米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 写真;映画 -> 富士ゼロックス株式会社

発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25107(P2007−25107A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−205400(P2005−205400)
出願日 平成17年7月14日(2005.7.14)
代理人 【識別番号】100087343
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 智廣
発明者 大塚 和夫 / 平田 和弘
要約 課題

画像形成中に紙詰まりが発生し、ユーザが紙詰まり用紙の除去作業を行う場合において、紙詰まり用紙を確実に視認し、除去することができる画像形成装置を提供する

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
感光体表面に形成されたトナー像を中間転写体ベルトを介して二次転写器により記録用紙へ転写させる電子写真方式の画像形成装置であって、
前記中間転写体ベルトの対向位置に配設され、装置筐体に開閉可能に取付けられている開閉部材と、前記開閉部材が開放された際に前記中間転写体ベルトでの紙詰まりを視認することができる視認手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記視認手段は、前記開閉部材の対向位置に配設され、交換可能なユニットとして構成されている前記中間転写体ベルトのケースに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記視認手段は、前記開閉部材の対向位置に配設されている仕切り板に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記視認手段は、少なくとも前記記録用紙の搬送基準位置に対応して設けられている開口部であることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記開口部の主走査方向幅は、12mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記開口部は、透明樹脂により覆われていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ケースは、前記開閉部材が開放されている状態において視認可能な一部分を開閉可能なケース開閉部として構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ケース開閉部は、透明樹脂により形成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、中間転写体ベルトを備える電子写真方式の画像形成装置において、搬送途中の記録用紙が搬送経路から外れ、中間転写体ベルト上へ吸着された状態で紙詰まりが発生した場合に紙詰まりを発生させた記録用紙をユーザに視認させ、当該記録用紙を除去する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開平10−247046号公報
【0003】
従来、電子写真方式の画像形成装置においては、表面にトナー像が形成されている中間転写体ベルトなどの像担持体と、転写器との間に用紙トレイに収容された記録用紙を搬送させ、トナー像を記録用紙へ転写させる。そして、記録用紙に転写されたトナー像は、定着器により定着され、記録用紙に所望の出力画像が形成されるものとなっている。
【0004】
ここで、記録用紙が搬送経路から外れ、紙詰まりが発生し、画像形成動作に何らかの影響を及ぼす状態に陥った場合には、画像出力動作を停止させ、警告音や操作パネル上の表示により、ユーザへ紙詰まりが発生していることを知らせ、ユーザに紙詰まりを発生させた記録用紙(以下単に「紙詰まり用紙」という)の除去を促す機能を備えるものが一般的となっている。しかし、所定の手順に従い装置筐体を開け、紙詰まり用紙の除去を行うにも、装置筐体内が暗く、紙詰まり用紙を視認できないことがある。
【0005】
このような問題を解決するため、現像によりトナー像を形成する像担持体と、像担持体上の電荷を除電する除電ランプとから構成される装置本体から取り外し可能な像担持体ユニットを備えている画像形成装置であり、前記像担持体ユニットを装置本体から取り出す際に、前記除電ランプを点灯制御手段により点灯させ、装置筐体内部を照らす画像形成装置が提案されている(特許文献1)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この画像形成装置であれば、除電ランプで装置筐体内部を照らし、明るくすることにより紙詰まり用紙の除去を行う際の作業性は向上する。しかし、除電ランプを点灯させるために点灯制御手段を備える必要があり、装置が複雑になる上、除電ランプを点灯させるため、画像形成装置の電力を消費させるといった問題がある。また、転写ユニットに巻き込まれた紙詰まり用紙の視認性については考慮されておらず、紙詰まり用紙を除去するのが難しい場合があるといった問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、画像形成中に紙詰まりが発生し、ユーザが紙詰まり用紙の除去作業を行う場合において、紙詰まり用紙を確実に視認し、除去することができる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、感光体表面に形成されたトナー像を中間転写体ベルトを介して二次転写器により記録用紙へ転写させる電子写真方式の画像形成装置であって、前記中間転写体ベルトの対向位置に配設され、装置筐体に開閉可能に取付けられている開閉部材と、前記開閉部材が開放された際に前記中間転写体ベルトでの紙詰まりを視認することができる視認手段とを備えていることを特徴とするものである。
【0009】
このような本発明の画像形成装置において、前記視野手段は、前記中間転写体ベルトの対向位置に配設されている前記開閉部材が開放された際において、当該中間転写体ベルトでの紙詰まりを視認することができるものとなっている。従って、本発明の構成では、紙詰まりが発生した場合において、ユーザが前記開閉部材を開放させることにより、紙詰まり用紙を視認することが可能である。尚、開閉部材は、装置筐体の上部や側部に開閉可能に取付けられ得るが、何れの部分に取付けられる場合であっても、前記中間転写体ベルトの対向位置に配設され、前記開放部材が開放された際に当該中間転写体ベルトでの紙詰まりを視認することができる前記視認手段が備えられていることが好ましい。
【0010】
前記中間転写体ベルトは、装置本体の構成部品と比べ寿命が短い消耗品であり、中間転写体ベルトを1つの交換ユニットとして当該ユニットをケースで覆う構成を適用している場合がある。このような構成を適用している場合には、前記開閉部材の対向位置で、当該開閉部材が開放されている状態でユーザが確認することができる前記ケース上の位置に前記視認手段を設けるのがよい。これにより、前記中間転写体ベルトがケースで覆われている構成を適用している画像形成装置であっても、前記中間転写体ベルトでの紙詰まり用紙の視認性を確保することが可能である。
【0011】
また、前記中間転写体ベルトがケースで覆われている交換ユニットとして構成されていない場合であっても、前記開閉部材の対向位置に、前記中間転写体ベルトを覆うようにして仕切り板が設けられている構成を適用している場合がある。このような構成であっても、前記仕切り板に前記視認手段を設けることにより、紙詰まり用紙の視認性を確保することができる。
【0012】
前記記録用紙が画像形成装置内で搬送される際には、搬送基準位置を当該記録用紙の主走査方向における中心位置に合わせるセンターレジと、当該記録用紙の主走査方向における一方の端部に合わせるサイドレジとの何れかが一般的に適用されている。従って、紙詰まりは、少なくとも搬送基準位置に従い搬送されている前記記録用紙により発生するものとなっている。このことから、前記視認手段は、これら搬送基準位置に対応させて設けられている開口部とするのがよい。この構成により、紙詰まりが発生し、ユーザにより前記開閉部材が開放された際に、紙詰まり用紙を速やかに視認することが可能となる。
【0013】
前記感光体の表面に形成されたトナー像は、前記中間転写体ベルトに一次転写された後、更に、前記記録用紙へ二次転写されるため、前記中間転写体ベルト上におけるトナー像の状態が直接出力画像に影響する。そのため、紙詰まり用紙を除去する際に、ユーザの指が前記中間転写体ベルトに触れることは避けなければならない。このような経緯から、前記開口部の主走査方向幅(前記中間転写体ベルトの進行方向に対して直交する方向の幅)の設定にあたり、テストフィンガーの規格(IEC60950:定格電圧が600V以下の情報処理機器の安全に関する国際規格)による擬似指を適用し、当該開口部から前記擬似指を挿入し、当該擬似指で直接中間転写体ベルトに触れることが不可能な幅の検討を行った。
【0014】
この検討は、規格に従い、擬似指を用いて同一方向にあらゆる角度に関節を曲げ、伸ばし、回転させて充電部(例えば、電源の1次側の部品、ケーブル、接続部等)及び危険な箇所(例えば、指、手が巻き込まれる回転物、高熱部)へ特別な力を加えずに触れるか否かを試験し、擬似指が充電部及び危険な箇所に触れないような構造になっているかを判定し、行った。つまり、ユーザの指が前記開口部を通過し、前記中間転写体ベルトに触れてしまった際に感電したり、指が前記中間転写体ベルトに巻き込まれないような幅を規格に定められた手法を用いて検討した。
【0015】
その結果、前記開口部の主走査方向幅が12mm以下であれば、前記擬似指により直接前記中間転写体ベルトに触れることが不可能であることが判明したため、前記開口部の主走査方向幅は、12mm以下に設定するのが好ましい。また、前記開口部の長手方向(副走査方向幅)の寸法については、本発明を適用する画像形成装置で使用可能な前記記録用紙のサイズと、各サイズの前記記録用紙が仮に前記中間転写体ベルト上で紙詰まりを発生させた際における紙詰まり用紙の視認性とを考慮して設定することができる。このようにして前記開口部の主走査方向幅及び長手方向の寸法を決定することにより、紙詰まり用紙の除去作業において、前記開口部を通して指が直接中間転写体ベルトに触れることを防ぐことが可能となる。
【0016】
また、前記開口部を前記ケース、或いは、前記仕切り板の何れに設けた場合であっても、前記中間転写体ベルトは、二次転写器の近傍に配設されている前記定着器からの放射熱を受けることから、当該開口部を透明樹脂により覆う構成としてもよい。これにより、前記中間転写体ベルトが前記定着器からの放射熱を遮りつつ、紙詰まり用紙の視認性を確保することができる。更には、前記開口部を設けたことによる前記ケース、或いは、前記仕切り板の剛性の低下を抑えることができ、当該開口部の有無が出力画像の画質に影響を及ぼすことを防止することが可能である。
【0017】
前記ケースに設けられている前記視認手段は、前記開閉部材が開放されている状態において、前記中間転写体ベルトでの紙詰まり用紙を視認できる位置に設けられているため、前記視認手段により紙詰まり用紙を確認することができる場合には、当該ケースを開放できる構成であることが好ましい。そこで、前記開閉部材が開放されている状態において前記ケースの一部を開閉可能なケース開閉部として構成するとよい。この構成により、紙詰まり用紙を前記視認手段で確認後、前記ケース開閉部を開放し、速やかに当該紙詰まり用紙を除去することができる。
【0018】
更に、前記ケース開閉部は、透明樹脂により形成してもよい。これにより、前記ケース自体の剛性を損なわずに前記開口部を大きく設定することができ、前記中間転写体ベルトでの紙詰まり用紙を確実に視認すると共に、当該紙詰まり用紙を除去することが可能である。
【発明の効果】
【0019】
以上のように構成される本発明の画像形成装置によれば、画像形成中に紙詰まりが発生し、ユーザが紙詰まり用紙の除去作業を行う場合において、紙詰まり用紙を確実に視認し、除去することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下添付図面に基づいて本発明の画像形成装置を詳細に説明する。
【0021】
まず、本発明が適用される画像形成装置の概略構成について、図1を参照して説明する。
【0022】
本実施の形態が適用される画像形成装置は、所謂回転式(ロータリ)現像装置を用いたデジタルカラープリンタであり、図1に示されるように、画像形成装置本体1に、静電潜像を形成してトナー像を担持させる像担持体である感光体ドラム11、帯電ロール等を用いて感光体ドラム11に電荷を与えて帯電させる帯電器12、図示しない画像処理装置(IPS)からの画像信号に基づいて、帯電された感光体ドラム11を露光部にて、例えばROS(Raster Output Scanner)を用いて露光する露光装置13、露光装置13によって感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置14等を備えている。
【0023】
本実施の形態における現像装置14は、回転式(ロータリ)現像装置であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー像を形成するために、回転軸14oを中心に回転自在に形成されたロータリー内に各色のトナーを含んだ4つの現像ユニット14Y、14M,14C,14Kを備えている。この現像ユニット14Y〜14Kは、二成分現像剤を担持する現像剤担持体である現像ロール14Ya〜14Ka、現像ロール14Ya〜14Kaと感光体ドラム11との距離を一定に保つための位置決め部材であるトラッキングロール、現像ロール14Ya〜14Kaに供給される現像剤を撹拌するサプライオーガ及びアドミックスオーガ等を各々備えている。また、各現像ロール14Ya〜14Kaは、現像装置14の周上に設けられていると共に、内部に配設されたマグネットロールによって、現像剤中に含まれるキャリアを磁力で吸着し、この現像ロール14Ya〜14Kaの表面に現像剤の磁気ブラシを形成して、キャリアに吸着したトナーを感光体ドラム11の現像領域へと搬送するようになっている。
【0024】
そして、このように構成した現像装置14においては、回転軸14oを中心として、ロータリーを90度ずつ回動させることで所望の現像ユニット14Y〜14Kが備える現像ロール14Ya〜14Kaを感光体ドラム11に対向させるようになっている。すなわち、1つのプリント画像を出力する際には、例えば、Y,M,C,Kの現像ユニット14Y〜14Kを、この順に感光体ドラム11に対峙させ、フルカラーのプリント画像を形成するようになっている。また、各々の現像ユニット14Y〜14Kは、中心軸14o近傍に配置された不図示のコイルスプリングによって法線上に押圧され、位置決めのためのトラッキングロールが感光体ドラム11に確実に当接できるように構成されている。さらに、感光体ドラム11は、図の矢印方向(本例では、時計回り方向)に回動する金属製ドラムの表面に有機感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層が形成されたものであり、現像装置14は、感光体ドラム11の回動(時計回り方向)とは接線方向の動きが同じになるように、反時計回り方向に回動するようになっている。
【0025】
また、感光体ドラム11上における現像装置14の下流側には、現像ユニット14Y〜14Kによって現像されて感光体ドラム11上に形成されたトナー像を一旦保持する中間転写体である中間転写体ベルト15、中間転写体ベルト15上に重畳されて形成されたトナー像を記録媒体に転写する二次転写部材である二次転写ロール16、記録媒体上に形成されたトナー像を加熱および押圧して定着する定着装置17等が配設されている。さらに、感光体ドラム11の周りには、中間転写体ベルト15への一次転写の後に感光体ドラム11上に残ったトナー(残留トナー)を掻き取る感光体クリーニングブレード18、この感光体クリーニングブレード18により掻き取られたトナーを蓄積して回収する廃トナーボックス19が設けられている。なお、現像装置14と中間転写体ベルト15との間には、現像ユニット14Y〜14Kによって供給されたトナーの濃度を測定するための反射型センサである不図示の濃度センサが設けられている。
【0026】
本実施の形態において、中間転写体ベルト15は、複数のローラ間に掛架され略三角形の軌道を描くように形成されており、さらに、感光体ドラム11に対して所定範囲だけ巻きつくように、感光体ドラム11の一部表面とラップ状に接触(当接)し、いわゆるラップ転写が可能な構成となっている。具体的には、感光体ドラム11近傍の中間転写体ベルト15の内側に、感光体ドラム11に形成されたトナー像を所定の電界により中間転写体ベルト15上に転写させる一次転写ロール22、この一次転写ロール22の上流側にて中間転写体ベルト15のラップ位置を特定するラップインロール21及び下流側にて中間転写体ベルト15のラップ位置を特定するラップアウトロール23が配設されている。そして、このラップインロール21及びラップアウトロール23により、中間転写体ベルト15を所定のラップ範囲で感光体ドラム11を覆うように接触させると共に、感光体ドラム11のふらつき等による中間転写体ベルト15の挟み込みを防止して中間転写体ベルト15に対するダメージを抑制している。
【0027】
また、本実施の形態では、中間転写体ベルト15自身に駆動源を設けず、中間転写体ベルト15の回動は、感光体ドラム11とのラップ状の接触を利用して感光体ドラム11の回転に従動するようになっており、接触部分の回転方向が同じとなるように反時計方向に回動(進行)するように構成されている。なお、本実施の形態における中間転写体ベルト15は、耐油性および耐候性に優れているクロロプレンや、耐候性に優れているEPDM等の弾性部材により形成されている。
【0028】
さらに、中間転写体ベルト15の進行方向に沿って、感光体ドラム11の下流側には、中間転写体ベルト15の略三角形の軌道の下端を形成する支持ロール29が配設されており、この支持ロール29の下流側には、中間転写体ベルト15の略三角形の軌道の側端(本例では、図中、右側端)近傍に、中間転写体ベルト15と接離可能に形成され、所定の電界により記録媒体への二次転写を行う二次転写ロール16及び、この二次転写ロール16と中間転写体ベルト15を介して対向配置されたバックアップロール24が配設されている。
【0029】
本実施の形態において、二次転写ロール16は、その表面に弾性層が形成されており、かつ、その配置が、中間転写体ベルト15において、支持ロール29を介して感光体ドラム11と反対側に配置されている。すなわち、二次転写ロール16と感光体ドラム11とが、中間転写体ベルト15、支持ロール29を介して離れた位置に配設されているので、中間転写体ベルト15の弾性材質と相俟って、二次転写ロール16が中間転写体ベルト15に当接接触する際の衝撃・振動が、感光体ドラム11に伝わり難い構成となっている。これにより、本実施の形態に係る画像形成装置においては、二次転写ロール16が当接することによる画像乱れ等の影響を排除し、露光装置13による感光体ドラム11への露光タイミングを考慮せずに、二次転写ロール16の中間転写体ベルト15との当接タイミングを設定することができる。すなわち、露光装置13により感光体ドラム11への書き込みが行われている間でも、画像乱れ等を生じさせることなく二次転写ロール16が中間転写体ベルト15に当接可能な構成となっている。
【0030】
さらに、二次転写ロール16とバックアップロール24とで形成される二次転写部の下流側には、二次転写後に中間転写体ベルト15上のトナーを取り除く中間転写体清掃手段としての中間転写体クリーニングユニット30が設けられている。この中間転写体クリーニングユニット30は、二次転写の後に残ったトナーを掻き取るスクレーパ25、スクレーパ25によるクリーニングにて残ったトナーをさらに掻き取るためのブラシロール26を備えている。そして、中間転写体ベルト15の内側には、このスクレーパ25によるクリーニング作業を助けるクリーニングバックアップロール27、ブラシロール26によるクリーニング作業を助けるクリーニングバックアップロール28が配設されている。
【0031】
記録媒体搬送系としては、記録用紙やOHPシートなどの各種記録媒体を収容する給紙カセット31、この給紙カセット31から記録用紙Pを繰り出して給紙するフィードロール32、給紙される記録用紙Pを1枚ずつ捌くリタードロール33、給紙カセット31からフィードロール32等を介して搬送された記録用紙Pに対して転写のためのタイミングをとる(位置合わせをする)レジロール34等が配設されている。
【0032】
また、定着装置17は、例えば、ヒートロール方式であり、記録用紙P上に形成されたトナー像を熱するヒートロール35、ヒートロール35に対向して設けられ加熱に際して記録用紙Pを押圧するプレッシャロール36、定着された後に記録用紙Pを機外に排出する一対の排出ロール37等を備えている。
【0033】
このように構成した本実施の形態に係る画像形成装置においては、縦方向の記録用紙Pの搬送経路で二次転写を可能としており、また、記録用紙Pの搬送経路を非常に短くすることによって、部品点数を少なくすることによるコストダウンを可能とし、併せて記録用紙P搬送に対する信頼性の向上を実現している。
【0034】
次に、図1に示す画像形成装置を用いた画像形成プロセスの概要について説明する。本画像形成装置では、例えば、外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)や画像読取装置等からの出力要求を受け画像形成プロセスが開始される。フルカラーのプリント画像を出力する場合には、現像装置14は、まず、イエロー(Y)の現像ユニット14Yを感光体ドラム11に対峙させるように回動する。最初に、イエローのトナー像を形成する際、時計方向に回動する感光体ドラム11は、帯電器12による電荷形成プロセスである帯電部にて帯電された後、露光装置13からの例えばレーザ光によって、露光部にてイエローに対応する画像情報に基づく露光が行なわれ、静電潜像が形成される。その後、現像ロール14Yaによって現像が実行された後、ラップ状の接触範囲(ラップ範囲)にて中間転写体ベルト15にイエローのトナー像が転写される。このとき、二次転写ロール16、スクレーパ25およびブラシロール26は中間転写体ベルト15から離間しており、これらによって中間転写体ベルト15上のトナー像が掻き取られないようになっている。
【0035】
一次転写を終えた感光体ドラム11の表面は、感光体クリーニングブレード18によって残トナーが掻き取られ、次のトナー像形成のために帯電器12による帯電部へ移動する。また、所定の現像タイミングに基づき、現像装置14が回動してマゼンタの現像ユニット14Mが感光体ドラム11に対峙する。露光装置13によってマゼンタの画像情報に基づく露光が行なわれた潜像から、順に、マゼンタのトナー像が形成されて中間転写体ベルト15に重畳される。同様にして、シアン、ブラックのトナー像が、順次、中間転写体ベルト15上に重畳されて一次転写が終了する。
【0036】
一方、給紙カセット31からは、所定のタイミングでフィードロール32が駆動され、順次、記録用紙Pが取り出されると共に、リタードロール33により1枚ずつに捌かれ、レジロール34へ到達する。レジロール34は、二次転写部における二次転写のタイミングに合わせて回転し、所定のタイミングで記録用紙Pを二次転写部へ送り出すようになっている。
【0037】
そして、一次転写により各色のトナーが中間転写体ベルト15上に重畳して形成されたカラー画像は、二次転写部にて記録用紙Pに二次転写され、その後、定着装置17にて定着処理が施されると共に、中間転写体ベルト15上の残トナーは、中間転写体クリーニングユニット30により除去されることとなる。以上のようにして、一枚のカラープリント画像を出力する際の画像形成プロセスが終了する。
【0038】
続いて、図1に示す画像形成装置における紙詰まりの検知方法について説明する。本画像形成装置では、記録用紙Pの搬送経路に2つの用紙検出センサが配設されている。1つは、記録用紙Pがフィードロール32によりレジロール34へ搬送される途中で、レジロール34の上流側に配設されている用紙検出センサ40aである。そして、もう1つは、ヒートロール35及びプレッシャロール36により記録用紙Pのトナー像が定着された後の排出ロール37の上流側に配設されている用紙検出センサ40bである。従って、これら用紙検出センサ40a、40bは、それぞれ記録用紙Pの搬送経路の上流側と下流側に配設されている。また、本画像形成装置では、記録用紙Pが用紙検出センサ40aにより検出された後、用紙検出センサ40bにより検出されるまでの用紙通過規定時間が記録用紙Pのサイズや出力される画像、即ち白黒、或いは、カラーなどにより予め設定されており、この用紙通過規定時間に基づき搬送経路において記録用紙Pに紙詰まりが発生しているか否かが判断されるものとなっている。
【0039】
例えば、記録用紙Pが二次転写部において搬送経路を外れ、中間転写体ベルト15上に吸着された状態で搬送された場合には、記録用紙Pは用紙検出センサ40aにより検出される。しかし、記録用紙Pは用紙通過規定時間に用紙検出センサ40bにより検出されないため、画像形成装置では搬送経路において記録用紙Pに紙詰まりが発生していると判断される(図中紙詰まり用紙Pa参照)。
【0040】
このように、中間転写体ベルト15上において紙詰まりが発生した場合、ユーザが紙詰まり用紙Paを除去しなければ、それ以降、正常に画像を出力することができなくなってしまう。そのため、本画像形成装置には、中間転写体ベルトの対向位置に開閉部材10が軸10aにより開閉可能に取付けられており、ユーザにより紙詰まり用紙Paを除去することができる構成となっている。
【0041】
ところが、ユーザが開閉部材10を開放したものの、紙詰まり用紙Paを確認できなかったときには、そのまま開閉部材10を閉じてしまう場合がある。この場合、紙詰まり用紙Paは、用紙検出センサ40a、40bの何れにも検出されない位置に留まっている状態にあるため、本画像形成装置は、初期状態で画像出力の待機をすべく駆動モータを作動させることから、紙詰まり用紙Paは感光体ドラム11側へ更に入り込み、装置内でのトナー落ちや感光体ドラム11を破損させるなどの二次障害を引き起こすことがある。
【0042】
このような問題を解消するため、本画像形成装置においては紙詰まり用紙Paの視認性を向上させる構成となっている。そこで、その詳細を感光体ドラム11及び中間転写体ベルト15のユニットに適用されている例と、開閉部材10の対向位置において中間転写体ベルト15を覆うようにして配設される仕切り板に適用される例とを説明する。
【0043】
図2は、図1の画像形成装置の感光体ドラム及び中間転写体ベルトのユニットを定着装置側から見た斜視図である。本ユニットは、感光体ドラム(図示せず)及び中間転写体ベルト(図示せず)がケース50aにより略覆われており、交換可能なユニット50として構成されている。ケース50aには、バックアップロール(図示せず)と、二次転写ロール(図示せず)とから二次転写部を形成するために二次転写部領域51がケース50aの主走査方向幅全域に亘り設けられており、本斜視図では中間転写体ベルト15の一部が二次転写部領域51から見えるものとなっている。そして、開閉部材(図示せず)と対向するケース50aのケース上面部50bには、当該ユニット50を交換する際に画像形成装置の開閉部材(図示せず)を開放させてユニット50を簡単に取り出せるように、取っ手52、52が設けられている。尚、ユニット50が画像形成装置に据え付けられている状態においては、二次転写ロール(図示せず)と、中間転写体ベルト15とは当接しているため、二次転写部領域51から中間転写体ベルト15は見えない。
【0044】
また、ケース上面部50bの中央部には、中間転写体ベルト15上の紙詰まり用紙(図示せず)を視認するための開口部53が形成されている。そのため、紙詰まりが発生し、ユーザが画像形成装置の開閉部材(図示せず)を開放した場合、開閉部材(図示せず)に対向し、且つ、ケース上面部50bに設けられている開口部53から直ちに紙詰まり用紙を視認することができる。
【0045】
この構成における開口部53の幅tは、紙詰まり用紙を除去する際、ユーザの指が直接中間転写体ベルト15に触れ、出力画像の画質が乱れることがないよう12mm以下に設定するのが好ましい。これに対し、開口部53の長手方向(副走査方向幅)の寸法については、紙詰まり用紙の視認性やケース上面部50bの剛性が出力画像に及ぼす影響などを考慮して適宜設定することが可能である。更に、ケース上面部50bについては、開閉可能な構成としてもよい。これにより、開口部53を通して視認された紙詰まり用紙を直ちに当該紙詰まり用紙を除去することができる。
【0046】
尚、本図の開口部53は、ケース上面部50bの中央部に形成されているが、これは図1の画像形成装置における記録用紙の搬送基準位置がケース50aの主走査方向に対し中央に設定される、所謂センターレジに対応させているためである。例えば、記録用紙の搬送基準位置がサイドレジであるならば、それに対応させてケース上面部50bの所定位置に開口部53を形成すればよい。
【0047】
次に、図3に示されているのは、開口部が透明樹脂により覆われている図2のユニットの斜視図である。本図の開口部以外の構成は、図2と全く同じ構成であるため、それらの構成については、説明を省略する。
【0048】
本図の構成における開口部53aは、透明樹脂により覆われている構成となっている。本構成の開口部53aによれば、紙詰まり用紙を除去する際、ユーザの指が直接中間転写体ベルト15に触れることがない上、ケース上面部50bの剛性も損なわれないので、紙詰まり用紙の視認性などを考慮し、開口部53aを透明樹脂により覆う領域を適宜設定することができる。そして、開口部53aは、透明樹脂で覆われている状態となっているため、中間転写体ベルト15を定着装置(図示せず)の放射熱から遮ることが可能である。また、本図においても、開口部53aはケース上面部50bの中央部に設けられ、記録用紙の搬送基準位置(本図ではセンターレジ)に対応させているが、他の搬送基準位置(例えばサイドレジなど)についても適宜対応させることも可能である。更に、ケース上面部50bを開閉可能な構成とすることにより、開口部53aを通して視認された紙詰まり用紙を速やかに除去することができる。
【0049】
図4に示されているのは、ケース上面部が透明樹脂により形成されている図2のユニットの斜視図である。本図のケース50a、二次転写部領域51及び中間転写体ベルト15については、図2と全く同じ構成であるので、それらの説明は省略する。
【0050】
本図の構成におけるケース上面部50bは、それ自体が透明樹脂により形成されている。そのため、ケース上面部50bの剛性を損なうことなく、更には、記録用紙の搬送基準位置に関係なく紙詰まり用紙を確実に視認することができる。そして、ケース上面部50bの全領域が覆われているため、中間転写体ベルト15を定着装置(図示せず)の放射熱から遮ることも可能である。また、ケース上面部50bを開閉可能な構成とすることにより、透明なケース上面部50bを通して視認された紙詰まり用紙を必ず除去することができる。
【0051】
次に、開閉部材の対向位置において中間転写体ベルトを覆うようにして配設される仕切り板を備える画像形成装置に適用される場合について説明する。
【0052】
図5は、仕切り板を備えている図1に示されている画像形成装置の概略構成図である。本図の画像形成装置本体1は、図1の画像形成装置と同じものであり、その構成及び画像形成プロセスの概要の説明については省略する。
【0053】
本図の画像形成装置本体1に備えられている仕切り板60は、軸10aにより開閉可能に取り付けられている開閉部材10の対向位置に配設されている。この位置に仕切り板60が配設されていることにより、中間転写体ベルト15を定着装置17の放射熱から遮る構成となっている。
【0054】
例えば、二次転写ロール16により中間転写体ベルト15上のトナー像が記録用紙へ二次転写される際に記録用紙が搬送経路から外れ、中間転写体ベルト15で紙詰まりが発生した場合、紙詰まり用紙Paを視認し、除去する必要がある。このような場合であっても、図2に示されているような開口部53を仕切り板60に形成することができる。更に、図3に示されている例のように、仕切り板60に形成された開口部53aを透明樹脂により覆うこともできる。また、図4のようにケース上面部50b、言い換えれば、仕切り板60自体を透明樹脂により形成することも可能である。何れの構成であっても、紙詰まりが発生した際、開閉部材10を開放すれば、中間転写体ベルト15上の紙詰まり用紙Paを視認することができる。
【0055】
更に、開閉部材10が開放されている状態で仕切り板60を取り外し可能な構成とすれば、ユーザにより視認された紙詰まり用紙Pを確実に除去することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の感光体ドラム及び中間転写体ベルトのユニットの斜視図である。
【図3】開口部が透明樹脂により覆われている図2のユニットの斜視図である。
【図4】ケース上面部が透明樹脂により形成されている図2のユニットの斜視図である。
【図5】仕切り板を備えている図1に示されている画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0057】
50・・・ユニット、50a・・・ケース、50b・・・ケース上面部、51・・・二次転写部領域、52・・・取っ手、53・・・開口部、15・・・中間転写体ベルト




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013