発明の名称 |
画像形成装置 |
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発行国 |
日本国特許庁(JP) |
公報種別 |
公開特許公報(A) |
公開番号 |
特開2007−3857(P2007−3857A) |
公開日 |
平成19年1月11日(2007.1.11) |
出願番号 |
特願2005−184468(P2005−184468) |
出願日 |
平成17年6月24日(2005.6.24) |
代理人 |
【識別番号】100079049 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 淳
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発明者 |
小澤 亨 |
要約 |
課題 プロセスカートリッジの着脱の際に、搬送ベルト(ベルト体)が邪魔にならないようにする。
解決手段 プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側に配置された搬送ベルト26を、給紙部64の下部に軸支されプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放可能なカバー体50に取り付け、カバー体50と一体に移動させる。これにより、カバー体50がプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放したときに、搬送ベルト26が装置本体12側に軸支されている場合に比べ、搬送ベルト26をプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kから遠ざけることができ、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの着脱の際に、搬送ベルト26が邪魔にならない。 |
特許請求の範囲
【請求項1】 横方向へ着脱可能に装置本体に設けられると共に、縦列配置された複数のプロセスカートリッジと、 前記プロセスカートリッジの横方向側に配置されたベルト体と、 前記プロセスカートリッジの下方へ軸支され、前記プロセスカートリッジの横方向側を開放可能なカバー体と、 を備え、 前記ベルト体は、前記カバー体に取り付けられ、前記カバー体と一体に移動することを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記プロセスカートリッジの下方に設けられた給紙部を備え、 前記カバー体は、前記給紙部の下部に軸支されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項3】 前記給紙部には、着脱可能な給紙カセットが備えられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 【請求項4】 前記給紙カセットが通過可能な開口部が前記カバー体に形成され、前記ベルト体の下端は、前記開口部の直上に位置することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 【請求項5】 最下の前記プロセスカートリッジが載置可能であって、載置した前記プロセスカートリッジを前記装置本体の装着位置へ案内する案内部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 【請求項6】 前記案内部は、前記プロセスカートリッジの下方に設けられた給紙部の上面に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 【請求項7】 前記ベルト体は、前記カバー体が前記プロセスカートリッジの横方向側を開放したとき、最下の前記プロセスカートリッジの着脱進路から退避することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 【請求項8】 前記ベルト体は、用紙を静電吸着して搬送する搬送ベルトであり、 前記搬送ベルトを静電帯電させる帯電ロールが、前記搬送ベルトに設けられ、 前記帯電ロールは、前記カバー体が前記プロセスカートリッジの横方向側を開放したとき、最下の前記プロセスカートリッジの着脱進路から退避することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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発明の詳細な説明
【技術分野】 【0001】 記録媒体へ画像を形成する画像形成装置に関する。 【背景技術】 【0002】 記録媒体へ画像を形成する画像形成装置としては、横方向へ着脱可能に装置本体に設けられると共に、縦列配置された複数のプロセスカートリッジを備え、そのプロセスカートリッジの横方向側に配置されたベルト体を回動させ、プロセスカートリッジの横方向側を開放して、プロセスカートリッジを着脱する画像形成装置が公知である(例えば、特許文献1)。 【特許文献1】特開2003−241616号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、特許文献1では、ベルト体を装置本体に軸支しているので、ベルト体を回動させてプロセスカートリッジの横方向側を開放したときに、プロセスカートリッジからベルト体が大きく離れないので、特に一番下のプロセスカートリッジを着脱する際に邪魔であった。また、プロセスカートリッジの着脱時に、プロセスカートリッジから漏れたトナーでベルト体を汚すことがあった。 【0004】 本発明は、上記事実を考慮し、プロセスカートリッジの着脱の際に、ベルト体が邪魔にならない画像形成装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の請求項1に係る画像形成装置は、横方向へ着脱可能に装置本体に設けられると共に、縦列配置された複数のプロセスカートリッジと、前記プロセスカートリッジの横方向側に配置されたベルト体と、前記プロセスカートリッジの下方へ軸支され、前記プロセスカートリッジの横方向側を開放可能なカバー体と、を備え、前記ベルト体は、前記カバー体に取り付けられ、前記カバー体と一体に移動することを特徴とする。 【0006】 この構成では、プロセスカートリッジの横方向側に配置されたベルト体は、プロセスカートリッジの下方へ軸支されプロセスカートリッジの横方向側を開放可能なカバー体に取り付けられ、カバー体と一体に移動する。 【0007】 このため、カバー体がプロセスカートリッジの横方向側を開放したときに、ベルト体が装置本体側に軸支されている場合に比べ、ベルト体をプロセスカートリッジから遠ざけることができ、プロセスカートリッジの着脱の際に、ベルト体が邪魔にならない。 尚、ここで云う横方向とは、画像形成装置の正面に対して両側であることは勿論、画像形成装置の正面側や背面側も含み、画像形成装置の上方向、下方向に対する横方向である。 【0008】 本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1の構成において、前記プロセスカートリッジの下方に設けられた給紙部を備え、前記カバー体は、前記給紙部の下部に軸支されたことを特徴とする。 【0009】 本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項2の構成において、前記給紙部には、着脱可能な給紙カセットが備えられていることを特徴とする。 【0010】 本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項3の構成において、前記給紙カセットが通過可能な開口部が前記カバー体に形成され、前記ベルト体の下端は、前記開口部の直上に位置することを特徴とする。 【0011】 本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1の構成において、最下の前記プロセスカートリッジが載置可能であって、載置した前記プロセスカートリッジを前記装置本体の装着位置へ案内する案内部が設けられたことを特徴とする。 【0012】 本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項5の構成において、前記案内部は、前記プロセスカートリッジの下方に設けられた給紙部の上面に形成されていることを特徴とする。 【0013】 本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項1〜6のいずれか1項の構成において、前記ベルト体は、前記カバー体が前記プロセスカートリッジの横方向側を開放したとき、最下の前記プロセスカートリッジの着脱進路から退避することを特徴とする。 【0014】 本発明の請求項8に係る画像形成装置は、請求項1〜7のいずれか1項の構成において、前記ベルト体は、用紙を静電吸着して搬送する搬送ベルトであり、前記搬送ベルトを静電帯電させる帯電ロールが、前記搬送ベルトに設けられ、前記帯電ロールは、前記カバー体が前記プロセスカートリッジの横方向側を開放したとき、最下の前記プロセスカートリッジの着脱進路から退避することを特徴とする。 【発明の効果】 【0015】 本発明は、上記構成としたので、プロセスカートリッジの着脱の際に、ベルト体が邪魔にならない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下に、本発明の画像形成装置に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。 【0017】 まず、本実施形態の画像形成装置10の全体構成について説明する。 【0018】 図1、図2に示すように、本実施形態の画像形成装置10は、装置本体12を備え、装置本体12の下部には、画像形成部(後述するプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kと搬送ベルト26の間)へ用紙(記録媒体)Pを供給する給紙部64(図2において、斜線部分)が設けられている。 【0019】 この給紙部64は、箱状に形成され、D方向へ着脱可能な給紙カセットである。また、この給紙部64には、用紙Pが束状に積載される用紙トレイ14が配置されている。 【0020】 この用紙トレイ14の先端側(図1、図2において右端側)の上部には、用紙Pの上面の先端側に圧接して用紙トレイ14内から用紙Pを取り出すフィードロール16が配置されている。 【0021】 また、用紙トレイ14の先端部から延出して、緩やかに湾曲し、装置前方側(図1、図2において右側)で上方へ向かって略垂直に延びる第1搬送路22が設けられている。 【0022】 この第1搬送路22に沿って、用紙搬送方向の上流側から順に、用紙Pを挟持搬送する複数(例えば、2つ)の搬送ロール対24、画像が形成される用紙Pを静電吸着して搬送する無端状の搬送ベルト(ベルト体)26が配置されている。搬送ベルト26は、第1搬送路22に沿って配置されることにより、第1搬送路22の一方側の路面の一部を形成している。 【0023】 この搬送ベルト26は、上方に配置された張架ローラ27と、下方に配置された張架ローラ29に張架されており、張架ローラ27及び張架ローラ29の一方が回転駆動することにより、搬送ベルト26がA方向へ回転する。 【0024】 また、搬送ベルト26の用紙搬送方向上流側には、搬送ベルト26の表面上を帯電させると共に、搬送ベルト26へ静電吸着される用紙Pを搬送ベルト26へ押し当てる帯電ロール31が搬送ベルト26に隣接して設けられている。 【0025】 また、第1搬送路22を間に挟んで、搬送ベルト26に対向する横方向には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した複数のプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kが、第1搬送路22に沿って、装置本体12に略垂直方向へ縦列配置されている。 【0026】 このプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kは、図2に示すように、横方向(矢印B方向)へ着脱可能とされ、各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kには、幅方向両端部に、着脱の際に把持する把手58が設けられている。なお、図1では、把手58を省略して図示している。 【0027】 各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kは、それぞれ、所定方向(図1、図2において反時計回り)へ回転する感光体ドラム30を備えている。 【0028】 感光体ドラム30の周囲には、感光体ドラム30の回転方向上流側から順に、それぞれ、感光体ドラム30の表面を帯電させる帯電ローラ32と、感光体ドラム30へ露光して感光体ドラム30上に潜像を形成する露光装置34と、感光体ドラム30上に形成された潜像へ各色のトナーを付着させて現像する現像ローラ36と、が設けられている。 【0029】 また、搬送ベルト26の内周側には、感光体ドラム30に対向する横方向に、それぞれ、感光体ドラム30上に形成されたトナー像を用紙Pへ所定の転写位置で転写する転写装置38が設けられている。 【0030】 搬送ベルト26より用紙搬送方向下流側には、転写されたトナー像を用紙Pへ定着させる定着装置40、用紙Pを挟持搬送する搬送ロール対42、用紙Pを排出トレイ20へ排出する排出ロール対44が配置されている。 【0031】 また、片面に画像が形成された用紙Pを反転させて、再び第1搬送路22へ送り戻すための第2搬送路46が、搬送ベルト26を挟んで第1搬送路22と対向して設けられている。 【0032】 この第2搬送路46には、用紙Pを下方へ挟持搬送する複数(例えば、3つ)の搬送ロール対48が配置されており、両面に画像を形成する際には、片面に画像が形成された用紙Pは、排出ロール対44によりスイッチバックされて第2搬送路46に導かれ、複数の搬送ロール対48によって下方へ搬送され、第1搬送路22へ送り戻される。 【0033】 次に、用紙Pへ画像を形成する本実施形態の画像形成動作について説明する。 【0034】 本実施形態の画像形成装置において、用紙Pの片面へ画像を形成する場合は、用紙トレイ14から取り出された用紙Pは、複数の搬送ロール対24によって搬送路22を上方へ搬送され、搬送ベルト26へ送り込まれる。搬送ベルト26へ送り込まれた用紙Pは、帯電ロール31によって搬送ベルト26へ押し当てられると共に、帯電する搬送ベルト26に静電吸着されて、上方へ搬送され、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した所定の転写位置へ順次送り込まれる。 【0035】 所定の転写位置へ送り込まれた用紙Pは、感光体ドラム30上に形成された各色のトナー像が転写装置38によって転写され、用紙P上にフルカラー画像が形成される。さらに定着装置40へ搬送され、転写されたトナー像が定着装置40により定着されて、排出ロール対44により排出トレイ20へ排出される。 【0036】 また、用紙Pの両面へ画像を形成する場合は、トナー像が定着装置40により定着されて、片面に画像が形成された後、排出ロール対44でスイッチバックし、片面に画像が形成された用紙Pは、反転して第2搬送路46へ送り込まれる。第2搬送路46から再び第1搬送路22へ送り込まれ、もう片面側に上記と同様に画像が形成され、用紙Pの両面へ画像が形成される。以上のように、一連の画像形成動作が行われる。 【0037】 次に、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放する構成について説明する。 【0038】 図2に示すように、給紙部64の下部に、支軸51によって回動可能に軸支され、装置本体12側から装置外側へ(図2において矢印C方向へ)回動して傾倒することにより、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放可能なL字状のカバー体50が設けられている。 【0039】 カバー体50の内面側には、第2搬送路46の一方の路面46Aが形成されると共に、搬送ロール対48の一方が設けられている。一方、カバー体50の外面側には、カバー体50を回動させる際に把持する把手60が設けられている。 【0040】 また、カバー体50の下部には、図3に示すように、開口部62が設けられ、カバー体50はゲート状に形成されている。 【0041】 この開口部62から、給紙カセットである給紙部64(図2の斜線部分)が矢印D方向に着脱可能とされている。 【0042】 この給紙部64の上面には、最下のプロセスカートリッジ28Yが載置可能であって、載置されたプロセスカートリッジ28Yを装置本体12の装着位置へ案内する案内部66が形成されている。 【0043】 また、カバー体50の開口部62の上側には、搬送ベルト26を含む搬送ベルトユニット52が支軸53によって取り付けられ、カバー体50と一体に回動して傾倒するように構成されている。 【0044】 搬送ベルトユニット52は、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kに対向する側(図2において上側)に搬送ベルト26を備えると共に、搬送ベルトユニット52のカバー体50に対向する側(図2において下側)に、第2搬送路46の他方の路面46Bが形成されると共に、搬送ロール対48の他方が設けられている。 【0045】 この搬送ロール対48の他方及び搬送ベルト26を張架する張架ローラ27、29は、その軸方向両端部に設けられた搬送ベルトユニット52の一対の側板68に軸支されている。また、搬送ベルト26の下端は、開口部62の上端(図2、図3の一点鎖線E参照)の直上に位置するように設けられている。また、帯電ロール31は、搬送ベルト26と一体に設けられ、カバー体50と一体に回動するように構成されている。 【0046】 この帯電ロール31及び搬送ベルト26は、カバー体50が回動してプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放したとき、給紙部64の横方向の位置まで移動するように構成されている。 【0047】 すなわち、本実施形態では、カバー体50がプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放したときに、帯電ロール31及び搬送ベルト26は、最下のプロセスカートリッジ28Yの着脱進路から退避する位置まで移動する構成である。 【0048】 なお、着脱進路とは、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kが装置本体12に装着及び取り外しされるときに進む進路であり、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kは、装置本体12から離脱すれば、上方へ持ち上げることで、取り外すことができるので、本実施形態では、例えば、一点鎖線Fで示す進路が着脱進路となる。但し、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの取り外しやすさをより良好にするためには、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの取り外し方向後端側が装置本体12から完全に抜けるまでは横方向に移動させることができる形態や、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの取り外し方向後端側が装置本体12から略抜ける前後で、垂直に上方へ持ち上げなくとも放物線状のなだらかな軌跡で取り外せる形態が好ましく、例えば、一点鎖線F’で示す進路である。 【0049】 次に、上記の実施形態について作用を説明する。 【0050】 本実施形態では、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側に配置された搬送ベルト26は、給紙部64の下部へ軸支されプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放可能なカバー体50に取り付けられており、また、帯電ロール31及び搬送ベルト26は、カバー体50がプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放したとき、最下のプロセスカートリッジ28Yの着脱進路から退避する。 【0051】 このように、帯電ロール31及び搬送ベルト26は、最下のプロセスカートリッジ28Yの着脱進路から退避するので、最下のプロセスカートリッジ28Yを着脱する際に邪魔にならない。 【0052】 また、搬送ベルト26は、カバー体50側に取り付けられているので、搬送ベルト26が装置本体12側に軸支されている場合に比べ、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kから遠ざけることができ、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの着脱の際に、さらに、搬送ベルト26が邪魔になりにくい。 【0053】 また、カバー体50は、給紙部64の下部へ軸支されているので、カバー体50を横方向に開放したときに、カバー体50に取り付けられている搬送ベルト26がより遠くに遠ざかり、特に、最下のプロセスカートリッジ28Yであっても良好に着脱することができる。 【0054】 仮に、搬送ベルト26を装置本体12側の下部に軸支して、プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kから遠ざけようとすれば、装置本体12の下部(プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kから下方の部分)を下へ伸ばす必要があり、装置高さが高くなり、装置全体が大型化してしまう。これに対して、本実施形態では、搬送ベルト26を装置本体12側の下部に軸支しないので、装置高さを高くすることなく、搬送ベルト26をプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kから遠ざけることができる。 【0055】 また、本実施形態では、給紙部64の上面に案内部66を形成しているので、着脱スペースが狭くなってしまう最下のプロセスカートリッジ28Yを装着する際、最下のプロセスカートリッジ28Yの装着位置がユーザの立ち位置から見え難い場合であっても、最下のプロセスカートリッジ28Yの装着性を向上させることができる。 【0056】 また、この案内部66は、給紙部(給紙カセット)64の上面に形成されているので、別体で特別な案内部を設ける必要が無く、又、元々画像形成装置10の下方に設けられている給紙部64の一部を用いている為、余分な部品の追加を防げるばかりか、装置の高さを抑え、装置の小型化することもできる。 【0057】 また、搬送ベルト26を開口部62の上端(一点鎖線E参照)の直上に位置するので、可及的に装置高さを低くできる。 【0058】 なお、上記実施形態では、ベルト体として搬送ベルトについて説明したが、本発明のベルト体は、これに限られず、各プロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの感光体ドラム30から各色のトナー像が一次転写され、その一次転写されたトナー像を用紙へ2次転写する中間転写ベルトであってもよい。 【0059】 また、上記実施形態では、帯電ロール31及び搬送ベルト26は、カバー体50がプロセスカートリッジ28Y、28M、28C、28Kの横方向側を開放したとき、給紙部64の横方向の位置まで移動するように構成されているが、本発明の概念としては、帯電ロール31及び搬送ベルト26の全体が、給紙部64の横方向の位置に退避する必要はなく、最下のプロセスカートリッジ28Yの着脱進路(一点鎖線F参照)から退避しさえすればよい。 【図面の簡単な説明】 【0060】 【図1】図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の側面図である。 【図2】図2は、本実施形態に係るカバー体が開いた状態の画像形成装置の側面図である。 【図3】図3は、本実施形態に係るカバー体が開いた状態の画像形成装置の斜視図である。 【符号の説明】 【0061】 10 画像形成装置 12 装置本体 26 搬送ベルト(ベルト体) 28Y、28M、28C、28K プロセスカートリッジ 31 帯電ロール 50 カバー体 62 開口部 64 給紙部 66 案内部
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