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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−17893(P2007−17893A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−202068(P2005−202068)
出願日 平成17年7月11日(2005.7.11)
代理人 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
発明者 藤井 大介
要約 課題
前進紙送りが行われても、構成部品が未定着画像で汚れないようにする。

解決手段
ロータリエンコーダ33で測定した前進紙送り量が、規定量を超えた場合に前進紙送りを中断する。これにより、連続用紙P上にある未定着画像が、フラッシュ定着装置21を通過し終える直前に、前進紙送りが中断され、その位置で連続用紙Pが止まる。このため、前進紙送りが行われても、定着部の下流側に配置される構成部品(特に、ドライブローラ32及びピンチローラ34)が未定着画像で汚すことがない。
特許請求の範囲
【請求項1】
連続用紙を搬送する搬送手段と、
前記連続用紙へ転写された画像を定着させる定着部と、
前記定着部の定着動作を停止させた状態で、前記搬送手段に連続用紙を搬送させることにより前進紙送りをする制御手段と、
前記制御手段によって前進紙送りされる前記連続用紙の搬送量を測定する測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記測定手段が測定した未定着画像のある連続用紙の搬送量が、規定量を越えたときに、前記前進紙送りを中断することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記連続用紙上にある未定着画像が前記定着部を通過し終える前に、前進紙送りを中断するように、前記規定量が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段が前進紙送りを中断した後、前記定着部の定着動作を実行するように、操作者に警告する警告手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段の前進紙送りの中断動作を実行するか否かを設定できる設定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続用紙へ画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
連続用紙へ画像を形成する画像形成装置としては、送り孔の無い連続用紙をドライブローラとピンチローラとで挟持搬送(所謂、ピンレス搬送)する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
ピンレス搬送を行う画像形成装置としては、搬送経路で詰まった連続用紙を除去するため、また、連続用紙へ画像を転写する転写位置を合わせるため等に用いられる前進紙送り機能を備えているものが提案されている。
【0004】
この前進紙送りは、例えば、操作者が専用のスイッチを押すことにより開始される。前進紙送りが開始されると、連続用紙は、転写された画像が定着されることなく、搬送されて、装置外へ排出される。
【0005】
このため、連続用紙に転写された後、定着されていない画像は、未定着の状態のまま、搬送経路上を通過し、排出されてしまうこととなる。
【0006】
ピンレス搬送を行う画像形成装置では、ドライブローラとピンチローラとで、強いピンチ圧で連続用紙を挟持するため、ドライブローラとピンチローラとを定着装置の下流側に配置した装置では、未定着状態の画像がドライブローラとピンチローラとの間に挟持される。このため、未定着画像のトナーがドライブローラ及びピンチローラに写り、ドライブローラ及びピンチローラが汚れてしまう。
【特許文献1】特開2005−169783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事実を考慮し、前進紙送りが行われても、構成部品が未定着画像で汚れないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、連続用紙を搬送する搬送手段と、前記連続用紙へ転写された画像を定着させる定着部と、前記定着部の定着動作を停止させた状態で、前記搬送手段に連続用紙を搬送させることにより前進紙送りをする制御手段と、前記制御手段によって前進紙送りされる前記連続用紙の搬送量を測定する測定手段と、を備え、前記制御手段は、前記測定手段が測定した未定着画像のある連続用紙の搬送量が、規定量を越えたときに、前記前進紙送りを中断することを特徴とする。
【0009】
この構成では、搬送手段が、連続用紙を搬送し、定着部が、連続用紙へ転写された画像を定着させる。
【0010】
制御手段は、定着部の定着動作を停止させた状態で、搬送手段に連続用紙を搬送させることにより前進紙送りする。制御手段によって前進紙送りされる連続用紙の搬送量は、測定手段が測定する。
【0011】
さらに、制御手段は、測定手段が測定した未定着画像のある連続用紙の搬送量が、規定量を越えたときに、前進紙送りを中断する。
【0012】
このため、構成部品の前で、未定着画像のある連続用紙の前進紙送りを中断するように、規定量を設定することにより、前進紙送りが行われても、構成部品が未定着画像で汚れることがない。
【0013】
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1の構成において、前記連続用紙上にある未定着画像が前記定着部を通過し終える前に、前進紙送りを中断するように、前記規定量が設定されていることを特徴とする。
【0014】
この構成では、連続用紙上にある未定着画像が、定着部を通過し終える前に、前進紙送りを中断するように、規定量が設定されている。
【0015】
このため、前進紙送りが行われても、定着部の下流側に配置される構成部品が未定着画像で汚れることがない。
【0016】
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項2の構成において、前記制御手段が前進紙送りを中断した後、前記定着部の定着動作を実行するように、操作者に警告する警告手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
この構成では、制御手段が前進紙送りを中断した後、警告手段が、定着部の定着動作を実行するように、操作者に警告する。
【0018】
この警告により、操作者が定着部の定着動作を実行すれば、定着部を通過し終える前で停止した連続用紙上にある未定着画像が定着される。未定着画像が定着されれば、未定着画像がなくなり、連続用紙を搬送しても、構成部品が未定着画像で汚れることがない。
【0019】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項1〜3のいずれか1項の構成において、前記制御手段の前進紙送りの中断動作を実行するか否かを設定できる設定手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
この構成では、制御手段の前進紙送りの中断動作を実行するか否かを設定できる。これにより、制御手段の前進紙送り動作を優先させたい場合に、制御手段の中断動作を実行しないようにできる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、上記構成としたので、前進紙送りが行われても、構成部品が未定着画像で汚れないようにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明の画像形成装置に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
【0023】
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、送り孔のない連続用紙Pを矢印F方向へ挟持搬送する搬送手段としてのドライブローラ32及びピンチローラ34を備えている。
【0024】
ドライブローラ32は、ドライブローラ32に接続されたドライブローラモータ12により、回転するように構成されている。このドライブローラモータ12には、ドライブローラ32の回転数を制御することにより、ドライブローラ32が搬送する連続用紙Pの搬送量を制御する制御部(制御手段)16が接続されている。
【0025】
また、ドライブローラ32には、ドライブローラ32の回転数を測定することにより、ドライブローラ32の搬送量を測定するロータリエンコーダ33が取り付けられている。このロータリエンコーダ33は、制御部16と接続され、ロータリエンコーダ33が測定したドライブローラ32の搬送量の情報が、制御部16へ入力される。
【0026】
ピンチローラ34は、ドライブローラ32の上方の対向する位置に設けられ、ドライブローラ32とで連続用紙Pを挟みこむ(ピンチする)ように構成されている。また、ピンチローラ34は、ドライブローラ32と同一の周速で従動回転し、ピンチされた連続用紙Pがドライブローラ32とピンチローラ34との間で滑らないように、ピンチ圧が調整されている。
【0027】
このドライブローラ32及びピンチローラ34で、連続用紙Pを挟み込み、ドライブローラ32が回転することにより、連続用紙Pは用紙搬送方向Fへ挟持搬送される。
【0028】
ドライブローラ32より用紙搬送方向上流側には、画像データに基づくトナー画像を形成し、そのトナー画像を連続用紙Pへ転写する画像形成部15が設けられている。
【0029】
画像形成部15は、矢印A方向へ回転する感光体ドラム(像担持体)20を備えている。感光体ドラム20の周囲には、感光体ドラム20の回転方向の上流側から順に、感光体ドラム20の表面を帯電させる帯電コロトロン24と、感光体ドラム20へ露光して感光体ドラム20上に潜像を形成するLED露光光学系(露光手段)26と、LED露光光学系26で感光体ドラム20上に形成された潜像へトナーを付着させて現像する現像部28と、感光体ドラム20に形成されたトナー画像を画像転写部Tで連続用紙Pに転写する転写コロトロン(画像転写手段)22と、感光体ドラム20の表面を除電させる除電コロトロン27と、除電コロトロン27で除電した感光体ドラム20の表面からトナーを除去するクリーナ29が設けられている。
【0030】
画像転写部Tより用紙搬送方向下流側であって、ドライブローラ32より用紙搬送方向上流側には、転写されたトナー画像を連続用紙Pへ定着させるフラッシュ定着装置(定着部)21が設けられている。画像転写部Tとフラッシュ定着装置21との間には、画像転写部Tを通過した連続用紙Pをフラッシュ定着装置21に案内する案内ローラ群52が設けられている。
【0031】
フラッシュ定着装置21とドライブローラ32との間には、フラッシュ定着装置21を通過した連続用紙Pをドライブローラ32に案内する案内ローラ群54が設けられている。
【0032】
画像転写部Tの用紙搬送方向上流側には、サイドガイドユニット14が設けられている。サイドガイドユニット14は、連続用紙Pを略円筒状に湾曲した搬送経路に沿って案内する部分円筒状のRガイド部48を備えている。Rガイド部48によって画像形成装置10におけるR部が構成される。Rガイド部48の片側には、扇形状のサイドガイドプレート47が設けられている。
【0033】
Rガイド部48の外周面側には、アライニングローラ42Aが軸支され、Rガイド部48の内周面側には、Rガイド部48に設けられた開口部においてアライニングローラ42Aに相接するようにバックアップローラ42Bが軸支されている。
【0034】
アライニングローラ42Aとバックアップローラ42Bとは、何れも連続用紙Pの幅方向一端部に当接して従動回転するとともに、用紙搬送方向Fに対して斜め方向(ローラの用紙搬送方向下流側部分がサイドガイドプレート47のある側)へ傾けられている。
【0035】
これにより、連続用紙Pがアライニングローラ42Aとバックアップローラ42Bとの間を通過すると、アライニングローラ42Aおよびバックアップローラ42Bが従動回転し、アライニングローラ42Aおよびバックアップローラ42Bと連続用紙Pとの間の摩擦により、連続用紙Pにはサイドガイドプレート47に向かう方向の力が及ぼされる。このため、連続用紙Pはサイドガイドプレート47に当接してスキューが補正され、連続用紙Pは正しい搬送経路で搬送される。
【0036】
バックアップローラ42B及びアライニングローラ42Aの下方(用紙搬送方向上流側)には、ドライブローラ32及びピンチローラ34によって搬送される連続用紙Pへ張力を付与する張力付与手段としてのバックテンション部44が設けられている。
【0037】
バックテンション部44は、バックテンション駆動ローラ44A及びバックテンションピンチローラ44Bから構成され、バックテンション駆動ローラ44Aは、Rガイド部48の内周面側で軸支され、バックテンションピンチローラ44Bは、ガイド部48の外周面側で軸支されている。
【0038】
また、バックテンション駆動ローラ44Aは、用紙搬送方向Fに対して直角な方向に沿って複数配列された一群のローラからなり、バックテンションモータ18により、用紙搬送方向Fに対して直角な回転軸の回りに所定の回転速度で回転する。また、バックテンションモータ18には、バックテンション駆動ローラ44Aの回転速度を制御することにより、バックテンション駆動ローラ44Aが搬送する連続用紙Pの搬送量を制御する制御部16が接続されている。
【0039】
一方、バックテンションピンチローラ44Bは、用紙搬送方向Fに対して直角な方向に沿って複数配列された一群の従動ローラであって、用紙搬送方向Fに対して直角な方向に沿って開口する開口部において、バックテンション駆動ローラ44Aと相接するとともに、所定の押圧力でバックテンション駆動ローラ44Aに押圧されている。
【0040】
このバックテンション駆動ローラ44A及びバックテンションピンチローラ44Bで、連続用紙Pを挟み込み、バックテンション駆動ローラ44Aがドライブローラ32の周速よりも低い周速で回転することにより、連続用紙Pへ張力を付与する。
【0041】
なお、サイドガイドユニット14より用紙搬送方向上流側には、連続用紙Pを送り出すための複数のアージローラ46が設けられ、画像転写部Tとサイドガイドユニット14との間には、サイドガイドユニット14を通過した連続用紙Pを画像転写部Tへ案内する複数の案内ローラ38が設けられている。また、連続用紙Pとしては、ロール紙、複数回折りたたまれた連続用紙等が使用され、図示しない給紙部から図示しないスタッカへ搬送されるようになっている。
【0042】
また、装置筐体には、操作者への警告等を表示するための表示部(警告手段)60が設けられ、制御部16に接続されている。
【0043】
次に、本実施形態に係る画像形成装置の作用について説明する。
【0044】
本実施形態に係る画像形成装置では、操作者の選択的な指令によって、(1)印刷動作(画像形成動作)、(2)画像定着を伴う用紙排出動作(3)画像定着を伴わない前進紙送り動作を行う。
【0045】
まず、印刷動作について説明する。
【0046】
本実施形態に係る画像形成装置10の制御部16が、操作者から印刷指令(画像形成指令)を受けると、制御部16は、ドライブローラモータ12及びバックテンションモータ18へ駆動命令を出し、トナー画像を連続用紙Pに転写する画像転写命令を画像形成部15へ出し、連続用紙Pに転写されたトナー画像を定着させる画像定着命令をフラッシュ定着装置21へ出す。
【0047】
これにより、感光体ドラム20は、帯電コロトロン24によって表面が帯電され、LED露光光学系26によって露光されて表面に潜像が形成される。そして、現像部28において、その潜像にトナーが付着され、転写コロトロン22が連続用紙Pへ転写するトナー画像が、感光体ドラム20の表面上に形成される。
【0048】
なお、トナー画像が転写された後、感光体ドラム20の表面は、除電コロトロン27によって除電され、連続用紙Pに転写されないで表面に残存しているトナーは、クリーナ29によって除去される。
【0049】
一方、操作者等により搬送経路にセットされた連続用紙Pは、ドライブローラ32及びピンチローラ34でスリップしないように挟持され、用紙搬送方向Fへ搬送される。このとき、連続用紙Pの用紙搬送方向上流側の部分は、バックテンションピンチローラ44B及びバックテンション駆動ローラ44Aでスリップするように挟持され、ドライブローラ32の周速よりも低い周速で搬送される。このため、連続用紙Pは用紙搬送方向Fとは反対の方向に引っ張られ、連続用紙Pに張力が付与される。
【0050】
また、連続用紙Pの用紙搬送方向上流側の一方の側縁は、サイドガイドプレート47に当接し、サイドガイドプレート47に対して並行になるように搬送経路が移動し、スキューが補正される。
【0051】
上記のように、搬送される連続用紙Pの各ページは、複数のアージローラ46、サイドガイドユニット14、複数の案内ローラ38をこの順で通過して画像転写部Tに導入される。
【0052】
画像転写部Tに導入された連続用紙Pの各ページは、転写コロトロン22によって、形成されたトナー画像のトナーとは反対の極性に帯電される。これにより、感光体ドラム20表面のトナー画像は連続用紙Pに転写される。
【0053】
画像転写部Tにおいてトナー画像が転写された連続用紙Pの各ページは、案内ローラ群52によってフラッシュ定着装置21に案内され、フラッシュ定着装置21においてフラッシュ光を照射されることにより瞬間的に加熱される。これにより、トナーが溶融してトナー画像が連続用紙Pの表面に定着される。
【0054】
フラッシュ定着装置21でトナー画像が定着された連続用紙Pの各ページは、案内ローラ群54によってドライブローラ32とピンチローラ34の間に導入され、図示しないスタッカへ送られる。
【0055】
以上のように、一連の印刷動作が行われ、連続用紙Pの所定ページに画像形成が行われると、印刷動作が終了し、装置は停止する。
【0056】
装置が停止したとき、図3に示すように、画像転写部Tとフラッシュ定着装置21との間にあるトナー画像は、未定着状態となる(図3の斜線部分)。フラッシュ定着装置21に導入されたトナー画像は、フラッシュ定着装置21に定着され、定着状態となる(図3の黒塗り部分)。
【0057】
次に、画像定着を伴う用紙排出動作について説明する。
【0058】
本実施形態に係る画像形成装置10の制御部16が、操作者から画像定着を伴う用紙排出指令を受けると、制御部16は、ドライブローラモータ12及びバックテンションモータ18へ駆動命令を出し、フラッシュ定着装置21へ画像定着命令を出す。なお、このとき、画像転写命令は、画像形成部15へ出されない。
【0059】
これにより、画像転写部Tにおいてトナー画像が転写された連続用紙Pの各ページは、案内ローラ群52によってフラッシュ定着装置21に案内され、フラッシュ定着装置21においてフラッシュ光を照射されることにより瞬間的に加熱される。これにより、トナーが溶融してトナー画像が連続用紙Pの表面に定着される。
【0060】
フラッシュ定着装置21でトナー画像が定着された連続用紙Pの各ページは、案内ローラ群54によってドライブローラ32とピンチローラ34の間に導入され、図示しないスタッカへ送られ、トナー画像の未定着部分がなくなる。
【0061】
次に、画像定着を伴わない前進紙送り動作について説明する。
【0062】
本実施形態に係る画像形成装置10の制御部16が、操作者から前進紙送り指令を受けると、制御部16は、ドライブローラモータ12及びバックテンションモータ18へ駆動命令を出す。なお、このとき、画像転写命令は、画像形成部15へ出されず、画像定着命令もフラッシュ定着装置21へ出されない。
【0063】
これにより、連続用紙Pの各ページは、画像転写及び画像定着をされることなく、F方向へ搬送される。
【0064】
なお、この前進紙送り動作は、ジャム(搬送経路内での紙詰まり)が発生した場合や、連続用紙Pへの転写位置をあわせる必要が発生した場合などに、操作者による指令によって行われる。
【0065】
ここで、印刷動作を終了後、画像定着を伴う用紙排出動作が行われない場合に、形成される未定着画像がある連続用紙を前進紙送りする場合に、前進紙送りを中断する構成について説明する。
【0066】
図1に示すように、制御部16には、制御部16の前進紙送りの中断動作を実行するか否かを設定できる設定手段としての設定部62が接続されている。
【0067】
この設定部62は、操作者が設定部62を操作することにより、制御部16が行う中断動作の有効/無効の情報を、制御部16へ入力し、前進紙送りの中断動作を実行するか否かを設定できる構成となっている。
【0068】
これにより、制御手段の前進紙送り動作を優先させたい場合など、選択的に、制御手段の中断動作を実行しないようにできる。
【0069】
すなわち、前進紙送りを中断すると、その後の処理(操作)が必要となるため、装置の処理速度や操作性が低下するが、この処理速度や操作性の低下を防止したい場合などに、制御手段の中断動作を実行しないようにできる。
【0070】
前進紙送りの中断動作を実行する設定となっている場合には、制御部16は、以下の手順で前進紙送りの中断動作を行う。
【0071】
まず、図2に示すように、ステップ100において、印刷指令があるか否かを判定する。印刷指令がある場合は、ステップ102において、上記の印刷動作を行い、ステップ104において、未定着画像有りのフラグをセットし、ステップ100に戻る。なお、フラグをセットするタイミングは、例えば、画像転写部Tで、連続用紙Pへ転写が行われたときとする。
【0072】
ステップ100において、印刷指令がない場合は、ステップ106において、画像定着を伴う用紙排出指令がある否か判定する。用紙排出指令がある場合は、ステップ108において、上記の画像定着を伴う用紙排出動作を行い、ステップ110において、未定着画像有りのフラグをクリアし、ステップ100に戻る。
【0073】
ステップ106において、用紙排出指令がない場合は、ステップ112において、前進紙送り指令があるか否かを判定する。前進紙送り指令がある場合は、ステップ114において、上記の前進紙送り動作を行い、ステップ116において、未定着画像有りのフラグがセット状態にあるか判定する。ステップ112において、前進紙送り指令がない場合は、ステップ100に戻る。
【0074】
ステップ116において、未定着画像有りのフラグがセット状態にある場合は、ステップ118において、前進紙送り量をロータリエンコーダ33で測定し、ステップ120において、その測定した前進紙送り量が規定量を超えるか否か判定する。規定量を超える場合には、ステップ122において、前進紙送りを中断する。その後、ステップ124において、画像定着を伴う用紙排出動作を実行するように、操作者に向けて表示部60で警告表示をすることにより、用紙排出動作を促し、ステップ100に戻る。ステップ120において、規定量を超えない場合もステップ100に戻る。
【0075】
なお、規定量は、以下のように決定される。
【0076】
前進紙送り動作が実行されたときに、フラッシュ定着装置21を通過しそうになる未定着画像のある先頭ページを、停止させたい地点(図3、図4の一点鎖線A参照)を予め設定する。この地点は、例えば、停止した先頭ページへ、フラッシュ定着装置21のフラッシュ光を照射させたときに、未定着画像が定着可能な最も下流側の位置とする。
【0077】
転写が行われた時点からドライブローラ32が連続用紙を搬送した搬送量をロータリエンコーダ33で測定することにより、印刷動作の終了後、未定着画像がある先頭ページのある地点を検出する(図3の一点鎖線B、図4の一点鎖線C参照)。
【0078】
すなわち、図3に示すように、画像転写部Tとフラッシュ定着装置21との間以上の長さの連続用紙Pへ画像形成が行われている場合には、未定着画像がある先頭ページは、フラッシュ定着装置21が定着可能な最も上流側の位置の手前側にあることになる(図3の一点鎖線B参照)。
【0079】
また、画像転写部Tとフラッシュ定着装置21との間の長さに満たない連続用紙Pへ印刷が行われている場合、例えば、数ページにのみ印刷が行われた場合は、図4に示すように、一点鎖線Cの位置となる。
【0080】
印刷動作の終了後に未定着画像がある先頭ページをある地点から、フラッシュ定着装置21を通過しそうになる未定着画像のある先頭ページを停止させたい地点までの距離が規定量となる。
【0081】
すなわち、図3に示すように、画像転写部Tとフラッシュ定着装置21との間以上の長さの連続用紙Pへ画像形成が行われている場合には、図3の一点鎖線Aから一点鎖線Bまでの距離L1が規定量となる。
【0082】
画像転写部Tとフラッシュ定着装置21との間の長さに満たない連続用紙Pへ印刷が行われている場合には、例えば、図4の一点鎖線Aから一点鎖線Cまでの距離L2が規定量となる。
【0083】
本実施形態において、規定量は最大で、画像転写部Tから一点鎖線Aまでの距離となり、最小で、一点鎖線Aから一点鎖線Bまでの距離となる。
【0084】
また、この規定量は、画像転写部Tからフラッシュ定着装置21までの距離、フラッシュ定着装置21自体の長さ、フラッシュ定着装置21の定着可能な領域の範囲等により変化することになる。
【0085】
上記の手順のように、制御部16が前進紙送りを中断することにより、図5に示すように、連続用紙P上にある未定着画像が、フラッシュ定着装置21を通過し終える直前に、前進紙送りが中断され、その位置で連続用紙Pが止まる。このため、前進紙送りが行われても、定着部の下流側に配置される構成部品(特に、ドライブローラ32及びピンチローラ34)が未定着画像で汚すことがない。
【0086】
また、表示部60が、定着動作を伴う用紙排出動作を行うように、操作者に警告表示を行う。この警告により、操作者が定着動作を伴う用紙排出指令を制御部16に出せば、フラッシュ定着装置21を通過し終える直前で停止した連続用紙Pへ未定着画像が定着される。未定着画像が定着されれば、未定着画像がなくなり、連続用紙を搬送しても、装置を構成する構成部品(特に、ドライブローラ32及びピンチローラ34)が未定着画像で汚れることがない。
【0087】
なお、上記実施の形態では、制御部16によって前進紙送りされる連続用紙Pの搬送量を測定する測定手段としてのロータリエンコーダ33について説明したが、本発明の測定手段としては、これに限られず、例えば、レーザにより連続用紙の搬送量を測定する構成であってもよく、前進紙送りされた連続用紙の搬送量を測定できる手段であれば構わない。
【0088】
また、上記実施の形態では、連続用紙P上にある未定着画像が、フラッシュ定着装置21を通過し終える直前に、前進紙送りを中断するように、規定量が設定されているが、本発明の規定量としては、これに限られず、例えば、フラッシュ定着装置21とドライブローラ32及びピンチローラ34との間の任意の位置及び、ドライブローラ32及びピンチローラ34の直前で、前進紙送りを中断するように、規定量が設定されていてもよく、搬送経路上の任意の位置で前進紙送りを中断するように、規定量を設定できる。
【0089】
連続用紙P上にある未定着画像がフラッシュ定着装置21を通過した後、前進紙送りを中断する場合は、未定着画像のある連続用紙Pのページをフラッシュ定着装置21の前まで後退させてから、未定着画像の定着を行う構成としてもよい。
【0090】
また、上記実施の形態では、定着動作を伴う動作を行うように、操作者に警告する警告手段としての表示部60について説明したが、本発明の警告手段としては、これに限られず、例えば、警告音や音声で警告する警告手段であってもよく、操作者が警告を認識できる手段であれば構わない。
【0091】
また、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置として、送り孔の無い連続用紙をドライブローラとピンチローラとで挟持搬送(所謂、ピンレス搬送)する画像形成装置について説明したが、本発明の画像形成装置としては、例えば、連続用紙の側縁部に形成された送り孔にトラクタピンを係合させて連続用紙を搬送する画像形成装置であってもよく、連続用紙へ画像を形成する画像形成装置であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る制御部の制御手順を示す制御フローである。
【図3】図3は、本実施形態に係る規定量を示す図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る規定量を示す図である。
【図5】図5は、本実施形態に係る前進紙送りを中断したときを示す図である。
【符号の説明】
【0093】
10 画像形成装置
16 制御部(制御手段)
21 フラッシュ定着装置(定着部)
32 ドライブローラ(搬送手段)
33 ロータリエンコーダ(測定手段)
34 ピンチローラ(搬送手段)
60 表示部(警告手段)
62 設定部(設定手段)
L1 距離(規定量)
L2 距離(規定量)
P 連続用紙




 

 


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