイズとB4サイズの原稿を一緒にセットする際に押す。1012は等倍キーであり、複写倍率を100%にする際に押す。1014、1015はそれぞれ縮小キー、拡大キーであり、定形の縮小、拡大を行う際に押す。1016はズームキーであり、1%刻みで非定形の縮小、拡大を行う際に押す。1013は用紙選択キーであり、複写用紙の選択を行う際に押す。1018、1020は濃度キーであり、1018を押すごとに濃く複写され、1020を押すごとに薄く複写される。1017は濃度表示であり、濃度キーを押すと表示が左右へ変化する。1019はAEキーであり、新聞のように地肌の濃い原稿を自動濃度調整複写するときに押す。1021はHiFiキーであり、写真原稿のように中間調の濃度が多い原稿の複写の際に押す。1022は文字強調キーであり、文字原稿の複写で文字を際立たせたい場合に押下する。1034は音声設定キーであり、音声入出力に関する詳細な設定を行う時に押す。
【0051】
次に、図14及び図15のフローチャートを用いて本発明の画像形成装置の詳細な動作について説明する。
【0052】
図14は音声入力によりモードが設定されたら自動的に文書方向判別を行う場合を示す。
【0053】
まず、ステップS1で操作パネル140上の音声キー1033がONしたかどうかを判断する。ONされればステップS2で音声入力により、コピーONが指示されたかどうかを判断する。このコピー待ちの状態では他のモード設定等の音声入力は受け付ける。ステップS2においてコピーONが指示された場合は、ステップS3に進み、原稿台上の原稿を読み取り、ステップS4において、前述した方法により、原稿内の文字領域を切り出し、文字認識処理を行う。さらにステップS5において前述した方法により、原稿内の文書方向判別を行う。ステップS5において取得した文書方向データと音声入力により設定された複写モードに基づいて、ステップS6において読み取りデータを回転させるかどうかを判断する。データの回転が必要な場合はステップS7において、画像データを90度、180度、270度のいづれかに回転処理を行う。一方、ステップS6において、画像データの回転が必要ないと判断された場合は、ステップS7の処理をスキップしてステップS8に進む。ステップS8ではすべての原稿において処理が終了したかどうかを判断し、終了していない場合はステップS3に戻り、前述した処理を繰り返す。ステップS1において音声キー1033がONされていない場合は音声入力モードではないため、通常の複写制御処理を行う。通常の複写制御処理については公知なので特に説明はしない。
【0054】
図15は音声入力により何らかの後処理モードが設定されたら自動的に文書方向判別を行う場合を示す。
【0055】
まず、ステップS1で操作パネル140上の音声キー1033がONしたかどうかを判断する。ONされればステップS2で音声入力により、コピーONが指示されたかどうかを判断する。このコピー待ちの状態では他のモード設定等の音声入力は受け付ける。ステップS2においてコピーONが指示された場合は、ステップS3に進み、ステイプル等の後処理が設定されているかどうかを判断する。後処理が設定されている場合はステップS4に進み、原稿台上の原稿を読み取り、ステップS5において、前述した方法により、原稿内の文字領域を切り出し、文字認識処理を行う。さらにステップS6において前述した方法により、原稿内の文書方向判別を行う。ステップS6において取得した文書方向データと音声入力により設定された複写モードに基づいて、ステップS7において読み取りデータを回転させるかどうかを判断する。データの回転が必要な場合はステップS8において、画像データを90度、180度、270度のいづれかに回転処理を行う。一方、ステップS7において、画像データの回転が必要ないと判断された場合は、ステップS8の処理をスキップしてステップS9に進む。ステップS9ではすべての原稿において処理が終了したかどうかを判断し、終了していない場合はステップS4に戻り、前述した処理を繰り返す。ステップS9において全原稿の処理が終了したと判断したら、ステップS10において複写後の用紙に指定された後処理を行う。ステップS1において音声キー1033がONされていない場合や音声入力であっても後処理が指定されていない場合は、通常の複写制御処理を行う。通常の複写制御処理については公知なので特に説明はしない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の画像形成装置におけるコントローラ部139内の画像処理部206のブロック図
【図2】本発明の画像形成装置におけるコントローラ部139のブロック図
【図3】本発明の画像形成装置の構成を説明する断面図
【図4】図1における文字認識部306のブロック図
【図5】本発明の文書方向自動判別、文字認識処理を示すフローチャート
【図6】本発明の文書方向自動判別における領域分離状態を示した図
【図7】文字認識処理の処理過程を説明するための説明図
【図8】本発明の文書(文字)方向自動判別処理を説明するための説明図
【図9】領域分離および文字認識情報のデータ形式を示した図
【図10】本発明の画像形成装置における操作パネル140の構成を示したブロック図
【図11】本発明の画像形成装置における音声入出力ユニット216の構成を示したブロック図
【図12】本発明の画像形成装置における操作パネル140の概略図
【図13】本発明の画像形成装置における操作パネル140のLCD表示部に表示される基本画面
【図14】本発明の画像形成装置の詳細な動作を示したフローチャート
【図15】本発明の画像形成装置の詳細な動作を示したフローチャート




 

 


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