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発明の名称 ネットワークプリントシステム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−4354(P2007−4354A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−181897(P2005−181897)
出願日 平成17年6月22日(2005.6.22)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 水野 高志 / 数藤 義明
要約 課題
情報資源をプリンタに送信する際及びサーバにアップロードする際,ネットワーク上における情報資源の盗聴を防ぐプリントシステムの構築を目的とする。また,情報資源に埋め込まれた電子透かしに電子透かし抽出プログラムの実行により,情報資源を印刷できる利用者を制限することができるプリントシステムの構築を目的とする。

解決手段
端末で暗号化プログラムをネットワークから受信し,情報資源を暗号化する。受信した暗号解読プログラム,暗号化した情報資源及び利用者を特定できる利用者IDを端末からネットワークに接続されたプリンタに送信する。暗号化された情報資源を印刷する際,プリンタは暗号解読プログラムを実行し情報資源を復号化し,情報資源に埋め込まれた電子透かしと利用者IDを電子透かし抽出プログラムを実行し比較する。
特許請求の範囲
【請求項1】
ネットワークに接続され,端末から印刷要求を受けて印刷処理を行うネットワークプリントシステムにおいて,複数のサーバを介してなるネットワークへの接続手段と,
情報資源の所在を表す情報(URL)を受信し,登録する情報資源所在情報取得手段と,
暗号化プログラム取得手段と,
暗号解読プログラム取得手段と,
利用者ID取得手段と,
電子透かし抽出プログラム実行手段と,
前記情報資源所在情報を用いてサーバに接続し情報資源を受信する情報資源取得手段を備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項2】
請求項1のネットワークプリントシステムにおいて,暗号化プログラム取得手段を用いて取得した暗号化プログラムは,情報資源を暗号化するプログラムであり,取得した暗号化プログラムを用いて,情報資源暗号化手段を備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項3】
請求項1のネットワークプリントシステムにおいて,暗号解読プログラム取得手段を用いて取得した暗号解読プログラムは,情報資源取得手段を用いて取得した暗号化された情報資源を復号化するプログラムであり,取得した暗号解読プログラムを用いて,取得した暗号化された情報資源を復号化する取得情報資源復号化手段を備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項4】
請求項1のネットワークプリントシステムにおいて,電子透かし抽出プログラムは情報資源に電子透かしが埋め込まれているか判定し,電子透かしが埋め込まれている場合に情報資源取得手段を用いて取得した情報資源から電子透かしを抽出し,取得した利用者IDと比較し,比較の結果から印刷の実行の制御を行うことを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のネットワークプリントシステムにおいて,「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」,「受信した情報資源」,「受信した暗号解読プログラム」をネットワークプリントシステム内部に蓄積するための記憶手段を備え,
前記記憶手段を用いてネットワークプリントシステム内部に蓄積した「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」「受信した情報資源」,「受信した暗号解読プログラム」を再利用するために管理する蓄積情報管理手段を備え,
端末からの印刷要求受信時に,新しく受信した「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」と前記記憶手段を用いて記録された「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」を比較し,新たに「情報資源所在情報」が表すサーバ,「暗号解読プログラム所在情報」が表すサーバに接続し,情報資源やプログラムを受信する必要があるかどうか判定する手段を備え,
前記サーバ接続判定手段により,サーバに接続し情報資源や暗号化及び暗号解読プログラムを受信する必要がないと判定された場合に,前記記憶手段を用いて蓄積された「受信した情報資源」「受信した暗号解読プログラム」を用いて印刷処理を行う内部蓄積プログラム実行手段を備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項6】
請求項5のネットワークプリントシステムにおいて,暗号化プログラム取得手段を用いて取得した暗号化プログラムは,情報資源を暗号化するプログラムであり,取得した暗号化プログラムを用いて,情報資源暗号化手段を備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項7】
請求項5のネットワークプリントシステムにおいて,暗号解読プログラム取得手段を用いて取得した暗号解読プログラムは,情報資源取得手段を用いて取得した暗号化された情報資源を復号化するプログラムであり,取得した暗号解読プログラムを用いて,取得した暗号化された情報資源を復号化する取得情報資源復号化手段を備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項8】
請求項5のネットワークプリントシステムにおいて,電子透かし抽出プログラムは情報資源に電子透かしが埋め込まれているか判定し,電子透かしが埋め込まれている場合に情報資源取得手段を用いて取得した情報資源から電子透かしを抽出し,取得した利用者IDと比較し,比較の結果から印刷の実行の制御を行うことを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項9】
ネットワークに接続され,端末から印刷要求を受けて印刷処理を行うネットワークプリントシステムにおいて,複数のサーバを介してなるネットワークへの接続ステップと,
情報資源の所在を表す情報(URL)を受信し,登録する情報資源所在情報取得ステップと,
暗号化プログラム取得ステップと,
暗号解読プログラム取得ステップと,
利用者ID取得ステップと,
電子透かし抽出プログラム実行ステップと,
前記情報資源所在情報を用いてサーバに接続し情報資源を受信する情報資源取得ステップを備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項10】
請求項9のネットワークプリントシステムにおいて,暗号化プログラム取得ステップを用いて取得した暗号化プログラムは,情報資源を暗号化するプログラムであり,取得した暗号化プログラムを用いて,情報資源暗号化ステップを備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項11】
請求項9のネットワークプリントシステムにおいて,暗号解読プログラム取得ステップを用いて取得した暗号解読プログラムは,情報資源取得ステップを用いて取得した暗号化された情報資源を復号化するプログラムであり,取得した暗号解読プログラムを用いて,取得した暗号化された情報資源を復号化する取得情報資源復号化ステップを備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項12】
請求項9のネットワークプリントシステムにおいて,電子透かし抽出プログラムは情報資源に電子透かしが埋め込まれているか判定し,電子透かしが埋め込まれている場合に情報資源取得ステップを用いて取得した情報資源から電子透かしを抽出し,取得した利用者IDと比較し,比較の結果から印刷の実行の制御を行うことを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項13】
請求項9に記載のネットワークプリントシステムにおいて,「情報資源所在情報」,「暗号化及び暗号解読プログラム所在情報」,「受信した情報資源」,「受信した暗号解読プログラム」をネットワークプリントシステム内部に蓄積するための記憶ステップを備え,
前記記憶ステップを用いてネットワークプリントシステム内部に蓄積した「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」「受信した情報資源」,「受信した暗号解読プログラム」を再利用するために管理する蓄積情報管理ステップを備え,
端末からの印刷要求受信時に,新しく受信した「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」と前記記憶ステップを用いて記録された「情報資源所在情報」,「受信した暗号解読プログラム所在情報」を比較し,新たに「情報資源所在情報」が表すサーバ,「暗号解読プログラム所在情報」が表すサーバに接続し,情報資源やプログラムを受信する必要があるかどうか判定するステップを備え,
前記サーバ接続判定ステップにより,サーバに接続し情報資源や暗号化及び暗号解読プログラムを受信する必要がないと判定された場合に,前記記憶ステップを用いて蓄積された「受信した情報資源」「受信した暗号解読プログラム」を用いて印刷処理を行う内部蓄積プログラム実行ステップを備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項14】
請求項13のネットワークプリントシステムにおいて,暗号化プログラム取得ステップを用いて取得した暗号化プログラムは,情報資源を暗号化するプログラムであり,取得した暗号化プログラムを用いて,情報資源暗号化ステップを備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項15】
請求項13のネットワークプリントシステムにおいて,暗号解読プログラム取得ステップを用いて取得した暗号解読プログラムは,情報資源取得ステップを用いて取得した暗号化された情報資源を復号化するプログラムであり,取得した暗号解読プログラムを用いて,取得した暗号化された情報資源を復号化する取得情報資源復号化ステップを備えることを特徴とするネットワークプリントシステム。
【請求項16】
請求項13のネットワークプリントシステムにおいて,電子透かし抽出プログラムは情報資源に電子透かしが埋め込まれているか判定し,電子透かしが埋め込まれている場合に情報資源取得ステップを用いて取得した情報資源から電子透かしを抽出し,取得した利用者IDと比較し,比較の結果から印刷の実行の制御を行うことを特徴とするネットワークプリントシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は,インターネット,イントラネット,LAN等のネットワークに接続されたネットワークプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
LAN等のネットワークに接続され,複数のホストコンピュータに共有されるプリンタとしてネットワークプリンタがある。
【0003】
従来のネットワークプリンタにおいて,ホストコンピュータとネットワークプリンタはネットワークを介して接続されるか,パラレルポート,USBパラレルポート,無線等の手段により接続される。プリンタの利用者は,利用者が直接操作可能な端末(ホスト)から印刷用データをプリンタもしくはプリンタサーバに送信する。
【0004】
利用者側から端末に送信するデータとして,テキストデータ,画像データ, PDL(Page Discription Language)で記述されたデータ等がある。
【0005】
一般にプリンタ利用者は,印刷用のデータを送信,変換,編集するためのドライバソフトを要する。
【0006】
暗号化方式は共通鍵暗号方式,公開鍵暗号方式の暗号方式がある。暗号化には暗号鍵,復号化には復号鍵を要する。
【0007】
電子透かしにはデジタルである情報資源に対して埋め込むものと,印刷された紙に埋め込むものがある。
【0008】
また,多数のネットワークに相互接続してなる世界規模のネットワークとして,インターネットが知られている。インターネットにはWWWサーバやFTPサーバが存在し,アクセスしてきた端末に対して,HTMLで表現された情報資源や種々のデータ形式で表現されたファイル等のデータをHTTPやFTP等のデータ通信プロトコルにより提供している。インターネット上の情報資源の所在を表すものとしてURLが知られている。
【0009】
又、従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
【特許文献1】特開平11−31127号公報
【特許文献2】特開2002−351317号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ネットワーク上に存在するが利用者の端末上にない情報資源を印刷する場合に,利用者がネットワークを介して,情報資源を一旦利用者の端末にダウンロードしてプリントするため,手間がかかるという問題点がある。
【0011】
また,情報資源をプリンタに送信する際や,サーバにアップロードする際,ネットワーク上において情報資源の盗聴が問題となる。
【0012】
また,情報資源の機密性が高い場合,この情報資源の印刷可能な利用者を個人あるいは,特定のグループに制限しなければならない。
【0013】
本発明の課題は,プリンタ利用者の端末に負荷をかけることなく,その情報資源を直接印刷できる自由度の高いネットワークプリントシステムを提案することである。さらに, ネットワーク上に存在する暗号化及び暗号解読プログラムで直接暗号化/暗号解読を行うことで,情報資源をネットワークに接続されたプリンタに送信する際や,ネットワーク上のサーバにアップロードする際,情報資源の盗聴を防ぐネットワークプリントシステムを提案することである。また,情報資源の印刷可能な利用者を,特定の個人あるいは特定の集団に制限するネットワークプリントシステムを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するため,本発明に係るネットワークプリンタ(ネットワーク対応印刷装置)では,情報資源(ドキュメント等)の所在を示すURLと情報資源を暗号化及び復号化するプログラムの所在を示すURLを受信し,指定されたURLに対し自らアクセスし,情報資源を取得し,端末では取得した暗号化プログラムを取得し情報資源を暗号化し,取得した暗号化プログラムに対応する暗号解読プログラムで暗号化された情報資源を復号化することことを特徴とする。情報資源には,プリンタ利用者の印刷を制限する電子透かしが埋め込まれることを特徴とする。
【0015】
請求項1に係る発明では,ネットワークに接続され,端末から印刷要求を受けて印刷処理を行うネットワークプリントシステムにおいて,複数のサーバを介してなるネットワークへの接続手段と,
情報資源の所在を表す情報(URL)を受信し,登録する情報資源所在情報取得手段と,
暗号化プログラム取得手段と,
暗号解読プログラム取得手段と,
利用者ID取得手段と,
電子透かし抽出プログラム実行手段と,
前記情報資源所在情報を用いてサーバに接続し情報資源を受信する情報資源取得手段を備えることを特徴とする。
【0016】
ここで,「端末」とは,パーソナルコンピュータ,ハンディーターミナル,携帯電話,プリンタ等のネットワークに接続できるあらゆる機器を含む。
【0017】
ここで,「複数のサーバを介してなるネットワーク」とは,インターネットやイントラネット,LAN等である。
ここで,「端末」と「ネットワークプリントシステム」はネットワークを介して接続されていても良いし,USBパラレルポートやパラレルポート,無線等の手段により直接接続されていても良い。
【0018】
ここで,「情報資源」とは,テキストファイル,画像ファイル, PDLファイル,アプリケーション独自のフォーマット,符号化されたファイル等,印刷の対象となるあらゆるデータを含む。
【0019】
ここで,「暗号化プログラム」とは,情報資源を暗号化するプログラム及び暗号化された情報資源を復号化するプログラムであり,JAVA(登録商標)のような特定のアーキテクチャに依存しないプログラム言語であることが好ましい。
【0020】
ここで,「利用者ID」とは,氏名,所属グループ等利用者個人を特定できる情報であり,その形式は問わない。
【0021】
ここで,「電子透かし」とは,個人あるいはグループを特定する情報であり,その形式は問わない。また,電子透かしが情報資源に埋め込まれているとき,電子透かしが可視であるか不可視であるかは問わない。
【0022】
請求項5に係る発明では,請求項1に記載のネットワークプリントシステムにおいて,「情報資源所在情報」,「暗号化及び暗号解読プログラム所在情報」,「受信した情報資源」,「受信した暗号解読プログラム」をネットワークプリントシステム内部に蓄積するための記憶手段を備え,
前記記憶手段を用いてネットワークプリントシステム内部に蓄積した「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」,「受信した情報資源」,「受信した暗号解読プログラム」を再利用するために管理する蓄積情報管理手段を備え,
端末からの印刷要求受信時に,新しく受信した「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」と前記記憶手段を用いて記録された「情報資源所在情報」,「暗号解読プログラム所在情報」を比較し,新たに「情報資源所在情報」が表すサーバ,「暗号解読プログラム所在情報」が表すサーバに接続し,情報資源やプログラムを受信する必要があるかどうか判定する手段を備え,
前記サーバ接続判定手段により,サーバに接続し情報資源や暗号化及び暗号解読プログラムを受信する必要がないと判定された場合に,前記記憶手段を用いて蓄積された「受信した情報資源」,「受信した暗号解読プログラム」を用いて印刷処理を行う内部蓄積プログラム実行手段を備えることを特徴とする。
【0023】
ここで,「蓄積するための記憶手段」とは,ハードディスクのような不揮発性の記憶媒体を備えて記憶することである。
【0024】
ここで,「再利用するために管理する蓄積情報管理手段」とは,例えば,各々のサーバから受信した情報資源や暗号解読プログラムを共にテーブルのような形で一元管理することである。データの更新時刻等を管理の対象となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によると,プリンタの利用者の端末で行われる主な処理は,ネットワークに存在する情報資源の所在をプリンタに示すことである。そのため,利用者の端末において直接情報資源を処理しなくてすみ,情報資源の転送によるネットワークの負荷を抑えて印刷することが可能となる。
【0026】
また,端末で情報資源を暗号化するので,情報資源をプリンタに転送する際や,情報資源をサーバにアップロードする際,ネットワーク上における情報資源の盗聴を防ぐことが可能となる。
【0027】
さらに,電子透かしを情報資源に埋め込むことにより,この情報資源の印刷可能な利用者を特定の個人あるいは特定の集団に限定することができ,情報資源の機密性を保つことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下,添付図面と共に実施例の形態を挙げ,本発明を説明する。
【実施例1】
【0029】
実施例1では,請求項1に係る発明について添付図面を参照しながら説明する。
【0030】
以下,図1を参照しながら実施例を説明する。
【0031】
実施例1では,プリンタ利用者がネットワークに接続された端末から,ネットワークに接続されたプリンタで端末にある情報資源を印刷する際,暗号化プログラムを端末にダウンロードし,端末で印刷利用者を制限する電子透かしを情報資源に埋め込んだ後暗号化を行い情報資源をプリンタに転送し,暗号化された情報資源と暗号化プログラムに対応する暗号解読プログラムをプリンタで受信し,暗号解読プログラムで情報資源を復号化し,電子透かし抽出プログラムで情報資源に埋め込まれている電子透かしを除去し,印刷処理を行う例である。
【0032】
ここでは,端末にダウンロードされる暗号化プログラム(PG1)とプリンタにダウンロードされる暗号化プログラム(PG1)に対応する暗号解読プログラム(PG2)はネットワーク上のサーバから端末に送信されても良いし,フレキシブルディスクなどの脱着可能な記憶媒体から端末に送信されても良く,転送方式に依存しない。
【0033】
ここでは,電子透かし抽出プログラムはプリンタ製造時に内蔵されているものとする。
【0034】
ホスト(プリンタ利用者の端末)(H1)とプリンタ(PT1)は共にネットワークに接続されている。
【0035】
ネットワーク(N1)には,情報資源を蓄積したサーバ(S1)と暗号化及び暗号解読プログラムを蓄積したサーバ(S2)が接続されている。サーバ(S2)に蓄積された暗号化プログラム(PG1)はHTTP,FTPによりホスト(H1)にダウンロードされ, 暗号化プログラム(PG1)に対応する暗号解読プログラム(PG2)はHTTP,FTPによりプリンタ(PT1)にダウンロードされる。サーバ(S1)に蓄積された情報資源(J1)はHTTP,FTPによりプリンタ(PT1)にダウンロードされる。ネットワークはインターネットのような大規模なネットワークでも良いし,LANのようなローカルのネットワークでも良い。
【0036】
ここでは,ホスト(H1)とプリンタ(PT1)間の通信プロトコルはTCP/IPを想定する。プリンタ(PT1)はJAVA(登録商標)を実装しており,JAVA(登録商標)言語で記述されたプログラムを解釈実行可能であると仮定する。さらに,プリンタ(PT1)は,ネットワーク上のサーバと通信プロトコルHTTP及びFTPにより通信可能な手段を備えるものとする。
【0037】
WWWサーバは(S1),サーバが内部に持つハードディスクにファイル名「001.data」で示される情報資源(J1)を記録しているものと仮定する。ファイル「001.data」はフォルダ名「data」で示されるフォルダの中にあるものとする。
【0038】
FTPサーバ(S2)は,サーバが内部に持つハードディスクにファイル名「001.java」で示される暗号化プログラム(PG1)及び暗号解読プログラム(PG2)を記録しているものと仮定する。ファイル「001.java」はフォルダ名「program」で示されるフォルダの中にあるものとする。さらに,暗号化プログラム(PG1)はJAVA(登録商標)言語で記述され,情報資源を暗号化するプログラムであり,暗号解読プログラム(PG2)は,JAVA(登録商標)言語で記述され,暗号化された情報資源を復号化するプログラムであると仮定する。また,暗号化プログラム(PG1)と暗号解読プログラム(PG2)は1組として扱われるものとする。
【0039】
以下図1,図2,図3を参照しながら実施例の説明を行う。
【0040】
情報資源指定URL入力画面(W1)は,ホスト(H1)における利用者がプリンタに対して印刷要求を出すときに,起動するソフトウェアがホスト(H1)のディスプレイに表示される画面である。
【0041】
利用者は,印刷の対象となる情報資源(J1)の所在を示すURLを(U1)を印刷ターゲットURL記入欄(L1)に記入し,暗号化プログラム及び暗号解読プログラムの所在を示すURL(U2)を暗号化/暗号解読プログラムURL記入欄(L2)に記入し,利用者個人を特定できる利用者ID(ID1)を利用者ID記入欄(L3)に記入し,印刷ボタン(B1)を押す。これにより,ホスト(H1)はURL「ftp://www.server2.com/program/001.java」(U2)から暗号化及び暗号解読プログラム(PG1)の所在「www.server2.com/program/001.java」(A2)とサーバ(S2)に接続するためのプロトコル「ftp」(PR2)を取得する。次に,ホスト(H1)はサーバ「www.server2.com」(S2)と接続し,暗号化プログラム(PG1)を獲得する。ここで,利用者が記入するURLは既知のものであるとする。
【0042】
次に,印刷すべき情報資源(J1)がホスト(H1)上に存在する場合,ホスト(H1)はダウンロードした暗号化プログラム(PG1)を実行し情報資源(J1)を暗号化する。次に,暗号化された情報資源(J1),暗号化プログラム(PG1)に対応する暗号解読プログラム(PG2)の所在を示すURL(U2),利用者ID(ID1)をプリンタ(PT1)に送信する。
【0043】
印刷すべき情報資源(J1)がサーバ(S1)に存在する場合,ホスト(H1)は利用者ID(ID1),2つのURL(U1,U2)をプリンタに送信する。プリンタ(PT1)はURL「http://www.server1.com/data/001.data」(U1)から情報資源(J1)の所在「www.server1.com/data/001.data」(A1)とサーバ(S1)に接続するためのプロトコル「http」(PR1)を獲得する。次に,プリンタ(PT1)はサーバ「www.server1.com」(S1)と接続し,情報資源(J1)を獲得する。
【0044】
次に,プリンタ(PT1)はURL「ftp://www.server2.com/program/001.java」(U2)から暗号化及び暗号解読プログラム(PG1)の所在「www.server2.com/program/001.java」(A2)とサーバ(S2)に接続するためのプロトコル「ftp」(PR2)を取得する。次に,ホスト(H1)はサーバ「www.server2.com」(S2)と接続し,暗号化プログラム(PG1)に対応する暗号解読プログラム(PG2)を獲得する。
【0045】
次に,プリンタ(PT1)は,ダウンロードした暗号解読プログラム(PG2)を実行し,受信した情報資源(J1)を復号化する。
【0046】
次に,プリンタ(PT1)は電子透かし抽出プログラムにより,情報資源(J1)に電子透かしが埋め込まれているか判定する。情報資源(J1)に電子透かしが埋め込まれていると判定された場合,情報資源(J1)に埋め込まれた電子透かしを抽出する。次に,電子透かし抽出プログラムを実行し,取得した利用者ID(ID1)と電子透かしとの比較を行い,この利用者が情報資源(J1)を印刷する資格があるか判定する。
【0047】
情報資源(J1)に電子透かしが埋め込まれていないと判定された場合と,先の比較で印刷資格があると判定された場合,プリンタ(PT1)は情報資源(J1)を印刷する。
【実施例2】
【0048】
実施例2では,実施例1のプリンタ(PT1)が一度受信したURLをプリンタ内部の不揮発性の記憶媒体に記録し,これらを再利用可能な形で管理できる仕組みを備えている場合の例である。
【0049】
実施例2では,プリンタ(PT1)は,不揮発性の記憶媒体としてハードディスクを内部に実装し,受信したURL,情報資源,暗号解読プログラムを記録するものと仮定する。さらに,プリンタ(PT1)は,図4に示す受信情報資源管理テーブル,図5に示す受信暗号解読プログラム管理テーブルを持つものと仮定する。受信情報資源管理テーブルには,受信した情報資源の所在を示すURL(JT1),受信した情報資源をプリンタ内部のハードディスクに記録した領域を示すアドレス(JT2),情報資源を記録した日時(JT3) を記録する。 受信暗号解読プログラム管理テーブルには,受信した暗号解読プログラムの所在を示すURL(PGT1),受信した暗号解読プログラムをプリンタ内部のハードディスクに記録した領域を示すアドレス(PGT2),暗号解読プログラムを記録した日時(PGT3)を記録する。
【0050】
上記の仮定において,図2のURL入力画面から情報資源所在情報,暗号化及び暗号解読プログラム所在情報,利用者IDが入力され印刷ボタン(B1)が押された場合のプリンタ(PT1)の動作について,図6のフローチャートを参照しながら説明を行う。
【0051】
ステップST1において入力された情報資源所在情報から印刷の対象が端末上の情報資源かサーバ上の情報資源か判定する。端末上の情報資源と判定された場合は,受信した暗号化プログラム(PG1)により情報資源(J1)を暗号化する(ステップST2)。次に,ステップST3において情報資源(J1)をプリンタ(PT1)に送信する。サーバ上の情報資源と判定された場合は,ステップST4において入力されたURL(U1,U2)及び利用者ID(ID1)をホスト(H1)からプリンタ(PT1)に送信する。プリンタ(PT1)はステップST5において,入力されたURL(U2)が受信暗号解読プログラム管理テーブルに登録されているかどうかの判定を行う。URL(U2)に登録されている場合は,URL(U2)に対応する受信暗号解読プログラム管理記録領域を参照し,プリンタ内部のハードディスクから過去に同一のURLから受信した暗号化プログラム(PG1)に対応する暗号解読プログラム(PG2)をロードする(ステップST6)。URL(U2)が登録されていない場合は,ステップST7においてURL(U2)の表すサーバ(S2)にアクセスし,暗号化プログラム(PG1)に対応する暗号解読プログラム(PG2)を受信する。新たに受信した暗号解読プログラム(PG2)はステップST8においてハードディスクに記録され,受信暗号解読プログラム管理テーブルにURL(U2),受信情報資源記録領域,記録日時を登録する。
【0052】
情報資源(J1)の所在を示すURL(U1)あるいは,暗号化された情報資源(J1)をプリンタ(PT1)で受信した後のプリンタ(PT1)の動作について,図7のフローチャートを参照しながら説明を行う。
【0053】
ホスト(H1)からの接続を感知したプリンタ(PT1)は,ステップST9において端末上の情報資源を受信したのかあるいは,サーバ上の情報資源の所在を示すURL(U1)を受信したのかを判定する。サーバ上の情報資源を示すURL(U1)を受信したと判定された場合は,ホスト(H1)から送信された情報資源の所在を示すURL(U1)を,プリンタ内部の記憶媒体に記録する。
【0054】
次に,ステップST10において,ホスト(H1)から受信したURL(U1)が受信情報資源管理テーブルに登録されているかどうかの判定を行う。URL(U1)に登録されている場合は,URL(U1)に対応する受信情報資源管理記録領域を参照し,プリンタ内部のハードディスクから過去に同一のURLから受信した情報資源(J1)をロードする(ステップST11)。URL(U1)が登録されていない場合は,ステップST12において,URL(U1)の表すサーバ(S1)にアクセスし,情報資源(J1)を受信する。新たに受信した情報資源(J1)はステップST13においてハードディスクに記録され,受信情報資源管理テーブルにURL(U1),受信情報資源記録領域,記録日時を登録する。
【0055】
次に,ステップST14において,暗号解読プログラム(PG2)をプリンタ(PT1)で実行して,ホスト(H1)あるいはサーバ(S1)から受信した暗号化された情報資源(J1)を復号化する。
【0056】
次に,ステップST15において電子透かし抽出プログラムを実行して,受信した情報資源(J1)に電子透かしが埋め込まれているかどうか判定する。この情報資源(J1)に電子透かしが埋め込まれていると判定された場合,電子透かし抽出プログラムを実行して電子透かしを抽出する(ステップST16)。ステップST15において,電子透かしが埋め込まれていないと判断された場合,プリンタ(PT1)はステップST19において情報資源(J1)の印刷を行う。
【0057】
次に,ステップST17において,プリンタ(PT1)で電子透かし抽出プログラムを実行し,抽出された電子透かしと利用者ID(ID1)との比較を行う。ステップST17において印刷可能と判定された場合,ステップST18において,情報資源(J1)から電子透かしを除去する。そして,ステップST19において情報資源(J1)の印刷を行う。
【0058】
なお,ステップST17において,印刷不可能と判定された場合,情報資源(J1)の印刷はできずに終了する。
【実施例3】
【0059】
実施例3では,プリンタ利用者がネットワークに接続された端末から,ネットワークに接続されたサーバに情報資源をアップロードする際,端末でネットワークに接続されたサーバから暗号化プログラムを取得し,端末内の電子透かし埋め込みプログラムで情報資源に電子透かしを埋め込み,取得した暗号化プログラムで電子透かし内蔵情報資源を暗号化し,暗号化した電子透かし内蔵情報資源のアップロードを行う例である。
【0060】
ここでは,端末に転送される暗号化プログラム及びプリンタに転送される暗号解読プログラムはネットワーク上のサーバから端末に送信されても良いし,フレキシブルディスクなどの脱着可能な記憶媒体から端末に送信されても良く,転送方式に依存しない。
【0061】
暗号化プログラム(PG1)はHTTP,FTPにより,ホスト(H1)にダウンロードされる。暗号化プログラムに対応する暗号解読プログラム(PG2)はHTTP,FTPにより,プリンタ(PT1)にダウンロードされる。
【0062】
WWWサーバ(S1)は,アップロードされる情報資源(J1)をサーバが内部に持つハードディスクにファイル名「001.data」として記録するものと仮定する。ファイル名「001.data」はフォルダ「data」で示されるフォルダの中に記録されるものとする。ファイル名はフォルダ「data」において一意に決められるものと仮定する。
【0063】
FTPサーバ(S2)は,サーバが内部に持つハードディスクにファイル名「001.java」で示される暗号化プログラム(PG1)及び暗号解読プログラム(PG2)を記録しているものと仮定する。ファイル「001.java」はフォルダ名「program」で示されるフォルダの中にあるものと仮定する。さらに,暗号化プログラム(PG1)はJAVA(登録商標)言語で記述され,情報資源を暗号化するプログラムであり,暗号解読プログラム(PG2)はJAVA(登録商標)言語で記述され,暗号化された情報資源を復号化するプログラムであると仮定する。また,暗号化プログラム(PG1)と暗号解読プログラム(PG2)は1組として扱われるものと仮定する。
【0064】
電子透かし埋め込みプログラムはあらかじめホストに内蔵されているプログラムと仮定する。
【0065】
以下図8を用いて実施例の説明を行う。
【0066】
サーバ指定URL入力画面(W2)は,ホスト(H1)における利用者がプリンタに対してサーバに情報資源(J1)のアップロード要求を出すときに,起動するソフトウェアがホスト(H1)のディスプレイに表示される画面である。
【0067】
利用者は,情報資源アップロード先のサーバ所在を示すURL(U3)をサーバターゲットURL記入欄(L4)に記入し,暗号化プログラム及び暗号解読プログラムの所在を示すURL(U4)を暗号化プログラムURL記入欄(L5)に記入し,情報資源の印刷属性をラジオボタン(RB1)から選択する。この属性により,情報資源(J1)を印刷できる利用者を制限する。ここで,ラジオボタン(RB1)でグループを選択した場合はグループ名等,グループを特定できる情報をグループ情報記入欄(L6)に記入する。そして,利用者はアップロードボタン(B2)を押す。
【0068】
ここで,利用者が記入するURLは既知のものであるとする。
【0069】
以下に情報資源のアップロード先のサーバの所在を示すURL「http://www.server1.com」(U3)と暗号化及び暗号解読プログラムの所在を示すURL「ftp://www.server2.com/program/001.java」(U4)が図8の入力画面で入力された場合の説明を行う。
【0070】
入力された2つのURL(U3,U4)からホスト(H1)は, URL「http://www.server1.com」(U3)から情報資源(J1)のアップロード先のサーバ(J1)の所在「www.server1.com」(A1)とWWWサーバに接続するためのプロトコル情報「http」(PR1)を取得する。URL「ftp://www.server2.com/program/001.java」(U4)から暗号化プログラム(PG1)及び暗号解読プログラム(PG2)の所在「www.server2.com/program/001.java」(A2)とサーバ(S2)に接続するためのプロトコル情報「ftp」(PR2)を取得する。
【0071】
次に,ホスト(H1)は,プロトコル「ftp」によりサーバ「www.sever2.com」(S2)に接続し,暗号化プログラム(PG1)をダウンロードする。
【0072】
次に,ホスト(H1)は,印刷属性を示すラジオボタン(RB1)で選択された属性に応じて,電子透かし埋め込みプログラムを実行し,情報資源(J1)にラジオボタン(RB1)で選択された印刷属性を電子透かしとして埋め込む。次に,ホスト(H1)は受信した暗号化プログラム(PG1)を実行し,電子透かしを埋め込まれた情報資源(J1)を暗号化する。
【0073】
次に,ホスト(H1)は,サーバ「www.server1.com」(S1)と接続する。
【0074】
そして,ホスト(H1)は暗号化した電子透かし内蔵情報資源(J1)をURL(U3)で指定したサーバ(S1)にアップロードする。アップロードされた情報資源(J1)はサーバ内のフォルダ「data」中に一意なファイル名「001.data」として保存される。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】ホスト,プリンタ,WWWサーバ,FTPサーバがネットワーク接続されたイメージを示した図である。
【図2】プリンタに対し,印刷要求を発するホストのURL入力画面を示す図である。
【図3】URLを示す図である。
【図4】受信情報資源管理テーブルを示した図である。
【図5】受信暗号解読プログラム管理テーブルを示した図である。
【図6】実施例2におけるホストの処理をフローチャートで示した図である。
【図7】実施例2におけるホストとプリンタの処理をフローチャートで示した図である。
【図8】情報資源のアップロード要求を発するホストのURL入力画面を示す図である。




 

 


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