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発明の名称 ワイヤハーネスの導通検査方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−212249(P2007−212249A)
公開日 平成19年8月23日(2007.8.23)
出願番号 特願2006−31540(P2006−31540)
出願日 平成18年2月8日(2006.2.8)
代理人 【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
発明者 神戸 章宏 / 村岡 靖宏 / 藤村 貴文
要約 課題
複数のワイヤハーネスを接続したものにおいて、簡単な構成で、不要回路がある場合でも導通検査を支障なく確実に行う。

解決手段
導通機のスタートスイッチが押されると、S11で回路チェックを行い、S12で当該回路チェックの判定結果と導通機側で持っているデータとを照合する。この照合結果がOKの場合、S13で当該回路が最終検査ポイントか否かを判別し、最終検査ポイントでない場合は次の回路のチェックを行う。最終検査ポイントである場合にはS14で合格表示となる。一方、S12の照合結果がNGの場合、S15で、その回路が実際の検査ポイントであるか否かの判断を行う。検査ポイント以外であればS11に戻って次の回路チェックを行い、検査ポイントである場合にはS16で不合格表示となる。
特許請求の範囲
【請求項1】
接続された回路の導通状態をチェックし、そのチェック結果を予め記憶された回路データと照合して合否の判定を行う導通機を用いて、複数のワイヤハーネスを接続した状態でその導通検査を実施する方法であって、
合否の判定を行う際に、全ての回路において照合結果が一致した場合には合格と判定する一方、一の回路において照合結果が不一致の場合には、当該回路が回路データの検査ポイントであるか否かを確認して、検査ポイントであれば不合格と判定し、検査ポイント以外であれば他の回路をチェックして、全ての検査ポイントで照合結果が一致した場合には合格と判定することを特徴とするワイヤハーネスの導通検査方法。
【請求項2】
接続された回路の導通状態をチェックし、そのチェック結果を予め記憶された回路データと照合して合否の判定を行う導通機を用いて、複数のワイヤハーネスを接続した状態でその導通検査を実施する方法であって、
回路チェックを行う前に、回路データの検査ポイントを抽出して、抽出した検査ポイントのみについて回路チェックを行い、回路チェックを行った全ての検査ポイントで照合結果が一致した場合には合格と判定する一方、一の検査ポイントで照合結果が不一致の場合には不合格と判定することを特徴とするワイヤハーネスの導通検査方法。
【請求項3】
ワイヤハーネスは車両一台分を全て接続した状態である請求項1又は2に記載のワイヤハーネスの導通検査方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に使用されるワイヤハーネスを複数接続した状態で導通検査を行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に使用されるワイヤハーネスは、製造メーカーが全てのワイヤハーネスにおいて回路のチェックをかけ、導通状態を確認してカーメーカーに納品している。
この導通検査装置は、例えば特許文献1に示すように、検査を行うワイヤハーネスを導通機と接続されたチェッカーにコネクタを介して接続する形態がよく知られている。検査の手順としては、所定の回路をチェッカーに接続して回路の導通チェックを行い、導通機でOKかNGかを判断する。ここでNGであれば不合格となるが、OKであれば、次のポイントの導通チェックを行い、最終検査ポイントまでチェックし、OKであれば合格となる。
【0003】
【特許文献1】特開2005−241409号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年カーメーカーの要望により、車両一台分の複数個のワイヤハーネスを全て接続した上で、その導通検査を行うことが要求されるようになってきた。
ところが、車両一台分のワイヤハーネスを組み立てた後の検査は、手導通、すなわち作業者が一つ一つの回路についてテスターを用いてチェックする作業であるため、時間と手間がかかってしまう。特に、車両の違いやグレードの違い、装備の違い等によってパターンが異なるため、手導通では非常に効率が悪くなっている。
【0005】
そこで、上記導通検査装置を用いて車両一台分全てつないだ状態でチェックをかけることが考えられるが、この場合は例えば図6に示すフローチャートに従って検査される。検査を開始すると、まずS1で、所定の回路においてオープンであるかショートであるかの導通確認を行う回路チェックを行い、S2で、当該回路チェックの結果と導通機に予め記録させた回路データとを照合する。この照合結果がOK、すなわちチェック結果と回路データとが一致した場合、次のS3で当該回路が最終検査ポイントか否かを判別し、最終検査ポイントでない場合はS1に戻って次の回路のチェックを行う。ここで最終検査ポイントである場合は、全ての回路で照合結果がOKとしてS4で合格表示を行う。S2の照合結果がNG、すなわちチェック結果と回路データとが不一致の場合はS5で不合格表示が行われる。
【0006】
ところが、図7に示すように、端子番号1,3,5で形成されるコネクタAと、端子番号2,4,6で形成されるコネクタB間にワイヤハーネスが接続され、端子番号1−2,3−4,5−6間で夫々3つの回路が形成されているものにおいて、車両一台分では例えば回路3−4が付け捨ての不要回路となっている場合がある。これについては導通機側で回路データの中に回路3−4が繋がっている情報を作らず、回路データとしては1−2,5−6のみが記録される。よって、回路3−4については回路データがなく、導通機はその回路がオープンであることを確認することになる。しかし、物理的には回路3−4はショートであるためNGとなってしまう。これに対応させるには付け捨ての不要回路のデータをその都度導通機に持たせて不要回路を確認させる処理を行う必要が生じ、コストアップや検査時間の延長に繋がる。
【0007】
そこで、本発明は、複数のワイヤハーネスを接続したものにおいて、従来の導通機の簡易な改良で、付け捨ての不要回路がある場合でも導通検査を支障なく確実に行うことができるワイヤハーネスの導通検査方法を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の第1発明は、合否の判定を行う際に、全ての回路において照合結果が一致した場合には合格と判定する一方、一の回路において照合結果が不一致の場合には、当該回路が回路データの検査ポイントであるか否かを確認して、検査ポイントであれば不合格と判定し、検査ポイント以外であれば他の回路をチェックして、全ての検査ポイントで照合結果が一致した場合には合格と判定することを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の第2発明は、回路チェックを行う前に、回路データの検査ポイントを抽出して、抽出した検査ポイントのみについて回路チェックを行い、回路チェックを行った全ての検査ポイントで照合結果が一致した場合には合格と判定する一方、一の検査ポイントで照合結果が不一致の場合には不合格と判定することを特徴とするものである。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、車両一台分のワイヤハーネスの導通検査を一度で行うために、ワイヤハーネスは車両一台分を全て接続した状態としたものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1及び2に記載の発明によれば、複数のワイヤハーネスに対して、付け捨ての不要回路がある場合でも導通検査を支障なく確実に実施することができる。而もこれは従来の導通機の簡単な改良で対応できるため、コストアップは抑制され、検査時間の延長も生じない。
特に、請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、回路の導通チェックを行う前に、検査ポイントの回路データを抽出して、抽出した検査ポイントのみについて導通チェックを行うことで、検査ポイントか否かの判断をすることなく合否判定できる。よって、より検査時間の短縮が図られる利点がある。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、車両一台分のワイヤハーネスの導通検査が一度で済み、最も効率よく作業が行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
《形態1》
図1は、本発明のワイヤハーネスの導通検査方法を実行するための導通検査装置の一例を示す全体図で、導通検査装置1は、導通機2と、その導通機2に電気的接続される複数のチェッカー3,3・・とを有し、所定の検査台上には、コネクタ5,5・・によって接続される車両一台分のワイヤハーネス4,4・・が複数セットされている。導通検査の際には、所定のコネクタ5がチェッカー3に接続される。
導通機2は、電源スイッチ6、スタートスイッチ7、検査ポイントを示す表示部8、検査結果を示す表示部9、ICカード11を入れるスロット10とを有する他、キーボードやプリンタ等の入出力手段と接続可能となっており、チェッカー3に接続されたワイヤハーネス4の導通状態(オープンであるかショートであるか)を検出する周知の構成を有している。また、ICカード11には、ショートであるワイヤハーネス4の回路データや回路のエンドポイントが記録されている。よって、記録されている回路データ以外の回路データが確認された場合には、導通機2はそれがオープンと判断することになる。
【0011】
図2に、導通機2が本形態において行う導通検査方法のフローチャートを示す。スタートスイッチ7が押されると、S11で、所定の回路においてオープンであるかショートであるかの導通確認を行う回路チェックを行い、S12で、当該回路チェックの結果と導通機2側で持っているデータ(ここではICカード11の回路データ)とを照合する。この照合結果がOK、すなわちチェック結果と回路データとが一致した場合、次のS13で当該回路が最終検査ポイントか否かを判別し、最終検査ポイントでない場合はS11に戻って次の回路のチェックを行う。ここで最終検査ポイントである場合は、全ての回路においてOKであるとして、S14で合格表示を行う。ここまでは従来の方法と同じである。
【0012】
しかし、本形態では、S12の照合においてNG、すなわちチェック結果と回路データとが不一致の場合は、S15で、その回路が実際の検査ポイントであるか否かの判断を行う。検査ポイントであるか否かは、ICカード11の中の回路データについて当該回路が存在しているか否かで確認できる。この判断において検査ポイント以外であればS11に戻って次の回路チェックを行うようにすることで、間違った判断を回避できる。S15の判断で検査ポイントである場合には、S16で不合格表示が行われる。
【0013】
具体的に説明すると、例えば実際のワイヤハーネス4の回路が図3の構成であるとする。ここでは、コネクタA−C間で3つの回路が形成されているワイヤハーネスと、コネクタB−D間で3つの回路が3つ形成されているワイヤハーネスとが接続されている。コネクタAは1,3,5の端子番号、コネクタCは11,13,15の端子番号、コネクタDは12,14,16の端子番号、コネクタBは2,4,6の端子番号を持っている。そして、このうち3−13、14−4の経路からなる回路3−4については付け捨てとなっている。よって、ICカード11には、端子番号1−2,5−6の回路が記録されることになる。
【0014】
導通機2は、スタートポイントが1の情報を持っており、ICカード11からエンドポイント(ここでは6)の情報をもらうことで、組み合わせの数だけのデータを作成するようになっている。すなわち、導通機2に電源が入力され、スタートスイッチ7が入ると、ICカード11から回路データを読み取ると共に、図4の表に示すように、端子番号1−2、端子番号1−3・・1−6、端子番号2−3,2−4・・2−6、端子番号3−4,3−5,3−6、4−5,4−6、5−6のデータを作成するものである。なお、表の中には、コネクタC及びDの端子番号11〜16は登場しない。これは、車両一台分の導通チェックを行うためにはその途中のコネクタについては全く無視して最終的なエンドポイントについてのみ検査をすればよいからである。
【0015】
上記データの内、端子番号1−2と5−6のみが回路データとして確認されているので、この2つについてはショート、それ以外には3−13,14−4からなる回路3−4を含めてオープンという回路チェックが合格となる。しかし、回路3−4は実際にはショートしているため、結果が異なり、従来のやり方では不合格表示となる。
そこで、図2のフローチャートの判定方法では、回路3−4については、S12の照合結果がNGとなるが、S15の判断で検査ポイント以外であると確認されるため、不合格表示とはならずにS11へ戻って次の回路チェックに移ることになる。従って、付け捨て回路に伴う不合格表示がされることなく、合否を正確に判定可能となる。
【0016】
このように、上記形態1のワイヤハーネスの導通検査方法によれば、合否の判定を行う際に、全ての回路において照合結果が一致した場合には合格と判定する一方、一の回路において照合結果が不一致の場合には、当該回路が回路データの検査ポイントであるか否かを確認して、検査ポイントであれば不合格と判定し、検査ポイント以外であれば他の回路をチェックして、全ての検査ポイントで照合結果が一致した場合には合格と判定することで、車両一台分で接続された複数のワイヤハーネスに対して、付け捨ての不要回路がある場合でも導通検査を支障なく確実に実施することができる。而も、ワイヤハーネス一本ずつの導通検査に用いていた従来の導通機2を使用してそのプログラムの簡単な変更で対応できるため、コストアップは抑制され、検査時間の延長も生じなくて済む。
また、車両一台分のワイヤハーネスの導通検査が一度で済み、最も効率よく作業が行える。
【0017】
《形態2》
次に、第2発明に対応した実施形態を説明する。
この形態では、導通検査装置の構成は図1のものと同じであるが、導通検査方法は、図2では全てのパターンの回路にチェックをかけていたのに対し、図5に示すように、検査を開始する際に先に検査ポイントを予め抽出する点で異なる。すなわち、まずS21で検査ポイントのみを抽出し、抽出した検査ポイントに対してのみ、S22で回路チェックを行うもので、S23の照合結果がOKであればS24で最終検査ポイントの確認をし、最終検査ポイント以外であればS22に戻って次の回路をチェックする。ここで最終検査ポイントであればS25で合格表示となる。S23の照合結果がNGであればS26で不合格表示となる。
【0018】
よって、この形態2のワイヤハーネスの導通検査方法においても、回路チェックを行う前に、回路データの検査ポイントを抽出して、抽出した検査ポイントのみについて回路チェックを行い、回路チェックを行った全ての検査ポイントで照合結果が一致した場合には合格と判定する一方、一の検査ポイントで照合結果が不一致の場合には不合格と判定することで、車両一台分で接続された複数のワイヤハーネスに対して、付け捨ての不要回路がある場合でも導通検査を支障なく確実に実施することができ、従来の導通機2の簡単な改良により、コストアップの抑制が図られ検査時間の延長も生じなくて済む。また、車両一台分のワイヤハーネスの導通検査が一度で済み、最も効率よく作業が行える。特にここでは、検査ポイントか否かの判断をすることなく合否判定できるため、形態1に比較してより検査時間の短縮が図られる利点がある。
【0019】
なお、導通機の構成は上記形態に限らず、例えば回路データの記憶形式としてはICカード以外にFDやCD−RW等の他の記憶媒体を用いたり、記憶装置を内蔵したりしたものであっても差し支えない。また、導通機とワイヤハーネスとの接続形態も上記形態に限らず、チェッカーやコネクタの数や配置形態は実際の車両一台分のワイヤハーネスのセット状態に合わせて適宜変更可能である。
さらに、上記形態では、何れも車両一台分のワイヤハーネスを全て接続した例で説明しているが、本発明では、2以上のワイヤハーネスを接続したものも適用可能で、上記形態と同様の効果を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】形態1の導通検査装置の全体図である。
【図2】導通検査方法を示すフローチャートである。
【図3】ワイヤハーネスの回路例を示す説明図である。
【図4】導通機で作成されるデータを示す表である。
【図5】形態2の導通検査方法を示すフローチャートである。
【図6】従来の導通検査方法を示すフローチャートである。
【図7】ワイヤハーネスの回路例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0021】
1・・導通検査装置、2・・導通機、3・・チェッカー、4・・ワイヤハーネス、5・・コネクタ、6・・電源スイッチ、7・・スタートスイッチ、8,9・・表示部、10・・スロット、11・・ICカード。




 

 


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