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発明の名称 画像形成装置および方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−10861(P2007−10861A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189715(P2005−189715)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100077481
【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一
発明者 大久保 尚輝
要約 課題
搬送経路に余裕がない場合でもコストアップすることなく従来機同様のカラーレジストレーションの画像を提供すること。

解決手段
レジローラ44の速度Vr、及び静電転写ベルト32の速度Vbの速度をレジ前ローラ43を転写材の後端が通過するタイミングT2から増加させることにより、Vrの負荷変動による速度低下が吸収され、静電転写ベルト32の速度変動が低減される。レジ前ローラ43通過タイミングは、定型紙において、ピックアップローラ42、レジ前ローラ43、レジローラ44、レジストシャッタ44Sの順に紙が通過し、レジストシャッタ44Sの開放タイミングに基づき、レジ前ローラ43の紙の後端が通過するタイミングを割り出し、割り出したタイミングにより搬送速度を増加させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
記録材に画像を形成するための画像形成手段と、
前記記録材を前記画像形成手段に搬送するための複数の搬送手段と、
前記複数の搬送手段の各々により順次搬送された前記記録材に前記画像形成手段によって画像を転写するために前記記録材を搬送する転写部搬送手段と、
前記記録材の後端の位置に応じて、前記複数の搬送手段の一つと前記転写部搬送手段の搬送速度を制御する搬送制御手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成手段で画像を転写する前に前記記録材の有無を検知するセンサをさらに備え、前記センサによって前記記録材を検知したタイミングに基づいて前記記録材の後端の位置を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記複数の搬送手段のうち所定の隣接する2つの搬送手段の間に配置され、該2つの搬送手段の間を前記記録材が搬送されているか否かを検出するメディアセンサをさらに備え、
前記搬送制御手段は、前記メディアセンサの検出信号に基づいて前記記録材が前記2つの搬送手段の1つによる搬送を終えた時点を判定し、当該判定された時点から所定の時間もう1方の搬送手段と前記転写部搬送手段の搬送速度を増大させて、前記記録材を搬送するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記メディアセンサにより1つの記録材の先端と後端とを検出して前記記録材の搬送実速度を算出する搬送実速度算出手段をさらに備え、
前記搬送制御手段は、前記算出された搬送実速度に基づいて前記複数の搬送手段の搬送速度を補正することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記複数の画像形成手段は、各々異なる色の現像剤により現像像を形成し、該異なる色は、カラー3色および黒色を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
記録材を画像形成手段に搬送するための複数の搬送手段と、前記複数の搬送手段の各々により順次搬送された前記記録材に前記画像形成手段によって画像を転写するために前記記録材を搬送する転写部搬送手段とを有する画像形成装置の記録材搬送制御方法であって、
前記記録材の後端の位置に応じて、前記複数の搬送手段の一つと前記転写部搬送手段の搬送速度を制御する搬送制御ステップ
を備えたことを特徴とする搬送制御方法。
【請求項7】
前記画像形成手段で画像を転写する前に前記記録材の有無を検知するセンサをさらに有し、前記センサによって前記記録材を検知したタイミングに応じて前記記録材の後端の位置を特定することを特徴とする請求項6に記載の搬送制御方法。
【請求項8】
前記搬送制御ステップにおいて、前記複数の搬送手段のうち所定の隣接する2つの搬送手段の間に配置され、該2つの搬送手段の間を記録材が搬送されているか否かを検出するメディアセンサの検出信号に基づいて、前記記録材が前記2つの搬送手段の1つによる搬送を終えた時点を判定し、当該判定された時点から所定の時間もう1方の搬送手段と前記転写部搬送手段の搬送速度を増大させて、前記記録材を搬送することを特徴とする請求項6に記載の搬送制御方法。
【請求項9】
前記メディアセンサにより1つの記録材の先端と後端とを検出して前記記録材の搬送実速度を算出する搬送実速度算出ステップをさらに備え、前記搬送制御ステップにおいて、前記算出された搬送実速度に基づいて前記複数の搬送手段における前記記録材の搬送速度を補正することを特徴とする請求項8に記載の搬送制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および方法に関し、より詳細には、記録材を安定して搬送させ適切な現像像を得る画像形成装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1に示すような、転写材搬送ベルトにより、転写材を搬送し複数色のトナー像を順次転写する一般的な画像形成装置の構成においては、転写時に転写材下流側で生じる速度変動成分がそのまま、転写トナー像の位置ズレ(レジストズレ)となり、複数色間の特定ポイントにおいて複数色間のトナー色の位置ズレ、即ち色ずれの原因となる。従来、図1に示すように、マルチ給紙装置は、給紙ピックアップ部42がレジローラ44に対して、低い位置になるように構成され、ピックアップ部42、レジ前ローラ43、レジローラ44において、転写材の搬送経路は比較的余裕度のある形状であるため、レジローラに対して転写材がレジ前ローラ43を抜けた後でも速度変動が生じにくく安定して転写材を搬送可能であり、上記の速度変動分が小さいため色ずれの発生を低減することが可能であった。
【0003】
また、このような構成ができない場合でも、この速度変動の生じる要因として、給送部を通過する転写材の厚みに着目し、転写材の厚さを検知してレジストローラ速度を制御し、ベルトの速度変動を起こさないようにするといった先行例も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平05−333662号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本体の小型化に伴いレジ前ローラ−レジローラ間の搬送経路が急峻化することとなり、レジ前ローラからレジローラに転写材を押し込まなければならないような搬送経路構成をとった場合、レジ前ローラとレジローラの速度差が大きくなり、レジ前ローラによる駆動力が欠けると、レジローラの負荷が大きくなり、転写材へ転写を行っている最中にこの負荷変動が発生することにより、カラーレジストレーションが悪化することがある。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みて為されたものであり、上記カラーレジストレーションの悪化をレジ前ローラから転写材が抜ける際に、レジローラ速度を変化させ、負荷変動を低減させることにより、搬送経路に余裕がない場合でも従来機同様のカラーレジストレーションの画像を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、記録材に画像を形成するための画像形成手段と、記録材を画像形成手段に搬送するための複数の搬送手段と、複数の搬送手段の各々により順次搬送された記録材に画像形成手段によって画像を転写するために記録材を搬送する転写部搬送手段と、記録材の後端の位置に応じて、複数の搬送手段の一つと転写部搬送手段の搬送速度を制御する搬送制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の記録材搬送制御は、記録材を画像形成手段に搬送するための複数の搬送手段と、複数の搬送手段の各々により順次搬送された記録材に画像形成手段によって画像を転写するために記録材を搬送する転写部搬送手段とを有する画像形成装置の記録材搬送制御方法であって、記録材の後端の位置に応じて、複数の搬送手段の一つと転写部搬送手段の搬送速度を制御する搬送制御ステップを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、給紙された記録材を複数の搬送手段の各々により順次搬送させ、複数の現像手段の各々により順次現像像を重ねるように制御を行なう搬送制御手段を備え、搬送制御手段は、複数の現像手段における搬送速度を所定の速度に保持するよう複数の搬送手段を制御するので、搬送経路に余裕がない場合でも従来機同様のカラーレジストレーションの画像を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明による記録材判別装置および画像形成装置並びにその方法を説明する。
【0011】
(第1実施形態)
図2〜図5は本発明の第1実施形態を示したものである。以下に図3を参照してこの発明の実施形態を例示的に詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対的配置などは、特に特定な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0012】
まず、カラー画像形成装置の全体構成を図3を用いて概略説明する。図3は、カラー画像形成装置の一実施形態であるレーザプリンタの全体構成説明図である。カラーレーザプリンタは図3に示すように、Y、M、C、Bk各色毎に一定速度で回転する像担持体30とカラー現像器31A、31B、31C、31Kをもつ画像形成部と、給送部から給送された転写材Pに画像形成部で現像され多重転写されたカラー画像を転写する静電転写ベルト32とからなる。カラー画像を転写された転写材Pを定着部33へ搬送してカラー画像を転写材Pに定着し、排出ローラによって装置上面の排出部56へ排出するものである。尚上記4色のカラー現像器31はプリンタ本体に対して個別に着脱可能に構成されている。
【0013】
[像担持体]
次に、上記画像形成装置の各部の構成について本発明に関係する部分の動作を順次詳細に説明する。像担持体(感光ドラム)30(30A、30B、30C、30D)は、現像器の容器34(34A、34B、34C、34D)と一体的に構成され、この現像ユニット31(31A、31B、31C、31D)はプリンタ本体に対して着脱自在に支持され、像担持体30の寿命に合わせて容易に単独でユニット交換可能であるよう構成されている。本実施形態にかかる像担持体(感光ドラム)30はアルミシリンダの外側に有機光導電体層を塗布して構成し、像担持体30の容器34に回転自在に支持されている。また、図示後方の一方端に図示しない駆動モータの駆動力を伝達することにより、像担持体30を画像形成動作に応じて図示反時計回りに回転させるようになっている。
【0014】
[静電転写ベルト]
静電転写ベルト32は、カラー画像形成動作時には各現像器31により可視化された像担持体30上の現像像であるトナー画像を多重転写するため像担持体30の外周速度と同期して図3の時計回りに回転する。像担持体30上に形成されたトナー画像は像担持体30に静電転写ベルト32を挟んで対向位置に配置される。
【0015】
静電転写ベルト32は、1011〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を持たせた厚さ約110μmのフィルム状部材で構成される。この静電転写ベルト32は、駆動ローラ36、従動ローラ37、テンションローラ38の3軸でローラに支持され、図3中左側の外周面に転写材Pを静電吸着して上記像担持体30に転写材Pを接触させるべく循環移動する。これにより、転写材Pは静電転写ベルト32により転写位置まで搬送され、像担持体30上のトナー像を転写される。
【0016】
この静電転写ベルト32の内側に当接し、4個の像担持体30A、30B、30C、30Dに対向した位置に転写ローラ35(35a、35b、35c、35d)が並設される。これら転写ローラ35から正極性の電荷が静電転写ベルト32を介して転写材Pに印加され、この電荷による電界により、像担持体30に接触中の転写材Pに、像担持体30上の負極性のトナー像が転写される。
【0017】
[画像形成動作]
次に上記のように構成された装置によって画像形成を行う場合の動作について説明する。先ず図3に示す給紙ローラ41を回転して給紙カセット39内の転写材Pを一枚分離し、分離されて給紙された転写材Pは搬送されてレジスト前ローラ43によって搬送される。その後、転写材Pはレジストシャッタ44Sによって先端が揃えられて、その後、転写材Pに搬送されるとレジストシャッタ44Sは転写材の搬送力によって矢印方向に動作する(開放される)。そして転写材Pはレジストローラ44を通過し、静電転写ベルト32に静電吸着され搬送される。
【0018】
一方像担持体30と静電転写ベルト32とが各々所定の外周速度V(以下プロセス速度と呼ぶ)で図3の矢印方向へ回転する。帯電手段40によって表面を均一に帯電された像担持体30はレーザ46の露光を受け画像形成を行う。本実施形態では、以下のようにカラー3色および黒について4回現像像を形成する。
【0019】
[1色目画像の形成]
スキャナ部47Aにより1色目画像のレーザ46A照射を行い、像担持体30A上に1色目潜像を形成する。この潜像形成と同時に1色目現像器31Aを駆動し像担持体30A上の潜像に1色目トナーが付着するように像担持体30Aの帯電極性と同極性で略同電位の電圧を印加して1色目現像を行う。同時に現像部の下流の転写位置Taで像担持体30上の1色目トナー像が静電転写ベルト32に静電吸着され搬送される転写材P上に転写される。
【0020】
[2色目画像の形成]
次いで静電転写ベルト32の外周の1色目画像の先端と一致するように、スキャナ部47Bにより2色目画像のレーザ46B照射がスタートされ1色目と同様にして像担持体30B上の潜像に2色目トナー像が現像され、像担持体30B上の2色目トナー像が、転写位置Tbで静電転写ベルト32上に静電吸着され搬送される転写材P上に転写される。
【0021】
[3色目画像の形成]
次いで静電転写ベルト32の外周の1色目及び2色目画像の先端と一致するように、スキャナ部47Cにより3色目画像のレーザ46C照射がスタートされ2色目同様にして像担持体30C上の潜像に3色目トナー像が現像され、像担持体30C上の3色目トナー像が、転写位置Tcで静電転写ベルト32上に静電吸着され搬送される転写材P上に1色目、2色目の各トナー像に重ねて転写される。
【0022】
[4色目(ブラック)画像の形成]
さらに、静電転写ベルト32の外周の1色目/2色目/3色目画像の先端と一致するように、スキャナ部47Kによりブラック画像のレーザ46K照射がスタートされ3色目同様にして像担持体30K上の潜像にブラックトナー像が現像され、像担持体30K上のブラックトナー像が、転写位置Tkで静電転写ベルト32上に静電吸着され搬送される転写材P上に更に重ねて転写される。
【0023】
以上1色目、2色目、3色目、ブラックの順で潜像形成及び現像及び静電転写ベルト32上にある転写材Pへのトナー転写をそれぞれの転写位置Ta、Tb、Tc、Tkで行い、静電転写ベルト32上の転写材P表面に1色目、2色目、3色目、ブラックの4種のトナーから成るフルカラーの画像を形成することになる。
【0024】
転写材Pは静電転写ベルト32から剥離され定着部33へ搬送されトナー定着を行った後に排出ローラ対53を介して本体上部の排出トレイ56上へ画像面を下向きにして排出され、画像形成動作を終了する。
【0025】
以上が、フルカラー画像を形成する動作であり、同時にモノクロのみの画像形成をするモノクロモード機能も有している。モノクロモードは給紙動作前にカラーの転写ローラ35a、35b、35cを像担時体30A、30B、30Cから離間し、カラートナーを静電転写ベルト32上にある転写材Pに転写することなく、転写材Pをブラックの転写位置Tkまで搬送し、ブラック画像を転写する。モノクロモードの場合も、その他の基本動作は上記にあるフルカラーモードと同じである。
【0026】
[システム構成]
以下に図11を参照して説明する画像形成装置の制御手段である制御CPU1110は、定着ユニット33によって、所望の熱量を記録材に与えることによって、記録材上のトナー画像を融着し定着させる。
【0027】
次に、図11を用いて、本発明の画像形成装置および方法の一実施形態の制御CPU1110の動作について説明する。図11は、制御CPU1110が制御する各ユニットの構成を示す図である。図11において、CPU1110は、レーザを含む各色用の現像ユニット48A〜48Kに接続され、感光ドラム面上にレーザを走査し、所望の潜像を描くために各色用の光学ユニットの制御を行う。同様に、記録材を搬入するためのピックアップ部42、記録材を搬送するためのレジ前ローラ43、レジローラ44のモータ、電子写真プロセスに必要な1次帯電、現像、1次転写、2次転写バイアスを制御する高電圧電源1119、転写ベルトおよび定着ユニットのローラを駆動するためのベルト駆動モータ、定着ユニットおよび低電圧電源ユニット1122を制御する。さらに、制御CPU1110によってサーミスタ(図示せず)により温度をモニタし、定着温度を一定に保つ制御がなされる。
【0028】
なお、上述したレジ前ローラ43、レジローラ44、転写ベルト32、定着ユニット33のローラ等を駆動する構成について図14を用いて説明する。
【0029】
本実施例では、レジ前ローラ43、レジローラ44、ピックアップローラ42、給紙ローラ41を駆動部であるモータ50で駆動し、転写ベルト32及び定着ユニット33のローラを駆動部であるモータ51で駆動する。そして、像担持体である感光ドラム30(30A、30B、30C、30K)を駆動部であるモータ52で駆動する。
【0030】
つまり、記録材を給紙してレジローラまで搬送する駆動系(モータ50)と記録材を転写ベルト及び定着ユニットで搬送する駆動系(モータ51)とを有し、それぞれ独立に駆動動作を制御することが可能な構成になっている。
【0031】
また、制御CPU1110は、バス等(図示せず)によりメモリ1124に接続されており、メモリ1124には、以上の制御および本明細書に記載される各実施形態において制御CPU1110が行う処理のすべてまたは一部を実行するためのプログラムおよびデータが格納される。すなわち、制御CPU1110はメモリ1124に格納されたプログラムおよびデータを用いて本発明の各実施形態の動作を実行する。
【0032】
ASIC1123は、制御CPU1110の指示に基づき、現像ユニット48A〜48K内部のモータ速度制御、給紙モータの速度制御を行うハードウエア回路である。モータの速度制御は、モータ(図示せず)からのタック信号を検出して、タック信号の間隔が所定の時間となるようモータに対して加速または減速信号を出力して速度制御を行う。複数のモータの速度制御を行うため、ソフトウエアによる制御よりは、制御回路としてASIC 1123のハードウエアによる回路で構成したほうが、CPU1110の制御負荷の低減が図れるメリットがある。
【0033】
次に本発明の中心となる構成について詳述する。本発明の構成のような転写材搬送ベルト方式で、転写材に順次トナー像を重ねていくカラーLBPにおいて、複数色毎のレジストレーション(色ずれ)は、給紙部、転写材搬送ベルト部、定着部と、転写材を転写搬送ベルト部材との受け渡し時におきる速度変動に大きく起因する。したがって、本発明では、給紙部と転写材搬送ベルト部で生じる速度変動を低減し、安定した搬送を行なうことによりこのような色ずれ等を回避する。
【0034】
本実施形態においては、図2に示すように、カセット給紙に加えてマルチ給紙が設けられるカラーLBPにおいて、従来構成(1)と比較すると、省スペース、小型化の観点からマルチ給紙の給紙部入り口(ピックアップ部42)は、レジローラ44の位置とほぼ同等か、または高くしなければならない。このようにすることにより、(2)のBの分だけ装置の小型化が可能であるが、構成(2)に示すようにピックアップ部42からレジローラ43に至る搬送経路で、紙を大きく屈曲させながら給紙しなければならなくなる。このため、ピックアップローラ42とレジローラ44との間に設けるレジ前ローラ対43には、転写材を送り込む大きな搬送力が必要となる。
【0035】
なお、コスト的な観点から、ピックアップローラ42、レジ前ローラ43、レジローラ44の駆動源は単一とする必要がある。また、屈曲させて紙をレジローラ44まで搬送させるため、大きな搬送力が必要となり、レジローラ44に対して、押し込み気味とする必要がある。しかし、レジ前ローラ43でおしこみぎみとすると、転写材がピックアップ後、レジ前ローラ43、レジローラ44、静電転写ベルト32と受け渡されていく過程において、図4に示すように転写材が、マルチ給紙される際の給紙部から転写部にかけての速度関係は、ピックアップローラ速度:Vpであり、転写材がピックアップされ、レジ前ローラ43、およびレジローラ44により、レジ前ローラ速度:Vrm、およびレジローラ速度:Vrで搬送され、転写材搬送ベルト速度:Vbで搬送される。
【0036】
上記速度において、転写材の速度変動が、Vrm、Vr、Vb全ての速度で搬送されている状態から、Vr、Vbとなるとき、即ち転写材がレジ前ローラ43を抜け、レジローラ44単一となると、レジローラ44へ押し込まれていた転写材は、レジローラ44に対して、急激に負荷が増大し、図5(a)に示すようにT2-T3間で静電転写ベルト32に対して速度変動を及ぼす。結果的に、静電転写ベルト32の速度変動分により、カラーレジストレーション(色ずれ)が大となる。
【0037】
これを低減すべく、図4に示す転写材の搬送速度が、レジローラ44の速度Vr及び、静電転写ベルト32の速度Vbの速度をレジ前ローラ43を転写材の後端が通過するタイミングT2から増加させることにより、Vrの負荷変動による速度低下が吸収され図5(b)のP部に示すように静電転写ベルト32の速度変動が低減される。
【0038】
レジ前ローラ43通過タイミングは、本実施形態の定型紙において、ピックアップローラ42、レジ前ローラ43、レジローラ44、レジストシャッタ44Sの順に紙が通過するので、レジストシャッタ44Sにより、紙の先端が規制されて紙が一時停止したタイミングからレジ前ローラ43を紙の後端が通過するタイミングを割り出し、割り出したタイミングに基づいて給紙速度を増加させる。
【0039】
より具体的に、図13を用いて紙の後端がレジストローラ44を通過するタイミングを判断する流れについて説明する。
【0040】
まず、S1101で、給紙が開始されて紙が搬送されレジ前ローラ43に紙が到達し、その後、S1102でピックアップローラ42とレジローラとの間に設けられた不図示の紙有無検知センサによって紙の先端が検知されたか否かをチェックする(検知されていない場合は検知されるまで検知動作を継続する)。そして、S1103で紙が検知された場合、そのタイミングからタイマのカウントを開始する。
【0041】
その後、S1104で、紙が搬送されて先端がレジストローラ44に到達し、そして、紙の先端がレジストシャッタで規制されて揃えられ、さらに紙が搬送されることによってレジストシャッタが開放される。そして、S1105で、タイマのカウント値が所定値に達したかどうかを判断する(所定値になるまでカウント継続する。)。
【0042】
S1106で、タイマのカウント値が所定値になった場合には、紙の後端がレジストローラ44を通過したタイミングであると判断する。つまり、紙有無センサが紙の先端を検知したタイミングから所定時間経過後(紙のサイズに応じた所定時間経過後)に、レジストローラ44を紙の後端が抜けるタイミングとなる。
【0043】
上記構成により、転写材が、レジ前ローラ43を抜けるタイミングで発生するカラーレジストレーションの変動を低減することが可能となる。
【0044】
(第2実施形態)
図6〜図8は本発明の第2実施形態を示したものである。本実施形態における機械的構造は第1実施形態のものとほぼ同じであるから、第1実施形態に示した構造要素と同じものは図6および図7においても図3と同じ符号で表示し、これらの構造要素については説明を省略する。また、第2実施形態の画像形成に関する動作も第1実施形態と同じなので説明を省略する。
【0045】
図6〜図8において、本実施形態と第1実施形態とで異なるのは、図6、図7に示すレジ前ローラ43のニップ部直後にメディアセンサ61を配置している点である。本実施形態において、メディアセンサ61のメディア識別方法について以下に詳述する。
【0046】
図8は、記録材の表面性を検出する反射型光学センサの概略構成を示す模式断面図である。センサユニット61は、図8に示すように斜めに実装された光照射手段であるLED101、第一のフォトトランジスタ102、第二のフォトトランジスタ103を有している。メディアセンサ61は例えば転写材規制部材100等の中間部材により、転写材の検出面と一定の距離を保つ構成になっている。
【0047】
第二のフォトトランジスタ103は、転写材の法線に対して成すLEDの入射角α°と同一角度で、前記法線に対して対称となる位置にあるのが望ましい。第一のフォトトランジスタ102は、LEDと同じ側か、LEDの入射角からはなれた場所にあるのが望ましい。図8の実施形態では第一のフォトトランジスタ102の転写材の法線に対して成す入射角は0°としている。
【0048】
LED101を光源とする光は、転写材P表面に対して照射される。転写材Pからの正反射光と拡散反射光は、それぞれ第二のフォトトランジスタ103と第一のフォトトランジスタ102に入射される。その後、第二のフォトトランジスタ103の出力と第一のフォトトランジスタ102の出力の比率を演算し、記録材の表面性を読み取る。OHT、グロス紙、普通紙の中では、OHTはもっとも光沢度が高く正反射光に対する拡散反射光の比率はもっとも低くなる。次にグロス紙、普通紙と正反射光に対する拡散反射光は大きくなっていく。その演算結果により、紙種を判別する。判別結果の一例を図9に示す。
【0049】
制御CPU1110は、ホストコンピュータ(図示せず)からの指示のプリントコマンドを受信すると記録材を所定位置まで搬送する。記録材がメディアセンサ61の位置まで搬送されると、制御CPU1110はASIC 1123に対してメディアセンサ61を用いて記録材の表面画像を撮像する。
【0050】
上記により、転写材の種類並びに後端位置を転写メディアセンサ61により行い、転写材の後端検知直後から給紙モータの速度を増速させレジ前ローラ43を抜けたことによるレジローラ44への搬送負荷、速度変動影響分をキャンセルさせ、転写材がレジ前ローラ43を抜けるタイミングでのカラーレジストレーションの変動を低減する。
【0051】
図12は、以上の動作を示すフローチャートである。記録材が搬入されたことが検出されると、搬送手段である種々のローラを駆動するモータを回転させ、順次ローラを搬送させていく(S1201〜1202)。メディアセンサ部61を転写材が通過するのをチェックしておき、メディアセンサ61を転写材の後端が通過すと、レジ前ローラ43の駆動力がなくなったものとして、レジローラ44のモータの駆動力を増大させる(S1203〜1207)。以上により、搬送部同士の狭間であっても安定した搬送が可能となり適切に現像像を重ね合わせることができる。
【0052】
(第3実施形態)
図10は、本発明の第3実施形態を示したものである。本実施形態における機械的構造は第1実施形態のものとほぼ同じであるから、第1実施形態に示した構造要素と同じものは図6〜図7においても図3と同じ符号で表示し、これらの構造要素については説明を省略する。また、第3実施形態の画像形成に関する動作も第1実施形態と同じなので説明を省略する。
【0053】
本実施形態においては、図9に示すように、レジローラ44による紙搬送速度は、レジローラ44が継続した使用により磨耗するため次第に減少していく。これを補正するため、第2実施形態で用いた、転写メディアセンサ61により、先端および後端を検知する際に、先端から後端までのスピード逐次測定し、レジ前ローラ43、レジローラ44による転写材搬送速度を磨耗前と同等のものとし、かつ速度変動量も同一となるように給紙モータ速度を制御する。
【0054】
上記により、継続した使用によりレジ前ローラの磨耗量が変化し、このためレジ前ローラ43により搬送される転写材の速度が、新品時と異なってしまい、レジローラ44、静電転写ベルト32へ与える速度変動量が累積使用量とともに変化しても、レジ前ローラ43、レジローラ44の速度をフィードバック制御すれば、磨耗の進み具合によらず、新品時と同等の速度関係を維持することが可能となり、結果として適正なカラーレジストレーションの画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施形態で用いられる画像形成装置を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態のカセット給紙に加えてマルチ給紙が設けられるカラーLBPの構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態で用いられる画像形成装置を示す概略図である。
【図4】本発明にかかる一実施形態の転写材がマルチ給紙される際の給紙部から転写部にかけての速度関係を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態の静電転写ベルトに対する速度変動を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態で用いられる画像形成装置を示す概略図である。
【図7】本発明の一実施形態のカセット給紙に加えてマルチ給紙が設けられるカラーLBPの構成を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態のメディアセンサを示す図である。
【図9】本発明の一実施形態のメディアセンサによる演算結果による判別結果の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態のレジローラ給紙速度の変化を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態にかかる制御CPUが制御する各ユニットの構成を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態にかかる制御方法を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態における紙の搬送制御を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態における画像形成装置の駆動系を示すブロック図である
【符号の説明】
【0056】
30 像担持体
31 現像ユニット
32 静電転写ベルト
33 定着部
34 現像容器
35 転写ローラ
36 駆動ローラ
37 従動ローラ
38 テンションローラ
39 給紙カセット
40 帯電手段
41 カセット給紙ピック部
42 マルチ給紙ピック部
43 レジ前ローラ
44 レジローラ
46 レーザ
47 スキャナ
50,51,52 駆動モータ
61 メディアセンサ




 

 


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