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発明の名称 シャッタ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−17581(P2007−17581A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−197330(P2005−197330)
出願日 平成17年7月6日(2005.7.6)
代理人 【識別番号】100068962
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔
発明者 生井 明宏
要約 課題
大型化することなく、ブレーキ機構の配置を可能とするシャッタ装置を提供する。

解決手段
遮光羽根群をリンク機構によって連結し、展開状態と重畳状態との間で走行させて露光を行うマグネット保持タイプのシャッタ装置において、リンク機構を介して遮光羽根群を駆動する駆動部材7と、駆動部材の作動領域外に配置されるブレーキ機構38と、ブレーキ機構の構成要素であるブレーキレバーにその一端が回動可能に取り付けられ、他端が駆動部材と係合するブレーキ用リンクレバー43とを有し、ブレーキ用リンクレバーの前記他端は、駆動部材の作動軌跡に沿うように案内手段46によって作動案内される構造にしている。
特許請求の範囲
【請求項1】
遮光羽根群をリンク機構によって連結し、展開状態と重畳状態との間で走行させて露光を行うマグネット保持タイプのシャッタ装置において、
前記リンク機構を介して前記遮光羽根群を駆動する駆動部材と、
前記駆動部材の作動領域外に配置されるブレーキ機構と、
前記ブレーキ機構の構成要素であるブレーキレバーにその一端が回動可能に取り付けられ、他端が前記駆動部材と係合するブレーキ用リンクレバーとを有し、
前記ブレーキ用リンクレバーの前記他端は、前記駆動部材の作動軌跡に沿うように案内手段によって作動案内されることを特徴とするシャッタ装置。
【請求項2】
前記駆動部材が前記ブレーキ用リンクレバーの前記他端と係合する間は、前記駆動部材は前記ブレーキ用リンクレバーの一端と他端の間に位置することを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
【請求項3】
前記駆動部材は、復帰時に前記ブレーキレバーを復帰位置に戻す当接部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のシャッタ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮光羽根群を展開状態と重畳状態との間で走行させるシャッタ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラ等の光学機器に用いられるフォーカルプレーンシャッタは、遮光羽根群である先羽根群および後羽根群を順次走行させることにより、アパーチャ上に形成した露光用スリットを移動させながらフィルム等を露光させるものである。遮光羽根群は、それぞれ複数の分割シャッタ羽根を平行リンク機構構成部材に連結されて構成される。このようなフォーカルプレーンシャッタでは、高速露光秒時の安定性やストロボ同調速度の高速化等を図るため、羽根速の高速化が進んでいる。一方、羽根速の高速化は、先羽根群や後羽根群の走行端にて生ずる衝撃や打撃音の発生につながり、衝撃が大きいことは、リンク機構構成部材に対するシャッタ羽根のカシメ部の耐久性等の問題にも関わってくる。このため、従来では、板バネ等の弾性部材により付勢されたブレーキレバーと摩擦板とをリンク機構構成部材の駆動部材である駆動レバーの通過経路上に配設している。そして、駆動レバーとの当接によりブレーキレバーを回動させ、シャッタ羽根および駆動レバーの運動エネルギーをブレーキレバーと摩擦板の摩擦によって吸収するようにすることが一般的である。これらの技術は本件出願人による例えば特許文献1にも開示されている。
【特許文献1】特公平7−46191号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
所謂マグネット保持タイプのシャッタにおいては、先羽根群および後羽根群を駆動するそれぞれの駆動レバーの保持を、カメラチャージ完了の状態でチャージレバーで行う。シャッタ走行時にはチャージレバーが逃げ、上記駆動レバーの保持を、先羽根群および後羽根群それぞれを保持タイプのマグネットの吸着で行う。先羽根群および後羽根群の走行開始タイミングで、上記マグネットの吸着状態を解除して先羽根群および後羽根群の走行開始を行う。このような所謂マグネット保持タイプのシャッタにおいては、特に後羽根群の駆動レバーの走行方向にチャージレバーが配置され、また上面にマグネットが配置される。そのため、スペース上の制約からブレーキ機構が配置できないという問題があった。
【0004】
(発明の目的)
本発明の目的は、大型化することなく、ブレーキ機構の配置を可能とするシャッタ装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、遮光羽根群をリンク機構によって連結し、展開状態と重畳状態との間で走行させて露光を行うマグネット保持タイプのシャッタ装置において、前記リンク機構を介して前記遮光羽根群を駆動する駆動部材と、前記駆動部材の作動領域外に配置されるブレーキ機構と、前記ブレーキ機構の構成要素であるブレーキレバーにその一端が回動可能に取り付けられ、他端が前記駆動部材と係合するブレーキ用リンクレバーとを有し、前記ブレーキ用リンクレバーの前記他端が、前記駆動部材の作動軌跡に沿うように案内手段によって作動案内されることを特徴とするシャッタ装置とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、大型化することなく、ブレーキ機構の配置を可能とするシャッタ装置を提供できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例に示す通りである。
【実施例】
【0008】
図1〜図5は本発明の一実施例に係わるシャッタ装置であるところのフォーカルプレーンシャッタを示す平面図であり、まず、図1を用いて各構成要素について説明する。
【0009】
図1において、1はシャッタ地板であり、平面略中央には開口部1aが設けられている。2は先羽根駆動レバーであり、軸3を中心として回転可能に取り付けられており、その先端の羽根駆動ピン4が図示しない先羽根群の先羽根駆動アーム5と連結され、バネ6によって公知のリンク機構を介して図中時計方向に回転付勢されている。7は後羽根駆動レバーであり、軸8を中心として回転可能に取り付けられている。その先端の羽根駆動ピン9は図示しない後羽根群の後羽根駆動アーム10と連結され、バネ11によって公知のリンク機構を介して図中時計方向に回転付勢されている。12,13はアーマチャであり、アーマチャ軸14,15によって、それぞれ先羽根駆動レバー2、後羽根駆動レバー7に該アーマチャ軸14,15の長手方向に摺動可能に取り付けられている。そして、バネ16,17によって図1の状態では左上方向に付勢されている。18a,18bは緩衝ゴムである。
【0010】
19,20は電磁石を構成するコイル、21,22はコイル19,20の内部に配置されたヨークであり、コイル19,20への図示しない制御回路からの通電により、上記のアーマチャ12,13を吸着する構成となっている。23はチャージレバーであり、軸24に回転可能に取り付けられ、そのカム部23aは先羽根駆動レバー2のチャージピン25を介して先羽根駆動レバー2をチャージする。また、カム部23bは後羽根駆動レバー7のチャージピン26を介して後羽根駆動レバー7をチャージする。27は先羽根ブレーキレバーであり、後述する軸28に回転可能に取り付けられている。
【0011】
ここで、ブレーキ機構の構成を、図5の断面図をも用いて説明する。なお、ブレーキ機構の摩擦発生構造は後羽根群および先羽根群ともに同じである。
【0012】
先羽根ブレーキレバー27(図5の括弧内の番号は後述する後羽根ブレーキレバーを示しており、以下同様)は、その上下には摩擦シート29,30を配されるものである。そして、回転止め31を介して板バネ32のバネ力で押し付けられることにより、該先羽根ブレーキレバー27が回転するときの摩擦力を発生する構成となっている。33は板バネ32の変形量を調整するためのカラー、34aはビスである。回転止め31は図5に示すように軸28に取り付けられ、図1に示すダボ35によって回転を規制されている。36(図1参照)は先羽根ブレーキレバー27のストッパー、37は先羽根ブレーキレバー27に時計方向の回転力を付加するバネである。
【0013】
38は後羽根ブレーキレバーであり、図5に示す軸42に回転可能に取り付けられ、先羽根ブレーキレバー27と同様の構成で回転時摩擦力が発生する構成となっており、バネ39により時計方向の回転付勢がかけられている。40は回転止め、41は回転止め40の回転を規制するダボ、34bはビスである。後羽根ブレーキレバー38には、ブレーキ用リンクレバー43が軸44により回転可能に取り付けられる。ブレーキ用リンクレバー43はその先端部に後羽根駆動レバー7と係合するためのピン45が固着されている。またその中間部にはガイドカム部43aがあって、地板1に取り付けられたガイド軸46と係合している。後羽根駆動レバー7によって後述の図3の状態から図4の状態まで回転させられたとき、ピン45が後羽根駆動レバー7の係合部7a(図3、図4)の作動軌跡と略等しい作動をするように構成されている。47はブレーキ用リンクレバー43のストッパーである。
【0014】
次に、上記構成のフォーカルプレーンシャッタの作動について、図2〜図4を用いて説明する。
【0015】
図2〜図4はレバー関係の作動を理解しやすいように、コイル19,20、ヨーク21,22は省いている。図2はチャージ完了状態であり、撮影動作が開始されると、まず図1に示したコイル19,20に図示しないカメラの制御回路から通電がなされ、アーマチャ12,13は吸着状態となる。
【0016】
次に、図示しないカメラのミラーアップ機構が作動すると、チャージレバー23が反時計方向に回転させられる。該チャージレバー23のカム部23a,23bに回転規制されていた先羽根駆動レバー2および後羽根駆動レバー7は、それぞれバネ6,11により時計方向に回転しようとする。しかし、アーマチャ12,13が吸着された状態であるため、オーバーチャージ分回転した後、緩衝ゴム18a,18b、アーマチャ軸15,14を介してその回転が規制される。
【0017】
次に、図示しないカメラのミラーアップが完了すると、まず、先羽根駆動レバー2側のコイル19への通電が断たれ、アーマチャ12が開放される。図3に示すように、先羽根駆動レバー2がバネ6の付勢によって時計方向に回転して、図示しない先羽根群を作動させて、シャッタを開く。先羽根駆動レバー2は、その作動の終端で羽根駆動ピン4が先羽根ブレーキレバー27のカム部27aと当接し、先羽根ブレーキレバー27を反時計方向に回転させる。それによって、その摩擦力とバネ37の付勢力によって制動がかけられ、図示しない先羽根群への衝撃力を緩和している。先羽根ブレーキレバー27は、その腕部27bがストッパー36に当接するまで回転して停止することにより、先羽根駆動レバー2の回動も停止する。
【0018】
次に、規定秒時が経過した後、後羽根駆動レバー7側のコイル20への通電が断たれ、アーマチャ13が開放されて、後羽根駆動レバー7がバネ11の付勢によって時計方向に回転して、図示しない後羽根群を作動させて、シャッタを閉じる。後羽根駆動レバー7は、図3に示すように、その作動の終端で後羽根駆動レバー7の係合部7aがブレーキ用リンクレバー43に固着されたピン45と当接する。よって、ブレーキ用リンクレバー43を介して後羽根ブレーキレバー38を反時計方向に回転させ、その摩擦力とバネ39の付勢力により制動がかけられる構成となっている。
【0019】
後羽根駆動レバー7がブレーキ用リンクレバー43を介して後羽根ブレーキレバー38を反時計方向に回転させるとき、上記のようにブレーキ用リンクレバー43の回転軸44は後羽根ブレーキレバー38の回転軸34bを中心に回転する。しかし、ブレーキ用リンクレバー43はそのガイドカム部43aと地板1に固着されたガイド軸46との係合により、作動中の姿勢を制御する。ブレーキ用リンクレバー43の回転軸44と逆側の先端部に設けられた、後羽根駆動レバー7の係合部7aと係合するピン45の作動軌跡が後羽根駆動レバー7の軸8を中心とする円弧状の作動軌跡と略同一の作動をするように構成されている。したがって、図3に示す後羽根駆動レバー7の係合部7aがブレーキ用リンクレバー43のピン45に当接した状態から、図4に示す作動終了状態までの間に、後羽根駆動レバー7の係合部7aとブレーキ用リンクレバー43の係合部であるピン45との係合が外れることは無い。この後羽根駆動レバー7の係合部7aがピン45に当接した状態では、常に軸44とピン45の間に係合部7aが位置することになる。
【0020】
次に、図4に示すように、後羽根駆動レバー7が最後まで回動すると、ブレーキ用リンクレバー43のピン45がストッパー47に当接し、後羽根駆動レバー7の作動が終了して、シャッタは閉じ状態となる。
【0021】
最後に、先羽根群及び後羽根群のチャージ動作に移り、チャージレバー23が図示しないチャージ機構によって時計方向に回動され、チャージカム23aが先羽根駆動レバー2のチャージピン25を介して先羽根駆動レバー2を反時計方向にチャージする。これに伴い、先羽根駆動レバー2のブレーキチャージ部2aが先羽根ブレーキレバー27を時計方向に回動させて、該先羽根ブレーキレバー27をチャージする。これと少し遅れたタイミングでチャージレバー23のチャージカム23bが後羽根駆動レバー7のチャージピン26を介して後羽根駆動レバー7を反時計方向にチャージする。同時に、後羽根駆動レバー7のブレーキチャージ部7bが後羽根ブレーキレバー38を時計方向に回動させて、該後羽根ブレーキレバー38とブレーキ用リンクレバー43をチャージする。チャージが終了すると、図2に示す状態に復帰し、カメラの撮影が終了する。
【0022】
上記実施例によれば、以下のような効果を有する。つまり、マグネット保持タイプのフォーカルプレーンシャッタにおいて、遮光羽根群(先羽根群や後羽根群)の走行端にて生ずる衝撃等を抑えるために該遮光羽根群を駆動する駆動レバーにブレーキ機構を配置することが一般に行われている。上記駆動レバーにブレーキ機構を配置しようとした場合、後羽根駆動レバーのブレーキ機構に関しては、該後羽根駆動レバーをチャージするチャージレバー及びマグネットの作動領域にブレーキ機構を配置する必要があり、当該フォーカルプレーンシャッタの大型化を招いていた。これを回避するために、本実施例では、後羽根駆動レバー7のブレーキ機構(後羽根ブレーキレバー38等)を、マグネットを成すアーマチャ13の作動領域外に配置し、ブレーキ用リンクレバー43で上記ブレーキ機構と後羽根駆動レバー7との連結を図る構成にしている。上記ブレーキ用リンクレバー43は後羽根ブレーキレバー38に回転可能に取り付けられ、ガイドカム部43aによって、該ブレーキ用リンクレバー43の先端の後羽根駆動レバー7との係合部(ピン45)が後羽根駆動レバー7の作動軌跡にほぼ沿う形で作動するようにしている。
【0023】
よって、フォーカルプレーンシャッタを大型化することなく、ブレーキ機構の配置を可能とする、マグネット保持タイプのフォーカルプレーンシャッタを提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施例に係わるシャッタ装置であるところのフォーカルプレーンシャッタのチャージ状態を示す平面図である。
【図2】図1のフォーカルプレーンシャッタのチャージ状態を示す平面図である。
【図3】図1のフォーカルプレーンシャッタの作動途中を示す平面図である。
【図4】図1のフォーカルプレーンシャッタの作動完了状態を示す平面図である。
【図5】図1のフォーカルプレーンシャッタのブレーキ構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 シャッタ地板
2 先羽根駆動レバー
7 後羽根駆動レバー(駆動部材)
7a 係合部
7b ブレーキチャージ部
23 チャージレバー
27 先羽根ブレーキレバー
29,30 摩擦シート
32 板バネ
33 カラー
38 後羽根ブレーキレバー
40 回転止め
43 ブレーキ用リンクレバー
43a ガイドカム部
46 ガイド軸




 

 


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