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発明の名称 媒体収納装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−52523(P2007−52523A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−235659(P2005−235659)
出願日 平成17年8月16日(2005.8.16)
代理人 【識別番号】100115417
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 弘一
発明者 須藤 育男 / 岡田 隆司
要約 課題
媒体を分離・繰り出しする際に静電気による媒体間の吸着力を低減させて重送等の不具合の発生を防止する紙幣収納装置を提供する。

解決手段
紙幣収納装置20は、紙幣を収納する紙幣収納部27および開閉可能な扉24を有し、紙幣収納部27の両側に除電器31を配設する。紙幣収納部27の下部には紙幣有無センサ30が設けられ、また扉24の開閉を検出する扉センサ33が設けられる。除電器31は紙幣収納装置20内に設けられた電池により作動し、CPU制御部の制御により、紙幣が装填されたことおよび扉24が閉められたときに、除電器31を作動して収納紙幣の静電気を除去する。
特許請求の範囲
【請求項1】
収納部に繰り出し可能に媒体を収納した媒体収納装置において、
前記収納部内における媒体の有無を検出する媒体有無検出手段と、
収納された媒体に帯電された静電気を除去する除電手段と、
前記媒体有無検出手段により収納部内に媒体があることを確認して前記除電手段により媒体の帯電した静電気を除去する制御手段とを設けたことを特徴とする媒体収納装置。
【請求項2】
前記収納部は媒体を収納する際に開閉する扉を有し、
前記扉の開閉を検出する扉開閉検出手段を有し、
前記制御手段は、前記扉開閉検出手段により扉の閉状態を確認した後に前記除電手段により媒体の静電気を除去する請求項1記載の媒体収納装置。
【請求項3】
前記媒体有無検出手段、前記除電手段および前記制御手段は電池から電源を供給される請求項1記載の媒体収納装置。
【請求項4】
媒体収納装置は媒体処理装置に装着されるものであり、
媒体収納装置が前記媒体処理装置に装着され電気的に接続された際に、前記媒体有無検出手段、前記除電手段および前記制御手段は前記媒体処理装置から電源を供給される請求項1記載の媒体収納装置。
【請求項5】
媒体収納装置は媒体処理装置に装着されるものであるとともに、電池を具備し、
前記電池の容量を検出する容量検出手段と、
電源供給元を前記電池とするか前記媒体処理装置とするかを切り替える電源供給元切替手段とを設け、
前記制御手段は、媒体収納装置が前記媒体処理装置に装着され電気的に接続された際に、前記容量検出手段により前記電池の容量が少ないと判断した場合に、前記電源供給元切替手段により電源供給元を前記媒体処理装置とする請求項1記載の媒体収納装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記媒体処理装置から収納媒体を分離する命令または媒体を収納状態に集積する命令を受信した場合に、前記除電手段により媒体の静電気を除去する請求項4記載の媒体収納装置。
【請求項7】
前記制御手段は、媒体分離停止命令または媒体集積停止命令を受信したときに静電気の除去を停止する請求項6記載の媒体収納装置。
【請求項8】
前記除電手段は、コロナ放電を利用し、イオンを発生させる請求項1乃至7のいずれかに記載の媒体収納装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣等の媒体を繰り出し可能に収納する媒体収納装置に関し、特に現金自動取引装置等の媒体処理装置に着脱可能に設けられ、収納した媒体を媒体処理装置に対して出し入れする媒体収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、現金自動取引装置に設けられる紙幣収納装置においては、繰り出し可能なように紙幣を積層状態に収納している。紙幣を繰り出す場合は、最上位の紙幣から1枚ずつ分離して繰り出すようにしている。また紙幣収納装置に紙幣を収納させる場合は、現金自動取引装置から1枚ずつ搬送されてくる紙幣を積層状態に集積して装置内に収納するようにしている。しかしながら、このような分離繰り出し又は集積を行う際に、静電気の影響により、紙幣の分離性能および集積性能が悪化したり、あるいは静電ノイズによる装置誤動作を惹き起こすことがあった。
【0003】
これらに対する対策として、従来では、紙幣収納装置内の紙幣搬送路や分離・集積部に紙幣に接触するように除電ブラシ等を設けていた。除電ブラシは、紙幣収納装置が装着される現金自動取引装置の接地部品と導通を取ることにより、紙幣に帯電した静電気を除去するようにしていた。紙幣の搬送路に除電ブラシを設けたものとして、例えば特開2000−11232号公報に開示されるものがある。
【特許文献1】特開2000−11232号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来の媒体収納装置においては、次のような問題があった。例えば上記文献に開示される装置においては、媒体としての紙幣の静電気を除去する除電ブラシは装置の搬送路に固定されており、紙幣は搬送されない限り除電ブラシで静電気を除去することはできない。しかしながら、紙幣を出金取引として排出する機能を有する装置においては、紙幣を前以って装置内に装填する必要がある。その場合に、装填する紙幣に既に静電気が帯電している場合には、収納されている紙幣を分離して繰り出す場合に静電気の影響でうまく分離されずに重送が発生したり、あるいは搬送途中で紙幣の姿勢が不安定になり搬送詰まり等の不具合の原因になるという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、媒体収納装置から媒体を分離・繰り出しする際に静電気による媒体間の吸着力を低減させて重送等の不具合の発生を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は、収納部に繰り出し可能に媒体を収納した媒体収納装置において、前記収納部内における媒体の有無を検出する媒体有無検出手段と、収納された媒体に帯電された静電気を除去する除電手段と、前記媒体有無検出手段により収納部内に媒体があることを確認して前記除電手段により媒体の帯電した静電気を除去する制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0007】
媒体有無検出手段、除電手段および制御手段は電池から電源を供給されるものとすることにより、媒体収納装置を単独で取り扱っている場合でも収納媒体の静電気を除去することができる。
【0008】
また他の発明として、媒体収納装置は媒体処理装置に装着されるものとし、媒体収納装置が媒体処理装置に装着され電気的に接続された際に、媒体有無検出手段、除電手段および制御手段は媒体処理装置から電源を供給されるものとする。
【0009】
さらに他の発明として、媒体収納装置は媒体処理装置に装着されるものであるとともに、電池を具備するようにし、電池の容量を検出する容量検出手段と、電源供給元を電池とするか媒体処理装置とするかを切り替える電源供給元切替手段とを設け、制御手段は、媒体収納装置が媒体処理装置に装着され電気的に接続された際に、容量検出手段により電池の容量が少ないと判断した場合に、電源供給元切替手段により電源供給元を媒体処理装置とするようにする。
【0010】
そして制御手段は、媒体処理装置から収納媒体を分離する命令または媒体を収納状態に集積する命令を受信した場合に、除電手段により媒体の静電気を除去するものとする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、媒体有無検出手段により収納部内に媒体があることを確認して除電手段により媒体の帯電した静電気を除去するようにしたことにより、媒体収納装置から媒体を分離・繰り出しする際に静電気による媒体間の吸着力を低減させて重送等の不具合の発生を防止することができる。
【0012】
また媒体有無検出手段、除電手段および制御手段に電源を供給する電池を具備することにより、媒体収納装置を単独で取り扱っている場合でも収納媒体の静電気を除去することができる。
【0013】
また他の発明として、媒体収納装置は媒体処理装置に装着されるものとし、媒体処理装置から媒体有無検出手段、除電手段および制御手段に電源を供給されるようにすることにより、特別な操作をすることなく、収納された媒体が分離・繰り出されする際に静電気による媒体間の吸着力を低減させて重送等の不具合の発生を防止することができる。
【0014】
さらに他の発明として、媒体収納装置は媒体処理装置に装着されるものであるとともに、電池を具備するようにし、電池の容量を検出する容量検出手段と、電源供給元を電池とするか媒体処理装置とするかを切り替える電源供給元切替手段とを設け、制御手段は、媒体収納装置が媒体処理装置に装着され電気的に接続された際に、容量検出手段により電池の容量が少ないと判断した場合に、電源供給元切替手段により電源供給元を媒体処理装置とするようにすることにより、電池が寿命となった場合でも、媒体処理装置から電源供給を行うことにより、媒体の静電気を除去することが可能になる。
【0015】
また制御手段を、媒体処理装置から収納媒体を分離する命令または媒体を収納状態に集積する命令を受信した場合に、除電手段により媒体の静電気を除去するものとすることにより、媒体の除電をしながら媒体の分離・繰り出しを行うので、静電気による媒体間の吸着力の低減を良好に行うことができるとともに、必要なときに除電を行っているので、節電効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。各図面に共通する要素には同一の符号を付す。図1は第1の実施の形態の紙幣収納装置を示す斜視図、図2は第1の実施の形態の紙幣収納装置が装着される現金自動取引装置を示す一部切欠き斜視図、図3は現金自動取引装置に装着される紙幣入出金部を示す斜視図、図4は第1の実施の形態の紙幣収納装置を示す斜視図、図5は第1の実施の形態の紙幣収納装置を示す側面図である。なお以下に説明する各実施の形態においては、媒体収納装置として自動取引装置に装着される紙幣収納装置を例に説明する。
【0017】
図2において、現金自動取引装置1は顧客の操作により出金取引や入金取引を行うもので、現金自動取引装置1の接客側にはカード挿入口2、顧客操作部3、硬貨入出金口4、紙幣入出金口5、通帳挿入口6等が設けられている。カード挿入口2は顧客の所有するキャッシュカードを挿入する口である。顧客操作部3は表示部とタッチパネルから構成され、顧客に対して操作ガイダンスを表示するとともに顧客による入力操作が行われるものである。硬貨入出金口4は、入金取引時に硬貨が投入されるとともに、出金取引時に硬貨が排出される部分である。
【0018】
紙幣入出金口5は、入金取引時に紙幣が投入されるとともに、出金取引時に紙幣が排出される部分である。通帳挿入口6は顧客が通帳を使用して取引を行う際に通帳を挿入するとともに、取引終了時に通帳が排出される部分である。また現金自動取引装置1の内部には紙幣入出金部7が設けられている。紙幣入出金部7は紙幣の入金処理および出金処理を行うものである。
【0019】
図3において、紙幣入出金部7の上部には、上述した紙幣入出金口5に接続する紙幣通行口8が形成されており、その下方には紙幣鑑別部9が設けられている。紙幣入出金部7の下側には、収納部10が形成され、収納部10には2台の紙幣収納装置20が着脱可能に装着されるようになっている。本実施の形態においては、2台のうちの1台は予備として用いられるものである。
【0020】
図4は収納部10から取り出した紙幣収納装置20を示し、図5は紙幣収納装置20の内部を示す。図4、図5において、紙幣収納装置20は概ね直方体の箱体に形成され、上部には持ち運びを容易にするために取っ手21が設けられている。紙幣収納装置20の前面部には、紙幣通過口22、23が形成されている。図3に示す紙幣鑑別部9で鑑別されて図示しない搬送路を搬送されてくる紙幣が、紙幣鑑別部9の鑑別結果により紙幣通過口22または紙幣通過口23に送られてくる。
【0021】
紙幣通過口22に接続して搬送路22aが設けられ、さらに紙幣収納部26が設けられている。搬送路22aには搬送ローラ26aが回転可能に設けられている。紙幣通過口22へ搬送されてきた紙幣は、搬送ローラ26aにより紙幣収納部26へ送られ、ここに収納される。紙幣収納部26には、再び出金することのない紙幣が収納されるようになっている。
【0022】
また紙幣通過口23に接続して搬送路23aが設けられ、さらに紙幣収納部27が設けられている。搬送路23aには搬送ローラ27aが回転可能に設けられている。紙幣通過口23へ搬送されてきた紙幣は、搬送ローラ27aにより紙幣収納部27へ送られ、ここに収納される。紙幣収納部27には、再び出金する可能性のある紙幣が収納される。そのために紙幣収納部27の上部には、収納部27内の紙幣を搬送路23aに繰り出すための繰り出しローラ27bが配設されている。
【0023】
紙幣収納装置20の側部には、図4に示すように、扉24が開閉可能に設けられている。紙幣を紙幣収納装置20内にセットする場合、この扉24を開けて紙幣をセットする。また扉24に施錠を行う鍵25が設けられている。
【0024】
図1は紙幣収納装置20の扉を開いた状態を示す。図1において、紙幣収納装置20の内部には紙幣収納部26を構成する紙幣載置台28が設けられ、また紙幣収納部27を構成するステージ29が設けられている。ステージ29は図示しない機構により上下動可能となっている。ステージ29の上部には紙幣有無センサ30が設けられている。紙幣有無センサ30はステージ29上の紙幣の有無を検出する。
【0025】
紙幣収納部27の両側には除電器31が設けられている。図1には1つしか示していないが、図6に示すように、除電器31は紙幣収納部27の両側に設けられている。図6は紙幣収納部27に紙幣32が収納されている状態を示す。同図に示すように、除電器31は収納される紙幣32の上部まで設けられている。
【0026】
図1に戻って説明すると、扉24が閉じる部分には扉センサ33が配設されている。扉センサ33は扉24の開閉を検出する。またステージ29の下部にはコントロール部34が設けられている。コントロール部34は、図7に示すように、制御基板35、制御基板35上に実装された制御チップ36、電源を供給する電池37およびカバー38を有する。
【0027】
図8は第1の実施の形態の紙幣収納装置における除電システムを示すブロック図である。図8において、紙幣収納装置20には紙幣有無センサ30、除電器31、扉センサ33の他に、マイクロコンピュータからなるCPU制御部39、アンプ40が設けられている。これらの各部は電池37から電源が供給される。紙幣有無センサ30と扉センサ33はアンプ40を介してCPU制御部39に接続され、除電器31は直接CPU制御部39に接続されている。除電器31としては、例えばコロナ放電を利用したイオナイザ等を用いる。
【0028】
CPU制御部39は図7に示す制御チップ36に設けられるもので、紙幣収納装置20の動作を制御する。アンプ40も同様に制御チップ36に設けられる。CPU制御部39、アンプ40も除電器31とともに、電池37から電源供給される。
【0029】
次に第1の実施の形態の動作を説明する。ここでは紙幣収納装置における除電動作について図9に従って説明する。図9は第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0030】
通常、紙幣収納装置20の紙幣収納部27に、オペレータが手作業で紙幣32を装填し、その後紙幣32を装填した紙幣収納装置20を紙幣入出金部7の収納部10に装着する。CPU制御部39は、扉センサ33により紙幣収納装置20の扉24の開閉を監視するとともに、紙幣有無センサ30により紙幣収納部27における紙幣32の有無を監視している。
【0031】
紙幣収納装置20の紙幣収納部27に紙幣32が装填されると、紙幣有無センサ30により紙幣有りが検出される(ステップ1)。その後オペレータが扉24を閉じると、扉閉が検出される(ステップ2)。扉閉を検出すると、CPU制御部39は除電器31に制御信号を与える。これにより除電器31はコロナ放電を利用してイオンを生成し、紙幣32に対して生成したイオンを放出する(ステップ3)。放出されたイオンにより紙幣32に帯電した電荷を中和し、静電気が除去される。
【0032】
紙幣収納装置20が現金自動取引装置1に装着されて装置1は稼動を開始する。そして例えば出金取引が行われると、紙幣収納部27に収納されている紙幣32のうち最上部から必要枚数が1枚ずつ分離されて繰り出され、顧客に払い出される。このとき紙幣32の静電気が除去されているので、紙幣32は良好に分離されて繰り出される。
【0033】
以上のように第1の実施の形態においては、電池37により除電システムを稼動させ、紙幣32の装填および扉24が閉じられることを検出したときに除電するようにしたので、オペレータは特別な操作をすることなく、装填された紙幣32に帯電した静電気を除去することができ、現金自動取引装置1の運用時における紙幣32の静電気により紙幣間の吸着力を低減させることができ、紙幣32の分離を良好に行うことができる効果がある。
【0034】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。図10は第2の実施の形態の紙幣収納装置を示すブロック図である。図10において、第2の実施の形態の紙幣収納装置50にはセット検出部51が設けられている。セット検出部51は紙幣収納装置50が紙幣入出金部7の収納部10へ装着されたことを検出するもので、図11に示すように、紙幣収納装置50と紙幣入出金部7の電気的な接続を行うジャックインコネクタ52の一部をループ回路として装着を検出するものとなっている。図11はセット検出部の結線図である。
【0035】
紙幣入出金部7には電源53が設けられ、電源53はジャックインコネクタ52と接続されている。紙幣収納装置50には電池は設けられておらず、紙幣入出金部7とジャックインコネクタ52を介して電気的な接続が行われたときに紙幣入出金部7から電源供給されるものとなっている。
【0036】
図12は第2の実施の形態の紙幣収納装置が装着される収納部を示す斜視図である。図12において、紙幣入出金部7に設けられる収納部10は、紙幣収納装置50が装着される装着部10a、10bを有し、装着部10a、10bはそれぞれ前後左右を壁面で覆われた箱状構造になっている。装着部10a、10bの内側の寸法は紙幣収納装置50の外形寸法とほぼ同じに寸法設定されている。したがって紙幣収納装置50の扉24を閉じなければ装着部10a、10bに装着できない構造となっている。そのため第2の実施の形態では扉24の開閉を検出するための扉センサを設けていない。
【0037】
各装着部10a、10bの装着側の壁面は低く形成され、また装着側の壁面および左右の壁面の端部が開く方向に曲げられ、紙幣収納装置50の着脱を行いやすいようになっている。その他の構成は前記第1の実施の形態と同様である。
【0038】
次に第2の実施の形態の動作を説明する。図13は第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。通常、紙幣収納装置50の紙幣収納部27に、オペレータが手作業で紙幣32を装填し、その後紙幣32を装填した紙幣収納装置20を紙幣入出金部7の収納部10のいずれかの装着部10a、10bに装着する。紙幣収納装置50が装着されると、CPU制御部39は、ジャックインコネクタ52を介して紙幣入出金部7の電源53から電源供給され、セット検出部51を用いて紙幣収納装置50の装着を検出する(ステップ11)。
【0039】
紙幣収納装置50の装着を検出すると、CPU制御部39は、紙幣有無センサ30により紙幣収納部27における紙幣32の有無を監視する(ステップ12)。紙幣有りと判断すると、CPU制御部39は除電器31に制御信号を与える。これにより除電器31はコロナ放電を利用してイオンを生成し、紙幣32に対して生成したイオンを放出する(ステップ13)。放出されたイオンにより紙幣32に帯電した電荷を中和し、静電気が除去される。
【0040】
以上のように第2の実施の形態によれば、紙幣収納装置50が紙幣入出金部7の収納部10に装着されたことおよび紙幣有りを検出した場合に、紙幣32に帯電した静電気を除去するようにすることにより、オペレータが特別な操作を行うことなく、紙幣収納装置50から紙幣を分離して繰り出す際の分離不良を低減できる効果が得られる。また除電の際の電源元として現金自動取引装置1側の電源を使用するので、紙幣収納装置50に特に電池等を設ける必要がない。
【0041】
次に第3の実施の形態を説明する。図14は第3の実施の形態の紙幣収納装置を示すブロック図である。第3の実施の形態の紙幣収納装置は、前記第1の実施の形態と前記第2の実施の形態を組み合わせた構成で、電源供給元の構成が前記2つの実施の形態と異なる。
【0042】
図14において、第3の実施の形態の紙幣収納装置60には、紙幣有無センサ30、扉センサ33およびセット検出部51が設けられている。紙幣有無センサ30および扉センサ33は第1の実施の形態のものと同様で、セット検出部51は第2の実施の形態のものと同様である。紙幣収納装置60にはさらに、電源切替部61および電池37が設けられている。
【0043】
電源切替部61は紙幣収納装置60内の各部、即ち、除電器31、CPU制御部39、アンプ40、紙幣有無センサ30、扉センサ33およびセット検出部51に接続され、さらに電池37に接続されるとともにジャックインコネクタ52に接続されている。電源切替部61は、CPU制御部39の制御の下に、電池37からの電源供給かあるいは紙幣入出金部7の電源53からの電源供給かを切り替えるものである。またCPU制御部39は、電池37の容量を検出できるものである。なお紙幣収納装置60が装着される紙幣入出金部7の収納部10は前記第2の実施の形態のものと同様となっている。
【0044】
次に第3の実施の形態の動作を説明する。図15は第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。CPU制御部39は電池37の容量を常に監視している。電池37の容量が十分ある場合(ステップ21)、電源切替部61が電池37からの電源供給に切替え(ステップ22)、CPU制御部39は、紙幣有無センサ30により紙幣収納装置60内に紙幣が有るかどうか検出する(ステップ23)。紙幣有りと判断すると、次に紙幣収納装置60の扉24が閉じられているかどうかを検出する(ステップ24)。
【0045】
扉閉を検出すると、CPU制御部39は除電器31に制御信号を与える。これにより除電器31はコロナ放電を利用してイオンを生成し、紙幣に対して生成したイオンを放出する(ステップ25)。
【0046】
電池37が消耗し、装置内の各部に電源供給できなくなると、電源切替部61は電池37での電源供給を停止し、紙幣入出金部7の電源53からの電源供給に切替える(ステップ26)。この状態で、紙幣収納装置60が収納部10へ装着されると、ジャックインコネクタ52を介して紙幣収納部7側の電源53から電源供給される(ステップ27)。
【0047】
ここでCPU制御部39は紙幣有無センサ30を用いて紙幣収納装置60内に紙幣が有るかどうか検出する(ステップ28)。紙幣有りと判断すると、CPU制御部39は除電器31に制御信号を与える。これにより除電器31はコロナ放電を利用してイオンを生成し、紙幣に対して生成したイオンを放出する(ステップ25)。
【0048】
通常、紙幣入出金部7の収納部10に対して着脱可能に装着される紙幣収納装置60には、オペレータが外部にある紙幣を手作業で装填し、その後、紙幣収納装置60を収納部10に装着し、現金自動取引装置の運用が開始される。オペレータが紙幣を装填し、紙幣収納装置60が収納部10へ装着されると、紙幣入出金部7から紙幣収納装置60の各部に電源が供給され、紙幣有無センサ30が紙幣有りと検出する。
【0049】
この状態をCPU制御部39が見つけると、CPU制御部39は、除電器31に制御信号を与え、除電器31はコロナ放電を利用してイオンを生成し、紙幣に向けて放出する。放出されたイオンにより、紙幣に帯電した電荷を中和し、静電気が除電される。
【0050】
以上のように第3の実施の形態においては、紙幣収納装置60に設けた電池37の残容量を検出し、電池の容量が十分ある場合は電池を電源として除電を行い、電池の容量が十分でない場合は紙幣収納装置が装着された後に紙幣収納部の電源を利用して除電を行うようにしたので、電池の残容量を気にすることなく収納紙幣の静電気を除去することが可能となる。
【0051】
次に第4の実施の形態を説明する。図16は第4の実施の形態の紙幣収納装置を示すブロック図である。第4の実施の形態の紙幣収納装置は、基本的には前記第2の実施の形態の構成と同様である。図16において、紙幣収納装置50が装着され、電気的に接続される紙幣収納部7には電源53のほかにCPU制御部70が設けられている。CPU制御部70は、紙幣収納装置50に対して収納してある紙幣を分離する命令、および紙幣を紙幣収納装置50に集積する命令を出すようになっている。その他の構成は第2の実施の形態と同様である。
【0052】
次に第4の実施の形態の動作を図17のフローチャートにしたがって説明する。図17は第4の実施の形態の動作を示すフローチャートである。紙幣収納装置50のCPU制御部39は、紙幣収納装置50が紙幣入出金部7の収納部10へ装着された時点でジャックインコネクタ52を介して紙幣入出金部7の電源53から電源供給され、セット検出部51を用いて紙幣収納装置50の装着を検出する(ステップ31)。
【0053】
紙幣収納装置50の装着を検出すると、CPU制御部39は、紙幣入出金部7のCPU制御部70から紙幣収納装置50に対して紙幣を分離する命令が出されると、この分離命令を受信し(ステップ32)、紙幣有無センサ30により紙幣収納部27における紙幣32の有無を監視する(ステップ33)。ここで紙幣有りと判断すると、CPU制御部39は除電器31に制御信号を与え、紙幣に帯電した静電気の除電を開始する(ステップ34)。これにより除電器31は、コロナ放電を利用してイオンを生成し、紙幣32に対して生成したイオンを放出する。
【0054】
紙幣収納装置50から指定された枚数の紙幣が分離されると、紙幣入出金部7のCPU制御部70から紙幣収納装置50に対して分離停止命令が出される。紙幣収納装置50のCPU制御部39は、この命令を受信すると(ステップ35)、除電器31に対して除電を停止する制御信号を与える(ステップ36)。これにより除電器31は静電気の除電を停止する。
【0055】
紙幣収納装置50に対して紙幣を集積する場合も同様に行われる。即ち、ステップ32およびステップ35における「分離命令」および「分離停止命令」をそれぞれ「集積命令」および「集積停止命令」と置き換えればよい。
【0056】
以上のように第4の実施の形態によれば、紙幣収納装置50から紙幣を分離する命令が出されたときに、除電器31により、収納されている紙幣の静電気を除去するようにしたので、分離の直前に除電を行うことができ、静電気による紙幣の吸着力の低減を良好に行うことができ、分離不良をより一層低減することができる。
【0057】
また、紙幣収納装置50に紙幣を集積する命令が出されたときに、除電器31により、集積される紙幣の静電気を除去するようにしたので、紙幣同士が吸着することなく紙幣を集積でき、正しく整列した状態で紙幣を紙幣収納装置50内に収納することができる。
【0058】
上記各実施の形態では媒体収納装置として紙幣収納装置を例に説明したが、本発明はこれに限らず、媒体を分離可能に収納する装置であれば他の装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】第1の実施の形態の紙幣収納装置を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の紙幣収納装置が装着される自動取引装置を示す一部切欠き斜視図である。
【図3】自動取引装置に装着される紙幣入出金部を示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態の紙幣収納装置を示す斜視図である。
【図5】第1の実施の形態の紙幣収納装置を示す側面図である。
【図6】紙幣収納装置の内部を示す正面図である。
【図7】コントロール部を示す一部切欠き斜視図である。
【図8】第1の実施の形態の紙幣収納装置における除電システムを示すブロック図である。
【図9】第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態の紙幣収納装置を示すブロック図である。
【図11】セット検出部の結線図である。
【図12】第2の実施の形態の紙幣収納装置が装着される収納部を示す斜視図である。
【図13】第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施の形態の紙幣収納装置を示すブロック図である。
【図15】第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図16】第4の実施の形態の紙幣収納装置を示すブロック図である。
【図17】第4の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
1 現金自動取引装置
7 紙幣入出金部
10 収納部
20、50、60 紙幣収納装置
24 扉
30 紙幣有無センサ
31 除電器
32 紙幣
33 扉センサ
37 電池
39 CPU制御部
51 セット検出部
61 電源切替部
70 CPU制御部




 

 


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