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発明の名称 潤滑剤塗布装置及び画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−3730(P2007−3730A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−182652(P2005−182652)
出願日 平成17年6月22日(2005.6.22)
代理人
発明者 遠藤 修一
要約 課題
さまざまな画像が混在して潤滑剤が剥ぎ取られた場合でも像担持体上の潤滑剤の量の変動を抑え、温度上昇や乾燥状態による像担持体の電気抵抗の低下や表面摩擦係数の上昇やトナーの帯電量が高くなる状況になっても、像担持体のクリーニング不良、画像濃度低下、画像ぼそつき、地肌汚れ等を防止して装置をよりコンパクトで取扱い易く低価格にする潤滑剤塗布装置、及びその潤滑剤塗布装置を具備する画像形成装置を提供する。

解決手段
像担持体101の表面に塗布される潤滑剤2と、潤滑剤2を像担持体101の表面に塗布する回動可能に保持された潤滑剤塗布手段3と、潤滑剤塗布手段3に潤滑剤2を供給する潤滑剤供給手段4と、潤滑剤供給手段4から潤滑剤塗布手段3に供給された潤滑剤2を像担持体101の表面に塗布する塗布量をさまざまな画像と状況に応じて調節する潤滑剤塗布量調節手段5を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
像担持体に塗布される潤滑剤と、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布するために回転する潤滑剤塗布手段と、前記潤滑剤塗布手段に前記潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、前記潤滑剤塗布手段による前記像担持体に対する潤滑剤の塗布量を調節する潤滑剤塗布量調節手段と、を備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項2】
請求項1に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤は、微粒粉体を押し固めた固体潤滑剤であることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項3】
請求項2に記載の潤滑剤塗布装置において、前記固体潤滑剤は、含金属脂肪酸を備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布手段は、ファーブラシを備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項5】
請求項4に記載の潤滑剤塗布装置において、前記ファーブラシは、その回転数を変更可能にする駆動源を備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項6】
請求項5に記載の潤滑剤塗布装置において、前記ファーブラシは、前記像担持体の表面に残留したトナーを清掃するクリーニング部材と兼用することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項7】
請求項2、3、4、5又は6に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤供給手段は、前記固体潤滑剤を前記ファーブラシに接離させる接離機構を備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項8】
請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記ファーブラシの回転数を増・減速して前記像担持体に対する潤滑剤の塗布量を調節するように制御する制御手段を備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項9】
請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が接離機構によって前記固体潤滑剤を前記ファーブラシに接離する時間を調節して前記固体潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項10】
請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記ファーブラシの回転する時間を調節して前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項11】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の表面に形成する画像面積によって、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項12】
請求項1乃至11の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の表面温度に応じて、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の周囲の温度に応じて、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項14】
請求項1乃至13の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の周囲の湿度に応じて、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項15】
請求項1乃至14の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の表面に形成する作像回数によって、前記潤滑剤2を前記像担持体上の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項16】
請求項1乃至15の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体を通過する両面記録の被記録媒体の通過回数によって、前記潤滑剤を前記像担持体上の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項17】
請求項1乃至16の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記現像手段の現像ローラの温度に応じて前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項18】
請求項17に記載の潤滑剤塗布装置において、前記現像手段は、一成分現像装置であることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
【請求項19】
被記録媒体に記録画像を転写して画像を形成する画像形成装置において、形成した記録画像を担持する前記像担持体と、前記像担持体に前記潤滑剤を塗布する上記請求項1乃至18の何れか一項に記載の前記潤滑剤塗布装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項20】
請求項19に記載の画像形成装置において、前記像担持体は、電子写真方法の作像プロセスで形成したトナー像を担持することを特徴とする画像形成装置。
【請求項21】
請求項19又は20に記載の画像形成装置において、前記像担持体は、前記中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置、及びその潤滑剤塗布装置を具備する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置では、感光体上のトナー画像を中間転写体上に一次転写し、更に中間転写体上のトナー画像を被記録媒体上に二次転写してから、定着する工程が順次実施される。
中間転写体上のトナー像を構成するトナーを全て被記録媒体に完全に二次転写することは難しく、中間転写体上に残留トナー(二次転写残トナー)が発生し、それを除去する為に、中間転写体にクリーニング手段が設けられていた。
しかし、二次転写残トナーの中間転写体への付着力が強い場合には、クリーニング手段によって完全に残留トナーを除去することができず、クリーニング残トナーが中間転写体上に膜状に残り、トナーフィルミングを発生させていた。
そこで、従来技術として、特許文献1や、特許文献2では、中間転写体に固体潤滑剤塗布手段を設けて、固体潤滑剤の効果で中間転写体上の二次転写残トナーを中間転写体から剥がしやすくし、クリーニング残トナーが発生しないようにしている。従来技術では、固体潤滑剤を塗れば塗るほど、中間転写体上のクリーニング不良を発生させないようにできる。
しかし、固体潤滑剤を塗りすぎると一次転写部で、感光体から中間転写体へのトナー転移率が低下し、画像濃度の低い、ぼそついた画像になってしまう。
また感光体上の一次転写残トナー量が増加するので、感光体のクリーニングに際しての負荷が多くなり、感光体クリーニング不良を発生しやすくなっていた。
【0003】
従来技術においては、中間転写体上の転写残トナークリーニングを優先する場合、二次転写残トナー量が最大となるケースを想定した固体潤滑剤塗布量とせざるを得ない。一方、二次転写残トナー量は、画像面積比率や、使用している環境等で振られるため、実際の二次転写残トナー量が少ない場合に過大な塗布量を塗布すると、逆に固体潤滑剤の塗布量が過剰となって、前述のように、画像がぼそつき気味になっていた。
また、ブラック単色、または4色フルカラーの各モードを使い分け可能なカラー画像形成装置の場合には、単色で使用される場合とフルカラーで使用される場合とでは、中間転写体へのトナー付着量に広いばらつきがあり、中間転写体上の二次転写残トナー量もそれに応じて幅を持つので、両方の条件に対応するのは困難である。
また、高画像面積率の画像が続いたときには、中間転写体上の固体潤滑剤は、トナーと共に中間転写体から剥ぎ取られて、クリーニング装置に回収される為、固体潤滑剤塗布量が減少し、クリーニング不良が出やすくなっていた。
このように残留トナー量は種々異なるので、剥ぎ取られる固体潤滑剤の量にバラツキが発生して、中間転写体上の固体潤滑剤の量の変動が抑えられず、中間転写体のクリーニング不良や、画像濃度低下、画像ぼそつきを防止することができなかった。
更に、他の変動要因もある。
例えば、温度上昇により、中間転写体の電気抵抗が低下するが、電気抵抗が低下すると一次転写部の転写電界が強まり、感光体の地肌に付着したトナーを引き付けやすくなる。
同様に、温度上昇により中間転写体の表面摩擦係数(μs)の上昇が起きるが、表面摩擦係数(μs)の上昇によって感光体上の地肌付着トナーを一次転写部で中間転写体に引き寄せやすくなり、地肌汚れ画像を発生しやすくなる。
また、同じく温度上昇により中間転写体の電気抵抗が下がるケースでは、中間転写体のクリーニング手段としてファーブラシクリーニングを用いた場合、クリーニング電界の強度が低下して、クリーニング不良を発生しやすくなり、同様に表面摩擦係数(μs)の上昇でも中間転写体の二次転写残トナーと中間転写体の付着力が強くなり、クリーニング不良が出やすくなる。
尚、トナーの特性も、温度上昇によって粘着性が上がり、中間転写体から除去しにくくなる。
逆に、装置の設置環境の温湿度が低温低湿条件にある場合は、トナーの帯電量が高くなり、中間転写体と静電気力が強くなって、二次転写残トナーを中間転写体から除去しづらくなる。
【特許文献1】特開平6−337598号公報
【特許文献2】特開2003−114597公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の潤滑剤塗布装置、及びその潤滑剤塗布装置を備える画像形成装置においては、さまざまな画像が混在して固体潤滑剤が剥ぎ取られ像担持体の中間転写体上の固体潤滑剤の量の変動が抑えられず、温度上昇や乾燥状態による中間転写体の電気抵抗の低下や表面摩擦係数(μs)の上昇やトナーの帯電量が高くなって、中間転写体のクリーニング不良、画像濃度低下、画像ぼそつき、地肌汚れを防止しすることができないと言う問題が発生していた。
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、さまざまな画像が混在して潤滑剤が剥ぎ取られた場合でも像担持体上の潤滑剤の量の変動を抑え、温度上昇や乾燥状態による像担持体の電気抵抗の低下や表面摩擦係数の上昇やトナーの帯電量が高くなる状況になっても、像担持体のクリーニング不良、画像濃度低下、画像ぼそつき、地肌汚れ等を防止して装置をよりコンパクトで取扱い易く低価格にする潤滑剤塗布装置、及びその潤滑剤塗布装置を具備する利便性や汎用性に優れ高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、像担持体に塗布される潤滑剤と、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布するために回転する潤滑剤塗布手段と、前記潤滑剤塗布手段に前記潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、前記潤滑剤塗布手段による前記像担持体に対する潤滑剤の塗布量を調節する潤滑剤塗布量調節手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤は、微粒粉体を押し固めた固体潤滑剤であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の潤滑剤塗布装置において、前記固体潤滑剤は、含金属脂肪酸を備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布手段は、ファーブラシを備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の潤滑剤塗布装置において、前記ファーブラシは、その回転数を変更可能にする駆動源を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の潤滑剤塗布装置において、前記ファーブラシは、前記像担持体の表面に残留したトナーを清掃するクリーニング部材と兼用することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2、3、4、5又は6に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤供給手段は、前記固体潤滑剤を前記ファーブラシに接離させる接離機構を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記ファーブラシの回転数を増・減速して前記像担持体に対する潤滑剤の塗布量を調節するように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が接離機構によって前記固体潤滑剤を前記ファーブラシに接離する時間を調節して前記固体潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記ファーブラシの回転する時間を調節して前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の表面に形成する画像面積によって、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の表面温度に応じて、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項13の発明は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の周囲の温度に応じて、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の周囲の湿度に応じて、前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体の表面に形成する作像回数によって、前記潤滑剤2を前記像担持体上の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項1乃至15の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記像担持体を通過する両面記録の被記録媒体の通過回数によって、前記潤滑剤を前記像担持体上の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項17の発明は、請求項1乃至16の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置において、前記潤滑剤塗布量調節手段が前記現像手段の現像ローラの温度に応じて前記潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布する塗布量を調節するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項18に記載の本発明は、請求項17に記載の潤滑剤塗布装置において、前記現像手段は、一成分現像装置である潤滑剤塗布装置であることを特徴とする。
請求項19に記載の本発明は、被記録媒体に記録画像を転写して画像を形成する画像形成装置において、形成した記録画像を担持する前記像担持体と、前記像担持体に前記潤滑剤を塗布する上記請求項1乃至18の何れか一項に記載の前記潤滑剤塗布装置を備える画像形成装置であることを特徴とする。
請求項20に記載の本発明は、請求項19に記載の画像形成装置において、前記像担持体は、電子写真方法の作像プロセスで形成したトナー像を担持する画像形成装置であることを特徴とする。
請求項21に記載の本発明は、請求項19又は20に記載の画像形成装置において、前記像担持体は、前期中間転写ベルトである画像形成装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、像担持体上の残トナー量のバラツキによって剥ぎ取られる潤滑剤量がばらつくことを抑制し(像担持体上の潤滑剤量の変動を抑え)、温度上昇や乾燥状態による像担持体の電気抵抗の低下や表面摩擦係数の上昇やトナーの帯電量が高くなる状況になっても、像担持体のクリーニング不良、画像濃度低下、画像ぼそつき、地肌汚れ等を防止して装置をよりコンパクトで取扱い易く低価格にする潤滑剤塗布装置、及びその潤滑剤塗布装置を具備する利便性や汎用性に優れ高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態は、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例を示す潤滑剤塗布装置1と画像形成装置100の主要部を説明するブロック図である。
像担持体(感光体、中間転写体)に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置1は、画像形成装置100を構成する像担持体101としての中間転写ベルト104(トナー像を担持して図示の矢印(A)方向に回動する)の表面に塗布される潤滑剤2と、潤滑剤2の固体潤滑剤20を中間転写ベルト104上の表面に塗布する図示の矢印(B)方向に回動可能に保持された潤滑剤塗布手段3と、潤滑剤塗布手段3のファーブラシ30に固体潤滑剤20を供給する潤滑剤供給手段4と、潤滑剤供給手段4からファーブラシ30に供給された固体潤滑剤20を中間転写ベルト104上の表面に塗布する塗布量を調節する潤滑剤塗布量調節手段5を備えている。
次に、固体潤滑剤20と、固体潤滑剤20を中間転写ベルト104の表面に塗布する方法の概略を説明する。
固体潤滑剤20は、ステアリン酸亜鉛やステアリン酸カルシウム等の含金属脂肪酸の微粒粉体を押し固めて棒形状(或いはブロック形状)に成型したもので、成型が容易で取扱い易く低価格である。
ファーブラシ30に当接している固体潤滑剤20は、潤滑剤供給手段4のガイド部材にガイドされて自重と重りの荷重でファーブラシ30に図示の矢印(C)方向から押し当てられている。
【0011】
回転数を可変に回転駆動する駆動源31の回転駆動モータによるファーブラシ30の図示の矢印(B)方向への回転により、ファーブラシ30の毛先で固体潤滑剤20は粉状に削り取られて、その毛の表面に付着する。その状態でファーブラシ30が像担持体101の中間転写ベルト104に接触回転する際に、ファーブラシ30から中間転写ベルト104の表面に粉状となった固体潤滑剤20の微粒子を塗布する。
中間転写ベルト104の表面に塗布された固体潤滑剤20の微粒子は、中間転写ベルト104の表面に皮膜を作り、中間転写ベルト104の表面摩擦係数(μs)を低下させ、二次転写残トナーと中間転写ベルト104の間に介在することでそれらの付着力を弱め、中間転写ベルト104から二次転写残トナーを剥ぎ取りやすくして、中間転写ベルト104にトナーフィルミングが発生するのを防止することができる。
また、潤滑剤塗布量調節手段5により、中間転写ベルト104とトナーの記録像を形成するトナーとの付着力を適度に低下させる事も可能となり、中間転写ベルト104から被記録媒体(P)の記録用紙にトナー像を転写手段116の二次転写手段118の二次転写ローラ119と二次転写対向ローラ120で二次転写する際にも、転写率を向上させ、二次転写残トナーを減らすことができる。
従って、さまざまな画像が混在して潤滑剤2が剥ぎ取られた場合でも像担持体101上の潤滑剤2の量の変動を抑え、温度上昇や乾燥状態による像担持体101の電気抵抗の低下や表面摩擦係数の上昇やトナーの帯電量が高くなる状況になっても、像担持体101のクリーニング不良、画像濃度低下、画像ぼそつき、地肌汚れ等を防止してよりコンパクトで取扱い易く低価格な潤滑剤塗布装置1を提供することができる。
【0012】
潤滑剤塗布量調節手段5による中間転写ベルト104に対する固体潤滑剤20の塗布量の調節について説明する。
まず、潤滑剤塗布量調節手段5は、像担持体101の中間転写ベルト104の表面に形成する画像面積によって、潤滑剤2の固体潤滑剤20を中間転写ベルト104の表面に塗布する塗布量を調節するようになっている。
潤滑剤塗布量調節手段5は、中間転写ベルト104に転写するトナー画像の面積(画素数)をカウント手段でカウントして、その画像面積カウント値を記憶する画像面積カウント値記憶手段51を有する。
画像形成装置100がカラー画像形成装置の場合には、各色個別にカウント手段、カウント記憶手段を備える。
例えば、カラー画像のブラック部分の画像面積をカウントし、それを記憶する、且つ単色ブラック画像の画像面積をカウントし、それを記憶する手段であり、ブラック以外に、シアン、マゼンタ、イエローについても、それぞれ個別にカウントとカウント記憶手段を有する。
フルカラー画像の場合には、中間転写ベルト104上に形成されるフルカラー画像の総面積カウント数は、4色のカウント数の合計値で表す。
中間転写ベルト104上のトナー像を被記録媒体(P)に二次転写して、中間転写ベルト104上に残留したトナーの二次転写残トナーの量は前記画像面積カウント値と比例関係にある。
また、二次転写残トナー量が中間転写ベルトクリーニングユニットに進入するトナー量であり、これが多いと中間転写ベルトクリーニングユニット123への負荷が大きくなる。
【0013】
画像形成装置100の出力する画像の面積を、図3に図示する画像処理部138の画像デジタル情報から予め面積カウントして、画像面積カウント値記憶手段51に記憶し、そのデータに応じて、中間転写ベルトクリーニングユニット123に内包されている潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節することで、最適な中間転写ベルト104上の固体潤滑剤20の塗布量に設定することができる。
潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節するのに、潤滑剤塗布機能を有する前記ファーブラシ30の回転数を駆動源31で回転数を増速、又は減速して簡単な構成で容易に行うことができる。
更に、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節するのに、接離機構32のソレノイドのプランジャの進退動作によって、固体潤滑剤20をファーブラシ30に接離して、固体潤滑剤20とファーブラシ30の接触時間を制御して容易に行うこともできる。
更に、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節するのに、専用のファーブラシ30を設置する場合には、ファーブラシ30の回転する時間を長く、又は短く制御して簡単な構成で容易に行うことができる。
潤滑剤塗布量調節手段5は、中間転写ベルト104の表面温度をモニタする表面温度モニタ手段52を有する。
中間転写ベルト104の表面温度に応じて、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節することで、最適な中間転写ベルト104上の固体潤滑剤20の塗布量に設定することができる。
中間転写ベルト104の表面温度の測定手段としては、非接触型では、焦電型赤外線センサやサーモパイル等を用いる。
または、中間転写ベルト104の従動ローラ107を金属ローラとして中間転写ベルト104に直接接触させると、中間転写ベルト104の温度とほぼ同じ温度となるので、その金属の従動ローラ107にサーミスタなどの接触型の図示しない温度センサを、金属の従動ローラ107の回転面に摺動するように設置して、中間転写ベルトの温度を検出することができる。
【0014】
中間転写ベルト104の表面温度が上昇すると、中間転写ベルトクリーニングユニット123のクリーニングがより厳しくなる不具合が生ずる。
しかし、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を増加するように調節することで、発生する不具合を防止することができる。
潤滑剤塗布量調節手段5は、中間転写ベルト104の周囲の温度をモニタする周囲温度モニタ手段53を有する。
中間転写ベルト104の周囲の温度に応じて、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節することで、最適な中間転写ベルト104上の固体潤滑剤20の塗布量に設定することができる。
中間転写ベルト104の表面温度をモニタする表面温度モニタ手段52は装置内のスペースが必要になることから、制約を受けることが多い。
しかし、周囲温度モニタ手段53は、表面温度モニタ手段52に比較して、配置の自由度が高くなり装置のコンパクト化が図られる。
潤滑剤塗布量調節手段5は、中間転写ベルト104の周囲の湿度をモニタする周囲湿度モニタ手段54を有する。
中間転写ベルト104の周囲の湿度の多寡に応じて、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節することで、最適な中間転写ベルト104上の固体潤滑剤20の塗布量に設定することができる。
周囲湿度モニタ手段54は、配置の自由度が高く、装置のコンパクト化が図られる。
【0015】
潤滑剤塗布量調節手段5は、図3に図示する画像処理部138の画像デジタル情報から中間転写ベルト104に出力する画像の作像回数をカウント手段でカウントして、その作像回数カウント値を記憶する作像回数カウント値記憶手段55を有する。
作像回数カウント値記憶手段55は、単位時間あたりの作像回数を計算するようになっている。
これによって、単位時間あたりの作像回数に応じて、画像形成装置100の中間転写ベルト104の稼動状態を把握し、周囲の温度から装置内部の各部所がどの程度温度上昇するか推測することができる。
中間転写ベルト部の温度も推定可能で、その中間転写ベルト104の推定温度を基準として、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節することで、最適な中間転写ベルト104上の固体潤滑剤20の塗布量に設定することができる。
中間転写ベルト104上に適正量の固体潤滑剤20の塗布を行なえ、使用条件の違いによって生じる中間転写ベルトクリーニングユニット123の発生する不具合を防止することができる。
また、この不具合を防止する為に、中間転写ベルト104の表面温度を検出する温度センサ等を特に配置する必要も無くなり、装置のコンパクト化と低価格化が図られる。
潤滑剤塗布量調節手段5は、図3に図示する画像処理部138の画像デジタル情報から中間転写ベルト104を通過する両面記録の被記録媒体(P)の通過回数をカウント手段でカウントして、その両面記録媒体通過回数カウント値を記憶する両面記録媒体通過回数カウント値記憶手段56を有する。
【0016】
図3に図示する被記録媒体(P)に両面記録用の被記録媒体反転部131を有する画像形成装置100の場合には、両面記録用の被記録媒体(P)の通過時に中間転写ベルト104の表面温度が上昇するので、今まで、述べてきた中間転写ベルトクリーニングユニット123のクリーニングがより厳しくなる不具合がより顕在化しやすくなる。
被記録媒体反転部131を作動させた場合、画像形成装置100の構成、大きさ、被記録媒体(P)の処理速度にもよるが、画像形成装置100で測定した結果、例えば、記録用紙の片面のみ通紙に比べて、両面記録を繰り返すと、中間転写ベルト104の表面温度で約5℃高くなっていた。
周囲の温度が比較的高い条件では、中間転写ベルト104の表面温度は40℃以上になり、トナーの粘弾性特性に影響が出てきて、トナーの凝集度が高まったたり、中間転写ベルト104への粘着が発生したりする。
従って、被記録媒体(P)の両面記録時には、中間転写ベルト104とトナーとの付着力を落とす為に、片面記録時よりもより多くの固体潤滑剤20を塗布する。
【0017】
本件発明の潤滑剤塗布装置1では、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104を通過する両面記録の被記録媒体(P)の通過回数をカウントし、そのカウント数を両面記録媒体通過回数カウント値記憶手段56で記憶することで、単位時間あたりの両面記録の被記録媒体の通過回数と、両面記録と片面記録の比率を算出し、それから両面記録の被記録媒体の通過回数に応じて、中間転写ベルト104の表面温度を推定する。
そして、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節することで、中間転写ベルト104上への固体潤滑剤20の塗布量を最適にし、両面記録の使用条件の違いによって生じる中間転写ベルトクリーニングユニット123の発生する不具合を防止することができる。
潤滑剤塗布量調節手段5は、画像形成装置100の図示しない現像手段110の現像ローラ115の温度をモニタする現像ローラ温度モニタ手段57を備えている。
図示しない現像ローラ115の温度に応じて、潤滑剤塗布量調節手段5によって、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節することで、中間転写ベルト104上への固体潤滑剤20の塗布量を最適に設定することができる。
【0018】
現像手段110に図4に図示する一成分現像装置を用いると、装置がコンパクトで小型化、低価格化することができるメリットがある。
しかし、一成分現像装置ではその構成が簡単なため、二成分現像装置に比べて、環境や使用条件などの外乱に対して、不具合を起こしやすいと言う側面もあった。
例えば、高温環境下に連続で使用すると、一成分現像装置の図示しない現像ローラ115のトナー層形成部でトナーの凝集度が高まり、トナー帯電が不安定になり、感光体102の表面103の地肌部にトナー付着が起きて、地肌汚れ画像となりやすいことである。
この点では、二成分現像装置と比較すると、温度で5℃〜7℃程度余裕が少ない。この差を埋めて、最終的な出力である披記録媒体(P)の地肌汚れの発生を抑制して、小型の画像形成装置を実現する為に、潤滑剤塗布量調節手段5によって感光体102から中間転写ベルト104への地肌汚れトナーの転移を防止する。
すなわち、中間転写ベルト104に固体潤滑剤20を塗布して中間転写ベルト104の表面摩擦係数(μs)を下げてやると、感光体102の表面103の地肌部に付着したトナーは中間転写ベルト104よりも感光体102との付着力が高い為、感光体102から中間転写ベルト104に転写されにくくなる。
それによって、中間転写ベルト104の地肌部トナーを低減して、二次転写手段118の二次転写部で披記録媒体(P)の地肌部に転移するトナーをほとんど無くする潤滑剤塗布装置1を提供することができるようになった。
または、潤滑剤塗布量調節手段5によって、前述したように、単位時間あたりの作像回数から、図示しない現像ローラ115の温度の上昇と中間転写ベルト104の温度を推定して、一成分現像の地肌付着特性に合わせた、中間転写ベルト104への固体潤滑剤20の塗布量を調節することで、最適な中間転写ベルト104上の固体潤滑剤20の塗布量に設定して地肌汚れ防止を達成することができる。
従って、さまざまな画像が混在しての固体潤滑剤20が剥ぎ取られた場合でも中間転写ベルト104上の固体潤滑剤20の量の変動を抑え、温度上昇や乾燥状態による中間転写ベルト104の電気抵抗の低下や表面摩擦係数(μs)の上昇やトナーの帯電量が高くなる状況になっても、中間転写ベルト104のクリーニング不良、画像濃度低下、画像ぼそつき、地肌汚れ等を防止して装置をよりコンパクトで取扱い易く低価格にする潤滑剤塗布装置1を提供することができる。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態例を示す潤滑剤塗布装置1のファーブラシ30と、像担持体101の中間転写ベルト104の表面に残留したトナーを清掃するクリーニング部材を兼用したクリーニング手段121の中間転写ベルトクリーニングユニット123を説明する断面図である。
図2において、中間転写ベルトクリーニングユニット123は、図示の矢印(D)方向に回転する従動ローラ107に巻き掛けられている部分で、図示の矢印(A)方向に回動する中間転写ベルト104と接離可能に接触するクリーニング部材と兼用した、円筒形基材の周面に植毛布を貼り付け等によって構成し図示の矢印(B)方向に回転するファーブラシ30を備えている。
ファーブラシ30は、導電性であり、金属軸周面に導電性繊維、例えばカーボン繊維を植毛した導電布を巻きつけたものを使用している。
なお、ファーブラシ30の電気抵抗は、10Ωcm〜10Ωcmの範囲である。
中間転写ベルトクリーニングユニット123は、図示しないカム等の移動手段で図示の矢印(E)方向に回動して、中間転写ベルト104に接離可能になっていて、トナー像が重ねられている間は、中間転写ベルト104と非接触となっている。
その後、全てのトナー像が中間転写ベルト104上に重ねられると、所定のタイミングで中間転写ベルト104に当接し、ファーブラシ30にトナーと反対極性のバイアス、マイナス帯電トナーであればプラスバイアスを印加する。
二次転写手段118の二次転写部を通過して中間転写ベルト104上に残ったトナーの二次転写残トナーは、トナーの帯電状態がマイナスのまま維持して、中間転写ベルトクリーニングユニット123に進入してきて、そこで、ファーブラシ30に印加したバイアスによって、静電気力の作用で、二次転写残トナーはファーブラシ30に付着捕集されて、中間転写ベルト104上から除去される。
ファーブラシ30には、図示の矢印(F)方向に回転可能に保持された金属バイアスローラ132と、棒形状の固体潤滑剤20が当接している。
金属バイアスローラ132は、図示しない高圧電源からマイナス帯電のトナーと反対極性のプラスのクリーニングバイアスが印加され、ファーブラシ30に回収されたトナーを電気力で、その周面に付着させる。
金属バイアスローラ132上に移ったトナーは、スクレーパブレード133で掻き落として、スクリュー134上に落下させる。スクリュー134上のトナーは搬送されて、図示しない廃トナー収納部に収納されるようになっている。
【0020】
図3は、本発明の実施の形態例を示す潤滑剤塗布装置1を備える画像形成装置100を説明する全体図である。
図3において、図示する画像形成装置100は、電子写真方法の作像プロセスでカラートナー像を形成するカラープリンタである。
ベルト形状の像担持体101の感光体102は、駆動ローラ135、従動ローラ136、一次転写手段117の一次転写部の一次転写対向ローラ137により、回転自在に張架されており、駆動ローラ135が図示しない駆動手段によって図示の矢印(G)の方向の時計方向に回転駆動される。
感光体102は回転過程で、帯電手段108の一次帯電チャージャにより所定の極性、電位に一様に帯電される。
画像処理部138からの画像情報のデジタル画素信号に応じて変調されたレーザービームを走査露光手段109で、感光体102の表面103に照射することによって、感光体102上にカラー画像の第1の色成分像に対応した静電潜像を形成する。
画像処理部138からは、出力するさまざまの画像の面積を前記潤滑剤塗布量調節手段5の図示しない画像面積カウント値記憶手段51に、出力する画像の作像回数を前記潤滑剤塗布量調節手段5の図示しない作像回数カウント値記憶手段55に、両面記録の被記録媒体(P)の通過回数を潤滑剤塗布量調節手段5の図示しない両面記録媒体通過回数カウント値記憶手段56に伝達されるようになっている。
【0021】
感光体102上の第1の色成分像に対応した静電潜像は、第1の現像手段110であるブラック現像装置114により、第1色目トナーのブラックトナーで現像される。
このときシアン現像装置113、マゼンタ現像装置112、イエロー現像装置111は非作動で、感光体102から退避している。この現像手段110に一成分現像装置を利用する場合、後述するが、現像ローラ115上にトナー層を形成して、現像動作時、感光体102とトナー層を有した現像ローラ115を接触させて、トナーを移動させることでトナー像を感光体102上に形成するので、ブラック現像装置114のみ感光体102と接触して回転駆動し、他の色のシアン現像装置113等は感光体102から離間した位置に固定されている。
尚、現像ローラ115の温度は、図示しない温度センサで測定して、前記潤滑剤塗布量調節手段5の図示しない現像ローラ温度モニタ手段57に伝達されるようになっている。
中間転写ベルト104は、駆動ローラ106、従動ローラ107、二次転写対向ローラ120で回転自在に張架されていて、駆動ローラ106が図示しない駆動手段によって回転することで、図示の矢印(A)方向の反時計方向に、感光体102と同じ周速度で回転駆動されている。
中間転写ベルト104の表面温度、中間転写ベルト104の周囲の温度、中間転写ベルト104の周囲の湿度は図示しない温度計と湿度計で測定されて、前記潤滑剤塗布量調節手段5の図示しない各表面温度モニタ手段52、周囲温度モニタ手段53、周囲湿度モニタ手段54に伝達される。
【0022】
感光体102上に形成された第1色目のブラックトナー像は、感光体102と中間転写ベルト104によって形成された一次転写手段117を通過するときに、一次転写手段117の一次転写ローラと感光体102間に印加される一次転写バイアスにより形成された転写電界によって中間転写ベルト104の表面に一次転写される。
なお、中間転写ベルト104は表面の適度な離型性と所定の電気抵抗を確保する必要があり、その両方を満たすことから、フッ素系の樹脂材料のPVDF、ETFE等に導電剤を添加して抵抗調整したものが用いられている。フッ素系樹脂材は延伸成型してベルト状に加工して、そのまま用いる場合と、樹脂ベルトやエラストマーベルト表面にフッ素樹脂をコーティングして中間転写ベルトとする場合がある。
ブラックトナー像の一次転写を終えた感光体102の表面103は、クリーニング手段21の感光体クリーニングユニット122によって清掃される。
以下、第1色目のブラックトナー像の場合と同様に、第2色目のシアントナー像、第3色目のマゼンタトナー像、第4色目のイエロートナー像が順次中間転写ベルト104に重ねあわされて一次転写され、フルカラーの記録画像が中間転写ベルト104上に形成される。
なお、感光体102から中間転写ベルト104に各色トナー像が順次重畳転写されるときには、一次転写バイアスとしてトナーとは逆極性、トナーがマイナス帯電の場合には、プラス極性の転写バイアスが印加される。
印加電圧は、中間転写ベルト104の電気抵抗値や、環境条件等によって異なってくる。ここでは、+200V〜+1200Vの範囲にある適正値を設定値としている。
二次転写ローラ119は、二次転写対向ローラ120に対して、平行に配置し、二次転写動作時は、被記録媒体(P)と中間転写ベルト104が接触した状態で、それぞれで挟持するように設置され、一方非動作時は中間転写ベルト104と接触しないように、中間転写ベルト104に対して接離可能としている。
上記二次転写ローラ119は、感光体102から中間転写ベルト104への第1〜第3色の一次転写工程においては、中間転写ベルト104から離間した位置に退避している。
中間転写ベルト104上に一次転写されたフルカラートナー像の被記録媒体給送部129から搬送される被記録媒体(P)への転写は、レジストローラ139によって、中間転写ベルト104と二次転写ローラ119の二次転写位置に所定のタイミングで被記録媒体(P)が給送されるとともに、二次転写バイアスを二次転写ローラ119に印加して、全色のトナー像を一括転写することで達成される。
被記録媒体(P)上に二次転写されたフルカラートナー像は、定着手段124の加熱ローラ125と加圧ローラ126間に導かれて加熱定着されて排紙ローラ127によって排紙トレイ130に排紙されて収納されるようになっている。
被記録媒体(P)へのフルカラートナー像の二次転写が終了した後、中間転写ベルト104に残留したトナーの二次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニングユニット123により清掃される。
【0023】
次に、被記録媒体(P)に両面記録が行われる場合につて説明する。
定着手段124の加熱ローラ125と加圧ローラ126を通過した被記録媒体(P)は、両面切り替え爪140によって図示の矢印(H)方向に案内され、被記録媒体反転部131に送られる。
被記録媒体(P)の後端が反転切り替え爪141を通過した後に、反転ローラ142対が停止し、被記録媒体(P)も停止する。
反転ローラ対142が所定時間の後に逆転を開始し、被記録媒体(P)はスイッチバックを始める。このとき前記反転切り替え爪141が切り替わり、被記録媒体(P)は図示の矢印(K)方向に案内され、レジストローラ139に送られる。
レジストローラ139に送られた被記録媒体(P)は表裏反転した状態でレジストローラ139のニップ部で待機する。そして、所定のタイミングでレジストローラ139が駆動され、被記録媒体(P)は二次転写ローラ119の二次転写位置に送られて、中間転写ベルト104から4色重ねのカラートナー像を一括転写された後、定着手段124の加熱ローラ125と加圧ローラ126間に導かれて加熱定着されて排紙ローラ127によって排紙トレイ130に排紙されて収納されるようになっている。
従って、潤滑剤塗布装置1を備える利便性や汎用性に優れ高品質の画像を形成することができる画像形成装置100を提供することができる。
【0024】
図4は、本発明の実施の形態例を示す現像手段110の一成分現像装置を説明する断面図である。
図4において、現像手段110の一成分現像装置とその動作の説明を行なう。
現像手段110の一成分現像装置は、感光体102に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する現像ローラ115、現像ローラ115のトナー付着量を規制し、且つトナーを本帯電させるローラ形状のトナー層規制部材のドクタローラ144、ドクタローラ144の表面のトナーを掻き落とす掻き落とし部材のスクレーパ145、現像ローラ115にトナーを予備帯電させながら供給するトナー供給ローラ146、トナーを現像ユニット外部に漏れ出ないように収納するトナーホッパ147、トナーホッパ147内に配置され回転駆動することでトナーホッパ147からトナー供給ローラ146へトナーを搬送するトナー搬送部材148等から構成されている。
ここではベルト形状の感光体102を図示しているが、現像ローラ115の硬度を低く抑えれば、ドラム形状の感光体102を用いることも可能である。
ベルト形状の感光体102は、図示の矢印(L)方向の下から上へ向かって移動するように回転している。
現像ローラ115は、感光体102の図示の矢印(L)方向の下から上へ向う進行方向と同方向、すなわち図示の矢印(M)方向の時計の回転方向に、感光体102に対して線速比1.2〜2.0倍速で回転している。
【0025】
トナー搬送部材148は、図示の矢印(N)方向の時計の回転方向で回転し、トナーをトナー供給ローラ146に送り出す。
トナー供給ローラ146は、現像ローラ115に所定のニップをもって接触させ、トナー供給ローラ146上のトナーをニップ内で現像ローラ115の表面に擦りつけることでトナーをプレ帯電させながら供給する。
現像ローラ115とトナー供給ローラ146で形成するニップ部において、トナー供給ローラ146は、現像ローラ115の図示の矢印(M)方向の回転方向と同方向、すなわち図示する矢印(Q)方向の回転方向、または現像ローラ115の図示の矢印(M)方向の回転方向と逆方向、すなわち図示する矢印(Q)の逆方向の回転方向のどちらで回転させても、トナー供給性という点では成立するから、使用状況に応じて回転方向は選択する。
いずれにしても、現像ローラ115とトナー供給ローラ146とのニップ部での線速には差を持たせる必要があるので、同方向で線速比が0.9〜1.1は通常選ばないが、一例として、同方向でトナー供給ローラ146の線速/現像ローラ115の線速=0.6、同方向でトナー供給ローラ146の線速/現像ローラ115の線速=1.5、逆方向でトナー供給ローラ146の線速/現像ローラ115の線速=0.9、逆方向でトナー供給ローラ146の線速/現像ローラ115の線速=1.4などの設定が行われる。
しかし、特にこの数値にこだわる必要はない。一般にメカ的な負担を少なくし、またトナー供給性を損なわないように設定される。
ここでは、ドクタローラ144を備えているが、ドクタブレードの構成も同様に可能である。
【0026】
次に、ドクタローラ144の説明をする。
ドクタローラ144は、現像ローラ115に対して所定の荷重で当接していて、そのニップにトナー供給ローラ146より供給されてきたトナーを通過させることで、トナー通過量を一定に整えて、また現像ローラ115表面のスラスト方向位置によらず均一なトナー層を形成する。
また、通過したトナーはドクタローラ144と現像ローラ115の双方の表面と摩擦帯電されるので、感光体102への現像に供されるトナーは安定した帯電量を持つことができる。
ドクタローラ144の場合、常時回転させる方法もあるが、現像ユニットの駆動トルクが上がりすぎて、ユニットにメカ的負担がかかるという問題がある。そこで、ドクタローラ144は現像動作時に回転させず停止したままにしておき、その圧力でトナー層を適正に規制して、また、非現像動作時には、ドクタローラ144を所定角度回転駆動させる。
この回転駆動力は、このための専用駆動力を設けても良いが、装置が複雑化するので、ここでは現像ローラ115の逆回転を利用し、現像ローラ115とドクタローラ144の摩擦力により連れまわり回転させることができる。
このときの回転方向は現像ローラ115の通常の回転方向と同方向とする。重ねて説明するとドクタローラ144の軸の回転を一方向となるような規制手段のワンウェイ軸受けなどで、上記連れ回り方向には回転できるようにして、その逆方向は回転しない様に固定しておくと上記動作を容易に実現することができる。
以上のようにして、現像ローラ115上に適正なトナー量のトナー層を形成して感光体102と接触し、また現像ローラ115に所定のバイアス電圧を印加して、感光体102上の静電潜像に応じて、現像ローラ115からトナーを感光体102に移し現像動作を行う。
感光体102に転移しなかった現像ローラ115上のトナーは、トナー漏れや飛散防止用の図示しない入り口シール部材等に掻き落とされることなく、そのシール部材を通過し、トナー供給ローラ146とのニップ部に入り新たに供給されたトナーを加えて、次のトナー層形成工程にすすむ。
【0027】
次に、現像手段110の一成分現像装置を構成する各ローラについての構成例を説明する。
現像ローラ115は、アルミニウムやステンレス鋼などの金属ローラの表面を所定の粗さ(Rz=0.5〜3.0μm)に荒らしたものを用いる。特にトナーの搬送性を維持し、ピッチ状の濃度ムラを出さないようにするために、サンドブラスト等の方法により軸方向、周方向で規則性が出ないような荒らし方がのぞましい。
他に、金属ローラにクロムメッキやニッケルメッキなどのメッキ処理を施したもの、アルミニウムの場合にはアルマイト処理したもの、金属粒子やセラミック粒子を溶射して、表面硬度を上げ、耐磨耗性を上げたもの、金属ローラにトナー帯電付与性に富む樹脂、例えばトナーがマイナス極性の場合には、メラミンやグアナミン等のアミノ基を有する樹脂などをコーティングしたものを用いる。
また、硬度の高い現像ローラ115とは別に、現像ローラ115と感光体102、現像ローラ115とドクタローラ144の接触安定性を増すために現像ローラ115を低硬度化したもの、たとえば、芯金が金属軸もしくは金属スリーブ、その上にゴム層の2層構成のもの、芯金が金属軸もしくは金属スリーブ、その上に中間層としてゴム層、その上の最外層に樹脂コート層もしくは特性の異なるゴム層を形成し、3層以上の構成としたものの使用が可能である。
ここでは、芯金の金属軸にはステンレス鋼やメッキ処理鋼の棒材を用いることが多く、その上のゴム層にはカーボンや金属、金属酸化物の導電微粒子を混合して所定の電気抵抗となるように調整したNBR、EPDM、シリコンゴム、ヒドリンゴム、ポリウレタンゴム、フッ素ゴム、等が使用できる。
【0028】
3層以上の構成を持つローラでコート層の材料としては、要求特性に応じて同様に電気抵抗調整されたポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、アミノ樹脂、フッ素樹脂等が使用可能である。
一方、トナー供給ローラ146は、金属の芯金に、発泡ポリウレタン、発泡シリコン、発泡ポリカーボネート等で形成したスポンジ状ローラを用いることができる。
ドクタローラ144は、現像ローラ115が中間層にゴム層を有し硬度が低い場合には、ドクタローラ144に金属ローラを用いることができ、金属ローラ表面にメッキ処理や、窒化処理等を施して表面硬度を上げ磨耗に強くして、耐久性を上げる工夫ができる。
ドクタローラ144に中間層としてゴム層を持たせると、現像ローラ115が低硬度の場合、高硬度の場合、両方に対応することができる。このときのドクタローラ144の構成、使用する材料は、使用目的の違いによって若干異なるが、先に述べた低硬度タイプの現像ローラ115の構成に類似し、金属芯金の上にゴム層、その上にコート層という構成で、材料は若干の調整を加えることが必要であるが、おおむね上記で述べた主材料と同系統のものが使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態例を示す潤滑剤塗布装置と画像形成装置の主要部を説明する説明図。
【図2】本発明の実施の形態例を示す潤滑剤塗布装置のファーブラシと、像担持体の中間転写ベルトの表面に残留したトナーを清掃するクリーニング部材を兼用したクリーニング手段の中間転写ベルトクリーニングユニットを説明する断面図。
【図3】本発明の実施の形態例を示す潤滑剤塗布装置を備える画像形成装置を説明する全体図。
【図4】本発明の実施の形態例を示す現像手段の一成分現像装置を説明する断面図。
【符号の説明】
【0030】
1 潤滑剤塗布装置
2 潤滑剤
3 潤滑剤塗布手段
4 潤滑剤供給手段
5 潤滑剤塗布量調節手段
20 固体潤滑剤
30 ファーブラシ
31 駆動源
32 接離機構
51 画像面積カウント値記憶手段
52 表面温度モニタ手段
53 周囲温度モニタ手段
54 周囲湿度モニタ手段
55 作像回数カウント値記憶手段
56 両面記録媒体通過回数カウント値記憶手段
57 現像ローラ温度モニタ手段
100 画像形成装置
101 像担持体
102 感光体
103 表面
104 中間転写ベルト
106 駆動ローラ
107 従動ローラ
108 帯電手段
109 走査露光手段
110 現像手段
111 イエロー現像装置
112 マゼンタ現像装置
113 シアン現像装置
114 ブラック現像装置
115 現像ローラ
116 転写手段
117 一次転写手段
118 二次転写手段
119 二次転写ローラ
120 二次転写対向ローラ
121 クリーニング手段
122 感光体クリーニングユニット
123 中間転写ベルトクリーニングユニット
124 定着手段
125 加熱ローラ
126 加圧ローラ
127 排紙ローラ
129 被記録媒体給送部
130 排紙トレイ
131 被記録媒体反転部
132 金属バイアスローラ
133 スクレーパブレード
134 スクリュー
135 駆動ローラ
136 従動ローラ
137 一次転写対向ローラ
138 画像処理部
139 レジストローラ
140 両面切り替え爪
141 反転切り替え爪
142 反転ローラ対
144 ドクタローラ
145 スクレーパ
146 トナー供給ローラ
147 トナーホッパ
148 トナー搬送部材




 

 


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