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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−17612(P2007−17612A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−197718(P2005−197718)
出願日 平成17年7月6日(2005.7.6)
代理人 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
発明者 四方 雅人
要約 課題

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
シートを収容するシート収容部と、
前記シート収容部から装置外まで延びる第1搬送路と、
前記第1搬送路でシートを搬送する第1搬送手段と、
前記第1搬送手段によって前記第1搬送路で搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、
前記第1搬送路の前記画像形成手段より搬送方向下流側から分岐して前記第1搬送路の前記画像形成手段より搬送方向上流側に合流する第2搬送路と、
シートを前記第2搬送路から前記第1搬送路へ後端側を先頭にして搬送して表裏反転させる第2搬送手段と、
前記第1搬送路と前記第2搬送路との間に設けられ、前記第1搬送路側から前記第2搬送路側へ送風して装置内を冷却する送風手段と、
前記画像形成手段によるシートの裏面への画像形成が開始可能となる迄、シートが前記第2搬送路で待機するように、前記第2搬送手段を制御する第1制御手段と、
を備える画像形成装置であって、
前記第1制御手段は、シートが前記第2搬送路で待機する待機時間が所定時間より長くなる場合、シートが、前記第2搬送路の前記送風手段と対向する位置より搬送方向上流側の第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1制御手段は、シートが、一旦、前記第2搬送路の前記送風手段と対向する位置より搬送方向下流側の第2待機位置まで搬送され、前記待機時間が前記所定時間より長くなると、前記第2待機位置から前記第1待機位置へ逆送されるように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
シートを収容するシート収容部と、
前記シート収容部から装置外へ延びる第1搬送路と、
前記第1搬送路でシートを搬送する第1搬送手段と、
前記第1搬送手段によって前記第1搬送路で搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、
前記第1搬送路の前記画像形成手段より搬送方向下流側から分岐して前記第1搬送路の前記画像形成手段より搬送方向上流側に合流する第2搬送路と、
シートを前記第2搬送路から前記第1搬送路へ後端側を先頭にして搬送して表裏反転させる第2搬送手段と、
前記第1搬送路と前記第2搬送路との間に設けられ、前記第1搬送路側から前記第2搬送路側へ送風して装置内を冷却する送風手段と、
前記画像形成手段によるシートの裏面への画像形成が開始可能となる迄、シートが前記第2搬送路で待機するように、前記第2搬送手段を制御する第2制御手段と、
を備える画像形成装置であって、
前記第2制御手段は、シートが、前記第2搬送路の前記送風手段と対向する位置より搬送方向上流側の第1待機位置又は前記第2搬送路の前記送風手段と対向する位置より搬送方向下流側の第2待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記第2制御手段は、プリント速度を優先する高速モードが選択されている場合、シートが前記第2待機位置で待機し、プリント速度を優先しない標準速度モードが選択されている場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2制御手段は、前記画像形成手段がシートの裏面に形成する画像のデータの容量が所定量未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、前記画像形成手段がシートの裏面に形成する画像のデータの容量が所定量以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第2制御手段は、前記画像形成手段がシートの裏面に形成する画像が単色である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、前記画像形成手段がシートの裏面に形成する画像が多色である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第2制御手段は、シートのサイズが所定の大きさ未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、シートのサイズが所定の大きさ以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第2制御手段は、プリント枚数が所定枚数未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、プリント枚数が所定枚数以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項9】
装置の環境温度を検出する環境温度検出手段を有し、
前記第2制御手段は、前記環境温度検出手段によって検出された環境温度が所定温度未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、前記環境温度検出手段によって検出された環境温度が所定温度以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成手段が、
前記第1搬送路に面して設けられ、トナー像を担持する像担持体と、
前記第1搬送路を間に置いて前記像担持体と対向し、前記像担持体に担持されたトナー像を、前記第1搬送手段によって前記第1搬送路で搬送されるシートに転写する転写手段と、
前記第1搬送路の前記像担持体と前記転写手段より搬送方向下流側に設けられ、シートに転写されたトナー像をシートに定着させる定着手段と、
を備え、
前記定着手段の温度を検出する定着温度検出手段をさらに有し、
前記第2制御手段は、前記定着温度検出手段によって検出された前記定着手段の温度が所定温度未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、前記定着温度検出手段によって検出された前記定着手段の温度が所定温度以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートへの画像形成を行う第1搬送路と、シートを表裏反転させる第2搬送路との間に、第1搬送路側から第2搬送路側へ送風して装置内を冷却する送風手段が設けられた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式やインクジェット方式等を用いた画像形成装置では、装置内部から排気して装置内部を冷却する冷却ファン(送風手段)を装置本体の背面側に設けて、装置内部からの排気がユーザー側に向かないようにしている。
【0003】
しかしながら、表面に画像を形成されたシートを表裏反転させるための両面搬送用ユニットを装置本体の背面に増設した場合には、シートへの画像形成を行う第1搬送路と、両面搬送用ユニット内部を通過する第2搬送路との間に、冷却ファンが介在するようになるので、シートの裏面に形成される画像のデータ展開に時間がかかると、両面搬送用ユニット内部で待機しているシートによって、冷却ファンからの排気が長時間遮られ、装置内部の冷却効率が低下するという問題があった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−296053号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、シートへの画像形成を行う第1搬送路と、シートを表裏反転させる第2搬送路との間に、第1搬送路側から第2搬送路側へ送風して装置内を冷却する送風手段が設けられた画像形成装置において、両面プリントを行う際の装置内部の冷却効率の低下を抑制する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の画像形成装置は、シートを収容するシート収容部と、前記シート収容部から装置外まで延びる第1搬送路と、前記第1搬送路でシートを搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段によって前記第1搬送路で搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、前記第1搬送路の前記画像形成手段より搬送方向下流側から分岐して前記第1搬送路の前記画像形成手段より搬送方向上流側に合流する第2搬送路と、シートを前記第2搬送路から前記第1搬送路へ後端側を先頭にして搬送して表裏反転させる第2搬送手段と、前記第1搬送路と前記第2搬送路との間に設けられ、前記第1搬送路側から前記第2搬送路側へ送風して装置内を冷却する送風手段と、前記画像形成手段によるシートの裏面への画像形成が開始可能となる迄、シートが前記第2搬送路で待機するように、前記第2搬送手段を制御する第1制御手段と、を備える画像形成装置であって、前記第1制御手段は、シートが前記第2搬送路で待機する待機時間が所定時間より長くなる場合、シートが、前記第2搬送路の前記送風手段と対向する位置より搬送方向上流側の第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の画像形成装置では、シート収容部にシートが収容されており、このシート収容部から装置外まで第1搬送路が延びている。この第1搬送路では、第1搬送手段によってシートが搬送され、搬送されるシートに画像形成手段によって画像が形成される。
【0007】
また、第2搬送路が、第1搬送路の画像形成手段より搬送方向下流側から分岐して第1搬送路の画像形成手段より搬送方向上流側に合流している。この第2搬送路から第1搬送路へ、シートが第2搬送手段によって後端側を先頭にして搬送される。これによって、シートが表裏反転されて第1搬送路で搬送され、画像形成手段によってシートの裏面に画像が形成される。
【0008】
また、第1搬送路と第2搬送路との間には、送風手段が設けられている。この送風手段は、第1搬送路側から第2搬送路側へ送風して装置内を冷却する。
【0009】
また、シートの表面へ画像を形成されてから、シートの裏面への画像形成が開始可能となる迄の間は、第2搬送手段が第1制御手段によって制御されて、シートが第2搬送路で待機するようになっている。
【0010】
ここで、シートが第2搬送路で待機する待機時間が、所定時間より長くなる場合には、シートが、第2搬送路の送風手段と対向する位置より搬送方向上流側の第1待機位置で待機するように、第2搬送手段が第1制御手段によって制御される。
【0011】
これによって、送風手段からの送風が長時間、第2搬送路内のシートによって遮られ続けることを防止できるので、装置内部の冷却効果の低下を抑制できる。
【0012】
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記第1制御手段は、シートが、一旦、前記第2搬送路の前記送風手段と対向する位置より搬送方向下流側の第2待機位置まで搬送され、前記待機時間が前記所定時間より長くなると、前記第2待機位置から前記第1待機位置へ逆送されるように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の画像形成装置では、第2搬送手段が第1制御手段によって制御されて、シートが、一旦、第2搬送路の送風手段と対向する位置より搬送方向下流側の第2待機位置まで搬送され、その後、第2待機位置での待機時間が所定時間より長くなると、第2待機位置から上記第1待機位置へ逆送される。
【0014】
これによって、送風手段からの送風が長時間、第2搬送路内のシートによって遮られ続けることを防止でき、装置内部の冷却効果の低下を抑制できる。また、第2搬送路でのシートの待機時間が短い場合には、第2搬送路でのシートの待機位置から第1搬送路までの搬送距離が短くなり、シートの裏面への画像形成が開始されるまでの所要時間を短縮できるので、両面プリントを高速化できる。
【0015】
請求項3に記載の画像形成装置は、シートを収容するシート収容部と、前記シート収容部から装置外へ延びる第1搬送路と、前記第1搬送路でシートを搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段によって前記第1搬送路で搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、前記第1搬送路の前記画像形成手段より搬送方向下流側から分岐して前記第1搬送路の前記画像形成手段より搬送方向上流側に合流する第2搬送路と、シートを前記第2搬送路から前記第1搬送路へ後端側を先頭にして搬送して表裏反転させる第2搬送手段と、前記第1搬送路と前記第2搬送路との間に設けられ、前記第1搬送路側から前記第2搬送路側へ送風して装置内を冷却する送風手段と、前記画像形成手段によるシートの裏面への画像形成が開始可能となる迄、シートが前記第2搬送路で待機するように、前記第2搬送手段を制御する第2制御手段と、を備える画像形成装置であって、前記第2制御手段は、シートが、前記第2搬送路の前記送風手段と対向する位置より搬送方向上流側の第1待機位置又は前記第2搬送路の前記送風手段と対向する位置より搬送方向下流側の第2待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の画像形成装置では、第2搬送手段が第2制御手段によって制御されて、シートが、第2搬送路の送風手段と対向する位置より搬送方向上流側の第1待機位置又は第2搬送路の送風手段と対向する位置より搬送方向下流側の第2待機位置で待機する。
【0017】
これによって、送風手段からの送風を、第2搬送路内のシートによって遮らないようにして装置内部の冷却効果を向上させたり、第2搬送路内の待機位置から第1搬送路までの搬送距離を短くしてシートの裏面への画像形成が開始されるまでの所要時間を短縮し、両面プリントを高速化させたりすること等が可能となる。
【0018】
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記第2制御手段は、プリント速度を優先する高速モードが選択されている場合、シートが前記第2待機位置で待機し、プリント速度を優先しない標準速度モードが選択されている場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載の画像形成装置では、第2搬送手段が第2制御手段によって制御されて、プリント速度を優先する高速モードが選択されている場合は、シートが第2待機位置で待機し、プリント速度を優先しない標準速度モードが選択されている場合は、シートが第1待機位置で待機する。
【0020】
即ち、画質よりもプリント速度の要求度が高い場合には、第2搬送路内の待機位置から第1搬送路までの搬送距離を短くしてシートの裏面への画像形成が開始されるまでの所要時間を短縮し、プリント速度よりも画質の要求度が高い場合には、送風手段からの送風を第2搬送路内のシートで遮らないようにして装置内部の冷却効果を向上させ、画像形成手段の作動を安定させる。
【0021】
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記第2制御手段は、前記画像形成手段がシートの裏面に形成する画像のデータの容量が所定量未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、前記画像形成手段がシートの裏面に形成する画像のデータの容量が所定量以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0022】
請求項5に記載の画像形成装置では、第2搬送手段が第2制御手段によって制御されて、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの容量が所定量未満である場合、シートが第2待機位置で待機し、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの容量が所定量以上である場合、シートが第1待機位置で待機する。
【0023】
即ち、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの容量が少ない場合には、第2搬送路内でのシートの待機時間が短くなり、この短い時間中、送風手段からの送風が遮られていても装置内部の冷却効果はそれ程低下しないので、シートを第2待機位置で待機させて、シートの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータが多い場合には、第2搬送路内でのシートの待機時間が長くなり、この長い時間中、送風手段からの送風が遮られ続けると装置内部の冷却効果が大幅に低下するので、シートを第1待機位置で待機させて、送風手段からの送風が長時間遮られ続けないようにする。
【0024】
これによって、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの展開が速い時には、その速さに遅れることなくシートを第1搬送路へ搬送できる。また、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの展開が遅い時には、多少、シートを第1搬送路へ搬送するのが遅れるが、その遅延時間は、画像データの展開にかかる時間と比較すると短く、それ程問題にはならない。それよりも、装置内部の冷却効果の低下を抑制できることの効果の方が大きい。
【0025】
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記第2制御手段は、前記画像形成手段がシートの裏面に形成する画像が単色である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、前記画像形成手段がシートの裏面に形成する画像が多色である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0026】
請求項6に記載の画像形成装置では、第2搬送手段が第2制御手段によって制御され、画像形成手段がシートの裏面に形成する画像が単色である場合、シートが第2待機位置で待機し、画像形成手段がシートの裏面に形成する画像が多色である場合、シートが第1待機位置で待機する。
【0027】
即ち、画像形成手段がシートの裏面に形成する画像が単色である場合には、画像データの容量が少なく、第2搬送路でのシートの待機時間が短くなり、この短い時間中、送風手段からの送風が遮られていても装置内部の冷却効果はそれ程低下しないので、シートを第2待機位置で待機させて、シートの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、画像形成手段がシートの裏面に形成する画像が多色である場合には、画像データの容量が多く、第2搬送路でのシートの待機時間が長くなり、この長い時間中、送風手段からの送風が遮られ続けると装置内部の冷却効果が大幅に低下するので、シートを第1待機位置で待機させて、送風手段からの送風が長時間遮られ続けないようにする。
【0028】
これによって、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの展開が速い時には、その速さに遅れることなくシートを第1搬送路へ搬送できる。また、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの展開が遅い時には、多少、シートを第1搬送路へ搬送するのが遅れるものの、装置内部の冷却効果の低下を抑制でき、画像形成手段による画像形成を安定させることができる。
【0029】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記第2制御手段は、シートのサイズが所定の大きさ未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、シートのサイズが所定の大きさ以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0030】
請求項7に記載の画像形成装置では、第2搬送手段が第2制御手段によって制御されて、シートのサイズが所定の大きさ未満である場合には、シートが第2待機位置で待機し、シートのサイズが所定の大きさ以上である場合には、シートが第1待機位置で待機する。
【0031】
即ち、シートのサイズが小さい場合には、画像データの容量が少なく、第2搬送路でのシートの待機時間が短くなり、この短い時間中、送風手段からの送風が遮られていても装置内部の冷却効果はそれ程低下しないので、シートを第2待機位置で待機させて、シートの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、シートのサイズが大きい場合には、画像データの容量が多く、第2搬送路でのシートの待機時間が長くなり、この長い時間中、送風手段からの送風が遮られ続けると装置内部の冷却効果が大幅に低下するので、シートを第1待機位置で待機させて、送風手段からの送風が長時間遮られ続けないようにする。
【0032】
これによって、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの展開が速い時には、その速さに遅れることなくシートを第1搬送路へ搬送できる。また、画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像のデータの展開が遅い時には、多少、シートを第1搬送路へ搬送するのが遅れるものの、装置内部の冷却効果の低下を抑制でき、画像形成手段による画像形成を安定させることができる。
【0033】
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記第2制御手段は、プリント枚数が所定枚数未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、プリント枚数が所定枚数以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0034】
請求項8に記載の画像形成装置では、第2搬送手段が第2制御手段によって制御されて、プリント枚数が所定枚数未満である場合には、シートが第2待機位置で待機し、プリント枚数が所定枚数以上である場合には、シートが第1待機位置で待機する。
【0035】
即ち、プリント枚数が少ない場合には、画像形成手段が画像形成を行う時間が短いことにより装置内部の温度上昇もそれ程ではないので、シートを第2待機位置で待機させて、シートの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、プリント枚数が多い場合には、画像形成手段が長時間連続して画像形成を行うことにより装置内部の温度上昇が大きくなるので、シートを第1待機位置で待機させて、送風手段からの送風が長時間遮られ続けないようにする。
【0036】
これによって、装置内部の温度上昇が少ない時は、プリント速度を高速化でき、装置内部の温度上昇が大きい時は、装置内部の冷却効果を向上させることができる。
【0037】
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置であって、装置の環境温度を検出する環境温度検出手段を有し、前記第2制御手段は、前記環境温度検出手段によって検出された環境温度が所定温度未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、前記環境温度検出手段によって検出された環境温度が所定温度以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0038】
請求項9に記載の画像形成装置では、第2搬送手段が第2制御手段によって制御されて、環境温度検出手段によって検出された装置の環境温度が所定温度未満である場合には、シートが第2待機位置で待機し、環境温度検出手段によって検出された装置の環境温度が所定温度以上である場合には、シートが第1待機位置で待機する。
【0039】
即ち、装置の環境温度が低い場合には、装置内部の温度上昇がそれ程大きくならないので、シートを第2待機位置で待機させて、シートの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、装置の環境温度が高い場合には、装置内部の温度上昇が大きくなるので、シートを第1待機位置で待機させて、送風手段からの送風が第2搬送路内のシートによって長時間連続して遮られ続けないようにする。
【0040】
これによって、装置内部の温度上昇が少ない時は、プリント速度を高速化でき、装置内部の温度上昇が大きい時は、装置内部の冷却効果を向上させることができる。
【0041】
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記画像形成手段が、前記第1搬送路に面して設けられ、トナー像を担持する像担持体と、前記第1搬送路を間に置いて前記像担持体と対向し、前記像担持体に担持されたトナー像を、前記第1搬送手段によって前記第1搬送路で搬送されるシートに転写する転写手段と、前記第1搬送路の前記像担持体と前記転写手段より搬送方向下流側に設けられ、シートに転写されたトナー像をシートに定着させる定着手段と、を備え、前記定着手段の温度を検出する定着温度検出手段をさらに有し、前記第2制御手段は、前記定着温度検出手段によって検出された前記定着手段の温度が所定温度未満である場合、シートが前記第2待機位置で待機し、前記定着温度検出手段によって検出された前記定着手段の温度が所定温度以上である場合、シートが前記第1待機位置で待機するように、前記第2搬送手段を制御することを特徴とする。
【0042】
請求項10に記載の画像形成装置では、像担持体が第1搬送路に面して設けられ、転写手段が第1搬送路を間に置いて像担持体と対向しており、転写手段が、像担持体に担持されたトナー像を、第1搬送手段によって搬送されるシートに転写する。また、第1搬送路の像担持体と転写手段より搬送方向下流側には定着手段が設けられており、シートに転写されたトナー像が定着手段によって定着される。
【0043】
ここで、定着手段の温度は定着温度検出手段によって検出されており、定着温度検出手段によって検出された定着手段の温度が所定温度未満である場合には、シートが第2待機位置で待機し、定着手段によって検出された定着手段の温度が所定温度以上である場合には、シートが第1待機位置で待機するように、第2搬送手段が第2制御手段によって制御される。
【0044】
即ち、定着手段の温度が低い場合には、装置内部の温度上昇はそれ程大きくならないので、シートを第2待機位置で待機させて、シートの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、定着手段の温度が高い場合には、装置内部の温度上昇が大きくなり、また、定着手段のシートが通過する位置とシートが通過しない位置との温度差が大きくなるので、送風手段の送風が、第2搬送路内のシートによって長時間連続して遮られ続けないようにし、装置内部の冷却効果の低下を抑制すると共に、定着手段内の温度差の増大を抑制する。
【発明の効果】
【0045】
本発明は上記構成にしたので、シートへの画像形成を行う第1搬送路と、シートを表裏反転させる第2搬送路との間に、第1搬送路側から第2搬送路側へ送風して装置内を冷却する送風手段が設けられた画像形成装置において、両面プリントを行う際の装置内部の冷却効率の低下を抑制できる。また、装置内部の温度上昇が小さい時には、両面プリントを高速化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0047】
図1乃至図3に示すように、画像形成装置10は、画像形成装置本体12と、この画像形成装置本体12に増設される両面搬送ユニット50とで構成されている。画像形成装置本体12には、用紙Pを収容する給紙トレイ13、14、給紙トレイ13から画像形成部16へ用紙Pを縦搬送する給紙ロール20、レジストロール21、給紙トレイ14から画像形成部16へ用紙Pを縦搬送する給紙ロール23、搬送ロール25が備えられている。給紙ロール20は、給紙トレイ13の搬送方向下流端部に配設され、給紙トレイ13の最上位にセットされている用紙Pに当接して回転し、最上位の用紙Pを給紙トレイ14から上方へ延びる第1搬送路15へ送り出す。また、レジストロール21は、第1搬送路15に配設されており、給紙ロール20によって給紙トレイ13から送り出された用紙Pを一旦停止させて搬送姿勢を補正し、その後、画像形成部16へ狭持して縦搬送する。また、給紙ロール23は、給紙トレイ14の搬送方向下流端部に配設され、給紙トレイ14の最上位にセットされている用紙Pに当接して回転し、最上位の用紙Pを第1搬送路15へ送り出す。また、搬送ロール25は、第1搬送路15に配設されており、給紙ロール23によって給紙トレイ14から送り出された用紙Pを画像形成部16へ狭持して縦搬送する。
【0048】
画像形成部16には、図中反時計回り方向(矢印A方向)へ回転する感光体ドラム22と、感光体ドラム22の周囲に図中矢印A方向に順に配設された帯電ロール24、露光装置26、現像装置28、転写ロール30、クリーニング装置32が備えられている。帯電ロール24は、感光体ドラム22に接触して回転し、感光体ドラム22を一様に帯電する。
【0049】
また、露光装置26は、感光体ドラム22の軸方向に光を走査する光走査方式、又は感光体ドラム22をライン状に露光するライン露光方式等の公知の露光方式を用いて、感光体ドラム22に画像データに基づいた静電潜像を形成する。
【0050】
また、現像装置28は、感光体ドラム22に対向して回転する現像ロール28Aと、現像ロール28Aを回転可能に支持し、トナーとキャリアからなる2成分現像剤又はトナーのみからなる1成分現像剤を収容する現像ハウジング28Bと、攪拌機構28Cを備えている。現像装置28では、現像ハウジング28B内に収容されたトナーが攪拌機構28Cによって攪拌されて現像ロール28Aに吸着保持される。そして、現像ロール28Aに現像バイアスが印加されて現像ロール28Aから感光体ドラム28の静電潜像上にトナーが移動する。これによって、感光体ドラム22の静電潜像が可視化(現像)される。
【0051】
また、転写ロール30は、用紙Pの搬送路を挟んで感光体ドラム22に当接しており、この転写ロール30にトナーと逆極性のバイアスが印加されることで、感光体ドラム22から用紙Pにトナー像が転写される。また、クリーニング装置32は、ブレードを感光体ドラム22に当接させて、感光体22上の残留トナーを除去する。
【0052】
そして、画像形成部16の搬送方向下流側には、定着装置34が配設されている。この定着装置34には、用紙Pの転写面に当接する加熱ロール34Aと、用紙Pの搬送経路を挟んで加熱ロール34Aに圧接された加圧ロール34Bとが備えられており、トナー像が転写された用紙Pが、加熱ロール34Aと加圧ロール34Bとにより加圧、加熱されることで、トナー像が用紙Pに定着する。
【0053】
そして、定着装置34の搬送方向下流側には、排出ロール36が配設され、画像形成装置本体12の筐体11の上面には排出トレイ38が形成されており、トナー像が定着された用紙Pが、排出ロール36によって排出トレイ38へ排紙される。
【0054】
また、画像形成装置本体12の背面(図中右側)には、冷却ファン42が第1搬送路15と対向して配設され、筐体11の冷却ファン42と対向する位置には図示しない排気口が設けられている。この冷却ファン42は、装置内部から背面側へ送風して排気し、装置内部を冷却する。
【0055】
また、第1搬送路15の定着装置34と排出36ロールとの間からは、画像形成装置本体12の背面(図中右側)へ延びる反転用搬送路40が分岐し、第1搬送路15の搬送ロール25と搬送ロール21との間には、装置背面から延びる反転用搬送路41が合流している。
【0056】
また、画像形成装置本体12の背面(図中右側)には両面搬送ユニット50が増設可能となっている。両面搬送ユニット50は、画像形成装置本体12の背面に装着される両面搬送ユニット本体60と、搬送ロール62、63、64と、画像形成装置本体12の反転用搬送路40から反転用搬送路41へ延びる反転用搬送路66が設けられている。搬送ロール62、63、64は、第2搬送路66に沿って配設されている。なお、反転用搬送路40、66、41の全体を第2搬送路70と称する。
【0057】
両面搬送ユニット50へ搬送されてくる用紙Pは、その前に、ニップ部Nでトナー像を転写されて定着装置34でトナー像を定着され、排出ロール36によって、一旦先端側を排出トレイ38上へ排出される。そして、この用紙Pは、後端部が第1搬送路15と反転用搬送路40との分岐点を通過した時点で、排出ロール36が逆回転し、また、図示しない搬送路切替機構が第1搬送路15を閉鎖して反転用搬送路40を開放することで、反転用搬送路40へ通されて、両面搬送ユニット50へ搬送される。
【0058】
そして、両面搬送ユニット50へ搬送された用紙Pは、搬送ロール62、63、64によって、第2搬送路66から反転用搬送路41へ後端部を先頭にして搬送され、反転用搬送路41から第1搬送路15へ通される。この状態で、用紙Pは、表裏反転されており、画像が形成された表面を転写ロール30側へ向け、画像が形成されていない裏面を感光体ドラム22側へ向けてニップ部Nを通過する。
【0059】
ここで、用紙Pの搬送は、制御部100によって制御されている。以下、この制御部100による両面プリント時の用紙Pの搬送の制御方法の第1乃至第7実施形態について図4乃至図11のフローチャートを参照して説明する。
[第1実施形態]
図4のフローチャートで示すように、両面プリントのジョブを受信すると処理ルーチンが開始され、ステップ1へ進む。ステップ1では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ2へ進む。ステップ2では、給紙ロール20、又は給紙ロール23、搬送ロール25が駆動されて給紙カセット13又は給紙カセット14から用紙Pが給紙される。
【0060】
次に、ステップ3では、第1搬送路15の給紙ロール20とレジストロール21との間に配設されたセンサ72(図1乃至図3参照)によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ4へ進む。ステップ4では、ステップ3で用紙Pがセンサ72によって検出されてから所定時間t0が経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ5へ進む。ここで、所定時間t0は、用紙Pがセンサ72による用紙Pの検出位置からレジストロール21まで搬送される時間より僅かに長い時間となっており、用紙Pは、レジストロール21のニップ部で一旦停止される。そして、ステップ5では、レジストロール21が駆動されて用紙Pがニップ部Nへ搬送され、用紙Pにトナー像が転写される。
【0061】
次に、ステップ6では、レジストロール21を所定量回転させた後、駆動を停止して、用紙Pの後端部を排紙ロール36まで搬送して停止させる。次に、ステップ7では、搬送路切替機構を作動させ、第1搬送路15と第2搬送路70との分岐点において第1搬送路15を閉鎖し、第2搬送路70を開放する。次に、ステップ8では、排紙ロール36を逆回転させ、両面搬送ユニット50の搬送ロール62、63、64を駆動させて、用紙Pを後端部を先頭にして第2搬送路70で搬送する。なお、用紙Pの後端部とは、表面に画像を形成するために第1搬送路15で搬送されている際に後尾になり、裏面に画像を形成するために第2搬送路70から第1搬送路15へ搬送されている際に先頭になる部分である。
【0062】
次に、ステップ9では、第2搬送路70の搬送ロール62と搬送ロール63との間に配設されたセンサ74(図2参照)によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ10へ進む。ステップ10では、排紙ロール36、搬送ロール62、63、64を所定量回転させた後、駆動を停止して、用紙Pを第2待機位置X2まで搬送して停止させる(図2参照)。ここで、第2待機位置X2は、用紙Pの後端部が、第2搬送路70の第1搬送路15と合流する地点より僅かに搬送方向上流側、且つ、冷却ファン42と対向する位置より搬送方向下流側となっており、用紙Pが第2待機位置X2で停止すると、冷却ファン42からの送風が用紙Pによって遮られる。
【0063】
次に、図5のフローチャートに示すステップ11へ進み、ステップ9で用紙Pがセンサ74によって検出されてから所定時間t1が経過したか否かが判定され、肯定されるとステップ12へ、否定されるとステップ14へ進む。ステップ12では、搬送ロール62、63、64を所定量逆回転し、用紙Pを第1待機位置X1まで搬送して停止させる(図3参照)。
【0064】
ここで、第1待機位置X1は、用紙Pの後端部が、第2搬送路70の冷却ファン42と対向する位置より搬送方向上流側となっており、用紙Pが第1待機位置X1で停止している際には、冷却ファン42からの送風が用紙Pによって遮られない。
【0065】
次に、ステップ13では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ15へ進む。一方、ステップ14では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返されてステップ11へ戻り、肯定されるとステップ15へ進む。
【0066】
ステップ15では、搬送ロール62、63、64が正回転されて、用紙Pが第2搬送路70から第1搬送路15へ搬送される。次に、ステップ16では、センサ72によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ17へ進む。ステップ17では、搬送路切替機構を作動させ、第1搬送路15と第2搬送路70との分岐点において第1搬送路15を開放し、第2搬送路70を閉鎖する。
【0067】
次に、ステップ18では、ステップ16で用紙Pがセンサ72によって検出されてから所定時間t0が経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ19へ進む。ステップ19では、レジストロール21が駆動されて用紙Pが第1搬送路15で搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成されて排紙される。そして、処理ルーチンを終了する。
【0068】
即ち、本実施形態では、用紙Pが第2搬送路70で待機する時間が長くなる場合には、用紙Pが、第2搬送路70の冷却ファン42と対向する位置より搬送方向上流側の第1待機位置X1で待機する。これによって、冷却ファン42からの送風が長時間、第2搬送路70内の用紙Pによって遮られ続けることを防止でき、装置内部の冷却効果の低下を抑制できる。
【0069】
また、用紙Pが一旦、第2搬送路70の冷却ファン42と対向する位置より搬送方向下流側の第2待機位置X2まで搬送され、その後、第2待機位置X2での待機時間が所定時間より長くなる場合に、第2待機位置X2から第1待機位置X1へ後退する。これによって、第2搬送路70での用紙Pの待機時間が短い場合には、第2搬送路70での用紙Pの待機位置から第1搬送路15までの搬送距離が短くなり、用紙Pの裏面への画像形成が開始されるまでの所要時間を短縮できるので、両面プリントを高速化できる。
[第2実施形態]
両面プリントのジョブを受信すると、上述した図4のフローチャートに示すステップ1〜10が実行され、その後、図6のフローチャートに示すステップ100へ進む。ステップ100では、ユーザーによって選択されているプリントモードが、画質よりもプリント速度を優先する高速モードであるか、プリント速度よりも画質を優先する標準速度モードであるかが判定され、標準速度モードであればステップ101へ進み、高速モードであればステップ103へ進む。
【0070】
ステップ101では、ステップ9で用紙Pがセンサ74によって検出されてから所定時間t1が経過したか否かが判定され、肯定されるとステップ102へ、否定されるとステップ104へ進む。ステップ102では、搬送ロール62、63、64を所定量逆回転し、用紙Pを第1待機位置X1まで搬送して停止させる(図3参照)。
【0071】
次に、ステップ103では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ105へ進む。一方、ステップ104では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返されてステップ101へ戻り、肯定されるとステップ105へ進む。
【0072】
ステップ105では、搬送ロール62、63、64が正回転されて、用紙Pが第2搬送路70から第1搬送路15へ搬送される。次に、ステップ106では、センサ72によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ107へ進む。ステップ107では、搬送路切替機構を作動させ、第1搬送路15と第2搬送路70との分岐点において第1搬送路15を開放し、第2搬送路70を閉鎖する。
【0073】
次に、ステップ108では、ステップ106で用紙Pがセンサ72によって検出されてから所定時間t0が経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ109へ進む。ステップ109では、レジストロール21が駆動されて用紙Pが第1搬送路15で搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成されて排紙される。そして、処理ルーチンを終了する。
【0074】
即ち、本実施形態では、ユーザーから画質よりもプリント速度が求められている場合には、第2搬送路70内の待機位置から第1搬送路15までの搬送距離を短くして用紙Pの裏面への画像形成が開始されるまでの時間を短縮し、ユーザーからプリント速度よりも画質が求められている場合には、冷却ファン42からの送風を第2搬送路70内の用紙Pで長時間遮り続けないようにして装置内部の冷却効果を向上させ、画像形成部16の作動を安定させている。
[第3実施形態]
両面プリントのジョブを受信すると、上述した図4のフローチャートに示すステップ1〜10が実行され、その後、図7のフローチャートに示すステップ200へ進む。ステップ200では、用紙Pの裏面に形成される画像が多色であるか単色であるかが判定され、多色であればステップ201へ進み、単色であればステップ202へ進む。
【0075】
ステップ201では、搬送ロール62、63、64を所定量逆回転し、用紙Pを第1待機位置X1まで搬送して停止させる(図3参照)。次に、ステップ202では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ203へ進む。
【0076】
ステップ203では、搬送ロール62、63、64が正回転されて、用紙Pが第2搬送路70から第1搬送路15へ搬送される。次に、ステップ204では、センサ72によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ205へ進む。ステップ205では、搬送路切替機構を作動させ、第1搬送路15と第2搬送路70との分岐点において第1搬送路15を開放し、第2搬送路70を閉鎖する。
【0077】
次に、ステップ206では、ステップ204で用紙Pがセンサ72によって検出されてから所定時間t0が経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ207へ進む。ステップ207では、レジストロール21が駆動されて用紙Pが第1搬送路15で搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成されて排紙される。そして、処理ルーチンを終了する。
【0078】
即ち、画像形成部16が用紙Pの裏面に形成する画像が単色である場合には、画像データの容量が少なく、第2搬送路70での用紙Pの待機時間が短くなり、この短い時間中、冷却ファン42からの送風が遮られていても装置内部の冷却効果はそれ程低下しないので、用紙Pを第2待機位置X2で待機させて、用紙Pの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、画像形成部16が用紙Pの裏面に形成する画像が多色である場合には、画像データの容量が多く、第2搬送路70での用紙Pの待機時間が長くなり、この長い時間中、冷却ファン42からの送風が遮られ続けると装置内部の冷却効果が大幅に低下するので、用紙Pを第1待機位置X1で待機させて、冷却ファン42からの送風が長時間遮られ続けないようにする。
【0079】
これによって、画像形成部16によって用紙Pの裏面に形成される画像のデータの展開が速い時には、その速さに遅れることなく用紙Pを第1搬送路15へ搬送できる。また、画像形成部16によって用紙Pの裏面に形成される画像のデータの展開が遅い時には、多少、用紙Pを第1搬送路15へ搬送するのが遅れるものの、装置内部の冷却効果の低下を抑制でき、画像形成部16による画像形成を安定させることができる。
[第4実施形態]
両面プリントのジョブを受信すると、上述した図4のフローチャートに示すステップ1〜10が実行され、その後、図8のフローチャートに示すステップ300へ進む。ステップ300では、用紙Pのサイズが所定サイズ以上であるか否かが判定され、肯定されるとステップ301へ進み、否定されるとステップ302へ進む。
【0080】
ステップ301では、搬送ロール62、63、64を所定量逆回転し、用紙Pを第1待機位置X1まで搬送して停止させる(図3参照)。次に、ステップ302では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ303へ進む。
【0081】
ステップ303では、搬送ロール62、63、64が正回転されて、用紙Pが第2搬送路70から第1搬送路15へ搬送される。次に、ステップ304では、センサ72によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ305へ進む。ステップ305では、搬送路切替機構を作動させ、第1搬送路15と第2搬送路70との分岐点において第1搬送路15を開放し、第2搬送路70を閉鎖する。
【0082】
次に、ステップ306では、ステップ304で用紙Pがセンサ72によって検出されてから所定時間t0が経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ307へ進む。ステップ307では、レジストロール21が駆動されて用紙Pが第1搬送路15で搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成されて排紙される。そして、処理ルーチンを終了する。
【0083】
即ち、用紙Pのサイズが小さい場合には、画像データの容量が少なく、第2搬送路70での用紙Pの待機時間が短くなり、この短い時間中、冷却ファン42からの送風が遮られていても装置内部の冷却効果はそれ程低下しないので、用紙Pを第2待機位置X2で待機させて、用紙Pの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、用紙Pのサイズが大きい場合には、画像データの容量が多く、第2搬送路70での用紙Pの待機時間が長くなり、この長い時間中、冷却ファン42からの送風が遮られ続けると装置内部の冷却効果の低下が大きくなるので、用紙Pを第1待機位置X1で待機させて、冷却ファン42からの送風が長時間遮られ続けないようにする。
【0084】
これによって、画像形成手部16によって用紙Pの裏面に形成される画像のデータの展開が速い時には、その速さに遅れることなく用紙Pを第1搬送路15へ搬送できる。また、画像形成手部16によって用紙Pの裏面に形成される画像のデータの展開が遅い時には、多少、用紙Pを第1搬送路15へ搬送するのが遅れるものの、装置内部の冷却効果の低下を抑制でき、画像形成部16による画像形成を安定させることができる。
[第5実施形態]
両面プリントのジョブを受信すると、上述した図4のフローチャートに示すステップ1〜10が実行され、その後、図9のフローチャートに示すステップ400へ進む。ステップ400では、プリント枚数がN枚以上であるか否かが判定され、肯定されるとステップ401へ進み、否定されるとステップ402へ進む。
【0085】
ステップ401では、搬送ロール62、63、64を所定量逆回転し、用紙Pを第1待機位置X1まで搬送して停止させる(図3参照)。次に、ステップ402では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ403へ進む。
【0086】
ステップ403では、搬送ロール62、63、64が正回転されて、用紙Pが第2搬送路70から第1搬送路15へ搬送される。次に、ステップ404では、センサ72によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ405へ進む。ステップ405では、搬送路切替機構を作動させ、第1搬送路15と第2搬送路70との分岐点において第1搬送路15を開放し、第2搬送路70を閉鎖する。
【0087】
次に、ステップ406では、ステップ404で用紙Pがセンサ72によって検出されてから所定時間t0が経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ407へ進む。ステップ407では、レジストロール21が駆動されて用紙Pが第1搬送路15で搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成されて排紙される。そして、処理ルーチンを終了する。
【0088】
即ち、プリント枚数が少ない場合には、画像形成部16が画像形成を行う時間が短く装置内部の温度上昇もそれ程ではないので、用紙Pを第2待機位置X2で待機させて、用紙Pの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、プリント枚数が多い場合には、画像形成部16が長時間連続して画像形成を行うことにより装置内部の温度上昇が大きくなるので、用紙Pを第1待機位置X1で待機させて、冷却ファン42からの送風が長時間遮られ続けないようにする。
【0089】
これによって、装置内部の温度上昇が少ない時は、プリント速度を高速化でき、装置内部の温度上昇が大きい時は、装置内部の冷却効果を向上させることができる。
[第6実施形態]
両面プリントのジョブを受信すると、上述した図4のフローチャートに示すステップ1〜10が実行され、その後、図10のフローチャートに示すステップ500へ進む。ステップ500では、画像形成装置本体12の上部に設置された温度センサ78(図1乃至図3参照)によって検出された装置の環境温度がT1以上であるか否かが判定され、肯定されるとステップ501へ進み、否定されるとステップ502へ進む。
【0090】
ステップ501では、搬送ロール62、63、64を所定量逆回転し、用紙Pを第1待機位置X1まで搬送して停止させる(図3参照)。次に、ステップ502では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ503へ進む。
【0091】
ステップ503では、搬送ロール62、63、64が正回転されて、用紙Pが第2搬送路70から第1搬送路15へ搬送される。次に、ステップ504では、センサ72によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ505へ進む。ステップ505では、搬送路切替機構を作動させ、第1搬送路15と第2搬送路70との分岐点において第1搬送路15を開放し、第2搬送路70を閉鎖する。
【0092】
次に、ステップ506では、ステップ504で用紙Pがセンサ72によって検出されてから所定時間t0が経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ507へ進む。ステップ507では、レジストロール21が駆動されて用紙Pが第1搬送路15で搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成されて排紙される。そして、処理ルーチンを終了する。
【0093】
即ち、装置の環境温度が低い場合には、装置内部の温度上昇がそれ程大きくならないので、用紙Pを第2待機位置X2で待機させて、用紙Pの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、装置の環境温度が高い場合には、装置内部の温度上昇が大きくなるので、用紙Pを第1待機位置X1で待機させて、冷却ファン42からの送風が第2搬送路70内の用紙Pによって長時間連続して遮られ続けないようにする。
【0094】
これによって、装置内部の温度上昇が少ない時は、プリント速度を高速化でき、装置内部の温度上昇が大きい時は、装置内部の冷却効果を向上させることができる。
[第7実施形態]
両面プリントのジョブを受信すると、上述した図4のフローチャートに示すステップ1〜10が実行され、その後、図11のフローチャートに示すステップ600へ進む。ステップ600では、加熱ロール34Aの表面に当接したサーミスタ等の温度センサ76(図1乃至図3参照)によって検出された加熱ロール34Aの表面の温度がT2以上であるか否かが判定され、肯定されるとステップ601へ進み、否定されるとステップ602へ進む。
【0095】
ステップ601では、搬送ロール62、63、64を所定量逆回転し、用紙Pを第1待機位置X1まで搬送して停止させる(図3参照)。次に、ステップ602では、画像データの展開が終了するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ603へ進む。
【0096】
ステップ603では、搬送ロール62、63、64が正回転されて、用紙Pが第2搬送路70から第1搬送路15へ搬送される。次に、ステップ604では、センサ72によって用紙Pが検出されるまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ605へ進む。ステップ605では、搬送路切替機構を作動させ、第1搬送路15と第2搬送路70との分岐点において第1搬送路15を開放し、第2搬送路70を閉鎖する。
【0097】
次に、ステップ606では、ステップ604で用紙Pがセンサ72によって検出されてから所定時間t0が経過するまで否定判定が繰り返され、肯定されるとステップ607へ進む。ステップ607では、レジストロール21が駆動されて用紙Pが第1搬送路15で搬送され、用紙Pの裏面に画像が形成されて排紙される。そして、処理ルーチンを終了する。
【0098】
即ち、加熱ロール34Aの表面の温度が低い場合には、装置内部の温度上昇はそれ程大きくならないので、用紙Pを第2待機位置X2で待機させて、用紙Pの裏面への画像形成が開始される迄の所要時間を短縮する。また、加熱ロール34Aの表面の温度が高い場合には、装置内部の温度上昇が大きくなり、また、加熱ロール34Aの用紙Pが通過する位置と用紙Pが通過しない位置との温度差が大きくなるので、冷却ファン42の送風が、第2搬送路70内の用紙Pによって長時間連続して遮られ続けないようにし、装置内部の冷却効果の低下を抑制すると共に、加熱ロール34A内の温度差の増大を抑制する。
【0099】
以上、第1乃至第7実施形態では、本発明の画像形成装置を、電子写真方式を用いた画像形成装置を例に取って説明したが、これに限らず、インクジェット式の画像形成装置等、他の画像形成装置にも本発明を適用可能である。
【0100】
また、シートは紙に限られず、ディスプレイ用のフィルタや配線パターンなどが形成される基板等も含まれる。
【0101】
さらに、シートを第1待機位置で待機させる前に第2待機位置まで搬送することは必須ではなく、始めから第1待機位置で停止させても良い。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置本体の概略を示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態の画像形成装置本体と両面搬送ユニットの概略を示す側面図である。
【図3】本発明の実施形態の画像形成装置本体と両面搬送ユニットの概略を示す側面図である。
【図4】図1乃至図3の画像形成装置における用紙の搬送の制御方法の第1実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1乃至図3の画像形成装置における用紙の搬送の制御方法の第1実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1乃至図3の画像形成装置における用紙の搬送の制御方法の第2実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1乃至図3の画像形成装置における用紙の搬送の制御方法の第3実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1乃至図3の画像形成装置における用紙の搬送の制御方法の第4実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1乃至図3の画像形成装置における用紙の搬送の制御方法の第5実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1乃至図3の画像形成装置における用紙の搬送の制御方法の第6実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図11】図1乃至図3の画像形成装置における用紙の搬送の制御方法の第7実施形態を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
10 画像形成装置
13 給紙トレイ(シート収容部)
14 給紙トレイ(シート収容部)
15 第1搬送路
16 画像形成部(画像形成手段)
20 給紙ロール(第1搬送手段)
21 レジストロール(第1搬送手段)
23 給紙ロール(第1搬送手段)
25 搬送ロール(第1搬送手段)
42 冷却ファン(送風手段)
62 搬送ロール(第2搬送手段)
63 搬送ロール(第2搬送手段)
64 搬送ロール(第2搬送手段)
70 第2搬送路
76 温度センサ(定着温度検出手段)
78 温度センサ(環境温度検出手段)
100 制御部(第1制御手段、第2制御手段)
P 用紙(シート)




 

 


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