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発明の名称 クリーニング装置、画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25173(P2007−25173A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−206119(P2005−206119)
出願日 平成17年7月14日(2005.7.14)
代理人 【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
発明者 井田 明寛 / 小林 政憲
要約 課題
未転写像等の大量のトナーや、極性の変化したトナーを良好に除去することのできるクリーニング装置を提供する。

解決手段
クリーニング装置50は、第一のブラシクリーニング機構51と、第二のブラシクリーニング機構52とを備えている。第一のブラシクリーニング機構51のブラシ51Aは、第二のブラシクリーニング機構52のブラシ52Aより大径となっている。そして、第一のブラシクリーニング機構51が中間転写ベルト20上に残存するトナーをブラシ51Aによって静電力で吸着して除去し、第二のブラシクリーニング機構52は静電吸着力と機械力とによって除去するように構成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
回動する像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置であって、
前記像担持体に対峙して配置され、当該像担持体上のトナーを除去する第一のクリーニングブラシと、
前記像担持体に対峙して配置され、前記第一のクリーニングブラシより小径の第二のクリーニングブラシと、を備えていることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】
前記第一のクリーニングブラシと、前記第二のクリーニングブラシとは、互いに逆極性に帯電されていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
【請求項3】
前記第二のクリーニングブラシは、前記第一のクリーニングブラシより前記像担持体の回動方向下流側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項4】
前記第一のクリーニングブラシは、画像形成装置の現像器において帯電されるトナーの帯電極性とは逆極性に帯電され、前記第二のクリーニングブラシは、前記トナーと同極性に帯電されることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項5】
回動可能に設けられ、トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体を回動駆動する回動駆動機構と、
前記像担持体に担持されたトナー像を被転写部材に転写する転写部と、
前記転写部より像担持体の移動方向下流側に設けられ、前記転写部による転写後に前記像担持体に残存するトナーを除去するクリーニング装置と、を備え、
前記クリーニング装置は、
前記像担持体にそれぞれ当接して当該像担持体の移動方向に並設された二組のクリーニングブラシを備え、
前記像担持体の移動方向下流側のクリーニングブラシは、上流側のクリーニングブラシに比較して機械的な除去力が高く構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記像担持体の移動方向下流側のクリーニングブラシは、上流側のクリーニングブラシに比較して小径に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記像担持体はベルト状であって、前記回動駆動機構は当該像担持体が巻回された駆動ロール部材を備え、
前記クリーニング装置は、前記駆動ロール部材の前記像担持体が巻回する部位に対峙して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置における転写工程の後、像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング装置等に関し、特に、ブラシを用いてトナーを除去するクリーニング装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機、ファクシミリ等に用いられる電子写真方式の画像形成装置では、像担持体としての感光体ドラムの表面に形成した静電潜像を、トナー現像により顕像化(トナー像化)し、さらにこのトナー像を記録紙等に転写して画像を得る。また、近年、感光体ドラム上に順次形成された複数色のトナー像を、中間転写体上で重ね合わせた後、記録紙等に転写してフルカラー印刷画像を得る画像形成装置も普及している。
このような電子写真方式の画像形成装置では、記録紙等または中間転写体にトナー像を転写した後の感光体ドラムや、記録紙等にトナー像を転写した後の中間転写体(以下これら感光体ドラムや中間転写体を総称して像担持体と言う)の表面に残存するトナーを除去するクリーニング装置を備える。
クリーニング装置にはいくつかの方式があるが、像担持体の表面にクリーニングブレードを押し当ててトナーを機械的に掻き取る、いわゆるブレード方式が多く用いられている。また、近時、導電性のブラシに電圧をかけて像担持体上のトナーを静電的に取り除く、いわゆる静電ブラシ方式も採用されている。
【0003】
ところで、画像形成装置では、記録紙のジャム等の不具合の発生によって、像担持体の担持したトナー像が記録紙に転写されないでクリーニング装置に至る場合がある。そのような場合には、クリーニング装置は多量のトナーを処理しなければならない。特にカラーの画像形成装置では像担持体の担持するトナー量が多く、より多くのトナーを処理する必要がある。また、電源投入時における初期設定の際には、制御用の情報収集を目的として、記録紙に転写しないトナー像を像担持体上に形成することも行われる。さらに、通常の転写時において転写後に像担持体上に残存するトナーの中には、量は少ないが、転写部での放電によって逆極性に変化して、像担持体への付着力が増加しているものがある。
【0004】
クリーニング装置には、これらの多量の、また、電気的条件の異なるトナーを良好にクリーニングすることのできる性能が求められる。
ブレード方式のクリーニング装置は、多量から少量に至る条件の異なるトナーをクリーニングすることができる。しかし、記録紙に付着した紙粉やトナーに混合されたキャリアがブレードに付着して、クリーニング不良を招来することがある。また、ブレードのエッジ欠けによる突発的な故障、エッジの摩耗によるクリーニング性能の経時的な劣化は避けられない。
一方、静電ブラシ方式のクリーニング装置は、紙粉やキャリアに起因する不具合や、ブレードの破損や経時的な劣化による性能低下等の問題は少ない。しかし、電気的条件の異なるトナーの除去は困難である。また、未転写像等の多量のトナーが入力された場合に、多量の電荷が供給されることによってブラシの静電吸着力が弱まり、全てのトナーを良好に除去することができなくなるという問題がある。
【0005】
静電ブラシ方式のクリーニング装置におけるこれらの問題を解決するものとして、特許文献1乃至2に開示のごとき構成が提案されている。
すなわち、特許文献1に開示の構成は、クリーニングユニットの上流側に、帯電ローラを設け、この帯電ローラによって、像担持体の担持する残留トナーをクリーニングユニットのファーブラシに印可する極性とは逆の極性に帯電させるものである。これにより、クリーニングユニットに進入する前のトナー全てをたとえば負極性に帯電させれば、正極性のファーブラシでクリーニングすることができる。
また、特許文献2に開示の構成は、二本のブラシを備え、第一のブラシにトナーと逆極性の正極、第二のブラシに負極、のバイアス電圧をそれぞれ印可するものである。これにより、転写部での放電によって逆極性に変化したトナーを第二のブラシによって吸着除去することができる。
【0006】
【特許文献1】特開2001−201949号公報(第3〜4頁、図3)
【特許文献2】特開2002−229344号公報(第11〜12頁、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のごとき従来構成では、未転写像等の大量のトナーが像担持体上に残留していた場合に、電位の変化等によってトナーを完全に除去できないという問題は、解消し得ないものであった。
【0008】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、未転写像等の大量のトナーや、極性の変化したトナーを良好に除去することのできるクリーニング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的のもと、本発明が適用されるクリーニング装置は、回動する像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置であって、像担持体に対峙して配置され、像担持体上のトナーを除去する第一のクリーニングブラシと、像担持体に対峙して配置され、第一のクリーニングブラシより小径の第二のクリーニングブラシと、を備えていることを特徴とする。
【0010】
ここで、第一のクリーニングブラシと、第二のクリーニングブラシとは、互いに逆極性に帯電されている。また、第二のクリーニングブラシは、第一のクリーニングブラシより像担持体の回動方向下流側に設けられている。さらに、第一のクリーニングブラシは、画像形成装置の現像器において帯電されるトナーの帯電極性とは逆極性に帯電され、第二のクリーニングブラシは、トナーと同極性に帯電される。
【0011】
また、本発明の画像形成装置として、回動可能に設けられ、トナー像を担持する像担持体と、像担持体を回動駆動する回動駆動機構と、像担持体に担持されたトナー像を被転写部材に転写する転写部と、転写部より像担持体の移動方向下流側に設けられ、転写部による転写後に像担持体に残存するトナーを除去するクリーニング装置と、を備え、クリーニング装置は、像担持体にそれぞれ当接して像担持体の移動方向に並設された二組のクリーニングブラシを備え、像担持体の移動方向下流側のクリーニングブラシは、上流側のクリーニングブラシに比較して機械的な除去力が高く構成されていることを特徴とする。
【0012】
ここで、像担持体の移動方向下流側のクリーニングブラシは、上流側のクリーニングブラシに比較して小径に構成されている。また、像担持体はベルト状であって、回動駆動機構は像担持体が巻回された駆動ロール部材を備え、クリーニング装置は、駆動ロール部材の像担持体が巻回する部位に対峙して設けられている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、像担持体の表面に残存する、未転写像等の大量のトナーや、極性の変化したトナーを良好に除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態が適用された画像形成装置の概略構成図である。図に示す画像形成装置1は、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置である。例えば、電子写真方式によって各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)と、各画像形成ユニット10を廻る周回経路で各画像形成ユニット10の図中上側に設けられた像担持体としての中間転写ベルト20とを備えている。また、中間転写ベルト20上のトナー像を被転写材としての記録紙P上に転写する二次転写装置40と、二次転写装置40によって記録紙Pにトナー像を転写した後の中間転写ベルト20の表面をクリーニングするクリーニング装置50と、記録紙P上にトナー像を定着する定着装置60とを備えている。このクリーニング装置50に、本発明の実施の形態が適用されており、詳しくは後述する。また、図示しないが、トレイに収容された記録紙Pを二次転写装置40に搬送すると共に、二次転写装置40から定着装置60に搬送し、さらに定着装置60による定着後の記録紙Pを排紙トレイまで搬送する記録紙搬送系を備えている。
【0015】
各画像形成ユニット10は、図中矢印A方向に回転する像担持体としての感光体ドラム11を各々備えている。それぞれの感光体ドラム11の周囲には、その回転方向に沿って、感光体ドラム11を帯電させる帯電器12と、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器(図示していない。露光ビームのみ符号Bmで示す)と、感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置14と、感光体ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写ロール15と、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ16等の電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの各画像形成ユニット10は、図中矢印Bで示す中間転写ベルト20の移動方向上流側から、イエローのトナー像を形成する画像形成ユニット10Y,マゼンタのトナー像を形成する画像形成ユニット10M, シアンのトナー像を形成する画像形成ユニット10C, 黒のトナー像を形成する画像形成ユニット10Kの順で並列に配置されている。なお、本実施の形態では、各色成分のトナー像の形成に際し、負極性に帯電するトナーが使用される。
【0016】
中間転写ベルト20は、ポリイミド等の樹脂に導電剤としてのカーボンブラック等の導電剤を含有させた素材によって、厚さが例えば、0.1mmで所定幅の無端ベルト状に形成されている。その体積抵抗率は、106〜1014Ω・cmに設定されている。
そして、複数のロールに掛け回されて、これらのロールによって規定された経路で周回可能に設けられている。これらのロールとして、図示しないモータにより駆動されて中間転写ベルト20を回動させる回動駆動機構の駆動ロール31と、中間転写ベルト20に対して一定の張力を与えると共に経路を規定するいくつかのテンションロール32と、二次転写する位置に設けられたバックアップロール(支持ロール)42とを有している。
【0017】
中間転写ベルト20の周回経路は、各画像形成ユニット10と対応する下側では水平とされ、上側もほぼ水平となっている。中間転写ベルト20は駆動ロール31の周囲を180°近く巻回しており、これによって効率良く駆動力が伝達されるようになっている。この中間転写ベルト20の駆動ロール31への巻回部位に、クリーニング装置50が配設されている。駆動ロール31は図中時計回りに回転し、これによって中間転写ベルト20は時計回りに周回駆動される。
【0018】
各一次転写ロール15は、この中間転写ベルト20を挟んで各画像形成ユニット10の感光体ドラム11と対峙して位置している。これらの一次転写ロール15には、トナーの帯電極性と逆極性(すなわち本実施の形態では正極性)の電圧が印加されるようになっている。そして、その電位差によって感光体ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する。この部位が一次転写部である。
また、中間転写ベルト20を挟んで、バックアップロール42と対峙する位置に二次転写ロール41が設けられている。これら二次転写ロール41とバックアップロール42とで二次転写装置40を構成している。二次転写ロール41には、トナーの帯電極性と逆極性(正極性)の電圧が印加され、これによって中間転写ベルト20の担持したトナー像を記録紙Pに転写する。
【0019】
上記のように構成された画像形成装置1は、下記のごとく作用して記録紙P上に画像形成する。
すなわち、駆動ロール31によって周回駆動(回動)される中間転写ベルト20上に、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分のトナー像を、それぞれ一次転写ロール15の作用で順次転写(一次転写)する。そして、中間転写ベルト20上に保持された重ね画像を、記録紙搬送系によって搬送される記録紙Pに、二次転写装置40で一括転写(二次転写)する。その後、この記録紙Pに二次転写された画像を定着装置60で定着させて排紙する。
一方、二次転写装置40で担持するトナー像を記録紙Pに転写した後の中間転写ベルト20の部位は、移動してクリーニング装置50と対応する位置に至り、残存するトナーが除去される。
【0020】
次に、本願発明の実施の形態であるクリーニング装置50について詳細に説明する。
図2はクリーニング装置50を概念的に示す断面図である。
クリーニング装置50は、第一のブラシクリーニング機構51と、第二のブラシクリーニング機構52とを備えており、ハウジング53(図中一部のみ示す)内に納められている。
各ブラシクリーニング機構51・52は、それぞれ、駆動ロール31を巻回する中間転写ベルト20に干渉するように配置されたクリーニングブラシとしてのブラシ51A・52Aと、このブラシ51A・52Aに干渉するように配置された回収ロール51B・52Bとを備えている。また、回収ロール51B・52Bに当接配置されてその回収ロール51B・52Bからトナーを掻き落とすスクレーパ51C・52Cを備えている。
これらブラシ51A・52Aと、回収ロール51B・52Bと、スクレーパ51C・52Cとは、図において水平より僅かに右上がりとなる配列で設けられている。
なお、駆動ロール31は接地されており、後述するバイアス電源によるブラシ51A・52Aおよび回収ロール51B・52Bへの電圧印可によって電位差が得られるようになっている。また、このように、クリーニング装置50を駆動ロール31に対向させて配置することにより、別個に対向部材を設ける必要が無く、省スペース化および小型化が可能となっている。
【0021】
ブラシ51A・52Aは、導電性を有する金属製の芯軸の周囲に、所定の抵抗値(たとえば体積抵抗率が1012Ω・cm)に設定された導電性を有するたとえばナイロン系のパイル(毛)が所定の密度で植設されて、全体形状が円柱状に構成されている。また、図示しないモータと連係機構を介して連結されており、このモータによって回転駆動されるようになっている。その回転方向は、駆動ロール31を巻回する中間転写ベルト20との当接部においてその移動方向と対向するように(図中時計回りに)設定されている。また、回転速度は、それぞれ周速が駆動ロール31(すなわち中間転写ベルト20)の周速と等しく設定されている。つまり、中間転写ベルト20に対して、等しい周速で逆方向に移動するようになっているものである。
【0022】
回収ロール51B・52Bは、たとえばステンレス合金またはアルミニウム合金等によって形成され、表面には絶縁コートが施されている。また、図示しないモータと連係機構を介して連結されており、このモータによって回転駆動されるようになっている。その回転方向は、ブラシ51Aとの当接部位において同方向となるように(図中反時計回りに)設定されている。
スクレーパ51C・52Cは、薄板状で回収ロール51B・52Bの表面に当接配置され、回収ロール51B・52Bの表面からトナーを掻き落とすようになっている。
【0023】
第一のブラシクリーニング機構51は、中間転写ベルト20の駆動ロール31への巻回域の内の上流側(図中駆動ロール31を中心とする直交座標系における第一象限)に配設され、第二のブラシクリーニング機構52は、その下流側(中間転写ベルト20の移動方向前方側:同第二象限)に配設されている。これにより、第一のブラシクリーニング機構51と第二のブラシクリーニング機構52とは、上下に二重の配置構造となっている。
第二のブラシクリーニング機構52は、後述するように第一のブラシクリーニング機構51より全体にコンパクトな構成となっている。従って、図中右端のスクレーパ52Cの位置は、第一のブラシクリーニング機構51のスクレーパ51Cより所定量、駆動ロール31側に位置している。このような配置構成により、第一のブラシクリーニング機構51による回収トナー(スクレーパ51Cが回収ロール51Bから掻き落としたトナー)は、真下に落下しても第二のブラシクリーニング機構52に干渉しない(落下経路51D)。また、第二のブラシクリーニング機構52による回収トナー(スクレーパ52Cが回収ロール52Bから掻き落としたトナー)は、第一のブラシクリーニング機構51のトナー落下経路51Dに隣接した経路52Dで落下する。これにより、第一のブラシクリーニング機構51と第二のブラシクリーニング機構52とによる回収トナーの搬送経路の共通化(一本化)が可能となっている。つまり、たとえ、第一のブラシクリーニング機構51と第二のブラシクリーニング機構52とを二重に配置しても、両者の大きさが同じであれば、第一のブラシクリーニング機構51による回収トナーが第二のブラシクリーニング機構52の上に落下してしまうため、異なるトナー搬送経路を形成しなければならないが、本構成ではそのような必要がないものである。
【0024】
ここで、第一のブラシクリーニング機構51のブラシ51Aは、第二のブラシクリーニング機構52のブラシ52Aに比較して、パイルの長さが長く、大径に形成されている。たとえば、パイル長が4mm、外径が14mmに設定される。そして、より大きな干渉量で駆動ロール31との間に中間転写ベルト20をニップするように設定される。
また、第一のブラシクリーニング機構51の回収ロール51Bは、外径がブラシ51Aと等しく設定されると共に、ブラシ51Aと等しい周速で回転方向は逆方向に設定されている。このように、ブラシ51Aと回収ロール51Bとを、外径が等しく、同一周速で逆方向に回転する構成とすることで、回転駆動源(モータ)を共通化する等、駆動機構を簡略化できる。
また、第一のブラシクリーニング機構51のブラシ51Aと回収ロール51Bとは、各々バイアス電源51V・51Wに接続されている。そして、これらバイアス電源51V・51Wによって、中間転写ベルト20に担持された負極性に帯電しているトナーを吸着するために、正極性のバイアス電圧が加えられるようになっている。ブラシ51Aと回収ロール51Bとではバイアス電圧が異なり、回収ロール51Bにはブラシ51Aより大きいバイアス電圧が加えられようになっている。たとえば、電位差200V以上となるように設定されている。
【0025】
このような第一のブラシクリーニング機構51は、二次転写装置40(図1参照)において記録紙Pに転写されずに中間転写ベルト20上に残存する負極性に帯電したトナーを、ブラシ51Aによってその静電力で吸着して除去する。ブラシ51Aは、径が大きく、ニップ幅が広く、パイルが長い。従って、トナーに対するパイルの接触面積が大きく、また、一本一本のパイルが中間転写ベルト20に長く接触する。このため、未転写像などの大量のトナーであっても効率良く吸着除去できる。また、パイル長が長く静電容量も大きいため、大量のトナーに対しても十分な静電吸着力を維持することができる。更に、そのブラシ51Aで吸着回収したトナーを、バイアス電圧の差による電位差で回収ロール51Bへと円滑に転移させ、これによってブラシ51Aによるクリーニング能力を維持することができる。
【0026】
一方、第二のブラシクリーニング機構52のブラシ52Aは、そのパイルの長さが短く、小径に形成されている。たとえば、パイル長が2.5mm、外径が10mmに設定される。
回収ロール51Bは、外径がブラシ52Aと等しく設定されると共に、ブラシ52Aと等しい周速で回転方向は逆方向に設定されている。このように、ブラシ52Aと回収ロール52Bとを、外径が等しく、同一周速で逆方向に回転する構成とすることにより、回転駆動源(モータ)を共通化する等、駆動機構を簡略化できる。また、ブラシ52Aおよび回収ロール51Bが小径のためコンパクトに構成できる。
また、第二のブラシクリーニング機構52のブラシ52Aと回収ロール52Bとは、各々バイアス電源52V・52Wに接続されている。そして、このバイアス電源52V・52Wによって、第一のブラシクリーニング機構51とは逆の負極性のバイアス電圧が加えられるようになっている。ブラシ52Aと回収ロール52Bとではバイアス電圧が異なり、回収ロール52Bはブラシ52Aより大きいバイアス電圧が加えられるようになっている。たとえば、電位差200V以上となるように設定されている。
【0027】
このような第二のブラシクリーニング機構52は、第一のブラシクリーニング機構51で取り残した中間転写ベルト20上に残存するトナーを、静電吸着力と、第一のブラシクリーニング機構51のブラシ51Aより強い機械力によって除去する。すなわち、中間転写ベルト20上には、二次転写装置40(図1参照)での放電によって逆極性(正極性)に変化(帯電)したトナーと、極性は変化せず負極性のままのトナーとが、混じって残存している。この正極性のトナーを静電力で吸着除去し、負極性のトナーは機械的に掻き取って除去する。ブラシ52Aは、パイル長が短いために剛性が高く、これにより、中間転写ベルト20上のトナーを静電吸着のみならず逆極性のトナーであっても機械的に掻き落として除去することができるものである。
更に、そのブラシ52Aで吸着回収したトナーを、バイアス電圧の差による電位差で回収ロール52Bへと円滑に転移させ、これによってブラシ52Aによるクリーニング能力を維持することができる。
【0028】
図3は、第一のブラシクリーニング機構51のブラシ51Aと、第二のブラシクリーニング機構52のブラシ52Aとの、径の違いによる作用の違いを説明する概念図である。
図は、解り易くするために、各ブラシ51A・52Aの芯軸の径を同一、駆動ロール31との軸心間距離を同一として、直径のみを変化させて示したものである。このように、ブラシ52Aに比較して相対的に径の大きなブラシ51Aでは、食い込み量X1が大きく、ニップ幅W1も広くなる。このため、トナーに対するパイルの接触面積が大きく、また、一本一本のパイルが中間転写ベルト20に長く接触する。これによって大量のトナーも効率良く静電吸着して除去できるものである。一方、ブラシ51Aに比較して相対的に径の小さいブラシ52Aは、静電吸着力は強くはないが、パイルの長さが短いためにそのパイルの剛性でトナーを機械的に除去することができるものである。
【0029】
以上説明したように、上記のごとき構成のクリーニング装置50では、図2に示すように、駆動ロール31に巻回した中間転写ベルト20上に残存する負極性のトナーを、まず、第一のブラシクリーニング機構51によって静電力で吸着除去する。そして、第一のブラシクリーニング機構51が取り残した正負両極性のトナーを、第二のブラシクリーニング機構52によって静電力で吸着すると共に機械力で掻き落として除去する。各ブラシクリーニング機構51・52は、除去したトナーをブラシ51A・52A、回収ロール51B・52Bの順に転移させ、さらにこの回収ロール51B・52Bからブレード51C・52Cによって掻き取って、ハウジング53内に収容する。これにより、中間転写ベルト20の表面に残存する、未転写像等の大量のトナーや、極性の変化したトナーを効率良く除去し、中間転写ベルト20の表面を良好にクリーニングすることができるものである。
【0030】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。たとえば、第一のブラシクリーニング機構51と第二のブラシクリーニング機構52の配設位置を中間転写ベルト20の移動方向に対して前後逆に配設する等、適宜変更可能なものである。
また、本実施の形態は、いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置に本願発明を適用したものであるが、たとえば、回転式現像装置を用いたカラーの画像形成装置や、モノクロの複写機等に適用しても良いことは言うまでもない。
なお、中間転写ベルトのクリーニングを行うクリーニング装置を例にとって説明したが、対象となる像担持体は中間転写ベルトに限らず、たとえば、感光体ドラムをクリーニングするものに適用しても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成装置の概略構成図である。
【図2】クリーニング装置を概念的に示す断面図である。
【図3】ブラシの径の違いによる作用の違いを説明する概念図である。
【符号の説明】
【0032】
1…画像形成装置、20…中間転写ベルト(像担持体)、31…駆動ロール(駆動ロール部材)、50…クリーニング装置、51…第一のブラシクリーニング機構、51A…ブラシ(第一のクリーニングブラシ)、52…第二のブラシクリーニング機構、52A…ブラシ(第二のクリーニングブラシ)、P…記録紙(被転写材)




 

 


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