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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25490(P2007−25490A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−210343(P2005−210343)
出願日 平成17年7月20日(2005.7.20)
代理人 【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣
発明者 三瓶 浩一 / 納 浩史 / 岩石 晃 / 森 光広
要約 課題
普通紙や薄紙、厚紙、これら普通紙や厚紙などの表面にコーティングを施したコート紙など、多種多様な用紙の種類を判別し、記録媒体の種類に応じた適正な条件で画像を形成することができ、大量に定着不良な記録媒体が発生するのを確実に防止する。

解決手段
フラッシュランプを発光させ、当該フラッシュランプから照射される光エネルギーによって記録媒体上に未定着トナー像を定着するフラッシュ定着装置を備えた画像形成装置において、前記フラッシュランプと記録媒体を介して対向する位置に、前記フラッシュランプから照射される光エネルギーを検知する検知手段を備え、更に、前記検知手段によって検知された検出値に基づき、当該検出値と記録媒体との種類の関係を予め記憶したテーブルを参照して、前記記録媒体の種類を判別する判別手段を備えるように構成して課題を解決した。
特許請求の範囲
【請求項1】
フラッシュランプを発光させ、当該フラッシュランプから照射される光エネルギーによって記録媒体上に未定着トナー像を定着するフラッシュ定着装置を備えた画像形成装置において、
前記フラッシュランプと記録媒体を介して対向する位置に、前記フラッシュランプから照射される光エネルギーを検知する検知手段を備え、更に、前記検知手段によって検知された検出値に基づき、当該検出値と記録媒体との種類の関係を予め記憶したテーブルを参照して、前記記録媒体の種類を判別する判別手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載された画像形成装置において、
前記判別手段によって判別された記録媒体の種類が、指定された記録媒体の種類と異なった場合、異常情報を報知する報知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
前記検知手段は、前記フラッシュランプの発光量と、前記フラッシュランプから照射され、前記記録媒体を透過した透過光量と、前記フラッシュランプから照射された光を、前記記録媒体が吸収して発熱した結果から算出された熱特性値のうちの少なくとも1つ以上を検知することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記フラッシュランプの定着時における発光量は、前記記録媒体の種類に応じて異なる値に設定されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記フラッシュランプの発光タイミングと、前記検知手段による検知タイミングとを異ならせるように設定したことを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、乾式電子写真方式等を採用したプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、フラッシュランプを発光させ、当該フラッシュランプから照射される光エネルギーによって記録媒体上に未定着トナー像を定着するフラッシュ定着装置を備えた高速プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特公平2−21591号公報
【特許文献2】特許第3005138号公報
【0003】
従来、この種の乾式電子写真方式等を採用したプリンタ等の画像形成装置においては、感光体ドラム等の像担持体上に画像情報に応じてトナー像を形成し、当該像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写した後、この記録媒体上に転写されたトナー像に、熱エネルギー等の定着エネルギーを付与することで、粉体トナーからなるトナー像を溶融させて、記録媒体上に画像を定着することにより、画像を形成するように構成されている。
【0004】
また、上記画像形成装置としては、種々の記録媒体に画像を形成することが可能であるが、記録媒体として、連続した用紙である連帳紙に高速で画像を形成可能なように構成された高速プリンタがある。この高速プリンタでは、記録媒体上に粉体トナーを定着するため、当該粉体トナーに定着エネルギーを与える方法として、高速で移動する記録媒体の搬送に影響を与えずに、当該記録媒体に瞬間的に大きなエネルギーを付与することが可能な、フラッシュランプの光エネルギーを利用した非接触型のフラッシュ定着方式が利用されている。
【0005】
かかる非接触型のフラッシュ定着方式を採用したプリンタは、記録媒体上の粉体トナーに直接光エネルギーを照射するものであるため、記録媒体の種類を選ばないという大きな利点を有しており、当該記録媒体として、新聞紙のような薄い用紙から画用紙のような厚い用紙、また表面にコーティングされている用紙や、白っぽい用紙、黄色っぽい用紙など、様々な用紙に印刷が可能となっている。
【0006】
このように、上記記録媒体としては、様々な用紙が用いられ、上述した以外にも、普通紙、当該通紙よりも薄い用紙、厚紙、あるいは、普通紙や厚紙などの表面にコーティングを施したコート紙など、厚さやコーティングの有無、更には用紙の色などを合わせると、7〜8種類、あるいはそれ以上の種類の用紙が用いられている。
【0007】
ところで、上記非接触型のフラッシュ定着方式を採用したプリンタでは、用紙の種類が異なると、用紙の吸熱特性や発熱特性などが変化し、最適なフラッシュ定着のための条件も異なるため、定着条件は、用紙の種類に応じて個別に設定され、管理されるようになっている。そのため、上記高速プリンタのオペレーターは、当該プリンタに用紙をセットするときに、用紙の種類を確認し、この用紙の種類に適合した定着条件となるように、オペレーターが操作パネルを操作して、所定の定着条件となるように設定を行なうようになっている。
【0008】
このような高速プリンタでは、一度、印刷動作を開始すると、短時間に大量の印刷が行われるため、用紙の種類を間違えてセットしたり、定着条件として誤った数値を入力してしまうと、オペレーターが指定した用紙や定着条件と異なる用紙に印刷が行われてしまい、大量に定着不良の用紙を生み出してしまうという問題点を有していた。
【0009】
かかる問題点を回避するためには、プリンタに用紙をセットする段階で、用紙のセットミスを防止するために、オペレーターによって確認する作業が行われているが、人為的なケアレスミスを確実に防止することができず、依然として、大量に定着不良の用紙を生み出してしまう虞れを有しているという問題点があった。
【0010】
また、上述した問題点を回避し得る技術としては、特開2002−72779号公報や特開2002−72779号公報や特開2003−112840号公報などに開示されたものが既に提案されている。
【0011】
上記特開2002−72779号公報に係る画像形成装置は、給送部により給送される記録用シート媒体に対して画像形成部が画像形成動作を行う画像形成装置において、前記給送部により給送される記録用シート媒体の材質種別がOHPシートか否かを指定する第1の指定手段と、前記給送部により給送されている記録用シート媒体を検知して記録用シート媒体の材質種別がOHPシートか否かを判定する判定手段と、前記第1の指定手段による記録用シート媒体の材質種別指定と前記判定手段における記録用シート媒体の材質種別判定結果が異なる場合、前記画像形成動作を切り替える切替手段と、前記判定手段による記録用シート媒体の材質種別判定を行うか否かを判断する判断手段と、前記判断手段にて前記判定手段による記録用シート媒体の材質種別判定を行わない旨の判断がなされた場合に、前記判定手段による記録用シート媒体の材質種別判定および前記切替手段による画像形成動作の切り替えを行うことなく、無条件に給送される記録用シート媒体に対して画像形成を行うように制御する制御手段と、を有するように構成したものである。
【0012】
また、上記特開2003−112840号公報に係る紙種判別装置は、記録紙の紙厚を検出する紙厚検出手段を備える紙種判別装置において、前記記録紙の坪量を検出する坪量検出手段と、前記検出された紙厚及び前記検出された坪量に基づいて前記記録紙の密度を演算する演算手段と、前記検出された紙厚及び前記演算された密度に基づいて前記記録紙の紙種を判別する判別手段とを備えるように構成したものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開2002−72779号公報に係る画像形成装置の場合には、給送部により給送されている記録用シート媒体を検知して記録用シート媒体の材質種別がOHPシートか否かを判定する判定手段を備えたものであるが、記録用シート媒体の材質種別がOHPシートか否かのみを判定できるものであり、普通紙や薄紙、あるいは厚紙、更にはこれら普通紙や厚紙などの表面にコーティングを施したコート紙など、多種多様な用紙の種類を判別することができないという問題点を有していた。
【0014】
また、上記特開2003−112840号公報に係る紙種判別装置の場合には、検出された紙厚及び演算された密度に基づいて記録紙の紙種を判別する判別手段を備えるように構成したものであるが、かかる紙種判別装置では、普通紙や薄紙、あるいは厚紙等の種類を判別することができるものの、紙厚や密度が略同様であって、コーティングの有無のみが異なるコート紙か否かなどを判別することができないという問題点を有していた。
【0015】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、普通紙や薄紙、あるいは厚紙、更にはこれら普通紙や厚紙などの表面にコーティングを施したコート紙など、多種多様な用紙の種類を判別し、記録媒体の種類に応じた適正な条件で画像を形成することができ、大量に定着不良な記録媒体が発生するのを確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
すなわち、請求項1に記載された発明は、フラッシュランプを発光させ、当該フラッシュランプから照射される光エネルギーによって記録媒体上に未定着トナー像を定着するフラッシュ定着装置を備えた画像形成装置において、
前記フラッシュランプと記録媒体を介して対向する位置に、前記フラッシュランプから照射される光エネルギーを検知する検知手段を備え、更に、前記検知手段によって検知された検出値に基づき、当該検出値と記録媒体との種類の関係を予め記憶したテーブルを参照して、前記記録媒体の種類を判別する判別手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、
前記判別手段によって判別された記録媒体の種類が、指定された記録媒体の種類と異なった場合、異常情報を報知する報知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0018】
さらに、請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
前記検知手段は、前記フラッシュランプの発光量と、前記フラッシュランプから照射され、前記記録媒体を透過した透過光量と、前記フラッシュランプから照射された光を、前記記録媒体が吸収して発熱した結果から算出された熱特性値のうちの少なくとも1つ以上を検知することを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
又、請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記フラッシュランプの定着時における発光量は、前記記録媒体の種類に応じて異なる値に設定されていることを特徴とする画像形成装置である。
【0020】
更に、請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記フラッシュランプの発光タイミングと、前記検知手段による検知タイミングとを異ならせるように設定したことを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0021】
この発明によれば、普通紙や薄紙、あるいは厚紙、更にはこれら普通紙や厚紙などの表面にコーティングを施したコート紙など、多種多様な用紙の種類を判別し、記録媒体の種類に応じた適正な条件で画像を形成することができ、大量に定着不良な記録媒体が発生するのを確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての高速プリンタを示すものである。
【0024】
この高速プリンタ1は、図1に示すように、一連の連続した長尺な用紙である連帳紙に、高速で画像をプリントすることが可能となっている。上記高速プリンタ1のプリンタ本体2は、右側の画像形成部3と、中央の定着部4と、左側の排紙部5とによって、相対的に右側の部分が大きな略門型に形成されており、当該プリンタ本体2の画像形成部3には、像担持体としての感光体ドラム6が、矢印方向に沿って高速で回転可能に配設されている。この感光体ドラム3は、直径約300mmと大きく設定されており、OPCやアモルファス−Si、あるいはSe等の光導電性材料からなる感光体層を表面に被覆した導電性円筒体によって構成されている。上記感光体ドラム6の上部及び斜め右側には、当該感光体ドラム6の表面を所定の電位に一様に帯電するスコロトロン等からなる一次帯電器7、8が2つ並んで配設されている。また、上記感光体ドラム6の右側の側面には、上記2連の一次帯電器7、8によって所定の電位に一様に帯電された感光体ドラム6の表面に、画像情報に応じて画像露光を施す画像露光手段としてのLEDアレイを備えたLEDプリントヘッド9が配設されており、当該感光体ドラム6の表面には、LEDプリントヘッド9によって画像露光が施されて、画像情報に応じた静電潜像が形成されるようになっている。
【0025】
上記感光体ドラム6の表面に形成された静電潜像は、当該感光体ドラム6の右斜め下方から下部に掛けて配設された現像装置10により顕像化されて、粉体トナーからなるトナー像が形成される。この現像装置10には、高速で回転する感光体ドラム6に対応して、当該感光体ドラム6上に形成された静電潜像を高速で現像可能なように、3連の現像ロール11が配設されている。なお、上記現像装置10は、一成分現像方式を採用するものであっても、二成分現像方式を採用するものであっても何れでも良い。
【0026】
また、上記感光体ドラム6の斜め左下方には、当該感光体ドラム6上に形成されたトナー像を、記録媒体としての連張紙12に転写するための転写手段として、コロトロンからなる転写帯電器13が配設されており、感光体ドラム6上に形成されたトナー像は、転写帯電器13による帯電を受けて、連張紙12上に順次転写されるようになっている。
【0027】
上記記録媒体としての連張紙12は、プリンタ本体2の画像形成部3の下端部内側に配設された給紙部14から給紙されるように構成されている。この連張紙12は、一連の連続した長尺な用紙であって、1ページ毎に折り目(ミシン目)で区切られたものであり、図示のように、折り畳まれた状態で連張紙12のセット15が、給紙部14に配設されている。
【0028】
この連張紙12としては、ユーザーのニーズに応じて、種々の種類のものが用いられ、普通紙、当該通紙よりも薄い用紙、厚紙、あるいは、普通紙や厚紙などの表面にコーティングを施したコート紙、あるいは黄色など所定の色に着色された用紙など、7〜8種類、あるいはそれ以上の種類の用紙が用意されている。
【0029】
上記転写帯電器13によって感光体ドラム6からトナー像が転写された連張紙12は、図1に示すように、図示しない搬送手段によって定着部4へと搬送され、当該定着部4に配設されたフラッシュ定着装置16によって、未定着トナー像が連張紙12上に定着される。
【0030】
そして、上記フラッシュ定着装置16によって未定着トナー像が定着された連張紙12は、搬送ロール17によって排紙部5に設けられた排紙トレイ18上に折り畳まれた状態で排出される。
【0031】
なお、上記トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム6の表面は、クリーニング装置19のクリーニングブレード20によって、残留トナー等が除去された後、コロトロンからなる除電器21によって残留電荷が除電されるとともに、クリーニングブラシ22によって紙粉やトナー粉等が除去されて、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0032】
また、図1中、23は、後述するフラッシュ定着装置16のフラッシュランプ24の発光(発光周波数)を制御するフラッシュ制御ユニットを示している。
【0033】
ところで、この実施の形態では、フラッシュランプを発光させ、当該フラッシュランプから照射される光エネルギーによって記録媒体上に未定着トナー像を定着するフラッシュ定着装置を備えた画像形成装置において、前記フラッシュランプと記録媒体を介して対向する位置に、前記フラッシュランプから照射される光エネルギーを検知する検知手段を備えるように構成されている。更に、前記検知手段によって検知された検出値に基づき、当該検出値と記録媒体との種類の関係を予め記憶したテーブルを参照して、前記記録媒体の種類を判別する判別手段を備えるように構成されている。
【0034】
また、この実施の形態では、前記判別手段によって判別された記録媒体の種類が、指定された記録媒体の種類と異なった場合、異常情報をオペレーターに報知する報知手段を備えるように構成されている。
【0035】
すなわち、この実施の形態に係る高速プリンタでは、図1に示すように、定着装置16として、複数本のフラッシュランプ24を発光させ、当該フラッシュランプ24から照射される光エネルギーによって連帳紙12上に未定着トナー像を定着するフラッシュ定着装置が用いられている。このフラッシュ定着装置16は、図2に示すように、連帳紙12の搬送方向と直交する方向に配設された複数本のフラッシュランプ24を備えており、これら複数本のフラッシュランプ24は、図3に示すように、反射板25の内部に、連帳紙12の搬送方向に沿って一定の間隔で互いに平行に配設されている。また、上記フラッシュランプ24の下面は、カバーガラスによって覆われている。
【0036】
さらに、上記フラッシュランプ24は、図4に示すように、当該フラッシュランプ24の外周に装着された複数個のトリガリング25によって、長手方向に沿って張架されたトリガワイヤ26を備えている。そして、上記複数本のフラッシュランプ24は、その両端部に設けられた電極27に高電圧を印加するとともに、トリガワイヤ26に所定の高電圧を印加することで、フラッシュ状に発光して、当該フラッシュランプ24から照射される光エネルギーによって連帳紙12上に未定着トナー像を定着するように構成されている。なお、上記フラッシュランプ24の発光条件は、フラッシュ制御ユニット23によって、連帳紙12の種類に基づいて異なるように設定される。
【0037】
また、上記高速プリンタ1では、図1に示すように、フラッシュランプ24と記録媒体としての連帳紙12を介して対向する位置28に、フラッシュランプ24から照射される光を検知する検知手段としての2つの受光センサ29、30が配設されている。これらの受光センサ29、30は、図2(a)に示すように、複数本配設されたフラッシュランプ24のうち、いずれかのフラッシュランプ24の直下に対応した位置に配置されている。また、図2(b)に示すように、1本のフラッシュランプ24の長手方向に並べて配置されても良い。
【0038】
上記2つの受光センサのうち、第1の受光センサ(光量センサ)29としては、例えば、可視光領域の波長の光を受光するものが用いられ、フラッシュ定着装置16のフラッシュランプ24から照射される光を、直接、連帳紙12を介在させることなく受光したり、フラッシュ定着装置16のフラッシュランプ24から照射される光を、連帳紙12を介して受光するようになっている。上記第1の受光センサ29としては、種々のものが使用可能であるが、一例を挙げれば、例えば、コニカミノルタ社製の照度計T−10Mなどを使用することができる。
【0039】
上記2つの受光センサのうち、第2の受光センサ(赤外線センサ)30としては、例えば、赤外線領域の波長の光エネルギーを受光するものが用いられ、フラッシュ定着装置16のフラッシュランプ24から照射される光を、連帳紙12が吸収して、当該連帳紙12が発熱することによって放出される赤外線領域の波長の光エネルギーを検知するものが用いられる。上記第2の受光センサとしては、種々のものが使用可能であるが、一例を挙げれば、例えば、石塚電子社製のサーモパイル(商品名)を使用することができる。
【0040】
図5はこの発明に係る高速プリンタの制御回路を示すものである。
【0041】
図5において、100は高速プリンタの動作を制御する制御部を示すものであり、この制御部100には、制御手段としてのCPU等からなる演算部101と、ROMやRAM等からなるメモリー102とを備えている。また、上記演算部101には、検知手段としての第1の受光センサ29及び第2の受光センサ30からの信号が入力されているとともに、当該演算部101からは、点灯しながら回転する回転灯であるパトライト103、プリンタの操作パネル104、ブザー105、パーソナルコンピュータ(PC)106等からなる報知手段に信号が出力されるように構成されている。上記演算部101は、検知手段としての受光センサ29、30によって検知された検出値に基づき、当該検出値と記録媒体との種類の関係を予め記憶したメモリー102(データテーブル)を参照して、前記記録媒体の種類を判別する判別手段としての機能をも兼ねている。
【0042】
また、上記メモリー102には、受光センサ29、30によって検知された検出値と記録媒体との種類の関係を示す、図6に示すようなテーブルが予め記憶されている。
【0043】
以上の構成において、この実施の形態に係る高速プリンタでは、次のようにして、普通紙や薄紙、あるいは厚紙、更にはこれら普通紙や厚紙などの表面にコーティングを施したコート紙など、多種多様な用紙の種類を判別し、記録媒体の種類に応じた適正な条件で画像を形成することができ、大量に定着不良な記録媒体が発生するのを確実に防止することが可能となっている。
【0044】
すなわち、この実施の形態に係る高速プリンタ1では、図1に示すように、感光体ドラム6を所定の回転速度で駆動しつつ、当該感光体ドラム6の表面を帯電した後に、画像露光を施して静電潜像を形成し、この感光体ドラム6の表面に形成された静電潜像を現像装置により現像してトナー像を形成し、当該トナー像を連帳紙12上に転写するとともに、フラッシュ定着装置16で未定着トナー像を連帳紙12上に定着して、画像をプリントするようになっている。
【0045】
その際、上記高速プリンタ1では、図1に示すようにオペレーターが画像を形成する用途により指定された所望の種類の連帳紙12のセット15を給紙部14に配設するとともに、当該連帳紙12の種類に応じて操作パネル104に数値を入力することなどによって定着条件を設定し、プリント動作を開始する。
【0046】
また、上記高速プリンタ1では、連帳紙12を搬送するために、当該連帳紙12の搬送経路に沿って、連帳紙12の先端部を配置し、この連帳紙12が自動的に排紙部5の排紙トレイ18上に排紙されるようにセットされる。なお、上記連帳紙12が自動的に給紙可能に構成されている場合には、連帳紙12のセット15を給紙部14に配設するだけでも良いことは勿論である。
【0047】
ところで、上記高速プリンタ1では、プリント動作の開始に先立って、連帳紙12がフラッシュ定着装置16に配設されていない状態で、当該フラッシュ定着装置16のフラッシュランプ24を発光させ、このフラッシュランプ24の発光量を、第1の受光センサ29によって検知し、当該フラッシュランプ24の発光量の検出値を、メモリー102に一時記憶するようになっている。
【0048】
上記フラッシュランプ24の発光量は、図7に示すように、当該フラッシュランプ24の発光回数によって、徐々に変化するようになっており、プリント動作の開始に先立って、フラッシュランプ24の発光量を検知することによって基準となる発光量を求めるようになっている。ただし、上記フラッシュランプ24の発光量は、短期間に大きく変化するものではないため、プリンタの電源オン時に一度のみ検知するように設定しても良い。
【0049】
次に、上記高速プリンタ1では、図1に示すように、連帳紙12がフラッシュ定着装置16に配設されている状態で、当該フラッシュ定着装置16のフラッシュランプ24を所定回数(例えば、4回)だけ発光させ、連帳紙12を介した受光量を、第1の受光センサ29及び第2の受光センサ30によって検知し、これら第1の受光センサ29及び第2の受光センサ30の検出値が、メモリー102に記憶される。その際、上記第1の受光センサ29は、フラッシュランプ24が発光したときの受光量を検知するが、第2の受光センサ30は、フラッシュランプ24が最後に発光してから所定時間(例えば、10msec)だけ経過した後のように、タイミングを遅らせて受光量を検知するようになっている。
【0050】
そして、上記演算部101は、図6に示すように、メモリー102に予め記憶された第1の受光センサ29及び第2の受光センサ30の検出値と連帳紙12との種類の関係を示すテーブルを参照して、連帳紙12の種類を判別する。
【0051】
上記第1の受光センサ29が検知した透過光量は、フラッシュランプ24の発光量を直接検知したときの受光量との比をとることによって、連帳紙12の透過率がCPU100によって算出される。この連帳紙12の透過率は、図8に示すように、連帳紙12を構成する用紙の厚さによって種々変化する。なお、上記フラッシュランプ24の発光領域(発光波長)は、同図に示すように、約300〜1100nm程度であるため、第1の受光センサは、例えば、700nm(赤色領域)の波長の光の光量を検知するものが用いられる。
【0052】
そして、上記演算部101は、連帳紙12の透過率を、例えば所定の閾値と比較して識別することによって、連帳紙12の厚さ(連量)が、40kgのものか(薄紙)、55kgのものか(普通紙)、135kgのものか(厚紙)を判別するようになっている。なお、上記連帳紙12の厚さを示すパラメータとしては、連量を用いても良いが、単位面積当たりの重量である坪量を用いても良い。これら連量と坪量との間には、図9に示すような関係がある。
【0053】
さらに、上記第2の受光センサ30が検知する赤外線領域の受光量は、フラッシュランプ24を4回発光させると、時間の経過と共に、例えば、図10に示すように変化する。したがって、上記演算部101は、フラッシュランプ24の発光を終了してから、10msec経過後の連帳紙12の温度を、第2の受光センサ30が検知する赤外線量に基づいて算出することによって検出するようになっている。
【0054】
そして、上記演算部101は、フラッシュランプ24の発光を終了してから、10msec経過後の連帳紙12の温度に基づいて、連帳紙12の厚さ(連量)が、55kgのものか(普通紙)、135kgのものか(厚紙)を判別するようになっている。なお、上記演算部101は、フラッシュランプ24の発光を終了してから、所定時間だけ経過した後の連帳紙12の温度の勾配を算出して、当該温度勾配によって連帳紙12の厚さを判別するように構成しても良い。また、上記連帳紙12が同じ厚さ(連量)のものであっても、コーティングされていない用紙か、コーティングされたコート紙かによって、フラッシュランプ24の発光を開始してから、10msec経過後の連帳紙12の温度が異なるため、当該連帳紙12の温度を検出することによって、連帳紙12が同じ厚さ(連量)のものであっても、コート紙か否かを判別することが可能となっている。
【0055】
その結果、上記演算部101は、判別した連帳紙12の種類が予め設定された種類と同一である場合には、そのままプリント動作を継続し、判別した連帳紙12の種類が予め設定された種類と異なる場合には、点灯しながら回転する回転灯103、ブザー105、操作画面104、106へのメッセージ等の報知手段によって、異常情報をオペレーターに報知する。また、上記演算部101は、異常情報をオペレーターに報知すると同時に、プリント動作を停止させるようにしても良い。
【0056】
このように、上記実施の形態に係る高速プリンタでは、普通紙や薄紙、あるいは厚紙、更にはこれら普通紙や厚紙などの表面にコーティングを施したコート紙など、多種多様な用紙の種類を判別し、記録媒体の種類に応じた適正な条件で画像を形成することができ、大量に定着不良な記録媒体が発生するのを確実に防止することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての高速プリンタを示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての高速プリンタに用いられるフラッシュ定着装置を示す断面構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての高速プリンタに用いられるフラッシュ定着装置を示す斜視構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての高速プリンタに用いられるフラッシュ定着装置を示す平面構成図である。
【図5】図5はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としての高速プリンタの制御部を示すブロック図である。
【図6】図6は受光センサの検出値と記録媒体との種類の関係を予め記憶したデータテーブルを示す図表である。
【図7】図7はフラッシュ定着装置のフラッシュランプの光量変化を示すグラフである。
【図8】図8は用紙の厚さとフラッシュランプの光の透過率との関係を示すグラフである。
【図9】図9は用紙の連量と坪量との関係を示す図表である。
【図10】図10はフラッシュ定着装置のフラッシュランプを発光させてからの経過時間と用紙の温度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0058】
12:連帳紙、16:フラッシュ定着装置、24:フラッシュランプ、29:第1の受光センサ、30:第2の受光センサ、101:演算部、102:メモリー。




 

 


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