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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25251(P2007−25251A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−207158(P2005−207158)
出願日 平成17年7月15日(2005.7.15)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 山本 哲也
要約 課題
交流電圧発生回路の負荷容量増大を抑え、現像剤残量検知の精度向上との両立を図る。

解決手段
現像剤残量検知の為のアンテナ電極に流れる電流を検知する為の電流検知手段の部分に分流回路を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
前記プロセスカートリッジ内に設けられた現像剤を収納する現像剤収納部と、
少なくとも交流電圧成分を含んだ電圧を発生する電圧発生手段と、
前記電圧発生手段が発生した電圧が印加される前記プロセスカートリッジ内に設けられた少なくとも一つの電圧印加部材と、
少なくとも一つの検出電極と、
前記検出電極に流れる電流を検出する第1の電流検出手段と、
前記電圧発生手段に接続された基準コンデンサに流れる電流を検出する第2の電流検出手段と、を有し、
第1の電流検出手段には前記検出電極に流れる電流を分流する分流手段が設けられ、該分流手段で分流された電流値と前記第2の電流検出手段で検出された電流値により前記電圧印加部材と前記検出電極間の静電容量を検出する静電容量検出手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記電圧発生手段は直流電圧に交流電圧を重畳させた現像バイアスを発生する為の現像バイアス発生手段であることを特徴とする、特許請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記電圧印加部材は現像剤を担持する為の現像ローラであることを特徴とする、特許請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記検出電極はプロセスカートリッジ内に設けられたアンテナ電極であることを特徴とする、特許請求項1、2、または3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記電圧印加部材及び前記検出電極が共にアンテナ電極であることを特徴とする、特許請求項1または2記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は静電潜像を形成し、現像する複写機及びプリンタ等に関するもので、特に現像剤の残量を電気的容量変化により検出する手段を備えた画像形成装置およびプロセスカートリッジに関するものである。ここで、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体ドラムと共に帯電手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段の少なくとも1つを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを複写機及びプリンタに代表される画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ等の画像形成装置は、一様に帯電させた感光体ドラム(像担持体)に選択的な露光をして潜像を形成し、この潜像をトナーで顕像化すると共に、該トナー像を記録媒体に転写して画像記録を行う。このような装置にあっては、トナーがなくなった場合に補給する必要があり、そのようなトナーの補給や寿命に達した感光体ドラム等の部品の交換をユーザーが容易に行う為に、前記感光体ドラム、帯電器、現像器、クリーニング部等を一体構造にまとめて装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が広く採用されている。
【0003】
このプロセスカートリッジ方式においては、装置内に現像剤残量検出装置を設けることで、現像剤容器であるトナー容器のトナーの残量を検出し、その残量を表示パネルなどによりユーザーに報知している。(特許文献1参照)
従来の画像形成装置における現像剤残量検出装置について図6により説明する。
【0004】
尚、本例の画像形成装置にはプロセスカートリッジ1が着脱自在に装着され、プロセスカートリッジ1は、電子写真感光体である感光ドラム2、帯電手段である帯電器6、電圧印加部材である現像ローラ5、現像剤収納部としてのトナー収容部3、現像剤(トナー)を攪拌する攪拌棒9、クリーニング手段8を備えている。
【0005】
現像ローラ5から離れた、トナー容器3内の壁面に検出電極としてのアンテナ電極4が配置され、このアンテナ電極4、及び電極として作用する現像ローラ5は静電容量検出手段25にそれぞれ接続されている。静電容量検出手段25は、現像ローラ5とアンテナ電極4間の静電容量を検出することにより、検出した静電容量に応じてトナー残量を検出する構成となっている。
【0006】
又、現像ローラ5には高圧電源24の電圧発生手段としての現像バイアス発生装置23が接続されている。
【0007】
静電容量検出手段25は、現像ローラ5に接続された基準コンデンサ10、ダイオード11、12、定電圧源13、基準電圧検出抵抗14、基準電圧検出コンデンサ15、又、アンテナ電極4に接続されたダイオード16、17、アンテナ電極電流検出抵抗18、アンテナ電極電流検出コンデンサ19、そして、オペアンプ20を備えている。
【0008】
そして、静電容量検出手段25はCPU22内のアナログディジタル変換ポート(以降A/Dポートと記載)に接続されている。
【0009】
上記構成の現像剤残量検出装置におけるトナー残量検出動作としては、まず、現像バイアス発生装置23において、直流電圧に交流電圧を重畳させた現像バイアスを生成する。現像バイアスは、静電容量検出手段25内の基準コンデンサ10と現像ローラ5に印加される。基準コンデンサ10には、基準コンデンサ静電容量Crに応じた交流電流が発生する。
【0010】
一方、アンテナ電極4には現像ローラ5−アンテナ電極4間の静電容量Ctに応じた交流電流が発生する。
【0011】
基準コンデンサ10に流れる交流電流は、ダイオード11を介して基準電圧検出抵抗14及び基準電圧検出コンデンサ15で整流されて直流電圧Vr1に変換される。ここで、オペアンプ20の正入力には、定電圧源13の直流電圧Vr2(=4.5V)と直流電圧Vr1を重畳した電圧Vrが入力される。
【0012】
一方、アンテナ電極4に流れる交流電流は、ダイオード16を介してアンテナ電極出力電圧抵抗18及びアンテナ電極出力電圧検出コンデンサ19で整流されて直流電圧に変換され、オペアンプ20の負入力に入力される。
【0013】
上記回路構成とすることで、オペアンプ20は、基準コンデンサ10の静電容量Crと、現像ローラ5−アンテナ電極4間の静電容量Ctの差に応じた電圧を出力する。ここで、オペアンプ20の出力電圧Vsは下記の式1で表せる特性となる。
【0014】
Vs=4.5−A×(Ct−Cr)×f×Vpp …式1
但し、Aは所定の定数、Ctは現像ローラ5−アンテナ電極4間の静電容量、Crは基準コンデンサ10の静電容量、fは現像バイアスの交流周波数、Vppは現像バイアスのピークツーピーク電圧である。
【0015】
又、オペアンプ20の出力端子に接続されているダイオード21で、出力電圧Vs(以下、静電容量検出電圧Vsと記載)をCPU22の入力定格電圧以下に抑制している。
【0016】
CPU22においては、静電容量検出電圧VsのA/Dポートでアナログ/デジタル変換され、CPU22が検出電圧Vsを検出する。CPU22にはROMが格納されており、検出されたVsはROMに記憶されている変換テーブルに基づき、トナー残量に変換する。このトナー残量を不図示の表示手段に表示することで一連のトナー残量検出を行っている。
【0017】
上記トナー残量検出の目的の一つは、プロセスカートリッジ内の現像剤が非常に少なくなった際の例えば白すじの入った不良画像等が出力されること防止し、且つユーザーにプロセスカートリッジの交換を促すことにある。
【0018】
その為にはトナーが非常に少ない状態での検出精度をあげる必要がある。上記従来例で示したプロセスカートリッジ構成の場合、少量のトナーの検出精度を上げるためにはアンテナ電極をできる限り現像ローラに近づけることにより、少量トナーに対して精度のよい現像剤残量検出が可能となる。
【特許文献1】特開2002−108085号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
しかしながら、アンテナ電極を現像ローラに近づけることは、現像ローラ−アンテナ電極間の静電容量Ctを増大させることになり、それに伴って基準となるコンデンサの容量Crも大きくする必要がある。
【0020】
一方、画像形成装置のプロセス条件の観点から考えると、現像バイアス発生回路側からみた容量が大きいと現像バイアスの電流波形がなまってしまい、最良な画像を得ることが難しくなる。
【0021】
従って、単純にアンテナ電極を現像ローラに近づけることは現像バイアス発生回路の負荷容量を増大させることになり、出力画像の印字精度に悪影響を及ぼすといった課題を生じることとなってしまう。
【0022】
上記従来の問題点に鑑み、本発明は、現像バイアス回路の負荷容量の増大を抑え、且つ現像剤残量検出精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。本発明では上記目的を達するために、本発明の第1の請求項によれば、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記プロセスカートリッジ内に設けられた現像剤を収納する現像剤収納部と、少なくとも交流電圧成分を含んだ電圧を発生する電圧発生手段と、前記電圧発生手段が発生した電圧が印加される前記プロセスカートリッジ内に設けられた少なくとも一つの電圧印加部材と、少なくとも一つの検出電極と、前記検出電極に流れる電流を検出する第1の電流検出手段と、前記電圧発生手段に接続された基準コンデンサに流れる電流を検出する第2の電流検出手段と、を有し、第1の電流検出手段には前記検出電極に流れる電流を分流する分流手段が設けられ、該分流手段で分流された電流値と前記第2の電流検出手段で検出された電流値により前記電圧印加部材と前記検出電極間の静電容量を検出する静電容量検出手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0024】
また、本発明の第2の請求項によれば、前記電圧発生手段は直流電圧に交流電圧を重畳させた現像バイアスを発生する為の現像バイアス発生手段である。
【0025】
また、本発明の第3の請求項によれば、電圧印加部材は現像剤を担持する為の現像ローラである。
【0026】
また、本発明の第4の請求項によれば、検出電極はプロセスカートリッジ内に設けられたアンテナ電極である。
【0027】
また、本発明の第5の請求項によれば、電圧印加部材及び前記検出電極が共にアンテナ電極であってもよい。
【発明の効果】
【0028】
以上説明したように、本発明の第1の請求項によると、現像剤残量検知の為の容量検出電極に流れる電流の分流した値を基準コンデンサに流れる電流値と比較することにより、基準コンデンサの容量を小さくすることができる。
【0029】
また、本発明の第2の請求項によると、現像剤残量検知の為の電圧発生回路が現像バイアス発生回路であり、基準コンデンサの容量が小さくなることにより現像バイアス発生回路の負荷容量を軽減でき、現像バイアスがなまることによる画像品質低下を抑制する効果がある。
【0030】
また、本発明の第3の請求項によると、現像剤残量検知の為の電圧印加部材は現像ローラであり、現像剤残量検知の為の電圧印加を部材を専用に設けること無く行うことが可能となる。
【0031】
また、本発明の第4の請求項によると、現像剤残量検知の為の検出電極はプロセスカートリッジ内に設けられたアンテナ電極であり、検出電極を任意の場所に設けることで所望の部分の現像剤残量を詳細に見ることが可能となる。特にアンテナ電極を現像ローラに近接させることにより、現像剤が非常に少ない時の状態変化を逐次検出できる効果がある。一方、アンテナ電極を現像ローラに近接させた際にはアンテナ電極を現像ローラ間の容量が増大してしまうが、本発明における分流回路の構成によって基準コンデンサの容量を小さくすることにより、現像バイアス発生回路の負荷容量を軽減でき、現像剤残量検知の精度向上と画像品質の両立を実現できる効果がある。
【0032】
また、本発明の第5の請求項によると、現像剤残量検知の為の電圧印加部材と検出電極がアンテナ電極であり、電圧印加部材と検出電極を任意の場所に設けることができ、検出したい部分を詳細に検出できるだけでなく、現像剤残量検知の為の電圧発生回路が現像バイアス発生回路に限定されることがなくなる効果がある。さらに、本発明における分流回路の構成によって基準コンデンサの容量を小さくすることにより、前記電圧発生回路の負荷容量を軽減でき、現像剤残量検知の精度向上と画像品質の両立を実現できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例を図1〜図4に基づいて説明する。但し、本実施例はあくまで例示であり、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。
【0034】
まず、画像形成装置の全体の構成について図1を用いて説明する。
【0035】
図1において、レーザビームプリンタ101は記録紙Pを収納する紙カセット102を有し、記録紙Pはピックアップローラ103によって紙カセット101から繰り出され、給紙ローラ104により紙搬送経路に送られる。この時、記録紙Pの重送を防止するために給紙ローラ104と対をなして、リタードローラ105が設けられている。
【0036】
搬送経路に送られた記録紙Pは給紙搬送ローラ106によってさらに下流レジ前センサ107を通過し、レジストローラ対108に向けて搬送される。そして、レジストローラ対108の駆動によって所定のタイミングでプロセスカートリッジ1に搬送される。
【0037】
このプロセスカートリッジ1は公知の電子写真プロセスに必要な現像剤(トナー)を収容し、現像剤担持体である現像スリーブ5を備えた現像剤容器であるトナー容器3、帯電手段である帯電ローラ6、クリーニング手段8、及び電子写真感光体である感光ドラム2が一体的に構成されており、画像形成装置本体101に対して着脱可能に装着される。また、感光体ドラム1は本体のドラムモータ113からの伝達により所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
【0038】
前記感光体ドラム2上には、後述するレーザスキャナ部114からのレーザ光により画像信号に基づいた像露光が行われ、静電潜像が形成される。この潜像は現像スリーブ110を含めた現像手段によりトナー像として感光体ドラム2上に現像され、トナー像は転写手段である転写ローラ115によって、感光体ドラム2と転写ローラ115のニップ部に搬送されてきた記録紙Pに転写される。
【0039】
転写位置で画像が転写された記録紙Pは熱定着するために内部に加熱用のハロゲンヒータ116を備えた定着ローラ117と加圧ローラ118対を備えた定着装置119に搬送され、定着ローラ117と加圧ローラ118対により形成される定着ニップ部を通過することにより、未定着トナー像が定着ローラの熱により加熱定着処理をうける。
【0040】
加熱定着処理が終了した記録紙Pは排紙ローラ対120によってレーザビームプリンタ101の外部に排出される。これら一連の記録処理は不図示コントローラによって制御される。
【0041】
また、前記スキャナ部114には、不図示の外部装置から送られる画像信号に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット114a、レーザユニット114aからのレーザ光を感光体ドラム1上に走査するためのポリゴンミラー114bとスキャナモータ114c、結像レンズ群114d、及び折り返しミラー114eにより構成されている。
【0042】
また、121は高圧電源部であり、前記帯電ローラ2、前記現像スリーブ110、前記転写ローラ115に所望の電圧を給電する為の各高圧回路とを有している。
【0043】
123は表示装置であり後述するCPU22からの信号によりLBP101の状態を外部に表示する機能をもっている。
【0044】
さらに、122はレーザプリンタ101を制御するプリンタ制御部であり、不図示のROM、RAM、タイマ、I/Oポート、A/Dポート、D/Aポートを具備したCPU22と各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。
【0045】
次に、現像剤残量検知に関して、図2を用いて説明する。
【0046】
本実施例において特徴的な部分はアンテナ電極4側に接続された電流検出回路部に分流回路38を設けた点である。
【0047】
本実施例におけるトナー残量検出動作としては、まず直流電圧に交流電圧を重畳させた現像バイアスを生成する為の現像バイアス発生装置23は基準コンデンサ10と現像ローラ5に接続されており、基準コンデンサ10には、基準コンデンサ静電容量Crに応じた交流電流Irが以下の式に従って流れる。
【0048】
Ir=Cr×f×Vpp …式2
但し、Crは基準コンデンサ10の静電容量、fは現像バイアスの交流周波数、Vppは現像バイアスのピークツーピーク電圧である。
【0049】
さらにダイオード11,12で整流された電流Irと基準電流検出抵抗14、基準電流検出コンデンサ15、定電圧源13(=4.5V)によりオペアンプ20の正入力は端子には以下の式で表されるVrが印加される。
【0050】
Vr=4.5+Rr×Cr×f×Vpp …式3
但し、Rrは基準電流検出抵抗14の抵抗値である。
【0051】
一方、アンテナ電極4には現像ローラ5−アンテナ電極4間の静電容量Ctに応じた交流電流が発生し、ダイオード16には以下の式で表される電流Itが流れる。
【0052】
It=Ct×f×Vpp …式4
電流Itは抵抗30、31、32、33、トランジスタ34、35、コンデンサ36によって構成される分流回路38によりIt1とIt2に分流される。本実施例では一例としてIt1=1/10×Itとなるように抵抗30、31を設定されている。
【0053】
そして、アンテナ電流検出抵抗18を流れる電流は1/10×Ct×f×Vppとなり、結果としてオペアンプ20の出力電圧Vsは下記の式5で表せる特性となる。
【0054】
Vs=4.5−Rr×(1/10×Ct−Cr)×f×Vpp …式5
但し、Rrは基準電流検出抵抗14とアンテナ電流検出抵抗18の抵抗値である。
【0055】
図3にVsの特性を示す。図は横軸に現像ローラとアンテナ電極間静電容量Ct縦軸に静電容量検出電圧Vsとなっている。
【0056】
未使用カートリッジが画像形成装置本体に挿入された場合には現像ローラ/アンテナ電極間静電容量Ctは大きくなり、Vsは小さくなる。一方、プロセスカートリッジを使用することにより現像剤量が減少した後の現像ローラ/アンテナ電極間静電容量Ctは小さくなり、Vsは4.5Vに近づく。本特性を考慮に入れて、基準コンデンサ容量Crとゲインとなる抵抗Rrは決定される。
【0057】
具体的にはCt=Ce(トナーEmpty時の現像ローラ/アンテナ電極間静電容量)となった時に4.5VとなるようにCrは決定される。また、Ct=Cf(トナーFull時の現像ローラ/アンテナ電極間静電容量)において1.0V程度となるようにRを設定する。
【0058】
本実施例の図2に示される構成によれば、Cr=1/10×Ceとなり、トナーEmpty時の現像ローラ/アンテナ電極間静電容量の1/10の少容量コンデンサで十分である。
【0059】
本実施例のように基準コンデンサを小さくすることは現像バイアス回路23から見た負荷容量を小さくすることになり、画像形成装置の一プロセスとしての現像バイアス出力のなまりを防止することにつながる。
【0060】
図4に本実施例のトナー残量検出におけるフローチャートを示す。なお、このフローチャートに示す制御処理は、予めROMに格納されたプログラムに従ってCPUにより実行されるものである。
【0061】
まず、画像形成(プリント)を開始すると(S101)、現像バイアス発生回路23にて画像形成条件で現像バイアスを生成する(S102)。そのタイミングで静電容量検出手段25より入力されたVsをCPUのA/Dポートでアナログディジタル変換を行い、CPUが現像ローラ/アンテナ電極間静電容量に応じた検出電圧Vsを検出する(S103)。CPUは予めROMに記憶されているトナー残量変換テーブルに従い、検出電圧をトナー残量に変換し(S104)、トナー残量を検出する(S105)。このトナー残量を不図示の表示手段に表示し、ユーザーに報知する(S106)。
【0062】
以上説明したように、本実施例によれば、現像剤残量検知に関してアンテナ電極に接続されたアンテナ電極電流検出回路に分流回路を設けることとにより、現像バイアス発生回路に直接接続される基準コンデンサの容量を小さくすることができ、画像形成装置の一プロセスとしての現像バイアス出力のなまりを防止する効果がある。また、コンデンサ容量を小さくすることにより、コストを低減できる効果がある。さらには特に少量トナー時の現像剤残量検知の精度向上に対し、アンテナ電極を現像ローラに近づけた際の基準コンデンサ容量アップを防ぐことができ、現像バイアスのなまり増加を防ぐことできるため、現像剤残量検知の精度向上と画像品質低下の防止を両立させることが可能となる。
【0063】
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施例を図5に基づいて説明する。なお、本実施例における画像形成装置の基本的な構成は第1の実施例と同じであり、現像剤残量検知手段の構成が第1の実施例と異なっている。
【0064】
第1の実施例では、現像ローラとトナー容器内に設けられたアンテナ電極間の静電容量を検出することにより、現像剤残量検知を行ったが、本実施例ではトナー容器内に対向する2つのアンテナ電極を設け、各アンテナ電極間の静電容量を検出することによって現像剤残量を検知する構成となっている。
【0065】
さらに、本実施例の構成ではアンテナ電極に印加される交流電圧は現像バイアスに限られることなく、別の交流電圧を印加することも可能である。
【0066】
本実施例における現像剤残量検知に関して、図5を用いて説明する。
【0067】
図5で示されるプロセスカートリッジ1にはトナー収容部3内に第1のアンテナ電極49と第2のアンテナ電極48が対向して配設されている。第1のアンテナ電極には高圧電源24内の交流電圧印加手段47に接続されており、直流に交流電圧が重畳された高電圧が印加される。
【0068】
交流電圧が第1のアンテナ電極49に印加されると、アンテナ電極48、49間に形成された静電容量Ctを介して、ダイオード40,41で整流された半波電流がダイオード40に流れる。
【0069】
この半波電流は第1の実施例で説明したと同様、静電容量Ctに応じた値であり、分流回路38で分流され、It3がオペアンプ20、抵抗18、コンデンサ19で構成される積分回路に入力される。このIt3は以下の式で表される値となる。
【0070】
It3=1/10×Ct×f'×Vpp' …式6
但し、f'は交流電圧印加手段47の交流周波数、Vpp'は交流電圧印加手段47のピークツーピーク電圧である。また、本実施例ではIt3=1/10×Itとなるように抵抗30、31の定数を設定している。
【0071】
一方、積分回路には基準コンデンサ10を介して流れるIrも入力される。コンデンサ10は交流電圧印加手段47に接続されており、交流電圧印加手段47から電圧が印加されるとダイオード42,43で整流された下記の式で表される半波電流が流れる。
【0072】
Ir'=−Cr×f'×Vpp' …式7
そして、積分回路を構成するオペアンプ20の負入力にはIt3+Ir'が入力され、正入力には定電源46(=4.5V)が入力されている為、オペアンプ20の出力電圧Vsは
Vs=4.5−Rs×(1/10×Ct−Cr)×f'×Vpp' …式8
となる。
【0073】
本実施例の図2に示される構成によれば、アンテナ電極に流れる電流を検出する為の電流検出手段に分流回路を設け、分流した電流値と基準コンデンサに流れる電流値を比較することにより、基準コンデンサの容量を小さくすることができ、基準コンデンサに接続されている例えば現像バイアス発生回路や帯電バイアス発生回路の波形がなまってしまうことを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施例1における画像形成装置の概略断面図
【図2】本発明の実施例1における現像剤残量検知を説明する回路図
【図3】本発明の現像剤残量検知におけるCtVs特性表
【図4】本発明の実施例1における現像剤残量検知を説明するフローチャート
【図5】本発明の実施例2における現像剤残量検知を説明する回路図
【図6】本発明の従来例における現像剤残量検知を説明する回路図
【符号の説明】
【0075】
1 プロセスカートリッジ
2 感光体ドラム
4 アンテナ電極
5 現像ローラ
22 CPU
23 現像バイアス発生回路
25 静電容量検出手段
38 分流回路
101 画像形成装置




 

 


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