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発明の名称 画像形成装置および画像形成方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−11108(P2007−11108A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−193575(P2005−193575)
出願日 平成17年7月1日(2005.7.1)
代理人 【識別番号】100066061
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 宏之
発明者 小倉 圭吾
要約 課題
特別な設定を行うことなく、搬送される用紙の紙間を短くすることができるようにし、より高速な連続印刷を行う。

解決手段
順番に搬送されるシートに画像が形成されるタイミングを合わせるために画像データを一旦遅延メモリに書き込んだ後、読み出して前記画像形成手段に出力する画像形成装置において、前記画像形成手段で順番に画像が形成される画像データの主走査方向区間および副走査方向区間の長さをページ単位に複数保持する走査方向区間長保持手段とその書込手段と、前記遅延メモリに書き込まれた前記対応する画像データを読み出す読出手段と、特定動作の有効区間を特定ページのみに決定するページ指定手段と、前記遅延メモリからの前記ページ指定手段により指定されたページの出力画像データの出力に対して、特定の処理を行う画像処理手段を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成手段に順番に搬送されるシートに画像が形成されるタイミングを合わせるために、画像データを一旦遅延メモリに書き込んだ後、該遅延メモリから画像データを読み出して前記画像形成手段に出力する画像形成装置において、
前記画像形成手段で順番に画像が形成される画像データの主走査方向区間および副走査方向区間の長さをページ単位に複数保持する走査方向区間長保持手段と、
前記ページ単位に保持された主走査方向区間および副走査方向区間の長さを基に、その対応する画像データを前記遅延メモリに書き込む書込手段と、
前記ページ単位に保持された主走査方向区間および副走査方向区間の長さを基に、前記遅延メモリに書き込まれた前記対応する画像データを読み出す読出手段と、
特定動作の有効区間を特定ページのみに決定するページ指定手段と、
前記遅延メモリからの前記ページ指定手段により指定されたページの出力画像データの出力に対して、特定の処理を行う画像処理手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成手段で画像を形成する際、前記遅延メモリからの前ページの画像データの読み出し、および次ページの画像データの前記遅延メモリへの書き込みを並行させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成手段で画像を形成する際、前記画像データの読み出し・書き込みとは別に、前記ページ指定手段の入力タイミングは任意のタイミングで行われ、前記ページ指定手段を有効にする動作は、ページとページの間にハードウェアにより自動的に行われることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成手段は、複数色の感光ドラムを有し、前記シートは配置された前記感光ドラムの両端の間隔より短い間隔で搬送されることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項5】
画像形成手段に順番に搬送されるシートに画像が形成されるタイミングを合わせるために、画像データを一旦遅延メモリに書き込んだ後、該遅延メモリから画像データを読み出して前記画像形成手段に出力する画像形成方法において、
前記画像形成手段で順番に画像が形成される画像データの主走査方向区間および副走査方向区間の長さをページ単位に複数保持する工程と、
前記ページ単位に保持された主走査方向区間および副走査方向区間の長さを基に、その対応する画像データを前記遅延メモリに書き込む工程と、
前記ページ単位に保持された主走査方向区間および副走査方向区間の長さを基に、前記遅延メモリに書き込まれた前記対応する画像データを読み出す工程と、
特定動作を行わせるためのページ指定工程と、
ページ終了時に、前記特定動作のための割り込みの有無を確認し、もし、割り込みが存在した場合は、当該ページのみの画像データ処理を変更する工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
【請求項6】
前記画像形成手段で画像を形成する際、前記遅延メモリからの前ページの画像データの読み出し、および次ページの画像データの前記遅延メモリへの書き込みを並行させ、前記画像データ読み出し・書き込みとは別に、前記ページ指定工程の入力タイミングは任意のタイミングで行われ、前記ページ指定手段を有効にする動作は、ページとページの間に行われることを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記画像形成手段は、複数色の各感光ドラムを有し、前記シートは配置された前記感光ドラムの両端の間隔より短い間隔で搬送されることを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数色の感光ドラムを有し、カラー印字を行う画像形成装置および画像形成方法などに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式のカラープリンタには、1つの感光ドラムを有する、いわゆる1Dプリンタと、複数の感光ドラムを有する、いわゆる4Dプリンタ(タンデムプリンタ)とが広く知られている。
【0003】
1Dプリンタでは、中間転写体と呼ばれる媒体、もしくは用紙を貼り付けた転写ドラムをそれぞれ4回転させることにより、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色分の画像形成を行っている。
【0004】
一方、4Dプリンタでは、各4色分の感光ドラムが独立に存在するので、一度に4色分の画像を形成することが可能である。したがって、用紙の移動速度が同じである場合、4Dプリンタでは、1Dプリンタより通常4倍のプリント速度が実現できる。ただし、4Dプリンタでは、複数の感光ドラムがそれぞれ所定の間隔で配置されているので、スキャナ等により読み取られたレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色画像信号を画像処理し、YMCKの4色に変換した後、各色の感光ドラムの間隔分だけ画像信号を遅延させる必要がある。したがって、画像信号を遅延させるための遅延メモリを必要とする。
【0005】
一方、用紙の移動速度が同じである場合、プリントスピードを早くするためには、プリント時の用紙と用紙の間隔である、いわゆる紙間を短くする必要がある。
【0006】
MFP(Multi Function peripheral:マルチファンクション周辺機器)と呼ばれる装置では、スキャナ、PDL、FAXなど様々な装置の画像データをプリンタから出力させることが要求される。装置全体の生産性を向上させるためには、これらの様々な装置からの異なる画像サイズの画像データを連続してプリンタから出力させることが要求される。
【0007】
しかしながら、従来の4Dプリンタの場合、感光ドラム間隔分の遅延メモリを制御する際、画像データの主走査方向長さに相当する主走査有効区間信号の長さ、および副走査方向長さに相当する副走査有効区間信号の長さを1セットしか保持しておらず、紙サイズ(画像サイズ)が異なると、各色の感光ドラムで異なる画像サイズの画像形成動作を同時に行うことができず、紙間を空けなければならないという問題点があったが、これに対しては、例えば、特許文献1に記載された方法により出力スピードを向上させることができた。
【特許文献1】特開2003−211748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、複数の異なる画像サイズのデータが連続して遅延メモリ制御回路内に来た場合に、特定のページの処理のみをことなるものにすることはできず、遅延メモリ制御回路より、プリンタ側には特定の処理を追加することはできなかった。
【0009】
図17は感光ドラムと画像サイズとの関係を示す図である。図において、1701、1702はそれぞれ現像色の異なる感光ドラムである。1703は1ページ目の出力画像である。1704、1705はそれぞれ2ページ目の出力画像である。dは感光ドラム1701、1702の間隔であり、iは1ページ目の出力画像と2ページ目の出力画像との間隔である。
【0010】
同図(A)では、1ページ目と2ページ目の出力画像サイズが同じであるので、従来の4Dプリンタで出力可能である。一方、同図(B)では、1ページ目と2ページ目の出力画像サイズが異なるので、従来の4Dプリンタでは、紙間を詰めた状態のままでは出力させることができない。この場合、1ページ目と2ページ目の出力画像の間隔iを感光ドラムの間隔dより大きくする必要があった。なお、4Dプリンタでは感光ドラムが4個あるため、両端に位置する感光ドラム同士の間隔としては、dの3倍となり、従来の4Dプリンタでは出力画像の間隔iをdの3倍より大きくする必要がある。
【0011】
そこで、本発明は、4Dプリンタにおける感光ドラム間隔分の遅延メモリを制御する際、複数ページ分の主走査方向長さおよび副走査走査方向長さを管理し、特別な設定を行うことなく、搬送される用紙の紙間を短くすることができる画像形成装置および画像形成方法を提供し、さらに特定ページの処理を切り替える手段を遅延メモリ制御回路よりもプリンタ側に搭載することでより高速な連続印刷を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置はその第1の構成として、画像形成手段に順番に搬送されるシートに画像が形成されるタイミングを合わせるために、画像データを一旦遅延メモリに書き込んだ後、該遅延メモリから画像データを読み出して前記画像形成手段に出力する画像形成装置において、前記画像形成手段で順番に画像が形成される画像データの主走査方向区間および副走査方向区間の長さをページ単位に複数保持する走査方向区間長保持手段と、前記ページ単位に保持された主走査方向区間および副走査方向区間の長さを基に、その対応する画像データを前記遅延メモリに書き込む書込手段と、前記ページ単位に保持された主走査方向区間および副走査方向区間の長さを基に、前記遅延メモリに書き込まれた前記対応する画像データを読み出す読出手段と、特定動作の有効区間を特定ページのみに決定するページ指定手段と、前記遅延メモリからの前記ページ指定手段により指定されたページの出力画像データの出力に対して、特定の処理を行う画像処理手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、前記画像形成手段で画像を形成する際、前記遅延メモリからの前ページの画像データの読み出し、および次ページの画像データの前記遅延メモリへの書き込みを並行させ、ページ指定は任意のタイミングで行われ、割り込み有無の確認はページとページの間に行われることを特徴とする。
【0014】
さらに、前記画像形成手段は、複数の各感光ドラムを有し、前記シートは前記感光ドラムが配置された間隔より短い間隔で搬送されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の画像形成方法は、画像形成手段に順番に搬送されるシートに画像が形成されるタイミングを合わせるために、画像データを一旦遅延メモリに書き込んだ後、該遅延メモリから画像データを読み出して前記画像形成手段に出力する画像形成方法において、前記画像形成手段で順番に画像が形成される画像データの主走査方向区間および副走査方向区間の長さをページ単位に複数保持する工程と、前記ページ単位に保持された主走査方向区間および副走査方向区間の長さを基に、その対応する画像データを前記遅延メモリに書き込む工程と、前記ページ単位に保持された主走査方向区間および副走査方向区間の長さを基に、前記遅延メモリに書き込まれた前記対応する画像データを読み出す工程と、ページ終了時に、前記特定動作のための割り込みの有無を確認し、もし、割り込みが存在した場合は、当該ページのみの画像データ処理を変更する工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、4Dプリンタにおける感光ドラム間隔分の遅延メモリを制御する際、複数ページ分の主走査方向長さおよび副走査方向長さを管理することにより、特別な設定を行うことなく、紙間を短くすることができる。また、特定ページに対する動作指定を行うことにより、プリンタの速度を落とすことなく、生産性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の画像形成装置および画像形成方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の画像形成装置はMFP(Multi Function peripheral:マルチファンクション周辺機器)に適用される。
【0018】
図1は実施の形態における画像形成システムの構成を示す図である。コンピュータ102は、ネットワーク101に接続されたサーバである。また、コンピュータ103a、103bは、同じくネットワーク101に接続されたクライアントである。図示していないが、クライアントはこれらの他にも多数接続されている。以下、これらのクライアントを代表してクラアント103またはコンピュータ103と表記する。
【0019】
また、ネットワーク101にはMFP(Multi Function peripheral:マルチファンクション周辺機器)104が接続されている。MFP104は、フルカラーでスキャン、プリントなどが可能なカラー4ドラムMFPである。また、図示していないが、ネットワーク101には、MFP、スキャナ、プリンタ、FAXなどのその他の機器も接続されている。
【0020】
ここで、コンピュータ103では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing:デスクトップパブリッシング)を実行するアプリケーションソフトウェアが動作し、各種の文書・図形が作成・編集される。コンピュータ103は、作成された文書・図形をPDL(Page Description Language:ページ記述言語)に変換し、ネットワーク101を介してMFP104に送り、プリントアウトする。
【0021】
MFP104は、コンピュータ102、103とネットワーク101を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104の情報や状態をコンピュータ102、103側に逐次知らせる。さらに、コンピュータ102、103は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを有しており、MFP104はコンピュータ102、103により管理される。
【0022】
[MFP104の構成]
図2はMFP104の構成を示す図である。MFP104は、4ドラム形式のフルカラープリンタを有する。また、MFP104は、画像読み取りを行うスキャナ部201、そのスキャン画像データを画像処理するスキャナIP部202、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部203、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやり取りするNIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェイスカード)部204、およびコンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部205を有する。MFP104の使い方に応じて、コア部206は、画像信号を一時保存したり、経路を決定する。
【0023】
コア部206から出力された画像データは、プリンタIP部207で画像処理された後、画像形成のためにプリンタ部209に送られる。プリンタ部209でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部210に送り込まれると、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0024】
また、ディスプレイ部211は、画像をプリントアウトせずに画像の内容を確認したり、プリントアウトする前に画像の様子を確認する、いわゆるプレビューのために用いられる。
【0025】
[スキャナ部201の構成]
図3はスキャナ部201の構成を示す図である。図において、301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302を載置する。原稿302は、照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304、305、306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像する。ミラー304、照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310は、ミラー304が速度vで移動し、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311が速度1/2vで移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310および第2ミラーユニット311は、モータ309により駆動される。
【0026】
[スキャナIP部202の構成]
図4はスキャナIP部202の構成を示す図である。スキャナIP部202に入力した光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308はRGB3ラインのカラーセンサであり、RGBそれぞれの画像信号としてA/Dコンバータ(A/D変換部)401で各色信号毎に8bitのデジタル画像信号RO,GO,BOに変換される。
【0027】
この後、シェーディング補正回路402で色毎に、基準白色版の読み取り信号を用いた周知のシェーディング補正が行われる。さらに、CCDセンサ308を構成する各色ラインセンサは相互に所定の距離を隔てて配置されているので、ラインディレイ調整回路(ライン補間部)403では、副走査方向の空間的ずれが補正される。
【0028】
入力マスキング部404は、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性、照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力した(RO,GO,BO)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
【0029】
さらに、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405は、ルックアップテーブル(LUT)RAMから構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号となるように変換される、この後、画像信号はコア部206に送られる。
【0030】
[NIC部204の構成]
図5はNIC部204およびPDL部205の構成を示す図である。NIC部204は、ネットワーク101に対するインターフェース機能を有しており、例えば、10Base−T、100Base−TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを使用し、外部から情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
【0031】
外部から情報を入手する場合、まず、情報信号はトランス部501で電圧変換され、LANコントローラ部502に送られる。LANコントローラ部502は、その内部に第1バッファメモリ(図示せず)を有しており、その情報が必要な情報であるか否かを判断した上で、第2バッファメモリ(図示せず)に送った後、PDL部205に信号を出力する。
【0032】
外部に情報を提供する場合、PDL部205から送られてきたデータに対し、LANコントローラ部502で必要な情報が付加され、トランス部501を経由してネットワーク101に出力される。
【0033】
[PDL部205の構成]
図5に示すように、PDL部205では、コンピュータ103で動作するアプリケーションソフトウェアによって作成された画像データは、文書、図形、写真等から構成されており、それぞれ文字コード、図形コード、ラスタ画像データなどの画像記述要素の組み合わせからなる。これが、いわゆるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)であり、Adobe社のPostScript(登録商標)言語に代表されるものである。
【0034】
PDL部205は、PDLデータからラスタ画像データへの変換処理を行う。まず、NIC部204から送られてきたPDLデータは、CPU部503によって一旦、ハードディスク(HDD)のような大容量メモリ504に格納され、ジョブ毎に管理・保存される。
【0035】
CPU部503は、必要に応じて、RIP(Raster Image Processing)と呼ばれるラスタ化画像処理を行い、PDLデータをラスタイメージに展開する。展開されたラスタイメージデータは、CMYKの色成分毎にDRAMなどの高速アクセス可能なメモリ505にジョブ毎にページ単位で格納され、プリンタ部209の状況に合わせて、CPU部503によってコア部206に送られる。
【0036】
[コア部206の構成]
図6はコア部206の構成を示す図である。コア部206のバスセレクタ部601は、MFP104における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、バスセレクタ部601は、複写機能、ネットワークスキャン、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいはディスプレイ表示などMFP104における各種機能に応じて、バスを切り替える。
【0037】
以下に各機能を実行するためのバスの切り替えパターンを示す。
・複写機能:スキャナ201→コア206→プリンタ209
・ネットワークスキャン:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリンタ:NIC部204→コア206→プリンタ209
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ209
・ディスプレイ表示機能:スキャナ201、FAX部203またはNIC部204→コア206→ディスプレイ211
【0038】
つぎに、バスセレクタ部601から出力された画像データは、圧縮部602、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部603、および伸張部604を介してプリンタ部209(PWM部208)またはディスプレイ部211に送られる。
【0039】
圧縮部602で用いられる圧縮方式は、JPEG、JBIG,ZIPなど一般的なものでよい。圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、ファイルサイズなどの付加データと一緒に格納される。
【0040】
さらに、ジョブの番号およびパスワードを設け、それらを一緒に格納することで、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存、あるいは特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができないようにするための機能である。メモリ部603に記憶されているジョブのプリントアウトの指示が行われた場合、パスワードによる認証が行われた後、画像データはメモリ部603から呼び出され、伸張部604で画像伸張が行われてラスタイメージに戻されると、プリンタIP部207に送られる。
【0041】
[プリンタIP部207の構成]
図7はプリンタIP部207の構成を示す図である。図において、701は出力マスキング/UCR回路であり、C1,M1,Y1信号を画像形成装置のトナー色であるC,M,Y,K信号に補正して出力する。
【0042】
702はガンマ補正(変換)部であり、ガンマ補正部702では、C,M,Y,K信号がトナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換される。703は空間フィルタであり、この空間フィルタ703でエッジ強調またはスムージングが施される。
【0043】
704はドラム遅延部であり、各色毎に感光ドラムの遅延に必要なメモリを含む。ドラム遅延部704で各色毎に遅延された画像信号は、PWM部208に送られる。
【0044】
[PWM部208の構成]
図8はPWM部208の構成および動作を示す図である。プリンタIP部207から出力されたイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された多値画像データは、それぞれのPWM部208を通って画像形成される。
【0045】
図において、801は三角波発生部である。802は入力されたデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。三角波発生部801からの出力信号aとD/Aコンバータ802からの出力信号bは、コンパレータ803によって大小比較され、出力信号cとなってレーザ駆動部804に送られる。ここで、CMYKの各出力信号cは、CMYKそれぞれのレーザ発振器805でレーザビームに変換される。
【0046】
レーザ発振器805から出力されるレーザビームは、ポリゴンスキャナ913で走査され、それぞれの感光ドラム917、921、925、929に照射される。
【0047】
[MFP104のプリンタ部209の構成(4ドラムタイププリンタ)]
図9は4ドラムタイプカラープリンタ部209の構成を示す図である。図において、913はポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ発振器805から発光された4本のレーザ光を受ける。その中の1本はミラー914、915、916を経て感光ドラム917を走査し、他の1本はミラー918、919、920を経て感光ドラム921を走査し、また他の1本は922、923、924を経て感光ドラム925を走査し、さらに、残りの1本はミラー926、927、928を経て感光ドラム929を走査する。
【0048】
また、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光によって感光ドラム917上に形成された静電潜像に対し、イエローのトナー像を形成する。931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光によって感光ドラム921上に形成された静電潜像に対し、マゼンタのトナー像を形成する。932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光によって感光ドラム925上に形成された静電潜像に対し、シアンのトナー像を形成する。933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光によって感光ドラム929上に形成された静電潜像に対し、ブラックのトナー像を形成する。これら4色(Y,M,C,K)のトナー像はシートに転写されると、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0049】
シートカセット934、935および手差しトレイ936のいずれか1つから供給されたシートは、レジストローラ937を経て、転写ベルト938上に吸着されて搬送される。この給紙のタイミングと同期するように、予め感光ドラム917、921、925、929には、各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともにトナーがシートに転写される。
【0050】
各色のトナーが転写されたシートは、分離されて搬送ベルト939により搬送され、定着器940によりトナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートは、フラッパ950により一旦、下方向に導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックして排出される。これにより、フェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しい順番となる。
【0051】
尚、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されている。また、シートは、搬送ベルト939により一定速度vで搬送されると、このタイミングで同期がとられて、4つの半導体レーザ発振器805は駆動される。
【0052】
[ディスプレイ部211の構成]
図10はディスプレイ部211の構成を示す図である。コア部206から出力された画像信号は、CMYKデータであるので、逆LOG変換部1001でRGBデータに変換する必要がある。そして、CRTなどのディスプレイ装置1004の色の特性に合わせるために、ガンマ変換部1002でルックアップテーブルを使用して出力変換を行う。変換された画像データは、一度メモリ部1003に格納された後、CRTなどのディスプレイ装置(モニタ)1004で表示される。
【0053】
ここで、ディスプレイ部211を使用するのは、出力画像を予め確認するプレビュー機能や、出力する画像が意図したものと間違いないかを検証するプルーフ機能を行うため、あるいはプリントの必要がないかを確認する際にプリントシートの無駄を省くためである。
【0054】
[フィニッシャ部210の構成]
図11はフィニッシャ部210の構成を示す図である。プリンタ部209の定着部940を出たシートは、フィニッシャ部210に入る。フィニッシャ部210には、サンプルトレイ1101およびスタックトレイ1102が設けられており、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えられ、シートが排出される。
【0055】
ソーティングを行う際のソート方式には、2通りの方式がある。その1つは、複数のビンを有し、各ビンにシートを振り分けるビンソート方式である。もう1つは、後述する電子ソート機能を用い、ビン(または、トレイ)を奥/手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式である。
【0056】
電子ソート機能はコレートと呼ばれ、前述したコア部206が大容量メモリを有している場合、このバッファメモリを利用し、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで、電子ソーティングの機能がサポートされる。一方、グループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
【0057】
また、スタックトレイ1102に排出する場合、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1105でバインドすることも可能である。
【0058】
この他、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り器1104、およびファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106が設けられており、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理が行われる。
【0059】
さらに、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後、シートの中央部分をローラにかませることによりシートを半折にし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ1107で作成されたシートは、ブックレットトレイ1108に排出される。
【0060】
この他、図示しないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、バインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのカッティングなどを加えることも可能である。
【0061】
インサータ1103は、トレイ1110にセットされたシートをプリンタを通さずにトレイ1101、1102、1108のいずれかに送るものである。これにより、フィニッシャ210に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。
【0062】
インサータ1103のトレイ1110には、ユーザによりフェイスアップの状態でシートがセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送される。したがって、インサータ1103からのシートは、そのままトレイ1101、1102に排出されることにより、フェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1107に送るときには、一度パンチャ1106側に送り込んだ後、スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
【0063】
[ドラム遅延部704の構成]
図12はドラム遅延部704の内部構成を示す図である。図において、1201は同期制御部である。同期制御部1201には、主走査有効区間保持部1201aおよび副走査有効区間保持部1201bが設けられている。主走査有効区間保持部1201aは、後述する主走査有効区間信号henb_inの長さを3ページ分保持可能である。同様に、副走査有効区間保持部1201bは後述する副走査有効区間信号venb_inの長さを3ページ分保持可能である。1202はデータ変換部である。1203はアドレス生成部である。1204はRAM制御部である。1205は遅延メモリとしてのSDRAM(synchronous DRAM)である。
【0064】
同期制御部1201には、以下に示す画像同期信号が入力される。
【0065】
vsync_in =副走査方向の同期スタート信号
venb_in =副走査方向の有効区間信号
hsync_in =主走査方向の同期スタート信号
henb_in =主走査方向の有効区間信号
pvsync_in =プリンタの副走査起動信号
phsync_in =プリンタの主走査起動信号
【0066】
これらの信号は、それぞれLレベルでアクティブとなる。ここで、副走査方向の有効区間信号venb_inおよび主走査方向の有効区間信号henb_inは、入力される画像サイズに応じてページ毎に変化する。また、プリンタの副走査起動信号pvsync_inおよびプリンタの主走査起動信号phsync_inは、プリンタから入力される画像信号を要求する起動信号であり、入力タイミングは各色毎に異なる。また、同期制御部1201から、以下に示す制御信号が出力される。
【0067】
count16 =4ビットカウンタから構成され、16サイクルをカウントする16カウンタ信号
venb_wr =データライト用の副走査有効区間信号
henb_wr =データライト用の主走査有効区間信号
venb_rd =データリード用の副走査有効区間信号
henb_rd =データリード用の主走査有効区間信号
henb_vo =データ出力用の主走査有効区間信号
henb_ref =SDRAMのリフレッシュ制御用の主走査有効区間信号
【0068】
これらの信号は、count16を除き、Hレベルでアクティブとなる。また、データ変換部1202は、空間フィルタ703から4ビットの画像データdata_inを入力し、4画素毎に16bitのデータとして一時記憶した後、同期制御部1201からの同期信号により、所定のタイミングで16bitのデータをSDRAM1205に転送する。転送された画像データは、SDRAM1205でライトされる。また、SDRAM1205からリードされた16bitの画像データは、4bitx4画素分に変換され、data_outとして出力される。
【0069】
アドレス生成部1203は、同期制御部1201からの制御信号により、SDRAM1205のアドレスを生成する。アドレスとして、ライト用およびリード用のアドレスをそれぞれ生成し、同期制御部1201からの同期信号であるデータライト用の副走査有効区間信号venb_wrおよびデータライト用の主走査有効区間信号henb_wrがアクティブであるとき、16サイクル毎にライト用アドレスが更新される。同様に、データリード用の副走査有効区間信号venb_rdおよびデータリード用の主走査有効区間信号henb_rdがアクティブであるとき、16サイクル毎にリード用アドレスが更新される。
【0070】
それぞれのアドレスは、SDRAM1205のアドレス形式に変換され、SDRAMアドレスram_adおよびSDRAMバンクアドレスram_baとして出力される。
【0071】
RAM制御部1204は、同期制御部1201からの制御信号により、SDRAM1205のリードライトのコマンド制御に必要な信号であるチップセレクト信号ram_cs、RAS信号ram_ras、CAS信号ram_cas、ライト信号ram_weをそれぞれ生成する。また、リフレッシュ制御用の主走査有効区間信号henb_refに応じて、SDRAM1205のリフレッシュ動作に必要なコマンド制御信号の生成を行う。
【0072】
[ドラム遅延部704の制御タイミング]
図13はドラム遅延部704の主走査方向の制御信号の変化を示すタイミングチャートである。ドラム遅延部704は、前述したように、主走査有効区間信号henb_inの長さをページ毎に記憶する主走査有効区間保持部1201bを有し、3ページ分記憶することが可能である。
【0073】
まず、1ページ目の副走査有効区間信号venb_inが入力される(page0_wr)。さらに、主走査有効区間信号henb_inと同時に画像信号data_inが入力される。データは1ページ目の主走査有効区間(data_valid_p0)分入力され、16クロック分を1つのブロック(w0)として一時記憶され、16クロック単位でブロックにまとめられる(w1,w2)。
【0074】
一時記憶された画像データは、ライト用主走査有効区間信号henb_wrの区間、ram_dataとしてSDRAM1205に出力され、複数の画像データがSDRAM1205に記憶される。ここで、前述したように、主走査有効区間(data_valid_p0)の長さは、主走査有効区間保持部1201bに記憶されている。以下同様に、次のラインのデータw3,w4,w5が入力され、同様にSDRAM1205に書き込まれる。
【0075】
つぎに、プリンタから1ページ目の副走査起動信号pvsync_inおよび主走査起動信号phsync_inが入力されると(page0_rd)、同期制御部1201はリード用主走査有効区間信号henb_rdを生成する。このリード用主走査有効区間信号henb_rdは、主走査有効区間保持部1201aに記憶されていた主走査有効区間(data_valid_p0)と同じ区間を生成される。
【0076】
リード用主走査有効区間信号henb_rdのうち、ライト動作をしていない区間、SDRAM1205からリード動作を行い、画像データw0に対応した16bitの画像データr0の読み出しを行う。読み出された画像データr0は、データ変換部1202で4bitの画像データに変換され、data_outとして出力される。以下同様に、16クロック毎にr1,r2のデータが出力される。
【0077】
つづいて、2ページ目の副走査有効区間信号venb_inが入力された場合を示す。ここでは、2ページ目の主走査区間信号の長さdata_valid_p1が1ページ目の主走査区間信号の長さdata_valid_p0とは異なる場合を示す。画像データは、2ページ目の主走査有効区間(data_valid_p1)分入力され、16クロック分を1つのブロック(wa)として一時記憶され、16クロック単位でブロックにまとめられる(wa,wb)。一時記憶された画像データは、ライト用主走査有効区間信号henb_wrの区間、ram_dataとしてSDRAM1205に出力され、複数の画像データがSDRAM1205に記憶される。ここで、主走査有効区間(data_valid_p1)の長さは、前述したように、主走査有効区間保持部1201aに記憶されている。
【0078】
そして、プリンタから主走査起動信号phsync_inが入力されると、SDRAM1205から1ページ目の画像データw3に対応する16bitの画像データr3を読み出し、4bitの画像データに変換した後、data_outとして出力する。以下同様に、r4,r5の画像データが読み出される。ここで、リード用の主走査有効区間信号henb_rdは、記憶されている1ページ目の主走査区間信号の長さdata_valid_p0分だけ出力されることになる。
【0079】
さらに、プリンタから2ページ目の副走査起動信号pvsync_inおよび主走査起動信号phsync_inが入力されると(page1_rd)、SDRAM1205から2ページ目の画像データwaに対応する16bitの画像データraを読み出し、4bitの画像データに変換した後、data_outとして出力する。以下同様に、画像データwbが読み出される。ここで、リード用の主走査有効区間信号henb_rdは、記憶されている2ページ目の主走査区間信号の長さdata_valid_p1分だけ出力されることになる。
【0080】
このようにして、本実施形態では、ライト時の主走査有効区間信号henb_inの長さを3ページ分(data_valid_p0,data_valid_p1,data_valid_p2)記憶しておき、リード時に各ページに対応したリード用の主走査有効区間信号henb_rdを生成する。これにより、異なるページのSDRAM1205のライトとリードが同じ区間になった場合でも、途中で設定を変更することなく、問題なく動作させることが可能となる。
【0081】
[ドラム遅延部704のクロック制御]
図14はドラム遅延部704におけるクロック単位での制御信号の変化を示すタイミングチャートである。図14では、図13のタイミングチャートに対し、クロック単位の制御タイミングが示されている。尚、SDRAM1205では、予め定義されている必要な初期設定およびモード設定は図示しない回路により行われているものとし、ここでは、CASレイテンシが「3」、バーストモードが「4」に設定されているものとする。
【0082】
まず、同期制御部1201から出力される16カウンタcount16により「0」から「15」まで繰り返しカウントされる。リード用主走査有効区間henb_rdがアクティブであるとき、16カウンタが「0」から「7」までの間、リード動作を行い、ライト用主走査有効区間henb_wrがアクティブであるとき、16カウンタが「8」から「15」までの間、ライト動作を行う。また、リフレッシュ有効区間信号henb_refがアクティブであるとき、16カウンタが「8」から「15」までの間、SDRAM1205のリフレッシュ動作を行う。ただし、ライト用主走査有効区間henb_wrがアクティブであるときは、リフレッシュ有効区間信号henb_refがアクティブにならない設定となっている。
【0083】
16カウンタが「0」のとき、SDRAMの仕様で定義されるアクティブコマンドACTを転送するために、RAM制御部1204からram_cs,ram_ras,ram_cas,ram_weの各制御信号を出力するとともに、アドレス生成部1203からリードデータ用のRAMアドレス信号ram_adのうち、ロウアドレスに相当する信号およびram_ba信号を転送する。
【0084】
つぎに、16カウンタが「1」のとき、SDRAMの仕様で定義されるリードコマンドRDAを転送するために、RAM制御部1204から各信号を出力するとともに、アドレス生成部1203からリードデータ用のRAMアドレス信号ram_adのうち、カラムアドレスに相当する信号およびram_ba信号を転送する。また、16カウンタが「4」のとき、SDRAM1205から16bitのRAMデータram_dataがリードデータDi0として出力され、以下、リードデータDi1、リードデータDi2、リードデータDi3と連続して、16bitの画像データが出力される。
【0085】
16カウンタが「8」のとき、SDRAMの仕様で定義されるアクティブコマンドACTを転送するために、RAM制御部1204から各信号を出力するとともに、アドレス生成部1203からライトデータ用のRAMアドレス信号ram_adのうち、ロウアドレスに相当する信号およびram_ba信号を転送する。
【0086】
16カウンタが「9」のとき、SDRAMの仕様で定義されるライトコマンドWRAを転送するために、RAM制御部1204から各信号を出力するとともに、アドレス生成部1203からライトデータ用のRAMアドレス信号ram_adのうち、カラムアドレスに相当する信号およびram_ba信号を転送する。また同時に、16bitのライトデータDo0をSDRAM1205に出力する。以下、ライトデータDo1、ライトデータDo2、ライトデータDo3と連続して、16bitの画像データをSDRAM1205に出力する。16カウンタが「0」に戻り、16カウンタ「0」から「7」までの間、同様のリード動作を行う。
【0087】
また、16カウンタが「8」のとき、リフレッシュ有効区間henb_refがアクティブであるので、SDRAMの仕様で定義されるリフレッシュコマンドREFを転送するため、RAM制御部1204から各信号を出力する。以下、16カウンタが「12」のときも同様に、リフレッシュコマンドREFを転送する。
【0088】
[ドラム遅延部704の副走査制御]
図15および図16はドラム遅延部704の副走査方向の制御信号の変化を示すタイミングチャートである。ここで、line0,1,2…は副走査方向のライン数を表している。また、page_wrおよびpage_rdは、それぞれライト時およびリード時のページを管理するカウンタであり、ページ毎に0,1,2,0・・・とカウントアップを行う。ただし、図15の例では、ページ数は値1であるので、カウントは「0」のままである。
【0089】
また、venb_rd_cntr0、venb_rd_cntr1、venb_rd_cntr2は、それぞれカウンタpage_wr,page_rdの各ページに対応した副走査方向のリードライト動作を管理するアップダウンカウンタであり、それぞれライト動作時にライン毎にカウントアップ、リード動作時にライン毎にカウントダウンを行う。
【0090】
例えば、アップダウンカウンタvenb_rd_cntr2は、page_wr=2かつvenb_in=0のとき、ライン毎にカウントアップし、page_rd=2かつvenb_rd_cntr2が0でないとき、ライン毎にカウントダウンを行う。
【0091】
また、カウンタad_wrおよびad_rdは、それぞれライトアドレスおよびリードアドレスがライン毎に変化し、アドレスの最大値である「9」のつぎに「0」に戻るようになっている。
【0092】
図15では、ドラム間隔より出力される画像の副走査長さの方が長い場合が示されており、ドラム間隔が5ラインで、出力画像の副走査長さが16ラインである。ライン0では、副走査有効区間信号venb_inおよび画像データdata_inが入力されると、カウンタvenb_rd_cntr0は、venb_in=0のとき(画像データが入力されているとき)、ライン毎にカウントアップを行い、ライン7で値5までカウントアップしている。
【0093】
つぎに、プリンタの副走査起動信号pvsync_inが入力されると、リード用副走査区間信号を「1」に設定する。また、venb_rd_cntr0はライン8で一旦、値6にカウントアップするが、リード動作を行っているので、同じライン中に値5にカウントダウンを行う。
【0094】
以後、ライン18までライト動作およびリード動作を同時に行っているので、カウンタvenb_rd_cntr0は、値6と値5のみカウントしている。さらに、ライン19では、ライト動作が終了し(画像データが入力されないため)、カウンタvenb_rd_cntr0は、値4にカウントダウンし、以後、ライン23で値0になるまでカウントダウンする。カウンタvenb_rd_cntr0が値0になった次のライン24で、リード用副走査有効区間信号venb_rd=0を設定し、リード動作が終了する。
【0095】
図16では、ドラム間隔より出力される画像の副走査方向長さの方が短く、かつページ毎に副走査方向長さが異なる場合が示されている。ドラム間隔が7ラインで、出力画像の副走査方向長さが1ページ目3ライン、2ページ目6ライン、3ページ目4ライン、4ページ目2ライン、5ページ目2ラインである。
【0096】
ライン1からライン3まで1ページ目の画像データが入力され、page_wr=0として、カウンタvenb_rd_cntr0が値3になるまでカウントアップする。つぎに、ライン6からライン11まで2ページ目の画像データが入力され、page_wr=1にカウントアップするとともに、カウンタvenb_rd_cntr1が値6になるまでカウントアップする。
【0097】
また、ライン8から1ページ目のデータリードがスタートし、page_rd=0として、以後カウンタvenb_rd_cntr0がカウントダウンを行い、ライン10で値0となり、ライン11でリード用副走査区間信号venb_rd=0とすることにより、1ページ目のリード動作を止める。さらに、ライン13から2ページ目のデータリードがスタートし、page_rd=1にカウントアップするとともに、カウンタvenb_rd_cntr1がカウントダウンを行い、ライン18で値0となり、ライン19でリード用副走査区間信号venb_rd=0とすることにより、2ページ目のリード動作を止める。
【0098】
また、ライン14から17まで3ページ目の画像データが入力され、page_wr=2にカウントアップするとともに、カウンタvenb_rd_cntr2が値4になるまでカウントアップする。そして、ライン20、21で4ページ目の画像データが入力され、page_wr=0に戻るとともに、カウンタvenb_rd_cntr0が値2になるまでカウントアップする。以下同様に、データ入力によるライト動作とリード動作が繰り返される。
【0099】
このようにして、リード時の副走査有効区間信号venb_inを3つのカウンタ(venb_rd_cntr0,venb_rd_cntr1,venb_rd_cntr2)で管理することにより、ドラム間隔より出力される画像の副走査方向長さの方が短く、かつページ毎に副走査方向長さが異なる場合においても、ページ毎に設定を変えることなく、動作させることが可能である。
【0100】
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0101】
例えば、上記実施形態では、3ページ分の主走査区間信号および副走査区間信号の長さをそれぞれ管理していたが、さらにページ数を増やすことも可能である。この場合、ドラム間隔が出力される画像の副走査方向長さの3倍以上の場合でも、問題なく動作させることが可能となる。すわなち、ドラム間隔がより広くなる大型の装置、または出力される用紙がより小さくなる場合にも対応することが可能となる。
【0102】
また、上記実施形態では、ドラム遅延部内でページ単位に管理された主走査有効区間の長さおよび副走査方向有効区間の長さを基に遅延メモリに対して行われる制御を、全てハードウェア制御で行っていたが、その少なくとも一部をCPUにより実行されるソフトウェア制御で行ってもよい。
【0103】
つぎにこれらの機能を用いて、任意のタイミングでページおよび動作指定を行って、特定ページのみに所望の処理を行わせる。
【0104】
図18は、これまでの遅延メモリ制御回路にページIDを付加出来るように、変更を加えた場合のタイミングチャートである。タイミング(1)においては、ページの開始時に、他の画像処理パラメータなどと同時に、ページIDをハードウェア内に設定する。これはハードウェアが用意するインターフェースのビット幅などにより、任意のIDを振ることが可能である。
【0105】
図19は、本発明における特定ページの出力を変更するためのソフトウェアインターフェースを含めたハードウェアシーケンスを示している。まずは、ページデータに対して画像処理パラメータなどを設定するタイミングであるかを確認する(ステップ1810)。つぎに、ページ設定可能となったら、ページIDの入力を受けつけて(ステップ1820)、ソフトウェアによって入力されたページID(例では4桁)と、ドラム遅延メモリ回路内に持つカウンタと連動して(ステップ1830)動作可能である。
【0106】
設定が終わったら、通常のシーケンスを採る。画像入力を行い(ステップ1840)、任意のタイミングで画像処理の必要性などを判定する(ステップ1850)。もし、メモリ内にあるデータに特別のデータを付加したい場合、判定した結果のページIDをレジスタなどに書き込む(ステップ1860)。これが図18の(2)に相当する。さらに、データが書き込まれた場合、メモリからの読み出しページと、判定したページIDが等しいかをページ終了から次ページ出力までの間にチェックを行う(ステップ1870)。
【0107】
そして、ページIDと内部カウンタ値が同じになれば、メモリからの画像出力(ステップ1880)に対して、特定データを付加することができる。(図18の(3))
図20に出力させるデータの一例を示す。
【0108】
例えば、上図のように、メモリ内のデータに特定のチェッカ−ロゴを重ねて、機密性を守ったり、あるいは、よく使うロゴを登録して、ハードウェア内のカウンタを動作させたり、遅延メモリ制御回路内で管理しているページのサイズによって、パターンを切り替えたり、あるいはページのサイズにしたがって、ロゴのサイズを変えるようなことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】実施の形態における画像形成システムの構成を示す図である。
【図2】MFP104の構成を示す図である。
【図3】スキャナ部201の構成を示す図である。
【図4】スキャナIP部202の構成を示す図である。
【図5】NIC部204およびPDL部205の構成を示す図である。
【図6】コア部206の構成を示す図である。
【図7】プリンタIP部207の構成を示す図である。
【図8】PWM部208の構成および動作を示す図である。
【図9】4ドラムタイプのカラープリンタ部209の構成を示す図である。
【図10】ディスプレイ部211の構成を示す図である。
【図11】フィニッシャ部210の構成を示す図である。
【図12】ドラム遅延部704の内部構成を示す図である。
【図13】ドラム遅延部704の主走査方向の制御信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図14】ドラム遅延部704におけるクロック単位での制御信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図15】ドラム遅延部704の副走査方向の制御信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図16】ドラム遅延部704の副走査方向の制御信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図17】感光ドラムと画像サイズとの関係を示す図である。
【図18】ドラム遅延部704のタイミングチャートである。
【図19】ドラム遅延部704における本発明の特徴的なフローチャートである。
【図20】ドラム遅延部704に対する新機能による実際の使用例で、出力させるデータの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0110】
704 ドラム遅延部
1201 同期制御部
1201a 主走査有効区間保持部
1201b 副走査有効区間保持部
1202 データ変換部
1205 SDRAM




 

 


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