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発明の名称 画像処理装置及び画像処理方法及びコンピュータプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−11028(P2007−11028A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−192202(P2005−192202)
出願日 平成17年6月30日(2005.6.30)
代理人 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三
発明者 太田 健一 / 大竹 律子
要約 課題
透明トナーを使った多色印刷において、画像形成装置への負荷を軽減し、効果的な印字結果を得ることができる方法を提供する。

解決手段
総トナー量演算部107でCMYKの総トナー量が算出され、透明トナーの許容量が算出される。次に、透明トナー面積率演算部108で許容量を透明トナーの印字面積率に換算する処理を行い、マスクパターン生成部109で、該印字面積率によって透明トナー信号をマスク処理するためのマスクパターンを生成する。その後、指定した透明トナー画像とマスクパターンによるマスク処理が行われる。
特許請求の範囲
【請求項1】
複数画素から構成される所定領域における第一の色材の量を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された第一の色材の量と色材量の制限値に基づき、前記所定領域における第二の色材の許容量を決定する決定手段と、
前記所定領域における第二の色材の量が前記第二の色材の許容量以下になるように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記第一の色材は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうちの少なくとも一つであり、前記第二の色材は、特定の色相を持たないほぼ無色透明の色材であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第一の色材は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうちの少なくとも一つであり、前記第二の色材は、蛍光色の色材または前記第一の色材を2色以上混色して得られる色よりも彩度の高い色材であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記決定手段において、前記所定領域における第二の色材の許容量に対応するマスクパターンが決定され、前記制御手段において、前記マスクパターンに基づき前記第二の色材による印字または非印字が画素毎に制御されることを特徴とする請求項1乃至3記載の画像処理装置。
【請求項5】
さらに、前記第二の色材を用いて生成される画像を指示する指示手段を有することを特徴とする請求項1乃至4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記指示手段において指示される前記第二の色材を用いて生成される画像は、特定文字列、任意文字列、画像データ作成日付、ユーザIDのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記色材量の制限値は、マスクパターンの空間周波数に応じて決定されることを特徴とする請求項1乃至6記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記指示手段において、前記制御手段の無効を指示できることを特徴とする請求項5または請求項6記載の画像処理装置。
【請求項9】
複数画素から構成される所定領域における第一の色材の量を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された第一の色材の量と色材量の制限値に基づき、前記所定領域における第二の色材の許容量を決定する決定工程と、
前記所定領域における第二の色材の量が前記第二の色材の許容量以下になるように制御する制御工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項10】
複数画素から構成される所定領域における第一の色材の量を算出する算出コードと、
前記算出コードにより算出された第一の色材の量と色材量の制限値に基づき、前記所定領域における第二の色材の許容量を決定する決定コードと、
前記所定領域における第二の色材の量が前記第二の色材の許容量以下になるように制御する制御コードと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録剤の色材量制御を行う画像処理装置および画像処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルプリンティング技術はオンデマンド印刷市場や少部数の文書印刷市場において、近年確実にその利用価値を高めつつある。特に電子写真技術を用いたフルカラープリンティングは生産性や印刷コスト、メンテナンスの容易性などの面で他のプリンティング技術よりも優位な位置にあり、急速にその市場を広めつつある。
【0003】
その中で、CMYK4色のトナーを用いた電子写真印刷によるフルカラー印刷だけではなく、さらに特殊なトナーを用いた多色の印刷方式も注目を集めており、オンデマンド性、即時性の高い特殊印刷市場も視野に入ってきている。
【0004】
特殊トナーを用いた多色の印刷方式の例として、通常の電子写真印刷した紙面上に、透明なトナーによる像を形成し、印刷した結果が原本であることを証明するような情報を印字するシステムがある。印字された情報は、通常目に見えないが紫外線照射によって可視化でき、印刷物が偽造もしくはコピーなどによって複製されたものではないということを示すことが可能になる。
【0005】
このように特殊トナーを使用することで通常のデジタル印刷とは異なる新たな付加価値が得られるようになり、デジタルプリンティングの世界をさらに拡大していくことが可能になる。
【0006】
上記の例は白黒のプリント物に透明トナー層を重畳するものであるが、カラー印刷においても同様に透明トナーを適用することで同様の効果を得ることができる。特許文献1では、カラー印刷において透明トナーを用いて印刷面の光沢性を制御する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平10−055085号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
透明トナーなどを用いた多色印刷において、従来の4色印刷と異なるのは、印刷に使用される総トナー量が大幅に増えてしまうという点が上げられる。
【0008】
特に電子写真方式のカラー印刷に適用した場合、従来のCMYKのトナー像に加え、透明トナーなどの特殊トナー像が中間転写体上に形成され、それをさらに用紙上に転写し加熱定着を行う必要がある。各々の電子写真プロセスにおいて総トナー量が増えることにより、各々のプロセスに負荷が大きくかかってくることになる。
【0009】
電子写真プロセスへの負担を軽減するため、CMYK4色の現像、転写、定着という一連のプロセスを行なった後に、さらに透明トナーなどの特殊トナーを使った一連のプロセスを同一用紙上に重ねて行うという構成も考えられる。しかしながら、この構成によると、同じ一連のプロセスを複数回実行しなければならないので、装置の生産性を低下させてしまう。
【0010】
また、通常のCMYK4色を使った電子写真プロセスでは、トナー量制限処理を行うためにCMY3色の色成分をK成分に置き換えるといった処理を画素ごとに行っている。しかしながら、特殊トナーは他のトナー成分に置き換えることができないので、透明トナーなどの特殊トナーが追加された場合に対して同様の処理を適用することは不可能である。また、従来のトナー量制御は画素単位で処理されるが、透明トナーなどの特殊な機能を持つトナーによって付加画像情報を印字する際に同様の処理を適用すると、計算量が増加するばかりでなく、画素ごとの透明トナー相対量が不安定になり付加情報の安定性が損なわれる恐れがある。
【0011】
特許文献1では、印刷物の光沢感を一定に保つために、異なる種類の紙に対して透明トナーの量を変えることにより画素毎に光沢度制御を行う。しかしながら、特許文献1では、単位面積あたりのトナー量制御を行っていません。
【0012】
本発明はこのような課題に対してなされたものであり、特殊トナーを使って画像を印字する場合でも、装置の生産性を低下することなく、単位面積あたりのトナー量制御が可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、複数画素から構成される所定領域における第一の色材の量を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された第一の色材の量と色材量の制限値に基づき、前記所定領域における第二の色材の許容量を決定する決定手段と、前記所定領域における第二の色材の量が前記第二の色材の許容量以下になるように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、カラー画像を印字するために用いられるCMYKトナーに重畳してさらに特殊トナーを用いて付加情報を印字する場合、装置への負荷を軽減し生産性を低下することなく、効果的な印字結果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0016】
<第1の実施形態>
[装置の構成]
図10は、本発明の第1の実施形態における画像形成装置1000の概略ブロック図である。本実施形態では、画像形成装置1000として、一般的なCOPY/PRINT/FAX等の機能を有するディジタル複合機を用いる。図10に示すように、本実施形態の画像形成装置1000は、原稿読み取り処理を行うスキャナ部1001と、スキャナ部1001から読み取られた画像データに画像処理を施してメモリ1005に格納するコントローラ部1002と、スキャナ部1001により読み取られた画像データに対する各種印刷条件を設定する操作部1004と、メモリ1005から読み出された画像データを操作部1004により設定された印刷設定条件に従って記録用紙に可視化された画像形成を行なうプリンタ部1003等を備える。また、この画像形成装置1000は、LAN等のネットワーク1006を介して、画像データを管理するサーバ1007や、この画像形成装置1000に対してプリントの実行を指示するパーソナルコンピュータ(PC)1008等が接続されている。
【0017】
図2は、第1の実施形態に係る画像形成装置1000を実現するディジタル複合機の断面図である。次に、図2を参照して、本実施形態の画像形成装置のより詳細な構成について説明する。前述したように、画像形成装置1000は、COPY/PRINT/FAX等の機能を有している。図2に示すように、本実施形態の画像形成装置は、スキャナ201と、プリント記録用のプリンタ202等を備えている。
【0018】
スキャナ201は原稿を読み取り、ディジタル信号処理を行う部分である。また、プリンタ202は、スキャナ201によって読み取られた原稿画像に対応した画像を用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0019】
スキャナ201において、圧板200は原稿台ガラス203上に載せられた原稿204をおさえる板である。原稿台ガラス(以下プラテン)203上の原稿204は、ランプ205で照射され、ミラー206、207、208に導かれ、レンズ209によって、3ラインの個体撮像素子センサ(以下CCD)210上に像を結ぶ。そして、フルカラー情報としてレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3つの画像信号が信号処理部211に送られる。なお、ランプ205、ミラー206は速度v、ミラー207、ミラー208は速度1/2vで、ラインセンサの電気的走査(主走査)方向に対して垂直方向に動くことによって、原稿全面を走査(副走査)する。ここで、原稿204は、主走査および副走査ともに600dpi(dots/inch)の解像度で読み取られる。読み取られた画像信号は、原稿1ページ分の単位で信号処理部211(図10のコントローラ部1002に相当)の内部のメモリ1005に蓄積される。
【0020】
コントローラ部1002においては、内部に蓄積された画像信号を画素単位で電気的に処理し、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(K)の各成分に分解しプリンタ202に送る。また、コントローラ部1002の内部には後述する図1の透明トナー画像生成部106があり、透明画像データ(CL)を画素単位で生成しプリンタ202へ送出する。コントローラ部1002における処理の詳細は、図1を用いて後述する。
【0021】
送出されたM、C、Y、K、CLの画像信号がレーザードライバ212に送られる。レーザードライバ212は、送られてきた画像信号に応じ、半導体レーザー213を変調駆動する。レーザー光は、ポリゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー216を介し、感光ドラム217上を走査する。ここで、読取と同様に主走査および副走査ともに600dpi(dots/inch)の解像度で書込まれる。
【0022】
回転現像器218は、マゼンタ現像部219、シアン現像部220、イエロー現像部221、ブラック現像部222、クリア(透明)現像部223より構成され、5つの現像部が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム上に形成された静電現像を各色のトナーで現像する。
【0023】
転写ドラム224は、用紙カセット225または用紙カセット226より供給される用紙を転写ドラム224に巻き付け、感光ドラム217上に現像された像を用紙に転写する。
【0024】
この様にして、M,C,Y,KおよびCL(透明)の5色が順次転写された後に、用紙は、定着ユニット227を通過して、トナーが用紙に定着された後に排紙される。
【0025】
[画像処理フロー]
図1は、図10に示す画像形成装置1000の画像処理を行うコントローラ部1002の細部構成を示すブロック図である。図1、図10を参照して、上述した画像形成装置1000で行なわれる画像処理について説明する。
【0026】
コントローラ部1002には、スキャナ部1001から入力された画像信号が入力される。入力される画像信号としては、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色、256階調の信号が代表的であるが、それだけに限定されるわけではない。画像データ入力部101は、スキャナ201で読み取った画像を一旦ページ単位でメモリ1005に蓄積して、画素単位で入力することを想定している。色変換部102は、スキャナ201の色空間であるR、G、Bの画像信号を印字出力のための色空間であるC、M、Y、Kに画素単位で変換する。生成されたC、M、Y、Kは階調補正部103で正規の階調特性が得られるような階調補正を施され、中間調処理部104でいわゆるディザ処理などの画像形成のための疑似中間調処理が施される。
【0027】
透明トナーパターン指定部105は、画像形成装置1000の操作部1004のユーザインタフェースまたはPC1008のキーボードまたはマウス、デジタルペン、ポインティングデバイス(不図示)によって、透明トナーの出力パターンを指定する部分である。ここでは透明トナーを用いて原本性保証のためのパターンを画像に重ねて印字するような用途を想定している。例えば、「マル秘」、「Confidential」といった文字列を指定したり、プリント時の日付や操作者のユーザ情報などをいくつかの選択肢から選択したり、あるいは文字列をキーボードなどで直接指定するといった指定の方法が考えられる。
【0028】
透明トナーパターン指定部105によって指定された情報は、透明トナー画像生成部106に送られる。透明トナー画像生成部106は、指定された情報に従って透明トナーで出力すべき画像パターンをビットマップ形式で画素単位に生成する。
【0029】
総トナー量演算部107は、透明トナー成分以外であるC、M、Y、Kの総トナー量を求める。総トナー量とは、C、M、Y、K4色の合計の信号量により画素ごとに求められる。通常は単色の最大値を100%としたパーセント値として表現される。画像信号が8ビットの整数で表現されている場合、単色の最大値は255なので、C、M、Y、Kの加算値を100/255倍して総トナー量とする。
【0030】
例えば8ビットの画像信号が、ある画素について
C=80、M=95、Y=140、K=110
であったとすると
総トナー量=(C+M+Y+K)x100/255=167%・・・(1)
となる。通常、総トナー量の一般的な上限値は200〜280%程度であり、作像プロセスの構成などによって決定される。
【0031】
本実施形態では、4色の合計トナー量に透明トナー層を形成した後のトータル量が上限値以下であることが要求される。ここで上限値を240%であると仮定した場合、(1)の総トナー量と上限値との差分が透明トナー層に許容される濃度比率となる。よって、透明トナー層に許容される許容量は、
許容量=240−167=73%・・・(2)
となる。
【0032】
すなわち4色の総トナー量が(1)で与えられる場合、同一画素に100%の透明層を形成することはできず、73%以下となるような規制を行って透明トナーの像を形成する必要がある。
【0033】
本実施形態では、透明トナー層が許容量以下となる制御を、透明トナー層の印字面積率を制御することにより行う。
【0034】
透明トナー面積率演算部108は、許容量を透明トナーの印字面積率に換算する処理を行う。透明トナー面積率演算部108の詳細は後述する。
【0035】
マスクパターン生成部109は、透明トナー面積率演算部108で求められた面積率の値によって、透明トナー信号をマスク処理するためのマスクパターンを生成する。
【0036】
透明トナー画像生成部106で生成された画像信号は、所定のライン遅延部110を通ってマスク処理部111に入力される。マスク処理部111では、マスクパターン生成部109で生成されたマスクパターンによるマスク処理が施される。マスク処理部111の詳細は後述する。
【0037】
マスク処理部111で得られた透明トナー信号は、中間調処理部104で得られたC、M、Y、K4色の画像信号とともに画像形成部112へ送られ、C、M、Y、Kのフルカラー画像と透明トナー画像を合成し、用紙上に印字することによって最終的な出力画像を得る。
【0038】
[全体の処理の流れ]
図11は、全体の処理の流れを示す図である。まず、S1101で操作部1004の透明トナーパターン指定部105により透明トナーパターンを指定する。
【0039】
次に、S1102で画像形成装置1000の画像データ入力部101に画像データを入力する。なお、画像データは、スキャナ部1001で読み取ったデータを入力してもよいし、メモリ1005に格納されているデータを入力してもよい。
【0040】
S1103で、CMYKの総トナー量を計算し透明トナー印字比率を決定する。
【0041】
S1104で、決定した透明トナー印字比率に応じたマスクパターンと指定された透明トナー画像によりマスク処理を行う。
【0042】
S1105でマスク処理を行った透明トナー画像を印刷実行する。
【0043】
なお、S1101の処理とS1102の処理は、処理の順序を入れ替えて、先にS1102で画像データを入力し、その後S1101で透明トナーパターンを指定してもよい。
【0044】
[透明パターン設定]
図3は、透明トナーパターン指定部105で表示されるユーザインタフェースの画面の一例であり、画像形成装置の操作部1004、あるいはネットワークなどを介して接続されたPC1008など情報処理装置のディスプレイのリモート操作画面上に表示されるものとする。
【0045】
図3の301は特定文字列の情報であり、プルダウンメニューの中から「Confidential」、「マル秘」、「コピー禁止」などの文字列が選択できるようになっている。302は任意の文字列の情報であり、右端の入力ボタンを押すとソフトキーボードが表示され任意の文字列が入力可能となり、入力した文字列がテキストボックスに表示されるようになっている。303は操作した日付の情報であり、日付は装置に内蔵された時計により自動的に表示されるようになっている。304は使用しているユーザのユーザID情報であり、装置にログインしたときに入力したIDコードが自動的に表示される。
【0046】
305、306は出力の形式を指定するもので、ここでは印字される文字列のサイズと傾きがプルダウンメニューで指定できるようになっている。図3において、設定可能な項目は301〜306であり、301〜304は□のチェックボックスで出力する/しないを設定できる。図中、301と303のチェックボックスにチェックが入っている。
【0047】
307は、301〜306によって設定された項目に従って、用紙上に出力される出力結果のプレビュー画面であり、ユーザインタフェースの画面で予め出力結果を確認することができる。
【0048】
図4は、透明トナーパターン指定部105によって指定された透明パターンを、画像に付加した一例である。401は原画像であり、402は原画像401をスキャナ部1001で読み取り、読み取った画像データに対してコントローラ部1002で画像処理を行い、透明トナー層を付加して用紙上に出力した画像である。透明トナーパターン指定部105の図3のユーザインタフェースで、特定文字列301を「コピー禁止」にし、日付303を「2004.10.10」に設定したものである。
【0049】
画像402に重畳されている指定された文字列は、実際には透明トナーで描画されているので画像として容易に視認することはできない。しかしながら、透明トナーの光沢性を利用して出力画像を照明にかざし斜めから観察するといった手段を使うことにより、透明トナーで印字した文字列を認識することができる。
【0050】
[透明トナーの印字比率制御]
ここでは前述した総トナー量演算部107、透明トナー面積率演算部108、マスクパターン生成部109、ライン遅延部110、マスク処理部111で構成される透明トナー量の制御方式について詳細に説明する。
【0051】
まず、総トナー量演算部107について図5を用いて説明する。図5は、5x5画素のウィンドウ内における画素ごとのC、M、Y、K信号の分布とウィンドウ内の画素ごとの総トナー量を求める手順を示している。ここで、ウィンドウとは複数画素から構成される所定領域のことをいう。501〜504は、画像全体から5画素x5画素の領域を切り出したときのC、M、Y、K各々の画像信号値の例を8ビットの整数(0〜255)として示したものである。総トナー量演算部107は、対応する画素ごとに(1)式により総トナー信号を生成する。505は501〜504の5x5画素の画素ごとに(1)式により、総トナー信号を求めた結果である。(1)式の演算を行っているので505の数値は%(パーセント)を表している。
【0052】
総トナー量演算部107から出力されるウィンドウ内の画素ごとの総トナー量信号は、透明トナー面積率演算部108に送られる。透明トナー面積率演算部108は、505の数値をウィンドウ内で加算平均し、総トナー量の平均値を求める。その結果図5の例では204.6%となることがわかる。次に透明トナー面積率演算部108は、(2)式と同様の演算で総トナー量の平均値と上限値との差分を求める。上限値を前述と同様に240%と設定すると透明トナー層に許容される比率が求められ、ここでは
透明トナー許容量=240−204.6=35.4%・・・(3)
となる。透明トナー面積率演算部108は、式(3)によって算出した透明トナー許容量の小数点以下を切り捨てて整数値としてマスクパターン生成部109に出力する。
【0053】
この数値は5x5画素のウィンドウ単位でC、M、Y、K4色にさらに透明トナー層をどの程度付加できるかの比率を表すことになる。許容量の数値が100%を越える場合、ウィンドウ内に透明トナーを最大濃度で記録することができることになる。しかし、(3)式のように100%以下となった場合、透明トナーの濃度を低くして記録しなければ、正常な出力画像が得られないことになる。
【0054】
本実施形態では、対象ウィンドウ内の透明トナーの印字する面積を(3)の比率に従って制御することで正常出力可能とする。その制御を行なうために、マスクパターン生成部109で透明トナーの印字を画素毎にON/OFFするためのマスクパターンを生成する。図6にマスクパターンの詳細を示す。
【0055】
図6は(1)から(26)の26通りのマスクパターンを表しており、それぞれの1つの四角が画素を表し、5x5画素で一つのウィンドウを形成する。黒い四角は透明トナーをONにする(印字する)画素を表し、白い四角は透明トナーをOFFにする(印字しない)画素を表している。図6(1)〜図6(26)は、ONにする画素の数が異なっており、番号の横に示した%の数値は、5x5画素(合計25画素)全体に対するONにする画素の比率を示している。すなわち透明トナー面積率演算部108で出力された許容量を面積率として考え、図6の面積率を許容量以下に設定すると、ウィンドウ内での透明トナーのトナー量とC、M、Y、K4色のトナー量の合計がトナー量上限値を越えないようにすることが可能となる。すなわち、CMYK4色と透明トナーを考慮した単位面積あたりのトナー量制御を正しく行うことができる。
【0056】
(3)式では透明トナーに対する許容量が35.4%なので、透明トナーの印字面積比率がそれ以下になるマスクパターンとして図6(9)のパターンが選択される。同様に許容量が100%以上の場合は図6(26)のパターン、許容量が0%以下の場合は図6(1)のパターンが選択される。ここで、許容量0%以下の領域が画像の広範囲にわたる場合に図6(1)のパターンを適用すると、結果的に透明トナーによる付加情報が完全に欠如することになる。そのような場合には、4%以下は5x5画素領域内で1画素印字することとし、0%以下の領域に対しては、印字する1画素の位置を可変とする。具体的には、5x5画素領域内でCMYKトナー量が最小である画素を選択し印字位置を選択した画素に決定する。以上の許容量0%以下の領域に対する透明トナー印字位置変更処理は、常に有効にしておいても構わず、また、許容量0%の領域が既定の閾値以上連続して出現したときに自動的に有効になる構成にしても構わない。こうして選択されたマスクパターンがマスクパターン生成部109からマスク処理部111へ出力される。
【0057】
透明トナー画像生成部106で生成された透明トナー画像信号は、総トナー量演算部107、透明トナー面積率演算部108、マスクパターン生成部109における5x5のウィンドウ処理が終了するのを待つために、ライン遅延部110で5ライン分遅延される。ライン遅延部110で遅延された透明トナー画像信号とマスクパターン生成部109から出力されたマスクパターンは、マスク処理部111でウィンドウ単位でかけあわされて最終的に画像形成部112へ送られる。
【0058】
具体的には、透明トナー画像生成部106で生成される透明トナー画像信号は、透明トナーを印字する画素をデジタル信号1、印字しない画素をデジタル信号0とする。また、マスクパターン生成部109から出力されたマスクパターンは、ONの画素をデジタル信号1、OFFの画素をデジタル信号0とする。マスク処理部111において画素ごとにAND演算を行うことで、最終的に画像形成部112に送るべきデジタル信号0/1の透明画像印字信号を生成することができる。
【0059】
画像形成部112は、マスク処理部111から送られてきた画素毎のデジタル信号0、1に従って、透明トナーを画素単位で最大濃度(最大トナー量)の印字結果となるように画像形成処理を行う。
【0060】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、CMYK4色のトナー量は保存し、CMYKと透明トナーを用いた場合の単位面積あたりのトナー量制御を行うことができる。
【0061】
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
【0062】
上記第1の実施形態では、スキャナで原稿を読み取り原稿を複写する場合に、透明トナーを重ねて印刷していた。一方、第2の実施形態では、PC(パーソナルコンピュータ)などの情報処理装置からプリンタドライバを介して電子文書を印刷するときに、透明トナーを重ねて印刷する。
【0063】
図1の画像データ入力部101は、ページ記述言語などで記述された電子情報をラスター画像に展開する、いわゆるRIP(Raster Imagee Processor)装置からのビットマップ画像が入力される。
【0064】
また、透明トナーパターンはコンピュータ上のプリンタドライバの操作画面で入力、設定するようにしても構わない。具体的には、画像形成装置1000にLANなどのネットワークを介して接続されたPC(パーソナルコンピュータ)1008のプリンタドライバで設定されてもよい。この場合、図3のユーザインタフェースがプリンタドライバの設定画面として表示されることになり、必要な設定をPC1008上から指定することになる。
【0065】
以上説明したように第2の実施形態によれば、PCからプリンタドライバを介して電子文書を印刷する場合においても、CMYKのトナー量を保存し、透明トナー量を正しく制御することができる。
【0066】
<第3の実施形態>
次に本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態において、第1の実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
【0067】
上記第1の実施形態、第2の実施形態では、総トナー量の演算を中間調処理の前で行っていた。一方、第3の実施形態では、総トナー量の演算を中間調処理の後で行う。
【0068】
図7は第3の実施形態のコントローラ部1002の細部構成を示すブロック図である。図中、総トナー量演算部107−2だけが第1の実施形態と異なり、他の構成は第1の実施形態と同一である。
【0069】
総トナー量演算部107−2における総トナー量演算を中間調処理後の信号値で行うことになるが、中間調処理部104によって中間調処理が行われた後は、通常デジタル信号0/1の2値信号となっている。そこで、CMYK4色のトナー量は、ON(つまり1)の画素とOFF(つまり0)の画素のうちデジタル信号1の画素を加算することで、総トナー量を算出する。
【0070】
例えば、CMYK4色すべてがONであれば4/4で100%、2色がONで2色がOFFであれば2/4で50%、といった方法でトナー量の比率が計算される。1画素あたりのトナー量比率(この場合は0、25、50、75,100%のいずれかとなる)が求まれば、後は所定のウィンドウ内で加算平均することで所望の面積率が得られる。この方法は、第1の実施形態と同様であり、以降の処理も第1の実施形態と同様にして行われる。
【0071】
以上説明したように第3の実施形態によれば、中間調処理後の画素に対してもCMYKの総トナー量を算出でき、CMYK4色のトナー量を保存し、単位面積あたりの透明トナー量制御を行うことができる。
【0072】
<第4の実施形態>
次に本発明の第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態において、第1の実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
【0073】
上記第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態では、図6に示すように5×5画素のマスクパターンを一単位として用いた。一方、第4の実施形態では、図8に示すように10×10画素のマスクパターンを一単位として用いる。
【0074】
マスクの一単位を10x10画素として中央画素から成長するようなマスクパターンを定義すると、マスク後の透明層の印字される空間周波数が2倍の周期となる。
【0075】
例えば、図6(10)に示す面積率36%のマスクを10x10画素の単位でかけたい場合、図8に示す10x10画素のパターンを使用することになる。
【0076】
このようにして空間周波数を下げることは実質的に透明層の空間的な密度を下げることに相当し、その結果定着システムに対する負荷を低減させることが可能になる。そのため、空間周波数を下げることによって、透明トナーも含めた総トナー量の制限値を若干緩和することが可能になる。すなわち図6のパターンを用いたときは、トナーの制限値が240%であったが、図8に示す10x10画素のマスクパターンを利用した場合は、許容できるトナーの制限値を280%まで広げることができる。このように、マスクパターンの空間周波数に応じて制限値を制御するといった構成を用いることも可能となる。
【0077】
また透明層のマスク周波数を変えることによって、見た目の光沢感も制御することができるので、光沢度を増したい場合はマスクパターンを高周波数設定とし、光沢度を低くしたい場合はマスクパターンを低周波数設定するといった制御も考えられる。
【0078】
マスクの単位は5x5画素、10×10画素に限定されるものではなく、16x16画素や32x32画素といった大きな領域単位に設定してもよい。ある程度大きな領域単位で行った方が透明トナーを印字する空間周波数が小さくなる(周期が長くなる)ため、電子写真プロセス条件に対する負荷は小さくなる。
【0079】
第1の実施形態中に記載したように、許容量が極端に少ない領域ではマスクパターンの変形が必要になる場合がある。これに対して、予めその問題が起きることが予測できた場合には、第4の実施形態で示す10x10画素等空間周波数を下げたマスクパターンを適用しても良い。
【0080】
<第5の実施形態>
次に本発明の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態において、第1の実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
【0081】
上記第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態では、CMYKのトナーに加えて透明トナーを利用して印刷を行っていた。一方、第5の実施形態では、透明トナーのかわりに特殊な色トナーを利用して印刷を行う。
【0082】
例えば通常のCMYKトナーに特殊色として蛍光トナーやオレンジトナーなどを用いて印刷を行う。総トナー量を超える場合は、所定の色トナーの面積率を減らすために空間的なマスク処理を行うようにする。例えば、特殊色としてオレンジトナーを用いた場合は、Y、Mの2色のトナー量に基づく面積率を求め、その値に応じてオレンジトナーに対してマスク処理を行う。
【0083】
つまり、オレンジと同系列の色相に関与するマゼンタ、イエローの面積率が大きくなったら、比較的目立ちにくいオレンジトナーの面積率を下げても影響が少ないという予測に基づくものである。
【0084】
以上説明したように、第5の実施形態によれば、用紙に印字する特色トナーとして透明トナー以外のオレンジトナーや蛍光トナーも用いることができ、出力した用紙を照明にかざし斜めから観察するといった手段を使うことなく、付加した文字列を認識することができる。
【0085】
<第6の実施形態>
次に本発明の第6の実施形態について説明する。なお、第6の実施形態において、第1の実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
【0086】
上記第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、第4の実施形態、第5の実施形態では、単位面積あたりのトナー量制御を実施することにより、CMYK印字と透明層の印字を同時に行い、一括して定着プロセスを通過させた。一方、第6の実施形態では、CMYK4色で印字して定着処理を行ったあと、用紙をいったん紙パスの最初のステージに戻し、再度透明層の印字、定着プロセスを通して用紙を排出する構成の選択を可能にする。
【0087】
この構成を選択した場合、画像形成プロセスが長くなるのでパフォーマンスは低下するが、CMYKのトナー量によらず確実に透明層を形成することができる。
【0088】
図9は透明層のマスク処理のモードを選択する操作画面を示している。図9は、図11のS1101において画像形成装置1000の操作部1004またはPC1008のディスプレイに表示される。透明層の効果を優先するか印字速度(スピード)を優先するかをチェックボックスによって指定できる。
【0089】
「効果を優先する」を選択すると、本実施形態の処理を実行し、CMYK4色で印字して定着処理を行なった後、透明層の印字、定着プロセスを実行する。「スピードを優先する」を選択すると、第1の実施形態の処理を実行し、単位面積あたりのトナー量制御処理を実施しながら、CMYK印字と透明層印字を同時に行い、定着プロセスを実行する。
【0090】
本実施形態は、効果を優先し透明層を確実に形成したい場合に選択される。
【0091】
以上説明したように第6の実施形態によれば、透明層の効果を優先すると、画像形成プロセスが長くなるのでパフォーマンスは低下するが、CMYKトナーの印字面積率によらず確実に透明層を形成することができる。また、スピードを優先すると、透明層にマスク処理がかかるが、最終印字出力までのスピードが効果優先の場合よりも高速化することができる。このようにユーザの用途に応じて各モードを選択することができる。
【0092】
<その他の実施形態>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、スキャナ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0093】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0094】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0095】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理を説明するブロック図
【図2】本発明の実施形態におけるディジタル複合機の断面図
【図3】本発明の実施形態におけるユーザインタフェースの表示の一例
【図4】本発明の実施形態における透明トナーを付加した出力画像のイメージ図
【図5】本実施形態における総トナー量の算出を説明する図
【図6】本実施形態におけるマスクパターンの一例
【図7】本発明の第3の実施形態における画像処理を説明するブロック図
【図8】本発明の第4の実施形態におけるマスクパターンの他の一例
【図9】本発明の第6の実施形態におけるユーザインタフェースの表示の一例
【図10】本実施形態におけるシステム構成図
【図11】第1の実施形態における全体の処理の流れを示す図




 

 


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