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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−17489(P2007−17489A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−195949(P2005−195949)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100094983
【弁理士】
【氏名又は名称】北澤 一浩
発明者 池野 孝宏 / 白木 雅敏
要約 課題
定着ユニットの取り替えを容易に行える構成でありながら、より小型化を図ることのできる画像形成装置を提供する。

解決手段
定着ユニット270の左面側側面202b及び右面側側面のそれぞれと対向する位置には係合突起254Cが設けられ、この係合突起254Cは、左面側側面202bに形成された係合溝291a内に挿入されている。係合突起254Cと係合溝291aの係合により、定着ユニット270は係合溝291aに沿って定着ユニット取り出し通路S1内である第1位置と通路S1外である第2位置との間を移動することができる。定着ユニット270を筐体202から取り出す場合には、トレイ部材254を第2位置に移動することにより、トレイ部材254は、通路S1外に退避するため、定着ユニット270の取り出しの邪魔にならず、容易に取り替えが行える。
特許請求の範囲
【請求項1】
上面と、前記上面に連なる正面側側面と背面側側面とを有する筐体と、
表面にトナー画像が形成される像担持体を備えるプロセスカートリッジと、
前記像担持体を露光走査する走査ユニットと、
前記像担持体から記録媒体に転写されるトナー画像を定着する定着ローラを回動可能に支持する定着ユニットと、
前記上面に設けられて前記定着ユニットを通過した記録媒体を排出するための前記筐体内方へ凹んだシート排出トレイと、を有し、
前記背面側側面に前記定着ユニットを取り出すための開口が形成されており、
筐体内には前記定着ユニットの配置位置から前記開口に至る定着ユニット取り出し通路が規定され、
前記シート排出トレイは、前記定着ユニット取り出し通路と干渉するトレイ部材を有し、
前記トレイ部材は、前記定着ユニット取り出し通路と干渉する第1位置と、前記定着ユニット取り出し通路に非干渉となる第2位置との間を移動可能であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記トレイ部材は、前記筐体に係合した状態で前記第1位置と前記第2位置との間を移動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1位置においては、前記トレイ部材のうち最も下方に位置する部分が、前記定着ユニットのうち最も上方に位置する部分よりも下方に位置し、
前記第2位置においては、前記トレイ部材のうち最も下方に位置する部分が、前記定着ユニットのうち最も上方に位置する部分よりも上方に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記筐体と前記トレイ部材とのいずれか一方には回動軸部が、他方には前記回動軸部を支持する回動支持部がそれぞれ形成されており、
前記トレイ部材は前記回動軸部と前記回動支持部との係合により回動自在に前記筐体に係合していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記筐体と前記トレイ部材とのいずれか一方には係合突起が、他方には係合溝を形成する係合溝形成部がそれぞれ形成されており、
前記トレイ部材は前記係合突起と前記係合溝との係合により摺動可能に前記筐体に係合していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記係合溝は、前記トレイ部材を一度上方に退避させた後にその退避方向と交差する方向に移動する形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記係合溝内面であって、前記係合突起を担持し又は前記係合突起に担持される担持面には、当該担持面に対する前記係合突起の摺動方向に離間した第1の段部と第2の段部とが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記筐体は、前記背面側側面の開口を塞ぐ揺動自在なカバーを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記筐体内における前記定着ユニットよりも記録媒体搬送方向下流側であって前記背面の開口から露出する位置には、記録媒体搬送路を形成する内側ガイド部材が配されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記内側ガイド部材は、前記背面側側面の開口から挿抜自在に配されていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成するとともに、前記内側ガイド部材と一体的に形成されていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成し、その記録媒体搬送方向下流側端部上側の高さが、それよりも記録媒体搬送方向下流側にある前記トレイ部材設置開口部のトレイ部材側端部上側の高さよりも高いことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記トレイ部材の、前記凹みを構成する部分は耐熱性樹脂により成型されていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記シート排出トレイ上には、記録媒体搬送方向と平行な向きに複数のリブが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記画像形成装置は、前記定着ユニットの下部に記録媒体を積層給紙する給紙カセットを備え、
当該給紙カセットから給紙された記録媒体は、当該給紙カセット上側で前記プロセスカートリッジ下側に設けられた記録媒体搬送路に沿って搬送されることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記給紙カセットは、前記筐体における正面側側面から挿抜されることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記筐体には、正面側側面にも開口が設けられており、
前記プロセスカートリッジは、前記正面側側面の開口から取り外し自在に設けられることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一に記載の画像形成装置。
【請求項18】
上面と、前記上面に連なる正面側側面と背面側側面とを有する筐体と、表面にトナー画像が形成される像担持体を備えるプロセスカートリッジと、前記像担持体を露光走査する走査ユニットと、前記像担持体から記録媒体に転写されるトナー画像を定着する定着ローラを回動可能に支持する定着ユニットと、前記上面に設けられて前記定着ユニットを通過した記録媒体を排出するために前記筐体内方へ凹んだシート排出トレイと、を有し、前記背面側側面に前記定着ユニットを取り出すための開口が形成されており、筐体内には前記定着ユニットの配置位置から前記開口に至る定着ユニット取り出し通路が規定され、前記シート排出トレイは、前記定着ユニット取り出し通路と干渉するトレイ部材を有する画像形成装置から定着ユニットを取り出す定着ユニット取り出し方法であって、
前記定着ユニット取り出し通路と干渉する第1位置に配置されている前記トレイ部材を、前記定着ユニット取り出し通路に非干渉となる前記第2位置に移動させる第2位置移動工程と、
前記トレイ部材が前記第2位置に移動された後に前記定着ユニットを前記開口より取り出す取り出し工程と、を備えていることを特徴とする定着ユニット取り出し方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、レーザダイオード等を含む発光部から射出される光ビームにより、一様に帯電された感光体表面を露光して静電潜像を形成し、静電潜像をトナーにより可視化した後、当該可視像を記録用紙等の記録媒体上に転写することにより、記録媒体上に可視像を形成する。
【0003】
しかし、単に転写された後の画像は静電気力や分散力により記録媒体に付着しているにすぎず、そのままでは容易に記録媒体から剥がれてしまうため、加熱等の処理により可視像を記録媒体上に固定させる定着処理を行う必要がある。
【0004】
熱定着を行う定着装置は一般的に定着ローラとしての加熱ローラ及び加圧ローラを備えており、当該加熱ローラと加圧ローラとの間を記録媒体等の記録媒体が通過する際に、加熱により半融・合体したトナー等の現像材が記録媒体中に浸透して定着される。加熱ローラは、内部にハロゲンランプ等の熱源を備えており、当該ハロゲンランプの故障などは画像形成装置としての機能を喪失させる致命的なものであるため、定着装置は取替え容易な構造としておく必要があり、前記加熱ローラや加圧ローラなどを一体とした定着ユニットとして、故障の際に容易に取替えができるようにしている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−305205号公報
【特許文献2】特開平7−210023号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般家庭でプリンタを使用するユーザにとって、例えば本棚等の余り広くないスペースにプリンタを設置することができれば便利であるから、レーザプリンタ等の画像形成装置の小型化の要請は相当に強い。しかしながら、上記したように定着ユニットを取替え容易とするためには、取替えの際に当該定着ユニットが通過可能なスペースを確保する必要があり(例えば特許文献2の図8参照)、これは一定以上の装置の小型化(特に高さを低くすること)を困難にする方向に働く。
【0006】
本発明は、係る問題点に鑑みてなされたものであって、定着ユニットの取替えを容易に行える構成でありながら、より小型化を図ることのできる画像形成装置、及び定着ユニットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するために本発明は、上面と、前記上面に連なる正面側側面と背面側側面とを有する筐体と、表面にトナー画像が形成される像担持体を備えるプロセスカートリッジと、前記像担持体を露光走査する走査ユニットと、前記像担持体から記録媒体に転写されるトナー画像を定着する定着ローラを回動可能に支持する定着ユニットと、前記上面に設けられて前記定着ユニットを通過した記録媒体を排出するための前記筐体内方へ凹んだシート排出トレイと、を有し、前記背面側側面に前記定着ユニットを取り出すための開口が形成されており、筐体内には前記定着ユニットの配置位置から前記開口に至る定着ユニット取り出し通路が規定され、前記シート排出トレイは、前記定着ユニット取り出し通路と干渉するトレイ部材を有し、前記トレイ部材は、前記定着ユニット取り出し通路と干渉する第1位置と、前記定着ユニット取り出し通路に非干渉となる第2位置との間を移動可能である画像形成装置を提供する。
【0008】
上記画像形成装置において、前記トレイ部材は、前記筐体に係合した状態で前記第1位置と前記第2位置との間を移動することが好ましい。
【0009】
また上記画像形成装置において、前記第1位置においては、前記トレイ部材のうち最も下方に位置する部分が、前記定着ユニットのうち最も上方に位置する部分よりも下方に位置し、前記第2位置においては、前記トレイ部材のうち最も下方に位置する部分が、前記定着ユニットのうち最も上方に位置する部分よりも上方に位置することが好ましい。
【0010】
また上記画像形成装置において、前記筐体と前記トレイ部材とのいずれか一方には回動軸部が、他方には前記回動軸部を支持する回動支持部がそれぞれ形成されており、前記トレイ部材は前記回動軸部と前記回動支持部との係合により回動自在に前記筐体に係合していても良い。
【0011】
また上記画像形成装置において、前記筐体と前記トレイ部材とのいずれか一方には係合突起が、他方には係合溝を形成する係合溝形成部がそれぞれ形成されており、前記トレイ部材は前記係合突起と前記係合溝との係合により摺動可能に前記筐体に係合していても良い。
【0012】
また上記画像形成装置において、前記係合溝は、前記トレイ部材を一度上方に退避させた後にその退避方向と交差する方向に移動する形状に形成されていても良い。
【0013】
また上記画像形成装置において、前記係合溝内面であって、前記係合突起を担持し又は前記係合突起に担持される担持面には、当該担持面に対する前記係合突起の摺動方向に離間した第1の段部と第2の段部とが設けられていても良い。
【0014】
また上記画像形成装置において、前記筐体は、前記背面側側面の開口を塞ぐ揺動自在なカバーを備えることが好ましい。
【0015】
また上記画像形成装置において、前記筐体内における前記定着ユニットよりも記録媒体搬送方向下流側であって前記背面の開口から露出する位置には、記録媒体搬送路を形成する内側ガイド部材が配されていることが好ましい。
【0016】
また上記画像形成装置において、前記内側ガイド部材は、前記背面側側面の開口から挿抜自在に配されていることが好ましい。
【0017】
また上記画像形成装置において、前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成するとともに、前記内側ガイド部材と一体的に形成されていることが好ましい
【0018】
また上記画像形成装置において、前記トレイ部材は、前記筐体上面に設けられたトレイ部材設置開口部に挿嵌されて前記シート排出トレイの凹みの一部を形成し、その記録媒体搬送方向下流側端部上側の高さが、それよりも記録媒体搬送方向下流側にある前記トレイ部材設置開口部のトレイ部材側端部上側の高さよりも高いことが好ましい。
【0019】
また上記画像形成装置において、前記トレイ部材の、前記凹みを構成する部分は耐熱性樹脂により成型されていることが好ましい。
【0020】
また上記画像形成装置において、前記シート排出トレイ上には、記録媒体搬送方向と平行な向きに複数のリブが設けられていることが好ましい。
【0021】
また上記画像形成装置において、前記画像形成装置は、前記定着ユニットの下部に記録媒体を積層給紙する給紙カセットを備え、当該給紙カセットから給紙された記録媒体は、当該給紙カセット上側で前記プロセスカートリッジ下側に設けられた記録媒体搬送路に沿って搬送されることが好ましい。
【0022】
また上記画像形成装置において、前記給紙カセットは、前記筐体における正面側側面から挿抜されることが好ましい。
【0023】
また上記画像形成装置において、前記筐体には、正面側側面にも開口が設けられており、前記プロセスカートリッジは、前記正面側側面の開口から取り外し自在に設けられることが好ましい。
【0024】
また上記問題を解決するために本発明は、上面と、前記上面に連なる正面側側面と背面側側面とを有する筐体と、表面にトナー画像が形成される像担持体を備えるプロセスカートリッジと、前記像担持体を露光走査する走査ユニットと、前記像担持体から記録媒体に転写されるトナー画像を定着する定着ローラを回動可能に支持する定着ユニットと、前記上面に設けられて前記定着ユニットを通過した記録媒体を排出するために前記筐体内方へ凹んだシート排出トレイと、を有し、前記背面側側面に前記定着ユニットを取り出すための開口が形成されており、筐体内には前記定着ユニットの配置位置から前記開口に至る定着ユニット取り出し通路が規定され、前記シート排出トレイは、前記定着ユニット取り出し通路と干渉するトレイ部材を有する画像形成装置から定着ユニットを取り出す定着ユニット取り出し方法であって、前記定着ユニット取り出し通路と干渉する第1位置に配置されている前記トレイ部材を、前記定着ユニット取り出し通路に非干渉となる前記第2位置に移動させる第2位置移動工程と、前記トレイ部材が前記第2位置に移動された後に前記定着ユニットを前記開口より取り出す取り出し工程と、を備えた定着ユニット取り出し方法を提供する。
【発明の効果】
【0025】
請求項1に記載の画像形成装置又は請求項18に記載の定着ユニット取り出し方法によれば、定着ユニットと定着ユニットを取り出す開口との間に位置するトレイ部材が、退避可能に構成されているため、定着ユニットを開口より取り出す際には、定着ユニットが通過する定着ユニット取り出し通路外の第2位置にトレイ部材を退避させることができる。よってトレイ部材が定着ユニットを取り出す際の障害物とはならず、定着ユニットを開口から容易に取り出すことができる。
【0026】
請求項2に記載の画像形成装置によれば、トレイ部材は常に筐体と係合した状態であるため、第2位置に退避させた場合であっても、トレイ部材が筐体から離れることが無いため、トレイ部材と定着ユニットとがバラバラになることが無く、トレイ部材の離散、紛失を防止することができる。
【0027】
請求項3に記載の画像形成装置によれば、トレイ部材の退避方向を定着ユニットの上方とすることができるため、定着ユニットに対するトレイ部材の配置に係る構成を簡略化することができる。
【0028】
請求項4に記載の画像形成装置によれば、回動動作のみでトレイ部材を退避させることができる。また第2位置を、トレイ部材が自重により回動して第1位置に戻ることがない位置に設定しておくことにより、回動のワンアクションのみでトレイ部材を第2位置に保持することができる。
【0029】
請求項5に記載の画像形成装置によれば、最小限の移動量で、トレイ部材を第2位置に退避させることができる。また移動量を最小限とすることができるため、トレイ部材の移動に係る構成も単純な構成とすることができ、簡単な構成でトレイ部材を退避させることができる。
【0030】
請求項6及び請求項7に記載の画像形成装置によれば、トレイ部材をスライドさせて移動した後に、一回上方に持ち上げて段差を乗り越えて第1位置及び第2位置に移動する構成を取ることができる。よって第1位置、第2位置のいずれかの位置に移動したトレイ部材が、外因により第1位置、第2位置のいずれかの位置から離脱することを防止することができる。
【0031】
請求項8に記載の画像形成装置によれば、定着ユニットの取り替えに際して作業箇所を集約でき、より定着ユニットの取り替えが容易になる。
【0032】
請求項9及び請求項10に記載の画像形成装置によれば、内側ガイド部材が設けられていることにより、定着ユニットを通過した記録媒体をシート排出トレイへと導く記録媒体搬送通路を形成することができる。
【0033】
請求項11に記載の画像形成装置によれば、内側ガイド部材とトレイ部材が一体に構成されているため、トレイ部材を移動したときに内側ガイド部材も一体に移動される。よって内側ガイド部材は、定着ユニットを取り出す時の障害とはならない。
【0034】
請求項12及び請求項14に記載の画像形成装置によれば、シート排出口から排紙される記録媒体の排紙方向先端が、トレイ部材と筐体上面の開口部との境目部分に引っ掛かるような事態の発生を抑制することができ、スムーズな排紙を行うことができる。またリブが設けられていることにより、更にスムーズに排紙を行うことができる。
【0035】
請求項13に記載の画像形成装置によれば、少なくとも最も加熱される箇所であるユニットカバー及びトレイ部材のみを耐熱性樹脂により構成することにより、高価な部材である耐熱性樹脂の使用量を必要最小限とすることができ、製造コストの低下を図ることができる。
【0036】
請求項15に記載の画像形成装置によれば、記録媒体搬送通路をいわゆるS字型搬送路とすることができ、画像形成装置の構成をコンパクトにすることができる。
【0037】
請求項16及び請求項17に記載の画像形成装置によれば、記録媒体の給紙カセットへの供給及びプロセスカートリッジへのトナーの供給等を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0039】
(第1の実施の形態)
(1)レーザプリンタの全体構成
図1は、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の外観を表す斜視図である。同図のレーザプリンタ1は、上面となるトップカバー18、及び四つの側面2a、2b、2c、2d(側面2c及び2dは図1では見えない位置にある。)を有する筐体2を備えており、トップカバー18が筐体2の内方に凹んでシート排出トレイ52が形成されている。筐体2の下部には、記録紙等の記録媒体を複数枚収納可能な給紙カセット6が、筐体2の正面側側面2aから挿抜自在に設けられている。なお正面側側面2aには、記録媒体を個別にセットする手差しトレイ部11が設けられているとともに、開閉可能なフロントカバー16が設けられている。
【0040】
以下、図2を参照して、レーザプリンタ1の構成をさらに詳細に説明する。図2は、側面2d側から見たレーザプリンタ1の概略側断面図である。なお、定着ユニット70は、分かりやすくするため簡略化して示している。レーザプリンタ1は、上面のトップカバー18、正面側側面2aに設けられるフロントカバー16、及び背面側側面2cに設けられるリアカバー60等が備えられる筐体2内に、記録媒体としての記録紙等(図中記録媒体搬送路が仮想線Pで表されている。)を給紙するための給紙部3や、給紙された記録媒体上に可視像であるトナー画像を形成するプロセスカートリッジ4、記録媒体上に形成されたトナー画像を記録媒体上に定着させる定着ユニット70、定着ユニット70を通過した記録媒体を排紙する排紙部80などを備えている。なお、本明細書では、筐体2の四つの側面2a〜2dの中で、定着ユニット70に備えられる定着ローラ(後述)の回転軸に直交する方向前後の側面のうち、定着ユニット70に近い側の側面(図2の左側側面)を背面側側面2c、逆側を正面側側面2aとする。
【0041】
給紙部3は、給紙カセット6と、給紙カセット6内に積層された記録媒体のシート搬送方向先端側(正面側)端部の上方に設けられた給紙ローラ7、8及び給紙パット9とを含む。給紙部3には、給紙カセット6から給紙された記録媒体を反転させてプロセスカートリッジ4の下部へと搬送する記録媒体搬送路である給紙パス10が形成されており、給紙部3には、給紙パス10に臨むレジストローラ対12を備えている。なお、給紙パス10には、給紙カセット6内の記録媒体の他、手差しトレイ部11に手差しにてセットされた記録媒体(記録紙等)も給紙されるが、いずれの場合も一旦レジストローラ対12にて停止した後、プロセスカートリッジ4における画像形成タイミングに合わせてプロセスカートリッジ4の画像形成部へと供給される。
【0042】
給紙カセット6は、プロセスカートリッジ4及び定着ユニット70の下部に配され、筐体2の正面側側面から挿抜可能に装着されている。この給紙カセット6内には、用紙押圧板13及びばね14が設けられている。用紙押圧板13は、記録媒体を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ7等から遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされている。また、ばね14は、用紙押圧板13における給紙ローラ7等に近い方の端部の裏面を、上方向に付勢するように設けられている。そのため、用紙押圧板13は、記録媒体の積層量が増えるに従って、給紙ローラ7等に対して遠い方の端部を支点として、ばね14の付勢力に抗して下向きに揺動される。
【0043】
給紙ローラ8及び給紙パット9は、互いに対向して配設され、給紙パット9の裏側に設けられるばね15によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板13上に積層された中で最上位にある記録媒体は、用紙押圧板13の裏側からばね14によって給紙ローラ7に当接して押圧されており、当該最上位の記録媒体が給紙ローラ7により給紙され、給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、給紙ローラ8が回転することにより、給紙ローラ8及び給紙パット9とで1枚毎に分離されながら、給紙パス10に向かって給紙される。
【0044】
給紙カセット6、あるいは手差しトレイ部11から給紙された記録媒体は、給紙ローラ7等の上方部に配置されたレジストローラ対12に送られる。レジストローラ対12は、給紙された記録媒体をレジスト後に、プロセスカートリッジ4内の画像形成位置(感光体ドラム37と転写ローラ39との接触位置)へと搬送する。なお、筐体2の正面側側面2aにはフロントカバー16が設けられている。フロントカバー16は筐体2に対して開閉自在に設けられており、フロントカバー16が開放状態となった際に現れる開口からプロセスカートリッジ4の挿抜交換が可能な構成となっている。
【0045】
プロセスカートリッジ4の上部に設けられる走査ユニット26は、不図示のレーザ発光部、高速回転駆動されるポリゴンミラー29、第1走査レンズ(fθレンズ)30、第2走査レンズ(シリンドリカルレンズ)31、折り返しミラー32及び33などを備えており、レーザ発光部から射出される画像情報に基づいて変調された光ビームを、一点鎖線で示すように、ポリゴンミラー29、第1走査レンズ30、折り返しミラー32、第2走査レンズ31、折り返しミラー33の順に通過あるいは反射させて、プロセスカートリッジ4内の感光体ドラム37の表面上を露光走査させている。
【0046】
プロセスカートリッジ4は、ドラムカートリッジ35及び現像カートリッジ36を含んでいる。ドラムカートリッジ35内には、感光体ドラム37、帯電器38及び転写ローラ39などを備えている。プロセスカートリッジ4は、前記したように、フロントカバー16を開放した際の開口から筐体2内部に着脱自在とされている。現像カートリッジ36は、ドラムカートリッジ35に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ40、層厚規制ブレード41、供給ローラ42、トナーホッパー43などを備えている。
【0047】
トナーホッパー43内のトナーは、回転軸44により支持されるアジテータ45の矢印方向への回転により攪拌され、トナーホッパー43の側部に開口されたトナー供給口46から放出される。トナー供給口46の側方位置に前記供給ローラ42が回転可能に配設されており、また、この供給ローラ42に対向して、現像ローラ40が回転可能に配されている。なお、供給ローラ42と現像ローラ40とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
【0048】
現像ローラ40は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。なお、現像ローラ40には、現像バイアスが印加されるように構成されている。また、現像ローラ40の近傍には、層厚規制ブレード41が配されている。この層厚規制ブレード41は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部を備えており、現像ローラ40の近くにおいて現像カートリッジ36に支持されて、押圧部がブレード本体の弾性力によって現像ローラ40上に圧接されるように構成されている。
【0049】
トナー供給口46から放出されるトナーは、供給ローラ42の回転により、現像ローラ40に供給され、この時、供給ローラ42と現像ローラ40との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ40上に供給されたトナーは、現像ローラ40の回転に伴って、層厚規制ブレード41の押圧部と現像ローラ40との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ40上に担持される。
【0050】
感光体ドラム37は、現像ローラ40の側方位置において、その現像ローラ40と対向するような状態で、ドラムカートリッジ35において、矢印方向(時計方向)に回転可能に支持されている。この感光体ドラム37は、ドラム本体が接地され、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0051】
帯電器38は、感光体ドラム37の左斜め方向上方に、所定間隔を隔てて対向配置されている。この帯電器38は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム37の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0052】
転写ローラ39は、感光体ドラム37の下方において、感光体ドラム37に対向配置され、ドラムカートリッジ35に矢印方向(反時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ39は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアスが印加されるように構成されている。
【0053】
感光体ドラム37の表面は、当該感光体ドラム37の回転に伴ない、まず、帯電器38によって一様に正極性に帯電される。次いで、走査ユニット26からのレーザビームにより露光されて静電潜像が形成される。その後、現像ローラ40と対向し、現像ローラ40上に担持されかつ正帯電されているトナーが感光体ドラム37に対向して接触する時に、現像ローラ40に印加される現像バイアスにより、感光体ドラム37の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム37の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによってトナー画像が形成される(反転現像)。
【0054】
その後、感光体ドラム37の表面上に担持されたトナー画像は、記録媒体が感光体ドラム37と転写ローラ39との間を通る間に、転写ローラ39に印加される転写バイアスによって、記録媒体に転写される。
【0055】
定着ユニット70は、給紙カセット6の上部、プロセスカートリッジ4の側方であって、プロセスカートリッジ4よりも記録媒体搬送方向下流側に配設される。本実施の形態の定着ユニット70として、後述するの定着ユニットが備えられる。定着ユニット70は、定着ローラとして、内部にヒータを備える加熱ローラ71、加熱ローラ71と対向して設けられ加熱ローラを押圧するように付勢された加圧ローラ72を含んでいる。
【0056】
加熱ローラ71は金属筒状をなし、例えばハロゲンランプからなるヒータを内装しており、そのヒータによって加熱されるように構成されている。また、加圧ローラ72は、この加熱ローラ71を押圧した状態で、加熱ローラ71に従動して回転される。定着ユニット70の構成については後に詳細に説明する。
【0057】
定着ユニット70においては、プロセスカートリッジ4において記録媒体上に転写された可視像であるトナー画像を、当該記録媒体が加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過する間に熱定着させ、その後、記録媒体を排紙部80に形成される記録媒体搬送路である排紙パス50へと送出するようにしている。
【0058】
排紙部80は、排紙パス50を構成する内側ガイド部材51と外側ガイド部材62、記録媒体をトップカバー18に設けられたシート排出トレイ52上へと排出する排出口に設けられる排紙ローラ対のうち、下側の排紙ローラ53、上側の排紙ローラ55、さらにシート排出トレイ52の一部を構成する部分を備えたトレイ部材54を含んでいる。排紙パス50を構成する外側ガイド部材62は、筐体2の背面側側面に設けられるリアカバー60の開閉と連動するように構成されており、ヒンジ61を介して揺動自在に取り付けられたリアカバー60を開放状態とした場合に、それに連動して外側ガイド部材62上部が背面側へと揺動する。このようにして、リアカバー60の開放により、筐体2の背面側側面2cに形成される開口から排紙パス50が臨むように構成されている。なおリアカバー60には定着ユニット70からの熱を放出するための放熱孔60aが穿設されている。これにより、定着ユニット70から発せられる熱が上昇しながら放熱孔60aを通過し、そこから、それよりも上部に設けられたリアカバー60と筐体2との間の隙間を通過して外部に放出されるため、筐体2内部に熱がこもることが抑制される。
【0059】
シート排出トレイ52は、平面視略矩形板状をなし、背面側端部が筐体2内部へと凹んで凹部が形成されるとともに、背面側端部から正面側へ向けて徐々に上方に傾斜する構成となっている。本実施の形態では、シート排出トレイ52の背面側端部から徐々に上方へと傾斜する途中部分までがトレイ部材54により構成されており、トレイ部材54の正面側(記録媒体搬送方向先端側)先端部の上面が、トップカバー18のトレイ部材54側端部の下面と当接するように構成している。シート排出トレイ52等の構成の詳細については後述する。
【0060】
定着ユニット70を通過し、排紙パス50へと送られた記録媒体は、内側ガイド部材51及び外側ガイド部材62により用紙進行方向が反転されて、排紙ローラ対へと送られ、当該排紙ローラ対(53及び55)を介して、シート排出トレイ52上に正面側に向かって排紙される。
【0061】
(2)定着ユニット70の詳細構成
次に本実施の形態の定着ユニット70の構成について詳細に説明する。図3は、定着ユニット70の構成について説明するための斜視図である。なお、説明のためユニットカバー73の端部を切断している。本実施の形態の定着ユニット70は、内部にハロゲンランプ71A等の加熱手段(ヒータ)を備える加熱ローラ71と、加熱ローラ71に対向して設けられ、加熱ローラ71の下方から加熱ローラ71表面を押圧する加圧ローラ72とを備えている。
【0062】
そして、加熱ローラ71の上部がポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を成型したユニットカバー73により覆われているとともに、加圧ローラ72側はユニットカバー73に覆われることなく開放された構成となっており、これによって、定着ユニット70の小型化を介して画像形成装置全体の小型化を図る構成となっている。なお、加圧ローラ72は、その一端の支持部74がユニットカバー73に設けられた支持軸73Aと掛合し、ユニットカバー73に対して回動可能に支持された支持部材としての支持レバー75に回動可能に軸支されている。支持レバー75には、加圧ローラ72の回動軸72Aから見て支持部74とは反対側(記録媒体搬送方向先端側)において、一端がユニットカバー73に係止した弾性体としてのバネ76が係止している。
【0063】
加圧ローラ72は、バネ76の復元力により加熱ローラ71側へと付勢されており、このため、加圧ローラ72の下部に付勢手段を設ける必要がなく、加圧ローラ72をユニットカバー73にて覆う必要がなくなっている。
【0064】
さらに、支持レバー75の記録媒体搬送方向先端側に取っ手75Aが設けられている。ユーザは、定着ユニット70で紙詰まり等が発生した場合に、リアカバー60を開放状態として取っ手75Aを押し下げることにより、容易に対応することができる。
【0065】
さらに、ユニットカバー73には、支持レバー75を、バネ76の復元力に抗して一定の位置で当接停止させるストッパ部73Bと、加熱ローラ71に近接するようにリブ73Cとが設けられており、それぞれが一体的に形成されている。このようにストッパ部73Bが設けられることにより、加圧ローラ72が必要以上に加熱ローラ71側へと押圧され、トナー画像が形成された記録媒体の定着処理を行うに際してのニップ幅が広くなりすぎることが防止される。図4は定着ユニット70の側面のカバーを除いて側面から見た図であるが、同図に示される当接位置73Dにて支持レバー75が当接停止する構成である。
【0066】
通常、加圧ローラ72にはシリコーンゴム等の弾性体が用いられており、特に量産時にもニップ幅を適切に保つために、加圧ローラ72の硬度のバラツキを抑制する必要がある。しかし、上記のようにストッパ部73Bを設けることにより、多少加圧ローラ72の硬度が低下しているような場合であっても適切なニップ幅とすることができ、即ち加圧ローラ72の硬度にバラツキがあっても使用可能となり、加圧ローラ72の歩留まりを上げることができるため、これによって画像形成装置の製造コストの削減に寄与する。
【0067】
(3)排紙部80の詳細構成
以上に説明したような定着ユニット70を通過した記録媒体は、排紙部80へと搬送される。次に排紙部80の構成について詳細に説明する。図2に示されるように本実施の形態のレーザプリンタ1においては、シート排出トレイ52の下方近傍に定着ユニット70が配されており、そのままの状態では、リアカバー60を開放状態としても、トップカバー18に凹部として形成されたシート排出トレイ52と定着ユニット70とが干渉するため、定着ユニット70を交換することはできない。
【0068】
そこで本実施の形態では、シート排出トレイ52の背面側の一部を着脱自在なトレイ部材54にて構成し、トレイ部材54を取り外したときに定着ユニット70の挿抜交換のための空間が確保される構成としている。図5はトップカバー18の上面図であるが、シート排出トレイ52の排出口側(図中実線で示された部分より背面側側面2c側)がトレイ部材54により構成されている。なお、シート排出トレイ52の全体には、記録媒体搬送方向と平行に複数のリブ18B及び54Bが設けられている。同図では、トップカバー18側に設けられたリブを18Bで表し、トレイ部材54に設けられたリブを54Bで表している。このようにリブを設けることで、記録媒体排紙の際の摩擦抵抗の軽減を図り、排紙がスムーズに行われるようにしている。
【0069】
図6は、本実施の形態におけるトレイ部材54の構成について説明するための斜視図である。本実施の形態では、シート排出トレイ52の一部を構成するトレイ部材54と記録媒体搬送経路を形成する内側ガイド部材51とが一体的に成型されている。また、トレイ部材54の正面側(記録媒体搬送方向下流側)先端部には突出部54Aが設けられている。図7は、図5におけるA−A線断面矢視拡大図である。同図に示されるように、トレイ部材54はトップカバー18に設けられた開口に挿嵌された際の、トレイ部材54の記録媒体搬送方向下流側端部上側(リブ54Bの端部上側)は、トップカバー18に設けられたトレイ部材設置開口のトレイ部材54側端部上側(リブ18Bの端部上側)の高さよりも高い。
【0070】
このように、トレイ部材54とトップカバー18の当接部分に段差54aが設けられることにより、排出口から排紙される記録媒体の先端がトップカバー18とトレイ部材54との境界部分で引っ掛かることが防止され、排紙がスムーズとなる。同図では段差54aが視覚できるようにしているが、実際には、段差54aの大きさは、これほど大きくなくても実用上は充分である。
【0071】
また、トレイ部材54をトップカバー18に設けられたトレイ部材設置開口に挿嵌した際に、突出部54Aの上面がトップカバー18のトレイ部材54側端部18Aの下面にもぐりこんで当接する構成となっている。このような構成とすることにより、記録媒体の一例として記録紙を定着した場合に発生する水蒸気がシート排出トレイ52上に漏れ出ることが抑制できる。
【0072】
なお、トレイ部材54など定着ユニット70に近接して配される部材、特にトレイ部材54においてシート排出トレイ52の凹部を形成する部分は耐熱性樹脂を用いて成型することが好ましい。定着ユニット70は百℃以上まで昇温することがあるためである。耐熱性樹脂の一例として、PC−ABS(ポリカーボネートとABSとのアロイ)を用いることができるが、材料はこれに限定されず、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等を用いることもできる。一部の部材のみ耐熱性樹脂を用いるようにすると、用いる耐熱性樹脂の量を減少させることができ、製造コスト削減の効果も得られる。
【0073】
なお、本実施の形態では、シート排出トレイ52上にリブを設けているが、リブを設けない場合、トレイ部材54とトップカバー18の境界部分においては、トレイ部材54の表面よりもトップカバー18の表面の方を低くすることで同様の効果が得られる。
【0074】
また、図8に示されるように、リアカバー60を開放状態とした場合に背面側側面にできる開口からトレイ部材54及び内側ガイド部材51を一体的に取り外すことが可能となっており、これらを取り外した際に同じ開口から定着ユニット70を取り外すことができるように構成されている。図8は、背面側側面2c側から見たレーザプリンタ1の斜視図である。前記した定着ユニット70の昇温に対処するための放熱孔60aがリアカバー60の五箇所に穿設されている。以下、トレイ部材54の取り外し、及び定着ユニット70の取り外しについて具体的に説明する。
【0075】
図8に示されるように、定着ユニット70を交換する際には、ユーザがまずリアカバー60を開放する。なお、本実施の形態では、リアカバー60の開放と連動して外側ガイド部材62が背面側へと揺動される。より具体的には、リアカバー60の同図右側端部に設けられた板状の案内部材63に設けられた長孔64に、外側ガイド部材62の右側端部に設けられた板状の部材65に設けられた突起66が滑合されている。リアカバー60が開放され長孔64がより背面側へと移動するにつれて長孔64内を突起66が滑動することにより、外側ガイド部材62も徐々に背面側へと揺動し、定着ユニット70の取り外しのための開口が形成される。なお、図8にも示されるように、ユーザは、このように開口が形成された状態で取っ手75Aを下方向に押し下げることが可能となっており、定着ユニット70にて紙詰まり等が発生した場合に容易に対処できる
【0076】
図9は、リアカバー60を開放した状態にてトップカバー18の一部を切り欠いた斜視図である。同図に示されるように、内側ガイド部材51と一体となったトレイ部材54がネジ56a及び56b(不図示図6参照)にて筐体2内部に締着されており、このネジ56a及び56bを外すことにより、トレイ部材54をリアカバー60を開放した開口から取り外すことが可能となる。
【0077】
図10はトレイ部材54を取り外した状態を示す斜視図である。同図に示されるように、内側ガイド部材51及びトレイ部材54が矢印G方向に取り外されることにより、ユニットカバー73と一体的に形成されたリブ73Cが露出し、リアカバー60側から定着ユニット70の全体が通過可能な空間が形成される。定着ユニット70はユーザが段部67上を摺動させながら矢印H方向に取り外すことが可能となっており、これによって定着ユニット70の挿抜交換を容易に行うことができる。なお、トレイ部材54の突出部54Aは、図7に示されるようにトップカバー18の下面にもぐりこんで配されているため、トレイ部材54等を背面側側面2cの開口から取り外す際の引っ掛かりは生じない。
【0078】
以上に説明したように、第1の実施の形態の画像形成装置によると、着脱自在なトレイ部材54によりシート排出トレイ52の凹部の一部を構成し、当該トレイ部材54を取り外した場合に定着ユニット70の挿抜交換のための空間が確保される構成としているので、定着ユニット70をシート排出トレイ52下方に近接して配することができ、もって装置の小型化(特に高さを低くすること)を図りながら、定着ユニット70の挿抜交換も容易に行うことが可能とされている。
【0079】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態に係る画像形成装置ついて図面を参照しながら説明する。図11は、側面側から見たレーザプリンタ101の概略縦断面図である。なお、後述する定着ユニット170及びトレイ部材154は、分かり易くするため簡略化して示されている。図11に示されるように、第2の実施の形態に係る画像形成装置であるレーザプリンタ301の主な全体構成及び外形は、第1の実施の形態に係るレーザプリンタ1と同様である。よって、第2の実施の形態では、レーザプリンタ301の構成について特徴部分のみ詳細に説明し、レーザプリンタ1と同じ構成の部分については詳細な説明を省略する。
【0080】
レーザプリンタ101は、図1に示される第1の実施の形態に係るレーザプリンタ1と同様に、上面となるトップカバー118と、正面側側面102a及び背面側側面102cを含む四つの側面とを有する筐体102を備えており、トップカバー118が筐体102の内方に凹んでシート排出トレイ152が形成されている。なお、本実施の形態では、筐体102の四つの側面の中で、後述の定着ユニット170に備えられる定着ローラの回転軸に直交する方向前後の側面のうち、定着ユニット170に近い側の側面(図11の左側側面)を背面側側面102c、逆側を正面側側面102aと定義する。
【0081】
シート排出トレイ152は、平面視略矩形形状をなし、筐体102の内部に凹んだ凹部となっており、当該凹部の深さは正面側から背面側に向かって徐々に浅くなっている。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、シート排出トレイ152の背面側端部から正面側に向かう一定長部分がトレイ部材154により構成されており、トレイ部材154の正面側(記録媒体搬送方向先端側)先端部(後述の突出部154A)が、トップカバー118のトレイ部材154側の端部である側端部118Aと当接するように構成されている。トレイ部材154は、定着ユニット170を覆う枠体となる後述のユニットカバー173と一体に成形されている。
【0082】
筐体102の下部には、記録紙等の記録媒体を複数枚収納可能な給紙カセット106が、筐体102の正面側側面102aから挿抜自在に設けられている。なお、正面側側面102aには、記録媒体を個別にセットする手差しトレイ部111が設けられているとともに、開閉可能なフロントカバー116が設けられている。フロントカバー116は筐体102に対して開閉自在に設けられており、フロントカバー116が開放状態となった際に現れる開口からプロセスカートリッジ104の挿抜交換が可能な構成となっている。
【0083】
レーザプリンタ101は、筐体102内に記録媒体としての記録紙等を給紙するための給紙部103や、給紙された記録媒体上に可視像であるトナー画像を形成するプロセスカートリッジ104、記録媒体上に形成されたトナー画像を記録媒体上に定着させる定着ユニット170、定着ユニット170を通過した記録媒体を排紙する排紙部180などを備えている。
【0084】
給紙部103は、給紙カセット106と、給紙カセット106内に積層された記録媒体のシート搬送方向先端側(正面側)端部の上方に設けられた給紙ローラ107、108及び給紙パット109とを主に含んで構成されている。給紙カセット106は、プロセスカートリッジ104及び定着ユニット170の下部に配され、筐体102の正面側側面102aから挿抜可能に装着されている。給紙部103は、給紙カセット106から給紙された記録媒体を反転させてプロセスカートリッジ104の下部へと搬送している。
【0085】
給紙カセット106、あるいは手差しトレイ部111から給紙された記録媒体は、給紙ローラ107等の上方部に配置されたレジストローラ対112に送られる。レジストローラ対112は、給紙された記録媒体をレジスト後に、プロセスカートリッジ104内の画像形成位置(後述の感光体ドラム137と転写ローラ139との接触位置)へと搬送する。
【0086】
プロセスカートリッジ104の上部には走査ユニット126が設けられており、プロセスカートリッジ104内の感光体ドラム137の表面上を露光走査させてトナー画像を形成している。
【0087】
プロセスカートリッジ104は、ドラムカートリッジ135及び現像カートリッジ136を含んで構成されている。ドラムカートリッジ135内には、感光体ドラム137、帯電器138及び転写ローラ139などを備えている。現像カートリッジ136は、ドラムカートリッジ135に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ140、層厚規制ブレード141、供給ローラ142、トナーホッパー143などを備えている。
【0088】
プロセスカートリッジ104では、感光体ドラム137の表面上に形成されたトナー画像を、記録媒体が感光体ドラム137と転写ローラ139との間を通る間に、転写ローラ139に印加される転写バイアスによって、記録媒体に転写される。
【0089】
定着ユニット170は、給紙カセット106の上部、プロセスカートリッジ104の側方であって、プロセスカートリッジ104よりも記録媒体搬送方向下流側に配設される。定着ユニット170においては、プロセスカートリッジ104において記録媒体上に転写された可視像であるトナー画像を、当該記録媒体が加熱ローラ171と加圧ローラ172との間を通過する間に熱定着させ、その後、記録媒体を排紙部180に形成される記録媒体搬送路である排紙パス150へと送出している。
【0090】
図12は、定着ユニット170及びトレイ部材154の構成について説明するための斜視図である。定着ユニット170は、内部に加熱手段(ヒータ)を備える加熱ローラ171と、加熱ローラ171と並設され、加熱ローラ171の下方から加熱ローラ171周面を押圧する加圧ローラ172とを備えている。
【0091】
加熱ローラ171の上部は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を成型したユニットカバー173により覆われているのに対して、加圧ローラ172の下側略半分はユニットカバー173に覆われることなく開放された構成となっている。また、加熱ローラ171の上方部分において、ユニットカバー173はトレイ部材154と一体に形成されている。
【0092】
図11及び図12に示されるように、トレイ部材154は、シート排出トレイ152の一部をなし、トップカバー118に形成される凹部の最も凹んだ位置に配される。また、その凹部内には、リブ154Bが形成されている。リブ154Bを形成したことで、記録媒体排紙の際の摩擦抵抗を軽減することができ、排紙をスムーズに行うことができる。
【0093】
図11に示されるように、背面側側面102c側位置でトップカバー118の下方には内側ガイド部材151が配設されており、記録媒体搬送経路を形成している。内側ガイド部材151の記録媒体搬送方向下流側には、複数の排紙ローラ153が右面側から左面側に向かう方向に整列して設けられている。また、トレイ部材154の正面側(記録媒体搬送方向下流側)先端部には突出部154Aが設けられている。トレイ部材154がトップカバー118に設けられた開口に挿嵌された際の、トレイ部材154の記録媒体搬送方向下流側端部上側(突出部154Aであってリブ154Bの端部上側)は、トップカバー118のトレイ部材設置開口の上側(側端部118Aであってリブ118Bの端部上側)の高さよりも高くなるように構成されている。
【0094】
このように、トレイ部材154とトップカバー118の当接部分に段差154aを形成することにより、排出口から排紙される記録媒体の先端がトップカバー118とトレイ部材154との境界部分で引っ掛からないようにし、排紙をスムーズに行えるようにしている。図11は段差154aを視認できるように描画しているが、実際には、段差154aの大きさは、図示した程度まで大きくなくても実用上は充分である。
【0095】
またトレイ部材154は、ネジ156a及び156bにより筐体102に締着されている。よって、トレイ部材154と一体の定着ユニット170は、筐体102内でトレイ部材154と共に強固に固定されている。故に、レーザプリンタ101の使用中において定着ユニット170のズレ等は発生し難くなっている。
【0096】
これらトレイ部材154及びユニットカバー173のように定着ユニット170に近接して配される部材、特にトレイ部材154を含むシート排出トレイ152は耐熱性樹脂を用いて成型することが好ましい。定着ユニット170は100℃以上まで昇温することがあるためである。耐熱性樹脂の一例として、PC−ABS(ポリカーボネートとABSとのアロイ)を用いることができるが、材料はこれに限定されず、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等を用いることもできる。定着ユニット170を通過した記録媒体は、排紙部180へと搬送される。
【0097】
排紙部180は、排紙パス150を構成する内側ガイド部材151と外側ガイド部材162、記録媒体をトップカバー118に設けられたシート排出トレイ152上へと排出する排出口に設けられる排紙ローラ対のうち、下側の排紙ローラ153、上側の排紙ローラ155、さらにシート排出トレイ152の一部を構成する部分を備えたトレイ部材154を含んで構成されている。排紙パス150を構成する外側ガイド部材162は、筐体102の背面側側面に設けられるリアカバー160の開閉と連動するように構成されており、ヒンジ161を介して揺動自在に取り付けられたリアカバー160を開放状態とした場合に、それに連動して外側ガイド部材162上部が背面側へと揺動する。このようにして、リアカバー160の開放により、筐体102の背面側側面102cに形成される開口から排紙パス150が臨むように構成されている。
【0098】
排紙部180を通過した記録媒体は、シート排出トレイ152に形成された凹部内に排出されて印刷が完了する。また、図13に示されるように、リアカバー160を開放状態とした場合に背面側側面にできる開口からトレイ部材154及び定着ユニット170を一体的に取り外すことが可能となっている。以下、トレイ部材154及び定着ユニット170の取り外しについて具体的に説明する。
【0099】
図13に示されるように、定着ユニット170を取り出したり交換する際には、ユーザは先ずリアカバー160を開放する。リアカバー160の開放に連動して外側ガイド部材162が背面側へと揺動される。この動作により、開口と、リアカバー160側からトレイ部材154及び定着ユニット170の全体が通過可能な空間が形成される。トレイ部材154は、ネジ156a及び156b(図12)にて筐体102内部に締着されているため、このネジ156a及び156bを外すことによってトレイ部材154及び定着ユニット170は、リアカバー160を開放した開口から取り外すことが可能となる。
【0100】
ネジ156a及び156bが外されたトレイ部材154及び定着ユニット170は、図11において、一旦時計回り方向に回動されて、トレイ部材154とトップカバー118との嵌合が解かれる。その後にトレイ部材154及び定着ユニット170を図11中で時計回り、反時計回りに随時回動させながらリアカバー160を開放した開口から引き出し、トレイ部材154及び定着ユニット170の取り外しが完了する。
【0101】
またトレイ部材154及び定着ユニット170を取り付ける際には、上述した取り外しの工程とは逆の工程を行うことにより容易に取付を行うことができる。
【0102】
以上に説明したように、第2の実施の形態に係る画像形成装置によると、トレイ部材154と定着ユニット170とを一体として着脱することができるため、取り外した際にも部品が散らかることもなく、かつスムーズに脱着することができる。また定着ユニット170をシート排出トレイ152下方に近接して配することができ、もって装置の小型化(特に高さを低くすること)を図ることもできる。
【0103】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態に係る画像形成装置ついて図面を参照しながら説明する。図14に示されるように、第3の実施の形態に係る画像形成装置であるレーザプリンタ201の主な全体構成及び外形ついては、第1の実施の形態に係るレーザプリンタ1と同様である。よって、第3の実施の形態では、レーザプリンタ201の構成について特徴部分のみ詳細に説明し、レーザプリンタ1と同じ構成の部分については詳細な説明を省略する。
【0104】
レーザプリンタ201は、図1に示される第1の実施の形態に係るレーザプリンタ1と同様に、上面となるトップカバー218と、正面側側面202a及び背面側側面202cを含む四つの側面とを有する筐体202を備えており、トップカバー218が筐体202の内方に凹んでシート排出トレイ252が形成されている。なお、本実施の形態では、筐体202の四つの側面の中で、後述の定着ユニット270に備えられる定着ローラの回転軸に直交する方向前後の側面のうち、定着ユニット270に近い側の側面(図14の左側側面)を背面側側面202c、逆側を正面側側面202aと定義する。
【0105】
シート排出トレイ252は、平面視略矩形板状をなし、背面側端部が筐体202内部へと凹んで凹部が形成されるとともに、背面側端部から正面側へ向けて徐々に上方に傾斜する構成となっている。本実施の形態では、シート排出トレイ252の背面側端部から徐々に上方へと傾斜する途中部分までがトレイ部材254により構成されており、トレイ部材254の正面側(記録媒体搬送方向先端側)先端部の上面が、トップカバー218のトレイ部材254側端部の下面と当接するように構成されている。
【0106】
筐体202の下部には、記録紙等の記録媒体を複数枚収納可能な給紙カセット206が、筐体202の正面側側面202aから挿抜自在に設けられている。なお、正面側側面202aには、記録媒体を個別にセットする手差しトレイ部211が設けられているとともに、開閉可能なフロントカバー216が設けられている。フロントカバー216は筐体202に対して開閉自在に設けられており、フロントカバー216が開放状態となった際に現れる開口からプロセスカートリッジ204の挿抜交換が可能な構成となっている。
【0107】
図14は、側面側から見たレーザプリンタ201の概略縦断面図である。なお、定着ユニット270及び後述のトレイ部材254は、分かり易くするため簡略化して示されている。レーザプリンタ201は、筐体202内に記録媒体としての記録紙等を給紙するための給紙部203や、給紙された記録媒体上に可視像であるトナー画像を形成するプロセスカートリッジ204、記録媒体上に形成されたトナー画像を記録媒体上に定着させる定着ユニット270、定着ユニット270を通過した記録媒体を排紙する排紙部280などを備えている。
【0108】
また図16において、背面側側面202cから正面側側面202aに向かう方向に対して左側に位置する左面側側面202bには後述のトレイ部材254を支持する係合溝291aを画成する溝形成部291が設けられている。溝部形成部291は、係合溝291aが背面側から正面側に向かう方向に向かって上方に傾くように設けられており、その係合溝291a内には後述の係合突起254Cが配される。よって、溝形成部291を構成する壁であって、下側に位置する壁に係合突起254Cを担持する担持面291Aを備えることになる。この担持面291A上であって、係合溝291aの最背面側近傍位置には、凸部291Bが形成されている。また、担持面291Aの最正面側位置は、下方へ落ち込んだ形状の凹部291Cが形成されており、凹部291Cから担持面291Aに連なる箇所には段部291Eが規定されている。この溝形成部291は、図示しない右面側側面にも同様な形状で設けられている(図15)。尚、以下右面側側面202bの溝形成部291及び左面側側面の溝形成部291について説明する際に、特に言及しない限りは溝形成部291のみを代表として説明する。
【0109】
給紙部203は、給紙カセット206と、給紙カセット206内に積層された記録媒体のシート搬送方向先端側(正面側)端部の上方に設けられた給紙ローラ207、208及び給紙パット209とを主に含んで構成されている。給紙カセット206は、プロセスカートリッジ204及び定着ユニット270の下部に配され、筐体202の正面側側面202aから挿抜可能に装着されている。給紙部203は、給紙カセット206から給紙された記録媒体を反転させてプロセスカートリッジ204の下部へと搬送している。
【0110】
給紙カセット206、あるいは手差しトレイ部211から給紙された記録媒体は、給紙ローラ207等の上方部に配置されたレジストローラ対212に送られる。レジストローラ対212は、給紙された記録媒体をレジスト後に、プロセスカートリッジ204内の画像形成位置(後述の感光体ドラム237と転写ローラ239との接触位置)へと搬送する。
【0111】
プロセスカートリッジ204の上部には走査ユニット226が設けられており、プロセスカートリッジ204内の感光体ドラム237の表面上を露光走査させてトナー画像を形成している。
【0112】
プロセスカートリッジ204は、ドラムカートリッジ235及び現像カートリッジ236を含んで構成されている。ドラムカートリッジ235内には、感光体ドラム237、帯電器238及び転写ローラ239などを備えている。現像カートリッジ236は、ドラムカートリッジ235に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ240、層厚規制ブレード241、供給ローラ242、トナーホッパー243などを備えている。
【0113】
プロセスカートリッジ204では、感光体ドラム237の表面上に形成されたトナー画像を、記録媒体が感光体ドラム237と転写ローラ239との間を通る間に、転写ローラ239に印加される転写バイアスによって、記録媒体に転写される。
【0114】
定着ユニット270は、給紙カセット206の上部、プロセスカートリッジ204の側方であって、プロセスカートリッジ204よりも記録媒体搬送方向下流側に配設される。定着ユニット270においては、プロセスカートリッジ204において記録媒体上に転写された可視像であるトナー画像を、当該記録媒体が加熱ローラ271と加圧ローラ272との間を通過する間に熱定着させ、その後、記録媒体を排紙部280に形成される記録媒体搬送路である排紙パス250へと送出している。
【0115】
本実施の形態の定着ユニット270は、内部に加熱手段(ヒータ)を備える加熱ローラ271と、加熱ローラ271と並設され、加熱ローラ271の下方から加熱ローラ271周面を押圧する加圧ローラ272とを備えている。
【0116】
加熱ローラ271の上部は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を成型したユニットカバー273により覆われているのに対して、加圧ローラ272の下部略半分はユニットカバー273に覆われることなく開放された構成となっている。この加熱ローラ271の上方部分には、トレイ部材254が設けられている。
【0117】
図14に示されるように、トレイ部材254は、シート排出トレイ252と一体となった状態でトップカバー218に形成される凹部の最も凹んだ位置に配される。よって、トレイ部材254の最も下方に位置する部分は、定着ユニット270の最も上方に位置する部分よりも下側の位置に配置され、かつ定着ユニット270の最も上方に位置する部分よりも背面202C側の位置に配置されている(この位置を第1位置と定義する)。
【0118】
トレイ部材254の凹部内には、リブ254Bが設けられている。リブ254Bが設けられることで、記録媒体排紙の際の摩擦抵抗の軽減を図り、排紙がスムーズに行われるようにしている。
【0119】
トレイ部材254がシート排出トレイ252と一体となった状態で、背面側側面202c側位置であって記録媒体搬送経路を形成する箇所には、内側ガイド部材251が配設されている。また内側ガイド部材251の記録媒体搬送方向下流側には、複数の排紙ローラ253が右面側から左面側に向かう方向に整列して設けられている。また、トレイ部材254の正面側(記録媒体搬送方向下流側)先端部には突出部254Aが設けられている。トレイ部材254がトップカバー218に設けられた開口に挿嵌された際の、トレイ部材254の記録媒体搬送方向下流側端部上側(突出部254Aであってリブ254Bの端部上側)は、トップカバー218の側端部218Aに設けられたトレイ部材設置開口の上側(側端部218Aであってリブ218Bの端部上側)の高さよりも高くなるように構成されている。
【0120】
このように、トレイ部材254とトップカバー218の当接部分に段差254aが設けられることにより、排出口から排紙される記録媒体の先端がトップカバー218とトレイ部材254との境界部分で引っ掛かることが防止され、排紙がスムーズとなる。同図では段差254aが視覚できるようにしているが、実際には、段差254aの大きさは、これほど大きくなくても実用上は充分である。
【0121】
トレイ部材254が、トップカバー218に設けられた開口に挿嵌された状態で、トレイ部材254の左面側端部であってトレイ部材254のシート排出最下方位置には、係合突起254Cが左面に向かって突出して設けられている。この係合突起254Cは、係合溝291a内に挿入されている。トレイ部材254の右面側端部にも係合突起254Cと同様の図示せぬ係合突起が右面に向かって突出して設けられており、同様に図示しない右面側側面に形成された係合溝内に挿入されている。よってトレイ部材254は、係合突起254C及び図示せぬ係合突起により筐体202と係合した状態になり、かつ筐体202と係合した状態で、係合溝291a内をスライドすることができる。また溝形成部291は、トレイ部材254がトップカバー218に設けられた開口に挿嵌された状態の時に係合突起254Cが担持面291A上で係合溝291aの最も背面側位置に配されるように構成されている。担持面291A上で係合溝291aの最も背面側位置近傍には、段差である凸部291Dが設けられているため、係合溝291aの最も背面側位置にある係合突起254Cは、凸部291Dにより係合溝291a方向のスライドが規制される。よって凸部291Dにより、トレイ部材254が不意にスライドすることを防止している。
【0122】
これらトレイ部材254及びユニットカバー273のように定着ユニット270に近接して配される部材、特にトレイ部材254においてシート排出トレイ252の凹部を形成する部分は耐熱性樹脂を用いて成型することが好ましい。定着ユニット270は百℃以上まで昇温することがあるためである。耐熱性樹脂の一例として、PC−ABS(ポリカーボネートとABSとのアロイ)を用いることができるが、材料はこれに限定されず、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等を用いることもできる。定着ユニット270を通過した記録媒体は、排紙部280へと搬送される。
【0123】
排紙部280は、排紙パス250を構成する内側ガイド部材251と外側ガイド部材262、記録媒体をトップカバー218に設けられたシート排出トレイ252上へと排出する排出口に設けられる排紙ローラ対のうち、下側の排紙ローラ253、上側の排紙ローラ255、さらにシート排出トレイ252の一部を構成する部分を備えたトレイ部材254を含んで構成されている。排紙パス250を構成する外側ガイド部材262は、筐体202の背面側側面に設けられるリアカバー260の開閉と連動するように構成されており、ヒンジ261を介して揺動自在に取り付けられたリアカバー260を開放状態とした場合に、それに連動して外側ガイド部材262上部が背面側へと揺動する。このようにして、リアカバー260の開放により、筐体202の背面側側面202cに形成される開口から排紙パス250が臨むように構成されている。
【0124】
排紙部280を通過した記録媒体は、シート排出トレイ252に形成された凹部内に排出されて印刷が完了する。また、図16に示されるように、リアカバー260を開放状態とした場合に背面側側面にできる開口から定着ユニット270を取り外すことが可能となっている。以下、定着ユニット270の取り外しについて具体的に説明する。
【0125】
図16に示されるように、定着ユニット270を交換する際には、ユーザが先ずリアカバー260を開放し、これに連動して外側ガイド部材262が背面側へと揺動される。この動作により、開口と、リアカバー260側から定着ユニット270の全体が通過可能な空間とが形成される。
【0126】
しかし、トレイ部材254は第1位置に配置されているため、定着ユニット270が通過する通路S1内には、トレイ部材254の最も下方に位置する部分が位置し、定着ユニット270の取り出しを阻んでいる。従ってトレイ部材254を通路S1外の位置(第2位置と定義する)に移動させる。
【0127】
トレイ部材254を第2位置に移動させる際には、先ずトレイ部材254が第1位置に有る状態でトレイ部材254を図14上で持ち上げるようにして上方に移動させ、突出部254Aとトップカバー218の側端部218Aとの突き合わせを解離させると共に係合突起294Cが凸部291Dを乗り越えられる様にして、係合突起294Cが担持面291A上を摺動するようにトレイ部材254を係合溝291aに沿ってスライドさせる。係合突起294Cが担持面291A上を摺動した結果、最終的に係合突起294は、凹部291C内へと入り、この時にトレイ部材254は、通路S1外である第2位置への移動(第2位置移動工程)を完了する。
【0128】
その後に定着ユニット270を通路S1に沿って引き出し、定着ユニット270の筐体202からの取り出し(取り出し工程)が完了する。
【0129】
尚、トレイ部材254を第2位置に移動させた後は、係合突起294Cが凹部291C内に入っているため、人為的に係合突起294Cが段部291Eを乗り越えない限りは係合突起294が担持面291A上に配置されることはない。故に定着ユニット270を取り出している際にトレイ部材254が第1位置に戻って定着ユニットの取り出しを阻害することは防がれる。
【0130】
またトレイ部材254及び定着ユニット270を取り付ける際には、上述した取り外しの工程とは逆の工程を行うことにより容易に取付を行うことができる。
【0131】
以上に説明したように、第3の実施の形態に係る画像形成装置によると、トレイ部材254を筐体202と係合させた状態で定着ユニット270を取り出し可能な位置に移動することができるため、定着ユニット270の取り外し時に、トレイ部材254を外す必要が無くなる。故にトレイ部材254を外したことにより、トレイ部材254が紛失することを防止することができる。また定着ユニット270をシート排出トレイ252下方に近接して配することができ、もって装置の小型化(特に高さを低くすること)を図ることもできる。
【0132】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態に係る画像形成装置ついて図面を参照しながら説明する。図17に示されるように、第4の実施の形態に係る画像形成装置であるレーザプリンタ301の主な全体構成及び外形ついては、第1の実施の形態に係るレーザプリンタ1と同様である。よって、第4の実施の形態では、レーザプリンタ301の構成について特徴部分のみ詳細に説明し、レーザプリンタ1と同じ構成の部分については詳細な説明を省略する。
【0133】
レーザプリンタ301は、図1に示される第1の実施の形態に係るレーザプリンタ1と同様に、上面となるトップカバー318と、正面側側面302a及び背面側側面302cを含む四つの側面と、を有する筐体302を備えており、トップカバー318が筐体302の内方に凹んでシート排出トレイ352が形成されている。なお、本実施の形態では、筐体302の四つの側面の中で、後述の定着ユニット370に備えられる定着ローラの回転軸に直交する方向前後の側面のうち、定着ユニット370に近い側の側面(図17の左側側面)を背面側側面302c、逆側を正面側側面302aと定義する。
【0134】
シート排出トレイ352は、平面視略矩形板状をなし、背面側端部が筐体302内部へと凹んで凹部が形成されるとともに、背面側端部から正面側へ向けて徐々に上方に傾斜する構成となっている。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、シート排出トレイ352の背面側端部から徐々に上方へと傾斜する途中部分までがトレイ部材354により構成されており、トレイ部材354の正面側(記録媒体搬送方向先端側)先端部(後述の突出部354A)が、トップカバー318のトレイ部材354側の端部である側端部318Aと略当接するように構成されている。
【0135】
筐体302の下部には、記録紙等の記録媒体を複数枚収納可能な給紙カセット306が、筐体302の正面側側面302aから挿抜自在に設けられている。なお正面側側面302aには、記録媒体を個別にセットする手差しトレイ部311が設けられているとともに、開閉可能なフロントカバー316が設けられている。フロントカバー316は筐体302に対して開閉自在に設けられており、フロントカバー316が開放状態となった際に現れる開口からプロセスカートリッジ304の挿抜交換が可能な構成となっている。
【0136】
図17は、側面側から見たレーザプリンタ301の概略側断面図である。なお、定着ユニット370及び後述のトレイ部材354は、分かり易くするため簡略化して示されている。レーザプリンタ301は、筐体302内に記録媒体としての記録紙等を給紙するための給紙部303や、給紙された記録媒体上に可視像であるトナー画像を形成するプロセスカートリッジ304、記録媒体上に形成されたトナー画像を記録媒体上に定着させる定着ユニット370、定着ユニット370を通過した記録媒体を排紙する排紙部380などを備えている。
【0137】
また背面側側面302cから正面側側面302aに向かう方向に対して左側に位置する左面側側面302bには後述のトレイ部材354を回動可能に支持する図示せぬ回動支持部が設けられている。この回動支持部は、図示しない右面側側面にも同様な形状で設けられている。
【0138】
給紙部303は、給紙カセット306と、給紙カセット306内に積層された記録媒体のシート搬送方向先端側(正面側)端部の上方に設けられた給紙ローラ307、308及び給紙パット309とを主に含んで構成されている。給紙カセット306は、プロセスカートリッジ304及び定着ユニット370の下部に配され、筐体302の正面側側面302aから挿抜可能に装着されている。給紙部303は、給紙カセット306から給紙された記録媒体を反転させてプロセスカートリッジ304の下部へと搬送している。
【0139】
給紙カセット306、あるいは手差しトレイ部311から給紙された記録媒体は、給紙ローラ307等の上方部に配置されたレジストローラ対312に送られる。レジストローラ対312は、給紙された記録媒体をレジスト後に、プロセスカートリッジ304内の画像形成位置(後述の感光体ドラム337と転写ローラ339との接触位置)へと搬送する。
【0140】
プロセスカートリッジ304の上部には走査ユニット326が設けられており、プロセスカートリッジ304内の感光体ドラム337の表面上を露光走査させてトナー画像を形成している。
【0141】
プロセスカートリッジ304は、ドラムカートリッジ335及び現像カートリッジ336を含んで構成されている。ドラムカートリッジ335内には、感光体ドラム337、帯電器338及び転写ローラ339などを備えている。現像カートリッジ336は、ドラムカートリッジ335に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ340、層厚規制ブレード341、供給ローラ342、トナーホッパー343などを備えている。
【0142】
プロセスカートリッジ304では、感光体ドラム337の表面上に形成されたトナー画像を、記録媒体が感光体ドラム337と転写ローラ339との間を通る間に、転写ローラ339に印加される転写バイアスによって、記録媒体に転写される。
【0143】
定着ユニット370は、給紙カセット306の上部、プロセスカートリッジ304の側方であって、プロセスカートリッジ304よりも記録媒体搬送方向下流側に配設される。定着ユニット370においては、プロセスカートリッジ304において記録媒体上に転写された可視像であるトナー画像を、当該記録媒体が加熱ローラ371と加圧ローラ372との間を通過する間に熱定着させ、その後、記録媒体を排紙部380に形成される記録媒体搬送路である排紙パス350へと送出している。
【0144】
本実施の形態の定着ユニット370は、定着ローラとして、内部に加熱手段(ヒータ)を備える加熱ローラ371と、加熱ローラ371に対向して設けられ、加熱ローラ371の下方から加熱ローラ371表面を押圧する加圧ローラ372とを備えている。
【0145】
加熱ローラ371の上部は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を成型したユニットカバー373により覆われているとともに、加圧ローラ372側はユニットカバー373に覆われることなく開放された構成となっている。この加熱ローラ371の上方部分には、トレイ部材354が設けられている。
【0146】
図17に示されるように、トレイ部材354は、シート排出トレイ352と一体となった状態でトップカバー318に形成される凹部の最も凹んだ位置に配される。よってトレイ部材354の最も下方に位置する部分は、定着ユニット370の最も上方に位置する部分よりも下側の位置に配置され、かつ定着ユニット370の最も上方に位置する部分よりも背面302C側の位置に配置されている(この位置を第1位置と定義する)。
【0147】
トレイ部材354の凹部内には、リブ354Bが設けられている。リブ354Bが設けられることで、記録媒体排紙の際の摩擦抵抗の軽減を図り、排紙がスムーズに行われるようにしている。
【0148】
トレイ部材354がシート排出トレイ352と一体となった状態で、背面側側面302c側位置であって記録媒体搬送経路を形成する箇所には、内側ガイド部材351が一成型されている。内側ガイド部材351の上部には、複数の排紙ローラ353が右面側から左面側に向かう方向に整列して設けられている。また、トレイ部材354の正面側(記録媒体搬送方向下流側)先端部には突出部354Aが設けられている。トレイ部材354がトップカバー318に設けられた開口に挿嵌された際の、トレイ部材354の記録媒体搬送方向下流側端部上側(リブ354Bの端部上側)は、トップカバー318の側端部318Aに設けられたトレイ部材設置開口のトレイ部材354側端部上側(リブ318Bの端部上側)の高さよりも高くなるように構成されている。
【0149】
このように、トレイ部材354とトップカバー318の当接部分に段差354aが設けられることにより、排出口から排紙される記録媒体の先端がトップカバー318とトレイ部材354との境界部分で引っ掛かることが防止され、排紙がスムーズとなる。同図では段差354aが視覚できるようにしているが、実際には、段差354aの大きさは、これほど大きくなくても実用上は充分である。
【0150】
図18に示されるように、トレイ部材354左面側及び右面側端部であって排紙ローラ353整列している軸と略同軸上に、それぞれ回動軸354C、354Cが設けられている。この回動軸354C、354Cが図示せぬ回動支持部に支持されることによりトレイ部材354は、筐体202に対して回動することができる。
【0151】
これらトレイ部材354及びユニットカバー373のように定着ユニット370に近接して配される部材、特にトレイ部材354においてシート排出トレイ352の凹部を形成する部分は耐熱性樹脂を用いて成型することが好ましい。定着ユニット370は百℃以上まで昇温することがあるためである。耐熱性樹脂の一例として、PC−ABS(ポリカーボネートとABSとのアロイ)を用いることができるが、材料はこれに限定されず、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等を用いることもできる。定着ユニット370を通過した記録媒体は、排紙部380へと搬送される。
【0152】
排紙部380は、排紙パス350を構成する内側ガイド部材351と外側ガイド部材362、記録媒体をトップカバー318に設けられたシート排出トレイ352上へと排出する排出口に設けられる排紙ローラ対のうち、下側の排紙ローラ353、上側の排紙ローラ355、さらにシート排出トレイ352の一部を構成する部分を備えたトレイ部材354を含んで構成されている。排紙パス350を構成する外側ガイド部材362は、筐体302の背面側側面に設けられるリアカバー360の開閉と連動するように構成されており、ヒンジ361を介して揺動自在に取り付けられたリアカバー360を開放状態とした場合に、それに連動して外側ガイド部材362上部が背面側へと揺動する。このようにして、リアカバー360の開放により、筐体302の背面側側面302cに形成される開口から排紙パス350が臨むように構成されている。
【0153】
排紙部380を通過した記録媒体は、シート排出トレイ352に形成された凹部内に排出されて印刷が完了する。また、図19に示されるように、リアカバー360を開放状態とした場合に背面側側面にできる開口から定着ユニット370を取り外すことが可能となっている。以下、定着ユニット370の取り外しについて具体的に説明する。
【0154】
図19に示されるように、定着ユニット370を交換する際には、ユーザーが先ずリアカバー360を開放し、これに連動して外側ガイド部材362が背面側へと揺動される。この動作により、開口と、リアカバー360側から定着ユニット370の全体が通過可能な空間とが形成される。
【0155】
しかし、トレイ部材354は第1位置に配置されているため、定着ユニット370が通過する通路S2内には、トレイ部材354の最も下方に位置する部分が位置し、定着ユニット370の取り出しを阻んでいる。従ってトレイ部材354を通路S2外の位置(第2位置と定義する)に移動させる。
【0156】
トレイ部材354を第2位置に移動させる際には、先ずトレイ部材354が第1位置に有る状態でトレイ部材354を図17上で時計回りに回動させ、突出部354Aとトップカバー318の側端部318Aとの突き合わせを解離させると共に突出部354Aを回動軸354C(図18)上方まで移動させる。この時にトレイ部材354は、通路S2外である第2位置への移動(第2位置移動工程)を完了する。
【0157】
その後に定着ユニット370を通路S2に沿って引き出し、定着ユニット370の筐体302からの取り出し(取り出し工程)が完了する。
【0158】
またトレイ部材354及び定着ユニット370を取り付ける際には、上述した取り外しの工程とは逆の工程を行うことにより容易に取付を行うことができる。
【0159】
以上に説明したように、第4の実施の形態に係る画像形成装置によると、トレイ部材354を筐体302と係合させた状態で定着ユニット370を取り出し可能な位置に移動することができるため、定着ユニット370の取り外し時に、トレイ部材354を外す必要が無くなる。故にトレイ部材354を外したことにより、トレイ部材354が紛失することを防止することができる。単にトレイ部材354を回動することのみでトレイ部材354を第2位置に移動することができるため、定着ユニットを取り外す手順が簡単で分かりやすい。また定着ユニット370をシート排出トレイ352下方に近接して配することができ、もって装置の小型化(特に高さを低くすること)を図ることもできる。
【0160】
(変形例)
以上、本発明の種々の実施の形態について説明したが、本発明の内容が上記実施の形態において説明された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を実施することができる。
【0161】
上記第1の実施の形態では、シート排出トレイ52の一部を構成するトレイ部材54と、内側ガイド部材51とを一体的に形成するようにしたが、これらは別体として構成することも可能である。また、リアカバー60と外側ガイド部材62とを別体として構成し、リアカバー60の開放と連動して外側ガイド部材62も背面側へと揺動する構成としたが、外側ガイド部材62はリアカバー60と一体成型とすることもできる。
【0162】
上記第2の実施の形態では、一体のトレイ部材154と定着ユニット170と取り出すが、この場合にトレイ部材154の突出部154A付近が定着ユニット170より突出しているため、筐体102内の部材と接触してトレイ部材154と定着ユニット170と取り出す際の邪魔になる場合がある。よって突出部154Aを含む部分を図11の点B付近を屈曲点として定着ユニット170側に回動可能としても良い。これにより、トレイ部材154と定着ユニット170とを取り出す際に突出部分が無くなり、より容易に取り出すことができる。
【0163】
上記第3の実施の形態及び第4の実施の形態においては、係合溝及び回動支持部を筐体側に設けたが、これに限らずトレイ部材側に係合溝及び回動支持部を設けても良い。この場合に筐体側に係合突起及び回動軸を設けることにより第3及び第4の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0164】
また第3の実施の形態ではトレイ部材をスライドさせ、第4の実施の形態ではトレイ部材を回動させることにより第1位置と第2位置との間を移動させたが、例えば第1位置から移動する際に、最初はトレイ部材をスライドさせ、その後にトレイ部材を回動して第2位置に移動させても良いし、逆に最初はトレイ部材を回動させ、その後にトレイ部材をスライドして第2位置に移動させても良い。
【0165】
また第3の実施の形態及び第4の実施の形態においては、トレイ部材は常に筐体と係合した状態で第1位置と第2位置との間を移動したが、これに限らず、筐体から脱した状態で移動しても良い。予め第2位置にトレイ部材を固定する部材を配して置くことにより、第2位置に移動したトレイ部材が筐体から離散することがなく、少なくともトレイ部材が紛失することを防止することができる。また画像形成装置が配置されている所に物を置くスペースがない場合などでは、第2位置にトレイ部材を固定する部材を配して置くことにより、定着ユニットの脱着に係る作業の作業性が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0166】
本発明は、例えば、記録紙等の記録媒体上に転写されたトナー画像を定着ユニットにて定着させる画像形成装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0167】
【図1】第1の実施の形態に係る本発明の一適用対象である画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの外観を表す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るレーザプリンタ1の概略側断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る定着ユニット70の構成について説明するための斜視図である。
【図4】第1の実施の形態に係る定着ユニット70を側面から見た図である。
【図5】第1の実施の形態に係るトップカバー18の上面図である。
【図6】第1の実施の形態に係るトレイ部材54の構成について説明するための斜視図である。
【図7】第1の実施の形態に係るトレイ部材54をトップカバー18に装着した際の両者の境界部分の拡大断面図である。
【図8】第1の実施の形態に係るリアカバー60を開放状態とした場合に筐体2の背面側側面にできる開口を示す図である。
【図9】第1の実施の形態に係るトレイ部材54の筐体2内部での取付け状態を示す一部切り欠き斜視図である。
【図10】第1の実施の形態に係る定着ユニット70の取り外しについて説明するための斜視図である。
【図11】第2の実施の形態に係るレーザプリンタ101の概略側断面図である。
【図12】第2の実施の形態に係る定着ユニット170及びトレイ部材154の構成について説明するための斜視図である。
【図13】第2の実施の形態に係るレーザプリンタ101において定着ユニット170及びトレイ部材154を取り外した状態の概略側断面図である。
【図14】第3の実施の形態に係るレーザプリンタ201の概略側断面図である。
【図15】第3の実施の形態に係る定着ユニット270の構成について説明するための斜視図である。
【図16】第3の実施の形態に係るレーザプリンタ201において定着ユニット270を取り外した状態の概略側断面図である。
【図17】第4の実施の形態に係るレーザプリンタ301の概略側断面図である。
【図18】第4の実施の形態に係る定着ユニット370の構成について説明するための斜視図である。
【図19】第4の実施の形態に係るレーザプリンタ301において定着ユニット370を取り外した状態の概略側断面図である。
【符号の説明】
【0168】
2 筐体
16 フロントカバー
18 トップカバー
51 内側ガイド部材
54 トレイ部材
54A 突出部
54a 段差
56a、56b ネジ
60 リアカバー
60a 放熱孔
62 外側ガイド部材
67 段部
70 定着ユニット
71 加熱ローラ
72 加圧ローラ
73 ユニットカバー
74 支持部
75 支持レバー
76 バネ
75A 取っ手
73B ストッパ部
73D 当接位置
80 排紙部
73C リブ




 

 


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