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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−11397(P2007−11397A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2006−221928(P2006−221928)
出願日 平成18年8月16日(2006.8.16)
代理人 【識別番号】100080931
【弁理士】
【氏名又は名称】大澤 敬
発明者 長谷川 裕
要約 課題
メカニカルカウンタと電子カウンタを有する画像形成装置において、簡単な制御でその各カウンタのカウント値を一致できるようにする。

解決手段
画像形成装置のCPU1が、電子カウンタ(NVRAM4)のカウント値に応じて、メカニカルカウンタ6のカウントアップ動作を制御する。例えば、電子カウンタのカウント値が予め定められた数値(例えばゼロ)を越えた時に、メカニカルカウンタ6にカウントアップ動作を行なわせる。あるいは、電子カウンタのカウント値をゼロに復帰させる処理を行なった後、電子カウンタにカウントアップ動作を行なわせる時には、メカニカルカウンタにもカウントアップ動作を行なわせる。
特許請求の範囲
【請求項1】
転写紙を給紙し、該転写紙上に画像形成処理を施した後、該転写紙を機外に排出する一連の画像形成動作の実行を制御する画像形成動作制御手段と、前記画像形成動作の実行回数あるいは前記画像形成処理が施された転写紙の枚数をカウントするためのメカニカルカウンタと電子カウンタの2種類のカウンタを有する画像形成装置において、
前記電子カウンタのカウント値に応じて、前記メカニカルカウンタのカウントアップ動作を制御するカウンタ制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記カウンタ制御手段が、前記電子カウンタのカウント値が予め定められた数値を越えた時に、前記メカニカルカウンタにカウントアップ動作を行なわせる手段であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記カウンタ制御手段が、前記電子カウンタのカウント値がゼロを越えた時に、前記メカニカルカウンタにカウントアップ動作を行なわせる手段であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
転写紙を給紙し、該転写紙上に画像形成処理を施した後、該転写紙を機外に排出する一連の画像形成動作の実行を制御する画像形成動作制御手段と、前記画像形成動作の実行回数あるいは前記画像形成処理が施された転写紙の枚数をカウントするためのメカニカルカウンタと電子カウンタの2種類のカウンタを有する画像形成装置において、
前記電子カウンタのカウント値をゼロに復帰させる処理を行なうゼロ復帰処理手段と、該手段による処理が行なわれた後、前記電子カウンタにカウントアップ動作を行なわせる時には、前記メカニカルカウンタにもカウントアップ動作を行なわせるカウンタ制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
転写紙を給紙し、該転写紙上に画像形成処理を施した後、該転写紙を機外に排出する一連の画像形成動作の実行を制御する画像形成動作制御手段と、前記画像形成動作の実行回数あるいは前記画像形成処理が施された転写紙の枚数をカウントするためのメカニカルカウンタと電子カウンタの2種類のカウンタを有する画像形成装置において、
前記メカニカルカウンタの出力信号により、前記電子カウンタの動作を制御するカウンタ制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記メカニカルカウンタが、内部のカウント値がゼロに復帰されることにより、その旨を外部に知らせるためのゼロ復帰信号を出力する手段を有することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記カウンタ制御手段が、前記メカニカルカウンタからのゼロ復帰信号により、前記電子カウンタのカウント値をゼロに復帰させる処理を行なうゼロ復帰手段を有することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記カウンタ制御手段が、前記ゼロ復帰手段による処理が行なわれた後、前記メカニカルカウンタにカウントアップ動作を行なわせる時には、前記電子カウンタにもカウントアップ動作を行なわせる手段を有することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、プリンタ,複写機,ファクシミリ装置等の各種の画像形成装置に関し、特にメカニカルカウンタと電子カウンタの2種類のカウンタを有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機等の画像形成装置は、転写紙を給紙し、その転写紙上に画像形成処理を施した後、その転写紙を機外に排出する一連の画像形成動作を行なうものである。
【0003】
このような画像形成装置では、コピー等の課金(パフォーマンスチャージ)のため、画像形成動作の実行回数あるいは画像形成処理が施された転写紙の枚数をカウントするようにしており、そのために従来はメカニカルカウンタ(機械カウンタ)を用いていたが、近年はコピーのモード等により課金の料金体系を細かく分類するようになってきており、その管理のためにはカウンタを増やす必要があった。
【0004】
ところが、そのためにメカニカルカウンタを増やすことは、機械のコスト面や実装面において難しいため、不揮発性RAMを用いた電子カウンタを搭載した画像形成装置も出回っている。
【0005】
しかし、全てを電子カウンタとしてしまうと、電気的ショック等の影響によって電子カウンタを構成する不揮発性RAMのデータが変化又は消去され、カウント値が分からなくなってしまう恐れがあることや、電子カウンタの内容を操作部上に表示させて確認するためには機械の電源を入れる必要があるといった不具合があることから、電子カウンタとメカニカルカウンタの2種類のカウンタを併用していることが多い。また、カウンタ値から所要の情報を得るための処理を行なえるようにするため、メカニカルカウンタの他に、それと同じ値を保持する電子カウンタを設けることが多い。
【0006】
このような電子カウンタとメカニカルカウンタの2種類のカウンタを併用した画像形成装置において、その各カウント値は、正式なカウントを開始する前(工場での製造,検査,調整時や納品時の調整時に画像形成動作を行なっている間)は一致させる必要はないが、一度消費者の元で利用されはじめた後は、常に一致させていなければならない。
【0007】
そこで、従来は、メカニカルカウンタにゼロ復帰のための機構を設け、サービスマンが納品時の調整後に一度だけカウント値をゼロ「0」に補正する作業を行ない、それと同時に特別な手段を使用して(例えば特許文献1に記載されているような画像形成装置管理システムでは中央制御装置から通信回線経由でゼロ復帰指令を送信して)電子カウンタのカウント値をゼロに補正する処理を行なうことにより、メカニカルカウンタと電子カウンタの2種類のカウンタのカウント値を同じにしていた。
【特許文献1】特開平7−98555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来の画像形成装置においては、メカニカルカウンタに一度しか使われることのないゼロ復帰機構を設けることにより、その機構が複雑になると共に、カウンタ本体が大きくなり、コストも高くなってしまうという欠点があった。
また、2種類のカウンタのカウント値を合わせるためには、メカニカルカウンタと電子カウンタの両方のカウンタを同時にゼロ復帰させる必要があるので、作業が複雑化し、ゼロ復帰の作業を間違えると、2つのカウンタのカウント値を一致させることができなくなってしまうといった不具合もあった。
【0009】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、画像形成動作の実行回数あるいは画像形成処理が施された転写紙の枚数をカウントするためのメカニカルカウンタと電子カウンタの2種類のカウンタを有する画像形成装置において、簡単な制御で2種類のカウンタのカウント値を常時一致させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、転写紙を給紙し、その転写紙上に画像形成処理を施した後、その転写紙を機外に排出する一連の画像形成動作の実行を制御する画像形成動作制御手段と、画像形成動作の実行回数あるいは画像形成処理が施された転写紙の枚数をカウントするためのメカニカルカウンタと電子カウンタの2種類のカウンタを有する画像形成装置において、上記の目的を達成するため、次のように構成したものである。
【0011】
請求項1の発明は、電子カウンタのカウント値に応じて、メカニカルカウンタのカウントアップ動作を制御するカウンタ制御手段を設けたものである。
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、カウンタ制御手段を、電子カウンタのカウント値が予め定められた数値を越えた時に、メカニカルカウンタにカウントアップ動作を行なわせる手段としたものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置において、カウンタ制御手段を、電子カウンタのカウント値がゼロを越えた時に、メカニカルカウンタにカウントアップ動作を行なわせる手段としたものである。
請求項4の発明は、電子カウンタのカウント値をゼロに復帰させる処理を行なうゼロ復帰処理手段と、該手段による処理が行なわれた後、電子カウンタにカウントアップ動作を行なわせる時には、メカニカルカウンタにもカウントアップ動作を行なわせるカウンタ制御手段とを設けたものである。
【0013】
請求項5の発明は、メカニカルカウンタの出力信号により、電子カウンタの動作を制御するカウンタ制御手段を設けたものである。
請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、メカニカルカウンタに、内部のカウント値がゼロに復帰されることにより、その旨を外部に知らせるためのゼロ復帰信号を出力する手段を備えたものである。
【0014】
請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、カウンタ制御手段に、メカニカルカウンタからのゼロ復帰信号により、電子カウンタのカウント値をゼロに復帰させる処理を行なうゼロ復帰手段を備えたものである。
請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、カウンタ制御手段に、ゼロ復帰手段による処理が行なわれた後、メカニカルカウンタにカウントアップ動作を行なわせる時には、電子カウンタにもカウントアップ動作を行なわせる手段を備えたものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1〜4の発明の画像形成装置によれば、簡単な制御で電子カウンタとメカニカルカウンタの2種類のカウンタのカウント値を常時一致させることができる。また、メカニカルカウンタにゼロ復帰機構を設ける必要がなくなるため、メカニカルカウンタを小さくできると共に、メカニカルカウンタのコストを安くできる。
さらに、請求項3の発明の画像形成装置によれば、簡単な作業で(電子カウンタだけをゼロにリセットするための操作を行なうことにより)2種類のカウンタのカウント値を一致させることができる。
請求項4の発明の画像形成装置によれば、2種類のカウンタのカウント値を必ず一致させることができる。つまり、操作ミスによる各カウンタの不一致を防止することができる。
請求項5〜6の発明の画像形成装置によっても、簡単な制御で電子カウンタとメカニカルカウンタの2種類のカウンタのカウント値を常時一致させることができる。
さらに、請求項7の発明の画像形成装置によれば、簡単な作業で(メカニカルカウンタだけをゼロにリセットするための操作を行なうことにより)2種類のカウンタのカウント値を一致させることができる。
請求項8の発明の画像形成装置によれば、2種類のカウンタのカウント値を必ず一致させることができる。つまり、操作ミスによる各カウンタの不一致を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明を実施した画像形成装置の制御系の一例を示すブロック構成図である。
【0017】
この画像形成装置は、CPU1,ROM2,RAM3,NVRAM4,I/O制御部5等からなるマイクロコンピュータと、メカニカルカウンタ6と、操作部10とを備えている。
CPU1は、ROM2内の制御プログラムに従って画像形成装置全体を統括的に制御する中央処理装置である。
【0018】
ROM2は、CPU1が使用する制御プログラムを含む各種固定データを記憶している読み出し専用メモリである。
RAM3は、CPU1がデータ処理の際に使用するワークメモリ等として使用する読み書き可能なメモリである。
NVRAM4は、モードの内容等を記憶するメモリ、あるいは電子カウンタとして使用する不揮発性RAMである。
【0019】
I/O制御部5は、メカニカルカウンタ6や、モータ,クラッチ等の各種負荷を接続し、それらとの間の入出力を制御する。
なお、上述したCPU1,ROM2等からなるマイクロコンピュータが、請求項1〜4の画像形成動作制御手段としての機能を果たす。
【0020】
操作部10は、電子カウンタ表示部11及び文字表示器を含む各種表示部12と、各種キースイッチとを備えている。
電子カウンタ表示部11は、電子カウンタとして使用するNVRAM4に記憶されているカウント値を表示する。
【0021】
次に、図1のCPU1による請求項1の発明に係わる制御について説明する。
この場合、CPU1,ROM2等からなるマイクロコンピュータが、請求項1のカウンタ制御手段としての機能を果たす。
【0022】
CPU1は、転写紙を給紙し、その転写紙上に画像形成処理を施した後、その転写紙を機外に排出する一連の画像形成動作の実行を制御する。
また、画像形成動作の実行回数あるいは画像形成処理が施された転写紙の枚数をカウントするためのメカニカルカウンタ6と電子カウンタ(NVRAM4)の2種類のカウンタを制御する。
【0023】
すなわち、画像形成動作を行なったとき、電子カウンタとして使用するNVRAM4内の各種カウンタ用のカウントデータ領域の値を更新することにより、電子カウンタのカウントアップ動作(+1)を行なわせる。なお、そのカウンタ用データ領域の内容(カウント値)を操作部10の電子カウンタ表示部11に表示することにより、オペレータは電子カウンタのカウント値を確認することが可能になる。
【0024】
また、電子カウンタのカウント値に応じて、メカニカルカウンタ6のカウントアップ動作を制御するが、これについては追って詳細に説明する。なお、メカニカルカウンタ6にカウントアップ動作(+1)を行なわせる場合は、メカニカルカウンタ6に所定の電気信号を与える。つまり、メカニカルカウンタ6のコイルに電流を流して(通電させて)アクチュエータを動作させることにより、カウントアップ動作を行なわせる。
【0025】
図2は、図1のCPU1による請求項2の発明に係わるカウンタ動作制御を示すフローチャートである。この場合、CPU1,ROM2等からなるマイクロコンピュータが、請求項2のカウンタ制御手段としての機能を果たす。
CPU1は、画像形成動作を行なった後、図2の処理を開始し、まず電子カウンタにカウントアップ動作(+1)を行なわせ、次に電子カウンタのカウント値をチェックする。
【0026】
そして、チェックした電子カウンタのカウント値と予め定められた数値(設定値)とを比較し、電子カウンタのカウント値が予め決められた数値を越えた場合にのみ、同時にメカニカルカウンタ6にもカウントアップ動作(+1)を行なわせる。
このような簡単な制御により、メカニカルカウンタ6のカウント値と電子カウンタのカウント値を一致させることが可能になる。
【0027】
図3は、図1のCPU1による請求項3の発明に係わるカウンタ動作制御を示すフローチャートである。この場合、CPU1,ROM2等からなるマイクロコンピュータが、請求項3のカウンタ制御手段としての機能を果たす。
CPU1は、画像形成動作を行なった後、図3の処理を開始し、まず電子カウンタにカウントアップ動作(+1)を行なわせ、次に電子カウンタのカウント値をチェックする。
【0028】
そして、チェックした電子カウンタのカウント値と予め定められた数値であるゼロ「0」とを比較し、電子カウンタのカウント値が「0」を越えた場合にのみ、同時にメカニカルカウンタ6にもカウントアップ動作(+1)を行なわせる。
【0029】
ここで、電子カウンタのカウント値が「0」より小さい時がある。このゼロより小さい時とは、正式にカウントアップ動作を行なわせる前(工場での製造,検査,調整時や納品時の調整時に画像形成動作を行なっている間)の状態で、具体的にはマイナスの値(「0」に対してマイナス「200」〜「2000」程度)をNVRAM4の初期設定時に入力しておく。
【0030】
電子カウンタのカウント値が「0」より小さい値(マイナスの値)の時の画像形成動作は、基本的には課金する必要がないので、メカニカルカウンタ6にカウントアップ動作を行なわせる必要もない。
したがって、この画像形成装置の工場出荷時には、メカニカルカウンタのカウント値は「0」、電子カウンタのカウント値はマイナスの値である。
【0031】
そのため、この画像形成装置のCPU1は、最初は電子カウンタだけにカウントアップ動作を行なわせ、そのカウント値が「0」になった時から電子カウンタのカウントアップ動作と同期してメカニカルカウンタ6にカウントアップ動作を行なわせ、そのカウント値を示すカウント信号を出力させるように、カウンタの制御を行なう。
【0032】
このように、画像形成装置の工場での製造,検査,調整時や納品時の調整時には、電子カウンタのカウント値をマイナス(負)の値にしておくことにより、メカニカルカウンタのカウント値を「0」に保持させることができ、画像形成装置の工場出荷時に所定の操作によって電子カウンタのカウント値を「0」に復帰させる。
【0033】
したがって、その画像形成装置がユーザによって初めて使用される時には、そのCPU1は電子カウンタのカウント値をチェックすることによってそのカウント値が「0」になっていることを確認でき、電子カウンタにカウントアップ動作を行なわせる時はメカニカルカウンタにもカウントアップ動作を行なわせるため、2種類のカウンタのカウント値を常時一致させることができる。
【0034】
図4は、図1のCPU1による請求項4の発明に係わる電子カウンタのゼロ復帰処理を示すフローチャートである。この場合、CPU1,ROM2等からなるマイクロコンピュータが、請求項4のゼロ復帰処理手段としての機能を果たす。
【0035】
CPU1は、例えば操作部10上で電子カウンタを「0」に復帰させる(ゼロ復帰を実行する)ためのキー操作が行なわれた時に図4の処理を開始し、まず電子カウンタのゼロ復帰フラグをチェックし、そのフラグが“0”の場合にのみ、電子カウンタを「0」に復帰させ、次に電子カウンタのゼロ復帰フラグを“1”にセットする。
【0036】
ここで、一度、電子カウンタのゼロ復帰を実行し、ゼロ復帰フラグを“1”にセットしてしまうと、通常のキー操作等ではゼロ復帰フラグを“0”にリセットすることができないようになっている。そのため、その後誤って電子カウンタのゼロ復帰を実行するためのキー操作が行なわれたとしても、電子カウンタのゼロ復帰が再度実行されることはない。
【0037】
図5は、図1のCPU1による請求項4の発明に係わるカウンタ動作制御を示すフローチャートである。この場合、CPU1,ROM2等からなるマイクロコンピュータが、請求項4のカウンタ制御手段としての機能を果たす。
CPU1は、画像形成動作を行なった後、図5の処理を開始し、まず電子カウンタにカウントアップ動作(+1)を行なわせる。
【0038】
次に、電子カウンタのゼロ復帰フラグをチェックし、そのフラグが“1”の場合には、同時にメカニカルカウンタ6にもカウントアップ動作(+1)を行なわせる。電子カウンタのゼロ復帰フラグが“0”の場合には、まだ画像形成装置が工場での製造,検査,調整中あるいは納品時の調整中と判断して、メカニカルカウンタ6にはカウントアップ動作を行なわせない。つまり、メカニカルカウンタ6の初期設定時に「0」を設定しておくことにより、メカニカルカウンタ6はそのまま「0」を保持する。
【0039】
したがって、画像形成装置の工場出荷時に、所定の操作によって電子カウンタを「0」に復帰させ、電子カウンタのゼロ復帰フラグを“1”にセットさせておくことにより、その画像形成装置がユーザによって初めて使用される時には、そのCPU1がゼロ復帰フラグをチェックすることによって電子カウンタのカウント値が「0」になっていることを検出できる。
【0040】
画像形成装置のCPU1は、ゼロ復帰フラグが“1”である限り、電子カウンタにカウントアップ動作を行なわせたとき、メカニカルカウンタにもカウントアップ動作を行なわせるため、2種類のカウンタのカウント値を常時一致させることができる。
【0041】
図6はこの発明を実施した画像形成装置の制御系の他の例を示すブロック構成図であり、図1と対応する部分には同一符号を付している。
メカニカルカウンタ6は、画像形成装置の納入時には、内部にカウント値としてマイナスの値(「0」に対してマイナス「2000」程度)が設定されており、正式に使用する場合に(画像形成処理が施された転写紙の枚数管理を開始する時点で)、外部からの操作により内部のカウント値をゼロ「0」にリセット(復帰)する機能を有している。
【0042】
また、内部のカウント値が「0」にリセットされたことを外部に知らせるためのゼロ復帰信号を出力する機能も有している。
ゼロ復帰信号は、メカニカルカウンタ6の最大桁(これに限定する必要はない)のカウント部等が「0」を示しているときに、スイッチ(接点)が閉じるような方式を用いることにより出力することが可能である。
メカニカルカウンタ6から出力されるゼロ復帰信号は、I/O制御部5を介してCPU1に入力される。
【0043】
図7は、図6のI/O制御部5とメカニカルカウンタ6との接続例を示す回路図である。
メカニカルカウンタ6は、CPU1からI/O制御部5を介して送られてくるカウント信号により、カウンタ21のカウント値を歩進させる(通常は24Vを導通させることにより1カウントアップする)カウントアップ動作を行なう。
【0044】
このメカニカルカウンタ6は、スイッチ(SW)22を備えており、カウンタ21のカウント値がある条件になった時(例えば最大桁のカウント部が「0」になった時)にスイッチ22をONにする(閉じる)ことによりゼロ復帰信号を出力し(ゼロ復帰信号をハイレベル“H”にし)、それ以外の時はスイッチ22をOFFにする(開く)ことによりゼロ復帰信号を出力しない(ゼロ復帰信号をローレベル“L”にする)。
【0045】
なお、図6に示したCPU1,ROM2等からなるマイクロコンピュータが、請求項5〜8の画像形成動作制御手段およびカウンタ制御手段としての機能を果たす。
次に、図6のCPU1による請求項5〜8の発明に係わる制御について説明する。
【0046】
CPU1は、転写紙を給紙し、その転写紙上に画像形成処理を施した後、その転写紙を機外に排出する一連の画像形成動作の実行を制御する。
また、画像形成動作の実行回数あるいは画像形成処理が施された転写紙の枚数をカウントするためのメカニカルカウンタ6と電子カウンタ(NVRAM4)の2種類のカウンタを制御する。
【0047】
すなわち、画像形成動作を行なったとき、メカニカルカウンタ6のカウントアップ動作を制御する。なお、メカニカルカウンタ6にカウントアップ動作(+1)を行なわせる場合は、メカニカルカウンタ6に所定の電気信号を与える。つまり、メカニカルカウンタ6のコイルに電流を流してアクチュエータを動作させることにより、カウンタ21のカウントアップ動作を行なわせる。
【0048】
また、電子カウンタとして使用するNVRAM4内の各種カウンタ用のカウントデータ領域の値を更新することにより、電子カウンタのカウントアップ動作(+1)を行なわせる。なお、そのカウンタ用データ領域の内容(カウント値)を操作部10の電子カウンタ表示部11に表示することにより、オペレータは電子カウンタのカウント値を確認することが可能になる。
【0049】
図8は、図6のCPU1による請求項5〜8の発明に係わるNVRAM4のイニシャライズ処理を示すフローチャートである。
NVRAM4のイニシャライズ(初期設定)処理は、基本的には機械組付け時に1回だけ行なう処理であり、市場に出荷されてからは行なわないことになっている。NVRAM4のイニシャライズ処理を行なう場合は、その前にNVRAM4に設定(記憶)されている各種のデータを予め保存し、NVRAM4のイニシャライズ処理を行なった後、予め保存したデータを再設定する必要がある。
【0050】
CPU1は、図8に示すNVRAM4のイニシャライズ処理を開始すると、NVRAM4のクリヤ処理,各種状態変数の初期化,および電子カウンタ(各種カウンタ用のカウントデータ領域)のカウント値の「0」へのリセットをそれぞれ行ない、最後に電子カウンタのゼロ復帰フラグを「0」にリセットする(復帰させる)。
【0051】
図9は、図6のCPU1による請求項4〜8の発明に係わるカウンタ動作制御を示すフローチャートである。
CPU1は、画像形成動作を行なった後、図9の処理を開始し、まずメカニカルカウンタ6にカウントアップ動作(+1)を行なわせる。
【0052】
次に、電子カウンタのゼロ復帰フラグをチェックし、そのフラグが“1”の場合、つまり電子カウンタのカウント値を「0」に復帰させる処理が行なわれた場合にのみ電子カウンタにもカウントアップ動作(+1)を行なわせる。このとき、現在の動作モードに応じて、各種カウンタのうちのカウントアップ動作が必要なカウンタにカウントアップ動作を行なわせる。
【0053】
なお、電子カウンタのカウントアップ動作は、機械によって異なる。また、この発明においては、電子カウンタの内容に関しては規定しない。
CPU1は、ゼロ復帰フラグが“1”である限り、メカニカルカウンタ6にカウントアップ動作を行なわせたとき、電子カウンタにもカウントアップ動作を行なわせるため、2種類のカウンタのカウント値を常時一致させることができる。
【0054】
図10は、図6のCPU1による請求項5〜8の発明に係わる電子カウンタのゼロ復帰処理(メカニカルカウンタ6のカウント値が「0」にリセットされた場合に電子カウンタのカウント値も「0」にリセットするための処理)を示すフローチャートである。
【0055】
ここで、メカニカルカウンタ6のゼロ復帰処理は機械の電源がONの時に実行されるとは限らないため、CPU1は、メカニカルカウンタ6の出力信号であるゼロ復帰信号を監視することにより、OFF(ローレベル“L”)→ON(ハイレベル“H”)の信号変化をチェックし、メカニカルカウンタ6のカウント値が「0」にリセットされたとの判定を行なうことができない場合もある。
【0056】
そのため、CPU1は、定期的に図10に示す電子カウンタのゼロ復帰処理を開始し、メカニカルカウンタ6からのゼロ復帰信号(0復帰信号)および電子カウンタのゼロ復帰フラグを監視(チェック)し、その結果により電子カウンタの動作を制御する。このとき、ゼロ復帰信号がON状態(メカニカルカウンタ6のカウント値が「0」にリセットされた状態)で、且つ電子カウンタのゼロ復帰フラグが“0”(まだ電子カウンタのカウント値が「0」にリセットされていない状態を示す)の場合には、次の処理を行なう。
【0057】
すなわち、電子カウンタを「0」に復帰させる(電子カウンタのカウント値を「0」にリセットする)。また、それに伴い、電子カウンタのゼロ復帰フラグを“1”にセットする。
それによって、電子カウンタの「0」復帰を1回だけしか実行できないようにすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】この発明を実施した画像形成装置の制御系の一例を示すブロック構成図である。
【図2】図1のCPU1による請求項2の発明に係わるカウンタ動作制御を示すフロー図である。
【図3】同じく請求項3の発明に係わるカウンタ動作制御を示すフロー図である。
【図4】同じく請求項4の発明に係わる電子カウンタのゼロ復帰処理を示すフロー図である。
【図5】同じく請求項4の発明に係わるカウンタ動作制御を示すフロー図である。
【図6】この発明を実施した画像形成装置の制御系の他の例を示すブロック構成図である。
【図7】図6のI/O制御部5とメカニカルカウンタ6との接続例を示す回路図である。
【図8】図6のCPU1による請求項4〜8の発明に係わるNVRAM4のイニシャライズ処理を示すフロー図である。
【図9】同じく請求項4〜8の発明に係わるカウンタ動作制御を示すフロー図である。
【図10】同じく請求項4〜8の発明に係わる電子カウンタのゼロ復帰処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0059】
1:CPU(中央処理装置) 2:ROM 3:RAM 4:NVRAM
5:I/O制御部 6:メカニカルカウンタ 10:操作部
11:電子カウンタ表示部 12:表示部 21:カウンタ 22:スイッチ




 

 


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