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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−65559(P2007−65559A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−254656(P2005−254656)
出願日 平成17年9月2日(2005.9.2)
代理人
発明者 板橋 奈緒
要約 課題
画像形成ユニットなどを、プリンタ1本体から引き出すときに、プリンタ1が傾く可能性を抑制する。

解決手段
操作部91が操作されていないと、係合部材94と係合部材99とが係合してプロセスケーシング82が引き出されることを禁止する。操作部91がプロセスケーシング82の引き出し方向と反対方向に押し込まれことにより操作されると、係合部材94と係合部材99との係合が解除されてプロセスケーシング82が引き出されることが可能となる。つまり、プロセスケーシング82を引き出すときに操作部91を操作する必要があるので、プリンタ1が傾く可能性を抑制することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
開口が形成された筐体と、
前記開口から鉛直方向と交差する方向に引き出し可能に設けられた第1引出部材と、
前記筐体に設けられ、前記第1引出部材の引き出しのときに把持することが可能な把持部と、
少なくとも引き出されはじめるときに前記第1引出部材の引き出し方向への移動を禁止するロック状態と、前記第1引出部材の引き出し方向への移動の禁止を解除するロック解除状態とに切換可能に設けられたロック手段とを備え、
前記ロック手段は、前記把持部の把持と同時に操作されるように配置された操作部を有し、前記操作部が操作されているときはロック解除状態におかれ、前記操作部が操作されていないときはロック状態におかれることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
開口が形成された筐体と、
前記開口から鉛直方向と交差する方向に引き出し可能に設けられた第1引出部材と、
少なくとも引き出されはじめるときに前記第1引出部材の引き出し方向への移動を禁止するロック状態と、前記第1引出部材の引き出し方向への移動の禁止を解除するロック解除状態とに切換可能に設けられたロック手段とを備え、
前記ロック手段は、前記筐体において前記第1引出部材の引き出し方向と逆の方向へ押し込み操作可能な操作部を有し、前記操作部が操作されているときはロック解除状態におかれ、前記操作部が操作されていないときはロック状態におかれることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記ロック手段は、前記筐体に設けられた係合部材と、前記第1引出部材に設けられ前記係合部材と係合する被係合部材とを備え、
前記係合部材は、少なくとも引き出されはじめるときに前記被係合部材と係合して前記第1引出部材の引き出し方向への移動を禁止するロック位置と、前記被係合部材との係合が解除されて前記第1引出部材の引き出し方向への移動の禁止を解除するロック解除位置との間を変位可能に設けられ、
前記ロック手段は、前記係合部材をロック位置へ向けて付勢する付勢手段を備え、
前記係合部材は、前記操作部と連動するように設けられ、前記操作部が操作されると前記付勢手段の付勢力に抗してロック解除位置に変位することを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1引出部材が画像形成装置本体より完全に抜け出ることを規制する抜止手段を備え、
前記抜止手段は、前記筐体に設けられたストッパーと、前記第1引出部材設けられ、前記ストッパーと当接して前記第1引出部材が引き出されることを規制する当接部材とを備え、
前記ロック手段は、前記第1引出部材が引き出されはじめるときから前記ストッパーと前記当接部材とが当接するまでの間、前記ロック状態におかれていれば常に前記第1引出部材の引き出し方向への移動を禁止するように設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記筐体は、壁面が水平方向を向く側壁を有し、
前記開口は前記側壁において形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記操作部は、前記開口が形成された前記側壁に設けられたことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記操作部は前記開口よりも上方に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置本体から引き出し可能に設けられ、前記開口の下方において装着される第2引出部材と、
前記第2引出部材が画像形成装置に装着されていないときは、前記第1引出部材が引き出されること禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1引出部材は、1つ又は複数の画像形成ユニットを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第2引出部材は、給紙カセットにより構成されていることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関し、特に画像形成装置から引き出し可能に設けられた部材を画像形成装置から引き出すときに画像形成装置が傾く可能性を低減する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置においては、例えば記録媒体表面に画像を形成するための画像形成ユニットを交換できるように複数の画像形成ユニットを引出部材に着脱可能に設けて、引出部材を画像形成装置本体に鉛直方向と交差する方向に引き出し可能に設けるという技術がある。(例えば特許文献1)
【特許文献1】特開2004−109886号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、引出部材は比較的重いユニットを複数保持しているので引き出し時に力を要し、引出部材が画像形成装置本体から引き出されはじめるときの反動で画像形成装置本体が揺れて傾くおそれがある。
【0004】
また、引き出される過程において、引出部材が画像形成装置本体の外部に引き出される部分が増加するに従って、画像形成装置全体の重心も鉛直方向と交差する方向において画像形成装置本体の外側に向けて移動して、画像形成装置が傾くおそれがある。
【0005】
このようなことは、複数の画像形成ユニットを保持する引出部材に限らず、比較的重量の大きな部材を保持した引出部材を、画像形成装置本体から引き出すときには同様のことが生じる可能性がある。
【0006】
そこで本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、画像形成装置本体から引き出し可能な部材を引き出すときに、画像形成装置が傾く可能性を低減できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の画像形成装置は、開口が形成された筐体と、開口から鉛直方向と交差する方向に引き出し可能に設けられた第1引出部材と、筐体に設けられ、第1引出部材の引き出しのときに把持することが可能な把持部と、少なくとも引き出されはじめるときに第1引出部材の引き出し方向への移動を禁止するロック状態と、第1引出部材の引き出し方向への移動の禁止を解除するロック解除状態とに切換可能に設けられたロック手段とを備え、ロック手段は、把持部の把持と同時に操作されるように配置された操作部を有し、操作部が操作されているときはロック解除状態におかれ、操作部が操作されていないときはロック状態におかれることを特徴とする。
【0008】
このような構成によると、第1引出部材が引き出されはじめるときは、ユーザは把持部を把持して操作部を操作しないと第1引出部材を引き出すことができないので、第1引出部材を引き出しはじめたときの反動で画像形成装置が傾くことを防止できる。また、その後、第1引出部材が引き出し続けられているときにおいても、ユーザは画像形成装置の傾きを意識して把持部を把持する可能性が高いので、画像形成装置の傾きが起こる可能性を抑制できる。
【0009】
請求項2に記載の画像形成装置は、開口が形成された筐体と、開口から鉛直方向と交差する方向に引き出し可能に設けられた第1引出部材と、少なくとも引き出されはじめるときに第1引出部材の引き出し方向への移動を禁止するロック状態と、第1引出部材の引き出し方向への移動の禁止を解除するロック解除状態とに切換可能に設けられたロック手段とを備え、ロック手段は、筐体において第1引出部材の引き出し方向と逆の方向へ押し込み操作可能な操作部を有し、操作部が操作されているときはロック解除状態におかれ、操作部が操作されていないときはロック状態におかれることを特徴とする。
【0010】
このような構成によると、第1引出部材が引き出されはじめるときは、ユーザは操作部を第1引出部材の引出方向と逆の方向に押し込まないと引き出すことができないので、少なくとも第1引出部材を引出しはじめたときの反動で画像形成装置本体が傾くことを防止できる。また、その後、第1引出部材が引き出し続けられているときにおいても、ユーザは画像形成装置の傾きを意識して操作部を押し込んでいる可能性が高いので、画像形成装置が傾く可能性を抑制できる。
【0011】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1あるいは請求項2において、ロック手段は、筐体に設けられた係合部材と、第1引出部材に設けられ係合部材と係合する被係合部材とを備え、係合部材は、少なくとも引き出されはじめるときに被係合部材と係合して第1引出部材の引き出し方向への移動を禁止するロック位置と、被係合部材との係合が解除されて第1引出部材の引き出し方向への移動の禁止を解除するロック解除位置との間を変位可能に設けられ、ロック手段は、係合部材をロック位置へ向けて付勢する付勢手段を備え、係合部材は、操作部と連動するように設けられ、操作部が操作されると付勢手段の付勢力に抗してロック解除位置に変位することを特徴とする。
【0012】
このような構成によると、係合部材は付勢手段にロック位置へ付勢されているので、比較的簡単な構成で、操作部が操作されていないときに係合部材をロック位置に配置することができる。
【0013】
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項3の何れかにおいて、第1引出部材が画像形成装置本体より完全に抜け出ることを規制する抜止手段を備え、抜止手段は、筐体に設けられたストッパーと、第1引出部材設けられ、ストッパーと当接して第1引出部材が引き出されることを規制する当接部材とを備え、ロック手段は、第1引出部材が引き出されはじめるときからストッパーと当接部材とが当接するまでの間、ロック状態におかれていれば常に第1引出部材の引き出し方向への移動を禁止するように設けられたことを特徴とする。
【0014】
このような構成によると、第1引出部材が引き出されはじめてから、抜止手段が第1引出部材の引き出し方向への移動を規制するまでの間、画像形成装置が傾く可能性をより低減できる。
【0015】
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項4の何れかにおいて、筐体は、壁面が水平方向を向く側壁を有し、開口は側壁において形成されたことを特徴とする。
【0016】
このような構成によると、第1引出部材を水平方向に引き出すことができるので、第1引出部材の重量が大きい場合などは引き出しやすい。
【0017】
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項5において、操作部は、開口が形成された側壁に設けられたことを特徴とする。
【0018】
このような構成によると、引き出すときに使用者は開口付近をみるので、操作部を目視しやすい。
【0019】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項6の何れかにおいて、操作部は開口よりも上方に配置されたことを特徴とする。
【0020】
このような構成によると、傾きが大きな開口よりも上方が支持されるのでより確実に傾きを防止できる。
【0021】
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項7の何れかにおいて、画像形成装置本体から引き出し可能に設けられ、開口の下方において装着される第2引出部材と、第2引出部材が画像形成装置に装着されていないときは、第1引出部材が引き出されること禁止する禁止部材とを備えたことを特徴とする。
【0022】
このような構成によると、第2引出部材が装着されていたほうが、画像形成装置全体の重心が下方に位置するので、傾きにくい。
【0023】
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項1あるいは請求項8の何れかにおいて、第1引出部材は、1つ又は複数の画像形成ユニットを備えたことを特徴とする。
【0024】
このような構成によると、画像形成ユニットは、画像形成装置本体から引き出し可能に設けられる場合が多いので、本発明を適用するのに有効である。特に、第1引出部材が複数の画像形成ユニットを備えている場合は重量が大きくなるので、特に有効である。
【0025】
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項8において、第2引出部材は、給紙カセットにより構成されていることを特徴とする。
【0026】
このような構成によると、給紙カセットは、画像形成装置の下部において引き出し可能に設けられる場合が多い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
[実施例1]
(a)全体構成
図1は、実施例1におけるプリンタ1の中央断面図である。
【0028】
ここで、図1の紙面上下方向を本実施例における上下方向とし、紙面左右方向を本実施例における後前方向とし、紙面手前に向かう方向を本実施例における右方向、紙面奥に向かう方向を本実施例における左方向とする。
【0029】
プリンタ1はダイレクトタンデム方式のカラーレーザプリンタであり、図1に示すように、第2引出部材としての給紙カセット12と、給紙ローラ14と、用紙分離部16と、ガイド18と、レジストローラ19と、画像形成ユニット群40と、第1引出部材としてのプロセスケーシング82と、ロック手段90と、スキャナ46と、搬送ユニット50と、定着ユニット60と、排出ローラ71とを備えた画像形成装置である。
【0030】
給紙カセット12は、記録媒体としての用紙Pをセットした状態で水平方向に脱着可能な上方が開放された箱型形状であり、前方には給紙カセット12をプリンタ1本体から引き出すためのための取手12bを有する給紙カセット前側壁12aが形成されている。
【0031】
給紙ローラ14は、給紙カセット12の前端側の上方に配置され給紙カセット12にセットされた用紙Pを用紙搬送方向下流側(以降、下流側とする)へ送り出すように設けられている。
【0032】
用紙分離部16は給紙ローラ14よりも下流側に配置され、ピックアップローラ16aとピックアップローラ16aに対向配置されてピックアップローラ16aにむけて付勢されている分離パッド16bとを備え、給紙ローラ14により送り出されてきた用紙Pを一枚毎に分離しながら搬送する。
【0033】
ガイド18は、用紙分離部16よりも下流側に配置され、用紙分離部16により搬送される用紙Pをガイドする。
【0034】
レジストローラ19は、ガイド18よりも下流側に配置され、用紙Pの斜行を補正してから画像形成ユニット群40に送る。
【0035】
画像形成ユニット群40は、レジストローラ19よりも下流側に配置され、ガイド18を介して搬送されてきた用紙Pに画像を形成する。
【0036】
プロセスケーシング82は、上方が開放された箱型形状であり、画像形成ユニット群40を着脱可能に保持している。
【0037】
ロック手段90は、プリンタ1の筐体2の前上部において、プロセスケーシング82がプリンタ1から引き出されることを禁止する。
【0038】
搬送ユニット50は、画像形成ユニット群40の下方に配置され、ガイド18を介して搬送されてきた用紙Pを画像形成ユニット群40により画像の形成が行われる位置(転写位置)に沿って搬送する。
【0039】
スキャナ46は、感光体ドラム42C、42M、42Y、42Bに静電潜像を形成する。
【0040】
定着ユニット60は、画像形成ユニット群40よりも下流側に配置され、画像形成ユニット群40により用紙Pに形成された画像を過熱・加圧して用紙Pに定着させるように設けられている。
【0041】
排紙ローラ71は、定着ユニット60よりも下流側に配置され、定着ユニット60により画像が定着された用紙Pを排出トレイ70に排出する。
【0042】
画像形成ユニット群40は、搬送ユニット50による用紙Pの搬送方向(図1における矢印方向)に沿って配置されて、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(B)の画像をそれぞれ形成する4つ画像形成ユニット40C、40M、40Y、40Bを有している。ここで、数字番号の後にC、M、Y、Bの添字が付けられた符号はそれぞれ画像形成ユニット40C、40M、40Y、40Bを構成する部材であり、数字番号部分が同じ符号が付けられた部材は、形成する現像剤像の色が異なる以外は構成が同じ部材とする。
【0043】
以降より、画像形成ユニット40M、40Y、40Bについての説明は、代表して画像形成ユニット40Cを説明することで省略する。
【0044】
画像形成ユニット40Cは、静電潜像を担持する感光体ドラム42Cと、感光体ドラム42Cへの帯電を行う帯電器44Cと、感光体ドラム42Cに現像剤を付着させて現像剤像を形成する現像器48Cとを備えている。なお、現像剤としては重合トナーが使用されている。
【0045】
帯電器44Cは、タングステンなどからなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させて、感光体ドラム42Cの表面を一様に正帯電させるスコロトロン型の帯電器である。
【0046】
現像器48Cは、現像剤を収容する収容室480Cと、収容室480Cから現像剤を搬送する供給ローラ481Cと、供給ローラ481Cから搬送されてくる現像剤を正に帯電させながら感光体ドラム42Cの表面に供給することによって、現像剤像を形成する現像ローラ482Cとを備えている。
【0047】
画像形成ユニット40C、40M、40Y、40Bはそれぞれがプロセスケーシング82に着脱可能に保持されている。ところで、プリンタ1の筐体2は、前方において水平方向を向く壁面を有する前側壁20を有しており、前側壁20の中央にはプロセスケーシング82を水平方向へ引き出すための開口21が形成されている。なお、給紙カセット12の給紙カセット前側壁12aは前側壁20の一部を形成している。
【0048】
プロセスケーシング82は、前方を向く壁面を有する前側壁82aと、画像形成ユニット40C、40M、40Y、40Bを左右方向から挟むように配置された右側壁82bと図示しない左側壁とを有している。
【0049】
ここで、プリンタ1の中央断面においてプロセスケーシング82の右側壁82bは含まれない(右側壁82bは、プリンタ1の中央断面よりも右方に位置する)が、プリンタ1の中央断面図である図1においては説明のため、プロセスケーシング82の右側壁82bを図示し、右側壁82bよりも左側に位置する画像形成ユニット40C、40M、40Y、40B内も図示する。
【0050】
前側壁82aには、プリンタ1本体からプロセスケーシング82を前方向へ引き出すための取手821aが設けられている。
【0051】
また、プロセスケーシング82の図示しない左側壁の構成は、右側壁82bをプリンタ1の中央断面について反転させてものと同一の構成である。よって、代表して右側壁82bを説明することで、プロセスケーシング82の左側壁の説明は省略する。
【0052】
右側面82bの右側を向く壁面の後下端部において、右側に突出する当接部としての突出部81がもうけられている。
ガイド18には、突出部81と当接して、プロセスケーシング82がプリンタ1から完全に抜け出ることを防止するためのストッパー80がもうけられている。また、プロセスケーシング82の左側面に設けられた突出部81に対しても、同様にストッパー80が設けられている。
【0053】
ここで、突出部81とストッパー80は本発明における抜止手段を構成している。
【0054】
スキャナ46は、感光体ドラム42C、42M、42Y、42Bの表面に静電潜像を形成するためのレーザ光を発生するレーザ発光装置やレンズなどを備えている。
【0055】
搬送ユニット50は、用紙Pの搬送経路における下流側に配置されてプリンタ1内の図示しない駆動源としてのモータから駆動力を供給されて図中反時計周り方向に回転する駆動ローラ52と、用紙Pの搬送経路における上流側に配置されている従動ローラ54と、駆動ローラ52および従動ローラ54の間に掛けわたされた無端状のベルト56と、ベルト56を介して感光体ドラム42C、42M、42Y、42Bにそれぞれ対向配置された4つの転写ローラ58とを備えている。
【0056】
定着ユニット60は、金属素管の軸方向に沿ってハロゲンランプが収められた加熱ローラ62と、搬送ユニット50により搬送されてきた用紙Pを過熱ローラ62との間で押さえた状態で排紙ローラ71へ向けて搬送する押圧ローラ64などにより構成されている。
【0057】
次に、プリンタ1の動作について説明する。
【0058】
まず、帯電器44Cにより感光体ドラム42Cの表面を一様に正帯電させた後、形成すべき画像の画像情報に基づいて変調されたレーザ光をスキャナ46により感光体ドラム42Cの表面に照射する。レーザ光が照射(露光)された部分の電位が下がることによって、感光体ドラム42C表面に静電潜像が形成される。
【0059】
現像器48Cにより正に帯電された現像剤が感光体ドラム42C表面に供給されると、感光体ドラム42C表面の露光された部分のみに現像剤が付着し、静電潜像が可視化された現像剤像となる。
【0060】
感光体ドラム42Cを回転させることにより、現像剤像を転写ローラ58と対向する位置(転写位置)に移動させる。
【0061】
画像形成ユニット40M、40Y、40Bについても同様である。
【0062】
上記の動作と並行して、給紙ローラ14および分離部16によって用紙Pはレジストローラ19に向けて搬送される。
【0063】
用紙Pは、レジストローラ19により所定のタイミングにおいて、駆動ローラ52に駆動されるベルト56に担持されて転写位置に向けて搬送される。
【0064】
ベルト56による用紙Pの搬送に併せて、4つの感光体ドラム42C、42M、42Y、42Bとそれぞれに対応した転写ローラ58との間に転写バイアスを印加して、4つの感光体ドラム40C、40M、40Y、40B表面の現像剤像を順次用紙P表面に転写することによって用紙Pにカラー画像を形成する。
【0065】
定着ユニット60における押圧ローラ64を回転させて用紙Pを加熱および加圧しながら搬送することによって、用紙P表面の現像剤像を定着させる。
【0066】
現像剤像が定着された用紙Pは、排紙ローラ71により、排出トレイ70に排出される
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0067】
(b)ロック手段90
次に、本発明における特徴をなすロック手段90について説明する。
【0068】
図2(a)は、ロック状態におけるロック手段90の拡大断面図である。図2(b)は、ロック解除状態におけるロック手段90の拡大断面図である。ただし、図2(a)(b)ともに被係合部材95の一部は省略している。
【0069】
ロック手段90は、図2(a)および図2(b)に示すように、プリンタ1本体の筐体2に設けられた係合部材94と、プロセスケーシング82に設けられ係合部材94と係合してプロセスケーシング82の引き出しを禁止する被係合部材95と、係合部材94を被係合部材95に向けて付勢する付勢手段としてのバネ92と、係合部材94と連動するように設けられた操作部93と、係合部材94を上下方向にスライド可能に支持する係合部材案内壁96と、操作部93を前後方向にスライド可能に支持する操作部案内壁971とを備えている。
【0070】
係合部材94には、下端部において下方に伸びる先端を有する楔形の係合部941と、前方を向く面から後方に凹んだ凹部942と、上端において平らなバネ固定面943とが形成されている。
【0071】
係合部941は、後側において鉛直方向に伸びる係合面941aと前側において前方へ向かうにしたがって上方に伸びる当接面941bとを隣り合わせて有しており、被係合部材95と係合する。
【0072】
凹部942は直方体形の窪みであり、凹部942を形成する鉛直下方を向く面は前端において操作部93と当接する角部942aを有している。
【0073】
係合部材案内壁96は、コの字形であり、鉛直方向に伸びて互いに対向する第1係合部材案内壁961と第2係合部材案内壁962と、第1係合部材案内壁961および第2係合部材案内壁962のそれぞれの上端部を結合する第3係合部材案内壁963とを有している。
【0074】
係合部材案内壁96は、第1係合部材案内壁961と第2係合部材案内壁962との間で、係合部材94を上下方向にスライド可能に支持している。
【0075】
第2係合部材案内壁962には、凹部942と操作部93とを当接させるための開口960が形成されている。
【0076】
バネ92は、一端がバネ固定面943に他端が第3係合部材案内壁963にそれぞれ固定され、係合部材94を下方、つまり被係合部材95へ向かう方向へ付勢している。
【0077】
操作部93には、後方に向かって伸びる先端を有する楔形の持上部931と、上方を向く面から突出した突起93aと、下方を向く面から突出した突起93bとを有している。
【0078】
操作部案内壁971には、開口960から前方へむけて延設されており、突起93aおよび突起93bをそれぞれ前後方向へ所定範囲スライド可能に保持するスライド孔971aおよび971bが形成されている。
【0079】
持上部931は、上側において前方に向かうに従って上方に伸びる持上面931aを、下側において水平方向に伸びる操作部下面931bを有している。
【0080】
持上面931は、操作部93のスライド可能な範囲において、常に角部942aと当接するように配置されている。持上面931と角部942aとの当接によって、操作部93と係合部材94とは連動する。
【0081】
被係合部材95は、図1に示すように、プロセスケーシング82の右側壁82bの上端部において、係合部941と係合する20個の楔形の被係合部99を有している。20個の被係合部99のそれぞれは、図2(a)および図2(b)に示すように、前側において鉛直方向に伸びる被係合面99aと後側において前方へ向かうにしたがって上方へ伸びる被当接面99bとを隣り合わせて有している。被係合面99aは係合部941の係合面941aと係合することで、プロセスケーシング82の引き出しを禁止する。係合部材94は、プロセスケーシング82の引き出し方向に沿って、隙間無く並べられている。また、最も前方にある被係合部99はプロセスケーシング82がプリンタ1へ装着されたときに係合部99aと係合し、最も後方にある被係合部99は突起81とストッパー80が当接しているときに係合するように配置されている。
【0082】
プロセスケーシング82の図示しない左側壁も右側壁82aと同様である。
【0083】
次にロック手段90の操作について説明する。
【0084】
操作部93が操作されていないとき、係合部材94はバネ92によって下方へ付勢され、操作部93は係合部材94の角部942aに当接する持上面931aを介して前方へ付勢される。このようにして操作部93は、図2(a)に示すように、スライド孔971a、971bに前方への移動を規制される位置で位置決めされ、係合部材94は被係合部材95に係合する位置に位置決めされる。つまり、このとき係合部材94はロック位置におかれ、ロック手段90はロック状態におかれる。またこの位置関係において、持上面931aの先端部と角部942aは当接している。
【0085】
操作部93が前方を向く面をユーザによって後方へ押し込み操作されてスライド孔971a、971bにより後方への移動が規制される位置までスライドされると、係合部材94は持上面931aに当接する角部942aを介し操作部93に連動して、図2(b)に示すように被係合部材95と係合しない上方の位置へスライドされる。このとき係合部材94はロック解除位置におかれ、ロック手段90はロック解除状態におかれる。
【0086】
次にプロセスケーシング82の引き出し及び装着動作について図2および図3(a)、図3(b)、図3(c)を参照して説明する。図3(a)はロック手段90がロック状態におかれているときのプリンタ1の断面図である。図3(b)は、ロック手段90がロック解除状態におかれているときのプリンタ1の断面図である、図3(c)は、プロセスケーシング82が引き出されてストッパー80により移動を規制されているときの断面図である。
【0087】
プロセスケーシング82がプリンタ1に装着されたとき、図3(a)および図3(b)に示すように、ユーザが操作部93を後方(引き出し方向と逆の方向)へ押し込むと係合部材94と被係合部材95との係合がはずれてロック手段90がロック解除状態におかれ、プロセスケーシング82の引き出しが可能となる。操作部93を押し込んだままプロセスケーシング82を引き出し続けると、図3(c)に示すように、ストッパー80と突起81が当接してプロセスケーシング82の引き出しを規制する。これで、プロセスケーシング82内から画像形成ユニット40C、40M、40Y、40Kを上方へ取り出すことができる。
【0088】
ただし、プロセスケーシング82の引き出しはじめからストッパー80と突起81が当接するまでの間に操作部93の操作が解除されると、係合部941は被係合部99の何れかと係合してただちに引き出しを禁止する。
【0089】
また、プロセスケーシング82をさらに引き出すと、突起81はストッパー80を乗り上げるとともに、プロセスケーシング82の前側面82aが上方へ傾き、被係合部99の被当接面99bが係合部材94の当接面941bを押し上げながら、プリンタ1の外部から完全に外れる。
【0090】
プロセスケーシング82をプリンタ1内に装着するときは、プリンタ1の開口20からプロセスケーシング82を後方へスライドさせる。このとき、係合部941の当接面941bと被係合部99の被当接面99bとが当接して、プロセスケーシング82の移動にともなって、係合部材94はバネ92の付勢力に抗して押し上げられる。このようにして、プロセスケーシング82を後方へスライドが可能となる。
次に、実施例1の構成における効果について説明する。
【0091】
プロセスケーシング82引き出されはじめるときは、ユーザは操作部93をプロセスケーシング82の引き出し方向と逆の方向に押し込まないと引き出すことができないので、プロセスケーシング82が引き出されはじめるときの反動でプリンタ1が傾く可能性を抑制できる。
【0092】
係合部材94はバネ92によって被係合部材95に向けて付勢されているので、付勢手段としてソレノイドなどを用いた場合に比べて簡単な構成で、操作部93の操作が終了したときに係合部材94をロック位置に配置することができる。
【0093】
係合部941と被係合部99とが係合することによってプロセスケーシング82の引き出しを禁止するので、摩擦手段などを用いる場合に比べて磨耗しても引き出し禁止能力が低下しずらいので長期間の使用が可能となる。
【0094】
プロセスケーシング82が引き出されはじめるときからストッパー80がプロセスケーシング82の引き出し方向への移動を規制するまでの間、係合部材94がロック位置にあるときは常にプロセスケーシング82の引き出し方向への移動は禁止されるので、その間にプリンタ1が傾く可能性をより低減できる。
【0095】
開口21は水平方向を向く壁面を有する前側壁20において形成されたので、プロセスケーシング82をより引き出しやすい。
【0096】
操作部93は開口21が形成された前側壁20に設けられたので、ユーザは操作部93を目視しやすい。
【0097】
操作部93は開口21よりも傾き量がおおきな上方に配置されたので、プリンタ1の傾きをより確実に抑制できる。
【0098】
[実施例2]
次に本発明における実施例2について説明する。
【0099】
図4(a)ロック手段110がロック状態における、ロック手段110の拡大断面図である。図4(b)ロック手段110がロック解除状態における、ロック手段110の拡大断面図である。
【0100】
実施例2においては、ロック手段110の構成が実施例1と異なり、それ以外の部分は実施例1と同様である。従って、同様の部分については実施例1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
【0101】
ロック手段110は、図4(a)および図4(b)に示すように、プリンタ1の筐体2に設けられた係合部材114と、プロセスケーシング82に設けられ係合部材114と係合してプロセスケーシング82の引き出しを禁止する被係合部材95と、係合部材94を被係合部材95に向けて付勢する付勢手段としてのバネ112と、係合部材114と連動するように設けられた操作部113と、係合部材114を上下方向にスライド可能に支持するとともにユーザに把持される把持部125とを備えている。
【0102】
係合部材114には、図4(a)および図4(b)に示すように、下端部において下方に向かって伸びる先端を有する楔形の係合部1141と、後方を向く面において前方に向かって凹んだ凹部1142と、上端部において平らなバネ固定面1143とが形成されている。
【0103】
係合部1141は、後側において鉛直方向に伸びる係合面1141aと前側において前方へ向かうにしたがって上方に伸びる当接面1141bとを隣り合わせて有しており、被係合部材95と係合する。
【0104】
凹部1142は直方体形の窪みであり、凹部1142を形成する鉛直下方を向く面は後端において操作部113と当接する角部1142aを有している。
【0105】
把持部125は、コの字形であり、鉛直方向に伸びて互いに対向する第1係合部材案内壁1251と第2係合部材案内壁1252と、第1係合部材案内壁1251および第2係合部材案内壁1252のそれぞれの上端部を結合する第3係号部材案内壁1253とを有している。
【0106】
把持部125は、第1係合部材案内壁1251と第2係合部材案内壁1252との間で、係合部材114を上下方向にスライド可能に支持している。
【0107】
第1係合部材案内壁1251には、凹部1142と操作部113とを当接させるための開口1251aが形成されている。
バネ112は、一端がバネ固定面1143に他端が第3係合部材案内壁1253にそれぞれ固定され、係合部材114を下方、つまり被係合部材95へ向かう方向へ付勢している。
【0108】
操作部113には、前方に向かって伸びる先端を有する楔形の持上部1131と、左右を向く面からそれぞれ突出した突起113aとが形成されている。
プリンタ1の筐体2の1対の突起113aにそれぞれ対向する面において突起113aを前後方向にスライド可能に保持する溝120が形成されている。図4(a)および図4(b)では、操作部113の右側面に設けられた突起113aしか図示していないが、左側面についても同様である。また、図4(a)および図4(b)では、プリンタ1の筐体2における、操作部113の左側面に対向する面に形成された溝120についてしか図示していないが、操作部113の右側面に対向する面に形成された溝120についても同様である。このようにして、操作部113は、溝120の前後方向の長さ分だけ前後方向にスライド可能となる。
【0109】
持上部1131は、上側において前方に向かうに従って下方に伸びる持上面1131aを有している。持上面1131aは、操作部113のスライド可能な範囲において、常に角部1142aと当接するように設けられている。持上面1131aと角部1142aとの当接によって、操作部93と係合部材114は連動する。
【0110】
また、把持部125の第2係号部材案内壁1152の前方を向く面がユーザに把持されると同時に、操作部113の後方を向く面が把持されて操作されるように、把持部125と操作部113とは配置されている。ここで、把持(される)と同時に操作されるとは、ユーザによって片手で同時に把持と操作が行われることを意味する。
【0111】
次にロック手段110の操作について説明する。
【0112】
操作部113が操作されていないとき、係合部材114はバネ112によって下方へ付勢され、操作部113は係合部材114の角部1142aに当接する持上面1131aを介して後方へ付勢される。このようにして操作部113は、図4(a)に示すように、溝120に後方への移動を規制される位置で位置決めされ、係合部材114は被係合部材95に係合する位置に位置決めされる。つまり、このとき係合部材114はロック位置におかれ、ロック手段110はロック状態におかれる。またこの位置関係において、操作部113の持上面1131aの先端部と角部1142aは当接している。
【0113】
ユーザによって、把持部125が把持されると同時に、操作部113が把持され前方へ押し込まれることで操作されると、溝120により前方への移動が規制される位置までスライドされる。そして、係合部材114は持上面1131aに当接する角部1142aを介し操作部113に連動して、図4(b)に示すように被係合部材95と係合しない上方の位置へスライドされる。このとき係合部材114はロック解除位置におかれ、ロック手段110はロック解除状態におかれる。
【0114】
次に、プロセスケーシング82の引き出し動作について説明する。
【0115】
図5(a)はロック手段110がロック状態におかれているときのプリンタ1の断面図である。図5(b)は、ロック手段110がロック解除状態におかれているときのプリンタ1の断面図である、図5(c)は、プロセスケーシング82が引き出されてストッパー80により移動を規制されているときの断面図である。
【0116】
図5(a)および図5(b)に示すように、把持部125の把持と同時に、操作部113が操作されて、係合部材114がロック解除位置に配置されると、プロセスケーシング82は引き出し可能となる。プロセスケーシング82を引き出し続けると、ストッパー80と突起81とが当接することで、引き出しが規制される。詳細については、実施例1と同様であるので省略する。
【0117】
次に実施例2の構成による効果について説明する
プロセスケーシング82が引き出されはじめるときは、ユーザは把持部125を把持するとともに操作部125を前方に押し込むことで操作しないと引き出せないので、プロセスケーシング82が引き出されはじめるときの反動でプリンタ1が傾く可能性を抑制できる。
【0118】
プロセスケーシング82が引き出されはじめるときからストッパー80がプロセスケーシング82の引き出し方向への移動を規制するまでの間、係合部材114がロック位置にあるときは常にプロセスケーシング82の引き出し方向への移動は禁止されるので、その間にプリンタ1が傾く可能性をより低減できる。
[実施例3]
次に本発明における実施例3について説明する。
【0119】
図6(a)はロック手段130がロック状態における、ロック手段130の拡大断面図である。図6(b)ロック手段130がロック解除状態における、ロック手段130の拡大断面図である。
【0120】
実施例3においては、ロック手段130の構成が実施例1と異なり、それ以外の部分は実施例1と同様である。従って、同様の部分については実施例1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
【0121】
ロック手段110は、図6(a)および図6(b)に示すように、プリンタ1の筐体2に設けられた係合部材134と、プロセスケーシング82に設けられ係合部材134と係合してプロセスケーシング82の引き出しを禁止する被係合部材95と、係合部材134を被係合部材95に向けて付勢する付勢手段としてのバネ132と、係合部材と一体的に設けられた操作部133と、係合部材134を上下方向にスライド可能に支持するとともに把持される把持部136とを備えている。
【0122】
係合部材114には、図6(a)および図6(b)に示すように、下端部において下方に向かって伸びる先端を有する楔形の係合部1341と、前側面から前方へ延設された操作部133とが形成されている。
【0123】
係合部1341は、後側において鉛直方向に伸びる係合面1341aと前側において前方へ向かうにしたがって上方に伸びる当接面1341bとを隣り合わせて有しており、被係合部材95と係合する。
【0124】
把持部136はコの字形であり、係合部材134を上下方向にスライド可能に支持している。把持部136の前側面136aには開口136bが形成されており、開口136bには操作部133が上下方向にスライド可能に支持されている。
【0125】
バネ132は、係合部材134を下方へ付勢している。
【0126】
また、把持部136の前方を向く前側壁136aがユーザに把持されると同時に、操作部133の下方を向く面が把持されて操作されるように、把持部136と操作部133とは配置されている。ここで、把持(される)と同時に操作されるとは、ユーザによって片手で同時に把持と操作が行われることを意味する。
【0127】
次にロック手段130の操作について説明する。
【0128】
操作部133が操作されていないときは、係合部材134はバネ132により下方へ付勢されることで、ロック位置に配置される。
【0129】
把持部136の前方を向く前側壁136aがユーザに把持されると同時に、操作部133の下方を向く面が把持されて操作されると、操作部133は上方へ移動され、これにともなって係合部材134は、ロック解除位置に配置される。
【0130】
次に、プロセスケーシング82の引き出し動作について説明する。
【0131】
図7(a)はロック手段130がロック状態におかれているときのプリンタ1の断面図である。図7(b)は、ロック手段130がロック解除状態におかれているときのプリンタ1の断面図である、図7(c)は、プロセスケーシング82が引き出されてストッパー80により移動を規制されているときの断面図である。
【0132】
図7(a)および図7(b)に示すように、把持部136の把持と同時に、操作部133が上方へ持上げられて、係合部材134がロック解除位置に配置されると、プロセスケーシング82は引き出し可能となる。プロセスケーシング82を引き出し続けると、ストッパー80と突起81とが当接することで、引き出しが規制される。詳細については、実施例1と同様であるので省略する。
【0133】
このような構成によると、係合部材134と操作部133とが一体的に形成されているので、ロック手段130が実施例2においてよりも簡易となる。
[実施例4]
次に本発明における実施例4について、図8を参照して説明する。
【0134】
実施例4は実施例1の構成に、禁止手段36を付け加えたものである。したがって、それ以外の部分は実施例1と同様である。従って、構成が同様の部分については実施例1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
【0135】
図8(a)禁止部材31がロック位置における、プリンタ1の中央断面図である。図8(b)禁止部材31がロック解除位置における、プリンタ1の中央断面図である。
【0136】
給紙カセット12の後端には、図8(a)(b)に示すように、後方へ突出する楔形の突出部材30が設けられている。
【0137】
禁止手段36は、突出部材30と、禁止部材31と、レール32と、引っ張りバネ35と、突起81とを備えている。
【0138】
プリンタ1本体の筐体2には、プロセスケーシング82の突起81に当接して、プロセスケーシング82が引き出されることを禁止する禁止部材31が設けられている。
【0139】
禁止部材31は、逆コの字形で突出部材30に当接する当接部31aと、当接部31aの上端から鉛直上方に伸びる規制部31bとを備えている。
【0140】
プリンタ1本体の筐体2には、規制部31bを上下方向にスライド可能に保持するレール32が設けられている。
【0141】
レール32の下端と当接部31aの上端は引っ張りバネ35で連結されている。このようにして、禁止部材31は上方へ付勢される。
【0142】
第2引出部材としての給紙カセット12がプリンタ1本体内に装着されたときにおいては、図8(a)に示すように、突出部材30と当接部31aの上方を向く面とが当接して、禁止部材31が上方へ移動することを規制している。この状態においては、プロセスケーシング82は、プリンタ1内から引き出し可能である。
【0143】
給紙カセット12がプリンタ1本体内の外部にあるときは、図8(b)に示すように、突出部材30と当接部31aとの当接が解除されて、禁止部材31は上方へ位置する。この状態においては、規制部31bと突起81に当接してプロセスケーシング82の引き出しは禁止される。
【0144】
実施例4の構成によると、給紙カセット12がプリンタ1に装着されてなくプリンタ1が傾きやすいときに、プロセスケーシング82が引き出されることが防止される。
【0145】
この結果、プリンタ1からプロセスケーシング82が引き出されるときにプリンタ1が傾く可能性をより低減できる。
[その他の実施例]
なお、上記の記述は本発明の一例を示したにすぎず、本発明の特許請求範囲を限定するものではない。
【0146】
例えば、実施例1では、第1引出部材をプロセスケーシング82としたが、第1引出部材は画像形成ユニットであってもよい。
【0147】
また、実施例4では、第2引出部材を給紙カセットとしたが、用紙搬送ベルトや中間転写ベルトを備えたベルトユニットであってよい。
【0148】
また、実施例1では、画像形成装置としてレーザプリンタを挙げたが、インクジェットプリンタなどでもよい。
【0149】
また、実施例1では、被係合部材95は、プロセスケーシング82が引き出されはじめるときからストッパー82が突起81と当接するまでの間、係合部材94がロック位置にあれば常にプロセスケーシング82が引き出されることを禁止するように構成されておりこの形態が望ましいが、係合部材99間で隙間が設けられていても良い。また単に、係合部99がプロセスケーシング82の引き出し方向に沿って複数配置されており、複数箇所で被係合部材95と係合部材94が係合しうるような構成でもよい。さらに、ロック手段90がロック状態にあるときに、プロセスケーシング82が引き出されはじめるときのみ、係合部材94と被係合部材95とが係合するような構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】図1は、実施例1におけるプリンタ1の中央断面図である。
【図2】図2(a)は、ロック状態におけるロック手段90の拡大断面図である。図2(b)は、ロック解除状態におけるロック手段90の拡大断面図である。
【図3】図3(a)はロック手段90がロック状態におかれているときのプリンタ1の断面図である。図3(b)は、ロック手段90がロック解除状態におかれているときのプリンタ1の断面図である、図3(c)は、プロセスケーシング82が引き出されてストッパー80により移動を規制されているときの断面図である。
【図4】図4(a)ロック手段110がロック状態における、ロック手段110の拡大断面図である。図4(b)ロック手段110がロック解除状態における、ロック手段110の拡大断面図である。
【図5】図5(a)はロック手段110がロック状態におかれているときのプリンタ1の断面図である。図5(b)は、ロック手段110がロック解除状態におかれているときのプリンタ1の断面図である、図5(c)は、プロセスケーシング82が引き出されてストッパー80により移動を規制されているときの断面図である
【図6】図6(a)ロック手段130がロック状態における、ロック手段130の拡大断面図である。図6(b)ロック手段130がロック解除状態における、ロック手段130の拡大断面図である。
【図7】図7(a)はロック手段130がロック状態におかれているときのプリンタ1の断面図である。図7(b)は、ロック手段130がロック解除状態におかれているときのプリンタ1の断面図である、図7(c)は、プロセスケーシング82が引き出されてストッパー80により移動を規制されているときの断面図である。
【図8】図8(a)禁止部材31がロック位置における、プリンタ1の中央断面図である。図8(b)禁止部材31がロック解除位置における、プリンタ1の中央断面図である。
【符号の説明】
【0151】
90 ロック手段
94 係合部材
95 被係合部材




 

 


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