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発明の名称 情報処理装置およびオーダ管理方法並びにプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−4492(P2007−4492A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−183980(P2005−183980)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人 【識別番号】100077481
【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一
発明者 金子 貴之
要約 課題
入稿時の納期情報確認を正確に行うようにして、ユーザにとってはより正確な情報参照が可能となり、企業側としては納期遅延に関連したトラブル回避がより容易となること。

解決手段
印刷情報を入稿受付部に通知すると(S506)、入稿受付部402は受け付けたオーダに特化したスケジュール管理用のスレッド501を生成し(S507)、スケジュール管理スレッド501及びスケジューラクライアント403を介してスケジューラサーバ404にスケジュール作成依頼を行う(S508〜S510)。スケジューラサーバ404は、スケジュール作成依頼を受けると対応するオーダに関して作業スケジュールを作成し(S511)、スケジューラクライアント403、スケジュール管理スレッド501、入稿受付部402を介して入稿クライアント401に納期情報を通知する(S511からS515)。
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の画像形成ジョブから特定された特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置に割り当て、前記特定の画像形成ジョブを処理するために必要となる画像形成時間を算出する算出手段と、
前記特定の画像形成ジョブを該特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブより優先して処理した場合、前記特定の画像形成ジョブを前記所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、前記処理開始時間および前記算出された画像形成時間から前記特定の画像形成ジョブの処理完了時期を算出する最短納期算出手段と、
前記特定の画像形成ジョブより該特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブを優先させて処理した場合、前記特定の画像形成ジョブを前記所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、前記処理開始時間および前記算出された画像形成時間から前記特定の画像形成ジョブの処理完了時期を算出する最長納期算出手段と、
画像形成ジョブの納期として、最短納期算出手段により算出された最短納期と、最長納期算出手段により算出された最長納期とを該画像形成ジョブを発注したユーザ装置に提供する納期提供手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記最短納期算出手段は、前記特定の画像形成ジョブを処理すべき所定の画像形成装置に割り当てられている他の画像形成ジョブがないものとして、前記特定の画像形成ジョブの処理が完了する処理完了納期を算出し、
前記最長納期算出手段は、前記特定の画像形成ジョブを処理すべき所定の画像形成装置に割り当てられている画像形成ジョブを処理した後に前記特定の画像形成ジョブの処理を始め、前記特定の画像形成ジョブのが完了する処理完了納期を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記最短納期算出手段および前記最長納期算出手段は、前記納期情報の更新事象が発生すると前記納期情報を再算出し、
前記納期提供手段は、前記再算出された納期情報を提供することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ユーザ発注装置からオーダ情報を受け取って前記画像形成ジョブを生成し、前記画像形成ジョブの更新事象を受信するオーダ受信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画像形成ジョブおよび前記画像形成ジョブの各々の納期情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記更新事象は、前記記憶手段に記憶されている少なくとも1つの画像形成ジョブの状態が印刷処理すべき状態に更新される処理、または前記記憶手段に記憶されている画像形成ジョブの少なくとも1つが印刷処理中止状態に更新される処理であることを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
オーダ発注装置から送信された複数のオーダ情報を記憶手段に記憶する情報処理装置であって、
前記記憶手段に記憶されている複数のオーダ情報において、少なくとも1つのオーダ情報の状態が変更された場合、前記状態の変更内容に従って、前記状態が変更されたオーダ情報とは異なるオーダ情報の納期情報を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された納期情報を通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記通知手段によって前記納期情報を通知すべき通知先となるオーダ発注装置を記憶する通知先記憶手段をさらに備え、
前記通知手段は、前記算出手段により前記納期情報が算出されることに応じて、前記算出された納期情報を通知先記憶手段に記憶されているオーダ発注装置に通知することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記オーダ情報は、印刷処理を実行することが確定していない仮オーダ情報であることを特徴とする請求項6または7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記オーダ情報の状態の変更内容は、前記仮オーダ情報を印刷処理すべき確定オーダ情報に変更する変更処理、または前記仮オーダ情報の印刷処理を実行しない状態に変更する変更処理であることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記記憶手段に記憶されている仮オーダ情報を処理した後に所定のオーダ情報を処理することにより、前記所定のオーダ情報の処理が完了する時間を算出する最長納期算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記記憶手段に記憶している前記仮オーダ情報を処理する前に所定のオーダ情報を処理することにより、前記所定のオーダの処理が完了する時間を算出する最短納期算出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8、9または10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記情報処理装置と接続可能な画像形成装置の機能情報を記憶する機能情報記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10または11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記最短納期算出手段または最長納期算出手段は、少なくとも前記オーダ情報に設定されている印刷部数情報およびページ数情報と、前記オーダ情報を処理すべき画像形成装置の機能情報とを用いて、前記オーダ情報を処理するために必要となる時間を算出することを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記記憶手段に記憶されているオーダ情報において、印刷処理されること無くキャンセルされたオーダ情報を記憶するキャンセル情報記憶手段と、
前記キャンセル情報記憶手段によって記憶されているオーダ情報のキャンセル情報から納期期待値情報を算出する納期期待値算出手段とをさらに備え、
前記通知手段は、前記納期期待値情報を通知することを特徴とする請求項6ないし13のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項15】
複数の画像形成ジョブから特定された特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置に割り当て、前記特定の画像形成ジョブを処理するために必要となる画像形成時間を算出する算出ステップと、
前記特定の画像形成ジョブを該特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブより優先して処理した場合、前記特定の画像形成ジョブを前記所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、前記処理開始時間および前記算出された画像形成時間から前記特定の画像形成ジョブの処理完了時期を算出する最短納期算出ステップと、
前記特定の画像形成ジョブより該特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブを優先させて処理した場合、前記特定の画像形成ジョブを前記所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、前記処理開始時間および前記算出された画像形成時間から前記特定の画像形成ジョブの処理完了時期を算出する最長納期算出ステップと、
画像形成ジョブの納期として、最短納期算出ステップにより算出された最短納期と、最長納期算出ステップにより算出された最長納期とを該画像形成ジョブを発注したユーザ装置に提供する納期提供ステップと
を備えたことを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
前記最短納期算出ステップは、前記特定の画像形成ジョブを処理すべき所定の画像形成装置に割り当てられている他の画像形成ジョブがないものとして、前記特定の画像形成ジョブの処理が完了する処理完了納期を算出し、
前記最長納期算出ステップは、前記特定の画像形成ジョブを処理すべき所定の画像形成装置に割り当てられている画像形成ジョブを処理した後に前記特定の画像形成ジョブの処理を始め、前記特定の画像形成ジョブのが完了する処理完了納期を算出することを特徴とする請求項15に記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記最短納期算出ステップおよび前記最長納期算出ステップは、前記納期情報の更新事象が発生すると前記納期情報を再算出し、
前記納期提供ステップは、前記再算出された納期情報を提供することを特徴とする請求項15または16に記載の情報処理方法。
【請求項18】
ユーザ発注装置からオーダ情報を受け取って前記画像形成ジョブを生成し、前記画像形成ジョブの更新事象を受信するオーダ受信ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項17に記載の情報処理方法。
【請求項19】
前記更新事象は、前記画像形成ジョブおよび前記画像形成ジョブの各々の納期情報を記憶する記憶手段に記憶されている少なくとも1つの画像形成ジョブの状態が印刷処理すべき状態に更新される処理、または前記記憶手段に記憶されている画像形成ジョブの少なくとも1つが印刷処理中止状態に更新される処理であることを特徴とする請求項17または18に記載の情報処理方法。
【請求項20】
オーダ発注装置から送信された複数のオーダ情報を記憶手段に記憶する情報処理装置によるオーダ管理方法であって、
前記記憶手段に記憶されている複数のオーダ情報において、少なくとも1つのオーダ情報の状態が変更された場合、前記状態の変更内容に従って、前記状態が変更されたオーダ情報とは異なるオーダ情報の納期情報を算出する算出ステップと、
前記算出ステップによって算出された納期情報を通知する通知ステップと
を備えたことを特徴とするオーダ管理方法。
【請求項21】
前記通知ステップは、前記算出ステップにより前記納期情報が算出されることに応じて、前記算出された納期情報を、前記通知ステップにおいて前記納期情報を通知すべき通知先となるオーダ発注装置を記憶する通知先記憶手段に記憶されているオーダ発注装置に通知することを特徴とする請求項20に記載のオーダ管理方法。
【請求項22】
前記オーダ情報は、印刷処理を実行することが確定していない仮オーダ情報であることを特徴とする請求項20または21に記載のオーダ管理方法。
【請求項23】
前記オーダ情報の状態の変更内容は、前記仮オーダ情報を印刷処理すべき確定オーダ情報に変更する変更処理、または前記仮オーダ情報の印刷処理を実行しない状態に変更する変更処理であることを特徴とする請求項22に記載のオーダ管理方法。
【請求項24】
前記記憶手段に記憶されている仮オーダ情報を処理した後に所定のオーダ情報を処理することにより、前記所定のオーダ情報の処理が完了する時間を算出する最長納期算出ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項22または23に記載のオーダ管理方法。
【請求項25】
前記記憶手段に記憶している前記仮オーダ情報を処理する前に所定のオーダ情報を処理することにより、前記所定のオーダの処理が完了する時間を算出する最短納期算出ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項22、23または24に記載のオーダ管理方法。
【請求項26】
前記情報処理装置と接続可能な画像形成装置の機能情報を機能情報記憶手段に記憶する機能情報記憶ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項24または25に記載のオーダ管理方法。
【請求項27】
前記最短納期算出ステップまたは最長納期算出ステップは、少なくとも前記オーダ情報に設定されている印刷部数情報およびページ数情報と、前記オーダ情報を処理すべき画像形成装置の機能情報とを用いて、前記オーダ情報を処理するために必要となる時間を算出することを特徴とする請求項26に記載のオーダ管理方法。
【請求項28】
前記記憶手段に記憶されているオーダ情報において、印刷処理されること無くキャンセルされたオーダ情報を記憶するキャンセル情報記憶手段によって記憶されているオーダ情報のキャンセル情報から納期期待値情報を算出する納期期待値算出ステップをさらに備え、
前記通知ステップは、前記納期期待値情報を通知することを特徴とする請求項20ないし27のいずれかに記載のオーダ管理方法。
【請求項29】
コンピュータを用いて請求項15ないし28のいずれかに記載の各ステップを実行させるためのプログラム。
【請求項30】
請求項15または28に記載の各ステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびオーダ管理方法並びにプログラムに関し、より詳細には、ユーザからのドキュメント入稿を受け付け、受け付けたドキュメントを出力(印刷、製本加工)する印刷システムにおける工程管理装置及び入稿システム及び入稿サーバを実現する情報処理装置およびオーダ管理方法並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客からの発注を受け、指定された文書を指定された部数だけ印刷し、かつ指定された方法で製本して納品する、いわゆる「コピーサービス」「印刷サービス」などと呼ばれるサービスが従来から提供されている。
【0003】
このような印刷作業の依頼は、顧客から上記サービスを提供する企業に対して、紙媒体に記載、あるいは電子媒体(FD、MO、CD-ROMなど)に記録した原稿と、原稿の印刷部数や製本方法、納品期日などを記載した印刷指示書とを郵送する事により行われる(新規入稿)。あるいは、企業がインターネット上に入稿サービスを提供し、例えばブラウザ等を利用して電子原稿を入稿する入稿形態も存在する。さらに、以前に印刷を依頼したことのある原稿について再度印刷を依頼するときは、電話等によりサービス提供者に保管されている原稿を指定して、印刷部数等を指示するシステムも存在する(リピート入稿)。
【0004】
企業側では、特定あるいは不特定の顧客から受け付けた各々の依頼について、印刷枚数や納品期日、あるいは人的、物的資源の制限などを考慮しつつ、処理順序や処理時期を決定する(作業の割り当て、スケジュールの作成)。そして、このスケジュールにしたがって、指定された原稿をコピー機やスキャナにより読み取った上で(紙原稿の場合)、パーソナルコンピュータに接続されたプリンタにより印刷して(電子入稿の場合)、最終的に確認・丁合し顧客に納品する。上記、作業割り当てにおいては、印刷システム内の工程管理装置を用いて自動的にスケジュールの作成を行う形態のシステムも提供されている。
【0005】
このような印刷システムにおいて顧客から入稿した原稿の納期の確認があったとき工程管理装置が作成したスケジュールを考慮して、納品可能期日をシミュレートして納期回答を行う納期回答システムが、ドキュメント入稿システムに限らず一般の発注システムにおいても提供されていた。例えば、確定済みのスケジュール情報をデータベースで管理し、管理PCにより常に最新のスケジュール状況を保持しておいて、新規受注をする際に最新のスケジュールを基にした納期をシミュレートして即時回答可能なスケジュールシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、見込みオーダを確定オーダとみなし作業スケジュールを立案し、任意のタイミングで見込みオーダを考慮した納期回答を行うスケジューリング装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2003−203106号公報
【特許文献2】特開平11−126221号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した従来のスケジューリングシステムは、確定済みのスケジュールを元にした納期回答、あるいは見込みオーダを確定オーダとみなすことにより納期を算出しているため、複数ユーザが同時に入稿処理を行う場合、各ユーザが入稿確定処理または入稿キャンセル処理をすることに応じて、確定済みのスケジュール情報は随時変更される。この変更が影響して回答納期に納品が間に合わなくなる危険性がある。
【0009】
特に、例えば、発注依頼を開始してから発注を確定するまでの間に、異なる顧客が発注を確定することにより、実際の納期は、発注依頼開始時に表示されていた納期情報よりも遅れる。ここで、発注者が画面を更新すれば、最新の納期情報(異なる顧客が発注を確定した情報を反映した納期情報)を取得することが可能であるが、必ずしも更新処理が行われるとは限らない。この場合、発注者は誤った納期情報から発注すべきか否かを判断してしまうため、発注者が認識した納期よりも遅れて納品されることにより何らかの損害を与えてしまう可能性がある。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、最新のスケジュール情報を反映した納期情報を通知することにより、正確な納期情報に基づいて発注すべきか否かを判断させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するため、本願発明の情報処理装置は、複数の画像形成ジョブから特定された特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置に割り当て、特定の画像形成ジョブを処理するために必要となる画像形成時間を算出する算出手段と、特定の画像形成ジョブを特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブより優先して処理した場合、特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、処理開始時間および算出された画像形成時間から特定の画像形成ジョブの処理完了時期を算出する最短納期算出手段と、特定の画像形成ジョブより特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブを優先させて処理した場合、特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、処理開始時間および算出された画像形成時間から特定の画像形成ジョブの処理完了時期を算出する最長納期算出手段と、画像形成ジョブの納期として、最短納期算出手段により算出された最短納期と、最長納期算出手段により算出された最長納期とを画像形成ジョブを発注したユーザ装置に提供する納期提供手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本願発明の情報処理装置は、オーダ発注装置から送信された複数のオーダ情報を記憶手段に記憶する情報処理装置であって、記憶手段に記憶されている複数のオーダ情報において、少なくとも1つのオーダ情報の状態が変更された場合、状態の変更内容に従って、状態が変更されたオーダ情報とは異なるオーダ情報の納期情報を算出する算出手段と、算出手段によって算出された納期情報を通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
さらに、本願発明の情報処理方法は、複数の画像形成ジョブから特定された特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置に割り当て、特定の画像形成ジョブを処理するために必要となる画像形成時間を算出する算出ステップと、特定の画像形成ジョブを特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブより優先して処理した場合、特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、処理開始時間および算出された画像形成時間から特定の画像形成ジョブの処理完了時期を算出する最短納期算出ステップと、特定の画像形成ジョブより特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブを優先させて処理した場合、特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、処理開始時間および算出された画像形成時間から特定の画像形成ジョブの処理完了時期を算出する最長納期算出ステップと、画像形成ジョブの納期として、最短納期算出ステップにより算出された最短納期と、最長納期算出ステップにより算出された最長納期とを画像形成ジョブを発注したユーザ装置に提供する納期提供ステップとを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本願発明のオーダ管理方法は、オーダ発注装置から送信された複数のオーダ情報を記憶手段に記憶する情報処理装置によるオーダ管理方法であって、記憶手段に記憶されている複数のオーダ情報において、少なくとも1つのオーダ情報の状態が変更された場合、状態の変更内容に従って、状態が変更されたオーダ情報とは異なるオーダ情報の納期情報を算出する算出ステップと、算出ステップによって算出された納期情報を通知する通知ステップとを備えたことを特徴とする。
【0015】
以上の方法をプログラムに実行させ、および実行するプログラムをコンピュータ読取可能な媒体に格納することもできる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、発注時に適切な納期情報を通知することが可能となり、ユーザは適切な納期情報をもとに入稿するか否かを判断することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0018】
(第1実施形態)
本実施形態は、以下に詳述するように、ユーザが通信網で接続可能な印刷サーバに印刷原稿データ(以下ドキュメントと称す)をアップロードし、印刷サーバが提供するサービスを利用して、印刷体裁や納期等を指定する形態のドキュメント入稿システムにおいて、発注開始時に表示される作業スケジュールに基づく納期情報を、入稿済みオーダや入稿中の仮オーダの状況に応じてリアルタイムに発注開始処理をしているユーザに通知する方法を示している。ただし、本発明の技術的範囲はあくまで納期管理の部分であるからこれに限られず、通常の郵送による入稿にも及ぶことは明らかである。なお、仮オーダとは印刷処理を実行することが確定していないオーダ情報である。
【0019】
図1は、本実施形態で使用するネットワーク構成図の一例である。図1の例では、ネットワークにクライアント拠点161、印刷サーバ拠点162、印刷拠点163の3拠点を中心に説明する。クライアント拠点161は、少なくとも1台以上のクライアントPC(ワープロ機器、通信機器をそなえたゲーム機等であっても良い)を有し、クライアントPCはインターネットに接続することが可能な通信機器と、少なくとも本実施形態で使用する印刷サーバが提供する機能を使用可能な周辺機器を有する。クライアント拠点は、このような機器をもつものであればどのような形式でもよく、例えばオフィス内LANを使用するシステムや家庭で使用する情報機器等を含む。
【0020】
印刷サーバ拠点162は、少なくとも本実施形態で使用する印刷サーバを有し、印刷サーバはインターネットを介し特定の(あるいは不特定の)クライアントPCと接続可能な通信機器を有する。印刷拠点163は、少なくとも1台以上の印刷デバイスを有し、また印刷拠点163における印刷処理に関わる管理業務を行う管理PC106を有する。印刷拠点に設置された印刷デバイスがインターネット142に直接接続可能な場合、インターネット142を介して送信された印刷ジョブを直接処理することも可能である。管理PC106はインターネット142を介し、前述の印刷サーバと相互にアクセス可能な通信部を有するものとする。印刷拠点163は、例えば企業内POD(Print On Demand)システムやCRD(Centralized Reprographic Department)における印刷拠点を想定している。
【0021】
図1において、デスクトップPC101、ノートPC102、およびワープロ機器103(説明簡略のため、あわせてクライアントPCと称す)は、インターネット通信網を介して印刷サーバ104と接続可能である。さらにブラウザ機能等を有し、印刷サーバに対しさまざまなコマンドを発行することが可能な機器である。ユーザはこのクライアントPCを利用して任意のドキュメントを印刷サーバ104にアップロードし、印刷サーバ104が提供する入稿メニューにより、製本指示等の印刷体裁指定、納期指定、配送先指定等を行うことにより印刷・製本の発注(以下オーダと称す)を行う。クライアントPC101〜103は印刷サーバPC104との通信に任意のプロトコルを利用し、印刷サーバ104へのログイン、通信のセッション管理等、ネットワーク通信、セキュリティ管理に必要なさまざまな処理を行う。
【0022】
クライアントPC101、102、103が接続されたLAN121は、インターネット141を介して外部のネットワークと接続することを可能にする。クライアントPC101〜103は入稿用のJAVA(登録商標)アプレットを印刷サーバ104からダウンロードして印刷サーバ104と相互に通信したり、Macromedia社が開発した「Flash Remoting,Flashコンテンツ, ActionScript」技術を用いてサーバ側のフロントエンド/バックエンドシステムと同期して、あるいは非同期に処理を授受したりするなどの方法が可能である。またはこれに替えてクライアントPCが印刷サーバ104に対してポーリングすることによりあたかも印刷サーバ104内の動的情報にリアルタイムでアクセスしているかのごとく処理することも可能である。本実施形態ではこれら通信プロトコル/通信技術を限定しないが、以降では、クライアントPCとサーバPCは相互に通信が可能であることを前提に説明を行う。なお、上述したクライアントPCとサーバPCとの相互通信により本願発明に記載のリアルタイムでの納期情報を発注を開始したクライアントPCに表示することが可能となる。
【0023】
印刷サーバPC104は、インターネット通信網にサービスを提供可能な通信部を有し、クライアントPCと101等の接続管理を行う。サービスの提供にあたっては、WAS(Web Application Server)技術を用い、データベースや認証システム等のバックエンドシステムとの連携が可能である。ただし、本実施形態においてアカウント管理、セキュリティ管理、DB連携、および企業オフィス基幹システムとの連携等は重要でないので説明は省略する。印刷サーバ104が接続されているLAN122は、インターネット141、142を介し外部のネットワークに接続するためのものである。
【0024】
印刷拠点163に設置されたデスクトップPC(ワープロ機器等でも良い。以下、管理PCと称す)106は、インターネット通信網を介して印刷サーバ104と接続可能であり、クライアントPCからアップロードされたドキュメントをダウンロードし、入稿ドキュメントの管理、印刷指示、配送管理、スケジュール編集を行う機能を有する。カラー高画質MFP(Multi Function Peripheral:スキャナ機能、印刷機能、FAX機能等を搭載した複合複写機であり、ステイプル・パンチ機能などを有するフィニッシャ装置を利用可能な機種も多い)111、112、113は、以後プリンタと称する。プリンタ111〜113にはフィニッシャが装着されており、ステイプルフィニッシング、パンチフィニッシングが使用可能であり印字画質も高く、また管理PC106からの印刷要求を受け付け、印字処理可能なものである。管理PC106及びプリンタ111〜113が接続されているLAN123は、インターネット142を介して外部のネットワークへの接続を行なうためのものである。なお、印刷拠点に設置されている各画像形成装置は、印刷拠点の管理PCまたは印刷サーバ拠点にある印刷サーバが、クライアント拠点から受信したオーダ情報を用いて生成した画像形成ジョブに基づいて画像形成処理を実行する。
【0025】
図2は、一般的なPCの内部構成の一例を示す図であり、図1におけるクライアントPC101、102、103、印刷サーバ104、及び管理PC106の内部構成を示す図である。内部構成には、本実施形態を利用/制御するCPU201、CPU201のワークエリアを提供し、データ等を保持することが可能なRAM202、本実施形態における通信プログラムを提供する補助記憶装置(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、CD-ROM等)203、PC使用者にメッセージを通知する目的で使用される画像表示装置(具体的にはCRTディスプレイ、DSTN液晶ディスプレイ等)204、ユーザのコマンドを入力するユーザコマンド入力装置(具体的にはマウス、キーボード等)205、LAN220を介して他の情報機器とデータをやり取りするためのネットワークインタフェースカード(NIC)206およびメインバス209が示されている。なお、本実施形態において印刷サーバ104に関し、ユーザコマンド入力装置205、画像表示装置204は必須ではない。また、LAN220は図1におけるLAN121、122、123と同じものである。
【0026】
図3は、プリンタ111〜113の内部構成の一例を示す図である。図3のプリンタには、PCなどから受信した印字データを解釈して印字制御やフィニッシング制御をコントロールするCPU301、CPU301のワークエリアの提供、印字データの一時保管を行うためのRAM302、印字データの一時保管や、CPU301の判断により、RAM302の代わりに用いられる補助記憶装置(具体的にはハードディスク、CD-ROM等)303が含まれる。タッチパネル等の画像表示装置304は、プリンタ装置の状態やエラーメッセージ等を表示する。ユーザコマンド入力装置(タッチパネル等)305は、コピー部数の指定や、拡大指定、印刷キャンセル等をユーザが操作指示するためのものである。さらにNIC(Network Interface Card)306はLAN320を介してネットワーク機器と双方向にデータをやり取りするためのものである。表示装置等304、305はタッチパネル等の単一のモジュールとすることも可能である。
【0027】
PCなどから投入された印字データを実際に用紙に出力するための印字制御装置307は、本実施形態においてフィニッシャの制御も管理することとする。画像読み取り部308は、原稿上の画像を読み取って、白黒2値(カラーでもよい)のイメージデータを入力する。なお、本実施形態においては、LAN320は図1におけるLAN123と同じ物である。また、図3ではPCとのデータの送受信を行うインタフェースはNIC306に限定しているが、パラレルインタフェース、シリアルインタフェース、USBなどであっても良い。
【0028】
図4は、クライアントPC101、印刷サーバ104、及び管理PC106が利用可能なソフトウェア構成の一例を示す図である。入稿クライアント用のソフトウェア401はクライアントPC101が使用し、前述のとおり、ブラウザなどを用いて印刷サーバ104と相互に通信が可能な機能を有する。印刷サーバ104が提供する入稿処理全般の管理を行うための入稿受付部402は、具体的にはスケジューラクライアント403を介してスケジューラサーバ404に、スケジュール作成やスケジュール更新などの処理依頼などを行う。スケジューラクライアント403は、入稿受付部402とスケジューラサーバ404との通信を中継するプロキシ的なインタフェースである。スケジューラクライアント403が受けた処理依頼を実際に行うモジュールであるスケジューラサーバ404は、スケジュールの作成、スケジュール情報の管理、及び印刷拠点情報の管理等を行う。スケジュールサーバ404は、複数の画像形成ジョブから特定された特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置に割り当て、特定の画像形成ジョブを処理するために必要となる画像形成時間を算出する。なお、画像形成ジョブを処理するために必要となる画像形成時間は、画像形成ジョブに設定されているページ数および部数や所定の画像形成装置の機能により算出される。
【0029】
また、スケジュールサーバ404は、スケジュール情報の更新事象(オーダの確定またはオーダのキャンセルなど)が発生すると前記スケジュールを再生成する。データ管理部405は、受信した複数のオーダ情報や算出された納期情報、スケジュール情報を記憶する。
【0030】
スケジューラクライアント403はスケジューラサーバ404が提供する機能を利用するためのインタフェースで、例えば印刷拠点163に設置された管理PC上に配置して(406)、印刷拠点PCとスケジューラサーバ間の中継を行う際にも利用可能である。
【0031】
図5は、本実施形態で説明するドキュメント入稿、注文受け付け、注文管理、スケジュール管理全般の処理フローの概要を説明する処理シーケンスの一例である。ここでは、説明簡略化のため、前述のデータ管理部の処理に関する説明は省略する。図5では、入稿クライアント401が、ユーザによって入力された識別情報等を認識する。そして、入稿クライアント401が認識した識別情報を用いて印刷サーバの入稿受付部にログイン要求を行う(S501)。詳細には、クライアントPCの入力装置205を用いて入力された情報(識別情報)を、入稿クライアント401が認識して、識別情報を印刷サーバ104へ送信することによりS501が実現される。 印刷サーバ104内の入稿受付部402は、S501により入稿クライアント401から送信された識別情報を用いて認証処理を行う(S502)。詳細には、印刷サーバのRAM202には認証情報が保持されており、例えば送信された識別情報が認証情報内に含まれていた場合、入稿受付部402は送信された識別情報は認証すべき情報であると判定する。なお、入稿クライアント401におけるログイン処理は、例えば図6に示すような画面を用いて行う。入稿受付部402はログインID601及びパスワード602で指定されたログインIDとパスワードを基に認証処理を行う。
【0032】
認証処理(S502)において、入稿受付部402が認証した場合(ドキュメント入稿システムへのログインが許可された場合)、入稿クライアント401は入稿受付部402に対して入稿画面要求を行い(S503)、入稿クライアント401の画面表示装置204に入稿画面を表示する。図7は、S503の要求により入稿クライアントが取得する入稿画面の一例を示す図であり、上述した発注開始時にクライアントPCに表示される入稿画面である。入稿対象ドキュメントの指定エリア701は、ここで指定したローカルドキュメントがアップロードボタン704押下時に、入稿クライアント401が属するクライアントPC101の記憶部(例えばRAM202または補助記憶装置203)から読み出され、入稿受付部402にアップロードされる(S505)。なお、入稿受付部402にアップロードされたドキュメントは印刷サーバ104内のRAM202などに保持される。
【0033】
図7では納期情報表示エリアがあり、最短納期エリア705と最長納期エリア706を表示しているが、現段階では納期情報は未作成なので有用な情報は表示されていない。最短納期と最長納期に関しては後述する。
【0034】
ドキュメントを入稿受付部402にアップロードすると(S505)、入稿クライアント401は図8で示すドキュメント設定画面を表示する。図8は、入稿ドキュメントのページ数の入力エリア802、部数の入力エリア803を有している。スケジューラサーバ404は図8の設定画面に入力された情報を用いて印刷作業に必要な処理時間(画像形成時間)の算出を行う。処理時間算出の詳細は後述する。図8には、納期情報に有用な情報は表示されていないが、ここで納期確認ボタン804を押下すると、ページ情報802、部数情報803がスケジューラサーバ404に通知されて、スケジューラサーバ404にて入稿オーダに関するスケジューリングがなされ、納期情報に最短納期と最長納期が表示される。
【0035】
図9は、図8において納期確認ボタン804を押下した際表示される画面の一例であり、最短納期907及び最長納期908にはスケジューラサーバ404が算出した納期情報が表示される。スケジュール作成部と納期情報通知部の詳細は後述する。入稿クライアント401は、図8あるいは図9に入力された印刷情報(ページ数および部数など)を入稿受付部402に通知すると(S506)、入稿受付部402は受け付けた印刷情報(オーダ)に特化したスケジュール管理用のスレッド501を生成する(S507)。入稿受付部402はスケジュール管理スレッド501及びスケジューラクライアント403を介してスケジューラサーバ404にスケジュール作成依頼を行う(S508〜S510)。詳細には、図8の画面にて(ページ数および部数など)を入力後、次へボタン806を押すことにより、入稿クライアント401から入稿受付部402へスケジュール作成が発行される。そして、入稿クライアント401からのスケジュール作成依頼を受信することにより、入稿受付部402はスケジュール作成依頼を発行する。
【0036】
また、図8および図9に記載の納期確認ボタンが押されることにより、スケジュール更新依頼が発行される。このスケジュール管理スレッド501は、同時に処理されているオーダ毎に生成され、これらは互いの処理による影響を反映した納期情報を管理するために用いられる。
【0037】
スケジューラサーバ404は、スケジュール作成依頼を受けると対応するオーダに関して作業スケジュールを作成し(S511)、スケジューラクライアント403、スケジュール管理スレッド501、入稿受付部402を介して入稿クライアント401に納期情報を通知する(S511〜S515)。スケジュールサーバ404が生成した作業スケジュールは印刷サーバ104内のRAM202などに保持される。
【0038】
図10は、発注確定前に表示される納品情報を指定するための画面であり、配送先住所1001、電話番号1002、宛先名1003等を指定して発注ボタン1005を押下すると発注が確定する(S518)。発注が確定すると他のユーザが入稿しているオーダに関する納期情報に影響を及ぼし、他の入稿クライアント401は随時更新される納期情報を印刷サーバ104から受信して、入稿クライアント401上に表示する。また、図9に表示されている納期情報907および908と図10に表示されている納期情報1006および1007は、同じオーダ情報を取り扱っているにも関わらず納期情報が異なっている。
【0039】
これは、図10の画面にて配送先設定を行っている際に、例えば他のユーザが発注を確定することなどにより、納期情報が更新されたためである。このように、本願では発注が確定するまでの間(図10の画面にて発注ボタン1005が押されるまでの間)に変化する納期情報をリアルタイムに通知することを特徴としている。図5は入稿フローの概略のみを示す図だが、点線400で囲まれた処理をユーザが行う際には、実際には発注キャンセル、ドキュメントの再アップロードなどの様々な処理が発生することが考えられる。
【0040】
図11は、図5を参照して説明した注文フローの際に入稿受付部402が作成するジョブチケットの一例を示す図である。図11には、図6を用いてユーザが入力したユーザID1101、S505において入稿クライアント401が図7の入力エリア701に入力された情報からアップロードすべきドキュメントを特定し、該ドキュメントを入稿受付部402にアップロードした時点で入稿受付部402が発行する一意なオーダID1102、図7の入力エリア701に入力された入稿ファイルのファイル名1103、図8でユーザが入力したページ数1104と印刷部数、1105、図10でユーザが入力した配送先情報1106と納期情報1107がそれぞれ示されている。つまり、入稿クライアント401から送信される情報をもとに入稿受付部402が図11に示すジョブチケット情報を生成する。なお、入稿クライアント401から送信された情報は、印刷サーバ内のRAM202などに保持されているため、入稿受付部402はRAM202などを参照することにより、ユーザの入力情報に基づいてジョブチケットを生成することが可能となる。生成されたジョブチケット情報は印刷サーバ104内の補助記憶装置203などに保持され、本発明に関わる各ソフトウェアモジュールは、データ管理部405を介して任意のタイミングで参照/編集/削除できるものとする。なおジョブチケットの形式はXML形式やJDFに準拠した形式であっても本発明に適用することが可能である。
【0041】
図12は、印刷拠点163に設置されたプリンタ111〜113に関するプリンタ情報の一例を示す図であり、スケジューラサーバ404がスケジューリングを行う際に使用し、あらかじめシステム管理者などの手により作成済みであることを前提としているが、それに限ることはない。また、プリンタ情報は印刷サーバ内の記憶部であるRAM202や補助記憶装置203に保持される。
【0042】
本実施形態においてプリンタの機能情報はINIファイル形式で管理する。すなわち、セクション、キーの情報をもとにソフトウェアが任意のタイミングで参照可能ということである。プリンタ情報1200において、セクション名1201は印刷拠点163で利用可能なプリンタの台数を表し、キーと値1202は実際のプリンタ台数を記述する。プリンタ情報1200における1台目のプリンタに関するセクション1203には、1台目のプリンタの任意名称を示すキーと値1204、1台目のプリンタの印刷スピードを示すキーと値1205、1台目のプリンタに関するコメントを示すキーと値1206などがさらに含まれる。なお、印刷スピードを表す1205の値は、後述の印刷処理時間算出を行う際に用いられる。
【0043】
以下、プリンタ台数1202に記載されている台数分、同様の情報が列記される。詳細な説明は省略するが、本発明においてプリンタ情報1200はデータ管理部405を介して任意のタイミングで参照/編集可能とする。
【0044】
図13は、スケジューラサーバ404が行う印刷時間算出処理の一例を示すフローチャートである。本発明において、印刷時間算出ロジックそのものは重要ではないが、便宜上、スケジューラサーバ404は、図13に示すフローで印刷時間を算出するものとする。印刷時間算出は個々のプリンタ111〜113に対して適用することができる。なお、図13の各ステップは印刷サーバ104内のCPU201により実行される。
【0045】
スケジューラサーバ404は、ジョブチケット1100からページ数1104と印刷部数1105とを取得する(S1302)。詳細には、ジョブチケット情報は印刷サーバ104内の補助記憶装置203などに保持されているため、スケジューラサーバ404が印刷サーバ内の補助記憶装置203などを参照することによりジョブチケット情報に記述されているページ数1104および印刷部数1105を取得することが可能となる。
【0046】
次に、スケジューラサーバ404は、データ管理部405を介して所望するプリンタの印刷スピードを上述したプリンタ情報1200から取得し(S1303)、以下に示す計算式により印刷時間を算出する(S1304)。なお、プリンタ情報1200は上述した通り、印刷サーバ内の補助記憶装置203などに格納されているため、スケジュールサーバ404が補助記憶装置203を参照することにより所望のプリンタの印刷スピードを取得することが可能となる。また、印刷時間の算出に用いられる式は次の通りである。
(印刷時間) = (ページ数) × (部数) ÷ (印刷スピード) [分]
例えば、「ページ数=32枚」「部数=100部」「印刷スピード=32ppm」の場合印刷時間は、
(印刷時間) = 32 × 100 ÷ 32 = 100[分]
となる。本実施形態において、N-UP仕上げや両面仕上げについては特に触れていないが、これらの印刷体裁を指定可能な入稿システムの場合にはN-UP数、片面/両面情報を考慮した印刷時間算出を行う必要があるが本実施形態では省略する。なお、N−UPとは、1つの記録媒体に複数のページ画像を印刷する場合に用いられる設定であり、2−UPならば1つの記録媒体に2つのページ画像が印刷される。また、算出された所望のプリンタの印刷時間は印刷サーバ内の補助記憶装置等203に保持される。
【0047】
図16は、図5の点線400で囲まれた部分において、入稿クライアント401の納期情報表示の更新処理を説明するフローチャートである。前述のとおり、本発明の特徴はスケジューラが管理している動的なスケジュール情報をリアルタイムにクライアント側に反映することであり、図16は入稿クライアント側の処理を説明するためのものである。なお、図16の各ステップはクライアントPC内のCPUが実行する。
【0048】
入稿クライアント401は、入稿受付部402との通信用ポートをオープンにすると(S1602)、入稿受付部402からのイベント待機状態を保持するため(S1603)、入稿受付部402からのイベントを受信(S1604)するまでS1603およびS1604の処理を繰り返す。入稿クライアント401が入稿受付部402からのイベントを受信した場合、イベント内容が納期情報通知イベントであるか否かを判断する(S1605)。詳細には、入稿クライアント401が入稿受付部402から受信したイベントを解釈することによりS1605の処理が可能となる。S1605により、入稿クライアント401が、納期情報通知イベントを受信したと判断した場合、入稿受付部402から受け取った納期情報をUIに表示する(S1606)。具体的には、例えば、図9、図10に示す納期情報エリア907、908、1006、1007に納期情報を表示する。なお、受信した納期情報はS1606において表示すると共に、補助記憶装置203などに保持される。
【0049】
S1605において、入稿クライアント401が納期情報通知イベントではないと判断した場合、納期情報更新イベントであるか否かを判断する(S1607)。なお、S1607の判断は、S1605の判断処理と同様の処理であるため詳細な説明は省略する。S1607により、入稿クライアント401が納期情報更新イベントを受信したと判断した場合、図9、図10に表示中の納期情報を更新し、最新の納期情報を表示する(S1608)。なお、受信した納期情報更新に関する情報は、S1607において表示すると共に、補助記憶装置203などに保持される。
【0050】
S1605において、納期情報通知イベントではないと判断し、さらにS1606において納期情報更新イベントではないと判断した場合、入稿クライアント401は、ユーザがシステムからのログオフすることをトリガとする入稿クライアント401の終了イベントであるか否かを判断する(S1609)。詳細には、入稿クライアント401が、ユーザがログオフを指定したことを認識することが可能であるため、S1609の処理が可能となる。S1609により、入稿クライアント401が終了イベントであると判断した場合、S1602でオープンしたポートをクローズし(S1610)、入稿クライアント処理を終了する(S1611)。また、入稿クライアント401が、S1605およびS1607およびS1609の全ての判断処理によりNoと判定した場合、入稿受付部402から受信したイベント情報を解釈して、該イベント情報を処理する(S1612)。
【0051】
本フローチャートにより、本実施形態では印刷サーバ105が管理するオーダの状況変化に基づいて更新される納期情報の変化がリアルタイムに入稿クライアント401に通知され、入稿クライアント401は通知された納期情報をリアルタイムに更新することが可能となる。
【0052】
図14は、スケジュール管理スレッド501が行う処理の一例を説明するためのフローチャートである。スケジュール管理スレッド501は、図5の点線で囲まれた部分において、S507の処理のタイミングでオーダ毎に生成され、スケジューラサーバ404が生成する動的に変化する納期情報を、リアルタイムに入稿クライアント401に通知するために使用される。このスケジュール管理スレッド501は、同時に入稿処理が行われているオーダ毎に生成され、各々独立に動作する。図14を参照して個々のスケジュール管理スレッド501が行う処理の説明をする。なお、図14の各ステップは印刷サーバ104のCPUによって実行される。
【0053】
スケジュール管理スレッド501は、入稿受付部402からのリクエスト受付を開始しリクエスト待機状態を開始する(S1402)。スケジュール管理スレッド501は、入稿受付部402からのリクエストが発生したか否かを判断する(S1403)。詳細には、スケジュール管理スレッド501と入稿受付部402とは通信可能であり、入稿受付部402からリクエストが発生したか否かを認識することが可能である。S1403により、リクエストが発生したと判断した場合、スケジュール管理スレッド501は、入稿受付部402からのリクエスト内容を判断し、リクエストがスケジュール新規作成依頼か否かを判断する(S1404)。
【0054】
詳細には、図8に記載の次へボタン806が押されたか否かを入稿受付部402が確認し、次へボタン806が押されたことを認識した場合、その旨をスケジュール管理スレッド501に通知することによりS1404の判断処理が可能となる。S1404により、スケジュール管理スレッド501が、スケジュール新規作成依頼であると判断した場合、スケジューラクライアント403を介してスケジューラサーバ404にスケジュールの新規作成依頼を行い(S1405)、作成された納期情報をスケジューラサーバ404から受信して入稿クライアント401に通知する(S1406)。ここで、スケジュールの新規作成依頼とは、図5におけるS509と同じものである。なお、スケジューラサーバ404が作成した納期情報は印刷サーバの補助記憶装置203などに保持される。
【0055】
S1404において、スケジュール管理スレッド501がスケジュール新規作成依頼ではないと判断した場合、更新依頼リクエストを受信したか否かを判断する(S1407)。詳細には、図8または図9に記載の納期確認ボタンが押されたか否かを入稿受け付け部402が判断し、納期確認ボタンが押されたことを認識した場合、その旨をスケジュール管理スレッド501に通知することにより、S1407の判断処理が可能となる。
【0056】
スケジュール管理スレッド501は、S1407において更新依頼リクエストを受信したと判断した場合、スケジューラクライアント403を介しスケジューラサーバ404にスケジュール更新依頼を行い(S1408)、スケジューラサーバ404が管理する最新の納期情報を受信して入稿クライアント401に通知する(S1409)。詳細には、スケジューラサーバ404は、他のオーダが仮オーダから確定オーダに移行した場合や、仮オーダ情報の印刷処理を実行しない状態に変更する場合などスケジュールや納期情報に影響を与える情報の変化により更新される現状のスケジュール情報を補助記憶装置203などで管理している。そして、入稿受付部402から更新依頼リクエストを受信したことをスケジュール管理スレッドから受信した場合、スケジューラサーバ404は、補助記憶装置203にて管理している最新のスケジュール情報をスケジュール管理スレッド501に対して通知する。この処理により、S1408およびS1409の処理が可能となる。なお、仮オーダ及び確定オーダに関しては後述する。
【0057】
S1404およびS1407の判断処理により、スケジュール管理スレッド501がNoと判断した場合、キャンセルリクエストか否かを判断する(S1410)。S1410において、スケジュール管理スレッド501がキャンセルリクエストであると判断した場合、スケジューラクライアント403を介してスケジューラサーバ404に発注キャンセルを通知する(S1411)。ここで、発注キャンセルとは、例えばユーザが入稿作業中に入稿処理を中止したり、入稿クライアント401と入稿受付部402間のセッションがタイムアウトにより切断されたりした場合に発生するリクエストである。なお、S1411によりスケジューラサーバ404に発注キャンセルが通知された場合、スケジューラサーバ404はキャンセル通知をしたスケジュール管理スレッド以外のスケジュール管理スレッドに対してスケジュール更新情報(キャンセル情報を反映した最新のスケジュール情報)を通知する。
【0058】
S1404、S1407、S1410の判断処理により、スケジュール管理スレッド501がNoと判断した場合、発注確定か否かを判断する(S1412)。S1412の判断により、発注確定であると判断された場合、スケジュール管理スレッドはスケジューラサーバ404に発注が確定したことを通知する。なお、S1412によりスケジューラサーバ404に発注確定が通知された場合、スケジューラサーバ404は発注確定情報を通知したスケジュール管理スレッド以外のスケジュール管理スレッドに対してスケジュール更新情報(発注確定情報を反映した最新のスケジュール情報)を通知する。
【0059】
S1404、S1407、S1410、S1412の全ての判断処理によりNoと判断された場合、スケジュール管理スレッド501は、S1403により発生したイベント情報を解釈して、処理を実行する。
【0060】
以上により、スケジュール管理スレッド501はスケジューラサーバ404から受信した動的に変化する納期情報を入稿クライアント401に通知可能となり、他のオーダ情報の変化によりスケジュール情報に変更が生じても、最新情報を通知することが可能となる。なお、図14ではスケジュール管理スレッド501が更新依頼リクエストを受信することで、最新のスケジュール情報を通知するようにしていたがこれに限ることはなく、スケジューラサーバ404がスケジュール情報を更新することに応じて、スケジュール管理スレッド501に最新スケジュール情報を通知するようにしても構わない。つまり、ユーザからの更新情報リクエストが通知されなくとも、新たな納期情報が算出されることに応じて、算出された納期情報が通知される構成であっても良い。
【0061】
図19は、新規入稿に対応したスケジュール作成に関するスケジューラサーバ404の処理の一例を示すフローチャートであり、図5に示すフローチャートにおけるS511と同じものである。なお、図19の各ステップは印刷サーバのCPUにより実行される。スケジューラサーバ404はスケジュール新規作成依頼をスケジュール管理スレッド501から受信すると(S1902)、このオーダID1102とスケジュール管理スレッド501のスレッド識別子とを関連付けてスケジューラサーバの管理テーブルに追加する(S1903)。また、管理テーブルはサーバ装置内の記憶補助装置203等で管理される。
【0062】
図23は管理テーブルの具体例を示す図である。管理テーブル2300にはオーダID情報とスレッド識別子情報とが対応付けて管理されている。なお、新たなオーダを受注した場合、新しいスケジュール管理スレッドおよびオーダIDが管理テーブル2300に追加される。スケジューラサーバ404は、スケジュール情報が更新されると、この管理テーブルに記載されているスケジュール管理スレッド群に更新を通知するようになっている。なお、前述のとおりスケジュール管理スレッド501はオーダ毎に個別に生成されるため、複数の入稿が同時に行われているときには、スケジュール管理スレッドも複数存在する。
【0063】
スケジューラサーバ404は、S1903により追加したオーダを仮オーダとして管理テーブルに登録し(S1904)、他の仮オーダは無視してスケジューリングを行う(S1905)。本発明において、スケジューリングの詳細は特に重要でなく、従来技術で用いられる各種スケジューリング方法を適用可能であるが、ここで他の仮オーダを無視してスケジューリングを行うことにより最短納期を算出することが可能である(S1906)。詳細に説明するため図23の管理テーブルを用いて説明する。
【0064】
管理テーブル2300には、既に2つの仮オーダ(2302および2303)が記憶されているとする。S1906では最短納期を算出したいため、スケジューラサーバ404は、S1903で追加されたオーダ2304を一時的に最優先オーダ(他の仮オーダは無いものとして)であると認識して、オーダ2304と対応するジョブチケットに記載の情報およびプリント情報を基に最短納期を算出する。つまり、スケジューラサーバ404は、オーダ2304が仮オーダ2302および2303より前に処理される場合、オーダ2304の処理が完了する時間を算出する。なお、算出された最短納期情報は印刷サーバ104内の記憶補助装置203などに記憶される。また、最短納期情報の算出方法としては、例えば、特定の画像形成ジョブを特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブより優先して処理した場合、特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、処理開始時間および上述の方法により算出された特定のジョブを処理するために必要となる画像形成時間から特定の画像形成ジョブの処理完了時期である最短納期を算出する。
【0065】
次に、スケジューラサーバ404は他の仮オーダを全て確定オーダとして扱い、現在想定されている仮オーダ、および既に発注確定しているオーダ全てをスケジューリングした後、このオーダのスケジューリングを行うことにより(S1907)、現在管理テーブルにて管理されている全オーダの中で優先度を最低にして一番遅く作業が完了する場合の納期を算出する(S1908)。詳細に説明するため図23の管理テーブルを用いて説明する。
【0066】
管理テーブル2300には既に確定オーダ2301および仮オーダ2302〜2303が記憶されている。最長納期を算出する場合、スケジューラサーバ404は、S1903で追加されたオーダ2304を一時的に最も優先度の低いオーダ(他の仮オーダを全て考慮して)であると認識して、オーダ2304と対応するジョブチケットに記載の情報およびプリント情報を基に最長納期を算出する。つまり、スケジューラサーバ404は、確定オーダ2301および仮オーダ2302〜2303を処理した後にオーダ2304を処理した場合、オーダ2304の処理が完了する時間を算出する。なお、算出された最長納期情報は印刷サーバ104内の記憶補助装置203などに記憶される。また、最長納期の算出方法としては、特定の画像形成ジョブより特定の画像形成ジョブ以外の画像形成ジョブを優先させて処理した場合、特定の画像形成ジョブを所定の画像形成装置にて処理開始できる処理開始時間を決定し、処理開始時間および上述の方法にて算出された画像形成時間から特定の画像形成ジョブの処理完了時期である最長納期を算出する。
【0067】
以上により最短納期と最長納期が確定するので、スケジューラサーバ404はこのオーダに対応するスケジュール管理スレッド501に対して納期情報を通知すると共に(S1909)、このオーダ以外のオーダに対応した全てのスケジュール管理スレッドに対して最新のスケジュール情報を通知して(S1910)処理を終了する。
【0068】
詳細には、スケジューラサーバ404はS1906およびS1907にて新たな納期情報を算出したことにより、仮オーダのスケジュール情報も更新する。つまり、仮オーダが1つ増加することにより他の仮オーダの最長納期情報が仮オーダの増加分だけ遅れることとなる。なお、ここで更新された最長納期情報が通知されるのはスレッド識別子502および503に対応するスケジュール管理スレッドのみである。その遅れた納期情報をS1910にて通知する。
【0069】
以上により、新規オーダが入稿された際に、新規オーダの入稿が確定する前に、入稿した入稿クライアント401に対して適切な納期を通知することが可能となり、さらに他の入稿が確定していないオーダに対するスケジュール管理スレッドに対しても適切な納期情報を通知することが可能となる。
【0070】
図20は、スケジューラサーバ404が、他のオーダによりスケジュール情報が更新された場合に、各スケジュール管理スレッド501からスケジュール更新情報取得依頼を受け付けることに応じて実行する処理を説明するフローチャートである。なお、図20のフローチャートにおける各ステップは印刷サーバ内のCPU201によって実行される。
【0071】
スケジューラサーバ404は、更新情報取得依頼を受けると(図8または図9に記載の納期確認ボタンが押された場合)(S2002)、更新情報取得依頼を発行したスケジュール管理スレッドと対応するオーダ以外の仮オーダジョブは無視してスケジューリングを行い(S2003)、最短納期を算出する(S2004)。なお、S2004の処理は上述したS1905およびS1906と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0072】
次に、スケジューラサーバ404は、更新情報取得依頼を発行したスケジュール管理スレッドと対応するオーダ以外の仮オーダを確定オーダと仮定してスケジューリングを行い(S2005)、最長納期を算出する(S2007)。なお、S2007の処理は上述したS1907およびS1908と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0073】
最短納期と最長納期が確定すると、スケジューラサーバ404はS2002にて受信した更新情報取得依頼の依頼元に対応するスケジュール管理スレッド501にS2004およびS2007で算出した納期情報を通知し(S2007)、処理を終了する(S2008)。
【0074】
以上により、スケジューラサーバ404は、更新情報取得依頼を受信することに応じて、管理テーブル2300にて管理している全てのオーダの情報を考慮して最新のスケジュール情報を生成する。これにより、スケジュール管理スレッドは、他のオーダによりスケジュール情報が更新された場合に、その影響を考慮した最新のスケジュール情報を取得することが可能となる。なお、上述した通り、スケジューラサーバ404は、更新情報取得依頼を受信しなくとも、スケジュールに変更を与える情報(オーダのキャンセル情報、入稿確定情報)を受信することに応じて、更新された最新のスケジュール情報を通知するようにしてもかまわない。つまり、スケジュールの更新事象が発生することにより、上述の方法で最短納期および最長納期が再算出され、納期情報が算出されることに応じて、オーダを発注したクライアントPC(オーダ発注装置)に対して算出された納期情報が通知される。なお、印刷サーバは、納期情報を通知すべき通知先となるオーダ発注装置を記憶している。また、更新事象とは、印刷サーバ内に記憶されている少なくとも1つの画像形成ジョブの状態が印刷処理すべき状態に更新される処理、または前記記憶手段に記憶されている画像形成ジョブの少なくとも1つが印刷処理中止状態に更新される処理を指す。
【0075】
図21は、あるオーダが入稿処理中にキャンセルされた場合のスケジューラサーバ404の処理を説明するフローチャートである。図21のフローチャートの各ステップは印刷サーバ内のCPU201によって実行される。
【0076】
スケジューラサーバ404はスケジュール管理スレッド501から削除イベントを受けると(S2102)、このオーダを前述の管理テーブル2300から削除する。S2102にて指定されたオーダを削除することによりスケジュール情報に変更が生じる。よって、スケジューラサーバ404は、削除することにより変更されたスケジュール情報を記憶補助装置203などに格納する。
【0077】
スケジューラサーバ404は、S2102による削除処理により変更されたスケジュール情報を全てのオーダに対応するスケジュール管理スレッド501に通知し(S2104)、処理を終了する。以上により、あるオーダがキャンセルされた際に、スケジューラサーバは、キャンセルに応じてスケジュールの変更処理を実行し、キャンセル処理の影響を考慮した最新のスケジュール情報を各クライアントに通知することが可能となる。
【0078】
図22は、あるオーダの発注が確定した場合のスケジューラサーバ404の処理を説明するフローチャートである。図22のフローチャートの各ステップは印刷サーバ内のCPU201によって実行される。
【0079】
スケジューラサーバ404は、スケジュール管理スレッド501からオーダ発注確定イベントを受信すると(S2202)、このオーダのフラグを仮フラグから確定フラグに変更する(S2203)。例えば、図23に示すように管理テーブル2300には各オーダの状態情報を示す項目があり、発注確定イベントを受信することにより管理テーブル2300の状態情報を変更することによりS2203の処理が実現される。
【0080】
スケジューラサーバ404は、S2203で確定したオーダを仮オーダを無視してスケジューリングし(S2204)、このオーダのスケジュールを確定し(S2205)、処理を終了する。
【0081】
以上の処理で、入稿が確定したオーダに関してはスケジュールを確定し、以降は基本的にスケジュール変更はされないものとして扱う。ただし、印刷拠点163の都合などでスケジュールを変更する必要があった場合には、印刷拠点163に設置された管理PC106上のスケジューラクライアント406を介してスケジュール変更することは可能である。しかし、本発明では特に重要でないので詳細な説明は省略する。
【0082】
図21および図22により、データ管理部405にて記憶されているオーダ情報の状態が変更されることにより、その状態の変更内容に従って、変更されたオーダとは異なるオーダの納期情報を算出して、算出された納期情報が通知される。これにより、複数のユーザが同時に入稿処理を行うようなオーダシステムであり、他人のオーダの変更処理によりスケジュールが変更されても最新の納期情報を認識することが可能となる。
【0083】
なお、スケジューラサーバによって算出される最短納期または最長納期は、少なくともオーダ情報に設定されている印刷部数情報およびページ数情報とオーダ情報を処理すべき画像形成装置の機能情報を用いて算出されたオーダ情報を処理するために必要となる画像形成時間を用いて決定する。
【0084】
以上により、本発明の特徴である動的なスケジュール情報をクライアント側でリアルタイムに取得可能な手段に関しての説明は終了するが、続いて、スケジューリング自体に関する説明を補足する。
【0085】
図15は、スケジューラサーバ404が作成した作業スケジュールに対応したスケジューラUIの一例を示す図である。本発明においてスケジューラUIは必要ないが、説明の便宜上図示する。図15は、2004年12月20日13時00分から2004年12月22日18時00分までの、印刷拠点163における作業スケジュールを表しているものとする。
【0086】
業務時間帯は区画1501〜1504であり、それ以外は休憩時間等、非業務時間帯とし、網掛けで表示している。一般に非業務時間帯には作業スケジュールを割り当てることはできず、それらの情報は予めシステム管理者や印刷拠点オペレータ等が設定しておくことが想定される。図15に示す実施例の場合、本実施形態における確定オーダは実線で囲まれた矩形で表示され、仮オーダについては、例えばA〜Eのように点線で囲まれた矩形で表示されるものとする。
【0087】
本実施形態で説明した最短納期とは仮オーダを無視したスケジュールであり、例えば図15に示す状態で新規オーダFがプリンタ111にて処理するものとして入稿された場合には、オーダFの最短作業時間帯は図17に示される点線矩形1701となり、最短納期は配送時間などのオーバヘッド(例えば2日間)を考慮して、2004年12月23日となる。また、最長納期は、仮オーダを全て確定オーダと仮定し、それら確定オーダの後に割り当てられるスケジュールであり、例えば図15に示す状態で新規オーダFがプリンタ113にて処理するものとして入稿された場合、オーダFの最長作業時間帯は図18に示される点線矩形1801となり、最長納期は配送時間などのオーバヘッド(例えば2日間)を考慮して、2004年12月24日となる。なお、図15、図18、図19において、スケジューリングアルゴリズムは「該当オーダに対して、与えられた条件において、最短となるように割り当て」を行った例であるが、例えば、オーダの優先度を考慮したスケジュールシステムやオペレータのスキルを考慮したスケジュールシステム等も広く普及しており、それらのスケジューリングアルゴリズムを適用した場合でも本発明は有効である。
【0088】
以上により、本発明の特徴である、動的なスケジュール情報をクライアント側でリアルタイムに取得可能な手段およびスケジューリング自体の説明を終了するが、以降にスケジュールUIを用いて本願の具体例を説明する。
【0089】
例えば、最長納期のスケジュール情報として図18に記載されるようなスケジュールUIが表示されているとする。図18ではプリンタ113を用いてオーダFを処理するようにスケジューリングされている。また、オーダFの前に1つの仮オーダ1802がスケジューリングされている。ここで、スケジューラサーバ404がプリンタ113を用いて処理すべき新規オーダを受注した場合、オーダFの最長納期は新規オーダを考慮するため更に後へと遅れる。その最新のスケジュール情報を反映したスケジュールUIが図24である。
【0090】
図24では、スケジューラサーバ404が新規追加オーダ2401のジョブチケットからプリンタ113にて必要となる処理時間(画像形成時間)を算出する。この算出された処理時間分だけオーダFの処理開始時間は遅れる。
【0091】
図24に示すようなスケジュールの変更により生じる納期情報の変化が、上述したようにクライアントからの更新依頼のリクエストまたはスケジューラサーバ404が最新スケジュールの更新処理を行うことに応じてクライアントに通知される。これにより、複数のユーザが同時に入稿処理を行うようなオーダシステムであり、他人のオーダの変更処理によりスケジュールが変更されても最新の納期情報を認識することが可能となる。これにより、ユーザは適切な納期情報に基づいて発注するか否かを判定することができる。
【0092】
なお、本願では、スケジュールを生成しておき、更新事象(オーダ情報のキャンセルや確定)によりスケジュールが変更された場合について説明を進めてきたが、スケジュール情報を生成しなくとも、更新事象により納期情報が変更する場合に本願発明を適応しても構わない。
【0093】
次に本発明の目的である最新のスケジュール情報を提供するための方法について図25〜図29を用いて説明する。図25は図8〜図10などに示す入稿画面をブラウザに表示するためのHTMLの一例である。詳細は省略するが、クライアントPCは、例えば2501に示すタグを用いてアプレットを起動することで、アプレットプログラムを経由してサーバプログラムと通信する事が可能となり、図9に示す納期情報907および908を表示することが可能となる。
【0094】
また、図26、図27は入稿クライアントプログラムの一例である。図26、図27では説明を簡略化するために、サーバとの通信部のみを記述しているが、実際にはその他の処理を実装しても良い。2601はサーバからメッセージ通知を受信処理を実行するためのプログラムであり、受信処理の実装は2702が実行されることにより行われる。
入稿クライアントプログラムは2701でサーバプログラムに対してメッセージ通知登録を行い、以後、サーバからのメッセージ受信が可能となる。2702は入稿クライアントプログラムが入稿サーバプログラムからメッセージを受け付けた場合の処理を行うメソッドである。これらの記述により、クライアントPCは、所定のタイミングでサーバから受信した納期情報を表示することが可能となる。
【0095】
図28、図29はサーバプログラムの一例である。図28、図29では説明を簡略化するために、クライアントとの通信部のみを記述しているが、実際にはその他の処理も実装される。2801は入稿クライアントプログラムからのメッセージ通知登録リクエストを処理するためのプログラムである。このプログラムを実行することにより、印刷サーバは、納期情報の通知先を認識することが可能となる。
【0096】
メッセージ追加登録リクエストを受けての登録処理は2901で示されるプログラムで実行される。スケジュール情報が変更した際には、印刷サーバ104内のCPU201の判断により2903のプログラムが実行され、2904の処理により変更された納期情報を登録されたクライアントPCの入稿クライアントプログラムに通知する。
【0097】
なお、本発明では最短納期および最長納期を示すと記載したがこれに限ることなく、納期の期待値を表示するようにしても構わない。納期期待値とは、過去の履歴データから納期として予想される日時を算出して表示するものであり、納期の目安となる情報の1つである。納期期待値の算出方法としては、例えば、過去に発注依頼されたオーダ情報から印刷処理されること無くキャンセルされたオーダ情報を管理し、キャンセルされるオーダ情報の割合から、そのキャンセル処理による納期情報の変動値を元に、納期期待値情報を算出する。
【0098】
具体的には過去のキャンセルの割合が5割である場合、入稿依頼されたオーダの納期期待値はすでに入稿されている半分のオーダがキャンセルされるものとして納期が算出される。この納期期待値を提示することにより、クライアントは最短納期および最長納期のみならず、過去の履歴から目安となる納期を認識することが可能となり、様々な納期情報を元に発注すべきか否かを判定することが可能となる。
【0099】
[他の実施形態]
以上述べた実施形態の他に次の形態を実施できる。上述の実施形態では、ネットワークを構成するハードウェア等が含まれるものの、各データ処理を順次実施するソフトウェアでも実現できるものである。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または、記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(または、CPUやMPU)が、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し、実行することによっても達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が、上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶しはCD、MD、メモリカード、MO等のさまざまな記憶媒体に書き込み可能である。
【0100】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の一実施形態で使用するネットワーク構成図の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態の一般的なPCの内部構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態のプリンタの内部構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態のクライアントPC、印刷サーバ、及び管理PCが利用可能なソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図5】本実施形態で説明するドキュメント入稿、注文受け付け、注文管理、スケジュール管理全般の処理フローの概要を説明する処理シーケンスの一例である。
【図6】本発明の一実施形態の入稿クライアントにおけるログイン処理の画面を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態のファイル入稿画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態のキュメント設定画面を示す図である。
【図9】図8において納期確認ボタンを押下した際表示される画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態の納品情報を指定するための画面を示す図である。
【図11】図5を参照して説明した注文フローの際に入稿受付部が作成するジョブチケットの一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態の印刷拠点に設置されたプリンタに関する情報の一例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態のスケジューラサーバが行う印刷時間算出処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態のスケジュール管理スレッドが行う処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態のスケジューラサーバが作成した作業スケジュールに対応したスケジューラUIの一例を示す図である。
【図16】図5の点線で囲まれた部分において、入稿クライアントの納期情報表示の更新処理を説明するフローチャートである。
【図17】本発明の一実施形態のスケジューラサーバが作成した作業スケジュールに対応したスケジューラUIの一例を示す図である。
【図18】本発明の一実施形態のスケジューラサーバが作成した作業スケジュールに対応したスケジューラUIの一例を示す図である。
【図19】本発明の一実施形態の新規入稿に対応したスケジュール作成に関するスケジューラサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施形態の他のオーダによりスケジュール情報が更新された場合に、各スケジュール管理スレッドからスケジュール更新情報取得依頼を受け付けた場合のスケジューラサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態のあるオーダが入稿処理中にキャンセルされた場合のスケジューラサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図22】本発明の一実施形態のあるオーダの発注が確定した場合のスケジューラサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図23】本発明の管理テーブルの一例を示す図である。
【図24】本発明のスケジュールの変更により生じる納期情報の変化を説明するためのスケジュールUIの一例を示す図。
【図25】本発明の入稿画面をブラウザに表示するためのHTMLの一例である。
【図26】本発明の入稿クライアントプログラムの一例である。
【図27】本発明の入稿クライアントプログラムの一例である。
【図28】本発明のサーバプログラムの一例である。
【図29】本発明のサーバプログラムの一例である。
【符号の説明】
【0103】
101、102、103 PC
104 印刷サーバ
105 データベース
121、122、123、202 LAN
141 インターネット
201、301 CPU
202、302 RAM
203、303 補助記憶装置
204、304 画像表示装置
205、305 ユーザコマンド入力装置
206、306 ネットワークインタフェースカード(NIC)
307 印字制御装置
308 画像読み取り部




 

 


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