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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−10860(P2007−10860A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189714(P2005−189714)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100077481
【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一
発明者 相田 孝光
要約 課題
フチなし画像のフチ足し部において副走査方向にトナー量が急激に変化するポイントを無くすこと。

解決手段
感光ドラム1上のトナー像が一次転写部T1に進入するときの該トナー像の先端部における印字率を搬送方向において緩やかに変化させるように、画像情報の対応する部分の濃度を変換する。一次転写部T1や直接転写部に進入することによる潜像ブレと、二次転写ローラ9,二次転写対向ローラ6bからなる二次転写部に進入することによる転写ブレが抑制される。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像情報に従った潜像を像担持体上に形成する像形成手段、該潜像に応じたトナー像を該像担持体上に形成する現像手段、および、該トナー像を転写材に転写する転写手段による画像形成を行う装置であって、該転写材の全領域よりも広い領域に対応した前記画像情報に従い該転写材に余白の無い画像を形成する画像形成装置において、
前記像担持体上の前記トナー像が前記転写手段に進入するときの該トナー像の先端部における印字率を、該進入する方向である搬送方向において緩やかに変化させるように、前記画像情報の前記先端部に対応する部分の濃度を変換する手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印字率を、前記搬送方向において前記トナー像の進入方向先端側の画像開始位置から所定範囲にわたり線形に増大させる、請求項1の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像情報の前記先端部に対応する部分の濃度が前記搬送方向に対して垂直な方向において異なる場合に、該濃度が高い部分は該濃度が低い部分よりも前記搬送方向における前記印字率の変化が大きい、請求項1または2の画像形成装置。
【請求項4】
前記搬送方向において前記トナー像の進入方向先端側の所定位置の前後で前記画像情報の印字率が所定割合以上異なる場合に、該所定位置の後ろの印字率に対し所定割合の印字率の追加画像情報を該所定位置の前に追加することで、該所定位置の前後での前記画像情報の前記印字率の急激な変化を抑制する、請求項1の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像情報の前記先端部に対応する部分の、前記搬送方向に対して垂直な方向における中心位置に対し一方の側における前記所定位置の後ろの印字率が反対側における前記所定位置の後ろの印字率よりも高い場合、該一方の側における前記追加画像についての前記所定割合は、該反対側における前記追加画像についての前記所定割合よりも低い、請求項4の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像手段は前記潜像に応じた複数色のトナー像を前記像担持体上に形成し、
前記印字率は、前記搬送方向において各色トナー像の進入方向先端側の各色画像開始位置が重ならないようにシフトさせた各位置から、夫々所定範囲にわたり線形に増大する、請求項1の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像情報の前記各色トナー像の進入方向先端に対応する部分を前記搬送方向において色毎に異なる長さだけ削除することで、前記各色画像開始位置をシフトさせる、請求項6の画像形成装置。
【請求項8】
画像情報に従った潜像を像担持体上に形成する像形成手段、該潜像に応じたトナー像を該像担持体上に形成する現像手段、該トナー像を中間転写体に転写する一次転写手段、および、該中間転写手段上の転写画像を転写材に転写する二次転写手段による画像形成を行う装置であって、該転写材の全領域よりも広い領域に対応した前記画像情報に従い該転写材に余白の無い画像を形成する画像形成装置において、
前記中間転写手段上の前記転写画像が前記二次転写手段に進入するときの該転写画像の先端部における印字率を、該進入する方向である搬送方向において緩やかに変化させるように、前記画像情報の前記先端部に対応する部分の濃度を変換する手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
前記印字率を、前記搬送方向において前記転写画像の進入方向先端側の画像開始位置から所定範囲にわたり線形に増大させる、請求項8の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像情報の前記先端部に対応する部分の濃度が前記搬送方向に対して垂直な方向において異なる場合に、該濃度が高い部分は該濃度が低い部分よりも前記搬送方向における前記印字率の変化が大きい、請求項8または9の画像形成装置。
【請求項11】
前記搬送方向において前記転写画像の進入方向先端側の所定位置の前後で前記画像情報の印字率が所定割合以上異なる場合に、該所定位置の後ろの印字率に対し所定割合の印字率の追加画像情報を該所定位置の前に追加することで、該所定位置の前後での前記画像情報の前記印字率の急激な変化を抑制する、請求項8の画像形成装置。
【請求項12】
前記画像情報の前記先端部に対応する部分の、前記搬送方向に対して垂直な方向における中心位置に対し一方の側における前記所定位置の後ろの印字率が反対側における前記所定位置の後ろの印字率よりも高い場合、該一方の側における前記追加画像についての前記所定割合は、該反対側における前記追加画像についての前記所定割合よりも低い、請求項11の画像形成装置。
【請求項13】
前記現像手段は前記潜像に応じた複数色のトナー像を前記像担持体上に形成し、
前記印字率は、前記搬送方向において各色転写画像の進入方向先端側の各色画像開始位置が重ならないようにシフトさせた各位置から、夫々所定範囲にわたり線形に増大する、請求項8の画像形成装置。
【請求項14】
前記画像情報の前記各色転写画像の進入方向先端に対応する部分を前記搬送方向において色毎に異なる長さだけ削除することで、前記各色画像開始位置をシフトさせる、請求項13の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1は従来の、中間転写ベルト方式のカラー画像形成装置の一例である。像担持体としての感光ドラム1は、アルミなどからなる芯金の外周面に有機感光体(OPC)またはA−Si、CdS、Se等から成る光導電体を塗布して構成されており、外周速度V1(以下、プロセス速度と呼ぶ)で矢印C1方向へ回転する。感光ドラム1の表面の3aは、露光装置3による露光位置であり、露光装置3により露光されて感光ドラム1の表面に潜像が形成される。中間転写体としての中間転写ベルト60は、EPDM、NBR、ウレタン、シリコンゴムなどのゴム、またはPI、PA、PC、PVDF、ETFE、PET、PC/PET、ETFE/PCなどの樹脂から成っており、二次転写対向ローラでもある駆動ローラ6b、張架ローラ6cの2本のローラ上に張架される。中間転写ベルト60は、駆動ローラ6bが駆動手段(不図示)により回転することにより、矢印C3方向にプロセス速度V1で駆動される。中間転写ベルト60は、周方向に1ヶ所、周方向に垂直な方向の端部に、光学センサ5によって中間転写ベルト60の表面と識別できる位置検知部材5aを設けてあり、回転時においては、位置検知部材5aが検知部5bを通過するのを光学センサ5で検知(以下、TOP検知)した後、それを基準に本体内部で時間をカウントすることによって、回転位相を認識することができる。T1は感光ドラム1と中間転写ベルト60との接触部、すなわち一次転写部である。軸上に導電性スポンジ層を設けた一次転写ローラ7bは、中間転写ベルト60を介して感光ドラム1に接している。100、101は中間転写ベルト60上のトナーを帯電する手段である。中間転写ベルト60に従動し同周速で回転する帯電ローラ100b、101bは、中間転写ベルト60に対して当接離間する機構(不図示)を有し、所望の時間に当接できる。直流電圧電源100a、交番電圧電源101aは、それぞれ帯電ローラ100b、101bに電圧を印加する。なお、駆動ローラ6bを対向電極とすることによって、これらの帯電ローラ100b、101bによって帯電を行う際の帯電効率を上げている。
【0003】
以下、図1に従ってフルカラーの画像形成工程について説明する。
【0004】
感光ドラム1は駆動手段(不図示)によって矢印C1方向に駆動され、帯電ローラ2により所定の電位に均一に帯電される。中間転写ベルト60のTOP検知をしたタイミングで、露光装置3により露光が開始され、イエローの画像模様に従った信号による光が、表面を均一に帯電された感光ドラム1に走査され、潜像が形成される。
【0005】
潜像形成開始後、さらに感光ドラム1が矢印C1方向に回転すると、支持体4に支持された現像装置4a、4b、4c、4dのうち、イエロートナーが入った現像装置4aが感光ドラム1に対向するよう支持体4は矢印C2方向に回転する。選択された現像装置4aは、感光ドラム1との対向部に所定の回転速度で回転する現像ローラ(不図示)を有し、現像装置内部で常に供給され続けることにより現像ローラ表面に担持された負極性のトナーによって潜像は可視化される。このとき感光ドラム1表面の潜像形成部のみがトナーによって可視化される理由は、現像器と感光ドラム1の電位差(以下、現像バイアス)によって、非潜像形成部では負極性のトナーが現像器から感光ドラム1に転移しないのに対し、潜像を形成した部分のみ電位差が変化し、トナーが感光ドラム1に転移するようになっているためである。なお通常現像バイアスは高圧電源によって印加される。
【0006】
現像されたトナー像は、さらに感光ドラム1が矢印C1方向に回転し、一次転写部T1に来た時、一次転写ローラ7bに、感光ドラム1の芯金を対向電極として、高圧電源7aから正極性のバイアスが印加されることによって、中間転写ベルト60上に一次転写される。感光ドラム1上の転写残トナーは、ブレードを当接させて掻き取るクリーナ(以下、ブレードクリーナ)13によりクリーニングされる。
【0007】
イエロートナー像の現像が終了すると、現像器の切換え動作を行う。支持体4が反時計方向に回転し、次のマゼンタトナーが入った現像装置4bが感光ドラム1に対向する位置に位置決めされる。さらに次のTOP検知が行われたら同様の動作を繰り返し、マゼンタ色、シアン色、ブラック色について現像、転写が行われ、中間転写ベルト60上には複数色のトナー像が形成される。このとき、4色の画像は全て中間転写ベルト60上の同じ位置に転写されるので、4色のトナー像の位置は一致している。
【0008】
4色のトナー像が中間転写ベルト60上に転写されると、中間転写ベルト60の移動と同期を取って、レジストローラRから転写材Pが搬送され、一次転写ローラ7bと同様な構成から成る二次転写ローラ9が転写材Pを介して中間転写ベルト60に当接し、駆動ローラ6bを対向電極として、高圧電源(不図示)から正極性バイアスが印加され、中間転写ベルト60上の4色のトナー像は一括して転写材P上に二次転写される。
【0009】
4色のトナー像が転写された転写材Pは、駆動手段(不図示)を用いて加熱ローラ、加圧ローラを回転させる従来公知の定着装置11によって溶融固着され、排紙装置(不図示)によって排紙されることにより、カラー画像が得られる。
【0010】
次に二次転写の際に転写されずに中間転写ベルト60上に残ったトナー(以下、二次転写残トナー)のクリーニング工程を図1に従って示す。
【0011】
二次転写残トナーには、直流電圧電源100aより正極性の直流電圧の印加された帯電ローラ100bにより、正極性の電荷が付与される。なお、この帯電後に個々のトナー粒子が持つ電荷量は不均一であるが、トナー飛散を抑制しつつ帯電を行うことができる。
【0012】
続いて二次転写残トナーは、交番電圧電源101aより正極性の所定値の直流電圧に所定の周波数の交流電圧を重畳した交番電圧の印加された帯電ローラ101bにより、再び正極性の電荷が付与される。この帯電によって、トナー粒子の電気極性は正極性を保持しつつ、個々の粒子の持つ電荷量は均一化される。
【0013】
続いて二次転写残トナーは一次転写部T1へ進み、正極性バイアスの印加された一次転写ローラ7bによって、次ページの1色目の1次転写と同時に感光ドラムへ静電的に転写され、中間転写ベルト60より除去される。そして、感光ドラム1へ転写された二次転写残トナーは感光ドラムクリーナ13に回収され、中間転写ベルト60上の二次転写残トナーの除去は完了する。
【0014】
モノカラー印字時については、フルカラー印字時では4色の画像を順次一次転写して重ね合わせてから二次転写以降のプロセスを行うのに対し、1色の画像を一次転写するごとに、同様の二次転写以降のプロセスを行う。
【0015】
次に、本発明が適用される画像形成装置におけるフチ無し画像形成プロセスについて説明する。
【0016】
フチ無し画像を形成するには、上記印字プロセスの前に、画像情報に対して、余白部を補完する画像(以下、フチ足し部Cz)を決める。例えば図2に示すように、転写材領域Pz内の通常画像域Izの画像を拡大することによって補完を行う。フチ足し部Czは、余白部にトナーが印字されて、確実に最終的にフチ無し画像となるように、給紙タイミングなどのばらつきを考慮に入れ、マージンをとって余白部分より広めの画像とする。
【0017】
印字プロセスにおいては、元の画像情報にフチ足し部Czを補完した新たな画像情報について、上述した露光、現像以下のプロセスを行うことによって形成する。
【0018】
以上の電子写真工程によってフチ無し画像が得られる。
【0019】
【特許文献1】特開2004−117601号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
上記従来例では、画像先端側のフチ足し部(以下、前フチ足し部)について、先端から後端にかけて、副走査方向の所定の長さ当たりのトナー量(以下、所定長さ長手トナー量)の関係を規定していない。したがって、前フチ足し部において、副走査方向にトナー量が急激に変化するポイントがあり得る。こうしたポイントが存在すると、印字プロセスにおいてそのポイントが一次転写される時に、中間転写ベルトから感光ドラムにかかる摩擦力が急激に変化する。こうなると、感光ドラムには突発的な回転変動が生じ、レーザー露光に書き込みムラ(以下、潜像ブレ)が生じ、最終画像上にも画像不良となって現れる。
【0021】
この不具合は転写ベルト系の画像形成装置における転写工程でも同様に発生する。また中間転写ベルト方式の画像形成装置には、二次転写工程と次ページ以降の一次転写工程を同時に行うプロセスを有するものがある。このプロセスにおいても類似の不具合が生じる。すなわち前フチ足し部において、副走査方向にトナー量が急激に変化するポイントがあると、そのポイントが、二次転写時に紙進入前に二次転写部に進入し、二次転写ローラから中間転写ベルトにかかる摩擦力が急激に変化する。こうなると、中間転写ベルトには突発的な回転変動が生じ、一次転写中の画像に一次転写ムラ(以下、転写ブレ)が発生する。
【0022】
またフルカラー印字時においては、2色目以降の転写時に、ベルト上に転写済みの色と感光ドラムから転写される色の、両方の前フチ足し部先端が同時に転写部に進入する。したがって単色の時より量の多い複数色のトナーが同時に転写部に進入することとなり、中間転写ベルトから感光ドラムにかかる摩擦力が急激に変化することがあった。こうなると上述と同様の不具合が発生する。
【0023】
なお、特許文献1で示された、ドットトナー像を付加する方法によっても、上述したような、トナー量が急激に変化するポイントを無くすことはできず、上記の問題を解決するのに十分ではなかった。
【0024】
そこで、フチ足し部のトナーによる潜像ブレや転写ブレを発生させないようにすることが従来技術の課題であった。
【0025】
本発明の目的は、上記の課題を解決する画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、画像情報に従った潜像を像担持体上に形成する像形成手段、該潜像に応じたトナー像を該像担持体上に形成する現像手段、および、該トナー像を転写材に転写する転写手段による画像形成を行う装置であって、該転写材の全領域よりも広い領域に対応した前記画像情報に従い該転写材に余白の無い画像を形成する画像形成装置において、前記像担持体上の前記トナー像が前記転写手段に進入するときの該トナー像の先端部における印字率を、該進入する方向である搬送方向において緩やかに変化させるように、前記画像情報の前記先端部に対応する部分の濃度を変換する手段を備える。
【0027】
ここで、前記印字率を、前記搬送方向において前記トナー像の進入方向先端側の画像開始位置から所定範囲にわたり線形に増大させることができる。或いは、前記搬送方向において前記トナー像の進入方向先端側の所定位置の前後で前記画像情報の印字率が所定割合以上異なる場合に、該所定位置の後ろの印字率に対し所定割合の印字率の追加画像情報を該所定位置の前に追加することで、該所定位置の前後での前記画像情報の前記印字率の急激な変化を抑制することができる。或いは、前記現像手段は前記潜像に応じた複数色のトナー像を前記像担持体上に形成し、前記印字率を、前記搬送方向において各色トナー像の進入方向先端側の各色画像開始位置が重ならないようにシフトさせた各位置から、夫々所定範囲にわたり線形に増大させることができる。
【0028】
本発明の別の態様は、画像情報に従った潜像を像担持体上に形成する像形成手段、該潜像に応じたトナー像を該像担持体上に形成する現像手段、該トナー像を中間転写体に転写する一次転写手段、および、該中間転写手段上の転写画像を転写材に転写する二次転写手段による画像形成を行う装置であって、該転写材の全領域よりも広い領域に対応した前記画像情報に従い該転写材に余白の無い画像を形成する画像形成装置において、前記中間転写手段上の前記転写画像が前記二次転写手段に進入するときの該転写画像の先端部における印字率を、該進入する方向である搬送方向において緩やかに変化させるように、前記画像情報の前記先端部に対応する部分の濃度を変換する手段を備える。
【0029】
ここで、前記印字率を、前記搬送方向において前記転写画像の進入方向先端側の画像開始位置から所定範囲にわたり線形に増大させることができる。或いは、前記搬送方向において前記転写画像の進入方向先端側の所定位置の前後で前記画像情報の印字率が所定割合以上異なる場合に、該所定位置の後ろの印字率に対し所定割合の印字率の追加画像情報を該所定位置の前に追加することで、該所定位置の前後での前記画像情報の前記印字率の急激な変化を抑制することができる。或いは、前記現像手段は前記潜像に応じた複数色のトナー像を前記像担持体上に形成し、前記印字率を、前記搬送方向において各色転写画像の進入方向先端側の各色画像開始位置が重ならないようにシフトさせた各位置から、夫々所定範囲にわたり線形に増大させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
(実施形態1)
本実施形態においても、従来例同様図1に示した画像形成装置を用いることができる。
【0031】
本発明は、印字プロセスは従来例と同様とし、前フチ足し部の先端から後端にかけての、副走査方向位置と副走査方向の単位長さ当たりのトナー量(以下、単位長手トナー量)の関係に特徴を有する。
【0032】
フチ足し部補完後の単位長手トナー量と副走査方向位置との関係の一例を図3(A)に示す。PTは前フチ足し部の先端の位置を示す。Tspは紙先端の余白開始位置、Bspは紙後端の余白開始位置を示す。フチ足し部の補完方法は、従来例のように通常画像域の画像を拡大するなど、如何なる方法でも良い。また図3(B)に、拡大後のフチ足し部の単位長手トナー量(縦軸)と副走査方向位置(横軸)との関係を、各色成分Y,M,C,Kに分けて示す。
【0033】
フチ足し部の補完方法として、拡大などの方法をとり、フチ足し部の単位長手トナー量と副走査方向位置との関係に規則性がない場合、各色成分についても同様に規則性が無い。したがって、副走査方向において単位長手トナー量が急激に変化するポイントがあり得る。図3(B)について言えば、D1,D2およびD3がこのようなポイントである。こういったポイントが印字プロセスにおいて一次転写部に進入すると、中間転写ベルトから感光ドラムにかかる摩擦力が急激に変化し、潜像ブレが生じる。
【0034】
そこで本実施形態では、各色における、フチ足し部の副走査方向位置と単位長手トナー量の関係を、所定の計算を施すことによって、先端から後端にかけて緩やかに増大する関係となるように変換する。この操作により、単位長手トナー量が急激に変化するポイントが無くなり、潜像ブレが防止される。
【0035】
具体的には、例えば図4で示すように、前フチ足し部先端PTから余白より所定の距離だけ前の位置CHまでは印字率がリニアに増大し、それ以降では変化がないような変換式を、各色において長手方向に均一に掛ける。こうすれば、搬送方向である副走査方向において各色について印字率が緩やかに変化してフェードインするような画像となり、単位長手トナー量が緩やかに増大する関係を実現する。
【0036】
こうして計算した後の画像を転写する際には、単位長手トナー量が急激に変化するポイントがないため、潜像ブレも発生しない。
【0037】
なお上述した方法については、PTやCHの位置を調整したり、PTとCHの間の関係式を工夫することによっても、単位長手トナー量の変化を小さくすることができ、同様の効果が得られる。また変換式を長手方向に均一に掛ける必要は無く、結果的に長手全体で使用するトナー量が上記の関係を満たしていれば良い。
【0038】
さらに本実施形態は、前フチ足し部先端が転写部に進入するときに、転写部に紙が進入してさえいなければ適用できるので、転写ベルト系の画像形成装置の転写工程においても同様に実施することができる。
【0039】
また二次転写と次のページ以降の一次転写を同時に行うプロセスにおける、二次転写工程にも適用できる。ただし上記具体例では感光ドラムの突発的な回転変動が生じるのを防止し、潜像ブレを防止するのに対し、この場合は、中間転写体に突発的な回転変動が生じるのを防止するので、抑制できるのは一次転写ムラ(以下、転写ブレ)である。
【0040】
このように本実施形態によれば、転写ベルト方式における潜像ブレを防止することができ、また、中間転写ベルト方式のフチ無し画像形成工程において、前フチ足し部の、副走査方向において所定長さ長手トナー量が急激に変化するポイントが一次転写部に進入することによる潜像ブレを防止することができる。
【0041】
なお、フチ足し部の濃度は、フチ足し部長手方向である副走査方向に対して垂直な方向において通常、画像信号に応じて異なるので、長手方向に濃度が異なる場合に、その濃度が高い部分は低い部分よりも副走査方向における印字率の変化を大きくするように、図4に示した変換式のリニアな部分の傾斜を、フチ足し部の長手方向の濃度に応じて異ならせることができる。これは、フチ足し部の長手方向の濃度を左右で比較し、その結果により異ならせてもよいし、フチ足し部の長手方向の濃度を長手方向の位置毎に詳しく比較し、その結果により異ならせてもよい。
【0042】
これにより、前フチ足し部のトナーによって、中間転写ベルトあるいは転写ベルトの搬送性が悪化することを防止できる。
【0043】
(実施形態2)
本実施形態においても、従来例同様図1に示した画像形成装置を用いることができる。
【0044】
本実施形態も、実施形態1と同様に、印字プロセスは従来例と同様とし、前フチ足し部の先端から後端にかけての、副走査方向位置と単位長手トナー量の関係に特徴を有する。
【0045】
本実施形態では、フチ足し部において単位長手トナー量が急激に変化するポイントを、画像情報より予め特定し、そのポイントにトナー像を追加する。こうして、各色の単位長手トナー量の副走査方向の距離との関係を、緩やかに増大する関係となるように変換する。この操作により、単位長手トナー量が急激に変化するポイントが無くなり、潜像ブレが防止される。
【0046】
具体的に、図3に示したフチ足し部画像を用いて本方法を適用した様子を示す。
【0047】
まず単位長手トナー量が急激に変化する位置の特定方法を、図5に従って示す。
【0048】
各色について、副走査方向における所定の位置SCAについて、副走査方向に前後1mmまでの長手全体の領域を、それぞれSCA−、SCA+とし、前後二つの領域の印字率を、フチ足し部の画像情報を解析することによって比較する。SCAと同様に、一定間隔の複数の位置SCB〜SCDについて前後二つの領域の印字率の比較を行い、印字率の増加量が25%以上である位置を、単位長手トナー量が急激に変化する位置として特定する。図5の例ではY色のSCB、M色のSCB、K色のSCCが該当する位置であると特定できる。
【0049】
次に、単位長手トナー量が急激に変化する位置にトナー像を追加する方法を、図6に従って示す。
【0050】
図6(A)に示すように、Y色のSCB、M色のSCB、K色のSCCに、上述のように導出した増加量の半分の印字率で画像を追加した。こうして、単位長手トナー量が急激に変化するポイントが無くなり、潜像ブレが防止される。
【0051】
なおここでは追加画像を、印字率増加量の半分の印字率としたが、図6(B)のように例えば増加量の25%、50%、75%というように複数の段階に分けるなどすると、単位長手トナー量の変化はより緩やかになり、大きな効果が得られる。
【0052】
このように本実施形態によれば、フチ足し部において単位長手トナー量が急激に変化するポイントを画像情報より予め特定し、そのポイントにトナー像を追加してトナー量が緩やかに増大するようにすることで、転写ベルト方式における潜像ブレを防止することができ、また、中間転写ベルト方式のフチ無し画像形成工程において、前フチ足し部の、副走査方向において所定長さ長手トナー量が急激に変化するポイントが一次転写部に進入することによる潜像ブレを防止することができる。
【0053】
またもし、搬送方向に対して垂直な方向(長手方向)における中心位置に対し左右の画像に偏りがあると、中間転写ベルトと感光ドラム間にかかる摩擦力にも左右差が生じ、ベルトの搬送性が悪化し、画質が劣化することがある。そこで、フチ足し部画像が全体として左右のバランスがとれるように、中心位置に対し一方の側における所定位置より後の印字率が反対側における所定位置より後の印字率よりも高い場合、その一方の側における追加画像の割合を、反対側における追加画像の割合よりも低くすることで、フチ足し部画像全体の左右のアンバランスを抑制できる。
【0054】
これにより、前フチ足し部のトナー量の左右のアンバランスによって、中間転写ベルトあるいは転写ベルトの搬送性が悪化することと、画質が劣化することを防止できる。
【0055】
(実施形態3)
本実施形態においても、従来例同様図1に示した画像形成装置を用いることができる。
【0056】
本発明は、印字プロセスは従来例と同様とし、フルカラー印字時の各色の前フチ足し部先端位置の関係に特徴を有する。
【0057】
本発明では、フルカラー印字時において、各色の前フチ足し部先端位置をオフセットさせる。こうすると、2色目以降で前フチ足し部先端が一次転写されるときにも、一次転写部に複数色のトナーが同時に進入することがなくなる。したがって中間転写ベルトから感光ドラムにかかる摩擦力の急激な変化も無いため、潜像ブレは発生しない。
【0058】
なおそれぞれの色のフチ足し部についても、実施形態1で示したように、摩擦力の急激な変化がない画像であることが望ましい。
【0059】
具体的には、図3に示したフチ足し部補完後の画像について、例えば図7で示すように行う。Y色について、前フチ足し部先端PTから余白より所定の距離だけ前の位置CHまではリニアに増大し、それ以降では1となる式Eyを、長手方向に均一に掛ける。MCK色については、PTから等間隔であるようなPT2、PT3、PT4のそれぞれからからリニアに増大し、それ以降では1となる式Em、Ec、Ekを、長手方向に均一に掛ける。
【0060】
こうすることで、中間転写ベルト方式のフルカラーフチ無し画像形成工程において、各色の先端が重ならず、一次転写時において一次転写部に複数色のトナーが同時に進入することがなくなり、中間転写ベルトから感光ドラムにかかる摩擦力が急激に変化することも無いため、前フチ足し部の複数色のトナーが同時に一次転写部に進入することによる潜像ブレと、さらに二次転写部に進入することによる転写ブレを防止することができる。また転写ベルト方式における、潜像ブレを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明が適用されるカラー画像形成装置の一例を示す図である。
【図2】フチ無し画像形成工程において、フチ足し部を補完する方法の一例を示す図である。
【図3】フチ足し部補完後の単位長手トナー量の副走査方向位置との関係の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態1の具体的方法の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態2における、単位長手トナー量が急激に変化する位置を特定するための具体的方法の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態2における、トナー像を追加する具体的方法の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態3の具体的方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0062】
1 感光ドラム
6b 二次転写対向ローラ(駆動ローラ)
7b 一次転写ローラ
9 二次転写ローラ
Bsp 紙後端の余白開始位置
Cz フチ足し部
Iz 通常画像域
Pz 転写材領域
PT 前フチ足し部の先端の位置
Tsp 紙先端の余白開始位置
T1 一次転写部




 

 


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