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発明の名称 電子写真感光体の再生方法、電子写真感光体の再生装置、プロセスカートリッジの再生方法及びプロセスカートリッジの再生装置。
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25018(P2007−25018A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−203971(P2005−203971)
出願日 平成17年7月13日(2005.7.13)
代理人 【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・エス
発明者 川上 智幸 / 田中 浩一
要約 課題
電子写真感光体の表面全体にわたり均一な表面性を得やすい電子写真感光体の再生方法を提供することを目的とする。

解決手段
電子写真感光体50に近接した位置に電極12が設けられており、この電極12に電源14から電圧が印加し、電極12と電子写真感光体50の表面層50bとの間に放電を発生させることで、表面層50bを切削し、この表面層50bの凹凸を低減させる。その際、電子写真感光体50はモータ16により回転駆動され、表面層50bの層厚と凹凸の高さとは測定装置20によって測定される。
特許請求の範囲
【請求項1】
電子写真感光体の表面層を放電により切削し、この表面層の凹凸を低減させることを特徴とする電子写真感光体の再生方法。
【請求項2】
前記電子写真感光体又はこの電子写真感光体に近接する電極の少なくとも一方に電圧を印加して前記表面層と前記電極との間に放電を発生させることで、前記表面層を切削することを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項3】
画像形成のために前記表面層を帯電する際の電圧印加条件よりも放電が生じやすい条件で、前記電子写真感光体又は前記電子写真感光体に近接する電極の少なくとも一方に電圧を印加して前記表面層と前記電極との間に放電を発生させることで、前記表面層を切削することを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項4】
前記電子写真感光体を回転駆動させながら、この電子写真感光体に近接する電極と前記電子写真感光体との間で放電を発生させることで、前記表面層を切削することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項5】
前記表面層を放電により切削した後、前記電子写真感光体の表面をクリーニングすることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項6】
前記表面層を放電により切削しながら、前記電子写真感光体の表面をクリーニングすることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項7】
前記電子写真感光体の表面に付着する異物を、エアブロー、吸引、電気的吸着、又は掻き落としのうち少なくとも1つの方法で除去することで、前記電子写真感光体の表面をクリーニングすることを特徴とする請求項5又は6記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項8】
前記表面層の状態を検出し、この検出の結果に基づいて前記表面層を切削する厚さを設定し、この設定された厚さをもとに切削条件を設定し、この切削条件で前記表面層を切削することを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項9】
前記表面層を放電により切削しながらこの表面層の状態を検出し、この表面層の状態が予め定めた状態となったら告知を行うことを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項10】
前記表面層を放電により切削しながらこの表面層の状態を検出し、この表面層の状態が予め定めた状態となったら切削を停止することを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の電子写真感光体の再生方法。
【請求項11】
電子写真感光体の表面層を放電により切削し、この表面層の凹凸を低減させる放電切削手段を有することを特徴とする電子写真感光体の再生装置。
【請求項12】
前記放電切削手段は、前記電子写真感光体に近接する電極と、この電極又は前記電子写真感光体の少なくとも一方に電圧を印加する電圧印加手段とを有することを特徴とする請求項11記載の電子写真感光体の再生装置。
【請求項13】
前記表面層の状態を検出する検出手段と、
前記電子写真感光体を回転駆動させる回転駆動手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記電圧印加手段の電圧印加条件又は前記電子写真感光体の回転駆動条件の少なくとも一方を設定する設定手段とを有することを特徴とする請求項12記載の電子写真感光体の再生装置。
【請求項14】
前記表面層の状態を検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に基づいて、前記表面層を切削する厚さを規定する規定手段を有することを特徴とする請求項11乃至13いずれか記載の電子写真感光体の再生装置。
【請求項15】
前記表面層の状態を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された表面層の状態が予め定めた状態となったら告知を行うように制御する制御手段を有することを特徴とする請求項11乃至14いずれか記載の電子写真感光体の再生装置。
【請求項16】
前記表面層の状態を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された表面層の状態が予め定めた状態となったら、前記放電切削手段による表面層の切削を中止するように制御する制御手段を有することを特徴とする請求項11乃至15いずれか記載の電子写真感光体の再生装置。
【請求項17】
プロセスカートリッジが有する電子写真感光体の表面層を放電により削除し、この表面層の凹凸を低減させることを特徴とするプロセスカートリッジの再生方法。
【請求項18】
プロセスカートリッジが有する電子写真感光体の表面層を放電により切削し、この表面層の凹凸を低減させる放電切削手段を有することを特徴とするプロセスカートリッジの再生装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真感光体の再生方法、電子写真感光体の再生装置、プロセスカートリッジの再生方法及びプロセスカートリッジの再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真用感光体の表面層には、製造過程や搬送中に摺擦されたり、画像形成に繰り返し使用されたりすることで傷などの凹凸が生じることがある。このように表面層に凹凸が生じた電子写真用感光体を再生する再生方法として、凹凸が生じた表面層を電子写真感光体の基体から剥離して、表面層が剥離された基体に改めて表面層を形成する方法が知られている(特許文献1、特許文献2)。また、凹凸が生じた表面層を溶剤の蒸気で溶解することで平滑化する電子写真感光体の再生方法が知られている(特許文献3)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−30005
【特許文献2】特開平9−44032
【特許文献3】特開2000−147796
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載の方法では、表面層を剥離して、新たな表面層を形成するものであるため再生に手間がかかるとの問題点があった。また、特許文献3に記載の方法では、表面層が均一に溶解しないことがあり、表面層全面にわたり均一な表面性を得ることができないことがあるとの問題点があった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決し、簡単であって、電子写真感光体の表面全体にわたり均一な表面性を得やすい電子写真感光体の再生方法を提供することを目的とする。また、本発明は、簡単であって、電子写真感光体の表面全体にわたり均一な表面性を得やすい電子写真感光体の再生装置、プロセスカートリッジの再生方法、及びプロセスカートリッジの再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴とするところは、電子写真感光体の表面層を放電により切削し、この表面層の凹凸を低減させる電子写真感光体の再生方法にある。したがって、表面層の凹凸を低減させる方法であるので、基体から表面層を剥離することなく簡単に電子写真用感光体を再生することができる。また、表面層を溶解することなく均一な表面性を有する電子写真感光体へと再生することができる。
【0007】
好適には、前記電子写真感光体又はこの電子写真感光体に近接する電極の少なくとも一方に電圧を印加して前記表面層と前記電極との間に放電を発生させることで、前記表面層を切削することを特徴とする。したがって、電子写真感光体と電極との間で放電が発生して感光体が切削される。この際、電子写真感光体表面の凸部分は電極と距離が近く電極との間で放電が生じやすい。このため、この凸部分が放電による切削され、電子写真感光体表面の凹凸が低減される。
【0008】
また、好適には、画像形成のために前記表面層を帯電する際の電圧印加条件よりも放電が生じやすい条件で、前記電子写真感光体又は前記電子写真感光体に近接する電極の少なくとも一方に電圧を印加して前記表面層と前記電極との間に放電を発生させることで、前記表面層を切削することを特徴とする。したがって、電子写真感光体と電極との間で放電が生じやすく、電子写真感光体の表面層がより良好に切削される。
【0009】
また、好適には、前記電子写真感光体を回転駆動させながら、この電子写真感光体に近接する電極と前記電子写真感光体との間で放電を発生させることで、前記表面層を切削することを特徴とする。したがって、電子写真感光体が回転駆動することで電子写真感光体表面の全域が電極と近接した状態となることが可能となり、電子写真感光体表面の全域の凹凸が低減される。
【0010】
また、好適には、前記表面層を放電により切削した後、前記電子写真感光体の表面をクリーニングすることを特徴とする。したがって、切削が終了した電子写真感光体の表面から切削により生じた切削粉やその他の異物が除去される。
【0011】
また、好適には、前記表面層を放電により切削しながら、前記電子写真感光体の表面をクリーニングすることを特徴とする。したがって、切削中の電子写真感光体の表面から、切削により生じた切削粉やその他の異物が除去される。
【0012】
また、好適には、前記電子写真感光体の表面に付着する異物を、エアブロー、吸引、電気的吸着、又は掻き落としのうち少なくとも1つの方法で除去することで、前記電子写真感光体の表面をクリーニングする。したがって、電子写真感光体の表面から、切削粉等が良好に除去される。
【0013】
また、好適には、前記表面層の状態を設定し、この検出の結果に基づいて前記表面層を切削する厚さを設定し、この規定された厚さをもとに切削条件を設定し、この切削条件で前記表面層を切削することを特徴とする。したがって、例えば表面層の厚さや凹凸の深さ等の表面層の状態に応じて表面層を切削する最適な厚さが設定され、設定された厚さをもとに切削条件が設定されるため、表面層を切削し過ぎたり、切削が不足したりすることをなくすことができる。
【0014】
また、好適には、前記表面層を放電により切削しながらこの表面層の状態を検出し、この表面層の状態が予め定めた状態となったら告知を行うことを特徴とする。したがって、表面層の厚さや凹凸の深さ等の表面層の状態が予め定められた状態となったら、そのことを操作者に知らせるための告知がなされるので、この告知を受けて操作者が切削を停止させることで、表面層を切削し過ぎたり、切削が不足したりすることをなくすことができる。
【0015】
また、好適には、前記表面層を放電により切削しながらこの表面層の状態を検出し、この表面層の状態が予め定めた状態となったら切削を停止することを特徴とする。したがって、表面層の厚さや凹凸の深さ等の表面層の状態が予め定められた状態となったら、切削が停止するので、操作者が特別な操作をしなくても、表面層を切削し過ぎたり切削が不足したりすることをなくすことができる。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の特徴とするところは、電子写真感光体の表面層を放電により切削し、この表面層の凹凸を低減させる放電切削手段を有する電子写真感光体の再生装置にある。したがって、表面層の凹凸を低減させる装置であるので、基体から表面層を削除することなく簡単に電子写真用感光体を再生することができる。また、表面層を溶解することなく均一な表面性を有する電子写真感光体へと再生することができる。
【0017】
また、好適には、前記放電切削手段は、前記電子写真感光体に近接する電極と、この電極又は前記電子写真感光体の少なくとも一方に電圧を印加する電圧印加手段とを有することを特徴とする。したがって、電子写真感光体と電極との間で放電が発生して感光体が切削される。この際、電子写真感光体表面の凸部分は電極と距離が近く電極との間で放電が生じやすい。このため、この凸部分が放電による切削され、電子写真感光体表面の凹凸が低減される。
【0018】
また、好適には、前記表面層の状態を検出する検出手段と、前記電子写真感光体を回転駆動させる回転駆動手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記電圧印加手段の電圧印加条件又は前記電子写真感光体の回転駆動条件の少なくとも一方を設定する設定手段とを有することを特徴とする。したがって、表面層の厚さや凹凸の深さ等の表面層の状態に応じて、電圧の印加条件又は前記電子写真感光体の回転駆動条件の少なくとも一方を設定手段が設定するので、これにより適切な切削条件で切削がなされることになり、表面層を切削し過ぎたり、切削が不足したりすることをなくすことができる。
【0019】
また、好適には、前記表面層の状態を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて、前記表面層を切削する厚さを規定する規定手段を有することを特徴とする。したがって、表面層の厚さや凹凸の深さ等の表面層の状態に応じて表面層を切削する最適な厚さを規定手段が規定されるので、表面層を切削し過ぎたり、切削が不足したりすることをなくすことができる。
【0020】
また、好適には、前記表面層の状態を検出する検出手段と、この検出手段により検出された表面層の状態が予め定めた状態となったら告知を行うように制御する制御手段を有することを特徴とする。したがって、表面層の厚さや凹凸の深さ等の表面層の状態が予め定められた状態となったら、そのことを告知手段が告知するので、この告知を受けて操作者が切削を停止させることで、表面層を切削し過ぎたり、切削が不足したりすることをなくすことができる。
【0021】
また、好適には、前記表面層の状態を検出する検出手段と、この検出手段により検出された表面層の状態が予め定めた状態となったら、前記放電切削手段による表面層の切削を中止するように制御する制御手段を有することを特徴とする。したがって、表面層の厚さや凹凸の深さ等の表面層の状態が予め定められた状態となったら、制御手段が切削を停止させるので、操作者が特別な操作をしなくても、表面層を切削し過ぎたり切削が不足したりすることがなくなる。
【0022】
また、上記課題を解決するために、本発明の第3の特徴とするところは、プロセスカートリッジが有する電子写真感光体の表面層を放電により削除し、この表面層の凹凸を低減させるプロセスカートリッジの再生方法にある。したがって、表面層の凹凸を低減させる方法であるので、基体から表面層を剥離することなく簡単に電子写真用感光体を再生して、プロセスカートリッジを再生することができる。また、表面層を溶解することなく均一な表面性を有する電子写真感光体を有するプロセスカートリッジへと再生することができる。
【0023】
また、上記課題を解決するために、本発明の第4の特徴とするところは、プロセスカートリッジが有する電子写真感光体表面の表面層を切削しこの表面層の凹凸を低減させる放電切削手段を有するプロセスカートリッジの再生装置にある。したがって、表面層の凹凸を低減させる装置であるので、基体から表面層を剥離することなく簡単に電子写真用感光体を再生して、プロセスカートリッジを再生することができる。また、表面層を溶解することなく均一な表面性を有する電子写真感光体を有するプロセスカートリッジへと再生することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、簡単であって、電子写真感光体の表面全体にわたり均一な表面性を得やすい電子写真感光体の再生方法、電子写真感光体の再生装置、プロセスカートリッジの再生方法、及びプロセスカートリッジの再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子写真感光体再生装置10(以下、感光体再生装置10とする)を示す一部断面図である。図1において、感光体再生装置10は、電子写真感光体50(以下、感光体50とする)の表面層50bの傷等の凹凸を低減させるものであり、感光体50に近接する電極として用いられる電極12と、この電極12又は感光体50の少なくとも一方に電圧を印加する電圧印加手段として用いられる電源14と、感光体50を回転駆動させる回転駆動手段として用いられるモータ16と、感光体50の表面をクリーニングするクリーニング手段として用いられるクリーニングブレード18と、感光体50の表面層50bの状態を検出する検出手段として用いられる測定装置20とを有する。
【0026】
感光体50は有機感光体(OPC)であり、導電性材料であり金属であるアルミニウムからなる円筒形状の基体50aと、この基体50aの外周面に形成された感光体層であり30μm程度の厚さを有する表面層50bと、基体50aに感光体50の長手方向に突出する状態で取り付けられた感光体50の回転軸であり、接地された状態にある軸50cとからなる。この軸50cが感光体再生装置10の有する保持部材である軸受(不図示)に装着されることで、感光体50は感光体再生装置に保持される。
【0027】
表面層50bには、繰り返し使用されることによる摺擦等による傷等の凹凸が生ることがあり、凹凸が生じたままの状態の感光体を用いて電子写真方式の画像形成を行うと、形成される画質の低下を招く。なお、この実施形態では、感光体50は円筒形状の感光体ドラムであるが、例えば無端状のベルト形状など、ドラム形状以外の形状の感光体を用いることもできる。
【0028】
電極12は、導電性材料である金属からなり、円筒形状であり長手方向の長さが感光体50の長手方向の長さとほぼ同じ円筒形状を有する。この電極12は、感光体50に近接した位置に取り付けられており、後述するモータ16で回転駆動される感光体50からの駆動力の伝達をうけて回転する。なお、電極12を感光体50に近接した位置に取り付けることに替えて、電極12の一部分が感光体50に当接するように取り付けても良い。感光体50に当接するように電極12を取り付けた場合、外部からの駆動伝達を受けて回転することに替え、感光体50の回転につれ回りするようにしても良い。また、外部からの駆動を受けて駆動することに替えて、電極12が回動自在に支持されるようにしても良い。
【0029】
電源14は電極12に直流成分に交流成分が印加された電圧を印加し、感光体50と電極12との間に放電を発生させる。放電が発生すると感光体50の表面層50bが切削さされ表面層50bの凹凸が低減される。これは、表面層50bの凸部は、表面層50bの他の部分よりも電極12に近い位置あるため電極12との間で放電が発生しやすく、この凸部分が放電により切削されることによる。
【0030】
この電源14が電極12に印加する電圧の条件は、感光体50を用いて画像形成をするために表面層50bを帯電する際の電圧印加条件よりも放電が生じやすい電圧印加条件となっている。この実施形態では、感光体50を接地し電極12に電圧を印加しているが、これに替えて感光体50と電極12の双方に電極を印加するようにしても良いし、電極12を接地して感光体50に電圧を印加するようにしても良い。
【0031】
この電源14と前述の電極12とが、感光体50の表面層50bを放電により切削し、表面層50bの凹凸を低減させる放電切削手段として用いられる。
【0032】
モータ16は、図示を省略する駆動伝達手段であるギアを介して感光体50の軸50cに連結されていて感光体50を図1に示す矢印方向に回転駆動させる。このモータ16で感光体50を回転させながら、表面層50bと電極12との間に放電を発生させ、表面層50bの切削をすることで、感光体50の周面全体が切削されて感光体50の全周面の凹凸が低減される。
【0033】
クリーニングブレード18は、弾性部材であるゴムからなり、長手方向の長さが感光体50の長手方向の長さとほぼ等しく、その一辺が感光体50に圧接されている。感光体50がモータ16からの駆動を受けて回転すると、クリーニングブレード18の感光体50に圧接される部分が、感光体50の表面から放電切削により生じた切削粉等の異物を掻き落とす。感光体50のクリーニングは、電極12からの放電で表面層50bの削除をした後に行っても良いし、放電による切削をしながら行っても良い。
【0034】
このクリーニングブレード18で異物を掻き落とすことに替えて、異物を空気圧で吹き飛ばすエアブローを用いても良いし、異物を負圧で吸引しても良いし、また、異物を電気的に吸引して感光体50の表面から除去するようにしても良い。また、これらの方法から複数を組み合わせて、感光体の表面から異物を除去しても良い。
【0035】
測定装置20は、感光体50へと走査したレーザー光が感光体50に反射して測定装置20に戻るまでの時間を測定することで感光体50までの距離を測定し、この測定結果から表面層50bの厚さと、表面層50bの凹凸の深さとを検出する。
【0036】
図2は、感光体再生装置10を制御する制御装置30を示すブロック図である。図2において、制御装置30はCPUからなる制御回路32を有し、この制御回路32に測定装置20からの測定データが入力される。そして、この制御回路32が電源14、モータ16及び測定装置20を制御する。この制御回路32が、測定装置20からの測定結果に基づいて、電源14が印加する電圧の印加条件又は感光体50の回転条件の少なくとも一方を設定する設定手段として用いられ、測定装置20からの測定結果に基づいて表面層50bを切削する厚さを設定する設定手段として用いられ、測定装置20により検出された表面層50bの状態が、予め定めた状態となった場合に告知を行うように制御する制御手段として用いられ、また、測定装置20により検出された表面層50bの状態が予め定めた状態となった場合に表面層50bの切削を中止するように制御する制御手段として用いられる。
【0037】
図3は、制御装置30による感光体再生装置10の第1の制御を示すフローチャートである。図3に示すように第1の制御フローがスターとすると、ステップS10において、制御回路32が測定装置20を制御して、表面層50bの厚さと凹凸の深さとを検出させる。
【0038】
次のステップS12において、検出された表面層50bの厚さと凹凸の深さとから、制御回路32が表面層50bを切削する最適な厚さを演算して設定する。この際、切削により表面層50bの凹凸が除去されるか、電子写真方式による画像形成がなされる際に画像品質に問題がない程度まで凹凸を低減させることができるように切削量が規定される。また、切削により表面層50bの厚さが薄くなりすぎて形成される画像の品質が低下することがないように切削する厚さの規定がなされる。
【0039】
次のステップS14おいて、規定された切削量に基づいて、制御回路32が、表面層50bを切削する切削条件の設定を行う。この際、切削条件の設定として、電源14がオンとなり電極12に電圧が印加される時間、モータ16がオンとなり感光体50が回転する時間、感光体50の回転速度を決するモータ16の回転速度、及び、電極12に印加される電圧の強さが設定される。
【0040】
次のステップS16において、制御回路32がステップS14で設定された条件で、モータ16と電源14とを駆動させることで放電による表面層50bの切削を開始し、次のステップS18で切削を停止させ、第1の制御が終了する。
【0041】
図4は、制御装置30による感光体再生装置10の第2の制御を示すフローチャートである。この実施形態では、以上で説明した第1の制御を用いるか、以下で説明する第2の制御を用いるかを操作者が選択することができる。図4に示すように、第2の制御フローがスタートすると、制御回路32が測定装置20を制御して、表面層50bの厚さと凹凸との検出を開始させる。
【0042】
次のステップS32で、ステップS30で検出された表面層50bの厚さと凹凸の深さとから、切削が完了した時点における表面層50bの厚さである表面層50bの仕上層厚を、制御回路32が設定する。
【0043】
次のステップS34で、測定装置20による表面層50bの厚さの検出を継続させつつ、電源14をオンとしモータ16の回転駆動を開始させて表面層50bの切削を開始する。次のステップS36で、測定装置20による測定結果から表面層50bの厚さがステップS32で規定した仕上層厚まで切削されたかの判別がなされる。
【0044】
表面層50bが層厚まで切削されたとの判別がなされると、次のステップS38で表面層50bの層厚が仕上層厚になったことを告知する制御がなされる。仕上層厚となったことの告知は、感光体再生装置10が有する図示を省略する告知手段であり発音手段であるブザーを鳴らすことによりなされる。また、ブザーを鳴らすことに替えて、感光体再生装置10が有する操作パネルに表示をさせるようにしても良い。
【0045】
ステップS40で、制御回路32が電源14をオフとしモータ16の回転を停止させることで切削停止させ、第2の制御フローが終了する。なお、第2の制御フローでは、ステップS36で層圧が仕上層厚となったとの判定がなされると、ステップS38での告知と、ステップS40での切削の停止とがなされるが、これに替えてステップS38の告知のみがなさるように制御し、この告知を受けて操作者が切削を停止させるようにしても良い。また、ステップS38での告知はさせずに、ステップS40の切削の停止だけをするように制御しても良い。
【0046】
図5は、本発明の第2の実施形態に係る電子写真感光体再生装置40(以下、感光体再生装置40とする)を示す断面図である。第1の実施形態においては、使用等により表面に凹凸が生じた感光体50を再生する場合、感光体50を複写機、ファックス、プリンタ等の電子写真装置から取り出して、または、感光体50を含むプロセスカートリッジから感光体50を取り出して、この感光体50を感光体再生装置10に装着していた。これに対して、図5に示す感光体再生装置40においては、感光体50をプロセスカートリッジ52から取り出すことなく、感光体50の表面層50bの凹凸を低減させる。
【0047】
図5に示すように、感光体再生装置40に装着されるプロセスカートリッジ52は、先述の感光体50とあわせて、この感光体50を一様に帯電する帯電装置である帯電ローラ54と、感光体50に形成された潜像をトナーで現像する現像装置56と、感光体50の表面に残留したトナーをクリーニングする画像形成用クリーニング装置58とを有している。
【0048】
感光体再生装置40は、第1の実施形態と同様に、電極12と、電源14と、モータ16と、クリーニングブレード18と、測定装置20と、制御回路32とを有する。また、感光体再生装置40は、図示を省略するプロセスカートリッジ52を保持する保持部材を有している。これらの各部材のうち、電源14と、モータ16と、測定装置20とは感光体再生装置40側に装着されている。一方、電極12と、クリーニングブレード18とは、感光体再生装置40に装着されているのではなく、この感光体再生装置40に装着されているプロセスカートリッジ52が画像形成形成に用いる部材が兼用される。すなわち、画像形成に用いられる帯電ローラ54が感光体50との間に放電を発生させる電極12としても用いられ、画像形成の際に用いられる画像形成用クリーニング装置58が感光体50の表面から、切削粉等を取り除くクリーニング装置としても用いられる。
【0049】
次に第2の実施形態に係る感光体再生装置40の作用について説明する。感光体再生装置40にプロセスカートリッジ52が装着されて、モータ16が感光体50に回転駆動を伝達可能な状態となり、電源14が帯電ローラ54に電圧印加可能な状態となり、測定装置20が感光体50の近傍に位置する状態となる。そして、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様の制御が制御回路32によりなされる。その際、電源14から電極12に電圧の印加がなされて電極14と表面層50bとの間で放電が生じて表面層50bの凸部が切削され、モータ16により感光体50が回転駆動し、クリーニングブレード18として兼用されるが画像形成用クリーニング装置58が感光体50の表面から切削粉等を除去し、測定装置20が表面層50bの状態を検出する。
【0050】
この実施形態に係る感光体再生装置40によれば、プロセスカートリッジが備える部材を感光体表面の凹凸を低減させるために兼用するので、感光体再生装置を簡単な構成とすることができる。また、感光体をプロセスカートリッジから取り出す必要がなく、また、凹凸を低減させた後に改めてプロセスカートリッジに装着する必要もなくなる。
【0051】
図6は、感光体再生装置40で凹凸が低減された感光体50を備えたプロセスカートリッジ52がプリンタである電子写真装置100に装着された状態を示す断面図である。電子写真装置100は、先述の帯電ローラ54で帯電された感光体50に光により潜像を書き込む光書き込み装置102と、感光体50に形成されたトナー像を転写位置においてシートに転写する転写装置である転写ローラ104と、転写ローラによってシートに転写されたトナー像をシートに定着させる定着装置106と、給紙カセットから転写位置へとシート供給するシート供給装置108とを有している。
【0052】
以上で説明した第2の実施形態に係る感光体再生装置40では、プロセスカートリッジ52を電子写真装置100から取り外し、このプロセスカートリッジ52に装着された感光体50の凹凸を低減させたが、これに替えて感光体が複写機、ファックス、プリンタ等の電子写真装置に感光体を装着したままの状態で、この感光体表面の凹凸を低減するようにしても良い。例えば、電子写真装置100にプロセスカートリッジ52が装着されたままの状態で、このプロセスカートリッジ52に装着された電子写真感光体50の凹凸を低減するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上述べたように、本発明は、電子写真感光体の再生方法、電子写真感光体の再生装置、プロセスカートリッジの再生方法、及びプロセスカートリッジの再生装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子写真感光体再生装置の構成を示す一部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る電子写真感光体再生装置の制御装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る電子写真感光体再生装置の動作を示す第1のフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る電子写真感光体再生装置の動作を示す第2のフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電子写真感光体再生装置の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る電子写真再生装置で再生された電子写真感光体が使用される状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0055】
10 電子写真感光体再生装置
12 電極
14 電源
16 モータ
18 クリーニングブレード
20 測定装置
32 制御回路
40 電子写真感光体再生装置
50 電子写真感光体
50a 基体
50b 表面層
50c 軸
52 プロセスカートリッジ
54 帯電ローラ
56 現像装置
58 画像形成用クリーニング装置
100 電子写真装置
102 光書き込み装置
104 転写ローラ
106 定着装置
108 シート供給装置




 

 


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