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発明の名称 クリーニング装置、画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−10806(P2007−10806A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189024(P2005−189024)
出願日 平成17年6月28日(2005.6.28)
代理人 【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
発明者 小林 政憲
要約 課題
非画像形成クリーニング域のクリーニングブレードに、トナーを安定して供給することができ、円滑に安定して作動し耐久性も高い、クリーニング装置を提供する。

解決手段
クリーニング装置60は、感光体ドラム11と対向する側に開口部を有するハウジング61に、クリーニングブレード62が固定され、その背後に塞き止めシート63が固定されている。塞き止めシート63の両端部には、クリーニングブレード62から離間する側に所定角度で屈折されたトナー案内部63Aが形成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成装置における像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置であって、
前記像担持体の表面に当接配置されて前記像担持体の表面のトナーを掻き取るクリーニングブレードと、
前記クリーニングブレードの側端部に設けられ、前記クリーニングブレードが前記像担持体から掻き取って先端部に保持するトナーを側端側に向けて移動させるトナー側方供給案内手段と、
を備えていることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】
前記クリーニングブレードの背面側にトナー保持部材が配設され、
前記トナー側方供給案内手段は、前記トナー保持部材の側端部に形成された、前記クリーニングブレードから徐々に離間する形状の漸次離間部であることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
【請求項3】
前記トナー保持部材は、前記クリーニングブレードに対して所定間隔を有して配設され、当該トナー保持部材と前記クリーニングブレードとの間にトナーを保持するトナー保持空間を形成していることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項4】
前記漸次離間部は、前記像担持体の画像形成域に重合し、前記トナー保持部材のクリーニングブレードからの離間が、前記画像形成域内から始まるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項5】
前記トナー保持部材は、上端縁が前記クリーニングブレードの上端縁より所定量突出していることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項6】
前記トナー保持部材は、前記クリーニングブレードの両端部の所定範囲にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項7】
回動可能に設けられ、トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体に担持されたトナー像を被転写部材に転写する転写部と、
前記転写部より像担持体の移動方向下流側に設けられ、前記転写部による転写後に前記像担持体に残存するトナーを当該像担持体の表面に当接配置されたクリーニングブレードによって掻き取って除去するクリーニング装置と、を備え、
前記クリーニング装置は、
前記クリーニングブレードの背面側に設けられたトナー保持部材と、
前記トナー保持部材の側端部に設けられ、前記クリーニングブレードから徐々に離間する形状で、前記クリーニングブレードが前記像担持体から掻き取ったトナーを側端側に向けて移動させる漸次離間部と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置における転写工程の後、像担持体上に残留したトナーを除去するクリーニング装置等に関し、特に、クリーニングブレードを用いてトナーを除去するクリーニング装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機、ファクシミリ等に用いられる電子写真方式の画像形成装置では、像担持体としての感光体ドラムの表面に形成した静電潜像をトナー現像により顕像化(トナー像化)し、さらにこのトナー像を記録紙等に転写して画像を得る。また、近年、感光体ドラム上に順次形成された複数色のトナー像を、中間転写体上で重ね合わせた後、これを記録紙等に転写してフルカラー印刷画像を得る画像形成装置も普及している。
電子写真方式の画像形成装置では、記録紙等または中間転写体にトナー像を転写した後の感光体ドラムや、記録紙等にトナー像を転写した後の中間転写体(以下これら感光体ドラムと中間転写体を総称して像担持体と言う)の表面に残存するトナーを除去するクリーニング装置を備える。
【0003】
このようなクリーニング装置として、像担持体の表面にクリーニングブレードを押し当ててトナーを機械的に掻き取る、いわゆるブレードクリーナと呼ばれるものがある。
クリーニングブレードは、例えばウレタンゴム等の樹脂材料によって形成され、その先端を像担持体の表面に押し当てた状態で設けられる。そして、像担持体の移動に伴って、残存するトナーを掻き取ってクリーニングを行う。
【0004】
ところで、クリーニングブレードと像担持体とは、一般に摩擦係数が高い状態で接触している。このため、クリーニングブレードの先端部に樹脂紛等の潤滑剤を塗布して摺動性を高めているが、長期間の潤滑作用は期待できない。そこで、クリーニングブレードが掻き取ったトナーをその先端と像担持体との間に保持し、そのトナーを潤滑剤として利用することが行われている。例えば、特許文献1には、クリーニングブレードの背後に塞き止めシートを備え、クリーニングブレードが掻き取ったトナーをこのクリーニングブレードと塞き止めシートの間に保持し、その保持するトナーによって潤滑する構成が開示されている。
【0005】
ここで、像担持体およびクリーニングブレードは、通常、画像形成域の幅より左右に所定量広く設定されている。従って、像担持体およびクリーニングブレードの配設域全体において画像形成が行われるものではない。
図9は、像担持体(感光体ドラム)の画像形成域とクリーニングブレードによるクリーニング域との関係を説明する図である。
図に示すように、像担持体(感光体ドラム91)の画像形成域の左右(感光体ドラム91の軸方向)両外側には、画像形成が行われない非画像形成域が存在する。さらに、この非画像形成域にクリーニングブレード92が当接する領域(以下、非画像形成クリーニング域と称す)が存在する。
トナーを潤滑剤として利用する場合、画像形成域では、クリーニングブレード92によって掻き落したトナーをそのままクリーニングブレード92の先端に保持すれば良く、トナーによる潤滑は比較的容易に行える。一方、非画像形成クリーニング域は、画像形成されない領域であるためにトナーの供給はほとんど無く、その結果、潤滑不足に陥り易い。このため、この非画像形成クリーニング域では、クリーニングブレードの磨耗の進行が早く、鳴きやビビリ、早期のブレードの欠け等の問題を生じ易い。
【0006】
このような問題を解決するものとして、特許文献2乃至3に開示のごとき構成が提案されている。すなわち、特許文献2に開示の構成は、クリーニングブレードを像担持体の移動方向に対する左右方向(感光体ドラムの軸方向)に移動可能としたものである。そして、クリーニングブレードの側端部を現像域内に移動させることで、その側端部にもトナーを供給しようとするものである。
また、特許文献3に開示の構成は、クリーニングブレードの他に副クリーニング手段としてクリーニングブラシを備えたものである。クリーニングブラシはその植毛方向が軸方向に倒れており、このクリーニングブラシでトナーを外側に拡散させて放出することで、クリーニングブレードの非画像形成クリーニング域と対応する側端部にトナーを供給しようとするものである。
【0007】
【特許文献1】特開平11−161125号公報
【特許文献2】特開平11−219088号公報
【特許文献3】特開2003−233284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2に開示のごとき構成では、クリーニングブレードを左右に移動させるために複雑な機構が必要となって、コストアップや装置の大型化を招来する。クリーニングブレードの移動範囲にも限界があり、クリーニングブレードの側端部隅々までトナーを供給することは難しいという問題がある。
また、特許文献3に開示のごとき構成では、トナーを側端部に拡散供給するクリーニングブラシの植毛の腰が、使用に伴う経時変化によって弱くなり、そうなるとクリーニングブレードの側端部へのトナーの供給が良好に行えなくなるという問題がある。
【0009】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、非画像形成クリーニング域のクリーニングブレードに、トナーを安定して供給することができ、円滑に安定して作動し耐久性も高い、クリーニング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的のもと、本発明が適用されるクリーニング装置は、画像形成装置における像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置であって、像担持体の表面に当接配置されて像担持体の表面のトナーを掻き取るクリーニングブレードと、クリーニングブレードの側端部に設けられ、クリーニングブレードが像担持体から掻き取って先端部に保持するトナーを側端側に向けて移動させるトナー側方供給案内手段と、を備えていることを特徴とする。
【0011】
ここで、上記構成に加え、クリーニングブレードの背面側にトナー保持部材が配設され、トナー側方供給案内手段は、たとえば、トナー保持部材の側端部に形成された、クリーニングブレードから徐々に離間する形状の漸次離間部である。
また、トナー保持部材は、たとえば、クリーニングブレードに対して所定間隔を有して配設され、当該トナー保持部材とクリーニングブレードとの間にトナーを保持するトナー保持空間を形成している。
また、漸次離間部は、たとえば、像担持体の画像形成域に重合し、トナー保持部材のクリーニングブレードからの離間が、画像形成域内から始まるように形成されている。
また、トナー保持部材は、たとえば、上端縁がクリーニングブレードの上端縁より所定量突出している。
また、トナー保持部材は、たとえば、クリーニングブレードの両端部の所定範囲にそれぞれ設けられている。
【0012】
さらに、本発明が適用される画像形成装置は、回動可能に設けられトナー像を担持する像担持体と、像担持体に担持されたトナー像を被転写部材に転写する転写部と、転写部より像担持体の移動方向下流側に設けられ、転写部による転写後に像担持体に残存するトナーを像担持体の表面に当接配置されたクリーニングブレードによって掻き取って除去するクリーニング装置と、を備え、クリーニング装置は、クリーニングブレードの背面側に設けられたトナー保持部材と、トナー保持部材の側端部に設けられクリーニングブレードから徐々に離間する形状でクリーニングブレードが像担持体から掻き取ったトナーを側端側に向けて移動させる漸次離間部と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、非画像形成クリーニング域のクリーニングブレードにトナーを安定して供給することができる。これにより、非画像形成クリーニング域におけるクリーニングブレードの磨耗を抑制することができると共に、鳴きやビビリ、欠け等の発生を抑制することができる。従って、安定した円滑なクリーニングが可能であって、耐久性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示した図である。図に示す画像形成装置1は、回転式(ロータリ)現像装置を用いたデジタルカラープリンタである。
画像形成装置1は、図中時計回りに回転可能に配設される像担持体としての感光体ドラム11と、図中反時計回りに回動可能に配設され感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる中間転写ベルト20とを備えている。またこの画像形成装置1は、中間転写ベルト20上に転写された重ねトナー像を記録紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部30と、二次転写された画像を記録紙P上に定着させる定着装置40とを備えている。さらに、給紙カセット51に収容した記録紙Pを二次転写部30と定着装置40とを介して搬送する記録紙搬送機構50を備えている。
【0015】
感光体ドラム11の周囲には、その回転方向に沿って、感光体ドラム11を所定の電位に帯電する帯電装置12と、この帯電装置12によって帯電された感光体ドラム11に露光により静電潜像を書き込むレーザ露光装置13とが設けられている。
また、レーザ露光装置13より感光体ドラム11の回転方向下流側には、回転式現像装置14が設けられている。この回転式現像装置14は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色成分トナーを各々収容する現像器14Y,14M,14C,14Kを備えている。そして、これらの現像器14Y,14M,14C,14Kは、感光体ドラム11上の静電潜像をそれぞれのトナーによって可視像化(トナー像化)する。
【0016】
回転式現像装置14より感光体ドラム11の回転方向下流側には、一次転写ロール22が、中間転写ベルト20を挟んで感光体ドラム11と対峙して設けられている。この一次転写ロール22は、所定の一次転写バイアスが付与され、感光体ドラム11上に担持されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する。ここが感光体ドラム11の担持したトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写部である。
【0017】
一次転写ロール22の感光体ドラム11の回転方向下流側には、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物を除去するクリーニング装置60が設けられている。クリーニング装置60は、クリーニングしたトナーを収容するハウジング61のフレーム61Aに、クリーニングブレード62が装着されている。クリーニングブレード62の先端は感光体ドラム11に当接しており、このクリーニングブレード62で感光体ドラム11上に残ったトナー(残留トナー)を掻き取って、ハウジング61内に回収するようになっている。このクリーニング装置60に、本発明の実施の形態が適用されており、後に詳述する。
【0018】
中間転写ベルト20は、樹脂・ゴム等に導電剤としてのカーボンブラックが含有されて適宜の体積抵抗率に設定された素材によって、厚さが例えば、0.1mmで所定幅の円環状に形成されている。そして、ラップインロール21、ラップアウトロール23、バックアップロール24、クリーニングバックアップロール27、クリーニングバックアップロール28に張架されている。その経路は、ラップインロール21とラップアウトロール23とによって、感光体ドラム11に対して所定角度範囲巻き付いてラップ状に接触(当接)するようになっており、所謂ラップ転写するようになっている。本実施の形態では、周回駆動する駆動源は設けられておらず、中間転写ベルト20はラップによる接触によって感光体ドラム11の回転に従動して周回するようになっている。
【0019】
また、中間転写ベルト20を挟んでバックアップロール24と対峙する位置に、二次転写ロール16が設けられている。ここが中間転写ベルト20の担持したトナー像を記録紙Pに転写する二次転写部30である。バックアップロール24と二次転写ロール16との間には、中間転写ベルト20の担持したトナー像を記録紙Pに転写するために所定の電位差が必要であり、例えば一方の二次転写ロール16を高圧に接続した場合には、対向する他方のバックアップロール24は接地されている。
【0020】
さらに、中間転写ベルト20を挟んで、クリーニングバックアップロール27およびクリーニングバックアップロール28と対峙する位置に、ベルトクリーナ70が設けられている。このベルトクリーナ70は、二次転写を行なった後の中間転写ベルト20上の残留トナーを掻き取ってクリーニングする。
なお、二次転写ロール16及びベルトクリーナ70は、中間転写ベルト20に対して接離自在に設けられている。そして、カラー(複数色)画像を形成する場合には、終色前のトナー像が通過するまで、二次転写ロール16およびベルトクリーナ70は中間転写ベルト20から離間するようになっている。
【0021】
定着装置40は、用紙上に形成されたトナー像を熱するヒートロール41と、このヒートロール41に対向して設けられたプレッシャロール42とで構成されている。プレッシャロール42は、加熱されたヒートロール41に記録紙Pを押圧する。
【0022】
記録紙搬送機構50は、記録紙Pを収容する給紙カセット51と、この給紙カセット51から記録紙Pを繰り出して給紙するフィードロール52と、給紙される記録紙Pを1枚ずつ捌くリタードロール53と、給紙カセット51からフィードロール52等を介して搬送された記録紙Pに対して転写のためのタイミングを取って位置合わせを行なうためのレジロール54とを備えている。また、クリーニング装置60の背面との間に、レジロール54から定着装置40に至る搬送路を形成する搬送ガイド55を備えている。さらに、定着装置40による定着後の記録紙Pを排出駆動する排出ロール56と、装置上部に設けられて排出ロール56により排出された記録紙Pを集積(スタック)する排出トレイ38とを備えている。
【0023】
そして、上記のごとく構成された画像形成装置1は、下記のごときプロセスで画像形成を行う。
まず、感光体ドラム11および中間転写ベルト20が回転を開始する。そして、帯電装置12によって感光体ドラム11表面が所定の電位に帯電され、次いでレーザ露光装置13により画像に対応した静電潜像が書き込まれる。その後、この静電潜像が対応する現像器14Y,14M,14C,14Kのいずれかによって現像される。例えば、この感光体ドラム11上に書き込まれた静電潜像がイエローに対応したものであれば、この静電潜像はイエローのトナーを内包するイエロー現像器14Yで現像され、感光体ドラム11上にはイエローのトナー像が形成される。そして、感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写部において、一次転写ロール22に印加される一次転写バイアスにより感光体ドラム11から中間転写ベルト20に一次転写される。一次転写後に感光体ドラム11上に残留したトナーはクリーニング装置60によって除去される。
【0024】
ここで、単色画像を形成する際には、中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像を直ちに用紙に二次転写するのであるが、複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム11上でのトナー像の形成と感光体ドラム11上に形成されたトナー像の一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例えば、四色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、感光体ドラム11上には順次イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒のトナー像が形成され、これら各色のトナー像は順次中間転写ベルト20に一次転写される。一方、中間転写ベルト20は、一次転写されたトナー像を保持したまま感光体ドラム11と同一周期で回動し、中間転写ベルト20上にはその一回転毎にマゼンタ、シアンおよび黒のトナー像が転写され、重ねられる。
【0025】
このようにして中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト20の回動に伴って二次転写部30へと搬送される。一方、記録紙Pは、給紙カセット51からフィードロール52によって繰り出され、レジロール54によって所定のタイミングで二次転写部30へと供給される。二次転写部30において、中間転写ベルト20(バックアップロール24)に対して二次転写ロール16が記録紙Pをニップする。そして、二次転写ロール16とバックアップロール24との間に形成される二次転写電界の作用で、中間転写ベルト20に担持されたトナー像が記録紙Pに静電転写(二次転写)される。トナー像が転写された記録紙Pは、定着装置40によってトナー像を定着されて、排出ロール56によって排出トレイ38に排出される。二次転写位置を通過した中間転写ベルト20上に残留したトナーは、ベルトクリーナ70によって除去される。
【0026】
次に、本願発明の実施の形態であるクリーニング装置60について、詳細に説明する。
図2はクリーニング装置60を簡略化して示す断面図であり、図3は図2のA−A矢視図である。また、図4は塞き止めシート63の側端部を示す斜視図である。なお、以下の説明では、感光体ドラム11の軸方向を左右方向とする。
図示クリーニング装置60は、感光体ドラム11と対向する側に開口部を有するハウジング61に、クリーニングブレード62と、トナー保持部材としての塞き止めシート63とが固定されている。
【0027】
クリーニングブレード62は、ハウジング61の開口部の下側を形成するフレーム61Aの外面に基端部で固定されている。その先端は感光体ドラム11の回転方向上流側に向かっており、いわゆるドクターブレード方式となっている。ここで、その感光体ドラム11と対向する側を前面、フレーム61Aの側を背面とする。一方、塞き止めシート63は、フレーム61Aの内面に基端部で固定されている。つまり、塞き止めシート63は、クリーニングブレード62の背面側に、フレーム61Aの板厚分離間して平行に設けられているものである。フレーム61Aは、クリーニングブレード62と塞き止めシート63とが固定される部位より先端側に延設されておらず、クリーニングブレード62と塞き止めシート63との間には、基端部(フレーム61Aへの固定部)を除いてフレーム61Aの板厚分の空間が形成され、ここがトナー保持空間64となっている。
【0028】
クリーニングブレード62は、弾性を有する樹脂材料によって所定の厚さの板状に形成されている。一例として厚さ2mmのウレタンゴムを使用することができる。その感光体ドラム11の軸方向に沿う方向の長さは、感光体ドラム11の画像形成領域に対して、左右に所定幅の余裕を有するように設定されている。その余裕領域が非画像形成クリーニング域である。そして、クリーニングブレード62は、先端が感光体ドラム11の表面と所定量干渉する姿勢で、フレーム61Aに固定されている。これにより、先端が感光体ドラム11に当接して屈曲し、その弾性復帰力で感光体ドラム11の表面を押圧した状態で設けられている。なお、フレーム61Aへの固定方法は、接着またはネジ止め等適宜選択可能なものである。
【0029】
塞き止めシート63は、樹脂材料によって薄板状に形成されている。一例として、厚さ1mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を使用することができる。そして、自由状態におけるクリーニングブレード62と平行な姿勢で、フレーム61Aに固定されている。その固定方法は、接着またはネジ止め等適宜選択可能である。塞き止めシート63の上端縁は、クリーニングブレード62の上端縁より所定量突出するように設定されている。また、塞き止めシート63の左右方向の長さは、少なくともクリーニングブレード62と等しく設定されている。
【0030】
また、塞き止めシート63には、その長手方向の両端部に、トナー側方供給案内部であり漸次離間部でもあるトナー案内部63Aが形成されている。
トナー案内部63Aは、塞き止めシート63がその側端縁から所定量内側の位置Xで、クリーニングブレード62から離間する側に、所定角度で屈折されて形成されている。その屈折角度は、一例として5°〜10°程度とする。トナー案内部63Aの開始位置(すなわち塞き止めシート63の屈折位置X)は、図3中に示すように画像形成域内に設定されている。このようなトナー案内部63Aを備えることにより、このトナー案内部63Aが形成される側端部では、クリーニングブレード62と塞き止めシート63との間に形成されるトナー保持空間64は、側方に向かって漸次広がって開口する形状となっている。
【0031】
図5および図6は、クリーニング装置60の作用説明図である。
上記のごとく構成されたクリーニング装置60は、クリーニングブレード62の感光体ドラム11と対向する前面側の角部が、感光体ドラム11の表面に所定の押圧力で当接し、感光体ドラム11の回転に伴って、その先端が僅かに潜り込んだ状態(タックアンダー)で微小な振動(スティックスリップ)をしながら残存するトナーを掻き取ってクリーニングを行う。
クリーニングブレード62によって掻き取られたトナーは、図5(a)に示すように、クリーニングブレード62の上端面と感光体ドラム11の表面との間に溜まり、そのトナーがクリーニングブレード62と感光体ドラム11の表面との摺動を潤滑する。さらに、クリーニングの進行によって溜まったトナーの量が増加すると、図5(b)に示すように、トナーはクリーニングブレード62の背面側にこぼれ、トナー保持空間64に収容される。
【0032】
ここで、トナー保持空間64内にトナーが充満してくると、図6に示すように、クリーニングブレード62の側端近傍では、トナー保持空間64に収容されたトナーが、トナー案内部63Aに沿って側方に移動し、非画像形成クリーニング域に供給される。すなわち、トナー案内部63Aが形成された領域では、トナー保持空間64が側方に向かって広がっているため、トナー保持空間64に収容されたトナーが自然と側方に移動して非画像形成クリーニング域にまで達するものである。そして、この感光体ドラム11の非画像形成クリーニング域に当接するクリーニングブレード62の先端に至って、両者の摺動を潤滑する。
さらにトナー保持空間64内にトナーが充満すると、トナーは塞き止めシート63の上端縁を乗り越えてハウジング61(図2参照)内に落下する。この時、塞き止めシート63の上端縁がクリーニングブレード62の上端面より突出しているため、トナー保持空間64とクリーニングブレード62の上端面の上により多くのトナーを保持し、潤滑に寄与させることができる。
【0033】
なお、上記実施の形態では、塞き止めシート63の左右方向の長さはクリーニングブレード62と同一であって、塞き止めシート63はクリーニングブレード62の背後全域に配設されたものであるが、塞き止めシート63の配設域はこれに限定されるものではない。たとえば、中央部を除いて左右側端部のみに配設しても良い。その場合には、画像形成域のトナーを側端部に移動させるために、中央側の端縁が画像形成域内に位置するよう設定する。
また、トナー案内部63Aの下縁部は開放していても効果は得られるが、塞き止めシート63の下端部を折り曲げて底部を形成しても良い。また、塞き止めシート63の下端縁と対応するフレーム61Aの部位を突出させて底部を塞ぐように構成しても良い。そのようにして底部を設けることにより、トナー案内部63Aに収容されたトナーの下側へのこぼれ落ちがなくなり、非画像形成クリーニング域により多くのトナーを供給することが可能となる。
【0034】
さらに、本実施の形態は、回転式現像装置を用いたカラーの画像形成装置に本願発明を適用したものであるが、対象となる画像形成装置はこれに限るものではなく、例えば、モノクロの複写機等に適用しても良いことは言うまでもない。
また、感光体ドラムのクリーニングを行うクリーニング装置を例にとって説明したが、対象となる像担持体は感光体ドラムに限るものではない。例えば、図1に示す画像形成装置1において、中間転写ベルト20をクリーニングするベルトクリーナ70に本願を適用しても良いものである。
【実施例1】
【0035】
次に、本発明の実施例を説明する。
図7および図8は、その設定条件を説明する図である。
クリーニングブレード62は、ウレタンゴムにより、厚さBT=2mm、自由長BW=18mmに形成されたものを用いた。そして、直径φD=28mmの感光体ドラム11に対して、食い込み量K=1.2mm、設定角度θ=23°に設定して、基端部でフレーム61Aに装着した。
塞き止めシート63は、PET樹脂によって、厚さPT:1.0mm、自由長PW:20mmに形成した。左右方向の長さ(幅)はクリーニングブレード62と同一とし、側端縁と下端縁をクリーニングブレード62に一致させて、基端部でフレーム61Aに装着した。塞き止めシート63の上端縁のクリーニングブレード62の上端縁に対する突出量S=2mm、トナー保持空間64の間隔(フレーム61Aの厚さ)G=1.5mmである。
トナー案内部63Aは、塞き止めシート63の側端縁からの距離B=15mmの位置を折り曲げ開始位置Xとして、側端縁における変位量C=2mmとなるように塞き止めシート63を屈折して形成した。
この折り曲げ開始位置Xは、画像形成域の内側5mm(すなわち、トナー案内部63Aの画像形成域との重合量L=5mm)になるように設定した。
そして、画像密度5%として、画像形成を500kサイクル行った。その結果、非画像形成クリーニング域におけるクリーニングブレード62の摩耗は画像形成域と同等で、クリーニングブレード62の損傷や鳴きなどの発生もなく、良好な耐久性を有することが確認できた。
【実施例2】
【0036】
図8中に変形例として二点鎖線で示すように、塞き止めシート63を幅30mmとしてクリーニングブレード62の両端部のみに設けた。その他の条件は実施例1と同一とした。塞き止めシート63の内側の端縁は、画像形成域の内側20mmに位置する。
そして、実施例1と同様に、画像密度5%で画像形成を500kサイクル行った。その結果、このような設定であっても、非画像形成域のクリーニングブレード62の摩耗は画像形成域と同等で、クリーニングブレード62の損傷や鳴きなども発生せず、良好な耐久性を有することが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示した図である。
【図2】クリーニング装置を簡略化して示す断面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】塞き止めシートの側端部を示す斜視図である。
【図5】クリーニング装置の作用説明図である。
【図6】クリーニング装置の作用説明図である。
【図7】実施例の設定条件を説明する図である。
【図8】実施例の設定条件を説明する図である。
【図9】像担持体の画像形成域とクリーニングブレードによるクリーニング域との関係を説明する図である。
【符号の説明】
【0038】
1…画像形成装置、60…クリーニング装置、61…ハウジング、61A…フレーム、62…クリーニングブレード、63…塞き止めシート(トナー保持部材)、63A…トナー案内部(トナー側方供給案内手段、漸次離間部)64…トナー保持空間




 

 


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