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データ処理装置及びデータ処理方法 - キヤノン株式会社
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発明の名称 データ処理装置及びデータ処理方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−6140(P2007−6140A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−183893(P2005−183893)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人 【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
発明者 椿原 一志
要約 課題
記録媒体の容量限界までファイルを記録可能であり、かつ再生応答性の高いファイルを作成することを課題とする。

解決手段
データを記録するデータ領域と、データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理装置であって、ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録手段と、第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録手段と、所定の条件に応じて前記基本記録手段と前記拡張記録手段を選択的に動作させる制御手段とを有するデータ処理装置が提供される。
特許請求の範囲
【請求項1】
データを記録するデータ領域と、前記データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理装置であって、
ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、前記第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録手段と、
前記第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録手段と、
所定の条件に応じて前記基本記録手段と前記拡張記録手段を選択的に動作させる制御手段と
を有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
前記拡張記録手段は、前記基本記録手段により記録される前記第1のヘッダ領域が前記第1の固定長を超えると判断したときに記録を行うことを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記拡張記録手段は、前記ファイルを記録する記録媒体の残容量に応じて記録を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のデータ処理装置。
【請求項4】
さらに、前記拡張記録手段の有効又は無効を設定するための設定手段を有し、
前記拡張記録手段は、前記拡張記録手段が有効に設定されているときにのみ記録可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記拡張記録手段は、前記拡張記録手段が有効に設定されているときには、前記基本記録手段により記録される前記第1のヘッダ領域が前記第1の固定長を超えると判断したときに記録を行うことを特徴とする請求項4記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記基本記録手段は、前記拡張記録手段が無効に設定されているときには、前記第1のヘッダ領域が前記第1の固定長を超えると判断したときには記録を終了することを特徴とする請求項4又は5記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記第1の固定長は、前記基本記録手段による記録開始時のファイル記録媒体の残容量、及び/又は前記データの特性パラメータを基に決定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
前記第2の固定長は、前記拡張記録手段による記録開始時のファイル記録媒体の残容量、及び/又は前記データの特性パラメータを基に決定されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
前記データは、映像データ及び音声データを含むことを特徴とする請求項7又は8記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記映像データの特性パラメータは、フレーム画素数、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量であり、
前記音声データの特性パラメータは、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量であることを特徴とする請求項9記載のデータ処理装置。
【請求項11】
データを記録するデータ領域と、前記データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理方法であって、
ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、前記第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録ステップと、
前記第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録ステップと、
所定の条件に応じて前記基本記録ステップと前記拡張記録ステップを選択的に動作させる制御ステップと
を有することを特徴とするデータ処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置及びデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、カメラから入力される動画像情報を符号化して動画像符号化情報を生成する一方、マイクから入力された音声信号を符号化して音声符号化情報を生成し、これら動画像符号化情報と音声符号化情報を多重化して記録し、またそれを再生する動画像処理装置が知られている。そのような装置において、動画像情報に関し、MPEG−4(Moving Picture Experts Group Phase 4)の圧縮技術を用いたものがある。
【0003】
MPEG−4の動画像を構成する画像は、Iピクチャ(キーフレームともいう)、Pピクチャ、Bピクチャの3種類に分類することができる。Iピクチャは、Intra符号化画像、つまりフレーム内符号化画像である。Pピクチャは、Predictive符号化画像、つまりフレーム間順方向予測符号化画像であり、I又はPピクチャからの予測を利用して画像が復元される。Bピクチャは、Bidirectionally Predictive符号化情報、つまり双方向予測符号化画像であり、順方向フレーム間予測符号と逆方向フレーム間予測符号と内挿的フレーム間予測符号とから画面が復元される。このようにIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャから構成されているMPEG−4動画像符号化ストリームの任意の動画像にアクセスして再生する場合、完全な画像が復号されない可能性がある。例えばファイル化されたMPEG−4動画像符号化ストリームを考えた場合、ユーザがファイルにランダムアクセスした時(頭出し再生等の特殊再生)、Iピクチャの位置から再生を開始すれば、Iピクチャはフレーム内符号化画像であり、それ自体で完全な1枚の画像を復号することができるので、問題なく再生することができる。しかし、Pピクチャ若しくはBピクチャの位置から再生を開始しようとすると、これらは予測符号化画像であるため、画像を復元するためにはそのフレーム以前のフレーム情報が必要となり、完全な画像が復元されない。このような状況を回避するためには、ユーザがランダムアクセスにより、Pピクチャ若しくはBピクチャにアクセスしようとした場合、自動的にその直前のIピクチャから復号を開始させるように制御する必要がある。
【0004】
また、上述したMPEG−4の動画圧縮技術により生成された動画像符号化ストリームと、音声符号化ストリームを多重化し、蓄積媒体に一つのファイルとして保存するためのファイルフォーマットとして、MPEG−4ファイルフォーマット(以下、MP4という)が挙げられる。MP4のヘッダには、全てのフレームの位置がファイルの先頭からのオフセットのバイト数で記録されており、またIピクチャのフレーム番号が列挙されているため、上記のランダムアクセスによる再生に対応可能なファイルフォーマットとなっている。MP4のヘッダ情報は上述した2つの情報(オフセットのバイト数、Iピクチャのフレーム番号)の他に様々な情報が含まれる。
【0005】
一方、MP4ファイルフォーマットで記録する場合、ストリームデータは時間とともに増大し、そのサイズも非常に大きいため、記録中にもファイルへストリームデータを書き出す必要がある。しかしながら上述の通り、MP4ヘッダ部分も記録時間に応じてサイズが増加するため、記録が終了するまではMP4ヘッダのサイズも不明なため、ストリームデータのファイル中への書き出しオフセット位置を決定する事ができない。したがって、一般的な動画処理装置での記録では、MP4ファイルフォーマットの柔軟性を利用し、以下のような対応を行う。
【0006】
(1)ストリームデータ(Mdat領域と呼ぶ)をファイル先頭に配置し、記録終了時にMP4ヘッダ(Moov領域と呼ぶ)をストリームデータの後ろに配置する(図8(a))。
【0007】
(2)特許文献1に提案されるように、MP4ヘッダのサイズをあらかじめ決めてしまい、Mdatのオフセット位置を決定して、記録を行う(図8(b))。記録時間が短く、ヘッダ領域が余る場合でも、その領域はFree領域として残す。ヘッダサイズを越えて記録する場合には、随時Iピクチャのフレーム番号情報を間引いて記録する事で、ヘッダサイズをあらかじめ決定したサイズで維持する。
【0008】
(3)MP4ヘッダとストリームデータのペアを、複数に分割して配置する(図8(c)、2つ目以降のヘッダ領域をMoof領域と呼ぶ)。
【0009】
【特許文献1】特開2003−289495号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記従来技術(1)から(3)の構成では、再生時に以下のような問題がある。
【0011】
前記(1)の構成の場合、ファイルの最後に記録されているMP4ヘッダが読み込まれるまで、再生や頭出しが行えない。これは特に、ネットワークを通じてMP4ファイルをダウンロードするような用途の場合、完全にストリームデータをダウンロードした後に、MP4ヘッダ部分をダウンロードするまで再生できないという問題がある。MP4ヘッダが前にある場合には、MP4ヘッダが最初にダウンロードされ、さらに所定量のストリームデータがダウンロードされた時点で、再生を開始する事ができ、その後はダウンロードと並行して再生を行う事ができる。
【0012】
前記(2)の構成の場合、キーフレーム情報が削減されているため、本来のキーフレーム間隔でのランダムアクセスができなくなり、ユーザが望むアクセス位置と、実際に再生される位置とのずれが大きくなりやすいという問題がある。
【0013】
前記(3)の構成の場合、ファイルフォーマットとしてはMP4ファイルフォーマットの範囲内であるが、再生装置によっては該構成に対応できないものもあり、再生互換性の面で劣る。また、領域の分割数が増えれば増えるほど、ランダムアクセスの応答性が悪くなるという問題がある。
【0014】
本発明の目的は、記録媒体の容量限界までファイルを記録可能であり、かつ再生応答性の高いファイルを作成することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のデータ処理装置は、データを記録するデータ領域と、前記データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理装置であって、ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、前記第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録手段と、前記第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録手段と、所定の条件に応じて前記基本記録手段と前記拡張記録手段を選択的に動作させる制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明のデータ処理方法は、データを記録するデータ領域と、前記データの検索情報を含むヘッダを記録するヘッダ領域とを有するファイル形式で記録を行うデータ処理方法であって、ファイル先頭に第1の固定長の第1のヘッダ領域を配置し、前記第1のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第1のデータ領域を配置して記録する基本記録ステップと、前記第1のデータ領域に続き、第2の固定長の第2のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第2のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録ステップと、所定の条件に応じて前記基本記録ステップと前記拡張記録ステップを選択的に動作させる制御ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
比較的短い時間の記録を行う場合には、基本記録手段により記録を行うため、再生互換性及び再生応答性の高いファイルを作成することができる。また、比較的長い時間の記録を行う場合には、拡張記録手段により記録を行うため、ヘッダ情報を間引くことなく記録を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を説明する。ここでは動画像処理装置として、撮像装置を例に挙げて説明する。また、使用するファイルフォーマットについては、MP4ファイルフォーマットとする。
【0018】
まず初めに、本実施形態の特徴である記録処理について、概略を説明する。
本実施形態の装置では、基本的には図8(b)のフォーマットで記録を行う(基本記録モード)。図8(b)のフォーマットを使用する事で、先に説明した通り、再生応答性を確保しつつ再生互換性の高いファイルを作成することができる。該フォーマットでは、ファイル先頭のMoov領域は、あらかじめある所定のサイズSvに決定され、ファイル上でのMdatの書き込みオフセットを固定化して記録を開始する必要がある。この場合、ユーザが長時間記録を実施する場合には、時間とともに増加するMoovのサイズが所定サイズSvを越えてしまう場合がある。その際には、本装置では図8(c)のフォーマットでの記録に移行する(拡張記録モード)。つまり、基本領域のMoov、Mdatにつづけて、Moof、Mdatの領域のペアを繰り返し付加することで、長時間の記録に対応する。以下、詳細に説明する。
【0019】
図1に、本発明の実施形態による動画像処理装置(撮像装置)の構成例を示す。
図1において、符号101は撮像装置全体の制御を担う制御部であり、また後述するファイル生成機能を有する。符号102は焦点距離や絞りの状態を変更可能なレンズ、符号103は例えばCCD(Charge Coupled Device)のような撮像素子でレンズ102により結像した光を電気信号に変換する機能を有する。符号104は信号処理部であり、入力動画像信号に対しホワイトバランスやガンマ補正等の所定の信号処理を行う。符号105は動画像信号符号/復号化部であり、信号処理部104より入力された動画像信号を所定のフォーマットに符号化、又は所定の符号化データから動画像信号を復号する機能を有する。符号化フォーマットとしては、本実施形態ではMPEG4 Videoを用いる。符号107はマイクであり、音声を音声信号に変換する機能を有する。符号108は音声信号符号/復号化部であり、マイク107より入力された音声信号を所定の符号フォーマットに符号化、又は所定の符号化データから音声信号を復号する機能を有する。符号フォーマットとしては、本実施形態ではMPEG4 Audio AAC(Advanced Audio Codec)を用いる。符号109はスピーカであり、音声信号符号/復号化部108により復号された音声データを出力する機能を有する。符号110はフラッシュメモリであり、制御部101で動作させるプログラムの格納及び各種設定データの保存等に利用され、本デバイスに記録されたデータは、本装置の電源が切られた状態でも保持される。符号112は表示部であり、復号された映像データの表示デバイスとしての利用、また、撮影時のビューファインダーとしての機能も有する。また、表示部112は、利用者が本装置を操作する場合の、操作画面としての機能も兼ね備える。符号113、114はカードスロット及びメモリカードであり、所定のファイルフォーマットのファイルがメモリカードに格納される。本実施形態のメモリカード114には、MP4ファイルフォーマットが記録される。符号115はデータバスであり、制御部101から、各機能ブロックへのアクセス及び、メモリ111を介しての各機能ブロック間のデータ転送等に使用される。
【0020】
図2は記録処理中のメモリ111の内容をモデル化したものである。符号201はMPEG4−Video(映像)データバッファであり、符号105の動画像信号符号/復号化部から出力されるデータを一時的に保持する領域である。MPEG4−Videoデータは時間とともに増加するので、随時メモリカードへファイルデータとして書き出し、バッファはリング状に再利用する必要がある。同様に符号202はMPEG4−Audio(音声)データバッファであり、符号108の音声信号符号/復号化部から出力されるデータを一時的に保持する。一時保持されたデータは、随時メモリカードへファイルデータとして書き出され、バッファはリング状に再利用される。Mdat領域のMPEG4−Videoデータと、MPEG4−Audioデータは多重化され、Mdat領域に書き出される。ファイル上のMdat領域のどの位置にどのようなデータが記録されたかについては、符号203のMP4ワークメモリ上にMoovの形式で保持される。Moovはさらに細かい領域に分けられており、それぞれの領域が記録時間に応じて増加していく。そのため直接ファイル上に記録するとファイルデータの書き換えが頻繁に発生し、処理負荷が増加してしまう。したがって、MP4ワークメモリ203上でMoovを形成し、メモリに空きがなくなった時点、あるいは記録処理の終了時に、まとめてファイルへと書き出される。MPEG4−Videoデータバッファサイズや、MPEG4−Audioデータバッファサイズは、記録するデータの特性によって決定する。例えば図2のように、記録するVideoの画素数に応じてVideoデータバッファサイズは増減し、QCIFサイズで記録する場合は、CIFサイズで記録する場合よりもバッファサイズを小さくする事が可能である。この場合、削減されたデータバッファはMP4ワークメモリ203として利用することができ、さらには、MP4ワークメモリ203上に確保するMoov形成のためのメモリ領域も拡大することができる。
【0021】
次に、記録処理の詳細について図3から図6のフローチャートを用いて説明する。なお、各フローチャートは制御部101で処理されるプログラムに基づいて制御される動作内容を示したものである。
図3に記録準備処理のフローチャートを示す。
ユーザの操作により、記録モードに入ると、制御部101は、まず設定されている記録パラメータによりメモリマップを決定する(符号S302)。ここでいう記録パラメータとは、例えばフレームの画素数や、フレームレート、平均ビットレートなどであり、これらのパラメータをもとに、図2のような各バッファやワークメモリの配置やサイズを決定する。制御部101は、MP4ワークメモリサイズにより、ワークメモリ上に確保できる最大のMoovサイズSvを決定し、さらにはMoovのサイズから基本記録時間Taを算出する(符号S303)。また、制御部101は、メモリカード(ファイル記録媒体)残容量と特性パラメータにより、メモリカード残容量0までの記録可能時間Tbを算出する(符号S304)。特性パラメータとしては、映像データの特性パラメータは、フレーム画素数、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量であり、音声データの特性パラメータは、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量である。制御部101は、上記TaとTbを比較し(符号S305)、Tbの方が小さい場合には、Tb時間をこえて記録する事は不可能であり(メモリカード容量不足)、ファイル上にあらかじめ確保するMoovのサイズSvをTbから決定しなおす(符号S306)。この場合、制御部101は、基本記録Aモードへと移行し、ユーザから記録指示待ちとなる(符号S307)。逆にTaの方が小さい場合には、制御部101は、メモリマップにより決定されたサイズSvをそのまま用い、基本記録Bモード(符号S309)へと移行し、ユーザからの記録指示待ちとなる。
【0022】
図4に基本記録Aモード処理のフローチャートを示す。
ユーザにより記録開始指示があると(符号S402)、制御部101は、記録するMP4ファイルをオープン(Open)し、既に決定しているMoovサイズSvだけファイルポインタを進め、ファイル上でのMoov領域を確保し、Mdat記録開始位置までシーク(Seek)する(符号S403)。
【0023】
符号105の動画像信号符号化部、符号108の音声信号符号化部は符号化データをメモリ111の所定領域、つまりは図2の符号201、202の領域に記録する。フレーム記録周期毎に割り込みが発生し、制御部101は、Audioデータのライト(Write)処理、Videoデータのライト(Write)処理を実行し(符号S404からS406)、またそれに付随するヘッダ情報をMP4ワークメモリ上に保持する(Moov更新、符号S407)。ユーザによる記録停止指示、あるいはTb時間が満了(メモリカード残容量0)するまで、制御部101は、符号S404からS408までの処理(Mdat記録処理)を繰り返す。Mdat記録処理が終了すると、制御部101は、ファイルポインタをファイル先頭まで戻し(符号S409)、MP4ワークメモリ上のMoovをファイルにライト(Write)し(符号S410)、ファイルをクローズ(Close)し、記録処理を終了する。記録時間が短かった場合には、サイズSv分全てがMoovで満たされないため、制御部101は、残りの領域をフリー(Free)領域として設定する。
【0024】
図5に基本記録Bモード処理のフローチャートを示す。
基本的な処理は、基本記録Aモードと同じであり、符号S502からS507までのMdat記録処理は、前述の符号S402からS407までの処理と同じである。基本記録モードBでは、記録終了する前に、MP4ワークメモリ上のMoovが最大サイズに達してしまう可能性がある。これは、Ta時間満了の割り込みにより判別する事が可能であり、その場合には、制御部101は、Mdat記録処理を中断する(符号S508)。制御部101は、ファイルポインタをファイル先頭まで戻し(符号S509)、MP4ワークメモリ上のMoovをファイルにライト(Write)し(符号S510)、再度ファイル終端までファイルポインタを移動し(符号S511)、拡張記録モードに移行する(符号S512)。Ta時間満了する前にユーザからの記録停止指示があった場合には、制御部101は、ファイルポインタをファイル先頭まで戻し(符号S509)、MP4ワークメモリ上のMoovをファイルにライト(Write)し(符号S510)、ファイルをクローズ(Close)して(符号S513)、記録処理を終了する(符号S514)。
【0025】
図6に拡張記録モード処理のフローチャートを示す。
拡張記録モードに移行すると、制御部101は、まず最初に再度メモリカードの残容量を確認し、メモリカード容量0までの記録可能時間Tcを算出する(符号S602)。制御部101は、前述のTaとTcを比較し(符号S603)、Tcの方が小さい場合には、TcよりMoofのサイズSfを算出し、Tc時間でタイムアウトするタイマを設定する(符号S604)。逆にTaの方が小さい場合には、制御部101は、TaよりMoofのサイズSfを算出し、Ta時間でタイムアウトするタイマを設定する(符号S605)。サイズSfが決定すると、制御部101は、現在のファイルポインタ位置(=現時点でのファイル終端)をFpとして値を保持し、サイズSf分だけファイルポインタを進めることでファイル上でのMoof領域を確保する(符号S606)。これ以降は、基本記録モード時と同じように、制御部101は、Mdatの記録処理を行い、フレーム記録周期毎にAudioデータのライト(Write)、Videoデータのライト(Wirte)処理を実行し、MP4ワークメモリ上のMoofを更新する(符号S607からS610)。ユーザから記録停止指示又はタイムアウトTc(メモリカード残容量0)があった時点で、制御部101は、ファイルポインタをFpまで戻し(符号S612)、MP4ワークメモリ上のMoofを書き込み(符号S613)、ファイルをクローズ(Close)し(符号S615)、記録処理を終了する(符号S616)。ユーザからの記録停止指示がある前に、タイムアウトTaが発生した場合、MP4ワークメモリ上のMoofを一旦ファイルにライト(Write)する必要があるため、制御部101は、Mdat記録処理を中断し、ファイルポインタをFpまで戻し(符号S612)、MP4ワークメモリ上のMoofを書き込む(符号S613)。その後、Mdat記録処理を再開するために、制御部101は、ファイルポインタをファイル終端に戻し(符号S614)、S606のステップから再開する。ここで再度MoofサイズSfを算出しないのは、MP4ファイルフォーマットの仕様によるもので、既に決定しているサイズSfを繰り返し使用する事になる。上記拡張記録処理を行うことで、ユーザが記録停止指示をするか、メモリカードの残容量が0になるまで、記録を続けることが可能となる。
【0026】
使用者は、拡張記録モード(記録拡張手段)の有効又は無効を設定することができる。図3において、拡張記録モードが有効のときには、上述のように、ステップS305からステップS306又はS309へ進む。これに対し、拡張記録モードが無効のときには、無条件でステップS305からステップS306へ進む。拡張記録モードが有効に設定されているときにのみ、基本記録Bモード(符号S309)へ移行し、さらに図5の拡張記録モード(符号S512)に移行し、図6の拡張記録モードによる記録を行うことが可能になる。図6の拡張記録モードは、拡張記録モードが有効に設定されているときには、基本記録モードにより記録される第1のヘッダ領域Moovが第1の固定長Svを超えると判断したときに記録を行う。図4の基本記録Aモードは、拡張記録モードが無効に設定されているときには、第1のヘッダ領域Moovが第1の固定長Svを超えると判断したときにはその時点でファイルをクローズして記録を終了する。
【0027】
図7は、記録処理時のファイルポインタの動きを示したもので、実線はデータのライト(Write)によるファイルポインタの移動、点線はシーク(Seek)によるファイルポインタの移動を表している。
【0028】
図7(a)は基本領域のみで記録が終了する場合を図示したものである。符号701はファイルオープン(Open)後のサイズSvのシーク(Seek)、符号702はMdatのライト(Write)によるファイルポインタの移動を示す。その後、記録終了時に符号703のファイル先頭へのシーク(Seek)、符号704のMP4ワークメモリ上のMoovのライト(Write)、符号705のフリー(Free)領域のライト(Write)の順でファイルポインタが移動する。
【0029】
図7(b)は拡張領域まで記録が行われる場合を図示したものである。符号706から709までは、上述の符号701から704に対応する。拡張領域の記録がスタートすると、符号710のファイル終端までのシーク(Seek)、符号711のサイズSfのシーク(Seek)、符号712のMdatのライト(Write)、符号713のタイムアウトTa発生によるシーク(Seek)、符号714のMoofのライト(Write)と続く。再度、符号715のファイル終端までのシーク(Seek)、符号716のサイズSfのシーク(Seek)、符号717のMdatのライト(Write)、符号718の記録終了によるシーク(Seek)、最後に符号719のMoofのライト(Write)、符号720のフリー(Free)領域のライト(Write)となる。
【0030】
以上説明したように、ヘッダ領域をデータ領域の前に配置して記録することにより、再生時の応答性を高める事ができ、また記録時間が長い場合には、拡張領域を設けることで、ヘッダ情報を間引くことなく記録を行う事ができる。また、記録パラメータや記録媒体の残容量から、適切なヘッダ領域のサイズを随時決定し、記録を行うことにより、再生時の互換性の確保やランダムアクセス性を向上させる事ができる。
【0031】
本実施形態の動画像処理装置及び動画像処理方法は、映像データ、音声データを多重化して記録するデータ領域と、該映像データ、音声データの付随情報及び検索情報を記録するヘッダ領域とで構成される動画像記録ファイル形式で記録を行う動画像処理装置及び動画像処理方法であり、ファイル先頭に固定長Svの第一のヘッダ領域を配置し、該第一のヘッダ領域に続き、それに対応する可変長の第一のデータ領域を配置して記録する基本記録手段と、前記第一のデータ領域に続けて固定長Sfの第二のヘッダ領域及びそれに対応する可変長の第二のデータ領域との対で構成される記録単位をファイル上に繰り返し配置して記録する拡張記録手段と、前記拡張記録手段を有効にするか否かを使用者が設定できる拡張記録有効化手段とを有し、前記拡張記録手段が無効に設定されている場合には、基本記録手段で記録している途中で、前記第一のヘッダ領域が固定長Svを超えると判断した場合には、その時点で記録を終了し、一方、前記拡張記録手段が有効に設定されている場合には、基本記録手段で記録している途中で、前記第一のヘッダ領域が固定長Svを超えると判断した場合には、その時点で拡張記録手段による記録に移行することで記録を継続する事を特徴とする
【0032】
これによれば、比較的時間の短い記録においては基本記録手段を用いて記録を行うため、再生互換性と再生応答性の高いファイルを作成することができる。また、固定長Svを超えるようなヘッダ領域が必要な比較的長い時間の記録を行う場合でも、拡張記録手段を用いる事でヘッダ情報を間引く事なく記録を行う事ができる。また、ユーザが再生互換性を重視する場合には、拡張記録手段を禁止することも可能となる。
【0033】
また本実施形態の動画像処理装置及び動画像処理方法は、基本記録開始時のファイル記録媒体の残容量、及び映像データ、音声データの特性パラメータをもとに、前記固定長Svを決定することを特徴とする。
【0034】
これによれば、基本記録開始時にその都度適切なヘッダ領域のサイズSvを選択することで、可能な限り長く基本記録手段を実施する事が可能となり、再生互換性の高いファイルを作成する事ができる。
【0035】
また本実施形態の動画像処理装置及び動画像処理方法は、拡張記録開始時のファイル記録媒体の残容量、及び映像データ、音声データの特性パラメータをもとに、前記固定長Sfを決定することを特徴とする。
【0036】
これによれば、拡張記録開始時にその都度適切なヘッダ領域のサイズSfを選択することで、可能な限りヘッダ領域の分割数を少なくする事が可能となり、ランダムアクセス性の高いファイルを作成する事ができる。
【0037】
また本実施形態の動画像処理装置及び動画像処理方法は、映像データの特性パラメータとして、フレーム画素数、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量、さらに音声データの特性パラメータとして、時間当たりのフレーム数、及び/又は時間当たりのデータ量を用いる事を特徴とする。
【0038】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態による動画像処理装置(撮像装置)の構成例を示す図である。
【図2】記録処理中のメモリマップを示す図である。
【図3】記録準備処理を示すフローチャートである。
【図4】基本記録Aモード処理を示すフローチャートである。
【図5】基本記録Bモード処理を示すフローチャートである。
【図6】拡張記録モード処理を示すフローチャートである。
【図7】ファイルポインタの動きを示す図である。
【図8】MP4ファイルの構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
101 制御部
102 レンズ
103 CCD
104 信号処理部
105 動画像信号符号/復号化部
107 マイク
108 音声信号符号/復号化部
109 スピーカ
110 フラッシュメモリ
111 メモリ
112 表示部
113 カードスロット
114 メモリカード
115 データバス
201 MPEG4−Videoデータバッファ
202 MPEG4−Audioデータバッファ
203 MP4ワークメモリ




 

 


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