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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−94283(P2007−94283A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−286456(P2005−286456)
出願日 平成17年9月30日(2005.9.30)
代理人 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉
発明者 古川 利郎
要約 課題
光導電体の表面の付着物を簡素な構成で除去でき、しかも、ゴーストや印字汚れなどの発生も防止できる画像形成装置を提供する。

解決手段
クリーニング部材16は絶縁体からなる。CPU50は、画像の非形成時に、現像ローラ37を光導電層13の表面から離間させ、感光ドラム10の回転方向に沿って第1の電位と、第1の電位よりも低い第2の電位とが交互に分布する電位パターンを光導電層13の表面に形成する(S100〜S120)。そして、現像ローラ37を光導電層13の表面に再度当接させ、現像ローラ37に回収バイアスを印加し、光導電層13に再度付着させた付着物を現像ローラ37で回収する(S125,S130)。
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に光導電体を配設され、回転駆動される回転部材と、
前記光導電体の表面を帯電させる帯電手段と、
該帯電手段により帯電された前記光導電体の表面に光を照射して、該光導電体の表面を露光し、該光導電体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、
該静電潜像に帯電性を有する現像剤を付着させ、該静電潜像を現像剤像として現像する現像手段と、
該現像剤像を記録媒体に転写して、該記録媒体に画像を形成する転写手段と
を備えた画像形成装置において、
前記光導電体の表面に当接して、当接した部位に対してのみ電気的に接続される一方、該光導電体の表面に付着した付着物を該光導電体の表面から除去する当接部材と、
第1の電位と、該第1の電位よりも低い第2の電位とが交互に分布する電位パターンを前記光導電体の表面に形成する電位パターン形成手段と、
前記当接部材から前記光導電体の表面へと付着した付着物を回収する回収手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
外周面に光導電体を配設され、回転駆動される回転部材と、
前記光導電体の表面を帯電させる帯電手段と、
該帯電手段により帯電された前記光導電体の表面に光を照射して、該光導電体の表面を露光し、該光導電体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、
該静電潜像に帯電性を有する現像剤を付着させ、該静電潜像を現像剤像として現像する現像手段と、
該現像剤像を記録媒体に転写して、該記録媒体に画像を形成する転写手段と
を備えた画像形成装置において、
絶縁体からなる一方、前記光導電体の表面に当接して、該光導電体の表面に付着した付着物を該光導電体の表面から除去する当接部材と、
第1の電位と、該第1の電位よりも低い第2の電位とが交互に分布する電位パターンを前記光導電体の表面に形成する電位パターン形成手段と、
前記当接部材から前記光導電体の表面へと付着した付着物を回収する回収手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記当接部材は、
前記転写手段による転写後に前記付着物を除去するように配設されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記電位パターン形成手段は、
前記回転部材の回転方向と交わる方向に前記第1の電位と前記第2の電位とが交互に分布する電位パターンを形成する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記露光手段は、
前記回転部材の回転方向と交わる方向を露光方向とし、
前記電位パターン形成手段は、
前記帯電手段を作動させたのち、前記露光手段に前記露光方向に沿って断続的な露光を行わせることで前記電位パターンを形成する
ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記電位パターン形成手段は、
前記回転部材の回転方向に沿って前記第1の電位と前記第2の電位とが交互に分布する電位パターンを形成する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記露光手段は、
前記回転部材の回転方向と交わる方向を露光方向とし、
前記電位パターン形成手段は、
前記帯電手段を作動させたのち、前記露光手段に前記回転部材の回転方向に沿って断続的な露光を行わせることで前記電位パターンを形成する
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記転写手段は、
前記光導電体の表面に対向する転写部材と該光導電体の表面との間にて、該光導電体の表面に付着した前記現像剤を該転写部材に付着させる方向の電界を形成するための電圧である転写バイアスを前記転写部材に印加し、
前記電位パターン形成手段は、
前記転写手段を断続的に作動させることで前記電位パターンを形成する
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記帯電手段は、
前記光導電体の表面を一定領域毎に帯電させ、
前記電位パターン形成手段は、
前記帯電手段を断続的に作動させることで前記電位パターンを形成する
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記光導電体の表面の帯電を一定領域毎に解除する解除手段
を備え、
前記電位パターン形成手段は、
前記帯電手段を作動させたのち、前記解除手段を断続的に作動させることで前記電位パターンを形成する
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記現像手段は、
前記光導電体の表面に接触する現像部材と該光導電体の表面との間にて、該現像部材の表面に付着した前記現像剤を前記静電潜像に付着させる方向の電界を形成するための電圧である現像順バイアスを前記現像部材に印加し、
当該画像形成装置は、
前記電位パターン形成手段の作動時に、前記現像部材を前記光導電体の表面から離間させる離間手段
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項10いずれか記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記現像手段は、
前記光導電体の表面に接触する現像部材と該光導電体の表面との間にて、該現像部材の表面に付着した前記現像剤を前記静電潜像に付着させる方向の電界を形成するための電圧である現像順バイアスを前記現像部材に印加し、
当該画像形成装置は、
前記電位パターン形成手段の作動時に、前記現像順バイアスに代えて、前記現像部材と前記光導電体の表面との間にて、前記現像部材の表面に付着した前記現像剤が前記光導電体の表面に付着するのを防止する方向の電界を形成するための電圧である非現像バイアスを前記現像部材に印加する非現像バイアス印加手段
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項11いずれか記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記現像手段は、
前記回収手段を兼ね、
前記光導電体の表面に接触する現像部材と該光導電体の表面との間にて、該光導電体の表面に付着した前記現像剤を前記現像部材に付着させる方向の電界を形成するための電圧である回収バイアスを前記現像部材に印加する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項12いずれか記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記転写手段は、
前記光導電体の表面に対向する転写部材と該光導電体の表面との間にて、前記光導電体の表面に付着した付着物を該転写部材に付着させる方向の電界を形成するための電圧である転写回収バイアスを前記転写部材に印加し、
前記回収手段は、
前記電位パターン形成手段の作動時に、前記転写手段を作動させて、前記転写部材に前記転写回収バイアスを印加させる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項12いずれか記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光導電体の表面に形成した静電潜像に現像剤を付着させて、静電潜像を現像剤像として現像し、現像剤像を記録媒体に転写して、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、外周面に光導電体を配設され、回転駆動されるドラムと、光導電体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電手段により帯電された光導電体の表面に光を照射して、光導電体の表面を露光し、光導電体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像にトナーを付着させ、静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、トナー像を用紙に転写して、用紙に画像を形成する転写手段とを備えた画像形成装置が知られている。
【0003】
そして、このような画像形成装置は、一般的に、用紙に転写されずに光導電体の表面に残ってしまったトナーや、用紙から光導電体の表面に付着してしまった紙粉などを光導電体の表面から除去する除去手段を備えている。
【0004】
例えば、その中の1つとして、光導電体に当接したクリーニング部材を除去手段として備え、クリーニング部材にバイアス電圧を印加することで光導電体の表面から付着物を除去するように構成された画像形成装置がある(特許文献1を参照)。
【0005】
より具体的には、この画像形成装置は、画像の形成時に、クリーニング部材と光導電体の表面との間にて光導電体の表面の付着物をクリーニング部材に付着させる方向の電界を形成するためのバイアス電圧をクリーニング部材に印加することで、光導電体の表面の付着物をクリーニング部材へと付着させるように構成されている。また、この画像形成装置は、画像の非形成時に、クリーニング部材と光導電体の表面との間にて上述とは逆方向の電界を形成するためのバイアス電圧をクリーニング部材に印加することで、クリーニング部材に付着させた付着物を光導電体の表面に再度付着させ、光導電体に再度付着させた付着物を現像手段で回収するように構成されている。
【0006】
その一方、光導電体の表面に当接したクリーニング部材にバイアス電圧を印加することなく、光導電体の表面の付着物をクリーニング部材によって掻き取る形態の画像形成装置もある。
【特許文献1】特開平8−211802号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に記載の画像形成装置は、クリーニング部材にバイアス電圧を印加する手段を具備する必要があるため、構成がその分大掛かりとなり、小型化するのが困難であるという問題点があった。
【0008】
これに対して、クリーニング部材にバイアス電圧を印加しない形態の画像形成装置は、バイアス電圧を印加する手段を具備する必要がないため、構成をその分簡素にでき、小型化が容易である。しかしながら、この画像形成装置では、掻き取った付着物がクリーニング部材に溜まるため、光導電体の表面にトナー像を転写し終えた静電潜像が残っていたり、光導電体の表面に何らかの電位変動が生じたりした場合には、クリーニング部材に溜まった付着物が光導電体の表面に再度付着してしまうことがある。そうすると、前回の画像形成時にクリーニング部材に溜まった付着物の一部が次回の画像形成時にも転写され、いわゆるゴーストや印字汚れとなる事態が発生することがあるという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、これらの問題点に鑑み、光導電体の表面の付着物を簡素な構成で除去でき、しかも、ゴーストや印字汚れなどの発生も防止できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するためになされた第1の発明は、外周面に光導電体を配設され、回転駆動される回転部材と、光導電体の表面を帯電させる帯電手段と、該帯電手段により帯電された光導電体の表面に光を照射して、該光導電体の表面を露光し、該光導電体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像に帯電性を有する現像剤を付着させ、該静電潜像を現像剤像として現像する現像手段と、該現像剤像を記録媒体に転写して、該記録媒体に画像を形成する転写手段とを備えた画像形成装置において、光導電体の表面に当接して、当接した部位に対してのみ電気的に接続される一方、該光導電体の表面に付着した付着物を該光導電体の表面から除去する当接部材と、第1の電位と、該第1の電位よりも低い第2の電位とが交互に分布する電位パターンを光導電体の表面に形成する電位パターン形成手段と、当接部材から光導電体の表面へと付着した付着物を回収する回収手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
この画像形成装置では、帯電手段が、回転駆動される回転部材の外周面に配設された光導電体の表面を帯電させ、露光手段が、帯電された光導電体の表面に光を照射して、光導電体の表面を露光し、光導電体の表面に静電潜像を形成する。そして、現像手段が、帯電性を有する現像剤を静電潜像に付着させて、静電潜像を現像剤像として現像し、転写手段が、現像剤像を記録媒体に転写して、記録媒体に画像を形成する。また、その一方で、当接部材が、光導電体の表面に当接して、光導電体の表面に付着した付着物を光導電体の表面から除去する。
【0012】
尚、当接部材は、光導電体の表面における当接した部位に対してのみ電気的に接続されているため、当接した部位の電位と同電位となるようにその電位が変動する。
ここで、電位パターン形成手段が、第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンを光導電体の表面に形成すると、当接部材の電位は、当接部材が光導電体の第1の電位を有する部位に当接した際に、第1の電位寄りへと変動し、光導電体の第2の電位を有する部位に当接した際に、第2の電位寄りへと変動する。
【0013】
そうすると、当接部材は、第1の電位寄りに電位が変動する部位と、第2の電位寄りに電位が変動する部位とを交互に有する結果、光導電体の表面との当接面全体が、第1の電位と第2の電位との中間の電位(中間電位)を有するようになる。
【0014】
そして、中間電位へと電位が変動した当接部材が光導電体の第2の電位を有する部位に当接した際、及び、中間電位へと電位が変動した当接部材が光導電体の第1の電位を有する部位に当接した際には、当接部材と、光導電体の当接した部位との間に電界が形成される。
【0015】
つまり、この画像形成装置では、当接部材に溜まった付着物を光導電体の表面へと付着させる方向の電界が形成されたときに、当接部材に溜まった付着物が光導電体の表面に付着し、光導電体の表面に付着した付着物を回収手段が回収する。
【0016】
したがって、第1の発明によれば、当接部材にバイアス電圧を印加する手段を設けずとも、画像の非形成時に、当接部材に溜まった付着物を光導電体の表面に再度付着させ、この付着物を回収できる。
【0017】
即ち、第1の発明によれば、光導電体の表面の付着物を簡素な構成で除去でき、しかもゴーストや印字汚れなどの発生も防止できる画像形成装置を実現できる。
尚、上述の「付着物」としては、現像剤や紙粉などが該当する(以下同様)。
【0018】
また、電位パターンにおける第1の電位と第2の電位との分布間隔については、予め実験などを行って求めればよいが、小さく設定した方が、当接部材に溜まった付着物を光導電体の表面へと付着させる方向の電界を高い頻度で形成できるため、ゴーストや印字汚れなどの発生をより確実に防止することができる。
【0019】
また、電位パターン形成手段は、どのタイミングで作動させてもよいが、画像の非形成時に作動させることが望ましい。
また、露光手段は、1つの光源からの光を走査することで光導電体の表面を露光するように構成されていてもよいし、複数の光源のうち、点灯すべき光源のみを点灯することで光導電体の表面を露光するように構成されていてもよい。
【0020】
次に、第2の発明は、外周面に光導電体を配設され、回転駆動される回転部材と、光導電体の表面を帯電させる帯電手段と、該帯電手段により帯電された光導電体の表面に光を照射して、該光導電体の表面を露光し、該光導電体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像に帯電性を有する現像剤を付着させ、該静電潜像を現像剤像として現像する現像手段と、該現像剤像を記録媒体に転写して、該記録媒体に画像を形成する転写手段とを備えた画像形成装置において、絶縁体からなる一方、光導電体の表面に当接して、該光導電体の表面に付着した付着物を該光導電体の表面から除去する当接部材と、第1の電位と、該第1の電位よりも低い第2の電位とが交互に分布する電位パターンを光導電体の表面に形成する電位パターン形成手段と、当接部材から光導電体の表面へと付着した付着物を回収する回収手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
この画像形成装置では、第1の発明と同様、帯電手段が、回転駆動される回転部材の外周面に配設された光導電体の表面を帯電させ、露光手段が、帯電された光導電体の表面に光を照射して、光導電体の表面を露光し、光導電体の表面に静電潜像を形成する。そして、現像手段が、帯電性を有する現像剤を静電潜像に付着させて、静電潜像を現像剤像として現像し、転写手段が、現像剤像を記録媒体に転写して、記録媒体に画像を形成する。また、その一方で、当接部材が、光導電体の表面に当接して、光導電体の表面に付着した付着物を光導電体の表面から除去する。
【0022】
尚、当接部材は、絶縁体から構成されているため、当接部材における、光導電体の表面と当接する部位の電位が、光導電体の表面における当接した部位と同電位となるように変動する。
【0023】
つまり、第2の発明でも、第1の発明と同様の作用及び効果が生じる。
したがって、第2の発明によれば、光導電体の表面の付着物を簡素な構成で除去でき、しかも、ゴーストや印字汚れなどの発生も防止できる画像形成装置を実現できる。
【0024】
ところで、当接部材は、転写手段による転写後に付着物を除去するように配設されていることが望ましい。
このように当接部材が配設されていれば、画像形成に影響を与えることなく、転写後の付着物を除去することができる。
【0025】
また、電位パターン形成手段は、どのような方向に電位パターンを形成してもよく、例えば、回転部材の回転方向と交わる方向に第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンを形成してもよい。
【0026】
尚、露光手段が回転部材の回転方向と交わる方向を露光方向としていれば、電位パターン形成手段は、帯電手段を作動させたのち、露光手段に露光方向に沿って断続的な露光を行わせることで上述のような電位パターンを形成できる。但し、ここでいう「断続的な露光」とは、露光の実行及び非実行を交互に行うことを意味するだけでなく、露光(パワー)の強弱を交互に行うことも意味する。
【0027】
また、電位パターン形成手段は、例えば、回転部材の回転方向に沿って第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンを形成してもよい。
ここで、電位パターン形成手段は、回転部材の回転方向に沿って第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンをどのように形成してもよい。
【0028】
例えば、露光手段が回転部材の回転方向と交わる方向を露光方向としていれば、電位パターン形成手段は、帯電手段を作動させたのち、露光手段に回転部材の回転方向に沿って断続的な露光を行わせることで上述のような電位パターンを形成できる。但し、ここでいう「断続的な露光」とは、露光の実行及び非実行を交互に行うことを意味するだけでなく、露光(パワー)の強弱を交互に行うことも意味する。
【0029】
また、例えば、転写手段が、光導電体の表面に対向する転写部材と該光導電体の表面との間にて、該光導電体の表面に付着した現像剤を該転写部材に付着させる方向の電界を形成するための電圧である転写バイアスを転写部材に印加するように構成されていれば、電位パターン形成手段は、転写手段を断続的に作動させることで上述のような電位パターンを形成できる。但し、ここでいう「断続的に作動させる」とは、転写バイアスの印加及び解除を交互に行うことを意味するだけでなく、転写バイアスの増加及び減少を交互に行うことも意味する。
【0030】
また、例えば、帯電手段が、光導電体の表面を一定領域毎に帯電させるように構成されていれば、電位パターン形成手段は、帯電手段を断続的に作動させることで上述のような電位パターンを形成できる。但し、ここでいう「断続的に作動させる」とは、帯電の実行及び非実行を交互に行うことを意味するだけでなく、帯電の度合(帯電電圧)の増加及び減少を交互に行うことも意味する。
【0031】
また、例えば、画像形成装置が、光導電体の表面の帯電を一定領域毎に解除する解除手段を備えていれば、電位パターン形成手段は、帯電手段を作動させたのち、解除手段を断続的に作動させることで上述のような電位パターンを形成できる。但し、ここでいう「断続的に作動させる」とは、解除の実行及び非実行を交互に行うことを意味するだけでなく、解除の度合の増加及び減少を交互に行うことも意味する。
【0032】
ところで、現像手段が、光導電体の表面に接触する現像部材と該光導電体の表面との間にて、該現像部材の表面に付着した現像剤を静電潜像に付着させる方向の電界を形成するための電圧である現像順バイアスを現像部材に印加するように構成されている場合には、画像形成装置は、電位パターン形成手段の作動時に、現像部材を光導電体の表面から離間させる離間手段を備えることが望ましい。
【0033】
このように画像形成装置が構成されていれば、電位パターンの形成時に、現像部材から光導電体の表面に新たに現像剤が付着してしまうことを防止できる。
また、現像手段が、光導電体の表面に接触する現像部材と該光導電体の表面との間にて、該現像部材の表面に付着した現像剤を静電潜像に付着させる方向の電界を形成するための電圧である現像順バイアスを現像部材に印加するように構成されている場合には、画像形成装置は、電位パターン形成手段の作動時に、現像順バイアスに代えて、現像部材と光導電体の表面との間にて、現像部材の表面に付着した現像剤が光導電体の表面に付着するのを防止する方向の電界を形成するための電圧である非現像バイアスを現像部材に印加する非現像バイアス印加手段を備えるとよい。
【0034】
このように画像形成装置を構成しても、電位パターンの形成時に、現像部材から光導電体の表面に新たに現像剤が付着してしまうことを防止できる。
また、現像手段が、回収手段を兼ね、光導電体の表面に接触する現像部材と該光導電体の表面との間にて、該光導電体の表面に付着した現像剤を現像部材に付着させる方向の電界を形成するための電圧である回収バイアスを現像部材に印加するように構成されているとよい。
【0035】
このように現像手段を構成すれば、付着物を回収するための部材を別個に設ける必要がなく、画像形成装置の構成をその分簡素にできる。
尚、この場合、現像手段は、例えば、電位パターン形成手段の作動時に、現像順バイアスに代えて、現像部材と光導電体の表面との間にて、光導電体の表面に付着した現像剤を現像部材に付着させる方向の電界を形成するための電圧を回収バイアスとして現像部材に印加するように構成されていればよい。
【0036】
また、転写手段が、光導電体の表面に対向する転写部材と該光導電体の表面との間にて、光導電体の表面に付着した付着物を該転写部材に付着させる方向の電界を形成するための電圧である転写回収バイアスを転写部材に印加するように構成されている場合には、回収手段は、電位パターン形成手段の作動時に、転写手段を作動させて、転写部材に転写回収バイアスを印加させるように構成されているとよい。
【0037】
このように回収手段を構成すれば、転写部材と光導電体の表面との間にて、光導電体の表面に付着した付着物を転写部材に付着させる方向の電界を形成でき、転写部材を用いて付着物を回収できる。つまり、付着物を回収するための部材を別個に設ける必要がなく、画像形成装置の構成をその分簡素にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1は、本発明が適用されたレーザプリンタ1の内部構造を簡略的に示す断面図である。
【0039】
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケース2の底部に、用紙Pを給紙するフィーダユニット3を備える。フィーダユニット3は、用紙押圧板4と、圧縮バネ5と、給紙ローラ6とを備え、圧縮バネ5の付勢力によって用紙押圧板4に載置された用紙Pを、給紙ローラ6に押し当て、給紙ローラ6の回転によって最上位の用紙Pを分離し、本体ケース2の内部へと供給する。
【0040】
また、本体ケース2の内部には、用紙Pの搬送方向(図中の矢印A)における給紙ローラ6の下流側に、1対のレジストローラ7,8が回転可能に枢支されており、1対のレジストローラ7,8が、用紙Pを所定のタイミングで1対のレジストローラ7,8の下流側に搬送する。尚、レジストローラ7の下流側付近には、用紙Pを検出する給紙センサ9が配設されている。但し、給紙センサ9は、用紙Pを検出している間は、検出信号をONし、用紙Pを検出していない間は、検出信号をOFFするように構成されている。即ち、検出信号のOFFからONへの変化は、給紙センサ9が用紙Pの先端を検出した旨を示し、検出信号のONからOFFへの変化は、給紙センサ9が用紙Pの後端を検出した旨を示す。
【0041】
また、1対のレジストローラ7,8の下流側には、感光ドラム10が配設されている。尚、感光ドラム10は、本体ケース2に枢支された回転軸11を中心にして回転駆動されるドラム12を本体とし、ドラム12の外周面に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散させた所定厚さの光導電層13が形成されている。但し、回転軸11及びドラム12は導体(例えばアルミニウムなど)からなり、ドラム12は、回転軸11を介して本体ケース2に電気的に接続(つまり、ケーシングアース)されている。また、感光ドラム10は、モータなどの駆動源からギアなどを介して駆動力を受け、矢印B方向に回転する。
【0042】
また、感光ドラム10の周囲には、光導電層13の表面を一定領域毎に帯電させる帯電器14と、帯電器14により帯電された光導電層13の表面に静電潜像を形成するためのレーザ光Lを照射するスキャナユニット20と、スキャナユニット20によって光導電層13の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させ、静電潜像をトナー像として現像する現像器30と、光導電層13の表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写ローラ15と、用紙Pに転写されずに光導電層13の表面に残ってしまったトナーや用紙Pから光導電層13の表面に付着した紙粉などの付着物を光導電層13の表面から掻き取るクリーニング部材16とが設けられている。
【0043】
尚、帯電器14は、例えば、タングステンなどからなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器から構成されており、感光ドラム10の上方付近に、光導電層13の表面と対向するように配設されている。
【0044】
また、スキャナユニット20は、光導電層13の表面に静電潜像を形成するためのレーザ光Lを発生するレーザ発生器(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー21、レンズ22,23、反射ミラー24,25などを備え、帯電器14より感光ドラム10の回転方向下流側の露光位置で、光導電層13の表面にレーザ光Lを照射して光導電層13の表面を露光し、光導電層13の表面に静電潜像を形成する。より具体的には、スキャナユニット20は、感光ドラム10の回転軸11に沿った方向にレーザ光Lを走査するように構成されており、回転軸11に沿った方向に順次露光を行う(つまり、回転軸11に沿った方向が露光方向となっている)。
【0045】
また、現像器30は、上記露光位置より感光ドラム10の回転方向下流側で光導電層13の表面に外周面が当接された現像ローラ37を備える。
より具体的には、現像器30は、本体31内にトナー収容室32が形成され、トナー収容室32内に、アジテータ33と、正帯電性のトナー34(具体的には重合トナー)とが収容されている。そして、トナー収容室32の隣に現像室35が形成され、この現像室35内に、互いに当接した供給ローラ36と上記現像ローラ37とが回転可能に枢支されている。つまり、現像器30では、トナー収容室32内のトナー34が、アジテータ33の回転により攪拌されて現像室35内へと供給され、供給ローラ36と現像ローラ37との間で正に摩擦帯電され、静電潜像に付着する。但し、現像ローラ37には、層厚規制ブレード38が当接され、当該現像ローラ37の外周面に付着したトナー34は、層厚規制ブレード38により所定の層厚に規制され、現像に供される。また、現像ローラ37は、感光ドラム10から離間可能に枢支されている(図2参照)。
【0046】
尚、供給ローラ36は、金属製の軸材に、導電性の発泡材料からなるローラを被覆して構成されている。
また、現像ローラ37は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムやシリコンゴムなどからなるローラ本体の外周面に、フッ素含有のウレタンゴムやシリコンゴムなどからなるコート層を被覆して構成にされている。
【0047】
また、層厚規制ブレード38は、ステンレス鋼等の板からなる板ばねの端部に、シリコンゴム等のゴム部材からなる当接部を設けたもので、板ばねの弾性力により、当接部が現像ローラ37に押圧される。
【0048】
また、転写ローラ15は、現像ローラ37より感光ドラム10の回転方向下流側(感光ドラム10の下方)で、光導電層13の表面に当接した状態で本体ケース2に回転可能に枢支されており、光導電層13との当接面を介して感光ドラム10から駆動力を受け、感光ドラム10に対しわずかに速度差をもって回転する。そして、1対のレジストローラ7,8から搬送されてくる用紙Pを、感光ドラム10との間に引き込んで、感光ドラム10の下流側に搬送する。
【0049】
尚、転写ローラ15は、軸材の周囲にイオン導電性を有する断面円状の発泡弾性体(ポリウレタン等)を覆設して構成されており、発泡弾性体の外周面が光導電層13の表面に当接されている。但し、発泡弾性体は、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カルシウム等の無機イオン物質、陽イオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、過塩素酸テトラエチルアンモニウム等の有機イオン物質よりなるイオン導電剤を混合して所定の電気抵抗値に調整した高分子発泡体から構成されている。
【0050】
また、クリーニング部材16は、転写ローラ15より感光ドラム10の回転方向下流側の除去位置に配設され、光導電層13の表面に当接されている。より具体的には、クリーニング部材16は、回転軸11に沿った光導電層13の両端部間に亘って光導電層13の表面に当接されている。
【0051】
尚、クリーニング部材16は、絶縁性の発泡材料(例えば、ウレタンなど)から構成されている。
また、感光ドラム10の下流側には、トナー像を用紙Pに定着させるための定着ユニット40と、用紙搬送用の一対の搬送ローラ43及び排紙ローラ44と、排紙トレイ45とが順番に配設されている。
【0052】
尚、定着ユニット40は、加熱用ローラ41と押圧ローラ42とを備え、用紙Pに転写されたトナー像を加熱用ローラ41にて加熱しつつ、各ローラ41、42間で押圧することによりトナー像を用紙Pに熱定着させる。
【0053】
続いて、レーザプリンタ1の制御系統について説明する。
ここで、図3は、レーザプリンタ1における制御系統の構成ブロック図である。
図3に示すように、レーザプリンタ1は、当該レーザプリンタ1の制御を統括するCPU50を備え、CPU50には、CPU50が実行する各種処理のプログラムや、各種処理に用いるパラメータなどを記憶するROM51と、CPU50が各種処理を実行する際に記憶領域として用いるRAM52とが接続されている。尚、CPU50は、複数の処理を時分割で並列に実行する。
【0054】
更に、CPU50には、I/Oインターフェイス53を介して、上記給紙センサ9と、レーザ発光制御部54と、帯電バイアス制御部55と、現像バイアス制御部56と、転写バイアス制御部57と、離間制御部58と、定着温度制御部59と、メインモータ駆動制御部60と、給紙機構制御部61とが接続されている。
【0055】
尚、レーザ発光制御部54は、CPU50からの指令に応じて、スキャナユニット20におけるレーザ発生器の作動やポリゴンミラー21の回転を制御する。
また、帯電バイアス制御部55は、CPU50からの指令に応じて、帯電器14をON/OFFする。より具体的には、CPU50からの指令に応じて、光導電層13を帯電させるための電圧である帯電バイアス(例えば+5kV〜+7kV)を帯電器14における帯電用ワイヤに印加して帯電器14をONし、帯電バイアスを解除して帯電器14をOFFする。尚、帯電ワイヤに帯電バイアスが印加されると、グリッド電極によって、光導電層13が一定の電位(例えば+800V)に帯電される。
【0056】
また、現像バイアス制御部56は、CPU50からの指令に応じて、現像ローラ37に印加する電圧を制御する。より具体的には、CPU50からの指令に応じて、現像ローラ37の外周面と光導電層13の表面との間にて、現像ローラ37の外周面に付着したトナー34を静電潜像に付着させる方向の電界を形成するための電圧である現像順バイアス(例えば+400V)を現像ローラ37に印加する。また、CPU50からの指令に応じて、現像ローラ37の外周面と光導電層13の表面との間にて、光導電層13の表面に付着したトナー34を光導電層13の表面から現像ローラ37の外周面に付着させる方向の電界を形成するための電圧である回収バイアス(例えば−300V)を現像ローラ37に印加する。
【0057】
また、転写バイアス制御部57は、CPU50からの指令に応じて、転写ローラ15に印加する電圧を制御する。より具体的には、CPU50からの指令に応じて、転写ローラ15の外周面と光導電層13の表面との間にて、静電潜像に付着したトナー34を転写ローラ15の外周面に付着させる方向の電界を形成するための電圧である転写バイアス(例えば定電圧制御の場合には−1kV、定電流制御の場合には−15μA)を転写ローラ15に印加する。
【0058】
また、離間制御部58は、CPU50からの指令に応じて、現像ローラ37を光導電層13の表面から離間させる離間機構62を制御する。
また、定着温度制御部59は、CPU50からの指令に応じて、加熱用ローラ41の温度を制御する。より具体的には、CPU50からの指令に応じて、加熱用ローラ41の熱源であるハロゲンランプに印加する電圧を制御する。
【0059】
また、メインモータ駆動制御部60は、CPU50からの指令に応じて、当該レーザプリンタ1において回転駆動される各種部材(例えば、感光ドラム10や加熱用ローラ41等)の駆動源であるメインモータ63を駆動制御する。
【0060】
また、給紙機構制御部61は、CPU50からの指令に応じて、給紙ローラ6等の給紙機構を制御する。
以下、CPU50が実行する各種処理のうち、本発明に係る第1回収処理について説明する。尚、CPU50は、周知の画像形成処理に続いて第1回収処理を実行する。つまり、CPU50は、第1回収処理の実行前に感光ドラム10を回転駆動し、第1回収処理においても感光ドラム10の回転を維持する。
【0061】
ここで、図4は、第1回収処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、本処理では、まず、給紙センサ9が用紙Pの後端を検出するまで待機したのち(S100:No)、給紙センサ9が用紙Pの後端を検出すると(S100:Yes)、この用紙Pへのトナー像の転写が少なくとも終了するまでの所定時間が経過するまで待機する(S105:No)。
【0062】
そして、所定時間が経過すると(S105:Yes)、離間制御部58に現像ローラ37の離間を指令して、現像ローラ37を光導電層13の表面から離間させる(S110)。
【0063】
続いて、感光ドラム10の回転方向に沿って第1の電位と、第1の電位よりも低い第2の電位とが交互に分布する電位パターンを光導電層13の表面に形成する(S120)。尚、この際、CPU50は、帯電バイアス制御部55に帯電器14の作動を指令したのち、レーザ発光制御部54に感光ドラム10の回転方向に沿った断続的な露光を行う(露光の実行及び非実行を交互に行う)ように指令する。これにより、光導電層13の表面には、感光ドラム10の回転方向に沿って、帯電器14によって帯電された部位(+800V)と、露光によって電位が低下した(例えば+150Vにまで低下)部位とが交互に分布する。そして、感光ドラム10の1回転に亘って電位パターンの形成が完了すると、レーザ発光制御部54に露光の終了を指令する。
【0064】
そして、少なくとも電位パターンが現像ローラ37との対向箇所を通過するのに要する所定時間が経過したのち、現像ローラ37を光導電層13の表面に再度当接させるように離間制御部58に指令して、現像ローラ37を光導電層13の表面に再度当接させると共に(S125)、現像バイアス制御部56に現像ローラ37への回収バイアスの印加を指令して、現像ローラ37に回収バイアスを印加する(S130)。
【0065】
回収が終了すると、現像バイアス制御部56に回収バイアスの解除を指令して、現像ローラ37に印加した回収バイアスを解除したのち(S140)、上述のS100へ再度移行する。
【0066】
以上に述べたように、本実施形態のレーザプリンタ1では、クリーニング部材16は、絶縁体からなっているため、クリーニング部材16における、光導電層13の表面と当接する部位の電位が、光導電層13の表面における当接した部位と同電位となるように変動する。
【0067】
そして、用紙Pへの画像の非形成時に、第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンを光導電層13の表面に形成すると、クリーニング部材16における、光導電層13の表面と当接する部位の電位は、光導電層13における第1の電位を有する部位に当接した際に、第1の電位寄りへと変動し、光導電層13における第2の電位を有する部位に当接した際に、第2の電位寄りへと変動する。
【0068】
そうすると、クリーニング部材16は、第1の電位寄りに変動する部位と、第2の電位寄りに変動する部位とを交互に有する結果、図5に示すように、光導電層13との当接面全体が第1の電位と第2の電位との中間の電位(中間電位)を有するようになる。
【0069】
ここで、中間電位を有する当接面が光導電層13の表面における第2の電位を有する部位に当接し、当接面と光導電層13の表面との間に、クリーニング部材16に溜まった付着物(主として、正に帯電したトナー34)を光導電層13の表面へと付着させる方向の電界が形成されると(図5における斜線部分)、クリーニング部材16に溜まった付着物がクリーニング部材16から吐き出され、光導電層13の表面に付着する。
【0070】
そして、光導電体の表面に付着した付着物を回収バイアスを印加した現像ローラ37で回収する。尚、図5は、電位パターン及びクリーニング部材16における当接面の電位の概要を示す説明図である。
【0071】
したがって、本第1実施形態のレーザプリンタ1では、クリーニング部材16にバイアス電圧を印加する手段を設けずとも、画像の非形成時に、クリーニング部材16に溜まった付着物を光導電層13の表面に再度付着させ、この付着物を回収できる。
【0072】
即ち、本第1実施形態のレーザプリンタ1によれば、光導電体の表面の付着物を簡素な構成で除去でき、しかもゴーストや印字汚れなどの発生も防止できる。
また、本第1実施形態におけるレーザプリンタ1は、現像ローラ37を用いて付着物を回収するため、付着物を回収するための部材を別個に設ける必要がなく、当該レーザプリンタ1の構成をその分簡素にできる。
【0073】
また、本第1実施形態におけるレーザプリンタ1は、電位パターンの形成時に現像ローラ37を光導電層13の表面から離間させるため、画像の非形成時であるにも関わらず、現像ローラ37から光導電層13の表面に新たにトナー34が付着してしまうことを防止できる。
【0074】
ところで、本第1実施形態では、回収バイアスを−300Vに設定したが、付着物を回収できるのであれば回収バイアスをどのように設定してもよく(つまり、光導電層13の帯電電圧(+800V)よりも低い電圧)、例えば0Vに設定してもよい(つまり、転写ローラ15に電圧を積極的に印加せずに付着物を回収してもよい)。
【0075】
また、本第1実施形態では、露光の実行及び非実行を交互に行うことにより、電位パターンを形成したが、露光(パワー)の強弱を交互に行うことにより電位パターンを形成してもよい。
【0076】
尚、本第1実施形態では、光導電層13が本発明における光導電体に相当し、ドラム12が本発明における回転部材に相当し、帯電器14及び帯電バイアス制御部55が本発明における帯電手段に相当し、スキャナユニット20及びレーザ発光制御部54が本発明における露光手段に相当する。
【0077】
また、本第1実施形態では、現像器30及び現像バイアス制御部56が本発明における現像手段に相当し、現像ローラ37が本発明における現像部材に相当し、転写バイアス制御部57が本発明における転写手段に相当し、転写ローラ15が本発明における転写部材に相当し、離間制御部58と離間機構62とCPU50が実行する第1回収処理のS110が本発明における離間手段に相当する。
【0078】
また、本第1実施形態では、クリーニング部材16が本発明における当接部材に相当し、CPU50が実行する第1回収処理のS120が本発明における電位パターン形成手段に相当し、現像バイアス制御部56及びCPU50が実行する第1回収処理のS130が本発明における回収手段(請求項13)に相当する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
【0079】
尚、本第2実施形態のレーザプリンタ1は、CPU50が、第1回収処理に代えて第2回収処理を実行する点が第1実施形態と異なるだけでその他については第1実施形態と全く同様である。つまり、本第2実施形態においては、転写ローラ15に転写回収バイアスを印加して付着物を回収する。但し、本第2実施形態では、転写回収バイアスは、転写バイアスと同じ値に設定されている。
【0080】
したがって、ここでは、第2回収処理の流れについてのみ説明する。
ここで、図6は、第2回収処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、本処理では、まず、第1回収処理のS100〜S120と同様の処理を実行したのち(S200〜S220)、転写バイアス制御部57に転写ローラ15への転写回収バイアスの印加を指令して、転写ローラ15に転写回収バイアスを印加する(S225)。
【0081】
そして、回収が終了すると、転写バイアス制御部57に転写回収バイアスの解除を指令して、転写ローラ15に印加した転写回収バイアスを解除する(S235)。
続いて、第1回収処理のS125と同様に、現像ローラ37を光導電層13の表面に再度当接させ(S240)、上述のS200へ再度移行する。
【0082】
つまり、本第2実施形態のレーザプリンタ1では、クリーニング部材16から光導電層13の表面に再度付着させた付着物を転写ローラ15で回収するため、付着物を回収するための部材を新たに設けずとも、付着物を回収できる。
【0083】
ところで、本第2実施形態では、転写ローラ15に転写回収バイアスとしてマイナスの電圧を印加したが、トナー34ではなく紙粉を回収するのであれば、プラスの電圧を印加するとよい。
【0084】
尚、本第2実施形態では、転写バイアス制御部57及びCPU50が実行する第2回収処理のS225が本発明における回収手段(請求項14)に相当する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。尚、本第3実施形態のレーザプリンタ1は、CPU50が、第1回収処理に代えて第3回収処理を実行する点と、現像バイアス制御部56が回収バイアスと同様の非現像バイアス(例えば−300V)を現像ローラ37に印加できるように構成されている点とが第1実施形態と異なるだけでその他については第1実施形態と全く同様である。
【0085】
したがって、ここでは、第3回収処理の流れについてのみ説明する。
ここで、図7は、第3回収処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、本処理では、まず、第1回収処理のS100,S105と同様の処理を実行したのち(S300,S305)、現像バイアス制御部56に現像ローラ37への非現像バイアスの印加を指令して、現像ローラ37に非現像バイアスを印加する(S310)。
【0086】
続いて、第1回収処理のS120と同様に、光導電層13の表面に電位パターンを形成する(S320)。
そして、回収が終了すると、現像バイアス制御部56に非現像バイアスの解除を指令して、現像ローラ37に印加した非現像バイアスを解除して(S330)、上述のS300へ再度移行する。
【0087】
つまり、本第3実施形態のレーザプリンタ1では、電位パターンの形成時に、現像ローラ37に非現像バイアスを印加するため、現像ローラ37を離間させずとも、現像ローラ37の外周面に付着したトナー34が光導電層13の表面に付着してしまうことを防止できる。
【0088】
また、電位パターンの形成時に現像ローラ37に−300Vの非現像バイアスを印加するため、電位パターンを形成しながら現像ローラ37で光導電層13の表面に再度付着した付着物を回収できる。つまり、第1回収処理のように現像ローラ37の離間を必要としないため、付着物の回収を第1回収処理よりも効率的に完了することができる。
【0089】
したがって、本第3実施形態のレーザプリンタ1は、構成が簡素になる上、次回の画像の形成に即座に着手できるため、複数の用紙Pに連続して画像を形成するのに好適である。
【0090】
ところで、本第3実施形態では、非現像バイアスを−300Vに設定したが、電位パターンの形成時にトナー34が光導電層13の表面に付着してしまうのを防止できるのであれば非現像バイアスをどのように設定してもよく(つまり、第2の電位(+150V)よりも低い電圧)、例えば0Vに設定してもよい(つまり、現像ローラ37に電圧を積極的に印加しなくてもよい)。
【0091】
尚、本第3実施形態では、現像バイアス制御部56とCPU50が実行する第3回収処理のS310とが本発明における非現像バイアス印加手段に相当する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0092】
例えば、上記実施形態では、CPU50は、帯電器14を作動させて、光導電層13の表面を断続的に露光することで電位パターンを形成したが、帯電器14を断続的に作動させて電位パターンを形成してもよい。この場合、帯電の実行及び非実行(つまり、帯電器14のON/OFF)を交互に行ってもよいし、帯電バイアスを変化させて、帯電の度合(帯電電圧)の増加及び減少を交互に行ってもよい。
【0093】
また、転写ローラ15への転写バイアスの印加及び解除を交互に行って電位パターンを形成してもよいし、転写バイアスの増加及び減少を交互に行って電位パターンを形成してもよい。
【0094】
また、図8に示すように、上記実施形態のレーザプリンタ1は、クリーニング部材16より感光ドラム10の回転方向上流側に、帯電された光導電層13の表面を一定領域毎に露光して帯電を解除するイレーザランプ17を備えてもよい。
【0095】
そして、この場合、CPU50は、帯電器14を作動させたのち、イレーザランプ17を断続的に作動させて電位パターンを形成してもよい。この場合、解除の実行及び非実行(つまり、イレーザ17のON/OFF)を交互に行ってもよいし、解除の度合の増加及び減少を交互に行ってもよい。尚、イレーザランプ17が本発明における解除手段に相当する。また、図8は、感光ドラム10の周囲にイレーザランプ17を配設した様子を示す説明図である。
【0096】
また、上記実施形態では、CPU50は、感光ドラム10の回転方向に沿って第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンを形成したが、図9に示すように、感光ドラム10の回転軸11に沿って第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンを形成してもよい。この場合、CPU50は、帯電バイアス制御部55に帯電器14の作動を指令したのち、レーザ発光制御部54に露光方向に沿って断続的な露光を行うように指令すればよい。尚、図9は、感光ドラム10の回転軸11に沿って第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンの形成方法の概要を示す説明図である。
【0097】
また、上記実施形態では、感光ドラム10の回転方向に沿って第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンを形成したが、露光方向に沿って断続的な露光を行えば、市松模様のように第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンを形成できる。
【0098】
また、上記実施形態では、本発明をモノクロ印刷を行うレーザプリンタに適用していたが、カラー印刷を行うレーザプリンタに適用しても勿論よい。
例えば、図10に示すように、本発明をタンデム方式のレーザプリンタに適用する場合には、各色毎のトナー像が形成される感光ドラム70の光導電層の表面にそれぞれ、クリーニング部材71を当接させ、各感光ドラム70の光導電層の表面に電位パターンを形成すればよい。この場合、光導電層の表面に再度付着させた付着物を現像ローラ72で回収してもよいし、転写ベルト73で回収してもよい。尚、図10は、タンデム方式のレーザプリンタの一例を示す説明図である。
【0099】
また、上記実施形態(第1実施形態)では、転写ローラ15は、光導電層13の表面に当接していたが、光導電層13の表面に非接触な状態で対向するように配設されていてもよい。
【0100】
また、上記実施形態では、光導電層13は、ドラム12の外周面上に形成されていたが、無端ベルト状の部材の外周面に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、クリーニング部材16は絶縁性の発泡材料から構成されていたが、導体から構成されていてもよいし、導体を含有した絶縁性の発泡材料から構成されていてもよい。尚、クリーニング部材16を導体、もしくは導体を含有した絶縁性の発泡材料から構成する場合には、光導電層13の表面以外と電気的に接続しないように(つまり、電気的にフローティングとなるように)、絶縁体を用いて本体ケース2に固定するとよい。
【0101】
また、上記実施形態では、レーザプリンタ1は、クリーニング部材16に代えて、ローラ状のクリーニング部材を備え、このクリーニング部材を感光ドラム10と逆方向に回転させることで、光導電層13の表面から付着物を掻き取るように構成されていてもよい。
【0102】
また、上記実施形態では、レーザ光を走査して光導電層の表面を露光するレーザプリンタに本発明を適用したが、感光ドラムの回転軸に沿って並設された複数のLEDによって光導電層の表面を露光する、いわゆるLEDプリンタに本発明を適用しても勿論よい。また、コピー装置や複合機などの他の形態の画像形成装置に本発明を適用しても勿論よい。
【0103】
また、上記実施形態では、正帯電のトナーを用いるレーザプリンタに本発明を適用したが、負帯電のトナーを用いるレーザプリンタに本発明を適用しても勿論よい。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明が適用されたレーザプリンタ1の内部構造を簡略的に示す断面図である。
【図2】現像ローラ37の離間を示す説明図である。
【図3】レーザプリンタ1における制御系統の構成ブロック図である。
【図4】CPU50が実行する第1回収処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】電位パターン及びクリーニング部材16における当接面の電位の概要を示す説明図である。
【図6】CPU50が実行する第2回収処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】CPU50が実行する第3回収処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】感光ドラム10の周囲にイレーザランプ17を配設した様子を示す説明図である。
【図9】感光ドラム10の回転軸11に沿って第1の電位と第2の電位とが交互に分布する電位パターンの形成方法の概要を示す説明図である。
【図10】タンデム方式のレーザプリンタの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0105】
1…レーザプリンタ、2…本体ケース、3…フィーダユニット、4…用紙押圧板、5…圧縮バネ、6…給紙ローラ、7,8…レジストローラ、9…給紙センサ、10,70…感光ドラム、11…回転軸、12…ドラム、13…光導電層、14…帯電器、15…転写ローラ、16,71…クリーニング部材、17…イレーザランプ、20…スキャナユニット、21…ポリゴンミラー、22,23…レンズ、24,25…反射ミラー、30…現像器、31…本体、32…トナー収容室、33…アジテータ、34…トナー、35…現像室、36…供給ローラ、37,72…現像ローラ、38…層厚規制ブレード、40…定着ユニット、41…加熱用ローラ、42…押圧ローラ、43…搬送ローラ、44…排紙ローラ、45…排紙トレイ、50…CPU、51…ROM、52…RAM、53…I/Oインターフェイス、54…レーザ発光制御部、55…帯電バイアス制御部、56…現像バイアス制御部、57…転写バイアス制御部、58…離間制御部、59…定着温度制御部、60…メインモータ駆動制御部、61…給紙機構制御部、62…離間機構、63…メインモータ、73…転写ベルト。




 

 


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